JPH11113991A - 視覚障害者誘導装置 - Google Patents
視覚障害者誘導装置Info
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- JPH11113991A JPH11113991A JP9278583A JP27858397A JPH11113991A JP H11113991 A JPH11113991 A JP H11113991A JP 9278583 A JP9278583 A JP 9278583A JP 27858397 A JP27858397 A JP 27858397A JP H11113991 A JPH11113991 A JP H11113991A
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- visually impaired
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- impaired person
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、建造物に簡便、容易かつ経済的に敷
設することができ、視覚障害者に多種類の案内情報を的
確に伝達することができる視覚障害者誘導装置を提供す
る。 【解決手段】特定の周波数の電波に感応共振してエコー
波を発信するLC共振回路を備えた共振ラベルと、特定
の周波数の電波を共振ラベルに送信し、共振ラベルから
の特定の周波数のエコー波を受信する身体装着アンテナ
と、身体装着アンテナに特定の周波数の信号を出力し、
身体装着アンテナで受信した特定の周波数のエコー波を
検知して対応する聴覚情報を出力する携帯スキャナとを
備えたことを特徴とする視覚障害者誘導装置。
設することができ、視覚障害者に多種類の案内情報を的
確に伝達することができる視覚障害者誘導装置を提供す
る。 【解決手段】特定の周波数の電波に感応共振してエコー
波を発信するLC共振回路を備えた共振ラベルと、特定
の周波数の電波を共振ラベルに送信し、共振ラベルから
の特定の周波数のエコー波を受信する身体装着アンテナ
と、身体装着アンテナに特定の周波数の信号を出力し、
身体装着アンテナで受信した特定の周波数のエコー波を
検知して対応する聴覚情報を出力する携帯スキャナとを
備えたことを特徴とする視覚障害者誘導装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚障害者誘導装
置に関する。さらに詳しくは、本発明は、建造物に簡
便、容易かつ経済的に敷設することができ、視覚障害者
に多種類の案内情報を的確に提供することができる視覚
障害者誘導装置に関する。
置に関する。さらに詳しくは、本発明は、建造物に簡
便、容易かつ経済的に敷設することができ、視覚障害者
に多種類の案内情報を的確に提供することができる視覚
障害者誘導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】身体障害者の安全な暮らしを確保し、生
活の質を向上し、自立を促進するために、バリアフリー
社会の実現のための努力が続けられている。このような
努力の一環として、視覚障害者に対しては、安全に行動
できるよう種々の誘導装置が開発されている。例えば、
特開平7−204237号公報には、危険場所の近傍に
誘導コイルを設置し、高透磁率の感知体を携行した利用
者が近接すると、誘導コイルのインダクタンスが増加
し、比較部がこのインダクタンスの増加変化を検出し、
出力装置から誘導指示が発生する視覚障害者用の利用者
誘導保護システムが提案されている。このシステムは、
各利用者に電子回路が組み込まれた杖などを配布する必
要はないが、建造物などに大がかりで恒久的な電気設備
を設ける必要があるために、住居などへの適用は経済的
に困難であり、また、視覚障害者に多種類の情報をきめ
細かく伝えることも不可能である。高齢化社会の到来と
ともに、糖尿病性網膜症などのために、中途失明する視
覚障害者が増加している。このような中途失明した視覚
障害者は、これまで住み続けていた自宅であっても、視
覚を失った当座は独自に行動することは非常に困難であ
り、介護者などによる誘導が必須である。しかし、通常
は2〜3カ月間誘導を受けると、建物の構造についての
感覚が身について自立して行動できるようになる。適当
な介護者がいない場合は、視覚障害者誘導装置を利用す
ることが必要となるが、2〜3カ月の利用のために大が
かりで恒久的な設備を設けることは、経済的負担が大き
く、無駄でもある。また、最近の社会のバリアフリー化
に伴って、視覚障害者が単独で外出し、公共施設や病院
などを訪問する機会が増えている。駅や街路や交差点な
どでは、点字ブロックや、音声情報伝達装置の設置によ
り、視覚障害者もかなり自由に行動できる態勢が整えら
れている。しかし、いったん公共施設や病院などの建物
の中に入ると、滅多に訪れることのない場所あるいは初
めて訪れる場所であれば、誘導なしで目的とするところ
へ到達することは困難である。新しく建造する建物であ
れば、あらかじめ計画して視覚障害者誘導装置を設置す
ることも容易であるが、既設の建造物については、大が
かりな視覚障害者誘導装置を設置することは、空間的に
も経済的にも容易ではない。このため、すでに存在する
建築物においても簡便かつ容易に取り付けることがで
き、さらに一時的に設置したり、不要になった場合の取
