JPH11126830A - 半導体集積回路及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその製造方法

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JPH11126830A
JPH11126830A JP9309604A JP30960497A JPH11126830A JP H11126830 A JPH11126830 A JP H11126830A JP 9309604 A JP9309604 A JP 9309604A JP 30960497 A JP30960497 A JP 30960497A JP H11126830 A JPH11126830 A JP H11126830A
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JP
Japan
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integrated circuit
film
groove
semiconductor integrated
semiconductor
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JP9309604A
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English (en)
Inventor
Toshio Wada
俊男 和田
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UMC Japan Co Ltd
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Nippon Foundry Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度に記憶機能を集積し、且つ低電圧化に
おいても安定な動作を可能とする。 【解決手段】 エピタキシャル層102,103に形成
された各第1の溝202内に誘電体膜106,107を
介して導電体108,109が埋め込まれており、第1
の溝202の側部のエピタキシャル層102,103に
はN型領域104,104’,105,105’が形成
され、メモリキャパシタが構成される。これらのメモリ
キャパシタは、ソース/ドレインの間におけるエピタキ
シャル層102,103に形成されており、上部にはア
クセストランジスタが存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はMOSトランジス
タ等のアクセストランジスタとMOSキャパシタ等のメ
モリキャパシタとを有してなるメモリセルが半導体基板
の主表面に設けられた半導体集積回路及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】MOSトランジスタとMOSキャパシタ
からなるメモリセルを半導体基板の主表面に集積する半
導体集積回路においては、MOSキャパシタの半導体基
板の主表面における占有面積の縮小により集積密度が増
大して大規模集積回路を実現することができる。従来の
集積化技術は、メモリキャパシタが半導体基板の主表面
の上方に伸びるスタック・キャパシタ或いは主表面に掘
り込まれた溝(トレンチ)内に形成されたトレンチ・キ
ャパシタとされており、単位メモリセルが一個のMOS
トランジスタと一個のMOSキャパシタ(1トランジス
タ・セル)から構成されている。かかる1トランジスタ
型のメモリセルは回路機能素子数が少ないため、メモリ
セル数の充分な密度を実現できるが、近来の微細加工技
術の進展に伴う電源電圧の縮小により信号振幅の圧縮で
メモリセルからの情報信号の確実な読み出し動作が困難
になっている。例えば、ダイナミック型ランダム・アク
セス・メモリ(DRAM)では、読み出し番地のメモリ
セルからの信号を一対のビット線の一方に伝達し、ビッ
ト線対の他方にダミーメモリセルからの信号を受け、こ
れらのビット線対の電位差をゲーテッド・フリップ・フ
ロップをセンス回路として用いて情報検出する。このセ
ンス動作で1トランジスタ・セルを用いる場合では、ダ
ミーメモリセルの信号電位の設定ズレと電位変動分の電
圧が電源電圧の不感帯として利用できないため、微細加
工技術の進展に伴う電源電圧の低下により安定な記憶動
作が困難となる。
【0003】上述の問題を回避する従来の技術として
は、特開昭61−16099号公報や特開昭61−24
0497号公報、特開昭62−65295号公報に詳述
されるように、ピット線対の双方に同一情報信号を相補
的に伝達する2トランジスタ・セルを設ける技術が開示
されている。しかしながら、これらの従来技術によれ
ば、2個のMOSトランジスタと1個のMOSキャパシ
タからなる2トランジスタ・セルを記憶密度を損なうこ
となく実現することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の半
導体集積回路においては、メモリセルの高密度化と微細
加工技術の導入に伴う電源電圧の低電圧印加での安定動
作とを共に実現することは不可能であった。
【0005】そこで、本発明の目的は、高密度に記憶機
能を集積し、且つ低電圧化においても安定に動作できる
半導体集積回路及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
は、基板の一主表面に各々互いに絶縁分離された一導電
型の半導体層を有し、前記半導体層にアクセストランジ
スタ及びメモリキャパシタが形成されてなる半導体集積
回路において、前記メモリキャパシタは、前記アクセス
トランジスタのドレインとソースとの間のゲート電極下
の前記半導体層に形成された第1の溝に埋め込み形成さ
れており、前記半導体層は、その表面から前記基板に向
かう第2の溝により絶縁分離されている。
【0007】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記第2の溝が前記半導体層の表面から前記基板
に至るように形成されている。
【0008】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記第2の溝が絶縁物により充填されている。
【0009】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記メモリキャパシタが前記第1の溝内で誘電体
膜に覆われて浮遊電位とされる導電体を有する。
【0010】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記メモリキャパシタが前記第1の溝の両側壁面
で前記導電体と前記誘電体膜を介して容量結合する導電
領域を有する。
【0011】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記導電体が不純物を含有する多結晶シリコン膜
からなるとともに、前記導電領域が前記半導体層に逆導
電型の不純物が導入されてなる。
【0012】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記各半導体層が、前記基板上で絶縁されて一方
向に略平行に形成されており、複数の前記アクセストラ
ンジスタ及び前記メモリキャパシタが整列形成されてい
る。
【0013】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記基板が高濃度一導電型の単結晶シリコン基板
であり、前記半導体層が低濃度一導電型のシリコンエピ
タキシャル層である。
【0014】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記第1の溝が、その上端が前記アクセストラン
ジスタの前記ゲート電極と絶縁膜を介して対向し、その
下端が前記基板内に到達している。
【0015】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記メモリキャパシタの誘電体膜が窒化膜を含
む。
【0016】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記メモリキャパシタの誘電体膜が、酸化膜、窒
化膜及び酸化膜からなる3層構造膜を含む。
【0017】本発明の半導体集積回路の一態様例におい
ては、前記メモリキャパシタの誘電体膜が強誘電体膜を
含む。
【0018】本発明の半導体集積回路の製造方法は、基
板の一主表面に一導電型の半導体層を形成する第1の工
程と、前記半導体層を列方向に分割する第1の溝を形成
する第2の工程と、前記第1の溝の両側壁面に逆導電型
の不純物を導入して導電領域を形成する第3の工程と、
前記第1の溝の内壁面を覆うように誘電体膜を被着形成
する第4の工程と、前記誘電体膜を介して前記第1の溝
内に埋め込まれるように導電体を形成する第5の工程
と、前記半導体層及び前記第1の溝を列方向に分割する
複数の第2の溝を形成し、島状とされた前記導電体と前
記誘電体膜を介して前記導電領域が容量結合するメモリ
キャパシタを完成させる第6の工程と、前記第2の溝に
より行方向に分割された前記半導体層の表面及び前記導
電体の上面に絶縁膜を形成する第7の工程と、前記絶縁
膜上に少なくとも導電膜を形成し、前記導電膜及び前記
絶縁膜を加工して、前記メモリキャパシタの上部にゲー
ト電極構造を形成する第8の工程と、前記ゲート電極構
造の両側の前記半導体層の表面領域に、逆導電型の不純
物を導入してソース/ドレインを形成し、前記ゲート電
極構造及び前記ソース/ドレインを備えてなるアクセス
トランジスタを完成させる第9の工程とを有する。
【0019】本発明の半導体集積回路の製造方法の一態
様例においては、前記第6の工程の後、前記第2の溝内
に絶縁物を埋め込んで前記半導体層を絶縁分離する。
