JPH11141665A - 自動車用変速機 - Google Patents

自動車用変速機

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JPH11141665A
JPH11141665A JP34357097A JP34357097A JPH11141665A JP H11141665 A JPH11141665 A JP H11141665A JP 34357097 A JP34357097 A JP 34357097A JP 34357097 A JP34357097 A JP 34357097A JP H11141665 A JPH11141665 A JP H11141665A
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JP
Japan
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speed
motor
clutch
gear
transmission
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JP34357097A
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English (en)
Inventor
Kazumi Hiraiwa
一美 平岩
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KYOWA GOKIN KK
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KYOWA GOKIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動クラッチを備えた同期噛み合い式変速機
において、変速時にクラッチが切れた際に、エンジンか
らの駆動力が中断することによる加速度の変動を抑え
て、違和感なく変速が行われるようにすること。 【解決手段】 変速機10にモーター18を設けて出力
軸60を駆動可能に構成し、少なくとも変速時にクラッ
チ44が切れている間、コントローラー24からモータ
ー18に電流を供給して出力軸60を駆動し、加速感を
維持しつつ変速ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用の同期噛
み合い式変速機であって、変速操作に連動して自動的に
作動するクラッチを備えた変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジン側と変速機の入力軸との
間を自動的に接続、切り離しするクラッチを備えた自動
車用の同期噛み合い式変速機としては、変速をドライバ
ーの意思による手動操作で行いクラッチの断続のみを自
動的に行うセミオート式と呼ばれるものと、変速操作も
自動的に行い変速と連動してクラッチを断続する、いわ
ゆるフルオート式のものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の自動的に作
動するクラッチを備えた同期噛み合い式変速機にあって
は、一般的なトルクコンバーターと遊星歯車とを備えた
自動変速機に較べて燃費が優れる反面、変速操作のため
にクラッチが切れた際に駆動力の中断が起きるため、特
に第1速から第2速への変速など、低速段間の加速中の
変速において加速度の変動が大きく、ドライバーなどが
違和感を感じるという問題があった。
【0004】一般に、セミオート式の場合はドライバー
が自分の意思で変速を行うので、変速操作中にエンジン
からの駆動力の中断があっても大きな違和感にはならな
いが、フルオート式の場合はドライバーの意思と無関係
に変速が行われるので、変速操作が行われる間の駆動力
の中断は自動車の加速度の変動となって大きな違和感に
つながる。また、追い越し加速時のように、スロットル
ペダルを踏み込んだ状態で変速による駆動力の中断が起
きると、ドライバーの意思に反するばかりか、追い越し
加速が鈍りドライバーに不快感を与えてしまうという問
題もある。
【0005】そこで、本発明では、自動クラッチの作動
に際して駆動力の中断をなくして、違和感のないスムー
ズな変速を可能にすることを目的としている。さらに本
