JP3999316B2 - ネットワークアドレス監視装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワークにおける各端末装置に設定されたアドレスを監視するネットワークアドレス監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
LAN等のネットワークにおいては、伝送路に対して多数の端末装置が接続されている。伝送路を介して端末装置相互間で情報交換を実施するために、各端末装置には、該当端末装置の製造者(メーカ)が設定する該当端末装置に対する固有のMACアドレスと称されるデータリンク層アドレスADDと、このネットワーク内のみで通用して、この端末装置の使用者が設定するIPアドレスと称されるネットワーク層アドレスADNとが設定されている。なお、データリンク層及びネットワーク層は、OSI参照モデルにおける各階層に対応する。
【0003】
そして、各端末装置は他の端末装置へ情報を送信する場合は、通信パケットに送信すべき情報を組込むと共に、さらにこの通信パケットの宛先アドレスDAに送信先の端末装置の各アドレスADD,ADNを組込み、送信元アドレスSAに自己の端末装置の各アドレスADD,ADNを組込む。送信元の端末装置は各アドレスDA,SA及び情報を組込んだ通信パケットを伝送路へ送出する。
【0004】
伝送路に接続された各端末装置は伝送路に出力された各通信パケットのうち宛先アドレスDAが自己のアドレスADD,ADNを示す通信パケットを取込んて、必要な情報を抽出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように通信パケットを送受信するシステムにおいては、各端末装置に設定されている各アドレスADD,ADNは常に正しいと前提してこのネットワークが稼働されている。
【0006】
前記各端末装置に設定されるMACアドレスであるデータリンク層アドレスADDは、この端末装置の製造者(メーカ)にて固有の一連番号が予め設定されているので、一つのネットワークに組込まれた端末装置相互間で同一のデータリンク層アドレスADDが重複設定される可能性は非常に少ない。
【0007】
一方、前記各端末装置に設定されるIPアドレスであるネットワーク層アドレスADNは、ネットワークの構築者が設定する。したがって、新規にネットワークを構築する場合は、この構築時点でネットワークに組込まれている各端末装置に対して、順番にIPアドレスを割付けていくので同一のネットワーク層アドレスADNが複数の端末装置に重複して設定される誤りは少ない。
【0008】
しかし、一旦構築されて稼働状態であるネットワークに対して新規の端末装置を追加して組込む場合は、最初にこのネットワークを構築した技術者と異なる技術者が追加の端末装置に対してネットワーク層アドレスADNを設定する。その結果、既に他の端末装置に対して設定済みネットワーク層アドレスADNと同一のネットワーク層アドレスADNを設定する確率が高くなる。
【0009】
また、たとえ同一の技術者がネットワーク層アドレスADNを設定したとしても前回の設定から長期間が経過した場合は、やはり誤ったネットワーク層アドレスADNを設定する懸念がある。
【0010】
また、悪意を持った第三者が故意に特定の端末装置と同一のネットワーク層アドレスADNを自己の端末装置に設定して、該当端末装置へ伝送される通信パケットを自己端末装置内に取込む不正行為が発生することが皆無であるとは言えない。
【0011】
一旦、誤ったネットワーク層アドレスADNが設定されると、通常のネットワークの稼働状態においては、複数の端末装置で同一通信パケットが受信可能となり、同時使用時には通信が行えなくなる。また、その不正使用は長期間に亘って発見できない虞がある。また、故意でなくても、自己端末装置が送信した通信パケットが意図しない端末装置に対しても送信されることになり、通信の秘密が確保できない問題がある。
【0012】
したがって、ネットワーク全体の信頼性が低下す懸念がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、伝送路上を伝送される通信パケットのアドレスを常時監視することによって、複数の端末装置に対して同一のネットワーク層アドレスが重複して設定されたことを直ちに検出して、警告出力でき、ネットワークにおける通信の信頼性を向上できるネットワークアドレス監視装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワークアドレス監視装置は、伝送路に対して複数の端末装置を接続して各端末装置相互間で宛先アドレスと送信元アドレスとを組込んだ通信パケットを伝送路を介して送受信するネットワークにおける各端末装置に設定されたアドレスを監視する。
【0014】
