JPH11138078A - 一液化システム - Google Patents

一液化システム

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JPH11138078A
JPH11138078A JP9308804A JP30880497A JPH11138078A JP H11138078 A JPH11138078 A JP H11138078A JP 9308804 A JP9308804 A JP 9308804A JP 30880497 A JP30880497 A JP 30880497A JP H11138078 A JPH11138078 A JP H11138078A
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stirring
mixing
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Koji Noda
田 浩 二 野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複成分混合硬化型の接着剤やシーリング剤な
どを少なくとも2成分に分離して収納しつつ、使用時に
これらの成分を混合撹拌して、目地などの被塗布部分に
簡単に塗布することが可能な複成分混合型塗布容器を提
供する。 【解決手段】 筒状の塗布容器本体2の内部に複成分混
合型の少なくとも2成分16,17をそれぞれ分離して
収容するとともに、塗布容器本体の内部に上下方向に摺
動自在に嵌装した撹拌部材11を備えており、塗布容器
本体の上部に形成された吐出口9より、棒状部材20を
塗布容器本体内に挿脱自在に挿入して撹拌部材と脱着自
在に係合させ、棒状部材を上下方向に移動させて、撹拌
部材を塗布容器本体内において上下に移動させることに
より、塗布容器本体内に収容した成分を混合撹拌するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、二液混合
硬化型の接着剤やシーリング剤などを塗布するための複
成分混合型塗布容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、複層ガラス、目地の
シーリング剤、接着剤として、分子末端に反応性ケイ素
基を有するポリオキシプロピレン(MS)、特開平1−
198673号に開示されるような、分子末端に反応性
ケイ素基を有するイソブチレン系重合体(PIB)およ
び水添ポリブタジエン系重合体などの加熱架橋硬化型の
シーリング剤、また、特開平4−15937号に開示さ
れるような、粘性を付与して仮止め性能を付与するため
に、これらの加熱架橋硬化型のシーリング剤にホットメ
ルトブチルなどのホットメルト樹脂をブレンドしたシー
リング剤がある。
【0003】これらの反応型ポリマーを、目地などに塗
布する際には、 これらの反応型ポリマー、 Sn系硬化触媒、アミン系硬化触媒などの硬化触
媒、 水分、 無機フィラーなどの充填剤、老化防止剤、 シランカップリング剤などの接着付与剤、 必要に応じて色粉、 などとともに用いるのが通常である。
【0004】そして、この場合、これらは一液タイプま
たは二液タイプとして用いられている。すなわち、一液
タイプとして用いる場合には、図12に示したように、
円筒形状の塗布容器(カートリッジ)100に、上記
〜の成分を、の水分を完全脱水して混合した状態で
同時に充填包装している。
【0005】そして、使用時には、図14に示したよう
な別途用意したコーキングガン120を用いている。す
なわち、コーキングガン120のストッパー130を矢
印方向に解除して、ハンドル121を矢印方向に引っ張
り、これにともないハンドル121のハンドル棒部材1
22先端に連結した押し出し部材123を矢印方向に移
動させて、コーキングガン本体124に設けた装着部1
25に、塗布容器100を装着する。その後、このコー
キングガン120のトリガー126を把持して矢印方向
に握ることによって、トリガー126に連結したハンド
ル棒押し出し部材127を介して押し出し部材123が
