JPH11120836A - 直流電力同軸ケーブル - Google Patents
直流電力同軸ケーブルInfo
- Publication number
- JPH11120836A JPH11120836A JP27772397A JP27772397A JPH11120836A JP H11120836 A JPH11120836 A JP H11120836A JP 27772397 A JP27772397 A JP 27772397A JP 27772397 A JP27772397 A JP 27772397A JP H11120836 A JPH11120836 A JP H11120836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- cable
- layer
- external
- cross
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
して使用できる最適な直流電力同軸ケーブルを提供する
こと。 【解決手段】 直流電力同軸ケーブルの絶縁コア上に、
外部導体を多数本の撚り線を前記絶縁コア用に撚り巻き
することにより形成され、その上に外部導体として必要
な絶縁処理を施して形成され、外部導体総断面積が導体
断面積の60〜90%であることを特徴としている。
Description
線)を有する直流電力同軸ケーブルに関するものであ
る。
〜3倍に送電容量を増加させることが可能である。これ
は、直流送電では常に最大電流を導体に流しうること、
及び送電ロスが交流では導体、誘電体(絶縁体)、金属
シース及び外装鉄線に大幅に生じるのに対し、直流では
導体の抵抗によるいわゆるオーム損のみであるからであ
る。
されることも多い。この場合に、同一構造の直流ケーブ
ルを中性線として使用されることがある。
軸ケーブルの外部導体を中性線として使用することが試
みられている。
ルの外部導体は、絶縁コアの周りに単線の導線を同心撚
り巻きして形成されている。また、上述したように中性
線として使用するためには単線は相当太くなり、外部導
体断面積が1000mm2 越えると機械的特性、ケーブ
ル製造上に問題が生じる。
ら、外部導体にはケーブル導体とほぼ等しい断面積の導
体が使用されている。
造出来ず、一方海底ケーブルでは、総必要長を接続して
船積して撚る後布設するため、ケーブルをフレキシブル
ジョイントである同径の工場ジョイント(以下FJとい
う)が必要である。従来の電力同軸ケーブル外部導体の
同心撚り巻きではFJの施工が困難であった。すなわわ
ち、特にCVケーブルのFJにおいて従来の同心撚り巻
き構造の場合、CVケーブル絶縁コア外部半導体層上で
外部導体の素線(単線)一本づつ接続せねばならず、接
続時の熱の為め、ケーブル絶縁コアに熱的な損傷を及ぼ
す。
ので、その目的とするところは、外部導体を中性線とし
て使用できる最適な直流電力同軸ケーブルを提供するこ
とにある。
めに、本発明にかかる直流電力同軸ケーブルは、中心の
導体の外周に、内部半導電層と、絶縁体と、外部半導電
層とを順次設けてなるケーブル絶縁コア上に、外部導体
を多数本の撚り線を前記ケーブル絶縁コア周りに撚り巻
きつけることにより形成され、その上に外部導体として
必要な絶縁処理を施して形成されていることを特徴とし
ている。
面積の60〜90%であることを特徴としている。
線を前記ケーブル絶縁コア周りにSZ巻きすることによ
り形成されていることを特徴としている。
ケーブルにおいては、外部導体を直流ケーブル中性線と
して使用しても、中性線として必要な相当大きな断面積
となるが、外部導体を多数の細い素線を撚った撚線を絶
縁コア周りに撚り巻きしているので、可撓性があり、ケ
ーブル機械的特性の向上、ケーブル製造の作業性の向上
等に有効に作用することができる。
導体と同一の逆向きの電流が流れるのであるから、基本
的には中心導体と同じ断面積を必要とするわけである
が、同軸ケーブル構造上、外部導体と中心導体とからの
熱放散の熱抵抗の違いから、外部導体の断面積は中心導
体の断面積より小さくてよい。その最適な外部導体断面
積と導体断面積との比は、布設環境により0.6〜0.