さらに、本発明のネットワークアドレス監視装置においては、各端末装置に設定されているデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係を登録するためのアドレステーブルと、各端末装置に対して、設定されているデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの送信要求を同報通信で送信して、各端末装置からの応答に含まれるデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係をアドレステーブルに登録する初期設定手段と、アドレステーブルに対する各アドレスの初期設定後に、各端末装置から伝送路へ送出される通信パケットに組込まれた送信元のデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとを抽出するアドレス抽出手段と、少なくとも、この抽出されたネットワーク層アドレスがアドレステーブルに他のデータリンク層アドレスに対して登録されていたときアドレス重複設定を管理者端末へ警告出力する警告出力手段と、管理者端末の管理者による初期設定指令入力操作に応じて、初期設定手段を再度実行する再実行手段とを備えている。
【0016】
このように構成されたネットワークアドレス監視装置においては、アドレステーブル内には、各端末装置におけるデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係が記録されている。
【0017】
したがって、伝送路へ送出される通信パケットに組込まれた送信元のデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスにおけるネットワーク層アドレスがアドレステーブルに他のデータリンク層アドレスに対して登録されていた場合は、該当ネットワーク層アドレスは重複設定されていると即座に判断できる。
【0018】
よって、不正行為や人為的な設定ミスに起因して同一ネットワーク層アドレスが複数の端末装置に設定された場合は、そのネットワーク層アドレスを使用した時点で即座に重複設定が判明されるので、ネットワーク全体の信頼性を向上できる。
【0019】
また、新規に端末装置をネットワークに組込み、通信を開始した時点で、その端末装置のネットワーク層アドレスの重複の有無がチエックされて、正常な場合にこの新規の端末装置のデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係がアドレステーブル内に自動的に新規設定される。したがって、ネットワーク管理者としては、新規端末装置の組込み時に別途アドレステーブルに対するデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係を登録操作する必要がない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のネットワークアドレス監視装置が組込まれたLANの概略構成を示すブロック図である。伝送路1に対して複数の端末装置2、1台の管理者端末装置3、1台のネットワークアドレス監視装置4(以下アドレス監視装置4と略記する)が接続されている。
【0021】
各端末装置2には、装置番号と、この端末装置2の製造者(メーカ)が設定したMACアドレスからなるデータリンク層アドレスADD1 ,ADD2 ,…と、ネットワーク構築者又はこの端末装置2の使用者が設定したIPアドレスからなるネットワーク層アドレスADN1 ,ADN2 ,…とが例えば記憶部に設定されている。
【0022】
同様に、管理者端末装置3及びアドレス監視装置4においても、それぞれデータリンク層アドレスADDK ,ADDS 、及びネットワーク層アドレスADNK ,ADNS が記憶部に設定されている。
【0023】
そして、一つの端末装置2が他の端末装置2へ情報を送信する場合は、図4(c)に示す通常の送信パケット5を作成する。この送信パケット5には、データリンク層ヘッダ6aとネットワーク層ベッダ6bとの2つのヘッダと送信すべき情報を格納するデータ領域7が組込まれる。
【0024】
データリンク層ヘッダ6aには、宛先アドレスDAとして送信先の端末装置2のデータリンク層アドレスADDが設定され、送信元アドレスSAとして送信元(自己)の端末装置2のデータリンク層アドレスADDが設定される。さらに、ネットワーク層ヘッダ6bには、宛先アドレスDAとして送信先の端末装置2のネットワーク層アドレスADNが設定され、送信元アドレスSAとして送信元(自己)の端末装置2のネットワーク層アドレスADNが設定される。送信元の端末装置2は作成した送信パケット5を伝送路1へ送出する。
【0025】
伝送路1に接続された各端末装置2は、伝送路1へ出力された送信パケット5を取込んで、宛先アドレスDAが自己のアドレスの場合は、この送信パケット5を受信する。
【0026】
アドレス監視装置4は、コンピュータ等の一種の情報処理装置で構成されており、内部に前述したデータリンク層アドレスADDS 及びネットワーク層アドレスADNS を記憶する記憶部8の他に、アプリケーションプログラム上に構成されたアドレス抽出部9、アドレス監視部10、管理者通知部11、メール送信部12、ネットワーク管理部13等が組込まれている。さらに、アドレス監視装置4内にはアドレステーブル14が形成されている。
【0027】