り外しも簡単な視覚障害者誘導装置が求められている。
活の質を向上し、自立を促進するために、バリアフリー
社会の実現のための努力が続けられている。このような
努力の一環として、視覚障害者に対しては、安全に行動
できるよう種々の誘導装置が開発されている。例えば、
特開平7−204237号公報には、危険場所の近傍に
誘導コイルを設置し、高透磁率の感知体を携行した利用
者が近接すると、誘導コイルのインダクタンスが増加
し、比較部がこのインダクタンスの増加変化を検出し、
出力装置から誘導指示が発生する視覚障害者用の利用者
誘導保護システムが提案されている。このシステムは、
各利用者に電子回路が組み込まれた杖などを配布する必
要はないが、建造物などに大がかりで恒久的な電気設備
を設ける必要があるために、住居などへの適用は経済的
に困難であり、また、視覚障害者に多種類の情報をきめ
細かく伝えることも不可能である。高齢化社会の到来と
ともに、糖尿病性網膜症などのために、中途失明する視
覚障害者が増加している。このような中途失明した視覚
障害者は、これまで住み続けていた自宅であっても、視
覚を失った当座は独自に行動することは非常に困難であ
り、介護者などによる誘導が必須である。しかし、通常
は2〜3カ月間誘導を受けると、建物の構造についての
感覚が身について自立して行動できるようになる。適当
な介護者がいない場合は、視覚障害者誘導装置を利用す
ることが必要となるが、2〜3カ月の利用のために大が
かりで恒久的な設備を設けることは、経済的負担が大き
く、無駄でもある。また、最近の社会のバリアフリー化
に伴って、視覚障害者が単独で外出し、公共施設や病院
などを訪問する機会が増えている。駅や街路や交差点な
どでは、点字ブロックや、音声情報伝達装置の設置によ
り、視覚障害者もかなり自由に行動できる態勢が整えら
れている。しかし、いったん公共施設や病院などの建物
の中に入ると、滅多に訪れることのない場所あるいは初
めて訪れる場所であれば、誘導なしで目的とするところ
へ到達することは困難である。新しく建造する建物であ
れば、あらかじめ計画して視覚障害者誘導装置を設置す
ることも容易であるが、既設の建造物については、大が
かりな視覚障害者誘導装置を設置することは、空間的に
も経済的にも容易ではない。このため、すでに存在する
建築物においても簡便かつ容易に取り付けることがで
き、さらに一時的に設置したり、不要になった場合の取
り外しも簡単な視覚障害者誘導装置が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、建造物に簡
便、容易かつ経済的に敷設することができ、視覚障害者
に多種類の案内情報を的確に伝達することができる視覚
障害者誘導装置を提供することを目的としてなされたも
のである。
便、容易かつ経済的に敷設することができ、視覚障害者
に多種類の案内情報を的確に伝達することができる視覚
障害者誘導装置を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の周波数の
電波に感応共振してエコー波を発信するLC共振回路を
備えた共振ラベルを建造物内に敷設し、共振ラベルに任
意の周波数帯域の電波を送信し、共振ラベルからの特定
の周波数のエコー波を受信するアンテナを視覚障害者の
身体に装着し、アンテナで受信した特定の周波数のエコ
ー波に対応させた案内情報を出力する携帯スキャナを視
覚障害者に携帯させることにより、視覚障害者に多種類
の案内情報を伝達して安全に誘導することが可能となる
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(1)特定の周波数の
電波に感応共振してエコー波を発信するLC共振回路を
備えた共振ラベルと、特定の周波数の電波を共振ラベル
に送信し、共振ラベルからの特定の周波数のエコー波を
受信する身体装着アンテナと、身体装着アンテナに特定
の周波数の信号を出力し、身体装着アンテナで受信した
特定の周波数のエコー波を検知して対応する聴覚情報を
出力する携帯スキャナとを備えたことを特徴とする視覚
障害者誘導装置、(2)共振ラベルが、渦巻状導体箔か
らなるインダクタンス素子と、誘電体フィルムからなる
キャパシタンス素子とから構成され、誘電体フィルムの
両面に形成された一対の渦巻状導体箔からなる積層構造
の回路ユニットを有し、一対の渦巻状導体箔を誘電体フ
ィルムを介して対向したときに同一の渦巻方向を示して
重なり合う渦巻パターンが形成され、一方の渦巻状導体
箔の渦巻パターンと、他方の渦巻状導体箔の渦巻パター
ンが誘電体フィルムを介して分布容量的に結合されてな
る第(1)項記載の視覚障害者誘導装置、(3)聴覚情報
が、言語による音声メッセージ又は警告音である第(1)
項記載の視覚障害者誘導装置、(4)身体装着アンテナ
が、複数の聴覚情報に応じた複数の特定の周波数の電波
を走査的に送信し、それぞれの周波数に応じた共振周波
数の異なる複数の共振ラベルが設けられてなる第(1)項
記載の視覚障害者誘導装置、(5)共振ラベルが、屋内
の通路、廊下、居室又は階段の壁面、床面又は手摺りに
敷設されてなる第(1)項記載の視覚障害者誘導装置、
(6)共振ラベルが、裏面に粘着剤層を有する第(1)項
記載の視覚障害者誘導装置、及び、(7)身体装着アン
テナが、リストバンド、アームバンド、レッグバンド、
ベルト、ネクタイピン、ヘアバンド又は帽子に設けられ
てなる第(1)項記載の視覚障害者誘導装置、を提供する
ものである。
