JPH11112364A - 送信回路 - Google Patents
送信回路Info
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- JPH11112364A JPH11112364A JP26534197A JP26534197A JPH11112364A JP H11112364 A JPH11112364 A JP H11112364A JP 26534197 A JP26534197 A JP 26534197A JP 26534197 A JP26534197 A JP 26534197A JP H11112364 A JPH11112364 A JP H11112364A
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- transmission
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- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、指定された送信電力で送信を行う
送信回路に関し、構成部品のバラツキを許容して送信電
力の可変幅を確度高く得ることを目的とする。 【解決手段】 ベースバンド信号に応じて搬送波信号を
変調して送信波信号を生成する変調器の前段に配置さ
れ、そのベースバンド信号のレベルの可変に供されるレ
ベル可変手段と、適用された通信方式とチャネル設定方
式との何れか一方または双方に基づいて、送信波信号が
無線伝送路に送信されるべき個々のレベルに対応して、
レベル可変手段に設定されるべき利得が予め登録された
記憶手段と、送信波信号が無線伝送路に送信されるべき
レベルを求め、その送信波信号が送信されない期間に、
このレベルに対応して記憶手段に登録された利得をレベ
ル可変手段に設定するレベル設定手段とを備えたことを
特徴とする。
送信回路に関し、構成部品のバラツキを許容して送信電
力の可変幅を確度高く得ることを目的とする。 【解決手段】 ベースバンド信号に応じて搬送波信号を
変調して送信波信号を生成する変調器の前段に配置さ
れ、そのベースバンド信号のレベルの可変に供されるレ
ベル可変手段と、適用された通信方式とチャネル設定方
式との何れか一方または双方に基づいて、送信波信号が
無線伝送路に送信されるべき個々のレベルに対応して、
レベル可変手段に設定されるべき利得が予め登録された
記憶手段と、送信波信号が無線伝送路に送信されるべき
レベルを求め、その送信波信号が送信されない期間に、
このレベルに対応して記憶手段に登録された利得をレベ
ル可変手段に設定するレベル設定手段とを備えたことを
特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
の移動局装置において、伝送情報で変調された送信波信
号をチャネル設定の手順に基づいて決定されるレベルで
送信する送信回路に関する。
の移動局装置において、伝送情報で変調された送信波信
号をチャネル設定の手順に基づいて決定されるレベルで
送信する送信回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報処理技術およびディジタル伝
送技術が高度に進歩し、これらの技術が適用されてなる
移動通信システムは、市場の自由化とその自由化に応じ
た端末の低廉化とに応じて需要が増大し、かつ広く普及
しつつある。
送技術が高度に進歩し、これらの技術が適用されてなる
移動通信システムは、市場の自由化とその自由化に応じ
た端末の低廉化とに応じて需要が増大し、かつ広く普及
しつつある。
【0003】また、このような移動通信システムの移動
局装置には、無線基地局との相対的な距離が大きく変化
する移動通信システムの特性に柔軟に適応しつつ、高い
伝送品質の無線伝送路を確度高く形成するために、チャ
ネル設定の手順に基づいて送信電力を適宜増減可能な送
信回路が搭載される。図9は、従来の送信回路の構成例
を示す図である。
局装置には、無線基地局との相対的な距離が大きく変化
する移動通信システムの特性に柔軟に適応しつつ、高い
伝送品質の無線伝送路を確度高く形成するために、チャ
ネル設定の手順に基づいて送信電力を適宜増減可能な送
信回路が搭載される。図9は、従来の送信回路の構成例
を示す図である。
【0004】図において、LSI化されたベースバンド
処理部110には、伝送情報である直列のビット列を示
す送信データと、その送信データに同期した送信クロッ
クと、プロセッサ111が直列信号として出力する設定
情報と、その直列信号に同期した書き込みクロックおよ
び制御信号と、TDMA制御部112が出力する送信タ
イミング信号とがそれぞれ与えられる。さらに、ベース
バンド処理部110の第一および第二の出力は直交変調
器113の対応する入力に接続され、その直交変調器1
13の出力は可変利得増幅器114および電力増幅器1
15を介して図示されない空中線系に接続される。ベー
スバンド処理部110の第三の出力は、可変利得増幅器
114の制御入力に接続される。
処理部110には、伝送情報である直列のビット列を示
す送信データと、その送信データに同期した送信クロッ
クと、プロセッサ111が直列信号として出力する設定