前記アドレス抽出部9は伝送路1に出力された通信パケット5のヘッダ部に含まれる各アドレスを抽出する。アドレス監視部10はアドレス抽出部9で抽出された各アドレスが正常か異常かを判定する。管理者通知部11はアドレス監視部10がアトレスを異常と判定した場合に、メール送信部12又はネットワーク管理部8を介して管理者端末装置3へ異常を通知する。
【0028】
前記アドレステーブル14内には、図2に示すように、複数の領域14aが形成されている。各領域14a内には、各端末装置2の端末番号、データリンク層アドレスADD、ネットワーク層アドレスADNが書込まれる。なお、アドレス監視装置4をこのLANに新規に組込んだ時点においては、このアドレステーブル14の各領域14aはクリア状態であり、なにも登録されていない。
【0029】
また、図4(a)は、アドレス監視装置4から、端末装置2を特定せずに、各端末装置2に対して各アドレスADD,ADNの送信要求を送信するための同報通信の通信パケット15のフォーマットである。データリンク層ヘッダ6a,ネットワーク層ヘッダ6bには宛先アドレスDAは設定されずに、送信元アドレスSAのみが設定される。
【0030】
さらに、図4(b)は、アドレス監視装置4からのアドレス送信要求に応じて、各端末装置2からアドレス監視装置4へ自己の各アドレスADD,ADNを返信するための返信の通信パケット16のフォーマットである。データリンク層ヘッダ6a,ネットワーク層ヘッダ6bにはそれぞれ宛先アドレスDA及び送信元アドレスSAが設定される。
【0031】
アドレス監視装置4の各部9〜13は図3に示す流れ図に従ってアドレス監視処理を実行する。
S1にて、操作者の操作によってアドレステーブル14に対する初期設定指令が入力されると、初期設定処理を開始する。すなわち、各端末装置2に対して各端末装置2に設定されたデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNの送信要求を組込んだ図4(a)に示す同報通信の通信パケット15を伝送路1へ送出する(S2)。各端末装置2から自己(アドレス監視装置4)を宛先とした送信元の端末装置の装置番号とデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNが組込まれた図4(b)に示す応答の通信パケット16を受信すると(S3)、この応答の通信パケット16に含まれる装置番号とデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとを図2のアドレステーブル14の空の領域14へ書込む(S4)。
【0032】
S5にて全部の端末装置2の装置番号とデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNのアドレステーブル14に対する登録処理が終了すると、S6にて、この初期設定処理を終了して、通常のアドレス監視処理が開始される。
【0033】
通常のアドレス監視処理が開始され、S7にて、各端末装置2から伝送路1に図4(c)に示す通常の通信パケット5が出力されると、この通信パケット5を取込む(S8)。そして、取込んだ通信パケット5に含まれる送信元の端末装置2のデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとを抽出する(S9)。
【0034】
そして、S10にて、抽出したデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係が既にアドレステーブル14に登録済みの場合は、正常と判断して、S1,S7へ戻り、次の通信パケット5が伝送路1に出力されるのを待つ。
【0035】
S10にて、抽出したデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係がアドレステーブル14に登されていない場合、S11にて、データリンク層アドレスADDが新規か否かを判断する。そして、新規の場合、新規の端末装置2がこのLANの伝送路1に接続されたと判断して、この新規端末装置の接続情報を組込んだ通信パケットを管理者端末装置3へ送信する(S12)。
【0036】
また、S13にてネットワーク層アドレスADNのみが新規の場合、及びS14にて、既にこのネットワーク層アドレスADNが先に抽出したデータリンク層アドレスADDではなくて、他のデータリンク層アドレスADDに対して既に登録されていた場合(S14)は、今回抽出したネットワーク層アドレスADNは異常アドレスADNであると判断する。そして、S15へ進み、この異常データリンク層アドレスADNの発生情報を組込んだ通信パケットを管理者端末装置3へ送信する(S15)。
【0037】
なお、メール送信部12又はネットワーク管理部8を介して管理者端末装置3へ異常を通知することも可能である。この場合、SNMP(簡易ネットワーク・マネージメント・プロトコル)におけるTRAP(異常検出における自動割込)によって、管理者端末装置3へ通知される。
【0038】
管理者端末装置3の管理者は新規端末装置の接続情報を確認すると、再度初期設定指令をアトレス監視装置4へ入力する。すると、この新規の端末装置2も含めて再度各端末装置2の各アドレスADD,ADNのアドレステーブル14に対する設定処理を開始する。
【0039】