発明は、上記変速時の違和感解消とともに、自動車の制
動時のエネルギー回生や発進時の駆動力補助、および後
退段歯車を不要にすることも目的とする。特に発進時の
駆動力補助は、加速力の向上の他に、エンジンの排出ガ
スに含まれる有害物質の低減と、クラッチディスクの寿
命向上にも効果が期待できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明の自動車用変速機にあって
は、入力軸とエンジンのクランク軸との間がクラッチに
より連結、切り離し可能で、同期噛み合い式変速機構に
て変速した駆動力を出力軸から車輪に伝える自動車用変
速機において、少なくともクラッチを切った際に、出力
軸を駆動可能なモーターを備えたことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に記載の本発明の自動車用
変速機にあっては、クラッチが切り離されているとき、
検出したエンジンのスロットルペダルの踏み込み量の大
きさに応じてモーターに入力する電流を制御することを
特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の本発明の自動車用
変速機にあっては、自動車の制動時にモーターを発電機
に切り替えて、制動エネルギーを回生可能にしたことを
特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載の本発明の自動車用
変速機にあっては、自動車の発進時にエンジンからの駆
動に加えてモーターで補助駆動することを特徴とする。
【0010】また、請求項5に記載の本発明の自動車用
変速機にあっては、自動車の後退時にモーターのみで逆
転駆動することを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1に記載の本発明の変速機にあっては、
出力軸を駆動可能なモーターを備えたため、少なくとも
クラッチを切った際に、エンジンからの駆動力が車輪側
へ伝わらなくなるが、モーターで出力軸を駆動すること
で自動車の加速度の大きな変動(落ち込み)を抑える。
したがって、変速操作中の駆動力の中断がなく違和感を
防止することができる。
【0012】また、請求項2に記載の本発明の変速機に
あっては、クラッチを切った状態で変速する際、エンジ
ンの駆動力は変速機の出力軸、すなわち車輪には伝わら
ないが、このときスロットルペダルの踏み込み量を検出
してその大きさに応じて制御された電流をモーターに入
力する。モーターへ入力する電流の大きさはスロットル
ペダルが踏み込まれているほど大きくなるよう制御す
る。モーターは変速機の出力軸を上記制御電流に応じた
駆動力で駆動する。この結果、変速中での駆動力の中断
がなくなり、ドライバーの意思に合った加速力を維持し
ながら変速ができるので、スムーズな加速感を得ながら
変速を行うことができる。
【0013】また、請求項3に記載の本発明の変速機に
あっては、自動車の制動時にモーターを発電機に切り替
えて、車輪側から出力軸を介してモーターを回すことで
モーターを発電機として機能させ、従来、熱に変えて捨
てていた自動車の制動エネルギーを発電機で電気エネル
ギーに変換してバッテリー等に蓄える。この蓄積した電
気エネルギーにて以降の発進時や加速時にモーターで出
力軸、すなわち車輪を補助駆動することが可能となり、
自動車の燃費向上が図れる。
【0014】また、請求項4に記載の本発明の変速機に
あっては、自動車の発進時にエンジンで出力軸を駆動す
るのに加え、モーターでも出力軸を駆動する。したがっ
て、エンジン単体で得られる加速力より大きな加速力が
得られる。また、同じ加速力を得るとした場合、モータ
ーでの駆動分はエンジン出力が小さくても済むことか
ら、エンジンの排出ガスに含まれる有害物質の低減が可
能になるだけでなく、クラッチの負担が減るため、クラ
ッチディスクの寿命向上にも効果がある。
【0015】また、請求項5に記載の本発明の変速機に
あっては、自動車の後退時にスリーブを中立にするなど
して出力軸にエンジンからの駆動力を伝えず、モーター
にて出力軸を逆転駆動する。モーターで逆転駆動する結
果、本発明の変速機では後退用の歯車が不要となる。こ
れにより、製造コストの低減や軽量化が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づき説明する。図1は、本発明の自動車用変速機のス
