JPH11124213A - 口栓付き不定形容器合流搬送装置及び方法 - Google Patents

口栓付き不定形容器合流搬送装置及び方法

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JPH11124213A
JPH11124213A JP30646397A JP30646397A JPH11124213A JP H11124213 A JPH11124213 A JP H11124213A JP 30646397 A JP30646397 A JP 30646397A JP 30646397 A JP30646397 A JP 30646397A JP H11124213 A JPH11124213 A JP H11124213A
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irregular
row
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JP30646397A
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Yozo Araki
洋三 荒木
Kenji Mizukawa
憲二 水川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 口栓付き不定形容器合流搬送装置及び方法に
関し、複数の低能力製袋機と高能力の充填機とを組み合
わせながら、口栓付き不定形容器を製袋機から充填機へ
能率良く搬送できるようにする。 【解決手段】 口栓付き不定形容器1を連続製袋する複
数の製袋機2,2′と、製袋機2,2′にそれぞれ連結
された複数の搬送トラフ11,11′と、各搬送トラフ
から送出される不定形容器1を単列に合流させて搬送す
る単列搬送トラフ4と、各搬送トラフにそれぞれ対応し
て設けられ、所定量の不定形容器を対応する搬送トラフ
から搬入収容するとともに搬入収容された不定形容器を
単列搬送トラフに送出しうる複数の中継用可動トラフ1
5,15′とをそなえ、いずれかの中継用可動トラフの
出口が単列搬送トラフの入口に接続し、他の中継用可動
トラフの入口はそれぞれ対応する搬送トラフの出口と接
続するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口栓付き不定型容
器製袋機と充填機との連結部において不定形容器を搬送
する装置及び方法に関し、特に、製造能力の比較的小さ
い複数の口栓付き不定型容器製袋機を処理能力の比較的
大きい充填機に不定形容器を合流させながら搬送するた
めの、口栓付き不定形容器合流搬送装置及び口栓付き不
定形容器合流搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】口栓を有する不定形容器(即ち、パウチ
容器のような袋状容器)は、容器自体が不定形なため、
そのハンドリングを行なうためには、その口栓部を把持
することになるが、口栓部は小径であり容易には把持で
きない。そこで、このような口栓を有する不定形容器の
機械的なハンドリングを容易にするために、容器の口栓
部に間隔を空けて複数のフランジ部を設け、C型断面の
細長いチャンネル治具の開口溝部に、これらのフランジ
部を嵌め込んで整列装着させ、この口栓部のフランジ部
を通じて不定形容器をチャンネル治具に吊り下げるよう
にして、不定形容器の収納及び搬送に用いる方式が、例
えば実公平5−11183号公報に開示されている。
【0003】このような口栓付き不定形容器(パウチ)
は、口栓付き不定型容器製袋機で製造された後、充填機
に送られて容器内に所要の内容物を充填されるが、この
製袋機から充填機へ不定形容器を搬送する際にも、その
フランジ部を利用して整列搬送することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、製袋機から充填機への不定形容器の搬送は、例えば
充填機が、低能力(30〜50袋/分)充填機の場合、
製袋場所と充填場所とを離れた位置とし、搬送治具と通
い箱を用いてその間の輸送を行なうようにしている。
【0005】しかしながら、高能力の充填機を用いるよ
うになると、不定形容器の輸送コストが嵩むとともに、
保管場所を多く必要とするようになるため、製袋機と充
填機とを同じ場所に設置し、これを連結使用するニーズ
が高くなる。また、不定形容器の輸送に搬送治具を用い
ると、治具のための費用が必要であり、容器を機械設備
へ装填するときにも、人手または装填用の自動機械が必
要であるため装填用のコストがかかる。
【0006】また、不定形容器が食品充填容器の場合等
には、持ち運びの間の治具や通い箱の汚染のおそれもあ
って、不定形容器の輸送に搬送治具や通い箱を用いるこ
とは衛生面からも好ましくない。本発明は、上述の課題
に鑑み創案されたもので、複数の低能力製袋機と高能力
の充填機とを組み合わせながら、口栓付き不定形容器を
製袋機から充填機へ能率良く搬送できるようにした、口
栓付き不定形容器合流搬送装置及び方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の口栓付き不定形容器合流搬送装置は、フラン
ジ付き口栓をそなえた不定形容器を連続製袋する複数の
製袋機と、上記の複数の製袋機にそれぞれ連結された複
数の搬送トラフと、上記の各搬送トラフから送出される
不定形容器を単列に合流させて搬送する単列搬送トラフ
と、上記の複数の搬送トラフにそれぞれ対応して設けら
れ、所定の移動により入口を対応する搬送トラフの出口
に接続され所定量の不定形容器を該対応する搬送トラフ
から搬入収容しうるとともに、他の所定の移動により出
口を該単列搬送トラフの入口に接続されて搬入収容され
た不定形容器を該単列搬送トラフに送出しうる複数の中
継用可動トラフとをそなえ、上記の複数の中継用可動ト
ラフのうちのいずれかの中継用可動トラフの出口が該単
列搬送トラフの入口に接続された時には、上記の複数の
中継用可動トラフのうちの他の中継用可動トラフの入口
とこの中継用可動トラフにそれぞれ対応する該搬送トラ