9の範囲である。
の周りにSZ撚り巻きとしているので、FJの外部導体
の接続は、絶縁コア周りに巻きつけられている撚線を絶
縁コアから離して溶接接続し、溶接接続後前記撚線を絶
縁コア上に戻すことが出来る。
与える熱的損傷を確実に防止することができる。
基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係る直流電
力同軸ケーブルの一実施形態を示す。図に示すように、
直流電力同軸ケーブル1はケーブル導体2上に内部半導
電層3、架橋ポリエチレン絶縁体層4および外部半導電
層5が順次設けられ、通常内部半導電層3、架橋ポリエ
チレン絶縁体層4および外部半導電層5は同時押出法に
より形成され、内部半導電層3と架橋ポリエチレン絶縁
体層4との間、ならびに架橋ポリエチレン絶縁体層4と
外部半導電層5との間は一体化されている。
を絶縁コア周りに撚巻きされてなる外部導体6が設けら
れ、この外部導体6は、例えば、銅素線2.6mmφ×
19本の撚線の20本を絶縁コア外周にSZ撚り巻きす
ることにより形成されている。また、この外部導体の総
断面積は、ケーブル導体2の断面積の60〜90%の断
面積に設定されている。
外部導体断面積の2000m2 であって、外部導体の総
断面積は導体断面積の80%に設定されている。
断面積の和が一定とした場合の直流ケーブル送電容量増
大に適した断面積割合である。
介して外部導体の絶縁層として架橋ポリエチレン絶縁体
層8が設けられ、その上に鉛被9、防食層10、鉄線鎧
装11が施されている。
ケーブル絶縁体層4の厚さを25mmとすれば、5mm
程度である。
部導体を帰路電流回路として使用できるので、中性線ケ
ーブルを布設する必要がない。
に逆向きに同一の電流が流れる。従って、外部導体は、
基本的には中心導体と同じ断面積となるが、ケーブル構
造上中心導体と外部導体とからの熱放散の熱抵抗の違い
から、最適外部導体の断面積は中心導体の断面積より小
さくてよい。その最適断面積比を図5に示す。
ブルにおいて、次の式が成立する。
A1 ,外部導体断面積をA2 として、
0 ,K,R1 は一定であるからf(x)を最小とするx
であればよい。
一定として、外部絶縁体熱抵抗(防食層、土壌等熱抵抗
含む)とケーブル絶縁体熱抵抗との比に対して、最適外
部導体断面積比は0.6〜0.9である。上記熱抵抗の
比はケーブル布設環境により変り標準としてこの熱抵抗
比は2程度とされている。
外部導体16はケーブル絶縁コア100の外周に銅素線
を同心撚りして巻かれていた。
(イ)に示すケーブル絶縁コア100上にてケーブル軸
に沿って各銅素線を溶接(銅ろうまたは、銀ろう)接続
するか、図4(ロ)に示すケーブル絶縁コア100上に
てケーブル周りに沿って各銅素線を溶接接続していた。
コア100に熱的損傷を及ぼすことになる。
ろう接続であり、その温度は200℃以上となり絶縁体
の架橋ポリエチレンの融点を越える。
しているので、FJにおいて銅撚線を接続する場合、図
3に示すように、外部導体6の銅撚線をケーブル絶縁コ
アから離して溶接接続を行い、溶接接続後ケーブル絶縁
コア上に戻して収める(図面の裏面点線の位置に収め
る)ことができる。
絶縁コアに及ぼすことはない。
うにD形に成形した圧縮導体でもよい、この場合は、ケ
ーブル外径を小さくできるメリットがある。
巻きについて説明したが、本発明は外部導体を同心撚り
巻きしたものについても適用されるものである。
電力同軸ケーブルによれば、外部導体を帰路電流回路と
して使用できるので、中性線ケーブルを布設する必要が
ない。
絶縁コア周りに撚り巻きしているので、可撓性がありケ
ーブル機械特性が向上し、ケーブル製造がより容易とな
る。
を最適なものとし、最適なケーブルサイズにコンパクト
化できる。
り巻きとした場合、直流電力同軸ケーブルのFJの施工
が容易である。
態を示すケーブルの断面図である。
斜視図である。
のFJの説明図である。
図である。
体と外部導体との断面積比を示すグラフである。
の形態を示すケーブルの断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 中心の導体の外周に、内部半導体電層
と、絶縁体と、外部半導体層とを順次設けてなるケーブ
ル絶縁コア上に、外部導体を多数本の撚り線を前記ケー
ブル絶縁コア周りに撚り巻きつけることにより形成さ
れ、その上に外部導体として必要な絶縁処理を施して形
成されていることを特徴とする直流電力同軸ケーブル。 - 【請求項2】 上記外部導体断面積が中心導体断面積の
60〜90%であることを特徴とする請求項1記載の直
流電力同軸ケーブル。 - 【請求項3】 上記外部導体が多数本の撚り線をケーブ
ル絶縁コア周りにSZ巻きすることにより形成されてい
るこを特徴とする請求項1記載の直流電力同軸ケーブ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27772397A JP3795203B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 直流電力同軸ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27772397A JP3795203B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 直流電力同軸ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11120836A true JPH11120836A (ja) | 1999-04-30 |
JP3795203B2 JP3795203B2 (ja) | 2006-07-12 |
Family
ID=17587431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27772397A Expired - Fee Related JP3795203B2 (ja) | 1997-10-09 | 1997-10-09 | 直流電力同軸ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3795203B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002042570A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-02-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ゴム又はプラスチック絶縁電力水底ケーブル |
