JPH11128914A - 渦巻き式分水槽 - Google Patents

渦巻き式分水槽

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Publication number
JPH11128914A
JPH11128914A JP30228797A JP30228797A JPH11128914A JP H11128914 A JPH11128914 A JP H11128914A JP 30228797 A JP30228797 A JP 30228797A JP 30228797 A JP30228797 A JP 30228797A JP H11128914 A JPH11128914 A JP H11128914A
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JP
Japan
Prior art keywords
sewage
wastewater
tank body
peripheral wall
cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP30228797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyo Sakaguchi
秀世 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH11128914A publication Critical patent/JPH11128914A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚水中の浮遊物と沈殿物(土砂等)との分離
を効率良く行うことが可能な渦巻き式分水槽を提供す
る。 【解決手段】 槽本体1の周壁2に、汚水を接線方向か
ら流入する流入口5と、汚水中の浮遊物を汚水と共に流
出する上部流出口6とが設けられ、槽本体1の底部に、
汚水中の沈殿物を汚水と共に流出する下部流出口が設け
られ、槽本体1内に、流入口5から流入した汚水の渦流
方向Aと同方向に回転する回転筒体9が設けられ、回転
筒体9に複数の翼体11が設けられている。これによる
と、回転筒体9の回転に伴って、翼体11は回転筒体9
と周壁2との間を回転するため、渦流の流速Vの分布が
ばらつかずほぼ均等になる。その結果、汚水中の浮遊物
と沈殿物とが滞留せず、強制的な遠心力によって浮遊物
と沈殿物との分離効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水処理施設の沈
砂池や沈殿池等に使用される渦巻き式分水槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図3,図4に示すような渦
巻き式分水槽がある。すなわち、円筒状の周壁30と、
この周壁30に設けられた底体31とで槽本体32が形
成されており、上記周壁30に、汚水を接線方向から槽
本体32内へ流入する流入口33と、槽本体32内の汚
水中の浮遊物を汚水と共に排出する上部流出口34とが
設けられている。
【0003】また、上記底体31には、槽本体32内の
汚水中の沈殿物を汚水と共に流出する下部流出口35が
設けられている。さらに、上記槽本体32内には、上記
流入口33から流入した汚水の渦流方向A(旋回流方
向)と同方向に回転する回転筒体36が設けられてい
る。
【0004】これによると、流入口33から流入した汚
水は周壁30に沿って一方向Aに回転する渦流(旋回
流)となって槽本体32内を流れる。そして、晴天時に
おいては汚水の流入量が少ないため、槽本体32内に流
入した汚水は渦流となって下部流出口35から流出す
る。
【0005】これに対して雨天時においては、汚水の流
入量および汚水中に含まれる土砂等が共に増加するた
め、槽本体32内の汚水の水位が上昇し、槽本体32内
の汚水が浮遊物と共に上部流出口34から流出する。ま
た、汚水中の沈殿物(土砂等)は、底体31上に沈殿
し、汚水と共に下部流出口35から流出する。
【0006】この際、回転筒体36を汚水の渦流方向A
と同方向に回転させることによって、槽本体32内の汚
水に遠心力が付与されるため、汚水中の浮遊物と沈殿物
(土砂等)との分離が効率良く行えた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来形式では、図4に示すように、周壁30付近の渦流
の流速Vaと回転筒体36の外周面付近の渦流の流速V
bとが速くなり、周壁30と回転筒体36との間の中間
部における渦流の流速Vcが遅くなってしまう。このよ
うに、槽本体32内で、渦流の流速の分布にずれ(ばら
つき)が生じるため、上記周壁30と回転筒体36との
間の中間部の流速の遅い箇所に汚水中の浮遊物と沈殿物
(土砂等)とが滞留し易くなり、その結果、汚水中の浮
遊物と沈殿物(土砂等)との分離効率をさらに向上させ
ることは困難であった。
【0008】本発明は、汚水中の浮遊物と沈殿物(土砂
等)との分離を強制的な遠心力によってさらに効率良く
行うことが可能な渦巻き式分水槽を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明における渦巻き式分水槽は、槽本体の円筒状の
周壁に、汚水を接線方向から槽本体内へ流入する流入口
と、槽本体内の汚水中の浮遊物を汚水と共に流出する上
部流出口とが設けられ、上記槽本体の底部に、槽本体内
の汚水中の沈殿物を汚水と共に流出する下部流出口が設
けられ、上記槽本体内に、上記流入口から流入した汚水
の渦流方向と同方向に回転する回転筒体が設けられ、上
記回転筒体の外周面に、槽本体の径方向に沿った翼体が
設けられているものである。
【0010】これによると、流入口から流入した汚水は
周壁に沿って一方向に回転する渦流となって槽本体内を
流れる。そして、雨天時においては、汚水の流入量およ
び汚水中に含まれる土砂等が増加するため、槽本体内の
汚水の水位が上昇し、槽本体内の汚水が浮遊物と共に上
部流出口から流出する。また、汚水中の沈殿物(土砂
等)は、底体上に沈殿し、汚水と共に下部流出口から流
出する。
【0011】この際、回転筒体を汚水の渦流方向と同方
向に回転させることによって、翼体が汚水の渦流方向と
同方向に回転し、槽本体内の汚水に大きな遠心力が付与
されるため、汚水中の浮遊物と沈殿物(土砂等)との分
離が効率良く行える。
【0012】この時、上記翼体は回転筒体と周壁との間
を回転するため、渦流の流速の分布が周壁と回転筒体と
の間においてばらつかずほぼ均等になり、従来のように
周壁と回転筒体との間の中間部における渦流の流速が遅
くなってしまうといった流速のずれ(ばらつき)が解消
される。これにより、汚水中の浮遊物と沈殿物(土砂
