JPH11112514A - ネットワークアドレス監視装置 - Google Patents

ネットワークアドレス監視装置

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JPH11112514A
JPH11112514A JP9272795A JP27279597A JPH11112514A JP H11112514 A JPH11112514 A JP H11112514A JP 9272795 A JP9272795 A JP 9272795A JP 27279597 A JP27279597 A JP 27279597A JP H11112514 A JPH11112514 A JP H11112514A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端末装置の重複ネットワーク層アドレスを
簡単に検出する。 【解決手段】 伝送路1に対して複数の端末装置2を接
続して各端末装置相互間で宛先アドレスと送信元アドレ
スとを組込んだ通信パケット5を伝送路を介して送受信
するネットワークにおける各端末装置に設定されたアド
レスを監視するネットワークアドレス監視装置4であっ
て、各端末装置におけるデータリンク層アドレスADD
とネットワーク層アドレスADNとの関係を登録するア
ドレステーブル4と、各端末装置から伝送路へ送出され
る通信パケットに組込まれた送信元のデータリンク層ア
ドレスとネットワーク層アドレスとを抽出するアドレス
抽出手段9と、抽出されたネットワーク層アドレスがア
ドレステーブルに他のデータリンク層アドレスに対して
登録されていたときアドレス重複設定を警告出力する警
告出力手段10,11とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はLAN(ローカル・
エリア・ネットワーク)等のネットワークにおける各端
末装置に設定されたアドレスを監視するネットワークア
ドレス監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】LAN等のネットワークにおいては、伝
送路に対して多数の端末装置が接続されている。伝送路
を介して端末装置相互間で情報交換を実施するために、
各端末装置には、該当端末装置の製造者(メーカ)が設
定する該当端末装置に対する固有のMACアドレスと称
されるデータリンク層アドレスADDと、このネットワ
ーク内のみで通用して、この端末装置の使用者が設定す
るIPアドレスと称されるネットワーク層アドレスAD
Nとが設定されている。なお、データリンク層及びネッ
トワーク層は、OSI参照モデルにおける各階層に対応
する。
【0003】そして、各端末装置は他の端末装置へ情報
を送信する場合は、通信パケットに送信すべき情報を組
込むと共に、さらにこの通信パケットの宛先アドレスD
Aに送信先の端末装置の各アドレスADD,ADNを組
込み、送信元アドレスSAに自己の端末装置の各アドレ
スADD,ADNを組込む。送信元の端末装置は各アド
レスDA,SA及び情報を組込んだ通信パケットを伝送
路へ送出する。
【0004】伝送路に接続された各端末装置は伝送路に
出力された各通信パケットのうち宛先アドレスDAが自
己のアドレスADD,ADNを示す通信パケットを取込
んて、必要な情報を抽出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように通信パ
ケットを送受信するシステムにおいては、各端末装置に
設定されている各アドレスADD,ADNは常に正しい
と前提してこのネットワークが稼働されている。
【0006】前記各端末装置に設定されるMACアドレ
スであるデータリンク層アドレスADDは、この端末装
置の製造者(メーカ)にて固有の一連番号が予め設定さ
れているので、一つのネットワークに組込まれた端末装
置相互間で同一のデータリンク層アドレスADDが重複
設定される可能性は非常に少ない。
【0007】一方、前記各端末装置に設定されるIPア
ドレスであるネットワーク層アドレスADNは、ネット
ワークの構築者が設定する。したがって、新規にネット
ワークを構築する場合は、この構築時点でネットワーク
に組込まれている各端末装置に対して、順番にIPアド
レスを割付けていくので同一のネットワーク層アドレス
ADNが複数の端末装置に重複して設定される誤りは少
ない。
【0008】しかし、一旦構築されて稼働状態であるネ
ットワークに対して新規の端末装置を追加して組込む場
合は、最初にこのネットワークを構築した技術者と異な
る技術者が追加の端末装置に対してネットワーク層アド
レスADNを設定する。その結果、既に他の端末装置に
