JPH11136046A - マイクロ波増幅器 - Google Patents

マイクロ波増幅器

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JPH11136046A
JPH11136046A JP29822197A JP29822197A JPH11136046A JP H11136046 A JPH11136046 A JP H11136046A JP 29822197 A JP29822197 A JP 29822197A JP 29822197 A JP29822197 A JP 29822197A JP H11136046 A JPH11136046 A JP H11136046A
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input
microwave
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Kiyoharu Kiyono
清春 清野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波増幅器では飽和領域で高い効率が
得られるため、飽和領域に到達しない低いレベルの信号
が入力された場合、効率が低下してしまう。ここでは低
いレベルの信号が入力しても高い効率で動作するマイク
ロ波増幅器を得ることを目的とする。 【解決手段】 分配回路の2つの出力端子にそれぞれ出
力電力の異なる第1および第2の増幅器を接続し、これ
ら増幅器の出力端子にはそれぞれ非動作時に各増幅器の
出力インピーダンスを高くする伝送線路を接続するとと
もに、これらの伝送線路の出力端子間をT分岐回路で接
続し、かつ、入力端子への信号レベルによって第1ある
いは第2の増幅器のいずれかを動作させるようにしたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーダ、通信の
分野で使用されるマイクロ波増幅器の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】レーダ、通信等の送信機には半導体を用
いたマイクロ波増幅器が用いられる。図11は従来のマ
イクロ波増幅器を示すもので、例えば1992年IEE
E MTT−S「Ultra Small SizeX
band MMIC T/RModule for
Active Phased Array」に示された
のである。図中、1は入力端子、2は出力端子、3は増
幅器、4は電源回路である。このマイクロ波増幅器はF
ET、HEMT等を用いた1段あるいは2段構成の単位
増幅器を複数個縦続接続した多段構成の増幅器3とこの
増幅器3に所望の直流バイアス電圧を供給するための電
源回路4とからなる。
【0003】増幅器3に使用するFET、HEMT等の
半導体のゲート幅は入力端子1側から順次大きく選ばれ
ており、最終段に使用する半導体のゲート幅は10W出
力のもので約2mmに選ばれている。
【0004】次に動作について説明する。増幅器3の各
半導体には電源回路4から所望のバイアス電圧が印加さ
れる。このような状態で入力端子1に入力された信号は
まず、入力端子1側の単位増幅器であるレベルまで増幅
され、次の単位増幅器へ入力される。そこでさらに増幅
され、次の単位増幅器へ入力される。このように、各段
の単位増幅器で増幅された後、最終段の単位増幅器を経
て、大きなレベルの信号が出力端子2から出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12は従来のマイク
ロ波増幅器の入力電力に対する出力電力および効率特性
の一例を示す図である。一般に半導体は大信号動作時に
高い効率が得られるため、図のように出力電力が飽和す
る近傍で効率最大の特性が得られる。効率は入力端子1
からの信号レベルに依存し、例えば図のように入力電力
Pi2が入力された場合、効率はE2とり、その時の出
力電力はPo2となる。また、Pi2よりも大きな入力
電力Pi1が入力された場合、より高い出力電力Po1
および効率E1が得られる。この効率はマイクロ波増幅
器に印加する直流電力がマイクロ波電力に変換される度
合を表わすもので、効率が高いほどマイクロ波増幅器内
部で消費される電力が少ないことを意味する。このため
効率の高いことが望まれる。
【0006】このように従来のマイクロ波増幅器では入
力信号レベルによって効率が変化し、信号レベルが低い