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の周波数の
電波に感応共振してエコー波を発信するLC共振回路を
備えた共振ラベルを建造物内に敷設し、共振ラベルに任
意の周波数帯域の電波を送信し、共振ラベルからの特定
の周波数のエコー波を受信するアンテナを視覚障害者の
身体に装着し、アンテナで受信した特定の周波数のエコ
ー波に対応させた案内情報を出力する携帯スキャナを視
覚障害者に携帯させることにより、視覚障害者に多種類
の案内情報を伝達して安全に誘導することが可能となる
ことを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(1)特定の周波数の
電波に感応共振してエコー波を発信するLC共振回路を
備えた共振ラベルと、特定の周波数の電波を共振ラベル
に送信し、共振ラベルからの特定の周波数のエコー波を
受信する身体装着アンテナと、身体装着アンテナに特定
の周波数の信号を出力し、身体装着アンテナで受信した
特定の周波数のエコー波を検知して対応する聴覚情報を
出力する携帯スキャナとを備えたことを特徴とする視覚
障害者誘導装置、(2)共振ラベルが、渦巻状導体箔か
らなるインダクタンス素子と、誘電体フィルムからなる
キャパシタンス素子とから構成され、誘電体フィルムの
両面に形成された一対の渦巻状導体箔からなる積層構造
の回路ユニットを有し、一対の渦巻状導体箔を誘電体フ
ィルムを介して対向したときに同一の渦巻方向を示して
重なり合う渦巻パターンが形成され、一方の渦巻状導体
箔の渦巻パターンと、他方の渦巻状導体箔の渦巻パター
ンが誘電体フィルムを介して分布容量的に結合されてな
る第(1)項記載の視覚障害者誘導装置、(3)聴覚情報
が、言語による音声メッセージ又は警告音である第(1)
項記載の視覚障害者誘導装置、(4)身体装着アンテナ
が、複数の聴覚情報に応じた複数の特定の周波数の電波
を走査的に送信し、それぞれの周波数に応じた共振周波
数の異なる複数の共振ラベルが設けられてなる第(1)項
記載の視覚障害者誘導装置、(5)共振ラベルが、屋内
の通路、廊下、居室又は階段の壁面、床面又は手摺りに
敷設されてなる第(1)項記載の視覚障害者誘導装置、
(6)共振ラベルが、裏面に粘着剤層を有する第(1)項
記載の視覚障害者誘導装置、及び、(7)身体装着アン
テナが、リストバンド、アームバンド、レッグバンド、
ベルト、ネクタイピン、ヘアバンド又は帽子に設けられ
てなる第(1)項記載の視覚障害者誘導装置、を提供する
ものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の視覚障害者誘導装置は、
特定の周波数の電波に感応共振してエコー波を発信する
LC共振回路を備えた共振ラベルと、特定の周波数の電
波を共振ラベルに送信し、共振ラベルからの特定の周波
数のエコー波を受信する身体装着アンテナと、身体装着
アンテナに特定の周波数の信号を出力し、身体装着アン
テナで受信した特定の周波数のエコー波を検知して対応
する聴覚情報を出力する携帯スキャナとを備えたもので
ある。図1は、本発明の視覚障害者誘導装置の一態様の
使用状態の説明図である。視覚障害者1は、アンテナが
リストバンドに設けられた身体装着アンテナ2を手首に
巻きつけ、携帯スキャナ3を肩にかけている。身体装着
アンテナと携帯スキャナは送受信ケーブル4で結ばれて
いる。通路5の壁面6には、共振ラベル7が、視覚障害
者の手首の高さの位置に一列に貼付されている。携帯ス
キャナから身体装着アンテナに特定の周波数の信号を出
力し、身体装着アンテナからは特定の周波数の電波が共
振ラベルに送信される。共振ラベルは、LC共振回路を
備え、特定の周波数の電波に感応共振して、特定の周波
数のエコー波を発信する。特定の周波数のエコー波は、
身体装着アンテナで受信され、携帯スキャナに伝送され
る。携帯スキャナは、伝送された特定の周波数を検知し
て対応する聴覚情報を出力する。
特定の周波数の電波に感応共振してエコー波を発信する
LC共振回路を備えた共振ラベルと、特定の周波数の電
波を共振ラベルに送信し、共振ラベルからの特定の周波
数のエコー波を受信する身体装着アンテナと、身体装着
アンテナに特定の周波数の信号を出力し、身体装着アン
テナで受信した特定の周波数のエコー波を検知して対応
する聴覚情報を出力する携帯スキャナとを備えたもので
ある。図1は、本発明の視覚障害者誘導装置の一態様の
使用状態の説明図である。視覚障害者1は、アンテナが
リストバンドに設けられた身体装着アンテナ2を手首に
巻きつけ、携帯スキャナ3を肩にかけている。身体装着
アンテナと携帯スキャナは送受信ケーブル4で結ばれて
いる。通路5の壁面6には、共振ラベル7が、視覚障害
者の手首の高さの位置に一列に貼付されている。携帯ス
キャナから身体装着アンテナに特定の周波数の信号を出
力し、身体装着アンテナからは特定の周波数の電波が共
振ラベルに送信される。共振ラベルは、LC共振回路を
備え、特定の周波数の電波に感応共振して、特定の周波
数のエコー波を発信する。特定の周波数のエコー波は、
身体装着アンテナで受信され、携帯スキャナに伝送され
る。携帯スキャナは、伝送された特定の周波数を検知し
て対応する聴覚情報を出力する。
【0006】本発明装置において、共振ラベルは、貼付
などの簡便な方法により壁面などに敷設することができ
るので、大がかりで恒久的な工事を必要とせず、住宅な
どの既設の建築物にも容易に取り付けることができる。
また、視覚障害者誘導装置が不要になったときは、共振
