JPH11127538A - 電力系統の周波数特性推定方法および装置 - Google Patents

電力系統の周波数特性推定方法および装置

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JPH11127538A
JPH11127538A JP9289371A JP28937197A JPH11127538A JP H11127538 A JPH11127538 A JP H11127538A JP 9289371 A JP9289371 A JP 9289371A JP 28937197 A JP28937197 A JP 28937197A JP H11127538 A JPH11127538 A JP H11127538A
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力系統の運用状態に応じて電力系統の周波
数特性を推定する。 【解決手段】 周波数偏差に対する発電機の出力調整の
感度係数を該発電機の周波数特性係数とし、この発電機
の周波数特性係数にその発電機の定格出力に応じた重み
を加味して、電力系統に属する複数の発電機からなる発
電機群の周波数特性係数を求め、その発電機群の周波数
特性係数に別に求めた負荷の周波数特性係数を加味して
電力系統の需給不平衡量に対する周波数特性を推定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、電力系統の周波数
特性の推定方法及び装置に関わり、特に、発電機および
調速機のオンライン情報を取り込み、これに基づいて適
応的に電力系統の周波数特性を推定することに関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統の運用において、需給不平衡量
(需給アンバランス)と周波数偏差は密接な関係があ
る。この需給不平衡量に対する周波数偏差の関係を、一
般に、系統の周波数特性という。この周波数特性の把握
は、電力系統の計画および運用操作等において必要とな
る。
【0003】例えば、周波数安定化装置における利用が
あげられる。つまり、何らかの状態の急変による周波数
の変動に対して、周波数を適正な範囲に是正するために
は、早急に適切な量の電源制限や負荷制限によって需給
不平衡を解消する必要がある。そのとき、周波数の変動
を吸収するのに必要な需給不平衡解消量を算出するに
は、制御対象である電力系統の周波数特性を把握してい
なければならない。そこで、従来の周波数安定化装置に
おいては、制御対象の電力系統に対して経験的に基づい
た周波数特性の推定値を整定している。
【0004】また、電力系統の周波数特性は、周波数安
定化装置だけでなく、例えば電力系統事故の復旧操作時
における周波数の監視にも必要になるが、この場合で
も、従来の装置においては、経験的に求めた周波数特性
の整定値を用いている。
【0005】例えば、分離系統の周波数安定化装置の例
として特公平7−108063に示されたものによれ
ば、想定した分離系統を一発電機一負荷にモデル化し
て、発電機と負荷のそれぞれに経験的な周波数特性係数
を設定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術によれば、運用の変化に伴う発電機や負荷の状態の
変化によって、それらの周波数特性係数が変化すること
を考慮していないことから、周波数安定化制御の制御精
度を向上することに限界がある。
【0007】特に、発電機の周波数特性は系統全体の周
波数特性の主要因であるから、発電機の構成や、運転状
態に大きな変化を想定する系統分離運用等の場合には、
発電機構成に合わせて動的に電力系統の周波数特性を推
定することが要望されところである。
【0008】ところで、特公平4−140022に記載
されたものによれば、電力系統の周波数特性を運用状態
に適応させるようにしているが、周波数特性の主要因で
ある各発電機の運転状態の変化を考慮せず、周波数の実
測に依存するものであることから、電源遮断などの発電
機の運用状態の急変に対して適応することが難しいとい
う問題がある。
【0009】本発明が解決しようとする課題は、電力系
統の運用状態に応じて電力系統の周波数特性を推定する
方法および装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】電力系統の周波数特性
は、発電機の周波数特性とと負荷の周波数特性に依存す
るが、発電機の周波数特性に大きく影響を受ける。とこ
ろで、負荷全体の周波数特性を運用に合わせて推定する
には、全ての負荷の運用状態を観測して個々の特性を推
定しなければならないから現実的に難しいため、従来の
ような統計処理に基づいた推定となることはやむ得な
い。しかし、発電機の周波数特性を推定するのに必要な
情報、例えば系統内に並列されている発電機およびその
発電機に設置される調速機についての構成および運転状
態に関する情報は、オンラインで容易に観測することが
できる。
【0011】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
め、周波数偏差に対する発電機の出力調整の感度係数を
該発電機の周波数特性係数とし、この発電機の周波数特
性係数にその発電機の定格出力に応じた重みを加味し
て、電力系統に属する複数の発電機からなる発電機群の
周波数特性係数を求め、その発電機群の周波数特性係数
に基づいて電力系統の需給不平衡量に対する周波数特性
を推定することを特徴とする。
【0012】すなわち、基本的に周波数偏差に対する発
電機の出力調整の感度特性は、発電機の周波数特性に相
当するから、発電機の出力調整の感度係数をその発電機
の周波数特性係数とする。そして、単純には、電力系統
に属する複数の発電機の周波数特性係数を加算すること
により、その複数の発電機からなる発電機群の周波数特
性係数を求めることができる。しかし、発電機の定格出
力に差があれば実際の出力調整量が異なるので、周波数
特性に及ぼす寄与率も異なる。そこで、発電機の周波数
特性係数にその発電機の定格出力に応じた重みを加味し
て、電力系統に属する複数の発電機からなる発電機群の
周波数特性係数を求めることにより、適切に発電機群の
周波数特性係数を求めることができる。
