JPH1114623A - 尿自動分析装置用試験具 - Google Patents

尿自動分析装置用試験具

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JPH1114623A
JPH1114623A JP9170694A JP17069497A JPH1114623A JP H1114623 A JPH1114623 A JP H1114623A JP 9170694 A JP9170694 A JP 9170694A JP 17069497 A JP17069497 A JP 17069497A JP H1114623 A JPH1114623 A JP H1114623A
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JP
Japan
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test device
recess
measurement
test
urine
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JP9170694A
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English (en)
Inventor
Kenji Iwata
憲二 岩田
Tadashi Hamanaka
忠 浜中
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Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
Original Assignee
Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測定項目間若しくは検体間での交差汚染を防止
し、より高感度で測定することができる試験具を提供す
る。 【解決手段】間隔づけて複数連設した凹部内に、測定用
試薬を担持させた試験片をそれぞれ収容し、該凹部の開
口をメッシュ等で覆うか、測定時は剥離し得るように覆
って、前記凹部内の尿検体と他の凹部内の尿検体とを隔
離し得るようにして交差汚染を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、病院、衛生検査
所等で臨床検査に使用する尿自動分析装置用試験片を備
えた試験具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、尿自動分析装置用試験片を備えた
試験具としては、下記のものが知られていた。 1.プラスチック製のスティックを支持体とし、この上
に試験項目毎の試薬を担持させた試験片を、間隔づけて
複数固定あるいは保持した形状の試験具。 2.濾紙等からなる担体に試薬を含浸させた試薬層に、
検体を展開し得る展開・支持層を積層し、これをロ−ル
状に多数回巻回した試験具。
【0003】前記1.の試験具(特開昭57−1681
59号参照)では、原則として1つの検体に対して1つ
の試験具を用い、ディップ アンド リード方式で測定
されるが、通常複数項目を同一の支持体上で反応させて
測定する為、項目間で互いに影響しあって測定が不正確
になるという問題があった。また検体量が多過ぎるとこ
の影響が出やすくなるため、一定量以上含浸させること
は好ましくなく、検体量を増やして感度アップを計るこ
とはできなかった。
【0004】さらに、前記1.の形態の試験具では、各
試験具を繰り返し測定装置に装填して測定しなければな
らなかったので、集団検診のように限定された項目を多
数検体処理する場合には、操作が極めて煩雑になると共
に測定時間も長くかかる。
【0005】そればかりか、従来のスティックタイプ試
験紙では、試験紙上に尿検体を摘下したとき、余剰尿
(過剰の尿)が、試験紙間や試験紙面に過剰に付着して
色むらや色流れが生じる場合があるので、試験紙間や試
験紙面の余剰尿を吸引して測定精度を上げるための吸引
装置が付属していた。そのため、尿自動分析装置がコス
ト高になる問題があった。
【0006】前記2.の試験具(特開平4−27306
3号参照)では、前記1.の集団検診のような多数検体
を処理するための改善はなされたが、ある検体とその次
の検体とが交差しないようにするには、検体を滴下する
間隔を広げる必要があるが、これは試薬類を含浸させた
試薬層を無駄にすることになるから、ランニングコスト
のアップを引き起こす。そればかりか、検体量を増やし
ても、平面的な拡がりを増やすだけであるから、検体量
を増やすことによる高感度化は不可能であった。
【0007】さらに、前記2.の形態の試験具は、測定
項目は単一項目に限られていたので、複数の項目を測定
する場合は、試験紙ロールの交換をしなければならなか
ったが、この交換作業が非常に時間を要する作業であっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の集団検