場合は効率が低くなる。このためマイクロ波増幅器内部
で消費される電力が増大し、例えば衛星の寿命が短くな
ってしまう問題点があった。
【0007】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたものであり、信号レベルが低い場合であっ
ても高い効率のマイクロ波増幅器を得ることを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明によるマイク
ロ波増幅器は、一つの入力端子と二つの出力端子を有す
る分配回路と、この分配回路の出力端子にそれぞれ接続
された出力電力の互いに異なる第1および第2の増幅器
と、これらの第1および第2の増幅器の出力端子にそれ
ぞれ接続された伝送線路と、これらの伝送線路の出力端
子間を接続するT分岐回路とで構成され、入力端子への
信号レベルによって第1あるいは第2の増幅器のいずれ
かを動作させるようにしたものである。
【0009】また、第2の発明によるマイクロ波増幅器
は、上記第1の発明で示した分配回路の出力端子と増幅
器間にそれぞれ減衰器を設けたものである。
【0010】また、第3の発明によるマイクロ波増幅器
は、上記第1の発明で示した分配回路の出力端子と増幅
器間にそれぞれアイソレータを設けたものである。
【0011】また、第4の発明によるマイクロ波増幅器
は、上記第1の発明で示した分配回路の変りにスイッチ
を設けたものである。
【0012】また、第5の発明によるマイクロ波増幅器
は、上記第1から第4の発明で示した入力端子側に信号
レベルを検出する検波器を設けたものである。
【0013】また、第6の発明によるマイクロ波増幅器
は、上記第1から第5の発明で示したT分岐回路の変り
にスイッチを設けたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1を示す
構成図であり、1は入力端子、2は出力端子、5は分配
回路、6、7はそれぞれ分配回路の出力端子、8は第1
の増幅器、9は第2の増幅器、10は第1の増幅器の出
力端子、11は第2の増幅器の出力端子、12、13は
それぞれ伝送線路、14、15はそれぞれ伝送線路の出
力端子、16はT分岐回路、17、18はそれぞれ電源
回路、19は制御回路、20は制御信号入力端子であ
る。
【0015】このマイクロ波増幅器はブランチラインカ
ップラ、ラットレース等を用いた分配回路5と、この分
配回路5の出力端子6、7にそれぞれ接続された第1の
増幅器8、第2の増幅器9と、一端が第1の増幅器8お
よび第2の増幅器9の出力端子10、11にそれぞれ接
続された伝送線路12、13と、これらの伝送線路1
2、13の出力端子14、15間を接続するためのT分
岐回路16と、第1の増幅器8および第2の増幅器9に
それぞれバイアス電圧を供給するための電源回路17、
18と、これらの電源回路17、18を制御するための
制御回路19とから成る。また、制御回路19には外部
からの制御信号を入力するための制御信号入力端子20
が設けられている。
【0016】第1の増幅器8および第2の増幅器9はそ
れぞれ複数個の単位増幅器を縦続接続して構成されてお
り、これらの単位増幅器は例えば図2に示すような構成
のものが用いられている。即ち、マイクロ波信号を増幅
するためのFET21と、このFET21の入出力部に
それぞれ設けられたインピーダンス整合用の整合回路2
2、23と、増幅器特性に影響すること無く、電源回路
17、18からのバイアス電圧を所望の値に設定してF
ET21にバイアス電圧を印加するためのゲートバイア
ス回路24、ドレインバイアス回路25とで構成されて
いる。また、第1の増幅器8の最終段には第2の増幅器
9のものよりもゲート幅の広いFET22を用いた単位
増幅器が配置されている。このため、第1の増幅器8の
方が、第2の増幅器9よりも高い出力電力が得られる。
なお、電源回路17、18からの単位増幅器へのバイア
ス電圧はゲートバイアス端子26とドレインバイアス端
子27に供給され、電源回路17、18は制御回路19
を介して、外部からの制御信号により制御される。
【0017】一般にFET21の動作は印加するバイア
ス電圧により決めることができる。即ち、マイクロ波増
幅器に用いるFET21では、通常、ゲート端子には約
−2V、ドレイン端子には約8Vのバイアス電圧を印加
した場合は動作状態となる。これに対して、ドレイン端
子にバイアス電圧を印加しないか、あるいはゲート端子
にピンチオフよりも十分深い−5V程度の電圧を印加し
