JPH11122252A - ショートセル多重化装置 - Google Patents

ショートセル多重化装置

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JPH11122252A
JPH11122252A JP27850097A JP27850097A JPH11122252A JP H11122252 A JPH11122252 A JP H11122252A JP 27850097 A JP27850097 A JP 27850097A JP 27850097 A JP27850097 A JP 27850097A JP H11122252 A JPH11122252 A JP H11122252A
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
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    • H04L2012/5653Cell construction, e.g. including header, packetisation, depacketisation, assembly, reassembly using the ATM adaptation layer [AAL]
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変長パケットを固定長パケット転送網にお
ける仮想コネクション上に効率よく多重化する装置を提
供する。 【解決手段】 到着したショートセルのCIDに基づい
てそのショートセルの品質クラス及び多重化すべきAT
M仮想コネクションを識別する。そのショートセルを、
上記ATM仮想コネクション及び品質クラスに対応する
FIFOメモリ45−1〜45−3に書き込む。VC指
定制御部46は、ATMセルの送出タイミング毎に1つ
のATM仮想コネクションを指定する。このとき、順序
指定制御部47は、1つ以上の品質クラスを順番に指定
する。読み出し制御部48は、指定されたATM仮想コ
ネクション及び品質クラスに従ってFIFOメモリ45
−1〜45−3から1つ以上のショートセルを読み出
し、1つのATMセルに格納してVC指定制御部46に
より指定されたATM仮想コネクションに送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変長パケットを
固定長パケットに格納する装置に関わり、特に、AAL
タイプ2のショートセルをATMコネクション上に多重
化する装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】近年、様々な種類の情報がネットワーク
を介して転送されている。ところが、通信サービスの形
態ごとに要求される伝送速度や品質(遅延時間やエラー
率等)は異なっている。例えば、音声データを転送する
場合には、伝送速度としては低速でよいが、遅延時間は
小さく抑える必要がある。また、動画像データを転送す
る場合には、高い伝送速度と小さい遅延時間が同時に要
求される。一方、Eメールやファイル等を転送する場
合、あるいは制御信号を転送する場合などには、遅延に
関する要求は厳しくない。上述のような様々な伝送速
度、および様々な品質の通信サービスを統一的に扱える
技術として、ATMが普及してきている。
【0003】ATMでは、情報は固定長のATMセルに
格納されて転送される。ATMセルは、5バイトのヘッ
ダおよび48バイトのペイロードとから構成され、ヘッ
ダにはルーティング情報などが格納され、ペイロードに
は転送すべき情報が格納される。
【0004】図32は、CLADの構成図である。CL
AD(セル分解・組立装置:CellAssembly and Disasse
mbly)は、転送すべき情報をATMセルに格納する機
能、およびATMセルに格納されている情報を抽出して
転送情報を再生する機能を有する。図32では、CLA
Dのセル作成部を示している。このCLADは、データ
格納バッファ501、データ量監視部502、読出し制
御部503、およびATMセルヘッダ作成部504から
構成される。入力データは、到着順にデータ格納バッフ
ァ501に格納されていく。データ量監視部502は、
データ格納バッファ501に格納されるデータ量を監視
し、1セル分(たとえば、48バイト)以上のデータが
蓄積されるとそのことを読出し制御部503に通知す
る。読出し制御部503は、この通知を受けると、デー
タ格納バッファ501から1セル分のデータを読み出
し、ATMセルヘッダ作成部504がその読み出された
データにヘッダを付与して送出する。
【0005】ATMを用いた通信では、通常、転送情報
はATMセルのペイロードに格納されて転送される。A
TMセルを転送するコネクションは、VPI/VCI により識
別される。1つのATMセルには、1コネクションを介
して伝送される情報が格納される。
【0006】ところで、無線網を利用する移動体通信に
おいては、通信帯域の有効利用のために、その転送すべ
き情報は圧縮されており、例えば、数kb/s〜数十kb/s程
度の低速度の情報となっている。このような低速の情報
をATMセル化する際には、セル化遅延が大きくなり、
品質上望ましくない。即ち、一般的なATMでは、上述
したように、転送すべき情報は所定量蓄積されるごとに
ATMセルに格納された送出されるので、その情報の速
度が低速の場合は、ATMセルが送出される時間間隔が
長くなり、このことが遅延の原因となることがある。
【0007】現在、ATMフォーラムやITU−Tなど
において、上述のような遅延を低減することを目的とし
て、ショートセルと呼ばれる情報量の少ない可変長のパ
ケットをATMセル内に格納して転送する技術について
検討が進められている。
【0008】図33は、ショートセルをATMセルのペ
イロードに格納する処理を概念的に示す図である。ショ
ートセルは、ショートセルヘッダとショートセルペイロ
ードとから構成される。ショートセルヘッダには、その
ショートセルのコネクションを識別するためのCID
(ショートセルコネクション識別子)、およびそのショ
ートセルのペイロード長を示すLI(長さ表示)が含ま
れている。
【0009】各ATMセルのペイロードには、1つ以上
のショートセルが格納される。そして、各ATMセルに
は、互いに異なるCIDを持ったショートセルを格納す
ることができる。このように、1つのATMセルに互い
に異なるCIDを持ったショートセルを格納すること、
すなわち、1つのATMコネクション上に互いに異なる
CIDを持ったショートセルを送出することを「ショー
トセル多重」と言う。また、ショートセルの長さ、及び
ショートセルが格納される位置によっては、1つのショ
ートセルが分割されて2つのATMセルに格納されるこ
ともあり得る。このような状態は「オーバラップ」と呼
ばれる。
【0010】このように、複数のショートセルを1つの
ATMコネクション上に多重化することで、低ビットレ
ートの情報を小さい遅延で伝送すること、およびATM
コネクションを効率的に使用することが期待されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ショートセルをATM
セルに格納して転送するシステムを構築するためには、
基本的には、ATM網における仮想コネクション(V
C)毎に図32に示すCLADを設ければよい。例え
ば、このようなシステムを移動体通信網に適用する場合
には、各移動体端末との間で無線信号を授受する基地局
において、その基地局とその基地局を収容する交換局と
の間に確立される仮想コネクション毎にCLADを設け
る。そして、基地局は、移動体端末から受信した情報か
らショートセルを生成し、さらにCLADを用いてその
ショートセルをATMセルに格納し、ATMコネクショ
ンを介してそのATMセルを交換局へ送出する。
【0012】ところで、一般に、移動体通信網のような
システムでは、多数の基地局が設けられる。したがっ
て、システム全体の費用を抑えるためには、各基地局の
コストを低くしなければならない。
【0013】しかしながら、上述のように、各基地局に
おいて各ATMコネクション毎にCLADを設けるとハ
ードウェア構成が大規模になり、コストを低く抑えるこ
とは困難になる。この問題を解決するためには、1つの
装置で複数のATMコネクション上にショートセルを多
重化できる構成が望まれる。
【0014】また、各ショートセルは、それぞれ異なる
品質を要求する。したがって、ショートセルを格納した
ATMセルを伝送するATMコネクションの品質は、そ
こを伝送されるショートセルの品質と関連づけて制御さ
れるべきである。ところが、ショートセルをATMコネ
クション上に多重化する技術は、現在検討中であり、ま
だ確立されていない。このため、各ショートセルの品質
を考慮しながらATMコネクションの品質を制御する技
術も確立されていない。
【0015】本発明の課題は、可変長パケット(例え
ば、AALタイプ2のショートセル)を固定長パケット
転送網(例えば、ATM網)における仮想コネクション
上に効率よく多重化する装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のショートセル多
重化装置は、固定長パケット伝送網に確立される複数の
仮想コネクションを収容し、ショートセルをそれら複数
の仮想コネクションに多重化する構成を前提とし、以下
の手段を有する。識別手段は、到着したショートセルを
送出すべき仮想コネクションを識別する。格納手段は、
識別手段により識別された仮想コネクションに基づいて
上記ショートセルを格納する。指定手段は、予め決めら
れたアルゴリズムに従って上記複数の仮想コネクション
の中から1つずつ順番に仮想コネクションを指定する。
読出し手段は、指定手段により指定された仮想コネクシ
ョンに基づいて格納手段からショートセルを読み出す。
送出手段は、読出し手段により読み出されたショートセ
ルを固定長パケットに格納し、ショートセルが格納され
た固定長パケットを指定手段により指定された仮想コネ
クションに送出する。
【0017】上記構成によれば、互いに異なる識別子を
持ったショートセルであっても、それらショートセルが
固定長パケット伝送網上の同じ仮想コネクションに送出
される場合には、それらのショートセルは、すべてその
仮想コネクションに対応づけられて格納手段に格納され
る。従って、この場合、指定手段によりその仮想コネク
ションが指定されると、上記ショートセルは互いに同じ
条件で格納手段から読み出され、固定長パケット伝送網
上の同じ仮想コネクションに多重化される。
【0018】このとき、指定手段は、収容する複数の仮
想コネクションから予め決められたアルゴリズムに従っ
て1つずつ順番に指定するので、アルゴリズムを適切に
決めることにより、ショートセルを上記複数の仮想コネ
クション上へ多重化する際の効率が最適化される。
【0019】このように、複数の仮想コネクションを収
容するショートセル多重化装置に仮想コネクションを指
定する手段を設けたので、複数の仮想コネクションに対
して多重化処理を行うことが可能である。また、ショー
トセルを格納する格納手段に共通メモリ技術を適用すれ
ば、このショートセル多重化装置が収容するすべての仮
想コネクションについて1つのメモリを設ければよいの
で、ハードウェア量が削減される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、可変長のパケットを固
定長のパケットに格納し、その固定長パケットを固定長
パケット用の網を介して転送するシステムに広く適用さ
れるが、本実施形態では、固定長パケットをATMセ
ル、可変長パケットをAALタイプ2のショートセルと
して説明する。
【0021】図1は、本発明のショートセル多重化装置
が適用される一実施形態のシステムの構成図である。こ
こでは、一実施形態として、移動体通信システムを採り
上げて説明する。移動体通信システムにおける音声デー
タは、圧縮処理を行ったとすると、その伝送速度は数kb
ps程度であるが、その一方で遅延に関する要求は厳し
い。ショートセルを用いたデータ転送は、このような低
速でありながら遅延を小さく抑えたいサービスに適して
いる。
【0022】図1において、交換機10は、ATMセル
のヘッダに格納されているルーティング情報(VPI/VCI
)に基づいてそのATMセルを交換する。交換機10
は、複数の基地局を収容する。
【0023】基地局20は、移動機との間で無線信号を
授受することにより移動機を収容する。基地局20は、
ショートセル組立分解装置21および多重化装置22を
有する。ショートセル組立分解装置21は、各移動機に
