JPH11141753A - 耐摩耗性ホース - Google Patents
耐摩耗性ホースInfo
- Publication number
- JPH11141753A JPH11141753A JP32700397A JP32700397A JPH11141753A JP H11141753 A JPH11141753 A JP H11141753A JP 32700397 A JP32700397 A JP 32700397A JP 32700397 A JP32700397 A JP 32700397A JP H11141753 A JPH11141753 A JP H11141753A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- surface protection
- vinyl chloride
- hose
- chloride resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐摩耗性、耐屈曲性等の諸性
能に優れた合成樹脂耐圧ホースを提供する。 【解決手段】 ポリエステル系熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を主体に形成した内面層と、硬質塩化ビニ
ル樹脂製の螺旋補強体を肉厚内に埋設してなる軟質塩化
ビニル樹脂により形成した外面保護補強層とを熱融着に
より一体化する。
能に優れた合成樹脂耐圧ホースを提供する。 【解決手段】 ポリエステル系熱可塑性ポリ
ウレタン樹脂を主体に形成した内面層と、硬質塩化ビニ
ル樹脂製の螺旋補強体を肉厚内に埋設してなる軟質塩化
ビニル樹脂により形成した外面保護補強層とを熱融着に
より一体化する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性ポリウレ
タン樹脂、特にポリエステル系の熱可塑性ポリウレタン
樹脂をホース壁の内面層として形成した耐摩耗性ホース
に関するものである。
タン樹脂、特にポリエステル系の熱可塑性ポリウレタン
樹脂をホース壁の内面層として形成した耐摩耗性ホース
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば粉体、粒体の輸送用,鉄
粉、砂、ブラストの吸圧送用等の用途に使用される耐
圧、耐摩耗用の合成樹脂ホースとしては、軟質塩化ビニ
ル樹脂製のホース壁に硬質塩化ビニル製の螺旋補強体を
埋設した構造のホースが、比較的軽量で取り扱いやすい
ため一般的に使用されている。
粉、砂、ブラストの吸圧送用等の用途に使用される耐
圧、耐摩耗用の合成樹脂ホースとしては、軟質塩化ビニ
ル樹脂製のホース壁に硬質塩化ビニル製の螺旋補強体を
埋設した構造のホースが、比較的軽量で取り扱いやすい
ため一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塩化ビ
ニル樹脂を主体とするホースは、耐摩耗性や耐屈曲性の
性能において十分とは言えず、内面が激しく摩耗して耐
久性に劣るものであった。
ニル樹脂を主体とするホースは、耐摩耗性や耐屈曲性の
性能において十分とは言えず、内面が激しく摩耗して耐
久性に劣るものであった。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みなされたもの
で、耐摩耗性、耐屈曲性等の諸性能に優れた合成樹脂耐
圧ホースの提供を課題とするものである。
で、耐摩耗性、耐屈曲性等の諸性能に優れた合成樹脂耐
圧ホースの提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする耐摩耗性ホースである。
特徴とする耐摩耗性ホースである。
【0006】(1)ポリエステル系熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂を主体に形成した内面層と、硬質塩化ビニル樹脂
製の螺旋補強体を肉厚内に埋設してなる軟質塩化ビニル
樹脂により形成した外面保護補強層とを熱融着により一
体化してなることを特徴とする耐摩耗性ホース。
ン樹脂を主体に形成した内面層と、硬質塩化ビニル樹脂
製の螺旋補強体を肉厚内に埋設してなる軟質塩化ビニル
樹脂により形成した外面保護補強層とを熱融着により一
体化してなることを特徴とする耐摩耗性ホース。
【0007】(2)内面層、螺旋補強体および外面保護
補強層をすべて透明樹脂により形成した上記(1)に記
載の耐摩耗性ホース。
補強層をすべて透明樹脂により形成した上記(1)に記
載の耐摩耗性ホース。
【0008】(3)外面保護補強層の肉厚内にアース線
を埋設した上記(1)に記載の耐摩耗性ホース。
を埋設した上記(1)に記載の耐摩耗性ホース。
【0009】ホース壁の内面層を形成するポリエステル
系熱可塑性ポリウレタン樹脂とは、ポリウレタンのソフ
トセグメントに用いられるポリオール原料の種類によっ
て区別されるところのもので、ポリエステルポリオール
が用いられるポリエステルタイプの熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂(TPU)を指すものであるが、その性質を大き
