JPH11136770A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JPH11136770A
JPH11136770A JP9334914A JP33491497A JPH11136770A JP H11136770 A JPH11136770 A JP H11136770A JP 9334914 A JP9334914 A JP 9334914A JP 33491497 A JP33491497 A JP 33491497A JP H11136770 A JPH11136770 A JP H11136770A
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JP
Japan
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call
prohibition
unit
permission
information
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JP9334914A
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English (en)
Inventor
Taiji Hagita
泰治 萩田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は通話禁止領域内での子機による発信と
着信を適切に禁止し、利用性の良好な無線通信システム
を提供する。 【解決手段】発信許可/禁止及び警告表示のオン/オフ
設定と着信許可/禁止及び番号通知のオン/オフ設定が
行われた状態で、公衆回線網から通話禁止領域内の子機
への着信があると、着信禁止/許可設定がいずれに設定
されているかをチェックし、着信許可に設定されている
と、公衆回線網から入力される受信信号と受信情報を親
局に渡し、親局からの送信信号と送信情報を公衆回線網
に送出して、通常の呼接続を行った後、通常の着信時の
通話を可能にする。子機への着信時、着信が禁止されて
いると、着信を禁止するとともに、番号通知の設定状態
に応じて、送信側の電話番号の子機への通知あるいは非
通知を行う(ステップS1〜ステップS5)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信システム
に関し、特に、携帯電話装置やPHS等の携帯端末を利
用した無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話端末装置のパーソナル化
が急激に進行し、電話機においては、アナログコードレ
ス電話の他に、通話品質の向上したディジタル方式コー
ドレス電話も登場している。また、簡易型次世代コード
レス電話システム(Personal Handy-phone System :P
HS)が規格化され、ディジタル自動車電話・携帯電話
システム(Japan Digital Cordless phone:JDC)も
実用化されて、携帯電話機の一般利用者の加入者数は、
増加の傾向にある。
【0003】このような携帯端末は、携帯性に優れてい
るため、どのような場所にも携帯され、通話可能エリア
内である限り、場所を問わずに着信が可能であるととも
に、発信が可能となっている。
【0004】一方、オフィスの会議室、病院、列車の客
車及び劇場内等においては、時間帯や状況等によって
は、当該場所内での携帯端末の使用は、他人に迷惑にな
る等のため、携帯端末の使用が禁止される必要がある。
【0005】そこで、従来、携帯端末においては、着信
時の呼出音を小さい音に設定したり、呼出音を消して振
動により着信を通知し、着信音が他人に与える迷惑を解
消することが行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の携帯電話等の携帯端末においては、着信音を
小さくしたり、呼出音を消して振動により着信を通知す
るようになっていたため、通話可能エリア内である限
り、着信及び発信されて、通話が行われる。ところが、
上記オフィスの会議室、病院、列車の客車及び劇場内等
においては、時間帯や状況等によっては、当該場所内で
の携帯端末を使用した通話自体が、他人に迷惑になるた
め、携帯端末の使用が禁止される必要がある。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、親機が所
定の通話禁止領域内に配設され、親機の制御手段が、当
該通話禁止領域内の子機とのみリンクを確立して、当該
子機による通信を禁止することにより、オフィスの会議
室、病院、列車の客車及び劇場内等の子機による通話を
禁止したい通話禁止領域内での子機による通話を適切に
禁止し、無線通信システム、特に、子機の適切な利用を
確実に行うことのできる無線通信システムを提供するこ
とを目的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、通話禁止領域内の
子機から発信要求があると、当該発信を禁止するととも
に、通話禁止領域である旨の警告情報を当該子機に通知
することにより、通話禁止領域内であることを子機の利
用者に分かるようにし、子機の利用性を向上させるとと
もに、子機のより適切な利用を行うことのできる無線通
信システムを提供することを目的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、通話禁止領域内の
子機への着信があると、当該子機への着信を禁止すると
ともに、当該着信の発信側から受け取った当該発信側の
電話番号を当該子機に通知することにより、子機の利用
者に着信があった旨及びその相手先の電話番号が分かる
ようにして、子機の利用性を向上させるとともに、子機
のより適切な利用を行うことのできる無線通信システム
を提供することを目的としている。
【0010】請求項4記載の発明は、通話禁止領域内で
の子機による発信の禁止と許可及び子機への着信の禁止
と許可をそれぞれ設定可能とし、当該設定状態に応じ
て、通話禁止領域内での子機による発信の禁止と許可及
び子機への着信の禁止と許可を制御することにより、時
間帯や状況等に応じて通話禁止領域内での子機の発信と
着信を適切に禁止あるいは許可し、無線通信システム、
特に、子機のより一層適切な利用を確実に行うことので
きる無線通信システムを提供することを目的としてい
る。
【0011】請求項5記載の発明は、通話禁止領域であ
る旨の警告情報の子機への通知のオン/オフあるいは通
話禁止領域内の子機への着信時に当該着信の発信側の電
話番号の当該子機への通知のオン/オフを設定可能と
し、子機による発信を禁止した際、警告情報の通知のオ
ン/オフの設定状態に応じて、当該子機への警告情報の
通知あるいは非通知を行い、子機への着信を禁止した
際、電話番号の通知のオン/オフの設定状態に応じて、
相手側の電話番号の子機への通知あるいは非通知を行う
ことにより、通話禁止領域の状況に応じて、警告情報の
通知あるいは非通知及び相手側の電話番号の子機への通
知あるいは非通知を行って、より一層利用性の良好な無
線通信システムを提供することを目的としている。
【0012】請求項6記載の発明は、所定の通話禁止領
域内に配設された親機が、中継局に接続されて公衆基地
局と無線交信するとともに、当該通話禁止領域内の子機
とのみリンクを確立し、親機に接続された制御手段が、
当該子機による通信を禁止/許可することにより、オフ
ィスの会議室、病院、列車の客車及び劇場内等の子機に
よる通話を禁止したい通話禁止領域内での子機による通
話を適切に禁止し、無線通信システム、特に、子機の適
切な利用を確実に行うことのできる無線通信システムを
提供することを目的としている。
【0013】請求項7記載の発明は、制御手段が、設定
手段で設定された子機による通信の禁止/許可の設定状
態に応じて、通話禁止領域内での子機による通信を禁止
/許可することにより、オフィスの会議室、病院、列車
の客車及び劇場内等の子機による通話を禁止したい通話
禁止領域内での子機による通話を設定状態に応じて適切
に禁止及び許可し、無線通信システム、特に、子機のよ
り一層適切な利用を確実に行うことのできる無線通信シ
ステムを提供することを目的としている。
【0014】請求項8記載の発明は、制御手段が、子機
による通信の禁止/許可を時刻指定して設定する設定手
段と、設定手段による時刻指定を伴う通信禁止/許可情
報を記憶する記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段
と、を備え、計時手段の計時する現在時刻と記憶手段の
記憶する時刻指定通信禁止/許可情報に基づいて通話禁
止領域内での子機による通信を禁止/許可することによ
り、時刻指定を伴う通信禁止/許可の設定情報に応じて
適切かつ自動的に、オフィスの会議室、病院、列車の客
車及び劇場内等の子機による通話を禁止したい通話禁止
領域内での子機による通話を適切に禁止及び許可し、無
線通信システム、特に、子機のより一層適切な利用を確
実かつ容易に行うことのできる無線通信システムを提供
することを目的としている。
【0015】請求項9記載の発明は、制御手段が、通話
禁止領域内での子機による通信の禁止/許可の設定状態
を、通話禁止領域内に設けられた報知手段に報知させる
ことにより、通話禁止領域内の子機の利用者に子機を使
用可能か否かが分かるようにし、利用性をより一層向上
させることのできる無線通信システムを提供することを
目的としている。
【0016】請求項10記載の発明は、複数の通話禁止
領域毎に、親機と制御手段を配設するとともに、当該通
話禁止領域における子機による通信の禁止/許可の設定
情報を記憶する記憶手段を設け、各通話禁止領域の記憶
手段の記憶する通信禁止/許可設定情報を管理情報とし
て管理情報記憶手段に記憶し、各通話禁止領域の記憶手
段に接続された管理手段により、各通話禁止領域の記憶
手段と通信禁止/許可情報の授受を行って各記憶手段の
通信禁止/許可情報及び管理情報記憶手段の記憶する管
理情報を集中管理することにより、各通話禁止領域の子
機による通信の禁止/許可を集中して管理し、より一層
利用性の良好な無線通信システムを提供することを目的
としている。
【0017】請求項11記載の発明は、複数の通話禁止
領域毎に、親機と制御手段を配設するとともに、当該各
通話禁止領域毎の制御手段が、当該通話禁止領域におけ
る子機による通信の禁止/許可の設定情報を記憶する記
憶手段を備え、各通話禁止領域の各制御手段の記憶手段
の記憶する通信禁止/許可設定情報を管理情報として管
理情報記憶手段に記憶し、各通話禁止領域の制御手段に
接続された管理手段により、各制御手段と通信禁止/許
可情報の授受を行って各記憶手段の通信禁止/許可情報
及び管理情報記憶手段の記憶する管理情報を集中管理す
ることにより、制御手段以外に記憶手段を設けることな
く、各通話禁止領域の子機による通信の禁止/許可を集
中して管理し、安価で、より一層利用性の良好な無線通
信システムを提供することを目的としている。
【0018】請求項12記載の発明は、管理手段と各通
話禁止領域の記憶手段が、LANを構成し、当該LAN
に接続された各通話禁止領域毎に情報処理端末で、各通
話禁止領域毎の子機による通信の禁止/許可の設定を行
うことにより、情報処理端末からの遠隔操作で容易に各
通話禁止領域毎の子機による通信の禁止/許可の設定を
行って、専用の設定手段を省き、より一層安価で、より
一層利用性の良好な無線通信システムを提供することを
目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の無
線通信システムは、所定の回線に接続された親機と、前
記親機と無線接続されて音声通信可能な子機と、を備え
た無線通信システムにおいて、前記親機は、所定の通話
