JPH11140052A - サブスタンスpアンタゴニストとしての3−[(5−置換ベンジル)アミノ]−2−フェニルピペリジン - Google Patents

サブスタンスpアンタゴニストとしての3−[(5−置換ベンジル)アミノ]−2−フェニルピペリジン

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JPH11140052A
JPH11140052A JP35374296A JP35374296A JPH11140052A JP H11140052 A JPH11140052 A JP H11140052A JP 35374296 A JP35374296 A JP 35374296A JP 35374296 A JP35374296 A JP 35374296A JP H11140052 A JPH11140052 A JP H11140052A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サブスタンスPアンタゴニストとしての3−
[(5−置換ベンジル)アミノ]−2−フェニルピペリ
ジンを提供する。 【解決手段】 式 【化1】 で表される化合物[例えば、(2S,3S)−3−(5
−(1−シアノシクロプロピル)−2−メトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩]。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、置換された3−
[(5−置換ベンジル)アミノ]−2−フェニルピペリ
ジン化合物、及び薬剤学的に許容することのできるその
塩、その化合物を含む医薬組成物に、並びにサブスタン
スPアンタゴニストとしての前記化合物の使用に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】サブス
タンスPは、ペプチドのタキキニン属に属する天然ウン
デカペプチドである。タキキニンと命名された理由は、
それらが平滑筋組織の迅速な刺激反応を示すことによ
る。より具体的には、サブスタンスPは、医薬的に活性
のある神経ペプチドであり、哺乳類において生成され
(起源的には腸から単離されていた)、そして米国特許
第4680283号明細書にD.F.veberらによ
って記載された特徴的アミノ酸配列を有する。サブスタ
ンスP及びその他のタキキニンが、多くの疾病の病理生
理学に広く関与していることは、当業界において充分に
示されている。例えば、痛み又は片頭痛の伝達、中枢神
経系障害(例えば、不安及び精神分裂病)、呼吸性及び
炎症性の疾病(例えば、それぞれ喘息及び慢性関節リウ
マチ)、並びに胃腸内障害及び胃腸管の障害(例えば、
潰瘍性大腸炎、及びクローン病)等に、サブスタンスP
が関与していることが最近示された。タキキニンアンタ
ゴニストは、アレルギー状態、免疫制御、血管拡張、気
管支痙れん、アルツハイマー型老化性痴呆及び内蔵の反
射的又は神経的調節、嘔吐、日焼け、並びにヘリコバク
ター・ピロリ(Helicobacter pylor
i)感染の治療に有用であることも報告されている。国
際特許WO93/01170号、WO93/00331
号、WO93/11110号及びWO94/26740
号各公報には、タキキニンアンタゴニスト(例えば、サ
ブスタンスPアンタゴニスト)として、多様な種々のピ
ペリジン及びキヌクリジン誘導体が開示されている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の化学式
(I)
【化2】 [式中、R1は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3
〜6のシクロアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル
基、又はテトラヒドロピラニル基であって、これらは、
シアノ基、1,3−チアゾラニル基(thiazola
nyl)、COOR2基、COR2基、OCOR2基、C
ONR34基、NR34基、NR5COR3基、及びC≡
CR6基から選択した置換基1個以上(好ましくは1又
は2個)を有し、ここで、R2は水素原子又は炭素数1
〜4のアルキル基であり、R3及びR4は、独立して、水
素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数3〜6
のシクロアルキル基であり、R5は、炭素数1〜4のア
ルキル基又は炭素数3〜6のシクロアルキル基であり、
そしてR6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭
素数1〜6のアルキル基、COOH基、COO(炭素数
1〜4のアルキル)基、又はフェニル基であり;Xは、
炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数1〜6のハロア
ルコキシ基であり;そして、Arは、場合によりハロゲ
ン原子で置換されていることのあるフェニル基である]
で表される置換ピペリジン化合物及び薬剤学的に許容す
ることのできるその塩を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】前記の化合物は、サブスタンスP
アンタゴニストとして有用であり、従って、鎮痛剤又は
抗炎症剤として、あるいは対象哺乳類特にヒトにおける
アレルギー性障害、脈管形成、中枢神経系(CNS)障
害、嘔吐、胃腸障害、日焼け、尿失禁、及びヘリコバク
ター・ピロリによって起こされる疾病、障害及び不調等
の治療において有用である。これらの化合物は、特に、
末梢における鎮痛剤若しくは抗炎症剤として、及び/又
はCNS障害の治療用に、対象者にとって有用である。
【0005】従って、本発明は、式(I)で表される化
合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩、及び
薬剤学的に許容することのできる担体を含み、サブスタ
ンスPに対するアンタゴニスト活性が必要である対象哺
乳類における、医学的状態の予防又は治療用医薬組成物
を提供する。前記の医学的状態には、対象哺乳類におけ
る、アレルギー性障害、脈管形成、胃腸障害、中枢神経
系障害、炎症性疾病、嘔吐、尿失禁、痛み、片頭痛、日
焼け、及びヘリコバクター・ピロリによって起こされる
疾病、障害及び不調を挙げることができる。
【0006】また、本発明による、式(I)で表される
化合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩は、
それをサブスタンスPに対するアンタゴニスト活性が必
要である対象哺乳類に投与することを含む、医学的状態
の予防又は治療方法に用いることもできる。
【0007】本明細書において「炭素数3〜6のシクロ
アルキル基」は、炭素原子3〜6個を有する環状アルキ
ル基を意味し、以下の例に限定するものではないが、シ
クロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、
シクロヘキシル基等を挙げることができる。本明細書に
おいて「炭素数1〜6のハロアルキル基」は、炭素原子
1〜6個を有する直鎖状又は分枝状のハロアルキル基を
意味し、以下の例に限定するものではないが、1〜13
個(好ましくは1〜6個)のハロゲン原子で置換され
た、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、及びtert
−ブチル基を挙げることができる。「ハロゲン原子」又
は「ハロ」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、及び
ヨウ素原子(好ましくは塩素原子又はフッ素原子)を意
味する。
【0008】好ましいR1は、炭素数1〜6のアルキル
基、炭素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数1〜6の
ハロアルキル基、又はテトラヒドロピラニル基であっ
て、これらは、シアノ基、1,3−チアゾラニル基、C
OOR2基、COR2基、NR5COR3基、及びC≡CR
6基から選択した置換基1個以上を有し、ここで、R2
3及びR5は、独立して、炭素数1〜4のアルキル基で
あり、そしてR6は、水素原子、シアノ基、炭素数1〜
4のアルキル基、COO(炭素数1〜4のアルキル)
基、又はフェニル基である。より好ましいR1は、炭素
数1〜4のアルキル基、シクロプロピル基、又は炭素数
1〜4のハロアルキル基であって、これらは、シアノ
基、C≡CH基、又はCOCH3基で置換されている。
【0009】好ましいXは、メトキシ基又はイソプロポ
キシ基であり、より好ましいXは、メトキシ基であり、
フェニル環の2位に存在する。好ましいArは、フェニ
ル基である。これらの化合物において、2−アリール及
び3−ベンジルアミノの好ましい立体化学は、(2S,
3S)である。
【0010】本発明の、特に好ましい個々の化合物に
は、(2S,3S)−3−(5−(1−シアノシクロプ
ロピル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニ
ルピペリジン二塩酸塩又はその塩;(2S,3S)−3
−(5−(1−シアノエチル)−2−メトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニル−1−ピペリジン又はその
塩;(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−(1,
1−ジメチル−2−プロピニル)ベンジル)アミノ−2
−フェニルピペリジン又はその塩;(2S,3S)−3
−(5−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−メト
キシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン又はそ
の塩;(2S,3S)−3−(5−(1,1−ジシアノ
エチル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニ
ルピペリジン又はその塩;(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−イソプロポキ
シベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン又はその
塩;(2S,3S)−3−(5−(2−シアノ−1,1
−ジメチルエチル)−2−メトキシベンジル)アミノ−
2−フェニルピペリジン又はその塩;(2S,3S)−
3−(5−シアノメチル−2−メトキシベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;(2S,3
S)−3−[5−(2−プロピニル)−2−メトキシベ
ンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;
(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−(2−メチ
ル−3−オキソ−ブタン−2−イル)−ベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;及び(2S,
3S)−3−(5−(1−シアノ−2,2,2−トリフ
ルオロ−1−メチルエチル)−2−メトキシベンジル)
アミノ−2−フェニルピペリジン又はその塩を挙げるこ
とができる。
【0011】一般的合成 本発明の式(I)で表されるピペリジン化合物は、以下
の反応工程式に記載されているとおりに調製することが
できる。特に断らない限り以下の反応工程式におけるR
1、X、及びArは、前記の定義と同じ意味である。
【0012】反応工程式A−1
【化3】 反応工程式A−1は、式(III)で表される化合物と式
(II)で表される化合物との還元的アミノ化によって式
(I)で表される化合物を調製する方法を説明するもの
である。この還元は、接触水素化によるか、あるいは反
応不活性溶媒中の数種の水素化試薬によって行うことが
できる。この接触水素化は、金属触媒、例えば、パラジ
ウム又はラネーニッケルの存在下で行うことができる。
適当な水素化試薬には、ボロハイドライド〔例えば、ナ
トリウムボロハイドライド(NaBH4)、ナトリウム
シアノボロハイドライド(NaBH3CN)及びナトリ
ウムトリアセトキシボロハイドライド[NaB(OA
c)3H]〕、ボラン、アルミニウム系試薬、並びにト
リアルキルシランを挙げることができる。適当な溶媒に
は、極性溶媒、例えば、メタノール、エタノール、塩化
メチレン、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサ
ン、及び酢酸エチルを挙げることができる。この反応
は、典型的には、温度−78℃〜溶媒の還流温度(好ま
しくは0℃〜25℃)で、5分〜48時間(好ましくは
0.5〜12時間)で行う。
【0013】あるいは、本発明の式(I)で表されるピ
ペリジン化合物は、以下の反応工程式A−2に記載のと
おりに調製することもできる。反応工程式A−2
【化4】 反応工程式中、Zは、除去基、例えば、ハロゲン原子、
又はスルホネート(トシレート又はメシレートを含む)
である。反応工程式A−2に示すように、式(IV)で表
される化合物と式(II)で表される化合物との反応によ
り、本発明の式(I)で表される化合物を調製すること
ができる。式(IV)で表される化合物は、塩基[例え
ば、炭酸カリウム(K2CO3)又は炭酸ナトリウム(N
2CO3)]の存在下で、極性溶媒[例えば、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、THF、ジ
オキサン、ジメチルホルムアミド(DMF)、又はジメ
チルスルホキシド(DMSO)]中で、式(II)で表さ
れる化合物で処理することができる。この反応は、典型
的には、温度−78℃〜溶媒の還流温度(好ましくは0
℃〜25℃)で、5分〜48時間(好ましくは0.5〜
12時間)で行う。
【0014】式(IV)で表される化合物は、式(III)
で表されるアルデヒドを還元し、続いて、得られた化合
物の水酸基を除去基Zに変換することによって調製する
ことができる。式(III)で表されるアルデヒドの還元
は、反応不活性溶媒中で種々の還元剤を用いて実施する
ことができる。適当な、還元剤/溶媒系は、メタノール
又はエタノール中のテトラヒドロホウ素酸ナトリウム
(NaBH4);THF又はジエチルエーテル中のテト
ラヒドロホウ素酸リチウム(LiBH4);THF又は
ジエチルエーテル中の、テトラヒドロアルミニウムリチ
ウム(LiAlH4)、トリエトキシヒドロアルミニウ
ムリチウム[LiAl(OEt)3H]、tert−ブ
トキシヒドロアルミニウムリチウム[LiAl(OBu
t)3H]、又はアルミニウムトリハイドライド(Al
3);及びジクロロメタン、THF、又はn−ヘキサ