ケルトン図であり、図2はエンジンおよび制御系統を含
むシステム全体を表す。はじめに図2のシステム全体を
説明する。図2のシステムは変速操作も自動化したフル
オート式のものである。
【0017】変速機10はエンジン12と一体的に連結
されている。変速機10には変速操作を行う変速アクチ
ュエーター14、後述するクラッチ44を断続操作する
クラッチアクチュエーター16、モーター18および速
度センサー20が設けられている。エンジン12には図
示しないスロットルバルブを開閉するスロットルアクチ
ュエーター22が設けられている。
【0018】コントローラー24は、前記の変速アクチ
ュエーター14、クラッチアクチュエーター16、モー
ター18、速度センサー20、スロットルアクチュエー
ター22と連結されるとともに、シフトレバー26の動
きを検出するポジションセンサー28、スロットルペダ
ル30の踏み込み量を検出するスロットルセンサー3
2、制動操作を検出するブレーキセンサー38、および
バッテリー34と結ばれている。シフトレバー26は一
般的な自動変速機と同様に、駐車のための『P』、後退
のための『R』、中立の『N』、通常走行用の『D』、
エンジンブレーキ等に使う『L』などのポジションを選
択できる。モーター18はコントローラー24の作用で
発電機に切り替えることができ、発電した場合はバッテ
リー34の充電を行う。
【0019】次に図1の変速機10を説明する。36は
エンジン12のクランク軸である。入力軸40はクラッ
チディスク42と連結しており、クラッチディスク42
はクラッチ44がクラッチアクチュエーター16により
操作されることでエンジン12のクランク軸36との接
続、切り離しが可能である。入力軸40には1速入力歯
車48、2速入力歯車50、5速入力歯車52および後
退段入力歯車54とが一体的に設けられ、3速入力歯車
56と4速入力歯車58とが回転自在に設けられてい
る。
【0020】出力軸60は図示しない差動装置等を介し
て自動車の車輪を駆動する。出力軸60には、3速入力
歯車56と噛み合った3速出力歯車62および、4速入
力歯車58と噛み合った4速出力歯車64とが一体的に
設けられ、1速入力歯車48と噛み合った1速出力歯車
66、2速入力歯車50と噛み合った2速出力歯車6
8、5速入力歯車52と噛み合った5速出力歯車70お
よび、アイドラ歯車72を介して後退段入力歯車54に
より駆動される後退段出力歯車74とが回転自在に設け
られている。
【0021】入力軸40は、第1スリーブ76により3
速入力歯車56および4速入力歯車58と連結可能であ
る。すなわち第1スリーブ76を右側へ移動すると3速
入力歯車56と連結し、左側へ移動すると4速入力歯車
58と連結する。詳細は省略するが、第1スリーブ76
と3速入力歯車56および4速入力歯車58との間に
は、噛み合いをスムーズに行うための図示しない同期装
置がそれぞれに設けられている。
【0022】出力軸60は、第2スリーブ78により1
速出力歯車66および2速出力歯車68と連結可能であ
り、第3スリーブ80により5速出力歯車70および後
退段出力歯車74と連結可能である。すなわち第1スリ
ーブ76と同様に、第2スリーブ78および第3スリー
ブ80を左右に移動させることでそれぞれの連結が行わ
れる。第2スリーブ78および第3スリーブ80と各出
力歯車66、68、70、74との間にはそれぞれ図示
しない同期装置が設けられている。
【0023】4速入力歯車58と噛み合った電動歯車8
2はモーター18と連結している。従って、コントロー
ラー24を介してバッテリー34から電流を供給される
と、モーター18は電動歯車82、4速入力歯車58お
よび4速出力歯車64を介して出力軸60を駆動し、発
電機に切り替えると前記と逆に出力軸60から駆動され
て発電し、コントローラー24を介してバッテリー34
に電力を送る。変速機10は、モーター18と電動歯車
82および変速アクチュエーター14などを除けば、一
般的な前進5段後進1段の同期噛み合い式変速機であ
る。
【0024】次に、上記構成の変速機10およびシステ
ム全体の作動について説明する。クラッチ44はコント
ローラー24により断続制御される。すなわち第1スリ
ーブ76、第2スリーブ78および第3スリーブ80の
移動を伴う変速操作に際してクラッチ44は切れて動力