より送出されたデータからショートセルを作成する。多
重化装置22は、ショートセル組立分解装置21により
作成されたショートセルをATMセルに格納して交換機
10へ送出する。尚、基地局20は、交換機10から受
信したATMセルからショートセルを抽出し、さらにそ
のショートセルから移動機へ転送すべき情報を抽出して
対応する移動機へ送出する機能も備える。
【0024】基地局20と各移動機との間のコネクショ
ンは、ショートセルコネクション識別子(CID)によ
り識別される。図1に示す例では、基地局20と各移動
機31〜33との間のコネクションは、それぞれCID
#10、CID#12、CID#3により識別される。
これらのショートセルコネクション識別子は、コネクシ
ョンの確立時に基地局ごとにユニークに割り当てられ
る。
【0025】ショートセル組立分解装置21は、各移動
機により送出されたデータからショートセルを作成する
際、そのショートセルにショートセルコネクション識別
子を付与する。多重化装置22は、ショートセルを受け
取ると、そのショートセルのショートセルコネクション
識別子に対応するVPI/VCI を検出する。なお、ショート
セルコネクション識別子とVPI/VCI との対応関係は、例
えば、呼の確立時に決定され、多重化装置22に設けら
れる不図示のテーブルに登録される。ここで、VPI/VCI
により識別される各仮想コネクションには、1つ以上の
ショートセルコネクション識別子を対応させることがで
きる。すなわち、各ATM仮想コネクションには、複数
種類のショートセル(互いに異なるショートセルコネク
ション識別子を持ったショートセル)を多重化すること
ができる。例えば、ATM仮想コネクションVC#1上
に「CID#10」により識別されるショートセルおよ
び「CID#12」により識別されるショートセルを多
重化することができる。
【0026】図2(a) は、ショートセルのフォーマット
を示す図である。「CID」は、ショートセルコネクシ
ョン識別子である。各ショートセルは、このCIDによ
り識別される。「LI」は、ショートセルのペイロード
長を示す情報であり、0〜44の値を取り得る。なお、
LI=0は、ショートセルのペイロードが1バイトであ
ることを表す。「UUI」は、ユーザ・ユーザ識別であ
り、5ビットが割り当てられている。「S−HEC」
は、ショートセルのヘッダ誤り制御であり、その生成多
項式は、x5 +x2 +1である。ペイロードは、転送す
べき情報を格納する領域である。
【0027】図2(b) は、ショートセルを格納するAT
Mセル(AAL−CUセル)のフォーマットを示す図で
ある。ATMヘッダは、VPI(仮想パス識別子)、V
CI(仮想チャネル識別子)、PTI(ペイロードタイ
プ識別子)、CLP(セル損失優先表示)、HEC(ヘ
ッダ誤り制御)から構成される。ペイロードの第1バイ
ト目には、スタートフィールドが設けられている。スタ
ートフィールドは、ショートセルの格納領域の先頭位置
を表すオフセットフィールド(OSF)、シーケンス番
号(SN)、パリティ(P)から構成されている。尚、
オフセットフィールドとしては、0〜47の値が設定さ
れるが、OSF=0ば、スタートフィールドの直後から
ショートセルが格納されていること表し、OSF=47
は、当該ATMセル内においてショートセルの切れ目が
無いことを表す。シーケンス番号は、モジュロ2であ
り、ATMセルの送出順番に従って「0」または「1」
が設定される。パリティは、OSFおよびSNからなる
7ビットに対して奇数パリティである。
【0028】ATMセルのペイロードの2バイト目以降
には図2(a) に示すショートセルが格納される。ここ
で、ショートセルは、可変長パケットである。したがっ
て、ショートセルは、ATMセルに格納される際、2つ
以上に分割されて各々が互いに異なるATMセルに格納
されることが起こり得る(図33参照)。図2(b) にお
いては、1つのATMセルのペイロードにあるショート
セルの一部および他のショートセルが格納されている状
態を示している。この場合、2つ目のショートセルの先
頭位置を示す情報がOSFである。また、ATMペイロ
ードのデータを格納しない領域は、すべて「0」が書き
込まれる。なお、1つのATMセルに複数のショートセ
ルが格納される場合、それらの複数のショートセルのシ
ョートセルコネクション識別子は、互いに同じであって
もよいし、互いに異なっていてもよい。
【0029】上記図2(b) に示すATMセルは、たとえ
ば、図1において、基地局20と交換機10との間で送
受信される場合の構成を示している。一方、交換機10
内においては、ショートセルを格納するATMセルは、
たとえば、図2(c) に示すデータ構造を有する。すなわ
ち、交換機10内では、1つのATMセル内に1つのシ
ョートセルが格納される構成であり、スタートフィール
ドは存在しない。交換機10は、図2(c) に示すATM
セルに格納されているショートセルを基地局20へ送出
する際には、まず、そのATMセルからショートセルを
抽出し、続いてそのショートセルを図2(b) に示すAT
Mセルに格納してATM伝送路に出力する。この処理
は、多重化装置11により実行される。
【0030】図3は、本実施形態のショートセル多重化
装置のブロック図である。この装置は、図1の多重化装
置11または22に相当する。ショートセル識別部31
は、到着したショートセルのショートセルコネクション
識別子(以下、ショートセルコネクション識別子のこと
をCIDとする)に基づいて、そのショートセルの品質
クラス、およびそのショートセルが伝送されるATM仮
想コネクションを識別する情報を認識する。なお、AT
M仮想コネクションを識別する情報は、具体的にはVPI/
VCI またはVCI であるが、以下では、VC番号と呼ぶこ
とにする。VC番号は、このショートセル多重化装置が
収容する複数のATM仮想コネクションを識別する。C
IDと品質クラスとの対応関係、およびCIDとVC番
号との対応関係は、例えば、呼の設定時に端末装置と網
との間の交渉により決定され、このショートセル多重化
装置内に登録されているものとする。なお、交換機10
に設けられる多重化装置11は、図2(c) に示すATM
セルから図2(b) に示すATMセルを作成するので、図
2(c) に示すATMセルを受信した時点でCIDとVC
番号との対応関係を認識している。従って、多重化装置
11は、CIDとVC番号との組合せからそのショート
セルの品質を認識する。また、ショートセル識別部31
は、受信したショートセルのCIDが登録されていなか
った場合には、そのショートセルを廃棄する。
【0031】ショートセル格納部32は、たとえば、半
導体メモリであり、ショートセル書込み部33の指示に
従って到着したショートセルを一時的に格納する。ショ
ートセル書込み部33は、到着したショートセルのVC
番号および品質クラスに基づいてそのショートセルをシ
ョートセル格納部32に書き込む。
【0032】VC指定部34は、予め決められた処理シ
ーケンスに従ってATMセルを送出すべきATM仮想チ
ャネルを決定し、そのATM仮想チャネルを識別するV
C番号を出力する。読出し順序制御部35は、予め決め
られた処理シーケンスに従って、ショートセル格納部3
2から読み出すべきショートセルの品質クラスを決定す
る。ショートセル読出し部36は、VC指定部34およ
び読出し順序制御部35の指示に従ってショートセル格
納部32からショートセルを1つずつ読み出して出力す
る。ショートセル格納部32から読み出されたショート
セルはATMセルのペイロードに格納され、さらにその
ATMセルペイロードにATMヘッダが付与されてAT
Mセルが作成される。そして、このATMセルは、VC
指定部34により指定されたATM仮想コネクションに
送出される。
【0033】図4は、ショートセル格納部の構成図であ
る。ショートセル格納部32は、ATM仮想コネクショ
ン毎(即ち、VC番号ごと)にバッファ領域を持ってい
る。また、各ATM仮想コネクション毎のバッファ領域
は、それぞれ品質クラス毎に設けられたバッファを備え
る。これらのバッファは、それぞれFIFOメモリであ
る。なお、ATM仮想コネクション毎、且つ、品質クラ
ス毎に設けられるバッファは、論理的に分割されたメモ
リ領域であり、たとえば、1つの半導体メモリ素子内に
設けられる。
【0034】ショートセル多重化装置にショートセルが
到着したときには、そのショートセルのヘッダに格納さ
れているCIDに基づいてVC番号および品質クラスが
認識され、そのショートセルは、それらのVC番号およ
び品質クラスに対応するショートセル格納部32内の所
定の領域に書き込まれる。一方、ショートセル格納部3
2からショートセルを読み出す際には、VC制御部34
により指定されたVC番号、および読出し順序制御部3
5により指定された品質クラスに対応する領域からショ
ートセルが読み出される。
【0035】次に、VC指定部34の基本動作を説明す
る。VC指定部34は、上述したように、予め決められ
たシーケンスに従ってATMセルを送出すべきATM仮
想チャネルを決定し、そのATM仮想チャネルを識別す
るVC番号を出力する。したがって、ここでは、ATM
仮想コネクションを指定する方法の概要を説明すること
になる。本実施形態では、ATM仮想コネクションを指
定する方法として、以下の5つの方式を提供する。方式A :ATM仮想コネクション毎にセルの送出間隔を
カウントする方式(セル送出間隔カウント方式 図5は、セル送出間隔カウント方式に基づいてATM仮
想コネクションを指定する方法の概念を説明する図であ
る。この方式では、ATM仮想コネクション毎にATM
セルを送出すべき時間間隔を予め指定しておく。この時
間間隔は、ATM伝送路の伝送速度と関係し、ATMセ
ルを伝送するに際して各ATMセルに対して割り当てら
れる1つのタイムスロットに対応する時間を単位とす
る。以下では、この単位時間を「1セル時間」と呼ぶこ
とにする。また、ATM仮想コネクション毎にあるAT
Mセルが送出された後の経過時間をカウントするための
セル間隔カウンタを設ける。そして、各セル間隔カウン
タのカウント値を所定時間ごとに(1セル時間毎に)読
み取り、それら各カウント値と各ATM仮想コネクショ
ン毎に予め設定されている送出間隔とをそれぞれ比較す
る。この時、読み取ったカウント値が予め設定されてい
る送出間隔以上となったセル間隔カウンタがあれば、そ
のセル間隔カウンタに対応するATM仮想コネクション
を識別するVC番号を出力する。このVC番号が、AT
M仮想コネクション毎に設けられている複数のバッファ
(図4参照)の中の1つを指定するための情報である。
【0036】このようにしてVC指定部34があるVC
番号を指定すると、ショートセル格納部32においてそ
の指定されたVC番号に対応するバッファから1つ以上
のショートセルが読み出される。この読み出されたショ
ートセルは、ATMセルに格納されてその指定されたV
C番号に対応するATM仮想コネクションに送出され
る。
【0037】なお、各セル間隔カウンタは、1セル時間
毎に1ずつインクリメントされる。また、指定されたV
C番号に対応するセル間隔カウンタのカウント値は、
「現在のカウント値−そのATM仮想コネクションにつ
いて予め設定されたセル送出間隔」に更新される。さら
に、複数のATM仮想コネクションにおいてショートセ
ルを読み出すべき状態に達した場合には、予め決められ
ている優先順位に従って1つのATM仮想コネクション
が選択され、そのATM仮想コネクションに対応するV
C番号が指定される。
【0038】図5の実施例を説明する。ここでは、3本
のATM仮想コネクション(VC#1、#2、#3)が
設けられており、各ATM仮想チャネルに対してそれぞ
れATMセル送出間隔として「3」「5」「2」が予め
設定されている。また、各ATM仮想コネクションに対
して設けられたセル間隔カウンタのカウント値は、時刻
1においてすべてリセットされているものとする。
【0039】各セル間隔カウンタのカウント値は、時間
経過とともにカウントアップされてゆき、時刻3におい
て、それぞれ「2」になる。このとき、VC#3に対応
するセル間隔カウンタのカウント値がVC#3に対して
予め設定されているセル送出間隔と等しくなる。このこ
とが検出されると、VC指定部34は、VC番号として
「#3」を出力する。
【0040】続いて、時刻4においては、VC#1およ
びVC#2に対応するセル間隔カウンタのカウント値が
それぞれ「3」になる。一方、VC#3に対応するセル
間隔カウンタのカウント値は、送出間隔の設定値である
「2」が減算されて「0」になっている。このとき、V
C#1に対応するセル間隔カウンタのカウント値がVC
