JPH11151252A - 歯根挺出装置 - Google Patents

歯根挺出装置

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Publication number
JPH11151252A
JPH11151252A JP9340722A JP34072297A JPH11151252A JP H11151252 A JPH11151252 A JP H11151252A JP 9340722 A JP9340722 A JP 9340722A JP 34072297 A JP34072297 A JP 34072297A JP H11151252 A JPH11151252 A JP H11151252A
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JP
Japan
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permanent magnet
root
gap
magnetic
keeper
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Application number
JP9340722A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Kazuo Arai
一生 荒井
Tomohiko Nagao
知彦 長尾
Yasuo Suga
康夫 須賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Publication of JPH11151252A publication Critical patent/JPH11151252A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挺出期間中におけるギャップ0.2〜0mm
の間の磁気吸引力の差が小さく,歯根と歯肉との間に損
傷を与えることがなく,歯根挺出期間が短く,キーパ調
整が容易で,かつ永久磁石の腐食がない歯根挺出装置を
提供すること。 【解決手段】 歯根に固定したキーパに対向配置し,上
記歯根を磁気吸引力により挺出させるための歯根挺出装
置において,該歯根挺出装置は,吸引部2と該吸引部2
を所定位置に保持する保持体とよりなり,上記吸引部2
は,永久磁石21と,該永久磁石21の側面及びキーパ
対向面を覆う耐食性非磁性材料よりなる非磁性函体22
と,該非磁性函体22の側面及び永久磁石の背面を覆う
と共に永久磁石21の背面210との間に間隔230を
設けて配設した耐食性非磁性材料よりなるギャップ調整
蓋体23とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,歯の矯正分野において,補綴物
を装着する際に,補綴物を取り付ける歯根を歯肉より磁
気吸引力により挺出する,即ち引き出すための歯根挺出
装置に関する。
【0002】
【従来技術】近年,例えば磁気吸引力を利用して,義歯
を装着することが行なわれている。かかる方式の義歯装
着は,図10に示すごとく,義歯9に設けた永久磁石9
1を,歯根95に固定したキーパ89に対して,磁気吸
引力により吸着させることにより行なう。上記義歯9に
おいて,上記永久磁石91は,硬質の歯部92の下部に
設けた樹脂部93に配設されている。一方,上記キーパ
89は,そのネジ部891を歯肉94内にある歯根95
にネジ込み,接着により固定してある。
【0003】近年,歯の矯正分野において,補綴物を固
定するための歯根95は,図11に示すごとく,虫歯,
事故等のためにその冠部951が歯肉の上部より内方に
位置していることがある。かかる場合には,上記義歯9
を確実に装着することができない。そのため,図11に
示すごとく,上記キーパ89を歯根95に固定し,磁気
吸引力により上記歯根95を挺出すること,即ち歯肉内
より外方へ引き出すことが行なわれている。
【0004】なお,上記の挺出は,上記のごとく,歯の
治療において補綴物を装着するために歯根を歯肉より引
き出す場合に行なわれている。
【0005】上記磁気吸引力による挺出は,歯根挺出装
置7を用いて行なわれている。該歯根挺出装置7は,上
