JPH11132703A - 高さ測定器具及び高さ測定装置 - Google Patents

高さ測定器具及び高さ測定装置

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JPH11132703A
JPH11132703A JP9299826A JP29982697A JPH11132703A JP H11132703 A JPH11132703 A JP H11132703A JP 9299826 A JP9299826 A JP 9299826A JP 29982697 A JP29982697 A JP 29982697A JP H11132703 A JPH11132703 A JP H11132703A
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height measuring
height
measuring instrument
measured
chassis
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JP9299826A
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Kiyokazu Kawanishi
清和 川西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のシャーシーの高さ測定を容易に行え
るようにする。 【構成】 高さ測定器具10を、所定位置に定置可能な
定置台12と、上下に移動可能であり、基準水平線26
に上端を合致可能なL字片20と、上端をシャーシー2
8に接触させ、上端からL字片20上端までの距離を読
み取り可能なスチールテープ24とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシャーシー
の歪み又は捻じれ等を検査するために、シャーシーの所
定点の高さを測定する高さ測定器具及び高さ測定装置に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来から、自動車(車
両)のシャーシーの修理又は検査を行う場合には、シャ
ーシーの各部の歪み又は捻じれを測定する必要がある。
例えば、図10に示すようなシャーシー1において、シ
ャーシー1上の左右の各点における基準面2からの高さ
Ha乃至Hrを測定する必要がある。
【0003】この高さHの測定方法を、図11に従って
説明する。まず、基準とする任意の測定点を選択し、そ
の測定点において床面4からの距離S0をスケールによ
って測定する。ここに、床面4は水平度の確保されてい
る床面である。そして、同図(a)に示すD0を、D0
=S0−H0の式により、計算して求める。次に、他の
測定点aにおいてSaを測定し、測定値Haを、Ha=
Sa−D0の式により、計算して求める。このようにし
て、b、c、d点等において、順次Hを求めていく。
【0004】しかし、このようなHの測定方法は、各測
定点において、H=S−D0なる計算を行っていく必要
があるため、各測定点において、逐一、計算機による計
算を行っていく必要があった。このため、測定が非常に
困難であり、測定効率が悪かった。また、計算ミスが生
じる可能性もあった。
【0005】また、三次元測定装置等を使用することも
考えられるが、三次元測定装置は大規模な装置であるた
め、板金工場等において備えるのは困難となる。また、
三次元測定装置は数メートル四方に及ぶ定盤が必要とな
るため、設置するためのスペースが必要となる。また、
三次元測定装置は、シャーシーの高さ測定を目的として
いないため、シャーシーの高さを測定するためには改良
が必要となり、費用が嵩むことも考えられる。
【0006】そこで、本発明者は、このような課題を解
決するべく、鋭意研究を重ねた結果、本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高さ測定器
具の要旨とするところは、所定位置に定置可能な定置台
と、該定置台に対して上下に移動可能であり、所定の基
準面に合致可能な指標部材と、上端を上下方向へ移動さ
せて被測定点に合わせ、該上端の指標部材に対する高さ
を読み取るスケールとから構成されたことにある。
【0008】このような本発明の高さ測定器具により、
例えば、自動車のシャーシーの所定点の高さを測定する
場合には、まず、シャーシーが、床上に定置される。次
に、定置台が、高さの予め認識されている基台、定盤又
は床等の上に置かれる。次に、指標部材が基準面に合わ
せられる。ここで、基準面とは、車種毎に有する面であ
り、基準面のシャーシーに対する相対位置は、車種毎に
設計又は製造過程において予め決められている。
【0009】次に、スケールが引き上げられ先端がシャ
ーシーの下端に接触させられ、スケールの先端から指標