の伝達は行われず、第1スリーブ76、第2スリーブ7
8および第3スリーブ80のいずれかが所定の歯車と連
結した状態で接続可能になる。また、クラッチ44が切
れる場合は、コントローラー24の指令に基づいてエン
ジン12のスロットルアクチュエーター22が作動して
図示しないスロットルバルブが閉じ、エンジン12の無
用な回転上昇を防止するようになっている。
【0025】さらにクラッチ44が切れる場合は、スロ
ットルセンサー32から伝えられるスロットルペダル3
0の踏み込み量をもとにコントローラー24からモータ
ー18に所定の電流が供給され、エンジン12に代わっ
てモーター18が出力軸60を駆動する。
【0026】次に、発進から変速に至る作動を説明す
る。ドライバーがシフトレバー26を操作して中立の
『N』から『D』を選択すると、コントローラー24は
ポジションセンサー28から選択されたポジションを検
出し、発進制御に入る。まずクラッチアクチュエーター
16によりクラッチ44が切れ、変速アクチュエーター
14の作用で第2スリーブ78が右側へ移動して1速出
力歯車66と連結される。ここでドライバーがスロット
ルペダル30を踏み込むとコントローラー24を介して
エンジン12のスロットルアクチュエーター22が図示
しないスロットルバルブを開いてエンジン回転を上昇さ
せる。エンジン回転が上昇するとクラッチ44は徐々に
接続され、自動車は発進する。
【0027】次に、自動車の速度が上昇すると、スロッ
トルセンサー32からのスロットルペダル30の踏み込
み量と車速センサー20の速度情報に基づいて、コント
ローラー24が第1速から第2速への変速指令を出す。
変速はドライバーがスロットルペダル30を踏み込んだ
ままで行われる。まずクラッチ44が切れると同時にエ
ンジン12のスロットルアクチュエーター22が作動し
てスロットルバルブが閉じられてエンジン回転数が下が
る。これと同時にコントローラー24からモーター18
に電流が供給され、モーター18は電動歯車82を介し
て出力軸60を駆動する。すなわちクラッチ44が切れ
てエンジン12からの動力伝達が遮断されると同時に、
モーター18によって出力軸60は駆動され、結果とし
て変速操作中も自動車は加速し続けることになる。
【0028】クラッチ44が切れると変速アクチュエー
ター14が作動して第2スリーブ78が左側へ移動し、
2速出力歯車68と連結する。その後、クラッチ44が
接続されるとともにエンジン12のスロットルバルブも
スロットルペダル30の踏み込み量に応じた位置まで開
き、エンジン12による駆動が始まる。と、同時にモー
ター18への電流供給は遮断され、モーター18による
駆動は終了してエンジン12の駆動による通常の第2速
の走行に移る。
【0029】すなわち変速操作をする間だけ、電気によ
るモーター駆動に切り替わるのであり、変速操作が終了
すると一般的な変速機と同じ作用に戻る。前記のモータ
ー18へ供給される電流は、スロットルペダル30の踏
み込み量が大きいほど大きな電流値または電圧値になる
ように制御されるので、変速中にモーターで駆動される
加速力はドライバーの意思に合ったものとなる。したが
って、変速操作中にドライバーがスロットルペダル30
の踏み込み量を変えた場合は、モーター18の駆動力も
それに応じて変化する。
【0030】以上は、第1速から第2速への変速につい
ての説明であるが、以降の第3速乃至第5速への変速操
作についても同様の作動が行われ、駆動力の中断を伴わ
ずに変速することができる。後退する場合は、第3スリ
ーブ80を後退段出力歯車74と噛み合せる他は、前述
の第1速での発進と同様の作動を行う。
【0031】モーター18への供給電流は前述のよう
に、スロットルペダル30の踏み込み量に応じて制御さ
れると同時に、変速ポジションによっても変化する。す
なわち、一般に第1速から第2速への変速の場合より、
第3速から第4速への変速の場合の方が自動車の加速度
が低下するので、変速操作中のモーター18による駆動
力も低くてよいことになる。従って、コントローラー2
4からモーター18への電流供給は、スロットルペダル
30の踏み込み量と変速段および速度センサー20から
の速度情報などに応じて、できるだけ変速直前の加速度
をモーター18の駆動で維持するように制御される。
【0032】以上の説明は、変速操作を自動化したフル
オート式の場合の作動であるが、ドライバーがシフトレ
