JPH11141353A - 侵食を低減するための装置及び方法 - Google Patents

侵食を低減するための装置及び方法

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JPH11141353A
JPH11141353A JP10260000A JP26000098A JPH11141353A JP H11141353 A JPH11141353 A JP H11141353A JP 10260000 A JP10260000 A JP 10260000A JP 26000098 A JP26000098 A JP 26000098A JP H11141353 A JPH11141353 A JP H11141353A
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    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却空気流における粒子状物質の侵食作用か
らガスタービンエンジン内の高圧タービンケース30を
保護する。 【解決手段】 第一のステータベーン34の列は、第一
のベーン支持部40によってタービンケース30に固定
される。ベース支持部40の内径には、互いに対向する
一対の吸気オリフィス46と径の大きな排気オリフィス
48とを有するキャップ状の侵食エネルギ分散装置44
が設けられている。粒子状物質を含む空気流は互いに衝
突してエネルギが低下し、更に減速して排出されるの
で、侵食が抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子状物質の衝突
による構造物の侵食を防止する装置及び方法に関し、特
に、冷却空気流に含まれる粒子状物質による侵食作用か
らガスタービンエンジン内の高圧タービンケースを保護
する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンでは、高温の排ガ
スを発生させるために燃料が燃焼室内で燃焼する。この
排ガスは、交互に配置した固定ステータベーンと回転ロ
ータブレードとの列を通ってタービンセクション内で膨
張して利用可能な動力となる。ベーン及びブレードの前
列での排ガス温度は、一般に2000度F(約1093
°C)を越える。高温の排ガスによって損傷を受けやす
くなるブレード及びベーンは、エンジンの上流で圧縮さ
れて冷却のためにタービンへと流出する空気によって冷
却される。更に、タービンケースも、熱い排ガスによっ
て損傷を受けやすい。
【0003】タービンケースの冷却は、周知の従来技術
である。チャップリン等に付与された米国特許第4,0
53,254号、名称「タービンケース冷却システム」
を参照されたい。タービンケースの冷却に使用される冷
却空気に関する実質的な問題の一つは、粒子状物質の存
在である。混入した粒子状物質がタービンケースの表面
に衝突すると、ケースを侵食するおそれがある。タービ
ンの第一のベーン支持部に設けられた冷却孔に近接する
領域に対応する位置でケースの内壁が侵食されやすいこ
とがタービンの観察によって判明した。粒子状物質は、
タービンケースに隣接する位置で冷却孔を通り、ケース
壁の局部領域で侵食を引き起こす。
【0004】ここで検討する侵食は、固形の粒子状物質
が衝突することで表面材料が除去されることによるもの
である。これらの粒子状物質は、エンジンの運転環境か
ら吸い込まれた異物または燃焼過程特有の副産物のいず
れかとして作動媒体流路内に存在する。粒子状物質の大
半は微小でエンジンの異なるセクションを通って運ばれ
る。冷却空気に混入した粒子状物質によって引き起こさ
れる侵食の程度は、その少なくとも一部は、粒子の速度
によって決まる。銅、6061アルミニウム、及び焼純
したSAE1215鋼などの延性材料の侵食は、速度V
のa乗(Va)に比例する。このときの指数“a”は、
2.4〜2.7の値である。他の条件が全て等しい場合
に、鋼に生じる侵食による摩耗は、衝突する粒子状物質
の直径によって決まってくることも確認された。粒子状
物質の直径が大きければ大きいほど、侵食による摩耗も
大きくなる。タービンケースの場合には、侵食によって
取り除かれる材料の体積は、粒子状物質の速度の2.5
乗におおよそ比例する。従って、粒子状物質が混入した
冷却空気流の速度が増加するのに伴って、混入した粒子
状物質によって引き起こされる侵食も増加してしまう。
【0005】従来の高圧タービンケースの内壁の観察に
より、ケース壁にピッチングとして現れる材料の局部的
な侵食領域が明らかとなった。産業基準によるタービン
ケースの最大許容侵食深度は、0.010インチ(0.
254mm)である。しかし、実際のエンジンの運転状
態において、約0.030インチ(0.762mm)に
達する侵食深度が観測されている。従って、いくつかの
場合では、侵食の程度が上記許容限度を越えて進行して
しまっている。ピッチング領域において局部的な応力が
増加すると、タービンケースの強度が減少してしまう。
環境が砂漠である場合など、砂を含む環境条件の場合に
は、かなり短い時間及びエンジン運転サイクルでこのよ
うな状況が起こり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冷却空気流に混入した
粒子状物質によって引き起こされるタービンケースの侵
食の問題を解決することのできる方法には、種々の方法
がある。侵食による損傷を減少させるために現在行われ
ているのは、高圧タービンのステータ上の第一のベーン
の支持部の位置を微妙に周方向に調整して冷却孔を第二
の位置まで移動することで、粒子状物質の衝突によって
侵食されるタービンケースの領域が変化するようにする
方法である。しかし、周方向への調整は一度しかできな
いので、この解決方法は一時的なものである。更に調整
を行うと、タービンケース上の侵食領域の位置が互いに
近くなってしまい、これにより、ケースは次第に破壊さ
れてしまうからである。
【0007】他の可能な解決方法には、タービンケース
壁の厚みを増加することが挙げられる。しかし、このよ
うに材料が追加されると、タービン重量及び一定のエン
ジン重量は、望ましくない大きな影響を受ける。更に、
たとえケースを厚くした場合でも、粒子状物質の衝突を
受ける領域は侵食されてしまう。
【0008】本発明は、上記のような冷却空気流におけ
る粒子状物質の侵食作用からガスタービンエンジン内の
高圧タービンケースを保護することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、侵食
を低減するための装置であって、二つ以上の吸気オリフ
ィスを有し、第一の方向から第一のオリフィスに流入す
る粒子状物質を含む高速ガス流の第一の流れと、第二の
方向から第二のオリフィスに流入する粒子状物質を含む
高速ガス流の第二の流れと、が衝突するように前記各オ
リフィスは前記装置内にそれぞれ設けられており、前記
第一の流れ及び前記第二の流れにおける粒子状物質のエ
ネルギが互いに打ち消しあうように、前記第二の方向
は、前記第一の方向に実質的に対向する成分を有してお
り、更に、合流したガス流が、更に低速となって放出さ
れる排気オリフィスを有し、前記排気オリフィスに隣接
した構造体で起こる侵食が、大幅に減少されることを特
徴とする。
【0010】請求項1に従属する請求項2の発明では、
前記吸気オリフィス及び前記排気オリフィスは、前記吸
気オリフィスの面積に対する前記排気オリフィスの面積
の比率が、少なくとも約4.0となるように、互いに関
連した第1の面積及び第2の面積を有することを特徴と
する。
【0011】同様に請求項1に従属する請求項3の発明
は、第二の吸気オリフィスが、前記第一の吸気オリフィ
スに実質的に対向するように設けられていることを特徴
とする。
【0012】請求項4の発明は、内側壁及び外側壁を備
えたタービンベーン支持部を含むタービンステータアッ
センブリと、内側壁及び外側壁を備えたタービンケース
と、を有するガスタービンエンジンにおいて、前記ター
ビンベーン支持部は、前記タービンベーン支持部の内側
壁の周囲に周方向に離間して配置された複数の侵食低減
キャップを有し、該キャップは、第一の閉塞した端部と
第二の開口した端部とを有し、これらの第一及び第二の
端部は、側壁構造によって離間されており、前記側壁構
造には、第一の吸気オリフィスと第二の吸気オリフィス
とを有し、これらの吸気オリフィスは、第一の面積を有
するとともに、互いに対して180°反対側に設けられ
ており、前記第一の吸気オリフィスから流入する粒子状
物質を含む高速ガス流の第一の部分と、前記第二のオリ
フィスから流入する粒子状物質を含む高速ガス流の第二
の部分と、が直線状に衝突することによって、粒子状物
質を含む合流後のガス流の速度が打ち消されるように構
成され、前記第二の端部に設けられた排気オリフィスを
有し、該排気オリフィスは、前記第一または第二の吸気
オリフィスの面積よりも少なくとも約4倍の第二の面積
を有し、合流したガス流が、前記排気オリフィスを通っ
て前記装置から更に低速で排気されるように構成され、
これにより、前記第二の端部に隣接したタービンケース
の内壁の侵食が、大幅に減少されることを特徴とする。
【0013】請求項5の発明は、ガスタービンエンジン
部材に粒子状物質を含む冷却空気を提供するための方法
であって、冷却吸気流を実質的に対向する方向を有する
少なくとも二つの流れに分離するステップと、前記対向
する方向を有する流れを互いに衝突させて、混入した粒
子の運動エネルギを低下するとともに、これらの流れを
混合して合成流を形成するステップと、直径が大きいオ