部材までの距離がスケールの目盛りによって読み取られ
る。このようにして、所定の被測定点の高さが読み取ら
れると、高さ測定器具が移動させられ、他の被測定点の
高さが読み取られ、順次、複数の被測定点の高さが読み
取られていく。
【0010】また、本発明に係る高さ測定器具の要旨と
するところは、前記高さ測定器具において、前記スケー
ルが巻尺のスチールテープであることにある。
【0011】このような本発明の高さ測定器具は、スケ
ールが巻尺のスチールテープであるため、巻尺が引き延
ばされ、又は縮められるようにして、スケールの上端が
上下に移動させられる。
【0012】次に、本発明に係る高さ測定装置の要旨と
するところは、被測定物の所定点の高さを測定するため
の高さ測定装置であり、該被測定物の下部に所定の基準
面と平行な定置面を形成する基盤と、該定置面上を基準
面と平行方向に移動可能な高さ測定器具とから構成さ
れ、該高さ測定器具が、該定置面上の所定位置に定置可
能な定置台と、該定置台に対して上下に移動可能であ
り、所定の基準面に合致可能な指標部材と、上端を上下
方向へ移動させて被測定点に合わせ、該上端の指標部材
に対する高さを読み取るスケールとから構成されたこと
にある。
【0013】このような本発明の高さ測定装置は、ま
ず、工場内の床上に所定の基準面と平行に定置されるよ
うにして設置される。ここで、被測定物は、高さ測定装
置の上部に設置される。
【0014】このようにして、高さ測定装置及び被測定
物が設置されると、高さ測定器具が測定点の下部であ
り、基盤が形成する定置面上に定置させられる。高さ測
定器具が測定点の下部に定置させられると、高さ測定器
具によって、測定点から指標部材までの距離が読み取ら
れる。
【0015】このようにして、被測定物の一の測定点に
おける高さが測定されると、高さ測定器具が基盤上を、
他の測定点の下部に移動させられる。高さ測定器具が他
の測定点の下部移動させられると、一の測定点における
測定と同様に、測定点から指標部材までの距離が目盛り
等によって読み取られる。
【0016】このようにして、複数の測定点の高さが順
次読み取られていく。複数の測定点の高さが順次読み取
られると、設計上の数値と比較されることにより、被測
定物の歪み又は捻じれ等が認識される。
【0017】また、本発明に係る高さ測定装置の要旨と
するところは、前記高さ測定装置において、前記被測定
物が車両のシャーシーであり、前記基盤が被測定物の前
後方向に延び、所定の基準面と平行に設置可能な2本以
上の基台と、該基台に対して垂直方向に架け渡され、該
基台に沿って平行方向に摺動可能な架設部材とから構成
され、前記高さ測定器具が架設部材に沿って平行方向に
摺動可能であることにある。
【0018】このような本発明の高さ測定装置は、ま
ず、工場内の床上に基台が基準面と平行に定置されるよ
うにして設置される。また、被測定物が、高さ測定装置
の上部に設置される。
【0019】このようにして、高さ測定装置及び被測定
物が設置されると、高さ測定器具が架設部材に対して摺
動させられ、又は、架設部材が基台に対して摺動させら
れることにより、高さ測定器具が測定点の下部に移動さ
せられる。高さ測定器具が測定点の下部に移動させられ
ると、高さ測定器具によって、測定点から指標部材まで
の距離が読み取られる。
【0020】このようにして、被測定物の一の測定点に
おける高さが測定されると、高さ測定器具が架設部材に
沿って摺動させられ、一の測定点と左右対称な位置に移
動させられる。高さ測定器具が一の所定点と左右対称な
位置に移動させられると、一の測定点における測定と同
様に、測定点から指標部材までの距離が目盛り等によっ
て読み取られる。
【0021】次に、架設部材が基台に対して摺動させら
れ、又は、必要に応じて、高さ測定器具が架設部材に沿
って摺動させられ、高さ測定器具が他の一の測定点の下
部に移動させられる。高さ測定器具が他の一の測定点の
下部に移動させられると、一の測定点における測定と同
様に、測定点から指標部材までの距離が読み取られる。
また、同様に、他の一の測定点と左右対称な位置におけ
る、測定点から指標部材までの距離も読み取られる。
【0022】このようにして、複数の測定点の高さが順
次読み取られていく。複数の測定点の高さが順次読み取
られると、左右の測定値が比較され、又は、設計上の数
値と比較されることにより、被測定物の歪み又は捻じれ
等が計算される。
【0023】このような本発明の高さ測定装置は、車両
のシャーシーの測定のための専用装置である。車両のシ
ャーシーの測定のための専用装置であるため、三次元測
定装置等を車両のシャーシーの測定のために改良する必
要がない。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る高さ測定器具
及び高さ測定装置の実施形態について、図面に基づき詳
しく説明する。
【0025】図1において符号10は本発明に係る高さ
