JPH11120647A - 音声コマンド遠隔制御装置 - Google Patents

音声コマンド遠隔制御装置

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JPH11120647A
JPH11120647A JP9282130A JP28213097A JPH11120647A JP H11120647 A JPH11120647 A JP H11120647A JP 9282130 A JP9282130 A JP 9282130A JP 28213097 A JP28213097 A JP 28213097A JP H11120647 A JPH11120647 A JP H11120647A
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voice
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command
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JP9282130A
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Cooperstock Jeremy
クーパーストック ジェレミー
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、家庭や事務所にある多数の電子機
器を、音声コマンドで制御することができる音声コマン
ド遠隔制御装置を提供する。 【解決手段】 操作部1は、例えばVTR、テレビジョ
ン受像機、照明器具等の電子機器を制御又は操作するた
めに利用者が手に取ると、電源がオンになり、動作状態
となる。そして、利用者が、所望の電子機器に操作部1
を向けて押ボタンスイッチ33を押した後に、その電子
機器に対するコマンドを音声で入力すると、操作部1
は、その音声信号を無線でベース部2に送信する。ベー
ス部2は、この音声信号を受信した後、音声信号を認識
し、認識されたコマンドに基づいて、電子機器を制御す
る。例えば、ベース部2は、VTRの再生動作を開始さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声コマンド遠隔
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭や会社では、無数の電子機器が用い
られ、また、これらの電子機器を遠隔操作するための数
多くの遠隔制御装置(リモートコントローラ)が存在す
る。したがって、利用者は、個々の遠隔制御装置が備え
る多くの機能を理解するのに加えて、これら全ての遠隔
制御装置について覚えていなければならず、それには、
大変な努力が必要であった。
【0003】このような複雑さの問題を人間が発声する
音声コマンドを用いて解決しようとする提案が、「音声
動作遠隔制御装置:Voice-operated remote control sy
stem(1993年、米国特許番号5267323、譲受
人:パイオニア株式会社)」に記載されている。
【0004】音声認識における最も重要な問題の1つ
は、雑音が多い環境では十分に機能しないということで
ある。上述の米国特許は、この問題に焦点を合わせたも
のであり、2つのマイクロフォンを用い、1つのマイク
ロフォンで音声コマンドを検出し、他方のマイクロフォ
ンで周囲の雑音を検出し、音声コマンドに対応した音声
信号から周囲の雑音に対応した雑音信号を除去するよう
になっている。また、この音声動作遠隔制御装置は、音
声を認識するための音声認識(例えばパターンマッチン
グ)プロセッサを備えている。
【0005】しかしながら、音声動作の遠隔制御装置を
一旦プログラムすると、有効な言葉のセットの変更に制
限があるのと同様に、それがサポートできる語彙数に明
らかな制限がある。実際に、上述した音声動作遠隔制御
装置は、従来の遠隔制御装置に見られるような標準的機
能のみをサポートしている。すなわち、認識された音声
コマンドは、同等の従来の遠隔制御装置に設けられてい
る押ボタンスイッチを押すことによって生成される赤外
線信号又は無線(RF)信号に変換される。さらに重要
なことには、ある特定の語彙(音声コマンド)は、各装
置のある特定の機能用として使用しなければならないた
め、同じインターフェイスを介して複数の装置を制御す
るための適切な音声コマンドを設計することは、困難で
ある。例えば、「再生」は、オーディオテープレコーダ
とビデオテープレコーダ(以下、VTRという。)が同
じ室内等の同じ環境に存在するときには、両方の装置が
再生動作を開始する。
【0006】また、実際の使用上の問題として、限られ
た電池電力で動作する小型の遠隔制御装置において処理
することができる能力には、限界がある。現在の技術で
は、正当な音声認識には、ペンティアム(商標)級のア
ーキテクチャを有するプロセッサが必要とされる。さら
に、遠隔制御装置は、何時でも使えるように、電源を常
時オン状態としておく必要があり、電池電力が不必要に
消費されている。すなわち、遠隔制御装置の使用前後
に、利用者が手動で電源をオン、オフするようにするこ
とも考えられるが、甚だ不便であり、望ましくない。
【0007】有効な音声処理には、比較的高価なハード
ウェアが必要とされるので、いろんな音声処理装置内の
回路を組み合わせて音声認識装置を構成するよりも、そ
のような回路を集積して1つの集積回路とした方が、コ
スト的には効率がよい。また、利用者の音声の特徴は、
そのような集積回路によって一度で学習されるので、利
用者が制御したいと望む新たな「音声コマンドで動作す
る被制御機器」のために、更なる学習を行う必要がな
い。しかしながら、ある進歩的な電子機器は、この電子
機器特有の文法を処理する独自の音声認識モジュールを
必要とするかもしれない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来の遠隔制御装置の実情に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、家庭や事務所にある多数の電子機器
を、音声コマンドで制御することができる音声コマンド
遠隔制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る音声コマン
ド遠隔制御装置は、複数の被制御機器の内の1つを指定
する被制御機器指定手段と、音声コマンドを入力する音
声コマンド入力手段と、音声コマンド入力手段からの音
声コマンドの音声認識を行う音声認識手段と、音声認識
手段で認識された音声コマンドに基づいて、被制御機器
指定手段で指定された被制御機器を制御する制御手段と
を備える。そして、利用者が、例えばビデオテープレコ
ーダ、コンパクトディスクプレーヤ、照明等の被制御機
器の内の1つを被制御機器指定手段で指定した後、その
被制御機器に対するコマンドを音声で入力すると、この
音声コマンド遠隔制御装置は、入力された音声コマンド
に基づいて、テレビジョン受像機の電源をオンにした
り、ビデオテープレコーダの再生を開始したり、照明を
消したりする被制御機器に対する制御を行う。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る音声コマンド
遠隔制御装置について、図面を参照しながら詳細に説明
する。
【0011】図1は、本発明を適用した音声コマンド遠
隔制御装置の概略的な構成を示す図である。音声コマン
ド遠隔制御装置は、図1に示すように、利用者が音声で
コマンドを入力するための操作部1と、操作部1からの
音声信号を認識し、そのコマンドに基づいて、被制御機
器の動作を制御するベース部2とを備える。操作部1
は、例えばビデオテープレコーダ(以下、VTRとい
う。)、テレビジョン受像機、照明器具等の家庭や会社
に存在する電子機器を制御又は操作するために利用者が
手に取ると、電源がオンになり、動作状態となる。そし
て、利用者が、所望の電子機器(以下、被制御機器)を
指定するとともに、その被制御機器に対するコマンド
(命令)を音声で入力すると、操作部1は、その音声信
号を無線でベース部2に送信する。ベース部2は、操作
部1から無線で送信されてくる音声信号を受信し、その
音声信号を認識し、認識されたコマンドに基づいて、被
制御機器を制御する。例えば、ベース部2は、VTRの
再生動作を開始させる。
【0012】具体的には、操作部1は、図2に示すよう
に、この操作部1の各部に電力を供給する電源部10
と、利用者が発声した音声を、音声信号として無線で送
信する音声部20と、所望の被制御機器を指定するため
の指示部30とを備える。
【0013】さらに、電源部10は、この図2に示すよ
うに、音声部20と指示部30に電力を供給する電源回
路11と、電源回路11を制御する電源制御回路12と
を備える。電源回路11は、電池を備え、電源制御回路
