JPH11123756A - 熱風成形型及びそれを用いた繊維クッション体の成形方法 - Google Patents

熱風成形型及びそれを用いた繊維クッション体の成形方法

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JPH11123756A
JPH11123756A JP29198497A JP29198497A JPH11123756A JP H11123756 A JPH11123756 A JP H11123756A JP 29198497 A JP29198497 A JP 29198497A JP 29198497 A JP29198497 A JP 29198497A JP H11123756 A JPH11123756 A JP H11123756A
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molding
mold
cavity
hot air
cushion body
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JP29198497A
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Masaaki Kogure
雅明 小暮
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Ikeda Corp
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Ikeda Bussan Co Ltd
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Publication date
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形部内の温度をより均一化できるようにし
て、成形品の品質と信頼性を更に向上できるようにす
る。 【解決手段】 上下型2,3が気体透過性の成形部分2
A,3Aと空洞部5,6とをそれぞれ備え、下型2内に
低融点素材と高融点素材の混合された繊維系原材料を配
置し、上下型2,3を型締めして、加熱送風手段14に
より下型3の空洞部6から、前記型締めした状態で形成
される成形部4内を通じ、上型2の空洞部5へ熱風を通
過しつつ前記繊維系原材料を熱成形可能な繊維クッショ
ン体用の熱風成形型1において、上型2は、その成形部
分2Aを形成している周囲部を前記気体透過性の板部に
形成していると共に、それ以外の部分2cを遮風板部に
形成しており、前記熱風が、下型3の空洞部6から成形
部4内及び上型2の前記気体透過性の周囲部2Aを通じ
て上型2の空洞部5へ送風されるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用座席や事務
用椅子、あるいはヘッドレストやアームレスト等の緩衝
ないしはクッション材として有用な繊維クッション体用
の熱風成形型及びそれを用いた成形方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図7(a),(b)はこの種の繊維クッ
ション体の2例を示している。各繊維クッション体4
0,50は、座席を構成するシートクッション(座部)
とシートバック(背もたれ)用のものである。図7
(a)の繊維クッション体40は厚さ寸法Tが比較的大
きく設計されている。図7(b)の繊維クッション体5
0は、メイン部50aの両側に位置する上下部50b,
50cが立ち上がり、メイン部50aの内側にフレーム
が配置されると共に、図の左側である上部50bにヘッ
ドレストが配置される設計である。原料の繊維系原材料
は何れも高融点素材に低融点素材を混合したものであ
る。低融点素材は、例えば、リサイクル性に優れた熱可
塑性のものであり、繊維間ないしは繊維同士のバインダ
ーとして機能する。
【0003】図8(a),(b)は前記繊維クッション
体40,50の成形に使用される熱風成形型例を示して
いる。成形型の基本構造は何れも同じくし、上下型6
1,62の型締め状態で形成される成形部63A,63
Bに加熱送風手段を介して熱風を通過しながら熱処理す
る構成である。両者の上下型61,62は、成形部63
A,63Bを区画形成している気体透過性の成形部分6
1A,62Aと、成形部分61A,62Aの外側にそれ
ぞれ設けられている空洞部64,65とを有し、上型6
1が下型62内に収容された状態で型締めされる。な
お、両成形型の成形部63A,63Bは、繊維クッショ
ン体40,50に対応した空間をなしている。そして、
下型62には、前記加熱送風手段を介して圧送されてく
る熱風を空洞部65内に導入する入口66が設けられて
いる。上型61には、空洞部65から成形部63A,6
3Bを通って空洞部64内に達した熱風を排気する出口
67が設けられている。この出口67から排気された熱
風は、前記加熱送風手段に導かれ再び定温度に加温され
て入口66へ送られ循環される。
