JPH1113420A - 石炭ガス化複合発電装置 - Google Patents

石炭ガス化複合発電装置

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JPH1113420A
JPH1113420A JP9172261A JP17226197A JPH1113420A JP H1113420 A JPH1113420 A JP H1113420A JP 9172261 A JP9172261 A JP 9172261A JP 17226197 A JP17226197 A JP 17226197A JP H1113420 A JPH1113420 A JP H1113420A
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JP
Japan
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gas
steam
fuel
soot
exhaust heat
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JP9172261A
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English (en)
Inventor
Sugihiro Konishi
杉弘 小西
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、ガスクーラをスートブロー
する際にスートブロー用ガスを加圧する必要のない石炭
ガス化複合発電装置を提供することである。 【解決手段】 燃料をガス化炉5でガス化して生成した
燃料ガスをガスクーラ6,7で冷却した後にガスタービ
ン8で燃焼して発電し、燃焼後の排ガスの排熱を排熱回
収ボイラ10で回収する石炭ガス化複合発電装置におい
て、排熱回収ボイラ10の高圧蒸気循環ライン37内の
蒸気の一部をスートブロー用蒸気としてガスクーラ6,
7に送るスートブロー用蒸気ライン39,40を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、石炭等の燃料を酸
素と共にガス化炉でガス化して燃料ガスを生成し、この
燃料ガスをガスクーラで冷却した後にガスタービンに送
って発電に利用すると共に、排ガスの排熱を利用して排
熱回収ボイラで発生させた蒸気によってスチームタービ
ンにて発電を行う石炭ガス化複合発電装置に係り、特
に、排熱回収ボイラで発生する蒸気の一部またはスチー
ムコンバータ等を介して発生する蒸気をスートブロー用
蒸気としてガスクーラに送る石炭ガス化複合発電装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3に、石炭等の燃料を酸素又は空気で
部分酸化させてガス化し、その生成された生成ガス(燃
料ガス)を精製したのちに複合発電設備で燃焼して発電
する石炭ガス化複合発電システムの従来の例が、概略的
に示されている。
【0003】この従来の石炭ガス化複合発電システム3
0は、図示されるように、石炭等の燃料をガス化するガ
ス化設備21と、ガス化設備21の下流側に接続された
ガス精製設備2と、ガス精製設備2の下流側に接続され
た複合発電設備23と、ガス化設備21及び複合発電設
備23に接続された空気分離設備24とから主に構成さ
れる。尚、図3には湿式タイプのガス精製設備が示され
ているが、ガス精製設備2として乾式タイプのガス精製
設備を用いてもよいのは、勿論である。
【0004】ガス化設備21は、石炭を導入するバンカ
14,石炭をスラリ化する湿式ミル15,スラリを貯蔵
するスラリ貯蔵手段16,スラリ貯蔵手段16の下流側
に接続され、供給されたスラリを酸素(又は空気)で部
分酸化してガス(燃料ガス)化するガス化炉5,ガス化
炉5の下流側に接続され、ガス化炉5から排出される燃
料ガスを冷却する輻射型ガスクーラ6及び対流型ガスク
ーラ7とから主に構成される。輻射型ガスクーラ6,対
流型ガスクーラ7は、その内部に水等の熱媒を循環させ
る伝熱管6a,7aを各々有する。尚、ガス化設備21
