JPH11128787A - 塗布材料吹き付け用ガン - Google Patents

塗布材料吹き付け用ガン

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JPH11128787A
JPH11128787A JP30153297A JP30153297A JPH11128787A JP H11128787 A JPH11128787 A JP H11128787A JP 30153297 A JP30153297 A JP 30153297A JP 30153297 A JP30153297 A JP 30153297A JP H11128787 A JPH11128787 A JP H11128787A
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Japan
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coating material
air
gun
coating
blowing
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JP30153297A
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Yoshitada Horikawa
義忠 堀川
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Chiron Japan KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえ高粘度の塗布材料であっても、手作業
によらず、機械装置を用いて塗布することを実現し、か
つ塗布材料の吹き出しパターンを一方向に広げることを
可能にした塗布材料吹き付け用ガンを得る。 【解決手段】 塗布材料吹き出し口28、塗布材料吹き
出し口28の外周側から前方に向かって空気を吹き出す
ことにより塗布材料吹き出し口28から塗布材料を粒子
化させて吹き出させる空気吹き出し口33を有し、塗布
材料の吹き出しパターンを一方向に広げるために、空気
吹き出し口33の直前の周方向の一部に、空気吹き出し
口33から吹き出す空気の流れに対し抵抗となる突出部
32が形成されている。吹き出しパターンを一方向に広
げるために、塗布材料吹き出し口28と空気吹き出し口
33との間隙を広い部分と狭い部分とで構成してもよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装機その他の吹
き付け装置に用いる塗布材料吹き付け用ガンに関するも
のであって、塗布材料の吹き出しパターンを適宜のパタ
ーンとすることができるようにしたものである。本発明
は、例えば、ウレタンやエポキシ系のような高粘度材料
の塗布装置に適しており、床用コーティング、防水コー
ティングの施行などに適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に用いられている塗装装置は、
高圧で流速の速い空気によって塗料を微粒子化し、この
塗料微粒子が自力で塗装対象に向かうことにより塗装対
象を塗装するものである。このような塗装装置を用いて
塗装を行うとき、塗装作業を能率的に行うために、塗料
の吹き出しパターンすなわち塗料材料吹き出し範囲の横
断面形状を一方向に広げた楕円形状または長円形状にし
て、吹き出し範囲を広げている。吹き出し範囲を一方向
にのみ広げるための構造として、塗料が全体に広い範囲
に広がって吹き出しされるようにした上で、塗料の吹き
出し通路を挟んで空気吹き出し口を対向配置し、この空
気吹き出し口から吹き出される空気の圧力によって一方
向への塗料の広がりを抑えるようにしたものがある。し
かし、従来の塗装装置あるいは塗布装置において塗料あ
るいは塗布材料の吹き出しパターンを一方向にのみ広げ
ることができるのは、高圧で流速の速い空気によって塗
料を微粒子化する形式の装置に限られており、低圧吹き
付け装置においては、また、高粘度の塗布材料を塗布す
る装置においては、塗料または塗布材料の吹き出しパタ
ーンを一方向にのみ広げることはできなかった。
【0003】ここで、高粘度塗布材料の塗布について説
明する。建物の床用コーティング、防水コーティング、
テニスやバスケットボール等の各種スポーツ用コートな
どには、ウレタンやエポキシ系のような高粘度材料を塗
布することによって施行されたものがある。従来一般的
な高粘度材料の塗布作業は手作業によるものである。し
かし、高粘度材料を塗布する手作業は腰をかがめて行う
過酷な作業であり、作業者が腰痛になり易いなど健康上
の問題がある。また、省力化の面から機械化されること
が要望されている。
【0004】そこで、従来一般に用いられている高圧式
の塗装装置を用いて高粘度材料を塗布することが考えら
れるが、技術的に解決すべき困難な課題があって実現し
ていない。高粘度材料は一般に複数材料の混合体、例え
ば主剤と硬化剤との混合体であるため、従来の吹き付け
器を用いて高粘度材料を塗布しようとすれば、複数の材
料を混合する前の粘度が比較的低い各材料ごとに塗装装
置を用い、塗布対象に向かって同時に吹き付け、塗装装
置の外部で複数の材料を混合することが考えられる。し
かし、これでは複数の材料の混合が不確実であり、ま
た、複数の材料が十分に混合されているかどうかの確認
も困難である。