#1に対して予め設定されているセル送出間隔と等しく
なる。このことが検出されると、VC指定部34は、V
C番号として「#1」を出力する。
【0041】さらに、時刻5においては、各セル間隔カ
ウンタのカウント値は、それぞれATM仮想コネクショ
ン毎に設定されている送出間隔よりも小さい。したがっ
て、時刻5においては、VC指定部34は、何も指定し
ない。
【0042】続いて、時刻6においては、VC#2およ
びVC#3のセル間隔カウンタのカウント値がそれぞれ
設定されている送出間隔以上になっている。このよう
に、複数のATM仮想コネクションに対応するセル間隔
カウンタのカウント値がそれぞれ対応する送出間隔設定
値以上となっている場合には、予め決めておいたATM
仮想コネクション間の優先順位に従ってVC番号が指定
される。図5では、VC#1に最も高い優先順位を与
え、VC#3の優先順位を最も低く設定した場合を示し
ている。
【0043】ショートセル読出し部36は、VC指定部
34により順次指定されるVC番号に従ってショートセ
ル格納部32からショートセルを読み出す。すなわち、
ショートセル読出し部36は、VC番号として「#3」
が指定されると、ショートセル格納部32のVC#3に
対応するバッファから1つ以上のショートセルを読み出
し、「#1」が指定されると、VC#1に対応するバッ
ファから1つ以上のショートセルを読み出す。そして、
VC#3に対応するバッファから読み出されたショート
セルは、ATMセルに格納されてATM仮想コネクショ
ンVC#3に送出され、VC#1に対応するバッファか
ら読み出されたショートセルは、ATMセルに格納され
てATM仮想コネクションVC#1に送出される。ここ
で、各ショートセルは、送出すべきATM仮想コネクシ
ョンに従って対応するバッファに格納される。即ち、互
いに異なるCIDを持ったショートセルであっても、シ
ョートセル格納部32内の同じバッファに格納され得
る。したがって、互いに異なるCIDを持ったショート
セルが同じATM仮想コネクション上に多重化されるこ
とになる。
【0044】なお、図5の例における時刻5にように、
VC指定部34が何も指定しなかったタイミングでは、
ショートセル読出し部36は、ショートセル格納部32
からショートセルを読み出さない。この場合、ショート
セル多重化装置は、ATM伝送路にアイドルセルを送出
する。
【0045】このように、セル送出間隔カウント方式
は、予め読出し順序のパターンを設定する必要はなく、
各ATM仮想コネクション毎にATMセルを読み出す間
隔を指定するのみで良いため、初期設定あるいはATM
仮想コネクションの追加/削除時の作業は簡単である。
ただし、各ATM仮想コネクション毎にセル間隔を計測
するカウンタを持つ必要があるため、ATM伝送路に多
数のATM仮想コネクションを多重する場合にはハード
ウェア規模が大きくなる。方式B :クレジット方式(その1) 図6は、クレジット方式(その1)に基づいてATM仮
想コネクションを指定する方法の概念を説明する図であ
る。この方法では、ATM仮想コネクション毎に予め
「クレジット」を設定しておく。クレジットは、ある期
間内に送出すべきATMセルの個数を指定する値であ
る。したがって、ATM仮想コネクション毎に所定のク
レジットを設定することにより、ATMセルを送出する
数のATM仮想コネクション間の比率が決まる。クレジ
ット方式その1では、このショートセル多重化装置がA
TMセルを送出するタイミング毎に各ATM仮想コネク
ションのクレジットを比較し、その値が最も大きい(ク
レジットが多い)ATM仮想コネクションに対応するV
C番号を順次指定する。
【0046】図6の実施例を説明する。クレジット方式
では、各ATM仮想コネクションのクレジットとして予
め決められた値が設定される。ここでは、VC#1〜#
3に対してそれぞれクレジットとして「3」「2」
「1」が予め設定されている。そして、ATMセルの送
出タイミング毎に各ATM仮想コネクションのクレジッ
トを比較し、その値が最も大きいATM仮想コネクショ
ンに対応するVC番号を指定する。このとき、その指定
されたVC番号に対応するクレジットは1だけ減ぜられ
る。
【0047】たとえば、VC#1〜#3のクレジットが
それぞれ「3」「2」「1」のときは、VC指定部34
は、VC番号として「#1」を指定する。この結果、V
C#1〜#3のクレジットはそれぞれ「2」「2」
「1」になる。続いて、同様に、これら3つのクレジッ
トの中でその値が最大であるATM仮想コネクションを
選ぶ。ところが、この時点でVC#1のクレジットとV
C#2のクレジットとが互いに同じである。このような
場合には、予め決めておいたATM仮想コネクション間
の優先順位に従う。ここでは、VC#1に高い優先順位
が与えられており、VC番号として「#1」が指定され
ている。この結果、VC#1〜#3のクレジットはそれ
ぞれ「1」「2」「1」になる。さらに、同様に、これ
ら3つのクレジットの中でその値が最大であるATM仮
想コネクションを選ぶ。この場合、VC番号として「#
2」が指定される。以降、同様に、各ATM仮想コネク
ションのクレジットが全て0になるまでVC番号が1つ
ずつ指定されていく。そして、全てのクレジットが0以
下になると、各ATM仮想コネクションのクレジットの
現在値に初期設定値を加算する。この結果、VC#1〜
#3のクレジットはそれぞれ「3」「2」「1」に戻
る。
【0048】ショートセル読出し部36は、セル送出間
隔カウント方式の場合と同様に、VC指定部34により
順次指定されるVC番号に従ってショートセル格納部3
2からショートセルを読み出す。
【0049】上記クレジット方式では、各ATM仮想コ
ネクション毎のクレジット値を設定するだけでVC指定
制御が行われるので、ATM仮想コネクションの追加/
削除などがあっても容易にシステムを再構築できる。た
だし、ある1つのATM仮想コネクションのクレジット
が他のATM仮想コネクションのクレジットと比べて極
端に大きいようなケースでは、そのATM仮想コネクシ
ョンのみにATMセルが送出されることになり、他のA
TM仮想コネクションにはATMセルをなかなか送出で
きないといったATM仮想コネクション間の偏りが起こ
ってしまう恐れがある。方式C :クレジット方式(その2) 図7は、図6に示した方式Bのバリエーションを説明す
る図である。図7に示す方法では、ある閾値(図7で
は、0)よりも大きなクレジット値を有するATM仮想
コネクションを抽出し、それら抽出したATM仮想コネ
クションから1つずつ順番にATM仮想コネクションを
指定する。例えば、VC#1〜#3のクレジットがそれ
ぞれ「3」「2」「1」であったときには、それら3つ
のATM仮想コネクションに対応するクレジットはそれ
ぞれ閾値よりも大きいので、VC指定部34は、VC番
号として「#1」「#2」「#3」を順番に指定する。
このように、VC番号が指定されると、VC#1〜#3
のクレジットは1ずつ減算されてそれぞれ「2」「1」
「0」になる。この状態では、VC#1およびVC#2
に対応するクレジットのみが閾値よりも大きいので、こ
の場合、VC指定部34は、VC番号として「#1」
「#2」を順番に指定する。この後、次の段階でVC番
号として「#1」が指定されて全てのクレジットが0に
なると、図6に示した方法と同様に、各ATM仮想コネ
クションに対応するクレジット値に設定値が加えられ
る。
【0050】この方法では、図6に示した方式Bと比較
すると、ATMセルの送出のバースト性を抑えることが
できる。方式D :セル間隔指定方式(その1) 図8は、セル間隔指定方式(その1)に基づいてATM
仮想コネクションを指定する方法の概念を説明する図で
ある。この方法では、ATM仮想コネクション毎に次の
ATMセルを送出するための予定時刻を格納するメモリ
領域を設ける。また、出力回線の帯域をその出力回線上
に確立される各ATM仮想コネクションに割り当てる際
の帯域比率を予め指定しておく。さらに、ATM仮想コ
ネクション毎にあるタイミングでATMセルを送出して
から次のATMセルの送出を開始するまでの間隔を上記
帯域の比率に基づいて1セル時間を単位として計算して
おく。そして、あるATM仮想コネクションにおいてA
TMセルを送出すると、そのATM仮想コネクションに
ついて上記算出した間隔に基づいて次のATMセルを送
出すべき予定時刻を算出する。
【0051】VC指定部34は、1セル時間毎に現在時
刻と各ATM仮想コネクションについての送出予定時刻
とをそれぞれ比較し、現在時刻が送出予定時刻を達して
いるATM仮想コネクションがあれば、そのATM仮想
コネクションのVC番号を出力することによりそのAT
M仮想コネクションを指定する。
【0052】ATM仮想コネクション毎のセル間隔は、
下式により算出する。 セル間隔=(1−帯域比率)/帯域比率 たとえば、150Mの伝送路において、あるATM仮想
コネクションに75Mが割り当てられているとすると、
そのVCの帯域比率は「0.5」となる。この場合、こ
のATM仮想コネクションのセル間隔は、「1」とな
る。
【0053】図8では、ATM仮想コネクションVC#
1およびVC#2にそれぞれ帯域比率として「0.5」
および「0.2」が割り当てられている。この場合、V
C#1およびVC#2のセル間隔は、それぞれ「1」と
「4」なる。この場合、基本的には、VC#1において
は、2セルスロット毎に現在時刻がその送出予定時刻を
超過し、VC#2においては、5セルスロット毎に現在
時刻がその送出予定時刻を超過するので、VC指定部3
4は、2セルスロット毎にVC#1を指定し、5セルス
ロット毎にVC#2を指定することになる。但し、ある
タイミングで複数のATM仮想コネクションにおいて現
在時刻が同時にそれらの送出予定時刻を超過した場合に
は、予め決められた優先順位に従って1つのATM仮想
コネクションを指定し、他のATM仮想コネクションに
ついては次のタイミング以降で指定する。
【0054】なお、帯域比率を指定するのではなく、セ
ル送出間隔を直接指定する方法もある。この場合は、上
記の計算を行わずに済むため、処理時間の短縮をはかる
ことが出来る。方式E :セル間隔指定方式(その2) 上記方式Dでは、ATM仮想コネクション毎にセル送出
予定時刻を格納していたが、以下に示す方式Eでは、A
TMセルの送出時刻毎にVCスケジューラを設けてお
き、あるATM仮想コネクションにおいてATMセルを
送出すると、そのATMセル送出時にそのATM仮想コ
ネクションにおいて次のATMセルを送出する予定時刻
を計算し、その予定時刻に対応するVCスケジューラに
そのATM仮想コネクションに対応するVC番号を格納
する。このVCスケジューラは、基本的には、FIFO
またはキューと同じ動作をする。
【0055】ATMセルの送出時刻ごとにその時刻に対
応するスケジューラの先頭に格納されているVC番号を
読み出す。このVC番号がVC指定部34の出力であ
る。もし、ある時刻においてVC番号を1つ読み出した
時点でその時刻に対応するスケジューラに他のVC番号
が残っている場合には、そのVC番号を次の時刻に対応
するスケジューラにシフトさせる。
【0056】図9(a) は、セル間隔指定方式(その2)
に基づいてATM仮想コネクションを指定する方法の概
念を説明する図である。ここでは、ATM仮想コネクシ
ョンの多重数が64である場合を示している。この方式
では、VC指定部34は、図9(b) に示すATM仮想コ
ネクション毎に次のATMセル送出予定時刻を格納して
おく時刻管理テーブル、およびATM仮想コネクション
毎にセル送出間隔を設定しておくセル間隔管理テーブル
を有する。セル間隔管理テーブルは、予め設定してお
く。また、時刻管理テーブルは、1つのVC番号が読み
出される毎に、その読み出されたVC番号に対応する値
(送出予定時刻)が更新される。この方式の処理手順を
図9を参照しながら説明する。 1.所定の時刻に対応するスケジューラからVC番号を
1つ読み出す。例えば、時刻4では、「VC#2」が読
み出される。この読み出されたVC番号がVC指定部3
4により指示されるVC番号となる。なお、時刻4に対
応するスケジューラには「VC#2」が読み出された後
に「VC#1」が残るので、この残されたVC番号は時
刻5のスケジューラに移される。 2.上記1で読み出したVC番号をキーとして、時刻管
理テーブルおよびセル間隔管理テーブルにアクセスす
る。 3.上記2で読み出したデータに従って「送出予定時刻
+送出セル間隔」を計算し、その結果を「次回送出予定
時刻」とする。図9に示す例では、VC#2の送出間隔
が「10」であるため、4.7+10=14.7が算出
されている。 4.上記3で算出した次回送出予定時刻を時刻管理テー
