JPH11133200A - X線走査顕微方法及び顕微鏡 - Google Patents

X線走査顕微方法及び顕微鏡

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JPH11133200A
JPH11133200A JP9299072A JP29907297A JPH11133200A JP H11133200 A JPH11133200 A JP H11133200A JP 9299072 A JP9299072 A JP 9299072A JP 29907297 A JP29907297 A JP 29907297A JP H11133200 A JPH11133200 A JP H11133200A
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Japan
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ray
rays
microscope
ray scanning
measured
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Application number
JP9299072A
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English (en)
Inventor
Masami Kakuchi
正美 覚知
Toshibumi Okubo
俊文 大久保
Yasuhiro Koshimoto
泰弘 越本
Akira Ozawa
章 小澤
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NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】点X線源を得る装置の巨大化を避けるため、X
線を被測定物に照射するのではなく、X線を空間の1点
に集中し、集光(焦点、焦結)位置に被測定物を2軸方
向可動自在に配置して透過量を測定するX線走査顕微方
法及び顕微鏡の提供。 【解決手段】連続的又は周期的にX線を発射するX線発
生管1と、ゾーンプレート12と、ゾーンプレート12
によって集光されるX線の射出光軸Xoに垂直な面内で
2次元的に連続的又は周期間歇的に移動する2軸アクチ
ュエータ15,16と、X線検出管5の信号出力と,被
測定物4のX線が透過した位置の情報とにより、被測定
物4の2次元の透過X線像を計算する信号制御・処理部
13とを具備する特徴

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微小構造体の拡大
透視を可能とするX線走査顕微方法及びその実施に直接
使用する顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋼線入りの強化ベルト、ファイバ
ースリーブ、線びきダイス、電子部品等、不透明な材質
のために微小な内部構造が外部より透視できない微小な
部品では検査に通常の光学顕微鏡計測を用いることがで
きず、また、微小であるために形状測定機等を使用する
こともできなかった。このため、完成した部品のサンプ
ルを切断して光学検査するなどしてロットの製品検査を
行っていたが、手間が掛かり、また、破壊試験であるた
め原理的に全数検査は不可能であった。
【0003】不透明物の可視化検査用として古くよりマ
イクロラジオグラフィを用いれば可能であることが知ら
れており、微小な焦点をもつX線源の広がりを利用して
投影法によって透視像を拡大するX線顕微鏡が電子部品
の半田付けの検査などに用いられている。
【0004】即ち、従来のX線顕微鏡でX線の発生源を
点光源と見なせるように、図5に示すようにX線発生管
1のX線放射窓2の近くに微小な穴3aのあいたピンホ
ール板3をおき、該ピンホール板3からd1 離れたX線
の射出光軸Xo上に被測定物4をおき、さらにX線の放
射光軸Xo上に被測定物4からd2 離れた位置にX線検
出部5を配置し、被測定物4を通過するX線の像を観測
する。X線を可視化するため、通常X線検出部5は対物
レンズ6を中に挟んだシンチレータ7とCCDなどの受
像素子8で構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このときの倍率は、
(d1 +d2 )/d1 であり、像を拡大し、詳細な観察
をしようとすればするほどX線量が不足して暗い像しか
得られず、拡大には限界がある。また、微小部分を拡大
するにはd1 +d2 の距離を大きくする必要があるた
め、作動部分が大きくなるとともに、ピンホール板3で
X線を制限するから元のX線発生が強力でなくてはなら
ず、電源やX線発生管1の冷却装置などの付帯設備が大
きくなる欠点があった。図中、9は制御回路、10は解
析/表示装置である。
【0006】しかも、X線の発生源が大きいと像がぼや
けるため、鮮明な像を拡大して得るためには、像を透過
する強いX線が一点から照射される必要がある。微小で
強いX線源を得るためには例えば、特開昭62−126
334号に開示されているように高電圧に加速した電子
ビームを微小に絞って、ターゲット11にぶつける必要