KR100479456B1 (ko) * | 2002-10-31 | 2005-03-31 | 한국전력공사 | 수분침투 억제용 지중 전력케이블 |
JP2008300093A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Viscas Corp | 電力用直流同軸ケーブル |
WO2011024262A1 (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-03 | 太陽ケーブルテック株式会社 | 電気ケーブル |
US20220208417A1 (en) * | 2019-05-19 | 2022-06-30 | Ls Cable & System Ltd. | Power unit and power cable for mobile communication base station |
-
1997
- 1997-10-09 JP JP27772397A patent/JP3795203B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002042570A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-02-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ゴム又はプラスチック絶縁電力水底ケーブル |
KR100479456B1 (ko) * | 2002-10-31 | 2005-03-31 | 한국전력공사 | 수분침투 억제용 지중 전력케이블 |
JP2008300093A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Viscas Corp | 電力用直流同軸ケーブル |
WO2011024262A1 (ja) * | 2009-08-26 | 2011-03-03 | 太陽ケーブルテック株式会社 | 電気ケーブル |
US20220208417A1 (en) * | 2019-05-19 | 2022-06-30 | Ls Cable & System Ltd. | Power unit and power cable for mobile communication base station |
US12027289B2 (en) * | 2019-05-19 | 2024-07-02 | Ls Cable & System Ltd. | Power unit and power cable for mobile communication base station |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3795203B2 (ja) | 2006-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20220108066A (ko) | 감소된 손실을 갖는 ac 해저 전력 케이블 | |
JP2003132743A (ja) | 信号伝送用ケーブル、端末装置およびこれを用いたデータの伝送方法 | |
KR20160034795A (ko) | 초전도 케이블 | |
US6049042A (en) | Electrical cables and methods of making same | |
JP2016167335A (ja) | 配電用電線・ケーブルの製造方法 | |
JP4904090B2 (ja) | 電力用直流同軸ケーブルの帰路導体接続方法 | |
JPH11120836A (ja) | 直流電力同軸ケーブル | |
JPH11111071A (ja) | 海底電力ケーブル | |
CN102255213B (zh) | 电力用直流同轴线缆的回路导体的连接方法 | |
JP7407627B2 (ja) | 複合ケーブル | |
JP5252324B2 (ja) | 超電導送電システム | |
JP4716160B2 (ja) | 超電導ケーブル | |
JP2007149359A (ja) | 超電導ケーブルの接続部 | |
JP4897952B2 (ja) | 電力用直流同軸ケーブルの接続部 | |
JP2019204732A (ja) | シールドケーブル | |
JP4452539B2 (ja) | 2芯平行同軸ケーブルを使ったフラット同軸ケーブル、及び多対同軸ケーブル | |
KR20190104121A (ko) | 다수의 도체그룹을 갖는 전력케이블 | |
JP7474590B2 (ja) | 多芯通信ケーブル | |
JP2012174669A (ja) | 常温絶縁型超電導ケーブル | |
JPH09288917A (ja) | プラスチック電力ケーブル | |
JP5052824B2 (ja) | 電力用直流同軸ケーブルの接続部 | |
JP2999510B2 (ja) | 電力ケーブル | |
JP2019139891A (ja) | 電磁遮へい機能付きがい装ケーブル | |
KR200359005Y1 (ko) | 접지용 케이블 | |
JP2003036754A (ja) | 直流送電線路、電力ケーブルおよびそれらの設計方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040603 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040928 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060303 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090421 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100421 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110421 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120421 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130421 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140421 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |