JPH11144176A - 管網解析システム - Google Patents

管網解析システム

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JPH11144176A
JPH11144176A JP9308937A JP30893797A JPH11144176A JP H11144176 A JPH11144176 A JP H11144176A JP 9308937 A JP9308937 A JP 9308937A JP 30893797 A JP30893797 A JP 30893797A JP H11144176 A JPH11144176 A JP H11144176A
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JP
Japan
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water
pipe network
household
flow rate
network analysis
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JP9308937A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yugawa
敦司 湯川
Kazunori Kikawada
一紀 木川田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ収集処理、演算処理、入力処理を自動
化し、これによって需要家の新規登録、変更などがあっ
ても、リアルタイムで、これに対応するとともに、各世
帯毎の瞬時流量の分布傾向を解析して、正確な管網解析
を行う。 【解決手段】 各電子式水道メータ2によって得られる
検針データ、警報信号を端末用網制御装置3、電話回線
4、センタ用網制御装置5を順次、介して、データ処理
部6に供給し、このデータ処理部6で管網解析システム
部7に入力可能なデータに加工した後、このデータを管
網解析システム部7に入力して、管網の現状を把握する
処理、管路設計計算処理などを行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水道システムな
どを設計する際に使用される管網解析システムに係わ
り、特に各世帯毎に設けられた各水道メータの検針結果
などを参照して、管網の解析精度を向上させる管網解析
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】上水道システムなどを設計する際には、
管網解析システムを使用して、配水場などと、各世帯と
の間を結ぶ管網を設計するようにしている。
【0003】この管網解析システムは、新設管路を設計
する場合に、管路の口径、布設場所などの検討(経済的
な配管の構築計画)を行う管路設計計算と、管路網の中
をどのように水が流れているかを把握することとを主目
的にしたシステムである。管網解析の分析データとし
て、行政地域別に区切った範囲(大ブロックと呼ばれ
る)と、さらに各大ブロックを標高、用途地域別に区切
った範囲または需要家を各節点毎に割り付けた範囲(小
ブロックと呼ばれる)に流れる瞬時流量(小ブロック瞬
時流量と呼ばれる)と、小ブロック内にある各世帯数な
どが必要である。
【0004】各分析データのうち、大ブロックについて
は、各大ブロック入口に設けられた流量計(大ブロック
流量計と呼ばれる)で測定された瞬時流量を使用するこ
とができるものの、小ブロックについては、このような
大ブロック流量計に対応する流量計が設けられていない
ことから、大ブロック内に対する小ブロック内の建屋
数、世帯数などの大まかな割合を求め、これらの割合か
ら大ブロックの瞬時流量(大ブロック瞬時流量と呼ばれ
る)を使って、小ブロックの瞬時流量を演算するという
手法で求めている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の管網解析システムで使用している分析データの
入手方法では、世帯数の割り出しを概算で求めているこ
とから、世帯数の割合自体が不正確なものになってしま
い、計算によって得られた大ブロック内に分布する各小
ブロックの瞬時流量値と、各小ブロックの実際の瞬時流
量値とが一致しなくなってしまうことがあり、信頼性に
乏しいという問題があった。
【0006】また、大ブロック内にある各小ブロック毎
の瞬時流量を各時間帯に解析することができないことか
ら、1日を所定時間単位で分割した各時間帯毎の瞬時流