ブルに格納する。 5.上記3で算出した次回送出予定時刻の整数部の値に
対応するスケジューラにそのVC番号を格納する。図9
に示す例では、時刻14に対応するスケジューラに「V
C#2」を格納している。
【0057】上記VC番号の読出し処理において、ある
ATM仮想コネクションの次回送出予定時刻を算出した
際に、現在時刻がその予定時刻を既に越えてしまってい
た場合には、次回予定時刻として現在時刻よりも後の出
来るだけ早い時刻を設定する。
【0058】このように、VC指定部34は、上記A〜
Eの中のいずれかの方法によりATMセルの送出タイミ
ング毎に1つずつVC番号を指定する。ただし、あるタ
イミングにおいてATMセルを送出すべきATM仮想コ
ネクションが存在しない場合には、VC指定部34は、
何も指定しない。
【0059】続いて、読出し順序制御部35の基本動作
を説明する。読出し順序制御部35は、VC指定部34
により指定されたATM仮想コネクション上に多重化す
べきショートセルの品質クラスを指定する。すなわち、
本実施形態の多重化装置は、VC指定部34によりある
ATM仮想コネクションが指定されると、そのATM仮
想コネクションに1つのATMセルを送出する構成であ
るが、読出し順序制御部35は、このATMセルに格納
すべきショートセルを決定するために品質クラスを指定
する。品質クラスが指定されると、ショートセル読出し
部36は、先に指定されたVC番号に対応するバッファ
の中のその指定された品質クラスに対応するバッファか
らショートセルを読み出す。本実施形態では、品質クラ
スを指定する方法として、以下の4つの方式を提供す
る。方式a :読出し間隔制御方式 この方式は、基本的には、図5に示したATM仮想コネ
クションを指定するための方式Aと同じである。読出し
間隔制御方式に基づいて品質クラスを指定する方法の概
念を図10に示す。この方式は、各ショートセルの長さ
を考慮していないので、制御が簡単であるが、各品質ク
ラスの帯域を正確に制御できない場合がある。方式b :クレジット方式(その1) この方式は、基本的には、図6に示したATM仮想コネ
クションを指定するための方式Bと同じである。ただ
し、この方式では、クレジットは品質クラス毎に設定さ
れる。このとき、クレジットは、「バイト」を単位とし
て設定される。また、ある品質クラスを指定することに
よってその品質クラスに対応するバッファから1つのシ
ョートセルが読み出された場合には、その品質クラスの
クレジットからその読み出されたショートセルの長さだ
け減ずる。クレジット方式その1に基づいて品質クラス
を指定する方法の概念を図11に示す。方式c :クレジット方式(その1) この方式は、基本的には、図7に示したATM仮想コネ
クションを指定するための方式Cと同じである。ただ
し、クレジットの設定方法や演算手法は、上記方式bと
同じである。クレジット方式その2に基づいて品質クラ
スを指定する方法の概念を図12に示す。方式d :バイト間隔方式 この方式は、基本的には、図8に示したATM仮想コネ
クションを指定するための方式Dと同じである。ただ
し、この方式では、帯域比率は品質クラス毎に設定され
る。バイト間隔方式に基づいて品質クラスを指定する方
法の概念を図13に示す。
【0060】なお、本発明の出願人は、読出し順序制御
部35の動作に係わる発明について先に特許出願(特願
平9−247091号:平成9年9月11日出願)をし
ている。読出し順序制御部35の詳細な構成および動作
については、その公報を参照されたい。
【0061】以下、本発明の多重化装置の構成および動
作について詳細に説明する。図14は、本実施形態のシ
ョートセル多重化装置の詳細な構成図である。ここで、
到着したショートセルを多重化する対象のATM仮想コ
ネクションの数が5であり、また、各ショートセルは、
3つの品質クラスの中のいずれか1つが設定されている
ものとする。
【0062】識別子ラッチ部41は、多重化装置22に
設けられる場合と多重化装置11に設けられる場合とで
その構成が異なる。多重化装置22に設けられる場合に
は、識別子ラッチ部41は、ショートセルが到着する
と、そのショートセルが属する品質クラスを識別するた
めに、そのショートセルのヘッダに格納されているCI
Dをラッチする。一方、多重化装置11に設けられる場
合には、各ショートセルは図2(c) に示すデータフォー
マットで処理されるので、識別子ラッチ部41はそのシ
ョートセルのヘッダに格納されているCIDおよび図2
(c) に示すATMセルのVPI/VCI をラッチする。
【0063】品質クラス格納メモリ42は、各ショート
セルがどの品質クラスに属するのかを示す情報を格納す
る。品質クラス格納メモリ42の構成は、識別子ラッチ
部41と同様に、多重化装置22に設けられる場合と多
重化装置に設けられる場合とでその構成が異なる。品質
クラス格納メモリ42は、多重化装置22に設けられる
場合には、図15(a) に示すように、CIDをキーとし
て各CIDに対応する品質クラスおよびVC番号を格納
する。この対応関係は、たとえば、呼の設定時に決定さ
れる。すなわち、各ショートセルコネクションの品質
は、呼の設定時における端末とATM網との間の交渉に
より決定される。また、各ショートセルコネクションと
そのショートセルコネクションを多重化すべきATM仮
想コネクションとの対応関係も呼の設定時における端末
とATM網との間の交渉により決定される。
【0064】一方、品質クラス格納メモリ42は、多重
化装置11に設けられる場合には、図15(b) に示すよ
うに、CIDとVPI/VCI との組合せをキーとして各CI
Dに対応する品質クラスを格納する。この対応関係も、
呼の設定時に決定される。
【0065】したがって、このショートセル多重化装置
にショートセルが到着すると、そのショートセルのCI
D(またはCID+VPI/VCI )をキーとして品質クラス
格納メモリ42がサーチされ、そのショートセルの品質
クラスが識別される。このとき、そのショートセルを多
重化すべきATM仮想コネクションを識別するVC番号
も合わせて検出される。識別された品質クラスおよびV
C番号は、書込み制御部43に通知される。
【0066】到着したショートセルを格納するためのバ
ッファメモリは、このショートセル多重化装置が収容す
るATM仮想コネクション毎に設けられる。ここでは、
ATM仮想コネクションVC#1〜VC#5にそれぞれ
対応してバッファメモリ44−1〜44−5が設けられ
ている。さらに、各バッファメモリ44−1〜44−5
は、それぞれ品質クラス毎に設けられたFIFOメモリ
45−1〜45−3から構成される。各FIFOメモリ
45−1〜45−3は、それぞれ、書込ポインタ(W
P)および読出ポインタ(RP)を有する。書込ポイン
タは、次のショートセルを書き込む際の書込アドレスで
あり、読出ポインタは、次のショートセルを読み出す際
の読出アドレスである。
【0067】書込み制御部43は、到着したショートセ
ルの品質クラスおよびVC番号に従ってそのショートセ
ルを所定のFIFOメモリに書き込む。たとえば、到着
したショートセルを出力すべきATM仮想コネクション
がVC#1であり、そのショートセルの品質クラスが
「クラス1」であった場合には、書込み制御部43は、
そのショートセルをバッファメモリ44−1内のFIF
Oメモリ45−1に書き込む。なお、FIFOメモリの
書込アドレスは、書込ポインタにより認識する。したが
って、他のショートセルが既に書き込まれている場合に
は、書込ポインタに従ったアドレス領域に次のショート
セルが書き込される。
【0068】バッファメモリ44−1〜44−5からシ
ョートセルを読み出す際の処理は、大きく分けると次の
ように整理できる。 1.セル化タイミングに合わせて読出し処理を開始す
る。なお、セル化タイミングとは、このショートセル多
重化装置が各ATMセルを作成して送出するタイミング
であって、このショートセル多重化装置に収容されるA
TM仮想コネクションが確立される伝送路上にセルフレ
ーム信号が伝送されるタイミングと同期する。セル化タ
イミング信号が入力されると、VC指定制御部46がA
TMセルを送出すべきATM仮想コネクションを識別す
るVC番号を指定し、また、順序指定制御部47がショ
ートセルを読み出すべき品質クラスを指定する。 2.指定されたVC番号と送出クラスに対応するFIF
Oメモリからショートセル読み出す。 3.あるショートセルを1つ読み出した時点でそのショ
ートセルを格納したATMセルのペイロードに空き領域
が残っているか否かを調べ、残っている場合には、順序
指定制御部47に対して次に読み出すべき品質クラスを
指定してくれるように要求を出す。順序指定制御部47
から次の品質クラスの指定を受けると、その指示に従っ
てショートセルを読み出す。このとき、VC指定制御部
46は、次のVC番号を指定しない。したがって、読み
出したショートセルを多重化すべきATM仮想コネクシ
ョンは変わらない。この処置は、ATMセルのペイロー
ドの空き領域がなくなるまで繰り返される。 4.上記3においてFIFOメモリから読み出した各シ
ョートセルの長さの合計がATMセルペイロード長以上
になった場合には、そのATMセルをVC指定制御部4
6により指定されたVC番号に対応するATM仮想コネ
クション上に送出する。ここで、FIFOメモリから読
み出した各ショートセルの長さの合計がATMセルペイ
ロード長よりも大きく、全てのショートセルをそのAT
Mセルペイロード内に多重化できなかった場合には、多
重化できなかった残りのデータ(最後に読み出したショ
ートセルの一部)を、次のATMセルに格納できるよう
に保持しておく。
【0069】図14において、ショートセル格納メモリ
(バッファメモリ44−1〜44−5)から読み出され
たショートセルデータは、セレクタ49(SEL1)に
より1本の線路上に多重化される。セレクタ49に対す
るセレクト信号は、各ショートセルを読み出す際に使用
されたVC番号と品質クラスとの組合せである。
【0070】長さ情報ラッチ部50は、セレクタ49か
ら出力される各ショートセルのヘッダに格納されている
長さ情報LIをラッチし、読出し制御部48に通知す
る。ATMセルヘッダ作成部51は、VC指定制御部4
6により指定されるVC番号に対応するVPI/VCI を含む
ATMヘッダを作成する。そして、ATMセルヘッダ作
成部51が作成したATMヘッダを出力し、続いてその
ATMヘッダに対応するショートセルデータを出力する
ようにセレクタ52(SEL2)を適当なタイミングで
制御することにより、ATMセルをVC指定制御部46
によって指定されたATM仮想コネクションに送出す
る。このとき送出されるATMセルは、図2(b) に示す
データ構成である。なお、図14においては、図2(b)
に示すスタートフィールドを格納する機能を省略してい
る。
【0071】次に、ショートセル格納メモリ(バッファ
メモリ44−1〜44−5)からショートセルを読み出
す処理を詳細に説明する。VC指定制御 VC指定制御部46は、図5〜図9を参照しながら説明
した方式A〜Eに従ってATMセルを送出するタイミン
グ毎にATMセルを送出すべきATM仮想コネクション
に対応するVC番号を指定する。そして、VC指定制御
部46は、そのVC番号を順序指定制御部47、読出し
制御部48、およびATMセルヘッダ作成部51に通知
する。VC指定制御部46の詳細な構成および動作につ
いては後述する。品質クラスの指定方法 品質クラスの指定は、順序指定制御部47により実行さ
れる。順序指定制御部47は、VC指定制御部46から
指示されるVC番号を受けて、そのVC番号に対応する
ATM仮想コネクション上に多重化すべきショートセル
の品質クラスを指定する。また、読出し制御部48から
指示要求があがったときにも、同様に、品質クラスを指
定する。品質クラスを指定する方法は、図10〜図13
を参照しながら説明したが、さらに詳しくは特願平9−
247091号に開示がある。読み出し制御部 読出し制御部48は、VC指定制御部46により指示さ
れたVC番号および順序指定制御部47から指示された
品質クラスに従って、該当するFIFOメモリに格納さ
れているショートセルを1つ読み出すための処理を行
う。FIFOメモリの読出しアドレスは、そのFIFO
メモリに対応した読出ポインタ(RP)から求める。
【0072】図16は、読出アドレスを作成するユニッ
トの構成例を示す図である。このユニットは、セレクタ
61を備える。セレクタ61には、各バッファ44−1
〜44−5に設けられる各FIFOメモリに対応する読
出ポインタが入力される。セレクタ61に対するセレク
ト信号は、VC指定制御部46により指定されたVC番
