JPH11133087A - 配線導通検査装置 - Google Patents

配線導通検査装置

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JPH11133087A
JPH11133087A JP9292761A JP29276197A JPH11133087A JP H11133087 A JPH11133087 A JP H11133087A JP 9292761 A JP9292761 A JP 9292761A JP 29276197 A JP29276197 A JP 29276197A JP H11133087 A JPH11133087 A JP H11133087A
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JP
Japan
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voltage
cable
transmitter
continuity
wiring
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JP9292761A
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Inventor
Takao Inoue
恭男 井上
Takahiko Kato
貴彦 加藤
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Takenaka Komuten Co Ltd
Yazaki Corp
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易にかつ短時間で確実に屋内配線を導通検
査すること。 【解決手段】 電源接続ユニット1の各ケーブル1
8 の加工端末に、各ケーブル1〜28 の3本の芯線に
対して択一的に電圧を印加すると共に芯線のそれぞれに
おける電圧を検出して送信する発信器11を接続し、各
発信器11に対して電圧を印加する芯線を指定すると共
に各発信器11からの送信電波より各ケーブル1〜28
の3本の芯線上の電圧値を取り込んで、各発信器11か
らの受信結果と結線図データから得られる導通結果とを
比較し、結線の全てが正常であればディスプレイ13a
上に正常であることを知らせる旨表示し、不具合箇所が
あればその箇所を知らせる旨表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内配線を導通検
査する配線導通検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内配線工事後の導通検査は、テ
スタやブザー等を用いて二人がかりで行っている。図1
0はその作業状況を示すものである。この図に示す作業
においては、延長用の2本のリード線3を用いて、電気
配線回路を結線した電線接続ユニット1の各ケーブル2
1〜2nの導通を確認するようにしている。なお、リード
線3を用いるのは、電線接続ユニット1の各ケーブル2
1〜2nを室内の壁や天井から引き出す端末部分の長さが
照明機器等の負荷やコンセントに接続できる程度の長さ
しかないので、このリード線3を用いて延長しなければ
各ケーブル21〜2nの導通を検査することができないか
らである。屋内配線に用いるケーブルは、一般的に図1
1に示すように100V(B)、0V(W)、アース
(G)の3本の芯線を有するものである。
【0003】ところで、上述した導通検査は、各ケーブ
ル21〜2nごとに3本の芯線に対して1本ずつ実行する
ので、導通検査にかなりの時間がかかっている。この問
題を解決した導通検査装置としては、例えば実願平2−
148481号公報、特開平5−180892号公報に
示されたものがある。実願平2−148481号公報に
記載のものは、各芯線の一端側からパルスを互いに出力
時期を異ならせて順次送出し、他端側で検出するように
したものである。特開平5−180892号公報に記載
のものは、各芯線の一端側に互いに値の異なる電圧を印
加し、他端側で検出するようにしたものである。これら
の導通検査装置は、各ケーブル21〜2nの一端側に送信
部を接続した状態で他端側に接続した受信部にて導通を
確認するので、作業員が1人でも導通検査することがで
きるという利点を有している。なお、上記電線接続ユニ
ット1には、例えば図12に示すような電気配線回路が
結線されている。また、この電線接続ユニット1は例え
ば特開平5−180892号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の導通検査方法及び導通検査装置にあっては、
次のような問題点があった。すなわち、電線接続ユニッ
ト1の各ケーブル21〜2nの端末部分が電気機器などの
負荷やコンセントが配置される箇所に配置されることか
ら、導通検査に際して場所の移動が多く、その分作業工
数がかかる。また、長いリード線3が必要になるので、
絡まったりして取り扱い難い。さらに、屋内配線の導通
検査は図10にも示すように高所での作業になるので、
作業が長時間になり、また危険を伴う。さらに、また、
導通があってはならない検査を確実にできない。なお、
この問題は、上述した実願平2−148481号公報及
び特開平5−180892号公報に示された導通検査装
置でも同様に生ずる。何故ならば、これらの装置では一
度に導通検査できる芯線の数が多いものの、電線接続ユ
ニット1のケーブル21〜2nの全てについて導通検査す