診や病院で使用する尿自動分析装置用試験具は、測定項
目間若しくは検体間で交差汚染(クロスコンタミネーシ
ョン)があったり、測定時の試験紙の無駄が多いためラ
ンニングコストが高かったり、余剰尿の吸引装置を必要
としたので装置がコスト高になったり、また高感度化を
目的とした検体量の増量も難しい等という点で未だ十分
満足すべきものではない。
【0009】本発明のうち請求項1に記載の発明は、検
体含浸後のクロスコンタミネーションとかクロスコンタ
ミネーションに伴う呈色むらの防止、即ち、測定項目間
若しくは検体間での交差汚染(クロスコンタミネーショ
ン)を防止し、より高感度で測定することができると共
に、余剰尿の吸引装置を省略することができる試験具を
提供することを目的とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、上記目的
に加えて、集団検診の場合のような多数検体の多数項目
についての測定を、容易に行うことができる試験具を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的に沿う請求項1
に記載の発明の構成は、間隔づけて複数連設した凹部内
に、尿中の成分測定用試薬を担持させた吸収性担体(試
験片)を、それぞれ収容し、該凹部の開口を尿検体は通
過し得且つ前記内部の吸収性担体は識別し得るように覆
うか、測定時は剥離し得るように覆って、前記凹部内の
尿検体と他の凹部内の尿検体とを隔離し得るように構成
したことを特徴とする。
【0012】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の構成に、測定項目毎の試験片を別々に収
容した複数の凹部の列を、多数列並設し、シート状若し
くはロール状に形成した構成を加えたことを特徴とす
る。
【0013】要するにこの発明の尿自動分析装置用試験
具は、複数個の試験片を、凹部内に別々に、検査項目間
若しくは検体間でクロスコンタミネーションを起こさな
いように隔離して収容し、該凹部の開口は、尿検体は通
過し得且つ前記内部の吸収性担体は識別し得るように覆
うか、剥離し得るように覆ったことを要旨とするもので
ある。
【0014】しかして従来、複数個の試験片を、検体と
反応させる場合に項目間若しくは検体間でクロスコンタ
ミネーションを起こさないように、凹部内に別々に隔離
して収容した試験具についても、該凹部の開口を、尿検
体は通過し得且つ前記内部の吸収性担体は識別し得るよ
うに覆うか、剥離し得るように覆った試験具についても
全く知られていないし、このような発想も全く知られて
いない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の凹部は、板状若しくはシ
ート状体に、凹部(窪み)を形成しても仕切り壁を介し
て凹部を連設した形状に形成してもよい。
【0016】本発明で凹部の開口を尿検体は通過し得且
つ前記内部の吸収性担体は識別し得るように覆う目的
は、試験具作製後使用迄の輸送時等に中の試験片が外に
飛び出すのを防ぐことと、試薬を含浸させた試験片は、
一般的にわずかな湿度で劣化し易いので、別に添付した
乾燥剤を有効に作用させることのほか、開口を覆った材
料の上からそのまま直接検体を供給し且つ内部の試験片
の変化を検知することができるようにすることである。
【0017】さらに、上記目的のほかに、開口を覆うメ
ッシュ等に界面活性剤を浸み込ませることによって、内
部の試験片に有効且つ均一に検体を供給することがで
き、また例えばヨウ素酸ナトリウム等を浸み込ませ保持
させることによって、検体中のアスコルビン酸を分解さ
せる等の検体の前処理の目的にも使用することができ
る。
【0018】凹部の開口は、尿検体は通過し得且つ内部
の吸収性担体は識別し得るように覆うことができるなら
特に限定されないが、メッシュ(網状物)若しくは多数
の孔が形成された多孔シート状物(ポーラスな材質のシ
ート状物)で覆うのが好ましい。メッシュサイズあるい
はポアー(孔)サイズは、目的に合わせて選択すること
ができる。
【0019】本発明では、凹部の開口を測定時に剥離し
得るように覆ってもよく、この場合は開口を覆うシート
状物の材質は特に限定されない。しかしながら、そのま
ま直接検体を供給することができる等の理由で、メッシ
ュ若しくは多孔シート状物で覆うのがよい。
【0020】凹状室の試験片に、点着、滴下あるいは浸
漬的に含浸された検体は、試験片中の試薬と反応して、
反応体を生成する。この反応体を、可視部,紫外部ある
いは近赤外部分光光度計、濁度計、蛍光光度計、発光光
度計、CCDセンサー、顕微鏡、イオンメーター、屈折
率計等で検出して尿中の成分を検出する。従って、メッ
シュあるいは多孔シート状物及びこれらの色は、測定に
悪影響を及ぼさないものを選択する必要がある。
【0021】しかしながら、目的によっては、このメッ
シュあるいは多孔シート状物を剥離、除去した後、検体
を供給し、反応体を検出する方法を採用することも可能
である。この場合は開口部を覆うシート状物の材質は特
に限定されない。