対して設定済みネットワーク層アドレスADNと同一の
ネットワーク層アドレスADNを設定する確率が高くな
る。
【0009】また、たとえ同一の技術者がネットワーク
層アドレスADNを設定したとしても前回の設定から長
期間が経過した場合は、やはり誤ったネットワーク層ア
ドレスADNを設定する懸念がある。
【0010】また、悪意を持った第三者が故意に特定の
端末装置と同一のネットワーク層アドレスADNを自己
の端末装置に設定して、該当端末装置へ伝送される通信
パケットを自己端末装置内に取込む不正行為が発生する
ことが皆無であるとは言えない。
【0011】一旦、誤ったネットワーク層アドレスAD
Nが設定されると、通常のネットワークの稼働状態にお
いては、複数の端末装置で同一通信パケットが受信可能
となり、同時使用時には通信が行えなくなる。また、そ
の不正使用は長期間に亘って発見できない虞がある。ま
た、故意でなくても、自己端末装置が送信した通信パケ
ットが意図しない端末装置に対しても送信されることに
なり、通信の秘密が確保できない問題がある。
【0012】したがって、ネットワーク全体の信頼性が
低下す懸念がある。本発明はこのような事情に鑑みてな
されたものであり、伝送路上を伝送される通信パケット
のアドレスを常時監視することによって、複数の端末装
置に対して同一のネットワーク層アドレスが重複して設
定されたことを直ちに検出して、警告出力でき、ネット
ワークにおける通信の信頼性を向上できるネットワーク
アドレス監視装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のネットワークア
ドレス監視装置は、伝送路に対して複数の端末装置を接
続して各端末装置相互間で宛先アドレスと送信元アドレ
スとを組込んだ通信パケットを伝送路を介して送受信す
るネットワークにおける各端末装置に設定されたアドレ
スを監視する。
【0014】さらに、本発明のネットワークアドレス監
視装置においては、各端末装置におけるデータリンク層
アドレスとネットワーク層アドレスとの関係を登録する
アドレステーブルと、各端末装置から伝送路へ送出され
る通信パケットに組込まれた送信元のデータリンク層ア
ドレスとネットワーク層アドレスとを抽出するアドレス
抽出手段と、少なくとも、この抽出されたネットワーク
層アドレスがアドレステーブルに他のデータリンク層ア
ドレスに対して登録されていたときアドレス重複設定を
警告出力する警告出力手段とを備えている。
【0015】さらに、別の発明においては、上記発明の
ネットワークアドレス監視装置に対して、抽出されたネ
ットワーク層アドレスがアドレステーブルに他のデータ
リンク層アドレスに対して登録されていなくて、かつ抽
出されたデータリンク層アドレスがアドレステーブルに
登録されていない場合、抽出されたデータリンク層アド
レスとネットワーク層アドレスとの関係をアドレステー
ブルに新規登録するアドレス新規登録手段を付加してい
る。
【0016】このように構成されたネットワークアドレ
ス監視装置においては、アドレステーブル内には、各端
末装置におけるデータリンク層アドレスとネットワーク
層アドレスとの関係が記録されている。
【0017】したがって、伝送路へ送出される通信パケ
ットに組込まれた送信元のデータリンク層アドレスとネ
ットワーク層アドレスにおけるネットワーク層アドレス
がアドレステーブルに他のデータリンク層アドレスに対
して登録されていた場合は、該当ネットワーク層アドレ
スは重複設定されていると即座に判断できる。
【0018】よって、不正行為や人為的な設定ミスに起
因して同一ネットワーク層アドレスが複数の端末装置に
設定された場合は、そのネットワーク層アドレスを使用
した時点で即座に重複設定が判明されるので、ネットワ
ーク全体の信頼性を向上できる。
【0019】また、別の発明においては、新規に端末装
置をネットワークに組込み、通信を開始した時点で、そ
の端末装置のネットワーク層アドレスの重複の有無がチ
エックされて、正常な場合にこの新規の端末装置のデー
タリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係
がアドレステーブル内に自動的に新規設定される。した
がって、ネットワーク管理者としては、新規端末装置の
組込み時に別途アドレステーブルに対するデータリンク
層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係を登録操
作する必要がない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態のネット
ワークアドレス監視装置が組込まれたLANの概略構成
を示すブロック図である。伝送路1に対して複数の端末
装置2、1台の管理者端末装置3、1台のネットワーク
アドレス監視装置4(以下アドレス監視装置4と略記す
る)が接続されている。
【0021】各端末装置2には、装置番号と、この端末
装置2の製造者(メーカ)が設定したMACアドレスか
らなるデータリンク層アドレスADD1 ,ADD2 ,…
と、ネットワーク構築者又はこの端末装置2の使用者が
設定したIPアドレスからなるネットワーク層アドレス
ADN1 ,ADN2 ,…とが例えば記憶部に設定されて
いる。
【0022】同様に、管理者端末装置3及びアドレス監
視装置4においても、それぞれデータリンク層アドレス
ADDK ,ADDS 、及びネットワーク層アドレスAD
K,ADNS が記憶部に設定されている。
【0023】そして、一つの端末装置2が他の端末装置
2へ情報を送信する場合は、図4(c)に示す通常の送
信パケット5を作成する。この送信パケット5には、デ
ータリンク層ヘッダ6aとネットワーク層ベッダ6bと
の2つのヘッダと送信すべき情報を格納するデータ領域
7が組込まれる。
【0024】データリンク層ヘッダ6aには、宛先アド
レスDAとして送信先の端末装置2のデータリンク層ア
ドレスADDが設定され、送信元アドレスSAとして送
信元(自己)の端末装置2のデータリンク層アドレスA
DDが設定される。さらに、ネットワーク層ヘッダ6b
には、宛先アドレスDAとして送信先の端末装置2のネ
ットワーク層アドレスADNが設定され、送信元アドレ
スSAとして送信元(自己)の端末装置2のネットワー
ク層アドレスADNが設定される。送信元の端末装置2
は作成した送信パケット5を伝送路1へ送出する。
【0025】伝送路1に接続された各端末装置2は、伝
送路1へ出力された送信パケット5を取込んで、宛先ア
ドレスDAが自己のアドレスの場合は、この送信パケッ
ト5を受信する。
【0026】アドレス監視装置4は、コンピュータ等の
一種の情報処理装置で構成されており、内部に前述した
データリンク層アドレスADDS 及びネットワーク層ア
ドレスADNS を記憶する記憶部8の他に、アプリケー
ションプログラム上に構成されたアドレス抽出部9、ア
ドレス監視部10、管理者通知部11、メール送信部1
2、ネットワーク管理部13等が組込まれている。さら
に、アドレス監視装置4内にはアドレステーブル14が
形成されている。
【0027】前記アドレス抽出部9は伝送路1に出力さ
れた通信パケット5のヘッダ部に含まれる各アドレスを
抽出する。アドレス監視部10はアドレス抽出部9で抽
出された各アドレスが正常か異常かを判定する。管理者
通知部11はアドレス監視部10がアトレスを異常と判
定した場合に、メール送信部12又はネットワーク管理
部8を介して管理者端末装置3へ異常を通知する。
【0028】前記アドレステーブル14内には、図2に
示すように、複数の領域14aが形成されている。各領
域14a内には、各端末装置2の端末番号、データリン
ク層アドレスADD、ネットワーク層アドレスADNが
書込まれる。なお、アドレス監視装置4をこのLANに
新規に組込んだ時点においては、このアドレステーブル
14の各領域14aはクリア状態であり、なにも登録さ
れていない。
【0029】また、図4(a)は、アドレス監視装置4
から、端末装置2を特定せずに、各端末装置2に対して
各アドレスADD,ADNの送信要求を送信するための
同報通信の通信パケット15のフォーマットである。デ
ータリンク層ヘッダ6a,ネットワーク層ヘッダ6bに
は宛先アドレスDAは設定されずに、送信元アドレスS
Aのみが設定される。
【0030】さらに、図4(b)は、アドレス監視装置
4からのアドレス送信要求に応じて、各端末装置2から
アドレス監視装置4へ自己の各アドレスADD,ADN
を返信するための返信の通信パケット16のフォーマッ
トである。データリンク層ヘッダ6a,ネットワーク層
ヘッダ6bにはそれぞれ宛先アドレスDA及び送信元ア
ドレスSAが設定される。
【0031】アドレス監視装置4の各部9〜13は図3
に示す流れ図に従ってアドレス監視処理を実行する。S
1にて、操作者の操作によってアドレステーブル14に
対する初期設定指令が入力されると、初期設定処理を開
始する。すなわち、各端末装置2に対して各端末装置2
に設定されたデータリンク層アドレスADDとネットワ
ーク層アドレスADNの送信要求を組込んだ図4(a)
に示す同報通信の通信パケット15を伝送路1へ送出す
る(S2)。各端末装置2から自己(アドレス監視装置
4)を宛先とした送信元の端末装置の装置番号とデータ
リンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスAD
Nが組込まれた図4(b)に示す応答の通信パケット1