があり、このための電子レンズが大掛かりになる欠点が
あった。
【0007】さらに、微小なX線源とするため、不用な
X線の放射を抑制するために所定の方向以外にはX線を
透過しないよう金属でできたピンホール板3を用いるか
ら、所要X線強度を得るために必要な電力が大きくなっ
た。これにともない、ターゲット11で消費される電力
が大きくなるため、ターゲット11を回転方式にし、か
つその冷却系など付随する設備が膨大となる欠点があっ
た。
【0008】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次の通りである。即ち、本発明の第1の目的は、
従来のX線顕微鏡の欠点である点X線源を得る装置の巨
大化を避けるため、X線を被測定物に照射するのでな
く、X線を空間の1点に集束し、集光位置に物体を配置
して透過量を測定するX線走査顕微方法及び顕微鏡を提
供せんとするものである。
【0009】本発明の第2の目的は、被測定物又は集光
位置をX線射出光軸に対する法面内での2次元移動をす
るX線走査顕微方法及び顕微鏡を提供せんとするもので
ある。
【0010】本発明の第3の目的は、集光位置にゾーン
プレート又はカセグレン焦点方式の反射光学系を配置す
るX線走査顕微方法及び顕微鏡を提供せんとするもので
ある。
【0011】本発明の第4の目的は、小型、軽量化と計
測時間のトレードオフを行うX線走査顕微方法及び顕微
鏡を提供せんとするものである。
【0012】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に、特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明か
となろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するに当り、高圧発生手段とX線発生手段とX線集光
手段とX線検出手段と信号制御・処理手段とで構成し、
前記X線集光手段と前記X線検出手段間のX線焦点位置
に被測定物を設定配置して、少なくともX線を集光する
X線集光手段によって集光されるX線の焦点位置と被測
定物との相対位置をX線の進行方向の法面内で前記X線
集光手段又は前記被測定物を、2軸アクチュエータで走
査自在に連続的又は周期間歇的に移動せしめ、透過した
X線量を前記X線検出手段で検出し、前記被測定物の位
置関係と透過X線量をもとに当該被測定物を透過するX
線像を得る。
【0014】さらに、具体的詳細に述べれば、本発明
は、当該課題解決のため、次に列挙する上位概念から下
位概念に亙る新規な特徴的構成手法及び手段を採用する
ことにより、前記目的を達成する。
【0015】即ち、本発明方法の第1の特徴は、X線を
空間の1点に集光し、当該集光位置に被測定物を配置し
て透過X線量を測定し、当該被測定物又は集光位置を2
次元的に移動することによる前記測定結果を蓄積計算表
示処理して拡大された2次元の透過X線像を得てなるX
線走査顕微方法の構成採用にある。
【0016】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴における前記集光が、集光素子によって
なるX線走査顕微方法の構成採用にある。
【0017】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴における前記集光が、X線を反射する人
工多層膜ミラーを用いたニュートン焦点方式又はカセグ
レン焦点方式によってなるX線走査顕微方法の構成採用
にある。
【0018】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴における前記被測定物又
は集光位置の2次元移動が、X線光軸に垂直な面内での
移動であるX線走査顕微方法の構成採用にある。
【0019】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴のおける前記集光位置の
2次元的移動が、ゾーンプレート又は人工多層膜ミラー
自体の移動であるX線走査顕微方法の構成採用にある。
【0020】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記測定が、入射透過X線量を光信号に変換し当該光信号
を更に電気信号に変換処理してなるX線走査顕微方法の
構成採用にある。
【0021】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第6の特徴における前記蓄積計算表示処理が、ディ
スプレイ付コンピュータにより処理されてなるX線走査
顕微方法の構成採用にある。
【0022】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特
徴における前記蓄積計算表示処理が、X線発射タイミン
グと同期をとって蓄積処理してなるX線走査顕微方法の
構成採用にある。
【0023】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第
第8の特徴における前記被測定物又は集光位置の2次元
的移動が、蓄積計算表示処理に伴い制御されたX線走査
信号を受けて実行されてなるX線走査顕微方法の構成採