く変えない範囲でポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
アミド等の熱可塑性樹脂を適宜ブレンドしたものも包含
するものである。
系熱可塑性ポリウレタン樹脂とは、ポリウレタンのソフ
トセグメントに用いられるポリオール原料の種類によっ
て区別されるところのもので、ポリエステルポリオール
が用いられるポリエステルタイプの熱可塑性ポリウレタ
ン樹脂(TPU)を指すものであるが、その性質を大き
く変えない範囲でポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリ
アミド等の熱可塑性樹脂を適宜ブレンドしたものも包含
するものである。
【0010】ポリエステル系の熱可塑性ポリウレタン樹
脂は、耐摩耗性において軟質塩化ビニル樹脂に比べ数倍
の優れた性能を有し、かつ、機械的強度、柔軟性、弾力
性などに優れた特性をホースに付与するとともに、塩化
ビニル樹脂との接着性に優れ、接着性中間樹脂材を介在
させることなく、直接軟質塩化ビニル製の外面保護補強
層と融着できる利点がある。
脂は、耐摩耗性において軟質塩化ビニル樹脂に比べ数倍
の優れた性能を有し、かつ、機械的強度、柔軟性、弾力
性などに優れた特性をホースに付与するとともに、塩化
ビニル樹脂との接着性に優れ、接着性中間樹脂材を介在
させることなく、直接軟質塩化ビニル製の外面保護補強
層と融着できる利点がある。
【0011】一方、ポリエステル系の熱可塑性ポリウレ
タン樹脂は、紫外線によって劣化したり、降雨等により
高温多湿の状態に長時間晒されるとエステル結合が加水
分解によって切断され、物性が低下する短所があるが、
これはその外面に被着した軟質塩化ビニル樹脂製の保護
層により防ぐことができる。
タン樹脂は、紫外線によって劣化したり、降雨等により
高温多湿の状態に長時間晒されるとエステル結合が加水
分解によって切断され、物性が低下する短所があるが、
これはその外面に被着した軟質塩化ビニル樹脂製の保護
層により防ぐことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の耐摩耗性ホースの実施例を図
面に基づいて説明する。図1は、内面層2、内面層2の
外面に被着した外面保護補強層4およびこの外面保護補
強層4に螺旋状に埋設した硬質螺旋補強体3とで構成さ
れたホース1の一部断面を示し、内面層2はポリエステ
ル系の熱可塑性ポリウレタン樹脂を主体に形成され、硬
質螺旋補強体3は硬質塩化ビニル樹脂、外面保護補強層
4は軟質塩化ビニル樹脂により形成され、内面層2、硬
質螺旋補強体3および外面保護補強層4はそれぞれ熱融
着により一体化され、外面保護補強層4内に銅線からな
るアース線5が埋設されている。
面に基づいて説明する。図1は、内面層2、内面層2の
外面に被着した外面保護補強層4およびこの外面保護補
強層4に螺旋状に埋設した硬質螺旋補強体3とで構成さ
れたホース1の一部断面を示し、内面層2はポリエステ
ル系の熱可塑性ポリウレタン樹脂を主体に形成され、硬
質螺旋補強体3は硬質塩化ビニル樹脂、外面保護補強層
4は軟質塩化ビニル樹脂により形成され、内面層2、硬
質螺旋補強体3および外面保護補強層4はそれぞれ熱融
着により一体化され、外面保護補強層4内に銅線からな
るアース線5が埋設されている。
【0013】上記ホース1は、内部に透明の硬質塩化ビ
ニル樹脂製の補強体3およびアース線5を包含した状態
で押出機より押出された透明の軟質塩化ビニル樹脂製の
テープを螺旋状に捲回しその隣接する側縁同士を融着し
て外面保護補強層4を形成するとともに、同時にその内
面に押出機より押出された透明のポリエステル系熱可塑
性ポリウレタン樹脂製の軟質テープを螺旋状に捲回しそ
の隣接する側縁同士を融着して内面層2を形成し、か
つ、外面保護補強層4に融着一体化して形成したもので
ある。
ニル樹脂製の補強体3およびアース線5を包含した状態
で押出機より押出された透明の軟質塩化ビニル樹脂製の
テープを螺旋状に捲回しその隣接する側縁同士を融着し
て外面保護補強層4を形成するとともに、同時にその内
面に押出機より押出された透明のポリエステル系熱可塑
性ポリウレタン樹脂製の軟質テープを螺旋状に捲回しそ
の隣接する側縁同士を融着して内面層2を形成し、か
つ、外面保護補強層4に融着一体化して形成したもので
ある。
【0014】上記ホース1は、全体が透明樹脂により形
成され、内部を流通する内容物の確認ができるほか、ア
ース線による優れた静電防止効果を発揮できる。
成され、内部を流通する内容物の確認ができるほか、ア
ース線による優れた静電防止効果を発揮できる。
【0015】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、耐摩耗性や柔
軟性などポリエステル系熱可塑性ポリウレタン樹脂特有
の優れた諸特性を保持するとともに、その加水分解しや
すい欠点を外面の軟質塩化ビニル樹脂の保護層によりカ
バーされ、水分を含まない搬送物例えば廃棄物(ゴミ)