【0020】本発明の半導体集積回路の製造方法の一態
様例においては、前記基板が高濃度一導電型の単結晶シ
リコン基板であり、前記半導体層が低濃度一導電型のシ
リコンエピタキシャル層である。
【0021】本発明の半導体集積回路の製造方法の一態
様例においては、前記第2の工程において、前記第1の
溝を、その下端が前記基板内に到達するように形成す
る。
【0022】本発明の半導体集積回路の製造方法の一態
様例においては、前記メモリキャパシタの誘電体膜が窒
化膜を含む。
【0023】本発明の半導体集積回路の製造方法の一態
様例においては、前記メモリキャパシタの誘電体膜が、
酸化膜、窒化膜及び酸化膜からなる3層構造膜を含む。
【0024】本発明の半導体集積回路の製造方法の一態
様例においては、前記メモリキャパシタの誘電体膜が強
誘電体膜を含む。
【0025】
【作用】本発明においては、第1の溝内にメモリキャパ
シタ構造を形成した後に、第2の溝を形成することによ
って当該構造を個々のメモリキャパシタに分割し、個々
のメモリキャパシタをそれぞれのアクセスランジスタの
下部に埋め込む構造に形成するため、単位メモリセルの
占有面積が小さく高密度の半導体集積回路が実現され
る。また、この半導体集積回路は、アクセストランジス
タのソース/ドレインを一対の情報線(相補的ビット線
対)にそれぞれ結合して検出回路に正反信号を供給する
所謂2トランジスタ・セルであるため、記憶動作が確実
で低電圧にて安定動作化が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの具体的
な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0027】(第1の実施形態)この第1の実施形態で
は、半導体集積回路としてDRAMを例示し、そのメモ
リセルの構成及びその製造方法について説明する。図1
は、DRAMのメモリセルの構造を模式的に示す概略平
面図であり、図2は図1中の破線a−bに沿った概略断
面図、図3はメモリセルの等価回路図である。
【0028】先ず、第1の実施形態のDRAMの構成に
ついて説明する。このDRAMは、図1〜図3に示すよ
うに、MOS型メモリの集積回路であり、列方向に延び
る燐を含む導電性の多結晶シリコン膜からなるワード線
WL1,WL2,WL3,WL4と行方向に延びるビッ
ト線BL1,BL1’,BL2,BL2’との交差部分
にMOSキャパシタC1,C2を夫々内蔵するアクセス
トランジスタであるMOSトランジスタTr1,Tr2
を備えている。ビット線BL1,BL1’及びビット線
BL2,BL2’は、同一情報の正反の相補信号を伝達
するビット線対であり、各々がワード線の両端のMOS
トランジスタのドレイン及びソースに接続されている。
【0029】図2に示すように、このDRAMは、高濃
度にボロンを含む0.010〜0.050ΩcmのP型
シリコン単結晶基板101の一主表面に行方向に延びる
比抵抗1〜10Ωcmで厚み3〜10μmのエピタキシ
ャル層102,103を有する。エピタキシャル層10
2,103の内部には、ワード線WL1,WL2の中央
付近の直下の0.1〜0.3μm幅で深さがエピタキシ
ャル層102,103の厚み以上である第1の溝20
2,203に埋め込まれたメモリキャパシタ(MOSキ
ャパシタ)C1,C2が形成されている。
【0030】MOSキャパシタC1,C2は、後述する
ように第1の溝202,203の内壁面からエピタキシ
ャル層102の内部に不純物が拡散して形成されたN型
領域104,104’,105,105’と、第1の溝
202,203に誘電体膜106,107を被着した後
に第1の溝202,203に埋め込まれたリン(P)を
含有する多結晶シリコンからなる導電体108,109
とから構成される。この構成において、導電体108と
第1の溝202の両側のN型領域104,104’との
間にMOSキャパシタが形成されるとともに、導電体1
09と第1の溝203の両側のN型領域105,10
5’との間にMOSキャパシタが形成される。
【0031】誘電体膜106,107は、特公昭59−
977号公報に開示されているようなDRAMに汎用さ
れるシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜
の3層構造からなる所謂ONO膜であり、酸化膜シリコ
ン膜の換算膜厚で30〜120Å程度に制御される。エ
ピタキシャル層102,103の境界には、シリコン酸
化膜を主成分とする絶縁物110が充填されてなる第2
の溝208が存し、この第2の溝208が横方向の絶縁
分離帯を構成している。
【0032】MOSキャパシタの導電体108,109
は、MOSトランジスタのゲート電極であるワード線と
の間にもゲート絶縁膜形成時の薄い絶縁膜を介在し、M
OSキャパシタの誘電体106,107及び絶縁分離の
絶縁物1l0と共に絶縁体で包含されて外部から電気的
に絶縁された浮遊電極となる。実効的に、MOSトラン