【0013】この場合、例えば、発電機の周波数特性係
数と定格出力を乗算した値を出力調整可能な全ての発電
機について合計し、この合計値を発電機群の総出力量で
除算して、発電機群の周波数特性係数を求めることがで
きる。
【0014】なお、このようにして推定した発電機群の
周波数特性係数に負荷全体の周波数特性係数を加算する
ことにより、電力系統全体の周波数特性係数を求める。
この電力系統全体の周波数特性係数は、需給不平衡量と
周波数偏差を関係づける係数である。
【0015】また、上記において、発電機の周波数特性
係数は、発電機に対応して設けられる調速機の調定率に
基づいて求めることができる。また、発電機の周波数特
性係数は、予備力を含めて出力調整の余裕を有する発電
機について求めることが好ましい。特に、発電機の運用
状態に基づいて、全ての発電機が出力調整の余裕を有す
る第1の状態と、一部の発電機が出力調整の制限を受け
る第2の状態と、一部の発電機が出力調整の限界に達し
残りの発電機が予備力の範囲で出力調整の余裕を有する
第3の状態と、全ての発電機が予備力を含めて出力調整
の限界に達する第4の状態とに分け、その4つの状態に
対応させて需給不平衡量を4つの領域に区分し、各領域
ごとに発電機群の周波数特性係数を求めることが好まし
い。これによれば、発電機の負荷制限を考慮し、実際の
運用状態に応じた適切な電力系統の周波数特性を推定す
ることができる。
【0016】つまり、具体的には、オンライン観測値で
ある発電機の出力によって発電機の並列又は解列の状態
および運転状態についてデータを収集し、さらに各発電
機の運転方法を把握する。ここで、運転方法とは、系統
全体の需給状態を監視する指令所より要求される発電出
力に相当する負荷設定値、発電機の負荷制限値等をい
う。発電機の負荷制限値については、データベースから
把握される調速機のリミッタに関するフリー運転範囲や
リミット運転範囲である。これらの発電機の出力や運転
方法から、各発電機の出力調整が可能な範囲を把握し、
これを集約して需給不平衡領域を出力調整可能な発電機
が同一集合となる区間に分割する。そして、分割された
需給不平衡領域ごとに、出力調整可能な発電機に注目
し、発電機群の周波数特性を推定し、さらに周知の別手
段で推定した負荷の周波数特性を加えて系統全体の周波
数特性を求め、一定の需給不平衡領域内の電力系統の周
波数特性を推定する。
【0017】なお、調速機に設定されている発電機の負
荷設定値や負荷制限値は季節、一日の中の時間によって
変動することが知られており、これに基づいて季節や時
間別に負荷設定値や負荷制限値を想定して、記憶手段に
格納しておき、季節や時間を考慮して電力系統の周波数
特性を推定することもできる。
【0018】このようにして、系統に並列される発電機
の構成および状態に随時適応した演算によって、発電機
全体、すなわち供給側の周波数特性を推定することで、
より正確な系統の周波数特性の把握が可能になる。発電
機構成の変化に対しても、周波数の観測を待つことな
く、直ちに対応することができるので、周波数安定化装
置を始め、周波数特性を用いる様々な運用上の制御の精
度を上げることが可能となるとともに、運用操作に限ら
ず、電力系統の計画や復旧操作に適応して、精度および
信頼度の高い計画や復旧操作を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて詳細に説明する。 (第1の実施形態)本発明を電力系統の需給バランスに
対する周波数特性を推定する装置に適用した実施の形態
の全体構成を図1に示す。図において、電力系統10
は、複数の発電機11の出力端に接続された母線12を
備えて構成されている。発電機11は、与えられる指令
に応じて自律的に発電機出力を調整する制御系13等を
備えて構成されている。これらの制御系13は、例え
ば、電力系統10の定格周波数と実際の周波数との偏差
を低減すべく、発電機11に設けられた調速機によって
自律的に速度調整を行っている。また、図示していない
コンピュータにより、各発電機12の出力量14、およ
び各制御系13における状態量15をオンラインで周期
的に観測し、発電機観測データベース16に蓄積する。
各制御系の状態量15は、本実施の形態では、例えば、
発電機ガバナにおける負荷設定値や負荷制限値、つまり
発電機の出力設定値や出力制限値をいう。
【0020】また、複数の発電機12および複数の制御
系13の状態量のうち、系統の運用によって変化しない
設定値については、発電機整定データベース17内に保
存しておく。本実施の形態では、発電機ごとの調速機
(ガバナ)の種別、ガバナ調定率を保存する。一方、負
荷については、負荷整定データベース18に、従来の統
計的手法などによって作成された負荷の周波数特性が保
存されている。
【0021】本発明の特徴に係る系統周波数特性推定手
段19はコンピュータを用いて構成されており、発電機
観測データベース16、発電機整定データベース17、
及び負荷整定データベース18から必要なデータを取り
込み、次に述べる手順によって電力系統全体の周波数特
性の推定を実行する。まず、発電機観測データベース1
6と発電機整定データベース17から、電力系統の周波
数特性を支配する主要素の発電機について、その周波数
特性を推定する。次いで、推定された発電機の周波数特
性と、負荷整定データベース18に格納されている負荷
の周波数特性とから、電力系統全体の周波数特性を推定
する。
【0022】図2に、系統周波数特性推定手段19にお
ける処理手順の概要を示し、これに基づいて周波数特性
の推定手順の詳細を説明する。まず、電力系統の周波数
特性とは、需給不平衡に対する周波数特性をいい、基本
的に、数1に示すように需給不平衡量ΔPと周波数偏差
Δfの比例関係をいう。そして、周波数特性の推定と
は、実質的に数1の比例係数kS(以下、周波数特性係
数という。)を推定することに相当する。この周波数特
性係数kSは、数2に示すように、発電機に依存する周
波数特性係数kGと負荷に依存する周波数特性係数kL
を合成したものとして考えることができる。
【0023】
【数1】 ΔP=kS・Δf (数1)
【0024】
【数2】 kS=kG+kL (数2) 系統周波数特性推定手段19では、これらのkGとkL