るには、ケーブルごとに送信部と受信部の接続を変える
必要があるからである。すなわち、送信部と受信部を切
り換えることから導通があってはならない検査を見逃す
ことがある。
【0005】そこで本発明は、容易にかつ短時間で確実
に屋内配線を導通検査することができる配線導通検査装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による屋内配線導通検査装置は、電源接続ユニット
の複数のケーブルの夫々の加工端末に接続され、電波を
送受信し受信信号に接続中のケーブルの複数の芯線に対
して択一的に電圧を印加する指令があれば、その指令に
従って接続中のケーブルの各芯線のうちの一つに電圧を
印加すると共に各芯線上の電圧を検出してそのときの各
電圧値を送信し、接続中のケーブルの各芯線に電圧を印
加する指令がなければ各芯線上の電圧のみ検出して電圧
値を送信する複数の発信器と、前記複数のケーブルの各
芯線に順次電圧を印加する指令を送信するごとに前記複
数の発信器の夫々から送信される電圧値を取り込み、最
終のケーブルの最後の芯線に電圧を印加する指令を送信
して前記複数の発信器の夫々から送信される電圧値を取
り込んだ後、取り込んだ全ての電圧値と屋内配線設計時
の結線図データを元に解析した各ケーブルの導通結果と
を比較し、前記電源接続ユニットの全てのケーブルにお
ける導通が正常であれば正常であることを知らせる情報
を出力し、不具合箇所があればその箇所を知らせる情報
を出力するデータ収集器とを備えるものである。
【0007】この構成によれば、電源接続ユニットの複
数のケーブルの夫々の加工端末に発信器を接続し、これ
らの発信器に向けて複数のケーブルの各芯線に順次電圧
を印加する指令を送信することで、電圧を印加する指令
を受けた発信器は、その指令に従って接続中のケーブル
の複数の芯線のうちの指定されたものに電圧を印加す
る。そして、各芯線上の電圧を検知して各電圧値をデー
タ収集器に向けて送信する。また、他の発信器の夫々
は、接続中のケーブルの複数の芯線の夫々における電圧
を検知して各電圧値をデータ収集器に向けて送信する。
このようにして、全てのケーブルの夫々の各芯線へ電圧
印加して、各芯線上の電圧を検知して電圧値を送信した
後、データ収集器は、取り込んだ全ての電圧値と屋内配
線設計時の結線図データを元に解析した各ケーブルの導
通結果とを比較し、前記電源接続ユニットの全てのケー
ブルにおける導通が正常であれば正常であることを知ら
せる情報を出力し、不具合箇所があればその箇所を知ら
せる情報を出力する。
【0008】したがって、全てのケーブルの加工端末に
発信器を接続した後は、作業員は場所を移動する必要が
ないので、工数を削減できると共に高所での作業を短縮
できる。また、無線を利用するので、従来のようなリー
ド線が絡まったりすることがなく、取り扱い易くなる。
また、発信器の接続後は自動的に導通検査されるので、
作業員一人でも容易に導通検査することができる。ま
た、測定結果と結線図データを元に解析した各ケーブル
の導通結果とを比較するので、導通があってはならない
検査も確実に検査することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面例と共に説明する。図1は本発明による配線導通検査
装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。この
実施の形態の配線導通検査装置10は、電線接続ユニッ
ト1の各ケーブル21〜28の加工端末に接続する複数の
発信器11と、各発信器11に対してデータを授受する
送受信器12と、この送受信器12にて受信された各発
信器11からのデータを収集すると共に、各発信器11
に対して指令を与えるデータ収集器13と、電線接続ユ
ニット1の配線図データが書き込まれたフロッピーディ
スク等の記録媒体14とを備えている。
【0010】発信器11は、図2のブロック図に示すよ
うに、ケーブル2の3本の芯線(B、W、G)に接続す
る3つの端子20a、20b、20cから成る接続部2
0と、ケーブル2の3本の芯線上の電圧を検知する3つ
の電圧検知部21a、21b、21cと、導通検査用の
電源22と、3つの開閉接点23a、23b、23cを
有し、ケーブル2の3本の芯線B、W、Gに印加する電
圧を切り換える電圧印加切換部23と、各電圧検知部2
1a、21b、21cの出力の取り込み及び電圧印加切
換部23を制御する送受信部24とを備えている。
【0011】また、上記各部の接続関係は次のようにな
っている。すなわち、電圧印加切換部23の各開閉接点
23a〜23cの一端が共通接続されて電源22の正極
側に接続され、開閉接点23a〜23cの他端が接続部
20の端子20a〜20cに接続されている。また、各
電圧検知部21の電圧検知端子の一端が接続部20と電
圧印加切換部23との間に接続され、それぞれの他端が
電源22の負極側及び送受信部23の接地端と共通接続
されて接地されている。
【0012】送受信部24は、FSK(周波数シフトキ
ーイング)、PSK(位相シフトキーイング)変調等で
ディジタル変復調してデータを送受信する機能を有する
と共に受信したデータから指令を取り込み、その指令に
従って電圧印加切換部23の制御及び電圧検知部21a
〜21cからの検知出力を取り込む。すなわち、送受信
部24は、送受信器12を介してデータ収集器13に対
してデータを授受し、データ収集器13から電圧印加を
切り換える指令を受けると、その指令に従って電圧印加
切換部23を制御し、また各電圧検知部21a、21
b、21cからの検知出力を取り込んでケーブル2の3