ン中の、イソブチルアルミニウムハイドライド(i−B
uAlH2)、又はジイソプロピルアルミニウムハイド
ライド(DIBAL−H)である。この反応は、一般的
に、−20℃〜25℃で、5分〜12時間で実施する。
次に、得られた化合物の水酸基を除去基Z[例えば、ハ
ロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、若しくはフッ素原子)、又はスルホネート(トシレ
ート又はメシレートを含む)]に変換する。水酸基の、
除去基Zへの変換は、当業者に公知の方法に従って実施
することができる。例えば、Zがスルホネート(例え
ば、トシレート又はメシレート)である場合には、ジク
ロロメタン中のトリエチルアミン又はピリジンの存在下
で、ヒドロキシ化合物とスルホネートとを反応させる。
Zがハロゲン原子(例えば、塩素原子又は臭素原子)で
ある場合には、ピリジンの存在下で、ヒドロキシ化合物
をSOX2(Xは、塩素原子又は臭素原子)で処理する
ことができる。
【0015】式(III)で表される化合物は、以下の反
応工程式B−1に記載の通りに調製することができる。反応工程式B−1
【化5】 式(III)で表される化合物は、式(V)で表される化
合物を直接的又は間接的にホルミル化することにより、
調製することができる。当業者に公知の任意のホルミル
化法を用いて、ベンゼン環にホルミル基を導入すること
ができる。例えば、直接的ホルミル化は、適当な触媒の
存在下で、式(V)で表される化合物と適当なホルミル
化剤とを接触させることにより実施することができる。
適当な、ホルミル化剤/触媒系には、ジクロロメチルメ
チルエーテル/塩化チタン(IV)(Cl2CHOCH3
TiCl4)、トリフルオロ酢酸(CF3CO2H)/ヘ
キサメチレンテトラミン(Duffの条件を変形)、及
び三塩化ホスホリル(POCl3)/DMF(Vils
meierの条件)を挙げることができる。間接的ホル
ミル化は、式(V)で表される化合物をハロゲン化し、
導入されたハロゲン原子をシアノ基に置換し、そして得
られたシアノ基置換化合物を還元し、することにより達
成することができる。本明細書における前記のハロゲン
化は、文献(G.A.Olahら,J.Org Che
m,Vol.58,p3194,1993)の中で報告
された手順に従って行うことができる。ハロゲン原子シ
アノ基への前記の置換は、文献(D.M.Tschae
mら,Synth Commun,Vol.24,p8
87,1994)、及び文献(K.Takagiら,B
ull Chem.Soc.Jpn.Vol.64,p
1118,1991)の中で報告された方法に従って実
施することができる。本発明において、前記の還元は、
ジクロロメタン中のジイソプロピルアルミニウムハイド
ライド(DIBAL−H)、又は蟻酸中のラネーニッケ
ルの存在下で実施することができる。
【0016】式(V)で表される出発材料は、公知化合
物であるか、又は通常の手順により調製することができ
る。例えば、Xがアルコキシ基である式(V)で表され
る化合物は、Xが水酸基である相当する式(V)で表さ
れる化合物を適当な溶媒(例えば、DMSO、DMF及
びTHF)中の塩基[例えば、水素化ナトリウム(Na
H)又はKH]の存在下でO−アルキル化することによ
って調製することができる。
【0017】また、式(V)で表される化合物は、例え
ば、以下の文献に記載の他の方法によっても調製するこ
とができる。 (A)M.Olomuckiら,J.Chem.So
c,Chem.Commun,pp1290−129
1,1982; (B)R.E.Murrayら,Synthesis
Communication,pp150−151,2
月,1980; (C)K.Sonogashiraら,Tetrahe
dron Letters,No.50,pp4467
−4470,1975; (D)K.Okuraら,Tetrahedron L
etters,Vol.33,No.37,pp536
3−5364,1992;及び (E)S.C.Sondejら,J.Org.Che
m.Vol.51,pp3508−3513,1986
である。
【0018】あるいは、式(I)で表される化合物は、
以下の反応工程式A−3に記載の通りに調製することが
できる。反応工程式A−3
【化6】 反応工程式A−3で、式(I)で表される化合物の調製
を説明する。反応工程式A−3に示すように、式(IX)
(Arはフェニル基等である)で表される化合物のN−
保護は、塩基、例えば、炭酸水素ナトリウム(NaHC
3)又はトリエチルアミン(Et3N)の存在下で、
(t−BuOCO)2O(Boc2O)で処理し、式
(X)で表される化合物を得ることによって実施するこ
とができる。式(X)で表される化合物を水素添加分解
し、式(XI)(Arはフェニル基である)で表される化
合物を得る。式(IX)(Arはフェニル基である)で表
される化合物のN−保護を行う他方の経路は、塩基、例
えば、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)又はトリエ
チルアミン(Et3N)の存在下で、塩化カルボベンゾ
キシ(Cbz−Cl)で処理することにより実施するこ
とができる。前記の水素添加分解は、適当な溶媒中で金
属触媒、例えば、木炭上パラジウム(例えば、木炭上2
0%パラジウム)の存在下で、H2又は蟻酸アンモニウ
ム(HCO2NH4)で処理することにより実施すること
ができる。次に、反応工程式A−1に記載の通りに式
(XI)で表される化合物を還元的アミノ化する。式(XI
I)で表される化合物は、酸触媒、例えば、メタノール
中の塩酸(HCl)、酢酸エチル中の濃塩酸、又はジク
ロロエタン中のCF3CO2Hで処理することにより、式
(I)で表される化合物に変換することができる。
【0019】前記の式(I)で表される化合物及び前記
の反応工程式中に記載されている中間体は、通常の手順
(例えば、再結晶化又はクロマトグラフィー分離)によ
って単離及び精製することができる。本発明のピペリジ
ン化合物には、少なくとも2個の不整中心があり、それ
らは種々の立体異性形態又は立体配置で存在することが
可能である。したがって、前記の化合物は、(+)−及
び(−)−の光学的活性形態で別々に、あるいはそれら
の混合物として存在することができる。それらすべての
形態が本発明の範囲内に含まれる。個々の異性体は、公
知の方法(例えば、最終生成物若しくはその中間体の調
製における光学分割、光学的選択反応、又はクロマトグ
ラフィー分離)によって得ることができる。
【0020】本発明内のピペリジン化合物が塩基性化合
物である限り、それらは全て種々の無機及び有機の酸と
一緒に多様な種々の塩を形成することができる。前記の
塩は、動物への投与用として薬剤学的に許容することの
できるものでなければならないが、実際的には、最初
に、反応混合物からピペリジン塩基化合物を薬剤学的に
許容することのできない塩として単離し、次にアルカリ
性試薬で処理することにより単純に遊離塩基化合物に変
換し、続いて、その遊離塩基を薬剤学的に許容すること
のできる酸付加塩に変換することがしばしば望ましい。
本発明のピペリジン塩基化合物の酸付加塩は、水性溶媒
中、又は適当な有機溶媒(例えば、メタノール若しくは
エタノール)中で、前記の塩基化合物を、実質的に等量
の選択した鉱酸又は有機酸で処理することにより容易に
調製する。この溶媒を注意深く蒸発させると、所望の固
体塩が容易に得られる。前記の本発明のピペリジン塩基
化合物の薬剤学的に許容することのできる酸付加塩を調
製するのに用いる酸は、無毒な酸付加塩(すなわち薬学
的に許容することのできるアニオンを含む塩)、例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硝酸塩、
硫酸塩若しくは重硫酸塩、リン酸塩若しくは酸性リン酸
塩、酢酸塩、乳酸塩、クエン酸塩若しくは酸性クエン酸
塩、酒石酸塩若しくは重酒石酸塩、コハク酸塩、マレイ
ン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、安息香酸
塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、及びパモ
酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒ
ドロキシ−3−ナフトエ酸)の塩]を形成する酸であ
る。
【0021】酸性基も有する本発明のピペリジン化合物
は、種々の薬剤学的に許容することのできるカチオンと
一緒に塩基塩を形成することができる。前記の塩には、
アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩(特に、ナトリ
ウム塩及びカリウム塩)を挙げることができる。これら
の全ての塩は、通常の方法によって調製する。
【0022】本発明の薬剤学的に許容することのできる
塩基塩を調製するのに試薬として用いる化学塩基は、本
明細書に記載した酸性ピペリジン誘導体と非毒性塩基塩
を形成する化学塩基である。これら特定の非毒性塩基塩
には、薬剤学的に許容することのできるカチオン、例え
ば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシ
ウム等から誘導される塩が含まれる。これらの塩は、前
記の酸性ピペリジン化合物を、所望の薬剤学的に許容す
ることのできるカチオンを含む水溶液で処理し、そして
得られた溶液を蒸発乾固(好ましくは減圧下で)するこ
とによって容易に調製することができる。あるいは、そ
れらは、酸性化合物の低級アルカン酸溶液と、所望のア
ルカリ金属アルコキシドとを混合し、そして得られた溶
液を前記と同じ方法で蒸発乾固することによって調製す
ることもできる。いずれの場合においても、反応の完了
及び所望の最終生成物の最大収量を保証するために、試
薬の化学量論的量で用いることが好ましい。
【0023】本発明の活性ピペリジン化合物は、有意な
サブスタンスP受容体結合活性を示し、したがって過剰
な前記サブスタンスP活性の存在により特徴づけられる
多様な種々の臨床的状態の治療において価値がある。前
記の状態には、対象哺乳類、特にヒトにおける胃腸障
害、中枢神経系障害、炎症性疾病、嘔吐、尿失禁、痛
み、偏頭痛、又は脈管形成が含まれる。
【0024】本発明の式(I)で表される活性ピペリジ
ン化合物は、経口、非経口、又は局所経路のいずれでも
哺乳類に投与することができる。一般的に、これらの化
合物は、1日当たり約0.3mg〜750mgの範囲の
投与量でヒトに投与することが最も好ましいが、当然の
ことながら治療すべき対象者の体重及び体調、並びに選
択した個々の投与経路によって変化させることになるで
あろう。しかし、1日当たり約0.06mg〜約2mg
/kg(体重)の範囲内の投与レベルで使用するのが最
も望ましい。しかしながら、治療対象動物の種類及び前
記薬剤に対するそれら個々の反応、更には選択した薬剤
形態のタイプ並びにその投与を行う時期及び間隔によっ
て変化させることもできる。或る場合には、投与量が前
記範囲の下限以下であっても充分以上の量となることが
あり、別の場合には、1日の投与において前記範囲より
も多量の投与量を数回の少量の投与量にあらかじめ分割
しておけば、有害な副作用を伴わずに用いることができ
る。
【0025】本発明の化合物は、単独で、又は薬剤学的
に許容することのできる担体若しくは希釈剤と組み合わ
せて、前記投与経路のいずれによっても投与することが
でき、そして前記の投与は、単回又は複数回の投与で行
うことができる。また特に、本発明の新規治療剤は、広
範で多様な種々の投与形態で投与することができる。す
なわち、種々の薬剤学的に許容することのできる非活性
担体と組み合わせて、錠剤、カプセル、ロゼンジ、トロ
ーチ、硬質キャンディー、粉剤、噴霧剤、クリーム、軟
膏(salves)、坐薬、ゼリー、ジェル、ペース
ト、ローション、軟膏(ointmrnt)、水性懸濁
液、注射溶液、エリキシル、シロップなどの形態にする
ことができる。これらの担体には、固体希釈剤又は充填
剤、無菌水性媒体、及び各種の非毒性有機溶媒等が含ま
れる。更に、経口投与用の医薬組成物に、適当に甘味及
び/又は香味を付与することができる。本発明の治療有
効化合物は、一般的に、濃度レベルが約5.0重量%〜
約70重量%の範囲で、前記の投与形態中に存在させ
る。
【0026】経口投与用に、種々の賦形剤、例えば、微
晶性セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウ
ム、リン酸二カルシウム、及びグリシンを含んだ錠剤
を、種々の崩壊剤、例えば、でんぷん(好ましくは、コ
ーン、ポテト、又はタピオカのでんぷん)、アルギン
酸、及び或る種のコンプレックスシリケート(comp
lex silicate)、並びに顆粒バインダー、
例えば、ポリビニルピロリドン、蔗糖、ゼラチン、及び
アラビアゴムと一緒に用いることができる。更に、潤滑
剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸
ナトリウム、及びタルクが、錠剤化の目的に、しばしば
非常に有用である。また、同様のタイプの固体組成物
は、ゼラチンカプセル中の充填剤として用いることもで
きる;また、これに関連する好ましい材料には、ラクト
ース(又は乳糖)又は高分子ポリエチレングリコールを
挙げることができる。経口投与用に水性懸濁液及び/又
はエリキシルが望ましい場合には、種々の甘味剤又は香
味剤、着色剤又は染料、並びに所望により、乳化剤及び
/又は懸濁剤と、希釈剤、例えば、水、エタノール、プ
ロピレングリコール、グリセリン、及び種々のそれらの
混合物と活性成分とを組み合わせることができる。
【0027】非経口投与用に、ゴマ油若しくはピーナッ
ツ油、又は水性プロピレングリコール中の本発明化合物
の溶液を用いることができる。前記の水溶液は、必要に
応じて適当に緩衝化(好ましくはpH>8)した方がよ
く、そして液体希釈剤は最初に等張にする。これらの水
溶液は、静脈注射の目的に適している。前記の油性溶液
は、関節内、筋肉内及び皮下の注射目的に適している。
無菌条件下におけるこれら全ての溶液の調製は、当業者
に周知の一般的製剤技術によって容易に行うことができ
る。更に、皮膚の炎症状態の治療の場合には本発明の化
合物を局所的投与することもでき、標準的製剤慣行に従
ってクリーム、ゼリー、ジェル、ペースト、軟膏(oi
ntments)等によって行うことが好ましい。
【0028】サブスタンスPアンタゴニストとしての本
発明の化合物の活性は、放射性リガンドを用いてIM−
9細胞又はNK−1受容体を暴露するCHO−細胞中の
サブスタンスP受容体部位における、サブスタンスPの
結合を阻害するそれらの能力から決定する。本明細書に
記載のピペリジン化合物のサブスタンスPアンタゴニス
ト活性は、M.A.Cascieriらにより記載され
ている標準的アッセイ手順を、Journal of
Biological Chemistry,Vol.