記義歯の永久磁石とは別の挺出用の永久磁石を用いた吸
引部8を,上記キーパ89と対面する位置に配設するこ
とにより行なう。そして,上記吸引部8とキーパ95と
の間に,当初約1mmのギャップを設けておき,約1週
間で上記ギャップ分だけ歯根95を挺出し,更に再度同
様の操作を繰り返す。そして歯根95を,図11の点線
950で示すごとく,所望する位置まで挺出させる。そ
の後は,上記義歯9を装着して,実際に使用する。
【0006】次に,上記歯根挺出装置7としては,従
来,主として次の3種類がある。即ち,まず従来例1
(特開平6−181935号)の歯根挺出装置71は,
図12及び図13に示すごとく,吸引部81と,該吸引
部81を所定位置に保持するための保持体70とよりな
る。上記吸引部81は,永久磁石810と,その側面及
び背面を覆う耐食性非磁性材料よりなる非磁性ケース8
11とキーパ対向面に設けた耐食性の磁性材料板812
とよりなる。
【0007】上記保持体70は,上記挺出期間の間,保
持体を仮義歯として用いるための硬質部702と,上記
吸引部81の非磁性ケース811を固定保持する固定用
樹脂部701とを有する。そして,上記挺出に当たって
は,歯根95に固定したキーパ89と吸引部81の磁性
材料板812との間に,例えば約1mmのギャップGを
設けて,上記のごとく挺出作業を行なう。
【0008】次に,従来例2(特開平6−269465
号)の歯根挺出装置72は図14〜図16に示すごと
く,その吸引部82が永久磁石820とその側面に螺合
した環状体821とよりなる。該環状体821はその内
側面に雌ネジ部826を,一方永久磁石820の外側面
には雄ネジ部825を有する。そして,ナット821は
歯根挺出装置71の固定用樹脂部701に固定する(図
16)。そして,歯根挺出に当たっては,上記ナット8
21に対して,永久磁石820を回動して,上記永久磁
石820を進退移動させ,キーパ89と永久磁石820
との間に,上記のごとく約1mmのギャップGが生ずる
ように設定する。
【0009】次に,従来例3の歯根挺出装置73は,図
17,図18に示すごとく,その吸引部83が永久磁石
830と,その側面及び背面を覆う被覆ケース831と
よりなる。該被覆ケース831は,永久磁石830の側
面に設けた雄ネジ部835と螺合する雌ネジ部836を
有する。上記被覆ケース831は,上記従来例2と同様
に,歯根挺出装置73の固定用樹脂部701に固定す
る。そして,歯根挺出に当たっては,上記被覆ケース8
21に対して永久磁石830を回動して,上記永久磁石
830を進退移動させ,キーパ89と永久磁石830と
の間に,上記のごとく約1mmのギャップGが生ずるよ
う固定する。
【0010】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の歯
根挺出装置には,それぞれ次の問題がある。即ち,ま
ず,上記歯根挺出装置による挺出においては,例えば歯
根を2mm,2週間で挺出させようとするときには,上
記のごとく,当初のギャップは例えば1mmとし,約1
週間でこのギャップを埋め,再び同様にして,次の1週
間でギャップを埋める。
【0011】そして,このとき重要なことは,上記の挺
出が徐々に行なわれることである。大きな磁気吸引力で
強力な挺出を行なうと,歯根と歯肉との間が剥離し,歯
根が浮いて,大きな損傷が生じてしまう。特に磁気吸引
力による挺出は,挺出期間中にキーパと永久磁石との間
ギャップGが小さくなって来ると,その磁気吸引力は増
々大きくなるため挺出速度も大きくなり,ギャップがゼ
ロとなる近傍では,磁気吸引力の変化量が急激に増大す
る。そのため,上記問題が発生し易い。
【0012】本発明者らの研究によれば,挺出期間中に
おけるギャップ0.2〜0mmの間で急激に磁気吸引力
が変化する。そのため,磁気吸引力の差は65gf以下
にすることが好ましい。更には,50gf以下にするこ
とが好ましい。このことを,後述する図6により示す
と,上記従来例1においては,曲線Bで示すごとく,ギ
ャップが0.2〜0mmの間の磁気吸引力の差は約70
gfである。これは,図12に示すごとく,上記永久磁
石810及び非磁性ケース811における,キーパ対向
面に耐食性の磁性材料板812を有するためである。
【0013】また,上記従来例3においては,図6に曲
線Cで示すごとく,ギャップ0.2〜0mmの間の磁気