【0022】本発明の試験具は、試験片を収容した凹部
を、間隔づけて一列若しくは複数列に形成するものであ
る。複数の凹部内の試験片は、同じ試験項目の試験片で
あっても、別の試験項目の試験片であってもよい。
【0023】しかしながら、凹部を多数列に形成し、こ
れをロール状若しくはシート状とするのが、尿自動分析
装置の動作の確実性の確保や動作の高速処理が可能であ
ることから特に好ましい。
【0024】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。図1〜図4は、本発明の第1実施例を示すものであ
り、細長い長方形のプラスチック製の平坦な板あるいは
フィルム1に、下方に向けて突出した短円筒形の凹部3
を間隔づけて多数形成し、該凹部3に単一項目試験片4
(a)を密嵌充填し、その上面をメッシュあるいは多孔
シート状物2で被覆して、試験片4を封じ込めた例を示
す。
【0025】図5〜図8は、本発明の第2実施例を示す
ものであり、試験片4が多項目測定用試験片(a〜g)
であることと、凹部3及び試験片4が短四角筒形に形成
されていることと、メッシュあるいは多孔シート状物2
と試験片4とが密着していることを除いては、上記第1
実施例と同様に形成されている。
【0026】上記第1実施例は、単項目測定用試験紙形
態であり、第2実施例は、多項目測定用の試験紙形態で
ある。そして、いずれの実施例においても、従来の各種
試験具に於ける問題点、例えば、各試験紙片間を充分に
隔離するように構成されていなかったことによる、尿検
体間のクロスコンタミが起こることと、感度を上昇させ
ることができなかったことと、試薬層を無駄にすること
によるランニングコストのアップ等の問題点を解消若し
くは改善している。
【0027】図9〜図12は、本発明の第3実施例を示
すものであり、プラスチック製の板1に多数の凹部3を
形成し、検査しようとする項目毎に測定用試験片(a〜
g)をそれぞれ充填した凹部3を一列とし、これを多数
列形成してロール状(若しくはシート状)とし、上面を
メッシュあるいは多孔シート状物2で被覆した例を示
す。
【0028】上記第3実施例のように構成すると、前記
第1実施例及び第2実施例の効果に加えて、各試験具を
繰り返し測定装置に装填して測定する必要がないので、
多数検体処理を極めて高速で行うことができると共に、
複数項目を測定する場合にも、ロールを交換する必要が
ないので、短時間で作業を行うことができるから、集団
検診のように多数検体の処理を極めて能率的に行うこと
ができる効果が得られる。
【0029】上記実施例に於いては、長さ方向両側部に
一定の間隔で、シート送り穴5が形成されている。この
送り穴5を利用することによって、間欠的に移送し、一
列づつ尿検体を付着させ、反応体を検出することができ
る。尚、送り穴の代わりに、凹部若しくは凸部としても
良く、またこれらは長さ方向の一側部だけに設けてもよ
い。
【0030】いずれの実施例においても、試験片は、単
項目であっても複数項目であっても良く、試験片a〜g
の数は特に限定されない。しかしながら、複数項目形成
するようにすれば、1個の尿検体から複数項目の検査を
迅速に行うことができる。
【0031】また、複数項目とする場合は、どの測定項
目であるかを容易に識別できるように、凹部3の周囲
に、測定項目識別用バーコードを設けるか又は測定項目
識別用の表示、印等を付するとよい。
【0032】上記実施例2及び3に於いては、メッシュ
あるいは多孔シート状物2と吸収性担体4とは接触して
いるが、実施例1に於いては、非接触である。一般に
は、試験片を確実に保持できることと、試験片の識別が
容易であることから、接触とするのがよいが、測定感度
の向上を目的として検体を多量に使用する場合は、非接
触とするのが良い。
【0033】上記実施例に於いては、全ての凹部に試験
片4を収容しているが、一部の凹部には試験片4を収容
せず、開口はメッシュ等で覆っても覆わなくてもよいよ
うに形成してもよい。このように形成した凹部に、検体
を収容して、透過光若しくは反射光測定することによっ
て、検体の着色、濁度等の検体情報を得ることもでき
る。
【0034】本発明の凹部3の横断面形状は、円形、楕
円形又は多角形等の種々の形状とすることができ、目的
に応じて適当な形状を選択すればよい。凹部3の深さ
は、一般には0.1〜30mm、好ましくは0.2〜1
5mmであり、さらに好ましくは0.3〜2mmであ
る。
【0035】凹部3の深さ及び大きさを選択することに
よって、従来の試験具ではなし得なかった量の検体を使
用することができるので、目的に応じた十分な測定感度
を得ることができる。
【0036】凹部3に充填する試験片4は、尿中の検出
しようとする成分と反応する試薬を担持させたものであ
ればよく、従来この種目的に使用されているものは、い
ずれも使用することができる。また、尿中の成分の測定
に複数の試薬を使用する必要がある場合は、両者の反応
を防ぐため、複数の試薬を別々の試験片4に担持させ、
これを一緒に同一の凹部3に充填してもよい。或は、多
層に別の試薬を担持させた多層状角柱及び/または多層