【0005】また、仮に高圧式の塗装装置を用いて高粘
度材料を塗布することが可能になったとしても、高圧式
の塗装装置は高圧で流速の速い空気によって塗布材料を
微粒子化し、この塗布材料の微粒子が自力で塗装対象に
向かうことにより塗装対象を塗装するものであるため、
ガンから吹き出される塗布材料が霧化されて周辺に飛散
し、また塗布面から跳ね返って周辺に飛散するため、霧
化した塗布材料が作業者の呼吸器内に浸入して作業者の
健康が害されやすいとか、塗布材料の無駄が多くなると
か、所定の塗布対象のみに塗布材料を塗布させ、対象以
外に塗布材料が塗布されないようにするための前準備と
してのマスキング作業が大掛かりになるというような難
点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、たとえ高粘
度の塗布材料であっても、これを手作業によることな
く、機械装置を用いて塗布することを実現するととも
に、塗布材料の吹き出しパターンを一方向に広げること
を可能にした塗布材料吹き付け用ガンを提供することを
目的とする。本発明はまた、複数の塗布材料を均一にか
つ確実に混合した状態で塗布することができるととも
に、塗布時に材料の周辺への飛散が少なく、作業者の健
康が害されることがなく、材料の無駄を省くことができ
る塗布材料吹き付け用ガンを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、塗布材料吹き出し口と、
この塗布材料吹き出し口の外周側から前方に向かって空
気を吹き出すことにより上記塗布材料吹き出し口から塗
布材料を粒子化させて吹き出させる空気吹き出し口とを
有し、塗布材料の吹き出しパターンを一方向に広げるた
めに、上記空気吹き出し口の直前の周方向の一部に、上
記空気吹き出し口から吹き出す空気の流れに対し抵抗と
なる突出部が形成されていることを特徴とする。上記突
出部は、請求項2記載の発明のように、塗布材料吹き出
し口の中心を挟み対向して形成されていることが望まし
い。
【0008】本願請求項3記載の発明のように、塗布材
料吹き出し口と、この塗布材料吹き出し口の外周側から
前方に向かって空気を吹き出すことにより上記塗布材料
吹き出し口から塗布材料を粒子化させて吹き出させる空
気吹き出し口とを有し、塗布材料の吹き出しパターンを
一方向に広げるために、上記塗布材料吹き出し口と空気
吹き出し口との間隙を広い部分と狭い部分とで構成して
もよい。上記塗布材料吹き出し口と空気吹き出し口との
間隙が広い部分は、請求項4記載の発明のように、塗布
材料吹き出し口の中心を挟み対向して形成されているこ
とが望ましい。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1または3
記載の発明において、塗布材料供給ポンプとブロアとを
有し、塗布材料供給ポンプから供給される塗布材料とブ
ロアから供給される空気とを一緒に吹き出すことを特徴
とする。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1または3
記載の発明において、ガン本体内部に取り付けられた材
料移送パイプの先端内周が塗布材料吹き出し口を、ガン
本体の先端部に取り付けられたノズルと上記材料移送パ
イプの先端との間隙が空気吹き出し口を形成し、上記材
料移送パイプとノズルはガン本体にねじ込まれた固定リ
ングによってガン本体に保持され、上記材料移送パイプ
の後端部はガン本体に対して互いにテーパー面で嵌まり
合っていることを特徴とする。請求項7記載の発明のよ
うに、上記ガンには管軸が継ぎ足され、この管軸を通じ
てガン本体に空気が導入され、上記管軸は伸縮可能であ
ればなおよい。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項5記載の発
明において、塗布材料は高粘度の塗布材料であり、ブロ
アから供給される空気は低圧空気であり、塗布材料吹き
出し口の外周側から前方に向かって低圧空気を吹き出す
ことにより高粘度塗布材料を粒子化させて吹き出させ
る、いわゆる低圧式の吹き付け用ガンを構成したもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる塗布材料吹き付け用ガンの実施の形態について
説明する。本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンは、
従来一般に広く使われている高圧スプレー式のガンとし
ても使用することができ、また、低圧式の吹き付け用ガ
ンとしても使用することができる。さらに、本発明にか
かる塗布材料吹き付け用ガンは、一般的な塗料のように
比較的低粘度の塗布材料の塗布にも使用することができ
るし、ウレタンやエポキシ系のような高粘度の塗布材料
の塗布にも使用することができる。図示の実施の形態は
高粘度塗布材料の塗布を可能にした低圧式の塗布材料吹
き付け用ガンの例である。
【0013】ここで、本発明の具体的な実施の形態を説
明する前に、低圧式塗布装置の概要を説明しておく。低
圧式塗布装置は、使用空気圧が例えば高圧塗装の約20
分の1、風量は約20倍というように、いわば風量によ
る塗布装置ということができる。この低圧塗布装置に用
いられるガンの先端部には、内側に塗布材料吹き出し口
が、その外周側に低圧空気吹き出し口があり、塗布材料
吹き出し口から吹き出された塗布材料は、その外側の大
量の空気の流れにより粒子化されて空気とともに塗布面