吸引力の差は90gfと更に大きい。これは,図17に
示すごとく,永久磁石820とキーパ89とを直接対面
させているためである。
【0014】また,もう一つ重要な点は,1回の調整に
おける挺出距離は,1mm程度確保できることが必要と
いうことである。1回の調整を1週間単位で行なうとす
れば,1週間の挺出距離が短い場合,処置期間が長くな
ったり,調整回数が増えたりするという問題が生じる。
【0015】歯根を,1週間で1mmひきだす為に必要
な,最適の吸引力等は,正確には知られていない。ま
た,歯根,歯肉,年齢,個人差等があり,明確な基準は
ないが,一般に任意のキーパの位置において,吸引力は
30gf以上必要と言われている。そこで,発明者等は
各従来例の吸引力が30gf以上が出る,吸引部とキー
パ間の距離,即ちギャップGを挺出距離と定義し,単位
時間当りの歯根挺出力の評価指標とした。
【0016】また,上記従来例1(図12,図13)に
おいては,上記の挺出用のギャップを設定するため,保
持体71内に装着する吸引部81の位置を,ギャップ調
整の都度変更しなければならない。そのため,保持体7
0をその都度作製し直す必要がある。
【0017】また,従来例2は,上記ナット821に対
して永久磁石820を螺合しているため,上記ギャップ
調整は永久磁石820を回動すれば良く,ギャップ調整
が容易である。しかしながら,永久磁石820の背面
に,直接保持体7の固定用樹脂部701が存在する(図
16)ため,上記ギャップ調整を円滑に行なうことが困
難である。また,従来例2は,上記挺出距離が0.15
mmと低く,調整期間,調整回数が多くなるという問題
があった。
【0018】また,従来例3では,永久磁石830の側
面及び背面に被覆ケース831が設けてあるため,永久
磁石830は直接に保持体70の固定用樹脂部702に
接触せず,永久磁石830は,円滑にギャップ調整する
ことができる。しかし,永久磁石830は口内の唾液と
接触するため,腐食を生ずる。
【0019】本発明は,かかる従来の問題点に鑑み,挺
出期間中におけるギャップ0.2〜0mmの間の磁気吸
引力の差が小さく,歯根と歯肉との間に損傷を与えるこ
とがなく,歯根挺出期間が短く,ギャップ調整が容易
で,かつ永久磁石の腐食がない歯根挺出装置を提供しよ
うとするものである。
【0020】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,歯根に固定した
キーパに対向配置し,上記歯根を磁気吸引力により挺出
させるための歯根挺出装置において,該歯根挺出装置
は,吸引部と該吸引部を所定位置に保持する保持体とよ
りなり,上記吸引部は,永久磁石と,少なくとも該永久
磁石の側面及びキーパ対向面を覆う耐食性非磁性材料よ
りなる非磁性函体と,該非磁性函体の側面及び永久磁石
の背面を覆うと共に永久磁石の背面との間に間隔を設け
て配設した,非磁性函体の底部とキーパとの間のギャッ
プを調整するための,耐食性非磁性材料よりなるギャッ
プ調整蓋体とよりなることを特徴とする歯根挺出装置に
ある。
【0021】本発明において最も注目すべき点は,永久
磁石の側面及びキーパ対向面を覆う耐食性非磁性材料よ
りなる非磁性函体と,該非磁性函体の側面及び背面を覆
うギャップ調整蓋体とを有することである。
【0022】次に,本発明の作用効果につき説明する。
まず,キーパを歯根に対して固定する。一方,歯根挺出
装置においては上記ギャップ調整蓋体の外側面を保持体
に固定する。次いで,上記非磁性函体内に永久磁石を入
れ,該非磁性函体をギャップ調整蓋体に挿入する。そし
て,上記非磁性函体を上記ギャップ調整蓋体に対して進
退移動させて,非磁性函体のキーパ対向面と歯根側に固
定したキーパとの間のギャップが例えば1mmとなるよ
うに設定する。
【0023】次いで,上記歯根挺出装置を,その非磁性
函体が上記キーパと対面するように,歯根の上部に配置
する。これにより,キーパが非磁性函体内の永久磁石の
磁気吸引力によって吸引されるため,歯根は徐々に挺出
されてくる。そして,上記1mmのギャップが埋まった
後,再び上記と同様に例えば1mmのギャップができる
ように非磁性函体をギャップ調整蓋体に対して挿入,位
置決めして,再び歯根挺出装置を配置する。これによ
り,再び歯根の挺出が行なわれる。