矢印と反対方向に移動して、塗布容器底部101に設け
られた底部ピストン部材102を、上部に設けられた吐
出口103方向に押しつけて、吐出口103に装着した
吐出部材104の吐出口105からシーリング剤Aが吐
出され、空気中の水分と反応して硬化するようになって
いる。
【0006】一方、二液タイプとして用いる場合には、
図13に示したように、いわゆる4L缶と呼ばれる円筒
状の容器200に、例えば、その底部に主材201とし
て、上記の反応型ポリマーと水分を含んだの充填
剤、老化防止剤を、容器200の底部202に充填した
後、内蓋203で閉蓋した後、内蓋203の上部に上記
の硬化触媒との接着付与剤を充填した硬化剤用容器
204を配置した後、必要に応じて、の色粉を充填し
た色粉用袋205をその上部に配置して、上蓋206で
閉蓋して梱包している。
【0007】そして、使用時には、上蓋206を開蓋し
て、硬化剤用容器204と色粉用袋205を取り出した
後、内蓋203を開蓋して、硬化剤用容器204と色粉
用袋205からそれぞれ、硬化剤および色粉を取り出し
て、主材201中に入れて、混合撹拌して、図15に示
したように、別途用意したカートリッジ250に吸い上
げて、目地などに塗布して使用している。
【0008】すなわち、このカートリッジ250は、円
筒状のシリンダー本体251と、シリンダー本体251
内に摺動自在に嵌装したピストン部材253と、ピスト
ン部材253に連結したピストン棒部材254に接続し
たハンドル255と、シリンダー本体251に接続した
トリガー部分256と、シリンダー本体251の先端に
脱着自在に装着した吐出口部材257を備えている。そ
して、使用時には、カートリッジ250先端に装着した
吐出口部材257を容器200内に浸漬した後、カート
リッジ250のストッパー258を矢印方向に解除し
て、ハンドル255を矢印方向に引っ張り、これにとも
ないハンドル255のピストン棒部材254先端に連結
したピストン部材253を矢印方向に移動させて、容器
200にて混合撹拌したシーリング剤をシリンダー本体
251内に吸い上げる。
【0009】その後、このカートリッジ250のトリガ
ー252を把持して矢印方向に握ることによって、トリ
ガー252に連結したピストン棒押し出し部材259を
介してピストン部材253が矢印と反対方向に移動して
吐出部材257の吐出口からシーリング剤が押し出され
て吐出されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した一
液タイプのものでは、中低層ビルなどの内装に用いるの
が通常であるが、この場合、色も含めて、何十〜何百種
類もの在庫を準備しなければならず、在庫のスペースな
どが必要である。また、一液タイプの場合、の充填剤
に水分が含まれているので、カートリッジに充填する際
に、熱をかけたり、減圧にして脱水するなどの煩雑な脱
水操作が必要であり、設備が必要でコスト高となってい
た。
【0011】一方、二液タイプのものでは、このような
脱水操作は不要であるが、主材201、硬化剤用容器2
04、色粉用袋205を別々に配置し、内蓋203およ
び上蓋206で閉蓋して梱包する必要があるため、その
梱包作業が煩雑であり、梱包容器の構造も複雑となり、
コストも高くなっている。
【0012】また、二液タイプの場合、使用時に、内蓋
203および上蓋206を開蓋し、硬化剤用容器20
4、色粉用袋205から硬化剤および色粉を取り出し
て、主材201中に入れて混合撹拌し、別途用意した図
15に示した構造のカートリッジ250に吸い上げなけ
ればならず、煩雑な作業が必要であり、しかも、複雑な
構造の専用の混合撹拌装置が必要となる。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みて、複成
分混合硬化型の接着剤やシーリング剤などを少なくとも
2成分に分離して収納しつつ、使用時にこれらの成分を
混合撹拌して、目地などの被塗布部分に簡単に塗布する
ことが可能な複成分混合型塗布容器を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
および目的を達成するために発明なされたものであっ
て、本発明の複成分混合型塗布容器は、筒状の塗布容器
本体の内部に複成分混合型の少なくとも2成分をそれぞ
れ分離して収容するとともに、塗布容器本体の内部に上
下方向に摺動自在に嵌装した撹拌部材を備えており、前
記塗布容器本体の上部に形成された吐出口より、棒状部
材を塗布容器本体内に挿脱自在に挿入して撹拌部材と脱
着自在に係合させ、棒状部材を上下方向に移動させて、
撹拌部材を塗布容器本体内において上下に移動させるこ
とにより、塗布容器本体内に収容した前記成分を混合撹
拌するように構成したことを特徴とする。
【0015】このように構成することによって、使用時
に、塗布容器本体の上部に形成された吐出口より、棒状
部材を塗布容器本体内に挿入して撹拌部材と係合させ棒
状部材を上下方向に移動させて、撹拌部材を塗布容器本
体内において上下に移動させることにより、塗布容器本
体内に収容した複数の成分を簡単に混合撹拌できる。そ
して、混合撹拌した後に、棒状部材と撹拌部材との係合
を解除した後、棒状部材を容器本体内より取り出せば、
塗布容器本体の上部に形成された吐出口から混合撹拌さ
れた成分を目地などの被塗布部分に簡単に塗布すること
ができる。
【0016】従って、複数の成分を脱水操作などの操作
を必要とせず簡単に収納でき、その構造も簡単であり、
部品点数も少なく、廃棄物が少量ですむ。さらに、棒状
部材の繰り返し使用により廃棄物が少量ですむ。しかも
別途撹拌装置を用いることなく、現場にて各成分を簡単
に混合撹拌できるので、その塗布作業が容易に行える。
【0017】また、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記撹拌部材には、上下方向に貫通する少なくとも
一つの撹拌孔が形成されていることを特徴とする。これ
により、撹拌孔を通して、各成分が撹拌されることにな
るので、より混合撹拌効果が促進される。
【0018】さらに、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の前記各成分の間には、フィルム
状の分離部材が形成されていることを特徴とする。これ
によって、不使用時において、運搬などの際に各成分が
混合して、容器本体内で反応して使用前に硬化などを起
こすのを防止することができる。
【0019】また、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記各成分が塗布容器本体内に上下方向に配置され
ていることを特徴とする。これにより、撹拌部材を塗布
容器本体内において上下に移動させることにより、複数
の成分を均一の混合撹拌できる。
【0020】さらに、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の上部に形成された吐出口に、棒
状部材を液密状態で挿通摺動可能な挿通孔が形成され
た、前記成分の漏洩を防止する保護キャップ部材を脱着
自在に装着するように構成されていることを特徴とす
る。
【0021】このように構成することによって、塗布容
器本体の上部に形成された吐出口を介して挿入して撹拌
部材と係合した棒状部材を上下方向に移動させて、撹拌
部材を塗布容器本体内において上下に移動させることに
より、塗布容器本体内に収容した複数の成分を混合撹拌
する際に、吐出口を介して、塗布容器本体内に収容した
成分が漏洩するのが防止できる。
【0022】また、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の上部に形成された吐出口に、撹
拌部材にて混合撹拌された溶液を、吐出口から吐出する
際にさらに前記成分の混合撹拌を促進する混合翼部材が
内部に形設された混合吐出部材を、脱着自在に装着する
ように構成されていることを特徴とする。
【0023】これによって、撹拌部材にて混合撹拌され
た成分を、混合吐出部材を通過させ、混合翼部材によっ
て、吐出口から吐出する前記成分の混合撹拌をより促進
することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の複成分混合型塗布容器の第1の実施例の部分切欠
斜視図、図2は、図1の複成分混合型塗布容器の縦断面
図である。
【0025】図1及び図2において、本発明の複成分混
合型塗布容器1は、略円筒形状の塗布容器本体2と、塗
布容器本体2の底部3に設けられ塗布容器本体2の内壁
4上を上下方向に摺動可能に装着された略カップ形状の
底部ピストン部材5とを備えている。
【0026】また、塗布容器本体2の上部には、上壁6
が設けられており、その中央部分には、吐出孔7が設け
られている。吐出孔7の周囲は、上壁6よりも上方に突
出し、その外周に雄ねじ8が螺設された吐出口9が形成
されている。そして、この吐出口の雄ねじ8に螺合する
雌ねじ32が内壁に形成されたゴムなどの弾性部材、フ
ッ素樹脂、ポリエチレンなどの合成樹脂から構成された
保護キャップ部材30が、吐出口9に予め螺着されてい
る。この保護キャップ部材30には、後述する棒状部材
20を液密状態で挿通摺動可能な挿通孔31が形成され
ている。また、この保護キャップ部材30は、吐出口9
に予め螺着したが、使用時に螺着するようにすることも
可能である。
【0027】また、吐出口9には、使用時に、後述する
ように棒状部材20の先端21などの先の尖った部材な
どで突き刺すことによってその仮着状態が解除された
り、または孔を開けることができる閉塞部材10によっ
て閉塞されている。
【0028】さらに、この吐出口9は、後述するよう
に、使用時に保護キャップ部材30を吐出口9から取り
外した後、別途、図3に示したような形状の本発明の複
成分混合型塗布容器1とともに用いるために用意された
混合吐出部材40の内壁41の下端に設けられた雌ねじ
42を吐出口9の雄ねじ8に螺着させて係合することが
できるようになっている。この混合吐出部材40は、断
面略円錐形状であって、その内壁41に、螺旋形状の混
合翼部材43が形成されており、この中を容器本体2か
ら吐出された成分が通過することによって撹拌され、撹
拌混合が促進されて混合吐出部材40の上部に設けられ
た吐出孔44より吐出されるようになっている。
【0029】なお、本実施例の場合には、吐出口9と保
護キャップ部材30を螺着によって係合したが、図4に
示したように、吐出口9の外周に嵌合凸部9aを、保護
キャップ部材30の内壁にこの嵌合凸部9aに嵌合する
嵌合凸部34を設けて、この保護キャップ部材30を合
成樹脂などの可撓性の材料から構成して、これらを嵌合
するようにして脱着自在に係合するようにしてもよい。
また、この構造を、図示しないが、吐出口9と混合吐出
部材40との係合の場合にも同様に適用することも勿論
可能である。
【0030】塗布容器本体2の底部3の近傍には、略円
盤形状の撹拌部材11が塗布容器本体2の内壁4に嵌着
されており、撹拌部材11は塗布容器本体2の内壁4上
を上下方向に摺動自在に構成されている。この撹拌部材
11の上部中央部分には、円筒形状の係合部12が形成
されており、この係合部12の内壁13に雌ねじ14が
螺設されており、後述するように、別途用意した棒状部
材20の先端21に螺設された雄ねじ22と螺合して係
合できるように構成されている。
【0031】なお、本実施例の場合には、撹拌部材11
を塗布容器本体2の底部3の近傍に予め配置したが、撹
拌部材11を塗布容器本体2の上壁6近傍に予め位置さ
せておくことも勿論可能である。
【0032】また、撹拌部材11には、上下方向に貫通
する複数の撹拌孔15が形成されており、混合撹拌効果
を向上するようになっている。なお、この撹拌部材11
の厚さは、特に限定されるものではなく、また、撹拌部
材11に設けられた撹拌孔15の数は少なくとも一つで
あればよく、その形状も本実施例のように円形とする
他、例えば楕円形状にするなど適宜変更可能であり何ら
限定されるものではない。
【0033】また、この場合、撹拌部材を円盤形状とし
たが、例えば、図5に示したように、星形の複数の突設
部11aを有する形状として、突設部11a,11aの
間を撹拌孔15’としたもの、図6に示したように、螺
旋形状の羽根部材11bとして、螺旋形状の撹拌孔1