258,pp5158以降,1983に報告されている
ように用いて評価する。この方法は、前記の単離したウ
シ組織又はIM−9細胞中の受容体部位における放射性
同位元素で標識されたサブスタンスPリガンドの量を5
0%にまで減少させるのに必要な個々の化合物の濃度を
決定し、それによって各供試化合物に関する特徴的IC
50値を得ることを本質的に含んでいる。また特に、化合
物によるヒトIM−9細胞への[3H]SP結合の阻害
は、アッセイバッファー[50mM−トリスHCl(p
H7.4),1mM−MnCl2,0.02%牛血清ア
ルブミン,バシトラシン(40μg/ml),ロイペプ
チン(4μg/ml),キモスタチン(chymost
atin)(2μg/ml)及びホスホラミドン(ph
osphoramidon)(30μg/ml)]中で
決定する。この反応は、細胞を0.56nM−[3H]
SP含有アッセイバッファーに加えることから開始し、
種々の濃度の化合物を加え(合計容量:0.5ml)、
そして4℃で120分間インキュベートさせておく。G
F/Bフィルター(0.1%ポリエチレンイミン中にあ
らかじめ2時間浸しておく)上でろ過することによりイ
ンキュベートを終結する。非特異的結合は、1μM−S
Pの存在下で残留する放射活性として規定される。ろ液
を管の中に移し、液体シンチレーションカウンターを用
いて計数する。
【0029】Ca2+チャンネル結合親和性における不利
な効果は、ラットの心臓膜調製物内でのベラパミル結合
実験により決定する。より詳しくは、ベラパミル結合
は、前記のReynoldsらによる文献(J.Pha
rmacol.Exp.Ther.Vol.237,p
p731以降,1986)のとおりに実施する。簡単に
記載すると、0.25nM[3H]デスメトキシベラパ
ミルと種々の濃度の化合物と(合計容量:1ml)を含
むチューブへ組織を加えることによりインキュベートを
開始する。非特異的な結合は、3〜10μMメトキシベ
ラパミルの存在下で残留する放射性リガンド結合として
規定される。
【0030】CNS障害に対する本発明の化合物の活性
は、ジャービル内での[Sar9,Met(O211]サ
ブスタンスP誘発のタッピング試験において計測する。
より詳しくは、ジャービルにエーテルで軽く麻酔をか
け、頭蓋骨の表面を露出する。[Sar9,Met
(O211]サブスタンスP又はビヒクル(5μl)
を、ラムダ以下に3.5mm挿入した25基準針を経
て、側脳室に直接投与する。注射に続いて、ジャービル
を別個に2リットルビーカー中に移し、そして繰り返し
ての後足タッピングを監視する。以下の実施例で調製し
たいくつかの化合物をこれらの試験方法に従って試験し
たところ、1.0mg皮下投与で、50%阻害より高い
範囲において良好な活性を示した。
【0031】対象哺乳類の末梢における本発明の化合物
の抗炎症活性は、文献(European Journ
al of Pharmacology,Vol.21
7,pp191−195,1992)に記載のA.Na
gahisaらにより報告された手順を用いたカプサイ
シン誘発血漿溢出試験によって示す。この試験におい
て、抗炎症活性は、ペントバルビタール(pentba
rbital)麻酔した(25mg/kg;腹腔内投
与)雄性ハートレイモルモット(体重300〜350
g)の尿管内の血漿タンパク質溢出の阻害(%)として
決定される。血漿溢出は、動物にカプサイシン(0.1
BSA含有バッファー中30μM,10ml/動物)を
腹腔内注射し、そして一晩絶食させることによって誘発
させる。本発明の化合物を0.1%メチルセルロース−
水に溶解し、カプサイシン誘発投与(challeng
e)の1時間前に経口投与する。エバンスブルー染料
(30mg/kg)を、誘発投与5分前に静脈投与す
る。カプサイシンを注射した後にその動物を殺し、そし
て左右両方の尿管を摘出する。
【0032】一晩のホルムアミド溢出の後で、600n
mでの吸光度で組織染料量を適格とする。以下に記載の
実施例で調製したいくつかの化合物を前記の手順に従っ
て試験したところ良好な経口活性(すなわち、0.1m
g経口投与において50%阻害より大)を示した。
【0033】本発明の化合物の半減期は、ヒト肝臓ミク
ロソーム調製物中で決定する。より詳しくは、100m
Mリン酸カリウムバッファー(合計容量が1.2mlと
なる量,pH7.4)中で、化合物(1μM)を、プー
ルしたヒト肝臓ミクロソーム(2.0mg/ml)、N
ADP(1.3mM)、NADH(0.93mM)、グ
ルコース−6−リン酸(3.3mM)、MgCl
2(3.3mM)、及びグルコース−6−リン酸デヒド
ロゲナーゼ(8単位/ml)と共に、インキュベートし
た。種々の時点(0分、5分、10分、30分及び60
分)で、サンプル100μlをアセトニトリル溶液(内
部標準を含む)(1.0ml)に加えた。沈殿したタン
パク質を遠心機(3,000×g,5分間)中で回転沈
殿させた。上清をLC−MSによって分析した。LC−
MSユニットには、Hewlett Packard
HP1090 HPLCシステム及びSciex AP
I−IIIが含まれていた。サンプル(10μl)を、オ
ートサンプラーによってHewlett Packar
d ODS−Hypersilカラム(2.1×20m
m)上に注入した。移動相は、10mM酢酸アンモニウ
ム中の80%アセトニトリルを含んでいた。API−II
Iの測定は多重反応監視(MRM)検出で分析した。
【0034】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。融点は、Buchiマイクロ融点装置で計測し、訂
正していない。赤外線吸収スペクトル(IR)は、Sh
imadzu赤外分光計(IR−470)によって計測
した。特に記載のない限り1H原子磁気共鳴スペクトル
(NMR)は、CDCl3中で、JEOL NMR分光
計(JNM−GX270,1Hに270MHz)によっ
て測定し、ピークの位置は、ppm(parts pe
r million)(テトラメチルシリルからダウン
フィールド)で表す。ピークの鋭さは、以下のように示
す。s=一重線;d=二重線;t=三重線;m=多重
線。
【0035】実施例1:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノシクロプロピル)−2−メトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物
5)の調製 (i)4−(1−シアノシクロプロピル)アニソール
(化合物1) この化合物は、文献(J.Org.Chem.,Vo
l.37,pp2138,1972)に記載の手順に従
って調製した。 (ii)5−(1−シアノシクロプロピル)−2−メトキ
シベンズアルデヒド(化合物2) 乾燥ジクロロメタン(50ml)中の化合物1(2.0
g,11.6mmol)の攪拌した溶液に、−10℃に
冷やしながら、TiCl4(5.7ml,52.0mm
ol)を加えた。15分後、これに、乾燥ジクロロメタ
ン(5ml)中のジクロロメチルメチルエーテル(2.
0g,17.3mmol)の溶液を滴下した。反応混合
物を同じ温度で10分間、次に室温で1時間攪拌した。
この混合物を氷水に注ぎ、そして室温で15分間攪拌し
た。有機層を分離し、水性層を、ジクロロメタンで抽出
した。一緒にした溶液をブラインで洗浄し、乾燥(硫酸
マグネシウム)し、そして真空条件下で濃縮して、黄色
固体として粗製生成物(2.36g)を得た。この粗製
生成物をヘキサン−酢酸エチルから再結晶化し、黄色固
体として化合物2(2.04g,88%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)10.44(s,1H),
7.68(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),
7.61(d,J=2.6Hz,1H),7.01
(d,J=8.8Hz,1H),3.95(s,3
H),1.75−1.67(m,2H),1.42−
1.35(m,2H)。
【0036】(iii)(2S,3S)−2−フェニルピ
ペリジン−3−アミン二塩酸塩(化合物3) この化合物は、EP−558156号公報に開示されて
いる手順に従って調製した。 (iv)(2S,3S)−3−(5−(1−シアノシクロ
プロピル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェ
ニルピペリジン(化合物4) 乾燥ジクロロメタン(5ml)中の化合物3(150m
g,0.60mmol)及び化合物2(145mg,
0.72mmol)の攪拌した懸濁液に、NaBH(O
Ac)3(358mg,1.68mmol)を室温で少
しずつ加えた。この反応混合物を室温で6時間攪拌し
た。混合物を、氷冷しながら10%水性水酸化ナトリウ
ムでpH10〜11に塩基性化した。有機層を分離し、
水性層をジクロロメタンで抽出した。一緒にした溶液を
ブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そし
て真空条件下で濃縮して、粗製生成物を得た。この粗製
生成物(300mg)を、ジクロロメタン−メタノール
(20:1〜10:1)を用いたシリカゲル上のカラム
クロマトグラフィーによって精製して、黄色粘性油とし
て化合物4(89mg,41%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.40−7.20(m,5
H),7.15(dd,J=8.4,2.6Hz,1
H),6.89(d,J=2.6Hz,1H),6.6
5(d,J=8.4Hz,1H),3.94(d,J=
2.2Hz,1H),3.64(d,J=14.3H
z,1H),3.48(s,3H),3.40(d,J
=14.3Hz,1H),3.39−3.27(m,1
H),2.90−2.75(m,2H),2.20−
1.87(m,2H),1.71−1.54(m,3
H),1.53−1.40(m,1H),1.30−
1.20(m,2H)。 IR(film)3330,2235,1726,16
09,1504,1461,1455,1368,13
53,1327,1287,1253,1180,11
41,1113,1085,1078,1030,95
6,808,753,702。
【0037】(v)(2S,3S)−3−(5−(1−
シアノシクロプロピル)−2−メトキシベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物5) 化合物4(89mg,0.25mmol)を塩化水素−
メタノール(5ml)で処理した。真空条件下で溶媒を
蒸発させた後に、残さ(淡黄色固体)を、エタノール−
ジエチルエーテルから再結晶化して、白色固体として化
合物5(91mg,85%)を得た。 融点:204〜207℃: IR(KBr)3455,2235,1560,170
9,1466,1455,1442,1416,133
5,1256,1027,800,749,694。
【0038】実施例2:(2S,3S)−3−(5−
(1−(N−アセチル−N−メチルアミノ)シクロプロ
ピル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニル
ピペリジン二塩酸塩(化合物12)の調製 (i)4−(1−(N−tert−ブトキシカルボニル
アミノ)シクロプロピル)アニソール(化合物6) t−BuOH(50ml)中の、1−(4−メトキシフ
ェニル)−1−シクロプロパンカルボン酸(5.00
g,26.0mmol)、ジフェニルホスホリルアジド
(7.87g,28.6mmol)及びトリエチルアミ
ン(3.03g,29.9mmol)の溶液を100℃
で24時間加熱した。溶媒を真空条件下で蒸発させた後
に、残さをジクロロメタン−水で希釈した。有機層を分
離し、水性層をジクロロメタンで抽出した。一緒にした
溶液を、10%水性塩酸、水性飽和炭酸水素ナトリウム
及びブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、
そして真空条件下で濃縮して、淡黄色固体として粗製生
成物(6.86g)を得た。この粗製生成物を、ヘキサ
ン−酢酸エチルから再結晶化して、白色粉末状固体とし
て化合物6(4.98g,73%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.25−7.15(m,2
H),6.87−6.78(m,2H),5.23及び
5.05(いずれもbr.s,合計1H),3.78
(s,3H),1.42(s,9H),1.25−1.
