JPH11151553A - 鋳造用模型およびその作製方法並びにこれを用いた鋳物の製造方法 - Google Patents

鋳造用模型およびその作製方法並びにこれを用いた鋳物の製造方法

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JPH11151553A
JPH11151553A JP32084497A JP32084497A JPH11151553A JP H11151553 A JPH11151553 A JP H11151553A JP 32084497 A JP32084497 A JP 32084497A JP 32084497 A JP32084497 A JP 32084497A JP H11151553 A JPH11151553 A JP H11151553A
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JP
Japan
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casting
model
plan
dimensional
cad data
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JP32084497A
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Kentaro Yano
健太郎 矢野
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速に作製できて、寸法精度が高く、鋳造方
案をCADデータとして所有して新規の鋳物の鋳造方案
設計に役立て、更に凝固解析と連動して数少ない試作で
合格できる方案とした鋳造用模型およびその作製方法並
びにそれにより健全な鋳物を得ることにある。 【解決手段】 本発明の鋳造用模型は、製品部および/
または方案部の少なくとも一部が迅速造型装置により作
製されていることを特徴とする。当該模型は、レーザー
で紙を切断して接着積層した3次元立体モデルであるこ
とを特徴とする。当該模型の作製方法は、次の(1)〜
(3)の工程よりなることを特徴とする。(1)製品部
および方案部の形状を3次元CADデータとする工程、
(2)前記3次元CADデータにより前記製品部が健全
となるまで凝固解析を繰り返して3次元CADデータを
更新する工程、(3)製品部が健全となる前記3次元C
ADデータにより、迅速造型装置を制御して鋳造用模型
を作製する工程。更に鋳物は前記鋳造用模型の作製方法
によって作製した鋳造用模型を用いて得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造用模型および
その作製方法並びにこれを用いた鋳物の製造方法に関
し、より詳しくは、迅速に作製できて、寸法精度が高
く、鋳造方案をCADデータとして所有して新規の鋳物
の鋳造方案設計に役立て、更に凝固解析と連動して数少
ない試作で合格できる方案とした鋳造用模型およびその
作製方法並びにこれを用いた鋳物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、鋳物は、その製品部や、図5に示
す湯口棒6、湯道4、押湯3、堰2、湯溜り7、フィル
ター納め5などの方案部を凝固収縮ほかを含めた形状を
定盤に貼りつけた鋳造用模型を作製し、この鋳造用模型
を転写して形成される上型、下型の砂鋳型に金属溶湯を
注入することにより製造される。
【0003】そして一般に鋳造用模型での、製品部や方
案部の形状や配置の設計、すなわち方案設計は、方案作
製者の経験や勘により鋳物の形状により個々に対応して
いる。最近では特開平7−80596号公報に開示のよ
うに、コンピュータにより鋳物の凝固を数値解析し、こ
の凝固解析を利用して製品部および方案部の形状寸法の
設計を行い、鋳造欠陥の少ない鋳物を製造することが行
われてきている。
【0004】凝固解析を用いての鋳造用模型の作製方法
の流れ図を図4に示す。凝固解析をしてOKとなった方
案により配置する部品の原型をいったん蝋で作り、この
原型をもとにアルミニウム合金等で鋳造して作り、更に
手仕上げを施し、これを模型定盤に貼り付けている。
【0005】一方、「日経メカトロニクス1995年3
月6日発行」の第32頁乃至第36頁や特開平6−10
6628号公報には、基材として厚さが一定の紙を使用
し、製品を紙の厚さで複数の層に分割することによって
各層の外形形状を決定し、各層に対する紙に対しその紙
をその層の外形形状とほぼ等しい形状にレーザーやカッ
ター刃等で切断することと、紙を他の紙上に積層するこ
との双方を行うことで、積層型製品を製造する開示があ
る。
【0006】そして、この積層型製品製造技術を用いた
ものとして、特開平9−122821号公報には、プレ
ス型等における下型をフルモールド法で鋳造するための