量分布の変化を得ることができず、管路網の現状把握を
行うとき、各時間帯の瞬時流量に誤差が生じてしまう恐
れがあった。
【0007】特に、一日の時間帯における、小ブロック
の瞬時流量の分布変化が分からない場合、たとえ特定の
時刻において、小ブロックの正確な瞬時流量分布を算出
できても、時間帯が変化した場合に、各小ブロックの需
要傾向が異なることによる誤差が生じてしまう。このた
め、管路網の現状把握については、時間帯毎の各小ブロ
ックの瞬時流量を算出しなければ、正確な現状把握を行
うことができないという問題があった。
【0008】また、従来の管網解析システムでは、概算
によって小ブロック流量の演算を行う場合、人手もしく
は住宅地図などを使って各世帯数などを調査しなければ
ならないため、手間や時間がかかり、需要家の新規登
録、変更などに対して、早期に対応することができず、
また実際とは異なる世帯数で処理されることがあり、さ
らに世帯数の比率がそのまま使用水量に忠実に反映され
ているとは考え難いため、管路網の解析が実情と一致し
ている可能性が低く、正確な現状把握ができないという
問題があった。
【0009】このため、管路設計計算では、入力した世
帯数と、実際の世帯数との差が大きくなってしまい、実
際と異なった結果が解析されてしまうことがあることか
ら、このようなときには、新たに管路を設計したりしな
ければならず、設計効率を高くすることが難しいという
問題があった。
【0010】また、従来の管網解析システムでは、管路
設計計算機能を使用することにより、工事による断水な
どに起因する濁水の発生について予測することができる
ものの、過大な流量の水が流れることに起因する濁水の
発生については、どの程度の流量を過大流量と判定する
のか、決まった判定方法が無いことから、これを予測す
ることができないという問題がある。
【0011】一方、関連する他の従来技術としては、特
開平6−187321号公報に示す「圧縮性流体配管系
シミュレータ装置」、特開平6−119291号公報に
示す「配水量予測装置」、特開平4−357220号公
報に示す「管網シミュレーション装置」などが知られて
いる。
【0012】特開平6−187321号公報に示す「圧
縮性流体配管系シミュレータ装置」に記載されている技
術では、対数の配管で構成された大規模な管路網内の動
特性を解析するシミュレータ装置において各配管同士の
結合部を処理する際、管路網系で結合部の体積が相対的
に大きい第1配管結合部と、主配管から別の配管が分岐
した結合部のように、結合部の体積が相対的に小さい第
2配管結合部とに分けて考えることにより、第1配管結
合部が管路端となるように、管路網系全体を複数の区域
に分割して、各区域をサブ管路網系として取り扱う。
【0013】しかしながら、この技術では、圧縮性流体
を取り扱うことを前提としていることから、上水道シス
テムなどのように、非圧縮性流体を取り扱うシステムで
発生する上述した問題を解決することができない。
【0014】また、特開平6−119291号公報に示
す「配水量予測装置」に記載されている技術では、入力
された曜日、配水実績、気象実績などをデータ変換して
入力情報を生成するとともに、バックプロパケーション
法を使用して、前記入力情報の中から複数種類の組み合
わせを選択し、これら入力情報の各組み合わせに対応す
る複数のニューラルネットワーク予測モデルを構築した
後、AIC値を用い、先に構築された各ニューラルネッ
トワーク予測モデルを評価し、この評価結果に基づき、
1つの最適なニューラルネットワーク予測モデルを選択
し、さらに前記選択された1つのニューラルネットワー
ク予測モデルを用いて当日の配水量を予測する。
【0015】これによって、常時、最良のニューラルネ
ットワーク予測モデルを使用して、各需要家に対する日
々の配水量を精度良く予測する。
【0016】しかしながら、この技術では、曜日、配水
実績、気象実績などに応じた各需要家全体の配水量を予
測することができるものの、上水道システムなどで発生
する上述した問題を解決することができない。
【0017】また、特開平4−357220号公報に示
す「管網シミュレーション装置」によって開示されてい
る技術では、公衆回線を介して、各端末装置で収集され
た各戸の検針データを取り込み、この検針データに基づ
き、ホストコンピュータ側では、各曜日、季節などの異
なる条件に応じて、解析に必要な時間平均使用水量を演
算して、これを各戸で使用される水の基礎水量とする。
また、ホストコンピュータでは、水源に取り付けた計器
で得られる時系列的水量データ(水源から各配水管に供
給される各時刻毎の水量データ)に基づき、1日の総排
水量に対する各時刻毎の平均配水量の割合を求め、この