05(m,4H)。
【0039】(ii)4−(1−アミノシクロプロピル)
アニソール(化合物7) 酢酸エチル(40ml)中の化合物6(2.00g,
7.60mmol)の攪拌した溶液に、水性濃塩酸(1
0ml)を室温で加えた。この反応混合物を室温で1時
間攪拌した。この混合物を、氷冷しながら10%水性水
酸化ナトリウムでpH10〜11に塩基性化した。有機
層を分離し、水性層を酢酸エチルで抽出した。一緒にし
た溶液をブラインで洗浄し、乾燥(炭酸カリウム)し、
そして真空条件下で濃縮して、白色固体−無色油混合物
として粗製化合物7(1.26g,定量的)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)7.25−7.18
(m,2H),6.85−6.79(m,2H),3.
71(s,3H),2.21(br.s,2H),0.
90−0.77(m,4H)。 (iii)4−(1−(N−アセチルアミノ)シクロプロ
ピル)アニソール(化合物8) ジクロロメタン(40ml)中の化合物7(1.25
g,7.66mmol)の攪拌した懸濁液に、無水酢酸
(860mg,8.42mmol)及びトリエチルアミ
ン(2.32g,22.98mmol)を室温で加え
た。この反応混合物を室温で22時間攪拌した。この混
合物を、水(50ml)で希釈し、10分間攪拌した。
有機層を分離し、水性層をジクロロメタンで抽出した。
一緒にした溶液を10%水性塩酸、水性飽和炭酸水素ナ
トリウム、及びブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシ
ウム)し、そして真空条件下で濃縮して、粗製生成物
(1.58g,定量的)を得た。これを、ヘキサン−酢
酸エチルから再結晶化して、白色固体として化合物8
(1.26g,80%)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6,80℃)8.22(b
r.s,1H),7.18−7.04(m,2H),
6.90−6.70(m,2H),3.71(s,3
H),1.78(s,3H),1.10−0.95
(m,4H)。
【0040】(iv)4−(1−(N−アセチル−N−メ
チルアミノ)シクロプロピル)アニソール(化合物9) 乾燥DMF(20ml)中の60%水素化ナトリウム
(234mg,5.85mmol)(ペンタンで洗浄)
の攪拌した懸濁液に、化合物8(1.00g,4.87
mmol)を室温で少しずつ加えた。15分後に、これ
にヨードメタン(1.04g,7.31mmol)を同
じ温度で加えた。この反応混合物を室温で2時間攪拌し
た。この混合物を、水性飽和塩化アンモニウム(NH4
Cl)(20ml)−水(20ml)で希釈し、トルエ
ン−酢酸エチル(1:2)で抽出した。一緒にした溶液
を水、及びブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウ
ム)し、そして真空条件下で濃縮して、黄色固体として
粗製生成物(1.05g)を得た。この粗製生成物を、
ヘキサン−酢酸エチルから再結晶化して、白色固体とし
て化合物9(784mg,73%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.25−6.75(m,4
H),3.79及び3.78(いずれもs,合計3
H),3.04(s,3H),2.08及び2.06
(いずれもs,合計3H),1.75−1.15(m,
4H)。
【0041】(v)5−(1−(N−アセチル−N−メ
チルアミノ)シクロプロピル)−2−メトキシベンズア
ルデヒド(化合物10) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物9から調
製した。1 H−NMR(DMSO−d6)10.33及び10.
32(いずれもs,合計1H),7.50−7.10
(m,3H),3.91及び3.89(いずれもs,合
計3H),2.99及び2.90(いずれもs,合計3
H),2.00及び1.92(いずれもs,合計3
H),1.70−1.00(m,4H)
【0042】(vi)(2S,3S)−3−(5−(1−
(N−アセチル−N−メチルアミノ)シクロプロピル)
−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリ
ジン(化合物11) この化合物は、化合物4と同じ方法で、化合物3及び化
合物10から調製した。1 H−NMR(CDCl3)7.40−7.20(m,5
H),6.80(dd,J=8.4,2.6Hz,1
H),6.64(d,J=8.4Hz,1H),6.5
7(d,J=2.6Hz,1H),3.99(d,J=
1.8Hz,1H),3.66(d,J=13.9H
z,1H),3.47(s,3H),3.38(d,J
=13.9Hz,1H),3.50−3.30(m,1
H),3.00(s,3H),3.05−2.75
(m,2H),2.25−1.90(m,2H),2.
05(s,3H),1.75−1.10(m,6H)。 IR(film)3430,3305,1652,16
42,1636,1505,1464,1455,13
87,1250,1140,1032,911,73
1。
【0043】(vii)(2S,3S)−3−(5−(1
−(N−アセチル−N−メチルアミノ)シクロプロピ
ル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピ
ペリジン二塩酸塩(化合物12) この化合物は、化合物5と同じ方法で、化合物11から
調製した。 融点:226〜228℃(分解)。 IR(KBr)3460,1658,1551,150
9,1455,1444,1414,1375,133
4,1252,1170,1142,1029,74
8,693。
【0044】実施例3:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノエチル)−2−メトキシベンジル)アミノ
−2−フェニル−1−ピペリジン二塩酸塩(化合物2
0)の調製 (i)2−(4−メトキシフェニル)プロピオニトリル
(化合物13) THF(200ml)中の、4−メトキシフェニルアセ
トニトリル(17g,0.11mol)及び1Mメチル
リチウム(100ml,0.11mol)の混合物に、
ヨウ化メチル(32g,0.22mol)を−78℃で
加えた。この混合物を3時間攪拌した後に、水(100
ml)中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。一緒に
した抽出物を、乾燥(硫酸ナトリウム)し、そして濃縮
して、黄色油(20g)を得た。これを、シリカゲル上
のカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色油
として化合物13(11g,62%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.27(d,J=9Hz,
2H),6.91(d,J=9Hz,2H),3.85
(q,J=7Hz,1H),3.81(s,3H),
1.62(d,J=7Hz,3H)。
【0045】(ii)5−(1−シアノエチル)−2−メ
トキシベンズアルデヒド(化合物14) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物13から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.46(s,1H),
7.81−6.99(m,3H),3.96(s,3
H),3.90(q,J=7Hz,1H),1.64
(d,J=7Hz,3H)。
【0046】(iii)(2S,3S)−3−(2−メト
キシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン(化合
物15) この化合物は、WO−9301170号公報に記載され
ている手順に従って調製した。
【0047】(iv)(2S,3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−(2−メトキシベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン(化合物16) 化合物15(10g,27mmol)、3M水性水酸化
ナトリウム(36ml,110mmol)及びtert
−ブタノール(15ml)の氷冷及び攪拌した混合物
に、(tert−BuOCO)2O(7.4g,34m
mol)を一回で加えた。室温で一晩攪拌した後に、こ
の混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした酢酸エチ
ル抽出物を水及び水性飽和塩化ナトリウムで洗浄し、乾
燥(硫酸ナトリウム)し、そして真空条件下で濃縮し
て、淡黄色油として化合物16(11g、定量的)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)7.58(br.d,J=
7.3Hz,2H),7.36−7.16(m,5
H),6.89(ddd,J=7.5,7.5,1.1
Hz,1H),6.81(dd,J=8.4,0.8H
z,1H),5.47(br.s,1H),3.96
(dm,J=13.4Hz,1H),3.87(d,J
=13.6Hz,1H),3.79(d,J=13.6
Hz,1H),3.70(s,3H),3.10−2.
99(m,1H),2.94(dd,J=12.5,
3.4Hz,1H),1.87−1.74(m,2
H),1.74−1.40(m,3H),1.41
(s,9H)。 これを更に精製せずに次の工程で用いた。
【0048】(v)(2S,3S)−3−アミノ−1−
tert−ブトキシカルボニル−2−フェニルピペリジ
ン(化合物17) 化合物16(11g)、20%Pd(OH)2/C
(3.1g),及びメタノール(90ml)の混合物
を、H2雰囲気下で室温で一晩攪拌した。追加分の20
%Pd(OH)2/C(0.55g)を加えた後に、H2
雰囲気下で室温で3日間攪拌し続けた。触媒を、セライ
トを用いてろ別し、メタノールで充分に洗浄した。一緒
にしたメタノール性ろ液及び洗浄液を、真空条件下で濃
縮し、粗製化合物17(8.6g,定量的)を得た。こ
れをエタノール(20ml)中に溶解し、そしてこの溶
液に、エタノール(20ml)中のフマル酸(1.6
g,13.5mmol)の加熱した溶液を室温で一回で
加えた。沈殿した結晶をろ過によって収集し、氷冷エタ
ノールで洗浄し、そして真空条件下で50℃で乾燥し
て、白色短針状物として(2S,3S)−3−アミノ−
1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−フェニル
ピペリジン−セミフマル酸塩(6.1g,68%)を得
た。水中のセミフマル酸塩(1.2g,3.7mmo
l)の懸濁液を氷冷した後に、20%水性水酸化ナトリ
ウムを、混合物が塩基性になるまで加えた。次に、この
混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした酢酸エチル
抽出物を水性飽和塩化ナトリウムで洗浄し、乾燥(硫酸
ナトリウム)し、そして真空条件下で濃縮して、純粋な
化合物17(0.95g,93%)を得た。1 H−NMR(CDC13)7.47−7.39(m,2
H),7.37−7.23(m,5H),5.19(b
r.d,J=6.2Hz,1H),4.00(dm,J
=13.0Hz,1H),3.25−3.05(m,2
H),1.94−1.83(m,1H),1.83−
1.56(m,4H),1.36(s,9H),1.3
2(br.s,2H)。
【0049】(vi)(2S,3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−(5−(1−シアノエチル)−
2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジ
ン(化合物18) 乾燥ジクロロメタン(5ml)中の化合物17(160
mg,0.60mmol)及び化合物14(120m
g,0.60mmol)の氷冷して攪拌した溶液に、N
aBH(OAc)3(430mg,2.0mmol)を
一回で加えた。この混合物を室温で20時間攪拌した。
混合物を水性炭酸水素ナトリウム中に注ぎ、ジクロロメ
タンで抽出した。一緒にした抽出物を、乾燥(硫酸ナト
リウム)し、そして真空条件下で濃縮して、黄色油とし
て化合物18(280mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.61−6.73(m,8
H),5.30(br,1H),4.00−2.90
(m,6H),3.70(s,3H),1.90−1.