【0004】そして、繊維クッション体40,50を成
形する場合は、下型62の成形部分62A内に繊維系原
材料を配置した後、上型61を下型62に収容するよう
に移動して繊維系原材料の圧縮を伴って型締めする。そ
の状態から、成形部63A,63B内の繊維系原材料
は、前記した熱風が空洞部65から成形部63A,63
Bを介して空洞部64へ所定時間通過されるのに伴って
低融点素材を溶融して繊維間ないしは繊維同士を結合
し、更に熱処理後に冷却されると成形部63A,63B
に応じた形状に保形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した成形方法で
は、繊維系原材料として、例えば、解繊されて綿状のも
のを適宜な大きさに切り込んで、計量された必要量を下
型62の成形部分62A内に配置して、型締めにより圧
縮した状態から熱処理するものである。しかしながら、
このような熱風成形型を用いる成形方法では次のような
問題があった。第1に、この種の製法では、加熱不足や
過剰が部分的に起こると品質に直接することから、成形
部63A,63B内にセットされている繊維系原材料の
全体が均一に熱処理されることを前提としている。この
ため、設計段階では、熱風が型内に均等に流れるよう型
形態等に細心の注意がなされると共に、加熱送風手段の
加熱能率や送風圧等にも配慮されている。ところが、実
際上は成形部63A,63Bの容積が比較的大きくなっ
たり、複雑な形状になるほど温度差が生じ易い。その例
としては、図7(a)の如く繊維クッション体40の肉
厚寸法Tが大きくなるケースにおいて、成形部63Aの
両側部分つまり図8(a)に加入したY部分がメイン部
に対し温度が低くなることである。この温度差は、成形
部63Aの容積等によっても異なるが、繊維クッション
体40の場合、熱風温度が約200度の設定だと、約1
0〜30℃に達することもある。このように、成形部6
3Aの温度差が大きくなると、成形の進行度合いが不均
一になるばかりでなく、過剰な溶融や溶融不足等を部分
的に生じて所定の品質を維持できなくなる。更に、成形
温度つまり熱風温度を高くして成形効率を上げることが
難しくなる。
【0006】第2に、この種の製法では、繊維系原材料
として、前述した如く断片状にしたものを下型62の内
部にセットするが、前記断片状を小さくするほど繊維ク
ッション体40,50に部分的な密度差が生じ易くな
り、逆に、比較的大きな断片状になるほどその断片体同
士の間に段差を生じて面的均一性等が損なわれたり、複
雑な形状出しに対処できなくなる。その例としては、図
7(b)の繊維クッション体50の如く上下部50b,
50cの立ち上が大きくなったり、同図中、想像線のよ
うに上下部50a,50bを内側に湾曲してインバース
形状を付与したい場合等に、前記した断片状を小さくし
て上下型の型締め状態で形成される成形部の空間各部に
馴染み易くしたとしても、所定品質を充足できなくな
る。このため、成形対象が形状的に制約されている。
【0007】本発明は以上のような背景に鑑みなされた
ものである。その第1の目的は、成形部内の温度をより
均一化できるようにして、成形品の品質と信頼性を更に
向上できるようにすることにある。第2の目的は、イン
バース形状等の複雑な形状出しを可能にし、成形対象を
より拡大できるようにすることにある。更に他の目的
は、以下に説明する内容の中で順次明らかにして行く。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の第1の基本構造は、図1から図3に例示される
如く、上下型2,3が気体透過性の成形部分2A,3A
と成形部分2A,3Aの外側に設けられた空洞部5,6
とをそれぞれ備え、下型2内に低融点素材と高融点素材
の混合された繊維系原材料を配置し、上下型2,3を型
締めして、加熱送風手段14により下型3の空洞部6か
ら、前記型締めした状態で形成される成形部4内を通
じ、上型2の空洞部5へ熱風を通過しつつ前記繊維系原
材料を熱成形可能な繊維クッション体用の熱風成形型1
において、上型2は、その成形部分2Aを形成している
周囲部を前記気体透過性の板部に形成していると共に、
それ以外の部分2cを遮風板部に形成しており、前記熱
風が、下型3の空洞部6から成形部4内及び上型2の前
記気体透過性の周囲部2Aを通じて上型2の空洞部5へ
送風されるよう構成したものである。この熱風成形型1
を用いることにより、請求項6のような繊維クッション
体の成形方法を可能にする。
【0009】第1の基本構造では、熱風が、下型3の空
洞部6から成形部4内及び上型2の前記気体透過性の周
囲部2Aを通じて、上型2の空洞部5へ送風されること
から、加熱不足となり易い周囲部分を効率的に加熱し、
繊維系原材料の局部的な熱過剰や不足を防いで、熱処理
の均一性を確保し、熱成形的に極めて良好なものとな
る。以上の第1の基本構造は、成形部4が上下型2,3
により形成される場合と、下型3の成形部分3Aの内面
と所定間隔を保って下型3内に配置される中子7を有
し、中子7が内部を空洞部8に形成していると共に、下
型3の成形部分3Aと対向する下部7a及び両側部7d