【0024】そして,本発明においては,上記永久磁石
の側面及びキーパ対向面を非磁性函体により覆う。即
ち,永久磁石を覆う材料を非磁性に規定した非磁性函体
と,ギャップ調整蓋体とを非磁性材料に規定するという
磁気回路を構成することにより,図6に示すごとく,ギ
ャップ0.2〜0mm間の吸引力の傾ばいを制御して,
ギャップ間の吸引力の差を小さくし,65gf以下にし
た。そのため,歯根と歯肉との間に損傷を与えることが
なく,歯根の挺出を行なうことができる。
【0025】また,本発明においては,非磁性函体及び
永久磁石の背面をも覆うと共に永久磁石の背面との間に
間隙を設けたギャップ調整蓋体を設けている。そのた
め,上記ギャップ調整は上記非磁性函体をギャップ調整
蓋体に対して進退させるのみで,容易に行なうことがで
きる。また,永久磁石は非磁性函体とギャップ調整蓋体
によって完全に覆われている。そのため,永久磁石は唾
液と殆ど接触することがない。それ故,永久磁石の腐食
を防止することができる。
【0026】本発明において,上記永久磁石としては,
例えばNd系,SmCo系の磁石を用いる。また,上記
非磁性函体としては,SUS316,チタン,アルミニ
ウム,合成樹脂等の材料を用いる。また,ギャップ調整
蓋体としては,上記非磁性函体と同様の耐食性非磁性材
料を用いる。また,歯根に固定するキーパとしては,通
常19Cr−2Moステンレス鋼,17Cr−2Moス
テンレス鋼,30Cr−2Moステンレス鋼,26Cr
−1Moステンレス鋼等の高耐食軟磁性材料を用いる。
【0027】次に,請求項2の発明のように,上記ギャ
ップ調整蓋体の側壁内面には,上記非磁性函体の側壁外
面に設けた雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有することが
好ましい。この場合には,非磁性函体をギャップ調整蓋
体に螺合していくことにより,ギャップ調整を行なうこ
とができ,ギャップ調整が一層容易である。
【0028】次に,請求項3の発明のように,上記永久
磁石はその表面に防錆層を有することが好ましい。これ
により,永久磁石の腐食を防止することができる。かか
る防錆層としてはAu,Ti等の材料がある。また,そ
の形成方法としては,メッキ,PVD,スパッタリン
グ,蒸着等がある。
【0029】次に,請求項4の発明のように,上記非磁
性函体の底部には,該非磁性函体を回動して上記ギャッ
プを調整するための回動調整部を有することが好まし
い。この場合には,上記ギャップ調整がより一層容易で
かつ正確となる。上記回動調整部としては,ドライバー
を挿入する溝や凹部などがある。
【0030】次に,請求項5の発明のように,上記非磁
性函体は,挺出期間中に非磁性函体が回動して上記ギャ
ップが変化することを防止するための回動防止機構を有
することが好ましい。この場合には,非磁性函体をギャ
ップ調整位置に,正確に保持しておくことができる。
【0031】かかる回動防止機構としては,ナイロン樹
脂等の樹脂で被覆した樹脂コーティングタイプ,塩化ビ
ニル樹脂テープ等のテープで被覆したテーピングタイ
プ,ギャップ調整蓋体に対してネジ切りした非磁性函体
によりネジ切りをしていくというネジ切りタイプ等があ
る。
【0032】次に,請求項6の発明のように,上記ギャ
ップ調整蓋体は,該ギャップ調整蓋体が上記保持体から
脱落することを防止するための,脱落防止機構を有する
ことが好ましい。この場合には,ギャップ調整蓋体を保
持体に確実に固定することができる。上記脱落防止機構
としては,例えばギャップ調整蓋体の外側面を保持体側
に向けて拡開するテーパ方式,ギャップ調整蓋体の側面
に凹凸を設ける凹凸方式,或いはギャップ調整蓋体の背
面に外側へ突出した突出片を設けること突片方式など,
ギャップ調整蓋体を保持体に食い込ませる状態に構成す
る手段がある(図7〜図9)。
【0033】次に,請求項7の発明のように,上記キー
パは,永久磁石と,その周囲を被覆した耐食性非磁性材
料よりなる被覆層とからなることが好ましい。この場合
には,永久磁石が耐食性非磁性材料により被覆されてい
るのでキーパに永久磁石を用いた場合でもその腐食を防
止できる。また,挺出期間中におけるギャップ0.2〜
0mmの間の磁気吸引力の差を更に小さくできるという
効果がある。また,上記キーパに永久磁石を用いる場合