40(m,4H),1.59(d,J=7Hz,3
H),1.40(s,9H)。 これを更に精製せずに次のを工程で用いた。
【0050】(vii)(2S,3S)−3−(5−(1
−シアノエチル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2
−フェニルピペリジン(化合物19) 酢酸エチル(6ml)中の化合物18(280mg)の
溶液に、濃塩酸(1ml)を加えた。この混合物を室温
で45分間攪拌した。混合物をジクロロメタンで抽出し
た。一緒にした抽出物を、乾燥(硫酸ナトリウム)し、
そして真空条件下で濃縮して、黄色油として化合物19
を得た。1 H−NMR(CDCl3)。 これを更に精製せずに次のを工程で用いた。
【0051】(viii)(2S,3S)−3−(5−(1
−シアノエチル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2
−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物20) ジクロロメタン(10ml)中の化合物19の溶液に、
過剰量の10%HCl−メタノール(6ml)を加え
た。溶媒を真空条件下で蒸発させた後に、残された固体
をIPAから再結晶化して、無色の結晶として化合物2
0(90mg,36%;3工程)を得た。 融点:261〜265℃。
【0052】実施例4:(2S,3S)−3−(2−メ
トキシ−5−(1,1−ジメチル−2−プロピニル)ベ
ンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化
合物25)の調製 (i)4−(1,1−ジメチル−2−プロピニル)アニ
ソール(化合物21) この化合物は、文献(Tetrahedron Let
t.,p4163,1977)に記載の手順に従って調
製した。
【0053】(ii)2−メトキシ−5−(1,1−ジメ
チル−2−プロピニル)ベンズアルデヒド(化合物2
2) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物21から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
8.00−6.91(m,3H),3.93(s,3
H),2.36(s,1H),1.59(s,6H)。
【0054】(iii)(2S,3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−(2−メトキシ−5−(1,
1−ジメチル−2−プロピニル)ベンジル)アミノ−2
−フェニルピペリジン(化合物23) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物22及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(CDCl3)7.63−6.71(m,8
H),5.46(br,1H),4.02−2.96
(m,5H),3.70(s,3H),1.93−1.
40(m,4H),1.56(s,3H),1.56
(s,3H),1.40(s,9H)。 これを更に精製せずに次のを工程で用いた。
【0055】(iv)(2S,3S)−3−(2−メトキ
シ−5−(1,1−ジメチル−2−プロピニル)ベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン(化合物24) この化合物は、化合物19と同じ方法で、化合物23か
ら調製した。1 H−NMR(CDCl3)7.38−6.58(m,8
H),3.89−2.73(m,5H),3.46
(s,3H),2.31(s,1H),2.20−1.
40(m,4H),1.53(s,6H)。 これを更に精製せずに次のを工程で用いた。
【0056】(v)(2S,3S)−3−(2−メトキ
シ−5−(1,1−ジメチル−2−プロピニル)ベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物
25) この化合物は、化合物20と同じ方法で、化合物24か
ら調製した。 融点:260〜263℃。
【0057】実施例5:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−メトキシベン
ジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合
物28) (i)2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロ
ピオニトリル(化合物26) THF(200ml)中の、4−メトキシフェニルアセ
トニトリル(17g,0.11mol)及び1Mメチル
リチウム(200ml,0.22mol)の混合物に、
ヨウ化メチル(32g,0.22mol)を−78℃で
加えた。この混合物を4時間攪拌した後に、水(100
ml)中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。一緒に
した抽出物を、乾燥(硫酸ナトリウム)し、そして濃縮
して、黄色油(21g)を得た。これを、シリカゲル上
のカラムクロマトグラフィーによって精製して、無色油
として化合物26(16g,83%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.39(d,J=9Hz,
2H),6.91(d,J=9Hz,2H),3.81
(s,3H),1.70(s,6H)。
【0058】(ii)5−(1−シアノ−1−メチルエチ
ル)−2−メトキシベンズアルデヒド(化合物27) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物26から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
7.89−7.00(m,3H),3.96(s,3
H),1.73(s,6H)。
【0059】(iii)(2S,3S)−3−(5−(1
−シアノ−1−メチルエチル)−2−メトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物
28) この化合物は、化合物5と同じ方法で、化合物27及び
化合物3から調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.38−6.6
2(m,8H),3.95−3.22(m,4H),
3.49(s,3H),2.89−1.38(m,6
H),1.64(s,6H)。 融点:281〜286℃。
【0060】実施例6:(2S,3S)−3−(5−
(1−メトキシカルボニルエチル)−2−メトキシベン
ジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合
物34) (i)4−(1−メトキシカルボニルエチル)アニソー
ル(化合物32) この化合物は、文献(Tetrahedron Let
t.,p4163,1977)に記載の手順に従って調
製した。 (ii)2−メトキシ−5−(1−メトキシカルボニルエ
チル)ベンズアルデヒド(化合物33) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物32から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.45(s,1H),
7.80−6.95(m,3H),3.92(s,3
H),3.73(q,J=7Hz,1H),3.66
(s,3H),1.50(d,J=7Hz,3H) (iii)(2S,3S)−3−(5−(1−メトキシカ
ルボニルエチル)ベンジル)アミノ−2−フェニルピペ
リジン二塩酸塩(化合物34) この化合物は、化合物5と同じ方法で、化合物33及び
化合物3から調製した。1 H−NMR(CDCl3,遊離塩基)7.38−6.5
8(m,8H),3.96−2.73(m,7H),
3.65(s,3H),3.44(s,3H),2.2
2−1.53(m,4H),1.42(d,J=6H
z,3H)。 融点:250〜253℃。
【0061】実施例7:(2S,3S)−3−(5−
(1,1−ジシアノエチル)−2−メトキシベンジル)
アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物3
8)の調製 (i)4−(ジシアノメチル)アニソール(化合物3
5) THF(40ml)中の、4−ヨードアニソール(2.
3g,10mmol)、マロンニトリル(750ml,
11mmol)、及びKOBu−t(2.5g,22m
mol)の混合物に、PdCl2(PPh32(300
mg,0.4mmol)を室温で加えた。その混合物を
25時間還流させた後に、水(10ml)の中に注ぎ、
そしてエーテルで抽出した。一緒にした抽出物を、乾燥
(硫酸ナトリウム)し、そして濃縮して、黄色油を得
た。これを、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー
によって精製して、無色の固体として化合物35(1.
1g,64%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.41(d,J=9Hz,
2H),6.99(d,J=9Hz,2H),5.01
(s,1H),3.85(s,3H)。
【0062】(ii)4−(1,1−ジシアノエチル)ア
ニソール(化合物36) DMF(12ml)中の化合物35(1.0g,6.0
mmol)及び水素化ナトリウム(280mg,7.0
mmol)の混合物に、ヨウ化メチル(1.0g,7.
0mmol)を室温で加えた。この混合物を22時間攪
拌した後に、水(30ml)に注ぎ、ジクロロメタンで
抽出した。一緒にした抽出物を乾燥(硫酸ナトリウム)
し、そして濃縮して黄色油(3g)を得た。これを、シ
リカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製し
て、無色の固体として化合物36(900mg,81
%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.49(d,J=9Hz,
2H),6.99(d,J=9Hz,2H),3.84
(s,3H),2.09(s,3H)。
【0063】(iii)5−(1,1−ジシアノエチル)
−2−メトキシベンズアルデヒド(化合物37) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物36から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
8.08−7.10(m,3H),4.00(s,3
H),2.13(s,3H)。
【0064】(iv)(2S,3S)−3−(5−(1,
1−ジシアノエチル)−2−メトキシベンジル)アミノ
−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物38) この化合物は、化合物5と同じ方法で、化合物37及び
化合物3から調製した。1 H−NMR(CDCl3,遊離塩基)7.40−6.6
5(m,8H),3.95−2.75(m,6H),
3.55(s,3H),2.20−1.40(m,4
H),2.02(s,3H)。 融点:281〜285℃。実施例8:(2S,3S)−3−(5−(1−シアノ−
1−メチルエチル)−2−イソプロポキシベンジル)ア
ミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物44)
の調製 (i)2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプ
ロピオニトリル(化合物39) ジクロロメタン(20ml)中の化合物26(3.0
g,17mmol)の攪拌した溶液に、三臭化ホウ素
(BBr3)(ジクロロメタン中1.0M,38ml,
38mmol)を窒素下で室温で加え、3時間攪拌し
た。この混合物を氷水中に注いだ。水性層をジクロロメ
タンで抽出し、そして有機層を一緒にし、ブラインで洗
浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、ろ過し、そして濃
縮した。この固体を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶化
し、白色固体として化合物39(1.9g,70%)を
得た。1 H−NMR(CDCl3)7.33(d,2H,J=
8.4Hz),6.84(d,2H,J=8.4H
z),5.10(lH),1.70(s,6H)。
【0065】(ii)2−(4−イソプロポキシフェニ
ル)−2−メチルプロピオニトリル(化合物40) アセトン(8ml)中の化合物39(500mg,3.
10mmol)及び2−ヨードプロパン(0.930m
l,9.30mmol)の攪拌した溶液に、炭酸セシウ
ム(Cs2CO3)(4.55g,14.0mmol)を
加え、2時間還流した。この混合物をセライト上でろ過
し、アセトンで洗浄した。このろ液を濃縮して、粗製化
合物40を得た。これを酢酸エチルで希釈し、水及びブ
ラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして
濃縮した。これをシリカゲル上でのカラムクロマトグラ
フィーによって精製して、無色油として化合物40(6
10mg,97%)を得た。1 H−NMR(CDC13)7.36(d,2H,J=
9.0Hz),6.88(d,2H,J=9.0H
z),4.55(hep,1H,J=5.9Hz),
1.70(s,6H),1.34(d,6H,J=5.
9Hz)。 (iii)5−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−
イソプロポキシベンズアルデヒド(化合物41) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物40から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
7.84(d,1H,J=2.9Hz),7.71(d
d,1H,J=8.8,2.9Hz),7.02(d,
1H,J=8.8Hz),4.71(hep,1H,J
=5.9Hz),1.72(s,6H),1.42
(d,6H,J=5.9Hz)。
【0066】(iv)(2S,3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−(5−(1−シアノ−1−メチ
ルエチル)−2−イソプロポキシベンジル)アミノ−2
−フェニルピペリジン(化合物42) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物41及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(CDC13)7.63−7.56(m,2
H),7.38−7.22(m,5H),6.82−
6.78(m,1H),5.52−5.41(m,1
H),4.51(hep,1H,J=6.1Hz),
4.03−3.92(m,1H),3.82(d,1
H,J=13.6Hz),3.80(d,1H,J=1
3.6Hz),3.12−2.95(m,2H),1.
98−1.60(m,4H),1.68(s,6H),
1.40(s,9H),1.26(d,3H,J=6.
1Hz),1.23(d,3H,J=6.1Hz)。
【0067】(v)(2S,3S)−3−(5−(1−
シアノ−1−メチルエチル)−2−イソプロポキシベン
ジル)アミノ−2−フェニルピペリジン(化合物43) この化合物は、化合物19と同じ方法で、化合物42か
ら調製した。1 H−NMR(CDC13)7.32−7.18(m,6
H),7.08(d,1H,J=2.6Hz),6.6
9(d,1H,J=8.8Hz),4.36(hep,
1H,J=6.1Hz),3.89(d,1H,J=
2.2Hz),3.57(d,1H,J=13.7H
z),3.39(d,1H,J=13.7Hz),3.
34−3.25(m,1H),2.93−2.88
(m,1H),2.81(dt,1H,J=12.5,
3.3Hz),2.22−2.12(m,1H),1.
96−1.85(m,1H)1.80−1.60(m,
1H),1.64(s,3H),1.63(s,3
H),1.49−1.38(m,1H),1.13
(d,3H,J=6.1Hz),1.09(d,3H,
J=6.1Hz)。 (vi)(2S,3S)−3−(5−(1−シアノ−1−
メチルエチル)−2−イソプロポキシベンジル)アミノ
−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物44) この化合物は、化合物20と同じ方法で、化合物43か
ら調製した。 融点:273〜274℃。 IR(KBr)3470,2920,2660,246
5,1554,1502,1451,1259,113
6,955。 実施例9:(2S,3S)−3−(5−(2−シアノ−
l,1−ジメチルエチル)−2−メトキシベンジル)ア
ミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物48)
の調製 (i)2−(4−メトキシフェニル)−2−メチルプロ
ピオンアルデヒド(化合物45) ベンゼン(20ml)中の化合物26(5.3g,30
mmol)の溶液に、トルエン(40ml,42mmo
l)中のiBu2AlHの溶液を室温で加えた。この反
応混合物を室温で2時間攪拌した。混合物を水性HCl
(200ml)で急冷し、酢酸エチル(200ml×
2)で抽出した。一緒にした抽出物を乾燥(硫酸ナトリ
ウム)し、そして真空条件下で濃縮して、粗製生成物を
得た。これをカラムクロマトグラフィーで精製し、無色
油として化合物45(2.7g,15mmol,50
%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)9.45(s,1H),7.