禁止領域内の前記子機とのみリンクを確立して、当該子
機による通信を禁止する制御手段を備えることにより、
上記目的を達成している。
【0020】上記構成によれば、親機が所定の通話禁止
領域内に配設され、親機の制御手段が、当該通話禁止領
域内の子機とのみリンクを確立して、当該子機による通
信を禁止するので、オフィスの会議室、病院、列車の客
車及び劇場内等の子機による通話を禁止したい通話禁止
領域内での子機による通話を適切に禁止することがで
き、無線通信システム、特に、子機の適切な利用を確実
に行うことができる。
【0021】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記親機は、前記子機への通話禁止領域である旨
の警告情報を記憶する警告情報記憶手段を、さらに備
え、前記制御手段は、前記子機から発信要求があると、
当該発信を禁止するとともに、前記警告情報を前記子機
に通知するものであってもよい。
【0022】上記構成によれば、通話禁止領域内の子機
から発信要求があると、当該発信を禁止するとともに、
通話禁止領域である旨の警告情報を当該子機に通知する
ので、通話禁止領域内であることを子機の利用者に分か
るようにすることができ、子機の利用性を向上させるこ
とができるとともに、子機のより適切な利用を行うこと
ができる。
【0023】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記制御手段は、前記通話禁止領域内の前記子機へ
の着信があると、当該子機への着信を禁止するととも
に、当該着信の発信側から受け取った当該発信側の電話
番号を当該子機に通知するものであってもよい。
【0024】上記構成によれば、通話禁止領域内の子機
への着信があると、当該子機への着信を禁止するととも
に、当該着信の発信側から受け取った当該発信側の電話
番号を当該子機に通知するので、子機の利用者に着信が
あった旨及びその相手先の電話番号が分かるようにする
ことができ、子機の利用性を向上させることができると
ともに、子機のより適切な利用を行うことができる。
【0025】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記親機は、前記通話禁止領域内での前記子機によ
る発信の禁止と許可及び前記子機への着信の禁止と許可
をそれぞれ設定する設定手段を、さらに備え、前記制御
手段は、前記設定手段の設定状態に応じて、前記通話禁
止領域内での前記子機による発信の禁止と許可及び前記
子機への着信の禁止と許可を制御するものであってもよ
い。
【0026】上記構成によれば、通話禁止領域内での子
機による発信の禁止と許可及び子機への着信の禁止と許
可をそれぞれ設定可能とし、当該設定状態に応じて、通
話禁止領域内での子機による発信の禁止と許可及び子機
への着信の禁止と許可を制御するので、時間帯や状況等
に応じて通話禁止領域内での子機の発信と着信を適切に
禁止あるいは許可することができ、無線通信システム、
特に、子機のより一層適切な利用を確実に行うことがで
きる。
【0027】また、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記設定手段は、前記子機への通話禁止領域である
旨の警告情報の通知のオン/オフあるいは前記通話禁止
領域内の前記子機への着信時に当該着信の発信側の電話
番号の当該子機への通知のオン/オフをも設定可能であ
り、前記制御手段は、前記子機による発信を禁止した
際、前記警告情報の通知のオン/オフの設定状態に応じ
て、前記警告情報の通知あるいは非通知を行い、前記子
機への着信を禁止した際、前記電話番号の通知のオン/
オフの設定状態に応じて、前記電話番号の前記子機への
通知あるいは非通知を行うものであってもよい。
【0028】上記構成によれば、通話禁止領域である旨
の警告情報の子機への通知のオン/オフあるいは通話禁
止領域内の子機への着信時に当該着信の発信側の電話番
号の当該子機への通知のオン/オフを設定可能とし、子
機による発信を禁止した際、警告情報の通知のオン/オ
フの設定状態に応じて、当該子機への警告情報の通知あ
るいは非通知を行い、子機への着信を禁止した際、電話
番号の通知のオン/オフの設定状態に応じて、相手側の
電話番号の子機への通知あるいは非通知を行うので、通
話禁止領域の状況に応じて、警告情報の通知あるいは非
通知及び相手側の電話番号の子機への通知あるいは非通
知を行うことができ、無線通信システムの利用性をより
一層向上させることができる。
【0029】請求項6記載の発明の無線通信システム
は、所定の通話禁止領域内に設置された親機と、前記親
機と無線接続されて音声通信可能な子機と、を備え、前
記親機が前記通話禁止領域内の前記子機とのみリンクを
確立する無線通信システムであって、前記親機に接続さ
れ、前記通話禁止領域内の前記子機による通信を禁止/
許可する制御手段と、前記通話禁止領域外に配設される
とともに前記親機に接続され公衆基地局と無線交信を行
う中継局と、を備え、前記制御手段が前記親機及び前記
中継局を介しての前記子機による通信を禁止/許可する
ことにより、上記目的を達成している。
【0030】上記構成によれば、所定の通話禁止領域内
に配設された親機が、中継局に接続されて公衆基地局と
無線交信するとともに、当該通話禁止領域内の子機との
みリンクを確立し、親機に接続された制御手段が、当該
子機による通信を禁止/許可するので、オフィスの会議
室、病院、列車の客車及び劇場内等の子機による通話を
禁止したい通話禁止領域内での子機による通話を適切に
禁止することができ、無線通信システム、特に、子機の
適切な利用を確実に行うことができる。
【0031】この場合、例えば、請求項7に記載するよ
うに、前記制御手段は、前記子機による前記通信の禁止
/許可を設定する設定手段を備え、当該設定手段の設定
状態に応じて、前記通話禁止領域内での前記子機による
通信を禁止/許可するものであってもよい。
【0032】上記構成によれば、制御手段が、設定手段
で設定された子機による通信の禁止/許可の設定状態に
応じて、通話禁止領域内での子機による通信を禁止/許
可するので、オフィスの会議室、病院、列車の客車及び
劇場内等の子機による通話を禁止したい通話禁止領域内
での子機による通話を設定状態に応じて適切に禁止及び
許可することができ、無線通信システム、特に、子機の
より一層適切な利用を確実に行うことができる。
【0033】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記制御手段は、前記子機による前記通信の禁止/
許可を時刻指定して設定する設定手段と、前記設定手段
による時刻指定を伴う前記通信禁止/許可情報を記憶す
る記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段と、を備
え、前記計時手段の計時する現在時刻と前記記憶手段の
記憶する前記時刻指定通信禁止/許可情報に基づいて前
記通話禁止領域内での前記子機による通信を禁止/許可
するものであってもよい。
【0034】上記構成によれば、制御手段が、子機によ
る通信の禁止/許可を時刻指定して設定する設定手段
と、設定手段による時刻指定を伴う通信禁止/許可情報
を記憶する記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段
と、を備え、計時手段の計時する現在時刻と記憶手段の
記憶する時刻指定通信禁止/許可情報に基づいて通話禁
止領域内での子機による通信を禁止/許可するので、時
刻指定を伴う通信禁止/許可の設定情報に応じて適切か
つ自動的に、オフィスの会議室、病院、列車の客車及び
劇場内等の子機による通話を禁止したい通話禁止領域内
での子機による通話を適切に禁止及び許可することがで
き、無線通信システム、特に、子機のより一層適切な利
用を確実かつ容易に行うことができる。
【0035】さらに、例えば、請求項9に記載するよう
に、前記無線通信システムは、前記通話禁止領域内に設
けられ所定の情報を報知する報知手段を、さらに備え、
前記制御手段は、前記通話禁止領域内での前記子機によ
る通信の禁止/許可の設定状態を前記報知手段に報知さ
せるものであってもよい。
【0036】上記構成によれば、制御手段が、通話禁止
領域内での子機による通信の禁止/許可の設定状態を、
通話禁止領域内に設けられた報知手段に報知させるの
で、通話禁止領域内の子機の利用者に子機を使用可能か
否かが分かるようにすることができ、利用性をより一層
向上させることができる。
【0037】また、例えば、請求項10に記載するよう
に、前記無線通信システムは、前記通話禁止領域が複数
設けられ、当該各通話禁止領域毎に、前記親機と前記制
御手段が配設されるとともに、当該通話禁止領域におけ
る前記子機による通信の禁止/許可の設定情報を記憶す
る記憶手段を備え、前記各通話禁止領域の前記記憶手段
の記憶する前記通信禁止/許可設定情報を管理情報とし
て記憶する管理情報記憶手段と、前記各通話禁止領域の
前記記憶手段と接続され当該各記憶手段と前記通信禁止
/許可情報の授受を行って前記各記憶手段の前記通信禁
止/許可情報及び前記管理情報記憶手段の記憶する前記
管理情報を集中管理する管理手段と、を備えていてもよ
い。
【0038】上記構成によれば、複数の通話禁止領域毎
に、親機と制御手段を配設するとともに、当該通話禁止
領域における子機による通信の禁止/許可の設定情報を
記憶する記憶手段を設け、各通話禁止領域の記憶手段の
記憶する通信禁止/許可設定情報を管理情報として管理
情報記憶手段に記憶し、各通話禁止領域の記憶手段に接
続された管理手段により、各通話禁止領域の記憶手段と
通信禁止/許可情報の授受を行って各記憶手段の通信禁
止/許可情報及び管理情報記憶手段の記憶する管理情報
を集中管理するので、各通話禁止領域の子機による通信
の禁止/許可を集中して管理することができ、より一層
利用性を向上させることができる。
【0039】さらに、例えば、請求項11に記載するよ
うに、前記無線通信システムは、前記通話禁止領域が複
数設けられ、当該各通話禁止領域毎に、前記親機と前記
制御手段が配設され、当該各通話禁止領域毎の前記制御
手段は、当該通話禁止領域における前記子機による通信
の禁止/許可の設定情報を記憶する記憶手段を備え、前
記各通話禁止領域の前記各制御手段の前記記憶手段の記
憶する前記通信禁止/許可設定情報を管理情報として記
憶する管理情報記憶手段と、前記各通話禁止領域の前記
制御手段と接続され当該各制御手段と前記通信禁止/許
可情報の授受を行って前記各記憶手段の前記通信禁止/
許可情報及び前記管理情報記憶手段の記憶する前記管理
情報を集中管理する管理手段と、を備えていてもよい。
【0040】上記構成によれば、複数の通話禁止領域毎
に、親機と制御手段を配設するとともに、当該各通話禁
止領域毎の制御手段が、当該通話禁止領域における子機
による通信の禁止/許可の設定情報を記憶する記憶手段
を備え、各通話禁止領域の各制御手段の記憶手段の記憶
する通信禁止/許可設定情報を管理情報として管理情報
記憶手段に記憶し、各通話禁止領域の制御手段に接続さ
れた管理手段により、各制御手段と通信禁止/許可情報
の授受を行って各記憶手段の通信禁止/許可情報及び管
理情報記憶手段の記憶する管理情報を集中管理するの
で、制御手段以外に記憶手段を設けることなく、各通話
禁止領域の子機による通信の禁止/許可を集中して管理
することができ、無線通信システムを安価で、より一層
利用性の良好なものとすることができる。
【0041】また、例えば、請求項12に記載するよう
に、前記管理手段と前記各通話禁止領域の前記記憶手段
は、LANを構成し、当該LANには、前記各通話禁止
領域毎に情報処理端末が接続され、当該情報処理端末に
より前記各通話禁止領域毎の前記子機による通信の禁止