状円柱及び/または同心円多層球として、凹部3に充填
してもよい。
【0037】凹部3を形成する材質は、特に限定されな
いが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリスチレン、フッ素樹脂、ポリエチレン
オキサイド、等の合成樹脂及び紙等が挙げられる。
【0038】メッシュ若しくは多孔シート状物2の材質
としては、測定に悪影響を与えないものであればよく、
例えば合成繊維、天然繊維、半合成繊維、再生繊維、ガ
ラス繊維、金属繊維又は無機繊維等を使用することがで
きる。
【0039】合成繊維としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、ナイロ
ン、テトロン、ビニロン、アクリル、ポリカーボネート
及び親水性処理した疎水性ポリマー等が挙げられる。半
合成繊維としては、アセテートが、再生繊維としては、
ビスコースレーヨン及び銅アンモニアレーヨンが、天然
繊維としては、麻、綿、絹、羊毛、和紙フィルター及び
濾紙が、無機繊維としては、ガラス繊維が、金属繊維と
しては、合金繊維が挙げられる。
【0040】凹部3の上面とメッシュあるいは多孔シー
ト状物2の接合方法としては、特に限定されないが、例
えば、セロハンテープ、ポリプロピレン粘着テープ、ポ
リエステル粘着テープ、ビニル粘着テープ、布粘着テー
プ、クラフト粘着テープ、紙粘着テープ、ホットメルト
接着剤、熱圧着、プレス圧着、高周波接着、超音波接
着、縫合、鋲止め、ホッチキス止め、磁気止め、セルロ
ース系接着剤、アクリルエマルジョン系接着剤、酢酸ビ
ニルエマルジョン系接着剤、シアノアクリレート系接着
剤、空気遮断嫌気性接着剤等を使用する方法が挙げられ
る。
【0041】本発明の尿自動分析装置用試験具の製造
は、例えば、図13に示すように、多数列の凹部3を形
成した長尺のプラスチック製の板あるいはフィルム1
を、ロ−ル9から巻き戻し、試験片供給機8から吸収性
担体(円形打抜き試験片)4を、凹部3に充填し、上方
から巻き戻されたメッシュあるいは多孔シート状物2
を、圧着ロール6で、プラスチック製の板あるいはフィ
ルム1上に圧着して、ロール状尿試験具7として、ロー
ル10に巻き取ることによって連続的に製造することが
できる。
【0042】試験片供給機(ホッパー)8底部の開口
は、振動を与えることによって、円形打抜き試験片4が
一枚づつ出るように調整され、試験片4とほぼ同じ厚み
を有する凹部3の真上に、試験片供給機8を移動させな
がら、振動を与えて一枚づつ充填するようになってい
る。
【0043】本発明によれば、凹部3中の試験片4に供
給される尿検体は、他の凹部3中の尿検体と隔離されて
いるので、尿検体間のクロスコンタミネーションが防止
されると共に、所望の検体量とすることができるから、
測定感度を向上させることができる。また、従来のロー
ル状尿試験具のように、クロスコンタミネーションを防
止するために試験層を無駄にすることもないので、ラン
ニングコストを低減させることができる。
【0044】本発明の凹部3には、一定量の検体を供給
することができるので、本発明の試験具は、定性だけで
なく、定量若しくは半定量の目的に使用することができ
る。また、凹部3の開口は、メッシュ等2で覆っている
ので、試験片が外に飛び出すのを防止し、しかもそのま
まこれら材料2の上から尿検体を供給することができ、
試験片4との反応体をそのまま検知することができる。
【0045】また、本発明に於いては、凹部3内に検体
が入り、表面のメッシュ面に検体が略一定量付着するの
で、余剰尿の吸引装置を省略することができるから、機
械装置の簡略化ができ機器コストの低減が可能となる。
【0046】更に、本発明の試験具をロール状若しくは
シート状に形成すれば、その形態が従来のロール状尿試
験紙やシート状尿試験紙と同型であるので、尿自動分析
装置の動作の確実性の確保や動作の高速処理も可能とな
り、集団検診のように多数検体測定を短時間で行うこと
ができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に記載の発明は、測定時のクロスコンタミネーショ
ンを完全に防止し、測定項目間の交差汚染あるいは検体
間の交差汚染を無くすことができ、検体量を増やすこと
によって、測定感度を向上させることができるほか、試
験層を無駄にすることもないので、ランニングコストを
低減させることができると共に、余剰尿の吸引装置を省
略することもできるので、機器コストの低減も可能であ
る等、この種従来の尿自動分析装置用試験具には全く見
られない多くの顕著な効果を併有する。
【0048】また、試験片及び凹部の大きさ、形態を変
えることによって、従来の方法では成し得なかった量の
検体を有効に使用することが可能となり、所望の測定感
度に向上させることができる。
【0049】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、各試験具を繰り返し測定
装置に装填して測定する必要がないので、多数検体処理