19(d,J=9Hz,2H),6.91(d,J=9
Hz,2H),3.81(s,3H),1.44(s,
6H)。
【0068】(ii)3−(4−メトキシフェニル)−3
−メチルブチロニトリル(化合物46) DME(8ml)中の、KOBu−t(450mg,
4.2mmol)及びTosCH2NCO(410m
g,2.1mmol)の混合物に、DME(2ml)中
の化合物45(350mg,2.0mmol)の溶液を
冷やしながら(−40℃)加えた。その混合物を同じ温
度で10分間、次に室温で1時間攪拌し、そしてこれ
に、メタノール(6ml)を滴下した。この混合物を同
じ温度で1時間、次に室温で15時間攪拌した。この混
合物を濃縮して固体を得た。これを、水(10ml)の
中に溶解した。水性層をジクロロメタンで抽出した。一
緒にした抽出物を、乾燥(硫酸ナトリウム)し、そして
真空条件下で濃縮して、黄色油として粗製生成物(48
0mg)を得た。この粗製生成物を、カラムクロマトグ
ラフィーによって精製して、無色の固体として化合物4
6(230mg,1.2mmol,60%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.30(d,J=9Hz,
2H),6.89(d,J=9Hz,2H),3.80
(s,3H),2.58(s,2H),1.49(s,
6H)。
【0069】(iii)5−(2−シアノ−1,1−ジメ
チルエチル)−2−メトキシベンズアルデヒド(化合物
47) この化合物は、化合物2と同じ方法で化合物46から調
製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
7.85−6.96(m,3H),3.94(s,3
H),2.58(s,2H),1.51(s,6H)。
【0070】(iv)(2S,3S)−3−(5−(2−
シアノ−l,1−ジメチルエチル)−2−メトキシベン
ジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合
物48) この化合物は、化合物5と同じ方法で化合物47及び化
合物3から調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.38−6.6
0(m,8H),3.92−3.20(m,4H),
3.49(s,3H),2.88−1.38(m,6
H),2.49(s,2H),1.72(s,6H)。 融点:265〜270℃。
【0071】実施例10:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノシクロヘキシル)−2−メトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物
50)の調製 (i)(5−(1−シアノシクロヘキシル)−2−メト
キシベンズアルデヒド(化合物49) この化合物は、化合物2と同じ方法で、4−(1−シア
ノシクロヘキシル)アニソールから調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.46(s,1H),
7.88−7.00(m,3H),3.95(s,3
H),2.21−1.20(s,10H)。
【0072】(ii)(2S,3S)−3−(5−(1−
シアノシクロヘキシル)−2−メトキシベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物50) この化合物は、化合物5と同じ方法で、化合物47及び
化合物3から調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.40−6.6
2(m,8H),4.00−2.78(m,6H),
3.48(s,3H),2.22−1.18(m,14
H)。 融点:272〜280℃。
【0073】実施例11:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノシクロペンチル)−2−メトキシベンジ
ル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物
52)の調製 (i)5−(1−シアノシクロペンチル)−2−メトキ
シベンズアルデヒド(化合物51) この化合物は、化合物2と同じ方法で、4−(1−シア
ノシクロヘキシル)アニソールから調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.46(s,1H),
7.88−7.00(m,3H),3.96(s,3
H),2.56−1.86(s,10H)。
【0074】(ii)(2S,3S)−3−(5−(1−
シアノシクロペンチル)−2−メトキシベンジル)アミ
ノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物52) この化合物は、化合物5と同じ方法で、化合物51及び
化合物3から調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.42−6.6
4(m,8H),4.09−2.83(m,6H),
3.48(s,3H),2.46−1.52(m,12
H)。 融点:265〜272℃。
【0075】実施例12:(2S,3S)−3−[5−
(1,1−ジメチル−2−ブチニル)−2−メトキシベ
ンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化
合物57)の調製 (i)4−(1,1−ジメチル−3,3−ジブロモ−2
−プロペニル)アニソール(化合物53) ジクロロメタン(100ml)中の化合物45(3.0
g,17mmol)及びCBr4(11g,34mmo
l)の攪拌した溶液に、PPh3(18g,67mmo
l)を室温で加え、そして1.5時間攪拌した。この混
合物を、水を加えることにより急冷し、そしてジクロロ
メタンで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮
した。これを、SiO2クロマトグラフィーにより精製
して、無色油として化合物53(2.5g,45%)を
得た。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.23
(d,2H,J=8.8Hz),6.89(s,1
H),6.84(d,2H,J=8.8Hz),3.8
0(s,3H),1.50(6H,s)ppm。
【0076】(ii)4−(1,1−ジメチル−2−ブチ
ニル)アニソール(化合物54) THF(10ml)中の化合物53(335mg,1.
00mmol)の攪拌した溶液に、n−ブチルリチウム
(ヘキサン中1.69M,1.19ml,2.01mm
ol)を−78℃でN2下で加え、それから0℃まであ
たため、そして1.5時間攪拌した。ヨウ化メチル(2
13mg,1.50mmol)を加え、0℃で1.5時
間攪拌した。この混合物を、水性塩化アンモニウムを加
えることにより急冷し、そしてジクロロメタンで抽出し
た。一緒にした有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、ろ過し、そして濃縮した。これを、SiO2クロマ
トグラフィーにより精製して、無色油として化合物54
(162mg,86%)を得た。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.46
(d,2H,J=9.2Hz),6.84(d,2H,
J=9.2Hz),3.76(s,3H),1.85
(s,3H),1.52(6H,s)ppm。
【0077】(iii)5−(1,1−ジメチル−2−ブ
チニル)−2−メトキシベンズアルデヒド(化合物5
5) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物54から
調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)10.46
(s,1H),7.95(d,1H,J=2.6H
z),7.80(dd,1H,J=8.8,2.6H
z),6.95(d,1H,J=8.8Hz),3.9
2(s,3H),1.87(s,3H),1.54(6
H,s)ppm。
【0078】(iv)(2S,3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−[5−(1,1−ジメチル−2
−ブチニル)−2−メトキシベンジル]アミノ−2−フ
ェニルピペリジン(化合物56) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物55及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.64−
7.55(m,2H),7.43−7.20(m,5
H),6.75(d,1H,J=8.8Hz),5.5
2−5.42(m,1H),4.02−3.92(m,
1H),3.83(s,2H),3.69(s,3
H),3.13−2.94(m,2H),1.95−
1.50(m,4H),1.85(s,3H),1.5
1(s,3H),1.50(s,3H),1.40(9
H,s)ppm。
【0079】(v)(2S,3S)−3−[5−(1,
1−ジメチル−2−ブチニル)−2−メトキシベンジ
ル]アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物
57) 酢酸エチル(6ml)中の化合物56(73mg,0.
15mmol)の溶液に、過剰量の10%HCl−メタ
ノール(3ml)を加え、18時間攪拌した。溶媒を真
空条件下で蒸発させた後、固体残さをメタノール−エー
テルから再結晶化して、白色固体として化合物57(4
8mg,78%)を得た。 融点:220〜222℃。 IR(KBr)3430,2935,2665,156
0,1506,1455,1413,1259,102
9cm-11 H−NMR(270MHz)(遊離塩基;CDCl3
7.40−7.15(m,7H),6.63(d,1
H,J=8.4Hz),3.92(d,1H,J=2.
2Hz),3.72(d,1H,J=13.9Hz),
3.50−3.42(m,lH),3.43(s,3
H),3.40−3.30(m,1H),2.90−
2.75(m,2H),2.25−1.40(m,4
H),1.85(s,3H),1.49(s,6H)p
pm。
【0080】実施例13:(2S,3S)−3−[5−
(1,1−ジメチル−3−メトキシカルボニル−2−プ
ロピニル)−2−メトキシベンジル]アミノ−2−フェ
ニルピペリジン二塩酸塩(化合物61)の調製 (i)4−(1,1−ジメチル−3−メトキシカルボニ
ル−2−プロピニル)アニソール(化合物58) この化合物は、化合物54と同じ方法で、化合物53と
ClCO2Meから調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.41
(d,2H,J=8.8Hz),6.87(d,2H,
J=8.8Hz),3.80(s,3H),3.78
(s,3H),1.63(6H,s)ppm。
【0081】(ii)5−(1,1−ジメチル−3−メト
キシカルボニル−2−プロピニル)−2−メトキシベン
ズアルデヒド(化合物59) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物58から
調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)10.46
(s,1H),7.88(d,1H,J=2.6H
z),7.77(dd,1H,J=8.8,2.6H
z),6.99(d,1H,J=8.8Hz),3.9
4(s,3H),3.78(s,3H),1.64
(s,6H)ppm。
【0082】(iii)(2S,3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−[5−(1,1−ジメチル−
3−メトキシカルボニル−2−プロピニル)−2−メト
キシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン(化合
物60) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物59及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.63−
7.57(m,2H),7.38−7.20(m,5
H),6.77(d,1H,J=8,4Hz),5.5
0−5.42(m,1H),4.00−3.88(m,
1H),3.82(s,2H),3.77(s,3
H),3.69(s,3H),3.12−2.94
(m,2H),1.95−1.50(m,4H),1.
60(s,3H),1.59(s,3H),1.40
(9H,s)ppm。
【0083】(iv)(2S,3S)−3−[5−(1,
1−ジメチル−3−メトキシカルボニル−2−プロピニ
ル)−2−メトキシベンジル]アミノ−2−フェニルピ
ペリジン二塩酸塩(化合物61) この化合物は、化合物57と同じ方法で、化合物60か
ら調製した。 融点:216〜218℃。 IR(KBr)3430,2930,2735,223
0,1712,1508,1453,1258,103
0,750,692cm-11 H−NMR(270MHz)(遊離塩基;CDCl3
7.38−7.18(m,7H),6.64(d,1
H,J=8.8Hz),3.90(d,1H,J=2.
2Hz),3.78(s,3H),3.65(d,1
H,J=13.9Hz),3.46(s,3H),3.
40(d,1H,J=13.9Hz),3.32−3.
23(m,1H),2.88−2.74(m,2H),
2.20−2.08(m,1H),2.05−1.75
(m,1H),1.70−1.55(m,1H),1.
57(s,6H),1.47−1.35(m,1H)p
pm。
【0084】実施例14:(2S,3S)−3−[5−
(3−シアノ−l,1−ジメチル−2−プロピニル)−
2−メトキシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジ
ン二塩酸塩(化合物66)の調製 (i)フェニルシアネート(化合物62) この化合物は、文献(Synthesis Commu
nication,pp150−151,2月,198
0)に記載の手順に従って調製した。
【0085】(ii)4−(3−シアノ−1,1−ジメチ
ル−2−プロピニル)アニソール(化合物63) この化合物は、化合物54と同じ方法で、化合物53及
び化合物62から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)7.34
(d,2H,J=8.8Hz),6.90(d,2H,
J=8.8Hz),3.8l(s,3H),1.64
(6H,s)ppm。 (iii)5−(3−シアノ−1,1−ジメチル−2−プ
ロピニル)−2−メトキシベンズアルデヒド(化合物6
4) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物63から
調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)10.46
(s,1H),7.85(d,1H,J=2.6H
z),7.67(dd,1H,J=8.8,2.6H
z),7.03(d,1H,J=8.8Hz),3.9
5(s,3H),1.67(s,6H)ppm。
【0086】(iv)(2S,3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−[5−(3−シアノ−1,1−
ジメチル−2−プロピニル)−2−メトキシベンジル]
アミノ−2−フェニルピペリジン(化合物65) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物64及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)7.64−
7.56(m,2H),7.38−7.22(m,5
H),6.78(d,1H,J=8.4Hz),5.5
4−5.42(m,1H),4.02−3.90(m,
1H),3.83(s,2H),3.70(s,3
H),3.12−2.93(m,2H),1.95−
1.60(m,4H),1.61(s,6H),1.4
0(9H,s)ppm。
【0087】(v)(2S,3S)−3−[5−(3−
シアノ−1,1−ジメチル−2−プロピニル)−2−メ
トキシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン二塩
酸塩(化合物66) この化合物は、化合物57と同じ方法で、化合物65か
ら調製した。 融点:218〜219℃。 IR(KBr)3450,2930,2655,226
5,1559,1505,1452,1414,125
6,1027cm-11 H−NMR(270MHz)(遊離塩基;CDCl3
7.35−7.20(m,5H),7.19(dd,1
H,J=8.4,2.6Hz),7.05(d,1H,
J=2,6Hz),6.66(d,1H,J=8.4H
z),3.91(d,1H,J=2.2Hz),3.6
5(d,1H,J=13.9Hz),3.50(s,3
H),3.40(d,1H,J=13.9Hz),3.