5”を形成して、その混合撹拌効果を向上するようにし
たものなど、適宜変更可能である。
【0034】一方、塗布容器本体2内には、塗布容器本
体2の底部3の底部ピストン部材5の上方部分に、第1
成分収容部16が、その上部に第2成分収容部17がそ
れぞれ、塗布容器本体2の内壁4に固着されたフィルム
状の分離部材18を介して相互に分離した状態で収容さ
れている。なお、この分離部材18は、後述するよう
に、棒状部材20を吐出口9を介して塗布容器本体2内
に挿入した際に、棒状部材20の先端部で容易に突き破
ることができ、撹拌部材11の上下移動によって塗布容
器本体2の内壁4との固着状態が解除できるように、例
えば、ビニールなどの薄い合成樹脂フィルム、アルミ箔
などから構成されている。また、この分離部材18は、
第1成分収容部16に収容した成分と第2成分収容部1
7に収容した成分とが、混ざりにくい成分である場合に
は、省略可能である。
【0035】また、本実施例では、第1成分収容部16
と第2成分収容部17との二つの成分収容部に分離して
収容したが、図7に示したように三つ以上の複数の成分
に分離して収容することも可能である。
【0036】また、塗布容器本体2、底部ピストン部材
5、撹拌部材11の材質は特に限定されるものではな
く、塗布容器本体2に収容する成分に応じて、例えば、
アルミなどの金属、フッ素樹脂、ポリエチレンなどの合
成樹脂、ダンボールなどの紙の表面にアルミを蒸着した
ものなどが使用可能であり、これらを適宜組み合わせる
ことも可能である。さらに、これらの部材の寸法、形状
も適宜変更可能であり、例えば、塗布容器本体2の形状
を多角形円筒状にしてこれに応じて底部ピストン部材
5、撹拌部材11の形状も多角形盤状とすることも可能
である。
【0037】このように構成される塗本発明の複成分混
合型塗布容器1は、下記のようにして使用される。先
ず、例えば、前述したの反応型ポリマーと水分を含ん
だの充填剤、老化防止剤を主材として、第1成分収容
部16に収容するとともに、の硬化触媒との接着付
与剤および必要に応じての色粉を副剤として第2成分
収容部17に収容する。なお、これらの成分の組み合わ
せ、収容部分は適宜変更可能であることは勿論である。
【0038】そして、使用に際して、図8に示したよう
に、予め保護キャップ30に形成された挿通孔31か
ら、別途、図8に示したような形状の本発明の複成分混
合型塗布容器1とともに用いるために用意された棒状部
材20を用いて押し込んだり又はねじこんだりすること
によって、その先端部21を、吐出口9を介して塗布容
器本体2内に挿入して、閉塞部材10の仮着状態を解除
して孔を開ける。なお、この場合、閉塞部材10の仮着
状態を解除して孔を開けるには、棒状部材20を用いな
いで、ドライバーなどの工具などで開けることも勿論可
能である。また、この棒状部材20の上端には、図示し
ないが、把持しやすいように、径を大きく太くした把持
部分を設けることも可能である。
【0039】さらに、このように孔を開けた後、図9に
示したように、棒状部材20を塗布容器本体2内にさら
に挿入して、その先端部21で分離部材18を突き破っ
て、塗布容器本体2の底部3に位置する撹拌部材11の
係合部12の内壁13に形成された雌ねじ14に、棒状
部材20の先端21に螺設された雄ねじ22を螺合させ
て係合する。
【0040】なお、この螺合に際しては、塗布容器本体
2の内壁4と撹拌部材11の外周11aとがある程度摩
擦を有するので、棒状部材20の回転とともに撹拌部材
11が回転しないようになっているので螺着できるよう
になっている。
【0041】この状態で、図9の一点鎖線で示したよう
に、棒状部材20を保護キャップ30の挿通孔31をガ
イドとして、上方に引くことにより、撹拌部材11が塗
布容器本体2の内壁4上を上方向に摺動して、撹拌部材
11によって、第1成分収容部16に収容した主材と、
第2成分収容部17に収容した副剤とが撹拌混合され
る。なお、この際、撹拌部材11に上下方向に貫通して
形成された複数の撹拌孔15により、撹拌流が生じて混
合撹拌効果が向上するようになっている。