を、スラリ燃料でなくドライ(粉体)燃料を用いて燃料
のガス化を行うように構成してもよい。
【0005】ガス精製設備2は、湿式タイプの場合、図
3に示されるようにフィルタ17,サチュレータ18,
熱交換器19及び脱硫塔12から主に構成され、フィル
タ17が対流型ガスクーラ7の下流側に接続されると共
に、ガス化炉5で生成された燃料ガスがフィルタ17か
ら熱交換器19及び脱硫塔12に導入された後、サチュ
レータ18を介して複合発電設備23のガスタービン8
(下記参照)に送られるように構成されている。
【0006】一方、ガス精製設備2が乾式タイプの場合
は、乾式脱硫塔(図示されず)及びその下流側のフィル
タ(図示されず)等から主に構成され、ガス化炉5で生
成された燃料ガスが乾式脱硫塔に導入された後、フィル
タを介して複合発電設備23のガスタービン8(下記参
照)に送られるように構成される。
【0007】複合発電設備23は、ガスタービン8(そ
の燃焼器8a及びコンプレッサ29を含む),スチーム
タービン9,排熱回収ボイラ31等から構成される。ガ
スタービン8は、上述のようにガス精製設備2の下流側
に接続され、ガスタービン8の下流側には排熱回収ボイ
ラ31及びスチームタービン9が設置されて、ガスター
ビン8からの排ガスの余熱(排熱)を排熱回収ボイラ3
1で回収してスチームタービン9を駆動するように構成
されている。
【0008】排熱回収ボイラ31の下流側には、煙突3
2が接続される。
【0009】空気分離設備24は、深冷法などにより空
気から高純度の酸素を分離する空気分離器33を有し、
空気分離器33には空気分離器33に外気を導入する外
気導入管11が接続される。空気分離器33は、さら
に、空気導入ライン25によってガスタービン8のコン
プレッサ29の下流側に接続されると共に、窒素供給ラ
イン22によってガスタービン8の燃焼器8aに接続さ
れ、又、酸素供給ライン13及び精留塔38を介してガ
ス化炉5の上流側に接続される。精留塔38には、又、
上述の外気導入管11が図示されるように接続される。
【0010】窒素供給ライン22からは、窒素(正確に
は空気分離器33によって酸素を分離された残りの空気
成分)の一部をスートブロー用ガスとして輻射型ガスク
ーラ6,対流型ガスクーラ7に送るスートブロー用窒素
ガス供給ライン34が分岐し、スートブロー用窒素ガス
供給ライン34は、図3に示されるように、バルブ34
a及びスートブロー窒素ガス圧縮機35等を介して輻射
型ガスクーラ6と対流型ガスクーラ7とに接続される。
【0011】スートブロー用窒素ガス供給ライン34の
末端部分(すなわち輻射型ガスクーラ6及び対流型ガス
クーラ7の内部に組み込まれた部分)はスプレノズル状
に構成され、各ガスクーラ6,7内部の伝熱管6a,7
a等に付着したスート(煤)にスートブロー窒素ガスを
噴射できるようになっている。
【0012】尚、上記の構成を簡略化して示したもの
が、図2Bである。
【0013】石炭等の燃料がガス化設備1のバンカ14
を介して湿式ミル15に導入され、湿式ミル15でスラ
リ化される。スラリ化された石炭(以下スラリと称す
る)は、スラリ貯槽16を介してガス化炉5に導入され
る。ドライ燃料を用いる場合は、ドライ燃料がガス化炉
5に導入される。
【0014】一方、空気分離設備24では、外気導入管
11を介して空気分離器33に外気が導入される。空気
分離器33には、又、ガスタービン8のコンプレッサ2
9によって圧縮された空気の一部が、空気導入ライン2
5を介して導入される。空気分離器33に導入された外
気(空気)は、空気分離器33において深冷法等の方法
により処理され、高純度の酸素が分離される。分離され
た高純度の酸素は、精留塔38及び酸素供給ライン13
を介してガス化炉5に導入される(下記参照)。
【0015】一方、酸素を分離された残りの空気成分
(主に窒素)は、窒素供給ライン22によってガスター
ビン8の燃焼器8aに供給される(下記参照)。このと
き、バルブ34aを開放すれば、窒素供給ライン22を
流れる窒素ガスの一部がスートブロー用窒素ガス供給ラ
イン34に分岐し、分岐した窒素ガスはスートブロー用
窒素ガス圧縮機35によって80気圧程度に加圧された