た場合は非動作状態となる。非動作状態におけるFET
21の出力インピーダンスは非常に高インピーダンスに
なるのに対して、動作状態では低インピーダンスとな
る。FET21の出力部に設けられた整回路23は動作
状態でFET21の出力インピーダンスと負荷インピー
ダンスとが整合するように設計されており、非動作状態
では不整合状態となる。このようなバイアス電圧をそれ
ぞれFET21に印加した場合の増幅器のインピーダン
ス特性を以下に示す。
【0018】図3は第2の増幅器9の出力インピーダン
ス特性をスミスチャート図に表わした場合の一例であ
る。F1は所要周波数帯の低域側の周波数、F2は高域
側の周波数である。図中、Aは動作状態における第2の
増幅器9の出力インピーダンス特性で、Bは非動作状態
における出力インピーダンス特性である。動作状態では
出力インピーダンスは反射係数の小さな領域、即ち、ス
ミスチャートの中心部にあるのに対して、非動作状態で
は反射係数の大きなスミスチャートの外周部にある。
【0019】これらのインピーダンスは第2の増幅器9
の出力側に接続する伝送線路13により変化する。即
ち、伝送線路13の特性インピーダンスを50オーム、
長さを約1/5波長に選んだ場合、図1の伝送線路13
の出力端子15から第2の増幅器9側を見た出力インピ
ーダンスは動作状態においてはAからCに、非動作状態
においてはBからDに移動する。このように、伝送線路
13を用いることにより、動作状態における第2の増幅
器9の出力インピーダンスの反射係数を一定に保ちつ
つ、非動作状態での出力インピーダンスを非常に高イン
ピーダンスに設定することができる。
【0020】これは第1の増幅器8についても同様であ
り、伝送線路12の特性インピーダンスと長さを第2の
増幅器9の場合と同じように非動作で高インピーダンス
になるように設定することにより、動作状態では反射係
数を小さく保ちつつ、非動作時で伝送線路12の出力端
子14から第1の増幅器8側を見たインピーダンスを高
インピーダンスにすることができる。
【0021】ここで第1の増幅器8が動作、第2の増幅
器9が非動作となるようなバイアス電圧を電源回路17
および18から各増幅器8、9に印加した場合、図1の
マイクロ波増幅器は図4のように表わすことができる。
即ち、分配回路5の出力端子7には非動作における第2
の増幅器9の入力インピーダンスと等価的に等しい負荷
28が接続され、また、伝送線路13を介して第2の増
幅器9側を見たインピーダンスは非常に高インピーダン
スとなるため、伝送線路13の出力端子15は等価的に
開放となる。従って、入力端子1と出力端子2間には第
1の増幅器8のみ接続されているものと見なすことがで
きる。
【0022】このため、入力端子1から入射した信号は
分配回路5で出力端子6、7にそれぞれ分配される。分
配された信号の内、出力端子6に現われた信号は第1の
増幅器8で増幅され、伝送線路12を介して出力端子2
に出力される。一方、出力端子7に現れた信号は負荷2
8で消費される。このように伝送線路13の出力端子1
5から第2の増幅器9側を見たインピーダンスを非常に
高インピーダンスに保つことにより、第1の増幅器8で
増幅された信号は第2の増幅器9に影響されることな
く、そのまま出力端子2に出力される。なお、上述では
第1の増幅器8を動作、第2の増幅器9を非動作するよ
うな場合について説明したが、制御信号を制御信号入力
端子20に入力することにより、第1の増幅器8を非動
作、第2の増幅器9を動作させることも容易である。
【0023】図5は第1の増幅器8と第2の増幅器9と
の入力電力に対する出力電力および効率特性の一例であ
る。第1の増幅器8の最終段にはゲート幅の広いFET
22を用いているため、第2の増幅器9よりも高い出力
電力が得られ、また、大きな入力時に高い効率が得られ
る。ここで入力端子1に大きな入力電力Pi1が入力し
た場合、第1の増幅器8が動作状態、第2の増幅器9が
非動作状態となるような制御信号を制御信号端子20に
入力することにより、第1の増幅器8で得られる出力電
力Po1を得ることができる。その時高い効率E1が得
られる。
【0024】一方、入力端子1にレベルの低い信号、即
ち、入力電力Pi2が入射した場合、逆に第1の増幅器
8が非動作、第2の増幅器9が動作させることにより、
第2の増幅器9で得られる出力電力Po2を得ることが
でき、この場合も高い効率E2が得られる。
【0025】以上のように、この発明のマイクロ波増幅
器では入力信号レベル応じて、第1の増幅器8を動作、