まで運ばれ塗布面に付着する。従って、低圧塗布装置を
用いれば、塗布材料吹き出し口から吹き出された塗布材
料は、その外側が低圧空気によって囲まれているため周
辺への飛散が少なく、よって、作業者の健康阻害要因が
激減し、塗布材料の無駄が減り、大掛かりなマスキング
が不要になる、というような多くの利点を有している。
【0014】まず、図3に示す塗布装置全体の構成例に
ついて説明する。図3に示す高粘度材料の塗布装置は、
大きく分けて高粘度材料供給ポンプ2の部分と、低圧空
気を供給するブロワ3と、ガン5の部分からなる。上記
高粘度材料供給ポンプ2は高粘度材料タンク1とともに
キャリア20に載せられ、キャリア20によって材料タ
ンク1とともに任意の場所に移動し、任意の場所でキャ
リア20とともに所定の定置姿勢をとることができるよ
うになっている。上記材料タンク1には複数の材料が予
め充分に撹拌されてなる高粘度材料が収容されている。
材料タンク1内の高粘度材料はホース9を介し上記ポン
プ2によって吸い上げられる。上記ブロワ3は比較的軽
く、作業者が背負うことができるようになっている。ポ
ンプ2、ブロワ3はモータによって駆動され、それぞれ
プラグ7、プラグ8を通じてコンセント6から電源をと
るようになっている。
【0015】ポンプ2とガン5はホース10で連結さ
れ、ポンプ2からホース10を介してガン5に高粘度材
料が供給される。また、ブロワ3とガン5はホース12
で連結され、ブロワ3からホース12を介してガン5に
低圧の空気が大量に供給される。ポンプ2からガン5ま
での距離は作業条件に応じてまちまちであるため、必要
に応じてホース10は継ぎ足すことができるようになっ
ている。一方、ブロワ3は作業者が背負うことができ、
また、作業者はガン5を持って作業を行うため、ホース
12の長さは一定であり、また、ガン5の姿勢を任意に
変えることができるようにホース12はフレキシブルな
ホースになっている。
【0016】作業者が立った姿勢で塗布作業ができるよ
うにガン5には管軸11が継ぎ足されており、また、こ
の管軸11とガン5を肩で支持することができるように
管軸11にショルダーベルト19が取り付けられてい
る。ガン5は空気ガイドパイプ15とこの空気ガイドパ
イプ15から斜めに分岐した空気導入パイプ17を有
し、上記管軸11と空気導入パイプ17を介して空気ガ
イドパイプ15に低圧空気が導入されるようになってい
る。空気ガイドパイプ15内にはまた前記ホース10と
これに連結されたホース13を介してポンプ2から高粘
度材料が供給されるようになっている。後で詳細に説明
するが、ガン5は空気ガイドパイプ15内に材料移送パ
イプを有していて、ガン5の先端部のノズル16から高
粘度材料が吹き出され、また、この高粘度材料と一緒に
その周囲から低圧空気が吹き出されるようになってい
る。
【0017】次に、上記ガン5について詳細に説明す
る。図1、図2において、ガン5の本体の一部を構成す
る空気ガイドパイプ15の後端(図1において右端)に
はガン5の本体の他の一部を構成する連結部材21が取
り付けられている。連結部材21は中心軸線に沿って孔
21aを有する管状の部材で、長さ方向中央の外周側に
フランジ24を有するとともにフランジ24に隣接して
前側に雄ねじ23を有し、この雄ねじ23が上記パイプ
15の後端部の雌ねじ15aにねじ込まれ、フランジ2
4がパイプ15の後端に圧接することによって、連結部
材21がパイプ15の後端に固定されている。連結部材
21の後端側外周には前記ホース13の端部が嵌められ
ている。パイプ15内にはまた材料移送パイプ25が挿
入されている。材料移送パイプ25は後端部の径が膨ら
んだ嵌合部25aになっていて、この嵌合部25aの内
周面26が連結部材21の先端側外周面22に嵌まって
いる。上記嵌合部25aの内周面26と連結部材21の
先端側外周面22は同一角度のテーパー面になってい
て、双方が密着状態で嵌合するようになっている。
【0018】材料移送パイプ25の長さ方向中央付近に
はフランジ27が一体に形成され、このフランジ27に
は低圧空気を流通させるための窓孔45が形成されてい
る。上記フランジ27はパイプ15の先端部内周に嵌め
られている。パイプ15の先端部内周にはまた上記フラ
ンジ27の前側から前記ノズル16の後端部が嵌められ
ている。ノズル16の後端近くの外周には比較的小さな
フランジ31が形成されており、このフランジ31はパ
イプ15の前端面に対して僅かな隙間をおいて対向して
いる。パイプ15の前端部外周には雄ねじ15bが形成
され、この雄ねじ15bには固定リング35の雌ねじ3
5bがねじ込まれている。固定リング35は前端側に内
向きのフランジ35aを有し、固定リング35が上記の
ようにパイプ15にねじ込まれることによって上記内向
きのフランジ35aがノズル16のフランジ31を押圧
し、ノズル16の後端が材料移送パイプ25のフランジ
27を押圧し、材料移送パイプ25の後端部の嵌合部2
5aと連結部材21の先端側外周面22とが双方のテー
パー面同志で嵌まり合うことにより、材料移送パイプ2
5と、ノズル16と、パイプ15と、連結部材21とが
実質一体に結合されている。
【0019】上記ノズル16は、後端側が同一径、先端
側が先端に向かって連続的に径が小さくなるテーパー状
になっていて、材料移送パイプ25の先端がノズル16
の先端の直近に至っている。材料移送パイプ25の内部
の孔は、連結部材21の孔21aおよび前記ホース13