には,永久磁石として,例えばNd,SmCo系の磁石
を用いる。また磁石を被覆する耐食性非磁性材料にはS
US316,Ti,Al,合成樹脂等の材料を用いる。
【0034】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる歯根挺出装置につき,図1
〜図6を用いて説明する。本例の歯根挺出装置1は,図
1及び図5に示すごとく,吸引部2と該吸引部2を所定
位置に保持する保持体10とよりなる。
【0035】上記吸引部2は,図1〜図4に示すごと
く,永久磁石21と,該永久磁石21の側面及びキーパ
対向面を覆う耐食性非磁性材料よりなる非磁性函体22
と,該非磁性函体22の側面及び永久磁石21の背面を
覆うと共に永久磁石21の背面との間に間隔230を設
けて配設した,耐食性非磁性材料よりなるギャップ調整
蓋体23とよりなる。
【0036】上記ギャップ調整蓋体23の側壁231の
内面には,上記非磁性函体22の側壁222の外面に設
けた雄ネジ部225に螺合する雌ネジ部235を有す
る。また,ギャップ調整蓋体23の背面板232と永久
磁石21の背面210との間には上記間隔230を有す
る。
【0037】また,上記非磁性函体22は,キーパ89
との対向面に底部221を有する。また,上記非磁性函
体22の底部(キーパ対向面)には,該非磁性函体を回
動して上記ギャップを調整するための回動調整部として
の回動用溝229を有する。また,保持体10は,歯根
挺出期間中,仮義歯として用いる硬質部102と,吸引
部2を固定保持する固定用樹脂部101を有する。
【0038】次に,本発明の作用効果につき説明する。
まず,図5に示すごとく,キーパ89を歯根95に対し
て固定する。一方,歯根挺出装置1においては上記ギャ
ップ調整蓋体23の外側面を保持体10に固定する。次
いで,上記非磁性函体22内に永久磁石21を入れ,該
非磁性函体22をギャップ調整蓋体23に螺着する。次
いで,上記非磁性函体22を上記ギャップ調整蓋体23
に対して回動させることにより,これを進退移動させ
て,非磁性函体22のキーパ対向面と歯根側に固定した
キーパ89との間のギャップGが例えば1mmとなるよ
うに設定する。
【0039】次いで,上記歯根挺出装置1を,その非磁
性函体22が上記キーパ89と対面するように,歯根9
5の上部に配置する(図5)。これにより,キーパ89
が非磁性函体22内の永久磁石21の磁気吸引力によっ
て吸引され,歯根95は徐々に挺出されてくる。
【0040】そして,例えば1週間後に上記1mmのギ
ャップが埋まった後,再び上記と同様に例えば1mmの
ギャップができるように非磁性函体22をギャップ調整
蓋体23に対して螺合挿入,位置決めして,再び歯根挺
出装置1を配置する。これにより,再び歯根95の挺出
が行なわれる。
【0041】本例においては,上記永久磁石21の側面
及びキーパ対向面を非磁性函体22により覆っているの
で,上記ギャップ0.2〜0mmの間の磁気吸引力の差
を例えば50gf以下という小さい値とすることができ
る。そのため,歯根95と歯肉94との間に損傷を与え
ることがなく,歯根95の挺出を行なうことができる。
【0042】また,本例においては,非磁性函体22及
び永久磁石21の背面をも覆うと共に永久磁石21の背
面との間に間隙230を設けたギャップ調整蓋体23を
設けている。そのため,上記ギャップ調整は上記非磁性
函体22をギャップ調整蓋体23に対して進退させるの
みで,容易に行なうことができる。また,永久磁石21
は非磁性函体22とギャップ調整蓋体23によって完全
に覆われている。そのため,永久磁石21は唾液と殆ど
接触することがない。更に,永久磁石21の表面に防錆
層を有するため,永久磁石21の腐食を防止することが
できる。
【0043】また,非磁性函体22をギャップ調整蓋体
23に螺合していくことにより,ギャップ調整を行なう
ことができ,ギャップ調整が一層容易である。また,上
記非磁性函体22は,回動用溝229を有するので,上
記ギャップ調整がより一層容易でかつ正確となる。
【0044】次に,上記に示した本発明の歯根挺出装置
と,前記従来例1,2及び3に示した歯根挺出装置につ
いて,ギャップが1.0〜0.0mmに至る間における
磁気吸引力について測定し,これを図6に示した。上記
5つの歯根挺出装置ともに,永久磁石の形状は直径2.