本の芯線B、W、G上の電圧の有無を示すデータを送信
する。この場合、各発信器11にはIDコードが付与さ
れているので、送受信部24は電圧の有無を示すデータ
を送信する際にそのIDコードも同時に送信する。
【0013】図1に戻り、送受信器12は、FSK、P
SK変調等でディジタル変復調してデータを送受信す
る。すなわち、データ収集器13から供給されるデータ
をディジタル変調して送信し、また受信信号からデータ
を復調してデータ収集器13に供給する。
【0014】データ収集器13は、記録媒体14から電
線接続ユニット1の電気配線回路のデータを読み込むこ
とで該電気配線回路を導通検査する手順を作成し、次い
でその手順に従って各発信器11の電圧印加切換部23
の開閉接点23a〜23cの設定状態を決めるデータを
送受信器12を介して各発信器11に向けて送信する。
このデータの送信後は、送受信器12を介して各発信器
11から得られたデータに基づいて電線接続ユニット1
の各ケーブル21〜28の導通状態を判定し、その結果を
ディスプレイ13a上に表示する。このデータ収集器1
3にはハードディスク等の記憶装置が内蔵されており、
各発信器11から収集したデータ及び導通状態の判定結
果が記憶される。なお、記録媒体14に記憶される電気
配線回路のデータは、電線接続ユニット1をCADで設
計して得られた結線図データを流用したものである。ま
た、データ収集器13としては、持ち運びの点などでノ
ート型パソコンが好適である。
【0015】このような構成の配線導通検査装置10に
おいて、例えば図3に示すような結線の電源接続ユニッ
ト1Aを導通検査する場合、先ず、データ収集器11に
電源接続ユニット1Aの結線図データを読み込ませる。
次いで、各ケーブル21〜28の加工端末に発信器11を
接続する。この際、電源接続ユニット1Aの結線図をデ
ータ収集器13のディスプレイ13a上に表示させるこ
とができるので、その結線図を見ながら各発信器11を
IDコードの若い順にケーブル21〜28の端末に接続す
れば、ディスプレイ13a上での確認もしやすい。
【0016】各ケーブル21〜28の加工端末に発信器1
1を接続した後、データ収集器13は、図4に示すよう
にIDコードの若い順に各発信器11に番号、、
、…、を付し、さらに各発信器11に接続されたケ
ーブル21〜28の芯線に番号1、2、3、…、8を付
す。このようにして番号を割り付けた後、最初に番号
の発信器11の番号1の芯線に電圧を印加するデータを
送受信器12から各発信器11に向けて送信する。これ
により、番号の発信器11の電圧印加切換部23の開
閉接点23aのみが閉状態になり、他の全ては開状態に
なる。
【0017】番号の発信器11の電圧印加切換部23
の開閉接点23aが閉状態になると、図4及び図5に示
すように番号の発信器11の番号4の芯線、番号の
発信器11の番号10及び番号の発信器11の番号1
6の芯線のそれぞれにおいて閉ループが形成される。そ
して、番号の発信器11の番号1の芯線とアースとの
間に電源22が介挿されることによって各ループに電流
が流れる。これにより、番号の発信器11の電圧検知
部21a、番号の発信器11の電圧検知部21a、番
号の発信器11の電圧検知部21cのそれぞれから検
知出力が得られる。そして、番号の発信器11からは
IDコードと共に番号4の芯線を示すデータが送信さ
れ、番号の発信器11からはIDコードと共に番号1
0の芯線を示すデータが送信され、番号の発信器11
からはIDコードと共に番号16の芯線を示すデータが
送信される。
【0018】番号、、の発信器11からの送信電
波が送受信器12にて受信され、それぞれデータに復調
されて、データ収集器13に供給される。上記処理を番
号2の芯線から番号23の芯線に対して順次実行する。
データ収集器13は、予め各発信器11の番号1〜番号
3の夫々の芯線とアースとの間に電源22を挿入した場
合の導通路を結線図データを元に解析しており、この結
果と各発信器11から送信されたデータとを比較し、ケ
ーブル21〜28の全てにおいて正常であればディスプレ
イ13a上に正常であることを知らせる旨表示し、不具
合箇所があればその箇所を知らせる旨表示する。
【0019】なお、導通が正常であったことが確認され
たケーブル2の芯線に対しては飛ばすようにしても良
い。例えば、上記場合において、ケーブル21の番号1
の芯線と、ケーブル22の番号4の芯線と、ケーブル24
の番号10の芯線と、ケーブル26の番号16の芯線と
が正常に繋がっていれば、ケーブル22の番号4の芯線
とアース間、ケーブル24の番号10の芯線とアース間
及びケーブル26の番号16の芯線とアース間に電源2
2を介挿しなくても良い。
【0020】図6は、この実施の形態の配線導通検査装
置10を用いた導通検査作業の様子を示す図である。こ
の配線導通検査装置10を用いることにより、作業員が
一人で済み、またその作業員は各ケーブル21〜28に対
して発信器11を接続する時以外は高所の作業を必要と
しない。
【0021】ここで、データ収集器13の動作をフロー
チャートで表わすと、図7に示すようになる。まず、発
信器11に割り当てる番号を初期化即ち「0」に設定し
た後、「1」に設定する。また、各ケーブル21〜28の
3本の芯線を指定するためのカウンタIの初期値を
「1」とする(ステップS10、12、14)。
【0022】これらの設定後、「発信器11の番号×3
−3+I」の式から求まる芯線に電圧を印加する信号を
送信する。例えば、番号の発信器11の場合、最初は
1×3−3+1=1となり、番号1の芯線に電圧を印加
する信号を送信する。番号1の芯線に電圧を印加する信