を分離して推定算出する。まず、図2に示すように、系
統並列発電機認識手段21において、発電機観測データ
ベース16から各発電機の出力を取り込み、その出力に
基づいて各発電機の並列および解列を識別する。つま
り、有効な発電機出力を維持している発電機は系統に並
列されており、有効な出力がない発電機は系統から解列
されていると判断する。次に、並列発電機であると判断
された複数の発電機について、発電機周波数特性推定手
段22にて発電機の有効出力ならびに発電機整定データ
ベース17に格納されている整定データに基づき、複数
の並列発電機からなる発電機群の周波数特性係数kG
推定演算する。そして、系統周波数特性推定手段23に
おいて、発電機群の周波数特性係数kGに、負荷整定デ
ータベース18に格納されている負荷の周波数特性係数
Lを加味して修正し、系統全体の周波数特性係数kS
推定値を求める。
【0025】ここで、本発明の特徴に係る発電機周波数
特性推定手段22の演算内容について、更に詳細に説明
する。一般に、需給不平衡に対する電力系統の周波数特
性は、おおよそ図3の折線31に示す関係にある。つま
り、需要に対して供給が過剰な状態、すなわち発電出力
が過剰なときは周波数が上昇し、逆に需要が過剰な場
合、すなわち発電出力が不足するときは周波数が低下す
る関係にある。
【0026】一般に、電力系統の周波数特性は、発電機
の運用状態に大きく依存し、図3の折線31に示すよう
に変化し、需給不平衡に対応させて幾つかの領域(図3
の例では4つの領域)に分割して考えることができる。
つまり、N(N=1,2,…,N)台の発電機Nのそれ
ぞれの出力調整能力は、基本的に定格出力PONを限界と
するから、定格出力PONに対して実際の出力PGNがどの
程度の余裕を持っているかに依存する。ところが、系統
を構成する発電機群の中には、ロードリミット運転が設
定された発電機や、ガバナーフリー運転が設定された発
電機が存在するため、単純に定格出力PONを限界とした
運用にはならない。そのため、系統全体の周波数特性
は、図3のように需給不平衡領域に分けた折線31の特
性になるのである。
【0027】さて、発電機の出力PGの調整は、基本的
に周波数偏差Δfに対して比例制御され、調速機による
出力調整が機能している状態においては、発電機Nの出
力PGNは概ね数3で表すことができる。すなわち、発電
機Nに要求される負荷設定値LDN[パーセントユニッ
トp.u.]に応じた出力で運転されている状態で、需
給不平衡が発生すると、それによる周波数偏差を吸収す
るための出力調整がなされる。その出力調整量は、周波
数偏差Δfに周波数制御の感度係数kGNを乗算して得ら
れる。そして、一般に、負荷設定値LDNおよび周波数
偏差Δfはパーセントユニット[p.u.]で表される
から、数3に示すように、それらに定格出力PONを乗ず
ることにより、発電機Nの実際の出力PGNに相当すると
考えられる。
【0028】
【数3】 PGN≒PON(LDN−kGN・Δf) (数3) そこで、調速機による出力調整を数3として捉えた上
で、各需給不平衡領域について発電機の運転状態を説明
する。図4に、需給不平衡領域32,33,34,35
に対応する発電機群の運転状態をそれぞれ状態A,B,
C,Dと設定する。需給不平衡領域32は、需要に対し
て発電群の出力が過剰な状態であり、これを運転状態A
とする。つまり、全ての発電機が定格出力以下で運転さ
れており、出力調整に余裕があり、数3に基づいて自由
に出力を調整(出力抑制)可能な領域である。
【0029】需給不平衡領域33は、需要に対して発電
群の出力が過剰な状態ではあるが、一部の発電機が出力
調整の制限状態にあって実質的に出力調整を行わない状
況にあり、これを運転状態Bとする。例えば、発電機に
よっては、周波数の変化の程度に応じて出力調整を制限
するロードリミット運転の設定がされることがあり、こ
の場合は周波数の変化が予め定めた一定量の不感帯を超
えないと、出力調整が働かないという状況である。ただ
し、残りの発電機は数3に基づいて出力調整の余裕があ
る状態である。
【0030】需給不平衡領域34は、需要が過剰で発電
機群の出力が不足しており、一部の発電機が定格出力基
準では出力調整の限界に達する一方で、一部のガバナフ
リー運転の発電機などが有する予備力により周波数を維
持するように調整されている状態であり、これを運転状
態Cとする。例えば、ガバナフリー運転の発電機は、負
荷設定値LDNで指定されている要求出力以上に発電機
出力を増加させて、周波数の維持を図るように運転可能
な状態にある。ただし、ロードリミット運転されている
発電機、もしくは多くのガスタービン発電機、コンバイ
ンドサイクル発電機等のように、発電機出力に予備力を
持たない運転をする発電機は、設定された値以上には出
力しない。
【0031】需給不平衡領域35は、全ての発電機が予
備の発電機出力も使いきって出力限界になっている状態
であり、これを運転状態Dとする。この場合、発電機に
よる周波数の維持作用はなくなり、負荷の周波数特性の
みに依存して周波数が変動することになる。
【0032】ここで、各状態A〜Dの境界となる需給不
平衡状条件を検討する。需給不平衡領域32なる状態A
と需給不平衡領域33なる状態Bの境界36は、ロード
リミット運転など周波数変化に不感帯を持つ発電機の運
用状態に依存して決定される。この境界となる需給不平
衡量を境界A/Bとする。また、需給不平衡領域33な
る状態Bと需給不平衡領域34なる状態Cの境界は、需
給平衡点になり、このときの周波数偏差はゼロになる。
さらに、需給不平衡領域34なる状態Cと需給不平衡領
域35なる状態Dの境界37は、ガバナフリー運転など
発電機出力に予備力を持つ運転をする発電機の運用状態
に依存して決定される。この境界となる需給不平衡量を
境界C/Dとする。
【0033】さて、発電機周波数特性推定手段22で
は、以上の4つの需給不平衡状態に分けて、各需給不平
衡状態における発電機群全体の周波数特性、およびそれ
ら需給不平衡状態の境界を推定する。発電機周波数特性
推定手段22の詳細な処理手順を図5に示し、これに基
づいて以下に説明する。
【0034】まず、各発電機周波数特性算出手段401
にて、出力が自由に調整可能な状態Aを想定して、各発
電機の周波数特性を算出する。発電機Nの周波数変動に