/許可の設定が行われるものであってもよい。
【0042】上記構成によれば、管理手段と各通話禁止
領域の記憶手段が、LANを構成し、当該LANに接続
された各通話禁止領域毎に情報処理端末で、各通話禁止
領域毎の子機による通信の禁止/許可の設定を行うの
で、情報処理端末からの遠隔操作で容易に各通話禁止領
域毎の子機による通信の禁止/許可の設定を行って、専
用の設定手段を省くことができ、無線通信システムをよ
り一層安価で、より一層利用性の良好なものとすること
ができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0044】図1〜図5は、本発明の無線通信システム
の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の
無線通信システムの第1の実施の形態を適用した無線通
信システム1のシステム構成図である。
【0045】図1において、無線通信システム1は、親
局2、制御局3及び子機4等を備えており、親局2及び
制御局3は、子機4による発信及び着信を禁止する必要
のある所定の通話禁止領域AR内に設置されている。通
話禁止領域ARは、親局2が構築するマイクロセルの範
囲全体を子機4による通話禁止領域とする場合は、当該
親局2の構築するマイクロセルの範囲全体をいい、会議
室、病院、客車内あるいは劇場等のように所定の限られ
たスペース内のみを子機4による通話禁止領域とする場
合は、当該スペースを防磁壁等で通話禁止領域ARを遮
蔽して、親局2と通話禁止領域AR外の子機4との交信
を防止する。
【0046】親局2は、制御局3に接続され、制御局3
は、公衆回線網5に接続されている。公衆回線網5は、
例えば、ISDN網(Integrated Services Digital Ne
twork :サービス総合デジタル網)、PHS網(Person
al Handy Phone System :第二世代コードレス電話シス
テム)等である。
【0047】子機4は、通常の携帯電話端末、例えば、
PHSあるいは携帯電話装置等であり、アンテナ4a、
無線部、制御部、スピーカ、マイク、表示部及びキー入
力部等を備えており、通常の携帯電話端末やPHS等と
同様の構成、機能を有している。すなわち、子機4は、
その無線部が、例えば、PLLシンセサイザー、送・受
信回路及びモデム等を備え、子機4で使用する周波数帯
の電波の送受信を行う。PLLシンセサイザーは、制御
部により設定される周波数により局部発振して、送・受
信回路での周波数変換のための局部発振信号を送・受信
回路に出力する。送・受信回路は、アンテナ4aで受信
した受信信号を、PLLシンセサイザーから入力される
局部発振信号と混合することにより周波数変換して、モ
デムに出力し、また、モデムから入力される変調波を周
波数変換して、アンテナ4aから送信する。モデムは、
送・受信信号の変復調処理を行う。無線部は、上記処理
した情報を制御部に出力する。制御部は、内部メモリに
記憶されているプログラムに基づいて子機4の各部を制
御し、子機4としての動作を行うとともに、ADPCM
(Adaptive Differential Pulse Code Modulation )を
備えて、無線部から入力される情報のうち、音声情報に
ついては、マイクに出力し、キャラクタデータについて
は、LCDに出力する。すなわち、制御部は、そのAD
PCMに、マイクとスピーカが接続され、スピーチコー
ディックを内蔵して、音声通話を可能としている。AD
PCMは、無線部から入力されるデータ(フレーム)か
ら所定タイミングでスロットを取り出して、盗聴防止用
のスクランブル等を解除した後、このスロットのフォー
マットから構成データを取り出し、この取り出した構成
データのうち、制御データを制御部内で処理し、音声デ
ータをADPCM内のスピーチコーディックに転送す
る。また、ADPCMは、スピーチコーディックから転
送されてくる音声データに制御データを付加してスロッ
トを作成し、スクランブル等をかけた後、所定タイミン
グでスロットをフレームに挿入して、無線部に出力す
る。スピーチコーディックは、ディジタル音声データの
圧縮及び伸長処理を行い、その送信側で、入力されるP
CM音声信号をADPCM音声データに符号化すること
により圧縮する。ADPCMは、スピーチコーディック
から送られてくるPCM音声信号をアナログ音声信号に
変換して、アンプを介してスピーカから拡声出力させ、
また、マイクから入力されたアナログ音声信号をディジ
タル音声信号に変換し、PCM音声信号としてスピーチ
コーディックに出力する。
【0048】親局2は、アンテナ2a、無線部、変復調
部、通信制御部、音声コーディック部、I/F部等を備
え、通常の携帯電話装置やPHSの親局としての機能を
有している。
【0049】すなわち、I/F部には、制御局3が接続
されており、I/F部は、制御局3との間で送信(送
話)信号と送信情報を交換したり、受信(受話)信号と
受信情報を交換する。アンテナ2aは、子機4との間で
所定の周波数帯の制御信号及び音声信号を含む送信信号
及び受信信号を送・受信し、無線部からの送信信号の送
出及び無線部への受信信号の出力を行う。無線部は、変
復調部から入力される送信データを子機4に無線送信す
るために所定の無線周波数の送信信号に周波数変換して
アンテナ2aから送信したり、アンテナ2aにより子機
4から受信した受信信号を周波数変換して、変復調部に
出力する。変復調部は、例えば、S/P(Serial to Pa
rallel)、差動符号器、信号マッピング回路、ナイキス
トフィルタ及び直行変調器等を備え、π/4シフトQP
SKの変復調処理を行う。すなわち、変復調部は、その
受信側で、無線部から入力されるIF信号(中間周波信
号:Intermediate Frequency)を復調して、IQデータ
に分離し、データ列として通信制御部に出力する。ま
た、変復調部は、その送信側で、通信制御部から入力さ
れるデータ列からIQデータを作成し、π/4QPSK
変調を施して、無線部に出力する。通信制御部は、親局
2としての基本処理、例えば、子機4との間で無線通信
プロトコルに基づく通信制御シーケンスを実行し、子機
4から無線通信により送信される発呼要求、相手先電話
番号、子機ID番号が入力されると、各部を制御して、
制御局3を介して公衆回線網5との間で所定の通信プロ
トコルに基づく通信制御シーケンスを実行する。また、
通信制御部は、公衆回線網5からの制御情報や呼出音検
出情報がI/F部を介して制御局3から入力されると、
各部を制御して、通話信号の送・受信処理を実行する。
さらに、通信制御部は、TDMA処理部を備え、TDM
A(Time Division Multiple Access :時分割多元接
続)方式により、変復調部から送られてきた所定キャリ
ア上の物理スロットを抽出して制御情報を取得したり、
音声情報を出力するとともに、音声コーディック部から
の音声情報に制御情報を付加して物理スロットを作成し
て所定のタイムスロットで変復調部に出力するプロトコ
ルフォーマッタ等を備えており、子機4との間で無線通
信プロトコルに基づく通信制御シーケンスを実行して、
子機4から無線通信により送信される発呼要求、宛先電
話番号、子機ID番号が入力されると、無線部を介して
公衆回線網5との間で所定の通信プロトコルに基づく通
信制御シーケンスを実行する。すなわち、通信制御部
は、そのTDMA処理部の受信側で、変復調部から送ら
れてくるデータ(フレーム)から所定タイミングでスロ
ットを取り出し、盗聴防止用のスクランブル等を解除し
た後、このスロットのフォーマットから構成データを取
り出す。さらに、通信制御部は、そのTDMA処理部の
受信側で、この取り出した構成データのうち、制御情報
を取り出して処理したり、ADPCM(Adaptive Diffe
rential PCM)音声データを音声コーディック部に転
送する。また、通信制御部のTDMA処理部の送信側で
は、音声コーディック部から転送されてくる音声データ
に制御情報を付加してスロットを作成し、スクランブル
等をかけた後、所定タイミングでスロットをフレームに
挿入して、変復調部に出力する。音声コーディック部
は、ディジタル音声データの圧縮及び伸長処理、具体的
には、適応予測と適応量子化を用いるADPCM方式に
よりディジタル音声データの符号化処理及び復号化処理
を行う。すなわち、音声コーディック部は、その受信側
で、通信制御部のTDMA処理部から送られてくるAD
PCM音声データをPCM音声信号に復号化することに
より伸長し、PCM(Pulse Code Modulation )により
音声信号のアナログ/ディジタル変換処理を行うととも
に、ボリュウム、リンガー及びトーン信号等の制御を行
う。また、音声コーディック部は、その送信側で、PC
Mから入力されるPCM音声信号をADPCM音声デー
タに符号化することにより圧縮し、通信制御部のTDM
A処理部に出力する。
【0050】制御局(制御手段)3は、図2に示すよう
に、CPU(Central Processing Unit )11、ROM
(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Me
mory)13、網入出力I/F14及びI/O15等を備
えるとともに、I/O15にオペレーションパネル16
が接続されている。
【0051】ROM12には、制御局3としての基本処
理プログラム及び後述する通話禁止制御処理プログラム
が格納されているとともに、これらの各プログラムを実
行するのに必要な各種データが格納されており、RAM
(警告情報記憶手段)13は、後述する通話禁止制御処
理を実行するのに必要な設定データ、例えば、発信禁止
/許可データ、着信禁止/許可データ等が設定されると
ともに、通話禁止領域AR内であって発信が禁止されて
いる旨の警告情報を記憶する。
【0052】網入出力I/F14には、公衆回線網5が
接続されており、網入出力I/F14は、公衆回線網5
とCPU11との間で信号及び情報の授受を行う。
【0053】CPU11は、上記親局2に接続され、R
OM12内の基本処理プログラム及び通話禁止制御プロ
グラムに基づいて、RAM13をワークメモリとして利
用しつつ、制御局3としての基本処理及び通話禁止制御
処理を実行する。すなわち、CPU11は、網入出力I
/F14を介して接続された公衆回線網5と親局2との
間の受信信号と受信情報の授受と禁止及び送信信号と送
信情報の授受と禁止を行う。
【0054】I/O15には、オペレーションパネル1
6が接続されており、I/O15は、オペレーションパ
ネル16とCPU11との間で信号の授受を行う。
【0055】オペレーションパネル(設定手段)16
は、図3に示すように、発信許可ボタン21、警告表示
ボタン22、発信禁止ボタン23、着信許可ボタン2
4、番号通知ボタン25、着信禁止ボタン26及び電源
ボタン27等を備えており、図示しないが、上記各ボタ
ンの他に制御局3の操作に必要な各種キー等が設けられ
ている。
【0056】発信許可ボタン21と発信禁止ボタン23
は、排他制御ボタンであり、一方が押下されて選択され
ると、他方が非選択状態となる。発信許可ボタン21
は、通話禁止領域AR内での子機4による発信を許可す
る場合に押下され、発信禁止ボタン23は、通話禁止領
域AR内での子機4による発信を禁止する場合に押下さ
れる。警告表示ボタン22は、発信許可ボタン21が押
下された状態で選択(押下)可能となり、通話禁止領域
AR内での子機4による発信を禁止するが、「禁止スペ
ース」、すなわち、通話禁止領域AR内であって発信が
禁止されている旨の警告情報を子機4に通知して、子機
4の表示部に表示させる場合に押下される。
【0057】着信許可ボタン24と着信禁止ボタン26
は、排他制御ボタンであり、一方が押下されて選択され
