JPH11132225A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JPH11132225A
JPH11132225A JP29827997A JP29827997A JPH11132225A JP H11132225 A JPH11132225 A JP H11132225A JP 29827997 A JP29827997 A JP 29827997A JP 29827997 A JP29827997 A JP 29827997A JP H11132225 A JPH11132225 A JP H11132225A
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JP
Japan
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bearing
thrust bearing
synthetic resin
shaft
static electricity
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Application number
JP29827997A
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English (en)
Inventor
Hiromitsu Asai
拡光 浅井
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性、耐摩耗性に優れ、高速回転が可能な
軸受装置を得る。 【解決手段】 スラスト軸受面24を有するスラスト軸
受部40に用いる合成樹脂の体積固有抵抗を108 Ω・c
m 以下とすることにより、軸3の高速回転時における軸
3から軸3とすべり接触するスラスト軸受部40への静
電気の放出が可能となり、静電気の蓄積によるディスク
駆動装置の記録再生ヘッドを破壊を防止することで、高
速回転を可能とし同時に低摩耗かつ耐久性に優れた軸受
装置を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報機器、音響、映
像機器用スピンドルモータ、特に光ディスク装置や磁気
ディスク装置に最適な軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置や磁気ディスク装
置などには、滑り軸受、玉軸受を使用したスピンドルモ
ータが用いられていたが、近年、データの高速転送化の
要求により、これら軸受はますます高速回転で使用され
る傾向にある。このため、図3に示すようなラジアル動
圧軸受を備えた軸受装置を用いたスピンドルモータが使
用されるようになってきた。
【0003】図3に示す軸受装置は、金属製のスリーブ
1と、それに固定されたステータ6と、さらに金属製の
スリーブ1の内径面の一端部に固定された合成樹脂製の
スラスト軸受部2とを有している。なお、スリーブ1の
内径面には、動圧発生用の溝が設けられたラジアル軸受
面16が構成されている。また、スリーブ1に挿入され
る軸3には、ターンテーブル4が固定され、このターン
テーブル4にヨーク15を介してロータ5が取り付けら
れている。なお、軸3とすべり接触するスラスト軸受部
2の材質としては、従来金属製の硬球等が用いられてい
たが、高速回転化に伴う摩耗量の増加に対し、近年は耐
摩耗性のよい合成樹脂が用いられるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スピンドルモータの高
速回転化に伴う摩耗量の増加を抑えるために、スラスト
軸受部2に耐摩耗特性に優れる合成樹脂が使用されつつ
あるが、合成樹脂の使用に伴い、ディスクあるいはこれ
を支持する軸に静電気が蓄積されるという問題が新たに
発生してきた。
【0005】ディスクの駆動装置は、その内部でディス
クをモータに取り付けて回転させながらディスクへの情
報の記録あるいは再生等の処理を行うが、ディスクの回
転に伴ってディスクと空気との摩擦により静電気が発生
する。この静電気がディスク等に蓄積されると、ディス
ク駆動装置の記録再生ヘッドを破壊することがある。こ
のため、静電気の蓄積防止のために合成樹脂製のスラス
ト軸受部2を用いたスピンドルモータにおいては、軸3
等の回転体とスリーブ1等の軸受部材との間を電気的に
導通させて静電気を放出することが求められている。
【0006】この要求に対してラジアル動圧軸受を使用
したスピンドルモータは、回転時すなわち駆動時は、軸
3とスリーブ1とは非接触であるため電気的な接点を設
けられない。また、スピンドルモータの耐摩耗性向上の