6を受信すると(S3)、この応答の通信パケット16
に含まれる装置番号とデータリンク層アドレスADDと
ネットワーク層アドレスADNとを図2のアドレステー
ブル14の空の領域14へ書込む(S4)。
【0032】S5にて全部の端末装置2の装置番号とデ
ータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレス
ADNのアドレステーブル14に対する登録処理が終了
すると、S6にて、この初期設定処理を終了して、通常
のアドレス監視処理が開始される。
【0033】通常のアドレス監視処理が開始され、S7
にて、各端末装置2から伝送路1に図4(c)に示す通
常の通信パケット5が出力されると、この通信パケット
5を取込む(S8)。そして、取込んだ通信パケット5
に含まれる送信元の端末装置2のデータリンク層アドレ
スADDとネットワーク層アドレスADNとを抽出する
(S9)。
【0034】そして、S10にて、抽出したデータリン
ク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNと
の関係が既にアドレステーブル14に登録済みの場合
は、正常と判断して、S1,S7へ戻り、次の通信パケ
ット5が伝送路1に出力されるのを待つ。
【0035】S10にて、抽出したデータリンク層アド
レスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係が
アドレステーブル14に登されていない場合、S11に
て、データリンク層アドレスADDが新規か否かを判断
する。そして、新規の場合、新規の端末装置2がこのL
ANの伝送路1に接続されたと判断して、この新規端末
装置の接続情報を組込んだ通信パケットを管理者端末装
置3へ送信する(S12)。
【0036】また、S13にてネットワーク層アドレス
ADNのみが新規の場合、及びS14にて、既にこのネ
ットワーク層アドレスADNが先に抽出したデータリン
ク層アドレスADDではなくて、他のデータリンク層ア
ドレスADDに対して既に登録されていた場合(S1
4)は、今回抽出したネットワーク層アドレスADNは
異常アドレスADNであると判断する。そして、S15
へ進み、この異常データリンク層アドレスADNの発生
情報を組込んだ通信パケットを管理者端末装置3へ送信
する(S15)。
【0037】なお、メール送信部12又はネットワーク
管理部8を介して管理者端末装置3へ異常を通知すこと
も可能である。この場合、SNMP(簡易ネットワーク
・マネージメント・プロトコル)におけるTRAP(異
常検出における自動割込)によって、管理者端末装置3
へ通知される。
【0038】管理者端末装置3の管理者は新規端末装置
の接続情報を確認すると、再度初期設定指令をアトレス
監視装置4へ入力する。すると、この新規の端末装置2
も含めて再度各端末装置2の各アドレスADD,ADN
のアドレステーブル14に対する設定処理を開始する。
【0039】このように構成された第1実施形態のアド
レス監視装置4においては、アドレステーブル14内の
各領域14aには各端末装置2におけるデータリンク層
アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関
係が記録されている。
【0040】したがって、各端末装置2から伝送路1へ
送出される通信パケット5に組込まれた送信元のデータ
リンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスAD
Nにおけるネットワーク層アドレスADNがアドレステ
ーブル14に他のデータリンク層アドレスADDに対し
て登録されていた場合は、該当ネットワーク層アドレス
ADNは他の端末装置2に対して重複設定されていると
即座に判断されて、管理者端末3へ通知される。
【0041】よって、このLANの管理者は、不正行為
や誤りに起因して同一ネットワーク層アドレスADNが
複数の端末装置2に設定された場合は、その異常なネッ
トワーク層アドレスADNを使用した時点で即座に重複
設定が判明されるので、ネットワーク全体の信頼性を向
上できる。
【0042】また、新規の端末装置2をこのLANに組
込んだ場合においても、アドレステーブル14に該当端
末装置2のデータリンク層アドレスADDが登録されて
いないので、新規の端末装置2が接続されたことが即座
に判明する。
【0043】(第2実施形態)図5は本発明の第2実施
形態のネットワークアドレス監視装置に組込まれたアド
レステーブル17の記憶内容を示す図である。なお、こ
のアドレステーブル17以外の構成は図1に示した第1
実施形態のアドレス監視装置4及びこのアドレス監視装
置4が組込まれたLANとほぼ同じである。