用にある。
【0024】本発明方法の第10の特徴は、前記本発明
方法の第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8又は
第9の特徴における前記集光が、有限の広がりLを持つ
X線の発生源から距離F離れた位置にある焦点距離fを
持つ集光素子を透過して、当該集光素子からF′離れた
位置に結焦したX線像の大きさL′を、L′=L×F′
/Fで表現されてなるX線走査顕微方法の構成採用にあ
る。
【0025】本発明方法の第11の特徴は、前記本発明
方法の第10の特徴における前記集光が、X線発生源と
集光素子間の距離F、当該集光素子からX線結焦位置ま
での距離F′、当該集光素子の開口数NAとしかつ当該
集光素子がない場合の距離F+F′位置でのX線輝度B
に対する被測定物に照射されるX線輝度B′を、B′=
B×NA×F/F′で表現されてなるX線走査顕微方法
の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第12の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10又は第11の特徴における前記拡大さ
れた2次元の透過X線像が、蓄積された測定X線量を、
拡大した対応位置関係に画像の明るさとして表示してな
るX線走査顕微方法の構成採用にある。
【0027】本発明方法の第13の特徴は、前記本発明
方法の第7の特徴における前記ディスプレイ付コンピュ
ータが、パソコンであるX線走査顕微方法の構成採用に
ある。
【0028】本発明方法の第14の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11、第12又は第13の特徴に
おける前記測定が、透過X線量が少なくS/Nが悪い場
合、平均化処理を行ってなるX線走査顕微方法の構成採
用にある。
【0029】本発明方法の第15の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11、第12、第13又は第14
の特徴における前記測定が、連続的又は周期的に実行さ
れてなるX線走査顕微方法の構成採用にある。
【0030】本発明方法の第16の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11、第12、第13、第14又
は第15の特徴における前記X線が、連続的又はパルス
周期的に発射されてなるX線走査顕微方法の構成採用に
ある。
【0031】本発明方法の第17の特徴は、前記本発明
方法の第9、第10、第11、第12、第13、第1
4、第15又は第16の特徴における前記X線走査信号
が、連続送り又はステップ送り制御信号であるX線走査
顕微方法の構成採用にある。
【0032】本発明方法の第18の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9、第10、第11、第12、第13、第14、
第15、第16又は第17の特徴における前記被測定物
又は集光位置の2次元的移動が、連続的又は周期間歇的
であるX線走査顕微方法の構成採用にある。
【0033】本発明顕微鏡の第1の特徴は、X線源と、
X線集光手段と、当該X線集光手段によって集光される
X線の焦点位置に配置した被測定物を、X線の光軸に垂
直な面内で2次元的に移動させる手段と、前記被測定物
を透過したX線量を計測するX線検出手段と、前記X線
検出手段の信号出力と前記被測定物のX線が透過した位
置の情報より前記被測定物の2次元の透過X線像を計算
する信号制御・処理手段とを具備してなるX線走査顕微
鏡の構成採用にある。
【0034】本発明顕微鏡の第2の特徴は、X線源と、
X線が被測定物上に焦点を結ぶように集光するX線集光
手段と、当該X線集光手段をX線の光軸に垂直な面内で
2次元的に移動させる手段と、前記被測定物を透過した
X線量を計測するX線検出手段と、前記X線検出手段の
出力と前記被測定物のX線透過した位置の情報より前記
被測定物の2次元の透過X線像を計算する信号制御・処
理手段とを具備してなるX線走査顕微鏡の構成採用にあ
る。
【0035】本発明顕微鏡の第3の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第1又は第2の特徴における前記X線集光手段
が、ゾーンプレートであるX線走査顕微鏡の構成採用に
ある。
【0036】本発明顕微鏡の第4の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第1又は第2の特徴における前記X線集光手段
が、X線を反射する人工多層膜ミラーから成るニュート
ン焦点方式又はカセグレン焦点方式の反射光学系である
X線走査顕微鏡の構成採用にある。
【0037】本発明顕微鏡の第5の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記
X線集光手段によって集光されるX線の焦点位置に配置
した被測定物をX線の光軸に垂直な面内で2次元的に移
動させる手段、又は、前記X線集光手段をX線の光軸に
垂直な面内で2次元的に移動させる手段が、2軸アクチ
ュエータであるX線走査顕微鏡の構成採用にある。