ためにすべり軸受のスラスト軸受部にもちいた合成樹脂
材料は一般的に非導電性であり、軸とスラスト軸受部2
を導通させて静電気を放出することは困難であった。
【0007】本発明は、高速回転化に対応するためにス
ラスト軸受部に合成樹脂を使用して、しかも、静電気の
放出を可能にした低摩耗量かつ耐久性に優れた軸受装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軸受装置
は、軸受部材の円筒状孔は内径面に設けたラジアル軸受
面と底面に設けたスラスト軸受面とを有し、前記ラジア
ル軸受面は動圧発生用の溝を有し、前記軸受部材の円筒
状孔に配設した軸はスラスト軸受面と接する軸受装置に
おいて、前記軸受部材はスラスト軸受面を有するスラス
ト軸受部が108Ω・cm 以下の体積固有抵抗の合成樹脂
からなることを特徴とした。なお、合成樹脂の体積固有
抵抗即ち体積抵抗率が108 Ω・cm を越えて大きくなる
と合成樹脂は静電気の導通が悪くなり、静電気を完全に
放出できなくなることが確認された。
【0009】体積固有抵抗の低い合成樹脂として体積固
有抵抗値の小さい充填剤が充填された合成樹脂があり、
充填剤の例として、カーボンファイバー(CF)やグラ
ファイト、カーボンブラック等があげられる。これらが
充填された合成樹脂は体積固有抵抗が低いだけでなく、
これら潤滑剤の固体潤滑作用により耐摩耗性の向上も同
時に計られる。なお、静電気を放出するための合成樹脂
の体積固有抵抗は108 Ω・cm 以下であれば問題ない
が、107 Ω・cm 以下であればより好ましい。
【0010】
【作用】スラスト軸受部を耐摩耗性のよい合成樹脂と
し、さらにスラスト軸受部の体積固有抵抗を108 Ω・c
m 以下とすることにより、軸よりスラスト軸受部へ導通
された静電気のスラスト軸受部より外部への放出を可能
とし、例えばディスクに静電気が蓄積されることを防止
し、ディスク駆動装置の記録再生ヘッドが破壊されるこ
とを防止した。さらに体積固有抵抗値を下げるために、
固体潤滑作用を有する低体積固有抵抗値の充填剤が充填
された合成樹脂は低摩耗、高耐久性である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図を参照し
て説明する。なお、各図において同一の構成物について
は同一の参照符号を用いることとする。図1に本発明の
第1実施例のラジアル動圧軸受とスラストすべり軸受と
を備えた軸受装置を用いたスピンドルモータの断面図を
示す。
【0012】図1に示す軸受部材20の円筒状孔21は
内径面に設けたラジアル軸受面16と底面に設けたスラ
スト軸受面24とを有し、またラジアル軸受面16は動
圧発生用の溝を有する。軸受部材の円筒状孔21に配設
した軸3は平面状のスラスト受面がスラスト軸受面24
と点接触する。軸受部材20はラジアル軸受面16を有
するラジアル軸受部30とスラスト軸受面24を有する
スラスト軸受部40とが一体であり、合成樹脂の射出成
形により一体成形されている軸受部材の円筒状孔21に
配設した軸3の上部にはターンテーブル4が固定され、
このターンテーブル4にはヨーク15を介してロータ5
が取り付けられている。スラスト軸受面24は、中央部
に凸球面が形成され、この凸球面が軸3のスラスト受面
と点接触している。軸受部材はCF他が充填された合成
樹脂であり、108 Ω・cm 以下の体積固有抵抗即ち10
8 Ω・cm 以下の体積抵抗率の合成樹脂である。
【0013】軸受部材20は基板12にネジ11を介し
て固定され、また軸受部材20と基板12との間に配設
したモータベース9は基板12に固定されている。ま
た、軸受部材のラジアル軸受部30はモータベース9の
円筒部8に嵌合して支持されている。モータベースの円
筒部8の外径面に固定したステータ6はロータ5とラジ
アル方向に対向している。ディスク7はターンテーブル
4に取り付けられて回転し、ディスクの回転に伴ってデ
ィスクと空気との摩擦により静電気が発生するが、スラ
スト軸受面24を有するスラスト軸受部40が108 Ω
・cm 以下の体積固有抵抗の合成樹脂であるため、この静
電気は接触回転する軸3とスラスト軸受部40との間で
導通し、モータベース9を介して外部へ放出される。よ
って、静電気が蓄積してディスク駆動装置の記録再生ヘ
ッド(図では省略)を破壊することはない。更に、耐摩
耗性のよい合成樹脂をスラスト軸受部40に用いたこと
により実施例に係る軸受装置は、耐久性にも優れる。
【0014】なお、軸受部材を合成樹脂製にすると、曲
げ剛性が弱いので、本実施例においてはモータベース
(一般的にはアルミダイカスト、亜鉛ダイカスト、板金
等の金属からなる)に円筒部8を設け、そこに軸受部材