ラベルは壁面より簡単に取り外すことができ、建築物を
容易に原状に回復することができる。身体装着アンテナ
及び携帯スキャナは、視覚障害者誘導装置の使用期間が
短い場合には、視覚障害者に福祉機関などから有償又は
無償で貸与することにより、少ない経済的負担で本発明
の視覚障害者誘導装置を利用することができる。本発明
装置は、公共建造物などで視覚障害者の大会などが開催
される場合にも利用することができる。例えば、大会の
前日に会場の中の必要な箇所に共振ラベルを敷設してお
き、大会当日に、視覚障害を有する参加者に入口で身体
装着アンテナと携帯スキャナを貸し出す。大会終了後
に、身体装着アンテナと携帯スキャナを回収し、敷設し
た共振ラベルを取り外すことにより、短時間で会場とな
った建造物を原状に回復することができ、少ない費用で
容易に公共建造物などを使用することができる。
などの簡便な方法により壁面などに敷設することができ
るので、大がかりで恒久的な工事を必要とせず、住宅な
どの既設の建築物にも容易に取り付けることができる。
また、視覚障害者誘導装置が不要になったときは、共振
ラベルは壁面より簡単に取り外すことができ、建築物を
容易に原状に回復することができる。身体装着アンテナ
及び携帯スキャナは、視覚障害者誘導装置の使用期間が
短い場合には、視覚障害者に福祉機関などから有償又は
無償で貸与することにより、少ない経済的負担で本発明
の視覚障害者誘導装置を利用することができる。本発明
装置は、公共建造物などで視覚障害者の大会などが開催
される場合にも利用することができる。例えば、大会の
前日に会場の中の必要な箇所に共振ラベルを敷設してお
き、大会当日に、視覚障害を有する参加者に入口で身体
装着アンテナと携帯スキャナを貸し出す。大会終了後
に、身体装着アンテナと携帯スキャナを回収し、敷設し
た共振ラベルを取り外すことにより、短時間で会場とな
った建造物を原状に回復することができ、少ない費用で
容易に公共建造物などを使用することができる。
【0007】本発明装置において、共振ラベルは、渦巻
状導体箔からなるインダクタンス素子と、誘電体フィル
ムからなるキャパシタンス素子とから構成することがで
きる。図2(a)は、共振ラベルの一態様の展開図であ
り、図2(b)は、その模式的断面図である。一対の渦巻
状導体箔からなるインダクタンス素子8は、基板フィル
ム9の上に形成され、誘電体フィルムからなるキャパシ
タンス素子10を挟んで、図の点線で折り曲げて積層構
造の回路ユニットとしたとき、同一の渦巻方向を示して
重なり合う渦巻パターンを形成する。一方の渦巻状導体
箔の渦巻パターンと、他方の渦巻状導体箔の渦巻パター
ンが誘電体フィルムを介して分布容量的に結合してい
る。インダクタンス素子を形成する渦巻状導体箔の材質
には特に制限はなく、例えば、厚さ20〜30μmのア
ルミニウム箔を用いることができる。キャパシタンス素
子を形成する誘電体フィルムの材質には特に制限はな
く、例えば、厚さ10μm程度のポリエチレンフィルム
を用いることができる。基板フィルムの材質には特に制
限はなく、例えば、厚さ50μm程度のポリエステルテ
ープを用いることができる。基板フィルムには再剥離型
接着剤を塗布し、インダクタンス素子を貼着し、キャパ
シタンス素子を挟んで積層構造を形成することを可能と
することが好ましい。また、一対の渦巻状導体箔からな
るインダクタンス素子の中間、すなわち図2(a)に示す
点線の位置にミシン目を入れ、定位置での折り曲げを容
易にすることが好ましい。
状導体箔からなるインダクタンス素子と、誘電体フィル
ムからなるキャパシタンス素子とから構成することがで
きる。図2(a)は、共振ラベルの一態様の展開図であ
り、図2(b)は、その模式的断面図である。一対の渦巻
状導体箔からなるインダクタンス素子8は、基板フィル
ム9の上に形成され、誘電体フィルムからなるキャパシ
タンス素子10を挟んで、図の点線で折り曲げて積層構
造の回路ユニットとしたとき、同一の渦巻方向を示して
重なり合う渦巻パターンを形成する。一方の渦巻状導体
箔の渦巻パターンと、他方の渦巻状導体箔の渦巻パター
ンが誘電体フィルムを介して分布容量的に結合してい
る。インダクタンス素子を形成する渦巻状導体箔の材質
には特に制限はなく、例えば、厚さ20〜30μmのア
ルミニウム箔を用いることができる。キャパシタンス素
子を形成する誘電体フィルムの材質には特に制限はな
く、例えば、厚さ10μm程度のポリエチレンフィルム
を用いることができる。基板フィルムの材質には特に制
限はなく、例えば、厚さ50μm程度のポリエステルテ
ープを用いることができる。基板フィルムには再剥離型
接着剤を塗布し、インダクタンス素子を貼着し、キャパ
シタンス素子を挟んで積層構造を形成することを可能と
することが好ましい。また、一対の渦巻状導体箔からな
るインダクタンス素子の中間、すなわち図2(a)に示す
点線の位置にミシン目を入れ、定位置での折り曲げを容
易にすることが好ましい。
【0008】本発明において、LC共振回路ユニットの
共振周波数は、インダクタンス素子としての渦巻状導体
箔の総渦巻回数と、一対の渦巻状導体箔の間に挾まれる
キャバシタンス素子としての誘電体フィルムの誘電率及
び厚さによって決定される。したがって、渦巻状導体箔
の巻き数を適宣変更し、誘電体フィルムの誘電率及び厚
さを適宜選択することにより、特定の周波数に応答する
共振回路を有する共振ラベルを得ることができる。本発
明の視覚障害者誘導装置においては、携帯スキャナによ