割合を各需要点の消費水量に適用して、各戸における各
時刻毎の平均使用水量を求めるとともに、配水管網に対
する取り出し水量モデルを生成する。その後、取り出し
水量モデルに対し、配水管網の各節点水頭を演算する。
【0018】これにより、水理解析により得られる各節
点水頭を正確なものにして、実際の水圧が低下すること
に起因する水の出が悪くなる地域、流向変化による赤水
が発生する地域などを正確に求める。
【0019】しかしながら、この技術では、各戸の検針
データに基づいて得られる各曜日毎、季節毎の時間平均
使用水量の変化と、水源から配水管網に供給される水の
時系列的水量データの変化とが対応しているものと仮定
して、所定の演算式により取り出し水量モデルを求める
ようにしているので、各戸で使用される各時刻毎の水量
がこのような仮定から外れているとき、取り出し水量モ
デルが不正確なものになってしまい、これに伴って配水
管網の各節点水頭が不正確なものになり、水の出が悪く
なる地域や赤水が発生する地域などを正確に求めること
ができなくなってしまうという問題があった。
【0020】本発明は上記の事情に鑑み、請求項1で
は、データ収集処理、演算処理、入力処理を自動化する
ことができ、これによって需要家の新規登録、変更など
があっても、リアルタイムで、これに対応することがで
きるとともに、各世帯毎の瞬時流量の分布傾向を解析し
て、正確な管網解析を行うことができる管網解析システ
ムを提供することを目的としている。
【0021】また、請求項2では、所定時間毎に、デー
タ収集処理、演算処理、入力処理を行うことができ、こ
れによって需要家の新規登録、変更などがあっても、リ
アルタイムで、これに対応することができるとともに、
各世帯毎、各時間帯毎に瞬時流量の分布傾向を解析し
て、各時間帯毎に正確な管網解析を行うことができる管
網解析システムを提供することを目的としている。
【0022】また、請求項3では、各需要家側で、予め
設定されている水量以上の水が使用されたとき、これを
検知して、過大な水が流れたことに起因する濁水の発生
を瞬時に予測することができる管網解析システムを提供
することを目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、請求項1では、水源から供給される水を
各世帯に配水する管路網の解析を行う管網解析システム
において、各世帯毎に設けられ、各世帯飲料水の定期的
な積算流量を検針する複数の水道メータと、各世帯毎に
設けられ、前記各水道メータによって得られた検針デー
タをセンタ側に伝送する伝送部と、センタ側に設けら
れ、前記伝送部から伝送された前記各検針データを処理
して、瞬時流量の分布傾向を求めるデータ処理部と、こ
のデータ処理部によって得られた瞬時流量の分布傾向を
解析して、現状の水流を把握し、管路設計計算を行う管
路解析部とを備えたことを特徴としている。
【0024】また、請求項2では、請求項1に記載の管
網解析システムにおいて、前記データ処理部は、前記各
検針データを処理して、各時間帯毎に瞬時流量の分布傾
向を求め、前記管路解析部は、前記データ処理部で得ら
れた各時間帯毎の瞬時流量の分布傾向を解析して、各時
間帯毎に現状の水流を把握し、管路設計計算を行うこと
を特徴としている。
【0025】また、請求項3では、水源から供給される
水を各世帯に配水する管路網の解析を行う管網解析シス
テムにおいて、各世帯毎に設けられ、各世帯飲料水が設
定値以上流れたとき、警報信号を発生する複数の水道メ
ータと、各世帯毎に設けられ、前記各水道メータによっ
て得られた警報信号をセンタ側に伝送する伝送部と、セ
ンタ側に設けられ、前記伝送部から伝送された前記警報
信号を処理して、管網解析データを求めるデータ処理部
と、このデータ処理部によって得られた管網解析データ
を解析して、流量変動に起因する濁流の発生を予測する
管路解析部とを備えたことを特徴としている。
【0026】上記の構成により、請求項1では、各世帯
毎に設けられた複数の水道メータによって、各世帯飲料
水の定期的な積算流量を検針し、各伝送部によって前記
各水道メータで得られた検針データをセンタ側に伝送す
るとともに、センタ側に設けられたデータ処理部によっ
て、前記伝送部から伝送された前記各検針データを処理
して、瞬時流量の分布傾向を求め、管路解析部によっ
て、前記データ処理部で得られた瞬時流量の分布傾向を
解析して、現状の水流を把握し、管路設計計算を行うこ
とにより、データ収集処理、演算処理、入力処理を自動
化し、これによって需要家の新規登録、変更などがあっ
ても、リアルタイムで、これに対応するとともに、各世
帯毎の瞬時流量の分布傾向を解析して、正確な管網解析