ると、他方が非選択状態となる。着信許可ボタン24
は、通話禁止領域AR内での子機4による着信を許可す
る場合に押下され、着信禁止ボタン26は、通話禁止領
域AR内での子機4による着信を禁止する場合に押下さ
れる。番号通知ボタン25は、着信許可ボタン24が押
下された状態で選択(押下)可能となり、通話禁止領域
AR内での子機4による着信を禁止するが、発信側の電
話番号を子機4に通知して、子機4の表示部に表示させ
る場合に押下される。
【0058】電源ボタン(POWER)27は、制御局
3の電源のオン/オフに使用される。
【0059】次に、本実施の形態の作用を説明する。無
線通信システム1は、通話禁止領域AR内での子機4に
よる発信と着信をオペレーションパネル16の設定に応
じて禁止あるいは許可する通話禁止制御処理を行うとこ
ろにその特徴がある。
【0060】すなわち、制御局3は、オペレーションパ
ネル16のボタン操作により発信許可/禁止及び警告表
示の設定が行われると、当該設定内容をRAM13にセ
ットし、また、オペレーションパネル16のボタン操作
により着信許可/禁止及び番号通知の設定が行われる
と、当該設定内容をRAM13にセットする。
【0061】親局2は、通常の親局と同様に、通話禁止
領域AR内の子機4と強制的にリンクを確立して、子機
4の位置検索処理を行い、子機4の位置情報を公衆回線
網5のデータベースに登録させる。
【0062】上記発信許可/禁止と警告表示のRAM1
3へのセット及び着信許可/禁止と番号通知のRAM1
3へのセットが行われた状態で、公衆回線網5から通話
禁止領域AR内の子機4への着信があると、CPU11
は、図4に示すように、オペレーションパネル16によ
る着信禁止/許可設定がいずれに設定されているかをR
AM13の設定データを検索してチェックし(ステップ
S1)、着信許可に設定されていると、網入出力I/F
14を介して公衆回線網5から入力される受信信号と受
信情報を親局2に渡し、親局2からの送信信号と送信情
報を網入出力I/F14を介して公衆回線網5に送出し
て、通常の呼接続を行った後、子機4と親局2、網入出
力I/F14及び公衆回線網5を介して接続された相手
側との間の通信を可能にして、通常の着信時の通話を可
能にし、着信制御処理を終了する(ステップS2)。
【0063】ステップS1で、着信が禁止されている
と、CPU11は、番号通知がオンに設定されているか
チェックし(ステップS3)、番号通知がオンに設定さ
れていないときには、網入出力I/F14を介して公衆
回線網5から入力される受信信号と受信情報の親局2へ
の送出を禁止して、着信を禁止し、着信制御処理を終了
する(ステップS4)。このとき、CPU11は、公衆
回線網5に「圏外」を通知して、公衆回線網5が送信側
にビジー(BUSY)表示やビジー音を送出した、「圏
外」を通知する。
【0064】ステップS3で、番号通知がオンに設定さ
れているときには、CPU11は、網入出力I/F14
を介して公衆回線網5から入力される受信信号と受信情
報の親局2への送出を禁止して、着信を禁止するととも
に、送信側の電話番号を、例えば、PHS等のディジタ
ルサービスにより文字データとして親局2を介して当該
呼出のあった子機4に送信して表示させて通知し、着信
制御処理を終了する(ステップS5)。
【0065】このように、無線通信システム1は、制御
局3のオペレーションパネル16の着信禁止あるいは着
信許可の設定に応じて通話禁止領域AR内の子機4への
着信を禁止したり、許可することができ、当該通話禁止
領域ARの時間帯や状況等に応じて通話禁止領域AR内
の子機4への着信の禁止と許可を適切に制御することが
でき、携帯端末としての子機4の適切な使用を行わせる
ことができる。
【0066】また、子機4への着信を禁止していると
き、オペレーションパネル16の設定に応じて、送信側
の電話番号を当該発呼先の子機4に通知するので、適切
な情報の提供を行うことができ、子機4の利用性を向上
させることができる。
【0067】次に、無線通信システム1は、上記発信許
可/禁止と警告表示のRAM13へのセット及び着信許
可/禁止と番号通知のRAM13へのセットが行われた
状態で、子機4からの発信要求があると、CPU11
が、図5に示すように、オペレーションパネル16によ
る発信禁止/許可設定がいずれに設定されているかをチ
ェックし(ステップP1)、発信許可に設定されている
と、子機4から親局2に送信され親局2から入力される
送信信号と送信情報を網入出力I/F14を介して公衆
回線網5に送出し、また、公衆回線網5から送られてく
る受信信号と受信情報を親局2を介して子機4に送信し
て、通常の呼接続を行った後、親局2及び公衆回線網5
を介した相手先との間の通信を可能にして、通常の発信
時の通話を可能にし、発信制御処理を終了する(ステッ
プP2)。
【0068】ステップP1で、発信が禁止されている
と、CPU11は、「禁止スペース」である旨の警告表
示サービス(警告表示)がオンに設定されているかチェ
ックし(ステップP3)、警告表示がオンに設定されて
いないときには、親機2から入力される送信信号と送信
情報の網入出力I/F14を介して公衆回線網5への送
出を禁止して、発信を禁止し、発信制御処理を終了する
(ステップP4)。このとき、CPU11は、親機2を
介して子機4に「圏外」を通知する。
【0069】ステップP3で、警告表示がオンに設定さ
れていると、CPU11は、親機2から入力される送信
信号と送信情報の網入出力I/F14を介して公衆回線
網5への送出を禁止して、発信を禁止するとともに、予
めRAM13(あるいはROM12)に格納されている
警告メッセージ、例えば、「この部屋は、通話禁止とな
っております。ロビーでおかけ直し下さい。」等の警告
文字データを親局2を介して当該呼出のあった子機4に
送信して通知して、子機4の表示部に表示させて警告通
知し、発信制御処理を終了する(ステップP5)。
【0070】このように、制御局3のオペレーションパ
ネル16の発信禁止あるいは発信許可の設定に応じて通
話禁止領域AR内の子機4からの発信を禁止したり、許
可することができ、当該通話禁止領域ARの時間帯や状
況等に応じて通話禁止領域AR内の子機4からの発信の
禁止と許可を適切に制御することができ、携帯端末とし
ての子機4の適切な使用を行わせることができる。
【0071】また、子機4からの発信を禁止していると
き、オペレーションパネル16の設定に応じて、子機4
に警告通知情報を当該発信要求のあった子機4に通知す
るので、適切な情報の提供を行うことができ、利用性を
向上させることができる。
【0072】図6及び図7は、本発明の無線通信システ
ムの第2の実施の形態を示す図であり、本実施の形態
は、制御局と公衆回線網が無線で接続されたもので、請
求項6及び請求項7に対応するものである。
【0073】本実施の形態の説明においては、上記第1
の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付し
て、その詳細な説明を省略する。
【0074】図6は、本発明の無線通信システムの第2
の実施の形態を適用した無線通信システム30のシステ
ム構成図であり、図6において、無線通信システム30
は、親局2及び子機4等を備えるとともに、制御局31
及び中継局32を備えている。親局2及び制御局31
は、子機4による発信及び着信を禁止する必要のある所
定の通話禁止領域AR内に設置されている。
【0075】公衆回線網5には、公衆基地局33が接続
されており、公衆基地局33は、通常の携帯電話装置や
PHS等の公衆基地局であって、アンテナ33aを備え
ている。
【0076】上記中継局32は、アンテナ32aを備
え、制御局31を介しての親局2と公衆基地局33との
無線交信を可能とするために、制御局31に接続されて
いるとともに、通話禁止領域AR外に配設されている。
中継局32は、制御局31及び親局2を介しての無線電
波の交信の増幅のみを行う。
【0077】通話禁止領域ARは、会議室、病院、客車
内あるいは劇場等のように所定の限られたスペース内の
みを子機4による通話禁止領域としており、当該スペー
スを防磁壁等で遮蔽されて、親局2と通話禁止領域AR
外の子機4との交信及び通話禁止領域AR内の子機4と
公衆基地局33との直接交信を防止する。
【0078】親局2は、上記第1の実施の形態と同様の
機能を有しており、制御局31は、上記第1の実施の形
態の制御局3と同様の機能を有しているが、中継局32
に接続されて、中継局32を介して公衆基地局33と無
線交信を行うために、図7に示すように構成されてい
る。
【0079】すなわち、制御局(制御手段)31は、C
PU41、記憶部42、親局I/O部43、オペレーシ
ョンパネルI/O部44及び中継局I/O部45等を備
えるとともに、オペレーションパネルI/O部44にオ
ペレーションパネル46が接続されており、上記制御局
31内の各部は、バス47により接続されている。
【0080】記憶部42は、例えば、ROM及びRAM
等を備え、ROMには、制御局31としての基本処理プ
ログラム及び後述する通話禁止制御処理プログラムが格
納されているとともに、これらの各プログラムを実行す
るのに必要な各種データが格納されており、RAMは、
後述する通話禁止制御処理を実行するのに必要な設定デ
ータ、例えば、発信禁止/許可データ、着信禁止/許可
データ等の通信禁止/許可情報が設定されて、記憶す
る。
【0081】親局I/O部43には、親局2が接続され
ており、親局I/O部43は、親局2とCPU41との
間で信号及び情報の授受を行う。
【0082】中継局I/O部45には、中継局32が接
続されており、中継局I/O部45は、中継局32とC
PU41との間で信号及び情報の授受を行う。
【0083】CPU41は、記憶部42のROM内の基
本処理プログラム及び通話禁止制御プログラムに基づい
て、記憶部42のRAMをワークメモリとして利用しつ
つ、制御局31としての基本処理及び通話禁止制御処理
を実行する。すなわち、CPU41は、中継局I/O部
45を介して接続された中継局32を介して公衆回線網
5と親局2との間の受信信号と受信情報の授受と禁止及
び送信信号と送信情報の授受と禁止を行う。
【0084】オペレーションパネルI/O部44には、
オペレーションパネル46が接続されており、オペレー
ションパネルI/O部44は、オペレーションパネル4
6とCPU41との間で信号の授受を行う。
【0085】オペレーションパネル(設定手段)46
は、上記図3に示したオペレーションパネル16と同様
であり、その詳細な説明を省略する。
【0086】次に、本実施の形態の作用を説明する。無
線通信システム30は、通話禁止領域AR内での子機4
による発信と着信をオペレーションパネル46の設定に
応じて禁止あるいは許可する通話禁止制御処理を行うと
ころにその特徴がある。
【0087】すなわち、制御局31は、オペレーション
パネル46のボタン操作により発信許可/禁止の設定が
行われると、当該設定内容を記憶部42にセットし、ま
た、オペレーションパネル46のボタン操作により着信
許可/禁止及び番号通知の設定が行われると、当該設定
内容を記憶部42にセットする。
【0088】親局2は、通常の親局と同様に、通話禁止
領域AR内の子機4と強制的にリンクを確立して、子機
4の位置検索処理を行い、制御局31及び中継局32を
介して子機4の位置情報を公衆回線網5のデータベース
に登録させる。
【0089】上記発信許可/禁止の記憶部42へのセッ
ト及び着信許可/禁止と番号通知の記憶部42へのセッ
ト等が行われた状態で、公衆回線網5の公衆基地局33
から中継局32を介して通話禁止領域AR内の子機4へ
の着信があると、制御局31のCPU41は、オペレー
ションパネル46による着信禁止/許可設定がいずれに
設定されているかを記憶部42の設定データを検索して