後、スートブロー用窒素ガスとして輻射型ガスクーラ6
及び対流型ガスクーラ7に噴射される。このスートブロ
ー用窒素ガスの噴射により、各ガスクーラ6,7の伝熱
管6a,7a等に付着したスートが吹き落とされる。
【0016】さて、ガス化炉5に導入されたスラリ(も
しくはドライ燃料)は、上述のように空気分離設備24
の空気分離器33から酸素供給ライン13を介して供給
された高純度の酸素によって部分酸化されると共にガス
化し、この結果、燃焼ガス(主にH2 ,CO,CO2
が生成される。
【0017】ガス化炉5で生成された燃焼ガスは、その
後、輻射型ガスクーラ6,対流型ガスクーラ7を介して
ガス精製設備2に導入される。ガス精製設備2が湿式の
場合、燃焼ガスは先ずガス精製設備2のフィルタ17に
導入され、フィルタ17で脱塵された後、熱交換器19
を介して脱硫塔12に送られて脱硫され、精製ガスにな
る。精製ガスは、脱硫塔12の頂部からサチュレータ1
8を介してガスタービン8に送られる。一方、ガス精製
設備2が乾式の場合は、燃焼ガスはガス精製設備2の乾
式脱硫塔(図示されず)に送られると共に脱硫されて精
製ガスとなり、精製ガスはフィルタ(図示されず)を介
してガスタービン8に送られる。
【0018】ガスタービン8に送られた精製ガスは、コ
ンプレッサ29によって吸い込まれた外気(このコンプ
レッサ29によって吸い込まれた外気の一部は上述のよ
うに空気導入ライン25によって空気分離器33に送ら
れるが、大半はガスタービン8での燃焼用空気として用
いられる)と共に燃焼され、発電が行われる。又、この
とき、上述のように空気分離器33で空気から酸素を分
離した残りの空気成分(主に窒素)が、ガスタービン8
の出力アップのため、窒素供給ライン22を介してガス
タービン8に供給される。
【0019】又、上述のように、輻射型ガスクーラ6,
対流型ガスクーラ7の伝熱管6a,7a等をスートブロ
ーする場合は、バルブ34aを開放し、窒素供給ライン
22内の窒素ガスの一部をスートブロー用窒素ガス供給
ライン34に導入し、スートブロー窒素ガス圧縮機35
を介して各ガスクーラ6,7に送ることにより、各ガス
クーラ6,7のスートブローを行う。
【0020】ガスタービン8での燃焼により発生した排
ガスは、排熱回収ボイラ31及び煙突32を介して大気
排出され、このとき、排熱回収ボイラ31で回収された
排熱により、スチームタービン9でさらに発電が行われ
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述の従来の石
炭ガス化複合発電システムにおいては、空気分離設備で
空気から酸素を分離した残りの空気成分(主に窒素)の
一部を、ガスクーラのスートブロー用のガスとして使用
している。
【0022】しかし、この場合、窒素ガスをスートブロ
ー用ガスとして利用するには、これを専用の圧縮機によ
って約80気圧まで加圧する必要があった。
【0023】そこで、本発明の目的は、ガスクーラをス
ートブローする際にスートブロー用ガスを加圧する必要
のない石炭ガス化複合発電装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、燃料をガス化炉でガス化して生
成した燃料ガスをガスクーラで冷却した後にガスタービ
ンで燃焼して発電し、燃焼後の排ガスの排熱を排熱回収
ボイラで回収する石炭ガス化複合発電装置において、排
熱回収ボイラの高圧蒸気循環ライン内の蒸気の一部をス
ートブロー用蒸気としてガスクーラに送るスートブロー
用蒸気ラインを設けて構成される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面により説明する。
【0026】図1に、石炭等の燃料を酸素又は空気で部
分酸化させてガス化し、その生成された生成ガス(燃料
ガス)を精製したのちに複合発電設備で燃焼して発電す
る石炭ガス化複合発電システムの本発明における例が、
概略的に示されている。
【0027】この本発明の石炭ガス化複合発電システム
20は、図示されるように、石炭等の燃料をガス化する
ガス化設備1と、ガス化設備1の下流側に接続されたガ
ス精製設備2と、ガス精製設備2の下流側に接続された
