JPH11127163A - ウィンドウ制御方法 - Google Patents

ウィンドウ制御方法

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JPH11127163A
JPH11127163A JP28982597A JP28982597A JPH11127163A JP H11127163 A JPH11127163 A JP H11127163A JP 28982597 A JP28982597 A JP 28982597A JP 28982597 A JP28982597 A JP 28982597A JP H11127163 A JPH11127163 A JP H11127163A
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slow start
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JP28982597A
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English (en)
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Naoki Kiyoshima
直樹 清島
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Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
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Ultra High Speed Network and Computer Technology Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スループットを改善するとともに、通信メデ
ィアがシェアドメディアであっても従来の処理を踏襲す
る。 【解決手段】 エンドシステム1のウィンドウ制御プロ
トコル4において、フロー制御としてウィンドウ制御を
行う場合、送信バッファ容量,受信バッファ容量の空き
容量,および使用可能な最大帯域×遅延(RTT)のう
ち、いずれか最小のものを最大ウィンドウサイズとして
用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウィンドウ制御方
法に関し、特に通信資源を予約しうる通信メディアにお
いて、通信メディアで帯域、遅延などの確保した通信資
源に関わるパラメータに基づいて、TCPなどのフロー
制御にウィンドウ制御を行うプロトコルのウィンドウ制
御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のTCP(Transmission Control P
rotocol )における送信開始あるいは輻輳検出後のウィ
ンドウサイズは、スロースタートおよび輻輳回避と呼ば
れるアルゴリズムにより制御されている。スロースター
トでは、ウィンドウサイズを単位送信容量である1セグ
メントから開始し、セグメントを送信してその確認応答
信号(ACK)が返送されると1つのACKに対してウ
ィンドウサイズを1セグメント分増加する。
【0003】これにより、ウィンドウサイズの増加は指
数関数的になる。なお、1セグメント長は、ネットワー
ク形式に固有のMTU(Maximum Transfer Unit :最大
転送ユニット)のサイズに依存する。例えば、ATMで
はMTU=9180バイトがデフォルト値となってお
り、このサイズが1セグメント長として用いられる。
【0004】また、輻輳回避では、ACKが返送された
とき1つのACKに対してウィンドウをセグメントの1
/Nずつ増加する。なお、Nはウインドウあたりのセグ
メント数を示す。TCPでは、輻輳が検出されたとき、
ウィンドウを単一のセグメントサイズにしてスロースタ
ートにより輻輳が発生する前のウィンドウサイズの1/
2のサイズまで指数関数的にウィンドウを増加する。
【0005】したがって、それ以降は、輻輳回避によ
り、ウィンドウをセグメントサイズごとに緩やかに増加
させるものとなっていた。また、予め帯域を保証する通
信メディアの場合、最大の送信ウィンドウサイズ(最大
ウィンドウサイズ)は、送信バッファ容量と受信バッフ