チェックし、着信許可に設定されていると、中継局32
を介して公衆回線網5の公衆基地局33から入力される
受信信号と受信情報を親局2に渡し、親局2からの送信
信号と送信情報を中継局I/O部45から中継局32に
渡して、中継局32が増幅して公衆基地局33に送出
し、通常の呼接続を行った後、子機4と親局2、中継基
地局I/O部45、中継局32、公衆基地局33及び公
衆回線網5を介して接続された相手側との間の通信を可
能にして、通常の着信時の通話を可能にし、着信制御処
理を終了する。
【0090】また、制御局31のCPU41は、オペレ
ーションパネル46の設定により着信が禁止されている
と、番号通知がオンに設定されているかチェックし、番
号通知がオンに設定されていないときには、例えば、中
継局I/O部45をバス47から切り離すこと等によ
り、中継局I/O部45及び中継局32を介して公衆回
線網5の公衆基地局33から入力される受信信号と受信
情報の親局2への送出を禁止して、着信を禁止し、着信
制御処理を終了する。このとき、制御局31のCPU4
1は、中継局32を介して公衆回線網5の公衆基地局3
3に「圏外」を通知して、公衆回線網5が送信側にビジ
ー(BUSY)表示やビジー音を送出した、「圏外」を
通知する。
【0091】制御局31のCPU41は、着信が禁止さ
れているときに、番号通知がオンに設定されているとき
には、中継局32を介して公衆基地局33から入力され
る受信信号と受信情報の親局2への送出を禁止して、着
信を禁止するとともに、送信側の電話番号を、例えば、
PHS等のディジタルサービスにより文字データとして
親局2を介して当該呼出のあった子機4に送信して表示
させて通知し、着信制御処理を終了する。
【0092】このように、無線通信システム30は、制
御局31のオペレーションパネル46の着信禁止あるい
は着信許可の設定に応じて通話禁止領域AR内の子機4
への着信を簡単に禁止したり、簡単に許可することがで
き、当該通話禁止領域ARの時間帯や状況等に応じて通
話禁止領域AR内の子機4への着信の禁止と許可を適切
かつ簡単に制御することができ、携帯端末としての子機
4の適切な使用を行わせることができる。
【0093】また、子機4への着信を禁止していると
き、オペレーションパネル46の設定に応じて、送信側
の電話番号を当該発呼先の子機4に通知するので、適切
な情報の提供を行うことができ、子機4の利用性を向上
させることができる。
【0094】図8は、本発明の無線通信システムの第3
の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、通話禁
止領域を時間を限って通話禁止にする際の時間管理を適
切に行うもので、請求項8に対応するものである。
【0095】本実施の形態は、上記第2の実施の形態と
同様の無線通信システムに適用したものであり、本実施
の形態の説明においては、上記第2の実施の形態と同様
の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。
【0096】図8は、本発明の無線通信システムの第3
の実施の形態を適用した無線通信システム30の制御局
50の回路構成図であり、制御局50は、上記第2の実
施の形態の制御局31と同様のCPU41、記憶部4
2、親局I/O部43、オペレーションパネルI/O部
44、中継局I/O部45及びオペレーションパネル4
6等を備えるとともに、時計部51を備えている。
【0097】時計部(計時手段)51は、例えば、発振
回路や分周回路を備え、現在時刻の計時やシステムタイ
ミングをとるための各種クロックを発生して、CPU4
1に出力する。時計部51の計時結果は、時刻を利用し
た各種処理に利用されるとともに、特に、通話禁止領域
ARを通話禁止にする時間の管理を行うのに利用され
る。
【0098】記憶部(記憶手段)42には、通話禁止領
域ARを通話禁止にする通話禁止時刻テーブルを記憶
し、通話禁止時刻テーブルへの通話禁止時刻は、オペレ
ーションパネル(設定手段)46のキー操作によりオペ
レータにより適宜設定される。
【0099】CPU41は、記憶部42の通話禁止時刻
テーブルと時計部51の計時する現在時刻を適時比較し
て、通話禁止領域ARの通話禁止処理と通話許可処理を
行う。
【0100】すなわち、本実施の形態の無線通信システ
ム30は、オペレータによりオペレーションパネル46
を使用して、通話禁止領域ARを通話禁止にする時刻デ
ータが入力され、CPU41は、オペレーションパネル
46から入力された通話禁止時刻データを記憶部42の
通話禁止時刻テーブルに設定・登録する。
【0101】CPU41は、適時、時計部51の計時す
る現在時刻と記憶部42の通話禁止時刻テーブルを比較
して、現在時刻が通話禁止時刻テーブルに設定されてい
る通話禁止時刻でないときには、通話禁止領域AR内で
の子機4による通話を許可し、現在時刻が通話禁止時刻
テーブルに設定されている通話禁止時刻内であると、通
話禁止領域AR内での子機4による通話を禁止する。
【0102】したがって、時刻指定を伴う通信禁止/許
可の設定情報に応じて適切かつ自動的に、通話禁止領域
AR内での子機4による通話を適切に禁止及び許可する
ことができ、無線通信システム30、特に、子機4のよ
り一層適切な利用を確実かつ容易に行うことができる。
【0103】図9は、本発明の無線通信システムの第4
の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、通話禁
止領域を時間を限って通話禁止にする際の時間管理を適
切に行うとともに、通話禁止/通話許可の情報を表示す
るもので、請求項9に対応するものである。
【0104】本実施の形態は、上記第3の実施の形態と
同様の無線通信システムに適用したものであり、本実施
の形態の説明においては、上記第3の実施の形態と同様
の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略するとともに、上記第2の実施の形態で用いた符
号を適宜使用して、説明する。
【0105】図9は、本発明の無線通信システムの第4
の実施の形態を適用した無線通信システム30の制御局
60の回路構成図であり、制御局60は、上記第3の実
施の形態の制御局31と同様のCPU41、記憶部4
2、親局I/O部43、オペレーションパネルI/O部
44、中継局I/O部45、オペレーションパネル46
及び時計部51を備えるとともに、レジスタ61を備え
ている。
【0106】レジスタ61には、掲示板62が接続され
ており、レジスタ61は、掲示板62の表示情報を保持
する。
【0107】掲示板(報知手段)62は、LED(Ligh
t Emitting Diode)あるいはLCD(Liquid Crystal D
isplay)等が利用されており、通話禁止領域AR内の所
定場所に設置されている。掲示板62は、レジスタ61
を介してCPU41から入力される各種情報、特に、通
話禁止領域ARの通話禁止状態や通話許可状態、例え
ば、「場内での携帯電話/PHS/ページャの使用禁
止」等を表示出力する。
【0108】すなわち、本実施の形態の無線通信システ
ム30は、オペレータによりオペレーションパネル46
を使用して、通話禁止領域ARを通話禁止にする時刻デ
ータが入力され、CPU41は、オペレーションパネル
46から入力された通話禁止時刻データを記憶部42の
通話禁止時刻テーブルに設定・登録する。
【0109】CPU41は、適時、時計部51の計時す
る現在時刻と記憶部42の通話禁止時刻テーブルを比較
して、現在時刻が通話禁止時刻テーブルに設定されてい
る通話禁止時刻でないときには、通話禁止領域AR内で
の子機4による通話を許可するとともに、レジスタ61
を介して掲示板62に子機4の使用が可能である旨を表
示させる。また、CPU41は、現在時刻が通話禁止時
刻テーブルに設定されている通話禁止時刻内であると、
通話禁止領域AR内での子機4による通話を禁止すると
ともに、レジスタ61を介して掲示板62に子機4の使
用が禁止されている旨を表示させる。
【0110】したがって、通話禁止領域AR内の子機4
の利用者に子機4を使用可能か否かが分かるようにする
ことができ、利用性をより一層向上させることができ
る。
【0111】図10は、本発明の無線通信システムの第
5の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、制御
局と公衆回線網が無線で接続されるとともに、複数の通
話禁止領域を集中管理するもので、請求項10に対応す
るものである。
【0112】本実施の形態は、上記第2の実施の形態と
同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態
の説明においては、上記第2の実施の形態と同様の構成
部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
するとともに、適宜第2の実施の形態で用いた符号をそ
のまま用いて説明する。
【0113】図10は、本発明の無線通信システムの第
5の実施の形態を適用した無線通信システム70のシス
テム構成図であり、図10において、無線通信システム
70は、複数の通話禁止領域AR1〜ARnとセンター
CSを有している。
【0114】各通話禁止領域AR1〜ARnには、記憶
部71と制御局72及びパーソナルコンピュータ73あ
るいはワークステーション74が配設されており、各通
話禁止領域AR1〜ARnは、当該スペースが防磁壁等
で遮蔽されて、子機4による通話が禁止/許可される。
【0115】各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶部7
1とパーソナルコンピュータ73あるいはワークステー
ション74は、イーサネットケーブル75に接続されて
おり、記憶部71は、制御局72に接続ケーブル76に
よりそれぞれ接続されている。なお、図示しないが、各
記憶部71は、イーサネットケーブル76と接続するた
めのインターフェイス及び制御局72と接続するための
インターフェイスを備えている。
【0116】センターCSには、記憶部77とサーバー
78が配設されており、サーバー78は、イーサネット
ケーブル75に接続されている。したがって、各通話禁
止領域AR1〜ARnの記憶部71とセンターCSのサ
ーバー78とは、LAN(Local Area Network)を形成
している。
【0117】なお、図10では、イーサネットケーブル
75にパーソナルコンピュータ73やワークステーショ
ン74が接続されている場合について説明しているが、
これらのパーソナルコンピュータ73やワークステーシ
ョン74が接続されておらず、単に、センターCSのサ
ーバー78と各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶部7
1とがイーサネットケーブル75で接続されてLANを
形成しているだけであってもよい。
【0118】各通話禁止領域AR1〜ARnの制御局7
2は、図7に示した上記第2の実施の形態の制御局31
と大略同様の構成であり、各通話禁止領域AR1〜AR
n内に設置された図示しない親局2に接続されていると
ともに、通話禁止領域AR1〜ARn外に設置された中
継局32に接続されている。
【0119】無線通信システム70は、制御局72が、
図示しないオペレーションパネル46を備え、オペレー
ションパネルから当該制御局72の設置されている通話
禁止領域AR1〜ARn内での子機4による通話の禁止
/許可及び各種サービスの有効/無効等の設定が行わ
れ、この設定された通話禁止/許可情報(通信禁止/許
可情報)及び各種サービスの有効/無効情報を記憶部7
1に記憶・設定させる。この記憶部71の通信禁止/許
可情報及び各種サービスの有効/無効情報の内容に変更
