JPH11120215A - 最適解探索支援装置 - Google Patents

最適解探索支援装置

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JPH11120215A
JPH11120215A JP9279270A JP27927097A JPH11120215A JP H11120215 A JPH11120215 A JP H11120215A JP 9279270 A JP9279270 A JP 9279270A JP 27927097 A JP27927097 A JP 27927097A JP H11120215 A JPH11120215 A JP H11120215A
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parameter
area
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region
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JP9279270A
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English (en)
Inventor
Kaori Kawakami
かおり 川上
Katsuto Nakajima
克人 中島
Hiroyuki Sato
裕幸 佐藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の配置対象物を所定条件を充足するよう
平面上に配置する制約充足配置問題において、容易かつ
確実に解が求められるように各種パラメータの選択およ
びパラメータ値の設定を支援する。 【解決手段】 各配置対象物に対して設定したパラメー
タから所要のパラメータを選択して、解の存在許容範囲
である解領域の算出およびこの解領域内での解探索を行
い、この解領域算出または解探索の過程において不具合
があった場合には、パラメータ設定変更候補選出手段4
1において不具合の原因と各パラメータの変更許容範囲
に応じて変更候補のパラメータを選出する。次いでパラ
メータ設定変更方法提示手段42において、この選出さ
れたパラメータの変更方法を提示し、これに従ってユー
ザまたはシステムがパラメータ設定変更手段43でパラ
メータを変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の配置対象
物を所定の制約条件を充足するように平面上に配置する
制約充足配置問題を対象とし、さらに詳しくは問題に依
存する各種パラメータの選択とパラメータ値の設定及び
変更を支援する最適解探索支援装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】制約充足配置問題の例としてLSIのマ
ルチワイヤリング問題について考える。ワイヤリング問
題とはLSIのチップ上に多数存在するパッド位置か
ら、同様に多数存在するリードのうち各パッド毎に指定
されたリード対してワイヤを張る際に、複数本存在する
ワイヤ相互の干渉が起きないようリード上のワイヤリン
グ位置(以下、ボンディング位置と呼ぶ)を決定する問
題である。その中でも同一のリード上に複数本のワイヤ
リングを行なう場合をマルチワイヤリング問題と呼ぶ。
「全パッド位置」及び「各パッドのワイヤリング対象リ
ード」はあらかじめ設計者が設定しておく。前記マルチ
ワイヤリング問題に対して従来は、設計者の経験則に基
づいて解候補を生成し、前記解候補が「加工上の制約」
及び「設計者の経験則」に基づいて設定された多数の制
約条件を満たすかどうか検査する。制約条件を満たさな
い場合は再び解を生成しなおす。以下この操作を制約違
反0の解が見つかるまで繰り返す。
【0003】前記マルチワイヤリング問題の場合、シン
グルワイヤリングに比べて同一リード上のワイヤ間の干
渉が発生しやすいため、前記従来手法では制約違反0の
解が求まり難いという問題点があった。そこで前記マル
チワイヤリング問題を解決する手段として、例えば遺伝
的アルゴリズム(Genetic Algorith
m:GA)のような最適解探索手法の適用が考えられ
る。GAは生物の進化の過程を模した確率的探索手法で
あり、大規模な解空間を持つ組み合わせ最適化問題の有
力な解法の1つと考えられている。前記マルチワイヤリ
ング問題のような多数の制約条件からなる制約充足問題
にGAのような最適解探索手法を適用する際に問題とな
るのが、「問題設定に依存するパラメータ(以下、設計
パラメータと呼ぶ)」及び「探索手法に特化したパラメ
ータ(以下、探索パラメータと呼ぶ)」等の各種パラメ
ータの設定方法である。
【0004】制約充足配置問題における前記各種パラメ
ータの設定に関して、文献1(北野宏明編「遺伝的アル
ゴリズム」)では、解探索過程の中間結果をユーザに示
し、その結果から最適解探索手法に特化した探索パラメ
ータ値や、設計パラメータのうち「各種制約条件の選択
の有無や重み付け等を示すパラメータ(以下、制約関連
パラメータと呼ぶ)」と「(制約値を示す)制約定義パ
ラメータ」のパラメータ値の変更の必要性をユーザが判
定し、必要であれば、ユーザが指定した値に変更する手
段を有するツール(GALAPAGOS)について記述
している。
【0005】また、文献2(Hinterding,
R.,Michalewcz,Z. and Eibe
n,A.E. “Adaptation in evo
lutionary computation : a
survey.”,ICEC4,p65−69.)で
は、前記各種パラメータのうち、制約関連パラメータの
パラメータ値設定をユーザが行なうのではなく、制約関
連パラメータ自体も最適化の対象とし、最適解探索過程
で改良していく方法について述べている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし文献1の方法で
は、ユーザが最適化探索過程の解状況から判断して前記
パラメータ値を変更しなければならず、適切な値を設定
するのは難しい。
【0007】また文献2の方法では、評価段階での各制
約条件違反へのペナルティの課し方や、目的関数におけ
る各制約条件の重み付けを調整する機能に過ぎず、あく
までもパラメータ値自体はユーザが設定する。従って前
記マルチワイヤリング問題のような問題を設定するパラ
メータ自体が設計者の経験値で与えられている場合、必
ずしも問題設定パラメータ値が適切でない場合も有り得
るが、文献2の方法では問題設定パラメータ値自体の不
具合を改善することはできない。
【0008】その他、マルチワイヤリング問題のような
複数の配置対象物をある程度均一な条件で配置すること
を目的とする問題においては、全配置対象物(マルチワ
イヤリング問題の全ボンディグ位置が相当)への制約条
件を、同一の設計規約に基づいて設定している。しか
し、仮に配置対象物間の相互作用を無視して、各配置対
象物毎の配置を別々の部分問題として捉えた場合、各配
置対象物の位置条件等により制約条件の効き方(すなわ
ち厳しさ)が変わり、微妙に制約値を調節しなければ最
適解が求まらないような場合も有り得る。ところが、従
来の均一の制約条件を設定する方法では、各配置対象物
ごとへの制約条件の微調節は不可能である。
【0009】この発明はこのような課題を解決するため
のものであり、制約充足配置問題の最適解探索を行なう
際に、各種パラメータのユーザによる選択及びパラメー
タ値の設定を支援し、場合によっては前記パラメータも
しくはパラメータ値をシステムが自動選択もしくは自動
設定し、また既に設定されているパラメータ値の不具合
の検出やパラメータ値の微調節及び変更を可能にするよ
うな最適解探索支援システムを提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る最適解探
索支援装置は、複数の配置対象物を所定の制限条件を充
足するように平面上に配置する制限充足配置問題を対象
とし、上記複数の配置対象物の配置位置を解として求め
る下記(1)から(4)のブロックからなるようにした
ものである。 (1)ユーザが、各配置対象物に対する制限条件とし
て、解の存在許容領域である解領域の定義に必ず使用す
る配置領域パラメータと、この配置領域パラメータに加
えて各配置対象物の解領域の定義に適用可能である解領
域定義適合パラメータと、各配置対象物の解領域の定義
には適用不可能な解領域定義不適合パラメータと、上記
配置領域パラメータの変更許容範囲と、上記解領域定義
適合パラメータの変更許容範囲と、上記解領域定義不適
合パラメータの変更許容範囲とを設定するパラメータ設
定ブロック。 (2)上記解領域定義適合パラメータの中から解領域の
定義に適用する解領域定義パラメータを選択し、上記配
置領域パラメータと所要の上記解領域定義パラメータか
ら解領域を算出する解領域算出ブロック。 (3)上記解領域定義不適合パラメータの中の所要のも
のを評価値算出パラメータとして選択し、この評価値算
出パラメータを充足するような解を上記解領域内で探索
する解探索ブロック。 (4)上記解領域算出ブロックにおける解領域の算出状
況または上記解探索ブロックにおける解の探索状況によ
り、必要に応じて、上記配置領域パラメータまたは上記
解領域定義パラメータまたは上記評価値算出パラメータ
を変更するパラメータ変更ブロック。
【0011】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、解探索処理前に、上記解領域算出ブロックで算出さ
れた解領域の有効性を判定し、必要に応じて、配置領域
パラメータまたは解領域定義パラメータを変更する解領
域有効性判定ブロックを有するようにしたものである。
【0012】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、解領域有効性判定ブロックは、下記(1)から
(3)の手段からなるようにしたものである。 (1)適用している解領域定義パラメータの有効性を、
解領域の形状とこの解領域定義パラメータの変更許容範
囲から判定する解領域設定有効性判定手段。 (2)上記解領域設定有効性判定手段における判定結果
から解領域定義パラメータの再選択方法を提示するパラ
メータ選択方法提示手段。 (3)上記パラメータ選択方法提示手段またはユーザの
指定に従って解領域定義パラメータを再選択するパラメ
ータ選択変更手段。
【0013】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解領域有効性判定手段は、解領域の形状から、
解領域外に解候補が発生する可能性を見積もり、適用し
ている解領域定義パラメータ選択の有効性を前記見積も
り値及びこの解領域定義パラメータの変更許容範囲から
判定するようにしたものである。
【0014】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、解領域有効性判定手段は、解領域算出後に、適用し
ている解領域定義パラメータ選択の有効性を、この解領
域定義パラメータの変更許容範囲と解領域外形の頂点数