ジスタTr1のMOSキャパシタC1は、MOSトラン
ジスタTrlのゲート電極であるワード線WL1の直下
のN型領域104,104’を対向電極とし、導電体1
08が浮遊電極の中間電極となる。同様に、MOSトラ
ンジスタTr2のMOSキャパシタは、ワード線WL2
の直下のN型領域105,105’を対向電極とする。
【0033】MOSトランジスタTr1,Tr2のドレ
イン及びソースは、各々のMOSトランジスタのゲート
電極であるワード線WL1,WL2の両端のP型エピタ
キシャル層102の表面付近に拡散形成したN型領域l
l1,112及びN型領域ll2,113である。これ
らのN型領域111,112,113は、チタニュウム
・シリサイド合金と窒化チタニュウムのコンタクト11
4,115,116を通じて行方向に延びるビット線対
BL1,BL1’と導電結合されている。
【0034】次いで、第1の実施形態のDRAMの製造
方法について説明する。図4〜図6は、DRAMの製造
方法を説明するための平面図及び断面図である。ここ
で、図4(a)の破線a−bに沿った断面図が図4
(b)であり、図5(a)の破線a−cに沿った断面図
が図5(b)である。また、図6(a)〜図6(c)
は、図5に続く工程を示す断面図である。
【0035】初めに、図4(a)及び図4(b)に示す
ように、高濃度P型シリコン単結晶基板101の一主表
面に低濃度P型エピタキシャル層102を形成した基体
半導体を用意し、エピタキシャル層102の上面にシリ
コン酸化膜201を熱酸化により形成して、このシリコ
ン酸化膜201をマスクとしてエッチングして列方向に
延びる第1の溝202,203を形成する。第1の溝2
02,203は、その深さが厚みが3〜16μmのエピ
タキシャル層102を分割して底面が高濃度基板101
に到達する程度の値であり、その幅が0.1〜0.35
μmとなるように形成される。
【0036】次に、第1の溝202,203の内壁面に
N型不純物、ここではリン或いは砒素(As)を導入し
てエピタキシャル層102にN型領域104を拡散形成
する。続いて、第1の溝202,203の内壁面に30
〜120Åの薄い誘電体膜106を形成し、更にリンを
含有する多結晶シリコン膜108により第1の溝20
2,203を充填する。誘電体膜106は、図4(b)
に示すように、シリコン酸化膜204/シリコン窒化膜
205/シリコン酸化膜206の三層構造膜とされる。
【0037】次に、図5(a)及び図5(b)に示すよ
うに、エピタキシャル層102及び第1の溝202,2
03の上面にエッチングマスクとなるシリコン酸化膜2
07を熱酸化により形成し、これにフォトリソグラフィ
ー及びそれに続くドライエッチングを施して行方向に延
びる第2の溝208,209を形成する。この第2の溝
208,209は、その深さが第1の溝202,203
よりも深く、従って第1の溝202,203は第2の溝
208,209により完全に分割される。それと同時
に、N型領域104,104’、誘電体106、導電体
108及びエピタキシャル層102が列方向で分割さ
れ、第1の溝202,203の両側にN型領域104と
N型領域104’とが誘電体106及び浮遊電極108
を介してMOSキャパシタが形成される。N型領域10
4,104’をそれぞれ含むP型エピタキシャル層21
0,211は、第1の溝202,203及び第2の溝2
08,209の形成により互いに独立することになる。
【0038】次に、図6(a)に示すように、第2の溝
208,209をシリコン酸化物を主成分とする絶縁物
212で埋め込み、列方向の絶縁分離を実現する。P型
領域210,211,213の行方向の分離は導電体1
08,109を含む第1の溝202,203により実現
される。続いて、P型領域210,211,213およ
び第1の溝202,203の表面に、以後の工程に備え
てシリコン酸化膜214を被覆する。
【0039】次に、図6(b)に示すように、P型領域
210,211,213の上面のシリコン酸化膜214
を除去し、更に熱酸化処理を施してゲート絶縁膜21
5,216を形成し、その表面にリンを含む多結晶シリ
コン膜とタングステン・シリコン層を順次被着し、フォ
トリソグラフィー及びそれに続くドライエッチングを施
して、ワード線WL1,WL2を加工形成する。ワード
線WL1,WL2は、それぞれ導電体108,109を
跨いで列方向に延び、ゲート絶縁膜215,216とワ
ード線WL1,WL2に埋め込まれるMOSキャパシタ
がワード線WL1,WL2の夫々の中央付近直下に位置
することになる。
【0040】続いて、ワード線WL1,WL2の両端の
P型領域210,211,213の表面付近に、ワード
線WL1,WL2及び第1の溝208,209を被覆す
るシリコン酸化膜214をマスクとしてN型不純物を導
入し、N型領域ll1,112,113を形成する。
【0041】次に、図6(c)に示すように、全面に例
えばボロン・シリケート・ガラスからなる絶縁膜215
を積層した後、N型領域111,112,113の表面