【0038】本発明顕微鏡の第6の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴におけ
る前記X線源が、高圧発生回路と直結してなるX線走査
顕微鏡の構成採用にある。
【0039】本発明顕微鏡の第7の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第6の特徴における前記信号制御・処理手段
が、高圧発生回路と同期駆動自在に接続してなるX線走
査顕微鏡の構成採用にある。
【0040】本発明顕微鏡の第8の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第5、第6又は第7の特徴における前記信号制
御・処理手段が、連続又は周期間歇制御自在に2軸アク
チュエータと接続してなるX線走査顕微鏡の構成採用に
ある。
【0041】本発明顕微鏡の第9の特徴は、前記本発明
顕微鏡の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又
は第8の特徴における前記X線検出手段が、対物レンズ
を中に挟んで入射透過X線を光信号に変換するシンチレ
ータと、当該対物レンズを透過した当該光信号を電気信
号に変換する受光素子とを光軸上に相対峙して内蔵して
なるX線走査顕微鏡の構成採用にある。
【0042】本発明顕微鏡の第10の特徴は、前記本発
明顕微鏡の第7、第8又は第9の特徴における前記信号
制御・処理手段が、X線検出手段の電気信号を入力増巾
するプリアンプと、高圧発生回路の参照信号を入力同期
して当該増幅電気信号を更に増幅出力するロックインア
ンプと、当該ロックインアンプの電気信号を蓄積計算表
示するとともに2軸アクチュエータに連続送り又はステ
ップ送り制御信号を発信するディスプレイ付コンピュー
タとからなるX線走査顕微鏡の構成採用にある。
【0043】本発明顕微鏡の第11の特徴は、前記本発
明顕微鏡の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第
7、第8、第9又は第10の特徴における前記X線源
が、連続的又は周期的にX線を発射するX線発生管であ
って、X線放射窓を臨む内外にターゲットとピンホール
板とをそれぞれX線光軸線上に配置してなるX線走査顕
微鏡の構成採用にある。
【0044】本発明顕微鏡の第12の特徴は、前記本発
明顕微鏡の第11の特徴における前記X線発生管が、ク
ーリッジ管であるX線走査顕微鏡の構成採用にある。
【0045】本発明顕微鏡の第13の特徴は、前記本発
明顕微鏡の第10、第11又は第12の特徴における前
記ディスプレイ付コンピュータが、パソコンであるX線
走査顕微鏡の構成採用にある。
【0046】本発明顕微鏡の第14の特徴は、前記本発
明顕微鏡の第10、第11、第12又は第13の特徴に
おける前記2軸アクチュエータが、2次元ボイスコイル
アクチュエータやピエゾバイモルフで代表されてなる小
型で制御が簡単な素子であるX線走査顕微鏡の構成採用
にある。
【0047】本発明顕微鏡の第15の特徴は、前記本発
明顕微鏡の第9、第10、第11、第12、第13又は
第14の特徴におけるの前記受光素子が、ファトマルチ
プライヤやショットキバリア形ファオダイオードで代表
されてなるX線走査顕微鏡の構成採用にある。
【0048】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をその顕微鏡
例及び方法例につき図面を参照して説明する。本実施形
態は、代表的な顕微鏡例及び方法例について説明した
が、必ずしも当該顕微鏡例の手段及び当該方法例の手法
等だけに限定されるものではない。本発明の目的を達成
し、後述する効果を有する範囲内において適宜変更して
実施することが出来るものである。
【0049】(顕微鏡例1)図1(a)(b)は、顕微
鏡例のそれぞれ要部及び全体基本構成図である。図中、
1はX線を連続的又は周期的に発射するX線源、例えば
X線発生管、4は被測定物、5はX線検出部、6は対物
レンズ、7はシンチレータ、8′は受光素子、12はX
線集光手段、例えば集光素子の一例であるゾーンプレー
ト、13は信号制御・処理部、14は高圧発生回路、1
5,16は被測定物4をX線進行方向に対する法面内で
連続的又は同期間歇的に移動せしめる2軸アクチュエー
タ、17はプリアンプ、18はロックアンプ、19はデ
ィスプレイ、20はコンピュータ、S1 は同期駆動のた
めの参照信号、S2 は走査のための連続送り又はステッ
プ送り制御信号である。なお、前記従来例を示す図4中
の素子と同一素子は同一符号を付して説明の重複を避け
た。
【0050】(方法例1)前記顕微鏡例1に適用する本
実施形態の方法例1の実行処理を図1に沿って説明す
る。本方法例は、まず、クーリッジ管などのようなX線
発生管1から連続的又は周期的に出たX線は周知のよう
に有限の広がりLを持ち、X線発生管1の放射窓2から
放射状に広がる。
【0051】この広がったX線は、距離F離れた位置に
ある焦点距離fを持つゾーンプレート12を通過する
と、ゾーンプレート12からF′離れた位置に結焦し、
その像の大きさL′は、 L′=L×F′/F 又、被測定物4に照射される輝度B′はゾーンプレート