複合発電設備3と、ガス化設備1及び複合発電設備3に
接続された空気分離設備4とから主に構成される。尚、
図1には湿式タイプのガス精製設備が示されているが、
ガス精製設備2として乾式タイプのガス精製設備を用い
てもよいのは、勿論である。
【0028】ガス化設備1は、石炭を導入するバンカ1
4,石炭をスラリ化する湿式ミル15,スラリを貯蔵す
るスラリ貯蔵手段16,スラリ貯蔵手段16の下流側に
接続され、供給されたスラリを酸素(又は空気)で部分
酸化してガス(燃料ガス)化するガス化炉5,ガス化炉
5の下流側に接続され、ガス化炉5から排出される燃料
ガスを冷却する輻射型ガスクーラ6,対流型ガスクーラ
7とから主に構成される。輻射型ガスクーラ6,対流型
ガスクーラ7は、その内部に水等の熱媒を循環させる伝
熱管6a,7bを各々有する。尚、ガス化設備1を、ス
ラリ燃料でなくドライ(粉体)燃料を用いて燃料のガス
化を行うように構成してもよい。
【0029】ガス精製設備2は、湿式タイプの場合、図
1に示されるようにフィルタ17,サチュレータ18,
熱交換器19及び脱硫塔12から主に構成され、フィル
タ17が対流型ガスクーラ7の下流側に接続されると共
に、ガス化炉5で生成された燃料ガスがフィルタ17か
ら熱交換器19及び脱硫塔12に導入された後、サチュ
レータ18を介して複合発電設備3のガスタービン8
(下記参照)に送られるように構成されている。
【0030】一方、ガス精製設備2が乾式タイプの場合
は、乾式脱硫塔(図示されず)及びその下流側のフィル
タ(図示されず)等から主に構成され、ガス化炉5で生
成された燃料ガスが乾式脱硫塔に導入された後、フィル
タを介して複合発電設備3のガスタービン8(下記参
照)に送られるように構成される。
【0031】複合発電設備3は、ガスタービン8(その
燃焼器8a及びコンプレッサ29を含む),スチームタ
ービン9,排熱回収ボイラ10等から構成される。スチ
ームタービン9と排熱回収ボイラ10とは、高圧蒸気循
環ライン37によって図示されるように接続され、排熱
回収ボイラ10で回収された排ガスの余熱(排熱)を利
用してスチームタービン9が発電を行うように構成され
ている。
【0032】高圧蒸気循環ライン37の一部37aは、
例えば図1に示されるように輻射型ガスクーラ6及び対
流型ガスクーラ7の内部に組み込まれ、上述の伝熱管6
a,7aを構成する。
【0033】又、高圧蒸気循環ライン37からは、輻射
型ガスクーラ6,対流型ガスクーラ7の各々にスートブ
ロー用ガスとしての高圧蒸気を送るスートブロー用蒸気
ライン39,40が、例えば図1に示されるように分岐
し、各スートブロー用蒸気ライン39,40は、それぞ
れ輻射型ガスクーラ6,対流型ガスクーラ7に、これら
をスートブローできるように接続される。
【0034】すなわち、スートブロー用蒸気ライン3
9,40の末端部分(すなわち輻射型ガスクーラ6及び
対流型ガスクーラ7の内部に組み込まれた部分)はスプ
レノズル状に構成され、各ガスクーラ6,7内部の伝熱
管6a,7a等に付着したスート(煤)にスートブロー
用蒸気を噴射できるようになっている。
【0035】又、スートブロー用蒸気ライン39,40
は各々バルブ39a,40aを有し、各スートブロー蒸
気ライン39,40への高圧蒸気の導入を制御できるよ
うに構成されている。
【0036】ガスタービン8は、上述のようにサチュレ
ータ18の下流側に接続され、ガスタービン8の下流側
には排熱回収ボイラ10及びスチームタービン9が設置
されて、上述のようにガスタービン8からの排ガスの余
熱を排熱回収ボイラ10で回収してスチームタービン9
を駆動するように構成されている。
【0037】排熱回収ボイラ10の下流側には、煙突3
2が接続される。
【0038】空気分離設備4は、深冷法などにより空気
から高純度の酸素を分離する空気分離器33を有し、空
気分離器33には空気分離器33に外気を導入する外気
導入管11が接続される。空気分離器33は、さらに、
空気導入ライン25によってガスタービン8のコンプレ
ッサ29の下流側に接続されると共に、窒素供給ライン
22によってガスタービン8の燃焼器8aに接続され、
又、酸素供給ライン13及び精留塔38を介してガス化