このように構成された第1実施形態のアドレス監視装置4においては、アドレステーブル14内の各領域14aには各端末装置2におけるデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係が記録されている。
【0040】
したがって、各端末装置2から伝送路1へ送出される通信パケット5に組込まれた送信元のデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNにおけるネットワーク層アドレスADNがアドレステーブル14に他のデータリンク層アドレスADDに対して登録されていた場合は、該当ネットワーク層アドレスADNは他の端末装置2に対して重複設定されていると即座に判断されて、管理者端末3へ通知される。
【0041】
よって、このLANの管理者は、不正行為や誤りに起因して同一ネットワーク層アドレスADNが複数の端末装置2に設定された場合は、その異常なネットワーク層アドレスADNを使用した時点で即座に重複設定が判明されるので、ネットワーク全体の信頼性を向上できる。
【0042】
また、新規の端末装置2をこのLANに組込んだ場合においても、アドレステーブル14に該当端末装置2のデータリンク層アドレスADDが登録されていないので、新規の端末装置2が接続されたことが即座に判明する。
【0043】
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態のネットワークアドレス監視装置に組込まれたアドレステーブル17の記憶内容を示す図である。なお、このアドレステーブル17以外の構成は図1に示した第1実施形態のアドレス監視装置4及びこのアドレス監視装置4が組込まれたLANとほぼ同じである。
【0044】
このアドレステーブル17内には複数の領域17aが形成されている。各領域17a内には、各端末装置2のデータリンク層アドレスADD、ネットワーク層アドレスADNが書込まれる。なお、アドレス監視装置4をこのLANに新規に組込んだ時点においては、このアドレステーブル17の各領域17aはクリア状態であり、なにも登録されていない。
【0045】
そして、アドレス監視装置4を構成するアドレス抽出部9、アドレス監視部10、管理者通信部11、メール送信部12、ネットワーク管理部13は図6に示す流れ図に従って各端末装置2のアドレス監視処理を実行する。
【0046】
P1にて一つの端末装置2から伝送路1に対して通常の通信パケット5が出力されると、この通信パケット5に含まれる送信元の端末装置2のデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとを抽出する(P2)。次に、抽出したデータリンク層アドレスADDでアドレステーブル17の各領域17aを検索する(P3)。そして、同一データリンク層アドレスADDがまだ領域17aに登録されていない場合(P4)、P5へ進み、今回抽出したネットワーク層アドレスADNでアドレステーブル17の各領域17aを検索する。
【0047】
そして、同一ネットワーク層アドレスADNがまだ領域17aに登録されていない場合(P6)、今回抽出したデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係はまだアドレステーブル17に登録されていないと判断する。そして、このデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係をアドレステーブル17の空の領域17aへ新規登録する(P7)。
【0048】
なお、P6にて、同一ネットワーク層アドレスADNが既に領域17aに今回抽出したデータリンク層アドレスADDとは異なる別のデータリンク層アドレスADDに対して登録されていた場合は、該当ネットワーク層アドレスADNは重複登録されていると判断する。そして、P8において、この重複データリンク層アドレスADNの発生情報を組込んだ通信パケットを管理者端末装置3へ送信する。なお、メール送信部12又はネットワーク管理部8を介して管理者端末装置3へ重複を通知することも可能である。
【0049】
また、P4にて今回抽出したデータリンク層アドレスADDが既にアドレステーブル17の領域17aに登録されている場合は、この領域17aに登録されている同一データリンク層アドレスADDに対して登録されているネットワーク層アドレスADNを読出す(P9)。そして、この読出したネットワーク層アドレスADNと今回抽出したネットワーク層アドレスADNとが一致すると(P10)、今回抽出したデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係は正しく、かつ既にアドレステーブル17に登録済みであるので、何もせずにP1へ戻り、次の通信パケット5が出力されるのを待つ。
【0050】
さらに、P10にて、ネットワーク層アドレスADNが不一致の場合は、既に登録されているネットワーク層アドレスADNか今回抽出したネットワーク層アドレスADNかのいずれかが誤って設定されたと判断する。そして、P11へ進み、この不一致のデータリンク層アドレスADNの発生情報を組込んだ通信パケットを管理者端末装置3へ送信する。なお、メール送信部12又はネットワーク管理部8を介して管理者端末装置3へ重複を通知すことも可能である。