が行われると、制御局72は、当該変更内容をイーサネ
ットケーブル75を介してセンターCSのサーバー78
に通知し、あるいは、サーバー78がイーサネットケー
ブル75を介して適時各通話禁止領域AR1〜ARnの
記憶部71にアクセスして、各通話禁止領域AR1〜A
Rnの記憶部71の情報を読み出して、サーバー78が
各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶部71の通話禁止
/許可の設定状態及び各種サービスの有効/無効の設定
状態を管理する。
【0120】また、センターCSのサーバー78で各通
話禁止領域AR1〜ARnの通話禁止/許可の設定及び
各種サービスの有効/無効の設定を行うことができる。
すなわち、センターCSのサーバー78のキーボード等
により各通話禁止領域AR1〜ARn毎に通話禁止/許
可の設定及び各種サービスの有効/無効の設定操作が行
われると、サーバー78は、イーサネットケーブル75
を介して各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶部72に
当該通話禁止領域AR1〜ARnに対応する通信禁止/
許可情報及び各種サービスの有効/無効情報を送信し
て、記憶部71の通信禁止/許可情報及び各種サービス
の有効/無効情報の設定内容を更新して、通話禁止/許
可の設定及び各種サービスの有効/無効の設定を行う。
【0121】このように、本実施の形態の無線通信シス
テム70は、複数の通話禁止領域AR1〜ARn毎に、
親機2と制御局72を配設するとともに、当該通話禁止
領域AR1〜ARnにおける子機4による通信の禁止/
許可の設定情報を記憶する記憶部71を設け、各通話禁
止領域AR1〜ARnの記憶部71の記憶する通信禁止
/許可設定情報を管理情報として管理情報記憶部77に
記憶し、各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶部71に
接続されたサーバー78により、各通話禁止領域AR1
〜ARnの記憶部71と通信禁止/許可情報の授受を行
って各記憶部71の通信禁止/許可情報及び管理情報記
憶部77の記憶する管理情報を集中管理する。したがっ
て、各通話禁止領域AR1〜ARnの子機4による通信
の禁止/許可を集中して管理することができ、より一層
利用性を向上させることができる。
【0122】図11は、本発明の無線通信システムの第
6の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、第5
の実施の形態の記憶部の代わりに制御局の記憶部を利用
するもので、請求項11に対応するものである。
【0123】本実施の形態は、上記第5の実施の形態と
同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態
の説明においては、上記第5の実施の形態と同様の構成
部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
する。
【0124】図11は、本発明の無線通信システムの第
6の実施の形態を適用した無線通信システム70の各通
話禁止領域AR1〜ARnの制御局80の回路構成図で
あり、本実施の形態の無線通信システム70は、上記第
5の実施の形態の各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶
部71が省かれて、制御局80が直接イーサネットケー
ブル75に接続されている。
【0125】制御局80は、上記第4の実施の形態の制
御局60と同様の構成を有しており、第4の実施の形態
の制御局60と同様のCPU41、記憶部42、親局I
/O部43、オペレーションパネルI/O部44、中継
局I/O部45、オペレーションパネル46、時計部5
1及びレジスタ61を備えているとともに、LANイン
ターフェイス部81等を備えている。
【0126】親局I/O部43には、親局2が接続され
ており、親局I/O部43は、親局2とCPU41との
間で信号及び情報の授受を行う。
【0127】中継局I/O部45には、中継局32が接
続されており、中継局I/O部45は、中継局32とC
PU41との間で信号及び情報の授受を行う。
【0128】オペレーションパネルI/O部44には、
オペレーションパネル46が接続されており、オペレー
ションパネルI/O部44は、オペレーションパネル4
6とCPU41との間で信号の授受を行う。
【0129】レジスタ61には、掲示板62が接続され
ており、レジスタ61は、掲示板62の表示情報を保持
する。掲示板62は、LEDあるいはLCD等が利用さ
れており、レジスタ61を介してCPU41から入力さ
れる各種情報、特に、通話禁止領域ARの通話禁止状態
や通話許可状態、例えば、「場内での携帯電話/PHS
/ページャの使用禁止」等を表示出力する。
【0130】記憶部42は、例えば、ROM及びRAM
等を備え、ROMには、制御局80としての基本処理プ
ログラム及び通話禁止制御処理プログラムが格納されて
いるとともに、これらの各プログラムを実行するのに必
要な各種データが格納されており、RAMは、後述する
通話禁止制御処理を実行するのに必要な設定データ、例
えば、発信禁止/許可データ、着信禁止/許可データ等
の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効情
報が設定されて、記憶する。
【0131】LANインターフェイス部81は、イーサ
ネットケーブル75に接続されており、イーサネットケ
ーブル75を介してセンターCSのサーバー78との間
で通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効情
報の授受を行う。
【0132】本実施の形態では、各通話禁止領域AR1
〜ARnの制御局80で、オペレーションパネル46を
使用して、オペレータにより当該制御局80の設置され
ている通話禁止領域AR1〜ARn内での子機4による
通話の禁止/許可及び各種サービスの有効/無効等の設
定が行われると、オペレーションパネルI/O部44
は、CPU41に割り込みをかけ、CPU41は、この
割り込みによりオペレーションパネルI/O部44のバ
ッファに蓄積されている通信禁止/許可情報及び各種サ
ービスの有効/無効情報を読み出して、記憶部42に記
憶・設定する。
【0133】CPU41は、記憶部42の通信禁止/許
可情報及び各種サービスの有効/無効情報の内容に変更
を行うと、当該変更内容をLANインターフェイス部8
1及びイーサネットケーブル75を介してセンターCS
のサーバー78に通知し、あるいは、サーバー78がイ
ーサネットケーブル75を介して適時各通話禁止領域A
R1〜ARnの制御局80にアクセスして、各通話禁止
領域AR1〜ARnの記憶部42の情報を読み出し、サ
ーバー78が各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶部4
2の通話禁止/許可の設定状態及び各種サービスの有効
/無効の設定状態を管理する。
【0134】また、センターCSのサーバー78で各通
話禁止領域AR1〜ARnの通話禁止/許可の設定及び
各種サービスの有効/無効の設定を行うことができる。
すなわち、センターCSのサーバー78のキーボード等
により各通話禁止領域AR1〜ARn毎に当該通話禁止
領域AR1〜ARnの制御局80にアクセスして、記憶
部42の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/
無効情報の読出要求を、イーサネットケーブル75を介
して送出する。
【0135】各通話禁止領域AR1〜ARnの制御局8
0は、センターCSのサーバー78から記憶部42の通
信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効情報の
読出要求があると、記憶部42から最新の通信禁止/許
可情報及び各種サービスの有効/無効情報を読み出し
て、LANインターフェイス部81及びイーサネットケ
ーブル75を介してセンターCSのサーバー78に転送
する。
【0136】サーバー78は、制御局80から通信禁止
/許可情報及び各種サービスの有効/無効情報が転送さ
れてくると、記憶部77に記憶した後、ディスプレイに
表示し、サーバー78のオペレータがキーボード等によ
り当該通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無
効情報に変更を行うと、当該変更された通信禁止/許可
情報及び各種サービスの有効/無効情報を記憶部77に
記憶するとともに、イーサネットケーブル75を介して
当該読み出した通信禁止/許可情報及び各種サービスの
有効/無効情報の制御局80に当該変更後の通信禁止/
許可情報及び各種サービスの有効/無効情報を送信す
る。
【0137】各制御局80は、サーバー78から変更さ
れた通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効
情報を受信すると、当該制御局80のCPU41が受信
した通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効
情報で、記憶部42の通信禁止/許可情報及び各種サー
ビスの有効/無効情報の設定内容を更新して、通話禁止
/許可の設定及び各種サービスの有効/無効の設定を行
う。
【0138】各制御局80は、このようにして記憶部4
2の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効
情報が変更されると、当該変更された最新の通信禁止/
許可情報及び各種サービスの有効/無効情報に基づいて
通話禁止領域AR1〜ARnの通話禁止/許可処理及び
各種サービスの有効/無効処理を行う。
【0139】このように本実施の形態では、複数の通話
禁止領域AR1〜ARn毎に、親機2と制御局80を配
設するとともに、当該各通話禁止領域AR1〜ARn毎
の制御局80が、当該通話禁止領域AR1〜ARnにお
ける子機4による通信の禁止/許可の設定情報を記憶す
る記憶部42を備え、各通話禁止領域AR1〜ARnの
各制御局80の記憶部42の記憶する通信禁止/許可設
定情報を管理情報として管理情報記憶部77に記憶し、
各通話禁止領域AR1〜ARnの制御局80に接続され
たサーバー78により、各制御局80と通信禁止/許可
情報の授受を行って各記憶部42の通信禁止/許可情報
及び管理情報記憶部77の記憶する管理情報を集中管理
する。したがって、制御局80以外に記憶手段を設ける
ことなく、各通話禁止領域AR1〜ARnの子機4によ
る通信の禁止/許可を集中して管理することができ、無
線通信システム70を安価で、より一層利用性の良好な
ものとすることができる。
【0140】図12は、本発明の無線通信システムの第
7の実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、第5
の実施の形態の記憶部の代わりに制御局の記憶部を利用
するとともに、通信禁止/許可情報及び各種サービスの
有効/無効情報を各通話禁止領域のパーソナルコンピュ
ータやワークステーションで設定可能としたもので、請
求項12に対応するものである。
【0141】本実施の形態は、上記第5の実施の形態と
同様の実施の形態に適用したものであり、本実施の形態
の説明においては、上記第5の実施の形態と同様の構成
部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略
する。また、上記第2の実施の形態及び第6の実施の形
態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳
細な説明を省略する。
【0142】図12は、本発明の無線通信システムの第