を行う。
【0027】また、請求項2では、前記データ処理部に
よって、前記各検針データを処理して、各時間帯毎に瞬
時流量の分布傾向を求め、前記管路解析部によって、前
記データ処理部で得られた各時間帯毎の瞬時流量の分布
傾向を解析して、各時間帯毎に現状の水流を把握し、管
路設計計算を行うことにより、所定時間毎に、データ収
集処理、演算処理、入力処理を行い、これによって需要
家の新規登録、変更などがあっても、リアルタイムで、
これに対応するとともに、各世帯毎、各時間帯毎に瞬時
流量の分布傾向を解析して、各時間帯毎に正確な管網解
析を行う。
【0028】また、請求項3では、各世帯毎に設けられ
た複数の水道メータによって、各世帯飲料水が設定値以
上流れたとき、警報信号を発生し、各伝送部によって、
前記各水道メータで得られた警報信号をセンタ側に伝送
するとともに、センタ側に設けられたデータ処理部によ
って、前記伝送部から伝送された前記警報信号を処理し
て、管網解析データを求め、管路解析部によって、前記
データ処理部で得られた管網解析データを解析して、濁
流の発生を予測することにより、各需要家側で、予め設
定されている水量以上の水が使用されたとき、これを検
知して、過大な水が流れたことに起因する濁水の発生を
瞬時に予測する。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明による管網解析シス
テムの実施の形態を示すブロック図である。
【0030】この図に示す管網解析システム1は、各需
要家側に設けられ、各需要家側で使用された飲料水の流
量を測定し、この測定結果を積算して検針データを生成
するとともに、予め設定されている設定水量よりも過大
な水量が消費されたときに警報信号を発生する電子式水
道メータ2と、この電子式水道メータ2によって得られ
た検針データ、警報信号を取り込み、これら検針デー
タ、警報信号を電話回線4を介してセンタ側に伝送する
端末用網制御装置3と、センタ側に設けられ、端末用網
制御装置3から前記検針データ、警報信号が伝送された
とき、これら検針データ、警報信号を取り込むセンタ用
網制御装置5と、このセンタ用網制御装置5によって受
信された各世帯毎の検針データ、警報信号に基づき、管
網解析に必要な各種のデータを生成するデータ処理部6
と、このデータ処理部6によって得られた各種のデータ
に基づき、管網の現状を把握する処理、管路設計計算処
理などを行う管網解析システム部7とを備えている。
【0031】次に、図2に示すフローチャートを参照し
ながら、この管網解析システム1の動作について説明す
る。
【0032】<定期的に検針データを収集する際の動作
>まず、各需要家と水源とを結ぶ管網、例えば図3に示
すように、大ブロック水量計8が取り付けられた管路9
によって各需要家に飲料水を供給する管網を行政地域別
に区切って大ブロック10を作成し、各大ブロック10
内を、標高別の地域、用途別地域、または節点11毎に
各需要家を割り付けた地域に区切って複数の小ブロック
12を作成する。
【0033】そして、各需要家毎に設けられた端末用網
制御装置3によって、電子式水道メータ2の検針動作で
得られる検針データ(積算流量)を定期的に取り込ん
で、これを端末用網制御装置3→電話回線4→センタ用
網制御装置5→データ処理部6なる経路で、データ処理
部6に伝送する(ステップST1)。このデータ処理部
6では、次式に示す演算を行って、各世帯毎の積算流量
に対応する大ブロック10の積算流量を求める(ステッ
プST3)。
【0034】
【数1】Q=q1+q2+…+q100 …(1) 但し、Q:大ブロック10の積算流量 q1:大ブロック10に含まれる1番目の世帯で使用さ
れる飲料水の積算水量 q2:大ブロック10に含まれる2番目の世帯で使用さ
れる飲料水の積算水量 q100:大ブロック10に含まれる100番目の世帯で
使用される飲料水の積算水量 次いで、データ処理部6では、次式に示す演算を行っ
て、各世帯毎の積算流量に基づき、大ブロック10内に
ある各ブロック11の1つ、例えば小ブロックAの積算
流量を求める(ステップST4)。
【0035】
【数2】qA=q1+q2+…+q10 …(2) 但し、qA:小ブロックAの積算流量 q1:小ブロックAに含まれる1番目の世帯で使用され
る飲料水の積算水量 q2:小ブロックAに含まれる2番目の世帯で使用され
る飲料水の積算水量 q10:小ブロックAに含まれる10番目の世帯で使用さ
れる飲料水の積算水量 この後、データ処理部6では、次式に示す演算を行っ
て、大ブロック積算流量に対する各小ブロック積算流量
の比率を求める(ステップST5)。