7mm,高さ2.6mm,永久磁石の材料はNd磁石
(440MGOe)とした。また,キーパ形状は直径
3.5mm,高さ0.5mmとした。図6において,曲
線Aは,上記実施例に示した本発明品1を,また曲線B
は上記実施例において,キーパも永久磁石とした本発明
品2を示す。また,曲線C,D及びEは,それぞれ前記
した従来例1,2及び3を示す。
【0045】図6より知られるごとく,従来例1及び2
の歯根挺出装置の場合には,曲線C及びDで示すごと
く,全体的に磁気吸引力が低い。また,従来例3の歯根
挺出装置は曲線Eで示すごとく,全体的に磁気吸引力が
高い。また,本発明にかかる上記2種類の歯根挺出装置
は曲線A及びBで示すごとく,上記両者の間にある。し
かし,ここに注目すべきことは,挺出の終期即ちギャッ
プGが0.2〜0mmの間の磁気吸引力の差は,従来例
1は約70gf,従来例3は約90gfと高く,これに
対して本発明品1,2では40gf,20gfと低いこ
とである。なお,従来例2は15gfと低いが,上記の
ごとく吸引力が小さいため,実用的と言い難い。
【0046】なお,このギャップ0.2〜0mmの間の
磁気吸引力の差は65gf以下,更に好ましくは50g
f以下の範囲が最適である。65gfを越えると磁気吸
引力の差が大きすぎ,歯根と歯肉との間に損傷を生ずる
ことがある。また,単位時間当りの,歯根挺出力の指標
である歯根挺出距離は,0.2mm以上が必要である。
0.2mm未満では歯根挺出力が弱く,歯根挺出期間が
長時間かかったり,調整回数が多くなるという不具合を
生じる。従来例2は0.2mmと小さいが,本発明では
0.45mmと高い。
【0047】上記のごとく,本例の歯根挺出装置によれ
ば,挺出期間中におけるギャップ0.2〜0mmの間の
磁気吸引力の差が小さく,歯根と歯肉との間に損傷を与
えることがなく,歯根挺出期間が短く,ギャップ調整が
容易で,かつ永久磁石の腐食がない歯根挺出装置を提供
することができる。
【0048】実施形態例2 本例においては,図7(A)〜(C)に示すごとく,ギ
ャップ調整蓋体における各種脱落防止機構,及び図8,
図9に示すごとく,非磁性函体の回動防止機構を示す。
【0049】まず,上記脱落防止機構について,図7
(A)〜(C)により説明する。図7(A)は,ギャッ
プ調整蓋体25の外側面に保持体側に拡開するテーパ面
251を設けたテーパ方式としたものである。図7
(B)は,ギャップ調整蓋体26の外側面に凹凸面26
1を設けた凹凸方式としたものである。図7(C)は,
ギャップ調整蓋体27の背面側部に,突片271を設け
た突片方式としたものである。
【0050】ギャップ調整蓋体25,26,27には,
非磁性函体を螺合するための雌ネジ部255,265,
275を有する。上記テーパ面251,凹凸面261,
突片271は,保持体の固定用樹脂部に食い込んで,ギ
ャップ調整蓋体の脱落を防止する。
【0051】次に,非磁性函体の回動防止機構につい
て,図8(A),(B),及び図9を用いて説明する。
まず,図8(A)は,非磁性函体22の外周の雄ネジ部
225にナイロン樹脂31をコーティングした樹脂コー
ティングタイプを示している。また,図8(B)は,非
磁性函体22の外周の雄ネジ部225に塩化ビニル樹脂
のテープ32を巻回したテーピングタイプを示してい
る。
【0052】上記いずれの場合も,上記非磁性函体22
の雄ネジ部225にコーティング材又はテープを設けて
あるので,これらがギャップ調整蓋体23の雄ネジ部2
35(図1)との間に介在して,両ネジ部間の摩擦を向
上させる。それ故,非磁性函体の自由回動を防止でき
る。
【0053】また,図9はネジ切りタイプで,ギャップ
調整蓋体28の内周面281には雌ネジ部を設けておか
ない例を示している。この場合には,非磁性函体22の
雄ネジ部225をギャップ調整蓋体の内周面281にネ
ジ込んでネジ切りしていくことにより位置調整を行な
う。そのため,非磁性函体22は上記ネジ込みをしない
限りそれ以上ギャップ調整蓋体28内に入らない。それ
故,非磁性函体の自由回動を防止できる。その他は実施
形態例1と同様である。
【0054】実施形態例3〜実施形態例5,従来例1〜
従来例4 本例においては,永久磁石,非磁性函体,ギャップ調整
蓋体,キーパについて,各種の形状,磁気特性,材質を
変えて,その特性を測定した。また,上記従来例に示し
た挺出装置についても測定した。これら各例の条件を,
表1〜表14に示す。また測定結果を表15に示す。