7の実施の形態を適用した無線通信システム70の各通
話禁止領域AR1〜ARnの制御局90の回路構成図で
あり、本実施の形態の無線通信システム70は、上記第
5の実施の形態の各通話禁止領域AR1〜ARnの記憶
部71が省かれて、制御局90が直接イーサネットケー
ブル75に接続されている。
【0143】制御局90は、上記第6の実施の形態の制
御局80と同様の構成を有しており、第8の実施の形態
の制御局80と同様のCPU41、記憶部42、親局I
/O部43、中継局I/O部45、オペレーションパネ
ル46、時計部51、レジスタ61及びLANインター
フェイス部81等を備えているが、オペレーションパネ
ルI/O部44を備えておらず、また、オペレーション
パネル46が設けられていない。
【0144】親局I/O部43には、親局2が接続され
ており、親局I/O部43は、親局2とCPU41との
間で信号及び情報の授受を行う。
【0145】中継局I/O部45には、中継局32が接
続されており、中継局I/O部45は、中継局32とC
PU41との間で信号及び情報の授受を行う。
【0146】レジスタ61には、掲示板62が接続され
ており、レジスタ61は、掲示板62の表示情報を保持
する。掲示板62は、LEDあるいはLCD等が利用さ
れており、レジスタ61を介してCPU41から入力さ
れる各種情報、特に、通話禁止領域ARの通話禁止状態
や通話許可状態、例えば、「場内での携帯電話/PHS
/ページャの使用禁止」等を表示出力する。
【0147】記憶部42は、例えば、ROM及びRAM
等を備え、ROMには、制御局90としての基本処理プ
ログラム及び通話禁止制御処理プログラムが格納されて
いるとともに、これらの各プログラムを実行するのに必
要な各種データが格納されており、RAMは、後述する
通話禁止制御処理を実行するのに必要な設定データ、例
えば、発信禁止/許可データ、着信禁止/許可データ等
の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効情
報が設定されて、記憶する。
【0148】LANインターフェイス部81は、イーサ
ネットケーブル75に接続されており、イーサネットケ
ーブル75に接続されたセンターCSのサーバー78及
びパーソナルコンピュータ73やワークステーション7
4との間で通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効
/無効情報の授受を行う。
【0149】本実施の形態では、各通話禁止領域AR1
〜ARnのパーソナルコンピュータ73やワークステー
ション74で、キーボードやマウス等を使用して、オペ
レータにより当該パーソナルコンピュータ73やワーク
ステーション74の設置されている通話禁止領域AR1
〜ARn内での子機4による通話の禁止/許可及び各種
サービスの有効/無効等の設定が行われる。
【0150】すなわち、各通話禁止領域AR1〜ARn
のオペレータは、当該通話禁止領域AR1〜ARn内に
設置されているパーソナルコンピュータ73やワークス
テーション74を使用して制御局90にアクセスし、当
該通話禁止領域AR1〜ARn内の制御局90の記憶部
42の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無
効情報の読出要求を、イーサネットケーブル75を介し
て送出する。
【0151】当該通話禁止領域AR1〜ARnの制御局
90は、パーソナルコンピュータ73やワークステーシ
ョン74から記憶部42の通信禁止/許可情報及び各種
サービスの有効/無効情報の読出要求があると、記憶部
42から最新の通信禁止/許可情報及び各種サービスの
有効/無効情報を読み出して、LANインターフェイス
部81及びイーサネットケーブル75を介して当該読出
要求をしてきたパーソナルコンピュータ73やワークス
テーション74に転送する。
【0152】パーソナルコンピュータ73やワークステ
ーション74は、制御局90から通信禁止/許可情報及
び各種サービスの有効/無効情報が転送されてくると、
ディスプレイに表示し、オペレータがキーボード等によ
り当該通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無
効情報に変更を行うと、当該変更された通信禁止/許可
情報及び各種サービスの有効/無効情報をイーサネット
ケーブル75を介して当該通話禁止領域AR1〜ARn
内の制御局90に当該変更後の通信禁止/許可情報及び
各種サービスの有効/無効情報を送信する。
【0153】各制御局90は、パーソナルコンピュータ
73やワークステーション74から変更された通信禁止
/許可情報及び各種サービスの有効/無効情報を受信す
ると、当該制御局90のCPU41が受信した通信禁止
/許可情報及び各種サービスの有効/無効情報で、記憶
部42の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/
無効情報の設定内容を更新して、通話禁止/許可の設定
及び各種サービスの有効/無効の設定を行う。
【0154】各制御局90は、このようにして記憶部4
2の通信禁止/許可情報及び各種サービスの有効/無効
情報が変更されると、当該変更された最新の通信禁止/
許可情報及び各種サービスの有効/無効情報に基づいて
通話禁止領域AR1〜ARnの通話禁止/許可処理及び
各種サービスの有効/無効処理を行う。
【0155】したがって、パーソナルコンピュータ73
あるいはワークステーション74からの遠隔操作で容易
に各通話禁止領域AR1〜ARn毎の子機4による通信
の禁止/許可の設定を行って、専用の設定手段を省くこ
とができ、無線通信システム70をより一層安価で、よ
り一層利用性の良好なものとすることができる。
【0156】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0157】例えば、上記第1の実施の形態において
は、通話禁止領域AR内に1個の子機4のみが持ち込ま
れている場合について示しているが、子機4の数は、1
個に限るものでないことをいうまでもなく、この場合、
親局2及び制御局311の容量を複数の子機4に対応す
るものとする。
【0158】
【発明の効果】請求項1記載の発明の無線通信システム
によれば、親機が所定の通話禁止領域内に配設され、親
機の制御手段が、当該通話禁止領域内の子機とのみリン
クを確立して、当該子機による通信を禁止するので、オ
フィスの会議室、病院、列車の客車及び劇場内等の子機
による通話を禁止したい通話禁止領域内での子機による
通話を適切に禁止することができ、無線通信システム、
特に、子機の適切な利用を確実に行うことができる。
【0159】請求項2記載の発明の無線通信システムに
よれば、通話禁止領域内の子機から発信要求があると、
当該発信を禁止するとともに、通話禁止領域である旨の
警告情報を当該子機に通知するので、通話禁止領域内で
あることを子機の利用者に分かるようにすることがで
き、子機の利用性を向上させることができるとともに、
子機のより適切な利用を行うことができる。
【0160】請求項3記載の発明の無線通信システムに
よれば、通話禁止領域内の子機への着信があると、当該
子機への着信を禁止するとともに、当該着信の発信側か
ら受け取った当該発信側の電話番号を当該子機に通知す
るので、子機の利用者に着信があった旨及びその相手先
の電話番号が分かるようにすることができ、子機の利用
を向上させることができるとともに、子機のより適切な
利用を行うことができる。
【0161】請求項4記載の発明の無線通信システムに
よれば、通話禁止領域内での子機による発信の禁止と許
可及び子機への着信の禁止と許可をそれぞれ設定可能と
し、当該設定状態に応じて、通話禁止領域内での子機に
よる発信の禁止と許可及び子機への着信の禁止と許可を
制御するので、時間帯や状況等に応じて通話禁止領域内
での子機の発信と着信を適切に禁止あるいは許可するこ
とができ、無線通信システム、特に、子機のより一層適
切な利用を確実に行うことができる。
【0162】請求項5記載の発明の無線通信システムに
よれば、通話禁止領域である旨の警告情報の子機への通
知のオン/オフあるいは通話禁止領域内の子機への着信
時に当該着信の発信側の電話番号の当該子機への通知の
オン/オフを設定可能とし、子機による発信を禁止した
際、警告情報の通知のオン/オフの設定状態に応じて、
当該子機への警告情報の通知あるいは非通知を行い、子
機への着信を禁止した際、電話番号の通知のオン/オフ
の設定状態に応じて、相手側の電話番号の子機への通知
あるいは非通知を行うので、通話禁止領域の状況に応じ
て、警告情報の通知あるいは非通知及び相手側の電話番
号の子機への通知あるいは非通知を行うことができ、無
線通信システムの利用性をより一層向上させることがで
きる。
【0163】請求項6記載の発明の無線通信システムに
よれば、所定の通話禁止領域内に配設された親機が、中
継局に接続されて公衆基地局と無線交信するとともに、
当該通話禁止領域内の子機とのみリンクを確立し、親機
に接続された制御手段が、当該子機による通信を禁止/
許可するので、オフィスの会議室、病院、列車の客車及
び劇場内等の子機による通話を禁止したい通話禁止領域
内での子機による通話を適切に禁止することができ、無
線通信システム、特に、子機の適切な利用を確実に行う
ことができる。
【0164】請求項7記載の発明の無線通信システムに
よれば、制御手段が、設定手段で設定された子機による
通信の禁止/許可の設定状態に応じて、通話禁止領域内
での子機による通信を禁止/許可するので、オフィスの
会議室、病院、列車の客車及び劇場内等の子機による通
話を禁止したい通話禁止領域内での子機による通話を設
定状態に応じて適切に禁止及び許可することができ、無
線通信システム、特に、子機のより一層適切な利用を確
実に行うことができる。
【0165】請求項8記載の発明の無線通信システムに
よれば、制御手段が、子機による通信の禁止/許可を時
刻指定して設定する設定手段と、設定手段による時刻指
定を伴う通信禁止/許可情報を記憶する記憶手段と、現
在時刻を計時する計時手段と、を備え、計時手段の計時
する現在時刻と記憶手段の記憶する時刻指定通信禁止/
許可情報に基づいて通話禁止領域内での子機による通信
を禁止/許可するので、時刻指定を伴う通信禁止/許可
の設定情報に応じて適切かつ自動的に、オフィスの会議
室、病院、列車の客車及び劇場内等の子機による通話を
禁止したい通話禁止領域内での子機による通話を適切に
禁止及び許可することができ、無線通信システム、特
に、子機のより一層適切な利用を確実かつ容易に行うこ
とができる。
【0166】請求項9記載の発明の無線通信システムに
よれば、制御手段が、通話禁止領域内での子機による通
信の禁止/許可の設定状態を、通話禁止領域内に設けら
れた報知手段に報知させるので、通話禁止領域内の子機
の利用者に子機を使用可能か否かが分かるようにするこ
とができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0167】請求項10記載の発明の無線通信システム
によれば、複数の通話禁止領域毎に、親機と制御手段を
配設するとともに、当該通話禁止領域における子機によ
る通信の禁止/許可の設定情報を記憶する記憶手段を設
け、各通話禁止領域の記憶手段の記憶する通信禁止/許
可設定情報を管理情報として管理情報記憶手段に記憶
し、各通話禁止領域の記憶手段に接続された管理手段に
より、各通話禁止領域の記憶手段と通信禁止/許可情報
の授受を行って各記憶手段の通信禁止/許可情報及び管
理情報記憶手段の記憶する管理情報を集中管理するの
で、各通話禁止領域の子機による通信の禁止/許可を集
中して管理することができ、より一層利用性を向上させ
ることができる。
【0168】請求項11記載の発明の無線通信システム