ァの空き容量のうち小さいものが採用されるものとなっ
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウィンドウ制御方法では、予め帯域を保証す
る通信メディアの場合、最大の送信ウィンドウサイズを
送信バッファ容量と受信バッファの空き容量のうち小さ
いものを採用するため、確保した帯域と遅延の積がこれ
らより小さいとパケット紛失が発生し、その後、スロー
スタート、輻輳回避を繰り返して、スループットが低下
する問題点があった。また、TCPがスロースタートか
ら輻輳回避に切り替えるしきい値を、輻輳発生時、一律
に1/2に削減するため、保証された帯域を使いきれな
いという問題点があった。
【0007】また、TCPのウィンドウ制御を、帯域を
保証する通信メディアに特化した場合、シェアドメディ
アでは使用できないという問題が生じる。なお、シェア
ドメディアとは、イーサネットやFDDI(Fiber Dist
ributedData Interface)のように、複数のコネクショ
ン(TCPやUDP)が帯域を共有する伝送媒体のこと
であり、通信帯域は保証されない。本発明は、このよう
な課題を解決するためのものであり、スループットを改
善できるとともに、通信メディアがシェアドメディアで
あっても従来の処理を踏襲できるウィンドウ制御方法を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による請求項1の発明は、通信資源を
予約しうる通信メディアに対するフロー制御として、ス
ロースタート処理および輻輳回避処理とからなるウィン
ドウ制御を実行する通信プロトコルにおいて、送信バッ
ファ容量,受信バッファの空き容量,および使用可能な
最大帯域とラウンドトリップタイムとの積のうち、いず
れか最小の値からなる第1のウィンドウサイズを最大ウ
ィンドウサイズとして用いるようにしたものである。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1のウィ
ンドウ制御方法において、通信メディアがATMでサー
ビスカテゴリがコンスタントビットレートの場合には、
スロースタートにより増加するウィンドウサイズが、送
信バッファ容量,受信バッファの空き容量,およびピー
クセルレートに基づき確保した使用可能な最大帯域とラ
ウンドトリップタイムとの積のうち、いずれか最小の値
からなる第2のウィンドウサイズとなった時点で、スロ
ースタート処理を終了し、スロースタート処理の終了後
は、パケット紛失が発生するまで、第2のウィンドウサ
イズを最大ウィンドウサイズとして用いるようにしたも
のである。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1のウィ
ンドウ制御方法において、通信メディアがATMでサー
ビスカテゴリがアベーラブルビットレートの場合には、
スロースタートにより増加するウィンドウサイズが、送
信バッファ容量,受信バッファの空き容量,およびミニ
マムセルレートに基づき確保した使用可能な最大帯域と
ラウンドトリップタイムとの積のうち、いずれか最小の
値からなる第3のウィンドウサイズとなった時点で、ス
ロースタート処理を終了するようにしたものである。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1のウィ
ンドウ制御方法において、通信メディアがATMで通信
資源を予約しうる通信メディアと相互接続して通信して
いる旨の通知に応じて、送信バッファ容量および受信バ
ッファの空き容量のうち、いずれか最小の値からなる第
4のウィンドウサイズを最大ウィンドウサイズとして用
いるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるウ
ィンドウ制御方法が適用される通信システムを示すブロ
ック図である。6はATM網を構成する中継ノードであ
り、資源予約プロトコル7、および資源予約プロトコル
7が予約した帯域の確保や通信品質の維持を行うパケッ
トクラシファイアおよびスケジューラ(Packet Classif
ier and Packet Scheduler)8から構成されている。
【0013】同図において、1は中継ノード6に接続さ
れたエンドシステムであり、上位のアプリケーション
2、資源予約プロトコル3、本発明が適用されるウィン