焼却設備における消石灰輸送用の合成樹脂製可撓性ホー
スとして好適に使用できるものである。
軟性などポリエステル系熱可塑性ポリウレタン樹脂特有
の優れた諸特性を保持するとともに、その加水分解しや
すい欠点を外面の軟質塩化ビニル樹脂の保護層によりカ
バーされ、水分を含まない搬送物例えば廃棄物(ゴミ)
焼却設備における消石灰輸送用の合成樹脂製可撓性ホー
スとして好適に使用できるものである。
【図1】 本発明の実施例を示す一部断面図である。
1 ホース 2 内面層 3 硬質螺旋補強体 4 外面保護補強層 5 アース線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 承治 静岡県掛川市淡陽6番地 タイガースポリ マー株式会社静岡工場内 (72)発明者 吉富 義樹 静岡県掛川市淡陽6番地 タイガースポリ マー株式会社静岡工場内 (72)発明者 小玉 仁也 静岡県掛川市淡陽6番地 タイガースポリ マー株式会社静岡工場内 (72)発明者 森川 正崇 静岡県掛川市淡陽6番地 タイガースポリ マー株式会社静岡工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエステル系熱可塑性ポリウレタン樹
脂を主体に形成した内面層と、硬質塩化ビニル樹脂製の
螺旋補強体を肉厚内に埋設してなる軟質塩化ビニル樹脂
により形成した外面保護補強層とを熱融着により一体化
してなることを特徴とする耐摩耗性ホース。 - 【請求項2】 内面層、螺旋補強体および外面保護補強
層をすべて透明樹脂により形成した請求項1に記載の耐
摩耗性ホース。 - 【請求項3】 外面保護補強層の肉厚内にアース線を埋
設した請求項1に記載の耐摩耗性ホース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32700397A JPH11141753A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 耐摩耗性ホース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32700397A JPH11141753A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 耐摩耗性ホース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141753A true JPH11141753A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18194236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32700397A Pending JPH11141753A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 耐摩耗性ホース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141753A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6227249B1 (en) | 1998-12-21 | 2001-05-08 | Tigers Polymer Corporation | Abrasion resistant hose |
KR100780674B1 (ko) | 2006-09-29 | 2007-11-30 | 일우산업 주식회사 | 유리섬유 강화 합성수지 이중벽관 |
DE102007034067B3 (de) * | 2007-07-20 | 2009-01-08 | Arthur Habermann Gmbh & Co. Kg | Transportbetonwerk mit Polyurethan-Betonschlauch |
JP2010159822A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Totaku Industries Inc | 摩耗検知機能を有する輸送用ホース |
JP2014145474A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Toyox Co Ltd | 螺旋巻き管及び移送装置 |
WO2015053814A1 (en) * | 2013-10-11 | 2015-04-16 | Rec Silicon Inc | Polysilicon transportation device and a reactor system and method of polycrycrystalline silicon production therewith |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP32700397A patent/JPH11141753A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6227249B1 (en) | 1998-12-21 | 2001-05-08 | Tigers Polymer Corporation | Abrasion resistant hose |