リフィスを通るように粒子状物質を含む前記合成流を導
くステップと、を有し、これにより、冷却空気は減速
し、直径の大きいオリフィスに隣接する構造物における
混入した粒子状物質による侵食が減少することを特徴と
する。
【0014】本発明によると、二つ以上の吸気オリフィ
スと大きい排気オリフィスとを有する侵食低減装置で
は、各吸気オリフィスをそれぞれ通って流入する空気流
を互いに衝突させて空気流に混入した粒子状物質のエネ
ルギを分散し、続いて排気オリフィスを通して空気が排
出されることで空気流が減速する。
【0015】吸気オリフィスは、流量調節機能を提供す
るような寸法となっている。各吸気オリフィスから流入
するそれぞれの空気流の対向する速度成分が衝突するこ
とによって、粒子状物質のエネルギが打ち消される。本
発明に係る侵食エネルギ分散装置から排出される粒子状
物質が混入した空気流は、低速となるので、その衝突面
に起こる侵食による損傷の程度は低減される。
【0016】本発明の主な利点は、結果としてタービン
ケースの耐久性が高まり、耐用年数が延びることであ
る。本発明によって、侵食は減少し、それにより、摩耗
及び関連する局部的な応力も減少する。この利点の結果
として、修理及び関連構造のオーバホールの回数が減少
する。
【0017】他の利点は、侵食低減装置を備えたタービ
ンの第一のベーン支持部の製造が容易で、かつコストが
低いことである。従来技術のタービンの第一のベーン支
持部は、コスト効率のよい方法で、侵食エネルギ分散装
置を備えるように改修することができる。この結果、上
記のように関連構造の侵食が減少される。
【0018】本発明に係る上記及び他の目的、特徴、及
び利点は、以下の好適実施形態の詳細な説明及び本発明
の実施形態を図示した添付図面によってより明らかとな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、軸流ターボフ
ァンガスタービンエンジン10は、一般に、ファンセク
ション12と、コンプレッサセクション14と、燃焼器
セクション16と、タービンセクション18と、が軸A
eに沿って配置されており、従来技術において周知の原
理に従って運転される。
【0020】従来技術を示す図2を参照すると、侵食を
引き起こす粒子状物質によって損傷されやすいタービン
セクションが示されている。図中の矢印は、オリフィス
を通る冷却空気の流れを概略的に示している。タービン
セクションは、ロータアッセンブリ22とステータアッ
センブリ24とを含む。一つのブレード26に代表され
る複数のロータブレードは、ステータアッセンブリに向
かって径方向外向きに延びる。タービンケース30に固
定された外側エアシール28は、径方向においてブレー
ド26に対向しているとともに、その一部がシール28
とケース30との間で環状のチャンバ32を形成する。
シール28は、タービンステータとロータとの間の一次
流路内にガス流を保つ。一つのベーン34に代表される
複数のステータベーンの第一の列は、外側エアシール2
8の上流でケース30に固定される。各ロータブレード
は、作動媒体ガスのエネルギを集めてタービンを回転さ
せ、その回転によりコンプレッサが回転される。その一
方で、各ステータベーンは、作動媒体ガスの流れを整流
する。第一のベーン34は、第一のベーン支持部40に
よって径方向内側で支持されている。第一のベーン支持
部は、環状であり(図4参照)、該支持部に沿って直線
的に離間した複数の流量調整オリフィス42を含む。一
つのベーン36に代表される複数のステータベーンの第
二の列は、外側エアシール28の下流でケース30に固
定される。作動媒体ガスは、タービンセクションのベー
ン及びブレードの列を交互に通るように流れる。
【0021】侵食を引き起こす粒子状物質(砂など)を
含む冷却空気は、高圧コンプレッサから第一のベーンキ
ャビティ41へと流出する。タービンケースを冷却する
ために必要な空気の量は一定なので、粒子状物質が混入
した冷却空気の流量は、通常、各オリフィス42を通じ
て調整される。第一のベーンキャビティ41内の冷却空
気圧は、比較的高いので、空気はキャビティ41から各
オリフィス42を通って流れる。環状のチャンバ32の
流路面積に比較してオリフィスの流路面積は小さいの
で、空気が各オリフィス42を通って流れるのに従っ
て、冷却空気及びその空気に含まれる粒子状物質の速度
は加速する。この高速の流れがタービンケースなどの構
造物に衝突すると、構造物が侵食されるおそれがある。
構造物の侵食は、種々の条件に左右される。これらの条
件とは、衝突する粒子状物質の数及び種類、粒子状物質
の大きさ、粒子状物質の衝突角度、粒子状物質の温度及
び速度などである。他の条件が一定である場合には、粒
子状物質を含む冷却空気流の速度に比例してこのような
侵食が起こる。
【0022】図3を参照すると、環状の第一のベーン支
持部40の内径50に取り付けられた本発明に係る侵食