とから判定するようにしたものである。
【0015】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、解領域算出ブロックは下記(1)から(3)の手段
からなるようにしたものである。 (1)上記解領域定義適合パラメータの中から上記解領
域定義パラメータを選択する方法を提示する解領域定義
パラメータ選択方法提示手段。 (2)上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段によ
って提示された選択方法もしくはユーザの指定に従っ
て、解領域定義パラメータを選択する解領域定義パラメ
ータ選択手段。 (3)上記配置領域パラメータと上記解領域定義パラメ
ータから解領域を算出する解領域算出手段。
【0016】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解領域算出手段における解領域算出時に、解領
域を視覚的に表示する解領域情報表示手段を有するよう
にしたものである。また、この発明に係る最適解探索支
援装置は、上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段
は、解領域算出前に全ての解領域定義適合パラメータを
ユーザに提示するようにしたものである。
【0017】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段は、各
解領域定義適合パラメータを解領域定義パラメータとし
て選択することの妥当性を、上記配置領域パラメータの
みで定義した解領域の面積と上記各解領域定義適合パラ
メータを解領域定義パラメータとして選択した場合の解
領域の面積との比と、その解領域適定義合パラメータの
変更許容範囲とから判定し、該判定結果に基づいて解領
域定義パラメータの選択方法を提示するようにしたもの
である。
【0018】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段は、各
解領域定義適合パラメータを解領域定義パラメータとし
て選択することの妥当性を、各解領域定義適合パラメー
タを解領域定義パラメータとして選択した場合の解領域
形状の複雑さと、その解領域適合パラメータの変更許容
範囲から判定し、該判定結果に基づいて解領域定義パラ
メータの選択方法を提示するようにしたものである。
【0019】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段は、各
解領域定義適合パラメータを解領域定義パラメータとし
て選択した場合の解領域の境界線の方程式算出時間の見
積もり値と、その解領域定義適合パラメータの変更許容
範囲から各解領域定義適合パラメータを解領域定義パラ
メータとして選択することの妥当性を判定し、該判定結
果に基づいて解領域定義パラメータの選択方法を提示す
るようにしたものである。
【0020】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解探索ブロックは、上記解領域内に複数の解候
補を生成する解候補生成手段と、上記評価値算出パラメ
ータに基づいて上記解候補を評価しながら最適解を検出
する解探索処理実行手段とからなるようにしたものであ
る。
【0021】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記解探索ブロックには、解探索状況を視覚的に表
示する解探索状況表示手段を含むようにしたものであ
る。
【0022】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記パラメータ変更ブロックは、上記解領域算出ブ
ロックにおける解領域の算出状況に基づいて、配置領域
パラメータまたは解領域算出に用いられている解領域定
義パラメータを変更するようにしたものである。
【0023】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記パラメータ変更ブロックは、上記解探索ブロッ
クにおける解の探索状況に基づいて、配置領域パラメー
タまたは解領域パラメータまたは解探索に用いられてい
る評価値算出パラメータを変更することを特徴とするよ
うにしたものである。
【0024】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記パラメータ変更ブロックは、下記(1)から
(3)の手段からなるようにしたものである。 (1)解探索前または解探索中に上記配置領域パラメー
タまたは解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメ
ータの中から設定値を変更する候補を選出するパラメー
タ設定変更候補選出手段。 (2)上記パラメータ設定変更候補選出手段における変
更候補選出結果に基づき上記配置領域パラメータまたは
解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメータの中
から設定変更方法を提示するパラメータ設定変更方法提
示手段。 (3)上記パラメータ設定変更方法提示手段により提示
された設定変更方法もしくはユーザの指定に従って上記
配置領域パラメータまたは解領域定義パラメータまたは
評価値算出パラメータの設定値を変更するパラメータ設
定変更手段。
【0025】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記パラメータ設定変更候補選出手段は、上記解領
域算出手段における解領域算出過程において、ある配置
対象物に対する解領域が求まらないことが判明した場合
に、配置領域パラメータまたは該算出過程において適用
している解領域定義パラメータの中からパラメータ値の
変更候補を選出するようにしたものである。また、この
発明に係る最適解探索支援装置は、上記パラメータ設定
変更候補選出手段は、上記解探索処理実行手段における
解探索過程において、ある配置対象物に対して該探索過
程において適用している評価値算出パラメータを満たす
解の生成が不可能であると判断した時に、上記配置領域
パラメータまたは該算出過程において適用している解領
域定義パラメータまたは評価値算出パラメータの中から
変更候補を選出するようにしたものである。
【0026】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、上記パラメータ設定変更候補選出手段は、上記解探
索処理実行手段における解探索過程において、同一の配
置対象物に対してそこで適用しているある特定の評価値
算出パラメータに対する不充足が発生し続けた場合は、
そこで適用している配置領域パラメータまたは解領域定
義パラメータまたは評価値算出パラメータを変更候補と
して選ぶようにしたものである。
【0027】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、パラメータ設定ブロックにおける配置領域パラメー
タと解領域定義パラメータと解領域定義不適合パラメー
タの設定とこれらのパラメータの変更許容範囲の設定
と、解領域算出ブロックにおける解領域定義パラメータ
の選択と、解探索ブロックにおける評価値算出パラメー
タの選択と、パラメータ変更ブロックにおける配置領域
パラメータまたは解領域定義パラメータまたは評価値算
出パラメータの変更は各配置対象物毎に可能であるよう
にしたものである。
【0028】また、この発明に係る最適解探索支援装置
は、解領域有効性判定ブロックにおける配置領域パラメ
ータまたは解領域定義パラメータの変更変更は各配置対
象物毎に可能であるようにしたものである。
【0029】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1に係る最適解探索支援装置を図1から図5
に基づいて説明する。図について説明すると、図1は本
実施形態による最適解探索支援装置のシステム図、図2
は本実施形態における解領域の例、図3は本実施形態に
おける解候補生成の説明図、図4は本実施形態における
解探索状況の表示例、図5は本実施形態における解領域
算出過程の例である。
【0030】また、以下の説明において使用する用語を
下記のように定義する。 (1)解:各配置対象物の配置位置。 (2)解領域:各配置対象物の解の存在許容領域。 (3)配置領域パラメータ:各配置対象物の解領域の定
義に必ず使用するパラメータ。このパラメータで決定さ
れる領域を配置領域と呼ぶ。 (4)制約定義パラメータ:上記配置領域パラメータ以
外で、解および解領域に対する制約条件を示すパラメー
タであり、下記(a)および(b)に大別される。 (a)解領域定義適合パラメータ:上記配置領域パラメ
ータに加えて、各配置対象物の解領域の定義に適用可能
であるパラメータ。この中から下記(a1)が選択され
る。 (a1)解領域定義パラメータ:上記解領域定義適合パ
ラメータの中から選択され、少なくとも一度は解領域算
出に使用されるパラメータ。 (b)解領域定義不適合パラメータ:各配置対象物の解
領域の定義には適用不可能であるパラメータ。この中か
ら下記(b1)が選択される。 (b1)評価値算出パラメータ:上記解領域定義不適合
パラメータの中から選択され、解探索過程において解候
補の評価に用いられるパラメータ。 (5)境界定義パラメータ:上記解領域を定義している
上記配置領域パラメータと上記解領域定義パラメータの
総称。 (6)境界定義線:上記境界定義パラメータで決定され
る解領域の境界線。
【0031】上記の配置領域パラメータおよび制約定義
パラメータについては、その値を変更できる許容範囲で
ある変更許容範囲が設定されるので、制約定義パラメー
タの一種である上記解領域定義適合パラメータ、解領域
パラメータ、解領域定義不適合パラメータおよび評価値
算出パラメータもそれぞれ変更許容範囲を持つ。
【0032】上記の定義より、最終的に解領域は配置領
域パラメータおよび必要に応じて使用される解領域定義
パラメータにより決定され、この解領域内で評価値算出
パラメータを充足するものが解として求められる。
【0033】これらの用語の定義は、実施の形態2以降
においても同様である。また、この実施の形態1におい
て設定される実例は、実施の形態2以降においても同じ
条件で使用するものとする。
【0034】まず、本実施形態の構成について図1に基
づいて説明する。図1において、1は各種パラメータを
設定するパラメータ設定ブロック、2は上記パラメータ
設定ブロック1において設定されたパラメータにより解
領域を算出する解領域算出ブロック、3は上記解領域算
出ブロック2で算出された解領域内において、上記パラ
メータ設定ブロック1で設定したパラメータを充足する
解を探索する解探索ブロック、4は上記解領域算出ブロ
ック2における解領域の算出状況または上記解探索ブロ
ック3における解の探索状況に応じて各種パラメータを
変更するパラメータ変更ブロックである。
【0035】さらに、11は上記パラメータ設定ブロッ
ク1内で各種パラメータを設定するパラメータ設定手
段、21は上記解領域算出ブロック2内に存在し、上記
パラメータ設定手段11により設定されたパラメータか