33−3.23(m,1H),2.88−2.74
(m,2H),2.20−2.08(m,1H),2.
04−1.82(m,1H),1.80−1.55
(m,1H),1.58(s,6H),1.50−1.
40(s,1H)ppm。
【0088】実施例15:(2S,3S)−3−[5−
(3−フェニル−1,1−ジメチル−2−プロピニル)
−2−メトキシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリ
ジン二塩酸塩(化合物70) (i)4−(3−フェニル−1,1−ジメチル−2−プ
ロピニル)アニソール(化合物67) Et2NH(10ml)中の化合物21(299mg,
1.72mmol)、PhI(385mg,1.89m
mol)、及び(PPh32PdCl2(60mg,
0.086mmol)の攪拌した溶液に、CuI(33
mg,0.17mmol)を室温でN2下で加え、18
時間攪拌した。この混合物をH2Oを加えることにより
急冷し、そしてジエチルエーテル(Et2O)で抽出し
た。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネ
シウム上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮した。これを、
SiO2クロマトグラフィーによって精製して、無色油
として化合物67(360mg,84%)を得た。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.53
(d,2H,J=8.8Hz),7.48−7.42
(m,2H),7.36−7.25(m,3H),6.
88(d,2H,J=8.8Hz),3.81(s,3
H),1.66(6H,s)ppm。
【0089】(ii)5−(3−フェニル−1,1−ジメ
チル−2−プロピニル)−2−メトキシベンズアルデヒ
ド(化合物68) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物67から
調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)10.48
(s,1H),8.02(d,1H,J=2.9H
z),7.89(dd,1H,J=8.8,2.9H
z),7.47−7.40(m,2H),7.35−
7.26(m,3H),6.98(d,1H,J=8.
8Hz),3.92(s,3H),1.67(s,6
H)ppm。
【0090】(iii)(2S,3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−[5−(3−フェニル−1,
1−ジメチル−2−プロピニル)−2−メトキシベンジ
ル]アミノ−2−フェニルピペリジン(化合物69) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物68及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.65−
7.22(m,12H),6.77(d,1H,J=
8.4Hz),5.52−5.40(m,1H),4.
00−3.90(m,1H),3.84(s,2H),
3.70(s,3H),3.13−2.94(m,2
H),1.95−1.50(m,4H),1.64
(s,3H),1.63(s,3H),1.40(9
H,s)ppm。
【0091】(iv)(2S,3S)−3−[5−(3−
フェニル−1,1−ジメチル−2−プロピニル)−2−
メトキシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン二
塩酸塩(化合物70) この化合物は、化合物57と同じ方法で、化合物69か
ら調製した。 融点:222〜224℃。 IR(KBr)3430,2970,2935,266
0,2365,1560,1505,1454,141
8,1254,1023cm-1l H−NMR(270MHz)(遊離塩基;CDCl3
7.48−7.20(m,12H),6.66(d,1
H,J=8.4Hz),4.04(d,1H,J=1.
6Hz),3.86(d,1H,J=13.9Hz),
3.55(d,1H,J=13.9Hz),3.54−
3.40(m,1H),3.41(s,3H),2.9
6−2.82(m,2H),2.40−2.15(m,
2H),1.80−1.50(m,2H),1.61
(s,6H)ppm。
【0092】実施例16:(2S,3S)−3−(5−
シアノメチル−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フ
ェニルピペリジン二塩酸塩(化合物73)の調製 (i)5−シアノメチル−2−メトキシベンズアルデヒ
ド(化合物71) この化合物は、化合物2と同じ方法で、4−メトキシフ
ェニルアセトニトリルから調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)10.46
(s,1H),8.75(d,1H,J=2.2H
z),7.56(dd,1H,J=8.8,2.2H
z),7.03(d,1H,J=8.8Hz),3.9
6(s,3H),3.73(s,2H)ppm。
【0093】(ii)(2S,3S)−1−tert−ブ
トキシカルボニル−3−(5−シアノメチル−2−メト
キシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン(化合
物72) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物71及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)7.62−
7.54(m,2H),7.36−7.15(m,5
H),6.79(d,1H,J=8.4Hz),5.5
2−5.43(m,1H),3.98−3.73(m,
3H),3.71(s,3H),3.65(s,2
H),3.12−2.90(m,2H),1.93−
1.40(m,4H),1.41(9H,s)ppm。 (iii)(2S,3S)−3−(5−シアノメチル−2
−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン
二塩酸塩(化合物73) この化合物は、化合物57と同じ方法で、化合物72か
ら調製した。 融点:215〜217℃。 IR(KBr)3430,2935,2665,225
0,1558,1504,1452,1417,133
3,1252,1032cm-11 H−NMR(270MHz)(遊離塩基;CDC13
7.40−7.22(m,5H),7.12(dd,1
H,J=8.4,2.2Hz),6.91(d,1H,
J=2.2Hz),6.68(d,1H,J=8.4H
z),4.00−3.95(m,1H),3.75−
3.35(m,3H),3.58(s,2H),3.5
0(s,3H),2.93−2.78(m,2H),
2.20−1.50(m,4H)ppm。
【0094】実施例17:(2S,3S)−3−[5−
(2−プロピニル)−2−メトキシベンジル]アミノ−
2−フェニルピペリジン二塩酸塩(化合物79)の調製 (i)4−メトキシフェニルアセトアルデヒド(化合物
74) この化合物は、化合物45と同じ方法で、4−メトキシ
フェニルアセトニトリルから調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)9.72
(t,1H,J=2.6Hz),7.13(d,2H,
J=8.8Hz),6.91(d,2H,J=8.8H
z),3.81(s,3H),3.63(d,2H,J
=2.6Hz)ppm。 (ii)4−(3,3−ジブロモ−2−プロペニル)アニ
ソール(化合物75) この化合物は、化合物53と同じ方法で、化合物74か
ら調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.11
(d,2H,J=8.4Hz),6.84(d,2H,
J=8.4Hz),6.54(t,1H,J=7.3H
z),3.79(s,3H),3.37(d,2H,J
=7.3Hz)ppm。
【0095】(iii)4−(2−プロピニル)アニソー
ル(化合物76) THF(6ml)中の化合物75(478mg,1.5
6mmol)の攪拌した溶液に、n−BuLi(1.9
4ml,3.28mmol)をN2下で−78℃で加
え、次に0℃まであたため、そして5時間攪拌した。こ
の混合物を、水性塩化アンモニウムの添加により急冷
し、そしてジエチルエーテル(Et2O)で抽出した。
一緒にした有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ
過し、そして濃縮した。これを、SiO2クロマトグラ
フィーによって精製して、無色油として化合物76(2
13mg,94%)を得た。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.26
(d,2H,J=8.8Hz),6.86(d,2H,
J=8.8Hz),3.80(s,3H),3.55
(d,2H,J=2.6Hz),2.15(t,1H,
J=2.6Hz)ppm。
【0096】(iv)5−(2−プロピニル)−2−メト
キシベンズアルデヒド(化合物77)この化合物は、化
合物2と同じ方法で、化合物76から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDC13)10.45
(s,1H),7.79(d,1H,J=2.2H
z),7.56(dd,1H,J=8.4,2.2H
z),6.97(d,1H,J=8.4Hz),3.9
3(s,3H),3.57(d,2H,J=2.6H
z),2.20(t,1H,J=2.6Hz)ppm。 (v)(2S,3S)−1−tert−ブトキシカルボ
ニル−3−[5−(2−プロピニル)−2−メトキシベ
ンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン(化合物7
8) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物77及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(270MHz)(CDCl3)7.63−
7.54(m,2H),7.37−7.13(m,5
H),6.75(d,1H,J=8.4Hz),5.5
2−5.42(m,1H),4.00−3.90(m,
1H),3.89−3.75(m,2H),3.69
(s,3H),3.51(d,2H,J=2.2H
z),3.13−2.90(m,2H),2.15
(t,1H,J=2.2Hz),1.90−1.45
(m,4H),1.40(9H,s)ppm。 (vi)(2S,3S)−3−[5−(2−プロピニル)
−2−メトキシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリ
ジン二塩酸塩(化合物79) この化合物は、化合物57と同じ方法で、化合物78か
ら調製した。 融点:219〜221℃。 IR(KBr)3450,3180,2935,265
0,2365,1556,1504,1450,141
2,1332,1250,1034cm-11 H−NMR(270MHz)(遊離塩基;CDC13
7.40−7.22(m,5H),7.20−7.12
(m,1H),6.92(d,1H,J=2.2H
z),6.64(d,1H,J=8.4Hz),3.9
5(d,1H,J=2.2Hz),3.74(d,1
H,J=13.9Hz),3.52−3.30(m,2
H),3.47(d,2H,J=2.6Hz),3.4
3(s,3H),2.90−2.76(m,2H),
2.23−1.95(m,2H),2.16(t,1
H,J=2.6Hz),1.90−1.40(s,2
H)ppm。
【0097】実施例18:(2S,3S)−3−[2−
メトキシ−5−[1−(1,3−ジチオラン−2−イ
ル)−1−メチルエチル]ベンジル]アミノ−2−フェ
ニルピペリジン二塩酸塩(化合物83)の調製 (i)4−[1−メチル−1−(1,3−ジチオラン
(dithiolan)−2−イル)エチル]アニソー
ル(化合物80) ジクロロメタン(10ml)中のBF3−2AcOH
(526mg,2.8mmol)及びエタンジチオール
(527mg,5.6mmol)の混合物に、ジクロロ
メタン(5ml)中の化合物45(500mg,2.8
mmol)の溶液を室温で加えた。この混合物を同じ温
度で30分間攪拌し、そしてこれに水を加えた。この混
合物をジクロロメタンで抽出した。一緒にした抽出物を
炭酸水素ナトリウム溶液及びブラインで洗浄した。次
に、これを乾燥(硫酸マグネシウム)し、そして真空条
件下で濃縮して、粗製生成物を得た。この粗製生成物を
カラムクロマトグラフィーによって精製して、油として
化合物80(680mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.35(d,J=9Hz,
2H),6.85(d,J=9Hz,2H),4.91
(s,1H),3.80(s,3H),3.1−2.9
(m,4H),1.47(s,6H)。
【0098】(ii)2−メトキシ−5−[l−(1,3
−ジチオラン−2−イル)−l−メチルエチル]ベンズ
アルデヒド(化合物81) 乾燥ジクロロメタン(5ml)中の化合物80(0.2
54g,1mmol)の攪拌溶液に、ジクロロメタン
(1M,3ml)中のTiCl4の溶液を冷却(−60
℃)しながら加えた。3分間後に、これに、ジクロロメ
チルメチルエーテル(0.46g,4mmol)を滴下
した。この反応混合物を同じ温度で1時間攪拌した。こ
の混合物を水に注ぎ、そして室温で15分間攪拌した。
有機層を分離し、そして水性層をジエチルエーテル(E
2O)(50ml×2)で抽出した。一緒にした溶液
を、ブラインで洗浄し、乾燥(硫酸マグネシウム)し、
そして真空条件下で濃縮して、粗製生成物を得た。この
粗製生成物をカラムクロマトグラフィーによって精製し
て、油として化合物81(86mg)を得た。1 H−NMR(CDC13)10.46(s,1H),
7.90(d,J=3Hz,1H),7.65(dd,
J=9Hz,3Hz,1H),6.94(d,J=9H
z,1H),4.88(s,1H),3.92(s,3
H),2.9−3.1(m,4H),1.49(s,6
H)。
【0099】(iii)(2S,3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−[2−メトキシ−5−[1−
(1,3−ジチオラン−2−イル)−1−メチルエチ
ル]ベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン(化合
物82) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物81及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(CDC13)7.60−7.57(m,2
H),7.35−7.2(m,5H),6.75(d,
J=8Hz,1H),5.45(br,1H),4.8
9(s,1H),3.95(m,1H),3.82
(s,2H),3.70(s,3H),3.1−2.9
(m,4H),1.8−1.2(m,8H),1.5
(s,6H),1.40(s,9H)。
【0100】(iv)(2S,3S)−3−[2−メトキ
シ−5−[1−(1,3−ジチオラン−2−イル)−1
−メチルエチル]ベンジル]アミノ−2−フェニルピペ
リジン二塩酸塩(化合物83) 酢酸エチル(5ml)中の化合物82(0.128g)
の溶液に、過剰量の10%HCl−メタノール(1m
l)を8時間加えた。得られた沈殿を収集し、そして酢
酸エチルで洗浄して、無色の結晶として化合物83
(0.069g)を得た。1 H−NMR(遊離塩基,CDC13)7.35−7.2
(m,6H),7.07(d,J=2Hz,1H),
6.62(d,J=8Hz,1H),4.86(s,1
H),4.01(s,1H),3.93(d,J=14
Hz,1H),3.55(d,J=14Hz,1H),
3.5−3.4(1H),3.39(s,3H),3.