を気体透過性に形成しており、成形部4を下型3と中子
7及び上型2の前記気体透過性の周囲部2Aにより形成
される場合との何れであってもよい。後者では、成形部
4が上下型2,3内に配置される中子7の存在によっ
て、上下型2,3だけでは形成不能な成形空間を得るこ
とができ、繊維クッション体としてより複雑な形状を成
形可能とする。また、後者の構造では、中子7を下型3
の成形部分3A内に位置決めする手段として、下型3の
外側面部から下型2内に差し込み可能な棒状の位置決め
用ロッド11を有し、ロッド11を、成形される繊維ク
ッション体30に必要な貫通穴30fに対応して設ける
ようにすると、繊維クッション体30の成形と同時にロ
ッド11に対応した必要部の貫通孔30fを形成可能と
なり、後工程での作業工数を減少できる。
【0010】また、本発明の第2の基本構造は、図4,
図5に例示される如く、上下型22,23が気体透過性
の成形部分22A,23Aと成形部分22A,23Aの
外側に設けられた空洞部25,26とをそれぞれ備え、
下型23内に低融点素材と高融点素材の混合された繊維
系原材料を配置し、上下型22,23を型締めした状態
で、加熱送風手段14により上下型22,23の一方の
空洞部から上下型で形成される成形部内を通じ他方の空
洞部へ熱風を通過しつつ前記繊維系原材料を熱成形可能
な繊維クッション体用の熱風成形型20において、上型
22が下型23に対し移動自在に収容されると共に、上
型22又は下型23が上下型22,23で形成される成
形部24の側部に対応して設けられた側通路27a,2
7bを有し、前記熱風の一部が、側通路27a,27b
を通じて前記一方の空洞部26又は25から他方の空洞
部25又は26へ送風されるよう構成したものである。
この熱風成形型20を用いることにより、請求項7のよ
うな繊維クッション体の成形方法を可能にする。
【0011】第2の基本構造では、熱風の送風態様とし
て、図4の例の如く下型23の空洞部26から、成形部
24内を通って上型22の成形部分22Aから空洞部2
5へ送風される主流路に加えて、空洞部26から側通路
27a,27bを通じて空洞部25へ、及び成形部24
内から側通路27a,27bを通じて空洞部25へ送風
される側流路27a,27bによる加温作用を得るよう
にしたことから、繊維クッション体が肉厚的に厚くなる
形状においても、加熱不足となり易い側部分を効率的に
加熱し、繊維系原材料の局部的な熱過剰や不足を防い
で、熱処理の均一性を確保し、熱成形的に極めて良好な
ものとなる。
【0012】本発明の繊維系原材料としては、例えば、
ポリエステル系エラストマー等の低融点繊維と、反発性
・圧縮耐久性に優れたポリエステル系ポリマー等の高融
点繊維とを混合したものである。要は、低融点素材だけ
を溶融可能な温度にて熱処理して、その低融点素材をバ
インダーとして繊維間ないしは繊維同士を結合し、成形
型の成形部形状に対応した成形体形状に保形できるもの
であればよい。この場合、低融点素材と高融点繊維は、
融点差が大きいほど成形効率的に好ましいが、通常、4
0度以上であればクッション物性的に充足される。混合
形態的には、低融点素材と高融点繊維とを所定の混率で
混綿するが、この場合、熱接着性を持つ捲縮繊維等の芯
鞘型や偏芯鞘型を用いることが優クッション構造体を得
る上で好ましい。型詰め形態としては、例えば、低融点
繊維と高融点繊維とを混綿した後、カード等により解繊
されたウェブを適宜な大きさに切り込んだもの、又は低
融点繊維と高融点繊維とを混綿した後、カーディング作
用を与えると共に所定の厚さに重ねてウェブ積層体を形
成しそれを適宜な大きさに切り込んだもの等が用いられ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な形態を添付
図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる形態は、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲を制約するものではない。ここでは、図1から図
3に示す第1の形態と、図4と図5の第2の形態につい
て詳述する。
【0014】(第1の形態)この形態例は、車両用座席
のうち、図6に示すシートバック用の繊維クッション体
30を製造する場合の例である。図6(b)は図6
(a)のA−A線に沿う断面図である。この繊維クッシ
ョン体30は、メイン部30aの手前側が上部30b
で、後側が下部30cとなる。上部30bと下部30c
は背面側へ立ち上がり、上部30bは更に断面略L形に
折り曲げられた折曲げ部30dを延設したインバース形
状となっている。上部30bには一対の貫通孔30fが
設けられている。そして、繊維クッション体30は、フ
レーム等が折曲げ部30d内に対応端部を入れた状態で
上部30bと下部30cの間に配置されると共に、袋状
の表皮により被覆される。貫通孔30fは、シートバッ
ク上に設けられるヘッドレストのステーが前記表皮の孔
から挿通され、前記フレーム側に保持する際の孔であ
る。
【0015】図1から図3は以上の繊維クッション材3