ら所定のパラメータを選択する解領域定義パラメータ選
択手段、22は同じく上記解領域算出ブロック2内に存
在し解領域を算出する解領域算出手段、31は上記解探
索ブロック3内に存在し、算出された解領域内に解候補
を生成する解候補生成手段、32は同じく上記解探索ブ
ロック3内に存在し、生成された解候補を使って解探索
処理を実行する解探索処理実行手段、33は同じく上記
解探索ブロック3内に存在し、上記解探索処理実行手段
32における解探索処理実行中の解探索状況を表示する
手段、41は上記パラメータ変更ブロック4内に存在
し、各種パラメータの中から設定値を変更する候補を選
出するパラメータ設定変更候補選出手段、42は同じく
上記パラメータ変更ブロック内4に存在し、上記パラメ
ータ設定変更候補選出手段41での選出結果に基づいて
各パラメータの設定値の変更方法をユーザに提示するパ
ラメータ設定変更方法提示手段、43は上記パラメータ
設定変更方法提示手段42によって提示された方法もし
くはユーザの指定に基づいて各パラメータの設定値を変
更するパラメータ設定変更手段である。
【0036】次に、本実施の形態1に係るシステムの動
作を、上記パラメータ設定ブロック1〜パラメータ変更
ブロック4まで各構成要素毎に順を追って説明する。
【0037】1.パラメータ設定ブロック1の動作 まず、パラメータ設定ブロック1内のパラメータ設定手
段11において、ユーザは各配置対象物に対して、配置
領域パラメータおよび制約定義パラメータを設定し、同
時にこれらの変更許容範囲を設定する。この時のパラメ
ータ設定手段11における設定データを図2を用いて説
明する。ここでは例として仮に2つの配置対象物(配置
対象物1および2)を2次元平面に配置する場合を考え
る。また以下の例では、配置対象物毎に基準点と呼ばれ
る絶対座標上の点が存在し、配置領域はそれぞれの基準
点に対する相対座標で表され、制約条件も基準点に依存
するような問題を考える。従って基準点も配置領域パラ
メータの1つである。
【0038】図2の斜線部は、配置対象物1の基準点を
原点とする相対座標における配置対象物1の解領域を示
している。ここで座標(3,2),(1,2),(1,
−2),(3,−2)を順に結んだ4線分で囲まれる長
方形の領域、すなわち4直線y=2,x=1,y=−
2,x=3で囲まれる領域が配置対象物1の配置領域で
ある。これら4直線を順に領域定義線1,領域定義線
2,領域定義線3,領域定義線4と呼ぶ。この場合、配
置対象物1に対する配置領域パラメータはDy[0]=
2,Dx[0]=1,Dy[1]=−2,Dx[1]=
3と基準点Doの座標(Dox,Doy)の計6つで表
すことができる。
【0039】制約定義パラメータとしては、配置問題の
各種制約条件の制約値を設定する。ここで、 制約1:基準点と配置点を結ぶ直線の傾きaの最小値R
11、最大値R12、 制約2:基準点と配置点を結ぶ線分の長さodの最小値
R2、 制約3:隣接する配置点を結ぶ線分の長さbdの最小値
R3 の3種類の制約があるものとし、各制約を定義する定義
値RX(X=11,12,2,3)が制約定義パラメー
タとなる。
【0040】さらに各配置領域パラメータおよび制約定
義パラメータに対して変更許容範囲も設定する。例えば
制約1の制約定義パラメータR11,R12をそれぞれ
R11=−1,R12=1とすると「制約条件の制約値
によって制限される範囲(以下、制約制限範囲と呼
ぶ)」は−1<a<1となる。またこのR11、R12
に対応する変更許容範囲を設定するパラメータ(以下、
変更許容範囲パラメータと呼ぶ)RA11,RA12を
それぞれRA11=−2,RA12=2とすると、変更
許容範囲は−2<a<2となる。また例えば配置領域パ
ラメータDy[0]=2の変更許容範囲は、1<Dy
[0]<3のように設定する。
【0041】同様にして対象物2に対しても各種パラメ
ータを設定する。
【0042】2.解領域算出ブロック2の動作 次に、解領域算出ブロック2の動作について説明するた
めに、この解領域算出ブロック2内の解領域定義パラメ
ータ選択手段21と解領域算出手段22の動作について
説明する。
【0043】2.1 解領域定義パラメータ選択手段2
1の動作 本実施形態においては、上記パラメータ設定ブロック1
で設定した制約定義パラメータからユーザの判断により
使用する解領域定義パラメータを選択し、システムにキ
ーボード等の標準入力から入力する。
【0044】2.2 解領域算出手段22の動作 次に、解領域算出手段22の動作を説明する。この解領
域算出手段22における解領域算出方法としては、前記
例における配置領域及び制約1及び制約2から全配置対
象物に対する解領域を算出する方法が考えられる。配置
対象物1に対する解領域は図2の斜線部のようになる。
【0045】3.解探索ブロック3の動作 次に、解探索ブロック3の動作について説明するため
に、この解探索ブロック3内の解候補生成手段31と解
探索処理実行手段32および解探索状況表示手段33の
動作について説明する。
【0046】3.1 解候補生成手段31の動作 解候補生成手段31における解候補の生成方法として
は、前記解領域算出手段22によって算出された各配置
対象物に対する解領域内に解候補を生成する方法、例え
ば乱数値等を使って前記解領域内にランダムに求めた位
置座標を解候補とする方法が考えられる。まず解領域の
x方向の定義域(Xmin<x<Xmax)を適当な数
に分割する。仮に100分割した場合、分割幅Xwは、 Xw=(Xmax−Xmin)/100 となる。次に0から100の間の乱数を発生させ、定義
域の最小値Xminに分割幅Xwと乱数rを掛け合わせ
たものを加えたものをx座標値Xとする。つまり X=Xmin+Xw×r =Xmin+r×(Xmax−Xmin)/100 となる。次に直線x=Xと交差する境界線を解領域から
抽出する。仮にX=1.5とすると、図3の例では制約
1の2境界線30b、30cが該当する。さらに前記2
境界線を表す式y=x,y=−xからy座標の最小値Y
min=−1.5及び最大値Ymax=1.5を求め、
x座標Xをランダムに決めた時と同様にyの範囲内(Y
min<y<Ymax)に入るように乱数を使ってy座
標Yを決める。
【0047】以上の操作を解候補が所定数に達するまで
繰り返す。
【0048】3.2 解探索処理実行手段32の動作 次に、解探索処理実行手段32の動作について説明す
る。解探索処理の実行方法としては、前記解候補生成手
段によって求められた解候補を使って、例えば解領域算
出に用いていない制約条件、つまり前記例でいえば制約
3から求まる評価値から解を評価して、任意の最適解探
索手法によって最適解を探索する。例えば、最適解探索
手法として遺伝的アルゴリズムなどが考えられる。制約
条件から評価値を求める方法としては、制約値と解候補
から求まる値との差分の大きさを評価値とする方法など
が考えられる。制約3の場合は、隣接する2配置点間の
距離とその制約値の差が当てはまる。
【0049】この評価結果に基づき、評価値が良い解候
補の組を残し、悪い解候補に対しては解の値を変更し、
以下、評価及び解の変更を繰り返す。解の変更方法とし
ては、現時点の解候補値に乱数値を加算する方法や、2
つの解候補の中点座標を新たな解候補にする方法などが
ある。解探索処理は評価値が事前に設定した目標値にな
るまで、あるいは繰り返し数が事前に設定した回数にな
るまで行なう。
【0050】3.3 解探索状況表示手段33の動作 さらに、解探索状況表示手段33は解探索処理実行手段
32における解探索処理実行中の解探索状況を表示する
が、この表示例を図4に示す。この図は配置対象物が3
個の場合の例であり、DoO、Do1、Do2はそれぞ
れの基準点を表わす。また、40fは「解領域/解候補
配置図」ウインドウであり、各配置対象物の「1.解領
域」(40a)、「2.解候補が示す解領域内の位置座
標」(G0,G1,G2)、「3.各評価値算出用制約
条件による評価箇所」(40b,40c)を視覚的に2
次元平面上で表示し、違反箇所には色付けして表示す
る。
【0051】40dは境界線表示ウインドウであり、解
領域に対して各境界線を定義するパラメータである境界
定義パラメータが配置領域パラメータか制約定義パラメ
ータのいずれであるかもわかるようにする。また、40
eは制約チェック情報表示ウインドウであり、各制約条
件に対する評価値を表示する。
【0052】4.パラメータ変更ブロックの動作 次に、パラメータ変更ブロック4の動作について説明す
るが、これに先立ち「変更許容範囲比率」について説明
しておく。変更許容範囲比率とは、あるパラメータの基
準値の範囲と変更許容範囲の広さの比率を意味する。例
えば、上記例においては制約1の変更許容範囲が−2<
a<2、制約制限範囲が−1<a<1であったので、変
更許容範囲比率HRは、 HR={2−(−2)}/{1−(−1)}=2 となる。他のパラメータについても同様の計算により定
義するものとする。
【0053】以後、パラメータ変更ブロック4の動作を
説明するために、このパラメータ変更ブロック4内のパ
ラメータ設定変更候補選出手段41、パラメータ設定変
更方法提示手段42およびパラメータ設定変更手段43
の動作について順に説明する。
【0054】4.1 パラメータ設定変更候補選出手段
41の動作 まずパラメータ設定変更候補選出手段41の動作を説明
するが、ここではパラメータの中から設定変更する候補
の選出方法について4種類を順を追って説明する。
【0055】4.1.1 第一の選出方法 パラメータ設定変更候補選出手段41における第一の選
出方法としては、上記解領域算出手段22における解領
域算出過程において、ある配置対象物に対する解領域が
求まらないことが判明した場合に、「解領域の境界線と
なっている境界定義パラメータ」と「解領域に追加しよ
うとして共通領域がみつからない制約定義パラメータ」
の中から、変更候補を選出する方法が考えられる。
【0056】そのために、まず全境界定義線に対して、
現在領域に追加中の解領域定義適合パラメータで決定さ
れる制約境界線との共通領域の有無を調べ、共通領域が
存在しない境界定義線を選び出し境界線群とする。次に
前記境界線群の全境界線及び前記制約境界線の各パラメ
ータに対して変更許容範囲比率を算出後、前記制約境界
線の変更許容範囲比率が「前記境界線群の一定割合の境
界線の変更許容範囲比率より大きい」場合は、前記制約
境界線の境界定義パラメータ値を変更候補とする。それ
以外の場合は「前記境界線群の全境界定義線の境界定義
パラメータ値」を変更候補とする。上記一定割合はユー
ザにより設定可能としてもよく、また初期値として例え
ば50%等と設定しておいてもよい。
【0057】図5は前記例において制約2のパラメータ
値をR2=4とした場合に、制約2の境界線(50c)
を解領域に加えようとした段階で共通領域がないため解
領域生成不可能となる。そこで制約2のパラメータ値の
変更許容範囲比率と、その段階で境界定義パラメータと
なっている配置領域パラメータ及び制約1のパラメータ
の変更許容範囲比率を比較し、全境界定義パラメータ6
つのうち領域定義線4のみ制約2の境界線との共通領域
がないので、領域定義線4のパラメータの変更許容範囲
比率よりも制約2のパラメータ値の変更許容範囲比率が