情報と、その直列信号に同期した書き込みクロックおよ
び制御信号と、TDMA制御部112が出力する送信タ
イミング信号とがそれぞれ与えられる。さらに、ベース
バンド処理部110の第一および第二の出力は直交変調
器113の対応する入力に接続され、その直交変調器1
13の出力は可変利得増幅器114および電力増幅器1
15を介して図示されない空中線系に接続される。ベー
スバンド処理部110の第三の出力は、可変利得増幅器
114の制御入力に接続される。
【0005】また、ベースバンド処理部110では、前
置処理部116には上述した送信データおよび送信クロ
ックが与えられ、その前置処理部116が有する2つの
出力はそれぞれ電子ボリューム117-1、117-2を介
して直交変調器113の対応する入力に接続される。シ
フトレジスタ118の直列入力とクロック入力とにはそ
れぞれ上述した設定情報と書き込みクロックとが与えら
れ、そのシフトレジスタの並列出力は二分されてそれぞ
れ電子ボリューム117-1、117-2の制御入力に接続
される。電力制御部119の一方の入力には上述した送
信タイミング信号が与えられ、その電力制御部119の
出力はD/A変換器(D/A)120を介して可変利得
増幅器114の制御入力に接続される。電力制御部11
9の他方の入力には、上述した制御信号が与えられる。
置処理部116には上述した送信データおよび送信クロ
ックが与えられ、その前置処理部116が有する2つの
出力はそれぞれ電子ボリューム117-1、117-2を介
して直交変調器113の対応する入力に接続される。シ
フトレジスタ118の直列入力とクロック入力とにはそ
れぞれ上述した設定情報と書き込みクロックとが与えら
れ、そのシフトレジスタの並列出力は二分されてそれぞ
れ電子ボリューム117-1、117-2の制御入力に接続
される。電力制御部119の一方の入力には上述した送
信タイミング信号が与えられ、その電力制御部119の
出力はD/A変換器(D/A)120を介して可変利得
増幅器114の制御入力に接続される。電力制御部11
9の他方の入力には、上述した制御信号が与えられる。
【0006】このような構成の従来例では、プロセッサ
111は、図9に示す送信回路が搭載された移動局装置
の製造者によって与えられ、かつ電子ボリューム117
-1、117-2に設定されるべき利得(減衰量)を示す設
定値を有する。なお、このような設定値については、直
交変調器113以降の後段の利得と、可変利得増幅器1
14を構成する増幅器の段数とが最小となり、かつ高い
CN比が得られることを目的として、直交変調器113
に与えられる2つのベースバンド信号のレベルが最大と
なる値に設定される。
111は、図9に示す送信回路が搭載された移動局装置
の製造者によって与えられ、かつ電子ボリューム117
-1、117-2に設定されるべき利得(減衰量)を示す設
定値を有する。なお、このような設定値については、直
交変調器113以降の後段の利得と、可変利得増幅器1
14を構成する増幅器の段数とが最小となり、かつ高い
CN比が得られることを目的として、直交変調器113
に与えられる2つのベースバンド信号のレベルが最大と
なる値に設定される。
【0007】さらに、プロセッサ111は、上述した移
動局装置の始動(例えば、電源の投入等による。)と共
に行う初期設定の過程では、既述の設定値を示す設定情
報を示す直列のビット列と、そのビット列にビット同期
した書き込みクロックとして出力する。シフトレジスタ
118は、その書き込みクロックに同期して直−並列変
換を行うことによって上述した設定情報を復元し、その
設定情報を保持しつつ電子ボリューム117-1、117
-2に与える。
動局装置の始動(例えば、電源の投入等による。)と共
に行う初期設定の過程では、既述の設定値を示す設定情
報を示す直列のビット列と、そのビット列にビット同期
した書き込みクロックとして出力する。シフトレジスタ
118は、その書き込みクロックに同期して直−並列変
換を行うことによって上述した設定情報を復元し、その
設定情報を保持しつつ電子ボリューム117-1、117
-2に与える。
【0008】また、プロセッサ111は、呼設定の手順
に基づいて自局が送信すべき期間には、その手順に基づ
いて送信電力のレベルを決定し、そのレベルを示す制御
信号を電力制御部119に与える。一方、TDMA制御
部112は、無線基地局との間に形成されるTDMA方
式の無線伝送路との同期をとり、その同期の下でチャネ
ル構成に適応し、かつ呼設定の手順に基づいて指定され
た無線チャネルに送信すべき期間を示す送信タイミング
信号を出力する。
に基づいて自局が送信すべき期間には、その手順に基づ
いて送信電力のレベルを決定し、そのレベルを示す制御
信号を電力制御部119に与える。一方、TDMA制御
部112は、無線基地局との間に形成されるTDMA方
式の無線伝送路との同期をとり、その同期の下でチャネ
ル構成に適応し、かつ呼設定の手順に基づいて指定され
た無線チャネルに送信すべき期間を示す送信タイミング
信号を出力する。
【0009】また、この送信タイミング信号によって示
される期間には、電力制御部119は上述したようにプ
ロセッサ111によって制御信号として与えられたレベ
ルを示すディジタル信号を生成し、かつD/A変換器1
20はそのディジタル信号をアナログの利得制御信号に