エネルギ分散装置44(図4にも示されている)を含む
タービンセクションの横断面図が示されている。図中、
矢印は、本発明を通る冷却空気の流れを概略的に示して
いる。本発明の分散装置44は、複数の吸気オリフィス
46と直径が大きい排気オリフィス48とを含む。
【0023】図4を参照すると、侵食エネルギ分散装置
44は、第一の閉塞端部52と、この第一の端部52の
径方向内側に位置する第二の開口端部54と、を有す
る。第一の端部52及び第二の端部54は、側壁構造5
6によって離間している。分散装置44は、第二の開口
端部54に隣接するフランジ58を有し、このフランジ
58によって第一のベーン支持部40に固定つまりリベ
ット止めされている。
【0024】エンジンの運転時には、高圧コンプレッサ
からの冷却空気は、燃焼器の周囲を通って第一のベーン
キャビティ41内へと流れる。この冷却空気には、粒子
状物質が混入している。これらの粒子状物質は、周囲の
環境からエンジンによって吸い込まれたために作動媒体
流路に含まれている。これらの粒子状物質のほとんど
は、微小であるので、作動媒体ガスが軸方向に下流へと
流れていくのに従ってエンジンの異なるセクションを通
って運ばれる。
【0025】第一のベーンキャビティ41に一旦冷却空
気が流入すると、この空気は、通常、侵食エネルギ分散
装置44の各吸気オリフィス46を通ってその流量が調
整される。これらの吸気オリフィス46の寸法はそれぞ
れ等しく、位置は互いに対向している。従って、これら
の吸気オリフィス46をそれぞれ通って流入する空気の
方向は、互いに反対の向きとなる。冷却空気及び侵食を
引き起こす粒子状物質は、高速で吸気オリフィス46を
通って流れる。図5では、矢印が装置内の空気流の流れ
を概略的に示しており、ここで示した対向する空気流
は、衝突して互いのエネルギを打ち消しあう。冷却空気
流及び侵食を引き起こす粒子状物質は、続いて、直径が
大きい排出オリフィス48を通って侵食エネルギ分散装
置44から排出される。この排出オリフィス48によっ
て流れが減速し、これにより、侵食が更に減少される。
現在使用されている高性能の最新式ガスタービンエンジ
ンでは、吸気オリフィス46の面積に対する排出オリフ
ィス48の面積として定義される面積比は、少なくとも
約4.0である。好適実施例では、エンジンの寸法上の
制約から面積比は4.7である。しかし、この比率は、
上記装置を使用するエンジンの構造的及び熱力学的な作
動特性によって左右され、かつ決定される。冷却空気流
及び粒子状物質は、分散装置44の排出オリフィス48
から排出されると、タービンケースの固い面に衝突す
る。粒子状物質がタービンケースと衝突する前にこれら
の物質のエネルギが分散されるので、タービンケースの
侵食は大幅に減少する。
【0026】本発明の第一の利点は、タービンケースの
耐久性を高め、耐用年数を延ばすことができる点であ
る。本発明によって侵食が減少され、これにより、ター
ビンケースの摩耗も減少される。この結果として、ター
ビンケース及びその関連構造の修理及びオーバホールの
回数が少なくなる。
【0027】もう一つの利点は、侵食エネルギ分散装置
を備えたタービンの第一のベーンの製造が容易で、かつ
コストが低い点である。従来技術のタービンの第一のベ
ーン支持部は、コスト効率のよい方法で、侵食エネルギ
分散装置を備えるように改修することができる。この結
果、上記のようにタービンケースの侵食が減少される。
【0028】本発明をその好適実施例に従って開示及び
説明してきたが、当業者には、本発明の趣旨及び範囲か
ら離れないでその形態及び詳細に種々の変更を加えた
り、それらを省略したりすることができることは理解さ
れるであろう。例えば、本実施例では、各吸気オリフィ
スを互いに正反対に、即ち180°反対側に配置してい
るが、他の配置でも粒子状物質の侵食エネルギを減少さ
せることができることは理解されるであろう。吸気空気
流が実質的に対向するベクトル成分を有する方向からそ
れぞれ流入する限り、本発明によって提供される侵食エ
ネルギの分散を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タービンケースと第一のベーン支持部とを示し
たガスタービンエンジンの一部切欠の説明図である。
【図2】タービンケース冷却のための従来のオリフィス
を示した高圧タービンの部分断面図である。
【図3】本発明に係る侵食低減装置を示した高圧タービ
ンの部分断面図である。
【図4】本発明に係る侵食低減装置を含む高圧タービン
の第一のベーン支持部の部分説明図である。
【図5】本発明に係る侵食低減装置の図3の5−5線に
沿った断面図である。
【符号の説明】
22…ロータアセンブリ 24…ステータアッセンブリ 26…ロータブレード 28…エアシール 30…ケース 32…環状のチャンバ 34…ステータベーンの第一列 36…ステータベーンの第二列 40…第一のベーン支持部 41…第一のベーンキャビティ 44…侵食エネルギ分散装置 46…吸気オリフィス 48…排気オリフィス 50…第一のベーン支持部の内径