号と順序指定制御部47により指定された品質クラスと
の組合せである。このセレクト信号によりセレクタ61
を制御することにより、所望の読出アドレスが得られ
る。例えば、セレクト信号として「VC番号=#1」お
よび「品質クラス=1」が入力されれば、セレクタ61
は、バッファメモリ44−1のFIFOメモリ45−1
に対応する読出ポインタを読出アドレスとして出力す
る。なお、このVC番号は、セレクタ61に対するセレ
クト信号(ショートセル格納メモリの選択信号)の上位
側アドレスとなり、この品質クラス番号は、そのセレク
ト信号の下位側アドレスとなる。
【0073】ショートセルは、可変長のパケットであ
る。したがって、ATMセルにショートセルを格納する
際には、各ショートセルの長さを認識し、その長さ情報
に基づいてATMセルにさらに次のショートセルを格納
できるか否かを判断する必要がある。以下、この判断の
ための手法について説明する。
【0074】各ショートセルの長さは、図2(a) に示し
たように、そのヘッダにLIとして示されている。この
長さ情報は、各ショートセルがバッファから読み出され
たときに長さ情報ラッチ部50により検出され、読出し
制御部48に通知される。このことにより、読出し制御
部48は、バッファメモリから読み出したショートセル
のバイト数を認識できる。
【0075】読出し制御部48は、ATMセルのペイロ
ードにバッファメモリから読み出したショートセルを格
納する毎にそのペイロードの残り領域のバイト数を検出
し、その検出したバイト数からショートセルのバイト数
を引算することにより残りバイト数を算出する。ATM
セルのペイロードの残りの領域のバイト数が0よりも大
きければ、ATMセルのペイロードにさらに次のショー
トセルを書き込むことができると判断し、順序指定制御
部47に対して次の品質クラスを指定してくれるように
要求を伝える。一方、算出された残りバイト数が負の値
となった場合には、その負の値に相当するバイト数のデ
ータ(最後に読み出したショートセルの一部)が当該A
TMセルのペイロードに格納されなかったデータである
ので、そのデータを保持すると共に、そのバイト数およ
び品質クラスも合わせて保持しておく。そして、上記A
TMセルと同一のATM仮想コネクションに次に送出さ
れるATMセルを作成する際に、前回のATMセルに格
納されなかったショートセルの一部をその次のATMセ
ルのペイロードの先頭(スタートフィールドを除く)か
らマッピングする。なお、ATMセルのペイロードの残
りバイト数がちょうど0となったときには、特に処理は
行わない。
【0076】図17は、オーバラップ検出時の処理を実
行するユニットの構成例を示す図である。ここでは、シ
ョートセルのヘッダを3バイトとしている。ショートセ
ルのヘッダを3バイトとすると、バッファメモリから読
み出したショートセルの長さは、LI+3となる。ここ
で、LIは、ショートセルのペイロードの長さを示すパ
ラメータである。なお、この明細書では、説明を簡単に
するために、「ショートセルの長さ」=「LI+3」と
しているが、ITU−TのI363.2では、「LI=
0がペイロード長1バイトを示す」を規定されている。
したがって、ITU−Tの勧告に従ったLI値をそのま
ま使用するのであれば、「ショートセルの長さ」=「L
I+3+1」となる。
【0077】また、先に読み出されてATMセルのペイ
ロードに格納されているバイト数の合計をSB、前回の
ATMセルからのオーバラップがある場合のそのオーバ
ラップしたバイト数をOVLとすると、現在のショート
セルを含めた送出バイト数の合計SBは、以下のように
表すことができる。なお、「オーバーラップ」とは、あ
るショートセルの一部があるATMセルに格納され、そ
のショートセルの残りの部分が他のATMセルに格納さ
れることである。 SB=SB+LI+3+OVL(バイト) ATMセルのペイロードを47バイトとすると、上記の
式で算出したSBが47未満の時は、まだペイロードに
空きが残っているため、順序指定制御部47に対して指
示要求を出す。SBが47ちょうどの時には、現在のシ
ョートセルのマッピングによってATMセルの残りペイ
ロードバイト数がちょうど0となるということなので、
特に何も処理しない。SBが47を超える場合には、こ
のショートセルのマッピングによってオーバラップが発
生するため、直前に読み出したショートセルの品質クラ
ス番号を次の読出し時まで保持しておく。また、SB−
47の計算によってオーバラップしたバイト数を計算し
ておき、これをOVL値として保持しておく。そして、
当該ATMセルに格納されなかったショートセルの残り
部分は、次のATMセルのペイロードの先頭にマッピン
グされる。なお、送出バイト数の合計値SBは、ATM
セルの作成開始時にリセットされる。
【0078】次に、VC指定制御部46の構成および動
作について詳細に説明する。図18は、図5に示した方
式Aを実現するためのVC指定制御部の構成図である。
図19は、図18に示すVC指定制御部の動作を説明す
るフローチャートである。ここでは、ショートセルを格
納したATMセルを送出すべきATM仮想コネクション
が3本(VC#1〜VC#3)であり、その優先順位
は、#1→#2→#3の順番である。また、VC#1〜
VC#3に対して予め設定されている読出し間隔は、そ
れぞれ3、5、2である。これらの設定値は、1つのA
TMセルに対して割り当てられるタイムスロットを単位
とし、それぞれ読出し間隔設定レジスタ71−1〜71
−3に格納される。
【0079】このVC指定制御部は、ATM仮想コネク
ション毎に時刻をカウントするためのカウントメモリ7
2−1〜72−3を有する。カウントメモリ72−1〜
72−3の各カウント値は、ATMセルを送出するタイ
ミング毎にそれぞれ1ずつカウントアップされる。
【0080】減算器73−1〜73−3は、それぞれ読
出し間隔設定レジスタ71−1〜71−3に設定されて
いる設定値からカウントメモリ72−1〜72−3に格
納されているカウント値を減算し、Z(#1)〜Z(#
3)を生成する。比較器74〜80は、Z(#1)〜Z
(#3)の大小関係に従って決まる制御信号を出力す
る。たとえば、比較器75は、Z(#1)<Z(#2)
であり且つZ(#1)<Z(#3)であった場合、すな
わち、Z(#1)〜Z(#3)の中でZ(#1)が最小
であった場合に、アンドゲート82を開くための制御信
号を出力する。なお、比較器74〜80の中の1つの比
較器のみがアンドゲートを開くための制御信号を出力す
る。
【0081】各アンドゲート81〜87の一方の入力に
は、それぞれ所定の値が与えられている。これらの値が
VC番号である。たとえば、アンドゲート82には、V
C番号として「#1」が与えられている。そして、アン
ドゲート81〜87は、比較器74〜80から制御信号
として「H」を受信すると、設定されているVC番号を
出力する。これにより、1つのVC番号が指定される。
ここで指定されるVC番号を送出VC指示信号と呼ぶ。
【0082】比較器88−1〜88−3は、それぞれZ
(#1)〜Z(#3)が正の値であった場合に「H」を
出力する。比較器88−1〜88−3の全ての出力が
「H」になると、指定されたVC番号を無効にするため
の信号が出力される。
【0083】減算器89−1〜89−3は、それぞれカ
ウントメモリ72−1〜72−3に格納されているカウ
ント値から読出し間隔設定レジスタ71−1〜71−3
に設定されている設定値を減算し、K(#1)〜K(#
3)を生成する。加算器90−1〜90−3は、それぞ
れカウントメモリ72−1〜72−3に格納されている
カウント値に1を加える。セレクタ91は、指定された
VC番号に従ってATM仮想コネクション毎に減算器8
9−1〜89−3または加算器90−1〜90−3のう
ちの一方を選択して出力する。たとえば、送出VC指示
信号が「#1」であった場合には、セレクタ91は、減
算器89−1の出力、および加算器90−2、90−3
の出力を選択する。セレクタ91の出力は、カウントメ
モリ72−1〜72−3に転送さる。そして、各カウン
トメモリ72−1〜72−3のカウント値は、セレクタ
91の出力値により更新される。すなわち、指定された
VC番号に対応するカウントメモリのカウント値は、現
在値から読出し間隔設定レジスタに設定された設定値が
減算された値に更新され、他のカウントメモリのカウン
ト値は、現在値に1が加えられた値に更新される。
【0084】図19を参照しながら上記構成のVC指定
制御部の動作を説明する。このフローチャートの処理
は、このショートセル多重化装置が各ATMセルを送出
するタイミング毎に実行される。
【0085】ステップS1では、ATM仮想コネクショ
ン毎に、読出し間隔設定レジスタ71−1〜71−3に
設定されている読出し間隔の設定値からカウントメモリ
72−1〜72−3に格納されている現在のカウンタ値
を減算した値(差分値)を算出する。なお、各カウント
値は、実質的に、前回のATMセルの送出時刻からの経
過時間に相当する。
【0086】ステップS2では、ステップS1で算出し
た各差分値が正の値であるか否かを調べる。ここで、上
記差分値が正の値をとるということは、当該ATM仮想
コネクションにおいて、前回のATMセルを送出した時
点からの実質的な経過時間が予め設定された間隔に達し
ていないことを示している。
【0087】上記差分値が0以下であるATM仮想コネ
クションが存在するのであれば、ステップS3におい
て、差分値の最も小さい(差分値の絶対値が最大)AT
M仮想コネクションを選択する。この選択されたATM
仮想コネクションに対応するVC番号は、VC指定制御
部の出力である。なお、複数の差分値が互いに同じであ
った場合には、予め決められた優先順位に従う。一方、
全ての差分値が正であった場合には、ステップS4にお
いて、送出クラス指示無効表示を「1」として出力し、
VC番号の指定を行わない。上記ステップS3により指
定されたVC番号に対応するカウントメモリは、ステッ
プS5において、現在のカウント値から読出し間隔設定
レジスタに設定されている読出し間隔の設定値を減算し
た値に更新される。そして、指定されなかったVC番号
に対応するカウントメモリは、各カウントメモリ72−
1〜72−3のカウント値にそれぞれ1を加える。
【0088】なお、ステップS3では、複数のATM仮
想コネクションにおいてATMセルを送出すべき状態に
到達していた場合には、その中の1つのATM仮想コネ
クションのみが選択されるので、他の選択されなかった
ATM仮想コネクションについては、ATMセルを送出
すべき状態であるのも係わらずATMセルを送出するこ
とができない。すなわち、実際のATMセルの送出間隔
が設定値よりも長くなってしまう。ところが、この場
合、そのATMセルを送出できなかったATM仮想コネ
クションでは、次の間隔がその分だけ短くなるので、結
果的には、予め決められた帯域が確保される。
【0089】図20は、図6に示した方式Bを実現する
ためのVC指定制御部の構成図である。このVC指定制
御部は、クレジット方式を採用した構成であり、クレジ
ットの高いATM仮想コネクションから順番に指定して
いく。
【0090】クレジット設定レジスタ101−1〜10
1−3は、それぞれATM仮想コネクション毎に設けら
れ、予め決められたクレジットが設定される。また、ク
レジット格納レジスタ102−1〜102−3は、それ
ぞれATM仮想コネクション毎に設けられ、ATMセル
を読み出す処理に伴って随時更新されるクレジットが書
き込まれる。なお、クレジット格納レジスタ102−1
〜102−3は、メモリの特定の領域を利用する形態で
あってもよい。
【0091】VC番号決定部103は、基本的には、図
18に示した比較器74〜80、アンドゲート81〜8
7、およびオアゲートから構成されるユニットと同じも
のである。ただし、VC番号決定部103は、各ATM
仮想コネクションに対応するクレジットの大小関係に従
ってVC番号を出力する。また、VC番号決定部103
では、図18に示した比較器74〜80に設定された比
較条件と異なる比較条件が設定されている。VC番号決
定部103は、最も大きなクレジット値を格納している
クレジット格納レジスタに対応するATM仮想コネクシ
ョンを識別するVC番号を出力する。
【0092】減算器105−1〜105−3は、それぞ
れクレジット格納レジスタ102−1〜102−3に格
納されるクレジットから減算指示部104により指示さ
れる値を減算する。減算指示部104は、VC番号決定
部103により指定されたVC番号に対応するATM仮
想コネクションについては「1」を出力し、他のATM
仮想コネクションについては「0」を出力する。減算器
105−1〜105−3の出力は、クレジット格納レジ