号を送信した後、各発信器11からの送信電波を受信
し、他の芯線上の電圧値を記録する。次いで、カウンタ
Iの値を「1」増加させて「2」とし、次は番号2の芯
線に電圧を印加する信号を送信し、他の芯線上の電圧値
を記録する。そして、番号3の芯線についても同様に処
理する(ステップS16、18、20、22、24)。
【0023】上記ステップS16〜24の処理を他のケ
ーブル22〜28についても実行する。そして、最終の番
号の発信器11に対して処理した後、各発信器11から
の受信結果と結線図データから得られる導通結果とを比
較し、全て正常であればディスプレイ13a上に正常で
あることを知らせる旨表示し、不具合箇所があればその
箇所を知らせる旨表示する(ステップS26、28、3
0、32)。
【0024】このように、実施の形態では、電源接続ユ
ニット1の各ケーブル21〜28の加工端末に、各ケーブ
ル21〜28の3本の芯線に対して択一的に電圧を印加す
ると共に芯線のそれぞれにおける電圧を検出して送信す
る発信器11を接続し、各発信器11に対して電圧を印
加する芯線を指定すると共に各発信器11からの送信電
波より各ケーブル21〜28の3本の芯線上の電圧値を取
り込んで、各発信器11からの受信結果と結線図データ
から得られる導通結果とを比較し、結線の全てが正常で
あればディスプレイ13a上に正常であることを知らせ
る旨表示し、不具合箇所があればその箇所を知らせる旨
表示する。
【0025】したがって、全てのケーブル21〜28の加
工端末に発信器11を接続した後は、作業員は場所の移
動を必要としないので、工数を削減できると共に高所で
の作業を短縮できる。また、無線を利用するので、従来
のようなリード線が絡まったりすることがなく、取り扱
い易くなる。また、発信器の接続後は自動的に導通検査
されるので、作業員一人でも容易に導通検査することが
できる。また、測定結果と結線図データを元に解析した
各ケーブルの導通結果とを比較するので、導通があって
はならない検査も確実に検査することができる。
【0026】なお、上記実施の形態では、発信器11を
3芯ケーブル用としたが、これに限定されるものではな
い。例えば4芯ケーブル用とする場合は、接続部20と
して4つの端子を有するものを用い、また電圧印加切換
部23として4つの開閉接点を有するものを用いる。ま
た、電圧検知部を4個用いる。また、上記実施の形態で
は、各発信器11にIDコードを付与して、それぞれを
識別するようにしたが、波長多重化方式を用いて、各発
信器11の送受信周波数を変えるようにすれば、必ずし
もIDコードを付与する必要はない。
【0027】また、上記実施の形態では、送受信器12
とデータ収集器13とを別体にしたが、一体にしても良
い。このようにすると、送受信器12とデータ収集器1
3とをケーブルで接続する必要がなくなり、また持ち運
びやすくなる。また、上記実施の形態では、記録媒体1
4は、図3に示すような結線図のデータを記憶させたも
のであったが、例えば図8及び図9に示すような結線図
のデータを記憶させても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る配線
導通検査装置によれば、電源接続ユニットの複数のケー
ブルの夫々の加工端末に発信器を接続し、各発信器から
の測定結果をデータ収集器で受信して、全てのケーブル
での測定結果と結線図データを元に解析した各ケーブル
の導通結果とを比較して屋内配線における導通の良否を
判定するようにしたので、作業員一人でも容易にかつ短
時間で確実に屋内配線を導通検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線導通検査装置の実施の形態の
構成を示す図である。
【図2】同実施の形態の配線導通検査装置の発信器の構
成を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態の配線導通検査装置の導通検査対
象である電線接続ユニットの結線図を示す図である。
【図4】同実施の形態の配線導通検査装置の動作を説明
するための図である。
【図5】同実施の形態の配線導通検査装置の動作を説明
するための図である。
【図6】同実施の形態の配線導通検査装置の使用状況を
示す図である。
【図7】同実施の形態の配線導通検査装置の動作を示す
フローチャートである。
【図8】同実施の形態の配線導通検査装置の導通検査対
象である電線接続ユニットの結線図を示す図である。
【図9】同実施の形態の配線導通検査装置の導通検査対
象である電線接続ユニットの結線図を示す図である。
【図10】従来の導通検査作業の様子を示す図である。
【図11】従来の導通検査を説明するための図である。
【図12】従来の導通検査を説明するための図である。
【符号の説明】
1 電源接続ユニット 21〜28 ケーブル 10 配線導通検査装置 11 発信器 12 送受信器 13 データ収集器 13a ディスプレイ 14 記録媒体 20 接続部 20a、20b、20c 接点 21a、21b、21c 電圧検知部 22 電源 23 電圧印加切換部 23a、23b、23c 開閉接点 24 送受信部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 配線導通検査装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋内配線を導通検
査する配線導通検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内配線工事後の導通検査は、テ