り出力される聴覚情報が、言語による音声メッセージ又
は警告音であることが好ましい。聴覚情報を言語による
音声メッセージ又は警告音とすることにより、視覚障害
者に的確に必要な情報を伝達することができる。さら
に、これらの中で、言語による音声メッセージは、多種
類の情報をきめ細かく伝達することができるので特に好
ましい。聴覚情報の出力方式には特に制限はなく、例え
ば、携帯スキャナに設けたスピーカーから伝えることが
でき、あるいは、携帯スキャナにイヤホーンをつなぐこ
とができる。言語による音声メッセージとしては、例え
ば、個人住宅の場合は、「階段」、「トイレ」、「玄
関」、「お風呂」、「おばあちゃんのお部屋」などとす
ることができ、公共建造物の場合は、「案内あり」、
「階段」、「非常口」、「トイレ」、「福祉課」などと
することができる。
共振周波数は、インダクタンス素子としての渦巻状導体
箔の総渦巻回数と、一対の渦巻状導体箔の間に挾まれる
キャバシタンス素子としての誘電体フィルムの誘電率及
び厚さによって決定される。したがって、渦巻状導体箔
の巻き数を適宣変更し、誘電体フィルムの誘電率及び厚
さを適宜選択することにより、特定の周波数に応答する
共振回路を有する共振ラベルを得ることができる。本発
明の視覚障害者誘導装置においては、携帯スキャナによ
り出力される聴覚情報が、言語による音声メッセージ又
は警告音であることが好ましい。聴覚情報を言語による
音声メッセージ又は警告音とすることにより、視覚障害
者に的確に必要な情報を伝達することができる。さら
に、これらの中で、言語による音声メッセージは、多種
類の情報をきめ細かく伝達することができるので特に好
ましい。聴覚情報の出力方式には特に制限はなく、例え
ば、携帯スキャナに設けたスピーカーから伝えることが
でき、あるいは、携帯スキャナにイヤホーンをつなぐこ
とができる。言語による音声メッセージとしては、例え
ば、個人住宅の場合は、「階段」、「トイレ」、「玄
関」、「お風呂」、「おばあちゃんのお部屋」などとす
ることができ、公共建造物の場合は、「案内あり」、
「階段」、「非常口」、「トイレ」、「福祉課」などと
することができる。
【0009】本発明の視覚障害者誘導装置は、身体装着
アンテナが複数の聴覚情報に応じた複数の特定の周波数
の電波を走査的に送信し得るものとし、該複数の特定の
周波数の電波に感応共振し得る複数の共振ラベルを用い
ることが好ましい。使用する周波数には特に制限はない
が、周波数5〜60MHzの周波数帯域を好適に使用する
ことができる。5〜60MHzの周波数帯域を使用するこ
とにより、心臓ペースメーカーなど近傍に存在する医療
機器などに悪影響が及ぶことを避けることができる。特
定の周波数の個数には特に制限はないが、通常は8種程
度とすることが好ましく、必要に応じて14種程度まで
増やすことができる。例えば、aMHz、bMHz、cMHz、d
MHz、eMHz、fMHz、gMHz及びhMHzの8種の周波数の
電波を、身体装着アンテナから0.3秒ごとに切り替え
つつ1サイクル2.4秒で走査的に送信することができ
る。a〜gMHzの8種の周波数のいずれかの電波に感応
共振して、特定の周波数のエコー波を発信する共振ラベ
ルを所定の箇所に敷設し、身体装着アンテナが該特定の
周波数のエコー波を受信したとき、携帯スキャナからそ
の周波数に対応する聴覚情報を出力する。例えば、aMH
zに対応する聴覚情報を「階段」と定めておき、図1に
示す共振ラベルのうち階段手前に敷設した数枚をaMHz
の周波数に共振する共振ラベルとすることにより、a〜
gMHzの8種の周波数の電波を走査的に送信する身体装
着アンテナを装着した視覚障害者が階段に近づくと、ア
ンテナは周波数aMHzのエコー波を受信して、携帯スキ
ャナから「階段」という音声メッセージが発せられる。
アンテナが複数の聴覚情報に応じた複数の特定の周波数
の電波を走査的に送信し得るものとし、該複数の特定の
周波数の電波に感応共振し得る複数の共振ラベルを用い
ることが好ましい。使用する周波数には特に制限はない
が、周波数5〜60MHzの周波数帯域を好適に使用する
ことができる。5〜60MHzの周波数帯域を使用するこ
とにより、心臓ペースメーカーなど近傍に存在する医療
機器などに悪影響が及ぶことを避けることができる。特
定の周波数の個数には特に制限はないが、通常は8種程
度とすることが好ましく、必要に応じて14種程度まで
増やすことができる。例えば、aMHz、bMHz、cMHz、d
MHz、eMHz、fMHz、gMHz及びhMHzの8種の周波数の
電波を、身体装着アンテナから0.3秒ごとに切り替え
つつ1サイクル2.4秒で走査的に送信することができ
る。a〜gMHzの8種の周波数のいずれかの電波に感応
共振して、特定の周波数のエコー波を発信する共振ラベ
ルを所定の箇所に敷設し、身体装着アンテナが該特定の
周波数のエコー波を受信したとき、携帯スキャナからそ
の周波数に対応する聴覚情報を出力する。例えば、aMH
zに対応する聴覚情報を「階段」と定めておき、図1に
示す共振ラベルのうち階段手前に敷設した数枚をaMHz
の周波数に共振する共振ラベルとすることにより、a〜
gMHzの8種の周波数の電波を走査的に送信する身体装
着アンテナを装着した視覚障害者が階段に近づくと、ア
ンテナは周波数aMHzのエコー波を受信して、携帯スキ
ャナから「階段」という音声メッセージが発せられる。
【0010】図3は、本発明の視覚障害者誘導装置の一
態様の回路図である。本態様の携帯スキャナ3は、送受