【0042】また、この際、棒状部材20を上下方向に
さらに移動させることによって、撹拌部材11を塗布容
器本体2内を上下に移動させて、両成分をさらに撹拌混
合することもできる。
【0043】このように、塗布容器本体2内の両成分を
撹拌混合した後、棒状部材20の先端21の雄ねじ22
と撹拌部材11の係合部12の雌ねじ14との螺合によ
る係合を状態を解除した後、棒状部材20を塗布容器本
体2内から取り出す。
【0044】なお、この際、撹拌部材11は、塗布容器
本体2の底部に位置させて取り出すようにすれば、吐出
口9から混合成分が吐出されるのを妨げないので好まし
い。そして、図10に示したように、保護キャップ部材
30を吐出口9から取り外した後、別途、図3に示した
ような形状の本発明の複成分混合型塗布容器1とともに
用いるために用意された混合吐出部材40の内壁に設け
られた雌ねじ41を吐出口9の雄ねじ8に螺着させて係
合する。
【0045】この混合吐出部材40は、断面略円錐形状
であって、その内壁41に、螺旋形状の混合翼部材43
が形成されており、この中を容器本体2から吐出された
成分が通過することによって、混合翼部材43によって
撹拌混合が促進されて混合吐出部材40の上部に設けら
れた吐出孔44より吐出されるようになっている。
【0046】したがって、この状態で、別途用意したコ
ーキングガン(図示せず)に、複成分混合型塗布容器1
を装着した後、このコーキングガンを用いて、塗布容器
本体底部に設けられた底部ピストン部材5を、図10の
矢印および一点鎖線で示したように、上部に設けられた
吐出孔44方向に押しつけて、この吐出孔44を、例え
ば、被塗布部分の目地などの部分にあてれば、混合され
た混合成分(シーリング剤)が塗布され、直ちに硬化す
る。
【0047】なお、容器本体2内での撹拌混合が十分で
ある場合には、混合吐出部材40を用いずに、図12に
示したような、従来タイプのの吐出部材104を用いる
ことも勿論可能である。
【0048】図11は、本発明の複成分混合型塗布容器
の第2の実施例を示す図2と同様な縦断面図である。な
お、この実施例の複成分混合型塗布容器は、基本的に
は、前述した図1に示した第1の実施例の複成分混合型
塗布容器と同様な構造であり、同一部材には同一の参照
番号を付している。
【0049】本実施例の場合には、図1に示した第1の
実施例の複成分混合型塗布容器では、撹拌部材11の係
合部12と棒状部材20の先端21とを螺着によって係
合したが、図11に示したように、棒状部材20の先端
部21の外周に嵌合凸部23を、係合部12の内壁13
に係合凹部13aを設けて、係合部を合成樹脂などの可
撓性の部材から構成して、これらを嵌合するようにして
脱着自在に係合するようにしたものである。
【0050】この場合には、図11の実線で示したよう
に、棒状部材20を塗布容器本体2の底部3に位置する
撹拌部材11に上方に押しつけるだけで、棒状部材20
の先端の嵌合凸部23が係合部12の係合凹部13aに
係合して、棒状部材20と撹拌部材11とが係合され、
図 の一点鎖線で示したように、棒状部材20を撹拌部
材11が容器本体2の上壁6に当接した位置からさらに
上方に引き上げるだけで、自動的に棒状部材20と撹拌
部材11との係合が解除できるのでより便利に構成され
ている。
【0051】なお、本発明の複成分混合型塗布容器は、
二液混合硬化型の接着剤やシーリング剤に限らず、例え
ば、マヨネーズとケチャップを混合してパンなどの食品
に塗布する際など、液体の混合の場合に限らず、液体と
流動体との混合、流動体同士の混合、固体と液体の混合
など、あらゆる分野の複成分混合型の成分を混合して塗
布する塗布容器として適用することが可能であり、何ら
限定されるものではない。
【0052】
【発明の効果】本発明のによれば、使用時に、塗布容器
本体の上部に形成された吐出口より、棒状部材を塗布容
器本体内に挿入して撹拌部材と係合させ棒状部材を上下
方向に移動させて、撹拌部材を塗布容器本体内において
上下に移動させることにより、塗布容器本体内に収容し
た複数の成分を簡単に混合撹拌できる。
【0053】そして、混合撹拌した後に、棒状部材と撹
