JPH11114820A - 電解インプロセスドレッシング研削法及びその装置 - Google Patents

電解インプロセスドレッシング研削法及びその装置

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JPH11114820A
JPH11114820A JP30494797A JP30494797A JPH11114820A JP H11114820 A JPH11114820 A JP H11114820A JP 30494797 A JP30494797 A JP 30494797A JP 30494797 A JP30494797 A JP 30494797A JP H11114820 A JPH11114820 A JP H11114820A
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JP
Japan
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grinding
electrolytic
grindstone
grinding fluid
conductive
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Application number
JP30494797A
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Inventor
Hiroyuki Endo
弘之 遠藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 電解インプロセスドレッシング研削法におい
て加工精度に多大な影響を及ぼす要因となる研削液の劣
化を高精度に測定することにより、研削液の交換時期、
補充時期を適確に把握し、もって常に安定した研削性
能、加工精度を長期に亙って維持することを可能にする
研削方法を提供する。 【解決手段】 砥粒とメタルボンドとから成る導電性砥
石1と、導電性砥石の加工作用面に対向配置された電極
2と、を備え、導電性砥石と電極との間に導電性の研削
液3を供給しながら導電性砥石と電極との間に電圧を印
加することによって砥石を電解ドレッシングする電解イ
ンプロセスドレッシング研削法において、初期ドレス時
の前記砥石の電解溶出量を測定し、この電解溶出量を過
去に蓄積したデータと比較することによって研削液の劣
化を判断して、研削液の劣化を判断したときにはこの研
削液を新しい研削液と交換するか、またはその研削液に
新しい研削液を補充する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電解インプロセスド
レッシング研削法において加工精度に多大な影響を及ぼ
す要因となる研削液の劣化を簡易、高精度に測定するこ
とにより、研削液の交換時期、補充時期を適確に把握
し、もって常に安定した研削性能、加工精度を維持する
ことを可能にする電解インプロセスドレッシング研削方
法及び研削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンド、CBN等の砥粒をメタル
ボンドを用いて結合、成形したメタルボンド砥石等の導
電性砥石を用いた研削加工においては、砥石の表面に電
気分解作用を起こさせて砥石の目立を行う為に、導電性
砥石と弱導電性の研削液との間に電圧を印加することが
行われる。電解を利用したドレッシングは、新規な砥石
の目立を行う初期ドレッシングと、研削工程中に行われ
るドレッシングとに分けられる。初期ドレッシングにお
いては、砥石と電極との間の電気抵抗が少ない為に大き
な電流が流れ、この際の電解効果によって砥石表面のメ
タルボンドが溶出して、砥粒が突出する。その後通電を
継続すると、酸化鉄等の絶縁被膜が砥石表面を被覆し、
砥石の電気抵抗が増大する。こうして目立が終了する。
このように目立が終了した状態で研削工程が開始される
が、ワークの研削の進行によって砥粒が摩耗し、絶縁被
膜も除去される。すると、砥石表面の電気抵抗が低下
し、砥粒の目立が再開される。このようなメタルボンド
砥石の電解インプロセスドレッシング研削方法として、
特開平1−188266号公報には、研削加工中に、砥
石と研削液との間に印加する電圧により砥石に電解作用
を起こさせて砥石のメタルボンドをイオンとして溶出さ
せ、砥粒の突き出し量を得るようにした技術が開示され
ている。この研削方法によれば、砥石の目つぶれや目詰
まりによる研削抵抗の増加、被研削材との焼き付き等の
不具合を解決することができる。電解インプロセスドレ
