JPH11152211A - 頭皮頭髪用化粧料 - Google Patents

頭皮頭髪用化粧料

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JPH11152211A
JPH11152211A JP33791597A JP33791597A JPH11152211A JP H11152211 A JPH11152211 A JP H11152211A JP 33791597 A JP33791597 A JP 33791597A JP 33791597 A JP33791597 A JP 33791597A JP H11152211 A JPH11152211 A JP H11152211A
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JP
Japan
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hair
cosmetic
extract
present
scalp
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Application number
JP33791597A
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English (en)
Inventor
Masaaki Uemura
雅明 植村
Toshisuke Takeda
俊祐 武田
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた脱毛防止効果や発毛効果,頭皮のカユ
ミ,フケの防止効果を有し、かつ安全性にも優れる頭皮
頭髪用化粧料を提供すること。 【解決手段】 【請求項1】抗脂漏成分及び下記式(I)で表されるジ
メチルアミンオキシド 【化1】 を含んでなる頭皮頭髪用化粧料、特に抗脂漏成分が、ピ
リドキシン類,イオウ及び/又はヒドロキシフルタミド
である上記頭皮頭髪用化粧料を提供することにより、上
記課題が解決され得ることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭皮頭髪用化粧料
(以下,頭髪用化粧料という)に関する技術分野の発明
である。より詳細には、優れた効果を有し,かつ安全性
にも優れる頭髪用化粧料に関し、本発明頭髪用化粧料
は、特に医薬品,医薬部外品又は化粧品の分野において
用いられる。
【0002】
【従来の技術】頭髪用化粧料には、様々な種類があり、
様々な頭皮頭髪状態に対応した製品が存在している。例
えば、頭皮状態によっては頭皮におけるフケやカユミを
防止することにより、脱毛状態等の現状を改善し得る製
品が開発されている。頭皮における様々なトラブルは、
高齢化社会を迎えた今日では、社会的ストレスの増大も
伴って増加しつつあり、この頭皮におけるトラブルに対
応した毛髪化粧料の需要は急増している。一般に、頭部
の禿や脱毛,毛の細り,頭皮のカユミやフケ等の原因と
しては、毛根の皮脂腺等の器官における男性ホルモンの
活性化,過剰な皮脂分泌,過酸化脂質の生成,毛包への
血流量の低下及びストレス等が挙げられる。また、丈夫
で美しい毛髪を育てるうえで、十分な毛包への栄養補給
が出来ない場合、細毛ややせ毛の原因となる。毛包への
血流量の低下は、栄養不足や老廃物の排泄の機能の低下
を招く。
【0003】このような観点から、頭皮における過剰な
皮脂分泌等を改善することは、少なくとも頭皮における
血流機能の低下を改善することと共に、頭皮及び頭髪の
トラブルを解決する上で欠かせないポイントとなる。従
来の頭髪用化粧料は、一般的にこれらの禿や脱毛の原因
と考えられる要素を取り除いたり、軽減する作用を持つ
物質を配合したものである。例えば、ビタミンE等のビ
タミン類、セリン,メチオニン等のアミノ酸類、センブ
リエキス,アセチルコリン誘導体等の血管拡張剤、紫根
エキス等の抗炎症剤、エストラジオール等の女性ホルモ
ン剤、セファランチン等の皮膚機能亢進剤等が配合さ
れ、禿や脱毛、毛髪の細りの予防及び治療に用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の成分を少量のみ頭髪用化粧料中に配合しても十分な効