フルモールド模型と、その鋳造における砂込め時にその
フルモールド模型に嵌合して使用される補強材とを一製
品とみなして製品形状を表す製品データを作製し、作製
された製品データに基づき、フルモールド模型と補強材
とを同一積層体から一括して製造することで、一つの積
層体において製品必要部として有効に利用する比率を多
くして、積層する際の廃棄部分を少なくする開示があ
る。
【0007】更に積層型製品製造技術を用いたものとし
て、特開平9−136139号公報には、熱硬化性レジ
ンを被覆した砂を薄く積層し、これを1層ずつ所定形状
に硬化させることを繰り返し、砂の3次元造形物である
砂鋳型を製作する開示がある。この特開平9−1361
39号公報には、(1)砂層昇降機に1層分の砂をセッ
トし、(2)この上方に遮光マスクを位置させて散光レ
ーザー照射源から散光レーザーを照射させ、(3)これ
によって遮光マスクの下の砂に所定形状の露光を行い、
この露光部分を硬化させ、(4)このような操作を所定
数の砂層に対し行い硬化部分を積層することにより、散
光レーザーを利用して広範囲の砂を一度に硬化させるた
め、砂型の量産が可能であるとの記載がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図4に流れ図を示す従
来の鋳造用模型の作製方法では、蝋原型の作製、アルミ
ニウム合金での鋳造用模型部品の鋳造、更に手仕上げな
ども工程が多く、模型の作製に期間を要する。また、蝋
原型からアルミニウム合金の模型部品の鋳造、更に手仕
上げを施すため、鋳造用模型の寸法精度が低くなる。近
年、鋳物においても軽量化が求められており、上記従来
の鋳造用模型を用いて薄肉で複雑形状の鋳物を鋳造欠陥
を少なくして得ることは難しい。
【0009】また、鋳造方案作製者の技術、技能の伝承
が困難であるので方案作製者が代わった場合には、新た
に勘や経験を積む必要がある。更に、凝固解析で求めた
形状寸法に対し、実際に作製した鋳造用模型の形状寸法
が合わないと、凝固解析結果が一致せず、鋳造欠陥が無
くなるまで方案の変更を頻繁に行う必要がある。
【0010】一方、特開平9−122821号公報のフ
ルモールド模型と補強材とを同一積層体から一括して製
造する技術には、方案部まで含めたCADデータにより
鋳造用模型を作製する開示または示唆はない。
【0011】更に、特開平9−136139号公報の熱
硬化性レジンを被覆した砂を薄く積層し、これを1層ず
つ所定形状に硬化させることを繰り返し、砂の3次元造
形物である砂鋳型を製作する技術は、造型装置が複雑と
なる。
【0012】本発明の課題は、迅速に作製できて、寸法
精度が高く、鋳造方案をCADデータとして所有して新
規の鋳物の鋳造方案設計に役立て、更に凝固解析と連動
して数少ない試作で合格できる方案とした鋳造用模型お
よびその作製方法並びにこれを用いて健全な鋳物の製造
方法を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1発明の鋳造用模型は、方案部の少なくとも一部
が迅速造型装置により作製されていることを特徴とす
る。 そして、製品部および/または方案部の少なくと
も一部が、切断手段によりシートを切断して接着積層し
た3次元立体モデルであることを特徴とする。切断手段
としては、レーザーカッターなどがあり、シートとして
は、紙、プラスチック薄板、金属薄板などを用いること
ができる。
【0014】次に第2発明の鋳造用模型の作製方法は、
製品部および方案部を有する第1発明の鋳造用模型の作
製方法であって、(1)前記製品部および方案部の形状
を3次元CADデータとする工程、(2)前記3次元C
ADデータにより前記製品部が健全となるまで凝固解析
を繰り返して前記3次元CADデータを更新する工程、
(3)製品部が健全となる前記3次元CADデータによ
り、迅速造型装置を制御して鋳造用模型を作製する工
程、を含むことを特徴とする。そして、前記迅速造型装
置が、切断手段によりシートを切断して接着積層して3
次元立体モデルを作製するものであることを特徴とす
る。次に第3発明の鋳物の製造方法は、第2発明の鋳造
用模型の作製方法により作製された鋳造用模型を用いて
鋳造することを特徴とする。
【0015】上記構成からなるので、第1発明の鋳造用
模型は、第2発明の鋳造用模型の作製方法により、迅速
に作製できて、寸法精度が高く、鋳造方案をCADデー
タとして所有して新規の鋳物の鋳造方案設計に役立て、
更に第3発明の鋳物の製造方法は凝固解析と連動して数
少ない試作で健全鋳物にすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1のフローチャ
ートを用いて説明する。 (1)方案設計 まず、3次元CADにて、方案の設
計を行う。ここでは、使用頻度の高い方案部品について
はあらかじめ部品登録されており、作図が容易になるよ