バーを操作して変速する、いわゆるセミオート式であっ
ても、同様の作動でスムーズな加速感を保ったまま変速
することができる。
【0033】また、ドライバーがシフトレバー26を
『L』に操作し、スロットルペダル30の踏み込み量が
0の場合は、例えば第4速から第3速などへの減速操作
を行ってエンジンブレーキと呼ばれる制動作用に入る
が、同時にモーター18を発電機に切り替えて、発電さ
せることで制動力を高めるとともに、バッテリー34の
充電を行う。これにより、従来は熱エネルギーに変換し
て捨てていた制動力の一部を電気エネルギーに変換して
バッテリーに蓄える、いわゆるエネルギー回生が行われ
る。モーター18を発電機に切り替えてエネルギー回生
を行う作用は、ブレーキセンサー38により制動中であ
ることを検出して、シフトレバー26の操作とは別に自
動的に行うこともできる。
【0034】さらに、モーター18を自動車の発進時や
加速時の駆動力補助に用いることもできる。すなわち、
前述の発進作用や加速の際にスロットルペダル30の踏
み込み量に応じてモーター18に電流を供給すること
で、エンジン12からクラッチ44を介して行われる駆
動力に加えてモーター18で駆動力を補助する。従っ
て、自動車はエンジン12とモーター18の両者から駆
動されることになる。この場合は電力消費が大きくなる
ので、クラッチ44がつながった通常の走行状態におい
ても、必要に応じてモーター18を発電機に切り替えて
充電を行うことができる。
【0035】次に、図3は、本発明の他の実施形態の変
速機を表すスケルトン図である。図1の実施形態との主
な違いは、前進6段の変速機であることと後退のための
専用歯車を持たないこと、および入力軸40と出力軸6
0の他に副軸84を設け、第1速と第2速の際にそれぞ
れの出力歯車66、68と噛み合う第2スリーブ78が
副軸84上に設けられていることである。
【0036】副軸84に伝えられた動力は、副軸歯車8
6から入力軸40に回転自在に設けられ3速入力歯車5
6と一体になった被動歯車88に伝えられ、3速入力歯
車56および3速出力歯車62を介して出力軸60を駆
動する。
【0037】出力軸60上には1速入力歯車48と噛み
合った4速出力歯車64、および2速入力歯車50と噛
み合った6速出力歯車90が回転自在に設けられ、それ
らと噛み合う第3スリーブ80が出力軸60上に設けら
れている。さらに、出力軸60には前記3速出力歯車6
2と5速出力歯車70とが一体に設けられている。
【0038】また、入力軸40には5速入力歯車52が
回転自在に設けられ、5速入力歯車52および前記3速
入力歯車56と噛み合う第1スリーブ76が入力軸40
上に設けられている。モーター18は、電動歯車82を
介して3速出力歯車62を駆動可能なように構成されて
いる。
【0039】図3に示す変速機10は、副軸84を設け
たことと後退のための歯車を有しないので、前進6段で
ありながら軸方向長さが短いという特徴を持っている。
この実施形態における発進および変速時の作動は図1に
示した実施形態と同じであるので説明を省略するが、後
退においては第1乃至第3スリーブ76、78、80を
中立にするなどしてエンジン12からの駆動力を出力軸
60へ伝えず、モーター18の逆転によって出力軸60
を駆動する。従って、後退のための専用歯車が不要にな
る。
【0040】本発明の変速機は、当業者の一般的な知識
に基づいて、バッテリーの代わりにパワーキャパシタと
呼ばれる電気二重層コンデンサー等を用いたり、『D』
ポジションにおいてはスロットルペダルを踏まなくても
モーター駆動で微速前進を可能にする、などの変更や、
クラッチディスクの摩耗によるクラッチの断続タイミン
グの変化を学習して通電タイミングを制御するなど、種
々の改良を加えた態様で実施することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の自動
車用変速機によれば、請求項1に記載の変速機にあって
は、クラッチを切った際に出力軸を駆動可能なモーター
を備えたため、変速操作中においても出力軸をモーター
で駆動できるので駆動力の中断がなく、変速中の加速度
の変動を抑えて違和感を防止することができる。
【0042】また、請求項2に記載の本発明の変速機に
よれば、クラッチを切り離した際に、スロットルセンサ
ーによって検出したスロットルペダルの踏み込み量が大