果を得ることは難しく、逆に多く配合すると使用部分及
びその周辺に不快な刺激感や発赤を伴う傾向が強まり、
自ずと配合量には限界があった。
【0005】そこで本発明が解決すべき課題は、優れた
効果を有し、かつ安全性にも優れる頭髪用化粧料を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、抗脂漏成分
と,特定のアミンオキシドとを組み合わせて配合するこ
とにより、優れた脱毛防止効果や発毛効果,頭皮のカユ
ミ,フケの防止効果を有し、かつ安全性にも優れる頭髪
用化粧料が提供されることを見出し、本発明を完成し
た。
【0007】すなわち本発明は、抗脂漏成分及び下記式
(I)で表されるジメチルアミンオキシド
【化2】 を含んでなる頭髪用化粧料を提供する。
【0008】また、この抗脂漏成分が、ピリドキシン
類,イオウ及びヒドロキシフルタミドからなる群の抗脂
漏成分から選ばれる1種又は2種以上の抗脂漏成分であ
る場合が特に所期の効果を良好に発揮し得る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明頭髪用化粧料は、抗脂漏成分と上記
のジメチルアミンオキシド(I)とを組み合わせて配合
することにより、所期の効果を発揮する頭髪用化粧料で
ある。
【0010】本発明頭髪用化粧料中に配合可能な抗脂漏
成分は、それを皮膚上に塗布することにより,人体のそ
の部分の炎症を抑えることが可能であり、かつ外用剤の
配合成分として安全性上問題がない限りにおいて、特に
限定されるものではなく、その作用機序も問われるべき
ものではない。
【0011】具体的には、ピリドキシン類,イオウ,ヒ
ドロキシフルタミド,チオキソロン等の頭髪化粧料に抗
脂漏成分として配合されているものを適宜選択すること
ができる。これらの抗脂漏成分のうちでも特に、ピリド
キシン類,イオウ又はヒドロキシフルタミドを選択して
本発明頭髪用化粧料中に配合することが好ましい。
【0012】ピリドキシン類は、ピリドキシン及びその
基本骨格を有するピリドキシンエステル等のピリドキシ
ン誘導体の双方を含む概念である。ピリドキシンは、そ
の化学名を2−メチル−3−ヒドロキシ−4,5−ビス
(ヒドロキシメチル)ピリジンという,もともと生体内
でタンパク質やアミノ酸の代謝を司る補酵素として働く
ビタミンB6 の一態様として知られており、近年優れた
抗脂漏成分であることが見出されたものである。
【0013】ただし、このピリドキシンやピリドキシン
塩酸塩は、そもそも水溶性であり経皮吸収されにくい面
があり、さらに光や熱に対しても不安定な面も認められ
る。このような観点から、ピリドキシンの高級脂肪酸エ
ステル等の脂溶性のピリドキシン誘導体が製造され、現
在化粧料中に配合されるピリドキシン類として、これら
のピリドキシン誘導体が盛んに選択されている。
【0014】ピリドキシン誘導体としては、例えば前出
の塩酸ピリドキシンの他に、グリチルレチン酸ピリドキ
シン,ジカプリル酸ピリドキシン,ジラウリン酸ピリド
キシン,トリパルミチン酸ピリドキシン等を挙げること
ができる。上記のピリドキシン類の製法は、それぞれ公
知である。また、市販もされており、これらの公知の製
法で製造したピリドキシン類も市販品も本発明頭髪用化
粧料中に配合することができる。また、単独種類のピリ
ドキシン類のみならず、必要に応じて2種以上のピリド
キシン類を選択して組み合わせて、本発明頭髪用化粧料
中に配合することができる。
【0015】ピリドキシン類を抗脂漏成分として単独に
選択して本発明頭髪用化粧料中に配合する場合には、頭
髪用化粧料全体に対して0.001重量%以上,5.0
重量%以下、好ましくは同0.01重量%以上,3.0
重量%以下の範囲で本発明頭髪用化粧料中に配合され
る。
【0016】この配合量が頭髪用化粧料全体に対して
0.001重量%未満の場合には、所望する抗脂漏効果
を十分に発揮することが困難であり好ましくない。ま
た、頭髪用化粧料全体に対して5.0重量%を超えて配
合する場合には、製剤上不都合を生じる傾向が強まるだ
けではなく、さらに皮膚刺激等が伴う等、安全性の側面
からも問題が生じるおそれがあり好ましくない。
【0017】イオウは、従来から抗脂漏成分として知ら
れており、具体的には、イオウを昇華して製造する「昇