【0044】このアドレステーブル17内には複数の領
域17aが形成されている。各領域17a内には、各端
末装置2のデータリンク層アドレスADD、ネットワー
ク層アドレスADNが書込まれる。なお、アドレス監視
装置4をこのLANに新規に組込んだ時点においては、
このアドレステーブル17の各領域17aはクリア状態
であり、なにも登録されていない。
【0045】そして、アドレス監視装置4を構成するア
ドレス抽出部9、アドレス監視部10、管理者通信部1
1、メール送信部12、ネットワーク管理部13は図6
に示す流れ図に従って各端末装置2のアドレス監視処理
を実行する。
【0046】P1にて一つの端末装置2から伝送路1に
対して通常の通信パケット5が出力されると、この通信
パケット5に含まれる送信元の端末装置2のデータリン
ク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNと
を抽出する(P2)。次に、抽出したデータリンク層ア
ドレスADDでアドレステーブル17の各領域17aを
検索する(P3)。そして、同一データリンク層アドレ
スADDがまだ領域17aに登録されていない場合(P
4)、P5へ進み、今回抽出したネットワーク層アドレ
スADNでアドレステーブル17の各領域17aを検索
する。
【0047】そして、同一ネットワーク層アドレスAD
Nがまだ領域17aに登録されていない場合(P6)、
今回抽出したデータリンク層アドレスADDとネットワ
ーク層アドレスADNとの関係はまだアドレステーブル
17に登録されていないと判断する。そして、このデー
タリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスA
DNとの関係をアドレステーブル17の空の領域17a
へ新規登録する(P7)。
【0048】なお、P6にて、同一ネットワーク層アド
レスADNが既に領域17aに今回抽出したデータリン
ク層アドレスADDとは異なる別のデータリンク層アド
レスADDに対して登録されていた場合は、該当ネット
ワーク層アドレスADNは重複登録されていると判断す
る。そして、P8において、この重複データリンク層ア
ドレスADNの発生情報を組込んだ通信パケットを管理
者端末装置3へ送信する。なお、メール送信部12又は
ネットワーク管理部8を介して管理者端末装置3へ重複
を通知すことも可能である。
【0049】また、P4にて今回抽出したデータリンク
層アドレスADDが既にアドレステーブル17の領域1
7aに登録されている場合は、この領域17aに登録さ
れている同一データリンク層アドレスADDに対して登
録されているネットワーク層アドレスADNを読出す
(P9)。そして、この読出したネットワーク層アドレ
スADNと今回抽出したネットワーク層アドレスADN
とが一致すると(P10)、今回抽出したデータリンク
層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの
関係は正しく、かつ既にアドレステーブル17に登録済
みであるので、何もせずにP1へ戻り、次の通信パケッ
ト5が出力されるのを待つ。
【0050】さらに、P10にて、ネットワーク層アド
レスADNが不一致の場合は、既に登録されているネッ
トワーク層アドレスADNか今回抽出したネットワーク
層アドレスADNかのいずれかが誤って設定されたと判
断する。そして、P11へ進み、この不一致のデータリ
ンク層アドレスADNの発生情報を組込んだ通信パケッ
トを管理者端末装置3へ送信する。なお、メール送信部
12又はネットワーク管理部8を介して管理者端末装置
3へ重複を通知すことも可能である。
【0051】このように構成された第2実施形態のアド
レス監視装置においては、伝送路1へ出力された通信パ
ケット5から抽出されたデータリンク層アドレスADD
とネットワーク層アドレスADNとの関係が、アドレス
テーブル17に登録されている該当データリンク層アド
レスADDの関係と一致しない場合は、該当ネットワー
ク層アドレスADNは誤っていると判断されて管理者端
末装置3へ通知される。したがって、図1に示した第1
実施形態とほぼ同様の作用効果を奏すことが可能であ
る。
【0052】さらに、この第2実施形態のアドレス監視
装置においては、伝送路1へ出力された通信パケット5
から抽出されたデータリンク層アドレスADDとネット
ワーク層アドレスADNとの関係が、アドレステーブル
17に登録されていない場合は、ネットワーク層アドレ
スADNが別のデータリンク層アドレスADDに対して
重複登録されてないことを確認の後、この抽出されたデ
ータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレス
ADNとの関係がアドレステーブル17に自動的に登録
される。
【0053】したがって、このLANの管理者として
は、新規端末装置2のLANに対する追加の組込時にお
いても、特にアドレステーブル17に対するデータリン
ク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNと
の関係を登録操作する必要がない。
【0054】なお、本発明は上述した各実施形態に限定
されるものではない。各実施形態においては、ネットワ
ークの伝送プロトコルとしてイーサネットプロトコルを
採用したが、例えば、TCP/IP、IPX/SPX、
DECnetなどのネットワークプロトコルにも適用で
きる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のネットワー
クアドレス監視装置においては、各端末装置におけるデ
ータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関
係をアドレステーブルに登録している。したがつて、伝
送路上を伝送される通信パケットのアドレスを常時監視
することによって、複数の端末装置に対して同一のネッ
トワーク層アドレスが重複して設定されたことを直ちに
検出して、警告出力でき、ネットワークにおける通信の
信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のネットワークアドレ
ス監視装置が組込まれたLANの概略構成を示すブロッ
ク図
【図2】 同ネットワークアドレス監視装置内に設けら
れたアドレステーブルの記憶内容を示す図
【図3】 同ネットワークアドレス監視装置のアドレス
監視動作を示す流れ図
【図4】 LANの伝送路上を送受信される各送信パケ
ットのフォーマットを示す図
【図5】 本発明の第2実施形態のネットワークアドレ
ス監視装置内に設けられたアドレステーブルの記憶内容
を示す図
【図6】 同ネットワークアドレス監視装置のアドレス
監視動作を示す流れ図
【符号の説明】
1…伝送路 2…端末装置 3…管理者端末装置 4…アドレス監視装置 5…通信パケット 9…アドレス抽出部 10…アドレス監視部 11…管理者送信部 12…メール送信部 13…ネットワーク管理部 14,17…アドレステーブル 14a,17a…領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路に対して複数の端末装置を接続し
    て各端末装置相互間で宛先アドレスと送信元アドレスと
    を組込んだ通信パケットを前記伝送路を介して送受信す
    るネットワークにおける各端末装置に設定されたアドレ
    スを監視するネットワークアドレス監視装置であって、 前記各端末装置におけるデータリンク層アドレスとネッ
    トワーク層アドレスとの関係を登録するアドレステーブ
    ルと、 前記各端末装置から前記伝送路へ送出される通信パケッ
    トに組込まれた送信元のデータリンク層アドレスとネッ
    トワーク層アドレスとを抽出するアドレス抽出手段と、 少なくとも、この抽出されたネットワーク層アドレスが
    前記アドレステーブルに他のデータリンク層アドレスに
    対して登録されていたときアドレス重複設定を警告出力
    する警告出力手段とを備えたネットワークアドレス監視
    装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出されたネットワーク層アドレス
    が前記アドレステーブルに他のデータリンク層アドレス
    に対して登録されていなくて、かつ前記抽出されたデー
    タリンク層アドレスが前記アドレステーブルに登録され
    ていない場合、前記抽出されたデータリンク層アドレス
    とネットワーク層アドレスとの関係を前記アドレステー
    ブルに新規登録するアドレス新規登録手段を備えた請求
    項1記載のネットワークアドレス監視装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007053681A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Ricoh Co Ltd 通信機器、通信方法、通信プログラム
US7206091B2 (en) 2003-11-14 2007-04-17 Canon Kabushiki Kaisha Network printing device, and method and control program in device thereof

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