大きければ、制約2のパラメータ値を変更候補とする。
それ以外の場合は、領域定義線4のパラメータ値を変更
候補とする。
【0058】4.1.2 第二の選出方法 パラメータ設定変更候補選出手段41における第二の選
出方法としては、解領域算出後に、算出された解領域全
域において、評価値算出パラメータを満たす解の生成が
不可能であると判明した時に、境界定義パラメータ値も
しくはこの評価値算出パラメータ値の中から変更候補パ
ラメータを選出する方法が考えられる。
【0059】そのために、前記解領域定義不適合制約を
満たす条件に一番近い位置にある解領域の頂点を含む境
界定義線群を求める。「前記境界定義線群の全境界線の
パラメータ値」と「前記解領域定義不適合制約の評価値
算出パラメータ値」の変更許容範囲比率を算出後、比較
し、変更許容範囲比率が最大であるパラメータ値を変更
候補とする。
【0060】前記図2は配置対象物1に対する前記制約
1及び制約2及び配置領域パラメータから算出された解
領域であり(R11=−1,R12=1,R2=2)、
これ以外に解領域定義不適合パラメータとして制約3の
「隣接する配置点を結ぶ線分の長さbdの最小値R3」
がある。ここで配置対象物1と配置対象物2が基準点を
共有する場合を考える。今、解領域を定義している全境
界線は基準点に依存して求まる値であるから、前記2つ
の配置対象物は解領域を共有する。つまり同一の解領域
内に制約3を満たすように2つの配置対象物を配置する
問題になる。従って制約3を満たす解を生成するための
解領域の必要条件は、前記解領域の任意の2点を結ぶ線
分の長さの最大値がR3以上でなければならない。前記
解領域内の任意の2点を結ぶ線分の最大の長さとなるの
は、P1−P5,P2−P6を結ぶ線分であり最大長d
maxは約4.12となる。仮にR3=4.5とする
と、R3>dmaxであるから、前記解領域内に制約3
を満たす解の生成は不可能である。そこで解領域の全境
界線のパラメータ値と制約3のパラメータ値の変更許容
範囲比率を算出後、比較する。例えば制約3のパラメー
タ値の変更許容範囲比率が最大の場合は、制約3のパラ
メータ値を変更候補とする。
【0061】4.1.3 第三の選出方法 パラメータ設定変更候補選出手段41における第三の選
出方法としては、解探索過程において、同一の配置対象
物に対して、ある特定の制約条件違反が発生し続けた時
に、前記制約条件を示す評価値算出パラメータ値を変更
候補とする方法が考えられる。前記制約条件のパラメー
タの変更許容範囲比率が規定値以上であれば、前記制約
違反発生パラメータ値を変更候補とする。前記図2で示
される解領域へ配置対象物1及び配置対象物2を配置す
る問題の場合、制約3への違反が発生し続けたとする。
制約3から定義される評価値算出パラメータR3の変更
許容範囲比率を求め、規定値以上であれば制約3のパラ
メータ値が変更候補となる。
【0062】4.1.4 第四の選出方法 パラメータ設定変更候補選出手段41における第四の選
出方法としては、解探索過程において、同一の配置対象
物に対して、ある特定の制約条件違反が発生し続けた時
に、境界定義パラメータ値の中から変更候補を選出する
方法が考えられる。前記制約条件を満たす条件に一番近
い位置にある解領域の頂点を含む境界定義線群を抽出
し、前記境界定義線群の全境界定義線の変更許容範囲比
率を求め、変更許容範囲比率が最大である境界定義線の
境界定義パラメータ値を変更候補とする。
【0063】前記図2で示される解領域へ配置対象物1
及び配置対象物2を配置する場合、前記制約3への違反
が発生し続けたとする。制約3は2配置点間の距離の最
小値の制約であるから「制約3を満たす条件に一番近い
位置にある解領域の頂点」とは、前記解領域内の最大の
長さの線分を構成する2端点のことであり、最大の長さ
の線分はP1−P5,P2−P6であるから、P1,P
5,P2,P6が相当する。P1,P5,P2,P6を
端点として持つ境界線対は「領域定義線1(20c)と
領域定義線4(20b)」「領域定義線4(20b)と
領域定義線3(20g)」「領域定義線3(20g)と
制約1の境界線11(20f)」「領域定義線1(20
c)と制約1の境界線12(20d)」、つまり全部で
5境界線(20b,20c,20d,20f,20g)
である。これらの境界線の全変更許容範囲比率を求め、
仮に領域定義線4の変更許容範囲比率が最大であるとす
ると、領域定義線4(20b)のパラメータが変更候補
となる。
【0064】4.2 パラメータ設定変更方法提示手段
42の動作 次に、パラメータ設定変更方法提示手段42の動作を説
明するが、パラメータ設定変更方法の提示方法として
は、前記パラメータ設定変更候補選出手段41の選出結
果に基づき、変更候補のパラメータ番号と変更候補値を
標準出力等からユーザに提示する方法が考えられる。こ
の変更候補値の提示方法として、以下に2つの方法を示
す。
【0065】4.2.1 第一の提示方法 変更候補値の第一の提示方法としては、配置領域パラメ
ータの変更許容範囲の最大値もしくは最小値を提示する
方法が考えられる。
【0066】4.2.2 第二の提示方法 また、変更候補値の第二の提示方法としては、制約制限
範囲と変更許容範囲の差分をユーザに提示し、制約制限
範囲の最小値及び最大値への加算量(場合によっては減
算量も有り得る)入力をユーザが行ない、その加算結果
を変更候補値として提示する方法が考えられる。
【0067】なお、パラメータ設定変更方法提示手段4
2の上記提示方法においては、各配置対象物毎にパラメ
ータの設定変更方法を提示するものとする。
【0068】4.3 パラメータ設定変更手段43の動
作 次に、パラメータ設定変更手段43の動作を説明する
が、ここではパラメータの設定変更方法を2種類説明す
る。
【0069】4.3.1 第一の設定変更方法 第一の設定変更方法としては、ユーザの判断に従い、も
しくは前記パラメータ設定変更方法提示手段によって提
示された方法に基づき、ユーザがパラメータの設定変更
するパラメータ番号と新たな設定値を、システムに標準
入力等から入力する方法が考えられる。
【0070】4.3.2 第二の設定変更方法 第二の設定変更方法としては、前記パラメータ設定変更
方法提示手段によって提示された方法に基づきシステム
が自動的に設定変更するパラメータを選択し、設定値を
変更する方法が考えられる。
【0071】なお、パラメータ設定変更手段43の上記
第一及び第二の設定変更方法においては、各配置対象物
毎にパラメータの設定変更を行なうものとする。
【0072】以上の様に本実施形態による最適解探索支
援装置は、解探索状況表示手段33を備えているので、
制約違反箇所の境界定義パラメータ値及び評価値算出パ
ラメータ値が適正であるかどうかの確認や調整が容易で
ある。
【0073】また、解領域算出過程において、ある配置
対象物に対する解領域が求まらないことが判明した場合
に、全境界定義パラメータと「解領域に追加しようとし
て共通領域がみつからない制約定義パラメータ」の中か
ら、変更候補を選出するパラメータ設定変更候補選出手
段41を備えることにより、配置領域定義もしくは制約
条件自体の不具合を検出し、フィードバックすることが
できる。
【0074】また、解領域算出後に、算出された解領域
全域が任意の評価値算出パラメータを満たさないことが
判明した時に、境界定義パラメータ値もしくは評価値算
出パラメータの中から変更候補パラメータを選出するパ
ラメータ設定変更候補選出手段41を備えることによ
り、配置領域定義もしくは制約条件自体の不具合を発見
し、フィードバックすることができる。
【0075】また、解探索過程において、同一の配置対
象物に対してある特定の制約条件違反が発生し続けた時
に、前記制約条件を示す評価値算出パラメータの変更許
容範囲比率が規定値以上であれば、前記制約違反発生パ
ラメータ値を変更候補とするパラメータ設定変更候補選
出手段41を備えることにより、評価値算出パラメータ
である制約条件自体が必ずしも適切であるとは限らない
という前提の基に、同一配置対象物で違反が発生し続け
るということは、いずれかのパラメータ値の設定に問題
があると判断し、変更許容範囲内で評価値算出パラメー
タ値である制約値をゆるめることにより、確実に最適解
を発見することができる。
【0076】また、解探索過程において、同一の配置対
象物に対してある特定の制約条件違反が発生し続けた時
に、境界定義パラメータ値の変更許容範囲比率に基づき
変更候補を選出するパラメータ設定変更候補選出手段4
1を備えることにより、境界定義パラメータ値が必ずし
も適切であるとは限らないという前提の基に、同一配置
対象物で違反が発生し続けるということは、いずれかの
パラメータ値の設定に問題があると判断し、変更許容範
囲内で境界定義パラメータ値の「制約をゆるめる」(も
しくは「問題設定値を変更する」)ことにより、確実に
最適解を発見することができる。
【0077】また、上記パラメータ設定変更手段43に
おいて、各配置対象物毎にパラメータの設定を変更する
ことにより、問題設定時の位置条件等によって配置対象
物ごとに微妙に解領域の広さが異なるため、比較的、条
件が厳しい(もしくはゆるい)配置対象物に対して、そ
れぞれに適した制約を設定可能にする、すなわち各配置
対象物の条件に応じたより柔軟な設定を可能にすること
により、確実に最適解を発見できるようになる。
【0078】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2に係る最適解探索支援装置を図2および図6から図
9に基づいて説明する。
【0079】前記の実施の形態1では、解領域算出ブロ
ック2における解領域定義パラメータ選択手段21では
ユーザが使用する解領域定義パラメータを判断して入力
する例を示したが、本実施形態は解領域定義パラメータ
の選択方法を提示する手段を設け、これを参照してユー
ザが解領域定義パラメータを選択して入力するか、また
はシステムが自動的に解領域定義パラメータを選択する
ようにしたものである。
【0080】さらに本実施形態は、解領域算出ブロック
2における解領域の算出過程での解領域の情報を表示す
る手段を設けたものである。
【0081】まず図について説明すると、図2は実施の
形態1ですでに説明した解領域の例、図6は本実施形態
における最適解探索支援装置のシステム図、図7、図8
はそれぞれ本実施形態における境界領域の例、図9は本
実施形態における解領域情報表示例である。
【0082】次に図6を用いて本実施形態の構成を説明
するが、以下に説明する要素以外は実施の形態1と同様
であるので、同一の符号を付して、説明を省略すること
とする。
【0083】図6において、23はパラメータ設定ブロ
ック1において設定された各種パラメータから解領域定
義パラメータを選択するための選択方法をユーザに提示
する解領域定義パラメータ選択方法提示手段、24は解
領域算出手段22における解領域算出過程での解領域の
情報を表示する解領域情報提示手段である。
【0084】次に動作について説明する。まず、パラメ
ータ設定ブロック1のパラメータ設定手段11におい
て、実施の形態1と同様に各種パラメータが設定され
る。