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 侵食を低減するための装置であって、 二つ以上の吸気オリフィスを有し、第一の方向から第一
    のオリフィスに流入する粒子状物質を含む高速ガス流の
    第一の流れと、第二の方向から第二のオリフィスに流入
    する粒子状物質を含む高速ガス流の第二の流れと、が衝
    突するように前記各オリフィスは前記装置内にそれぞれ
    設けられており、前記第一の流れ及び前記第二の流れに
    おける粒子状物質のエネルギが互いに打ち消しあうよう
    に、前記第二の方向は、前記第一の方向に実質的に対向
    する成分を有しており、 更に、合流したガス流が、更に低速となって放出される
    排気オリフィスを有し、 前記排気オリフィスに隣接した構造体で起こる侵食が、
    大幅に減少されることを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 前記吸気オリフィス及び前記排気オリフ
    ィスは、前記吸気オリフィスの面積に対する前記排気オ
    リフィスの面積の比率が、少なくとも約4.0となるよ
    うに、互いに関連した第1の面積及び第2の面積を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 第二の吸気オリフィスが、前記第一の吸
    気オリフィスに実質的に対向するように設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 内側壁及び外側壁を備えたタービンベー
    ン支持部を含むタービンステータアッセンブリと、内側
    壁及び外側壁を備えたタービンケースと、を有するガス
    タービンエンジンにおいて、前記タービンベーン支持部
    は、 前記タービンベーン支持部の内側壁の周囲に周方向に離
    間して配置された複数の侵食低減キャップを有し、該キ
    ャップは、第一の閉塞した端部と第二の開口した端部と
    を有し、これらの第一及び第二の端部は、側壁構造によ
    って離間されており、 前記側壁構造には、第一の吸気オリフィスと第二の吸気
    オリフィスとを有し、これらの吸気オリフィスは、第一
    の面積を有するとともに、互いに対して180°反対側
    に設けられており、前記第一の吸気オリフィスから流入
    する粒子状物質を含む高速ガス流の第一の部分と、前記
    第二のオリフィスから流入する粒子状物質を含む高速ガ
    ス流の第二の部分と、が直線状に衝突することによっ
    て、粒子状物質を含む合流後のガス流の速度が打ち消さ
    れるように構成され、 前記第二の端部に設けられた排気オリフィスを有し、該
    排気オリフィスは、前記第一または第二の吸気オリフィ
    スの面積よりも少なくとも約4倍の第二の面積を有し、
    合流したガス流が、前記排気オリフィスを通って前記装
    置から更に低速で排気されるように構成され、 これにより、前記第二の端部に隣接したタービンケース
    の内壁の侵食が、大幅に減少されることを特徴とする装
    置。
  5. 【請求項5】 ガスタービンエンジン部材に粒子状物質
    を含む冷却空気を提供するための方法であって、 冷却吸気流を実質的に対向する方向を有する少なくとも
    二つの流れに分離するステップと、 前記対向する方向を有する流れを互いに衝突させて、混
    入した粒子の運動エネルギを低下するとともに、これら
    の流れを混合して合成流を形成するステップと、 直径が大きいオリフィスを通るように粒子状物質を含む
    前記合成流を導くステップと、を有し、 これにより、冷却空気は減速し、直径の大きいオリフィ
    スに隣接する構造物における混入した粒子状物質による
    侵食が減少することを特徴とする方法。
JP26000098A 1997-09-12 1998-09-14 侵食を低減するための装置及び方法 Expired - Fee Related JP4128670B2 (ja)

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US08/928149 1997-09-12
US08/928,149 US6019575A (en) 1997-09-12 1997-09-12 Erosion energy dissipater

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11141353A true JPH11141353A (ja) 1999-05-25
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