の一部にコンタクト孔217,218,219を形成
し、これらのコンタクト孔217,218,219から
高濃度のN型不純物を導入して最終的なLDD構造のN
型領域111,112,113を形成し、この領域にチ
タニュウム/窒化チタニュウム/タングステンを順次披
着して導電結合体となるコンタクト114,115,1
16を形成する。この工程で、N型領域111,112
をドレイン,ソースとしワード線WL1をゲート電極と
するMOSトランジスタTr1と、N型領域112,1
13をドレイン,ソースとしワード線WL2をゲート電
極とするMOSトランジスタTr2が形成され、各MO
SトランジスタTr1,Tr2の下部にはチャンネルを
分断するMOSキャパシタCl,C2が存する。
【0042】しかる後、図2に示すように、コンタクト
114,115,116に配線接続するビット線BL
l,BL2を形成し、更なる層間絶縁膜やヴィア孔の形
成工程等を経て、DRAMのメモリセル・アレイを完成
させる。
【0043】以上説明したように、第1の実施形態のD
RAMにおいては、MOSトランジスタTr1が等価的
にワード線WL1をゲート電極としN型領域111,1
04をドレイン,ソースとするトランジスタと、同じワ
ード線WL1をゲート電極としN型領域104’,11
2をドレイン,ソースとするトランジスタとを含み、こ
れらのトランジスタのN型領域104,104’がMO
SキャパシタC1を介在している。従って、上下に重ね
られたMOSトランジスタTr1とMOSキャパシタC
1とが、占有面積の小さなメモリセルを構成し、且つ、
このメモリセルのMOSトランジスタのドレイン・ソー
スが相補的な正反信号をビット線対に供給するため、低
電圧動作においても安定な動作を得ることができる。
【0044】(第2の実施形態)次いで、第2の実施形
態について説明する。図7及び図8は、第2の実施形態
のDRAMのメモリセルを示す等価回路図及び平面図で
ある。この第2の実施形態のDRAMは、第1の実施形
態のDRAMとほぼ同様の構成を有するが、第1の実施
形態に比してメモリセルの断面構造が同一で平面配置の
パターン形状が変更されている。即ち、導電性の多結晶
シリコンのゲート電極形成工程以降のパターン変更によ
り、ワード線WLa1,WLb1,wLa2,WLb2
とビット線BL1,BL2,BL3,BL4の配線方向
が変更されている。即ち、ビット線BL1,BL2,B
L3,BL4は列方向に伸び、列方向に隣接するメモリ
セルに共通のビット線となる。例えば、21番地のメモ
リセルのMOSトランジスタTr21のドレイン及びソ
ースの一方が第2ビット線BL2へのコンタクトK2を
左隣のMOSトランジスタTr11と共有し、他方が右
隣のMOSトランジスタTr31と第3ビット線BL3
へのコンタクトK4で共有する。同様に、同一列のMO
SトランジスタTr22は同一行の左隣のMOSトラン
ジスタTrl2と共通のコンタクトで第2ビット線BL
2に接続され、右隣のMOSトランジスタTr23と共
に第3ピット線BL3に接続される。
【0045】各メモリセルのゲート電極G11,G1
2,G21,G22はメモリセル毎に独立しており、ゲ
ート電極上のコンタクトK3,K5,・・・を通して行
方向に延びる金属配線のワード線WLa1,WLb1,
・・に導電結合する。ここで、奇数行のワード線WLa
iと偶数行のワード線WLbj(i,j=1,2・・
・)はそれぞれ奇数列のMOSトランジスタのゲート電
極と偶数列のMOSトランジスタのゲート電極に接続さ
れており、奇数行のワード線WLaiの駆動時に奇数列
のセンス回路SAa1,SAa2・・・が活性化され、
偶数行のワード線WLbjの駆動時に偶数列のセンス回
路SAb1,SAb2・・・が活性化される。
【0046】この第2の実施形態においても、各メモリ
セルのMOSトランジスタ構造は第一の実施形態の図2
と同様で、各MOSトランジスタのゲート電極G11,
G12,G21,G22・・・の中央付近の直下にチャ
ンネルを分断するMOSキャパシタC11,C12,C
21,C22が設けられる。1個のメモリセルは、図7
に示すようにワード線WLa1とビット線対BL1,B
L2の交点に等価回路的に2個のMOSトランジスタと
トランジスタ間を結合するMOSキャパシタとからなる
2トランジスタ・1キャパシタ・セルである。
【0047】この第2の実施形態のDRAMによれば、
既述した第2の実施形態のDRAMの奏する諸効果に加
えて、隣接列のメモリセルが同一のビット線を用いるこ
とにより、行方向密度を高密度化することができる。ま
た、記憶集積度に比較したビット線長の短縮、即ちビッ
ト線の寄生容量の減少を実現して、ビット線の蓄積とセ
ンス動作時の消失に関わる電荷量を減少するため電力消
費量を低減することができる。
【0048】なお、本発明は第1,第2の実施形態に限
定されるものではなく、例えば、MOSキャパシタを構
成要素である誘電体膜の材料として、シリコン酸化膜,
シリコン窒化膜を単独もしくは積層して用いることも可