炉5の上流側に接続される。精留塔38には、又、上述
の外気導入管11が図示されるように接続される。
【0039】尚、ガス精製設備2が乾式タイプの場合、
その乾式脱硫剤を再生する再生ガスの一部として、窒素
供給ライン22を流れる窒素ガスの一部を循環利用する
ように構成してよいのは、勿論である。
【0040】尚、上記の構成を簡略化して示したもの
が、図2Aである。
【0041】石炭等の燃料がガス化設備1のバンカ14
を介して湿式ミル15に導入され、湿式ミル15でスラ
リ化される。スラリ化された石炭(以下スラリと称す
る)は、スラリ貯槽16を介してガス化炉5に導入され
る。ドライ燃料を用いる場合は、ドライ燃料がガス化炉
5に導入される。
【0042】一方、空気分離設備4では、外気導入管1
1を介して空気分離器33に外気が導入される。空気分
離器33には、又、ガスタービン8のコンプレッサ29
によって圧縮された空気の一部が、空気導入ライン25
を介して導入される。空気分離器33に導入された外気
(空気)は、空気分離器33において深冷法等の方法に
より処理され、高純度の酸素が分離される。分離された
高純度の酸素は、精留塔38及び酸素供給ライン13を
介してガス化炉5に導入される(下記参照)。
【0043】一方、酸素を分離された残りの空気成分
(主に窒素)の全てもしくは大部分は、窒素供給ライン
22を介してガスタービン8の燃焼器8aに供給され、
ガスタービン8におけるガスのマスフローを大きくする
ために利用される(下記参照)。
【0044】さて、ガス化炉5においては、上述のよう
に空気分離設備4の空気分離器33から精留塔38及び
酸素供給ライン13を介して高純度の酸素が供給され、
これによりスラリ(もしくはドライ燃料)が部分酸化さ
れると共にガス化して、この結果、燃焼ガス(主に
2 ,CO,CO2 )が生成される。
【0045】ガス化炉5で生成された燃焼ガスは、その
後、輻射型ガスクーラ6,対流型ガスクーラ7を介して
ガス精製設備2に導入される。ガス精製設備2が湿式の
場合、燃焼ガスは先ずガス精製設備2のフィルタ17に
導入され、フィルタ17で脱塵された後、熱交換器19
を介して脱硫塔12に送られて脱硫され、精製ガスにな
る。脱硫塔12から排出された精製ガスは、脱硫塔12
の頂部からサチュレータ18を介してガスタービン8に
送られる。
【0046】一方、ガス精製設備2が乾式の場合は、燃
焼ガスはガス精製設備2の乾式脱硫塔(図示されず)に
送られると共に脱硫されて精製ガスとなり、精製ガスは
フィルタ(図示されず)を介してガスタービン8に送ら
れる。このとき、窒素供給ライン22を介してガスター
ビン8方向へ流れる窒素ガスの一部を(乾式)ガス精製
設備2に分岐し、乾式脱硫剤を再生する再生ガスの一部
として循環利用してもよい。
【0047】ガスタービン8に送られた精製ガスは、そ
の燃焼器8aで燃焼され、発電が行われる。このときコ
ンプレッサ29によって吸い込まれた外気の多くは燃焼
器8aでの精製ガスの燃焼に用いられるが、その一部
は、上述のように、空気導入ライン25を介して空気分
離器33に送られる。
【0048】又、この燃焼器8aにおける精製ガスの燃
焼の際には、上述のように、空気分離器33で酸素を分
離された残りの空気成分(主に窒素)の全てもしくは大
部分が、窒素供給ライン22を介してガスタービン8の
燃焼器8aに供給されて、ガスタービン8におけるガス
のマスフローを大きくするために利用される。
【0049】ガスタービン8の燃焼器8aでの燃焼によ
り発生した排ガスは、排熱回収ボイラ10及び煙突32
を介して大気排出される。このとき、排熱回収ボイラ1
0で高圧蒸気循環ライン37を介して排熱が回収され、
回収された排熱により、スチームタービン9でさらに発
電が行われる。
【0050】輻射型ガスクーラ6,対流型ガスクーラ7
をスートブローする場合には、バルブ39a,40aを
開放することにより、高圧蒸気循環ライン37内の(高
圧)蒸気をスートブロー用蒸気ライン39,40に導入
する。すると、各スートブロー用蒸気ライン39,40
の先端(ノズル状に構成されている)から蒸気が各ガス
クーラ6,7の伝熱管6a,7a等に噴射され、この結