【0085】このパラメータの中から解領域定義パラメ
ータを選択するための選択方法を、解領域定義パラメー
タ選択方法提示手段23がユーザに提示するが、ここで
は提示方法について4種類を順に説明する。
【0086】1.第一の提示方法 解領域定義パラメータ選択方法提示手段23における第
一の提示方法としては、全ての解領域定義適合パラメー
タをユーザに提示する方法が考えられる。解領域定義適
合パラメータとは、解候補生成前に、すなわち解探索処
理実行前に、静的に境界領域を定義可能なパラメータの
ことである。前記実施の形態1で説明した制約1及び制
約2から定義される境界領域はそれぞれ図7、図8の斜
線部分となる。ところが制約3の境界領域は解候補値に
依存するため、解探索処理実行前に静的に求めることが
できない。従って制約3のパラメータは解領域不適合パ
ラメータとなる。なお、各制約定義パラメータの解領域
算出への適合/不適合は事前に設計者によって設定され
ているものとする。図2の斜線部分はR11=−1,R
12=1,R2=2とした場合の全解領域定義適合パラ
メータ(制約1:R11,R12,制約2:R2)よっ
て算出された解領域を示す。
【0087】2.第二の提示方法 解領域定義パラメータ選択方法提示手段23における第
二の提示方法としては、各解領域定義適合パラメータに
対して、解領域定義パラメータとして選択することの、
前記パラメータの重要度や確かさに基づく有効性判定
を、解領域の面積と前記パラメータの変更許容範囲から
判定して、有効と思われる各解領域定義適合パラメータ
をユーザに提示する。例えば制約1の場合を考える。配
置領域の面積をS1、制約1を加えた場合の新たな解領
域の面積をS2とすると、面積比率SRは、 SR=S1/S2=8/7=1.14 となる。ここで面積比率の規定値SDをSD=1.5と
すると、SD>SRとなりSRは規定値以下であるか
ら、制約1のパラメータ(R11,R12)を解領域定
義パラメータとして選択する。なお上記例を含め以下の
本文中で「規定値」と呼ばれる定数は全て設計者によっ
て事前に設定されているものとする。
【0088】もし仮に面積比率が規定値以上になった場
合は、実施の形態1で説明した制約1のパラメータR1
1,R12の変更許容範囲と制約制限範囲の比率HR
(変更許容範囲比率)を計算する。変更許容範囲が−2
<a<2、制約制限範囲が−1<a<1とすると、変更
許容範囲比率HRは、 HR={2−(−2)}/{1−(−1)}=2 となる。次に変更許容範囲比率HRを事前に定義した範
囲比率規定値HDと比較して、HRがHD以上(HD≦
HR)であれば、変更許容範囲が広いと見なせるので、
解領域定義パラメータの選択候補から除外するものとす
る。
【0089】3.第三の提示方法 解領域定義パラメータ選択方法提示手段23における第
三の提示方法としては、各解領域定義適合パラメータに
対して、解領域定義パラメータとして選択することの、
「前記パラメータの重要度や確かさ」及び「解探索処理
効率」に基づく有効性判定を、境界線の形状と前記パラ
メータの変更許容範囲から判定して、有効と思われる各
解領域定義適合パラメータをユーザに提示する。
【0090】例えば制約2の場合を考える。制約2の境
界線の形状は曲線である。なお、このような境界線の形
状が曲線と直線のどちらであるかは事前に設計者によっ
て登録されているものとする。まず、全解領域定義適合
パラメータを対象に境界線の形状が曲線であるパラメー
タ数CN(以下、曲線境界線数と呼ぶ)を数え、最終的
な曲線境界線数CNが事前に定義した規定値以上になっ
た場合に、さらに以下の処理を行なう。
【0091】曲線境界線を持つ全解領域定義適合パラメ
ータ(パラメータ群1)に対して、前記面積比率での判
定の場合と同様に、変更許容範囲比率を計算し、パラメ
ータ群1の中で範囲比率が変更許容範囲比率規定値以上
になるパラメータを選び出し、さらにその中で最大の範
囲比率を持つ解領域定義適合パラメータを求め、解領域
定義パラメータの選択候補から除外するものとする。パ
ラメータ群1の全パラメータの範囲比率が範囲比率規定
値より小さい場合は、除外するパラメータはなしとし、
パラメータ群1の全パラメータを解領域解領域定義パラ
メータとして選択するよう提示する。
【0092】図2の例では曲線となる解領域定義適合パ
ラメータは制約2のパラメータR2のみであるからCN
=1であり、仮にCNが規定値以上であるとすると、R
2の変更許容範囲比率を計算し、変更許容範囲比率規定
値より大きければR2を解領域定義パラメータの選択候
補から除外する。
【0093】4.第四の提示方法 解領域定義パラメータ選択方法提示手段23における第
四の提示方法としては、各解領域定義適合パラメータに
対して、解領域定義パラメータとして選択することの、
「前記パラメータの重要度や確かさ」及び「解領域算出
処理効率」に基づく有効性判定を、各解領域定義適合パ
ラメータに対する解領域算出時間の見積もり値を求め、
前記見積もり値と前記パラメータの変更許容範囲から、
規定時間内に解領域を算出可能なパラメータの組み合わ
せを求めてユーザに提示する。
【0094】なお見積もり値は、例えば、各解領域定義
適合パラメータの境界線の形状(原点を通る直線か原点
を通らない直線か曲線か等)毎に概算時間を設定してお
いて、それらの合計値から求める。前記概算時間は、お
およその境界線算出に要する時間を処理量(例えばプロ
グラムのステップ数など)に応じて事前に設計者が設定
しておくものとする。図2の例では制約2の境界線は曲
線、制約1の境界線は原点を通る2直線であるから、原
点を通る直線算出時間を基準として1基準時間とし、曲
線算出時間を3基準時間とすると、総見積もり時間は1
×2+3=5基準時間となる。これと基準時間である直
線算出時間のおおよその測定結果Tとかけあわせること
により、おおよその総見積もり時間を算出できる。仮に
T=1(msec)とすれば総見積もり時間はT×5=
1×5=5(msec)となる。
【0095】次に見積もり時間と規定時間とを比較し、
見積もり時間が規定時間以内になるようなパラメータの
組合わせを求める。例えば前記面積比率での判定の場合
と同様に、各制約に対して、範囲比率を計算し、範囲比
率が低い順に見積もり時間の総和に加算し、規定時間を
越える前までに加算された制約のパラメータを解領域定
義パラメータとして選択するよう提示する。但し、範囲
比率が範囲比率規定値より小さいパラメータに関して
は、それらの総和が規定時間を越えた場合にも、全て解
領域定義パラメータとして選択するよう提示する。
【0096】また、解領域定義パラメータ選択方法提示
手段23の上記第一から第四の提示方法においては、選
択すべきパラメータのパラメータ番号をディスプレイモ
ニタ等の標準出力等に表示する方法が考えられる。
【0097】さらに、解領域定義パラメータ選択方法提
示手段23の上記第一から第四の提示方法においては、
各配置対象物毎に解領域定義パラメータの選択方法を提
示するものとする。
【0098】また、本実施形態における解領域定義パラ
メータ選択手段21におけるパラメータ選択方法には下
記の2種がある。
【0099】1.第一の選択方法 ユーザの判断もしくは上記パラメータ選択方法提示手段
23によって提示された方法に基づき、ユーザがパラメ
ータを選択してシステムにキーボード等の標準入力から
入力する方法である。選択結果をシステムに入力する方
法としては、配置対象物の番号を指定の上、選択を追加
もしくは取り消すパラメータの番号を指定するものとす
る。
【0100】2.第二の選択方法 解領域定義パラメータ選択手段21における第二の選択
方法は、上記パラメータ選択方法提示手段23によって
提示された方法に基づきシステムが自動的に選択する方
法である。
【0101】なお、上記第一および第二の選択方法にお
いては、各配置対象物毎に解領域定義パラメータを選択
するものとする。
【0102】また、図6の解領域算出ブロック2におけ
る解領域情報表示手段24は解領域算出手段22におけ
る解領域算出過程での解領域の情報を表示するが、この
解領域情報表示手段24における表示方法としては、図
9のようにユーザが指定した配置対象物に対する2次元
座標上での解領域を、ディスプレイモニタ等の標準出力
等に視覚的に表示する方法が考えられる。図9の曲線
(90b)はこれから境界線として追加しようとしてい
る制約2に対する境界線であり、斜線部分が配置領域及
び制約1によって規定されている解領域である。
【0103】以上の様に本実施形態による最適解探索支
援装置においては、全ての解領域定義適合パラメータを
ユーザに提示する解領域定義パラメータ選択方法提示手
段23を備えることにより、解領域定義パラメータを選
択可能としたので、各パラメータの「重要度」や「確か
さ」に応じてユーザが解領域を調整することができる。
これは、本システムでは解候補は解領域内に生成される
ため、必ず解領域定義パラメータとして指定された制約
条件を満たす。一方、評価値算出パラメータである制約
定義パラメータに対しては、ランダムに生成された解候
補からそれらの制約条件により近い解を探索するため、
解候補は必ずしもこれらの制約条件を満たさない。つま
り解領域定義パラメータとして指定することにより、そ
れらのパラメータ値の「重要度」もしくは「確かさ」の
度合いを解候補生成に反映させることができる。
【0104】また、各解領域定義適合パラメータに対し
て、解領域定義パラメータとして選択することの有効性
を解領域の面積とこの解領域定義適合パラメータの変更
許容範囲から判定し、有効と思われる各解領域定義適合
パラメータをユーザに提示する解領域定義パラメータ選
択方法提示手段23を備えることにより、「変更許容範
囲が広い」すなわち「確かさ」もしくは「重要度」の低
い制約である解領域定義パラメータにより解領域を極端
に狭くして「最終的な解領域が求まらない」もしくは
「最適解が求まらない」というような事態を回避するこ
とができる。
【0105】また、各解領域定義適合パラメータに対し
て、解領域定義パラメータとして選択することの有効性
を、境界線の形状とこの解領域定義適合パラメータの変
更許容範囲から判定し、有効と思われる各解領域定義適
合パラメータをユーザに提示する解領域定義パラメータ
選択方法提示手段23を備えることにより、前記パラメ
ータの「変更許容範囲が広い」すなわち「確かさ」もし
くは「重要度」が低いのにもかかわらず、解領域定義パ
ラメータの境界線が曲線のような形状の場合に、解領域
外の解発生の検出処理時間に多くの時間を費してしまう
といった問題を回避することができる。
【0106】また、解領域定義パラメータとして選択す
ることの有効性判定を、各解領域定義適合パラメータに
対する解領域算出時間の見積もり値とこの解領域定義適
合パラメータの変更許容範囲から行ない、判定結果に基
づいてある程度規定時間内に解領域を算出可能なパラメ
ータの組み合わせを求めてユーザに提示する解領域定義
パラメータ選択方法提示手段23を備えることにより、
「変更許容範囲が広い」すなわち「確かさ」もしくは
「重要度」の低い解領域定義パラメータによる解領域の
算出時間の総実行時間に占める割合が高くなりすぎない
ように制御することができる。
【0107】また、解領域情報表示手段24を備えてい