の孔とほぼ同一径であり、これら連結部材21の孔21
aおよびホース13の孔と連通している。材料移送パイ
プ25の先端内側は高粘度材料の吹き出し口28になっ
ている。パイプ15の内周面と材料移送パイプ25の外
周面との間の断面形状ドーナツ状の空間は、管軸11、
空気導入パイプ17を通じてガン5に導入される低圧空
気の通路30となっている。この低圧空気通路30の一
部には材料移送パイプ25の前記フランジ27に形成さ
れた窓孔45が介在している。また、ノズル16は上記
のように先端側が先端に向かって連続的に径が小さくな
るテーパー状になっているのに対し、材料移送パイプ2
5の外径はほぼ一定であるため、低圧空気通路30の断
面積は、ガン5の先端部で狭く、それ以外は広くかつほ
ぼ均一の断面積になっている。ガン5の先端部のノズル
16の内周面と材料移送パイプ25の外周面との間、従
って上記高粘度材料吹き出し口28の外周側に形成され
ている断面形状ドーナツ状の狭い空間は低圧空気吹き出
し口33となっている。
【0020】ノズル16の先端部には、材料移送パイプ
25の先端よりも外側に、一対の角状の突起32、32
が形成されている。図2からもわかるように、上記各突
起32、32はノズル16の中心、従って高粘度材料吹
き出し口28の中心を挟んで対称位置に、かつ、相対向
させて形成されている。そして、各突起32、32の内
側の面は、空気吹き出し口33から吹き出される低圧空
気の流れに対して抵抗となるように、低圧空気吹き出し
通路に進出するとともに、各突起32、32の内側面の
前方への延長線が互いに交叉する向きの斜面になってい
る。ノズル先端部における低圧空気の流れがスムーズに
なるように、材料移送パイプ25の先端部外周面は、ノ
ズル16の先端部のテーパー面とほぼ同じ範囲でかつノ
ズル16のテーパーと同じ方向で、しかし微小な傾斜角
度のテーパー面25cとなっている。
【0021】次に、上記実施の形態の動作を説明する。
図3について説明したように、材料タンク1内の高粘度
材料はホース9を介しポンプ2によって吸い上げられ、
ホース10、13を介してガン5に供給される。ガン5
に供給された高粘度材料は、連結部材21の孔21a、
材料移送パイプ25の孔を通じて適宜の圧力で材料吹き
出し口28から吹き出される。ホース13の孔、連結部
材21の孔21a、材料移送パイプ25の孔は径がほぼ
同一でありかつ材料移送パイプ25の材料吹き出し口2
8の径も変わりがないため、高粘度の材料であっても円
滑に吹き出される。
【0022】一方、ホース12、管軸11を通じてブロ
ワ3から低圧で大量の空気がガン5に供給される。ガン
5に供給された低圧空気は、空気導入パイプ17を介し
て空気ガイドパイプ15に導かれ、空気ガイドパイプ1
5の内周面と材料移送パイプ25の外周面との間に形成
されている低圧空気通路30をガン5の先端に向かって
流れ、ドーナツ状の低圧空気吹き出し口33から、従っ
て、材料吹き出し口28の外周から吹き出される。ノズ
ル16は先端に向かって連続的に径が小さくなるテーパ
ーになっているため、上記低圧空気通路30の断面積
は、ガン5の先端に向かって連続的に狭くなっていて、
ガン5の先端の低圧空気吹き出し口33が最も狭く、そ
れ以外は広くかつほぼ均一の断面積になっている。その
ため、低圧空気は通路30を円滑に流通し、空気吹き出
し口33から空気が勢いよくかつ大量に吹き出し、上記
材料吹き出し口28から吹き出される高粘度材料ととも
に塗布対象に向かう。
【0023】このように低圧空気とともに高粘度材料が
吹き出されることにより、高粘度材料は低圧空気によっ
て微粒子化され、低圧空気とともに塗布対象に吹き付け
られて塗布対象に付着し、塗布対象の表面に高粘度材料
が塗布される。材料吹き出し口28から吹き出され微粒
子化された高粘度材料の周囲は低圧空気の流れによって
囲まれているため、塗布材料の微粒子が低圧空気の流れ
から外方へ飛散することはなく、また、空気の流れは低
圧であるため、塗布面からの塗布材料の跳ね返りもほと
んどない。従って、作業者が塗布材料の微粒子を吸い込
んで呼吸器系を害するというようなことはほとんどなく
なるし、材料の無駄が無くなって材料を節約することが
でき、塗布の前準備としてのマスキング作業も簡単でよ
いというように、多くの効果を得ることができる。
【0024】上記のように、低圧空気が空気吹き出し口
33から吹き出されるとき、一対の突起32、32の内
側の面が低圧空気に対して抵抗となり、この一対の突起
32、32の位置を通る低圧空気の流速がほかの位置を
通る低圧空気の流速よりも速くなり、その部分だけ圧力
が低くなる。この圧力配分と大気圧とのバランスとの関
係によって空気の吹き出し角度配分に差が生じ、吹き出
しパターンが楕円形あるいは長円形状になる。図示の実
施の形態のように一対の突起32、32をノズル16の
先端に中心軸を挟んで対称位置に形成したものにおいて
は、図2に示すように、ノズル先端を正面から見て一対
の突起32、32の中心を通る線の方向に広がった吹き
出しパターン40を得ることができる。このように吹き
出しパターンを一方向に広がったパターンにすることに
より、材料の塗布範囲を拡大して塗布作業の能率化を図
ることができる。
【0025】このように、以上説明した実施の形態は、
低圧塗装機の技術を利用して高粘度材料を用いた塗布を
可能にしたものであって、かかる着想自体が新規なもの
であるが、低圧塗装機の技術を利用して高粘度材料を用