拌部材との係合を解除した後、棒状部材を容器本体内よ
り取り出せば、塗布容器本体の上部に形成された吐出口
から混合撹拌された溶液を目地などの被塗布部分に簡単
に塗布することができる。
【0054】従って、複数の成分を脱水操作などの操作
を必要とせず簡単に収納でき、その構造も簡単であり、
部品点数も少なく、廃棄物が少量ですむ。さらに、棒状
部材の繰り返し使用により廃棄物が少量ですむ。しかも
別途撹拌装置を用いることなく、現場にて各成分を簡単
に混合撹拌できるので、その塗布作業が容易に行える。
【0055】また、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記撹拌部材には、上下方向に貫通する少なくとも
一つの撹拌孔が形成されているので、この撹拌孔を通し
て、各成分が撹拌されることになるので、より混合撹拌
効果が促進される。
【0056】さらに、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の前記各成分の間には、フィルム
状の分離部材が形成されているので、不使用時におい
て、運搬などの際に各成分が混合して、容器本体内で反
応して使用前に硬化などを起こすのを防止することがで
きる。
【0057】また、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の上部に形成されて吐出口に、棒
状部材を液密状態で挿通摺動可能な挿通孔が形成され
た、前記成分の漏洩を防止する保護キャップ部材を脱着
自在に装着するように構成されているので、塗布容器本
体の上部に形成された吐出口を介して挿入して撹拌部材
と係合した棒状部材を上下方向に移動させて、撹拌部材
を塗布容器本体内において上下に移動させることによ
り、塗布容器本体内に収容した複数の成分を混合撹拌す
る際に、吐出口を介して、塗布容器本体内に収容した成
分が漏洩するのが防止できる。
【0058】さらに、本発明の複成分混合型塗布容器で
は、前記塗布容器本体の上部に形成された吐出口に、撹
拌部材にて混合撹拌された溶液を、吐出口から吐出する
際にさらに前記成分の混合撹拌を促進する混合翼部材が
内部に形設された混合吐出部材を、脱着自在に装着する
ように構成されているので、撹拌部材にて混合撹拌され
た成分を、混合吐出部材を通過させ、混合翼部材によっ
て、吐出口から吐出する前記成分の混合撹拌をより促進
することができる。
【0059】従って、本発明によれば、複成分混合硬化
型の接着剤やシーリング剤などを少なくとも2成分に分
離して収納しつつ、使用時にこれらの成分を混合撹拌し
て、目地などの被塗布部分に簡単に塗布することが可能
な複成分混合型塗布容器を提供でき、しかも、例えば、
マヨネーズとケチャップを混合してパンなどの食品に塗
布する際など、液体の混合の場合に限らず、液体と流動
体との混合、流動体同士の混合、固体と液体の混合な
ど、あらゆる分野の複成分混合型の成分を混合して塗布
する塗布容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の複成分混合型塗布容器の第1
の実施例の部分切欠斜視図である。
【図2】図2は、図1の複成分混合型塗布容器の縦断面
図である。
【図3】図3は、本発明の複成分混合型塗布容器ととも
に用いる混合吐出部材を装着した状態を示す部分拡大断
面図である。
【図4】図4は、本発明の複成分混合型塗布容器の保護
キャップ部材と吐出口の係合状態を示す別の実施例の部
分拡大断面図である。
【図5】図5は、本発明の複成分混合型塗布容器の撹拌
部材の別の実施例を示す上面図である。
【図6】図6は、本発明の複成分混合型塗布容器の撹拌
部材の別の実施例を示す部分拡大斜視図である。
【図7】図7は、本発明の複成分混合型塗布容器の別の
実施例の縦断面図である。
【図8】図8は、本発明の複成分混合型塗布容器に棒状
部材を挿入する状態を説明する縦断面図である。
【図9】図9は、本発明の複成分混合型塗布容器の撹拌
部材に棒状部材を装着して撹拌混合する状態を説明する
縦断面図である。
【図10】図10は、本発明の複成分混合型塗布容器の