12の制御の下に、例えば電池の電圧を音声部20及び
指示部30で必要とされる電圧に変換して、これらの回
路に電力を供給する。電源制御回路12は、例えば、操
作部1の筐体表面に配設された2つの電極と、電極間の
導電率を検出する検出器とからなり、利用者が操作部1
を手に持ったときと、持たないときの電極間の導電率の
変化を検出し、利用者が操作部1を手に持っているとき
に、電源回路11をオン状態に制御する。これにより、
利用者が、操作部1を手に持たずに、例えばコンパクト
ディスクプレーヤ(以下、CDプレーヤという。)等の
被制御機器の操作を何も行わないときには、電源回路1
1をオフ状態とすることができ、電池の無駄な消費を防
止することができる。
【0014】音声部20は、上述の図2に示すように、
利用者の音声を音声信号に変換する主マイクロフォン2
1と、周囲の音を雑音信号に変換する副マイクロフォン
22と、音声信号から雑音信号を減算する加算器23
と、加算器23からの音声信号を、そのレベルが所定の
閾値よりも低いときは通過させない閾値回路24と、閾
値回路24からの音声信号をディジタル音声信号に変換
するA/D変換器25と、A/D変換器26からのディ
ジタル音声信号を無線でベース部2に送信するディジタ
ル音声信号送信機26とを備える。主マイクロフォン2
1は、例えば利用者が操作部1を手に持ったときに、利
用者に対向する操作部1の筐体表面に配設され、利用者
が発する音声、すなわち被制御機器の動作を制御するた
めの音声コマンドを電気信号に変換し、得られる音声信
号を加算器23に供給する。一方、副マイクロフォン2
2は、利用者の音声を拾いにくい箇所、例えば操作部1
の主マイクロフォン21が配設された面と反対側の面に
設けられており、周囲の音、すなわち雑音を電気信号に
変換し、得られる雑音信号を加算器23に供給する。
【0015】加算器23は、音声信号から雑音信号を減
算することによって、すなわち主マイクロフォン21か
らの音声信号には周囲の雑音信号も含まれているが、こ
の音声信号から、副マイクロフォン22で拾われた周囲
の雑音信号を減算することによって、音声信号から周囲
の雑音を除去し、雑音が除去された音声信号を閾値回路
24に供給する。閾値回路24は、加算器23から供給
される音声信号のレベルを所定の閾値と比較し、音声信
号のレベルが所定の閾値よりも低いときは、音声信号の
出力を停止し、一方、高いときは、供給された音声信号
をそのままA/D変換器25に出力する。すなわち、閾
値回路24は、音声信号のレベルが低いときは、その音
声は正規の音声コマンドではないと判定して、音声信号
の出力を停止し、被制御機器に対する誤操作を防止する
ようになっている。
【0016】A/D変換器25は、閾値回路24から供
給される音声信号をディジタル音声信号に変換し、この
ディジタル音声信号をディジタル音声信号送信機26に
供給する。ディジタル音声信号送信機26は、例えば赤
外線等の無線で、ディジタル音声信号をベース部2に送
信する。
【0017】指示部30は、図2に示すように、3つの
押ボタンスイッチ31,32,33と、これらの押ボタ
ンスイッチ31〜33の開閉状態を検出するスイッチ検
出回路34と、スイッチ検出回路34からのボタン番号
#1〜#3を無線で送信するRF送信機35とを備え
る。指示部30は、利用者が操作部1を手に持ったこと
により電源回路11からの電力が供給されると、例えば
指向性が高い電波を連続して送出するとともに、利用者
が押ボタンスイッチ31〜33を押すと、その操作に応
じた信号を、無線でベース部2に送信する。具体的に
は、押ボタンスイッチ31〜33は、例えば、利用者が
操作部1を手に持ったときに、その筐体表面の操作し易
い場所に設けられており、利用者が押ボタンスイッチ3
1〜33を押すと、スイッチ検出回路34は、押ボタン
スイッチ31〜33の各開閉状態を検出して、押ボタン
スイッチが押されたことをそれぞれ示す、例えばボタン
番号#1,#2,#3をRF送信機35供給し、RF送
信機35は、これらのボタン番号#1〜#3を、例えば
無線でベース部2に送信する。
【0018】ベース部2は、図3に示すように、操作部
1からのディジタル音声信号を音声認識する音声部40
と、操作部1からのボタン番号#1〜#3を受信する指
示部50と、音声部40で認識されたコマンドに基づい
て、各種の被制御機器を制御する制御及び通信部60
と、各種の被制御機器のコマンドを登録するためのイン