【0051】
このように構成された第2実施形態のアドレス監視装置においては、伝送路1へ出力された通信パケット5から抽出されたデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係が、アドレステーブル17に登録されている該当データリンク層アドレスADDの関係と一致しない場合は、該当ネットワーク層アドレスADNは誤っていると判断されて管理者端末装置3へ通知される。したがって、図1に示した第1実施形態とほぼ同様の作用効果を奏すことが可能である。
【0052】
さらに、この第2実施形態のアドレス監視装置においては、伝送路1へ出力された通信パケット5から抽出されたデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係が、アドレステーブル17に登録されていない場合は、ネットワーク層アドレスADNが別のデータリンク層アドレスADDに対して重複登録されてないことを確認の後、この抽出されたデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係がアドレステーブル17に自動的に登録される。
【0053】
したがって、このLANの管理者としては、新規端末装置2のLANに対する追加の組込時においても、特にアドレステーブル17に対するデータリンク層アドレスADDとネットワーク層アドレスADNとの関係を登録操作する必要がない。
【0054】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。各実施形態においては、ネットワークの伝送プロトコルとしてイーサネットプロトコルを採用したが、例えば、TCP/IP、IPX/SPX、DECnetなどのネットワークプロトコルにも適用できる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のネットワークアドレス監視装置においては、各端末装置におけるデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係をアドレステーブルに登録している。したがつて、伝送路上を伝送される通信パケットのアドレスを常時監視することによって、複数の端末装置に対して同一のネットワーク層アドレスが重複して設定されたことを直ちに検出して、警告出力でき、ネットワークにおける通信の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のネットワークアドレス監視装置が組込まれたLANの概略構成を示すブロック図
【図2】 同ネットワークアドレス監視装置内に設けられたアドレステーブルの記憶内容を示す図
【図3】 同ネットワークアドレス監視装置のアドレス監視動作を示す流れ図
【図4】 LANの伝送路上を送受信される各送信パケットのフォーマットを示す図
【図5】 本発明の第2実施形態のネットワークアドレス監視装置内に設けられたアドレステーブルの記憶内容を示す図
【図6】 同ネットワークアドレス監視装置のアドレス監視動作を示す流れ図
【符号の説明】
1…伝送路
2…端末装置
3…管理者端末装置
4…アドレス監視装置
5…通信パケット
9…アドレス抽出部
10…アドレス監視部
11…管理者送信部
12…メール送信部
13…ネットワーク管理部
14,17…アドレステーブル
14a,17a…領域
Claims (1)
- 伝送路に対して複数の端末装置を接続して各端末装置相互間で宛先アドレスと送信元アドレスとを組込んだ通信パケットを前記伝送路を介して送受信するネットワークにおける各端末装置に設定されたアドレスを監視するネットワークアドレス監視装置であって、
前記各端末装置に設定されているデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係を登録するためのアドレステーブルと、
前記各端末装置に対して、設定されているデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの送信要求を同報通信で送信して、各端末装置からの応答に含まれるデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとの関係を前記アドレステーブルに登録する初期設定手段と、
前記アドレステーブルに対する各アドレスの初期設定後に、前記各端末装置から前記伝送路へ送出される通信パケットに組込まれた送信元のデータリンク層アドレスとネットワーク層アドレスとを抽出するアドレス抽出手段と、
少なくとも、この抽出されたネットワーク層アドレスが前記アドレステーブルに他のデータリンク層アドレスに対して登録されていたときアドレス重複設定を管理者端末へ警告出力する警告出力手段と、
前記管理者端末の管理者による初期設定指令入力操作に応じて、前記初期設定手段を再度実行する再実行手段と
を備えたネットワークアドレス監視装置。
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