【0036】rA=qA/Q …(3) 但し、Q:大ブロック10の積算流量 rA:大ブロック10の積算流量に対する小ブロックA
の積算流量の比率 qA:小ブロックAの積算流量 また、上述した処理と並行し、データ処理部6では、大
ブロック10の管路9に設けられた大ブロック流量計8
によって得られる瞬時流量を取込んだ後(ステップST
7)、次式に示す演算を行って、この瞬時流量に対する
小ブロック12毎の瞬時流量を求め、これを管網解析シ
ステム部7に供給し、管網の現状を把握する処理、管路
設計計算処理などを行わせる(ステップST6)。
【0037】qAS=QS×rA …(4) 但し、QS:大ブロック10の瞬時流量 rA:大ブロック10の積算流量に対する小ブロックA
の積算流量の比率 qAS:小ブロック12毎の瞬時流量 これにより、管網解析システム部7では、大ブロック1
0を構成する各配管9を流れる各時刻毎の水量を算出す
る際の精度を高めて、各配管9のサイズ、各配管9中を
流れる飲料水の流速などを求める際の精度を向上させる
ことができる。
【0038】<所定時間毎に検針データを収集する際の
動作>また、通常の電子式水道メータ2が持っている時
間毎の積算機能(設定時間毎に積算流量を検出する機
能)を使用して、予め設定されている時間単位、例えば
図4に示すように、2時間単位で、各端末用網制御装置
3に各電子式水道メータ2の検針データ(積算水量)を
取り込ませて、これを端末用網制御装置3→電話回線4
→センタ用網制御装置5→データ処理部6なる経路で、
データ処理部6に伝送させるとともに、このデータ処理
部6によって、前記(1)式〜(4)式に示す演算を行
わせて、2時間毎に得られる各世帯毎の積算流量に基づ
き、小ブロック12の瞬時流量qAS(時間単位瞬時流量
AS)を求め、これを管網解析システム部7に供給し、
管網の現状を把握する処理、管路設計計算処理などを行
わせる(ステップST2〜ST6)。
【0039】これにより、管網解析システム部7では、
大ブロック10を構成する各配管9を流れる各時刻毎の
水量を算出する際の精度をさらに高めて、各配管9のサ
イズ、各配管9中を流れる飲料水の流速などを求める際
の精度を大幅に向上させることができる。
【0040】<警報発生時の動作>また、電子式水道メ
ータ2が持っている警報機能(設定値以上の過大な流量
が流れたとき、警報信号を発生する機能)を使用して、
図5に示すように、各電子式水道メータ2のいずれか
で、設定値以上の水が流れ、これに対応して、この電子
式水道メータ2から警報信号が出力されたとき、これを
端末用網制御装置3→電話回線4→センタ用網制御装置
5→データ処理部6なる経路で、データ処理部6に伝送
させるとともに、このデータ処理部6によって、前記警
報信号を出力した電子式水道メータ2と、管路9との関
係を示す管網解析データを生成して、これを管網解析シ
ステム部7に供給し、各管路9のいずれかで、設定流速
より速い流速となっている管路9が存在するか、逆流と
なる管路9が存在するかどうかなどを判定させ、この判
定結果に基づき、濁流が発生する恐れがある配管9があ
るかどうかを判定させる(ステップST8、ST9)。
【0041】これにより、各世帯毎に飲料水の使用量が
急激に増えて、管路9内を流れる水の流速が急激に増え
たり、各管路9を流れる水の流れが変わったりして、各
配管9内の鉄錆などが剥がれ、濁流が発生する恐れがあ
るとき、これを的確に予測させることができる。
【0042】このようにこの実施の形態においては、各
電子式水道メータ2によって得られる検針データ、警報
信号を端末用網制御装置3、電話回線4、センタ用網制
御装置5を順次介して、データ処理部6に供給し、この
データ処理部6で管網解析システム部7に入力可能なデ
ータに加工した後、このデータを管網解析システム部7
に入力して、管網の現状を把握する処理、管路設計計算
処理などを行わせるようにしているので、データ収集処
理、演算処理、入力処理を自動化することができ、これ
によって需要家の新規登録、変更などがあっても、リア
ルタイムで、これに対応することができるとともに、各
世帯毎の瞬時流量の分布傾向を解析して、正確な管網解
析を行うことができる。
【0043】また、この実施の形態では、各電子式水道
メータ2が持っている時間毎の積算機能を用いて、所定
時間毎に、データ収集処理、演算処理、入力処理を行う
ことができ、これによって需要家の新規登録、変更など
があっても、リアルタイムで、これに対応することがで
きるとともに、各世帯毎、各時間帯毎に瞬時流量の分布
傾向を解析して、各時間帯毎に正確な管網解析を行うこ
とができる。
【0044】さらに、この実施の形態では、各需要家側