0の成形に使用した熱風成形型の要部を示す概略構成断
面図である。図1は繊維系原材料の加熱成形時の状態で
あり、図2は熱風成形型の構成を示し、図3は繊維系原
材料のセット段階を示している。この熱風成形型1は上
下型2,3及び中子7からなり、下型2の内部には中子
7が位置決め配置されると共に、上型2が収容されるよ
う移動されて型締めする構造であり、又、図1の如く型
締め状態で形成される成形部4には加熱送風手段14を
介して熱風を通過しながら熱処理可能となっている。
【0016】上下型2,3及び中子7は、成形部4を区
画形成している気体透過性の成形部分2A,3A,7A
と、熱風を通す空洞部5,6,8とを共に有している。
このうち、下型3は、上開口した容器状をなし、略全外
面が断熱材Kにより覆われている。成形部分3Aは、容
器状空間を上下に分離するよう設けられた本体部と、容
器状の内側部とにより下型成形面を構成し、前記本体部
がパンチングメタル板部の気体透過性に形成されてい
る。前記本体部の内面には、中子7を載せる複数の保持
ピン3cが突設されている。前記本体部上にあって、容
器状の片側面には中子設置用のロッド11を挿通する貫
通孔3dが設けられている。貫通孔3dは前記図6の両
貫通孔30fに対応した間隔を保って2箇所に設けられ
ている。本体部の下部には容器底面との間に区画された
空洞部6が位置している。空洞部6には側部に設けられ
た入口9から熱風が圧送される。なお、符号3aは成形
部分2Aの本体部に多数設けられた透孔である。
【0017】中子7は、下型3内に入れられ、成形部分
3Aとの間で図6のメイン部30a及び上下部30b,
30cに対応する成形空間部を形成可能な略枕形状をな
している。中子7の内部は空洞部8となっている。その
略全周はパンチングメタル板部の気体透過性に形成され
ている。符号7aはその多数設けられた透孔である。下
部7cはメイン部30aの背面に対応して平坦となって
いる。両側部7dは、上下部30b,30cに対応した
湾曲で起立されている。左側部7dの上部分には、上部
7bとの間に折曲げ部30dに対応した段差7eが設け
られている。この段差7eの下側には、貫通孔3dに対
応した孔7fが設けられていると共に、貫通孔3d及び
孔7fから挿通されるロッド11の先端を螺合するウエ
ルトナット12が側部7d内面に固定されている。そし
て、以上の中子7は、保持ピン3c上に載せられた状態
で、2個のロッド11を介して定位置に着脱自在に設置
される。
【0018】上型2は、概略二重蓋形状をなし、空洞部
5が上下部2b,2cの間に位置し、空洞部5と連続す
る両側部2dの内側に設けられた側通路13a,13b
を有し、この各側通路13a,13bの下端面を成形部
分2Aとして形成している。上部2bは、型締め状態で
下型3の上開口を着脱自在に密閉可能であると共に、空
洞部5から熱風を排出する出口10を形成している。下
部2cは、左右に位置する両成形部分2Aの間に位置
し、そこが遮風板部となっている。側通路13aは、左
側部2dの内側に位置し、折曲げ部30dの幅に対応し
た間隔を保って付設された仕切り壁部2eによって区画
形成されている。側通路13bは、右側部2dの内側に
位置し、下部30cの厚さに対応した間隔を保って付設
された仕切り壁部2fによって区画形成されていると共
に、右側部2d及び仕切り壁部2fを下部2cよりも下
方へ大きく突出して延長した状態に設けられている。ま
た、側通路13aを区画している成形部分2A及び仕切
り壁部2eと、側通路13bを区画している成形部分2
A及び仕切り壁部2fとがパンチングメタル板部の気体
透過性に形成されている。符号2aはその多数設けられ
た透孔である。
【0019】これに対し、加熱送風手段14は、従来と
同様のものを用いることができ、図1に例示される如
く、成形温度まで加熱する不図示の加熱機構と、ファン
機構15等からなり、熱風を配管16aを通じて入口9
から空洞部6へ圧送するものである。通常は、出口10
に対し配管16bを介して接続されており、出口10か
ら排気された熱風を再び加熱機構により定温度まで加温
して、それをファン機構15及び配管16aを通じて入
口9に循環する方式となっている。再循環に際し、熱風
から不純物を除く濾過部材等を有している。また、加熱
機構を停止させると常温の冷風を循環できることは勿論
である。
【0020】次に、以上の熱風成形型を用いる場合の成
形方法の要領を作用と共に詳述する。なお、使用される
繊維系原材料は、例えば、低融点繊維素材と高融点繊維
素材とを混綿したものである。型詰め形態としては、図
3(a)に模式的に示す如く、混綿されて解繊された綿
状ウェブを適当な大きさにカットした断片体32(20
〜50mm程度の大きさのもの)である。又は、図3
(b)に模式的に示す如く、繊維クッション体30のメ
イン部用として形成されたブロック体31と、前記断片
体32とを用いてもよい。なお、このブロック体31は
混綿した状態から、所定厚さのウェブ積層体に重ねて予
備成形(低熱・圧縮)したものを、上記メイン部30a
に対応した2個の上下ブロック体31a,31bにカッ