測定器具である。図4において符号11は、高さ測定装
置である。高さ測定器具10は、所定位置に定置可能な
定置台12と、定置台12に対して上下に移動可能であ
り、所定の基準面2に合致可能なL字片(指標部材)2
0と、上端を上下方向へ移動させて被測定点に合わせ、
上端のL字片20に対する高さを読み取るスチールテー
プ(スケール)24とから構成されている。
【0026】定置台12は、下面が平面を成しており、
所定位置に定置可能なようにされている。なお、定置台
12の材質は、金属、樹脂等、特に限定されることはな
いが、変形しないものであることが望ましい。
【0027】L字片20は、スチールテープ18を延ば
し、又は縮めることにより、上下方向へ移動可能なよう
にされている。また、スチールテープ18の目盛りを読
み取ることにより、L字片20を基準面2に合致させる
ことができるようにされている。
【0028】スチールテープ24は、延ばされ、又は縮
められることにより、上下方向へ移動可能であり、その
目盛りによって、その上端のL字片20の上端に対する
高さを読み取ることが可能である。
【0029】次に、このような高さ測定器具10によ
り、自動車(車両)のシャーシー(被測定物)1の所定
点の高さを測定する作用を説明する。まず、シャーシー
1が、床上に定置される。ここで、シャーシー1の設置
は、床上に予め設けられており、上部に平面を有するレ
ール60上に、レール60上に固定された支持部材を介
して、シャーシー1の有する基準面2がレール60と平
行になるように行われる。なお、床の水平度又は平面度
の信頼性の高い場合には、支持部材を床に直接取り付け
てシャーシー1を設置しても良い。
【0030】次に、2本のレール60上に、図2乃至図
4に示すように、架設部材(基盤)61が架け渡され、
高さ測定器具10が、この架設部材61上に定置され
る。なお、床の水平度又は平面度の信頼性の高い場合に
は、架設部材61を床上に直接定置しても良い。ここ
に、架設部材61及び高さ測定器具10は、高さ測定器
具10が被測定点の下部に位置するように設置される。
また、架設部材61は上下方向の幅が一定であり、架設
部材61の上面が基準面と平行な定置面を形成できるよ
うに構成されている。次に、解除手段30が押されてス
チールテープ18が引き延ばし可能にされ、L字片20
の上端が基準面2に合致するまで、スチールテープ18
が引き延ばされる。
【0031】ここで、L字片20の上端を基準面2に合
致させる方法は、特に限定されず、例えば、所定の点に
おいて、まず金具32をシャーシー1に接触させ、L字
片2をスチールテープ24の目盛りによって、所定点の
Hの理想値だけ金具32よりも下方に位置するようにす
る方法がある。また、スチールテープ18を縮めた時の
L字片20の上端から定置台12の下面までの高さB
が、予め認識され、このBの値に基づいて、スチールテ
ープ18を延ばす量が計算され、L字片20の上端が基
準面2に合わせられる方法であっても良い。L字片20
の上端が基準面2に合わせられると、解除手段30から
手が離されることによってスチールテープ18が固定さ
れる。
【0032】次に、解除手段34が押された状態で、ス
チールテープ24が延ばされ、先端の金具32がシャー
シー1の下端に接触させられた後、解除手段34から手
が離されることによってスチールテープ24が固定され
る。スチールテープ24が固定されると、金具32から
L字片20までの距離Hがスチールテープ24の目盛り
によって読み取られる。
【0033】このようにして、所定の被測定点のHが読
み取られると、高さ測定器具10が移動させられ、又
は、必要に応じて架設部材61が移動させられ、他の被
測定点の高さHが、高さ測定器具によって読み取られ、
順次、複数の被測定点のHが読み取られていく。
【0034】このような高さ測定器具10によれば、L
字片20を基準面2に合わせ、スチールテープ24を引
き延ばして先端の金具32をシャーシー1の所定位置に
接触させることにより、その所定位置の基準面2に対す
る高さHを目で読み取って測定することができる。この
ため、従来のように、計算機等を用いて測定点毎に計算
する必要がない。また、高さ測定器具10は、構成がコ
ンパクトであるため、コストを低減することもできる。
【0035】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0036】例えば、図5に示す高さ測定器具40及び
図8に示す高さ測定装置41であっても良い。
【0037】高さ測定器具40は、図5に示すように、
所定位置に定置可能な定置台42と、定置台42に対し
て上下に移動可能であり、所定の基準面2に合致可能な
指標部材44と、上端を上下方向へ移動させて被測定点
に合わせ、この上端の指標部材44に対する高さを読み
取り可能なスチールテープ(スケール)46とから構成
されている。言い換えれば、高さ測定器具40は、2本