るので、配置領域パラメータ値及び解領域定義パラメー
タ値が適正であるかどうかの確認や調整が容易である。
【0108】またこの実施の形態2では実施の形態1に
対して、解領域定義パラメータ選択方法提示手段23、
解領域情報表示手段24を付加したものであるが、いず
れかの1者のみを付加してもよい。
【0109】実施の形態3.次に、この発明の実施の形
態3に係る最適解探索支援装置を図2、図10、図11
に基づいて説明する。
【0110】前記の実施の形態1および実施の形態2で
は、解領域算出ブロック2の解領域算出手段22におい
て解領域が算出されると、解探索処理前にこの解領域の
有効性について評価するということは行なわなかった
が、本実施形態では解探索処理前に解領域の有効性につ
いて判定を行い、必要に応じて解領域定義パラメータを
変更するようにしたものである。
【0111】図について説明すると、図2はすでに実施
の形態1で説明した解領域の例、図10は本実施形態に
おける最適解探索支援装置のシステム図、図11は本実
施形態における解領域外の解候補発生の説明図である。
【0112】次に図10を用いて本実施形態の構成を説
明するが、以下に説明する要素以外はすでに説明した実
施の形態2と同一であるので、同一部分には同一の符号
を付して、説明を省略することとする。
【0113】図10において、5は解領域算出ブロック
2で算出された解領域の有効性を判定する解領域有効性
判定ブロックであり、51はこの解領域有効性判定ブロ
ック5内にあり、解領域算出手段22で算出された解領
域の有効性を判定する解領域有効性判定手段、52は上
記解領域有効性判定手段51による判定結果に基づき、
パラメータの選択変更方法を提示するパラメータ選択変
更方法提示手段、53は選択したパラメータを変更する
パラメータ選択変更手段である。
【0114】次に動作について説明する。まず実施の形
態2と同様にパラメータ設定ブロック1において各種パ
ラメータが設定され、続いて解領域算出ブロック2にお
いて解領域が算出される。
【0115】この算出された解領域の有効性を解領域有
効性判定ブロック5で判定し、必要に応じてパラメータ
の選択を変更するが、以下にまず解領域有効性判定手段
51の動作について説明する。
【0116】本実施形態における解領域設定有効性判定
手段51では解領域設定の有効性を解領域の形状から判
定するので、この判定方法2種類について説明する。こ
の内、第一の判定方法は解領域外形の凹部の有無を利用
しており、この凹部の有無を判定する方法2種類につい
ての説明も含み、下記の順に説明することとする。 1.第一の有効性判定方法 1.1 第一の凹部判定法 1.2 第二の凹部判定法 2.第二の有効性判定方法
【0117】1.第一の有効性判定方法 解領域設定有効性判定手段51における第一の判定方法
としては、境界線定義パラメータとして選択され境界線
定義に用いられている全解領域定義パラメータに対し、
この解領域定義パラメータが定義する部分の解領域の形
状から、解領域外解候補発生の可能性を見積もり、この
パラメータ選択の有効性をこの見積もり値及びこの解領
域定義パラメータの変更許容範囲から判定する方法が考
えられる。形状としては、解領域の凹境界線の有無など
がある。なぜならば、例えば現解候補中から凹境界線の
2端点(図2のP3,P4、及び図11のP1,P3)
の近隣にある2解候補を抽出し(図2及び図11のG
1,G2など)、それらの中点座標(図2及び図11の
M)を新規解候補とするような場合に、解領域外に解候
補を生成する可能性が高くなるためである。境界線の凹
部の判定方法としては次の2つが考えられる。
【0118】1.1 第一の凹部判定法 第一の凹部判定法は、全ての境界線の両端点(直線や二
次曲線などが相当)もしくは両端点と全変極点間の全隣
接2点(3次以上の曲線が相当)の中点座標が解領域内
にあるかどうかを調べ、前記中点座標が解領域外である
境界線を選び出し、境界線群とする。次に前記境界線群
の全境界線に対して、それぞれを定義するパラメータの
変更許容範囲比率を算出し、規定値以上であれば「前記
パラメータから定義される解領域の有効性は低い」と判
定する。
【0119】例として、前記図2に示される制約2の境
界線2(20e)の2端点P3,P4の中点座標mは解
領域外であるから、制約2のパラメータR2の変更許容
範囲率が規定値以上であれば「パラメータR2から決ま
る解領域の有効性は低い」となる。
【0120】1.2 第二の凹部判定法 第二の凹部判定法は、任意の隣接2境界線の共有点を除
く2端点間(二次以上の曲線には変極点も含む)の中点
座標に対して同様な処理を行ない、この中点座標が解領
域外である境界線対を選び出し、境界線対群とする。次
に前記境界線対群の全境界線対に対して、それらを定義
するパラメータの変更許容範囲比率を算出し、境界線対
をなしている2つの境界線のパラメータの変更許容範囲
比率を比較し、より大きい方の変更許容範囲比率が規定
値以上であれば「変更許容範囲比率が大きい方のパラメ
ータから定義される解領域の有効性は低い」と判定す
る。
【0121】例として図11の隣接2境界線である境界
線110bと境界線110cについて考える。境界線1
10b及び境界線110cの共有点以外の2端点P1,
P3の中点座標mは解領域外であるから、境界線110
bと境界線110cの変更許容範囲率を比較して、仮に
境界線110bの変更許容範囲率の方が大きく規定値以
上であれば、「境界線110bを定義するパラメータか
ら決まる解領域の有効性は低い」となる。
【0122】2.第二の有効性判定方法 解領域設定有効性判定手段51における第二の判定方法
としては、境界線定義パラメータとして境界線定義に用
いられている全解領域定義パラメータに対し、選択の有
効性を解領域の頂点数から判定する方法が考えられる。
頂点数が規定値以上である場合に、全解領域定義パラメ
ータの変更許容範囲比率を算出し、全パラメータのうち
変更許容範囲比率が最大のパラメータを選び出し、前記
最大変更許容範囲比率が規定値以上であれば、「前記変
更許容範囲比率が最大であるパラメータから定義される
解領域の有効性は低い」と判定する。前記図2の解領域
の頂点数は6であり、仮に前記頂点数が規定値以上であ
るとすると、全境界線を定義するパラメータの変更許容
範囲比率を算出し、仮に境界線20dの変更許容範囲比
率が最大で規定値以上であれば「境界線20dを定義す
るパラメータの解領域の有効性は低い」となる。
【0123】次に、パラメータ選択変更方法提示手段5
2の動作を説明する。このパラメータ選択変更方法提示
手段52における提示方法としては、前記解領域設定有
効性判定手段51による判定結果に基づき、選択を取り
消すべきパラメータ番号をディスプレイモニタ等の標準
出力等に表示する方法が考えられる。
【0124】なお、パラメータ選択変更方法提示手段5
2の上記提示方法においては、各配置対象物毎にパラメ
ータの選択変更方法を提示するものとする。
【0125】次に、パラメータ選択変更手段53の動作
を説明するが、ここではパラメータの選択変更方法を2
種類説明する。
【0126】まず、第一の選択変更方法としては、ユー
ザの判断に従い、もしくは前記パラメータ選択変更方法
提示手段によって提示された方法に基づき、ユーザがパ
ラメータの選択を取り消すパラメータ番号を、システム
に標準入力等から入力する方法が考えられる。
【0127】また、第二の選択変更方法としては、前記
パラメータ選択変更方法提示手段によって提示された方
法に基づきシステムが自動的に選択するパラメータを変
更する方法が考えられる。
【0128】なお、パラメータ選択変更手段53の上記
第一及び第二の選択変更方法においては、各配置対象物
毎に選択するパラメータを変更するものとする。
【0129】上記の解探索段階において、ランダムな新
規解候補生成手法を取り入れた場合に、解領域外の解の
発生の有無、すなわち制約違反発生の有無を検出する必
要があるが、本実施形態では境界線定義パラメータとし
て境界線定義に用いられている全解領域定義パラメータ
に対し、これら解領域定義パラメータが定義する部分の
解領域の形状から解領域外解候補発生の可能性を見積も
り、これら解領域定義パラメータ選択の有効性をこの見
積もり値及びこれら解領域定義パラメータの変更許容範
囲から判定する解領域設定有効性判定手段51を備える
ことにより、解領域外への解の生成確率が高い境界線を
解領域定義パラメータからはずして、不適切な解の発生
を回避することができるという効果がある。
【0130】また解探索段階において、ランダムな新規
解候補生成手法を取り入れた場合に、解領域外の解の発
生の有無、すなわち制約違反発生の有無を検出する必要
があるが、本実施形態では境界線定義パラメータとして
境界線定義に用いられている全解領域定義パラメータに
対し、これら解領域定義パラメータの選択の有効性を解
領域の頂点数と全解領域定義パラメータの変更許容範囲
比率から判定する解領域設定有効性判定手段51を備え
ることにより、解領域の頂点数が多い、すなわち解領域
が複雑な場合には、解領域外の解発生の検出処理時間に
多くの時間を有してしまうといった問題を回避すること
ができるという効果がある。
【0131】さらに本実施形態ではパラメータ選択方法
提示手段51によって提示された方法に基づき、システ
ムが自動的にパラメータを選択することが可能なパラメ
ータ選択変更手段53を備えることにより、ユーザによ
る各種パラメータの選択もしくは変更の手間を省き、効
率の良い解探索が可能になるという効果がある。
【0132】また上記パラメータ選択変更手段53にお
いては、各配置対象物毎に選択変更することにより、問
題設定時の位置条件等によって配置対象物ごとに微妙に
解領域の広さが異なるため、比較的、条件が厳しい(も
しくはゆるい)配置対象物に対して、それぞれに適した
制約を設定可能にする、すなわち各配置対象物の条件に
応じたより柔軟な設定を可能にすることにより、確実に
最適解を発見できるようになる。
【0133】また本実施形態をLSI(大規模半導体集
積回路)におけるマルチワイヤリング問題へ適用しても
よい。ワイヤリング問題とはLSIのチップ上に多数存
在するパッド位置から、同様に多数存在するリードのう
ち各パッド毎に指定されたリード対してワイヤを張る際
に、複数本存在するワイヤ相互の干渉が起きないようリ
ード上のワイヤリング位置を決定する問題であり、その
中でも同一のリード上に複数本のワイヤリングを行なう
場合をマルチワイヤリング問題と呼ぶ。「全パッド位
置」及び「各パッドのワイヤリング対象リード」はあら
かじめ設計者が設定しておく。これまでに説明したパラ
メータの設定および変更、解探索等の操作を行うことに
より、従来人手では困難であった最適なワイヤリング位
置の決定が可能になるという効果がある。
【0134】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、各種パラメ
ータを設定するパラメータ設定ブロックと、所要のパラ
メータを選択して解領域を算出する解領域算出ブロック
と、上記解領域内で解を探索する解探索ブロックと、上
記解領域算出ブロックにおける解領域の算出状況または