トしたものである。
【0021】、型セット作業では、先ず、中子7を取
り除いた状態から、下型3の成形部分3A上に上記した
断片体32の定量が投入される。この場合、上記したブ
ロック体31を用いるケースでは、ブロック体31bを
配置し、その上にブロック体31aを重ねるが、このと
きには保持ピン3cが各ブロック体31a,31bに突
き刺されて、不動状態に位置決め配置されると共に、上
から押すとブロック体31bが成形部分3Aの対応部に
馴染んで密接し、その状態に保たれる。このため、ブロ
ック体31を用いる構造では、ブロック体31a,31
bが保持ピン3cを介して位置決めされて、不用意なず
れを防ぐことができる。 、次に、中子7を下型3の内部にセット作業する。こ
の操作では、中子7が下型3内に入れられる、図3
(a)の場合は断片体32を荷重により押し、図3
((b)の場合はブロック体31を荷重により押し、そ
れぞれ複数の保持ピン3c上に保持される。その後、2
個のロッド11が、貫通孔3dから下型3内に通通さ
れ、更に孔7fを通じてウエルトナット12に螺合操作
される。中子7はこの操作により、保持ピン3cを介し
て垂直方向に位置決めされ、かつ2個のロッド11を介
して水平方向に位置決めされる。なお、このような中子
7の位置決め固定構造は、これに限られず他の構成であ
ってもよい。
【0022】、次に、断片体32を成形部分3Aと中
子7との間に形成されている隙間にセット作業する。こ
の操作では、断片体32の使用量について、例えば、図
1の右側に形成されている隙間部分、左側に形成されて
いる隙間部分、と言うようにセット部毎の使用量が予め
計量される。そして、各隙間には、断片体32の所定量
が順に投入される。この操作においては、断片体32が
細かくカットされていることから、各隙間内にスムース
にセットされると共に、隙間をほぼ均等に埋めることが
できる。図3(a),(b)はその状態を示している。 、次に、上型2を型締めセット作業する。この操作で
は、上型2が下型3の上部内に収容されるよう移動しつ
つ所定の押圧力を伴って配置される。この最終操作で
は、図示を省略しているが、上部3bと対応する下型2
の上部2bとが着脱可能に固定される。これにより、熱
風成形型1内には、上下型2,3及び中子7によって繊
維クッション体30に相当する隙間を持つ成形部4が形
成され、かつ、その成形部4内に上記した繊維系原材料
である、断片体32、又はブロック体31a,31b及
び断片体32が型締め力に相当して圧縮された状態でセ
ットされる。このような型締め構造では、中子7を介在
することにより、繊維クッション体30が図6の如く折
曲げ部30dを延設したインバース形状を有する態様で
あっても、繊維系原材料を隙間なく均等にセットするこ
とができる。
【0023】、以上の型締め状態から、加熱送風手段
14が作動される。加熱機構が作動されると、ファン機
構15はその加熱された気体を入口9から空洞部6内に
圧送する。空洞部6に圧送された熱風は、所定圧に達す
ると、成形部4内に透孔3aを通じて侵入し、繊維系原
材料(断片体32、又はブロック体31a,31b及び
断片体32)内に上に向けて通過しつつ、繊維系原材料
を熱処理する。繊維系原材料を通過した熱風は、この熱
風成形型1の場合に次のような通風態様を形成しつつ空
洞部5まで達した後、従来と同様に再循環される。中央
部分は、透孔7aから中子7の内部に侵入した後、中子
7の上部7bが遮風板部である上型2の下部2cに覆わ
れていることから、段差7eの透孔7aから上型2の対
応する成形部分2Aの透孔2aに達し、側通路13aを
迂回して空洞部5に達する。図1の左側周囲部分は、前
記繊維系原材料を通過して、上型2の対応する成形部分
2Aの透孔2aに達し、側通路13aから空洞部5に達
する。図1の右側周囲部分は、前記繊維系原材料を通過
して、上型2の対応する成形部分2Aの透孔2aに達
し、側通路13bから空洞部5に達する。したがって、
この熱風成形型1では、特に、加熱不足となり易い周囲
部分を効率的に加熱し、繊維系原材料の局部的な熱過剰
や不足を防いで、熱処理の均一性を確保し、熱成形的に
極めて良好なものとなる。
【0024】、以上の熱処理が所定時間行われると、
繊維系原材料を構成している低融点素材が次第に溶融し
て繊維間ないしは繊維同士を結合し、成形部4に応じた
一体ものの繊維クッション体30が成形される。その
後、加熱機構の作動を停止し、ファン機構15を介して
常温の冷風を同様に循環して、繊維クッション体30を
冷却する。これにより、繊維クッション体30はその形
状が保形されるので、上型7と中子7を順に脱型して、
取り出される。
【0025】このようにして、成形された繊維クッショ
ン体30は、図6の如く折曲げ部30dを延設したイン
バース形状を有する態様であっても、設計通りの形状出
しを行うことができる。そして、この構造では、特に、
上記した通風態様により熱処理的に全体が均一となるよ
う工夫されているので、従来構造に対して複雑な形状
を、品質を下げることなく、比較的簡易に成形可能にす
ることができる。また、繊維クッション体30には、成