ドウ制御プロトコル4、および資源予約プロトコル3が
予約した帯域の確保や通信品質の維持を行うパケットク
ラシファイアおよびスケジューラ5から構成されてい
る。
【0014】以下、図1〜3を参照して、本発明の第1
の実施の形態について、従来のウィンドウ制御方法と比
較しながら説明する。ここでは、本発明のウィンドウ制
御方法として、送信バッファ容量,受信バッファの空き
容量,および使用可能な最大帯域×遅延のうち、いずれ
か小さいものを最大ウィンドウサイズとして用いるよう
にしたものである。
【0015】図2は、従来のウィンドウ制御方法による
ウィンドウサイズの推移を示す説明図であり、特に、最
大のウィンドウサイズを適用し、スロースタートと輻輳
回避アルゴリズムによるウィンドウ制御を行った場合の
ウィンドウサイズの推移を示している。同図において、
縦軸はウィンドウサイズ、横軸はデータ往復遅延時間を
示すラウンドトリップタイムRTT(Round Trip Time
)を示している。
【0016】また、9、10はパケット紛失の起きる時
刻T1,T2、11は送信バッファ容量と受信バッファ
の空き容量のうちいずれか小さいものを示すサイズA、
すなわちA=min(送信バッファ容量,受信バッファ
の空き容量)、12は使用可能な最大帯域と遅延(RT
T)の積で求められるサイズB、13はサイズBの1/
2すなわちB/2のサイズを示している。なお、以下の
説明では、サイズB<サイズAと仮定している。
【0017】一方、図3は、本発明の第1の実施の形態
によるウィンドウサイズの推移を示す説明図であり、特
に、最大のウィンドウサイズを適用し、従来と同様に、
スロースタートと輻輳回避アルゴリズムによるウィンド
ウ制御を行った場合のウィンドウサイズの推移を示して
いる。同図において、14は使用可能な最大帯域と遅延
(RTT)の積Bを示しており、前述の図1の12と対
応する。
【0018】まず、図1において、アプリケーション2
は、資源予約プロトコル3により通信資源を確保し、ウ
ィンドウ制御プロトコル4で情報転送を開始する。この
とき、ウィンドウ制御プロトコル4には、資源予約プロ
トコル3から使用可能な最大帯域が通知される。
【0019】ここで、図2の従来方法では、送信バッフ
ァ容量と受信バッファの空き容量のいずれか小さいも
の、すなわちサイズAを最大ウィンドウサイズとして用
いてウィンドウ制御するものとなっている。したがっ
て、スロースタートにより時刻T0からウィンドウサイ
ズの増加が行われ、サイズAまで継続しようとするた
め、実際に使用可能な最大帯域×遅延、すなわちサイズ
Bを超えた時点、すなわち時刻T1でパケット紛失が発
生してしまう。
【0020】このため、時刻T1から再びスロースター
トが開始され、ウィンドウサイズはサイズB/2まで増
加し、その後は輻輳回避によりサイズAまで増加しよう
とするが、前述と同様に、サイズBを越えた時点、すな
わち時刻T2でパケット紛失を起こし、時刻T2から再
びスロースタートを繰り返す。これにより、以降、スロ
ースタートおよび輻輳回避を繰り返すことになり、スル
ープットが低下する。
【0021】一方、図3の本発明では、送信バッファ容
量,受信バッファの空き容量,および使用可能な最大帯
域×遅延のうち、いずれか小さいもの、すなわちサイズ
AとサイズBのいずれか小さいもの(第1のウィンドウ
サイズ)を最大ウィンドウサイズとして用いてウィンド
ウ制御するものとなっている。ここで、サイズB<サイ
ズAと仮定していることから、最大ウィンドウサイズと
してサイズBが選択される。
【0022】したがって、時刻T0から開始されたスロ
ースタートによるウィンドウサイズの増加は、時刻T1
においてサイズBで停止される。これにより、パケット
紛失は発生せず、従来のように、スロースタートや輻輳
回避動作が繰り返されなくなり、平均のスループット
(データ転送量/時間)は従来(図2参照)の場合より
高くなる。
【0023】次に、図1,4,5,8,9を参照して、
本発明の第2の実施の形態として、特に、ATMのサー
ビスカテゴリーCBR(Constant Bit Rate :コンスタ
ントビットレート)上のフロー制御に対してウィンドウ
制御を行うプロトコルに適用する場合について説明す
る。ここでは、本発明のウィンドウ制御方法として、送
信バッファ容量,受信バッファの空き容量,およびPC
R(Peak Cell Rate:ピークセルレート)により確保し
た帯域と遅延(RTT)との積のうち、いずれか小さい
ものをスロースタートのしきい値として用いるようにし
たものである。
【0024】図8は、パケットスイッチまたはATMス
イッチにおけるヘッドオブラインブロッキングを示す図
である。同図において、40は入力のポート#1、41
は入力のポート#2、42はスイッチ部、43は出力の
ポート#3、44は出力のポート#4を示している。
【0025】この場合、ポート#2からポート#4に多
量のデータが転送されているため、ポート#2からポー
ト#4へのデータ転送が滞る。これにより、ポート#3
が空いているにも関わらず、ポート#1において、ポー
ト#3に向かう後続データを転送できなくなる。このよ
うに、伝送路上の帯域を確保しても、スイッチ内の輻輳
に起因して、データの廃棄や遅延が発生する可能性があ
ることが知られている。
【0026】図4は、従来のウィンドウ制御方法を用い
た場合のウィンドウサイズの推移を示す説明図であり、
特に、ATMのサービスカテゴリーCBR上のフロー制
御に対してウィンドウ制御を行うプロトコルとして、本
発明による最大ウィンドウサイズ(第1の実施の形態)
を適用し、従来と同様のスロースタートおよび輻輳回避
アルゴリズムによるウィンドウ制御を行った場合のウィ
ンドウサイズの推移を示している。
【0027】同図において、15は図8で説明したヘッ
ドオブラインブロッキングなどでデータ紛失が発生した
時刻T3、16は(PCR×48−オーバーヘッド)×
RTTにより算出されるウィンドウサイズB、17はウ
ィンドウサイズB/2を示している。なお、サイズBの
算出式において、PCRの単位はcells/secであり、4
8は1セルのペイロードサイズ(bytes )を示してい
る。したがって、PCR×48の単位は、bytes /sec
となる。
【0028】また、オーバーヘッドとは、AAL(ATM
Adaption Layer)のトレーラ部(バディング、バケット
長、CRC−32など)、LLC(Logical Link Contr
ol)/SNAP(SubNetwork Attachment Point )カプ
セル化によるLLCヘッダおよびSNAPヘッダ、IP
ヘッダ、およびTCPヘッダなどの部分の帯域を示して
おり、これらの制御情報に用いられる部分をPCR×4
8から減算することにより、使用可能な最大帯域を正確
に求めることができる。
【0029】なお、AALのヘッダ部/トレーラ部につ
いては、AALの種類(1〜5)によって内容が異な
る。IETF(Internet Engineering Task Force)の規
定RFC−1577によれば、IP over ATM
では、AAL5を使用するが、他のスペックではAAL
3/4を使用する場合もある。また、LLCヘッダおよ
びSANPヘッダについては、IETFの規定RFC−
1483によるが、ATMフォーラムのLANエミュレ
ーションでは、異なるカプセル化方法を用いる。
【0030】一方、図5は、本発明の第2の実施の形態
によるウィンドウサイズの推移を示す説明図であり、特
に、ATMのサービスカテゴリーCBR上のフロー制御
に対してウィンドウ制御を行うプロトコルとして、本発
明による最大ウィンドウサイズ(第1の実施の形態)を
適用し、本発明によるスロースタートアルゴリズムによ
るウィンドウ制御を行った場合のウィンドウサイズの推
移を示している。
【0031】同図において、20は図8で説明したヘッ
ドオブラインブロッキングなどでデータ紛失が発生した
時刻T3、21は(PCR×48−オーバーヘッド)×
RTTにより算出されるウィンドウサイズBを示してい
る。
【0032】図9は、本発明の第2の実施の形態による
スロースタート処理動作を示すフローチャートである。
同図では、特に、ATMのサービスカテゴリーCBR上
のフロー制御にウィンドウ制御を行うプロトコルに本発
明による最大のウィンドウサイズを適用し、本発明によ
るスロースタートのアルゴリズムによるウィンドウ制御
を行う場合を示している。
【0033】以下、本発明の第2の実施の形態によるス
ロースタートのアルゴリズムについて説明する。まず、
図1において、アプリケーション2は、資源予約プロト
コル3により通信資源を確保し、ウィンドウ制御プロト
コル4で情報転送開始する。このとき、ウィンドウ制御
プロトコル4に対して、資源予約プロトコル3からPC
R×48が通知される。
【0034】ここで、図4の従来のスロースタートのア
ルゴリズムでは、時刻T3でヘッドオブラインブロッキ
ングの発生に起因してデータが紛失する。これにより、
再度、時刻T3からスロースタートが開始されて、ウィ
ンドウサイズはサイズB/2まで指数関数的に増加し、
それ以降は、輻輳回避によりサイズBまで緩やかに増加
する。
【0035】一方、図5の本発明では、時刻T3でヘッ
ドオブラインブロッキングの発生に起因してデータが紛
失した場合、図9に示すようなスロースタート処理の実
行が開始される。まず、ウィンドウサイズを初期化し
(S1)、ACK待ち(S2)になる。ここで、ACK
が返送されると(S3)、ウィンドウサイズ+セグメン
トサイズを送信バッファ容量と比較し(S5)、ウィン
ドウサイズ+セグメントサイズのほうが大きい場合には
(S5:NO)、ACK待ち(S2)に遷移する。
【0036】一方、ウィンドウサイズ+セグメントサイ
ズのほうが送信バッファ容量より小さい場合には(S
5:YES)、ウィンドウサイズ+セグメントサイズを
受信バッファの空き容量と比較する(S6)。ここで、
ウィンドウサイズ+セグメントサイズのほうが大きい場
合には(S6:NO)、ACK待ち(S2)に遷移し、
小さい場合には(S6:YES)、ウィンドウサイズ+
セグメントサイズを(PCR×48−オーバーヘッド)
×RTTと比較する(S7)
【0037】ここで、ウィンドウサイズ+セグメントサ
イズのほうか大きい場合には(S7:NO)、ACK待
ち(S2)に遷移し、小さい場合には(S7:YE
S)、ウィンドウサイズにセグメントサイズを加えて
(S8)、ACK待ち(S2)に遷移する。この結果、
図5に示すように、時刻T3からのスロースタートによ
り、従来のようにサイズB/2ではなく、サイズB(第
2のウィンドウサイズ)までウィンドウサイズが増加す
るものとなり、平均のスループットは従来の場合(図4
参照)より高くなる。
【0038】したがって、本発明の第2の実施の形態に
よりスロースタート制御では、ウィンドウサイズにセグ
メントサイズを加えた値、すなわちウィンドウサイズ+
セグメントサイズが、送信バッファ容量,受信バッファ
の空き容量、さらには(PCR×48−オーバーヘッ
ド)×RTTの比較対象となる。
【0039】次に、図1,6,7,10を参照して、本
発明の第3の実施の形態として、特に、ATMのサービ
スカテゴリーABR(Avalable Bit Rate :アベーラブ
ルビットレート)上のフロー制御に対してウィンドウ制
御を行うプロトコルに適用する場合について説明する。
ここでは、本発明のウィンドウ制御方法として、送信バ
ッファ容量,受信バッファの空き容量,およびMCR
(Minimum Cell Rate:ミニマムセルレート)により確
保した帯域と遅延(RTT)との積のうち、いずれか小
さいものをスロースタートのしきい値として用いるよう
にしたものである。
【0040】図6は、従来のウィンドウ制御方法を用い
た場合のウィンドウサイズの推移を示す説明図であり、
特に、ATMのサービスカテゴリーABR上のフロー制
御に対してウィンドウ制御を行うプロトコルとして、本
発明による最大ウィンドウサイズ(第1の実施の形態)
を適用し、従来と同様のスロースタートおよび輻輳回避
アルゴリズムによるウィンドウ制御を行った場合のウィ
ンドウサイズの推移を示している。
【0041】同図において、30は輻輳が発生した時刻
T4であり、31は(PCR×48−オーバーヘッド)
×RTTにより算出されるウィンドウサイズB、32は
(MCR×48−オーバーヘッド)×RTTにより算出
されるウィンドウサイズC、33はウィンドウサイズB
/2を示している。なお、サイズCの算出式では、前述
のサイズBの算出式と同様に、MCR×48よりオーバ
ーヘッド分だけ帯域を減算することにより、使用可能な
最大帯域を正確に求めることができる。また、以下の説
明では、サイズC<サイズBと仮定している。
【0042】一方、図7は、本発明の第3の実施の形態
によるウィンドウサイズの推移を示す説明図であり、特
に、ATMのサービスカテゴリーABR上のフロー制御
に対してウィンドウ制御を行うプロトコルとして、本発
明による最大ウィンドウサイズ(第1の実施の形態)を
適用し、本発明によるスロースタートおよび輻輳回避ア
ルゴリズムによるウィンドウ制御を行った場合のウィン
ドウサイズの推移を示した図である。
【0043】同図において、34は輻輳が発生した時刻
T4、35は(PCR×48−オーバーヘッド)×RT
Tにより算出されるウィンドウサイズB、36は(MC
R×48−オーバーヘッド)×RTTにより算出される
ウィンドウサイズC、37はウィンドウサイズB/2を
示している。
【0044】図10は、本発明の第3の実施の形態によ
るスロースタートおよび輻輳回避の処理動作を示すフロ
ーチャートである。同図では、特に、ATMのサービス
カテゴリーABR上のフロー制御にウィンドウ制御を行
うプロトコルに本発明による最大のウィンドウサイズを
適用し、本発明によるスロースタートおよび輻輳回避ア
ルゴリズムによるウィンドウ制御を行う場合について示
している。
【0045】以下、本発明の第3の実施の形態によるス
ロースタートおよび輻輳回避のアルゴリズムについて説
明する。まず、図1において、アプリケーション2は、
資源予約プロトコル3により通信資源を確保し、ウィン
ドウ制御プロトコル4で情報転送開始する。このとき、
ウィンドウ制御プロトコル4に対して、資源予約プロト
コル3からPCR×48−オーバーヘッド、およびMC
R×48−オーバーヘッドが通知される。
【0046】ここで、図6の従来のスロースタートのア
ルゴリズムでは、時刻T4で輻輳が発生した場合、再
度、時刻T4からスロースタートが開始されて、ウィン
ドウサイズがサイズB/2まで指数関数的に増加し、そ
れ以降は、輻輳回避によりサイズBまで緩やかに増加す
る。
【0047】一方、図7の本発明では、時刻T3で輻輳
が発生した場合、図10に示すようなスロースタートお
よび輻輳回避処理の実行が開始される。まず、ウィンド
ウサイズを初期化し(S10)、ACK待ち(S11)
に遷移する。ここでACKが返送されると(S12)、
ウィンドウサイズ+セグメントサイズを送信バッファ容
量と比較し(S14)、ウィンドウサイズ+セグメント
サイズのほうが大きい場合には(S14:NO)、AC
K待ち(S11)に遷移する。
【0048】一方、ウィンドウサイズ+セグメントサイ
ズのほうが送信バッファ容量より小さい場合には(S1
4:YES)、ウィンドウサイズ+セグメントサイズを
受信バッファの空き容量と比較する(S15)。ここ
で、ウィンドウサイズ+セグメントサイズのほうが大き
い場合には(S15:NO)、ACK待ち(S11)に
遷移し、小さい場合には(S15:YES)、ウィンド
ウサイズ+セグメントサイズを(MCR×48−オーバ
ーヘッド)×RTTと比較する(S16)。
【0049】ここで、ウィンドウサイズ+セグメントサ
イズのほうが小さい場合には(S16:YES)、ウィ
ンドウサイズにセグメントサイズを加えて(S18)、
ACK待ち(S11)に遷移する。一方、ウィンドウサ
イズ+セグメントサイズのほうが大きい場合には(S1
6:NO)、ウィンドウサイズ+セグメントサイズを
(PCR×48−オーバーヘッド)×RTTと比較する
(S17)。
【0050】さらにここで、ウィンドウサイズ+セグメ
ントサイズのほうが大きい場合には(S17:NO)、
ACK待ち(S11)に遷移し、小さい場合には(S1
7:YES)、ウィンドウサイズにセグメントサイズ×
セグメントサイズ÷ウィンドウサイズおよびセグメント
サイズ÷8を加えて(S19)、ACK待ち(S11)
に遷移する。この結果、図7に示すように、時刻T4か
らのスロースタートにより、従来のようにサイズB/2
ではなく、サイズC(第3のウィンドウサイズ)までウ
ィンドウサイズが増加するものとなり、平均のスループ
ットは従来の場合(図6参照)より高くなる。
【0051】次に、図11,12を参照して、本発明の
第4の実施の形態について説明する。図11は、本発明
の第4の実施の形態による通信システムを示すブロック
図であり、特に、通信メディアがATMでシェアドメデ
ィアと相互接続して通信するとき、中継ノード6(図1
参照)の資源予約プロトコル7により相互接続している
ことを、フロー制御としてウィンドウ制御を行うプロト
コルに通知する場合を示している。
【0052】同図において、50は送信側のエンドシス
テム、51は通知メッセージ、52は送信側のエンドシ
ステムが接続されているATM網、53はATM網とイ
ーサネットを接続する中継ノード、54はイーサネッ
ト、55〜57はイーサネット54を介して中継ノード
53に接続される受信側のエンドシステムである。
【0053】また、図12は、本発明の第4の実施の形