対する出力調整能力、すなわち周波数特性係数kGNは、
発電機Nの調速機の制御感度である調定率δNから換算
して推定する。例えば、設計値として、調定率δNが発
電機すべり[p.u.]と定格出力PONに対するパーセ
ント表示の出力調整分の間の感度で与えれる場合には、
数4によって、kGN[p.u./Hz]に換算する。な
お、数4でfOは定格周波数を表す。また、調定率δ
Nは、運用によって変化しない設計値であるとし、発電
機整定データベース17に事前に保存しているものとす
る。
【0035】
【数4】 kGN=100/(fO・δN) (数4) 各発電機周波数特性算出手段401で算出した個々の発
電機Nの周波数特性係数kGNをもとに、発電機群の周波
数特性、すなわち、状態Aにおける周波数特性の推定処
理を行う。ここで、個々の発電機Nの系統全体に対する
周波数調整能力は、個々の定格出力値PONに対する出力
調整能力である周波数特性係数kGNではなく、系統全体
の発電出力に対する出力調整能力で評価する必要があ
る。したがって、各発電機定格出力獲得手段402にお
いて、個々の発電機のkGNを定格出力値PONで換算する
処理を行う。個々の発電機についての定格出力値P
ONは、発電機整定データベース17から獲得する。
【0036】状態A周波数特性推定手段403は、各発
電機周波数特性算出手段401および各発電機定格出力
獲得手段402の結果に基づいて、発電機群の周波数特
性の合成を、数5に基づいて行う。
【0037】
【数5】
【0038】すなわち、数5に示すように、発電機群N
=1〜Nについて、周波数特性係数kGNを定格出力値P
ONでMWベースに換算して合計し、これを発電機の実際
の出力PGNの合計値で除算して、すなわち系統容量に対
する比率を計算して、発電機群の周波数特性係数kG
求める。つまり、全ての発電機が出力調整している状態
における周波数特性を合成したものであり、図3で需給
不平衡領域32に示される状態Aの需給不平衡状態にお
ける発電機群の周波数特性を示す感度係数である。以
後、状態Aにおける発電機群の周波数特性係数をkG
と表記し、また状態Aにおける発電機集合をSAと表記
し、数6によりkGAを演算する。なお、発電機集合SA
は並列発電機の全集合に対応する。
【0039】
【数6】
【0040】次に、状態Bの需給不平衡状態に対する処
理を、状態B出力調整機判定手段404、状態B周波数
特性推定手段405、境界A/B推定手段406にて行
う。まず、状態B出力調整機判定手段404は、状態B
において出力調整を行っている発電機を認識する。その
ために、オンラインで観測される負荷設定値LDNおよ
び負荷制限値を、発電機観測データベース16より入力
し、リミット運転の有無および運転制限率を獲得する。
ここで、リミット運転とは、調速機のロードリミット運
転など、周波数変化に対する出力調整において一定量の
不感帯が設定されている運転モードを意味する。また、
運転制限率は、不感帯の制限幅とし、発電機Nの運転制
限率をPLMNで表すことにする。単位は自己の定格出力
ONに対するp.u.値になっているとする。ロードリ
ミット運転もしくは出力制御の不感帯を持たない発電機
については、PLMN=0として扱うことにより対応でき
る。このようにして、状態B出力調整機判定手段404
における各発電機についてのリミット運転に対する判断
結果から、全発電機の集合をもとに、リミット運転発電
機を除外した発電機の集合を、状態Bにおいて出力調整
を行う発電機の集合として発電機集合SBと設定する。
【0041】状態B周波数特性推定手段405では、状
態B出力調整機判定手段404で獲得した発電機集合S
Bによる周波数特性係数kGBを、数7により求める。こ
れによって算出されるkGBは、図3で需給不平衡領域
33に示される状態Bの需給不平衡状態における発電機
群の周波数特性を示す感度係数である。
【0042】
【数7】
【0043】次に、境界A/B推定手段406にて、境
界A/Bに対応する需給不平衡量PLMを数8により求め
る。
【0044】
【数8】
【0045】数8の意味するところは、各発電機Nの運
転制限率PLMNは自己の定格出力に対する比率であるの
で、MWベースに換算し、全発電機の出力の総和に対す
る比率を持って、系統全体に対する運転制限率とするこ
とにある。
【0046】一方、状態Cの需給不平衡状態に対する処
理は、状態C出力調整機判定手段407、状態C周波数
特性推定手段408により行う。まず、状態C出力調整
機判定手段407にて、状態Cにおいて出力調整を行っ
ている発電機を認識する。つまり、オンラインで観測さ
れる負荷設定値LDNおよび負荷制限値PLMNを、発電機
観測データベース16より入力し、フリー運転の有無お
よび運転余裕率を獲得する。ここで、フリー運転とは、
調速機のガバナフリー運転など、周波数変化に対する出
力調整において一定量の予備力が設定されている運転モ
ードを意味する。また、運転余裕率とは予備力の出力幅
とし、発電機Nの運転余裕率をPGFNで表すことにす
る。単位は自己の定格出力PONに対するp.u.値にな
っているものとする。ガバナフリー運転を行わない発電
機、もしくは、出力調整において予備力を持たない発電
機については、PGFN=0として扱うことにより対応で
きる。
【0047】まず、状態C出力調整機判定手段407に
おける各発電機についてのフリー運転に関する判断結果
から、フリー運転発電機の集合を、状態Cにおいて出力
調整を行うことができる発電機の集合として、発電機集
合SCと設定する。次に、状態C周波数特性推定手段4
08は、発電機集合SCについての周波数特性係数kG
を、数9により求める。これによって算出されるkG
は、図3で需給不平衡領域34に示される状態Cの需給
不平衡状態における発電機群の周波数特性を示す感度係
数である。
【0048】
【数9】
【0049】ところで、需給不平衡領域33である状態
Bと需給不平衡領域34である状態Cの境界は需給平衡
点になるから、この需給不平衡状態を推定する手段は必
要ない。そこで、次の処理として、境界C/D推定手段
409にて、境界C/Dに対応する需給不平衡量PGF
数10によって算出する。これは、境界A/B推定手段
406と同様の処理である。
【0050】
【数10】