12がない場合の距離F+F′位置での輝度Bに対し、 B′=B×NA×F/F′ (但し、NAはゾーンプレート12の開口数を示す。)
となる。
【0052】即ち、分解能力を高めるために結像の大き
さを小さくするほど照射されるX線の密度が高くなり、
被測定物4を通過するX線量も比例的に多くなる。透過
したX線は再び拡散し、拡散領域全域をカバーできるシ
ンチレータ7に入射して光に変換される。変換された光
はフォトンカウント可能な受光素子8′によって電気信
号に変換され、X線の透過線量が計測できる。
【0053】次に、被測定物4をX線の進行方向の集光
位置法面方向に2軸アクチュエータ15,16を用いて
連続的又は周期間歇的に微小量移動し、同様の計測を行
う。これを繰り返し、移動した場所の透過線量を位置と
の関係で図示すれば、ラジオグラフィと同等の被測定物
4の透過X線像が得られる。即ち、2軸アクチュエータ
15,16の連続又は周期間歇制御と透過線量のデータ
の蓄積を同じコンピュータ20上で行うことにより、各
位置と、その場所における透過X線量の関係が計算対応
づけられ、その結果を蓄積記憶する。
【0054】蓄積記憶したX線量を表示装置としてのデ
ィスプレイ19上で計算拡大した位置関係に対応し、画
像の明るさとして表示すれば拡大像が表われる。例え
ば、全移動領域をx軸方向に640、y軸方向に480
分割すると、全体の表示すべき点数は307,200点
となる。各位置でのX線の透過線量を1%の精度で計測
した場合でも各点での記憶は1バイトで済むから、必要
な全記憶容量は1画像につき300Kバイト強となる。
通常のパソコンでも数十Mバイトの記憶容量を持つから
このような画像処理は極めて容易である。
【0055】X線を被測定物4の1点に照射するから、
被測定物4はX線の法面内で連続的又は周期間歇的に移
動させるため、それに応じた移動機構が必要である。被
測定物4を二次元的に自由に移動させることは言い換え
ればその他の自由度を精度良く拘束する必要がある。通
常、この目的のためには1次元にのみ連続的又は周期間
歇的に動く1対のアクチュエータ15,16を2軸直交
して組合せる必要があり、どうしても複雑で高価な機構
になる欠点があった。
【0056】しかし、本顕微鏡例の場合、X線の波長に
比べてゾーンプレート12の焦点距離F′が十分長いた
め、X線の焦点深度が深く、X線の進行方向に多少被測
定物4が移動しても影響がない。この結果、光ディスク
のレンズ制御に用いられる2次元ボイスコイルアクチュ
エータやピエゾバイモルフなど、小型で制御が簡単な素
子を用いることが可能であり、装置全体を小型化するこ
とが出来る。
【0057】また、微小部分のみを拡大観察するために
は2軸アクチュエータ15,16による連続的又は周期
間歇的移動距離を少なくするだけであり、元のX線発生
管1を強力にする必要がないから、電力の増加や冷却等
の付帯設備を変更する必要はない。
【0058】(顕微鏡例2)本顕微鏡例を図面について
説明する。図2(a)(b)は、本顕微鏡例のそれぞれ
の要部及び全体基本構成図である。前記顕微鏡例1を示
す図1(a)(b)中の2軸アクチュエータ15,16
をゾーンプレート12に2軸アクチュエータ15′,1
6′として取付けたものが本顕微鏡例であって、それ以
外は前記顕微鏡例1と同一構成である。
【0059】(方法例2)当該顕微鏡例に適用した本実
施形態の方法例2の実行処理手順を図2につき説明す
る。前記方法例1の説明では、ゾーンプレート12の焦
点位置に配置した被測定物4を2次元的に連続的又は周
期間歇的に移動することで像を得る方法の実行処理手順
を説明をしたが、実際には図2(a)(b)に示すよう
に被測定物4を固定して配置し、ゾーンプレート12を
X線の進行方向に対しその集光位置の法面方向に連続的
又は周期間歇的に移動することでもやはり同様に像を得
ることが出来る。
【0060】ゾーンプレート12を連続的又は周期間歇
的に移動することによりX軸発生管1の結像(集光又は
焦結)位置を移動させることになることは幾何光学で周
知のことである。この場合、極端な高倍率とすることは
X線の射出光軸Xoとゾーンプレート12の光軸のずれ
を大きくすることになって周辺光量の減少を考慮する必
要があるが、振動にデリケートなサンプルを与える等、
利点もある。
【0061】(顕微鏡例3)本顕微鏡例を図面について
説明する。図3(a)(b)は、本顕微鏡例のそれぞれ
の要部及び全体基本構成図である。前記顕微鏡例1を示
す図1(a)(b)中のゾーンプレート12を凹面反射
鏡、例えばオフセットカセグレン形状の人工多層膜ミラ
ー12′に置き換えたものが本顕微鏡例であって、それ
以外は前記顕微鏡例1と同一構成である。
【0062】(方法例3)当該顕微鏡例3に適用した本
実施形態の方法例3の実行処理手順を図3につき説明す
る。前記方法例1では、X線集光手段のゾーンプレート
12を用いたX線の集束による方法の実行処理手順を説
明したが、この集束を凹面反射鏡、例えばオフセットカ
セグレン形状の人工多層膜ミラー12′で構成しても本
方法例の実行処理手順は全く同様である。反射光学系を
用いる場合にはX線発生管1の形状や配置が異なること
は天体望遠鏡などの幾何光学では周知であろう。
【0063】(顕微鏡例4)本顕微鏡例を図面について