フの出口とが接続されるように、上記の複数の中継用可
動トラフの移動が連動して行なわれるように構成されて
いることを特徴としている。
【0008】請求項2記載の本発明の口栓付き不定形容
器合流搬送装置は、フランジ付き口栓をそなえた不定形
容器を連続製袋する第1の製袋機及び第2の製袋機と、
該第1の製袋機に連結された第1の搬送トラフと、該第
2の製袋機に連結された第2の搬送トラフと、該第1の
搬送トラフから送出される不定形容器と該第2の搬送ト
ラフから送出される不定形容器とを単列に合流させて搬
送する単列搬送トラフと、所定の移動により入口を該第
1の搬送トラフの出口に接続され所定量の不定形容器を
該第1の搬送トラフから搬入収容しうるとともに、他の
所定の移動により出口を該単列搬送トラフの入口に接続
されて搬入収容された不定形容器を該単列搬送トラフに
送出しうる第1の中継用可動トラフと、所定の移動によ
り入口を該第2の搬送トラフの出口に接続され所定量の
不定形容器を該第2の搬送トラフから搬入収容しうると
ともに、他の所定の移動により出口を該単列搬送トラフ
の入口に接続されて搬入収容された不定形容器を該単列
搬送トラフに送出しうる第2の中継用可動トラフとをそ
なえ、該第1の搬送トラフと該第1の中継用可動トラフ
との接続時に該第2の中継用可動トラフと該単列搬送ト
ラフとが接続されるとともに、該第2の搬送トラフと該
第2の中継用可動トラフとの接続時に該第1の中継用可
動トラフと該単列搬送トラフとが接続されるように、該
第1の中継用可動トラフと該第2の中継用可動トラフと
が連動するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0009】請求項3記載の本発明の口栓付き不定形容
器合流搬送方法は、フランジ付き口栓をそなえた不定形
容器を連続製袋する複数の製袋機と、上記の複数の製袋
機にそれぞれ連結された複数の搬送トラフと、上記の各
搬送トラフから送出される不定形容器を単列に合流させ
て搬送する単列搬送トラフと、上記の複数の搬送トラフ
に対応して設けられ、所定量の不定形容器を該搬送トラ
フから搬入収容しうるとともに搬入収容された不定形容
器を該単列搬送トラフに送出しうる複数の中継用可動ト
ラフとをそなえ、上記の複数の中継用可動トラフのうち
のいずれか一つの中継用可動トラフを選択して、この中
継用可動トラフを移動させて該中継用可動トラフの出口
を該単列搬送トラフの入口に接続して該中継用可動トラ
フに搬入収容された不定形容器を該単列搬送トラフに送
出し、上記の複数の中継用可動トラフの残りの中継用可
動トラフについては、適宜移動させることでこの中継用
可動トラフの入口を対応する該搬送トラフの出口に接続
して所定量の不定形容器を該搬送トラフから該中継用可
動トラフに搬入収容する動作工程を有し、上記の複数の
中継用可動トラフのうちから該単列搬送トラフに接続す
る一つの中継用可動トラフを切り換えながら、該動作工
程を繰り返して、上記の各搬送トラフからの所定量の不
定形容器を該単列搬送トラフを通じて順次搬送するよう
に構成されていることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明の口栓付き不定形容
器合流搬送方法は、フランジ付き口栓をそなえた不定形
容器を連続製袋する第1の製袋機及び第2の製袋機と、
該第1の製袋機に連結された第1の搬送トラフと、該第
2の製袋機に連結された第2の搬送トラフと、該第1の
搬送トラフから送出される不定形容器と該第2の搬送ト
ラフから送出される不定形容器とを単列に合流させて搬
送する単列搬送トラフと、所定量の不定形容器を該第1
の搬送トラフから搬入収容しうるとともに搬入収容され
た不定形容器を該単列搬送トラフに送出しうる第1の中
継用可動トラフと、所定量の不定形容器を該第2の搬送
トラフから搬入収容しうるとともに搬入収容された不定
形容器を該単列搬送トラフに送出しうる第2の中継用可
動トラフとをそなえ、所定の移動により該第1の中継用
可動トラフの入口を該第1の搬送トラフの出口に接続し
て所定量の不定形容器を該第1の搬送トラフから該第1
中継用可動トラフに搬入収容しながら、同時に該第2の
中継用可動トラフの出口を該単列搬送トラフの入口に接
続して該第2の中継用可動トラフに搬入収容された不定
形容器を該単列搬送トラフに送出する第1の動作と、つ
いで、他の所定の移動により該第1の中継用可動トラフ
の出口を該単列搬送トラフの入口に接続して該第1の中
継用可動トラフに搬入収容された不定形容器を該単列搬
送トラフに送出しながら、同時に該第2の中継用可動ト
ラフの入口を該第2の搬送トラフの出口に接続して所定
量の不定形容器を該第2の搬送トラフから該第2の中継
用可動トラフに搬入収容する第2の動作とを有し、上記
の第1の動作と第2の動作との繰り返しにより、第1の
搬送トラフからの所定量の不定形容器と第2の搬送トラ
フからの所定量の不定形容器とを該単列搬送トラフを通
じて交互に搬送するように構成されていることを特徴と
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明すると、図1〜図7は本発明の一実
施形態としての口栓付き不定形容器合流搬送装置及び方
法を説明するもので、図1はその全体構成を示す模式的
平面図、図2はその要部構造を示す模式的平面図、図3
は図2のA−A矢視断面図、図4は図2のB−B矢視断
面図、図5は図2のC−C矢視断面図、図6(a),
(b)はいずれも不定形容器を示す模式的斜視図、図7
はその動作の一例を示すタイムチャートである。
【0012】本実施形態は、2台の比較的処理能力の小
さな口栓不定形容器(パウチ)製袋機から供給される口
栓付き不定形容器(パウチ)を、比較的処理能力の大き
い1台のパウチ充填機に供給する装置及び方法に関する
ものである。本実施形態において搬送される不定形容器
としてのパウチ1は、例えば図6(a),(b)に示す
ように構成されており、その口栓部1aに上部フランジ
1b,中部フランジ1c,下部フランジ1dの3つのフ
ランジをそなえ、下方に胴部1eが形成されている。な