のスチールテープ46及び48を備えた巻尺である。
【0038】定置台42には、スチールテープ46及び
48が収められており、スチールテープ46及び48は
ゼンマイ50によって巻き戻される方向に付勢力が付与
されている。すなわち、従来の巻尺の構造を利用したも
のである。なお、スチールテープ46及び48は螺子5
2が締結されることにより固定される。
【0039】また、高さ測定装置41は、高さ測定器具
40を利用したものであり、自動車(車両)のシャーシ
ー(被測定物)1の所定点の高さを測定するための高さ
測定装置であり、車両の前後方向に水平に延びる2本の
基台54と、基台54に対して垂直方向に架け渡され、
基台54に沿って摺動可能な架設部材56と、架設部材
56に沿って摺動可能な高さ測定器具40とから構成さ
れている。
【0040】すなわち、基台54と架設部材56とが基
盤43を構成し、架設部材56の上面は水平移動するた
め、水平面を形成することとなる。高さ測定器具40
は、基台54及び架設部材56によって、この水平面上
を水平方向に移動することとなる。
【0041】基台54は、図6に示すように、長手方向
に溝64が設けられており、架設部材56の両端の支持
板57に備えられたローラー66が溝64内を転動しつ
つ、架設部材56が溝64に沿って摺動するようにされ
ている。また、架設部材56にも長手方向に溝68が設
けられており、高さ測定器具40の支持板70に備えら
れたローラー72が溝68を転動しつつ、高さ測定器具
40が溝68に沿って摺動するようにされている。
【0042】次に、このような高さ測定器具40及び高
さ測定装置41を用いて自動車(車両)のシャーシー
(被測定物)1の所定点の高さを測定する作用を説明す
る。まず、工場内の床58に埋め込まれたレール60上
に高さ測定装置41の基台54が定置されるようにし
て、高さ測定装置41が設置される。ここで、レール6
0は工場内の諸作業のために、床62に予め埋め込まれ
ているものであり、水平度が保つように設けられてい
る。なお、床の水平度又は平面度の信頼性の高い場合に
は、高さ測定装置41を床上に直接定置しても良い。
【0043】次に、シャーシー1の測定を行う自動車
が、高さ測定装置41の上部に設置される。ここで、自
動車の設置は、水平を保つために、レール60上に支持
部材を配置し、その支持部材の上に設置されることが望
ましい。なお、床の水平度又は平面度の信頼性の高い場
合には、支持部材を床に直接取り付けてシャーシー1を
設置しても良い。
【0044】このようにして、高さ測定装置41及び自
動車が設置されると、高さ測定器具40が架設部材56
に対して摺動させられ、又は、架設部材56が基台54
に対して摺動させられることにより、高さ測定器具40
がシャーシー1の測定点の下部に移動させられる。
【0045】高さ測定器具40がシャーシー1の測定点
の下部に移動させられると、スチールテープ48が引き
延ばされ、指標部材44の上端が基準面2に合致させら
れる。指標部材44の上端が基準面2に合致させられる
と、スチールテープ46が引き延ばされ、スチールテー
プ46の先端の金具47がシャーシー1の下端に接触さ
せられる。金具47がシャーシー1の下端に接触させら
れた状態で、スチールテープ46の目盛りによって、シ
ャーシー1の下端から指標部材44の上端までの距離が
読み取られる。
【0046】このようにして、シャーシー1の一の測定
点における高さが測定されると、高さ測定器具40が架
設部材56に沿って摺動させられ、一の測定点と左右対
称な位置に移動させられる。高さ測定器具40が一の所
定点と左右対称な位置に移動させられると、一の測定点
における測定と同様に、シャーシー1の下端から指標部
材44の上端までの距離が読み取られる。
【0047】次に、架設部材56が基台54に対して摺
動させられ、又は、必要に応じて、高さ測定器具40が
架設部材56に沿って摺動させられ、高さ測定器具40
が他の一の測定点の下部に移動させられる。高さ測定器
具40が他の一の測定点の下部に移動させられると、一
の測定点における測定と同様に、シャーシー1の下端か
ら指標部材44の上端までの距離が読み取られる。ま
た、同様に、他の一の測定点と左右対称な位置におけ
る、シャーシー1の下端から指標部材44の上端までの
距離も読み取られる。
【0048】このようにして、シャーシー1上の複数の
測定点の高さが順次読み取られていく。なお、シャーシ
ー1上の下端以外、例えば側面の所定点を測定する場合
は、スチールテープ46の金具47の上端が所定点に合
致させられる。シャーシー1上の複数の測定点の高さが
順次読み取られると、左右の測定値が比較され、又は、
設計上の数値と比較されることにより、シャーシー1の
歪み又は捻じれが計算され認識される。
【0049】このような本発明の高さ測定器具40によ
れば、指標部材44を基準面2に合わせ、スチールテー
プ46を引き延ばして先端の金具47をシャーシー1の