信回路11、検知回路12、出力回路13及びスピーカ
ー14を内蔵する。送受信回路から、送受信ケーブル4
を経由して、特定の周波数の信号が身体装着アンテナ2
に出力され、身体装着アンテナから特定の周波数の電波
を共振ラベル7に送信される。共振ラベルが、その特定
の周波数の電波に感応共振してエコー波が発信される
と、発信されたエコー波は身体装着アンテナで受信さ
れ、送受信ケーブルと送受信回路を経由して感知回路に
送られる。受信されたエコー波は、検知回路によりあら
かじめメモリ内蔵設定されているデータと照合され、受
信された特定の周波数のエコー波に対応するデータが選
択されて、出力回路によりスピーカーから音声メッセー
ジとして出力される。視覚障害者は、この音声メッセー
ジに案内されながら進むことができる。本発明の視覚障
害者誘導装置は、共振ラベルを、屋内の通路、廊下、居
室又は階段などの壁面、床面、手摺りなどに設置して、
特に好適に使用することができる。設置箇所は、住居、
公共建造物、病院など、それぞれの建物の状況などに応
じ、また、身体装着アンテナを装着する視覚障害者の身
体機能の状態などに応じて適宜選択することができる。
これらの中で、通路の壁面又は手摺りに共振ラベルを敷
設することが特に好ましい。共振ラベルを視覚障害者の
歩行時の手首の高さに通路の壁面に設置すると、リスト
バンドに設けたアンテナを手首に装着した視覚障害者
は、常に身体装着アンテナと共振ラベルが近接して状態
で歩行することができる。共振ラベルを手摺りに設置す
ると、リストバンドに設けたアンテナを手首に装着した
視覚障害者は、手摺りを伝いながら、さらに身体装着ア
ンテナと共振ラベルが近接した状態で歩行し、的確に情
報を受け取ることができる。共振ラベルを設置する手摺
りは、木製、プラスチック製などの非電導性の材質から
なることが好ましい。
態様の回路図である。本態様の携帯スキャナ3は、送受
信回路11、検知回路12、出力回路13及びスピーカ
ー14を内蔵する。送受信回路から、送受信ケーブル4
を経由して、特定の周波数の信号が身体装着アンテナ2
に出力され、身体装着アンテナから特定の周波数の電波
を共振ラベル7に送信される。共振ラベルが、その特定
の周波数の電波に感応共振してエコー波が発信される
と、発信されたエコー波は身体装着アンテナで受信さ
れ、送受信ケーブルと送受信回路を経由して感知回路に
送られる。受信されたエコー波は、検知回路によりあら
かじめメモリ内蔵設定されているデータと照合され、受
信された特定の周波数のエコー波に対応するデータが選
択されて、出力回路によりスピーカーから音声メッセー
ジとして出力される。視覚障害者は、この音声メッセー
ジに案内されながら進むことができる。本発明の視覚障
害者誘導装置は、共振ラベルを、屋内の通路、廊下、居
室又は階段などの壁面、床面、手摺りなどに設置して、
特に好適に使用することができる。設置箇所は、住居、
公共建造物、病院など、それぞれの建物の状況などに応
じ、また、身体装着アンテナを装着する視覚障害者の身
体機能の状態などに応じて適宜選択することができる。
これらの中で、通路の壁面又は手摺りに共振ラベルを敷
設することが特に好ましい。共振ラベルを視覚障害者の
歩行時の手首の高さに通路の壁面に設置すると、リスト
バンドに設けたアンテナを手首に装着した視覚障害者
は、常に身体装着アンテナと共振ラベルが近接して状態
で歩行することができる。共振ラベルを手摺りに設置す
ると、リストバンドに設けたアンテナを手首に装着した
視覚障害者は、手摺りを伝いながら、さらに身体装着ア
ンテナと共振ラベルが近接した状態で歩行し、的確に情
報を受け取ることができる。共振ラベルを設置する手摺
りは、木製、プラスチック製などの非電導性の材質から
なることが好ましい。
【0011】本発明の視覚障害者誘導装置において、共
振ラベルが裏面に粘着剤層を有するものとすることがで
きる。図4は、共振ラベルの一態様の側面図である。本
態様の共振ラベル7は、裏面に粘着剤層15を有し、さ
らに粘着剤層が剥離紙16で覆われている。共振ラベル
の裏面に粘着剤層を設け、さらに剥離紙で覆うことによ
り、敷設現場で共振ラベルから剥離紙を取り除き、粘着
剤層を利用して簡単に壁面などに貼付することができ
る。また、共振ラベルが不要になった場合には、壁面な
どに傷や汚れを残すことなく、手軽に取り外すことがで
きる。本発明の視覚障害者誘導装置において、共振ラベ
ルは、裏面に粘着剤層を有するテープ上に、あらかじめ
貼着したものとすることができる。図5は、テープ上に
貼着された共振ラベルの斜視図である。裏面に粘着剤層
を有するテープ17上に、最も一般的な情報、例えば、
「進め」に対応する周波数に電波に感応共振してエコー
波を発信する共振ラベル7をあらかじめ貼着し、剥離テ
ープを挟んでロール状に巻き取っておく。使用する場合
は、ロールから共振ラベルを貼着したテープを巻き出し
ながら、廊下の壁面などに敷設する。その後、階段、ト
イレなど必要な箇所の近傍の共振ラベルを、「階段」、
「トイレ」などの聴覚情報に対応する共振ラベルと付け
替える。このような方法により、大きな建造物において
も、短時間で容易に共振ラベルを敷設することができ、
また、不要になった場合も簡便に撤去することができ
る。
振ラベルが裏面に粘着剤層を有するものとすることがで
きる。図4は、共振ラベルの一態様の側面図である。本
態様の共振ラベル7は、裏面に粘着剤層15を有し、さ
らに粘着剤層が剥離紙16で覆われている。共振ラベル
の裏面に粘着剤層を設け、さらに剥離紙で覆うことによ