等)とが滞留せず、浮遊物と沈殿物(土砂等)との分離
効率をさらに向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図
1,図2に基づいて説明する。槽本体1は、円筒状の周
壁2と、この周壁2に設けられた底体3とで形成されて
いる。上記槽本体1の上部には蓋体4が開閉可能に設け
られている。上記周壁2には、汚水を接線方向から槽本
体1内へ流入する流入口5と、槽本体1内の汚水中の浮
遊物を汚水と共に排出する上部流出口6とが設けられて
いる。
【0014】上記流入口5には流入管12が接続されて
いる。また、上記上部流出口6から流出した汚水と浮遊
物とは、周壁2の外側に設けられた集水盆13上に集め
られ、上部流出管14から下流側の処理施設へ送られ
る。
【0015】上記底体3の中央部には、凹部7と、この
凹部7に溜まった汚水中の沈殿物を汚水と共に流出する
下部流出口8とが設けられている。上記下部流出口8に
は下部流出管15が接続されている。尚、上記流入口5
のレベルは、下部流出口8のレベルと上部流出口6のレ
ベルとの間に設定されている。
【0016】さらに、上記槽本体1内には、上記流入口
5から流入した汚水の渦流方向A(旋回流方向)と同方
向に回転する回転筒体9が設けられている。この回転筒
体9は円筒形をしており、上記蓋体4上に設けられたモ
ータ10によって回転駆動する。また、上記回転筒体9
の外周面には、槽本体1の径方向に沿った翼体11が複
数設けられている。
【0017】以下、上記構成における作用を説明する。
これによると、流入口5から流入した汚水は周壁2に沿
って一方向Aに回転する渦流(旋回流)となって槽本体
1内を流れる。そして、雨天時においては、汚水の流入
量および汚水中に含まれる土砂等が増加するため、槽本
体1内の汚水の水位が上昇し、槽本体1内の汚水が浮遊
物と共に上部流出口6から流出する。また、汚水中の沈
殿物(土砂等)は、底体3の凹部7内に沈殿し、汚水と
共に下部流出口8から流出する。
【0018】この際、回転筒体9を汚水の渦流方向Aと
同方向に回転させることによって、翼体11が汚水の渦
流方向Aと同方向に回転し、槽本体1内の汚水に大きな
遠心力が付与されるため、汚水中の浮遊物と沈殿物(土
砂等)との分離が効率良く行える。
【0019】この時、上記翼体11は回転筒体9と周壁
2との間を回転するため、渦流の流速Vの分布が周壁2
と回転筒体9との間においてばらつかずほぼ均等にな
り、従来のように周壁2と回転筒体9との間の中間部に
おける渦流の流速が遅くなってしまうといった流速の分
布のずれ(ばらつき)が解消される。これにより、汚水
中の浮遊物と沈殿物(土砂等)とが滞留せず、浮遊物と
沈殿物(土砂等)との分離効率をさらに向上させること
ができる。尚、上記回転筒体9の回転速度が汚水の旋回
流の流速とほぼ同じか又は旋回流の流速よりも若干速く
なるように、上記モータ10の駆動が制御されている。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、回
転筒体を汚水の渦流方向と同方向に回転させることによ
って、翼体が汚水の渦流方向と同方向に回転し、槽本体
内の汚水に大きな遠心力が付与されるため、汚水中の浮
遊物と沈殿物(土砂等)との分離が効率良く行える。
【0021】この時、上記翼体は回転筒体と周壁との間
を回転するため、渦流の流速の分布が周壁と回転筒体と
の間においてばらつかずほぼ均等になり、従来のように
周壁と回転筒体との間の中間部における渦流の流速が遅
くなってしまうといった流速の分布のずれ(ばらつき)
が解消される。これにより、汚水中の浮遊物と沈殿物
(土砂等)とが滞留せず、浮遊物と沈殿物(土砂等)と
の分離効率をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における渦巻き式分水槽の
縦断面図である。
【図2】同、渦巻き式分水槽の横断面図である。
【図3】従来の渦巻き式分水槽の縦断面図である。
【図4】従来の渦巻き式分水槽の横断面図である。
【符号の説明】
1 槽本体 2 周壁 5 流入口 6 上部流出口 8 下部流出口 9 回転筒体 11 翼体 A 渦流方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽本体の円筒状の周壁に、汚水を接線方
    向から槽本体内へ流入する流入口と、槽本体内の汚水中
    の浮遊物を汚水と共に流出する上部流出口とが設けら
    れ、上記槽本体の底部に、槽本体内の汚水中の沈殿物を
    汚水と共に流出する下部流出口が設けられ、上記槽本体
    内に、上記流入口から流入した汚水の渦流方向と同方向
    に回転する回転筒体が設けられ、上記回転筒体の外周面
    に、槽本体の径方向に沿った翼体が設けられていること
    を特徴とする渦巻き式分水槽。
JP30228797A 1997-11-05 1997-11-05 渦巻き式分水槽 Pending JPH11128914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30228797A JPH11128914A (ja) 1997-11-05 1997-11-05 渦巻き式分水槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30228797A JPH11128914A (ja) 1997-11-05 1997-11-05 渦巻き式分水槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11128914A true JPH11128914A (ja) 1999-05-18

Family

ID=17907189

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30228797A Pending JPH11128914A (ja) 1997-11-05 1997-11-05 渦巻き式分水槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11128914A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100381789B1 (ko) * 2000-11-17 2003-05-01 대양환경(주) 유기용제 처리설비의 풍향을 분배하는 회전형 로터
CN117401744A (zh) * 2023-11-22 2024-01-16 宜兴市艾瑞泽环保科技有限公司 一种用于生活污水处理的除臭系统及方法

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