によれば、複数の通話禁止領域毎に、親機と制御手段を
配設するとともに、当該各通話禁止領域毎の制御手段
が、当該通話禁止領域における子機による通信の禁止/
許可の設定情報を記憶する記憶手段を備え、各通話禁止
領域の各制御手段の記憶手段の記憶する通信禁止/許可
設定情報を管理情報として管理情報記憶手段に記憶し、
各通話禁止領域の制御手段に接続された管理手段によ
り、各制御手段と通信禁止/許可情報の授受を行って各
記憶手段の通信禁止/許可情報及び管理情報記憶手段の
記憶する管理情報を集中管理するので、制御手段以外に
記憶手段を設けることなく、各通話禁止領域の子機によ
る通信の禁止/許可を集中して管理することができ、無
線通信システムを安価で、より一層利用性の良好なもの
とすることができる。
【0169】請求項12記載の発明の無線通信システム
によれば、管理手段と各通話禁止領域の記憶手段が、L
ANを構成し、当該LANに接続された各通話禁止領域
毎に情報処理端末で、各通話禁止領域毎の子機による通
信の禁止/許可の設定を行うので、情報処理端末からの
遠隔操作で容易に各通話禁止領域毎の子機による通信の
禁止/許可の設定を行って、専用の設定手段を省くこと
ができ、無線通信システムをより一層安価で、より一層
利用性の良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線通信システムの第1の実施の形態
を適用した無線通信システムのシステム構成図。
【図2】図1の制御局の詳細な回路ブロック図。
【図3】図2のオペレーションパネルの上面図。
【図4】図1の制御局による着信制御処理を示すフロー
チャート。
【図5】図1の制御局による発信制御処理を示すフロー
チャート。
【図6】本発明の無線通信システムの第2の実施の形態
を適用した無線通信システムのシステム構成図。
【図7】図6の制御局の詳細な回路ブロック図。
【図8】本発明の無線通信システムの第3の実施の形態
を適用した無線通信システムの制御局の回路ブロック
図。
【図9】本発明の無線通信システムの第4の実施の形態
を適用した無線通信システムの制御局の回路ブロック
図。
【図10】本発明の無線通信システムの第5の実施の形
態を適用した無線通信システムのシステム構成図。
【図11】本発明の無線通信システムの第6の実施の形
態を適用した無線通信システムの制御局の回路ブロック
図。
【図12】本発明の無線通信システムの第7の実施の形
態を適用した無線通信システムの制御局とパーソナルコ
ンピュータ又はワークステーションの回路ブロック図。
【符号の説明】
1 無線通信システム 2 親局 2a アンテナ 3 制御局 4 子機 4a アンテナ 5 公衆回線網 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 網入出力I/F 15 I/O 16 オペレーションパネル 21 発信許可ボタン 22 警告表示ボタン 23 発信禁止ボタン 24 着信許可ボタン 25 番号通知ボタン 26 着信禁止ボタン 27 電源ボタン AR 通話禁止領域 30 無線通信システム 31 制御局 32 中継局 32a アンテナ 33 公衆基地局 33a アンテナ 41 CPU 42 記憶部 43 親局I/O部 44 オペレーションパネルI/O部 45 中継局I/O部 46 オペレーションパネル 47 バス 50 制御局 51 時計部 60 制御局 61 レジスタ 62 掲示板 AR1〜ARn 通話禁止領域 71 記憶部 72 制御局 73 パーソナルコンピュータ 74 ワークステーション 75 イーサネットケーブル 76 接続ケーブル 77 記憶部 78 サーバー 80 制御局 81 LANインターフェイス部 90 制御局

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の回線に接続された親機と、前記親機
    と無線接続されて音声通信可能な子機と、を備えた無線
    通信システムにおいて、前記親機は、所定の通話禁止領
    域内の前記子機とのみリンクを確立して、当該子機によ
    る通信を禁止する制御手段を備えたことを特徴とする無
    線通信システム。
  2. 【請求項2】前記親機は、前記子機への通話禁止領域で
    ある旨の警告情報を記憶する警告情報記憶手段を、さら
    に備え、前記制御手段は、前記子機から発信要求がある
    と、当該発信を禁止するとともに、前記警告情報を前記
    子機に通知することを特徴とする請求項1記載の無線通
    信システム。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記通話禁止領域内の前
    記子機への着信があると、当該子機への着信を禁止する
    とともに、当該着信の発信側から受け取った当該発信側
    の電話番号を当該子機に通知することを特徴とする請求
    項1または請求項2記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】前記親機は、前記通話禁止領域内での前記
    子機による発信の禁止と許可及び前記子機への着信の禁
    止と許可をそれぞれ設定する設定手段を、さらに備え、
    前記制御手段は、前記設定手段の設定状態に応じて、前
    記通話禁止領域内での前記子機による発信の禁止と許可
    及び前記子機への着信の禁止と許可を制御することを特
    徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線
    通信システム。
  5. 【請求項5】前記設定手段は、前記子機への通話禁止領
    域である旨の警告情報の通知のオン/オフあるいは前記
    通話禁止領域内の前記子機への着信時に当該着信の発信
    側の電話番号の当該子機への通知のオン/オフをも設定
    可能であり、前記制御手段は、前記子機による発信を禁
    止した際、前記警告情報の通知のオン/オフの設定状態
    に応じて、前記警告情報の通知あるいは非通知を行い、
    前記子機への着信を禁止した際、前記電話番号の通知の
    オン/オフの設定状態に応じて、前記電話番号の前記子
    機への通知あるいは非通知を行うことを特徴とする請求
    項4記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】所定の通話禁止領域内に設置された親機
    と、前記親機と無線接続されて音声通信可能な子機と、
    を備え、前記親機が前記通話禁止領域内の前記子機との
    みリンクを確立する無線通信システムであって、前記親
    機に接続され、前記通話禁止領域内の前記子機による通
    信を禁止/許可する制御手段と、前記通話禁止領域外に
    配設されるとともに前記親機に接続され公衆基地局と無
    線交信を行う中継局と、を備え、前記制御手段が前記親
    機及び前記中継局を介しての前記子機による通信を禁止
    /許可することを特徴とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記子機による前記通信
    の禁止/許可を設定する設定手段を備え、当該設定手段
    の設定状態に応じて、前記通話禁止領域内での前記子機
    による通信を禁止/許可することを特徴とする請求項6
    記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、前記子機による前記通信
    の禁止/許可を時刻指定して設定する設定手段と、前記
    設定手段による時刻指定を伴う前記通信禁止/許可情報
    を記憶する記憶手段と、現在時刻を計時する計時手段
    と、を備え、前記計時手段の計時する現在時刻と前記記
    憶手段の記憶する前記時刻指定通信禁止/許可情報に基
    づいて前記通話禁止領域内での前記子機による通信を禁
    止/許可することを特徴とする請求項6記載の無線通信
    システム。
  9. 【請求項9】前記無線通信システムは、前記通話禁止領
    域内に設けられ所定の情報を報知する報知手段を、さら
    に備え、前記制御手段は、前記通話禁止領域内での前記
    子機による通信の禁止/許可の設定状態を前記報知手段
    に報知させることを特徴とする請求項1から請求項8の
    いずれかに記載の無線通信システム。
  10. 【請求項10】前記無線通信システムは、前記通話禁止
    領域が複数設けられ、当該各通話禁止領域毎に、前記親
    機と前記制御手段が配設されるとともに、当該通話禁止
    領域における前記子機による通信の禁止/許可の設定情
    報を記憶する記憶手段を備え、前記各通話禁止領域の前
    記記憶手段の記憶する前記通信禁止/許可設定情報を管
    理情報として記憶する管理情報記憶手段と、前記各通話
    禁止領域の前記記憶手段と接続され当該各記憶手段と前
    記通信禁止/許可情報の授受を行って前記各記憶手段の
    前記通信禁止/許可情報及び前記管理情報記憶手段の記
    憶する前記管理情報を集中管理する管理手段と、を備え
    たことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに
    記載の無線通信システム。
  11. 【請求項11】前記無線通信システムは、前記通話禁止
    領域が複数設けられ、当該各通話禁止領域毎に、前記親
    機と前記制御手段が配設され、当該各通話禁止領域毎の
    前記制御手段は、当該通話禁止領域における前記子機に
    よる通信の禁止/許可の設定情報を記憶する記憶手段を
    備え、前記各通話禁止領域の前記各制御手段の前記記憶
    手段の記憶する前記通信禁止/許可設定情報を管理情報
    として記憶する管理情報記憶手段と、前記各通話禁止領
    域の前記制御手段と接続され当該各制御手段と前記通信
    禁止/許可情報の授受を行って前記各記憶手段の前記通
    信禁止/許可情報及び前記管理情報記憶手段の記憶する
    前記管理情報を集中管理する管理手段と、を備えたこと
    を特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の
    無線通信システム。
  12. 【請求項12】前記管理手段と前記各通話禁止領域の前
    記記憶手段は、LANを構成し、当該LANには、前記
    各通話禁止領域毎に情報処理端末が接続され、当該情報
    処理端末により前記各通話禁止領域毎の前記子機による
    通信の禁止/許可の設定が行われることを特徴とする請
    求項10または請求項11記載の無線通信システム。
JP9334914A 1997-08-27 1997-11-19 無線通信システム Pending JPH11136770A (ja)

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JP24624897 1997-08-27
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2008126281A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-22 富士通株式会社 通信装置、不正通信防止方法、不正通信プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2008126281A1 (ja) * 2007-03-30 2010-07-22 富士通株式会社 通信装置、不正通信防止方法、不正通信プログラム

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