【0055】また,本発明の歯根挺出装置に関する表
1,表3,表5には,保持体に取り付ける吸引部におけ
るギャップ調整蓋体の外径,ギャップ調整蓋体と非磁性
函体とを組合せて非磁性函体をギャップ調整蓋体から引
き出した状態の最大高さ,非磁性函体をギャップ調整蓋
体に押し込んだ状態の最小高さと共に表面処理,脱落防
止機構及び回り止め機構を示した。
【0056】上記表面処理とは,永久磁石の表面の被覆
材料及び方法を示す。脱落防止機構における符号aは上
記図7のテーパ方式,bは図8の凹凸方式,cは図9の
突片方式を示す。また,回り止め機構における符号a
は,ナイロン樹脂をコーティングした樹脂コーティング
タイプのもの,bはギャップ調整蓋体に非磁性函体の雄
ネジ部をネジ込んでいくネジ切りタイプのものである。
その他,本発明に関する歯根挺出装置は,上記実施形態
例1に示した構造とした。
【0057】表7,表9,表11,表13は,上記に準
じて記載した。
【0058】次に,表2,表4,表6には,本発明の歯
根挺出装置にかかる吸引部及びキーパの諸元を示す。表
6はキーパとして永久磁石を用いると共にその外表面を
キーパケースにより被覆した例である。
【0059】また,表8,表10は前記従来例1,2の
吸引部の諸元を,表12,表14は前記従来例3を示し
ている。表12は前記従来例3において永久磁石として
希土類(NdFeB)を用い,表13は同じく前記従来
例3において永久磁石としてPt−Feを用いた例を示
している。上記表1〜表14において,表1と表2,表
3と表4というように,連続する2つの表がそれぞれ1
つの例を示している。
【0060】次に,表15には,上記実施形態例3〜
5,従来例1〜4に関する,ギャップ0.2〜0mmの
間の磁気吸引力の差(1),歯根挺出力の指標である先
に定義した挺出距離(2),永久磁石の腐食性の有無
(3),脱落防止性能を意味する引き抜き力(4),ギ
ャップ調整蓋体に非磁性函体をネジ込んだ際のネジ回り
止め性の有無を示した。
【0061】次に,上記測定方法につき示す。上記測定
に当たっては,オートグラフを用いて,キーパを吸引部
により吸引して両者が接触している状態から,磁気吸引
力をチャート紙にプロットしながら,両者を徐々に引き
離していき,その間の磁気吸引力(gf)を測定した。
また,磁気吸引力30gf以上における両者間のギャッ
プを挺出距離とした。
【0062】腐食性に関しては,人工唾液に,歯根挺出
装置を2ケ月間浸漬した後の外観検査により行なった。
引き抜き力は,吸引部を保持体の固定用樹脂部に埋め込
んでその周囲を溶融固化した後の吸引部引き抜き力を測
定した。ネジ回り性は,ドライバにより,0.2kgf
cmのトルク下で,ネジが回らない場合を,ネジ回り止
め性ありとした。
【0063】表15より知られるごとく,本発明の歯根
挺出装置にかかる実施形態例3〜5は,いずれもギャッ
プ0.2〜0mmの間の磁気吸引力の差が25〜40g
fと小さく,優れた「ギャップ0.2〜0mmの間の磁
気吸引力の差」を有している。これに対して,従来例
1,3は「ギャップ0.2〜0mmの間の磁気吸引力の
差」が大きく,不適当であることがわかる。
【0064】また,挺出距離については,上記従来例2
及び4は0.15mmと小さく,単位挺出距離当りの時
間がかかる。また歯根を長く挺出する場合には調整回数
が多くなり不適当であることがわかる。また,引き抜き
力については,本実施例は脱落防止機構を有しない従来
例1,2よりも大きくなっており,脱落防止の効果があ
ることがわかる。また,耐腐食性,ネジ回り止め状につ
いても優れていることがわかる。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【表4】
【0069】
【表5】
【0070】
【表6】
【0071】
【表7】
【0072】
【表8】
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】
【表11】
【0076】
【表12】
【0077】
【表13】
【0078】
【表14】
【0079】
【表15】
【0080】
【発明の効果】本発明によれば,挺出期間中におけるギ
ャップ0.2〜0mmの間の磁気吸引力の差が小さく,
歯根と歯肉との間に損傷を与えることがなく,歯根挺出
期間が短く,ギャップ調整が容易で,かつ永久磁石の腐