スタやブザー等を用いて二人がかりで行っている。図1
0はその作業状況を示すものである。この図に示す作業
においては、延長用の2本のリード線3を用いて、電気
配線回路を結線した電線接続ユニット1の各ケーブル
1〜2n の導通を確認するようにしている。なお、リード
線3を用いるのは、電線接続ユニット1の各ケーブル
1〜2n を室内の壁や天井から引き出す端末部分の長さが
照明機器等の負荷やコンセントに接続できる程度の長さ
しかないので、このリード線3を用いて延長しなければ
各ケーブル1〜2n の導通を検査することができないか
らである。屋内配線に用いるケーブルは、一般的に図1
1に示すように100V(B)、0V(W)、アース
(G)の3本の芯線を有するものである。
【0003】ところで、上述した導通検査は、各ケーブ
1〜2n ごとに3本の芯線に対して1本ずつ実行する
ので、導通検査にかなりの時間がかかっている。この問
題を解決した導通検査装置としては、例えば実平2−
148481号公報、特開平5−180892号公報に
示されたものがある。実平2−148481号公報に
記載のものは、各芯線の一端側からパルスを互いに出力
時期を異ならせて順次送出し、他端側で検出するように
したものである。特開平5−180892号公報に記載
のものは、各芯線の一端側に互いに値の異なる電圧を印
加し、他端側で検出するようにしたものである。これら
の導通検査装置は、各ケーブル1〜2n の一端側に送信
部を接続した状態で他端側に接続した受信部にて導通を
確認するので、作業員が1人でも導通検査することがで
きるという利点を有している。なお、上記電線接続ユニ
ット1には、例えば図12に示すような電気配線回路が
結線されている。また、この電線接続ユニット1は例え
ば特開平5−180892号公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の導通検査方法及び導通検査装置にあっては、
次のような問題点があった。すなわち、電線接続ユニッ
ト1の各ケーブル1〜2n の端末部分が電気機器などの
負荷やコンセントが配置される箇所に配置されることか
ら、導通検査に際して場所の移動が多く、その分作業工
数がかかる。また、長いリード線3が必要になるので、
絡まったりして取り扱い難い。さらに、屋内配線の導通
検査は図10にも示すように高所での作業になるので、
作業が長時間になり、また危険を伴う。さらに、また、
導通があってはならない検査を確実にできない。なお、
この問題は、上述した実平2−148481号公報及
び特開平5−180892号公報に示された導通検査装
置でも同様に生ずる。何故ならば、これらの装置では一
度に導通検査できる芯線の数が多いものの、電線接続ユ
ニット1のケーブル1〜2n の全てについて導通検査す
るには、ケーブルごとに送信部と受信部の接続を変える
必要があるからである。すなわち、送信部と受信部を切
り換えることから導通があってはならない検査を見逃す
ことがある。
【0005】そこで本発明は、容易にかつ短時間で確実
に屋内配線を導通検査することができる配線導通検査装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による屋内配線導通検査装置は、電源接続ユニット
の複数のケーブルの夫々の加工端末に接続され、電波を
送受信し受信信号に接続中のケーブルの複数の芯線に対
して択一的に電圧を印加する指令があれば、その指令に
従って接続中のケーブルの各芯線のうちの一つに電圧を
印加すると共に各芯線上の電圧を検出してそのときの各
電圧値を送信し、接続中のケーブルの各芯線に電圧を印
加する指令がなければ各芯線上の電圧のみ検出して電圧
値を送信する複数の発信器と、前記複数のケーブルの各
芯線に順次電圧を印加する指令を送信するごとに前記複
数の発信器の夫々から送信される電圧値を取り込み、最
終のケーブルの最後の芯線に電圧を印加する指令を送信
して前記複数の発信器の夫々から送信される電圧値を取
り込んだ後、取り込んだ全ての電圧値と屋内配線設計時
の結線図データを元に解析した各ケーブルの導通結果と
を比較し、前記電源接続ユニットの全てのケーブルにお
ける導通が正常であれば正常であることを知らせる情報
を出力し、不具合箇所があればその箇所を知らせる情報
を出力するデータ収集器とを備えるものである。
【0007】この構成によれば、電源接続ユニットの複
数のケーブルの夫々の加工端末に発信器を接続し、これ
らの発信器に向けて複数のケーブルの各芯線に順次電圧
を印加する指令を送信することで、電圧を印加する指令
を受けた発信器は、その指令に従って接続中のケーブル
の複数の芯線のうちの指定されたものに電圧を印加す
る。そして、各芯線上の電圧を検知して各電圧値をデー
タ収集器に向けて送信する。また、他の発信器の夫々
は、接続中のケーブルの複数の芯線の夫々における電圧
を検知して各電圧値をデータ収集器に向けて送信する。
このようにして、全てのケーブルの夫々の各芯線へ電圧
印加して、各芯線上の電圧を検知して電圧値を送信した
後、データ収集器は、取り込んだ全ての電圧値と屋内配
線設計時の結線図データを元に解析した各ケーブルの導
通結果とを比較し、前記電源接続ユニットの全てのケー
ブルにおける導通が正常であれば正常であることを知ら
せる情報を出力し、不具合箇所があればその箇所を知ら
せる情報を出力する。
【0008】したがって、全てのケーブルの加工端末に
発信器を接続した後は、作業員は場所を移動する必要が
ないので、工数を削減できると共に高所での作業を短縮
できる。また、無線を利用するので、従来のようなリー