お、図6(a)は胴部1e内が未充填状態のパウチ1を
示し、図6(b)は胴部1e内に所要の内容物が充填さ
れた状態のパウチ1を示している。
【0013】これらのフランジ1b,1c,1dの各相
互間には、対向ガイド側面1fが対をなすようにして複
数設けられている。パウチ1が搬送されるときには、こ
れらの対向ガイド側面1fを挟持され、パウチ1の方向
が所定方向に規制されるようになっている。そして、本
搬送装置は、図1〜図5に示すように構成されている。
以下、図1,図2を中心に、適宜、図3〜図5を参照し
て説明する。
【0014】すなわち、図1に示すように、本搬送装置
には、フランジ付き口栓をそなえた不定形容器としての
パウチ1を連続製袋する第1の製袋機2と第2の製袋機
2′とが設けられている。これらの第1及び第2の製袋
機2,2′としては、互いに同じ製造能力を有するもの
が、並列に設置されており、同一の速度でパウチ1が送
出されるように構成されている。
【0015】そして、第1の製袋機2で製造されたパウ
チ1と第2の製袋機2′で製造されたパウチ1とを単列
に合流させるために、製袋機2,2′の搬送路下流側に
は、パウチ合流搬送装置3がそなえられており、さら
に、このパウチ合流搬送装置3の下流側には、単列に合
流されたパウチ1を充填機5へ供給する単列搬送トラフ
4が設けられている。
【0016】このうち、パウチ合流搬送装置3は、搬送
路上流側から、第1の振動搬送トラフ11及び第2の振
動搬送トラフ11′と、第3の振動搬送トラフ12及び
第4の振動搬送トラフ12′と、第1の中継用揺動トラ
フ(第1の中継用可動トラフ)15及び第2の中継用揺
動トラフ(第2の中継用可動トラフ)15′とが、順に
設けられている。
【0017】つまり、第1の製袋機2には、第1の製袋
機2で製造されたパウチ1を搬送する第1の振動搬送ト
ラフ(パウチフィーダ)11が連結されており、同様
に、第2の製袋機2′には、第2の製袋機2′で製造さ
れたパウチ1を搬送する第2の振動搬送トラフ(パウチ
フィーダ)11′が連結されている。これらの第1及び
第2の振動搬送トラフ11,11′は、下流側に互いに
接近するように平面視状態(図1参照)で屈曲形成され
ながら左右対称に配設されており、いずれも、パウチ1
を口栓部1aの中部フランジ1cにおいて吊り下げて、
ガイド側面1fを通じてガイドしながら、容器1の胴部
1aの方向を揃え、送り方向の振動によって容器1を搬
送していくようになっている。
【0018】これらの第1の振動搬送トラフ11及び第
2の振動搬送トラフ11′の下流側には、図1,図2に
示すように、直線状に形成され相互に平行に配設された
第1の整列計量用搬送トラフ12及び第2の整列計量用
搬送トラフ12′がそれぞれ設けられている。これらの
第1及び第2の整列計量用搬送トラフ12,12′も、
図4に示すように、パウチ1を口栓部1aの中部フラン
ジ1cにおいて吊り下げて、ガイド側面1fを通じてガ
イドしながら、容器1の胴部1aの方向を揃え、送り方
向の振動によって容器1を搬送していくようになってい
る。
【0019】そして、図2,図4に示すように、第1の
整列計量用搬送トラフ12及び第2の整列計量用搬送ト
ラフ12′の入口部分には、それぞれの整列計量用搬送
トラフ12,12′にパウチ1が満載されたことを確認
する第1のパウチセンサ21及び第2のパウチセンサ2
1′が、付設されている。これらのパウチセンサ21,
21′は、いずれも整列計量用搬送トラフ12及び1
2′の振動に影響されないように、整列計量用搬送トラ
フ12及び12′とは直接結合しない外部固定部材(図
示略)に固定されている。
【0020】このようなパウチセンサ21,21′は、
光源からの光を感知しうる光センサであり、第1の整列
計量用搬送トラフ12及び第2の整列計量用搬送トラフ
12′の入口部分には、これらの第1及び第2のパウチ
センサ21,21′とともに、パウチセンサ21,2
1′に対向するように配置された光源21a,21a′
が外部固定部材に固定されてそなえられている。
【0021】そして、パウチセンサ21,21′と光源
21a,21a′との間を、整列計量用搬送トラフ1
2,12′内に進入するパウチ1の口栓部1aが通過す
るように配置されており、光源21a,21a′からの
光がパウチ1の口栓部1aに遮断されてパウチセンサ2
1,21′で受光できなくなると、この受光できない状
態が規定時間以上継続すると、パウチセンサ21,2
1′から、搬送トラフ12,12′にパウチ1が満載さ
れた旨の信号(満載信号)が出力されるようになってい
る。
【0022】なお、パウチ1により光源21a,21
a′からの光が短時間だけ遮断された場合(即ち、光の
遮断が規定時間以上継続しない場合)には、パウチセン
サ21,21′は満載信号を出力しないように設定され
ている。さらに、第1の整列計量用搬送トラフ12及び
第2の整列計量用搬送トラフ12′の各下流端には、そ
れぞれ、パウチ1を整列状態で保持させるためのパウチ
ストッパ14及び14′が付設されている。
【0023】これらのパウチストッパ14,14′は、
第1及び第2の整列計量用搬送トラフ12,12′の振
動を妨げないように外部固定部材に取り付けられてお
り、これらのパウチストッパ14,14′には、エアア
クチュエータ(図示略)により進退駆動されるストッパ
バー14a,14a′がそなえられ、ストッパバー14
a,14a′が前進駆動されて突出すると、ストッパバ
ー14a,14a′の先端がパウチ1を係止し、所要の
整列状態を保持するように構成されている。
【0024】したがって、パウチストッパ14,14′
がストッパバー14a,14a′を突出させてパウチ1
を係止した状態では、振動搬送トラフ11,11′側か
ら次々に送られてくるパウチ1が、整列計量用搬送トラ
フ12,12′内に整列していき、やがて満載状態とな
る。このように満載状態となった際には、フランジ部を
前後に密接させて繋がったパウチ列の最後部の口栓部1
aにより、光源21a,21a′からパウチセンサ2
1,21′に向かう光が規定時間継続して遮られるよう
になる。したがって、この場合には、パウチセンサ2