華イオウ」や、この昇華イオウをアンモニア水で洗浄し
た「精製イオウ」等が抗脂漏目的で用いられている。本
発明頭髪用化粧料において配合され得る「イオウ」は、
これらの抗酸化脂漏目的で用いられる様々なイオウ製品
の全てを含むものである。
【0018】なお、これらのイオウ製品の詳細な製法は
既に公知であり、これらのイオウ製品はすでに市販され
ている。本発明頭髪用化粧料においては、これらの公知
の製法により製造したイオウも市販されているイオウも
配合することができる。また、単独種類のイオウのみな
らず、必要に応じて2種類の以上のイオウを組み合わせ
て本発明頭髪用化粧料に配合することもできる。
【0019】イオウを抗脂漏成分として単独に選択して
本発明頭髪用化粧料中に配合する場合には、頭髪用化粧
料全体に対して0.001重量%以上,5.0重量%以
下、好ましくは同0.01重量%以上,3.0重量%以
下の範囲で本発明頭髪用化粧料中に配合される。
【0020】この配合量が頭髪用化粧料全体に対して
0.001重量%未満の場合には、所望する抗脂漏効果
を十分に発揮することが困難であり好ましくない。また
頭髪用化粧料全体に対して5.0重量%を超えて配合す
る場合には、製剤上不都合を生じる傾向が強まるだけで
はなく、さらに皮膚刺激等が伴う等、安全性の側面から
も問題が生じるおそれがあり好ましくない。
【0021】ヒドロキシフルタミドは、下記式(II)で
表される化合物である。
【化3】 このヒドロキシフルタミドの製法等については、特開平
6−157242号公報に詳述されており、さらに市販
もされている。
【0022】本発明頭髪用化粧料においては、公知の方
法〔例えば、溶媒中に溶解した2−アミノ−5−ニトロ
ベンゾトリフルオリドと2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロピオン酸に、ジシクロヘキサカルボジイミドと4−ピ
ロリジノピリジンとを反応させて、結晶として析出させ
る方法等〕により合成されたヒドロキシフルタミドも、
市販されているヒドロキシフルタミドも、有効成分とし
て配合することができる。
【0023】ヒドロキシフルタミドを抗脂漏成分として
選択して本発明頭髪用化粧料中に配合する場合には、頭
髪用化粧料全体に対して0.0001重量%以上,5.
0重量%以下、好ましくは同0.001重量%以上,
3.0重量%以下の範囲で本発明頭髪用化粧料中に配合
される。
【0024】この配合量が頭髪用化粧料全体に対して
0.0001重量%未満の場合には、所望する抗脂漏効
果を十分に発揮することが困難であり好ましくない。ま
た頭髪用化粧料全体に対して5.0重量%を超えて配合
する場合には、着色等の製剤上好ましくない側面が顕著
になり好ましくない。
【0025】これらの抗脂漏成分は、それぞれ単独で、
後述の特定のアミンオキシドと組み合わせて本発明頭髪
用化粧料中に配合することも可能であるが、2種以上を
組み合わせて配合することも可能である。
【0026】上記の抗脂漏成分と共に本発明毛髪化粧料
中に配合される、上記ジメチルアミンオキシド(I)は
通常公知のアミンオキシドの製造方法に従って製造する
ことができる。
【0027】その一例を示せば、概ね以下の工程に従っ
て製造することができる。
【化4】
【0028】通常、このように製造したジメチルアミン
オキシド(I)は、再結晶法等の通常公知の精製法によ
る精製工程を経て本発明頭髪用化粧料中に配合する。
【0029】本発明頭髪用化粧料中におけるこのジメチ
ルアミンオキシド(I)の配合量は、頭髪用化粧料全体
に対して0.0001重量%以上,20.0重量%以下
であり、同0.05重量%以上,5.0重量%以下が好
ましい。
【0030】この配合量が頭髪用化粧料全体に対して
0.0001重量%未満では、十分な消炎効果を発揮す
ることができず好ましくなく、同20.0重量%を超え
て配合すると、製剤上不都合を生ずる傾向が強くなり,
また皮膚刺激性が生ずる等の点から好ましくない。
【0031】このようにして、上記抗脂漏成分と上記ジ
メチルアミンオキシド(I)とを組み合わせて配合する
ことにより、優れた脱毛防止効果や発毛効果,頭皮のカ
ユミ,フケの防止効果を有し、かつ安全性にも優れる本
発明頭髪用化粧料が提供される。
【0032】なお、本発明頭髪用化粧料中には、通常頭