所定位置に接触させることにより、容易に、その所定位
置の基準面2に対する高さHを測定することができる。
【0050】また、本発明の高さ測定装置41によれ
ば、架設部材56を基台54に対して摺動させ、又は、
高さ測定器具40を架設部材56に沿って摺動させるこ
とにより、高さ測定器具40を測定点の下部に移動さ
せ、高さ測定器具40によって測定点について高さHを
測定できる。このため、三次元測定装置等の大規模な装
置によらなくとも、容易に高さHを測定することができ
る。また、高さ測定装置41によれば、三次元測定装置
等のような大きなスペースを必要としないため、比較的
小さい工場等においても使用することができる。また、
高さ測定装置41は、構成が比較的簡易であるため、コ
ストを低減することができる。
【0051】次に、本発明の高さ測定装置は、図9に示
すような高さ測定器具74であっても良い。この高さ測
定器具74は、定置台78にスケール80に対するバー
ニア82が設けられ、指標部材84にスケール86に対
するバーニア88が設けられている。このような測定器
具74によれば、バーニア82及び88が設けられてい
るため、指標部材84を基準面2に合致させる場合に、
10分の1mmの単位で位置決めをすることができる。
また、スケール86をシャーシー1に接触させる場合に
も、10分の1mmの単位で位置決めをすることができ
る。このため、高さHの測定をより正確に行うことがで
きる。
【0052】以上、本発明に係る高さ測定器具及び高さ
測定装置の実施形態について、図面に基づいて種々説明
したが、本発明に係る高さ測定器具及び高さ測定装置は
図示したものに限定されるものではない。例えば、本発
明に係る高さ測定器具及び高さ測定装置の用途は、自動
車のシャーシーの歪み又は捻じれ検査に限定されず、自
動車のボデー、船舶、又は航空機等の検査に使用しても
良い。
【0053】また、本発明の高さ測定装置は、図4及び
図8に示す高さ測定装置に限定されず、被測定物の下部
に水平面を形成する基盤と、その水平面上を水平方向に
移動可能な高さ測定器具とから構成されていれば良い。
例えば、基盤が2本の基台と、2本の基台上に置かれた
架設部材とから構成され、架設部材の上面が水平面を形
成し、高さ測定器具が架設部材に対して摺動する機構、
又は、架設部材が基台に対して摺動する機構が、特に設
けられていなくとも良い。
【0054】その他、本発明の技術的範囲には、その趣
旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種々な
る改良、修正、変形を加えた高さ測定器具及び高さ測定
装置も含むものである。
【0055】
【発明の効果】本発明の高さ測定器具によれば、指標部
材を上下に移動させて基準面に合致させ、スケールを上
下に移動させて被測定点に合わせることにより、容易
に、その所定位置の基準面に対する高さを測定すること
ができる。このため、従来のように、計算機等を用いて
測定点毎に計算する必要がない。また、高さ測定器具
は、構成がコンパクトであるため、コストを低減するこ
ともできる。
【0056】また、スケールが巻尺のスチールテープで
あることを特徴とする本発明の高さ測定器具によれば、
巻尺を引き延ばし、又は縮めるようにして、スケールの
上端を上下に移動させることができる。このため、スケ
ールの上端を上下に移動させる距離を比較的長くするこ
とができ、被測定点から基準面までの距離が長い場合、
又は、被測定点同志で被測定点の高さに大きな差がある
場合であっても、被測定点の高さを測定することができ
る。すなわち、被測定点から基準面までの距離が長い場
合等に対応して容易に測定できる態様を鋭意検討した結
果、巻尺を利用することに至ったものである。
【0057】また、このような本発明の高さ測定器具に
よれば、スケールが巻尺のスチールテープであるため、
巻尺う引き延ばし、又は縮めることにより、スケールの
上端を上下に移動させることが容易である。このため、
測定作業を容易かつ効率的に行うことができる。
【0058】また、本発明に係る高さ測定装置によれ
ば、高さ測定器具を基盤上で移動させつつ、高さ測定器
具によって複数の測定点について高さHを順次測定でき
る。このため、三次元測定装置等の大規模な装置によら
なくとも、容易に高さを測定することができる。また、
高さ測定装置によれば、三次元測定装置等のような大き
なスペースを必要としないため、比較的小さい工場等に
おいても使用することができる。また、高さ測定装置
は、構成が比較的簡易であるため、コストを低減するこ
とができる。
【0059】また、被測定物が車両のシャーシーであ
り、基盤が被測定物の前後方向に延び、所定の基準面と
平行に設置可能な2本以上の基台と、基台に対して垂直
方向に架け渡され、基台に沿って平行方向に摺動可能な
架設部材とから構成され、高さ測定器具が架設部材に沿
って平行方向に摺動可能であることを特徴とする本発明