スタ102−1〜102−3を更新する。したがって、
VC番号決定部103により指定されたATM仮想コネ
クション対して設けられているクレジット格納レジスタ
は、1だけ減算され、他のクレジット格納レジスタは、
そのままの値を保持する。
【0093】比較器106−1〜106−3は、それぞ
れクレジット格納レジスタ102−1〜102−3に格
納されるクレジットが0以下の値であったときに「H」
を出力する。比較器106−1〜106−3の出力がす
べて「H」であれば、加算器107−1〜107−3
は、それぞれ減算器105−1〜105−3の出力にク
レジット設定レジスタ101−1〜101−3に設定さ
れているクレジットを加算する。そして、クレジット格
納レジスタ102−1〜102−3は、それぞれ加算器
107−1〜107−3により更新される。すなわち、
クレジット格納レジスタ102−1〜102−3に格納
される各クレジットがすべて0以下になると、基本的
に、クレジット設定レジスタ101−1〜101−3に
設定されている各クレジットがクレジット格納レジスタ
102−1〜102−3にそれぞれ書き込まれる。
【0094】図21は、図7に示した方式Cを実現する
ためのVC指定制御部の構成図である。このVC指定制
御部は、クレジット方式を採用した構成であり、クレジ
ットの値が正であるATM仮想コネクションの中から順
番にVC番号を指定する。
【0095】図21に示す構成では、同一のVC番号を
連続して指定しないようにするために、ATM仮想コネ
クション毎に前回指定レジスタ111−1〜111−3
を備える。前回指定レジスタ111−1〜111−3
は、前回のVC番号指定処理において対応するVC番号
が指定されたか否かを表す情報を格納する。たとえば、
図21では、前回の処理において「#2」が指定された
場合を示している。
【0096】VC選択部112は、前回指定レジスタ1
11−1〜111−3に格納されている値、およびクレ
ジット格納レジスタ102−1〜102−3に格納され
ているクレジット値が正の値かどうかを示す信号に従っ
てVC番号を選択する。VC選択部112により実行さ
れるVC選択処理は、図21に示す表に従う。この表に
示す処理は、たとえば、ハードウェア回路で実現しても
よいし、ソフトウェアで実現してもよい。なお、VC選
択部112の出力である送出VC指示は、前回指定レジ
スタを更新するための信号として使用される。
【0097】一例を示す。前回指定したVC番号が2で
あり、また、全てのATM仮想コネクションのクレジッ
トが正の値を持つものとする。この状態は、表の下から
2番目のレコードに対応するので、VC選択部112
は、この場合、VC番号として「#3」を指定する。
【0098】なお、図21に示すVC指定制御部におい
て、クレジット値を更新するための構成は、図20に示
したVC指定制御部と同じである。図22は、図8に示
した方式Dを実現するためのVC指定制御部の構成図で
ある。このVC指定制御部は、ATMセル送出間隔指定
方式を採用している。ここでは、絶対時間を使用する方
式を示す。
【0099】送出予定時刻格納レジスタ121−1〜1
21−3は、ATM仮想コネクション毎に設けられ、次
のATMセルを送出する予定時刻を格納する。セル時刻
カウンタ122は、このショートセル多重化装置から出
力されるATMセルフレーム信号の数をカウントする。
このVC指定制御部は、セル時刻カウンタ122のカウ
ント値を基準時刻として使用する。
【0100】超過量算出部123−1〜123−3は、
ATM仮想コネクション毎に設けられ、それぞれ送出予
定時刻格納レジスタ121−1〜121−3に格納され
ている予定時刻とセル時刻カウンタ122の出力である
基準時刻とを比較する。そして、判定部124は、超過
量算出部123−1〜123−3による比較結果を参照
し、現在時刻が送出予定時刻に到達しているATM仮想
コネクションをサーチする。そして、送出予定時刻に対
する超過量が大きいATM仮想コネクションから順番に
1つずつ指定していく。
【0101】VC番号を指定すると、次に、ATM仮想
コネクション毎に次にATMセルを送出すべき予定時刻
を計算する。次の予定時刻までの間隔の計算値は、下式
に従う。
【0102】間隔=(1−比率)/比率 ここで、「比率」は、各ATM仮想コネクションに対し
て予め割り当てられている帯域の比率であり、帯域比率
レジスタ125−1〜125−3に格納されている。
【0103】次のATMセルの送出予定時刻は、上記間
隔を用いて定義できる。すなわち、あるATMセルがそ
のATMセルの送出予定時刻どうりに送出された場合に
は、次のATMセルを送出する予定時刻は、以下にな
る。
【0104】次の送出予定時刻=(当該セルの送出開始
時刻)+(間隔+1) なお、図22に示す構成では、指定されたVC番号に対
応するATM仮想コネクションの次のATMセルの送出
予定時刻を上記の式を用いて算出し、他のATM仮想コ
ネクションの次のATMセルの送出予定時刻を上記の式
の第2項目を強制的に0とすることで、送出予定時刻を
変更しないようにしている。即ち、コーダ126は、指
定されたVC番号に対応するアンドゲートのみを開くた
めの信号を出力する。アンドゲート127−1〜127
−3の中のコーダ126により指定されたアンドゲート
は、「間隔+1」を出力し、他のアンドゲートは「0」
を出力する。加算器128−1〜128−3は、それぞ
れ送出予定時刻格納レジスタ121−1〜121−3に
格納されている送出予定時刻にアンドゲート127−1
〜127−3の出力を加算する。そして、送出予定時刻
格納レジスタ121−1〜121−3は、それぞれ加算
器128−1〜128−3の出力により更新される。
【0105】なお、あるATMセルを送出予定時刻ちょ
うどに送出できなかった場合には、次の送出予定時刻の
計算では、基準時刻をもともとの送出予定時刻とする必
要があるので、下式に従う。
【0106】次の送出予定時刻=(当該セルの送出予定
時刻)+(間隔+1) 図22に示す構成では、帯域比率設定レジスタ125−
1〜125−3に設定する情報は、ATM仮想コネクシ
ョン毎に割り当てられる送出帯域の比率であるが、
「(1−比率)/比率」を予め計算しておき、その計算
値を用いるようにしてもよい。この値が、ATMセルの
送出間隔に相当する。この場合には、送出予定時刻を算
出処理を簡略化できる。
【0107】また、図22に示す構成では、ATMセル
のフレーム数を数えるセル時刻カウンタ122を設け、
このカウンタによる絶対時刻を用いて送出時刻を計算し
ているが、相対時刻を用いてATMセルの送出予定時刻
を決定することもできる。
【0108】図23は、絶対時刻を用いた場合と相対時
刻を用いた場合の送出予定時刻を決定する方法の概念図
である。絶対時刻を用いる場合には、図23(a) に示す
ように、例えば、時刻T1 においてATMセルを送出す
ると、次の送出予定時刻T2は、T2 =T1 +B1 であ
り、さらにその次の送出予定時刻T3 は、T3 =T2+
B1 として表される。すなわち、各ATMセルの送出予
定時刻は、あるATMセルの実際の送出時刻を基準とし
て、以降は、その基準時刻に対して送出間隔を次々と加
えた時刻として算出される。
【0109】一方、相対時刻を用いる場合には、各AT
Mセルを送出した際に次の送出予定時刻を算出する。例
えば、図23(b) に示すように、時刻5が送出予定時刻
であった場合において、実際には時刻6にATMセルが
送出された場合を想定する。ここで、時刻6を基準に次
の送出予定時刻を算出するが、時刻6に送出したATM
セルは、予定時刻よりも1セル時間だけ遅れて送出され
ている。この場合、次の送出予定時刻は、当該ATMセ
ルの送出開始時刻を基準とすると下式で表される。
【0110】次の送出予定時刻 =(送出間隔)−(当
該ATMセルの実際の送出時刻−当該ATMセルの送出
予定時刻) 図23(b) に示す例においては、T3 =B1 −(S2 −
T2 )=4−(6−5)=3 すなわち、当該ATMセルの実際の送出時刻から3セル
時間後が次のATMセルの送出予定時刻である。
【0111】図24(a) は、図9に示した方式Eのより
具体的な動作例を示す図である。この図は、時間の経過
に伴ってVCスケジューラが順次更新されていく様子を
表している。たとえば、時刻0において「#0」が読み
出されると、時刻0に対応するVCスケジューラから読
み出されなかったVC番号は、時刻1に対応するスケジ
ューラに書き込まれる。
【0112】以下では、時刻1における動作を詳細に説
明する。時刻1に対応するスケジューラの先頭には、先
頭から順番に「#2」「#1」「#5」「#6」が格納
されている。時刻1になると、まず、このスケジューラ
の先頭に格納されているVC番号を1つ読み出す。すな
わち、「#2」を読み出す。このVC番号が、VC指定
制御部46の出力である。
【0113】つづいて、時刻1に対応するスケジューラ
から読み出したVC番号をキーとして、図24(b) に示
す時刻管理テーブルおよびセル間隔管理テーブルから送
出予定時刻データおよびセル送出間隔データを取り出
す。そして、送出予定時刻データにセル送出間隔データ
を加算することにより次のATMセルを送出する予定時
刻を算出する。この例では、1.7+5=6.7が得ら
れている。時刻管理テーブルは、この算出値により更新
される。また、このVC番号を上記算出値の整数部の値
に対応するスケジューラの最後尾に格納する。この例で
は、INT(6.7)=6が得られるので、時刻6に対
応するスケジューラの最後尾に「#2」を格納する。
【0114】ここで、時刻6に対応するスケジューラに
は、先に8個のVC番号が格納されていたものとする。
このような状態の場合、「#2」は、時刻14において
読み出されることになる。したがって、時刻14におけ
る動作を詳細に説明する。
【0115】時刻14において「#2」を読み出すと、
そのVC番号をキーとして、図24(b) に示す時刻管理
テーブルおよびセル間隔管理テーブルから送出予定時刻
データおよびセル送出間隔データを取り出す。ここで
は、送出予定時刻データとして「6.7」が格納されて
いる。したがって、送出予定時刻データにセル送出間隔
データを加算することにより次のATMセルを送出する
予定時刻を算出すると、6.7+5=11.7が得られ
る。
【0116】ところが、現在時刻は、時刻14であり、
この送出予定時刻を過ぎている。すなわち、この送出予
定時刻は無意味である。この場合、次のATMセルを送
出する予定時刻として、最も近い未来の時刻を設定す
る。この例では、現在時刻に1を加算して時刻15を次
の送出予定時刻としている。そして、時刻管理テーブル
に「15」を書き込み、また、時刻15に対応するスケ
ジューラに「#2」を書き込む。
【0117】図25は、VCスケジューラの動作を説明
する図である。ここでは、ある時刻において複数の送出
待ちが発生した場合の処理を説明する。図25(a) に示
す状態では、時刻1に対応するスケジューラには4つの
VC番号が格納されており、時刻3に対応するスケジュ
ーラには1つのVC番号が格納されている。この場合、
時刻1では、時刻1に対応するスケジューラの先頭に格
納されているVC番号が読み出される。すなわち、「#
3」が読み出される。そして、残ったVC番号(「#
1」、「#5」、「#9」)は、本来は時刻1で送出す
べきものであったが、時刻2に対応するスケジューラに
シフトされ、時刻2において処理される。
【0118】時刻2において、対応するスケジューラか
ら「#1」を読み出と、「#5」および「#9」が残
る。これらのVC番号が時刻3に対応するスケジューラ
にシフトされるが、このスケジューラには既にVC番号
が格納されている。このような場合には、図25(b) に
示すように、ある時刻のスケジューラにおいて残された
VC番号を次の時刻のスケジューラの先頭にマッピング
し、そのスケジューラの先に格納されていたVC番号を
そのマッピングされたVC番号の後ろに続ける。この例
では、時刻3に対応するスケジューラの先頭から順番に
「#5」「#9」が格納され、それらに続いて「#2」
が格納される。
【0119】上述のようにしてVC番号の読み出し順番
を制御すると、各ATM仮想コネクションを平等に扱う
ことができる。たとえば、図25の例では、「#5」お
よび「#9」の送出予定時刻は時刻1であったのに対
し、「#2」の送出予定時刻は元々時刻3であった。し
たがって、もし、「#2」の後ろに「#5」および「#
9」を格納すると、「#5」および「#9」に対応する
ATM仮想コネクションにおける遅延がさらに大きくな
ってしまう。図25に示す方法でVC番号の読出し順序
を決定すれば、このような特定のATM仮想コネクショ