髪用化粧料中に配合される薬効成分を、その薬効成分が
有する一般的な効果を発揮させる目的のために、本発明
の所期の効果を損なわない限りにおいて配合することも
可能である。
【0033】例えば、セリン,メチオニン,アルギニン
等のアミノ酸類;ビオチン等のビタミンB6 以外のビタ
ミン類;パントテン酸若しくはその誘導体;グリチルレ
チン酸若しくはその誘導体;エストラジオール等の女性
ホルモン等を本発明頭髪用化粧料中に配合することもで
きる。
【0034】また、通常頭髪用化粧料中に配合される植
物抽出物、例えばアルテア抽出物,ヨクイニン抽出物,
ペパーミント抽出物,ヨウテイ抽出物,トウガラシ抽出
物,アロエ抽出物,クコ抽出物,ヨモギ抽出物,イネ抽
出物,マンケイシ抽出物,マンネンロウ抽出物,コッサ
イホ抽出物,エニシダ抽出物,リンドウ抽出物,タンジ
ン抽出物,ヘチマ抽出物,キキョウ抽出物,マツ抽出
物,クジン抽出物,トウキ抽出物,ベニバナ抽出物,メ
ギ抽出物,ビンロウジ抽出物,ユーカリ抽出物,カゴソ
ウ抽出物,モクソウ抽出物,ゴシツ抽出物,サイコ抽出
物,チャ抽出物,カンゾウ抽出物,ホップ抽出物,キク
抽出物,セネガ抽出物,ゴマ抽出物,センキュウ抽出
物,カシュウ抽出物,カッコン抽出物,マイカイカ抽出
物,サフラン抽出物,ローズマリー抽出物,ジオウ抽出
物,ゼニアオイ抽出物等を本発明頭髪用化粧料中に配合
することができる。
【0035】また、乳酸若しくはそのアルキルエステル
等;クエン酸等の有機酸類;トラネキサム酸等のプロテ
アーゼ阻害剤;オリーブ油,スクワラン,流動パラフィ
ン,イソプロピルミリステート,高級脂肪酸,高級アル
コール等の油分;グリセリン,プロピレングリコール等
の多価アルコール;その他界面活性剤,保湿剤,増粘
剤,香料,酸化防止剤,紫外線吸収剤,抗菌剤,清涼
剤,色素,エタノール,水等を本発明の所期の効果を損
なわない範囲で適宜配合することができる。
【0036】本発明頭髪用化粧料の形態は、液状,乳
液,軟膏,クリーム,ゲル,エアゾール等、外皮に適用
可能な性状のものであれば問われるものではなく、必要
に応じて適宜基剤成分等を配合して、所望する製品形態
の本発明頭髪用化粧料を調製することができる。また、
本発明頭髪用化粧料は、医薬品,医薬部外品又は化粧料
等の多様な分野において適用可能である。
【0037】本発明頭髪用化粧料は、例えば脱毛やフ
ケ,かゆみ等の治療や予防に用いることが可能であり、
例えば男性性脱毛症の治療や予防、女性に多いびまん性
脱毛症の治療や予防、円形脱毛症の治療等に広く用いる
ことができる。なお、ここに示した目的は例示であり、
これらの目的に本発明頭髪用化粧料の適用可能な疾患が
限定されるものではない。
【0038】本発明頭髪用化粧料は、概ね皮膚に直接塗
布又は散布する等の経皮投与により投与される(なお、
本発明頭髪用化粧料においては,上記必須成分の組み合
わせ配合により、成分の経皮吸収が促進される)。そし
て、本発明頭髪用化粧料の投与量は、年齢,脱毛の程度
等の個人差やその製剤形態に応じて適宜決定されるべき
ものであるが、一般の大人に対する投与量は、体重1Kg
当り0.001〜100mg/日、好ましくは0.1〜1
0mg/日であり、これを1日2〜4回に分けて投与する
ことができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例等により本発明をより具体的に
説明するが、これらの実施例等により本発明の技術的範
囲が限定されるべきものではない。まず、各実施例等の
開示に先立ち、これらの実施例等の養毛効果等を検討す
るための試験について説明する。
【0040】1.養毛効果試験 本発明頭髪用化粧料の養毛効果を検討するために、トリ
コグラム試験を行った。被験者は、男性で比較例及び実
施例各群10名とした。試験塗布期間は4ヵ月間とし、
この試料を1日2回、1回につき2〜4mlを頭皮に塗布
した。塗布直前及び塗布3ヵ月後に、それぞれ被験者1
名につき頭頂部から毛髪を無作為に50本抜去し、抜去
毛の毛根を顕微鏡下で観察し、毛根の状態から毛根休止
期率(%)を計算した。試料塗布前後における休止期率
の増減の割合を以下の基準で判定した。