いた塗布を可能にするために工夫した点がある。その一
つは、ガン5内の低圧空気通路30の断面積を、ガン5
の先端部で狭く、それ以外は広くかつほぼ均一の断面積
にした点である。こうすることによって低圧空気がガン
5内を効率的に大量に流れ、空気吹き出し口33におい
て低圧空気が塗布材料とともに勢いよく吹き出され、高
粘度の塗布材料であってもこれを微粒子化させ塗布する
ことが可能となった。また、ガン5における材料の通路
は材料吹き出し口28に至るまでほぼ同一の断面積にな
っており、また、比較的大きな断面積であるため、高粘
度の材料であってもこれを円滑に移送し吹き出させるこ
とができ、もって、機械力を用いた高粘度材料の塗布の
実現に寄与している。
【0026】また、図1に示すガン5の構成によれば、
パイプ15に対する固定リング35の締め付けだけでノ
ズル16、材料移送パイプ25の結合が可能な構造にな
っていて、固定リング35を緩めるだけでノズル16と
材料移送パイプ25を取り外すこともできるため、ガン
5のメンテナンスが極めて簡単である。また、特性の異
なる高粘度材料を使用する場合など、ノズル16と材料
移送パイプ25を仕様の異なる別のノズルと材料移送パ
イプに変更しようとする場合にも容易に対応することが
できる。仕様の異なるノズルと材料移送パイプとは、例
えば全体の長さが異なるもの、あるいは先端部のテーパ
ーの角度が異なるものなどである。さらに上記実施の形
態によれば、連結部材21と材料移送パイプ25との嵌
合面が同一傾斜角度のテーパー面22、26となってい
て、これら相互の嵌合面が互いに嵌合させられるだけで
密接に嵌合するため、圧力がかかった塗布材料が上記嵌
合部から漏れることはないし、上記のように材料移送パ
イプを交換しようとするときはこれを連結部材21に抜
き差しするだけでよく、この点からも、必要に応じて材
料移送パイプを交換することが容易な構造となってい
る。
【0027】以上説明した実施の形態は、ガン5を1個
用いた形態になっていたが、塗布能率を上げるために、
図4に示す実施の形態のように2個のガンを用いてもよ
い。図4において、低圧空気は管軸11を通じて、ま
た、二手に枝分かれした空気導入パイプ17、17を通
じて二つのガン5、5に供給されるようになっている。
一方、高粘度材料はバルブ44を経て二手に枝分かれし
たホース13、13を介して二つのガン5、5に供給さ
れるようになっている。二つのガン5、5は図2、図3
に示したガンの構成と同様に構成されていて互いに並列
的に配置されている。
【0028】上記管軸11は、作業者の身長差によっ
て、あるいは塗布対象が足下の床面等であるか、縦方向
の面であるかなどに応じて伸縮可能になっている。この
伸縮機構の具体例を図8、図9に示す。図8において符
号42は管軸11の長さ調整時に使用する締め付けねじ
であって、管軸11の一端側には内向きのフランジ42
aが形成され、このフランジ42aを除く管軸11の内
周面には雌ねじ42cが形成され、さらに、上記フラン
ジ42bの上記雌ねじ側の角が面取りされて円錐面42
bが形成されている。上記管軸11は大小二つの管軸か
らなり、一方の管軸11の内周面に他方の管軸11の外
周面が嵌まり合うことによって伸縮可能になっている。
【0029】図8において、径が僅かに小さい右側の管
軸11の外周側には上記締め付けねじ42が嵌められ、
他方の管軸11の端部外周に形成された雄ねじ11cに
締め付けねじ42の雌ねじ42cがねじ込まれている。
上記他方の管軸11の端面と締め付けねじ42のフラン
ジ42aとの間には締め付けリング52が介在してい
る。締め付けリング52は弾性材、例えば各種プラスチ
ック、各種金属などからなり、その横断面は三角形で外
周面が締め付けねじ42の円錐面42bとほぼ同じ角度
の円錐面になっている。締め付けリング52は完結した
リング形状ではなく、図9に示すようにリングの一部に
切欠き部52aが形成されている。締め付けリング52
の上記円錐面は締め付けねじ42の円錐面42bと対向
している。締め付けねじ42を締め付けると、その円錐
面42bが締め付けリング52の円錐面を押して一方の
管軸11に密着させ、これによって双方の管軸11、1
1を互いに固定して伸縮不能とする。双方の管軸11、
11を伸縮させる場合は、締め付けねじ42を緩めるこ
とによって上記締め付けリング52による一方の管軸1
1の締め付けを解除する。この伸縮機構自体は写真撮影
用三脚の伸縮機構などで周知である。
【0030】枝分かれ前の前記ホース13は管軸11に
固定された支持部材43によって支持されている。管軸
1の伸縮にホース13が対応することができるように、
ホース13は可撓性のある材質、あるいは可撓性のある
構造のものからなる。
【0031】次に、塗布材料の吹き出しパターンを一方
向に広げるためのガンの先端部の構造の各種変形例につ
いて説明する。図5に示す例は、基本的には前記実施の
形態のものと同じで、空気吹き出し口33の直前の周方
向の一部に、空気吹き出し口33から吹き出す空気の流
れに対し抵抗となる突出部32、32が形成されている
のに加えて、材料移送パイプ25の先端部外周面の一部
に平坦なそぎ落とし面25dが形成され、空気吹き出し
口33の幅を、上記そぎ落とし面25dが位置する部分
において広くしたものである。上記そぎ落とし面25d
は、上記一対の突出部32、32の中心を結ぶ線に対し
直交する線上に中心が位置するように形成されている。
従って、一対の突出部32、32の部分では空気の流速