で、予め設定されている水量以上の水が使用されたと
き、管網解析システム部7によってこれを検知して、濁
流の発生を予測するようにしているので、過大な水が流
れたことに起因する濁水の発生を瞬時に予測することが
できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、請
求項1の管網解析システムでは、データ収集処理、演算
処理、入力処理を自動化することができ、これによって
需要家の新規登録、変更などがあっても、リアルタイム
で、これに対応することができるとともに、各世帯毎の
瞬時流量の分布傾向を解析して、正確な管網解析を行う
ことができる。
【0046】また、請求項2の管網解析システムでは、
所定時間毎に、データ収集処理、演算処理、入力処理を
行うことができ、これによって需要家の新規登録、変更
などがあっても、リアルタイムで、これに対応すること
ができるとともに、各世帯毎、各時間帯毎に瞬時流量の
分布傾向を解析して、各時間帯毎に正確な管網解析を行
うことができる。
【0047】また、請求項3の管網解析システムでは、
各需要家側で、予め設定されている水量以上の水が使用
されたとき、これを検知して、過大な水が流れたことに
起因する濁水の発生を瞬時に予測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による管網解析システムの実施の形態を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す管網解析システムの動作例を示すフ
ローチャートである。
【図3】図1に示す管網解析システムの動作例を示す模
式図である。
【図4】図1に示す管網解析システムの動作例を示す時
間/流量特性図である。
【図5】図1に示す管網解析システムの動作例を示す時
間/流量特性図である。
【符号の説明】
1:管網解析システム 2:電子式水道メータ 3:端末用網制御装置(伝送部) 4:電話回線 5:センタ用網制御装置 6:データ処理部 7:管網解析システム部(管路解析部) 8:大ブロック水量計 9:管路 10:大ブロック 11:節点 12:小ブロック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水源から供給される水を各世帯に配水す
    る管路網の解析を行う管網解析システムにおいて、 各世帯毎に設けられ、各世帯飲料水の定期的な積算流量
    を検針する複数の水道メータと、 各世帯毎に設けられ、前記各水道メータによって得られ
    た検針データをセンタ側に伝送する伝送部と、 センタ側に設けられ、前記伝送部から伝送された前記各
    検針データを処理して、瞬時流量の分布傾向を求めるデ
    ータ処理部と、 このデータ処理部によって得られた瞬時流量の分布傾向
    を解析して、現状の水流を把握し、管路設計計算を行う
    管路解析部と、 を備えたことを特徴とする管網解析システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の管網解析システムにお
    いて、 前記データ処理部は、前記各検針データを処理して、各
    時間帯毎に瞬時流量の分布傾向を求め、 前記管路解析部は、前記データ処理部で得られた各時間
    帯毎の瞬時流量の分布傾向を解析して、各時間帯毎に現
    状の水流を把握し、管路設計計算を行うことを特徴とす
    る管網解析システム。
  3. 【請求項3】 水源から供給される水を各世帯に配水す
    る管路網の解析を行う管網解析システムにおいて、 各世帯毎に設けられ、各世帯飲料水が設定値以上流れた
    とき、警報信号を発生する複数の水道メータと、 各世帯毎に設けられ、前記各水道メータによって得られ
    た警報信号をセンタ側に伝送する伝送部と、 センタ側に設けられ、前記伝送部から伝送された前記警
    報信号を処理して、管網解析データを求めるデータ処理
    部と、 このデータ処理部によって得られた管網解析データを解
    析して、流量変動に起因する濁流の発生を予測する管路
    解析部と、 を備えたことを特徴とする管網解析システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020190820A (ja) * 2019-05-20 2020-11-26 東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社 管網解析方法、管網解析プログラム

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