態によるウィンドウ制御切替処理を示すフローチャート
である。同図では、特に、通信メディアがATMでシェ
アドメディアと相互接続して通信するときと相互接続し
ないで通信するときのウィンドウ制御の切り替え動作を
示している。
【0054】以下、本発明の第4の実施の形態によるウ
ィンドウ制御の切り替え動作について説明する。まず、
送信側エンドシステム50のアプリケーション2(図1
参照)は、資源予約プロトコル3により通信資源を確保
するために所定の要求を送信する。一方、受信側エンド
システム55は帯域を保証しないネットワークすなわち
イーサネット54に接続されている。
【0055】したがって、帯域を保証するATM網52
と帯域保証しないイーサネット54の境界にある中継ノ
ード53(あるいは図1の6)の資源予約プロトコル7
から、インターワーク有りの通知を送信側エンドシステ
ム50に送信する。このインターワーク有りの通知は、
送信側エンドシステム50の資源予約プロトコル3で受
信され、ウィンドウ制御プロトコル4に通知される。
【0056】これに応じて、ウィンドウ制御プロトコル
4では、ウィンドウ制御時に、図12に示すウィンドウ
切り替え処理を実行する。まず、インターワークの通知
があったか否か判定し(S30)、通知があった場合に
は(S30:YES)、従来のウィンドウ制御を実行す
る(S31)。これにより、図2で示したように、送信
バッファ容量と受信バッファの空き容量のうち、いずれ
か小さい値が、最大ウィンドウサイズとして用いられ
る。
【0057】一方、インターワークの通知がなかった場
合には(S30:NO)、図3,5,7で示したよう
に、本発明によるウィンドウ制御(S32)を実行す
る。これにより、通信メディアがシェアドメディアとイ
ンターワークする場合、従来のウィンドウ制御を踏襲す
ることができ、相互接続性が確保される。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、資源予
約プロトコルなどにより、帯域、遅延などの確保した通
信資源に関わるパラメータに基づいて、フロー制御にウ
ィンドウ制御を行うプロトコルのウィンドウサイズを制
御するようにしたので、無駄なスロースタートや輻輳回
避処理をすることなく最適なウィンドウ制御を行うこと
ができ、スループットを改善できる。また、インターワ
ーク有りの通知に基づき、従来のウィンドウ制御に切り
替えるようにしたので、通信メディアがシェアドメディ
アとインターワークする場合に、従来のウィンドウ制御
を踏襲することができ、相互接続性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるウィンドウ制御
方法が適用される通信システムを示すブロック図であ
る。
【図2】 従来のウィンドウ制御方法によるウィンドウ
サイズの推移を示す説明図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態によるウィンドウ
サイズの推移を示す説明図である。
【図4】 従来のウィンドウ制御方法を用いた場合のウ
ィンドウサイズの推移を示す説明図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態によるウィンドウ
サイズの推移を示す説明図である。
【図6】 従来のウィンドウ制御方法を用いた場合のウ
ィンドウサイズの推移を示す説明図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態によるウィンドウ
サイズの推移を示す説明図である。
【図8】 パケットスイッチまたはATMスイッチにお
けるヘッドオブラインブロッキングを示す図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態によるスロースタ
ート処理動作を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第3の実施の形態によるスロース
タートおよび輻輳回避の処理動作を示すフローチャート
である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態による通信シス
テムを示すブロック図であ
【図12】 本発明の第4の実施の形態によるウィンド