が極めて高速で容易に行うことができるようになると共
に、複数の項目を測定する場合も、ロールの交換をする
必要がないので、短時間で作業を行うことができ、処理
能力が向上するから、集団検診のような多数検体の処理
に絶大な効果を発揮する。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の尿自動分析装置用試験具の第1実施例
を示す斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【図4】図2のB−B線における断面図である。
【図5】本発明の尿自動分析装置用試験具の第2実施例
を示す斜視図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】図6のC−C線における断面図である。
【図8】図6のD−D線における断面図である。
【図9】本発明の尿自動分析装置用試験具の第3実施例
を示す斜視図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】図10のE−E線における断面図である。
【図12】図10のF−F線における断面図である。
【図13】本発明の尿自動分析装置用試験具(第3実施
例)の製造法を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 プラスチック製の板あるいはフィル
ム 2 メッシュあるいはポーラスな材料 3 凹部 4 試験片(試薬を含浸させた吸収担
体) 5 送り穴 6 圧着ロール 7 ロール状尿試験具 8 試験片供給機(ホッパー)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隔づけて複数連設した凹部内に、尿中の
    成分測定用試薬を担持させた吸収性担体をそれぞれ収容
    し、該凹部の開口を、尿検体は通過し得且つ内部の前記
    吸収性担体を識別し得るように覆うか、測定時には剥離
    し得るように覆って、前記凹部内の尿検体と他の凹部内
    の尿検体とを隔離し得るように構成したことを特徴とす
    る尿自動分析装置用試験具。
  2. 【請求項2】前記凹部を、板状若しくはシート状体に凹
    部として形成してなる請求項1に記載の試験具。
  3. 【請求項3】前記凹部の開口を、メッシュ若しくは多孔
    シート状物で覆ってなる請求項1又は2に記載の試験
    具。
  4. 【請求項4】測定項目毎の前記吸収性担体を、別々に収
    容した前記複数の凹部の列を、多数列並設し、シート状
    若しくはロール状に形成してなる請求項1ないし3のい
    ずれか1項に記載の試験具。
  5. 【請求項5】前記凹部が、縦方向及び/又は横方向に、
    0.5mm〜30mmの間隔で形成されてなる請求項1
    又は4に記載の試験具。
  6. 【請求項6】前記凹部の横断面形状が、円形、楕円形又
    は多角形である請求項1又は4に記載の試験具。
  7. 【請求項7】前記凹部の深さが、0.1mm〜30mm
    である請求項1又は4に記載の試験具。
  8. 【請求項8】前記メッシュ若しくは多孔シート状物の材
    質が、合成繊維、天然繊維、半合成繊維、再生繊維、ガ
    ラス繊維、金属繊維又は無機繊維である請求項3に記載
    の試験具。
  9. 【請求項9】前記試験具の長さ方向の少なくとも一方の
    側部に、移送用の穴、凹部又は凸部を形成した請求項1
    又は4に記載の試験具。
  10. 【請求項10】前記凹部に収容する吸収性担体は、別々
    の試薬を担持させた複数の吸収性担体で且つ1の成分を
    検出する吸収性担体を含む請求項1に記載の試験具。
  11. 【請求項11】前記凹部の周囲に、測定項目識別用バー
    コードを設けるか又は測定項目識別用の表示若しくは印
    を設けてなる請求項4に記載の試験具。
  12. 【請求項12】請求項1〜11の何れかに記載の試験具
    を使用することを特徴とする尿中成分の測定方法。
  13. 【請求項13】測定のために用いる手段が、分光光度
    計、濁度計、蛍光光度計、屈折率計、CCDセンサー、
    顕微鏡又はイオンメーターである請求項12に記載の測
    定方法。
JP9170694A 1997-06-26 1997-06-26 尿自動分析装置用試験具 Withdrawn JPH1114623A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2670873A1 (fr) * 1990-12-24 1992-06-26 Seccacier Chaudiere a condensation a injection d'eau controlee.
KR102643175B1 (ko) * 2023-08-14 2024-03-05 김학수 소변검사용 카트리지

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