1−2.9(m,4H),2.9−2.8(m,2
H),2.2−1.2(4H),1.42(s,6
H)。 融点:254−257℃。
【0101】実施例19:(2S,3S)−3−(2−
メトキシ−5−(2−メチル−3−オキソ−ブタン−2
−イル)−ベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン
二塩酸塩(化合物87)の調製 (i)3−(4−メトキシフェニル)−3−メチルブタ
ン−2−オン(化合物84) この化合物は、文献(J.Amer.Chem.So
c.,Vol.80,p4556,1958)に記載の
手順に従って調製した。 (ii)5−(2−メチル−3−オキソ−ブタン−2−イ
ル)−2−メトキシベンズアルデヒド(化合物85) この化合物は、化合物81と同じ方法で、化合物84か
ら調製した。1 H−NMR(CDC13)10.48(s,1H),
7.81(d,J=3Hz,1H),7.40(dd,
J=9Hz,3Hz,1H),6.98(d,J=9H
z,1H),3.94(s,3H),1.93(s,3
H),1.49(s,6H)。
【0102】(iii)(2S,3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−[2−メトキシ−5−(2−
メチル−3−オキソ−ブタン−2−イル)−ベンジ
ル)]アミノ−2−フェニルピペリジン(化合物86) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物85及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(CDC13)7.58−7.56(m,2
H),7.35−7.2(m,3H),7.11(d,
J=3Hz,lH),7.07(dd,J=8Hz,3
Hz,1H),6.77(d,J=8Hz,1H),
5.46(br,1H),4.0−3.9(br,1
H),3.81(s,2H),3.70(s,3H),
3.1−3.0(m,2H),1.92(s,3H),
1.9−1.3(m,5H),1.44(s,6H),
1.40(s,9H)。
【0103】(iv)(2S,3S)−3−(2−メトキ
シ−5−(2−メチル−3−オキソ−ブタン−2−イ
ル)−ベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩
酸塩(化合物87) この化合物は、化合物83と同じ方法で、化合物86か
ら調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.35−7.2
0(m,5H),7.02(dd,J=8Hz,3H
z,1H),6.90(d,J=3Hz,1H),6.
64(d,J=8Hz,1H),3.88(d,J=2
Hz,1H),3.65(d,J=14Hz,1H),
3.46(s,3H),3.35(d,J=14Hz,
1H),3.28−3.25(lH),2.9−2.7
(m,2H),2.2−1.8(m,2H),1.88
(s,3H),1.7−1.5(lH),1.40
(s,6H)。 融点:260−264℃。
【0104】実施例20:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノ−4−オキサ−シクロヘキシル)−2−メ
トキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩
酸塩(化合物91)の調製 (i)4−(1−シアノ−4−オキサ−シクロヘキシ
ル)アニソール(化合物88) DMSO(50ml)中の4−メトキシフェニルアセト
ニトリル(5g,34mmol)及び水素化ナトリウム
(2.8g,71mmol)の溶液に、2−クロロエチ
ルエーテル(5.3g,37mmol)を冷やしながら
加えた。この混合物を室温で3時間攪拌し、水で急冷
し、そしてジクロロメタンで抽出した。一緒にした抽出
物を、乾燥(硫酸ナトリウム)し、そして真空条件下で
濃縮して、油を得た。これを、カラムクロマトグラフィ
ーによって精製して、無色油として化合物88(5.3
g,24mmol,71%)を得た。1 H−NMR(CDCl3)7.46−6.90(m,3
H),4.13−3.79(m,4H),3.82
(s,3H),2.18−2.00(m,4H)。
【0105】(ii)5−(1−シアノ−4−オキサ−シ
クロヘキシル)−2−メトキシベンズアルデヒド(化合
物89) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物88から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
7.92−7.03(m,3H),4.16−3.83
(m,4H),3.97(s,3H),2.20−2.
00(m,4H)。 (iii)(2S,3S)−1−tert−ブトキシカル
ボニル−3−(5−(1−シアノ−4−オキサ−シクロ
ヘキシル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェ
ニルピペリジン(化合物90) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物89及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(CDCl3)7.62−6.80(m,8
H),5.47(br,1H),4.15−3.80
(m,8H),3.72(s,3H),3.24−2.
96(m,2H),2.20−1.50(m,8H),
1.40+1.36(s,9H)。
【0106】(iv)(2S,3S)−3−(5−(1−
シアノ−4−オキサ−シクロヘキシル)−2−メトキシ
ベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン二塩酸塩
(化合物91) この化合物は、化合物83と同じ方法で、化合物90か
ら調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.38−6.6
4(m,8H),4.14−2.76(m,11H),
3.52(s,3H),2.20−1.40(m,8
H)。 融点:269〜274℃。
【0107】実施例21:(2S,3S)−3−(5−
(1−シアノ−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル
エチル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニ
ルピペリジン二塩酸塩(化合物95) (i)3,3,3−トリフルオロ−2−(4−メトキシ
フェニル)−2−メチルプロピオニトリル(化合物9
2) この化合物は、特開昭62−234034号公報に記載
されている手順に従って調製した。 (ii)5−(1−シアノ−2,2,2−トリフルオロ−
1−メチルエチル)−2−メトキシベンズアルデヒド
(化合物93) この化合物は、化合物2と同じ方法で、化合物92から
調製した。1 H−NMR(CDCl3)10.47(s,1H),
8.00−7.10(m,3H),3.99(s,3
H),2.02(s,3H)。
【0108】(iii)(2S,3S)−1−tert−
ブトキシカルボニル−3−(5−(1−シアノ−2,
2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル)−2−メト
キシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン(化合
物94) この化合物は、化合物18と同じ方法で、化合物93及
び化合物17から調製した。1 H−NMR(CDCl3)7.60−6.80(m,8
H),5.50(br,1H),4.02−2.95
(m,6H),3.90(s,3H),2.10−1.
40(m,4H),2.07(s,3H),1.39
(s,9H)。
【0109】(iv)(2S,3S)−3−(5−(1−
シアノ−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチ
ル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピ
ペリジン二塩酸塩(化合物95) この化合物は、化合物83と同じ方法で、化合物94か
ら調製した。1 H−NMR(遊離塩基,CDCl3)7.43−6.7
0(m,8H),3.92−2.73(m,6H),
3.53(s,3H),2.18−1.40(m,4
H),1.90(s,3H)。 融点:285〜290℃。
【表1】
【表2】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/445 ACJ A61K 31/445 ACJ ACL ACL ACP ACP ACV ACV ADZ ADZ AED AED C07D 405/12 211 C07D 405/12 211 409/12 211 409/12 211

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数3
    〜6のシクロアルキル基、炭素数1〜6のハロアルキル
    基、又はテトラヒドロピラニル基であって、これらは、
    シアノ基、1,3−チアゾラニル基、COOR2基、C
    OR2基、OCOR2基、CONR34基、NR34基、
    NR5COR3基、及びC≡CR6基から選択した置換基
    1個以上を有し、R2は水素原子又は炭素数1〜4のア
    ルキル基であり、R3及びR4は、独立して、水素原子、
    炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数3〜6のシクロ
    アルキル基であり、R5は、炭素数1〜4のアルキル基
    又は炭素数3〜6のシクロアルキル基であり、そしてR
    6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素数1〜
    6のアルキル基、COOH基、COO(炭素数1〜4の
    アルキル)基、又はフェニル基であり;Xは、炭素数1
    〜6のアルコキシ基又は炭素数1〜6のハロアルコキシ
    基であり;そして、Arは、場合によりハロゲン原子で
    置換されていることのあるフェニル基である]で表され
    る化合物又は薬剤学的に許容することのできるその塩。
  2. 【請求項2】 R1が、炭素数1〜6のアルキル基、炭
    素数3〜6のシクロアルキル基、炭素数1〜6のハロア
    ルキル基、又はテトラヒドロピラニル基であり、これら
    は、シアノ基、1,3−チアゾラニル基、COOR
    2基、COR2基、NR5COR3基、及びC≡CR6基か
    ら選択した置換基1個以上を有し、R2、R3及びR
    5が、独立して、炭素数1〜4のアルキル基であり、そ
    してR6が、水素原子、シアノ基、炭素数1〜4のアル
    キル基、COO(炭素数1〜4のアルキル)基、又はフ
    ェニル基である請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Xが、メトキシ基又はイソプロポキシ基
    であって、フェニル環の2位に存在し;そしてArがフ
    ェニル基である請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1が、炭素数1〜4のアルキル基、シ
    クロプロピル基、又は炭素数1〜4のハロアルキル基で
    あり、これらが、シアノ基、C≡CH、又はCOCH3
    で置換されている請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Xがメトキシ基である請求項4に記載の
    化合物。
  6. 【請求項6】 (2S,3S)−3−(5−(1−シア
    ノシクロプロピル)−2−メトキシベンジル)アミノ−
    2−フェニルピペリジン二塩酸塩又はその塩;(2S,
    3S)−3−(5−(1−シアノエチル)−2−メトキ
    シベンジル)アミノ−2−フェニル−1−ピペリジン又
    はその塩;(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−
    (1,1−ジメチル−2−プロピニル)ベンジル)アミ
    ノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;(2S,3
    S)−3−(5−(1−シアノ−1−メチルエチル)−
    2−メトキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジ
    ン又はその塩;(2S,3S)−3−(5−(1,1−
    ジシアノエチル)−2−メトキシベンジル)アミノ−2
    −フェニルピペリジン又はその塩;(2S,3S)−3
    −(5−(1−シアノ−1−メチルエチル)−2−イソ
    プロポキシベンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン
    又はその塩;(2S,3S)−3−(5−(2−シアノ
    −1,1−ジメチルエチル)−2−メトキシベンジル)
    アミノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;(2S,
    3S)−3−(5−シアノメチル−2−メトキシベンジ
    ル)アミノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;(2
    S,3S)−3−[5−(2−プロピニル)−2−メト
    キシベンジル]アミノ−2−フェニルピペリジン又はそ
    の塩;(2S,3S)−3−(2−メトキシ−5−(2
    −メチル−3−オキソ−ブタン−2−イル)−ベンジ
    ル)アミノ−2−フェニルピペリジン又はその塩;及び
    (2S,3S)−3−(5−(1−シアノ−2,2,2
    −トリフルオロ−1−メチルエチル)−2−メトキシベ
    ンジル)アミノ−2−フェニルピペリジン又はその塩か
    ら選択した請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の化合物又は薬剤学的に
    許容することのできるその塩の治療有効量、及び薬剤学
    的に許容することのできる担体を含み、対象哺乳類にお
    ける、サブスタンスPに対するアンタゴニスト活性が要
    求される医学的状態の予防又は治療用医薬組成物。
  8. 【請求項8】 対象哺乳類の医学的状態が、アレルギー
    性障害、脈管形成、胃腸障害、中枢神経系障害、炎症性
    疾病、嘔吐、尿失禁、痛み、片頭痛、日焼け、及びヘリ
    コバクター・ピロリ(Helicobacter py
    lori)によって起こされる疾病、障害及び不調から
    選択されるものである請求項7に記載の医薬組成物。
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