ウ制御切替処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エンドシステム、2…アプリケーション、3,7…
資源予約プロトコル、4…ウィンドウ制御プロトコル、
5,8…パケットクラシファイアおよびスケジューラ、
6…中継ノード、50…エンドシステム、51…通知メ
ッセージ、52…ATM網、53…中継ノード、54…
イーサネット、55〜57…エンドシステム。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信資源を予約しうる通信メディアに対
    するフロー制御として、受信側からの送達確認通知を受
    信するごとに送信可能容量を示すウィンドウサイズを単
    位送信容量から増加させ、所定の最大ウィンドウサイズ
    まで指数関数的に増加させるスロースタート処理と、受
    信側からの送達確認通知を受信するごとにウィンドウサ
    イズを単位送信容量づつ最大ウィンドウサイズまで徐々
    に増加させる輻輳回避処理とからなるウィンドウ制御を
    実行する通信プロトコルにおいて、 送信バッファ容量,受信バッファの空き容量,および使
    用可能な最大帯域とラウンドトリップタイムとの積のう
    ち、いずれか最小の値からなる第1のウィンドウサイズ
    を最大ウィンドウサイズとして用いることを特徴とする
    ウィンドウ制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のウィンドウ制御方法におい
    て、 通信メディアがATMでサービスカテゴリがコンスタン
    トビットレートの場合には、スロースタートにより増加
    するウィンドウサイズが、送信バッファ容量,受信バッ
    ファの空き容量,およびピークセルレートに基づき確保
    した使用可能な最大帯域とラウンドトリップタイムとの
    積のうち、いずれか最小の値からなる第2のウィンドウ
    サイズとなった時点で、スロースタート処理を終了し、 スロースタート処理の終了後は、パケット紛失が発生す
    るまで、第2のウィンドウサイズを最大ウィンドウサイ
    ズとして用いることを特徴とするウィンドウ制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1のウィンドウ制御方法におい
    て、 通信メディアがATMでサービスカテゴリがアベーラブ
    ルビットレートの場合には、スロースタートにより増加
    するウィンドウサイズが、送信バッファ容量,受信バッ
    ファの空き容量,およびミニマムセルレートに基づき確
    保した使用可能な最大帯域とラウンドトリップタイムと
    の積のうち、いずれか最小の値からなる第3のウィンド
    ウサイズとなった時点で、スロースタート処理を終了す
    ることを特徴とするウィンドウ制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1のウィンドウ制御方法におい
    て、 通信メディアがATMで通信資源を予約しうる通信メデ
    ィアと相互接続して通信している旨の通知に応じて、 送信バッファ容量および受信バッファの空き容量のう
    ち、いずれか最小の値からなる第4のウィンドウサイズ
    を最大ウィンドウサイズとして用いることを特徴とする
    ウィンドウ制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6934251B2 (en) 2000-02-23 2005-08-23 Nec Corporation Packet size control technique
JP2007201702A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Mitsubishi Electric Corp 受信装置、通信装置および通信方法
JP2010504672A (ja) * 2006-09-21 2010-02-12 イパネマ・テクノロジーズ パケット遠隔通信ネットワークにおけるトラフィックの制御の最適化プロセス
CN102014055A (zh) * 2010-11-23 2011-04-13 中兴通讯股份有限公司 Mtp2协议中流量控制的方法及系统

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