吐出口に混合吐出部材を装着して使用する状態を説明す
る縦断面図である。
【図11】図11は、本発明の複成分混合型塗布容器の
第2の実施例の縦断面図である。
【図12】図12は、従来の一液タイプの塗布容器の縦
断面図である。
【図13】図13は、従来の二液タイプの塗布容器の縦
断面図である。
【図14】図14は、従来の一液タイプの塗布容器をコ
ーキングガンを用いて使用する状態を説明する概略図で
ある。
【図15】図15は、従来の二液タイプの塗布容器とと
もに用いるカートリッジの概略図である。
【符号の説明】
1・・・・複成分混合型塗布容器 2・・・・塗布容器本体 5・・・・底部ピストン部材 7・・・・吐出孔 8・・・・雄ねじ 9・・・・吐出口 10・・・・閉塞部材 11・・・・撹拌部材 12・・・・係合部 14・・・・雌ねじ 15・・・・撹拌孔 16・・・・第1成分収容部 17・・・・第2成分収容部 18・・・・分離部材 20・・・・棒状部材 22・・・・雄ねじ 30・・・・保護キャップ部材 31・・・・挿通孔 32・・・・雌ねじ 40・・・・混合吐出部材 42・・・・雌ねじ 43・・・・混合翼部材 44・・・・吐出孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の塗布容器本体の内部に複成分混合
    型の少なくとも2成分をそれぞれ分離して収容するとと
    もに、塗布容器本体の内部に上下方向に摺動自在に嵌装
    した撹拌部材を備えており、 前記塗布容器本体の上部に形成された吐出口より、棒状
    部材を塗布容器本体内に挿脱自在に挿入して撹拌部材と
    脱着自在に係合させ、棒状部材を上下方向に移動させ
    て、撹拌部材を塗布容器本体内において上下に移動させ
    ることにより、塗布容器本体内に収容した前記成分を混
    合撹拌するように構成したことを特徴とする複成分混合
    型塗布容器。
  2. 【請求項2】 前記撹拌部材には、上下方向に貫通する
    少なくとも一つの撹拌孔が形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の複成分混合型塗布容器。
  3. 【請求項3】 前記塗布容器本体の前記各成分の間に
    は、フィルム状の分離部材が形成されていることを特徴
    とする請求項1又は2のいずれかに記載の複成分混合型
    塗布容器。
  4. 【請求項4】 前記各成分が塗布容器本体内に上下方向
    に配置されていることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の複成分混合型塗布容器。
  5. 【請求項5】 前記塗布容器本体の上部に形成された吐
    出口に、棒状部材を液密状態で挿通摺動可能な挿通孔が
    形成された、前記成分の漏洩を防止する保護キャップ部
    材を脱着自在に装着するように構成されていることを特
    徴とする請求項1から4のいずれかに記載の複成分混合
    型塗布容器。
  6. 【請求項6】 前記塗布容器本体の上部に形成された吐
    出口に、撹拌部材にて混合撹拌された溶液を、吐出口か
    ら吐出する際にさらに前記成分の混合撹拌を促進する混
    合翼部材が内部に形設された混合吐出部材を、脱着自在
    に装着するように構成されていることを特徴とする請求
    項1から5のいずれかに記載の複成分混合型塗布容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051853A (ja) * 2008-08-26 2010-03-11 Meisei Ind Co Ltd 充填装置、及び、その充填装置を用いた充填方法
JP2011074614A (ja) * 2009-09-29 2011-04-14 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 無機系アンカーの水中施工方法

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