形と同時にロッド11に対応した必要部の貫通孔30f
が形成されている。これにより、後工程での合理化も可
能となる。
【0026】(第2の形態)この形態例は、車両用座席
のうち、図7(a)と同形状のシートクッション用の繊
維クッション体40を製造する場合の例である。図4,
図5は以上の繊維クッション材40の成形に使用した熱
風成形型の要部を示す概略構成断面図である。図4は繊
維系原材料の加熱成形時の状態であり、図5は熱風成形
型の構成を示しいる。なお、図4,図5において、図1
〜図3と同様な部位ないしは手段等については同じ符号
を付している。この熱風成形型20は、上型2と下型3
からなり、上型2が下型3内に収容されるよう移動され
て型締めする構造であり、又、図4の如く型締め状態で
形成される成形部24には加熱送風手段14を介して熱
風を通過しながら熱処理可能となっている。
【0027】上下型22,23は、成形部24を区画形
成している気体透過性の成形部分22A,23Aと、熱
風を通す空洞部25,26とを共に有している。このう
ち、下型23は、上開口した容器状をなし、略全外面が
断熱材Kにより覆われている。成形部分23Aは、下型
23の両側部23cの内面との間に所定の間隔を保っ
て、下型23の内部空間を下水平部23d(この部分も
気体透過性に形成している)を介して上下に分離するよ
う設けられている。成形部分23Aの下部側には、下型
23の内底面23eとの間に空洞部26が設けられてい
る。空洞部26には側部23cに設けられた入口9から
熱風が導入される。成形部分23Aの上部側は下型23
の上水平部23bまで達している。そして、下型23内
には、側通路27a,27bが両側部23cと対応する
成形部分23A及び成形部分23Aの延長された部分
(この部分も気体透過性に形成している)との間に設け
られている。したがって、各側通路27a,27bは、
下部が気体透過性の下水平部23dを介して空洞部6に
通じていると共に、上下型22,23の型締め状態で上
部が成形部分23Aの延長された気体透過性の部分を介
して上型22の空洞部25に通じるようになっている。
成形部分23A及びその延長部、下水平部23dはパン
チングメタル板部の気体透過性に形成されている。符号
23aはその透孔である。また、図5中、符号Xは上下
型22,23が型締めされた状態で、成形部4を形成す
る下型23の実質的な成形部分23Aの境界を示してい
る。
【0028】上型22は、概略二重蓋形状をなし、成形
部分22Aが上部22bに対し突設されている両側部2
2cに一体化した状態で設けられている。上部22bに
は略中央部に出口10が設けられている。両側部22c
は、成形部分22Aと同様に気体透過性つまりパンチン
グ板部にて形成されている。符号22aはその透孔であ
る。空洞部25は成形部分22Aの外側に位置し、上部
22b及び両側部22cにて区画形成されている。そし
て、この上型22は、型締め状態で下型23の上開口を
着脱自在に密閉可能であると共に、空洞部25から出口
10を通じて熱風を排出可能となっている。出口10か
ら排気された熱風は、後述する加熱送風手段14に導か
れ再び定温度に加温されて入口9へ送られ循環される。
【0029】加熱送風手段14は、図1と同じ構造であ
り、成形温度まで加熱する不図示の加熱機構と、ファン
機構15等からなり、熱風を配管16aを通じて入口9
から空洞部26へ圧送するものである。通常は、出口1
0に対し配管16bを介して接続されており、出口10
から排気された熱風を再び加熱機構により定温度まで加
温して、それをファン機構15及び配管16aを通じて
入口9に循環する方式となっている。再循環に際し、熱
風から不純物を除く濾過部材等を有している。また、加
熱機構を停止させると常温の冷風を循環できることは勿
論である。
【0030】次に、以上の熱風成形型を用いる場合の成
形方法の要領を概説する。なお、使用される繊維系原材
料は、段落0019に記載したものと同じであり、また
型詰め形態としても、図3(a)の如く混綿されて解繊
された綿状ウェブを適当な大きさにカットした断片体3
2(20〜50mm程度の大きさのもの)、又は、図3
(b)の如く適宜な大きさに形成された複数のブロック
体31、更にそのようなブロック体31と断片体32と
の両方を用いる方法の何れであってもよい。ここでは断
片体32を用いる例にて説明する。
【0031】型セット作業では、先ず、上型22を移動
機構等にて取り除いた状態から、成形部分23A上に上
記した断片体32の定量を投入する。その後、上型22
を型締めする。この操作では、上型22が下型23の上
部内に移動しつつ所定の押圧力を伴って配置される。こ
の最終操作では、図示を省略しているが、上部22bと
対応する下型2の上部23bとが着脱可能に固定され
る。これにより、熱風成形型20内には、上下型22,
33によって繊維クッション体40に相当する隙間を持
つ成形部24が形成され、かつ、その成形部24内に上
記した繊維系原材料である断片体32等が型締め力に応
じ圧縮された状態でセットされる。
【0032】以上の型締め状態から、加熱送風手段14