ド線が絡まったりすることがなく、取り扱い易くなる。
また、発信器の接続後は自動的に導通検査されるので、
作業員一人でも容易に導通検査することができる。ま
た、測定結果と結線図データを元に解析した各ケーブル
の導通結果とを比較するので、導通があってはならない
検査も確実に検査することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面例と共に説明する。図1は本発明による配線導通検査
装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。この
実施の形態の配線導通検査装置10は、電線接続ユニッ
ト1の各ケーブル1〜28 の加工端末に接続する複数の
発信器11と、各発信器11に対してデータを授受する
送受信器12と、この送受信器12にて受信された各発
信器11からのデータを収集すると共に、各発信器11
に対して指令を与えるデータ収集器13と、電線接続ユ
ニット1の配線図データが書き込まれたフロッピーディ
スク等の記録媒体14とを備えている。
【0010】発信器11は、図2のブロック図に示すよ
うに、ケーブル2の3本の芯線(B、W、G)に接続す
る3つの端子20a、20b、20cから成る接続部2
0と、ケーブル2の3本の芯線上の電圧を検知する3つ
の電圧検知部21a、21b、21cと、導通検査用の
電源22と、3つの開閉接点23a、23b、23cを
有し、ケーブル2の3本の芯線B、W、Gに印加する電
圧を切り換える電圧印加切換部23と、各電圧検知部2
1a、21b、21cの出力の取り込み及び電圧印加切
換部23を制御する送受信部24とを備えている。
【0011】また、上記各部の接続関係は次のようにな
っている。すなわち、電圧印加切換部23の各開閉接点
23a〜23cの一端が共通接続されて電源22の正極
側に接続され、開閉接点23a〜23cの他端が接続部
20の端子20a〜20cに接続されている。また、各
電圧検知部21a、21b、21cの電圧検知端子の一
端が接続部20と電圧印加切換部23との間に接続さ
れ、それぞれの他端が共通接続されて電源22の負極側
で接地されている。
【0012】送受信部24は、FSK(周波数シフトキ
ーイング)、PSK(位相シフトキーイング)変調等で
ディジタル変復調してデータを送受信する機能を有する
と共に受信したデータから指令を取り込み、その指令に
従って電圧印加切換部23の制御及び電圧検知部21a
〜21cからの検知出力を取り込む。すなわち、送受信
部24は、送受信器12を介してデータ収集器13に対
してデータを授受し、データ収集器13から電圧印加を
切り換える指令を受けると、その指令に従って電圧印加
切換部23を制御し、また各電圧検知部21a、21
b、21cからの検知出力を取り込んでケーブル2の3
本の芯線B、W、G上の電圧の有無を示すデータを送信
する。この場合、各発信器11にはIDコードが付与さ
れているので、送受信部24は電圧の有無を示すデータ
を送信する際にそのIDコードも同時に送信する。
【0013】図1に戻り、送受信器12は、FSK、P
SK変調等でディジタル変復調してデータを送受信す
る。すなわち、データ収集器13から供給されるデータ
をディジタル変調して送信し、また受信信号からデータ
を復調してデータ収集器13に供給する。
【0014】データ収集器13は、記録媒体14から電
線接続ユニット1の電気配線回路のデータを読み込むこ
とで該電気配線回路を導通検査する手順を作成し、次い
でその手順に従って各発信器11の電圧印加切換部23
の開閉接点23a〜23cの設定状態を決めるデータを
送受信器12を介して各発信器11に向けて送信する。
このデータの送信後は、送受信器12を介して各発信器
11から得られたデータに基づいて電線接続ユニット1
の各ケーブル1〜28 の導通状態を判定し、その結果を
ディスプレイ13a上に表示する。このデータ収集器1
3にはハードディスク等の記憶装置が内蔵されており、
各発信器11から収集したデータ及び導通状態の判定結
果が記憶される。なお、記録媒体14に記憶される電気
配線回路のデータは、電線接続ユニット1をCADで設
計して得られた結線図データを流用したものである。ま
た、データ収集器13としては、持ち運びの点などでノ
ート型パソコンが好適である。
【0015】このような構成の配線導通検査装置10に
おいて、例えば図3に示すような結線の電源接続ユニッ
ト1Aを導通検査する場合、先ず、データ収集器13
電源接続ユニット1Aの結線図データを読み込ませる。
次いで、各ケーブル1〜28 の加工端末に発信器11を
接続する。この際、電源接続ユニット1Aの結線図をデ
ータ収集器13のディスプレイ13a上に表示させるこ
とができるので、その結線図を見ながら各発信器11を
IDコードの若い順にケーブル1〜28 の端末に接続す
れば、ディスプレイ13a上での確認もしやすい。
【0016】各ケーブル1〜28 の加工端末に発信器1
1を接続した後、データ収集器13は、図4に示すよう
にIDコードの若い順に各発信器11に番号、、
、…、を付し、さらに各発信器11に接続されたケ
ーブル1〜28 の芯線に番号1、2、3、…、23を付
す。このようにして番号を割り付けた後、最初に番号
の発信器11の番号1の芯線に電圧を印加するデータを
送受信器12から各発信器11に向けて送信する。これ
により、番号の発信器11の電圧印加切換部23の開
閉接点23aのみが閉状態になり、他の全ては開状態に
なる。
【0017】番号の発信器11の電圧印加切換部23
の開閉接点23aが閉状態になると、図4及び図5に示