上記解探索ブロックにおける解の探索状況により、必要
に応じてパラメータを変更するパラメータ変更ブロック
を設けたので、パラメータの選択やパラメータ値の設定
および変更が容易になり、解探索の確実性が向上すると
いう効果がある。
【0135】また、解探索処理前に上記解領域算出ブロ
ックで算出された解領域の有効性を判定し、必要に応じ
て配置領域パラメータまたは解領域定義パラメータを変
更する解領域有効性判定ブロックを有するようにしたの
で、解探索が容易な解領域を算出することができるとい
う効果がある。
【0136】また、解領域有効性判定ブロックは、適用
している解領域定義パラメータの有効性を、解領域の形
状とこの解領域定義パラメータの変更許容範囲から判定
する解領域設定有効性判定手段と、上記解領域設定有効
性判定手段における判定結果から解領域定義パラメータ
の再選択方法を提示するパラメータ選択方法提示手段
と、上記パラメータ選択方法提示手段またはユーザの指
定に従って解領域定義パラメータを再選択するパラメー
タ選択変更手段とから構成されているので、解探索が容
易な形状の解領域を設定することができるという効果が
ある。
【0137】また、上記解領域有効性判定手段は、解領
域の形状から、解領域外に解候補が発生する可能性を見
積もり、適用している解領域定義パラメータ選択の有効
性を前記見積もり値及びこの解領域定義パラメータの変
更許容範囲から判定するようにしたので、解探索が容易
な形状の解領域を設定することができるという効果があ
る。
【0138】また、上記解領域有効性判定手段は、解領
域算出後に、適用している解領域定義パラメータ選択の
有効性を、この解領域定義パラメータの変更許容範囲と
解領域外形の頂点数とから判定するようにしたので、解
探索が容易な形状の解領域を設定することができるとい
う効果がある。
【0139】また、解領域算出ブロックは、解領域定義
適合パラメータの中から解領域定義パラメータを選択す
る方法を提示する解領域定義パラメータ選択方法提示手
段と、上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段によ
って提示された選択方法もしくはユーザの指定に従っ
て、解領域定義パラメータを選択する解領域定義パラメ
ータ選択手段と、上記配置領域パラメータと上記解領域
定義パラメータから解領域を算出する解領域算出手段か
らなるので、解領域定義パラメータの選択が容易である
という効果がある。
【0140】また、上記解領域算出手段における解領域
算出時に、解領域を視覚的に表示する解領域情報表示手
段を有するので、ユーザが解領域形状を把握しやすいと
いう効果がある。また、上記解領域定義パラメータ選択
方法提示手段は、解領域算出前に全ての解領域定義適合
パラメータをユーザに提示するようにしたので、ユーザ
が容易に解領域定義適合パラメータを選択できるという
効果がある。
【0141】また、解領域定義パラメータ選択方法提示
手段は、各解領域定義適合パラメータを解領域定義パラ
メータとして選択することの妥当性を、上記配置領域パ
ラメータのみで定義した解領域の面積と上記各解領域定
義適合パラメータを解領域定義パラメータとして選択し
た場合の解領域の面積との比と、その解領域適定義合パ
ラメータの変更許容範囲とから判定し、該判定結果に基
づいて解領域定義パラメータの選択方法を提示するよう
にしたので、必要以上に解領域が狭くなることを防止で
き、解探索が容易になるという効果がある。
【0142】また、上記解領域定義パラメータ選択方法
提示手段は、各解領域定義適合パラメータを解領域定義
パラメータとして選択することの妥当性を、各解領域定
義適合パラメータを解領域定義パラメータとして選択し
た場合の解領域形状の複雑さと、その解領域適合パラメ
ータの変更許容範囲から判定し、該判定結果に基づいて
解領域定義パラメータの選択方法を提示するようにした
ので、解探索が容易な解領域が算出できるという効果が
ある。
【0143】また、上記解領域定義パラメータ選択方法
提示手段は、各解領域定義適合パラメータを解領域定義
パラメータとして選択した場合の解領域の境界線の方程
式算出時間の見積もり値と、その解領域定義適合パラメ
ータの変更許容範囲から各解領域定義適合パラメータを
解領域定義パラメータとして選択することの妥当性を判
定し、該判定結果に基づいて解領域定義パラメータの選
択方法を提示するようにしたので、重要度もしくは確か
さの低いパラメータの境界線算出時間が全体の実行時間
に対して大きな割合を占め、それにより全実行時間が不
必要に長くなることを防ぐという効果がある。
【0144】また、上記解探索ブロックは、上記解領域
内に複数の解候補を生成する解候補生成手段と、上記評
価値算出パラメータに基づいて上記解候補を評価しなが
ら最適解を検出する解探索処理実行手段とからなるよう
にしたので、解を効率的に探索できるという効果があ
る。
【0145】また、上記解探索ブロックには、解探索状
況を視覚的に表示する解探索状況表示手段を含むように
したので、ユーザが解探索状況を把握しやすいという効
果がある。
【0146】また、上記パラメータ変更ブロックは、上
記解領域算出ブロックにおける解領域の算出状況に基づ
いて、配置領域パラメータまたは解領域算出に用いられ
ている解領域定義パラメータを変更するようにしたの
で、解領域の算出が確実に行なえるという効果がある。
【0147】また、上記パラメータ変更ブロックは、上
記解探索ブロックにおける解の探索状況に基づいて、配
置領域パラメータまたは解領域定義パラメータまたは解
探索に用いられている評価値算出パラメータを変更する
ようにしたので、解の算出が容易になるという効果があ
る。
【0148】また、上記パラメータ変更ブロックは、解
探索前または解探索中に上記配置領域パラメータまたは
解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメータの中
から設定値を変更する候補を選出するパラメータ設定変
更候補選出手段と、上記パラメータ設定変更候補選出手
段における変更候補選出結果に基づき上記配置領域パラ
メータまたは解領域定義パラメータまたは評価値算出パ
ラメータの中から設定変更方法を提示するパラメータ設
定変更方法提示手段と、上記パラメータ設定変更方法提
示手段により提示された設定変更方法もしくはユーザの
指定に従って上記配置領域パラメータまたは解領域定義
パラメータまたは評価値算出パラメータの設定値を変更
するパラメータ設定変更手段とから構成されているの
で、解領域の算出や解探索の確実性が高いパラメータを
設定できるという効果がある。
【0149】また、上記パラメータ設定変更候補選出手
段は、上記解領域算出手段における解領域算出過程にお
いて、ある配置対象物に対する解領域が求まらないこと
が判明した場合に、配置領域パラメータまたは該算出過
程において適用している解領域定義パラメータの中から
パラメータ値の変更候補を選出するようにしたので、解
領域算出の確実性が高いパラメータを設定できるという
効果がある。
【0150】また、上記パラメータ設定変更候補選出手
段は、上記解探索処理実行手段における解探索過程にお
いて、ある配置対象物に対して該探索過程において適用
している評価値算出パラメータを満たす解の生成が不可
能であると判断した時に、上記配置領域パラメータまた
は該算出過程において適用している解領域定義パラメー
タまたは評価値算出パラメータの中から変更候補を選出
するようにしたので、解探索の確実性が高いパラメータ
を設定できるという効果がある。
【0151】また、上記パラメータ設定変更候補選出手
段は、上記解探索処理実行手段における解探索過程にお
いて、同一の配置対象物に対してそこで適用しているあ
る特定の解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメ
ータに対する不充足が発生し続けた場合は、そこで適用
している配置領域パラメータまたは解領域定義パラメー
タまたは評価値算出パラメータを変更候補として選ぶよ
うにしたので、解探索の確実性が高いパラメータを設定
できるという効果がある。
【0152】また、各パラメータの選択およびパラメー
タの値設定および変更許容範囲設定は各配置対象物毎に
可能であるようにしたので、各配置対象物ごとに柔軟に
パラメータを設定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における最適解探索支
援システム構成図。
【図2】 本発明における配置領域パラメータと制約1
および制約2による解領域の図。
【図3】 本発明における解候補生成の説明図。
【図4】 本発明のにおける解探索状況表示例の図。
【図5】 本発明のにおける解領域算出過程の図。
【図6】 本発明の実施の形態2における最適解探索支
援システム構成図。
【図7】 本発明における制約1による解領域例の図。
【図8】 本発明における制約2による解領域例の図。
【図9】 本発明の実施の形態2および実施の形態3に
おける解領域情報表示例の図。
【図10】 本発明の実施の形態3における最適解探索
支援システム構成図。
【図11】 本発明におけるおける解領域外の解候補発
生の説明図である。
【符号の説明】
1 パラメータ設定ブロック、2 解領域算出ブロッ
ク、3 解探索ブロック、4 パラメータ設定変更ブロ
ック、5 解領域有効性判定ブロック、11 パラメー
タ設定手段、20a 解領域、20b 境界線、20c
境界線、20d境界線、20e 境界線、20f 境
界線、20g 境界線、21 解領域定義パラメータ選
択手段、22 解領域算出手段、23 解領域定義パラ
メータ選択方法提示手段、24 解領域情報表示手段、
30a 解領域、30b 境界線、30c 境界線、3
1 解候補生成手段、32 解探索処理実行手段、33
解探索状況表示手段、40a 解領域、40b 制約評
価箇所、40c 制約評価箇所、40d 境界線情報表
示ウインドウ、40e 制約チェック情報表示ウインド
ウ、40f 解領域/解候補配置図ウインドウ、、41
パラメータ設定変更候補選出手段、42 パラメータ
設定変更方法提示手段、43 パラメータ設定変更手
段、50a 解領域、50b 境界領域、50c 境界
線、51 解領域設定有効性判定手段、52 パラメー
タ選択変更方法提示手段、53 パラメータ選択変更手
段、70a 境界領域、80a 境界領域、90a 解
領域、90b 境界線、110a 解領域、110b
境界線、110c 境界線。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の配置対象物を所定の制限条件を充
    足するように平面上に配置する制限充足配置問題を対象
    とし、上記複数の配置対象物の配置位置を解として求め
    る下記(1)から(4)のブロックからなることを特徴
    とする最適解探索支援装置。 (1)ユーザが、配置対象物に対する制限条件として、
    解の存在許容領域である解領域の定義に必ず使用する配
    置領域パラメータと、この配置領域パラメータに加えて
    各配置対象物の解領域の定義に適用可能である解領域定
    義適合パラメータと、各配置対象物の解領域の定義には