ンにおける遅延が回避される。
【0120】図26(a) は、VCの指定を制御するため
に使用されるメモリ領域の論理構成を示す図である。V
Cスケジューラは、時刻をアドレスとして構成される。
尚、「時刻」は、図26(b) に示す時刻カウンタにより
生成される値であり、このショートセル多重化装置がA
TMセルを送出するタイミング毎に1ずつカウントアッ
プされていく。"HEAD"は、各時刻のスケジューラの先頭
に格納されるVC番号またはその格納アドレス(先頭ア
ドレス)であり、"TAIL"は、各時刻のスケジューラの最
後尾に格納されるVC番号またはその格納アドレス(最
終アドレス)であり、"CNT" は、各時刻のスケジューラ
に格納されるVC番号の数を示す。
【0121】チェーン管理テーブルは、ある特定の時刻
のVCスケジューラに格納されるVC番号の格納順序を
示す情報を格納する。例えば、「VC=2」をキーとし
てこのチェーン管理テーブルにアクセスすると「4」が
得られるが、これは、VC番号として「#2」の次に
「#4」が格納されていることを意味する。すなわち、
図26(a) に示す例は、「#2」→「#4」→「#1」
→「#5」という順番でVC番号が格納される状態を示
している。
【0122】なお、図24(a) では、VC指定制御部の
動作の説明をわかりやすくするためにスケジューラを概
念的に示したが、実際のVCスケジューラは、図26
(a) に示す構成により実現される。
【0123】また、図24(b) では、時刻管理テーブル
およびセル間隔管理テーブルを示したが、実際には、図
26(c) に示すように、さらにATM仮想コネクション
毎に設定/解除フラグが設けられる。設定/解除フラグ
は、当該ATM仮想コネクションが現在使用されている
か否かを表す情報である。
【0124】図27は、VC指定制御部46が上記方式
Eを実行する場合の具体的なメモリ構成の一例である。
図28〜30は、上記方式Eに従ってVC番号を指定す
る場合のVC指定制御部46の処理を説明するフローチ
ャートである。このフローチャートは、このショートセ
ル多重化装置がATMセルを送出するタイミング毎に実
行される。以下では、時刻nにおける処理として説明す
る。
【0125】ステップS11〜S13は、VC番号を指
定する処理である。ステップS11では、時刻nに対応
するVCスケジューラから、先頭VC番号(HeadVC(n)
)、最後尾VC番号(TailVC(n) )、VC番号格納数
(CNT(n))を読み出す。ステップS12では、VC番号
格納数が0であるか否かを調べる。VC番号格納数が0
でなければステップS13へ進み、0であれば、時刻n
においてはVC番号を指定することなく処理を終了す
る。ステップS13では、ステップS11で読み出した
先頭VC番号を、時刻nにおけるVC番号として指定す
る。
【0126】ステップS21以降のステップは、ATM
セルを送出する予定時刻を決定する処理である。ステッ
プS21では、VC番号格納数が1であるか否かを調べ
る。VC番号格納数が1でなければ、すなわち、VC番
号格納数が2以上であれば、ステップS22へ進み、V
C番号格納数が1であれば、時刻n+1 へシフトすべきV
C番号が存在しないので、ステップS22〜S27をス
キップする。
【0127】ステップS22では、時刻n+1 に対応する
VCスケジューラから、先頭VC番号(HeadVC(n+1)
)、最後尾VC番号(TailVC(n+1) )、およびVC番
号格納数(CNT(n+1))を読み出す。ステップS23で
は、ステップS11で読み出した先頭VC番号をキーと
してチェーン管理テーブルから、後続VC番号(NEXT-V
C )を読み出す。ステップS24では、時刻n+1 のVC
番号格納数が0であるか否かを調べる。
【0128】時刻n+1 のVC番号格納数が0であれば、
ステップS25において、時刻n+1に対応するVCスケ
ジューラを次のように更新する。HeadVC(n+1) →NEXT-V
C ;TailVC(n+1) →TailVC(n) ;およびCNT(n+1)→CNT
(n)-1。一方、時刻n+1 のVC番号格納数が0でなけれ
ば、ステップS26において、時刻n+1 に対応するVC
スケジューラを次のように更新する。HeadVC(n+1) →NE
XT-VC ;TailVC(n+1) →TailVC(n+1) ;およびCNT(n+1)
→CNT(n)-1+CNT(n+1) 。そして、ステップS27では、
時刻nの最後尾VC番号をキーとして、チェーン管理テ
ーブルを次のように更新する。NEXT-VC →HeadVC(n+1)
。ステップS28では、時刻nに残された不要なデー
タをクリアするために、時刻nのVCスケジューラを全
て0に更新する。
【0129】ステップS31では、時刻nの先頭VC番
号をキーとして、時刻管理テーブルから送出予定時刻
(TIM )、セル間隔管理テーブルから間隔データ(S
P)、および設定/解除フラグ(E)を読み出す。ステ
ップS32では、ステップS31で読み出した設定/解
除フラグが設定状態(設定=1)であるか否かを調べ
る。設定状態であれば、ステップS33へ進み、設定状
態でなければ、以降のステップを実行することなく処理
を終了する。
【0130】ステップS33では、ステップS11〜S
13に処理において指定されたVC番号に対応するAT
M仮想コネクション上に次にATMセルを送出すべき予
定時刻(NTIM)を算出する。すなわち、NTIM = TIM + S
P を算出する。ステップS34では、ステップS33で
算出した次の予定時刻と現在時刻との前後関係を調べ
る。予定時刻が現在時刻よりも後であれば、ステップS
41へ進み、予定時刻が現在時刻よりも前であれば、ス
テップS51へ進む。
【0131】ステップS41では、まず、ステップS3
3で算出した予定時刻(NTIM)の整数部の値(s)を求
める。すなわち、s = INT(NTIM) を実行する。そして、
その値に対応するVCスケジューラから先頭VC番号
(HeadVC(s) )、最後尾VC番号(TailVC(s) )、およ
びVC番号格納数(CNT(s))を読み出す。ステップS4
2では、時刻sのVC番号格納数が0であるか否かを調
べる。
【0132】時刻sのVC番号格納数が0であれば、ス
テップS43において、時刻sに対応するVCスケジュ
ーラを次のように更新する。HeadVC(s) →HeadVC(n) ;
TailVC(s) →HeadVC(n) ;およびCNT(s)→1 。一方、時
刻sのVC番号格納数が0でなければ、ステップS44
において、時刻sに対応するVCスケジューラを次のよ
うに更新する。HeadVC(s) →HeadVC(s) ;TailVC(s) →
HeadVC(n) ;およびCNT(s)→CNT(s)+1。ステップS45
では、時刻sの最後尾VC番号をキーとして、チェーン
管理テーブルを次のように更新する。NEXT-VC →HeadVC
(n) 。そして、ステップS46では、時刻n先頭VC番
号をキーとして、時刻管理テーブルを以下のように更新
する。TIM →NTIM。
【0133】一方、ステップS51では、時刻n+1 に対
応するVCスケジューラから先頭VC番号(HeadVC(n+
1) )、最後尾VC番号(TailVC(n+1) )、およびVC
番号格納数(CNT(n+1))を読み出す。ステップS52で
は、時刻n+1 のVC番号格納数が0であるか否かを調べ
る。
【0134】時刻n+1 のVC番号格納数が0であれば、
ステップS53において、時刻n+1に対応するVCスケ
ジューラを次のように更新する。HeadVC(n+1) →HeadVC
(n);TailVC(n+1) →HeadVC(n) ;およびCNT(n+1)→1
。一方、時刻n+1 のVC番号格納数が0でなければ、
ステップS54において、時刻n+1 に対応するVCスケ
ジューラを次のように更新する。HeadVC(n+1) →HeadVC
(n+1) ;TailVC(n+1) →HeadVC(n) ;およびCNT(n+1)→
CNT(n+1)+1。ステップS55では、時刻n+1 の最後尾V
C番号をキーとして、チェーン管理テーブルを次のよう
に更新する。NEXT-VC →HeadVC(n) 。そして、ステップ
S56では、時刻n先頭VC番号をキーとして、時刻管
理テーブルを以下のように更新する。TIM →n+1 。
【0135】図31は、ATM仮想コネクションを設定
する際にVC指定制御部により実行される処理を説明す
るフローチャートである。ここでは、現在時刻を時刻m
として説明する。
【0136】ステップS61では、セル間隔管理テーブ
ルにおいて、新たに確立されるATM仮想コネクション
を識別するVC番号(NEWVC )をキーとして、そのAT
M仮想コネクションのセル送出間隔を設定する。また、
上記ATM仮想コネクションに対応するVC番号の設定
/解除フラグを設定状態(E=1)にする。ステップS
62では、時刻m+1 に対応するVCスケジューラから、
先頭VC番号(HeadVC(m+1) )、最後尾VC番号(Tail
VC(m+1) )、及びVC番号格納数(CNT(m+1))を読み出
す。ステップS63では、時刻m+1 のVC番号格納数が
0であるか否かを調べる。
【0137】時刻m+1 のVC番号格納数が0ならば、ス
テップS64において、時刻m+1 に対応するVCスケジ
ューラを次のように更新する。HeadVC(m+1) →NEWVC ;
TailVC(m+1) →NEWVC ;およびCNT(m+1)→1 。一方、時
刻m+1 のVC番号格納数が0でなければ、ステップS6
5において、時刻m+1 に対応するVCスケジューラを次
のように更新する。HeadVC(m+1) →HeadVC(m+1) ;Tail
VC(n+1) →NEWVC ;およびCNT(m+1)→CNT(m+1)+1。そし
て、ステップS66では、時刻m+1 の最後尾VC番号を
キーとして、チェーン管理テーブルを次のように更新す
る。NEXT-VC →NEWVC 。
【0138】なお、上記実施例では、各種の設定情報の
格納・保持のためにメモリを用いていたが、フリップフ
ロップ等のラッチ手段やレジスタによって構成しても良
い。また、ショートセル格納用のバッファについては、
論理的にATM仮想コネクションVC毎、かつ品質クラ
ス毎に分割してあれば良く、共通メモリ構成で実現する
ことができる。共通メモリ構成とすれば、メモリの使用
効率が向上し、多重化装置のハードウェア量を減らすこ
とができる。
【0139】上記実施例では、AALタイプ2のショー
トセルを採り上げて説明したが、本発明で言う「ショー
トセル」は、AALタイプ2に限定されるものではな
く、他の形態のパケット、特に、可変長パケットも含
む。
【0140】
【発明の効果】本発明によれば、複数のショートセルコ
ネクションを1本のATMコネクションに多重化させる
装置において、複数のATMコネクションを統括的に扱
えるようにしたので、多重化効率が向上する。また、こ
の結果、ショートセル多重化装置自体のコストを低く抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のショートセル多重化装置が適用される
一実施形態のシステムの構成図である。
【図2】(a) は、ショートセル、(b) および(c) は、A
AL−CUセルのフォーマットを示す図である。
【図3】本実施形態のショートセル多重化装置のブロッ
ク図である。
【図4】ショートセル格納部の構成図である。
【図5】セル送出間隔カウント方式に基づいてVCを指
定する方法の概念を説明する図である。
【図6】クレジット方式(その1)に基づいてVCを指
定する方法の概念を説明する図である。
【図7】クレジット方式(その2)に基づいてVCを指
定する方法の概念を説明する図である。
【図8】セル間隔指定方式(その1)に基づいてATM
仮想コネクションを指定する方法の概念を説明する図で
ある。
【図9】セル間隔指定方式(その2)に基づいてATM
仮想コネクションを指定する方法の概念を説明する図で
ある。
【図10】読出し間隔制御方式に基づいて品質クラスを
指定する方法の概念を説明する図である。
【図11】クレジット方式(その1)に基づいて品質ク
ラスを指定する方法の概念を説明する図である。
【図12】クレジット方式(その2)に基づいて品質ク
ラスを指定する方法の概念を説明する図である。
【図13】バイト間隔方式に基づいて品質クラスを指定
する方法の概念を説明する図である。
【図14】本実施形態のショートセル多重化装置の詳細
な構成図である。
【図15】品質クラス格納メモリの構成図である。
【図16】読出アドレスを作成するユニットの構成例を
示す図である。