【0041】<判定基準> 顕著な効果:毛根休止期率が30%以上減少 効果あり :毛根休止期率が20%以上減少 弱い効果 :毛根休止期率が10%以上減少 効果なし :毛根休止期率が10%未満の減少 養毛効果の評価としては、効果あり以上の被験者が50
%を超えた場合を有効とし、その他は無効とした。
【0042】2.脱毛防止効果試験 試料使用前後の洗髪脱毛本数の変化で脱毛防止効果を判
定した。被験者は男性で、男性で比較例及び実施例各群
10名とした。試験期間は6ヵ月間とし、前半2ヵ月間
は試料を塗布しない期間,後半4ヵ月は試料を塗布する
期間とした。試料を塗布する期間には、試料を1日2
回、1回につき2〜4mlの試料を頭皮に塗布した。試験
期間中には、1日おきに洗髪して抜毛を回収し、1週間
分をまとめてその毛の本数を数えた。
【0043】各期間の抜毛本数の表示は、試料を塗布し
ない2カ月間,計8回の抜毛本数のデータと、試料を塗
布する期間の後半2ヵ月間,計8回の抜毛本数のデータ
をそれぞれの期間ごとにまとめ、平均値±標準偏差の形
で1回当りの抜毛本数として表示した。
【0044】効果の判定は、それぞれの期間の平均値の
差から次のように判定した。 <判定基準> ++:抜毛本数が70本以上減っており,著しい効果を
認めた +:抜毛本数が40本以上減っており,かなりの効果を
認めた ±:抜毛本数が10本以上減っており,やや効果が認め
られた −:抜毛本数の減少が10本未満であり,無効であった 脱毛防止効果の評価としては、+以上の被験者が50%
を超えた場合を有効とし、その他は無効とした。
【0045】3.ふけ,かゆみ防止効果試験 ふけ,かゆみの防止効果については、試験期間終了後に
各被験者の頭皮のふけ,かゆみについて調査し、ふけの
程度とかゆみの程度によって比較した。被験者は、特に
ふけとかゆみを訴える男性とし、比較例及び実施例各群
10名とした。試料を塗布する期間は3ヵ月間とし、こ
の間薬剤無添加の同一シャンプーで1日1回洗髪し、試
料を1日2回、1回につき2〜4mlを頭皮に塗布した。
試験終了後に、各被験者の頭皮のふけ,かゆみの程度を
それぞれ以下のスコアで表した。
【0046】<ふけのスコア> 3:ふけが著しく多い 2:ふけが多い 1:ややふけが多い 0:ふけがほとんどない
【0047】<かゆみのスコア> 3:強いかゆみがある 2:かゆみがある 1:ややかゆみがある 0:かゆみがない
【0048】〔実施例1〜7,比較例1〜7〕第1表
(実施例1〜7,比較例1〜7)に示した配合成分のロ
ーションを後述する製法に従って調製し、上記各試験を
行った。
【0049】
【表1】
【0050】<製法>95%エタノールに、ジメチルア
ミンオキシド(I)をはじめとする各薬剤を各配合量,
プロピレングリコール,硬化ヒマシ油エチレンオキシド
(40モル)付加物,乳酸,乳酸ナトリウム,香料をさ
せた(エタノール相)。次いで精製水に色素を添加した
後,溶解して、これを前記エタノール相に添加した後,
攪拌することにより、透明液状のローションを得た。上
記各試験の結果を、第2表(養毛効果試験),第3表
(脱毛防止効果試験)及び第4表(ふけ,かゆみ防止効
果試験)に示した。
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】この結果より、各ピリドキシン類,イオウ
又はヒドロキシフルタミドのいずれかの抗脂漏成分とジ
メチルアミンオキシド(I)とを配合した実施例のロー
ションには、養毛効果,脱毛防止効果及びふけ,かゆみ
防止効果が顕著に認められたが、これらの抗脂漏成分と
ジメチルアミンオキシド(I)のいずれか一方のみ配合
した比較例の養毛ローションは、たとえこれらの成分を
相当量配合しても、これらの効果は上記実施例の結果と
比べると著しく劣っていた。
【0055】すなわち、上記抗脂漏成分とジメチルアミ
ンオキシド(I)とを組み合わせて配合した本発明頭髪
用化粧料においては、相乗的な養毛効果,脱毛防止効果
及びふけ,かゆみ防止効果が顕著に認められることが明
らかになった。このことは、少量の有効成分であっても
本発明頭髪用化粧料においては所望する効果を得ること
が可能であり、抗脂漏成分を多量に配合することによっ
て惹起される、塗布部及びその周辺部の不快な刺激感や
発赤を防ぐことが可能になったことを示すものである。
【0056】以下、さらに他の本発明頭髪用化粧料の処