KR100780674B1 (ko) | 2006-09-29 | 2007-11-30 | 일우산업 주식회사 | 유리섬유 강화 합성수지 이중벽관 |
DE102007034067B3 (de) * | 2007-07-20 | 2009-01-08 | Arthur Habermann Gmbh & Co. Kg | Transportbetonwerk mit Polyurethan-Betonschlauch |
DE102007034067B9 (de) * | 2007-07-20 | 2009-05-14 | Arthur Habermann Gmbh & Co. Kg | Transportbetonwerk mit Polyurethan-Betonschlauch |
JP2010159822A (ja) * | 2009-01-08 | 2010-07-22 | Totaku Industries Inc | 摩耗検知機能を有する輸送用ホース |
JP4660828B2 (ja) * | 2009-01-08 | 2011-03-30 | 東拓工業株式会社 | 摩耗検知機能を有する輸送用ホース |
JP2014145474A (ja) * | 2013-01-30 | 2014-08-14 | Toyox Co Ltd | 螺旋巻き管及び移送装置 |
WO2015053814A1 (en) * | 2013-10-11 | 2015-04-16 | Rec Silicon Inc | Polysilicon transportation device and a reactor system and method of polycrycrystalline silicon production therewith |
CN104718159A (zh) * | 2013-10-11 | 2015-06-17 | 瑞科硅公司 | 多晶硅输送装置及使用其生产多晶硅的反应器系统和方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH1182825A (ja) | 伸縮性ホース | |
JPH10160062A (ja) | 合成樹脂可撓管 | |
JP2000240858A (ja) | 耐摩耗性ホース | |
US20110247714A1 (en) | Flexible, pressure-resistant and oil-resistant hose | |
US20080187696A1 (en) | Plastic Hollow Body, In Particular Plastic Pipe | |
JPH11141753A (ja) | 耐摩耗性ホース | |
MY113156A (en) | Heat insulated hose | |
JP2006194430A (ja) | 耐圧ホース | |
FR2226608A1 (en) | Reinforced flexible pipe from helical strip - has wire embedded in matrix within helical seam | |
US3428093A (en) | Flexible conduit | |
WO2001004530A3 (en) | Reinforced flexible hose and method for the production thereof | |
ES2197757A1 (es) | Manguera flexible | |
JP4814040B2 (ja) | 可撓性ホース | |
JPH0419274Y2 (ja) | ||
JPH10318447A (ja) | 可撓性ホース | |
JP4875598B2 (ja) | 可撓性耐圧ホース | |
JPH0334539Y2 (ja) | ||
JP2007056881A (ja) | 帯電防止ホース | |
JP2010144808A (ja) | 可撓性耐圧・耐摩耗ホース | |
JP2010017889A (ja) | 合成樹脂可撓管 | |
JP2011089562A (ja) | 輸送用ホース | |
JP2004176905A (ja) | ホース | |
JP3656982B2 (ja) | 電気掃除機用ホース | |
JP5222063B2 (ja) | 可撓性ホース | |
JP6177082B2 (ja) | 可撓性ホース |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050131 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050602 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |