JPH11120766A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH11120766A
JPH11120766A JP9275362A JP27536297A JPH11120766A JP H11120766 A JPH11120766 A JP H11120766A JP 9275362 A JP9275362 A JP 9275362A JP 27536297 A JP27536297 A JP 27536297A JP H11120766 A JPH11120766 A JP H11120766A
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clock
internal
memory
input
signal
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Atsushi Takasugi
敦 高杉
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロック発生回路を小型化するとともに、消
費電力は小さくすることができ、クロックサイクルの高
速化に対応することができる半導体記憶装置を提供す
る。 【解決手段】 クロック同期式コントロールメモリ20
は、多数のメモリセルMijからなるメモリアレイ1
1、PLL回路により構成され内部コントロール同期ク
ロック信号CLK’を発生する内部同期クロック発生回
路21、メモリコントロール信号発生回路12、アドレ
ス発生回路13、Xデコーダ14、Yデコーダ15、入
出力回路16及びI/Oバス17を備え、内部同期クロ
ック発生回路21は、メモリ20内部で入力クロックC
LKから内部コントロール同期クロックCLK’を発生
し、メモリコントロール信号発生回路12に供給するよ
うに構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DRAM(Dynami
c RAM)等の半導体記憶装置に係り、詳細には、外部入
力クロックに同期してデータを取り込む同期式コントロ
ールを有する半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】情報処理装置等の膨大なデータ量を扱う
データ処理システムでは、大容量化とともに、より高速
なデータ転送速度をもつメモリが要求されている。
【0003】従来、メモリには同期式コントロールのメ
モリと、現在広く使用されている汎用DRAMに代表さ
れる同期式でないメモリとがある。また、SRAMでは
同期式のものは珍しくない。
【0004】一方、近年、DRAMにおいても、システ
ム設計が容易で高速化が可能な同期式コントロールを有
する同期式DRAM(SDRAM)やテレビ用の大容量
FIFO、フィールドメモリ等が広く使われるようにな
ってきた。
【0005】図17は従来のクロック同期式コントロー
ルメモリの構成を示すブロック図である。
【0006】図17において、クロック同期式コントロ
ールメモリ10は、多数のメモリセルMij(1=1〜
m、j=1〜n、m,nはともに正の整数)からなるメ
モリアレイ11、メモリコントロール信号発生回路1
2、アドレス発生回路13、Xデコーダ14、Yデコー
ダ15、及び入出力回路16を含んで構成される。
【0007】メモリコントロール信号発生回路12は、
メモリをコントロールするためのコントロール入力信号
(例えば、チップセレクトCS、リードライトコントロ
ール信号RW、メモリコントロールクロックCLK等)
を基にメモリアクセス動作を行うための全ての回路に必
要なメモリコントロール信号を発生する。
【0008】アドレス発生回路13は、外部アドレス信
号を基に内部アドレスを発生し、内部XアドレスAX、
内部YアドレスAYを出力する。
【0009】Xデコーダ14は、XアドレスAXが入力
され、多数存在するワードラインのうち、任意のワード
ラインWli(1=1〜m)を選択する。
【0010】Yデコーダ15は、YアドレスAYが入力
され、多数存在するコラムのうち、任意のコラムCol
j(j=1〜n)を選択する。
【0011】入出力回路16は、I/Oバス17、I/
O入出力端子及びメモリコントロール信号発生回路12
に接続され、所定タイミングでI/O入出力端子間でデ
ータを転送する。
【0012】以上の構成において、Xデコーダ14とY
デコーダ15により選択される任意のメモリセルMij
(1=1〜m、j=1〜n)に蓄えられていたデータ
は、I/Oバス17を介して入出力端子I/Oが接続さ
れた入出力回路16に転送される。すなわち、アクセス
時、メモリセルMijはI/Oバス17を介して入出力
回路16に接続される。
【0013】図18は上記クロック同期コントロールメ
モリの動作を示すタイミングチャートであり、ライト動
作の場合の例である。図中、t0,t1,…はクロック
同期された時刻を示す。なお、リード動作もほぼ同様な
動作となるためリード動作の説明は省略する。
【0014】時刻t0:時刻t0以前にリードライトコ
ントロール信号RWはロウレベル(ここではRWがロウ
レベルでライトモードとなるとする)となり、チップセ
レクト信号CSはハイレベル(ここではチップセレクト
信号がCSハイレベルでチップイネーブルとなるとす
る)となる。
【0015】時刻t0において、入力アドレス信号はク
ロックCLKの立ち上がりによりメモリ10内部に取り
込まれ、アドレス発生回路13は、内部XアドレスA
X、内部YアドレスAY(Y0)を発生させる。
【0016】この内部アドレスAX,AYは、Xデコー
ダ14、Yデコーダ15に供給され、Xデコーダ14、
Yデコーダ15により、任意のワードラインWli、任
意のコラムColjが選択され、これらにより、アクセ
スしようとするメモリセルMijが選択される。
【0017】この時、同時に入出力端子I/Oから入出
力回路16に入力する入力データD0は同様にクロック
CLKの立ち上がりにより取り込まれ、I/Oバス17
を介して選択されたメモリセルMljに書き込まれる。
【0018】時刻t1:アドレス発生回路13において
クロックCLKに同期して次の内部YアドレスY1を発
生し(例えば、時刻t0で発生したYアドレスのインク
リメンタルアドレス)、時刻t0で選択されたメモリセ
ルとは異なるメモリセルを選択し、前記とまったく同様
な動作で書き込み動作が行われる。
【0019】以降、時刻t1で述べた動作を繰り返すこ
とにより同期式メモリ動作を連続して行うことができ
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のクロック同期コントロールメモリにあって
は、以下のような問題点があった。
【0021】例えば、ライト動作の場合、外部入力クロ
ックCLKの立ち上がりクロック(あるいは立ち下がり
クロック)に同期して、クロックの立ち上がりエッジご
とに、入力データを入出力回路16から取り込む。この
CLKサイクルが高速化されるにつれ、クロックCLK
と入力データ信号との配線長、配線負荷の差からクロッ
クCLKの立ち上がりエッジと入力データとの間にスキ
ュー(位相差)が発生し、動作マージンが悪くなるとい
う問題点が発生する。
【0022】特に、クロックCLKは他の回路をもコン
トロールするため配線長も長くなりがちであり、負荷も
多い。すなわち、クロックCLKは高速サイクルで動作
させなければならない上にドライブするための負荷は大
きい。このため、大きなドライバが必要となり、パター
ン面積を必要とし、高速クロック出力のため消費電力が
大きくなるという問題点がある。
【0023】また、信号線長が変化するような伝送線
を、クロックCLK及びデータが伝わってくる場合、常
にクロックCLKとデータ間の同期をとることは非常に
困難となる。
【0024】本発明は、クロック発生回路を小型化する
とともに、消費電力は小さくすることができ、クロック
サイクルの高速化に対応することができる半導体記憶装
置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための回路】本発明に係る半導体記憶
装置は、外部入力クロックに同期してデータを取り込む
同期式コントロールを有する半導体記憶装置において、
外部入力クロックからメモリアクセスに用いるメモリコ
ントロールクロックを生成する内部同期クロック発生手
段を備え、内部同期クロック発生手段により生成したメ
モリコントロールクロックによりメモリアクセスを行う
ことを特徴とする。
【0026】本発明に係る半導体記憶装置は、外部信号
により複数のメモリコントロール信号を発生するメモリ
コントロール信号発生回路と、リセット信号、あるいは
入力アドレスにより、内部アドレスを発生するアドレス
発生回路と、複数のメモリセルを有するメモリアレイ
と、内部アドレスが入力され、メモリアレイを構成する
メモリセルを選択するためのデコーダと、選択されたメ
モリセルと入出力端子を有する入出力回路を接続するた
めのデータバスとを備えた半導体記憶装置において、外
部入力クロックに同期し、かつ、該外部入力クロック周
波数を逓倍した内部同期クロックを発生する内部同期ク
ロック発生手段を備え、内部同期クロック発生手段によ
り発生した内部同期クロックにより、実際のメモリ動作
をコントロールすることを特徴とする。
【0027】上記内部同期クロック発生手段は、入力ク
ロックに関わらず、発振クロック周波数をホールトし発
生し続ける機能を有し、外部入力クロックに同期して内
部同期クロックを発生するとともに、外部コントロール
信号により、外部入力クロックに関わらず、内部同期ク
ロックを発生し続けて自走させるものであってもよい。
【0028】上記内部同期クロック発生手段は、パイロ
ットクロックと該パイロットクロックに続く転送データ
からなるシリアル転送信号を受け取り、パイロットクロ
ックに同期して内部同期クロックを発生するとともに、
外部コントロール信号により、パイロットクロックに関
わらず、内部同期クロックを発生し続けて自走させるも
のであってもよい。
【0029】本発明に係る半導体記憶装置は、入力され
るクロック数を計数し、所定のクロック数を計数すると
外部コントロール信号を発生するクロック計数手段を備
え、内部同期クロック発生手段が、外部入力クロックに
同期して内部同期クロックを発生するとともに、外部コ
ントロール信号により、外部入力クロックに関わらず、
内部同期クロックを発生し続けて自走させるものであっ
てもよい。
【0030】本発明に係る半導体記憶装置は、パイロッ
トクロックと該パイロットクロックに続く転送データか
らなるシリアル転送信号を受け取り、パイロットクロッ
ク数を計数し、所定のクロック数を計数すると外部コン
トロール信号を発生するクロック計数手段を備え、内部
同期クロック発生手段が、シリアル転送信号を受け取
り、パイロットクロックに同期して内部同期クロックを
発生するとともに、クロック計数手段により発生した外
部コントロール信号により、パイロットクロックに関わ
らず、内部同期クロックを発生し続けて自走させるもの
であってもよい。
【0031】上記クロック計数手段は、シリアル転送信
号からメモリコントロール信号発生回路を活性化するチ
ップイネーブル信号を発生するものであってもよい。
【0032】本発明にに係る半導体記憶装置は、シリア
ル転送信号の論理をデコードし、各メモリコントロール
回路をリセットするための内部リセット信号を発生する
リセット信号発生手段を備えたものであってもよい。
【0033】上記内部同期クロック発生手段は、PLL
回路から構成されていてもよく、また、上記PLL回路
は、位相比較器、ループフィルタ、及び電圧制御発振器
を備え、ループフィルタは、外部コントロール信号によ
り動作がホールト可能であり、動作がホールトされる
と、電圧制御発振器の出力を一定とし、入力クロックに
関わらず、内部同期クロックを発生し続けるものであっ
てもよい。
【0034】本発明に係る半導体記憶装置は、同期式D
RAMであってもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体記憶装置は、
DRAM等の半導体メモリに適用することができる。
【0036】まず、本発明の基本的な考え方について説
明する。
【0037】従来のクロック同期コントロールメモリで
は、外部入力クロックCLKに同期して、入力データを
取り込んでいた。このため、CLKサイクルの高速化に
伴ってCLKと入力データ信号との配線長、配線負荷の
影響が増え、またクロック供給のためのドライバの消費
電力が増大し、さらにはCLKとデータ間の同期をとる
のが困難になっていた。
【0038】そこで本発明では、メモリ内に、例えばP
LL(Phase Locked Loop)を使用した内部同期クロッ
ク発生手段を設け、メモリに直接入力するコントロール
クロックをそのままメモリアクセスを行う内部クロック
CLKに使わず、上記内部同期クロック発生手段を用い
て、メモリに直接入力するコントロールクロックを同期
した内部メモリコントロールクロックCLK’を発生し
メモリアクセスを行うようにする。
【0039】メモリに直接する入力するクロックCLK
の入力の仕方には以下のようにいくつかの方法が考えら
れる。
【0040】(i)クロックCLKが従来通り単独の伝
送経路を通ってくる場合 PLLを使った内部同期クロック発生手段により、同期
逓倍クロックCLK’を発生して内部クロックを発生さ
せればメモリに入力するクロックCLKの周波数を低く
抑えることができるのでCLK発生回路は小型化でき、
かつ、消費電力は小さくなる。
【0041】(ii)クロックCLKが他信号経路と共
通信号経路を通ってくる場合 例えば、入力データ転送配線とCLK転送配線を共有化
し、データ信号転送の直前に、これから書き込もうとす
るデータの書き込みクロックCLKをこの共有転送経路
を使ってパイロットクロックとして何クロックか転送し
ておき、上記内部同期クロック発生手段により、この書
き込みクロックと同期したクロックCLK’を発生して
自走させておいた後、同じ伝送経路で入力データを転送
し、PLLの自走クロックCLK’に同期してメモリに
対する書き込みをする。
【0042】このようにした場合、クロック、入力デー
タ伝送経路がどのように変わっても入力データとクロッ
クの同期は確保されるため、どのような条件下において
もメモリに対する書き込みは確実に行える。
【0043】特に、シリアル転送システムにおいて有効
であり、必ずしもクロック、入力データは伝送線を通っ
て転送される必要はなく、電波として空間を転送されて
もいいし、IRDAシステムのように赤外線で転送され
てもよい。
【0044】次に、上記基本的な考え方に基づいて本発
明の実施形態を詳細に説明する。
【0045】第1の実施形態 図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体記憶装置の
構成図である。図1に示す半導体記憶装置は、クロック
同期式コントロールメモリに適用した例である。本実施
形態に係る半導体記憶装置の説明にあたり図17に示す
半導体記憶装置と同一構成部分には同一符号を付してい
る。
【0046】図1において、クロック同期式コントロー
ルメモリ20(半導体記憶装置)は、多数のメモリセル
Mij(1=1〜m、j=1〜n、m,nはともに正の
整数)からなるメモリアレイ11、内部コントロール同
期クロック信号CLK’を発生する内部同期クロック発
生回路(内部同期クロック発生手段)21、メモリコン
トロール信号発生回路12、アドレス発生回路13、X
デコーダ14、Yデコーダ15、及び入出力回路16を
含んで構成される。
【0047】内部同期クロック発生回路21は、PLL
(Phase Locked Loop)周波数シンセサイザ回路により
構成され、メモリ20内部で入力クロックCLKから内
部コントロール同期クロックCLK’を発生し、メモリ
コントロール信号発生回路12に供給する。PLL回路
例については、図2〜4により後述する。
【0048】メモリコントロール信号発生回路12は、
メモリをコントロールするためのコントロール入力信号
(例えば、チップセレクトCS、リードライトコントロ
ール信号RW、内部コントロール同期クロックCLK’
等)を基にメモリアクセス動作を行うための全ての回路
に必要なメモリコントロール信号を発生する。
【0049】アドレス発生回路13は、外部アドレス信
号を基に内部アドレスを発生し、内部XアドレスAX、
内部YアドレスAYを出力する。
【0050】Xデコーダ14は、XアドレスAXが入力
され、多数存在するワードラインのうち、任意のワード
ラインWli(1=1〜m)を選択する。
【0051】Yデコーダ15は、YアドレスAYが入力
され、多数存在するコラムのうち、任意のコラムCol
j(j=1〜n)を選択する。
【0052】入出力回路16は、I/Oバス17、I/
O入出力端子及びメモリコントロール信号発生回路12
に接続され、所定タイミングでI/O入出力端子間でデ
ータを転送する。
【0053】また、Xデコーダ14とYデコーダ15に
より選択される任意のメモリセルMij(1=1〜m、
j=1〜n)に蓄えられていたデータは、I/Oバス1
7を介して入出力端子I/Oが接続された入出力回路1
6に転送される。すなわち、アクセス時、メモリセルM
ijはI/Oバス17を介して入出力回路16に接続さ
れる。
【0054】このように、本実施形態に係るクロック同
期式コントロールメモリ20は、内部にPLLを使用し
た内部同期クロック発生回路21を設け、メモリに直接
入力するコントロールクロックCLKをそのままメモリ
アクセスを行う内部クロックCLKに使わず、内部同期
クロック発生回路21によりメモリ20に直接入力する
コントロールクロックCLKを同期した内部メモリコン
トロールクロックCLK’を発生しメモリアクセスを行
うようにしたものである。
【0055】すなわち、外部入力クロックCLKが、直
接、メモリのコントロールクロックとならず、内部同期
クロック発生回路21が外部入力クロックCLKを基に
発生する内部コントロール同期クロックCLK’がメモ
リのコントロールクロックとなる点が従来例と異なる。
【0056】図2〜図4はPLLからなる内部同期クロ
ック発生回路21の構成例について説明する。
【0057】PLLは、位相比較器(PD:phase dete
ctor)、ループフィルタ(LP)、及び電圧制御発振器
(VCO:voltage controlled osilator)を備え、基
準周波数のN倍(Nは整数)の基準周波数と同期した周
波数を作り出す回路装置である。
【0058】図2は内部同期クロック発生回路21を構
成する1例として、広く用いられているPLL回路ブロ
ックの最も簡単な構成例(N=1の場合)を示す図であ
る。
【0059】図2において、PLL30は、位相比較器
31、ループフィルタ32、及び電圧制御発振器33か
ら構成される。
【0060】位相比較器31は、クロック入力Finと
電圧制御発振器33の出力Foutとの位相差を比較
し、位相差信号Faをループフィルタ32に出力する。
【0061】ループフィルタ32は、位相差信号Faを
積分して平均化し、位相差信号(直流)を電圧制御発振
器33に出力する。
【0062】電圧制御発振器33は、位相差信号によっ
て発振周波数を変えた出力Foutを出力する。
【0063】上記PLL30の動作は以下のようなもの
である。
【0064】位相比較器31には、クロック入力Fin
と電圧制御発振器33の出力Foutが入力され、位相
比較器31は両者の位相差を比較し、その位相差に応じ
た位相差信号Faを発生する。
【0065】ループフィルタ32では、その位相差信号
Faを積分して平均化し、位相差信号(直流)Fbを電
圧制御発振器33に出力する。電圧制御発振器33で
は、ループフィルタ32から発生する位相差信号Fbの
大きさによって発振周波数(位相)を変えた出力Fou
tを出力する。つまり、電圧制御発振器33はFin
(周波数fin)とFout(周波数fout)の位相
差が等しくなるようにFoutを発生する。これによ
り、FinとFoutは同期が取れた同一周波数のクロ
ックとなる。
【0066】図3は内部同期クロック発生回路21を構
成する他のPLL回路ブロックの構成例を示す図であ
り、前記図2の電圧制御発振器33と位相比較器31と
の間に周波数を1/N倍する分周器34を挿入したもの
である。
【0067】図3において、分周器34は、電圧制御発
振器33の出力Foutの周波数を1/Nにして位相比
較器31に出力する。
【0068】電圧制御発振器33の出力Foutは、分
周器34に入力され、分周器34の出力Fd(周波数f
d)はクロック入力Finとともに位相比較器31の入
力となる。
【0069】このようなPLL回路においては、クロッ
ク入力Finと分周器34の出力Fdを一致させるよう
なフィードバックがかかるため、fd=finとなり、
電圧制御発振器33の出力Foutの発振周波数fou
tはfinのN倍となる。
【0070】図4は内部同期クロック発生回路21を構
成する他のPLL回路ブロックの構成例を示す図であ
り、前記図3と同一構成部分には同一符号を付してい
る。
【0071】図4において、コントロール信号ST/は
ロウレベルで位相比較器31に入力する信号をディスエ
ーブルとし、ループフィルタ32の動作をホールトする
ことにより、出力Fdを一定出力とする。これにより、
電圧制御発振器33の発生するFoutは一定の出力と
なる。
【0072】すなわち、クロック入力Finに関わら
ず、発生クロックFoutはコントロール信号ST/が
ロウレベルになった後は一定となり、Finが全く止ま
ってしまっても内部同期クロック発生回路21は自走ク
ロックを出力し続ける形になる。ここで、入力クロック
Finと同期の取れたクロックを自走させるのみなら分
周器34は必要ない。
【0073】このように、図4のPLL回路は、入力ク
ロックに関わらず、電圧制御発振器33の発振クロック
周波数をホールトし、自走させるコントロール信号ST
/を入力できるタイプのPLLである。
【0074】以下、上述のように構成されたクロック同
期式コントロールメモリ20の動作を説明する。
【0075】図5は上記クロック同期コントロールメモ
リ20の動作を示すタイミングチャートであり、ライト
動作の場合の例である。図中、t0,t1,…はクロッ
ク同期された時刻を示す。なお、リード動作もほぼ同様
な動作となるためリード動作の説明は省略する。
【0076】図5において、前記図2の外部入力クロッ
クCLKと内部コントロール同期クロックCLK’の関
係以外、すなわち、前記図2のCLKをCLK’で置き
換えただけであり、内部動作は、図1の従来のクロック
同期コントロールメモリと同様である。
【0077】時刻t0:時刻t0以前にリードライトコ
ントロール信号RWはロウレベル(ここではRWがロウ
レベルでライトモードとなるとする)となり、チップセ
レクト信号CSはハイレベル(ここではチップセレクト
信号がCSハイレベルでチップイネーブルとなるとす
る)となる。
【0078】時刻t0において、入力アドレス信号は内
部コントロール同期クロックCLK’の立ち上がりによ
りメモリ20内部に取り込まれ、アドレス発生回路13
は、内部XアドレスAX、内部YアドレスAY(Y0)
を発生させる。
【0079】この内部アドレスAX,AYはXデコーダ
14、Yデコーダ15に供給され、Xデコーダ14、Y
デコーダ15により、任意のワードラインWli、任意
のコラムColjが選択され、これらにより、アクセス
しようとするメモリセルMijが選択される。
【0080】この時、同時に入出力端子I/Oから入出
力回路16に入力する入力データD0は同様に内部コン
トロール同期クロックCLK’の立ち上がりにより取り
込まれ、I/Oバス17を介して選択されたメモリセル
Mljに書き込まれる。
【0081】時刻t1:アドレス発生回路13において
内部コントロール同期クロックCLK’に同期して次の
内部YアドレスY1を発生し(例えば、時刻t0で発生
したYアドレスのインクリメンタルアドレス)、時刻t
0で選択されたメモリセルとは異なるメモリセルを選択
し、前記とまったく同様な動作で書き込み動作が行われ
る。
【0082】以降、時刻t1で述べた動作を繰り返すこ
とにより同期式メモリ動作を連続して行うことができ
る。
【0083】図5に示すように、メモリ20に入力する
クロックCLKは、内部同期クロック発生回路21で逓
倍され、実際にメモリアクセスに使用される内部クロッ
クCLK’を発生する。すなわち、メモリ20内にはP
LLからなる内部同期クロック発生回路21が存在し、
入力クロックを逓倍した周波数の内部同期クロックCL
K’を発生してメモリアクセスをする。
【0084】以上説明したように、第1の実施形態に係
るクロック同期式コントロールメモリ20は、多数のメ
モリセルMijからなるメモリアレイ11、PLL回路
により構成され内部コントロール同期クロック信号CL
K’を発生する内部同期クロック発生回路21、メモリ
コントロール信号発生回路12、アドレス発生回路1
3、Xデコーダ14、Yデコーダ15、入出力回路16
及びI/Oバス17を備え、内部同期クロック発生回路
21は、メモリ20内部で入力クロックCLKから内部
コントロール同期クロックCLK’を発生し、メモリコ
ントロール信号発生回路12に供給するように構成した
ので、同期逓倍クロックCLK’を発生して内部クロッ
クを発生させることによりメモリに入力するクロックC
LKの周波数を低く抑えることができ、クロック発生回
路を小型化することができ、かつ、消費電力を小さくす
ることができる。
【0085】したがって、高速なメモリアクセスができ
ることとなり、データ処理装置等高速性を要求される情
報処理装置に適用して好適である。
【0086】第2の実施形態 図6は本発明の第2の実施形態に係る半導体記憶装置の
構成図である。本実施形態に係る半導体記憶装置の説明
にあたり図1に示すメモリと同一構成部分には同一符号
を付して重複部分の説明を省略する。
【0087】図6において、クロック同期式コントロー
ルメモリ40(半導体記憶装置)は、多数のメモリセル
Mij(1=1〜m、j=1〜n)からなるメモリアレ
イ11、内部コントロール同期クロック信号CLK’を
発生する内部同期クロック発生回路41(内部同期クロ
ック発生手段)、メモリコントロール信号発生回路1
2、アドレス発生回路13、Xデコーダ14、Yデコー
ダ15、及び入出力回路16を含んで構成される。
【0088】内部同期クロック発生回路41は、PLL
回路により構成され、メモリ40内部で入力クロックC
LKから内部コントロール同期クロックCLK’を発生
し、メモリコントロール信号発生回路12に供給する。
本実施形態では、内部同期クロック発生回路41が、前
記図4に示したような入力クロックに関わらず、電圧制
御発振器33の発振クロック周波数をホールトし、自走
させるコントロール信号ST/を入力できるタイプのP
LL回路により構成される。
【0089】内部同期クロック発生回路41には、入力
クロックに関わらず、電圧制御発振器33(図4)の発
振クロック周波数をホールトし、自走させるためのコン
トロール信号ST/及びクロックCLKが入力される。
ここで、入力クロックFinと同期の取れたクロックを
自走させるのみの場合には、図4に示す分周器34は必
ずしも必要ない。
【0090】以下、上述のように構成されたクロック同
期式コントロールメモリ40の動作を説明する。
【0091】図7は上記クロック同期コントロールメモ
リ40の動作を示すタイミングチャートであり、ライト
動作の場合の例である。図中、t0,t1,…はクロッ
ク同期された時刻を示す。
【0092】時刻t0−t1:コントロール信号ST/
がハイレベルとなり、入力クロックCLKが時刻t1ま
で連続して所定数のクロックが入力する。時刻t1付近
になって内部同期クロック発生回路41は、入力クロッ
クCLKを受けてCLKに同期した内部コントロール同
期クロックCLK’を発生しはじめる。ここでは、図4
の破線で囲った分周器34がない、すなわちN=1の場
合の内部同期クロック発生回路41を考える。
【0093】時刻t1:コントロール信号ST/がロウ
レベルとなり、入力クロックCLKに関わらず、内部コ
ントロール同期クロックCLK’は内部同期クロック発
生回路41より出力され続ける(自走する)。
【0094】時刻t2:時刻t2以前にリードライトコ
ントロール信号RWはロウレベル(ここではRWがロウ
レベルでライトモードとなるとする)となり、チップセ
レクト信号CSはハイレベル(ここではチップセレクト
信号CSがハイレベルでチップイネーブルとなるとす
る)となる。
【0095】時刻t2において、入力アドレス信号は内
部同期クロック発生回路41から発生する内部コントロ
ール同期クロック(自走クロック)CLK’の立ち上が
りによりメモリ40内部に取り込まれ、内部Xアドレス
AX,内部YアドレスAY(Y0)を発生させる。この
内部アドレスAX,AYはXデコーダ14、Yデコーダ
15に供給され、Xデコーダ14、Yデコーダ15によ
り任意のワードラインWli、任意のコラムColjが
選択され、これらにより、アクセスしようとするメモリ
セルMljが選択される。
【0096】この時、同時に入出力端子I/Oから入出
力回路16に入力する入力データD0は、同様に内部コ
ントロール同期クロックCLK’の立ち上がりにより取
り込まれ、I/Oバス17を介して選択されたメモリセ
ルMljに書き込まれる。
【0097】時刻t3:アドレス発生回路13において
内部コントロール同期クロックCLK’に同期して次の
内部YアドレスY1を発生し(例えば、時刻t2で発生
したYアドレスのインクリメンタルアドレス)、時刻t
2で選択されたメモリセルとは異なるメモリセルを選択
し、前記とまったく同様な動作で書き込み動作が行われ
る。
【0098】以降、時刻t3で説明した動作を繰り返す
ことにより同期式メモリ動作を連続して行うことができ
る。
【0099】以上説明したように、第2の実施形態に係
るクロック同期式コントロールメモリ40は、メモリ4
0内部で入力クロックCLKから内部コントロール同期
クロックCLK’を発生し、メモリコントロール信号発
生回路12に供給する内部同期クロック発生回路41を
備え、内部同期クロック発生回路41は、入力クロック
に関わらず、電圧制御発振器33の発振クロック周波数
をホールトし、自走させるコントロール信号ST/を入
力できるタイプのPLL回路により構成されているの
で、以下のような効果を得ることができる。
【0100】例えば、入力データ転送配線とCLK転送
配線を共有化し、データ信号転送の直前に、これから書
き込もうとするデータの書き込みクロックCLKをこの
共有転送経路を使って、パイロットクロックを同期信号
として何クロックか転送しておき、内部同期クロック発
生回路41により、この書き込みクロックと同期した内
部コントロール同期クロックCLK’を発生して自走さ
せておいた後、同じ伝送経路で入力データを転送し、自
走クロックCLK’に同期してメモリに対する書き込み
をする。
【0101】このようにした場合、どのようになクロッ
ク信号及び入力データ等の伝送経路が変わって信号の位
相差が生じたとしても、入力データとクロックの同期は
確保されるため、どのような条件下においてもメモリに
対する書き込みは確実に行える。
【0102】特に、シリアル転送システムにおいて有効
であり、必ずしもクロック、入力データは伝送線を通っ
て転送される必要はなく、テレビ信号のように電波とし
て空間を転送されてもよいし、IRDAシステムのよう
に赤外線で転送されてもよい。
【0103】第3の実施形態 図8は本発明の第3の実施形態に係る半導体記憶装置の
構成図である。本実施形態に係る半導体記憶装置の説明
にあたり図6に示すメモリと同一構成部分には同一符号
を付して重複部分の説明を省略する。
【0104】図8において、クロック同期式コントロー
ルメモリ50(半導体記憶装置)は、多数のメモリセル
Mij(1=1〜m、j=1〜n)からなるメモリアレ
イ11、内部コントロール同期クロック信号CLK’を
発生する内部同期クロック発生回路41、メモリコント
ロール信号発生回路12、アドレス発生回路13、Xデ
コーダ14、Yデコーダ15、及び入出力回路16を含
んで構成される。
【0105】内部同期クロック発生回路41は、PLL
回路により構成され、メモリ40内部で入力クロックC
LKから内部コントロール同期クロックCLK’を発生
し、メモリコントロール信号発生回路12に供給する。
【0106】本実施形態では、内部同期クロック発生回
路41に入力されるクロック入力CLKと、入出力回路
16への入力とを共通にし、図9に示すようなシリアル
転送信号SINとして入力する。
【0107】図9は一般的なシリアル転送信号波形を示
す波形図である。
【0108】図9に示すように、一般的にシリアル転送
信号は、まず、同期信号(パイロットクロック)を転送
し、その後転送データを送る。パイロットクロックによ
って同期を取ることにより受取側はその後転送されてく
るデータをシステム中に取り込むことができる。
【0109】以下、上述のように構成されたクロック同
期式コントロールメモリ50の動作を説明する。
【0110】図10は上記クロック同期コントロールメ
モリ50の動作を示すタイミングチャートであり、ライ
ト動作の場合の例である。図中、t0,t1,…はクロ
ック同期された時刻を示す。
【0111】時刻t0−t1:コントロール信号ST/
がハイレベルとなり、ST/が時刻t1でロウレベルに
なるまでパイロットクロックを入力する。時刻t1付近
になって内部同期クロック発生回路41はシリアル転送
信号SINを受けてパイロットクロックに同期したクロ
ックCLK’を発生しはじめる。ここでは、前記図4の
破線で囲った分周器34がない、すなわちN=1の場合
の内部同期クロック発生回路41を考える。
【0112】時刻t1:コントロール信号ST/がロウ
レベルとなり、入力されるシリアル転送信号SINに関
わらず、内部同期クロック発生回路41から内部コント
ロール同期クロック信号CLK’が出力され続ける(自
走する)。
【0113】時刻t2:時刻t2以前にリードライトコ
ントロール信号RWはロウレベル(ここではRWがロウ
レベルでライトモードとなるとする)となり、チップセ
レクト信号CSはハイレベル(ここではチップセレクト
信号CSがハイレベルでチップイネーブルとなるとす
る)となる。
【0114】時刻t2において、入力アドレス信号は内
部同期クロック発生回路41から発生する内部コントロ
ール同期クロック(自走クロック)CLK’の立ち上が
りによりメモリ50内部に取り込まれ、内部Xアドレス
AX,内部YアドレスAY(Y0)を発生させる。この
内部アドレスAX,AYにより、Xデコーダ14、Yデ
コーダ15により、任意のワードラインWli、任意の
コラムColjが選択され、これらにより、アクセスし
ようとするメモリセルMijが選択される。
【0115】この時、同時にシリアル転送信号SINと
して入出力回路16に入力される入力データは、同様に
内部コントロール同期クロックCLK’の立ち上がりに
より取り込まれ、I/Oバス17を介して選択されたメ
モリセルMijに書き込まれる。
【0116】時刻t3:アドレス発生回路13におい
て、内部コントロール同期クロックCLK’に同期して
次の内部YアドレスY1を発生し(例えば、時刻t2で
発生したYアドレスのインクリメンタルアドレス)、時
刻t2で選択されたメモリセルとは異なるメモリセルを
選択し、前記とまったく同様な動作で書き込み動作が行
われる。
【0117】以降、時刻t3で説明した動作を繰り返す
ことにより同期式メモリ動作を連続して行うことができ
る。
【0118】以上説明したように、第3の実施形態に係
るクロック同期式コントロールメモリ50は、内部同期
クロック発生回路41は、入力クロックに関わらず、電
圧制御発振器33の発振クロック周波数をホールトし、
自走させるコントロール信号ST/を入力できるタイプ
のPLL回路により構成し、クロック入力端子とデータ
入力端子を共通にしているので、第2の実施形態と同様
な効果を得ることができるとともに、以下のような効果
を得ることができる。
【0119】図11は本実施形態に係るクロック同期式
コントロールメモリ50の効果を説明するための図であ
り、図11(a)は比較のための従来例を、図11
(b)は本実施形態を示す。
【0120】例えば、図11(a)に示すように、コン
トロールクロックCLKとデータバスDBが異なる場合
を考える。これはコントロールクロック配線がデータバ
スと比較して長い、あるいは、負荷容量が大きいなどの
場合であり実システムではしばしば発生する。
【0121】この場合、送り側ではコントロールクロッ
クとデータ波形との関係は、図11(a)に示すように
クロックCLKの立ち上がりに同期してデータDBをラ
ッチできるような理想的タイミングになっていたとして
も、受取側のメモリではクロックCLK’とデータD
B’の関係には位相差(スキュー)が発生し、正常なメ
モリ書き込みができなくなってしまう。
【0122】これに対して本実施形態では、コントロー
ルクロック(パイロットクロック)とメモリ50に書き
込まれるデータは同一経路を転送されるため、受取側の
メモリ50が発生するパイロットクロックCLK’に同
期した自走クロックCLKin’と受取側でのデータの
位相遅れは、図11(b)に示すように同じになり、ク
ロックCLKinとデータDB’の波形のタイミングは
送り側と同様なクロックCLKの立ち上がりに同期して
データDBをラッチできるような理想的タイミングを再
現できる。
【0123】これにより、どのように信号転送経路が変
わっても正常なメモリに対する書き込みができる。
【0124】第4の実施形態 図12は本発明の第4の実施形態に係る半導体記憶装置
の構成図である。本実施形態に係る半導体記憶装置の説
明にあたり図8に示すメモリと同一構成部分には同一符
号を付して重複部分の説明を省略する。
【0125】図12において、クロック同期式コントロ
ールメモリ60(半導体記憶装置)は、多数のメモリセ
ルMij(1=1〜m、j=1〜n)からなるメモリア
レイ11、内部コントロール同期クロック信号CLK’
を発生する内部同期クロック発生回路41、内部同期ク
ロック発生回路41にST/を出力するクロック計数回
路61(クロック計数手段)、メモリコントロール信号
発生回路12、アドレス発生回路13、Xデコーダ1
4、Yデコーダ15、及び入出力回路16を含んで構成
される。
【0126】内部同期クロック発生回路41は、PLL
回路により構成され、メモリ40内部で入力クロックC
LKから内部コントロール同期クロックCLK’を発生
し、メモリコントロール信号発生回路12に供給する。
本実施形態では、内部同期クロック発生回路41に入力
されるクロック入力CLKと、入出力回路16への入力
とを共通にし、シリアル転送信号SINとして入力す
る。
【0127】また、クロック計数回路61は、クロック
CLK端子と書き込み入力端子を共通にしたSIN端子
とリセット信号RSTが入力され、入力クロック数を計
数し、内部同期クロック発生回路41にコントロール信
号ST/を出力する。
【0128】このように、本実施形態に係るクロック同
期式コントロールメモリ60は、図8に示すメモリ50
に、クロックCLK端子と書き込み入力端子を共通にし
たSIN端子とリセット信号RSTを入力し、入力クロ
ック数を計数して内部同期クロック発生回路41にコン
トロール信号ST/を出力するクロック計数回路61が
付加された構成となっている。
【0129】以下、上述のように構成されたクロック同
期式コントロールメモリ60の動作を説明する。
【0130】クロック同期コントロールメモリ60の基
本動作は、前記図8に示すメモリ50の動作と同じであ
る。
【0131】本実施形態では、クロック計数回路61に
よりシリアル転送信号SINとして入力されるパイロッ
トクロック数を計数し、SINから入力する情報のどの
部分からが実際のメモリに対する入力データ信号かを判
断し、ST/を発生することによりメモリに書き込みデ
ータとして取り込むかを決定する。
【0132】以上説明したように、第4の実施形態に係
るクロック同期式コントロールメモリ60は、クロック
CLK端子と書き込み入力端子を共通にしたSIN端子
とリセット信号RSTを入力し、入力クロック数を計数
して内部同期クロック発生回路41にコントロール信号
ST/を出力するクロック計数回路61を備えて構成し
たので、第3の実施形態の効果に加え、第3の実施形態
ではコントロール信号ST/を書き込み入力とは別個に
入力していたが、本実施形態では、SIN端子から入力
するパイロットクロック数をクロック計数回路61で数
えることにより、コントロール配線を減らすことがで
き、また、内部的にST/を発生させているためST/
のコントロールを外部でする必要がなくシステム設計が
容易となる。
【0133】第5の実施形態 図13は本発明の第5の実施形態に係る半導体記憶装置
の構成図である。本実施形態に係る半導体記憶装置の説
明にあたり図12に示すメモリと同一構成部分には同一
符号を付して重複部分の説明を省略する。
【0134】図13において、クロック同期式コントロ
ールメモリ70は、多数のメモリセルMij(1=1〜
m、j=1〜n)からなるメモリアレイ11、内部コン
トロール同期クロック信号CLK’を発生する内部同期
クロック発生回路41、内部同期クロック発生回路41
にST/を、メモリコントロール信号発生回路12に内
部チップセレクト信号CS’を出力するクロック計数回
路71(クロック計数手段)、メモリコントロール信号
発生回路12、アドレス発生回路13、Xデコーダ1
4、Yデコーダ15、及び入出力回路16を含んで構成
される。
【0135】内部同期クロック発生回路41は、PLL
回路により構成され、メモリ40内部で入力クロックC
LKから内部コントロール同期クロックCLK’を発生
し、メモリコントロール信号発生回路12に供給する。
本実施形態では、内部同期クロック発生回路41に入力
されるクロック入力CLKと、入出力回路16への入力
とを共通にし、シリアル転送信号SINとして入力す
る。
【0136】また、クロック計数回路71は、クロック
CLK端子と書き込み入力端子を共通にしたSIN端子
とリセット信号RSTが入力され、入力クロック数を計
数し、内部同期クロック発生回路41にコントロール信
号ST/を出力するとともに、内部チップセレクト信号
CS’を発生しメモリコントロール信号発生回路12に
供給する。
【0137】特に、本実施形態に係るクロック同期式コ
ントロールメモリ70は、クロック計数回路71が内部
チップセレクト信号CS’を発生し、そのCS’がメモ
リコントロール信号発生回路12に従前のチップセレク
ト信号と同様に入力される点が異なる。
【0138】以下、上述のように構成されたクロック同
期式コントロールメモリ70の動作を説明する。
【0139】図14は上記クロック同期コントロールメ
モリ70の動作を示すタイミングチャートであり、ライ
ト動作の場合の例である。図中、t0,t1,…はクロ
ック同期された時刻を示す。
【0140】クロック同期コントロールメモリ70の基
本動作は、前記図12に示すメモリ60の動作と同じで
ある。
【0141】すなわち、クロック計数回路71は内部チ
ップセレクト信号CS’を発生し、そのCS’がメモリ
コントロール信号発生回路12に従前のチップセレクト
信号同様に入力し、チップセレクト信号として働く。
【0142】時刻t0において、リセット信号RSTが
入力され、各メモリコントロール回路を初期化し、パイ
ロットクロックの入力を待つ。
【0143】時刻t1〜t2までにパイロットクロック
が入力され、クロック計数回路71がクロックを計数す
ることにより時刻t2近辺でコントロール信号ST/が
ロウレベルとなる。例えば、図14のST/に示すよう
に、所定のパイロットクロック数を計数すると、クロッ
ク計数回路71はコントロール信号ST/をロウレベル
とする。
【0144】これにより、パイロットクロックを受け、
そのパイロットクロックに同期した内部コントロール同
期クロックCLK’を発生していた内部同期クロック発
生回路41は、その後、シリアル転送信号SINからの
入力に関わらずCLK’を発生し続ける(自走する)。
【0145】時刻t3近辺で内部チップセレクト信号C
S’がハイレベルとなり、時刻t3以降SIN端子から
入力するデータ信号は、内部同期クロック発生回路41
が発生する内部コントロール同期クロックCLK’に同
期してメモリに対し書き込まれる。
【0146】以降の動作は前述した各実施形態と全く同
様である。
【0147】以上説明したように、第5の実施形態に係
るクロック同期式コントロールメモリ70は、SIN端
子から入力するパイロットクロック数を計数し、内部チ
ップセレクト信号CS’を発生するクロック計数回路7
1を備え、この内部チップセレクト信号CS’がメモリ
コントロール信号発生回路12にチップセレクト信号と
して入力するように構成したので、第4の実施形態の効
果に加え、内部チップセレクト信号DCS’を発生させ
ることにより、コントロール配線をより減らすことがで
き、CSのコントロールを外部でする必要がないためシ
ステム設計がさらに容易となる。
【0148】なお、本実施形態では、所定クロック数を
計数するようにしているが、パイロットクロックの終了
を特定データが出現するまでとする態様でもよい。
【0149】第6の実施形態 図15は本発明の第6の実施形態に係る半導体記憶装置
の構成図である。本実施形態に係る半導体記憶装置の説
明にあたり図13に示すメモリと同一構成部分には同一
符号を付して重複部分の説明を省略する。
【0150】図15において、クロック同期式コントロ
ールメモリ80(半導体記憶装置)は、多数のメモリセ
ルMij(1=1〜m、j=1〜n)からなるメモリア
レイ11、内部コントロール同期クロック信号CLK’
を発生する内部同期クロック発生回路41、内部同期ク
ロック発生回路41にST/を、メモリコントロール信
号発生回路12に内部チップセレクト信号CS’を出力
するクロック計数回路71、内部リセット信号RST’
を発生するリセット信号発生回路81(リセット信号発
生手段)、メモリコントロール信号発生回路12、アド
レス発生回路13、Xデコーダ14、Yデコーダ15、
及び入出力回路16を含んで構成される。
【0151】内部同期クロック発生回路41は、PLL
回路により構成され、メモリ40内部で入力クロックC
LKから内部コントロール同期クロックCLK’を発生
し、メモリコントロール信号発生回路12に供給する。
【0152】クロック計数回路71は、クロックCLK
端子と書き込み入力端子を共通にしたSIN端子とリセ
ット信号RSTが入力され、入力クロック数を計数し、
内部同期クロック発生回路41にコントロール信号ST
/を出力するとともに、内部チップセレクト信号CS’
を発生しメモリコントロール信号発生回路12に供給す
る。
【0153】リセット信号発生回路81は、シリアル転
送信号SINが入力され、SINの論理をデコードし
て、内部リセット信号RST’を発生し、メモリコント
ロール信号発生回路12及びクロック計数回路71に供
給する。
【0154】このように、本実施形態に係るクロック同
期式コントロールメモリ80は、前記図13のメモリ7
0に、さらにシリアル転送信号SINを基に内部リセッ
ト信号RST’を発生するリセット信号発生回路81が
付加された構成となっている。
【0155】以下、上述のように構成されたクロック同
期式コントロールメモリ80の動作を説明する。
【0156】図16は上記クロック同期コントロールメ
モリ80の動作を示すタイミングチャートであり、ライ
ト動作の場合の例である。図中、t0,t1,…はクロ
ック同期された時刻を示す。
【0157】クロック同期コントロールメモリ80の基
本動作は、前記図14に示すメモリ70の時刻t1以降
の動作と同じである。
【0158】本実施形態では、図16に示すようにSI
N端子より、時刻t0〜t1の間にリセット入力データ
信号がリセット信号発生回路81に入力され、リセット
信号発生回路81はこの入力データをデコードし、内部
リセット信号RST’を発生する。
【0159】例えば、時刻t0〜t1の間でシリアル転
送信号SINに、図16Aに示すようなハイ/ロウレベ
ルのデータがある場合をリセット入力データ信号とし、
リセット信号発生回路81はSINをデコードし、この
ハイ/ロウレベルのデータが出現した場合には図16の
RSTに示す内部リセット信号RST’を発生する。
【0160】以降の動作は前述した各実施形態と全く同
様である。
【0161】以上説明したように、第6の実施形態に係
るクロック同期式コントロールメモリ80は、シリアル
転送信号SINの論理をデコードして、内部リセット信
号RST’を発生し、メモリコントロール信号発生回路
12及びクロック計数回路71に供給するリセット信号
発生回路81を備えているので、SIN端子からリセッ
ト入力データ信号が入力されると、リセット信号発生回
路81はこの入力データを判断し、内部リセット信号R
ST’を発生するため、リセット信号配線が必要なく、
コントロール配線を減らすことができる効果がある。
【0162】なお、上記各実施形態では、半導体記憶装
置を、クロック同期式DRAMに適用に適用した例であ
るが、他のDRAM例えば、EDO(拡張データ出力モ
ード)、PB(パイプラインバーストモード)機能を備
えたDRAM、その他の半導体メモリ、例えばシリアル
出力データ端子をもつビデオRAM、擬似スタティック
RAM等にも適用することができる。
【0163】また、上記各実施形態では、クロックの立
ち上がりに同期して各部を動作するようにしているが、
立ち下がりであってもよいことは言うまでもなく、また
ハイ/ロウレベルのアクティブ状態や入力波形の種類、
周波数、動作タイミング、デコード形態等は上記各実施
形態に限定されないことは勿論である。
【0164】さらに、上記クロック同期コントロールメ
モリを構成する各種回路やデコーダの数、種類接続状態
などは上述の実施形態に限られないことは言うまでもな
い。また、内部同期クロック発生回路を、PLL回路に
より構成しているが、外部入力クロックからメモリアク
セスに用いるメモリコントロールクロックを生成するも
のであれば、PLLに限定されない。また、PLL回路
を構成する位相比較器、ローパスフィルタ、電圧制御発
振器及び分周器等の種類、数なども前述した上述の実施
形態に限られないことは言うまでもない。
【0165】
【発明の効果】本発明に係る半導体記憶装置では、外部
入力クロックからメモリアクセスに用いるメモリコント
ロールクロックを生成する内部同期クロック発生手段を
備え、内部同期クロック発生手段により生成したメモリ
コントロールクロックによりメモリアクセスを行うよう
に構成したので、クロック発生回路を小型化するととも
に、消費電力は小さくすることができ、クロックサイク
ルの高速化に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施形態に係る半導体
記憶装置の構成図である。
【図2】上記半導体記憶装置の内部同期クロック発生回
路の構成例を示す回路図である。
【図3】上記半導体記憶装置の内部同期クロック発生回
路の構成例を示す回路図である。
【図4】上記半導体記憶装置の内部同期クロック発生回
路の構成例を示す回路図である。
【図5】上記半導体記憶装置の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図6】本発明を適用した第2の実施形態に係る半導体
記憶装置の構成図である。
【図7】上記半導体記憶装置の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図8】本発明を適用した第3の実施形態に係る半導体
記憶装置の構成図である。
【図9】上記半導体記憶装置のシリアル転送信号波形を
示す波形図である。
【図10】上記半導体記憶装置の動作を示すタイミング
チャートである。
【図11】上記半導体記憶装置の効果を説明するための
図である。
【図12】本発明を適用した第4の実施形態に係る半導
体記憶装置の構成図である。
【図13】本発明を適用した第5の実施形態に係る半導
体記憶装置の構成図である。
【図14】上記半導体記憶装置の動作を示すタイミング
チャートである。
【図15】本発明を適用した第6の実施形態に係る半導
体記憶装置の構成図である。
【図16】上記半導体記憶装置の動作を示すタイミング
チャートである。
【図17】従来のクロック同期コントロールメモリの構
成を示す図である。
【図18】従来のクロック同期コントロールメモリの動
作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 メモリセル、12 メモリコントロール信号発生
回路、13 アドレス発生回路、14 Xデコーダ、1
5 Yデコーダ、16 入出力回路、17 I/Oバ
ス、20,40,50,60,70,80 クロック同
期式コントロールメモリ20(半導体記憶装置)、2
1,41 内部同期クロック発生回路(内部同期クロッ
ク発生手段)、30 PLL、31 位相比較器、32
ループフィルタ、33 電圧制御発振器、34 分周
器、61,71 クロック計数回路(クロック計数手
段)、81 リセット信号発生回路(リセット信号発生
手段)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部入力クロックに同期してデータを取
    り込む同期式コントロールを有する半導体記憶装置にお
    いて、 前記外部入力クロックからメモリアクセスに用いるメモ
    リコントロールクロックを生成する内部同期クロック発
    生手段を備え、 前記内部同期クロック発生手段により生成したメモリコ
    ントロールクロックによりメモリアクセスを行うことを
    特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 外部信号により複数のメモリコントロー
    ル信号を発生するメモリコントロール信号発生回路と、 リセット信号、あるいは入力アドレスにより、内部アド
    レスを発生するアドレス発生回路と、 複数のメモリセルを有するメモリアレイと、 前記内部アドレスが入力され、前記メモリアレイを構成
    するメモリセルを選択するためのデコーダと、 選択されたメモリセルと入出力端子を有する入出力回路
    を接続するためのデータバスとを備えた半導体記憶装置
    において、 外部入力クロックに同期し、かつ、該外部入力クロック
    周波数を逓倍した内部同期クロックを発生する内部同期
    クロック発生手段を備え、 前記内部同期クロック発生手段により発生した内部同期
    クロックにより、実際のメモリ動作をコントロールする
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記内部同期クロック発生手段は、入力
    クロックに関わらず、発振クロック周波数をホールトし
    発生し続ける機能を有し、 外部入力クロックに同期して内部同期クロックを発生す
    るとともに、 外部コントロール信号により、前記外部入力クロックに
    関わらず、内部同期クロックを発生し続けて自走させる
    ことを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記内部同期クロック発生手段は、 パイロットクロックと該パイロットクロックに続く転送
    データからなるシリアル転送信号を受け取り、 前記パイロットクロックに同期して内部同期クロックを
    発生するとともに、 外部コントロール信号により、前記パイロットクロック
    に関わらず、内部同期クロックを発生し続けて自走させ
    ることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載の半
    導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 入力されるクロック数を計数し、所定の
    クロック数を計数すると外部コントロール信号を発生す
    るクロック計数手段を備え、 前記内部同期クロック発生手段は、 外部入力クロックに同期して内部同期クロックを発生す
    るとともに、 前記外部コントロール信号により、前記外部入力クロッ
    クに関わらず、内部同期クロックを発生し続けて自走さ
    せることを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れか
    に記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 パイロットクロックと該パイロットクロ
    ックに続く転送データからなるシリアル転送信号を受け
    取り、パイロットクロック数を計数し、所定のクロック
    数を計数すると外部コントロール信号を発生するクロッ
    ク計数手段を備え、 前記内部同期クロック発生手段は、前記シリアル転送信
    号を受け取り、 パイロットクロックに同期して内部同期クロックを発生
    するとともに、 前記クロック計数手段により発生した外部コントロール
    信号により、前記パイロットクロックに関わらず、内部
    同期クロックを発生し続けて自走させることを特徴とす
    る請求項1、2、3又は4の何れかに記載の半導体記憶
    装置。
  7. 【請求項7】 前記クロック計数手段は、 前記シリアル転送信号から前記メモリコントロール信号
    発生回路を活性化するチップイネーブル信号を発生する
    ことを特徴とする請求項2、5又は6の何れかに記載の
    半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項4又は6の何れかに記載の半
    導体記憶装置において、前記シリアル転送信号の論理を
    デコードし、各メモリコントロール回路をリセットする
    ための内部リセット信号を発生するリセット信号発生手
    段を備えたことを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記内部同期クロック発生手段は、 PLL(Phase Locked Loop)回路からなることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5又は6の何れかに記載
    の半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記PLL回路は、位相比較器、ルー
    プフィルタ、及び電圧制御発振器を備え、 前記ループフィルタは、外部コントロール信号により動
    作がホールト可能であり、動作がホールトされると、前
    記電圧制御発振器の出力を一定とし、 入力クロックに関わらず、内部同期クロックを発生し続
    けることを特徴とする請求項9記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記半導体記憶装置は、同期式DRA
    Mであることを特徴とする請求項1、2、3、4、6、
    7、8、9又は10の何れかに記載の半導体記憶装置。
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