ッシング研削方法において加工能力を安定させるための
方法として、特開平5−287262号公報においては
研削液の成分について、特開平5−69322号公報に
おいては負電極への付着物の除去方法について、特開平
6−155294号公報においてはワーク支持部側への
電荷の漏れ防止方法について、又は特開平7−1333
号公報においては電圧又は電流の安定化方法について夫
々開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各公報に
記載されたいずれの改善方法を採用したとしても長期に
亙って安定したドレッシング能力を維持して、高い研削
加工精度を維持し続けることは不可能であり、この点の
改善が求められていた。本出願人が長期にわたる研削加
工精度の維持が困難となる原因を研究したところ、電解
液として使用する弱導電性の研削液の劣化により砥石の
電解量が変化するとともに、研削液の劣化が加工精度に
与える影響が非常に大きいことが実験により判明した。
しかし、使用中の研削液を採取してその劣化を直接測定
する方法、例えば、研削液の特性であるpH(ぺーハ
ー)、導電率、各種イオン量等の測定から判断する方法
は、労力等から考えて多大なコスト増をもたらすので、
実用性が著しく低い方法である。本発明は上記に鑑みて
なされたものであり、長期にわたって安定した研削能力
を維持することができる電解インプロセスドレッシング
研削装置及び方法の実現を目的とする。即ち、本発明
は、電解インプロセスドレッシング研削法において加工
精度に多大な影響を及ぼす要因となる研削液の劣化を高
精度に測定することにより、研削液の交換時期、補充時
期を適確に把握し、もって常に安定した研削性能、加工
精度を長期に亙って維持することを可能にする電解イン
プロセスドレッシング研削方法及び研削装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1の発明は、砥粒とメタルボンドとから成る導電
性砥石と、導電性砥石の加工作用面に対向配置された電
極と、を備え、導電性砥石と電極との間に導電性の研削
液を供給しながら導電性砥石と電極との間に電圧を印加
することによって砥石を電解ドレッシングする電解イン
プロセスドレッシング研削法において、初期ドレス時の
前記砥石の電解溶出量を測定し、この電解溶出量を過去
に蓄積したデータと比較することによって研削液の劣化
を判断して、研削液の劣化を判断したときにはこの研削
液を新しい研削液と交換するか、またはその研削液に新
しい研削液を補充することを特徴とする。請求項2の発
明は、前記初期ドレス時の導電性砥石の電解溶出量を、
導電性砥石の加工作用面の変位を測定することによって
知るようにしたことを特徴とする。請求項3の発明は、
砥粒とメタルボンドとから成る導電性砥石と、導電性砥
石の加工作用面に対向配置された電極と、を備え、導電
性砥石と電極との間に導電性の研削液を供給しながら導
電性砥石と電極との間に電圧を印加することによって砥
石を電解ドレッシングする電解インプロセスドレッシン
グ研削法において、電解インプロセスドレッシング研削
法によりワークを加工している間の前記砥石の減少量を
測定し、この減少量を過去に蓄積したデータと比較する
ことによって研削液の劣化を判断し、研削液の劣化を判
断したときにはこの研削液を新しい研削液と交換する
か、またはこの研削液に新しい研削液を補充することを
特徴とする。請求項4の発明は、前記加工時の導電性砥
石の減少量を、導電性砥石の加工作用面の変位を測定す
ることによって知るようにしたことを特徴とする。請求
項5の発明は、請求項2又は4記載の電解インプロセス
ドレッシング研削法を用いた研削装置であって、前記導
電性砥石の加工作用面の変位を測定する手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した形態
例により詳細に説明する。まず、図1は本発明の一形態
例の研削方法を実施する為の装置の一例の要部構成図で
あり、加工機の軸に導電性砥石を取り付けた状態を示し
ている。この加工機においては電解インプロセスドレッ
シング研削法を実施する為に、軸1aを中心として回転
する導電性砥石1をプラス極にすると共に、導電性砥石
1の加工作用面に対向するように配置された電極2がマ
イナス極になるようにELID(Electrolytic Inproces
s Dressing) 電源から電圧を印加する。また、導電性砥
石の加工作用面に研削液3を供給するノズル4を配置す
る。また、この形態例の特徴的な構成は、砥石の加工作
用面と対向する位置に、該加工作用面の変位を検知する
為の変位計5を配置し、変位計5からの検知信号を制御