1,21′は、光電信号が規定時間継続して途絶えたこ
とを確認してパウチ満載の制御信号を発することにな
る。
【0025】なお、パウチ列が進んでいる状態において
も、パウチ1の通過により光源21a,21a′からの
光が遮断されるが、この遮断は短時間である(即ち、光
の遮断が規定時間以上継続しない)ため、パウチセンサ
21,21′はパウチ1の満載信号を出力しないことに
なる。したがって、列の進行時にパウチ1が単に通過し
た場合に、満載状態であると誤検出しないようになって
いる。
【0026】そして、第1の各整列計量用搬送トラフ1
2,第2の各整列計量用搬送トラフ12′の側方には、
上流側から下流側へ至るように延在する第1のプッシャ
13,第2のプッシャ13′が設けられている。これら
の第1及び第2のプッシャ13,13′は、いずれも、
ロッドレスシリンダ13a,フィンガシリンダ13b及
びフィンガ13cをそなえて構成されている。
【0027】そして、フィンガ13cは、フィンガシリ
ンダ13bによって対応する整列計量用搬送トラフ1
2,12′の通路内へ向け進退駆動されるようになって
おり、フィンガ13cの突出時には、フィンガ13cは
整列したパウチ1の背面に係合するように構成されてい
る。さらに、フィンガ13cは、ロッドレスシリンダ1
3aにより整列計量用搬送トラフ12,12′の上流側
から下流側へ駆動されるようになっており、所定のタイ
ミングで、フィンガ13cが整列計量用搬送トラフ1
2,12′の上流側から下流側に駆動されると、フィン
ガ13cは、第1の整列計量用搬送トラフ12又は第2
の整列計量用搬送トラフ12′内に整列収容されたパウ
チ1を第1の中継用揺動トラフ15又は第2の中継用揺
動トラフ15′へ向けて一気に押し出すことができるよ
うに構成されている。
【0028】なお、整列計量用搬送トラフ12,12′
の側壁には、その長手方向に延在するように長穴12a
が形成されており、フィンガ13cは、この長穴12a
から整列計量用搬送トラフ12,12′内に進入した状
態となっており、整列計量用搬送トラフ12,12′内
へのパウチ1の進入を干渉しない後退位置と、搬送トラ
フ12,12′内に整列収容されたパウチ1を中継用揺
動トラフ15,15′へ向けて押し出すことのできる前
進位置との間で、フィンガシリンダ13bにより進退駆
動されるようになっている。
【0029】ところで、単列搬送トラフ4は、第1の振
動搬送トラフ11から送出されるパウチ1と、第2の振
動搬送トラフ11′から送出されるパウチ1とを単列に
合流させて搬送するために設けられ、第1の中継用揺動
トラフ15及び第2の中継用揺動トラフ15′は、第1
の振動搬送トラフ11と単列搬送トラフ4との間に介装
されている。
【0030】すなわち、第1及び第2の中継用揺動トラ
フ15,15′は、所定の揺動によりその入口を第1及
び第2の振動搬送トラフ11,11′の出口に接続さ
れ、所定量のパウチ1を第1及び第2の振動搬送トラフ
11,11′から搬入収容しうるとともに、他の所定の
揺動によりその出口を単列搬送トラフ4の入口に接続さ
れて、搬入収容されたパウチ1を単列搬送トラフ4に送
出しうるように構成されている。
【0031】そして、第1の中継用揺動トラフ15及び
第2の中継用揺動トラフ15′は、それぞれ所要の移動
を行ないうるようになっている。なお、この中継用揺動
トラフ15,15′の移動は、本実施形態では揺動によ
り行なっているが、揺動以外の移動方式を用いてもよ
い。すなわち、第1の中継用揺動トラフ15は、その所
定の揺動(即ち、図2中右方向への揺動)により、第1
の整列計量用搬送トラフ12の下流側に第1の整列計量
用搬送トラフ12と同一直線上に整合する状態となり、
その他の所定の揺動(即ち、図2中左方向への揺動)に
より、単列搬送トラフ4の上流側に単列搬送トラフ4と
同一直線上に整合する状態となるように装備されてい
る。
【0032】また、第2の中継用揺動トラフ15′は、
その所定の揺動(図2中左方向への揺動)により、第2
の整列計量用搬送トラフ12′の下流側に第2の整列計
量用搬送トラフ12′と同一直線上に整合する状態とな
り、その他の所定の揺動(即ち、図2中右方向への揺
動)により、単列搬送トラフ4の上流側に単列搬送トラ
フ4と同一直線上に整合する状態となるように装備され
ている。
【0033】そして、本実施形態では、これらの第1の
中継用揺動トラフ15と第2の中継用揺動トラフ15′
とは、連結部材24及び連結部材25により、次のよう
な所要の間隔を有する離隔状態で固着されている。すな
わち、第1の中継用揺動トラフ15と第2の中継用揺動
トラフ15′との軸心線間距離が、第1の整列計量用搬
送トラフ12と第2の整列計量用搬送トラフ12′との
軸心線間距離の1/2となるように装備されている。
【0034】また、単列搬送トラフ4は、第1の整列計
量用搬送トラフ12と第2の整列計量用搬送トラフ1
2′との軸心線間距離1/2の位置、即ち、第1の整列
計量用搬送トラフ12の軸心線とも第2の整列計量用搬
送トラフ12′の軸心線とも距離の等しい位置に、第1
及び第2の整列計量用搬送トラフ12,12′及び第1
及び第2の中継用揺動トラフ15,15′と平行に向け
て配設されている。
【0035】これにより、第1の中継用揺動トラフ15
と第1の整列計量用搬送トラフ12とが同一直線上にあ
るとき、第2の中継用揺動トラフ15′と単列搬送トラ
フ4とが同一直線上に位置するようになるとともに、第
2の中継用揺動トラフ15′と第2の整列計量用搬送ト
ラフ12′とが同一直線上にあるとき、第1の中継用揺
動トラフ15と単列搬送トラフ4とが同一直線上に位置
するようになる構造となっている。
【0036】したがって、図2中に実線で示すように、
中継用揺動トラフ15,15′の右側への揺動時におい
て、第1の整列計量用搬送トラフ12と第1の中継用揺
動トラフ15とが接続されるとともに、第2の中継用揺
動トラフ15′と単列搬送トラフ4とが接続されるよう
に構成されている。また、図2中に鎖線で示すように、
中継用揺動トラフ15,15′の左側への揺動時におい
て、第2の整列計量用搬送トラフ12′と第2の中継用