【0051】各発電機の運転制限率PLMNは自己の定格
出力PONに対する比率であるので、MWベースに換算し
た上で全発電機出力の総和に対する比率をもって系統全
体の運転制限率とする。
【0052】つぎに、状態D周波数特性推定手段410
において、図3で需給不平衡領域35に示される状態D
の需給不平衡状態における発電機群の周波数特性を示す
感度係数kGDを推定する。この場合、周波数の変動に
対して出力制御を行う発電機を想定できないので、kG
D=0とする。
【0053】以上の処理が図2の発電機周波数特性推定
手段22における演算処理である。これにより、図3の
折線31のような、需給不平衡を4つに分割した周波数
特性の発電機主因成分が得られる。
【0054】そして、発電機周波数特性推定手段22で
求めた発電機群の周波数特性に対して、図2の系統周波
数特性推定手段23において、負荷の周波数特性係数k
L分の修正を行う。つまり、発電機周波数特性推定手段
22にて求めたkGA、kGB、kGC、kGDにそれぞれ
Lを加算して、状態A、状態B、状態C,状態Dにお
ける系統全体の周波数特性係数kSA、kSB、kSC、
SDを求める。
【0055】以上の処理をもって、系統周波数特性推定
手段19の処理は完了し、これにより図3に示した需給
不平衡を4つに分割した折線31の系統全体の周波数特
性を推定することが可能となる。これにより、第1の実
施形態の周波数特性推定装置によれば、電力系統の状
態、特に発電機の運転状況に適応して周波数特性の変化
を把握することが可能になる。その結果、電力系統に対
する運用または制御において、精度もしくは信頼性を向
上させることを期待できる。
【0056】第1の実施形態では、周波数特性を推定し
て出力するだけ周波数特性推定装置の例を示したが、本
発明はこれに限らず周波数特性を用いる制御系に適応す
ることも可能であり、以下に本発明の周波数特性推定装
置を応用した制御装置についての実施の形態を説明す
る。
【0057】(第2の実施形態)図6に、本発明の周波
数特性推定装置を電力系統の周波数安定化装置に適用し
た実施の形態を示す。周波数安定化装置は、例えば、電
力系統の一部の部分系統が分離された際に、残された電
力系統の周波数の安定化を目的に、緊急的に電力系統内
の需給バランスの制御を行うものである。同図におい
て、図1と同一の符号は同一の機能構成を有するものと
して説明を省略する。図1と異なる点は、電力系統52
は連系線51を介して接続された部分系統を有するこ
と、電力系統52の系統周波数を観測する周波数観測装
置53と需給不平衡解消量算出手段54が設置されてい
ること等である。そして、例えば、連系線51における
系統分離によって、電力系統52から部分系統が分離さ
れた際に、電力系統52の周波数の維持を行う。
【0058】まず、周波数観測装置53は電力系統52
の周波数を観測し、そのデータを需給不平衡解消量算出
手段54に入力する。需給不平衡解消量算出手段54で
は、周波数観測装置53の観測結果より、定格周波数に
対する周波数偏差を求める。この周波数偏差が許容範囲
内に入らない場合に、需給バランスを適切に制御して周
波数の安定化を行う。
【0059】すなわち、需給不平衡解消量算出手段54
は、周波数特性推定装置19により推定された電力系統
52の周波数特性55を入力し、これを用いて周波数偏
差に対応する需給不平衡量を推定する。つまり、図7に
示すように、周波数特性推定装置19で推定された推定
周波数特性61に基づいて、観測された周波数偏差62
に対応する需給不平衡量63が推定される。その推定周
波数特性61は系統容量ベース[p.u.単位]で計算
されているので、需給不平衡量63をMW単位にするに
は、系統容量のMW表記の値を乗算して換算すればよ
い。
【0060】ここで、例えば、需給不平衡が需要過剰で
あった場合には、電力系統52内の負荷56に対して緊
急的な遮断指令(負荷制限指令)57を出力して、需給
不平衡量63を低減するように制御する。逆に、需給不
平衡が供給過剰であった場合には、電力系統52内の発
電機11に対して、緊急的な遮断指令(電源制限指令)
58を出力して、需給不平衡量63を解消するように制
御する。
【0061】このような周波数安定化装置を電力系統に
設置することで、発電機の運用状態に適応して、周波数
安定化に必要な電源制限量および負荷制限量の算出が可
能となり、周波数の維持が確実になるだけでなく、過剰
な制御もしくは不足な制御による系統の維持の面でも信
頼性を向上する。特に、分離系統の周波数安定化に効果
が期待できる。
【0062】例えば、電源が集中する地域において、結
果的に分離された電力系統52内に発電機が10機程度
含まれるなるような電力系統を周波数安定化制御の対象
とすることを想定した場合、原子力発電所やコンバイン
ドサイクル発電所など従来の火力発電所と異なる性能を
持つ発電機が、その分離された電力系統52内に2〜3
機存在するだけで、分離された系統全体に対して与える
影響が大きくなり、分離前後で周波数特性が大きく変化
することになる。このような場合に、周波数特性の把握
を誤ると、周波数安定化のための制御量の算出が正しく
行われない恐れがある。また、同様の場合に、周波数安
定化のため4〜5台もしくはそれ以上の台数の発電機に
対して制御を実施することも考えられる。そうした場
合、分離された電力系統52全体に対する発電機構成お
よび運用状態の変化が相対的に大きくなるため、制御前
後では周波数特性が大きく変化することになるから、制
御が多段的に追加される場合、周波数特性の把握をする
必要がある。
【0063】したがって、第2の実施形態で示したよう
な、周波数特性を推定する機能を備えた周波数安定化装
置は、系統分離制御における周波数安定化において正確
な制御を実現する効果が期待できる。ただし、本実施形
態の周波数安定化装置は、系統分離運用の場合だけを対
象とするものでなく、また系統の規模に特化するもので
もなく、様々な電力系統の運用に幅広く適用することが
可能である。
【0064】(第3の実施の形態)図8に、本発明の周
波数特性推定装置を電力系統の発電機計画ガイダンスシ
ステムに適用した実施の形態を示す。発電機計画ガイダ
ンスシステムは、例えば、複数の発電機についての起動
停止および運転方法の計画を作成する場合において、計