うに工夫されている。 (2)凝固解析 この3次元データをもとに凝固解析
を行い、方案の良否を判定する。凝固解析結果、方案が
所望の性能を満足しない場合には、方案の設計を繰り返
し行う。 (3)鋳造用模型の作製 そしてその方案が所望の性
能を満足すると判定された場合、3次元CADにて作っ
た3次元データから迅速造型装置を用い、直接方案部品
を製作する。迅速造型装置による造形サイクルは、図2
に示すように、制御用パソコンからの指令に基づき迅速
造型を行う。つまり、この指令により両面接着剤付きロ
ール紙が造形モデル位置に移動し、XYプロッタに装着
されたレーザーからの照射により紙が所定寸法に断面切
断され、紙の積層が繰り返されて造形モデルが作製され
る。迅速造型装置は精度良く方案部品を製作することが
できるので、解析で用いたモデル通りの方案を実際に製
作することが可能である。 (4)仕上げ、定盤貼付け このようにしてできた方
案部品を仕上げ、模型定盤に取付けることにより、方案
の製作ができる。この作製方法により複雑形状の造形モ
デルでも作製することができる。図3はこのようにして
作製した一実施の形態の鋳造用模型の斜視図である。図
3の鋳造用模型により砂鋳型を造型し、これに(JI
S)FCD400相当の球状黒鉛鋳鉄組成の溶湯を注入
した。鋳造後の鋳物には鋳造欠陥がなく、健全なものが
得られた。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、方案をC
ADで設計するので、過去の設計データを参照でき、ま
た迅速造型装置により、凝固解析用のモデルと同一形状
の方案部品を製作できるので、健全な鋳物とする方案の
的中率が高くなる。迅速造型装置は無人運転が可能であ
り、方案製作に要する工数も大幅に減少する。これによ
り低コストで効率よく方案を製作することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の方案設計製作法の流れ
を示す図である。
【図2】本発明の造形サイクルの模式図である。
【図3】本発明の一実施の形態の例の鋳造用模型の斜視
図である。
【図4】従来の方案設計製作法の流れを示す図である。
【図5】本発明の一実施の形態の例の方案の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 鋳物 2 堰 3 押湯 4 湯道 5 フィルター納め 6 湯口棒 7 湯溜り

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方案部の少なくとも一部が迅速造型装置
    により作製されていることを特徴とする鋳造用模型。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の鋳造用模型において、
    製品部および/または方案部の少なくとも一部が、切断
    手段によりシートを切断して接着積層した3次元立体モ
    デルであることを特徴とする鋳造用模型。
  3. 【請求項3】 製品部および方案部を有する鋳造用模型
    の作製方法であって、 (1)前記製品部および方案部の形状を3次元CADデ
    ータとする工程、 (2)前記3次元CADデータにより前記製品部が健全
    となるまで凝固解析を繰り返して前記3次元CADデー
    タを更新する工程、 (3)製品部が健全となる前記3次元CADデータによ
    り、迅速造型装置を制御して鋳造用模型を作製する工
    程、を含むことを特徴とする鋳造用模型の作製方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の鋳造用模型の作製方法
    において、前記迅速造型装置が、切断手段によりシート
    を切断して接着積層して3次元立体モデルを作製するも
    のであることを特徴とする鋳造用模型の作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の鋳造用
    模型の作製方法によって作製された鋳造用模型を用いて
    鋳造することを特徴とする鋳物の製造方法。
JP32084497A 1997-11-21 1997-11-21 鋳造用模型およびその作製方法並びにこれを用いた鋳物の製造方法 Pending JPH11151553A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102873272A (zh) * 2012-10-08 2013-01-16 机械科学研究总院先进制造技术研究中心 一种铁模覆砂的无模砂型数控加工成形方法
JP2016079609A (ja) * 2014-10-14 2016-05-16 新日鐵住金株式会社 既設鉄骨に用いる補強部材の製造方法、および既設鉄骨の補強方法

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