JPH11126650A - プラグの自動抜き差し器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラグの刃を相手側ソケットの穴内の途中の
所定行程だけ抜き差しできる自動器具を提供し、電力の
省エネルギーに貢献する。 【解決手段】 ケーシング１内中央部に正逆転可能のモ
ータ９を収納し、ケーシング前後にそれぞれプラグ６の
前後端部と係合する突片付スライダー４，５を配置し、
この各スライダー４，５を各々上記モータ９に連結して
スライド可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、壁面などに取付
けられている家庭用の電源ソケットに対し、例えばテレ
ビなどのコードの先端に取付けられたプラグを自動的に
抜き差しする器具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の器具は見当たらない。およ
そ、従来から、テレビなどのコードに取付けられている
プラグの２本の差し込み刃は、不使用時でもソケットの
穴にさし込んだままの状態で使用されているが、この状
態では、常に僅かでも電流が流れており、長い目でみれ
ば電力消費の点で大きな無駄になっていることは周知の
事実である。ただ、それがわかっていても、いちいち電
源ソケットからプラグをはずす動作を要するので、それ
が面倒なため看過ごしているのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は以上のよう
な現状に鑑みてなされたもので、電源ソケットからプラ
グをコントローラを用いて離れた位置から抜き差しでき
る、省エネルギーに好適なプラグの自動抜き差し器具を
提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明に係るプラグの
自動抜き差し器具は、ケーシング内に収納した正逆転可
能のモーターに、前後の突片付スライダーを連結し、上
記前部のスライダーにプラグ本体の前端壁を係合させる
とともに、後部のスライダーにはプラグ後部の段部に係
合させて、上記モータをリモコンで駆動させることで、
上記スライダーをスライドさせて、プラグの刃をソケッ
トの穴内を所定行程移動するように構成した。

【０００５】

【発明の実施の形態】

実施の形態１．以下この発明の一実施形態を図１〜図３
について説明する。図において、１はプラスチックなど
で作られた４角形のケーシング、２，３はその底板１ａ
の前後両端部に形成された切欠き溝（スライダー溝）
で、前部の溝２は３本、後部の溝３は２本、それぞれ所
定の間隔をあけて設けられている。４，５はこれらの溝
２，３にそれぞれ嵌め込まれて前後にスライドする薄板
突状のスライダーで、ケーシングの下方に突き出てお
り、前部スライダー４には、２本の切り込み４ａ，４ｂ
が形成されており、かつ、その下端に内方へ折れ曲がっ
たプラグ本体把持片４ｃを有する。また、後部スライダ
ー５には、中央に１本の切り込み５ａが形成されてい
る。６はテレビなどのコード７の先に付いているプラグ
で、６ａ，６ｂはその差し込み刃であり、８はこの差し
込み刃が挿入される２つの穴を有する相手側壁面のソケ
ットである。次に、９はケーシング１内の中央部に収納
された、正逆転両方に回転できるモータ、１０ａ，１０
ｂはこのモータと上記スライダー４及び５にそれぞれ連
結されたベルトである。なお、このモータは外部からリ
モコンで正逆転できるようになされている。

【０００６】以上のような構成において、次にその使用
態様について説明する。まず、図２はプラグ本体がソケ
ットに完全に嵌入されている状態（電流が流通している
状態）を示しており、このときプラグの刃は前部スライ
ダー４の２つの切り込み４ａ，４ｂを貫通しているとと
もに、プラグ本体とソケットの間に該スライダー４が挟
まれた形で、プラグ本体が折り曲げ把持片４ｃに係合し
てケーシング底部下方に抱持された状態となっている。
一方、このとき、後部スライダー５はコード７を挟んだ
形で、プラグ本体の後部の段部６ａに係合している。

【０００７】次に、この状態からプラグを抜くときは、
リモコンを利用して、モータを駆動し、スライダー４，
５を矢印Ａ方向へ抜くのであるが、このとき、プラグの
刃を全部抜かないで、その途中の矢印Ｂで示した位置で
とどめておくように設定する。ここまでくると電流は流
れず電力は消費しないと同時に、プラグの刃はソケット
の穴内に途中まで差し込んだ状態であるので、プラグは
ソケットに保持された状態となる。

【０００８】次に、使用時、再びプラグを差し込むとき
には、モータを上記とは逆に回転させることで、今度は
後部スライダー５がプラグを前方に押してその刃を完全
にソケット内に挿入する動作を行うのである。以上の操
作を繰り返すことにより、主電源のＯＮ，ＯＦＦを行な
う。

【０００９】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、極めて
簡単な構成及び操作により、プラグをソケットから自動
的に途中まで抜き差しできる、画期的な節電器具を提供
し得る効果がある。また、主電源を落とすことにより、
ＣＯ₂沸出量を削減でき、これにより、いま問題になっ
ている環境問題に大いに役立つメリットがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の一実施形態を示す外観の全体斜視
図である。

【図２】 この発明の一実施形態を示す要部の拡大断面
図である。

【図３】 この発明の一実施形態を示すケーシング内部
の配置を示す平面図である。

【符号の説明】 １ ケーシング、２，３ スライダー溝、４，５ スラ
イダー、６ プラグ、７ コード、８ ソケット、９
モータ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部の前後両側にスライダー溝を有する
   ケーシングと、上記スライダー溝にスライド可能に嵌合
   され、ケーシング下方に突き出た突片を有する前後部の
   スライダーと、上記前部スライダーに設けられた２個の
   切込みと、上記後部スライダーに設けられた１個の切込
   みと、上記ケーシング内に収納され上記両方のスライダ
   ーに連結された正逆転可能のモータを備え、上記モータ
   を外部からリモコンにより操作して上記スライダーを前
   後に作動することで、上記スライダーに係合したプラグ
   をソケット穴の途中の所定行程だけ抜き差しするように
   したことを特徴とするプラグの自動抜き差し器具。