果、噴射された蒸気により各ガスクーラ6,7のスート
ブローが行われる。
【0051】尚、本実施の形態において、石炭ガス化複
合発電装置20内で発生する(あるいは発生可能な)蒸
気であれば、上述の高圧蒸気循環ライン37内の高圧蒸
気以外の蒸気をスートブロー用蒸気として利用してよい
のは、勿論である。例えば、スチームコンバータ(図示
されず)等を介して発生する(発生可能な)蒸気をスー
トブロー用蒸気ライン39,40に導入できるように構
成し、この蒸気をスートブロー用ガスとして使用してよ
い。ただし、このような場合、スートブロー用蒸気とし
て導入する蒸気の圧力がガスクーラ6,7内の圧力より
も大きくなるように注意する。
【0052】つまり、一定以上の圧力を有する蒸気であ
れば、石炭ガス化複合発電装置20内で発生する(ある
いは発生可能な)他の蒸気であっても、スートブロー用
蒸気として使用してよい。又、このように高圧蒸気循環
ライン37内の高圧蒸気以外の蒸気を用いれば、高圧蒸
気循環ライン37内の高圧蒸気(純水を用いた高品質の
蒸気である)を節約でき、従ってコスト節減にもなり有
利である。
【0053】以上、要するに、本発明によれば、石炭ガ
ス化複合発電装置のスチームタービン駆動用の高圧蒸気
(スチーム)の一部を、ガスクーラをスートブローする
際のスートブロー用ガスとして用いる。つまり、従来の
ように窒素ガスをスートブロー用ガスとして用いる必要
がなくなるので、従来の装置において必要であった窒素
ガス圧縮器及びそのための動力が不要となり、コスト低
減ならびに高効率化を図ることができる(400MWク
ラスの発電設備の場合で2000KWクラス以上の圧縮
機ならびに動力を削減できる可能性がある)。
【0054】又、蒸気の方が窒素ガスよりもスートブロ
ー効果が高いので、この点でも高効率化を図ることがで
きる。
【0055】又、従来スートブローに用いていた窒素ガ
スをガスタービンに送れるので、ガスタービンに作用す
るガスのマスフローがそれだけ大きくなり、ガスタービ
ンの高効率化を図ることができる。この効果は、乾式脱
硫設備を備えたガス化複合発電装置において特に顕著で
ある。
【0056】
【発明の効果】以上、要するに、本発明の石炭ガス化複
合発電装置によれば、以下の優れた効果がもたらされ
る。
【0057】(1)従来の装置のように窒素ガスをスー
トブロー用ガスとして用いる必要がないので、窒素圧縮
器及びそのための動力が不要となり、コスト低減ならび
に高効率化を図ることができる。
【0058】(2)蒸気の方が窒素ガスよりもスートブ
ロー効果が高いので、この点においても高効率化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石炭ガス化複合発電装置の概略図であ
る。
【図2A】図1の石炭ガス化複合発電装置の略システム
図である。
【図2B】従来の石炭ガス化複合発電装置の略システム
図である。
【図3】従来の石炭ガス化複合発電装置の概略図であ
る。
【符号の説明】
5 ガス化炉 6,7 ガスクーラ 8 ガスタービン 10 排熱回収ボイラ 37 高圧蒸気循環ライン 39,40 スートブロー用蒸気ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02C 3/28 F02C 3/28 6/18 6/18 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料をガス化炉でガス化して生成した燃
    料ガスをガスクーラで冷却した後にガスタービンで燃焼
    して発電し、燃焼後の排ガスの排熱を排熱回収ボイラで
    回収する石炭ガス化複合発電装置において、排熱回収ボ
    イラの高圧蒸気循環ライン内の蒸気の一部をスートブロ
    ー用蒸気としてガスクーラに送るスートブロー用蒸気ラ
    インを設けたことを特徴とする石炭ガス化複合発電装
    置。
JP9172261A 1997-06-27 1997-06-27 石炭ガス化複合発電装置 Pending JPH1113420A (ja)

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