第2の増幅器9を非動作あるいは第1の増幅器8を非動
作、第2の増幅器9を動作状態にするような制御信号を
制御信号入力端子20に入力することにより、常に高い
効率を得ることができる。従って、入力信号レベルが低
い場合においてもマイクロ波増幅器の消費電力低減を図
ることができる。
【0026】実施の形態2.図6はこの発明の実施の形
態2のマイクロ波増幅器の構成図である。このマイクロ
波増幅器は図1に示した実施の形態1の第1の増幅器8
と分配回路5間、第2の増幅器9と分配回路5間にそれ
ぞれ減衰器29を設けたものである。
【0027】実施の形態1では例えば非動作時における
第2の増幅器9の入力インピーダンスは図4で示したよ
うに等価的に負荷28で表わすことができる。通常、分
配回路5の入力端子1、出力端子6、7におけるインピ
ーダンスは50オームに設計されているのに対して、負
荷28のインピーダンスは50オームと異なる。このた
め、分配回路5の出力端子7に分配された信号の一部が
負荷28で反射され、反射された信号の一部は分配回路
5の出力端子6に漏洩する。これにより、マイクロ波増
幅器の利得の平坦性が損なわれる場合がある。
【0028】これを避けるため実施の形態2のように分
配回路5と第1の増幅器8間、分配回路5と第2の増幅
器9間にそれぞれ減衰器29を設けることにより、非動
作時における各増幅器8、9からの反射波を著しく低減
できる。このため、マイクロ波増幅器の利得の平坦性の
劣化を防ぐことができる。なお、この構成のマイクロ波
増幅器においても入力信号のレベルに応じて、第1の増
幅器8あるいは第2の増幅器9を動作させることがで
き、実施の形態1と同様に入力信号レベルが小さい場合
であっても低消費電力化を図ることができる。
【0029】以上のように、第1の増幅器6と分配回路
5間、第2の増幅器7と分配回路5間にそれぞれ減衰器
32を設けることにより、入力信号レベルによらずマイ
クロ波増幅器の低消費電力化および利得の平坦性を図る
ことができる利点がある。
【0030】実施の形態3.図7はこの発明の実施の形
態3のマイクロ波増幅器の構成図である。このマイクロ
波増幅器は図6に示した実施の形態2の減衰器29の変
りにアイソレータ30を設けたものであり、このアイソ
レータ30は一方向の信号のみ通過させ、逆方向の信号
は通過させない機能を有する。
【0031】このため入力端子1から入射した信号は各
増幅器8、9にそれぞれ入力されるが、非動作時におけ
る第1の増幅器8あるいは第2の増幅器9で反射された
信号はアイソレータ30で吸収され、分配回路5には戻
らない。このため実施の形態2と同様に平坦な利得特性
のマイクロ波増幅器を得ることができる。このマイクロ
波増幅器のようにアイソレータ30を用いることによ
り、入力端子1からの信号は減衰されることなく第1の
増幅器8と第2の増幅器9に入力されるため、実施の形
態2に比べ高い利得を得ることができる。
【0032】以上のように、分配回路5と第1の増幅器
8間、分配回路5と第2の増幅器9間にそれぞれアイソ
レータ30を設けることにより、平坦で高い利得を得る
ことができるとともに、入力信号の大きさによらず消費
電力の低減を図ることができる。
【0033】実施の形態4.図8はこの発明の実施の形
態4のマイクロ波増幅器の構成図である。このマイクロ
波増幅器は図1に示した実施の形態1の分配回路5の変
りにスイッチ31を設けており、制御信号によってスイ
ッチ31を切り替えるために制御回路19とスイッチ3
1間を電気的に接続した構成となっている。
【0034】このような構成にすることにより、例えば
入力端子1にレベルの高い信号が入力された場合、第1
の増幅器8を動作、第2の増幅器9を非動作およびスイ
ッチ31を第一の増幅器8側に接続するような制御信号
を制御回路19を介して、電源回路17、19およびス
イッチ31に入力することにより高い効率を得ることが
できる。このように分配回路5の変りにスイッチ31を
用いても基本的には実施の形態1から実施の形態3のも
のと同じである。
【0035】しかし、実施の形態1から実施の形態3の
ように分配回路5を用いた場合、入力信号は第1の増幅
器8と第2の増幅器9に等分配されるため3dB利得が
低下する。これに対して、このマイクロ波増幅器のよう
にスイッチ31を用いることにより、非動作となる第1
の増幅器8あるいは第2の増幅器9に信号が入力されな
いため3dBの利得向上を図ることかできる利点があ
る。また、非動作における第1あるいは第2の増幅器