すように番号の発信器11の番号4の芯線、番号の
発信器11の番号10及び番号の発信器11の番号1
6の芯線のそれぞれが番号の発信器11に介挿された
電源22と導通状態となる。それによって前記導通状態
となった芯線各々に電圧が印加される。これにより、番
号の発信器11の電圧検知部21a、番号の発信器
11の電圧検知部21a、番号の発信器11の電圧検
知部21cのそれぞれから検知出力が得られる。そし
て、番号の発信器11からはIDコードと共に番号4
の芯線を示すデータが送信され、番号の発信器11か
らはIDコードと共に番号10の芯線を示すデータが送
信され、番号の発信器11からはIDコードと共に番
号16の芯線を示すデータが送信される。
【0018】番号、、の発信器11からの送信電
波が送受信器12にて受信され、それぞれデータに復調
されて、データ収集器13に供給される。上記処理を番
号2の芯線から番号23の芯線に対して順次実行する。
データ収集器13は、予め各発信器11の番号1〜番号
3の夫々の芯線とアースとの間に電源22を挿入した場
合の導通路を結線図データを元に解析しており、この結
果と各発信器11から送信されたデータとを比較し、ケ
ーブル1〜28 の全てにおいて正常であればディスプレ
イ13a上に正常であることを知らせる旨表示し、不具
合箇所があればその箇所を知らせる旨表示する。
【0019】なお、導通が正常であったことが確認され
たケーブル2の芯線に対しては飛ばすようにしても良
い。例えば、上記場合において、ケーブル1 の番号1
の芯線と、ケーブル2 の番号4の芯線と、ケーブル4
の番号10の芯線と、ケーブル6 の番号16の芯線と
が正常に繋がっていれば、ケーブル2 の番号4の芯線
とアース間、ケーブル4 の番号10の芯線とアース間
及びケーブル6 の番号16の芯線とアース間に電源2
2を介挿しなくても良い。
【0020】図6は、この実施の形態の配線導通検査装
置10を用いた導通検査作業の様子を示す図である。こ
の配線導通検査装置10を用いることにより、作業員が
一人で済み、またその作業員は各ケーブル1〜28 に対
して発信器11を接続する時以外は高所の作業を必要と
しない。
【0021】ここで、データ収集器13の動作をフロー
チャートで表わすと、図7に示すようになる。まず、発
信器11に割り当てる番号を初期化即ち「0」に設定し
た後、「1」に設定する。また、各ケーブル1〜28
3本の芯線を指定するためのカウンタIの初期値を
「1」とする(ステップS10、12、14)。
【0022】これらの設定後、「発信器11の番号×3
−3+I」の式から求まる芯線に電圧を印加する信号を
送信する。例えば、番号の発信器11の場合、最初は
1×3−3+1=1となり、番号1の芯線に電圧を印加
する信号を送信する。番号1の芯線に電圧を印加する信
号を送信した後、各発信器11からの送信電波を受信
し、他の芯線上の電圧値を記録する。次いで、カウンタ
Iの値を「1」増加させて「2」とし、次は番号2の芯
線に電圧を印加する信号を送信し、他の芯線上の電圧値
を記録する。そして、番号3の芯線についても同様に処
理する(ステップS16、18、20、22、24)。
【0023】上記ステップS16〜24の処理を他のケ
ーブル2〜28 についても実行する。そして、最終の番
号の発信器11に対して処理した後、各発信器11から
の受信結果と結線図データから得られる導通結果とを比
較し、全て正常であればディスプレイ13a上に正常で
あることを知らせる旨表示し、不具合箇所があればその
箇所を知らせる旨表示する(ステップS26、28、3
0、32)。
【0024】このように、実施の形態では、電源接続ユ
ニット1の各ケーブル1〜28 の加工端末に、各ケーブ
1〜28 の3本の芯線に対して択一的に電圧を印加す
ると共に芯線のそれぞれにおける電圧を検出して送信す
る発信器11を接続し、各発信器11に対して電圧を印
加する芯線を指定すると共に各発信器11からの送信電
波より各ケーブル1〜28 の3本の芯線上の電圧値を取
り込んで、各発信器11からの受信結果と結線図データ
から得られる導通結果とを比較し、結線の全てが正常で
あればディスプレイ13a上に正常であることを知らせ
る旨表示し、不具合箇所があればその箇所を知らせる旨
表示する。
【0025】したがって、全てのケーブル1〜28 の加
工端末に発信器11を接続した後は、作業員は場所の移
動を必要としないので、工数を削減できると共に高所で
の作業を短縮できる。また、無線を利用するので、従来
のようなリード線が絡まったりすることがなく、取り扱
い易くなる。また、発信器の接続後は自動的に導通検査
されるので、作業員一人でも容易に導通検査することが
できる。また、測定結果と結線図データを元に解析した
各ケーブルの導通結果とを比較するので、導通があって
はならない検査も確実に検査することができる。
【0026】なお、上記実施の形態では、発信器11を
3芯ケーブル用としたが、これに限定されるものではな
い。例えば4芯ケーブル用とする場合は、接続部20と
して4つの端子を有するものを用い、また電圧印加切換
部23として4つの開閉接点を有するものを用いる。ま
た、電圧検知部を4個用いる。また、上記実施の形態で
は、各発信器11にIDコードを付与して、それぞれを
識別するようにしたが、波長多重化方式を用いて、各発
信器11の送受信周波数を変えるようにすれば、必ずし
もIDコードを付与する必要はない。
【0027】また、上記実施の形態では、送受信器12
とデータ収集器13とを別体にしたが、一体にしても良
い。このようにすると、送受信器12とデータ収集器1
3とをケーブルで接続する必要がなくなり、また持ち運