食がない歯根挺出装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,歯根挺出装置における
吸引部及びキーパの説明図。
【図2】実施形態例1にかかる,吸引部の展開断面図。
【図3】実施形態例1にかかる,非磁性函体の斜視図。
【図4】実施形態例1にかかる,吸引部及びキーパの斜
視図。
【図5】実施形態例1にかかる,歯根挺出装置を装着し
た状態の説明図。
【図6】実施形態例1にかかる,吸引部とキーパとの間
のギャップと,磁気吸引力との関係線図。
【図7】実施形態例2にかかる,各種のギャップ調整蓋
体の説明図。
【図8】実施形態例2にかかる,各種の回動防止機構の
説明図。
【図9】実施形態例2にかかる,他の回動防止機構の説
明図。
【図10】従来例における,義歯装着の説明図。
【図11】従来例における,歯根挺出装置の説明図。
【図12】従来例1における,吸引部とキーパの説明
図。
【図13】従来例1における,歯根挺出装置を装着した
状態の説明図。
【図14】従来例2における,吸引部とキーパの説明
図。
【図15】従来例2における,吸引部とキーパの斜視
図。
【図16】従来例2における,歯根挺出装置を装着した
状態の説明図。
【図17】従来例3における,吸引部とキーパの説明
図。
【図18】従来例3における,吸引部とキーパの斜視
図。
【符号の説明】
1...歯根挺出装置, 10...保持体, 101...固定用樹脂部, 2...吸引部, 21...永久磁石, 22...非磁性函体, 23...ギャップ調整蓋体, 25,26,27...ギャップ調整蓋体, 95...歯根, 89...キーパ,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須賀 康夫 愛知県名古屋市名東区高間町153番地

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯根に固定したキーパに対向配置し,上
    記歯根を磁気吸引力により挺出させるための歯根挺出装
    置において,該歯根挺出装置は,吸引部と該吸引部を所
    定位置に保持する保持体とよりなり,上記吸引部は,永
    久磁石と,少なくとも該永久磁石の側面及びキーパ対向
    面を覆う耐食性非磁性材料よりなる非磁性函体と,該非
    磁性函体の側面及び永久磁石の背面を覆うと共に永久磁
    石の背面との間に間隔を設けて配設した,非磁性函体の
    底部とキーパとの間のギャップを調整するための,耐食
    性非磁性材料よりなるギャップ調整蓋体とよりなること
    を特徴とする歯根挺出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記ギャップ調整蓋
    体の側壁内面には,上記非磁性函体の側壁外面に設けた
    雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を有することを特徴とする
    歯根挺出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記永久磁石
    はその表面に防錆層を有することを特徴とする歯根挺出
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記非磁性函体の底部には,該非磁性函体を回動して上
    記ギャップを調整するための回動調整部を有することを
    特徴とする歯根挺出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記非磁性函体は,使用中に非磁性函体が回動して上記
    ギャップが変化することを防止するための回動防止機構
    を有することを特徴とする歯根挺出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記ギャップ調整蓋体は,該ギャップ調整蓋体が上記保
    持体から脱落することを防止するための,脱落防止機構
    を有することを特徴とする歯根挺出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記キーパは,永久磁石と,その周囲を被覆した耐食性
    非磁性材料よりなる被覆層とからなることを特徴とする
    歯根挺出装置。
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