8、9からの信号の反射がないため、利得の平坦性を損
なうことはない。
【0036】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5のマイクロ波増幅器の構成図である。このマイクロ
波増幅器は図1に示した実施の形態1の分配回路5の入
力側に検波器33を設けたものであり、検波器33と制
御入力端子20とを電気的に接続した構成となってい
る。
【0037】この検波器33は入力端子1に入力される
信号の大きさを検出するためのもので、検波電圧は制御
入力端子20を介して制御回路19に入力される。この
検波電圧は信号の大きさに応じて変化するため、検波電
圧の大きさによって第1の増幅器8あるいは第2の増幅
器9を動作させる制御信号を制御回路19から発生させ
ることにより、信号のレベルによらず自動的に高い効率
のマイクロ波増幅器を得ることができる。
【0038】このように、検波電圧を制御信号として用
いることにより、実施の形態1のように外部から制御信
号を入力する必要がないため、このようなマイクロ波増
幅器を用いる通信装置の構成が簡単になる利点がある。
なお、実施の形態2から4で示したマイクロ波増幅器の
入力端子1側に検波器33を用いた場合であっても効果
は同じである。
【0039】実施の形態6.図10はこの発明の実施の
形態6のマイクロ波増幅器の構成図である。この増幅器
は図1に示した実施の形態1のT分岐回路16の変りに
スイッチ31を設けたものである。
【0040】一般にFET21の出力側に整合回路23
を付加するような場合、周波数に対する出力インピーダ
ンスの軌跡が広がってしまうため、伝送線路12、13
を用いても非動作時における第1あるいは第2の増幅器
8、9の出力インピーダンスを広帯域にわたって高イン
ピーダンスに保つことが難しくなる。このような場合、
例えば図4に示す第2の増幅器9の出力端子15は開放
とならず、この出力端子15には第2の増幅器9に起因
するある負荷が接続される。このため、第1の増幅器8
で増幅された信号が第2の増幅器9の影響を受け、高出
力増幅器の出力電力が低下してしまう場合がある。
【0041】これを避けるため、実施の形態6ではT分
岐回路16の変りにスイッチ31を設けたものである。
このスイッチ31はダイオード、FET等を用いて構成
されており、広帯域にわたって高アイソレーション特性
を有しており、第1の増幅器8と第2の増幅器9とを電
気的に分離することができる。このため伝送線路12の
出力端子14から第1の増幅器8側あるいは伝送線路1
3の出力端子15から第2の増幅器9側をみたインピー
ダンスが広帯域にわたって高くなくとも増幅器8、9の
出力インピーダンスが互いに影響し合うことがなくな
り、マイクロ波増幅器の出力電力の低下を避けることが
できる。なお、実施の形態2から5で示したマイクロ波
増幅器に適用してもこの効果は同じであり、入力端子1
に入力される信号レベルに応じて、第1の増幅器8ある
いは第2の増幅器9のいずれか一方を動作させ、常に高
効率特性が得られることも同じである。
【0042】
【発明の効果】第1の発明によれば、分配回路の2つの
出力端子にそれぞれ出力電力の異なる第1および第2の
増幅器を接続し、これら増幅器の出力端子にはそれぞれ
非動作時に各増幅器の出力インピーダンスを高くする伝
送線路を接続するとともに、これらの伝送線路の出力端
子間をT分岐回路で接続し、かつ、入力端子への信号レ
ベルによって第1あるいは第2の増幅器のいずれかを動
作させるようにしたものである。これにより、非動作時
における増幅器のインピーダンスの影響を避けることが
でき、信号レベルによらず高い効率を得ることができ
る。
【0043】また、第2の発明によれば、分配回路の出
力端子と第1および第2の増幅器間にそれぞれ減衰器を
設けることにより、非動作時の各増幅器の入力端子での
反射波を著しく低減でき、高い効率を保ちつつ平坦な利
得特性を得ることができる。
【0044】また、第3の発明によれば、分配回路の出
力端子と第1および第2の増幅器間にそれぞれアイソレ
ータを設けることにより、非動作時の各増幅器の入力端
子での反射波を著しく低減でき、高い効率と平坦な利得
特性を得ることができるとともに、減衰器を用いるもの
に比べ、高い利得を得ることができる。
【0045】また、第4の発明によれば、分配回路の変
りにスイッチを用いることにより、動作しない増幅器側
への信号の入力を避けることかでき、実施の形態3のマ
イクロ波増幅器よりもさらに高い利得を得ることができ
る。