部6に供給し、制御部6がこの検知信号に基づいて研削
液の劣化の程度等を判定するようにした点にある。制御
部における判断結果は、例えば表示部7に表示する。表
示部7には、例えば研削液の劣化の程度、補充すべき液
量、交換の必要の有無等を表示するようにしてもよい。
具体的には、請求項1、2及び5に対応する形態例で
は、初期ドレス時における研削液中における砥石を構成
するメタルボンドの電解溶出量を判定する手法として、
砥石の加工作用面の変位についての検出値を電解溶出量
に置き換える装置及び方法を採用した。具体的には、現
在の電解溶出量を過去に蓄積したデータ(制御部等の記
憶部に格納されている)と比較することによって研削液
の劣化の程度を判断し、研削液が劣化する程度に電解溶
出量が増大したと判定したときにはその研削液を新しい
研削液と交換するか、または既使用の研削液に新しい研
削液を補充することにより、常に安定したドレッシング
能力を維持するようにした点が特徴的である。なお、過
去に蓄積したデータとは、初期ドレス時における砥石の
加工作用面の変位量と、それに対応する砥石を構成する
メタルボンドの電解溶出量との関係から実験的に把握さ
れる研削液の劣化を判定するためのデータのことであ
る。
【0006】本形態例は、研削液を長期にわたって使用
すると、その濃度や成分が変化して劣化するという不具
合を解消するためになされたものであり、研削液の性質
変化がある範囲を超えると、劣化したものと判断し、液
の交換、補充等を行うのであるが、劣化の判断を導電性
砥石の電解溶出量をもとに行うようにした点に特徴を有
している。そして、電解現象を最も直接的に表し、且つ
把握しやすい導電性砥石の電解溶出量から研削液の劣化
を判断するので、判断が簡単かつ正確となり、適時に適
量の研削液の交換または補充が可能となり、安定した電
解インプロセスドレッシング研削加工を長期にわたって
実施可能となる。
【0007】次に、請求項3、4及び5に対応する形態
例では、図1に示した加工機において、導電性砥石1と
電極2に電圧を印加して研削液3を用いて砥石を電解す
ることにより、砥石をドレッシングしながら加工を行う
電解インプロセスドレッシング研削法において、加工時
の砥石の減少量(例えば、メタルボンドの電解溶出量+
加工による砥粒やメタルボンドの摩耗量等)を測定し、
その減少量を過去に蓄積したデータと比較することによ
って研削液の劣化の程度を判断して、研削液が劣化した
ときにはその研削液を新しい研削液と交換するか、また
はその研削液に新しい研削液を補充するようにした点が
特徴的である。なお、上記過去に蓄積したデータとは、
研削工程中における砥石の加工作用面の変位量と、それ
に対応する砥石の減少量との関係から実験的に把握され
る研削液の劣化を判定するためのデータのことである。
【0008】次に、請求項1、2及び5に対応する形態
例についての具体的実施例を説明する。 〈実施例1〉この実施例では、まず加工機の軸1aに導
電性砥石を取り付け、ツルーイングを行った後に、導電
性砥石1をプラス極に、導電性砥石1の加工作用面に対
向するように配置された電極2をマイナス極になるよう
に電圧を印加して初期ドレスを行う。加工を伴わない初
期ドレスでは、砥石表面のメタルボンドを溶出させると
共に、酸化鉄等の被膜を形成することにより砥粒の目立
を行う。初期ドレス条件としては、砥石回転数を300
rpm、ELID(Electrolytic Inprocess Dressing)
電源の設定値は印加電圧を60V、最大電流を20A、
オンタイムを2μsec、オフタイムを2μsecとし
た。初期ドレスの時間を30分として、その時の導電性
砥石の電解溶出量を測定した。変位計5としては、例え
ば、市販の安価な渦電流センサを使用する。渦電流セン
サは、周知のように高周波を生成し、渦電流の値に基づ
いて加工作用面の変位を知る手段である。導電性砥石の
加工作用面の変位を測定したところ、上記初期ドレスに
おいて加工作用面は30μm後退していた。同様の方法
で異なった砥石について初期ドレスを繰り返し行った結
果、その時の加工作用面の後退量の平均値は29.1μ
mであった。その後、電解インプロセスドレッシング研
削加工を長期にわたって行った後、砥粒の目立を行う為
に導電性砥石の初期ドレスを行ったところ導電性砥石の
加工作用面の後退量が45μmとなったので、使用中の
研削液が劣化したものと判断して新規の研削液と交換し
た。前述したように同じ研削液を長期にわたって使用す
ると濃度や成分が変化して電解現象を変化させ、変化の
程度がある範囲を超えると、砥石の加工精度の低下をも
たらす。この実施例では、研削液の劣化の程度の判断
を、導電性砥石の電解溶出量をもとに行う際に、電解溶
出量を直接測定するのでは無く、砥石の加工作用面の変
位(後退量)に基づいて判定するものである。本実施例
での判断基準は、例えば、上記平均値の±50%の範囲
とし、その範囲をはずれたときに研削液を交換するもの
としたが、判断基準の値は実験データや生産におけるデ
ータから狙いの加工精度を考慮して決定する。
【0009】次に、請求項3、4及び5に対応する形態
例についての具体的実施例を説明する。 〈実施例2〉加工機の砥石支持部に導電性砥石1を取り
付け、ツルーイングを行った後に、導電性砥石1をプラ
ス極とし、且つ導電性砥石の加工作用面に対向するよう
に配置された電極2をマイナス極になるように、電源か
ら電圧を印加して初期ドレスを30分間行う。初期ドレ
スが終了した後に電解インプロセスドレッシング研削加
工を行った。加工条件として、#4000の砥石で、砥
石回転数を2000rpmとし、ELID電源の設定値
は印加電圧を60V、最大電流を20A、オンタイムを
2μsec、オフタイムを2μsecとした。上記加工
条件での実施に於て、同一量産部品を同一条件で加工し
た時の導電性砥石の減少量を実施例1と同じ方法で測定
したところ、導電性砥石の加工作用面の後退量は平均で
18.5μmであった。長期にわたって加工を繰り返し
たところ導電性砥石の加工作用面の後退量が36μmと
なったので使用中の研削液が劣化したものと判断し、新
しい研削液を研削液用タンクに補充した。なお、上記第
1の実施例にも共通することではあるが、研削液の濃度
の測定は、例えば簡易な屈折計を用いて行う。具体的に
は、屈折計によって予め作成した屈折率と濃度に関する
検量線に基づいて、研削液の濃度が所定の濃度になるよ
うに適量を補充した。この結果、徐々に低下しつつあっ
た加工精度が当初の値に戻ったことを確認した。第2の
実施例の加工における狙いの公差は±20μmであるた
め、研削液劣化の判断基準として、後退量の平均値であ
る18.5μmを、±16μm外れたときに研削液を補
充するか、または交換することにした。本加工において
は、一回の加工が終了するごとに導電性砥石の加工作用
面の後退量だけ砥石の位置をワーク寄りに補正して次の
加工を行ったので、加工精度を高く維持することができ
た。なお、上記の各種条件、数値は、砥粒を構成するボ
ンドの材質、研削液の材質等々の諸条件によって変更さ
れるものであることは言うまでもない。
【0010】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長期にわ
たって安定した研削能力を維持することができる電解イ
ンプロセスドレッシング研削装置及び方法を実現でき
る。具体的には、本発明は、電解インプロセスドレッシ
ング研削法において加工精度に多大な影響を及ぼす要因
となる研削液の劣化を簡易、且つ高精度に測定すること
により、研削液の交換時期、補充時期を適確に把握し、
もって常に安定した研削性能、加工精度を長期に亙って
維持することができる。また、本発明においては、研削
液の劣化状態を管理することによって、長期にわたって
安定した電解インプロセスドレッシング研削加工が実現
可能となる。特に、研削液の管理を導電性砥石の加工作
用面の変位を測定することによって行うことにより、研
削液の特性であるpH(ぺーハー)、導電率、各種イオ
ン量等の測定から判断するよりも簡単にかつ正確に研削
液の劣化を判断できることとなる。即ち、請求項1にお
いては、初期ドレス時の導電性砥石の電解溶出量を測定
し、その電解溶出量を過去に蓄積したデータと比較する
ことによって研削液の劣化を判断し、研削液が劣化した
ときには、その研削液を新しい研削液と交換するか、ま
たはその研削液に新しい研削液を補充することとした。
このように加工を伴わないためにバラツキの少ない初期
ドレスにおいて、電解現象を最も直接的に表し、且つ把
握しやすい導電性砥石の電解溶出量から研削液の劣化を
判断するので、劣化の程度の判断が簡単かつ正確とな
り、適時に適量の研削液の交換または補充が可能とな
り、安定した電解インプロセスドレッシング研削加工を
長期にわたって実施可能となる。請求項2においては、
加工を伴わない目立のための初期ドレス時における砥石
の電解溶出量を、砥石の加工作用面の変位を測定するこ
とによって知るようにしたので、簡単にかつ正確に初期
ドレス時の砥石の電解溶出量と加工時の砥石の減少量を
把握することができる。
【0011】請求項3においては、加工時の導電性砥石
の減少量(電解溶出量+加工による摩耗量等)を測定
し、その減少量を過去に蓄積したデータと比較すること
によって研削液の劣化を判断して研削液が劣化したとき
には、その研削液を新しい研削液と交換するかまたはそ
