JPH11132812A - 流量計 - Google Patents

流量計

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JPH11132812A
JPH11132812A JP9301344A JP30134497A JPH11132812A JP H11132812 A JPH11132812 A JP H11132812A JP 9301344 A JP9301344 A JP 9301344A JP 30134497 A JP30134497 A JP 30134497A JP H11132812 A JPH11132812 A JP H11132812A
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JP
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flow rate
flow
measured
sensor
fluid
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JP9301344A
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English (en)
Inventor
Tokuo Takahashi
徳夫 高橋
Hiroyuki Inagaki
広行 稲垣
Takeshi Watanabe
剛 渡辺
Tomohiko Hayashi
智彦 林
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定流体の種類ごとに流量計を構成しなけ
ればならず、複数種類の被測定流体を1つの流量計で測
定できないなどの課題があった。 【解決手段】 被測定流体の種類に応じた流量特性を演
算装置30aによって補正する際に使用される補正係数
を予め記憶しておくメモリ30bと、メモリ30bに記
憶された複数の補正係数の中から演算に必要な補正係数
を選択する設定スイッチ36とを備えて構成したので、
複数種類の被測定流体を1つの流量計で測定できる。ま
た、液晶表示器38を設定スイッチ36とともにカバー
34に設けたので、設置現場において設定内容と測定さ
れた流量を確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体の流量を検
出するための流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は本願出願人が特開平9−684
48号公報に開示した流量計を示す断面図、図11は従
来の流量計の回路構成を示すブロック図、図12は流速
センサの出力と流量との関係を示すグラフ図である。図
10において、100はボディ、101は入口流路、1
02は入口流路101よりも流路径が大きい大流量計測
用流路、103は大流量計測用流路102よりも流路径
が小さい小流量計測用流路、105は流速センサユニッ
ト、105a〜105cは被測定流体の流速を検出する
流速センサ、106は流速センサユニット、106a〜
106cは被測定流体の流速を検出する流速センサ、1
07は整流部材である。また、図11において、110
は大流量計測用流路102内の流速センサ105a〜1
05cの各出力信号に基づいて流速の平均値を算出する
平均流速演算部、111は小流量計測用流路103内の
流速センサ106b,106cの各出力信号に基づいて
流速の平均値を算出する平均流速演算部、112は平均
流速演算部110と平均流速演算部111の出力の一方
を予め定めた流量に応じて選択して出力する信号切換部
である。113は信号切換部112の出力に基づいて流
量および積算流量を算出する流量演算部であり、例え
ば、各流路102,103に対応した配管形状係数を乗
算して流量を算出するようになっている。また、この流
量演算部113は、予め特定された1種類の被測定流体
の補正係数に基づいて流量を算出するようになってい
る。114は流量演算部113によって算出された積算
流量などを表示する表示部、115は流量演算部113
によって算出された流量および積算流量を外部に出力す
る外部出力端子である。
【0003】次に動作について説明する。入口流路10
1から導入された被測定流体は、整流部材107などを
経て整流される。そして、流速センサ105a〜105
cおよび流速センサ106b,106cによって流速を