画された発電機構成を備えた電力系統の周波数特性の推
定を行い、その推定結果を計画者に提示し、発電機計画
の支援をする機能を備えたものである。
【0065】図8に示すように、ガイダンスシステム装
置701は、発電機構成に関する立案計画についての計
画者702の入力操作と、その入力に基づき構成される
計画電力系統の周波数特性についての推定結果を、計画
者702に対して出力する装置構成となっている。ま
ず、ガイダンスシステム装置701には、計画者702
によって作成された発電機構成に関する複数の立案計画
M(M=1,2,…,M)703が記憶されている。個
々の立案計画Mの内容には、計画電力系統704と計画
電力系統704に設ける複数の発電機705が存在す
る。複数の発電機705の個々の発電機の起動停止およ
び運転方法の計画を計画者702の立案作業の対象とす
る。
【0066】まず、各発電機705の電力系統704へ
の解列又は並列状態と出力の状態に注目し、図1で説明
した発電機観測データベース16に相当する発電機想定
データベース706を作成する。また、複数の発電機7
05およびそれら発電機の制御系に関する運用に依存し
ない設定値を、図1で説明した発電機整定データベース
17に相当する発電機整定データベース707に保管す
る。また、負荷についても、図1で説明した負荷整定デ
ータベース18と同様に、負荷の周波数特性を負荷整定
データベース708に保存する。
【0067】そして、系統周波数特性推定手段709に
おいて、図1で説明した系統周波数特性推定手段19と
同様に、発電機想定データベース706と発電機整定デ
ータベース707のデータに基づいて発電機群の周波数
特性の推定をおこなう。そして、負荷整定データベース
708に記憶されている負荷の周波数特性を加味して修
正し、電力系統全体の周波数特性を推定する。推定演算
の内容は、図2で説明した系統周波数特性推定手段19
と同様である。
【0068】次に、系統周波数特性表示手段710にお
いて、系統周波数特性推定手段708によって作成され
た推定周波数特性の概要を計画者702に提示する。こ
こで、掲示する内容としては、図3に示した需給不平衡
領域32および需給不平衡領域33における周波数特性
係数や、状態Cと状態Dの境界37にかかわる計画電力
系統が持つ瞬動予備力などの出力予備力などである。ま
た、周波数特性の推定値について、その値と参考となる
運用上の指標値を提示し、計画者702の立案計画の変
更、調整の参考として提供する。
【0069】これに基づいて、計画者702は発電機構
成立案手段711にアクセスし、既存の立案計画もしく
は新規の立案計画について、個々の発電機の起動停止お
よび運転方法の変更又は新規な立案計画を入力する。こ
の発電機構成立案手段711によって更新された立案計
画の内容に基づいて、系統周波数特性推定手段709は
直ちに各立案計画に係る計画電力系統の周波数特性を推
定し、その結果を系統周波数特性表示手段710に反映
する。
【0070】このように構成される電力系統の発電機計
画ガイダンスシステムによれば、計画者は、計画電力系
統の発電機構成および個々の発電機の運転方法におい
て、その周波数特性が妥当であるか、容易に調査して確
認することができる。また、同時に、一連の推定演算の
演算量は少量であるため、新規立案および計画修正の内
容についてインタラクティブな操作が可能であるから、
計画者の考察を補助できる効果を持つ。
【0071】(第4の実施の形態)図9に、本発明の周
波数特性推定装置を、電力系統の事故時の復旧操作にお
けるガイダンスシステムに適用した例を示す。つまり、
電力系統に復旧操作が必要な事故が発生した場合を想定
し、電力系統を複数の単位系統に分けて、その単位系統
単位で再並列するか、又は複数の発電機の起動停止およ
び運転方法などを変更するような復旧計画立案におい
て、周波数特性の推定を行った上で、周波数維持に必要
な需給不平衡の解消量の条件を提示するようにしたもの
である。
【0072】図9において、ガイダンスシステム装置8
01は、復旧操作の立案計画についての計画者802の
入力操作と、その入力に基づいた復旧操作後の仮想系統
の周波数特性についての推定結果を、計画者に対して出
力するようになっている。
【0073】ガイダンスシステム装置801は、復旧対
象の想定ケースの系統状態、もしくは実観測結果に基づ
いて、別手段により推定された系統状態が想定初期状態
としての想定系統状態803が記憶手段に記憶されてい
る。想定系統状態803には、仮想電力系統804と仮
想電力系統内の複数の発電機805および複数の負荷8
06、さらに本系統804から分離している単位電力系
統807が存在するものとする。
【0074】まず、各発電機の解列、並列の状態、およ
び出力状態について注目して、図1の発電機観測データ
ベース16に相当する発電機想定データベース808を
作成する。また、複数の発電機805およびそれら発電
機の制御系に関する運用に依存しない設定値について、
図1の発電機整定データベース17に相当する発電機整
定データベース809に保管する。また、負荷について
も、図1の負荷整定データベース18と同様に、負荷の
周波数特性を負荷整定データベース810に保存する。
【0075】そして、系統周波数特性推定手段811に
おいて、図1の系統周波数特性推定手段19と同様に、
まず、発電機想定データベース808と発電機整定デー
タベース809から発電機群についての周波数特性の推
定をおこなう。そして、負荷整定データベース810に
格納されている負荷の周波数特性を加味して修正し、電
力系統全体の周波数特性を推定する。推定の方法は、図
2で説明した系統周波数特性推定手段19のものと同様
の方法である。
【0076】次に、系統周波数特性表示手段812にお
いて、系統周波数特性推定手段811によって作成され
た推定周波数特性の概要、さらには周波数検出手段81
3によって観測もしくは想定される周波数と推定周波数
特性から推定される需給バランス状態を計画者802に
提示する。掲示する推定周波数特性の概要としては、第
3の実施形態で説明した例と同様である。また、需給バ
ランス状態に関する掲示の内容としては、図7と同様の
方法に従って算出される需給バランスである。
【0077】計画者802は、系統周波数特性表示手段
812に提示された周波数特性と需給バランスを考慮し
て、復旧操作の計画立案を行う。つまり、計画者802
は、復旧操作入力手段814にアクセスして、発電機の
出力調整および並列もしくは解列などの発電機に関する
指令815、負荷の遮断または再投入など負荷に関する
指令816、単位電力系統の再並列など、連系線818
の遮断器に対する指令817などを入力する。
【0078】そして、復旧操作入力手段814による入
力内容を想定系統状態803上で仮想的に模擬し、その
更新された想定系統状態について、直ちに系統周波数推
定演算を行って、その推定結果を出力する構成とする点
は、第3の実施形態と同様である。
【0079】このような復旧操作のガイダンスシステム
によれば、立案した復旧操作を実施した後の系統状態に
ついて、周波数の維持の可否について、容易に調査する
ことができる。また、系統の出力予備力などの周波数特
性が妥当であるかも調査できる。同時に、一連の推定演
算の演算量は少量であるため、復旧操作の立案および修
正についてインタラクティブな操作が可能であるから、
計画者の考察を補助できる効果を持つ。
【0080】以上の実施の形態において、発電機の新設
などがあれば、オフラインデータベースの設計値や設定
値の追加を行うことにより、その後の通常の運用では、
整定などの一切のメンテナンスの必要がなく、作業の軽
減が期待できる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力系統の運用状態に応じて電力系統の周波数特性を推
定することができるから、系統の現状に適応した周波数
特性を把握することができ、これにより周波数安定化制
御等の制御の精度および信頼性を向上することができ
る。
【0082】また、電力系統の運用、復旧等の計画を支
援するシステムの精度および信頼性を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る周波数特性推定装
置の構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る周波数特性推定装
置の処理手順の概要図である。
【図3】電力系統の周波数特性を説明する線図である。
【図4】需給不平衡領域の分割領域に対応する発電機の
運転状態を説明する図である。
【図5】発電機周波数特性推定手段の処理手順を示す図
である。
【図6】本発明の周波数特性推定装置を適用してなる周
波数安定化装置の構成図である。
【図7】本発明に係る周波数特性推定結果を用いた周波
数安定化制御の説明図である。
【図8】本発明の周波数特性推定装置を適用してなる発
電機計画のガイダンスシステムの構成図である。
【図9】本発明の周波数特性推定装置を適用してなる復
旧操作計画のガイダンスシステムの構成図である。
【符号の説明】
10 電力系統 11 発電機 12 母線 13 制御系 16 発電機観測データベース 17 発電機整定データベース 18 負荷整定データベース 19 系統周波数特性推定手段

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数偏差に対する発電機の出力調整の
    感度係数を該発電機の周波数特性係数とし、前記発電機
    の周波数特性係数に該発電機の定格出力に応じた重みを
    加味して、電力系統に属する複数の発電機からなる発電
    機群の周波数特性係数を求め、該発電機群の周波数特性
    係数に基づいて前記電力系統の需給不平衡量に対する周
    波数特性を推定することを特徴とする電力系統の周波数
    特性推定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電力系統の周波数特性
    推定方法において、前記発電機群の周波数特性係数を求
    めるにあたり、前記発電機の周波数特性係数と定格出力
    を乗算した値を出力調整可能な全ての前記発電機につい
    て合計し、この合計値を前記発電機群の総出力量で除算
    して、前記発電機群の周波数特性係数を求めることを特
    徴とする電力系統の周波数特性推定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電力系統の周波
    数特性推定方法において、前記発電機の周波数特性係数
    は、予備力を含めて出力調整の余裕を有する前記発電機
    について求めることを特徴とする電力系統の周波数特性
    推定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の電力系統の周波
    数特性推定方法において、前記発電機の運用状態に基づ
    いて、全ての前記発電機が出力調整の余裕を有する第1
    の状態と、一部の前記発電機が出力調整の制限を受ける
    第2の状態と、一部の前記発電機が出力調整の限界に達
    し残りの前記発電機が予備力の範囲で出力調整の余裕を
    有する第3の状態と、全ての前記発電機が予備力を含め
    て出力調整の限界に達する第4の状態とに分け、その4
    つの状態に対応させて需給不平衡量を4つの領域に区分
    し、各領域ごとに前記発電機群の周波数特性係数を求め
    ることを特徴とする電力系統の周波数特性推定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の電力
    系統の周波数特性推定方法において、前記発電機の周波
    数特性係数は、前記発電機に対応して設けられる調速機
    の調定率に基づいて求めることを特徴とする電力系統の
    周波数特性推定方法。
  6. 【請求項6】 演算手段と、記憶手段と、これらを制御
    する手段とを有してなるコンピュータを備え、複数の発
    電機からなる発電機群を備えた電力系統の需給不平衡量
    に対する周波数特性を前記コンピュータにより推定する
    周波数特性推定装置において、 前記記憶手段は、前記各発電機に係る状態量データと、
    各発電機に対応して設けられている調速機に係る設定デ
    ータ及び制御データとを記憶してなり、 前記演算手段は、前記記憶手段に記憶されているデータ
    を用いて、前記発電機の周波数偏差に対する出力調整の