が作動される。加熱機構が作動されると、ファン機構1
5はその加熱された気体を入口9から空洞部26内に圧
送する。空洞部26に圧送された熱風は、所定圧に達す
ると、成形部24内に透孔23aを通じて侵入すると同
時に、その一部が下水平部23dの透孔23aから各側
通路27a,27bに導入される。成形部24に侵入し
た熱風は、繊維系原材料(断片体32等)内に上に向け
て上昇しつつ、各側通路27a,27bを通って上昇す
る熱風と共に空洞部25まで達した後、出口10から排
気され、従来と同様に再循環される。繊維系原材料は、
成形部24に侵入して上昇する熱風によりそのメイン部
が熱処理されと共に、両側通路27a,27bを上昇す
る熱風によってもその両側部が熱処理される。したがっ
て、この熱風成形型20では、特に、繊維クッション体
40のように肉厚寸法Tが大きくなる場合にも、加熱不
足となり易い両側部分を効率的に加熱し、繊維系原材料
の局部的な熱過剰や不足を防いで、熱処理の均一性を確
保し、熱成形的に極めて良好なものとなる。
【0033】以上の熱処理が所定時間行われると、繊維
系原材料を構成している低融点素材が次第に溶融して繊
維間ないしは繊維同士を結合し、成形部24に応じた一
体ものの繊維クッション体40が成形される。その後、
加熱機構の作動を停止し、ファン機構15を介して常温
の冷風を同様に循環して、繊維クッション体40を冷却
する。これにより、繊維クッション体40はその形状が
保形されるので、上型22を脱型して、取り出される。
【0034】このようにして、成形された繊維クッショ
ン体40は、形状的に図8(a)の熱風成形型で成形さ
れるものと同様であるが、全体がより均一に熱処理され
ており、部分的な溶融不足や過剰のない高品質なクッシ
ョン構造体となっている。また、この構造では、上記し
た両側通路27a,27bを設けて熱処理的に全体が均
一となるよう工夫されているので、従来構造に対して肉
厚寸法Tが比較的大きく必要とする場合にも、低融点素
材の溶融温度つまり熱風の設定温度をより高くし、品質
を下げることなく、成形効率を向上することが可能とな
る。
【0035】なお、以上の2つの形態は本発明の基本例
であり、例えば、第1の形態ではハウジング1内に上下
型2,3を位置決め保持する構造や加熱送風手段14の
具体的な構造等について、上下型2,3の具体的な大き
さ及び量産規模等に応じ公知の技術を適用して種々変形
されるものである。また、第2の形態では熱風が空洞部
25側から成形部24や両側通路27a,27bを通じ
て空洞部26側へ送風されるようにしたり、両側通路2
7a,27bの一方側だけを設けるようにしてもよいも
のである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば次
のよう効果が得られる。請求項1,6の構造では、熱風
が、下型の空洞部から成形部内及び上型の気体透過性の
周囲部を通じて、上型の空洞部へ送風されることから、
加熱不足となり易い周囲部分を効率的に加熱し、繊維系
原材料の局部的な熱過剰や不足を防いで、熱処理の均一
性がより確実になる。これにより、複雑な繊維クッショ
ン体であっても品質を向上しつつ成形可能にする。請求
項4,7の構造では、主流路に加えて、側流路による加
温作用を得るようにしたことから、繊維クッション体が
肉厚的に厚くても、加熱不足となり易い側部分を効率的
に加熱し、繊維系原材料の局部的な熱過剰や不足を防い
で、熱処理の均一性がより確実になる。これにより、特
に肉厚寸法が厚くなる繊維クッション体の場合にも品質
を向上しつつ成形可能にする。したがって、本発明は、
繊維クッション体の成形対象を拡大することができ、成
形効率を向上する上でも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱風成形型の第1形態を示す要部
の概略構成断面図である。
【図2】図1の熱風成形型の各部材を示す構成断面図で
ある。
【図3】図1の熱風成形型を用いた場合の本発明方法を
説明するための図である。
【図4】本発明に係る熱風成形型の第2形態を示す要部
の概略構成断面図である。
【図5】図4の熱風成形型の各部材を示す構成断面図で
ある。
【図6】図1の熱風成形型にて成形された繊維クッショ
ン体を示す図である。
【図7】繊維クッション体の形状例を示す断面図であ
る。
【図8】図7の繊維クッション体の成形に使用される従
来熱風成形型を示す図である。
【符号の説明】
1,20は熱風成形型、2,22は上型 2A,22Aは上型の成形部分 2cは上型の下部又は遮風板部、3,23は下型 3A,23Aは下型の成形部分、4,24は成形部 5,6は空洞部、25と26は空洞部、7は中子 7Aは中子の成形部分、7aは中子の下部、7cは中子
の側部 8は中子の空洞部、9は入口、10は出口、11は位置
決め用ロッド 13a,13bは側通路、27a,27bは側通路 30,40は繊維クッション体 30fは繊維クッション体の貫通孔 31はブロック体(繊維系原材料) 31a,31bはブロック体(繊維系原材料) 32は断片体(繊維系原材料)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下型が気体透過性の成形部分と前記成