り、敷設現場で共振ラベルから剥離紙を取り除き、粘着
剤層を利用して簡単に壁面などに貼付することができ
る。また、共振ラベルが不要になった場合には、壁面な
どに傷や汚れを残すことなく、手軽に取り外すことがで
きる。本発明の視覚障害者誘導装置において、共振ラベ
ルは、裏面に粘着剤層を有するテープ上に、あらかじめ
貼着したものとすることができる。図5は、テープ上に
貼着された共振ラベルの斜視図である。裏面に粘着剤層
を有するテープ17上に、最も一般的な情報、例えば、
「進め」に対応する周波数に電波に感応共振してエコー
波を発信する共振ラベル7をあらかじめ貼着し、剥離テ
ープを挟んでロール状に巻き取っておく。使用する場合
は、ロールから共振ラベルを貼着したテープを巻き出し
ながら、廊下の壁面などに敷設する。その後、階段、ト
イレなど必要な箇所の近傍の共振ラベルを、「階段」、
「トイレ」などの聴覚情報に対応する共振ラベルと付け
替える。このような方法により、大きな建造物において
も、短時間で容易に共振ラベルを敷設することができ、
また、不要になった場合も簡便に撤去することができ
る。
【0012】本発明の視覚障害者誘導装置において、身
体装着アンテナを装着する方法には特に制限はなく、例
えば、アンテナを、リストバンド、アームバンド、手
袋、レッグバンド、ガーター、ベルト、腹巻き、ベス
ト、マフラー、ネクタイピン、ヘアバンド又は帽子など
に、視覚障害者の身体機能、行動様式などに応じて設け
ることができる。これらの中で、リストバンド、アーム
バンド、レッグバンド、ベルト、ネクタイピン、ヘアバ
ンド、帽子は、身体への着脱が容易なので好ましい。特
に、リストバンドは、手を動かすことにより身体装着ア
ンテナと共振ラベルの位置関係を微調整することができ
るので好適に使用することができる。図6(a)は、リス
トバンドに設けた身体装着アンテナの斜視図であり、図
6(b)は、その装着状態を示す斜視図である。本図に示
す態様においては、リストバンド18の中央部に身体装
着アンテナ2が設けられ、送受信ケーブル4により携帯
スキャナ(図示していない)に接続される。リストバン
ドの両端には、フック状とパイル状の布を組み合わせた
面ファスナー19を設けることが好ましい。面ファスナ
ーを設けることにより、視覚に頼ることなくリストバン
ドを自在に着脱することができる。視覚障害者は、図6
(b)に示すように手首に身体装着アンテナを装着して、
共振ラベルから受信するエコー波の周波数に応じて出力
される言語による音声メッセージにより誘導され、不慣
れな建築物の中でも安全かつ自由に行動することができ
る。
体装着アンテナを装着する方法には特に制限はなく、例
えば、アンテナを、リストバンド、アームバンド、手
袋、レッグバンド、ガーター、ベルト、腹巻き、ベス
ト、マフラー、ネクタイピン、ヘアバンド又は帽子など
に、視覚障害者の身体機能、行動様式などに応じて設け
ることができる。これらの中で、リストバンド、アーム
バンド、レッグバンド、ベルト、ネクタイピン、ヘアバ
ンド、帽子は、身体への着脱が容易なので好ましい。特
に、リストバンドは、手を動かすことにより身体装着ア
ンテナと共振ラベルの位置関係を微調整することができ
るので好適に使用することができる。図6(a)は、リス
トバンドに設けた身体装着アンテナの斜視図であり、図
6(b)は、その装着状態を示す斜視図である。本図に示
す態様においては、リストバンド18の中央部に身体装
着アンテナ2が設けられ、送受信ケーブル4により携帯
スキャナ(図示していない)に接続される。リストバン
ドの両端には、フック状とパイル状の布を組み合わせた
面ファスナー19を設けることが好ましい。面ファスナ
ーを設けることにより、視覚に頼ることなくリストバン
ドを自在に着脱することができる。視覚障害者は、図6
(b)に示すように手首に身体装着アンテナを装着して、
共振ラベルから受信するエコー波の周波数に応じて出力
される言語による音声メッセージにより誘導され、不慣
れな建築物の中でも安全かつ自由に行動することができ
る。
【0013】
【発明の効果】本発明の視覚障害者誘導装置は、建造物
に共振ラベルを取り付けることにより使用することがで
き、大がかりで恒久的な設備を必要としないので、経済
的負担が少なく、短期的又は一時的な使用にも対応する
ことができる。また、本発明装置は、共振ラベルの選択
により、多種類の聴覚情報を的確に視覚障害者に伝達す
ることができる。
に共振ラベルを取り付けることにより使用することがで
き、大がかりで恒久的な設備を必要としないので、経済
的負担が少なく、短期的又は一時的な使用にも対応する
ことができる。また、本発明装置は、共振ラベルの選択
により、多種類の聴覚情報を的確に視覚障害者に伝達す
ることができる。
【図1】図1は、本発明の視覚障害者誘導装置の一態様
の使用状態の説明図である。
の使用状態の説明図である。
【図2】図2は、共振ラベルの一態様の展開図及び模式
的断面図である。
的断面図である。
【図3】図3は、本発明の視覚障害者誘導装置の一態様
の回路図である。
の回路図である。
【図4】図4は、共振ラベルの一態様の側面図である。
【図5】図5は、テープ上に貼着された共振ラベルの斜
視図である。
視図である。
【図6】図6は、リストバンドに設けた身体装着アンテ
ナの斜視図である。
ナの斜視図である。