揺動トラフ15′とが接続されるとともに、第1の中継
用揺動トラフ15と単列搬送トラフ4とが接続されるよ
うに構成されている。
【0037】なお、中継用揺動トラフ15,15′を一
体的に揺動するために、移動シリンダ16が設けられて
いる。この移動シリンダ16は、そのシリンダ16aを
図示しない外部固定部材に固設され、そのピストンロッ
ド16bを中継用揺動トラフ15に結合されている。ま
た、連結部材24及び連結部材25には、リニアベアリ
ング27が取り付けられており、このリニアベアリング
27は、外部固定部材に固設されたリニアガイド26に
係合しており、これらのリニアベアリング27,リニア
ガイド26により、移動シリンダ16による中継用揺動
トラフ15,15′の揺動が円滑に行なわれるようにな
っている。
【0038】また、これらの第1及び第2の中継用揺動
トラフ15,15′は、揺動トラフセンサ33により右
側揺動位置を検知され、揺動トラフセンサ33′により
左側揺動位置を検知されるようになっており、これらの
揺動トラフセンサ33,33′の検出信号に基づいて、
第1及び第2の中継用揺動トラフ15,15′を、所定
位置で揺動停止するように構成されている。
【0039】ところで、第1の中継用揺動トラフ15及
び第2の中継用揺動トラフ15′のパウチ入口近くに
は、図2,図5に示すように、第3のパウチセンサ22
及び第4のパウチセンサ22′が、外部固定部材に固設
されて付設されており、これらのパウチセンサ22,2
2′により、整列計量用搬送トラフ12,12′からパ
ウチ1の所定量の収容が完了したことを検知するように
構成されている。
【0040】これらのパウチセンサ22,22′は、第
1及び第2のパウチセンサ21,21′と同様な光セン
サであり、それぞれのセンサ22,22′には、対向す
るようにして光源22a,22′aが設けられており、
中継用揺動トラフ15,15′に進入したパウチ1の口
栓部1aは、これらの光源22a,22′aの光線上を
通過するように配置されている。したがって、中継用揺
動トラフ15,15′にパウチ1が進入すると、パウチ
センサ22,22′でその口栓部1aの通過を検知する
ことで、これを検出できるようになっている。
【0041】また、単列搬送トラフ4への接続時におけ
る第1の揺動トラフ15,第2の揺動トラフ15′の上
流端よりもさらに上流側位置には、単列積載プッシャ1
8が設けられている。この単列積載プッシャ18は、単
列搬送トラフ4と同一直線上に位置する第1の揺動トラ
フ15又は第2の揺動トラフ15′に収容されたパウチ
1を、その突出したロッド18aにより押し出しながら
単列搬送トラフ4へ駆動して、単列搬送トラフ4に単列
状態で積載するように構成されている。
【0042】また、図1に示すように、単列搬送トラフ
4の途中には、第5のパウチセンサ23がそなえられて
いる。このパウチセンサ23は、単列搬送トラフ4上の
パウチ1載溜状態を検出するセンサであり、単列搬送ト
ラフ4上にパウチ1が溜まり過ぎたときには、第3のプ
ッシャ18の動作を停止し、各搬送トラフにおける搬送
を停止させるようになっている。
【0043】なお、前述の第1の振動搬送トラフ11,
第2の振動搬送トラフ11′,第1の整列計量用搬送ト
ラフ12,第2の整列計量用搬送トラフ12′及び単列
搬送トラフ4は、いずれも、図3に示すように、振動子
31等による振動により搬送を行なうように構成されて
いる。すなわち、第1の整列計量用搬送トラフ12の上
部に振動子31が設置されており、この振動子31が第
1の整列計量用搬送トラフ12を加振し、パウチ1を図
3の右方向に送るように構成されているのである。
【0044】また、第1の中継用揺動トラフ15及び第
2の中継用揺動トラフ15′のパウチ出口側には、外部
固定部材に固設されたストッパ板17が設けられてお
り、中継用揺動トラフ15,15′が単列搬送トラフ4
に連通する位置にある場合以外は、このストッパ板17
が、第1の中継用揺動トラフ15及び第2の中継用揺動
トラフ15′から積載されたパウチ1が飛び出さないよ
うに規制する。
【0045】なお、単列搬送トラフ4の出口側に設置さ
れた充填機5には、スターホイール8がそなえられてお
り、充填機5では、単列搬送トラフ4からのパウチ1を
このスターホイール8を介して受け取るようになってい
る。本発明の一実施形態としての口栓付き不定形容器合
流搬送装置は、上述のように構成されているので、例え
ば図7のタイムチャートに示すような手順(方法)で、
合流搬送の動作が行なわれる。
【0046】なお、図7中、特性(a)は第1のパウチ
センサ21の動作を、特性(b)は第1の振動搬送トラ
フ11の動作を、特性(c)はパウチストッパ14の動
作を、特性(d)は第1のプッシャ13の動作を、特性
(e)は第2のパウチセンサ21′の動作を、特性
(f)は第2の振動搬送トラフ11′の動作を、特性
(g)はパウチストッパ14′の動作を、特性(h)は
第2のプッシャ13′の動作を、特性(i)はパウチセ
ンサ22の動作を、特性(j)はパウチセンサ22′の
動作を、特性(k)は揺動トラフセンサ33,33′の
動作を、特性(m)は単列積載プッシャ18の動作を、
特性(n)はパウチセンサ23の動作を、それぞれ示し
ている。
【0047】また、図7において、センサの検出動作
は、▽,△により示し、パウチ1の駆動動作や停止動作
は直線又は屈曲線で示している。そして、この図7のグ
ラフは、特性(d)に示すように、第1のプッシャ13
の駆動により行なわれる、第1の整列計量用搬送トラフ
12から第1の中継用揺動トラフ15へのパウチ1の収
容動作の途中からスタートしている。
【0048】図7に示すように、第1のプッシャ13の
作動が時間t1 において完了した後、時間t2 におい
て、第1の整列計量用搬送トラフ12の先端部におけ
る、パウチストッパ14のパウチ通路への突き出し動作
が開始される。これにより、第1の整列計量用搬送トラ
フ12において、パウチストッパ14によりパウチ1の
列の先端を係止しうる状態となる。
【0049】そして、特性(b)に示すように、第1の
振動搬送トラフ11における第1の整列計量用搬送トラ