が速くなるのに対して上記そぎ落とし面25dの部分で
は空気の流速が遅くなり、空気の流速の速い部分と遅い
部分が強調されるため、塗布材料の所定の吹き出しパタ
ーンを得るのが容易になる。
【0032】図6に示す例も図5に示す例と基本的な変
わりはなく、ただ、材料移送パイプ25の先端部外周面
の一部に平坦なそぎ落とし面25dを一対の突出部3
2、32の中心を結ぶ線上に設けた点が図5に示す例と
異なるものである。この例によれば、空気の流速を部分
的に速めるために形成した突出部32、32に対応する
位置にそぎ落とし面25d、25dが位置して空気吹き
出し口33の幅が広がることになるため、突出部32、
32が存在することによって得られる空気の流速を速め
る効果が、上記突出部32、32の位置で空気吹き出し
口33の幅が広がることによって相殺される。従って、
塗布材料の吹き出しパターンがどのようになるかは、突
出部32、32によって得られる空気の流速を速める効
果と空気吹き出し口33の幅が広がることによる空気の
流速を遅くする効果のどちらがより大きいかによって決
まる。
【0033】図5の例と図6の例とでは各部の形状は実
質同一と考えてよい。従って、図5の例と図6の例から
いえることは、ノズル16と材料移送パイプ25の何れ
か一方を他方に対し中心軸線を中心に図5に示す態様か
ら図6に示す態様の範囲で相対回転させれば、それに応
じて材料の吹き出しパターンが変わるということであ
る。従って、例えばノズル16を回転可能にしておけ
ば、ノズル16を回転させながら所望の吹き出しパター
ンに設定することができる。
【0034】図5、図6の例から、空気吹き出し口の幅
を部分的に異ならせ、幅が広い部分と狭い部分とを設け
ることによっても吹き出しパターンを変えることができ
ることがわかる。図7に示す例は空気吹き出し口の幅を
部分的に異ならせることによって塗布材料を一方向に広
げるようにしたものである。図7に示す例が図5、図6
に示す例と異なる点は、ノズル16の先端に突起がない
点である。この例では材料移送パイプ25の先端がノズ
ル16の先端よりもある程度後退しているが、ノズル1
6の先端を前進させてもよく、材料移送パイプ25の先
端とノズル16の先端とが同一面上にあってもよい。材
料移送パイプ25の先端部には図5、図6に示す例と同
様に一対のそぎ落とし面25d、25dが形成され、こ
のそぎ落とし面25d、25dの形成部における空気吹
き出し口33の幅bがそれ以外の部分における空気吹き
出し口33の幅aよりも広くなっている。幅aの部分で
は幅bの部分よりも空気の流速が速くなって空気圧は低
くなり、大気圧とのバランスの関係で大気圧に対する抵
抗力が弱く、吹き出し角度が大きくなる。従って、図7
(a)に示すように垂直方向の中心線上に一対のそぎ落
とし面25d、25dが形成されている場合、従ってそ
ぎ落とし面25d、25dが上下にある場合は、塗布材
料の吹き出しパターンが左右方向に広がり、左右方向に
長い楕円形または長円形となる。
【0035】このように、空気吹き出し口の幅を部分的
に異ならせるだけで塗布材料の吹き出しパターンを一方
向に広げることができるが、吹き出しパターンを一方向
に広げるには、最初に説明した実施の形態のように、空
気吹き出し口33の直前の周方向の一部に、吹き出され
る空気の流れに対し抵抗となる突出部32を設けること
が有効であることがわかった。また、当然ながら、図5
に示す実施の形態のように、上記突出部32を設けるこ
とと空気吹き出し口の幅を部分的に異ならせることとを
組み合わせればさらに有効に吹き出しパターンを一方向
に広げることができる。
【0036】図4に示す実施の形態では、作業者の身
長、塗布対象面が水平か垂直か斜めかなどの各種条件は
常時一定ではないため、各種の条件に応じて管軸11の
長さを伸縮できるようになっていたが、各種の条件に応
じてガン5の角度を変更することができればなお望まし
い。図10に示す実施の形態はその例であり、かつ、二
つのガン5、5を有するものである。図10において、
管軸11の長さ方向の中間部外周にはホルダ53が締め
付けねじ66によって固定されており、ホルダ53にレ
ール54の一端部が固定されている。レール54は管軸
11と平行にガン5、5の近くまで延びていて、長さ方
向の途中がガイド55で保持され、また、レール54と
ガイド53とが相対移動可能となっている。
【0037】レール54の先端部には角度調整板56が
取り付けられている。この角度調整板56自体の角度が
調整可能であるとともに、この角度調整板56に二つの
ガン5、5がそれぞれ独立に角度調整可能に取り付けら
れている。この角度調整機構の構成を図11〜図13に
具体的に示している。上記ホルダ53は図13に示すよ
うに管軸11の外周面に嵌まるほぼリング状の部材で、
リングの一部が開放され、この開放された両端部に相対
向する一対の突出部53aが形成され、この一対の突出
部53aにねじ66を挿入してナットで締め付けること
により、ホルダ53が管軸11に固定されている。ま
た、ホルダ53の外周部に形成された一対の突出部に、
一対のレール54の一端部がねじ止め等によって固定さ
れている。レール54は2本一対となっているが、図1
0、図11では一つのレール54の反対側にもう一つの
レール54が重なって位置しているため、もう一つのレ
ール54は図示されていない。
【0038】前記ガイド55の具体例を図12に示す。
ガイド55は管軸11の外周側に固定して、あるいは適