【図17】オーバラップ検出時の処理を実行するユニッ
トの構成例を示す図である。
【図18】図5に示した方式を実現するためのVC指定
制御部構成図である。
【図19】図18に示すVC指定制御部の動作を説明す
るフローチャートである。
【図20】図6に示した方式を実現するためのVC指定
制御部の構成図である。
【図21】図7に示した方式を実現するためのVC指定
制御部の構成図である。
【図22】図8に示した方式を実現するためのVC指定
制御部の構成図である。
【図23】ATMセルの送出予定時刻を決定する方法の
概念図であり、(a) は絶対時刻を用いた場合、(b) は相
対時刻を用いた場合である。
【図24】VC指定方法の一例を示す図である。
【図25】VCスケジューラの動作を説明する図であ
る。
【図26】(a) および(c) は、VCの指定を制御するた
めに使用されるメモリ領域の論理構成図であり、(b)
は、時刻カウンタの構成図である。
【図27】VC指定制御部の具体的なメモリ構成の一例
である。
【図28】方式Eに従ってVC番号を指定する場合のV
C指定制御部の処理を説明するフローチャート(その
1)である。
【図29】方式Eに従ってVC番号を指定する場合のV
C指定制御部の処理を説明するフローチャート(その
2)である。
【図30】方式Eに従ってVC番号を指定する場合のV
C指定制御部の処理を説明するフローチャート(その
3)である。
【図31】ATM仮想コネクションを設定する際にVC
指定制御部により実行される処理を説明するフローチャ
ートである。
【図32】CLADの構成図である。
【図33】ショートセルをATMセルのペイロードに格
納する処理を概念的に示す図である。
【符号の説明】
10 交換機 11 多重化装置 20 基地局 21 ショートセル組立分解部 22 多重化装置 31 ショートセル識別部 32 ショートセル格納部 33 ショートセル書込み部 34 VC指定部 35 読出し順序制御部 36 ショートセル読出し部 41 識別子ラッチ部 42 品質クラス格納メモリ 43 書込み制御部 44−1〜44−5 バッファメモリ(ATM仮想コネ
クション毎) 45−1〜45−3 FIFOメモリ(品質クラス毎) 46 VC指定制御部 47 順序指定制御部 48 読出し制御部 50 長さ情報ラッチ部 51 ATMセルヘッダ作成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 次雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 佐々木 博 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 佐々木 隆行 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定長パケット伝送網に確立される複数
    の仮想コネクションを収容し、ショートセルを上記複数
    の仮想コネクションに多重化するショートセル多重化装
    置であって、 到着したショートセルを送出すべき仮想コネクションを
    識別する識別手段と、 上記識別手段により識別された仮想コネクションに基づ
    いて上記ショートセルを格納する格納手段と、 予め決められたアルゴリズムに従って上記複数の仮想コ
    ネクションの中から順番に仮想コネクションを指定する
    指定手段と、 その指定手段により指定された仮想コネクションに基づ
    いて上記格納手段からショートセルを読み出す読出し手
    段と、 その読出し手段により読み出されたショートセルを固定
    長パケットに格納し、その固定長パケットを上記指定手
    段により指定された仮想コネクションに送出する送出手
    段と、 を有するショートセル多重化装置。
  2. 【請求項2】 上記格納手段は、仮想コネクション毎に
    設けられる複数のFIFOメモリで構成され、 上記読出し手段は、上記指定手段により指定された仮想
    コネクションに対応するFIFOメモリから、送出すべ
    き固定長パケットのペイロードを満たすまでショートセ
    ルを読み出す請求項1に記載のショートセル多重化装
    置。
  3. 【請求項3】 固定長パケット伝送網に確立される複数
    の仮想コネクションを収容し、ショートセルを上記複数
    の仮想コネクションに多重化するショートセル多重化装
    置であって、 到着したショートセルを送出すべき仮想コネクションお
    よびそのショートセルが属する品質クラスを識別する識
    別手段と、 仮想コネクション毎かつ品質クラス毎に分割され、上記
    識別手段により識別された仮想コネクションおよび品質
    クラスにより指定される領域に上記ショートセルを格納
    する格納手段と、 予め決められたアルゴリズムに従って上記複数の仮想コ
    ネクションの中から順番に仮想コネクションを指定する
    指定手段と、 予め決められたアルゴリズムに従った順番で品質クラス
    を指定する品質クラス指定手段と、 上記指定手段により指定された仮想コネクションおよび
    上記品質クラス指定手段により指定された品質クラスに
    対応する上記格納手段内の領域からショートセルを読み
    出す読出し手段と、 その読出し手段により読み出されたショートセルを固定
    長パケットに格納し、その固定長パケットを上記指定手
    段により指定された仮想コネクションに送出する送出手
    段と、 を有するショートセル多重化装置。
  4. 【請求項4】 上記複数の仮想コネクションに対してそ
    れぞれ固定長パケットを送出する間隔が予め決められて
    おり、 上記指定手段は、仮想コネクション毎に前回の固定長パ
    ケットを送出した時刻からの経過時間を計時するカウン
    タを備え、あるカウンタにより計時される経過時間がそ
    のカウンタに対応する仮想コネクションに対して設定さ
    れている送出間隔に達したとき、その仮想コネクション
    を指定する請求項1に記載のショートセル多重化装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の仮想コネクションに対して優
    先順位が与えられており、 上記指定手段は、複数のカウンタによりそれぞれ計時さ
    れる経過時間がそれら各カウンタにそれぞれ対応する仮
    想コネクションに対して設定されている送出間隔に達し
    たときには、上記優先順位に従ってそれらの仮想コネク
    ションから1つを指定する請求項4に記載のショートセ
    ル多重化装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の仮想コネクションに対してそ
    れぞれ予め初期読出しクレジットを割り当てておき、 上記指定手段は、読出しクレジットが最も多い仮想コネ
    クションを指定し、指定した仮想コネクションに対応す
    る読出しクレジットから1を減算し、全ての仮想コネク
    ションに対応する読出しクレジットがある閾値以下にな
    った場合に現在の読出しクレジット値に上記初期読出し
    クレジットを加算する請求項1に記載のショートセル多
    重化装置。
  7. 【請求項7】 上記指定手段は、直前に指定した仮想コ
    ネクションを記憶しておき、複数の読出しクレジットが
    上記閾値以上であるときには、それら複数の仮想コネク
    ションの中で上記記憶してある仮想コネクション以外の
    仮想コネクションを指定する請求項6に記載のショート
    セル多重化装置。
  8. 【請求項8】 上記閾値を0とする請求項6または7に
    記載のショートセル多重化装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の仮想コネクションに対してそ
    れぞれ固定長パケットの送出間隔を与えておき、 上記指定手段は、上記与えられた送出間隔に基づいて仮
    想コネクション毎にそれぞれ次の固定長パケットを送出
    するための予定時刻を算出し、現在時刻がその予定時刻
    に達した仮想コネクションを指定する請求項1に記載の
    ショートセル多重化装置。
  10. 【請求項10】 上記複数の仮想コネクションに対して
    優先順位が与えられており、 上記指定手段は、現在時刻が複数のコネクションの予定
    時刻に達している場合には、上記優先順位に従ってそれ
    らの仮想コネクションから1つを指定する請求項9に記
    載のショートセル多重化装置。
  11. 【請求項11】 上記指定手段は、現在時刻が複数のコ
    ネクションの予定時刻に達しており、且つそれらの予定
    時刻が互いに同じである場合には、上記優先順位に従っ
    てそれらの仮想コネクションから1つを指定する請求項
    10に記載のショートセル多重化装置。
  12. 【請求項12】 上記複数の仮想コネクションの中の仮
    想コネクションiに対して割り当てられる帯域比率をB
    i とした場合、仮想コネクションiの送出間隔を、(1
    −Bi )/Bi により与える請求項9に記載のショート
    セル多重化装置。
  13. 【請求項13】 上記複数の仮想コネクション毎の送出
    間隔は、それぞれ上記複数の仮想コネクションが確立さ
    れる伝送路に固定長パケットを送出する間隔を単位とし
    て与えられる請求項9に記載のショートセル多重化装
    置。
  14. 【請求項14】 上記指示手段は、当該多重化装置から
    送出する固定長パケットの数をカウントするカウンタを
    備え、そのカウンタのカウント値により与えられる絶対
    時刻を用いて、各仮想コネクションにおいて次の固定長
    パケットを送出する予定時刻を求める請求項9に記載の
    ショートセル多重化装置。
  15. 【請求項15】 上記指示手段は、仮想コネクション毎
    に、ある固定長パケットの実際の送出時刻、その固定長
    パケットの送出予定時刻、および送出間隔によって決ま
    る相対時刻を用いて次の固定長パケットを送出する予定
    時刻を求める請求項9に記載のショートセル多重化装
    置。
  16. 【請求項16】 上記指定手段は、 時刻に対応して各仮想コネクションの識別番号を格納す
    るFIFOメモリと、 現在時刻に対応するFIFOメモリの先頭に格納されて
    いる識別番号を読み出し、その識別番号に対応する仮想
    コネクションを指定する手段と、 上記指定された仮想コネクションにおける次の固定長パ
    ケットの送出予定時刻を算出し、その送出予定時刻に対
    応するFIFOメモリにその仮想コネクションの識別番
    号を書き込む手段と、 現在時刻に対応するFIFOメモリから読み出されなか
    った識別番号を次の時刻に対応するFIFOメモリの先
    頭に書き込む手段と、 を含む請求項1に記載のショートセル多重化装置。
  17. 【請求項17】 上記指定手段は、算出した送出予定時
    刻が現在時刻よりも前であったときには、上記仮想コネ
    クションの識別番号を現在時刻の次の時刻に対応するF
    IFOに書き込む請求項16に記載のショートメモリ多
    重化装置。
  18. 【請求項18】 上記指定手段は、前回算出した送出予
    定時刻を時刻計算の基準時刻とする請求項16に記載の
    ショートセル多重化装置。
  19. 【請求項19】 上記各時刻毎に設けられるFIFOメ
    モリは、チェーンメモリを用いてその中に格納する情報
    の順番を表す構成である請求項16に記載のショートセ
    ル多重化装置。
  20. 【請求項20】 上記指定手段は、 送出した固定長パケットの数を時刻としてカウントする
    時刻カウンタと、 時刻毎に先頭アドレス、最終アドレス、および格納する
    情報の数を格納するスケジューラテーブルと、 上記スケジューラテーブルに格納される情報の格納順序
    を表すチェーンを格納するチェーン管理テーブルと、 仮想コネクション毎に次の送出予定時刻を格納する時刻
    管理テーブルと、 仮想コネクション毎に固定長パケットの送出間隔を格納
    する間隔管理テーブルと、 を有する請求項16に記載のショートセル多重化装置。
  21. 【請求項21】 上記格納手段は、複数の仮想コネクシ
    ョンにより共有される共通メモリである請求項1に記載
    のショートセル多重化装置。
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