フ12へのパウチ1の送り(搬送)が行なわれる。次
に、第1の整列計量用搬送トラフ12へのパウチ1の収
容(搬送)が完了すると、特性(c)及び特性(d)に
示すように、時間t3 においてパウチストッパ14の後
退(突出状態の解除)と第1のプッシャ13の駆動とが
行なわれる。これにより、第1のプッシャ13のフィン
ガ13cが駆動されて、第1の整列計量用搬送トラフ1
2から第1の中継用揺動トラフ15へパウチ1が収容さ
れる。
【0050】時間t4 においてパウチセンサ22が第1
の中継用揺動トラフ15への収容完了を検知する〔特性
(i)〕と、移動シリンダ16による第1の中継用揺動
トラフ15の図2中左側への揺動が行なわれ、時間t5
において揺動が完了する〔特性(k)〕。この時間t5
から単列積載プッシャ18の動作が開始され〔特性
(m)〕、第1の中継用揺動トラフ15から単列搬送ト
ラフ4へのパウチ1の積載が高速に行なわれる。
【0051】一方、第2の振動搬送トラフ(パウチフィ
ーダ)11′,第2の整列計量用搬送トラフ12′,第
2の中継用揺動トラフ15′の系統に着目すると、グラ
フのタート時においては、特性(m)に示すように、単
列積載プッシャ18がパウチ1を第2の中継用揺動トラ
フ15′から単列搬送トラフ4へ送り出して積載し、そ
の後、後退復帰する動作が行なわれている。
【0052】このとき、第2の振動搬送トラフ11′に
おいては、第2の整列計量用搬送トラフ12′へのパウ
チ1の搬送が同時に行なわれている。そして、第2のプ
ッシャ13′の作動が時間T1 において完了〔特性
(h)〕した後、時間T2 において、第2の整列計量用
搬送トラフ12′の先端部における、パウチストッパ1
4′のパウチ通路への突き出し動作が開始され〔特性
(g)〕、第2の整列計量用搬送トラフ12′におい
て、パウチストッパ14′によりパウチ1の列の先端を
係止しうる状態となる。
【0053】そして、特性(f)に示すように、第2の
振動搬送トラフ11′における第2の整列計量用搬送ト
ラフ12′へのパウチ1の送り(搬送)が行なわれる。
次に、第2の整列計量用搬送トラフ12′への収容(搬
送)が完了すると、特性(g)と特性(h)に示すよう
に、時間T3 においてパウチストッパ14′の後退(突
出状態の解除)と第2のプッシャ13′の駆動とが行な
われ、第2の整列計量用搬送トラフ12′から第2の中
継用揺動トラフ15′へのパウチ1の収容が行なわれ
る。
【0054】時間T4 においてパウチセンサ22′が第
2の中継用揺動トラフ15′への収容完了を検知する
〔特性(j)〕と、移動シリンダ16により第2の中継
用揺動トラフ15′の図2中右側への揺動が行なわれ、
時間T5 において揺動が完了する〔特性(k)〕。この
時間T5 から単列積載プッシャ18の動作が開始され
〔特性(m)〕、第2の中継用揺動トラフ15′から単
列搬送トラフ4へのパウチ1の積載が高速に行なわれ
る。
【0055】上述のような動作は、繰り返して行なわれ
る。このように、第1の整列計量用搬送トラフ12,第
1の中継用揺動トラフ15に関する動作と、第2の整列
計量用搬送トラフ12′,第1の中継用揺動トラフ15
に関する動作とが、交互に交替する状態で行なわれる。
これにより、第1の振動搬送トラフ11から第1の中継
用揺動トラフ15を通じて供給されるパウチ1の列と、
第2の振動搬送トラフ11′から第2の中継用揺動トラ
フ15′を通じて供給されるパウチ1の列とが、単列搬
送トラフ4において交互に積載されるようになり、2個
の製袋機から送出されるパウチ1の列が、円滑に合流す
る。
【0056】また、プッシャ13,13′,18による
パウチ1の送出速度は、各搬送トラフにおけるパウチ1
の送出速度より数倍早く、移動シリンダ16の駆動速度
も相当に早くできるので、プッシャでパウチを送出後、
元の待機位置に戻って搬送トラフにパウチが載溜し、満
載するまでに充分の待機時間をとることができ、搬送ト
ラフの連続運転を可能とし稼働率を向上することができ
る。
【0057】さらに、第1のパウチセンサ21、第2の
パウチセンサ21′において第1の整列計量用搬送トラ
フ12、第2の整列計量用搬送トラフ12′へのパウチ
の満載を確認し、パウチセンサ22,パウチセンサ2
2′によって第1の中継用揺動トラフ15、第2の中継
用揺動トラフ15′へのパウチの満載を確認し、また、
揺動トラフセンサ33,揺動トラフセンサ33′によっ
て揺動トラフ15,15′の停止位置を確認できるの
で、合流搬送の運転制御においての動作ミスを防止する
ことができる。
【0058】そして、上記のような容器のハンドリング
を行なうことにより、製造能力の小さい口栓付きパウチ
製袋機2,2′からのパウチ1の供給を、倍増状態で処
理能力の大きい充填機5に対して行なわせることができ
ため、パウチ1の単列供給を高速で行なうことができる
ようになるのである。なお、本実施形態では、単列搬送
トラフ4上にパウチ1が溜まり過ぎたときには、パウチ
センサ23がこれを検知して、第3のプッシャ18の動
作を停止し、各搬送トラフにおける搬送を停止させるの
で、パウチ1の単列搬送トラフ4上への溜まり過ぎによ
る不具合は回避される利点もある。
【0059】なお、本実施形態では、第1及び第2の振
動搬送トラフ11,11′,第1及び第2の整列計量用
搬送トラフ12,12′及び単列搬送トラフ4を、いず
れも振動により口栓付き不定形容器(パウチ)1の搬送
を行なうように構成しているので、例えば振動搬送トラ
フ11,11′のように曲線上に屈曲した搬送路におい
ても極めて円滑にパウチ1の搬送を行なうことができる
利点があり、逆に、振動搬送トラフを用いると、搬送ト
ラフとして曲率をもったものも容易に採用しうるので、
各種のレイアウトが自由で容易となる利点もある。
【0060】もちろん、これらの搬送トラフについては
振動を利用したものに限定されるものではなく、搬送ト
ラフと容器(パウチ)1との摺動を滑らかに行なえれ
ば、振動を利用しない搬送トラフも十分に適用しうる。
また、本実施形態では、2つの中継用揺動トラフ(中継
用可動トラフ)15,15′をそなえており、これらを