の高さ測定装置によれば、車両のシャーシーの測定のた
めの専用装置であるため、三次元測定装置等を車両のシ
ャーシーの測定のために改良する必要がない。このた
め、改良のためのコストを低減することができる。
【0060】また、このような本発明の高さ測定装置
は、高さ測定器具を左右対称な位置へ移動させることが
できるため、通常左右対称であるシャーシーの高さを容
易に測定することができる。このため、特に、左右の車
輪のバランス等との関係から、左右の歪み又は捻じれを
無くす必要のあるシャーシーの検査に使用する場合に、
その効果は顕著なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高さ測定器具を示す図であり、同
図(a)は正面図であり、同図(b)は側面図である。
【図2】図1に示す高さ測定器具の使用状態を示す正面
図である。
【図3】図1に示す高さ測定器具の使用状態を示す側面
図である。
【図4】図1に示す高さ測定器具を利用した高さ測定装
置の実施形態を示す平面図である。
【図5】本発明に係る高さ測定器具の他の実施形態を示
す図であり、同図(a)は正面図であり、同図(b)は
側面図である。
【図6】図5に示す高さ測定器具の使用状態を示す正面
図である。
【図7】図5に示す高さ測定器具の使用状態を示す側面
図である。
【図8】図5に示す高さ測定器具を利用した高さ測定装
置の実施形態を示す平面図である。
【図9】本発明に係る高さ測定器具の更に他の実施形態
を示す図であり、同図(a)は正面図であり、同図
(b)は側面図である。
【図10】自動車のシャーシーを示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は側面図である。
【図11】自動車のシャーシーについて、従来の高さ測
定方法を示す図であり、同図(a)は基準となる点にお
ける測定方法を示す正面図、同図(b)は測定点におけ
る測定方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1;基準面 2;シャーシー(被測定物) 10,40,74;高さ測定器具 12,42,78;定置台 16;巻尺 20;L字片(指標部材) 24,46,86;スチールテープ(スケール) 11,41;高さ測定装置 43;基盤 44,84;指標部材 61;架設部材(基盤)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図8】
【図10】
【図11】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置に定置可能な定置台と、該定置
    台に対して上下に移動可能であり、所定の基準面に合致
    可能な指標部材と、上端を上下方向へ移動させて被測定
    点に合わせ、該上端の指標部材に対する高さを読み取る
    スケールとから構成されたことを特徴とする高さ測定器
    具。
  2. 【請求項2】 前記スケールが巻尺のスチールテープで
    あることを特徴とする請求項1に記載する高さ測定器
    具。
  3. 【請求項3】 被測定物の所定点の高さを測定するため
    の高さ測定装置であり、該被測定物の下部に所定の基準
    面と平行な定置面を形成する基盤と、該定置面上を基準
    面と平行方向に移動可能な高さ測定器具とから構成さ
    れ、該高さ測定器具が、該定置面上の所定位置に定置可
    能な定置台と、該定置台に対して上下に移動可能であ
    り、所定の基準面に合致可能な指標部材と、上端を上下
    方向へ移動させて被測定点に合わせ、該上端の指標部材
    に対する高さを読み取るスケールとから構成されたこと
    を特徴とする高さ測定装置。
  4. 【請求項4】 前記被測定物が車両のシャーシーであ
    り、前記基盤が被測定物の前後方向に延び、所定の基準
    面と平行に設置可能な2本以上の基台と、該基台に対し
    て垂直方向に架け渡され、該基台に沿って平行方向に摺
    動可能な架設部材とから構成され、前記高さ測定器具が
    架設部材に沿って平行方向に摺動可能であることを特徴
    とする請求項3に記載する高さ測定装置。
JP9299826A 1997-10-31 1997-10-31 高さ測定器具及び高さ測定装置 Withdrawn JPH11132703A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105371715A (zh) * 2014-09-01 2016-03-02 金精準股份有限公司 卷尺的尺头钩结构
CN106546148A (zh) * 2016-09-23 2017-03-29 哈尔滨工业大学 大型可展开径向肋天线主副肋节点垂直高度测量系统

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