の研削液に新しい研削液を補充するようにした。このた
め、電解インプロセスドレッシング研削加工において電
解現象を最も直接的に表し、しかも把握しやすく、かつ
加工精度に大きくかかわる導電性砥石の減少量を手掛か
りとして研削液の劣化の程度を判定するので、劣化の程
度の判断が簡単にかつ正確になり、適時に適量の研削液
を交換または補充することが可能となり、安定した電解
インプロセスドレッシング研削加工を長期にわたって実
施可能となる。請求項4においては、加工時の砥石の減
少量を、砥石の加工作用面の変位を測定することによっ
て知ることで、簡単にかつ正確に初期ドレス時の砥石の
電解溶出量と加工時の砥石の減少量を把握することがで
きる。請求項5においては、電解インプロセスドレッシ
ング研削装置に、砥石の加工作用面の変位を測定する手
段を備えたので、長期にわたって安定した電解インプロ
セスドレッシング研削加工を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例の電解インプロセスドレッシ
ング研削加工方法を実施する為の装置の要部構成図。
【符号の説明】
1 導電性砥石、1a 軸、2 電極、3 研削液、4
ノズル、5 変位計、6 制御部、7 表示部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒とメタルボンドとから成る導電性砥
    石と、導電性砥石の加工作用面に対向配置された電極
    と、を備え、導電性砥石と電極との間に導電性の研削液
    を供給しながら導電性砥石と電極との間に電圧を印加す
    ることによって砥石を電解ドレッシングする電解インプ
    ロセスドレッシング研削法において、 初期ドレス時の前記砥石の電解溶出量を測定し、この電
    解溶出量を過去に蓄積したデータと比較することによっ
    て研削液の劣化を判断して、研削液の劣化を判断したと
    きにはこの研削液を新しい研削液と交換するか、または
    その研削液に新しい研削液を補充することを特徴とする
    電解インプロセスドレッシング研削法。
  2. 【請求項2】 前記初期ドレス時の導電性砥石の電解溶
    出量を、導電性砥石の加工作用面の変位を測定すること
    によって知るようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の電解インプロセスドレッシング研削法。
  3. 【請求項3】 砥粒とメタルボンドとから成る導電性砥
    石と、導電性砥石の加工作用面に対向配置された電極
    と、を備え、導電性砥石と電極との間に導電性の研削液
    を供給しながら導電性砥石と電極との間に電圧を印加す
    ることによって砥石を電解ドレッシングする電解インプ
    ロセスドレッシング研削法において、 電解インプロセスドレッシング研削法によりワークを加
    工している間の前記砥石の減少量を測定し、この減少量
    を過去に蓄積したデータと比較することによって研削液
    の劣化を判断し、研削液の劣化を判断したときにはこの
    研削液を新しい研削液と交換するか、またはこの研削液
    に新しい研削液を補充することを特徴とする電解インプ
    ロセスドレッシング研削法。
  4. 【請求項4】 前記加工時の導電性砥石の減少量を、導
    電性砥石の加工作用面の変位を測定することによって知
    るようにしたことを特徴とする請求項3記載の電解イン
    プロセスドレッシング研削法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は4記載の電解インプロセス
    ドレッシング研削法を用いた研削装置であって、前記導
    電性砥石の加工作用面の変位を測定する手段を備えたこ
    とを特徴とする電解インプロセスドレッシング研削装
    置。
JP30494797A 1997-10-20 1997-10-20 電解インプロセスドレッシング研削法及びその装置 Pending JPH11114820A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016813A (ja) * 2010-07-08 2012-01-26 General Electric Co <Ge> フレキシブルな電気化学処理のための方法、装置、及びシステム
CN104722863A (zh) * 2015-03-24 2015-06-24 常州工学院 一种电解磨削加工过程在线监测方法

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