きいほどモーターに入力する電流または電圧が大きくな
るように制御するため、ドライバーの意思に合った加速
力を維持しながら変速ができるので、よりスムーズな変
速を行うことができる。
【0043】また、請求項3に記載の本発明の変速機に
よれば、自動車の制動時にモーターを発電機に切り替え
て、制動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテ
リー等に蓄えるようにしたため、従来は熱エネルギーと
して捨てていた制動エネルギーの一部を回生して、自動
車の発進時や加速時に補助駆動することが可能となり、
自動車の燃費が向上する。
【0044】また、請求項4に記載の本発明の変速機に
あっては、自動車の発進時にエンジンによる出力軸の駆
動に加えてモーターで補助駆動するようにしたため、発
進加速力の向上の他に、低速で駆動力補助することでエ
ンジンの排出ガスに含まれる有害物質が低減するという
効果があり、さらに発進時におけるクラッチの負担が減
るのでクラッチディスクの摩耗が少なくなってクラッチ
の寿命が向上する。
【0045】また、請求項5に記載の本発明の変速機に
あっては、自動車の後退時にスリーブを中立にするなど
してエンジンからの駆動力を出力軸へ伝えず、モーター
のみで逆転駆動するようにしたため、後退用の歯車が不
要になり、変速機の製造コストを削減するとともに軽量
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用変速機のスケルトン図であ
る。
【図2】本発明の自動車用変速機の制御系を含むシステ
ム全体を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態の変速機のスケルトン図
である。
【符号の説明】
10:変速機 12:エンジン 14:変速アクチュエーター 16:クラッチアクチュエーター 18:モーター 20:速度センサー 22:スロットルアクチュエーター 24:コントローラー 26:シフトレバー 28:ポジションセンサー 30:スロットルペダル 32:スロットルセンサー 34:バッテリー 36:クランク軸 38:ブレーキセンサー 40:入力軸 42:クラッチディスク 44:クラッチ 48:1速入力歯車 50:2速入力歯車 52:5速入力歯車 54:後退段入力歯車 56:3速入力歯車 58:4速入力歯車 60:出力軸 62:3速出力歯車 64:4速出力歯車 66:1速出力歯車 68:2速出力歯車 70:5速出力歯車 72:アイドラ歯車 74:後退段出力歯車 76:第1スリーブ 78:第2スリーブ 80:第3スリーブ 82:電動歯車 84:副軸 86:副軸歯車 88:被動歯車 90:6速出力歯車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸とエンジンのクランク軸との間が
    クラッチをにより連結、切り離し可能で、同期噛み合い
    式変速機構にて変速した駆動力を出力軸から車輪に伝え
    る自動車用変速機において、少なくとも前記クラッチを
    切った際に、前記出力軸を駆動可能なモーターを備えた
    ことを特徴とする自動車用変速機。
  2. 【請求項2】 前記クラッチが切り離されているとき、
    検出した前記エンジンのスロットルペダルの踏み込み量
    の大きさに応じて前記モーターに入力する電流を制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の自動車用変速機。
  3. 【請求項3】 自動車の制動時に、前記モーターを発電
    機に切り替えて、制動エネルギーを回生可能にしたこと
    を特徴とする請求項1乃至2に記載の自動車用変速機。
  4. 【請求項4】 自動車の発進時に、エンジンからの駆動
    に加えて前記モーターで補助駆動することを特徴とする
    請求項1に記載の自動車用変速機。
  5. 【請求項5】 自動車の後退時に、前記モーターのみで
    逆転駆動することを特徴とする請求項1に記載の自動車
    用変速機。
JP34357097A 1997-11-07 1997-11-07 自動車用変速機 Pending JPH11141665A (ja)

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