宜移動可能に設けられている。ガイド55は外縁部に一
対の凹部55a,55aを有し、この凹部55a,55
aによってそれぞれレール54、54を保持するととも
に、ガイド55とレール54、54との相対移動を許容
するようになっている。
【0039】上記角度調整板56はレール54との結合
部56aと、この結合部56aの両側に一体に設けられ
た各ガン5、5との結合部56b、56bの三つの部分
を主体としてなる。上記結合部56aは軸57によって
レール54に連結され、上記一対の結合部56b,56
bにはそれぞれ軸58、58によってガン5、5が連結
されている。角度調整板56は上記軸57を中心として
回転可能になっている。角度調整板56の結合部56a
には軸57を中心とする円弧に沿って溝60が形成さ
れ、この溝60とレール54を通して止めねじ63が嵌
められている。角度調整板56の上記軸57を中心とす
る回転範囲は上記溝60の範囲に規制され、また、止め
ねじ63を締め付けることにより、上記結合部56a
を、従って角度調整板56を任意の回転位置で暫定的に
固定することができるようになっている。
【0040】各ガン5、5は角度調整板56の各結合部
56b,56bに対し軸58、58を中心に個別に回転
可能になっている。上記結合部56b,56bには軸5
8、58を中心とする円弧に沿って溝61、61が形成
され、各ガン5、5に固植されたねじ64、64が上記
溝61、61を貫通することにより、各ガン5、5の回
転範囲が溝61、61の範囲に規制されている。この溝
61、61を貫通したねじ64、64にナットを螺入し
て締め付けることにより、各ガン5、5を個別に任意の
回転位置で暫定的に固定することができるようになって
いる。
【0041】図10、図11に示す矢印Aは軸58を中
心とする各ガン5、5の個別の回転を示しており、矢印
Bは角度調整板56の回転を示している。このように、
角度調整板56を回転させることによって各ガン5、5
を相互の位置関係を保ったまま一体的に回転させること
ができ、各ガン5、5は個別に回転させることができる
ため、各ガン5、5を作業条件に適合した角度に調整
し、調整後はそれぞれの止めねじを締め付けることによ
って暫定的に固定することができる。
【0042】以上説明した実施の形態は、低圧式の吹き
付け用ガンとして構成され、また、高粘度の塗布材料を
塗布するのに適したガンとして構成されていたが、本発
明にかかる技術思想は高圧式の吹き付け用ガンにも適用
可能であり、また、一般の塗装のように低粘度材料の塗
布にも適用可能である。各実施の形態に用いられている
ホース13は、例えば耐圧が1平方センチメートルあた
り600Kgというような高耐圧管を用いるのが望まし
い。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、塗布材料
吹き出し口と、この塗布材料吹き出し口の外周側から前
方に向かって空気を吹き出すことにより塗布材料吹き出
し口から塗布材料を粒子化させて吹き出させる空気吹き
出し口とを有し、空気吹き出し口の直前の周方向の一部
に、空気吹き出し口から吹き出す空気の流れに対し抵抗
となる突出部が形成されているため、空気が空気吹き出
し口から吹き出されるとき、突起が空気の流れに対して
抵抗となり、この突起の位置を通る空気の流速がほかの
位置を通る空気の流速よりも速くなってその部分だけ圧
力が低くなり、この圧力配分と大気圧とのバランスとの
関係によって空気の吹き出し角度配分に差が生じ、塗布
材料の吹き出しパターンを一方向に広げることができ
る。
【0044】請求項3記載の発明によれば、塗布材料吹
き出し口と、この塗布材料吹き出し口の外周側から前方
に向かって空気を吹き出すことにより塗布材料吹き出し
口から塗布材料を粒子化させて吹き出させる空気吹き出
し口とを有し、空気吹き出し口の幅が広い部分と狭い部
分とからなるため、空気吹き出し口の幅が狭い部分では
幅が広い部分と比較して空気の流速が速くなってその部
分だけ圧力が低くなり、この圧力配分と大気圧とのバラ
ンスとの関係によって空気の吹き出し角度配分に差が生
じ、塗布材料の吹き出しパターンを一方向に広げること
ができる。
【0045】請求項6記載の発明によれば、請求項1ま
たは3記載の発明において、ガン本体内部に取り付けら
れた材料移送パイプの先端内周が塗布材料吹き出し口
を、ガン本体の先端部に取り付けられたノズルと上記材
料移送パイプの先端との間隙が空気吹き出し口を形成
し、材料移送パイプとノズルはガン本体にねじ込まれた
固定リングによってガン本体に保持され、材料移送パイ
プの後端部はガン本体に対して互いにテーパー面で嵌ま
り合っているため、材料移送パイプの後端部はガン本体
に差し込むだけで密接に嵌合し、圧力がかかった塗布材
料が嵌合部から漏れることはないし、上記のように材料
移送パイプを交換しようとするときはこれをガン本体に
抜き差しするだけでよく、ねじ込みその他の操作は不要
であるから、必要に応じて材料移送パイプをきわめて容
易に交換することができる。
【0046】請求項7記載の発明によれば、塗布材料は
高粘度の塗布材料であり、ブロアから供給される空気は
低圧空気であり、塗布材料吹き出し口の外周側から前方
に向かって低圧空気を吹き出すことにより高粘度塗布材
料を粒子化させて吹き出させるため、ガンから吹き出さ
れる塗布材料が周辺に飛散することはないし、また塗布
面から跳ね返って周辺に飛散することもないという低圧