のラジアル軸受部30の外径面を嵌合させることにより
軸受部材20を補強している。軸受部材20と円筒部8
との間の隙間には接着剤を充填するとさらにその補強効
果は大きくなる。なお第1の実施例では軸受部材20が
108 Ω・cm 以下の体積固有抵抗の合成樹脂である。
【0015】図2に本発明における第2の実施例を示
す。第1の実施例と異なる点は、軸受部材20を構成す
るスラスト軸受部40とラジアル軸受部30とを別体に
構成し、スラスト軸受部40とラジアル軸受部30とを
ネジ11によって基板12に固定して一体としている点
である。スラスト軸受部40をラジアル軸受部30と別
体とすることにより、ラジアル軸受部30の材質を金
属、合成樹脂等、自由に変えられ、さらに、ラジアル軸
受部の導電性の有無を考慮しなくともよいという利点が
ある。なお、合成樹脂により形成されているスラスト軸
受部2の体積固有抵抗が108 Ω・cm 以下である点は実
施例1と同様である。
【0016】この場合、ラジアル軸受部30に導電性が
なくとも、静電気は摺動回転する軸3とスラスト軸受部
40との間で導通し、ネジ11を介して金属製のモータ
ーベース9に流れて放出される。なお、ラジアル軸受部
30を剛性の大きい金属にした場合は、モータベース9
に円筒部8を設けて軸受部材20を補強する必要はな
い。その他の各構成要素の作用効果については、第1の
実施例と同様である。
【0017】また、従来の軸受装置と構造が同じであっ
ても、スラスト軸受部2の材質を108 Ω・cm 以下の体
積固有抵抗の合成樹脂製とすることにより、本発明の実
施例と同様の効果が得られる。この場合、静電気は接触
摺動する軸3とスラスト軸受部2との間で導通し、更に
金属製のスリーブ1即ちラジアル軸受部を介してモータ
ベースまで導通した後に、モータベースを介して外部へ
放出される。
【0018】なお、ラジアル軸受部及びスラスト軸受部
に用いられる合成樹脂としては、炭素繊維を含むPPS
(ポリフェニレンサルファイド樹脂)が強度もあり、耐
摩耗性に優れるので好ましいが、合成樹脂はPPSに限
られず他の合成樹脂を使用してもよい。
【0019】なお、軸受形状、外径形状等のラジアル軸
受部30の形状は、実施例に限られず、ラジアル軸受部
30が動圧軸受であり、スラスト軸受部2が軸のスラス
ト受面と接触摺動する滑り軸受であればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、スラスト軸受部を耐摩
耗性のよい合成樹脂とし、さらに、スラスト軸受部に用
いる合成樹脂の体積固有抵抗を108 Ω・cm 以下とする
ことにより、軸からスラスト軸受部を介しての静電気の
放出が可能となり、例えばディスクに静電気が蓄積して
ディスク駆動装置の記録再生ヘッドを破壊することがな
く、同時に摩耗の低減及び耐久性の向上が計れるという
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る軸受装置を用いた
スピンドルモータの概略立断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る軸受装置を用いた
スピンドルモータの概略立断面図である。
【図3】従来の軸受装置を用いたスピンドルモータの概
略立断面図である。
【符号の説明】
1 スリーブ 2,40 スラスト軸受部 3 軸 4 ターンテーブル 5 ロータ 6 ステータ 7 ディスク 8 円筒部 9 モータベース 11 ネジ 12 基板 16 ラジアル軸受面 20 軸受部材 21 円筒状孔 24 スラスト軸受面 30 ラジアル軸受部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受部材の円筒状孔は内径面に設けたラ
    ジアル軸受面と底面に設けたスラスト軸受面とを有し、
    前記ラジアル軸受面は動圧発生用の溝を有し、前記軸受
    部材の円筒状孔に配設した軸はスラスト軸受面と接する
    軸受装置において、前記軸受部材はスラスト軸受面を有
    するスラスト軸受部が108 Ω・cm 以下の体積固有抵抗
    の合成樹脂からなることを特徴とする軸受装置。
JP29827997A 1997-10-30 1997-10-30 軸受装置 Pending JPH11132225A (ja)

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JP29827997A JPH11132225A (ja) 1997-10-30 1997-10-30 軸受装置

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