説明する。図4は本顕微鏡例の要部構成図である。前記
顕微鏡例3を示す図3(a)(b)中のオフセットカセ
グレン形状の人工多層膜ミラー12′をオフセットカセ
グレン焦点方式のオフセットカセグレン反射光学系凹面
鏡12″に置き換えたものが本顕微鏡例であって、X線
発生管1の配置が異なるだけで、それ以外は前記顕微鏡
例3と同一構造である。
【0064】(方法例4)当該顕微鏡例4に適用した本
実施形態の方法例4の実行処理手順を図4につき説明す
る。前記方法例3では、X線集光手段のオフセットカセ
グレン形状の人工多層膜ミラー12′を用いたX線の集
束による方法の実行処理手順を前記方法例1のX線集光
手段のゾーンプレート12を用いたX線の集束による方
法に即して説明したが、この集束をオフセットカセグレ
ン焦点方式のオフセットカセグレン反射光学系凹面鏡1
2″で構成しても本方法例の実行処理手順は変らない。
反射光学系を用いる場合のX線発生管1の配置が異なる
1例である。
【0065】以上顕微鏡例1〜4及び方法例1〜4で説
明したように、本実施形態によれば、通常は弱いX線発
生能力しかないX線発生管1を用いても、その発生X線
を集光することで物体照射部分でのみ強いX線を得るこ
とが出来、被測定物4と焦点の関係を小型の2次元アク
チュエータ15,15′,16,16′で連続的又は周
期間歇的に走査することで透過像を得ることが出来るか
ら、従来の強力なX線源を必要としていた従来品に比べ
て飛躍的に小型軽量で低消費電力のX線顕微鏡を実現す
ることが出来る。
【0066】また、本実施形態では同一の場所を何度で
も照射できるから透過X線量が少なくてS/Nが悪い場
合でも平均処理を行ってS/Nを電気的に改善すること
も可能であり、本実施形態に用いる受光素子8′には高
感度なフォトマルチプライヤに限らず、雑音が多いが比
較的に安価で小型なショットキバリア形フォトダイオー
ドなど、を用いることも可能であり、目的に応じて使い
分けることも可能である。
【0067】従来のマイクロラジオグラフィが電子顕微
鏡における透過型であるとすれば、本実施形態は走査型
電子顕微鏡と考えられる。走査型電子顕微鏡の場合、走
査するべきものが電子線であるのに対し、X線走査顕微
鏡では被測定物4であるとの違いはあるが、現状ではピ
エゾアクチュエータやボイスコイル等を用いることによ
り、サブミクロン以下の微小な連続的又は周期間歇的な
移動も可能であり、拡大表示像を得る上で何等問題がな
い。
【0068】但し、本実施形態が従来のX線顕微鏡の機
能のすべてを代替出来るわけではなく、他の見方をすれ
ば従来のX線顕微鏡が「写真」のように瞬間の状態を把
握できるのに対し、本実施形態では少なくとも全領域を
連続的又は周期間歇的に走査し終わるまでに状態が変化
しないことが必須条件となる。いわば、小型軽量化と計
測時間のトレードオフを行うものであるが、周期的な変
化を行うものであれば、走査電子顕微鏡の技法として知
られるストロボ法を導入することも可能であり、利点が
大きい。
【0069】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に依れば、少
ないX線発生能力しかないX線発生管を用いて像を拡大
表示でき、かつ倍率の変化が容易で小型で低消費電力・
安価なX線顕微鏡が容易に実現でき、不可視物の検査が
便利になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の実施の形態による顕微
鏡例1のそれぞれ要部及び全体基本構成図である。
【図2】(a)(b)は同上顕微鏡例2のそれぞれ要部
及び全体基本構成図である。
【図3】(a)(b)は同上顕微鏡例3のそれぞれ要部
及び全体基本構成図である。
【図4】同上顕微鏡例4の要部構成図である。
【図5】従来の透過形X線顕微鏡の原理図である。
【符号の説明】
1…X線発生管 2…X線放射窓 3…ピンホール板 3a…穴 4…被測定物 5…X線検出部 6…対物レンズ 7…シンチレータ 8…受像素子 8′…受光素子 9…制御回路 10…解析/表示装置 11…ターゲット 12…ゾーンプレート 12′…人工多層膜ミラー 12″…オフセットカセグレン反射光学系凹面鏡 13…信号制御・処理部 14…高圧発生回路 15,15′,16,16′…2軸アクチュエータ 17…プリアンプ 18…ロックインアンプ 19…ディスプレイ 20…コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 俊文 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 越本 泰弘 東京都武蔵野市御殿山一丁目1番3号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内 (72)発明者 小澤 章 東京都武蔵野市御殿山一丁目1番3号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線を空間の1点に集光し、 当該集光位置に被測定物を配置して透過X線量を測定
    し、 当該被測定物又は集光位置を2次元的に移動することに
    よる前記測定結果を蓄積計算表示処理して拡大された2
    次元の透過X線像を得る、 ことを特徴とするX線走査顕微方法。
  2. 【請求項2】前記集光は、 集光素子による、 ことを特徴とする請求項1に記載のX線走査顕微方法。
  3. 【請求項3】前記集光は、 X線を反射する人工多層膜ミラーを用いたニュートン焦
    点方式又はカセグレン焦点方式による、 ことを特徴とする請求項1に記載のX線走査顕微方法。
  4. 【請求項4】前記被測定物又は集光位置の2次元移動
    は、 X線光軸に垂直な面内での移動である、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のX線走査
    顕微方法。
  5. 【請求項5】前記集光位置の2次元的移動は、 ゾーンプレート又は人工多層膜ミラー自体の移動であ
    る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のX線走査
    顕微方法。
  6. 【請求項6】前記測定は、 入射透過X線量を光信号に変換し、当該光信号を更に電
    気信号に変換処理する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    X線走査顕微方法。
  7. 【請求項7】前記蓄積計算表示処理は、 ディスプレイ付コンピュータにより処理される、 ことを特徴とする請求項6に記載のX線走査顕微方法。
  8. 【請求項8】前記蓄積計算表示処理は、 X線発射タイミングと同期をとって蓄積処理する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7
    に記載のX線走査顕微方法。
  9. 【請求項9】前記被測定物又は集光位置の2次元的移動
    は、 蓄積計算表示処理に伴い制御されたX線走査信号を受け
    て実行される、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又
    は8に記載のX線走査顕微方法。
  10. 【請求項10】前記集光は、 有限の広がりLを持つX線の発生源から距離F離れた位
    置にある焦点距離fを持つ集光素子を透過して、当該集
    光素子からF′離れた位置に結焦したX線像の大きさ
    L′を、 L′=L×F′/F で表現される、 ことを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7、8又
    は9に記載のX線走査顕微方法。
  11. 【請求項11】前記集光は、 X線発生源と集光素子間の距離F、当該集光素子からX
    線結焦位置までの距離F′、当該集光素子の開口数NA
    としかつ当該集光素子がない場合の距離F+F′位置で
    のX線輝度Bに対する被測定物に照射されるX線輝度
    B′を、 B′=B×NA×F/F′ で表現される、 ことを特徴とする請求項10に記載のX線走査顕微方
    法。
  12. 【請求項12】前記拡大された2次元の透過X線像は、 蓄積された測定X線量を、拡大した対応位置関係に画像
    の明るさとして表示する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10又は11に記載のX線走査顕微方法。
  13. 【請求項13】前記ディスプレイ付コンピュータは、 パソコンである、 ことを特徴とする請求項7に記載のX線走査顕微方法。
  14. 【請求項14】前記測定は、 透過X線量が少なくS/Nが悪い場合、平均化処理を行
    う、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12又は13に記載のX線走査顕
    微方法。
  15. 【請求項15】前記測定は、 連続的又は周期的に実行される、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13又は14に記載のX線
    走査顕微方法。
  16. 【請求項16】前記X線は、 連続的又はパルス周期的に発射される、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14又は15に記載
    のX線走査顕微方法。
  17. 【請求項17】前記X線走査信号は、 連続送り又はステップ送り制御信号である、 ことを特徴とする請求項9、10、11、12、13、
    14、15又は16に記載のX線走査顕微方法。
  18. 【請求項18】前記被測定物又は集光位置の2次元的移
    動は、 連続的又は周期間歇的である、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14、15、16又
    は17に記載のX線走査顕微方法。
  19. 【請求項19】X線源と、X線集光手段と、当該X線集
    光手段によって集光されるX線の焦点位置に配置した被
    測定物を、X線の光軸に垂直な面内で2次元的に移動さ
    せる手段と、前記被測定物を透過したX線量を計測する
    X線検出手段と、前記X線検出手段の信号出力と前記被
    測定物のX線が透過した位置の情報より前記被測定物の
    2次元の透過X線像を計算する信号制御・処理手段とを
    具備する、 ことを特徴とするX線走査顕微鏡。
  20. 【請求項20】X線源と、X線が被測定物上に焦点を結
    ぶように集光するX線集光手段と、当該X線集光手段を
    X線の光軸に垂直な面内で2次元的に移動させる手段
    と、前記被測定物を透過したX線量を計測するX線検出
    手段と、前記X線検出手段の出力と前記被測定物のX線
    透過した位置の情報より前記被測定物の2次元の透過X
    線像を計算する信号制御・処理手段とを具備する、 ことを特徴とするX線走査顕微鏡。
  21. 【請求項21】前記X線集光手段は、 ゾーンプレートである、 ことを特徴とする請求項19又は20に記載のX線走査
    顕微鏡。
  22. 【請求項22】前記X線集光手段は、 X線を反射する人工多層膜ミラーから成るニュートン焦
    点方式又はカセグレン焦点方式の反射光学系である、 ことを特徴とする請求項19又は20に記載のX線走査
    顕微鏡。
  23. 【請求項23】前記X線集光手段によって集光されるX
    線の焦点位置に配置した被測定物をX線の光軸に垂直な
    面内で2次元的に移動させる手段、又は、前記X線集光
    手段をX線の光軸に垂直な面内で2次元的に移動させる
    手段は、2軸アクチュエータである、 ことを特徴とする請求項19、20、21又は22に記
    載のX線走査顕微鏡。
  24. 【請求項24】前記X線源は、 高圧発生回路と直結する、 ことを特徴とする請求項19、20、21、22又は2
    3に記載のX線走査顕微鏡。
  25. 【請求項25】前記信号制御・処理手段は、 高圧発生回路と同期駆動自在に接続する、 ことを特徴とする請求項24に記載のX線走査顕微鏡。
  26. 【請求項26】前記信号制御・処理手段は、 連続又は周期間歇制御自在に2軸アクチュエータと接続
    する、 ことを特徴とする請求項23、24又は25に記載のX
    線走査顕微鏡。
  27. 【請求項27】前記X線検出手段は、 対物レンズを中に挟んで入射透過X線を光信号に変換す
    るシンチレータと、当該対物レンズを透過した当該光信
    号を電気信号に変換する受光素子とを、光軸上に相対峙
    して内蔵する、 ことを特徴とする請求項19、20、21、22、2
    3、24、25又は26に記載のX線走査顕微鏡。
  28. 【請求項28】前記信号制御・処理手段は、 X線検出手段の電気信号を入力増巾するプリアンプと、
    高圧発生回路の参照信号を入力同期して当該増幅電気信
    号を更に増幅出力するロックインアンプと、当該ロック
    インアンプの電気信号を蓄積計算表示するとともに2軸
    アクチュエータに連続送り又はステップ送り制御信号を
    発信するディスプレイ付コンピュータとからなる、 ことを特徴とする請求項25、26又は27に記載のX
    線走査顕微鏡。
  29. 【請求項29】前記X線源は、 連続的又は周期的にX線を発射するX線発生管であっ
    て、X線放射窓を臨む内外にターゲットとピンホール板
    とをそれぞれX線光軸線上に配置してなる、 ことを特徴とする請求項19、20、21、22、2
    3、24、25、26、27又は28に記載のX線走査
    顕微鏡。
  30. 【請求項30】前記X線発生管は、 クーリッジ管である、 ことを特徴とする請求項29に記載のX線走査顕微鏡。
  31. 【請求項31】前記ディスプレイ付コンピュータは、 パソコンである、 ことを特徴とする請求項28、29又は30に記載のX
    線走査顕微鏡。
  32. 【請求項32】前記2軸アクチュエータは、 2次元ボイスコイルアクチュエータやピエゾバイモルフ
    で代表される小型で制御が簡単な素子である、 ことを特徴とする請求項28、29、30又は31に記
    載のX線走査顕微鏡。
  33. 【請求項33】前記受光素子は、 ファトマルチプライヤやショットキバリア形ファオダイ
    オードで代表される、 ことを特徴とする請求項27,28,29,30,31
    又は32に記載のX線走査顕微鏡。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133983A (ja) * 2010-03-15 2010-06-17 Omron Corp X線検査装置およびx線検査方法
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US8391581B2 (en) 2007-12-27 2013-03-05 Omron Corporation X-ray inspecting apparatus and X-ray inspecting method
JPWO2016147320A1 (ja) * 2015-03-17 2017-09-07 株式会社日立製作所 電磁波顕微鏡及びx線顕微鏡
CN108872277A (zh) * 2018-07-23 2018-11-23 北方夜视技术股份有限公司 基于龙虾眼透镜的x射线无损探伤装置

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