能であり、必要に応じて酸化タンタルやバリウムースト
ロンチウムーチタニュウムのような高誘電材料や強誘電
体材料を用いることができる。また、導電体には多結晶
シリコンのほか、高融点金属を代替可能であり、ビット
線やワード線にアルミニュウム,銅,タングステン,チ
タニュウム,タンタル等の配線材料を単独もしくは複合
してもちいることも可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、高密度に記憶機能を集
積し、且つ低電圧化においても安定に動作できる半導体
集積回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るDRAMのメモ
リセルを示す概略平面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るDRAMのメモ
リセルを示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るDRAMのメモ
リセルを示す等価回路図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るDRAMの製造
方法を示す概略平面図及び概略断面図である。
【図5】図4に引き続き、本発明の第1の実施形態に係
るDRAMの製造方法を示す概略平面図及び概略断面図
である。
【図6】図5に引き続き、本発明の第1の実施形態に係
るDRAMの製造方法を示す概略断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係るDRAMのメモ
リセルを示す等価回路図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るDRAMのメモ
リセルを示す概略平面図である。
【符号の説明】
101 P型シリコン単結晶基板 102,103 エピタキシャル層 104,104’,105,105’ N型領域 106,107 誘電体膜 108,109 導電体 110,212 絶縁物 111,112,113 N型領域 114,115,116 コンタクト 201,204,206,207,214 シリコン酸
化膜 202,203 第1の溝 205 シリコン窒化膜 208,209 第2の溝 210,211,213 P型領域 215,216 ゲート絶縁膜 217,218,219 コンタクト孔 WL1,WL2,WLa1,WLb1,WLa2,WL
b2 ワード線 BL1〜BL4 ビット線 Tr1,Tr2,Tr11,Tr12,Tr21,Tr
22 MOSトランジスタ C1,C2 MOSキャパシタ K1〜K5 コンタクト

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の一主表面に各々互いに絶縁分離さ
    れた一導電型の半導体層を有し、前記半導体層にアクセ
    ストランジスタ及びメモリキャパシタが形成されてなる
    半導体集積回路において、 前記メモリキャパシタは、前記アクセストランジスタの
    ドレインとソースとの間のゲート電極下の前記半導体層
    に形成された第1の溝に埋め込み形成されており、 前記半導体層は、その表面から前記基板に向かう第2の
    溝により絶縁分離されていることを特徴とする半導体集
    積回路。
  2. 【請求項2】 前記第2の溝は、前記半導体層の表面か
    ら前記基板に至るように形成されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 前記第2の溝は、絶縁物により充填され
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体
    集積回路。
  4. 【請求項4】 前記メモリキャパシタは、前記第1の溝
    内で誘電体膜に覆われて浮遊電位とされる導電体を有す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 前記メモリキャパシタは、前記第1の溝
    の両側壁面で前記導電体と前記誘電体膜を介して容量結
    合する導電領域を有することを特徴とする請求項4に記
    載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 前記導電体が不純物を含有する多結晶シ
    リコン膜からなるとともに、前記導電領域が前記半導体
    層に逆導電型の不純物が導入されてなることを特徴とす
    る請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 前記各半導体層は、前記基板上で絶縁さ
    れて一方向に略平行に形成されており、複数の前記アク
    セストランジスタ及び前記メモリキャパシタが整列形成
    されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1