方例を示す。 〔実施例8〕 ローション (配合成分) 配合量(重量%) 95%エタノール 55.0 ジメチルアミンオキシド(I) 2.0 塩酸ピリドキシン 0.1 1,3−ブチレングリコール 3.0 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(40モル)付加物 0.8 リンゴ酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 部
【0057】<製法>95%エタノールにジメチルアミ
ンオキシド(I),硬化ヒマシ油エチレンオキシド(4
0モル)付加物,アラントイン,塩酸ジフェンヒドラミ
ン及び香料を溶解させた後、これに精製水に他の成分を
加えて溶解させたものを添加して攪拌溶解することによ
って、透明液状のローションを得た。
【0058】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果,脱毛防止効果及びフケ・カユミ防
止効果が顕著に認められた。
【0059】 〔実施例9〕 ローション (配合成分) 配合量(重量%) 95%エタノール 85.0 ジメチルアミンオキシド(I) 1.0 グリチルレチン酸ピリドキシン 0.3 イオウ 1.0 グリセリン 1.0 硬化ヒマシ油エチレンオキシド(50モル)付加物 0.5 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 コハク酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 部
【0060】<製法>95%エタノールに、硬化ヒマシ
油エチレンオキシド(50モル)付加物及び香料を溶解
させ、次いで精製水を添加後、他の成分を添加して攪拌
溶解し、透明液状のローションを得た。
【0061】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行った
ところ、養毛効果,脱毛防止効果及びフケ・カユミ防止
効果が顕著に認められた。
【0062】 〔実施例10〕 乳液 (配合成分) 配合量(重量%) (1)セタノール 1.5 (2)ステアリン酸 1.1 (3)パルミチン酸 0.3 (4)液状ラノリン 1.0 (5)スクワラン 2.0 (6)モノステアリン酸グリセリル 1.7 (7)POEソルビタンモノステアレート 0.3 (8)ジメチルアミンオキシド(I) 1.0 (9)ヒドロキシフルタミド 0.3 (10)ジプロピレングリコール 3.0 (11)ポリエチレングリコール400 2.0 (12)トリエタノールアミン 1.0 (13)精製水 残 部
【0063】<製法>(1)〜(9)の各成分を混合し
た混合物を調製した。これとは別に(10)〜(13)の成
分を混合した混合物を調製した。これらの混合物をそれ
ぞれ別々に70℃に加熱して溶解後、両者を混合して、
これを乳化機により混合乳化した後、熱交換冷却を行っ
て、乳液を得た。
【0064】この本発明頭髪用化粧料に上記試験を行っ
たところ、養毛効果,脱毛防止効果及びフケ・カユミ防
止効果が顕著に認められた。
【0065】
【発明の効果】本発明により、優れた脱毛防止効果や発
毛効果,頭皮のカユミ,フケの防止効果を有し、かつ安
全性にも優れる頭髪用化粧料が提供される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗脂漏成分及び下記式(I)で表されるジ
    メチルアミンオキシド 【化1】 を含んでなる頭皮頭髪用化粧料。
  2. 【請求項2】抗脂漏成分が、ピリドキシン類,イオウ及
    びヒドロキシフルタミドからなる群の抗脂漏成分から選
    ばれる1種又は2種以上の抗脂漏成分である請求項1記
    載の頭皮頭髪用化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001158739A (ja) * 1999-09-21 2001-06-12 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd プロアントシアニジンとビタミンb6誘導体またはその塩とを含有する組成物

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