塗布の長所を生かすことができ、かつ、低圧塗布を利用
して高粘度の塗布材料を塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンの実施
の形態を示す側面断面図である。
【図2】同上ガンの正面図である。
【図3】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンを用い
た塗布装置の例を示す系統図である。
【図4】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンの別の
実施の形態を示す平面図である。
【図5】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンのさら
に別の実施の形態を示す正面図および側面断面図であ
る。
【図6】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンのさら
に別の実施の形態を示す正面図および側面断面図であ
る。
【図7】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンのさら
に別の実施の形態を示す正面図および側面断面図であ
る。
【図8】本発明に適用可能な管軸の伸縮機構の例を示す
側面断面図である。
【図9】同上管軸の伸縮機構に用いられている締め付け
リングを示す斜視図である。
【図10】本発明にかかる塗布材料吹き付け用ガンのさ
らに別の実施の形態を示す平面図である。
【図11】同上実施の形態におけるガンの角度調整機構
を示す平面図である。
【図12】同上角度調整機構に用いられているガイドの
部分を示す正面断面図である。
【図13】同上角度調整機構に用いられているホルダの
部分を示す正面断面図である。
【符号の説明】
2 塗布材料供給ポンプ 3 ブロア 5 ガン 11 管軸 16 ノズル 22 テーパー面 26 テーパー面 25 材料移送パイプ 28 材料吹き出し口 30 空気通路 32 突出部 33 空気吹き出し口 35 固定リング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布材料吹き出し口と、この塗布材料吹
    き出し口の外周側から前方に向かって空気を吹き出すこ
    とにより上記塗布材料吹き出し口から塗布材料を粒子化
    させて吹き出させる空気吹き出し口とを有し、 塗布材料の吹き出しパターンを一方向に広げるために、
    上記空気吹き出し口の直前の周方向の一部に、上記空気
    吹き出し口から吹き出す空気の流れに対し抵抗となる突
    出部が形成されている塗布材料吹き付け用ガン。
  2. 【請求項2】 突出部は、塗布材料吹き出し口の中心を
    挟み対向して形成されている請求項1記載の塗布材料吹
    き付け用ガン。
  3. 【請求項3】 塗布材料吹き出し口と、この塗布材料吹
    き出し口の外周側から前方に向かって空気を吹き出すこ
    とにより上記塗布材料吹き出し口から塗布材料を粒子化
    させて吹き出させる空気吹き出し口とを有し、 塗布材料の吹き出しパターンを一方向に広げるために、
    上記空気吹き出し口の幅が広い部分と狭い部分とからな
    る塗布材料吹き付け用ガン。
  4. 【請求項4】 空気吹き出し口の幅が広い部分は、塗布
    材料吹き出し口の中心を挟む対向位置に形成されている
    請求項3記載の塗布材料吹き付け用ガン。
  5. 【請求項5】 塗布材料供給ポンプとブロアとを有し、
    塗布材料供給ポンプから供給される塗布材料とブロアか
    ら供給される空気とを一緒に吹き出す請求項1または3
    記載の塗布材料吹き付け用ガン。
  6. 【請求項6】 ガン本体内部に取り付けられた材料移送
    パイプの先端内周が塗布材料吹き出し口を、ガン本体の
    先端部に取り付けられたノズルと上記材料移送パイプの
    先端との間隙が空気吹き出し口を形成し、上記材料移送
    パイプとノズルはガン本体にねじ込まれた固定リングに
    よってガン本体に保持され、上記材料移送パイプの後端
    部はガン本体に対して互いにテーパー面で嵌まり合って
    いる請求項1または3記載の塗布材料吹き付け用ガン。
  7. 【請求項7】 ガンには管軸が継ぎ足され、この管軸を
    通じてガン本体に空気が導入され、上記管軸は伸縮可能
    である請求項5記載の塗布材料吹き付け用ガン。
  8. 【請求項8】 塗布材料は高粘度の塗布材料であり、ブ
    ロアから供給される空気は低圧空気であり、塗布材料吹
    き出し口の外周側から前方に向かって低圧空気を吹き出
    すことにより高粘度塗布材料を粒子化させて吹き出させ
    る請求項5記載の塗布材料吹き付け用ガン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102193983B1 (ko) * 2020-06-18 2020-12-22 김갑수 탄성복합화합물을 이용한 바닥보수방법 및 이를 위한 탄성복합화합물 분사장치
KR102202037B1 (ko) * 2020-06-18 2021-01-11 김갑수 탄성복합화합물을 이용한 건축물의 내진설계 보수방법 및 이를 위한 탄성복합화합물 도포 장치

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