ターフェイス部70と、ベース部2の各部に電力を供給
する電源回路81とを備える。ベース部2は、操作部1
から送られてくるディジタル音声信号を受信し、そのデ
ィジタル音声信号の音声認識を行って利用者が発声した
コマンドを判定し、その判定結果に基づいて、例えばV
TR、テレビジョン受像機、照明器具等の被制御機器を
制御する。
【0019】具体的には、音声部40は、この図3に示
すように、操作部1からのディジタル音声信号を受信す
るディジタル音声信号受信機41と、ディジタル音声信
号受信機41からのディジタル音声信号の音声認識を行
う音声認識回路42とを備える。ディジタル音声信号受
信機41は、操作部1のディジタル音声信号送信機26
から、例えば赤外線で送信されてくるディジタル音声信
号を受信し、受信したディジタル音声信号を音声認識回
路42に供給する。音声認識回路42は、このディジタ
ル音声信号の音声認識を行い、認識したディジタル音声
信号を制御及び通信部60に供給する。なお、制御及び
通信部60内で音声認識用のプログラム(ソフトウェ
ア)を実行して、ディジタル音声信号の音声認識を行う
ようにしてもよい。この場合、音声認識回路42は不要
であり、ディジタル音声信号受信機41で受信されたデ
ィジタル音声信号は、直接制御及び通信部60に供給さ
れる。
【0020】一方、指示部50は、上述の図3に示すよ
うに、操作部1から送出される電波を受信するRF受信
機51と、操作部1の位置と方向を検出する位置/方向
検出回路52と、ボタン番号#1〜#3を検出するスイ
ッチ検出回路53とを備える。RF受信機51は、複数
の無線受信回路、例えば操作部1の位置とそれが向いて
いる方向を検出するのに必要とされる数の無線受信回路
を備え、上述したように利用者が操作部1を手に持って
いるときに操作部1のディジタル音声信号送信機26か
ら連続して送出される指向性が高い電波を各無線受信回
路で受信し、それらの受信信号を位置/方向検出回路5
2に供給する。位置/方向検出回路52は、各受信信号
の例えばレベルや位相に基づいて、操作部1のベース部
2に対する相対的な位置と、操作部1が向いている方向
とを逐次検出し、位置及び方向の情報(データ)を制御
及び通信部60に供給する。換言すると、位置/方向検
出回路52は、複数の無線受信回路で受信される電波の
状態に基づいて操作部1を追尾し、操作部1の位置及び
方向の情報を制御及び通信部60に供給する。また、R
F受信機51は、上述したように操作部1のディジタル
音声信号送信機26から無線で送られてくるボタン番号
#1〜#3を受信して、スイッチ検出回路53に供給
し、スイッチ検出回路53は、押ボタンスイッチ31〜
33の内の何れの押ボタンスイッチが押されたかを検出
し、それに対応するボタン番号を制御及び通信部60に
供給する。
【0021】制御及び通信部60は、図3に示すよう
に、音声認識回路42からのディジタル音声信号に基づ
いて、各種の被制御機器を制御するCPU61と、CP
U61が実行するプログラムを記憶しているROM62
と、CPU61の実行に必要なデータを一時的に記憶す
るRAM63と、各種の被制御機器に対するコマンドを
記憶するEEPROM64と、被制御機器を制御するた
めの各種のインターフェイス回路65と、CPU61、
ROM62等を接続するためのバス66とを備える。
【0022】EEPROM64には、後述するように、
制御(操作)対象の電子機器、すなわち被制御機器に対
するコマンドと、被制御機器の設置位置情報とが予め記
憶されている。CPU61は、ROM62に予め記憶さ
れているプログラムを実行し、位置/方向検出回路52
から逐次供給される位置及び方向の情報と、スイッチ検
出回路53からのボタン番号とに基づいて、利用者が指
定した被制御機器を特定する。具体的には、CPU61
は、例えばボタン番号#3が供給されたときに、すなわ
ち利用者が、所望の被制御機器を指定するために、複数
の被制御機器の内の1つの被制御機器に操作部1を向け
て押ボタンスイッチ33を押したときに、位置/方向検
出回路52から供給されている位置及び方向の情報を取
り込み、この情報をEEPROM64に記憶されている
被制御機器の設置位置情報と照合して、利用者が制御し
ようとしている被制御機器を特定する。次に、CPU6
1は、音声認識回路42で認識されたディジタル音声信
号、すなわち利用者が発声したコマンドを、EEPRO
M64に予め記憶されている被制御機器のコマンドの内
の特定された被制御機器のコマンドと照合し、特定され
た被制御機器に対する、例えばVTRに対する「再生」
や「停止」に必要なコードからなる制御信号をインター
フェイス回路65を介してVTRに供給する。そして、
VTRは、再生や停止動作を行う。
【0023】また、利用者が、同様な手順で、例えば蛍
光灯や電灯等の照明器具に操作部1を向けて押ボタンス
イッチ33を押した後、音声で「消す」のコマンドを入
力すると、CPU61は、操作部1が向けられた被制御
機器が照明器具であることを判定するとともに、コマン
ドが消灯であると判定し、照明器具を消すためのコード
からなる制御信号をインターフェイス回路65を介して
照明器具の制御回路に送り、これによって照明が消灯す
る。すなわち、本発明を適用したこの音声コマンド遠隔
制御装置は、例えばVTR、CDプレーヤ、テレビジョ
ン受像機、照明器具等の家庭や事務所で用いられる電子
機器を音声で制御又は操作することができる。なお、V
TRやCDプレーヤ等の被制御機器の電源が入っていな
いときに、利用者が「再生」のコマンドを音声で入力す
ると、CPU61は、まず被制御機器の電源を投入(オ
ン)するためのコードからなる制御信号を送って被制御
機器の電源をオンにした後、再生のコードからなる制御
信号を被制御機器に送出する。また、インターフェイス
回路65は、家庭や事務所で用いられる種々の電子機器
を、この音声コマンド遠隔制御装置を用いて制御又は操
作できるようにするために各種のインターフェイスモジ
ュールを備える。
【0024】具体的には、インターフェイス回路65
は、図3に示すように、一般的なシリアルインターフェ
イスであるRS232インターフェイスモジュール65
aと、従来のリモートコントローラで用いられているパ
ルス幅変調の赤外線を送出する赤外線モジュール65b
と、従来の家庭内配線を介して制御信号を伝送するX1
0に準拠したモジュール65cと、Fire Wireプロトコ
ルをサポートするIEEE1394に準拠したモジュー
ル65dと、インターネットプロトコルをサポートする
モジュール65eとからなる。そして、CPU61は、
各被制御機器に、それぞれに適したモジュールを介して
制御信号を送信する。
【0025】ここで、各種の被制御機器のコマンド、被
制御機器の設置位置情報等のEEPROM64への登録
(記憶)について説明する。インターフェイス部70
は、図3に示すように、設置されている被制御機器の位
置情報の登録を開始するための押ボタンスイッチ71
と、各種の被制御機器に対するコマンド登録のためのプ
ログラミングインターフェイス(以下、プログラミング
IFという。)72と、文字等を入力するためのキーボ
ード73と、文字等を表示するための液晶表示器74
と、スピーカ75とを備える。
【0026】利用者が押ボタンスイッチ71を押すと、
CPU61は、バス66を介してそれを検出し、ROM
62に記憶されている被制御機器の設置位置情報を登録
するプログラムの実行する。このプログラムの実行の際
に、CPU61は、例えば「それぞれ被制御機器に操作
部1を向けて押ボタンスイッチ33を押すとともに、各
被制御機器の名称をキーボード73を用いて入力するよ
うに」液晶表示器74に表示し、すなわち対話的に利用
者に被制御機器の位置登録の手順を表示する。そして、
利用者がその手順に従って操作すると、CPU61は、
押ボタンスイッチ33が押されたときの位置/方向検出
回路52からの位置及び方向の情報に基づいて、各被制
御機器の設置位置を検出し、入力された被制御機器の名
称と関連つけてEEPROM64に記憶する。このEE
PROM64に記憶された被制御機器の設置位置情報に
基づき、上述したように音声コマンド遠隔制御装置を用
いて各被制御機器の制御又は操作が行われる。なお、利
用者に対する対話的な操作手順の提示には、種々の方法
があり、例えばキーボード73を用いて被制御機器の名
称を入力する代わりに、想定される被制御機器の名称の
一覧を液晶表示器74に表示し、利用者が押ボタンスイ
ッチ31,32を用いてカーソルを上下させて選択する
ようにしてもよい。また、液晶表示器74に操作手順を
表示する代わりに、スピーカ75から操作手順を音声で
対話的に出力するようにしてもよい。さらに、設置位置
情報をEEPROM64に記憶する際に、登録する被制
御機器の名称を液晶表示器74に表示したり、スピーカ
75からその名称を音声で出力して、利用者に確認させ
るようにしてもよい。
【0027】種々の被制御機器に対するコマンドの登録
は、例えばプログラミングIF72を介して行われる。
プログラミングIF72は、例えば、フロッピディスク
ドライブからなり、被制御機器に対するコマンドのセッ
トが所定のフォーマットで記録されたフロッピディスク
が被制御機器の製造業者から供給され、利用者は、この
フロッピディスクをプログラミングIF72に挿入する
と、CPU61は、被制御機器のコマンドのセットをE
EPROM64にダウンロードする。そして、このEE
PROM64に記憶された被制御機器のコマンドに基づ
き、上述したように音声コマンド遠隔制御装置を用いて
各被制御機器の制御又は操作が行われる。なお、EEP
ROM64への被制御機器のコマンドのダウンロードに
は、種々の方法があり、例えば、プログラミングIF7
2をネットワークインターフェイスとし、ネットワーク
を介して被制御機器のコマンドをEEPROM64にダ
ウンロードするようにしてもよい。
【0028】つぎに、被制御機器に対するコマンド/制
御信号の具体例について説明する。
【0029】表1は、この音声コマンド遠隔制御装置か
ら被制御機器に対して送出される制御信号のコードの一
例である。例えば、照明を点灯する際に、利用者が発声
するコマンドは、表1に示すように、「照明オン」であ
り、ベース部2の照明器具に対するインターフェイスは
X10に準拠したモジュール65cであり、フォーマッ
トはASCIIであり、そのコードは16進数で「0xC5
?1 0xB1 ?2 0xFF」(xは0〜Fの何れの数値でもよ
い。)である。
【0030】
【表1】
【0031】また、例えば照明を暗くする際のコマンド
は、表2に示すように、「暗く」であり、そのときのコ
ードは「0xC5 ?1 0xA8 ?2 0xFF」である。
【0032】
【表2】
【0033】一方、テレビジョン受像機の音声をミュー
トする際のテレビジョン受像機に対する音声コマンド
は、表3に示すように、「ミュート」であり、インター
フェイスは、赤外線モジュール65bであり、そのとき
のコードは「0x30 0x50 0x00 0x2A 0xCA 0x03 0xFF」で
ある。
【0034】
【表3】
【0035】なお、被制御機器を制御するための音声コ
マンドを、同一の機能に対して複数用意することによ
り、例えば利用者が音声コマンドが何であったか正確に
は分からなくなったとき等において、利便性を向上させ
ることができる。例えばテレビジョン受像機の電源をオ
フにする音声コマンドを、表3に示すように、「消
す」、「電源オフ」又は「テレビオフ」とし、これらに
対する制御信号のコードを全部等しく「0x30 0xFE 0x09
0xFE 0xFF」とする。また、同一の被制御機器、例えば
照明器具等が同一環境(室内)に複数あるときは、それ
ぞれの照明器具にユニット番号を割り付けて、コードと
ともに、このユニット番号を制御信号として照明器具に
送信することにより、各照明器具を個別に制御すること
ができる。
【0036】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の実施の形態としては様々な
ものがある。例えば、被制御機器を指定する手段として
電波を用いる代わりに、いわゆるレーザポインタと、赤
色のフィルタを取り付けたビデオカメラとを用いるよう
にしてもよい。具体的には、操作部1に赤色のレーザダ
イオードを設け、ベース部2にビデオカメラを設け、利
用者が操作部1を手に持ってレーザ光を所望の被制御機
器に照射し、赤色のフィルタが取り付けられたビデオカ
メラで被制御機器を撮影する。そして、CPU61は、
ビデオカメラからの映像信号に基づいて、レーザ光を反
射している電子機器が被制御機器であると判定する。
【0037】また、例えば、利用者に音声コマンドを入
力させる際に、利用者が選択した被制御機器に関する音
声コマンドの一覧をテレビジョン受像機に表示させ、利
用者が、所望の電子機器に対する音声コマンドを確認で
きるようにしてもよい。
【0038】さらに、例えば、上述の実施例では操作部
1とベース部2は分離しているが、これらに含まれてい
る回路を集積化して、操作部1とベース部2を一体化し
てもよい。
【0039】
【発明の効果】以上の説明でも明らかなように、本発明
に係る音声コマンド遠隔制御装置は、複数の被制御機器
の内の1つを指定する被制御機器指定手段と、音声コマ
ンドを入力する音声コマンド入力手段と、音声コマンド
入力手段からの音声コマンドの音声認識を行う音声認識
手段と、音声認識手段で認識された音声コマンドに基づ
いて、被制御機器指定手段で指定された被制御機器を制
御する制御手段とを備える。そして、利用者が、例えば
ビデオテープレコーダ、コンパクトディスクプレーヤ、
照明等の被制御機器の内の1つを被制御機器指定手段で
指定した後、その被制御機器に対するコマンドを音声で
入力すると、この音声コマンド遠隔制御装置は、入力さ
れた音声コマンドに基づいて、テレビジョン受像機の電
源をオンにしたり、ビデオテープレコーダの再生を開始
したり、照明を消したりする被制御機器に対する制御を
行う。この結果、利用者は、1つの音声コマンド遠隔制
御装置を用いて、複数の被制御機器を制御又は操作する
ことができる。
【0040】さらに、本発明に係る音声コマンド遠隔制
御装置は、電池よりなる電源と、利用者が当該音声コマ
ンド遠隔制御装置を手に持ったことを検出する検出手段
と、検出手段の検出結果に基づいて、利用者が手に持っ
たときに電源をオン状態にする電源制御手段とを備える
ことにより、電池の無駄な消費を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した音声コマンド遠隔制御装置の
概略的な構成を示す図である。
【図2】図1に示す音声コマンド遠隔制御装置を構成す
る操作部の具体的な構成を示す図である。
【図3】図1に示す音声コマンド遠隔制御装置を構成す
るベース部の具体的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1 操作部、2 ベース部、10 電源部、11 電源
回路、12 電源制御回路、20 音声部、21 主マ
イクロフォン、22 副マイクロフォン、30指示部、
31〜33 押ボタンスイッチ、34 スイッチ検出回
路、35 RF送信機、40 音声部、42 音声認識
回路、50 指示部、51 RF受信機、52 位置/
方向検出回路、53 スイッチ検出回路、60 制御及
び通信部、61 CPU、62 ROM、64 EEP
ROM、65 インターフェイス回路、70 インター
フェイス部、71 押ボタンスイッチ、72 プログラ
ミングIF、74 液晶表示器、75 スピーカ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被制御機器の内の1つを指定する
    被制御機器指定手段と、 音声コマンドを入力する音声コマンド入力手段と、 上記音声コマンド入力手段からの音声コマンドの音声認
    識を行う音声認識手段と、 上記音声認識手段で認識された音声コマンドに基づい
    て、上記被制御機器指定手段で指定された被制御機器を
    制御する制御手段とを備える音声コマンド遠隔制御装
    置。
  2. 【請求項2】 電池よりなる電源と、 利用者が当該音声コマンド遠隔制御装置を手に持ったこ
    とを検出する検出手段と、 上記検出手段の検出結果に基づいて、利用者が手に持っ
    たときに上記電源をオン状態にする電源制御手段とを備
    えることを特徴とする請求項1記載の音声コマンド遠隔
    制御装置。
  3. 【請求項3】 上記被制御機器指定手段と音声コマンド
    入力手段が第1の装置に一体化され、上記音声認識手段
    と制御手段が第2の装置に一体化され、 上記第1の装置は、電池よりなる電源と、利用者が当該
    第1の装置を手に持ったことを検出する手段と、上記検
    出手段の検出結果に基づいて、利用者が手に持ったとき
    に上記電源をオン状態にする電源制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の音声コマンド遠隔制御装
    置。
  4. 【請求項4】 被制御機器に対する音声コマンドをダウ
    ンロードするダウンロード手段と、 上記ダウンロード手段でダウンロードされた音声コマン
    ドを記憶する記憶手段とを備え、 上記制御手段は、上記音声コマンド入力手段で入力され
    た音声コマンドを、上記記憶手段に記憶されている音声
    コマンドと照合して、被制御機器を制御することを特徴
    とする請求項1記載の音声コマンド遠隔制御装置。
JP9282130A 1997-10-15 1997-10-15 音声コマンド遠隔制御装置 Withdrawn JPH11120647A (ja)

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