検出され、平均流速演算部110,111によってそれ
ぞれ平均流速が演算される。これらの出力は予め定めた
流量に応じて信号切換部112によって選択され、流量
演算部113に出力される。流量演算部113では流量
および積算流量が算出され、表示部114に表示され
る。
【0004】この場合、センサ出力と流量との関係は、
図12に示すようになる。ここで、グラフの縦軸は流速
センサ105a〜105cまたは流速センサ106b,
106cによって出力されるセンサ出力、横軸は流量を
示す。この出力曲線は、ある特定の1種類の被測定流体
を測定して得たものである。したがって、別の種類の被
測定流体を測定した場合には、比熱などの物性が異なる
ため、これと異なる出力曲線が得られることとなる。す
なわち、別の種類の被測定流体に対しては、それに対応
する補正係数に基づいて流量を算出する必要があり、当
該補正係数が設定された他の流量計を用いて流量測定を
することとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の流量計は以上の
ように構成されているので、被測定流体の種類ごとに流
量計を構成しなければならず、複数種類の被測定流体を
1つの流量計で測定できないなどの課題があった。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、複数種類の被測定流体を1つの流
量計で測定できる流量計を得ることを目的とする。
【0007】また、この発明は、設置現場において、設
定内容と測定された流量を確認できる流量計を得ること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る流量計
は、被測定流体の種類に応じた流量特性を演算装置によ
って補正する際に使用される補正係数を予め記憶してお
くメモリと、前記メモリに記憶された複数の補正係数の
中から演算に必要な補正係数を選択し前記演算装置に演
算指示を与える入力手段とを備えたものである。
【0009】この発明に係る流量計は、入力手段による
設定内容と測定された流量とを表示する表示手段を備え
たものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による流
量計の回路構成を示すブロック図、図2は流量計を示す
垂直断面図、図3は流路の入口方向から見た突出部を示
す正面図、図4は突出部付近の構造を示す拡大断面図、
図5は流量計を示す分解斜視図、図6はカバーの正面
図、図7は複数の被測定流体についてセンサ出力と流速
との関係を示すグラフ図、図8は複数の被測定流体につ
いて補正係数と流速との関係を示すグラフ図、図9は演
算装置によって出力される出力と流量との関係を示すグ
ラフ図である。先ず、本発明の全体構成を図2ないし図
5に基づいて説明する。図2ないし図5において、1は
例えば、ガラス繊維強化熱可塑性樹脂により射出成形あ
るいはダイカスト成形されたボディであり、被測定流体
の流れる方向を指定する指標部1aを側面に有してい
る。2は被測定流体が流れる円形断面の流路であり、入
口側の断面積を出口側の断面積よりも大きく形成し、か
つ、入口側から出口側に向かって内径が縮小するように
勾配が1度程度のテーパ状に形成したものである。すな
わち、成形後に流路2から金型を容易に引き抜くことが
できるように流路2をテーパ状に形成することで、射出
成形法あるいはダイカスト成形法を用いて容易かつ安価
に製造することができるようにしたものである。なお、
この実施の形態の被測定流体としては、例えば、空気、
窒素、アルゴン、炭酸、酸素などの気体を対象としてい
るが、本発明の対象はこれに限られず、液体用の流量計
であってもよい。
【0011】3はリング状のアルミニウム製スペーサ4
を係止する段部、5は流路2の入口側の内壁に互いに対
向して設けられ、スペーサ4の外周部に当接することに
よりこれを保持する2対の突出部である。すなわち、図
4に拡大して示したように、流路2の入口側もテーパ状
に形成されているため、何らの手当てをしなければ、同
一外径のスペーサ4を段部3に至るまで順次嵌挿してい
くと、流路2の入口側に位置するスペーサ4と流路2の
内壁との間に隙間が生じ、この隙間によりスペーサ4お
よび整流用金網6にがたつきが生じて被測定流体の流れ
を乱し、高精度の流量検出が困難となる。そこで、かか
る隙間を埋めるべく突出部5を流路2の内壁に形成し、
スペーサ4および整流用金網6のがたつきを防止したも
のである。
【0012】6はスペーサ4に挟持され被測定流体の流
れを整えるステンレス製の整流用金網、6aは被測定流
体が逆流するような事態が生じたときに被測定流体中の
塵などを除去するステンレス製のフィルタ用金網であ
る。7は流路2に連通するように形成され後述するセン
サユニット(流速センサ)8のセンサチップ固定基板1
1と係合するセンサ取付孔である。
【0013】センサユニット8は、被測定流体の流速を
検出するマイクロフローセンサチップ9と当該マイクロ
フローセンサチップ9を片面に固定し他面から当該マイ
クロフローセンサチップ9の検出信号を取り出すリード
線10を導出する金属製のセンサチップ固定基板11と
から構成されている。このリード線10はセンサチップ
固定基板11に挿通され、ガラス封着材によって固定さ
れている。
【0014】マイクロフローセンサチップ9には、例え
ば、本願出願人が特願平3−106528号に係る明細
書等において開示した半導体ダイアフラム構成のものを
使用することができる。すなわち、このマイクロフロー
センサチップ9は、図示例を省略するが、発熱部とこの
発熱部の上流側および下流側に配設された2つの温度検
出部を有し、これら2つの温度検出部によって検出され
る温度の差を一定に保つために必要な発熱部に対する供
給電力から流速に対応する流量を求めたり、あるいは一
定電流または一定電力で発熱部を加熱し、2つの温度検
出部によって検出される温度の差から流量を求めること
ができるように形成されている。そして、このマイクロ
フローセンサチップ9は、熱絶縁されたきわめて薄いダ
イアフラム構造を採用しているため、高速応答、低消費
電力という特長を備えている。
【0015】14はセンサユニット8をセンサ取付孔7
の所定位置に固定するためのブラケットであり、ステン
レス鋼板をプレス成形したものである。このブラケット
14は、センサ取付孔7の反流路2側の外周縁部付近に
Oリング17を介してネジ18によってボディ1に固定
される本体固定板14aと、当該本体固定板14aに突
設され、後述する回路基板27の係合突部27bと係合
する係合孔15cを有した基板支持片14bと、本体固
定板14aから流路2側に突設した突出板14cと、突
出板14cの先端部に設けられセンサチップ固定基板1
1を固定するセンサ固定板14dとを一体に有してい
る。なお、図5において、ネジ18の数を省略して1本
しか描いていないが、4本のネジ18が用いられること
は言うまでもない。基板支持片14bは、ステンレス鋼
板をプレス成形することで本体固定板14aと一体に形
成されているため、弾性変形が可能である。また、15
aはリード線10を挿通するリード線挿通孔、15bは
ネジ18を挿通するネジ孔である。なお、センサチップ
固定基板11は、センサ固定板14dに対して、例え
ば、電気抵抗溶接、半田接合、共晶接合あるいは電子ビ
ーム溶接などにより気密的に金属接合されている。
【0016】16はセンサ取付孔7の反流路2側の外周
縁部近傍に当該センサ取付孔7と同軸状に、かつ、当該
センサ取付孔7の内径よりも大きな内径となるように凹
設され、ブラケット14の突出板14cと係合するブラ
ケット位置決め部である。また、図2および図5におい
て、19はブラケット14の基板支持片14bと係合す
るようにボディ1の内壁面に突出形成された2本のブラ
ケット位置決め用突条である。この2本のブラケット位
置決め用突条19,19は平行に設けられ、その間隔は
基板支持片14bの幅とほぼ同じであり、これにより基
板支持片14bを案内する溝が形成されることとなる。
すなわち、ブラケット14のセンサ固定板14dに予め
固定されているマイクロフローセンサチップ9をボディ
1のセンサ取付孔7に挿通して流路2に露出させる際
に、ブラケット14の基板支持片14bを2本のブラケ
ット位置決め用突条19,19によって形成された案内
溝に係合させて滑らせることにより、マイクロフローセ
ンサチップ9がセンサ取付孔7のほぼ中央を通過して所
定の位置に正確かつ容易に納まるようにし、きわめて微
細な構造を持つマイクロフローセンサチップ9がセンサ
取付孔7の縁やボディ1の内壁面に接触して破損するの
を防止できるように構成したものである。
【0017】20はボディ1と図示しない配管とを接続
するためにダイカスト成形されたアルミニウム製のフラ
ンジであり、ボディ1に設けられた係合突部21に係合
する係合孔22を有し、当該係合突部21とネジ23に
よって固定されるものである。24および25は例えば
合成ゴムからなるOリングである。
【0018】27はセンサユニット8のリード線10が
導通固定されるリード線取付孔27aと、当該センサユ
ニット8の動作回路と、基板支持片14bの係合孔15
cに係合する係合突部27bと、コネクタ27cとを有
した回路基板である。この動作回路は、例えば、抵抗ブ
リッジ回路や増幅回路、A/D変換回路などを備えてい
る。なお、この回路基板27は、ボディ1に対して固定
手段28a,28bによって固定されている。また、回
路基板27の幅は、ブラケット14の基板支持片14
b,14b間の寸法とほぼ等しくなっている。したがっ
て、回路基板27は、その係合突部27bを、ブラケッ
ト14の基板支持片14b,14bを各々外側に弾性変
形させ、係合孔15cに係合させることにより、コネク
タやケーブル部材などを使用することなくセンサユニッ
ト8と容易に接続できるとともに、基板支持片14b,
14bによって支持できるように構成したものである。
【0019】また、図1および図2に示すように、30
はマイクロフローセンサチップ9の検出信号に基づいて
被測定流体の流量を算出する演算装置30aや、被測定
流体の種類に応じた流量特性を当該演算装置30aによ
って補正する際に使用される補正係数を予め記憶してお
くメモリ30b、演算結果などを4−20mAで出力し
たり、積算パルスとして出力する出力インタフェース3
0cなどからなる回路基板である。出力インタフェース
30cは、4−20mA回路にあってはD/Aおよびオ
ペアンプによる電圧−電流変換回路により構成し、積算
パルス出力にあってはフォトカプラにより出力できる構
成としてある。
【0020】センサユニット8の出力と流速との関係
は、図7に示すように、種類の異なる被測定流体(例え
ばガスA,ガスB,ガスC)によって異なる特性カーブ
を描く。また、上記補正係数と流速との関係は、図8に
示すように、種類の異なる被測定流体(例えば、ガス
A,ガスB,ガスC)によって異なる特性カーブを描
く。仮に被測定流体がガスAのときは、当該ガスAに係
る補正係数を用いて補正すれば、図9に示すような流量
に正比例した出力が得られる。また、補正係数に流路2
の断面積に関する要因も含ませておけば、流速から流量
を算出することができる。したがって、1つの流量計で
複数種類の被測定流体を任意に選択して測定できるよう
にするために、上記メモリ30bには複数種類の被測定
流体に対応する補正係数を予め記憶しておき、これを設
定スイッチ36によって任意に選択設定できるように構
成したものである。例えば、空気や窒素ガスをグループ
1、アルゴンガスをグループ2、炭酸ガスをグループ
3、酸素ガスをグループ4というようにグループ分けし
ておき、この中から任意のグループを設定スイッチ36
によって選択設定して測定できるようになっている。な
お、演算装置30aやメモリ30bには、設定操作や演
算処理のためのアルゴリズムなども予め書き込まれてお
り、例えば、表示モード設定、ガス種設定、アナログス
ケーリングなどの各種機能の設定やパラメータ設定を行
う設定モードや、瞬時流量、積算流量、逆積算流量など
の流量演算を実行させる測定モードなどを実現するため
の制御プログラムが予め書き込まれている。また、メモ
リ30bは、測定された流量データなども随時保存でき
るようになっている。
【0021】また、この回路基板30と回路基板27と
は、コネクタ27cと図示しないケーブルなどにより接
続されている。また、31はボディ1に設けられ、回路
基板30を固定する固定手段である。32は外部出力用
のコネクタであり、例えば、図示しないパーソナルコン
ピュータとケーブル接続して通信可能に形成したもので
ある。
【0022】また、図1、図2、図5および図6におい
て、34はガラス繊維強化熱可塑性樹脂などにより成形
され、ボディ1に装着可能に形成したカバーであり、演
算装置30aに各種の設定入力を行う設定スイッチ(入
力手段)36と、当該設定スイッチ36による設定内容
や当該演算装置30aの出力結果などを表示する液晶表
示器(表示手段)38とを備えている。また、このカバ
ー34の側面中央の下部には、ボディ1の側面中央の上
部に1対設けられた係合突部35,35と弾性的に係合
する1対の係合孔34a,34aが設けられている。こ
れら係合突部35,35および係合孔34a,34a
は、カバー34をボディ1に対して装着方向を反転させ
た場合にも係合する位置に設けられている。すなわち、
カバー34はボディ1に予め装着して出荷されるが、ボ
ディ1の設置場所の制約により、カバー34の設定スイ
ッチ36と液晶表示器38の向きがユーザーに対して逆
になり操作上不便を来す場合があるが、かかる場合にカ
バー34をボディ1に対して装着方向を反転し係合させ
ることによって容易に装着できるように構成したもので
ある。
【0023】また、図2において、39はカバー34に
配設された設定スイッチ36の上面を覆うように設けら
れた保護フィルム、40は設定スイッチ36と液晶表示
器38の動作回路などを備えた回路基板であり、図示し
ないコネクタやケーブルなどにより回路基板30と接続
されている。また、この回路基板40は、カバー34内
に設けられた固定手段42a,42bなどによってカバ
ー34に固定されている。
【0024】次に流量計の組み立て手順について説明す
る。入口側の流路2にはスペーサ4と整流用金網6とを
交互に嵌挿する。そして、フランジ20をOリング2
4,25を介してネジ23によってボディ1に固定す
る。一方、流路2の出口側にはフィルタ用金網6aを配
設し、フランジ20をOリング25を介してネジ23に
よってボディ1に固定する。ブラケット14のセンサ固
定板14dに予め固定されているマイクロフローセンサ
チップ9を、ボディ1のセンサ取付孔7に挿通して流路
2に露出させる際には、ブラケット14の基板支持片1
4bを2本のブラケット位置決め用突条19,19によ
って形成された案内溝に係合させて滑らせることによ
り、マイクロフローセンサチップ9をセンサ取付孔7の
ほぼ中央を通過させ所定の位置に正確かつ容易に納める
ことができ、きわめて微細な構造を持つマイクロフロー
センサチップ9がセンサ取付孔7の縁やボディ1の内壁
面に接触して破損するのを防止できる。また、ブラケッ
ト14の突出板14cをボディ1のブラケット位置決め
部16に係合させることによって、センサ取付孔7に対
して容易に位置決めすることができ、組み立て作業が容
易である。また、センサチップ固定基板11は、センサ
固定板14dに対して予め気密的に金属接合されている
ので、当該接合部分での気密性は十分に確保される。さ
らに、ブラケット14は、Oリング17を介してネジ1
8によりボディ1に強固に固定されるので、本体固定板
14aとボディ1との気密性も十分に確保される。
【0025】また、ブラケット14に突出板14cを形
成したことにより、ボディ1に対するネジ18の有効長
さを容易かつ十分に確保できる。したがって、ネジ18
の有効長さを確保するために、当該ネジ孔が流路2に貫
通してしまうような事態を回避できる。これにより、ボ
ディ1に大口径の流路2を設ける場合であっても、ブラ
ケット14の突出板14cの長さとボディ1の当該ネジ
孔を設ける箇所の肉厚とをネジ18の有効長さに応じて
適宜調整して製造すれば、ボディ1全体を大型化しなく
ても済み、小型・軽量化による製造コストの削減にも寄
与することとなる。
【0026】回路基板27は、基板支持片14bの弾性
変形を利用して係合突部27bを係合孔15cに係合さ
せるとともに、リード線取付孔27aにセンサユニット
8のリード線10を挿通して半田付けすることにより、
コネクタやケーブル部材などを使用することなくセンサ
ユニット8と容易かつ迅速に接続できる。また、回路基
板27は、固定手段28a,28bによりボディ1に固
定されているとともに、基板支持片14bによっても支
持されているので、安定した固定が可能となる。
【0027】また、回路基板30は、固定手段31によ
ってボディ1に固定する。なお、回路基板30と回路基
板27とは、コネクタ27cと図示しないケーブルなど
により接続する。
【0028】カバー34は係合孔34aをボディ1の係
合突部35に係合させることにより、ボディ1に装着す
る。このようにカバー34はボディ1に予め装着して出
荷されるが、ボディ1の設置場所の制約により、カバー
34の設定スイッチ36と液晶表示器38の向きがユー
ザーに対して逆になり操作上不便を来す場合がある。か
かる場合には、設置現場においてカバー34をボディ1
に対して装着方向を反転して装着すればよく、液晶表示
器38などの表示を見やすくできる。
【0029】次に動作について説明する。メモリ30b
には、被測定流体の種類に応じた流量特性を演算装置3
0aによって補正する際に使用される補正係数を予め記
憶してあるので、液晶表示器38の表示を見ながら、設
定スイッチ36による所定の操作によって該当する被測
定流体を選択し設定する。被測定流体は流路2の入口側
から流路2に導入され、整流用金網6によって整流され
る。そして、被測定流体はセンサユニット8のマイクロ
フローセンサチップ9によって流速を検出され、リード
線10からその検出信号を回路基板27に出力する。検
出信号は、所定の信号変換や増幅などを経て、回路基板
30の図示しない演算装置に取り込まれ、リニアライズ
や補正を経て流量データが算出される。流量データの出
力は、例えば、4−20mA出力や積算パルス出力で行
われ、液晶表示器38にも表示される。なお、演算装置
30aによる出力と流量との関係は、図9に示すよう
に、比例するようにしてあるので取扱いに便利である。
【0030】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、メモリ30bには複数種類の被測定流体に対応する
補正係数を予め記憶しておき、これを設定スイッチ36
によって任意に選択設定できるように構成したので、複
数種類の被測定流体を1つの流量計で測定できる効果が
得られる。また、液晶表示器38を設定スイッチ36と
ともにカバー34に設けて構成したので、設置現場にお
いて設定内容と測定された流量を確認できる効果が得ら
れる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、被測
定流体の種類に応じた流量特性を演算装置によって補正
する際に使用される補正係数を予め記憶しておくメモリ
と、前記メモリに記憶された複数の補正係数の中から演
算に必要な補正係数を選択し前記演算装置に演算指示を
与える入力手段とを備えて構成したので、複数種類の被
測定流体を1つの流量計で測定できる効果がある。
【0032】この発明によれば、入力手段による設定内
容と測定された流量とを表示する表示手段を備えて構成
したので、設置現場において設定内容と測定された流量
を確認できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による流量計の回路構
成を示すブロック図である。
【図2】流量計を示す垂直断面図である。
【図3】流路の入口方向から見た突出部を示す正面図で
ある。
【図4】突出部付近の構造を示す拡大断面図である。
【図5】流量計を示す分解斜視図である。
【図6】カバーの正面図である。
【図7】複数の被測定流体についてセンサ出力と流速と
の関係を示すグラフ図である。
【図8】複数の被測定流体について補正係数と流速との
関係を示すグラフ図である。
【図9】演算装置によって出力される出力と流量との関
係を示すグラフ図である。
【図10】本願出願人が特開平9−68448号公報に
開示した流量計を示す断面図である。
【図11】従来の流量計の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図12】流速センサの出力と流量との関係を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
8 センサユニット(流速センサ) 30a 演算装置 30b メモリ 36 設定スイッチ(入力手段) 38 液晶表示器(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 智彦 東京都渋谷区渋谷2丁目12番19号 山武ハ ネウエル株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定流体の流速を検出する流速センサ
    と、前記流速センサの検出信号に基づいて当該被測定流
    体の流量を算出する演算装置とを備えた流量計におい
    て、前記被測定流体の種類に応じた流量特性を前記演算
    装置によって補正する際に使用される補正係数を予め記
    憶しておくメモリと、前記メモリに記憶された複数の補
    正係数の中から演算に必要な補正係数を選択し前記演算
    装置に演算指示を与える入力手段とを備えたことを特徴
    とする流量計。
  2. 【請求項2】 入力手段による設定内容と測定された流
    量とを表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の流量計。
JP9301344A 1997-10-31 1997-10-31 流量計 Pending JPH11132812A (ja)

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