    適用不可能な解領域定義不適合パラメータと、上記配置
    領域パラメータの変更許容範囲と、上記解領域定義適合
    パラメータの変更許容範囲と、上記解領域定義不適合パ
    ラメータの変更許容範囲とを設定するパラメータ設定ブ
    ロック。 (2)上記解領域定義適合パラメータの中から解領域の
    定義に適用する解領域定義パラメータを選択し、上記配
    置領域パラメータと所要の上記解領域定義パラメータか
    ら解領域を算出する解領域算出ブロック。 (3)上記解領域定義不適合パラメータの中の所要のも
    のを評価値算出パラメータとして選択し、この評価値算
    出パラメータを充足するような解を上記解領域内で探索
    する解探索ブロック。 (4)上記解領域算出ブロックにおける解領域の算出状
    況または上記解探索ブロックにおける解の探索状況によ
    り、必要に応じて、上記配置領域パラメータまたは上記
    解領域定義パラメータまたは上記評価値算出パラメータ
    を変更するパラメータ変更ブロック。
  2. 【請求項2】 解探索処理前に、上記解領域算出ブロッ
    クで算出された解領域の有効性を判定し、必要に応じ
    て、配置領域パラメータまたは解領域定義パラメータを
    変更する解領域有効性判定ブロックを有することを特徴
    とする請求項1に記載の最適解探索支援装置。
  3. 【請求項3】 解領域有効性判定ブロックは、下記
    (1)から(3)の手段からなることを特徴とする請求
    項2に記載の最適解探索支援装置。 (1)適用している解領域定義パラメータの有効性を、
    解領域の形状とこの解領域定義パラメータの変更許容範
    囲から判定する解領域設定有効性判定手段。 (2)上記解領域設定有効性判定手段における判定結果
    から解領域定義パラメータの再選択方法を提示するパラ
    メータ選択方法提示手段。 (3)上記パラメータ選択方法提示手段またはユーザの
    指定に従って解領域定義パラメータを再選択するパラメ
    ータ選択変更手段。
  4. 【請求項4】 上記解領域設定有効性判定手段は、解領
    域の形状から、解領域外に解候補が発生する可能性を見
    積もり、適用している解領域定義パラメータ選択の有効
    性を前記見積もり値及びこの解領域定義パラメータの変
    更許容範囲から判定することを特徴とする請求項3に記
    載の最適解探索支援装置。
  5. 【請求項5】 上記解領域設定有効性判定手段は、解領
    域算出後に、適用している解領域定義パラメータ選択の
    有効性を、この解領域定義パラメータの変更許容範囲と
    解領域外形の頂点数とから判定することを特徴とする請
    求項3に記載の最適解探索支援装置。
  6. 【請求項6】 解領域算出ブロックは下記(1)から
    (3)の手段からなることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の最適解探索支援装置。 (1)上記解領域定義適合パラメータの中から上記解領
    域定義パラメータを選択する方法を提示する解領域定義
    パラメータ選択方法提示手段。 (2)上記解領域定義パラメータ選択方法提示手段によ
    って提示された選択方法もしくはユーザの指定に従っ
    て、解領域定義パラメータを選択する解領域定義パラメ
    ータ選択手段。 (3)上記配置領域パラメータと上記解領域定義パラメ
    ータから解領域を算出する解領域算出手段。
  7. 【請求項7】 上記解領域算出手段における解領域算出
    時に、解領域を視覚的に表示する解領域情報表示手段を
    有することを特徴とする請求項6に記載の最適解探索支
    援装置。
  8. 【請求項8】 上記解領域定義パラメータ選択方法提示
    手段は、解領域算出前に全ての解領域定義適合パラメー
    タをユーザに提示することを特徴とする請求項6に記載
    の最適解探索支援装置。
  9. 【請求項9】 上記解領域定義パラメータ選択方法提示
    手段は、各解領域定義適合パラメータを解領域定義パラ
    メータとして選択することの妥当性を、上記配置領域パ
    ラメータのみで定義した解領域の面積と上記各解領域定
    義適合パラメータを解領域定義パラメータとして選択し
    た場合の解領域の面積との比と、その解領域適定義合パ
    ラメータの変更許容範囲とから判定し、該判定結果に基
    づいて解領域定義パラメータの選択方法を提示すること
    を特徴とする請求項6に記載の最適解探索支援装置。
  10. 【請求項10】 上記解領域定義パラメータ選択方法提
    示手段は、各解領域定義適合パラメータを解領域定義パ
    ラメータとして選択することの妥当性を、各解領域定義
    適合パラメータを解領域定義パラメータとして選択した
    場合の解領域形状の複雑さと、その解領域適合パラメー
    タの変更許容範囲から判定し、該判定結果に基づいて解
    領域定義パラメータの選択方法を提示することを特徴と
    する請求項6に記載の最適解探索支援装置。
  11. 【請求項11】 上記解領域定義パラメータ選択方法提
    示手段は、各解領域定義適合パラメータを解領域定義パ
    ラメータとして選択した場合の解領域の境界線の方程式
    算出時間の見積もり値と、その解領域定義適合パラメー
    タの変更許容範囲から各解領域定義適合パラメータを解
    領域定義パラメータとして選択することの妥当性を判定
    し、該判定結果に基づいて解領域定義パラメータの選択
    方法を提示することを特徴とする請求項6に記載の最適
    解探索支援装置。
  12. 【請求項12】 上記解探索ブロックは、上記解領域内
    に複数の解候補を生成する解候補生成手段と、上記評価
    値算出パラメータに基づいて上記解候補を評価しながら
    最適解を検出する解探索処理実行手段とからなることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の最適解探索
    支援装置。
  13. 【請求項13】 上記解探索ブロックには、解探索状況
    を視覚的に表示する解探索状況表示手段を含むことを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項12に記
    載の最適解探索支援装置。
  14. 【請求項14】 上記パラメータ変更ブロックは、上記
    解領域算出ブロックにおける解領域の算出状況に基づい
    て、配置領域パラメータまたは解領域算出に用いられて
    いる解領域定義パラメータを変更することを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の最適解探索支援装置。
  15. 【請求項15】 上記パラメータ変更ブロックは、上記
    解探索ブロックにおける解の探索状況に基づいて、配置
    領域パラメータまたは解領域定義パラメータまたは解探
    索に用いられている評価値算出パラメータを変更するこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の最適解
    探索支援装置。
  16. 【請求項16】 上記パラメータ変更ブロックは、下記
    (1)から(3)の手段からなることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の最適解探索支援装置。 (1)解探索前または解探索中に上記配置領域パラメー
    タまたは解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメ
    ータの中から設定値を変更する候補を選出するパラメー
    タ設定変更候補選出手段。 (2)上記パラメータ設定変更候補選出手段における変
    更候補選出結果に基づき上記配置領域パラメータまたは
    解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメータの中
    から設定変更方法を提示するパラメータ設定変更方法提
    示手段。 (3)上記パラメータ設定変更方法提示手段により提示
    された設定変更方法もしくはユーザの指定に従って上記
    配置領域パラメータまたは解領域定義パラメータまたは
    評価値算出パラメータの設定値を変更するパラメータ設
    定変更手段。
  17. 【請求項17】 上記パラメータ設定変更候補選出手段
    は、上記解領域算出手段における解領域算出過程におい
    て、ある配置対象物に対する解領域が求まらないことが
    判明した場合に、配置領域パラメータまたは該算出過程
    において適用している解領域定義パラメータの中からパ
    ラメータ値の変更候補を選出することを特徴とする請求
    項16に記載の最適解探索支援装置。
  18. 【請求項18】 上記パラメータ設定変更候補選出手段
    は、上記解探索処理実行手段における解探索過程におい
    て、ある配置対象物に対して該探索過程において適用し
    ている評価値算出パラメータを満たす解の生成が不可能
    であると判断した時に、上記配置領域パラメータまたは
    該算出過程において適用している解領域定義パラメータ
    または評価値算出パラメータの中から変更候補を選出す
    ることを特徴とする請求項16に記載の最適解探索支援
    装置。
  19. 【請求項19】 上記パラメータ設定変更候補選出手段
    は、上記解探索処理実行手段における解探索過程におい
    て、同一の配置対象物に対してそこで適用しているある
    特定の評価値算出パラメータに対する不充足が発生し続
    けた場合は、そこで適用している配置領域パラメータま
    たは解領域定義パラメータまたは評価値算出パラメータ
    を変更候補として選ぶことを特徴とする請求項16に記
    載の最適解探索支援装置。
  20. 【請求項20】 パラメータ設定ブロックにおける配置
    領域パラメータと解領域定義パラメータと解領域定義不
    適合パラメータの設定とこれらのパラメータの変更許容
    範囲の設定と、解領域算出ブロックにおける解領域定義
    パラメータの選択と、解探索ブロックにおける評価値算
    出パラメータの選択と、パラメータ変更ブロックにおけ
    る配置領域パラメータまたは解領域定義パラメータまた
    は評価値算出パラメータの変更は、各配置対象物毎に可
    能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の最適解探索支援装置。
  21. 【請求項21】 解領域有効性判定ブロックにおける配
    置領域パラメータまたは解領域定義パラメータの変更は
    各配置対象物毎に可能であることを特徴とする請求項2
    に記載の最適解探索支援装置。
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