びやすくなる。また、上記実施の形態では、記録媒体1
4は、図3に示すような結線図のデータを記憶させたも
のであったが、例えば図8及び図9に示すような結線図
のデータを記憶させても良い。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る配線
導通検査装置によれば、電源接続ユニットの複数のケー
ブルの夫々の加工端末に発信器を接続し、各発信器から
の測定結果をデータ収集器で受信して、全てのケーブル
での測定結果と結線図データを元に解析した各ケーブル
の導通結果とを比較して屋内配線における導通の良否を
判定するようにしたので、作業員一人でも容易にかつ短
時間で確実に屋内配線を導通検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線導通検査装置の実施の形態の
構成を示す図である。
【図2】同実施の形態の配線導通検査装置の発信器の構
成を示すブロック図である。
【図3】同実施の形態の配線導通検査装置の導通検査対
象である電線接続ユニットの結線図を示す図である。
【図4】同実施の形態の配線導通検査装置の動作を説明
するための図である。
【図5】同実施の形態の配線導通検査装置の動作を説明
するための図である。
【図6】同実施の形態の配線導通検査装置の使用状況を
示す図である。
【図7】同実施の形態の配線導通検査装置の動作を示す
フローチャートである。
【図8】同実施の形態の配線導通検査装置の導通検査対
象である電線接続ユニットの結線図を示す図である。
【図9】同実施の形態の配線導通検査装置の導通検査対
象である電線接続ユニットの結線図を示す図である。
【図10】従来の導通検査作業の様子を示す図である。
【図11】従来の導通検査を説明するための図である。
【図12】従来の導通検査を説明するための図である。
【符号の説明】 1 電源接続ユニット 21〜28 ケーブル 10 配線導通検査装置 11 発信器 12 送受信器 13 データ収集器 13a ディスプレイ 14 記録媒体 20 接続部 20a、20b、20c 接点 21a、21b、21c 電圧検知部 22 電源 23 電圧印加切換部 23a、23b、23c 開閉接点 24 送受信部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源接続ユニットの複数のケーブルの夫
    々の加工端末に接続され、電波を送受信して受信信号に
    接続中のケーブルの複数の芯線に対して択一的に電圧を
    印加する指令があれば、その指令に従って接続中のケー
    ブルの各芯線のうちの一つに電圧を印加すると共に各芯
    線上の電圧を検出してそのときの各電圧値を送信し、接
    続中のケーブルの各芯線に電圧を印加する指令がなけれ
    ば各芯線上の電圧のみ検出して電圧値を送信する複数の
    発信器と、 前記複数のケーブルの各芯線に順次電圧を印加する指令
    を送信するごとに前記複数の発信器の夫々から送信され
    る電圧値を取り込み、最終のケーブルの最後の芯線に電
    圧を印加する指令を送信して前記複数の発信器の夫々か
    ら送信される電圧値を取り込んだ後、取り込んだ全ての
    電圧値と屋内配線設計時の結線図データを元に解析した
    各ケーブルの導通結果とを比較し、前記電源接続ユニッ
    トの全てのケーブルにおける導通が正常であれば正常で
    あることを知らせる情報を出力し、不具合箇所があれば
    その箇所を知らせる情報を出力するデータ収集器と、 を備えたことを特徴とする配線導通検査装置。
  2. 【請求項2】 前記発信器は、接続中のケーブルの複数
    の芯線の夫々を接続するための複数の接点を有する接続
    部と、電源と、この電源と前記接続部の複数の接点との
    間に介挿するための複数の開閉接点を有する電圧印加切
    換部と、この電圧印加切換部から前記接続部側における
    前記ケーブルの各芯線上の電圧を検出する複数の電圧検
    知部と、受信信号から復調した指令に従って前記電圧印
    加切換部の各開閉接点を開閉制御すると共に前記各電圧
    検知部からの検知出力を送信する送受信部と、を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の配線導通検査装置。
  3. 【請求項3】 前記データ収集器は、結線図データを記
    憶した媒体から結線図データを読み込むことを特徴とす
    る請求項1又は2のいずれかに記載の配線導通検査装
    置。
JP9292761A 1997-10-24 1997-10-24 配線導通検査装置 Pending JPH11133087A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106324420A (zh) * 2016-08-23 2017-01-11 惠州华阳通用电子有限公司 一种显示故障检测方法
RU196425U1 (ru) * 2019-12-11 2020-02-28 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Омский государственный университет путей сообщения" Задающий генератор (передатчик) устройства для прозвонки кабеля

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