結合することで連動させているため、1つのアクチュエ
ータ(移動シリンダ16)でこれらの中継用可動トラフ
15,15′を連動させることができ効率的であるが、
これらの中継用可動トラフ15,15′は、連動すれば
よく、必ずしも連結させる必要はない。
【0061】また、本実施形態では、振動搬送トラフ,
整列計量用搬送トラフ及び中継用可動トラフを2系統設
けているが、これらの振動搬送トラフ,整列計量用搬送
トラフ及び中継用可動トラフをこれよりも多数系統設け
るようにして、複数(3つ以上)の中継用可動トラフの
いずれか1つを単列搬送トラフ4と同一線上に移動させ
た場合には、他の中継用可動トラフは対応する整列計量
用搬送トラフと同一線上とするようにして、単列搬送ト
ラフ4と同一線上に移動させる中継用可動トラフを順番
に切り換えるように、適宜の中継用可動トラフを移動さ
せるようにしていけばよい。
【0062】このようにして口栓付き不定形容のハンド
リングを行なうことにより、製造能力の小さい複数(3
つ以上)の口栓付きパウチ製袋機からのパウチ1の供給
を、製袋機の個数倍状態で、極めて処理能力の大きい充
填機5に対して行なわせることができるようになり、パ
ウチ1の単列供給を極めて高速で行なうことができるよ
うになるのである。
【0063】このように、本装置及び方法によれば、従
来用いられたような搬送治具や通い箱は不用となり、搬
送治具や通い箱を用いる際に容器を機械設備へ装填する
ための人手または装填用の自動機械も不要となり、製袋
機と充填機を直接連結できるため、装填用のコストを低
減しうるとともに、設備全体をクリーンブースで囲うな
どの処理を施すことで、衛生的に内容物の充填を行なう
ことができるようになる。したがって、本口栓付き不定
形容器(パウチ)を食品を充填する容器として用いる場
合に、衛生面の心配も解消することができる。
【0064】また、搬送トラフの途中に、本発明の容器
合流装置を用いれば複数台の製袋機を充填機に直接連結
することができ、振動搬送トラフを用いた場合、振動搬
送トラフには容器アキューム機能があるので運転中の容
器搬送の上での多少の不具合はカバーできる利点もあ
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4記載
の本発明の口栓付き不定形容器合流搬送装置及び口栓付
き不定形容器合流搬送方法によれば、製袋機と充填機を
直接連結できるため、従来のように、搬送治具や通い箱
が不要となって、設備全体をクリーンブースで囲う等す
ることが可能となり、衛生的に不定形容器の搬送を行な
うことができる利点がある。また、搬送治具や通い箱を
用いた際に必要とされる機械設備への容器の装填を人手
または自動機械で行なうことも不要となり、コスト低減
の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器合流搬送装置の全体構成を示す模式的平面図(配置
図)である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器合流搬送装置の要部構造を示す模式的平面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器合流搬送装置の要部構造を示す模式的断面図(図2の
A−A矢視断面図)である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器合流搬送装置の要部構造を示す模式的断面図(図2の
B−B矢視断面図)である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器合流搬送装置の要部構造を示す模式的断面図(図2の
C−C矢視断面図)である。
【図6】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器を示す模式的斜視図であり、(a)は未充填状態を示
し、(b)は充填状態を示す。
【図7】本発明の一実施形態にかかる口栓付き不定形容
器合流搬送装置及び方法を説明するためのタイムチャー
トであり、(a)〜(n)はそれぞれ装置の各構成要素
の動きを対応させて示している。
【符号の説明】
1 パウチ 1a 口栓部 1b 上部フランジ 1c 中部フランジ 1d 下部フランジ 1e 胴部 1f 対向ガイド側面 2,2′ 口栓付きパウチ製袋機 3 パウチ合流搬送装置 4 単列搬送トラフ 5 充填機 8 スターホイール 11 第1の振動搬送トラフ 11′ 第2の振動搬送トラフ 12 第1の整列計量用搬送トラフ 12a 長穴 12′ 第2の整列計量用搬送トラフ 13 第1のプッシャ 13a ロッドレスシリンダ 13b フィンガシリンダ 13c フィンガ 13′ 第2のプッシャ 14,14′ パウチストッパ 15 第1の中継用揺動トラフ(第1の中継用可動トラ
フ) 15′ 第2の中継用揺動トラフ(第2の中継用可動ト
ラフ) 16 移動シリンダ 17 ストッパ板 18 単列積載プッシャ 21 第1のパウチセンサ 21a,21a′ 光源 21′ 第2のパウチセンサ 22 第3のパウチセンサ 22′ 第4のパウチセンサ 22a,22a′ 光源 23 第5のパウチセンサ 24,25 連結部材 26 リニアガイド 27 リニアベアリング 33,33′ 揺動トラフセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ付き口栓をそなえた不定形容器
    を連続製袋する複数の製袋機と、 上記の複数の製袋機にそれぞれ連結された複数の搬送ト
    ラフと、 上記の各搬送トラフから送出される不定形容器を単列に
    合流させて搬送する単列搬送トラフと、 上記の複数の搬送トラフにそれぞれ対応して設けられ、
    所定の移動により入口を対応する搬送トラフの出口に接
    続され所定量の不定形容器を該対応する搬送トラフから
    搬入収容しうるとともに、他の所定の移動により出口を
    該単列搬送トラフの入口に接続されて搬入収容された不
    定形容器を該単列搬送トラフに送出しうる複数の中継用