    項に記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 前記基板が高濃度一導電型の単結晶シリ
    コン基板であり、前記半導体層が低濃度一導電型のシリ
    コンエピタキシャル層であることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 前記第1の溝は、その上端が前記アクセ
    ストランジスタの前記ゲート電極と絶縁膜を介して対向
    し、その下端が前記基板内に到達していることを特徴と
    する請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体集積回
    路。
  10. 【請求項10】 前記メモリキャパシタの誘電体膜が窒
    化膜を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1
    項に記載の半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 前記メモリキャパシタの誘電体膜が、
    酸化膜、窒化膜及び酸化膜からなる3層構造膜を含むこ
    とを特徴とする請求項10に記載の半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 前記メモリキャパシタの誘電体膜が強
    誘電体膜を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の半導体集積回路。
  13. 【請求項13】 基板の一主表面に一導電型の半導体層
    を形成する第1の工程と、 前記半導体層を列方向に分割する第1の溝を形成する第
    2の工程と、 前記第1の溝の両側壁面に逆導電型の不純物を導入して
    導電領域を形成する第3の工程と、 前記第1の溝の内壁面を覆うように誘電体膜を被着形成
    する第4の工程と、 前記誘電体膜を介して前記第1の溝内に埋め込まれるよ
    うに導電体を形成する第5の工程と、 前記半導体層及び前記第1の溝を列方向に分割する複数
    の第2の溝を形成し、島状とされた前記導電体と前記誘
    電体膜を介して前記導電領域が容量結合するメモリキャ
    パシタを完成させる第6の工程と、 前記第2の溝により行方向に分割された前記半導体層の
    表面及び前記導電体の上面に絶縁膜を形成する第7の工
    程と、 前記絶縁膜上に少なくとも導電膜を形成し、前記導電膜
    及び前記絶縁膜を加工して、前記メモリキャパシタの上
    部にゲート電極構造を形成する第8の工程と、 前記ゲート電極構造の両側の前記半導体層の表面領域
    に、逆導電型の不純物を導入してソース/ドレインを形
    成し、前記ゲート電極構造及び前記ソース/ドレインを
    備えてなるアクセストランジスタを完成させる第9の工
    程とを有することを特徴とする半導体集積回路の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記第6の工程の後、前記第2の溝内
    に絶縁物を埋め込んで前記半導体層を絶縁分離すること
    を特徴とする請求項13に記載の半導体集積回路の製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記基板が高濃度一導電型の単結晶シ
    リコン基板であり、前記半導体層が低濃度一導電型のシ
    リコンエピタキシャル層であることを特徴とする請求項
    13又は14に記載の半導体集積回路の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記第2の工程において、前記第1の
    溝を、その下端が前記基板内に到達するように形成する
    ことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記
    載の半導体集積回路の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記メモリキャパシタの誘電体膜が窒
    化膜を含むことを特徴とする請求項13〜16のいずれ
    か1項に記載の半導体集積回路の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記メモリキャパシタの誘電体膜が、
    酸化膜、窒化膜及び酸化膜からなる3層構造膜を含むこ
    とを特徴とする請求項17に記載の半導体集積回路の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 前記メモリキャパシタの誘電体膜が強
    誘電体膜を含むことを特徴とする請求項13〜16のい
    ずれか1項に記載の半導体集積回路の製造方法。
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