1 視覚障害者 2 身体装着アンテナ 3 携帯スキャナ 4 送受信ケーブル 5 通路 6 壁面 7 共振ラベル 8 インダクタンス素子 9 基板フィルム 10 キャパシタンス素子 11 送受信回路 12 検知回路 13 出力回路 14 スピーカー 15 粘着剤層 16 剥離紙 17 テープ 18 リストバンド 19 面ファスナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 次生 宮崎県都城市都原町13番地3 (72)発明者 山中 郁夫 茨城県北相馬郡守谷町守谷甲2661−17
Claims (7)
- 【請求項1】特定の周波数の電波に感応共振してエコー
波を発信するLC共振回路を備えた共振ラベルと、特定
の周波数の電波を共振ラベルに送信し、共振ラベルから
の特定の周波数のエコー波を受信する身体装着アンテナ
と、身体装着アンテナに特定の周波数の信号を出力し、
身体装着アンテナで受信した特定の周波数のエコー波を
検知して対応する聴覚情報を出力する携帯スキャナとを
備えたことを特徴とする視覚障害者誘導装置。 - 【請求項2】共振ラベルが、渦巻状導体箔からなるイン
ダクタンス素子と、誘電体フィルムからなるキャパシタ
ンス素子とから構成され、誘電体フィルムの両面に形成
された一対の渦巻状導体箔からなる積層構造の回路ユニ
ットを有し、一対の渦巻状導体箔を誘電体フィルムを介
して対向したときに同一の渦巻方向を示して重なり合う
渦巻パターンが形成され、一方の渦巻状導体箔の渦巻パ
ターンと、他方の渦巻状導体箔の渦巻パターンが誘電体
フィルムを介して分布容量的に結合されてなる請求項1
記載の視覚障害者誘導装置。 - 【請求項3】聴覚情報が、言語による音声メッセージ又
は警告音である請求項1記載の視覚障害者誘導装置。 - 【請求項4】身体装着アンテナが、複数の聴覚情報に応
じた複数の特定の周波数の電波を走査的に送信し、それ
ぞれの周波数に応じた共振周波数の異なる複数の共振ラ
ベルが設けられてなる請求項1記載の視覚障害者誘導装
置。 - 【請求項5】共振ラベルが、屋内の通路、廊下、居室又
は階段の壁面、床面又は手摺りに敷設されてなる請求項
1記載の視覚障害者誘導装置。 - 【請求項6】共振ラベルが、裏面に粘着剤層を有する請
求項1記載の視覚障害者誘導装置。 - 【請求項7】身体装着アンテナが、リストバンド、アー
ムバンド、レッグバンド、ベルト、ネクタイピン、ヘア
バンド又は帽子に設けられてなる請求項1記載の視覚障
害者誘導装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9278583A JPH11113991A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 視覚障害者誘導装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9278583A JPH11113991A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 視覚障害者誘導装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11113991A true JPH11113991A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17599292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9278583A Pending JPH11113991A (ja) | 1997-10-13 | 1997-10-13 | 視覚障害者誘導装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11113991A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125443A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Haidekusuta:Kk | 建物内部の視覚障害者誘導システム並びにこれに使用する帯状誘導部材、壁紙、カーペット及びカーペットタイル。 |
KR101239481B1 (ko) * | 2011-04-11 | 2013-03-06 | 배용준 | 시각장애인 안내용 난간 |
KR101449261B1 (ko) * | 2013-03-29 | 2014-10-13 | 서울대학교산학협력단 | 음파신호를 이용한 정보제공 시스템 및 정보제공 방법 |
-
1997
- 1997-10-13 JP JP9278583A patent/JPH11113991A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125443A (ja) * | 2009-12-16 | 2011-06-30 | Haidekusuta:Kk | 建物内部の視覚障害者誘導システム並びにこれに使用する帯状誘導部材、壁紙、カーペット及びカーペットタイル。 |
KR101239481B1 (ko) * | 2011-04-11 | 2013-03-06 | 배용준 | 시각장애인 안내용 난간 |
KR101449261B1 (ko) * | 2013-03-29 | 2014-10-13 | 서울대학교산학협력단 | 음파신호를 이용한 정보제공 시스템 및 정보제공 방법 |
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