    感度係数を周波数特性係数とし、前記発電機の周波数特
    性係数に該発電機の定格出力に応じた重みを加味して前
    記発電機群の周波数特性係数を求め、この発電機群の周
    波数特性係数に基づいて前記電力系統の周波数特性を推
    定することを特徴とする電力系統の周波数特性推定装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電力系統の周波数特性
    推定装置において、 前記感度係数は、前記調速機に設定されている調定率に
    基づいて求めることを特徴とする電力系統の周波数特性
    推定装置。
  8. 【請求項8】 演算手段と、記憶手段と、これらを制御
    する手段とを有してなるコンピュータを備え、複数の発
    電機からなる発電機群を備えた電力系統の需給不平衡量
    に対する周波数特性を前記コンピュータにより推定する
    周波数特性推定装置において、 前記記憶手段は、前記各発電機の定格出力と、各発電機
    に対応して設けられている調速機に設定されている調定
    率と負荷設定値と負荷制限条件とを記憶してなり、 前記演算手段は、前記記憶手段から各調速機の調定率を
    取り込み、その調定率に基づいて各発電機の周波数偏差
    に対する出力調整の感度係数を求め、その感度係数を各
    発電機の周波数特性係数とし、この各発電機の周波数特
    性係数と定格出力を乗じた値の合計値を求め、前記各発
    電機の負荷設定値に周波数偏差に対する各発電機の出力
    調整率を加算した値に前記定格出力を乗じて各発電機の
    出力を求め、各発電機の出力を合計して前記発電機群の
    総出力量を求め、この総出力量で前記周波数特性係数の
    合計値を除算して前記発電機群の周波数特性係数を求
    め、これに基づいて電力系統における周波数特性を推定
    することを特徴とする電力系統の周波数特性推定装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電力系統の周波数特性
    推定装置において、前記発電機の周波数特性係数は、予
    備力を含めて出力調整の余裕がある前記発電機について
    求めることを特徴とする電力系統の周波数特性推定装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の電力系統の周
    波数特性推定装置において、 前記演算手段は、発電機に係る負荷制限条件に基づい
    て、全ての前記発電機が出力調整の余裕を有する第1の
    状態と、一部の前記発電機が出力調整の制限を受ける第
    2の状態と、一部の前記発電機が出力調整の限界に達し
    かつ残りの前記発電機が予備力の範囲で出力調整の余裕
    を有する第3の状態と、全ての前記発電機が予備力を含
    めて出力調整の限界に達する第4の状態とに分け、この
    4つの状態に対応させて需給不平衡量を4つの領域に区
    分し、各領域ごとに前記発電機群の周波数特性係数を求
    めることを特徴とする電力系統の周波数特性推定装置。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至10のいずれかに記載の
    電力系統の周波数特性推定装置において、 前記演算手段は、前記電力系統を複数の単位電力系統に
    分け、その単位電力系統の系統分離を想定して電力系統
    の再構成パターンを複数設定し、その各再構成パターン
    について周波数特性を推定して前記記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする電力系統の周波数特性推定装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の周波数特性推定装
    置を備え、前記演算手段は、前記単位電力系統の系統分
    離が発生したとき、その系統分離後の再構成パターンに
    対応する推定周波数特性を前記記憶手段から読み出し、
    その推定周波数特性に基づいて需給不平衡量を算出し、
    これに基づいて電源遮断と負荷遮断を含む制御を行うこ
    とを特徴とする電力系統の周波数安定化装置。
  13. 【請求項13】 請求項6乃至10のいずれかに記載の
    電力系統の周波数特性推定装置を備え、前記演算手段
    は、前記発電機について起動停止および運転方法の計画
    を入力し、該計画に基づいて電力系統の瞬動予備力を含
    めた周波数特性の推定を行い、その推定結果を出力する
    ことにより系統計画時の経済負荷配分についてのガイダ
    ンスを行うことを特徴とするガイダンス装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のガイダンス装置に
    おいて、前記経済負荷配分についてのガイダンスは、前
    記推定周波数特性の推定結果から、瞬動予備力又は出力
    予備力、およびこれらの運用上の目標値に関する情報を
    出力提示することを特徴とするガイダンス装置。
  15. 【請求項15】 請求項6乃至10のいずれかに記載の
    電力系統の周波数特性推定装置を備え、前記演算装置
    は、前記電力系統の事故に対する復旧操作における電力
    系統の再構成および運用計画に係る電力系統について、
    発電機の瞬動予備力又は出力予備力を含めた周波数特性
    の推定を行い、その推定結果を出力することにより復旧
    操作の計画立案を支援することを特徴とするガイダンス
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載のガイダンス装置に
    おいて、前記復旧操作の計画立案を支援するガイダンス
    は、前記周波数特性の推定結果から、発電機の瞬動予備
    力又は出力予備力、およびこれらの値の目標値に関する
    情報、並びに周波数の保持に必要な需給不平衡の解消量
    についての情報を出力提示することを特徴とするガイダ
    ンス装置。
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