【0046】また、第5の発明によれば、実施の形態1
で示したマイクロ波増幅器の分配回路の入力側に検波器
を設け、この検波電圧を制御回路の制御信号として用い
ることにより、外部からの制御信号を入力する必要がな
くなるため、通信装置の簡略化を図ることができる。
【0047】また、第6の発明によれば、実施の形態1
で示したT分岐回路の変りにスイッチを用いることによ
り、非動作時における伝送線路を介して見た各増幅器の
出力インピーダンスか低い場合であっても、各増幅器の
出力インピーダンスが互いに影響し合うことがないた
め、マイクロ波増幅器の出力電力低下を避けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明によるマイクロ波増幅器の実施の形
態1を示す図である。
【図2】 単位増幅器の構成を示す図である。
【図3】 この発明のマイクロ波増幅器を構成する第2
の増幅器の出力インピーダンス特性を示す図である。
【図4】 実施の形態1のマイクロ波増幅器の簡略化し
た構成を示す図である。
【図5】 この発明のマイクロ波増幅器を構成する第1
および第2の増幅器の入力電力に対する出力電力および
効率特性を示す図である。
【図6】 この発明によるマイクロ波増幅器の実施の形
態2を示す図である。
【図7】 この発明によるマイクロ波増幅器の実施の形
態3を示す図である。
【図8】 この発明によるマイクロ波増幅器の実施の形
態4を示す図である。
【図9】 この発明によるマイクロ波増幅器の実施の形
態5を示す図である。
【図10】 この発明によるマイクロ波増幅器の実施の
形態6を示す図である。
【図11】 従来のマイクロ波増幅器を示す図である。
【図12】 従来のマイクロ波増幅器の入力電力に対す
る出力電力および効率特性を示す図である。
【符号の説明】
1 入力端子、2 出力端子、5 分配回路、6 分配
回路の出力端子、7分配回路の出力端子、8 第1の増
幅器、9 第2の増幅器、10 第1の増幅器の出力端
子、11 第2の増幅器の出力端子、12 伝送線路、
13 伝送線路、14 伝送d線路の出力端子、15
伝送d線路の出力端子、16 T分岐回路、17 電源
回路、18 電源回路、19 制御回路、20 制御信
号入力端子、21 FET、22 整合回路、23 整
合回路、24 ゲートバイアス回路、25 ドレインバ
イアス回路、26 ゲートバイアス端子、27 ドレイ
ンバイアス端子、28 負荷、29 減衰器、30 ア
イソレータ、31 スイッチ、32 検波器。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの入力端子と二つの出力端子を有
    し、上記入力端子に入力された信号を二つの出力端子に
    分配する分配回路と、この分配回路の二つの出力端子に
    それぞれ接続され、出力電力の互いに異なる第1および
    第2の増幅器と、これらの第1および策2の増幅器の出
    力端子にそれぞれ対応して接続された伝送線路と、これ
    らの伝送線路の出力端子間を接続するT分岐回絡とで構
    成され、上記入力端子への信号レベルによって第1ある
    いは第2の増幅器のいずれかを一方を動作させることを
    特徴とするマイクロ波増幅器。
  2. 【請求項2】 上記分配回路の出力端子と増幅器間にそ
    れぞれ減衰器を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    マイクロ波増幅器。
  3. 【請求項3】 上記分配回路の出力端子と増幅器間にそ
    れぞれアイソレータを設けたことを特徴とする請求項1
    記載のマイクロ波増幅器。
  4. 【請求項4】 上記分配回路の変りにスイッチを用いた
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波増幅器。
  5. 【請求項5】 上記入力端子側に信号レベルを検出する
    ための検波器を設けたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか記載のマイクロ波増幅器。
  6. 【請求項6】 上記T分岐回路の変りにスイッチを用い
    たことを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のマイ
    クロ波増幅器。
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