    可動トラフとをそなえ、 上記の複数の中継用可動トラフのうちのいずれかの中継
    用可動トラフの出口が該単列搬送トラフの入口に接続さ
    れた時には、上記の複数の中継用可動トラフのうちの他
    の中継用可動トラフの入口とこの中継用可動トラフにそ
    れぞれ対応する該搬送トラフの出口とが接続されるよう
    に、上記の複数の中継用可動トラフの移動が連動して行
    なわれるように構成されていることを特徴とする、口栓
    付き不定形容器合流搬送装置。
  2. 【請求項2】 フランジ付き口栓をそなえた不定形容器
    を連続製袋する第1の製袋機及び第2の製袋機と、 該第1の製袋機に連結された第1の搬送トラフと、 該第2の製袋機に連結された第2の搬送トラフと、 該第1の搬送トラフから送出される不定形容器と該第2
    の搬送トラフから送出される不定形容器とを単列に合流
    させて搬送する単列搬送トラフと、 所定の移動により入口を該第1の搬送トラフの出口に接
    続され所定量の不定形容器を該第1の搬送トラフから搬
    入収容しうるとともに、他の所定の移動により出口を該
    単列搬送トラフの入口に接続されて搬入収容された不定
    形容器を該単列搬送トラフに送出しうる第1の中継用可
    動トラフと、 所定の移動により入口を該第2の搬送トラフの出口に接
    続され所定量の不定形容器を該第2の搬送トラフから搬
    入収容しうるとともに、他の所定の移動により出口を該
    単列搬送トラフの入口に接続されて搬入収容された不定
    形容器を該単列搬送トラフに送出しうる第2の中継用可
    動トラフとをそなえ、 該第1の搬送トラフと該第1の中継用可動トラフとの接
    続時に該第2の中継用可動トラフと該単列搬送トラフと
    が接続されるとともに、該第2の搬送トラフと該第2の
    中継用可動トラフとの接続時に該第1の中継用可動トラ
    フと該単列搬送トラフとが接続されるように、該第1の
    中継用可動トラフと該第2の中継用可動トラフとが連動
    するように構成されていることを特徴とする、口栓付き
    不定形容器合流搬送装置。
  3. 【請求項3】 フランジ付き口栓をそなえた不定形容器
    を連続製袋する複数の製袋機と、上記の複数の製袋機に
    それぞれ連結された複数の搬送トラフと、上記の各搬送
    トラフから送出される不定形容器を単列に合流させて搬
    送する単列搬送トラフと、上記の複数の搬送トラフに対
    応して設けられ、所定量の不定形容器を該搬送トラフか
    ら搬入収容しうるとともに搬入収容された不定形容器を
    該単列搬送トラフに送出しうる複数の中継用可動トラフ
    とをそなえ、 上記の複数の中継用可動トラフのうちのいずれか一つの
    中継用可動トラフを選択して、この中継用可動トラフを
    移動させて該中継用可動トラフの出口を該単列搬送トラ
    フの入口に接続して該中継用可動トラフに搬入収容され
    た不定形容器を該単列搬送トラフに送出し、上記の複数
    の中継用可動トラフの残りの中継用可動トラフについて
    は、適宜移動させることでこの中継用可動トラフの入口
    を対応する該搬送トラフの出口に接続して所定量の不定
    形容器を該搬送トラフから該中継用可動トラフに搬入収
    容する動作工程を有し、 上記の複数の中継用可動トラフのうちから該単列搬送ト
    ラフに接続する一つの中継用可動トラフを切り換えなが
    ら、該動作工程を繰り返して、上記の各搬送トラフから
    の所定量の不定形容器を該単列搬送トラフを通じて順次
    搬送するように構成されていることを特徴とする、口栓
    付き不定形容器合流搬送方法。
  4. 【請求項4】 フランジ付き口栓をそなえた不定形容器
    を連続製袋する第1の製袋機及び第2の製袋機と、該第
    1の製袋機に連結された第1の搬送トラフと、該第2の
    製袋機に連結された第2の搬送トラフと、該第1の搬送
    トラフから送出される不定形容器と該第2の搬送トラフ
    から送出される不定形容器とを単列に合流させて搬送す
    る単列搬送トラフと、所定量の不定形容器を該第1の搬
    送トラフから搬入収容しうるとともに搬入収容された不
    定形容器を該単列搬送トラフに送出しうる第1の中継用
    可動トラフと、所定量の不定形容器を該第2の搬送トラ
    フから搬入収容しうるとともに搬入収容された不定形容
    器を該単列搬送トラフに送出しうる第2の中継用可動ト
    ラフとをそなえ、 所定の移動により該第1の中継用可動トラフの入口を該
    第1の搬送トラフの出口に接続して所定量の不定形容器
    を該第1の搬送トラフから該第1中継用可動トラフに搬
    入収容しながら、同時に該第2の中継用可動トラフの出
    口を該単列搬送トラフの入口に接続して該第2の中継用
    可動トラフに搬入収容された不定形容器を該単列搬送ト
    ラフに送出する第1の動作と、 ついで、他の所定の移動により該第1の中継用可動トラ
    フの出口を該単列搬送トラフの入口に接続して該第1の
    中継用可動トラフに搬入収容された不定形容器を該単列
    搬送トラフに送出しながら、同時に該第2の中継用可動
    トラフの入口を該第2の搬送トラフの出口に接続して所
    定量の不定形容器を該第2の搬送トラフから該第2の中
    継用可動トラフに搬入収容する第2の動作とを有し、 上記の第1の動作と第2の動作との繰り返しにより、第
    1の搬送トラフからの所定量の不定形容器と第2の搬送
    トラフからの所定量の不定形容器とを該単列搬送トラフ
    を通じて交互に搬送するように構成されていることを特
    徴とする、口栓付き不定形容器合流搬送方法。
JP30646397A 1997-04-30 1997-10-20 口栓付き不定形容器合流搬送装置及び方法 Withdrawn JPH11124213A (ja)

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