    形部分の外側に設けられた空洞部とをそれぞれ備え、前
    記下型内に低融点素材と高融点素材の混合された繊維系
    原材料を配置し、上下型を型締めして、加熱送風手段に
    より前記下型の空洞部から、前記型締めした状態で形成
    される成形部内を通じ、前記上型の空洞部へ熱風を通過
    しつつ前記繊維系原材料を熱成形可能な繊維クッション
    体用の熱風成形型において、 前記上型は、上型の前記成形部分を形成している周囲部
    を前記気体透過性の板部に形成していると共に、それ以
    外の部分を遮風板部に形成しており、 前記熱風が、前記下型の空洞部から前記成形部内及び前
    記上型の前記気体透過性の周囲部を通じて上型の空洞部
    へ送風されるようにした、ことを特徴とする繊維クッシ
    ョン体用の熱風成形型。
  2. 【請求項2】 前記下型の成形部分の内面と所定間隔を
    保って前記下型内に配置される中子を有し、該中子が内
    部を空洞部に形成していると共に、前記下型の成形部分
    と対向する下部及び両側部を気体透過性に形成してお
    り、前記成形部を前記下型と前記中子及び前記上型の前
    記気体透過性の周囲部により形成している請求項1に記
    載の繊維クッション体用の熱風成形型。
  3. 【請求項3】 前記中子を前記下型の成形部分内に位置
    決めする手段として、前記下型の外側面部から下型内に
    差し込み可能な棒状の位置決め用ロッドを有し、前記ロ
    ッドを、成形される繊維クッション体に必要な貫通穴に
    対応して設けた請求項2に記載の繊維クッション体用の
    熱風成形型。
  4. 【請求項4】 上下型が気体透過性の成形部分と前記各
    成形部分の外側に設けられた空洞部とをそれぞれ備え、
    前記下型内に低融点素材と高融点素材の混合された繊維
    系原材料を配置し、前記上下型を型締めした状態で、加
    熱送風手段により前記上下型の一方の空洞部から上下型
    で形成される成形部内を通じ他方の空洞部へ熱風を通過
    しつつ前記繊維系原材料を熱成形可能な繊維クッション
    体用の熱風成形型において、 前記上型が前記下型に対し移動自在に収容されると共
    に、前記上型又は下型が該上下型で形成される成形部の
    側部に対応して設けられた側通路を有し、 前記熱風の一部が、前記側通路を通じて前記一方の空洞
    部から他方の空洞部へ送風されるようにした、ことを特
    徴とする繊維クッション体用の熱風成形型。
  5. 【請求項5】 前記側通路が、前記下型の両内側に設け
    られ、かつ前記上下型の型締め状態で前記両空洞部に隣
    接配置される部分を気体透過性の板部に形成し、前記熱
    風の一部を、前記下型の空洞部から前記両側通路を通じ
    て前記上型の空洞部へ送風可能にしている請求項4に記
    載の繊維クッション体用の熱風成形型。
  6. 【請求項6】 上下型が気体透過性の成形部分及び前記
    各成形部分の外側に設けられている空洞部をそれぞれ有
    する熱風成形型を用いて、前記下型内に保形用低融点素
    材と高融点素材の混合された繊維系原材料を配置し、前
    記上下型を型締めした後、前記下型の空洞部から、前記
    上下型を型締めした状態で形成される成形部内を通じ、
    前記上型の空洞部へ熱風を通過しつつ、前記繊維系原材
    料を加熱成形する繊維クッション体の成形方法におい
    て、 前記上型が、上型の前記成形部分を形成している周囲部
    を前記気体透過性の板部に形成していると共に、それ以
    外の部分を遮風板部に形成しており、 前記成形時の熱風を、前記下型の空洞部から前記成形部
    内及び前記上型の前記気体透過性の周囲部を通って上型
    の空洞部へ送風しながら、前記成形部内の繊維系原材料
    を加熱処理する、ことを特徴とする繊維クッション体の
    成形方法。
  7. 【請求項7】 上下型が気体透過性の成形部分及び前記
    各成形部分の外側に設けられている空洞部をそれぞれ有
    する熱風成形型を用いて、前記下型内に保形用低融点素
    材と高融点素材の混合された繊維系原材料を配置し、前
    記上下型を型締めした後、前記上下型の一方の空洞部か
    ら上下型で形成される成形部内を通じて他方の空洞部へ
    熱風を通過しつつ、前記繊維系原材料を加熱成形する繊
    維クッション体の成形方法において、 前記上下型で形成される成形部の側部に対応して設けら
    れた側通路を有し、前記熱風の一部を、前記側通路を通
    じて前記一方の空洞部から他方の空洞部へ送風しなが
    ら、前記成形部内の繊維系原材料を加熱処理する、こと
    を特徴とする繊維クッション体の成形方法。
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