変換して可変利得増幅器114に与える。さらに、この
ような期間には、前置処理部116は、上述した送信ク
ロックに同期して送信データを取り込みつつ直−並列変
換すると共に、無線伝送路を介して無線基地局宛に送信
されるべきフレーム構成に適応した形式の変換、差動符
号化処理その他の処理を施すことによって、直交する2
つのチャネル(Iチャネル、Qチャネル)に個別に対応
したベースバンド信号を生成する。
される期間には、電力制御部119は上述したようにプ
ロセッサ111によって制御信号として与えられたレベ
ルを示すディジタル信号を生成し、かつD/A変換器1
20はそのディジタル信号をアナログの利得制御信号に
変換して可変利得増幅器114に与える。さらに、この
ような期間には、前置処理部116は、上述した送信ク
ロックに同期して送信データを取り込みつつ直−並列変
換すると共に、無線伝送路を介して無線基地局宛に送信
されるべきフレーム構成に適応した形式の変換、差動符
号化処理その他の処理を施すことによって、直交する2
つのチャネル(Iチャネル、Qチャネル)に個別に対応
したベースバンド信号を生成する。
【0010】電子ボリューム117-1、117-2は、こ
れらのベースバンド信号に、それぞれ上述したようにシ
フトレジスタ118によって与えられる設定情報で示さ
れる利得(減衰量)を乗じる処理を施すことによって、
直交信号を生成する。直交変調器113はその直交信号
に基づいて図示されない搬送波信号を直交変調すること
によって送信波信号を生成し、かつ可変利得増幅器11
4は上述したようにD/A変換器120によって与えら
れる利得制御信号に応じて利得を可変すると共に、その
利得に応じて決定されたレベルの送信波信号を電力増幅
器115を介して空中線系に給電する。
れらのベースバンド信号に、それぞれ上述したようにシ
フトレジスタ118によって与えられる設定情報で示さ
れる利得(減衰量)を乗じる処理を施すことによって、
直交信号を生成する。直交変調器113はその直交信号
に基づいて図示されない搬送波信号を直交変調すること
によって送信波信号を生成し、かつ可変利得増幅器11
4は上述したようにD/A変換器120によって与えら
れる利得制御信号に応じて利得を可変すると共に、その
利得に応じて決定されたレベルの送信波信号を電力増幅
器115を介して空中線系に給電する。
【0011】したがって、空中線系に給電される送信波
信号のレベルは、直交変調器113の挿入損失や可変利
得増幅器114の利得のバラツキが上述した設定値に応
じて吸収されるので、チャネル設定の手順に基づいて設
定されたレベルに確度高く設定される。
信号のレベルは、直交変調器113の挿入損失や可変利
得増幅器114の利得のバラツキが上述した設定値に応
じて吸収されるので、チャネル設定の手順に基づいて設
定されたレベルに確度高く設定される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例では、直交変調器113から出力される送信波信
号のレベルに伴い得る最大の偏差に対して、チャネル設
定の手順に基づいて可変されつつ空中線系に給電される
べき送信波信号のレベルの範囲を確度高く得るために、
可変利得増幅器114の利得の可変幅はその範囲より広
く設定されていた。
従来例では、直交変調器113から出力される送信波信
号のレベルに伴い得る最大の偏差に対して、チャネル設
定の手順に基づいて可変されつつ空中線系に給電される
べき送信波信号のレベルの範囲を確度高く得るために、
可変利得増幅器114の利得の可変幅はその範囲より広
く設定されていた。
【0013】したがって、可変利得増幅器114につい
ては、上述した可変幅の達成を目的として直列に配置さ
れた複数の増幅回路から構成された場合には回路規模や
消費電力が増加し、かつ単一の増幅回路から構成された
場合であっても、製造のプロセスや構成部品の特性のバ
ラツキに起因して必ずしも十分な歩留まりは得られなか
った。
ては、上述した可変幅の達成を目的として直列に配置さ
れた複数の増幅回路から構成された場合には回路規模や
消費電力が増加し、かつ単一の増幅回路から構成された
場合であっても、製造のプロセスや構成部品の特性のバ
ラツキに起因して必ずしも十分な歩留まりは得られなか
った。
【0014】しかし、このような可変利得増幅器114
が搭載された移動局装置の需要が急増する現状において
は、所望の量産台数が確保されるためには、上述した歩
留まりの不足に起因する製造コストの増加が許容可能な
限度を超え、かつその可変利得増幅器114の入手が大
幅に遅延する場合が多かった。さらに、複数の製造者が
同じ機種の可変利得増幅器114を共通に適用し、かつ
外観、性能、機能その他の更新を伴う新しいモデルの開
発が頻繁に行われる状況においては、これらの製造者が
行う製造が同じ時期に集中し得るために、上述した歩留
まりの不足に起因する入手の遅延が顕著に生じ、あるい
は出荷時期が遅れて不利益を被る可能性が高かった。
が搭載された移動局装置の需要が急増する現状において
は、所望の量産台数が確保されるためには、上述した歩
留まりの不足に起因する製造コストの増加が許容可能な
限度を超え、かつその可変利得増幅器114の入手が大
幅に遅延する場合が多かった。さらに、複数の製造者が
同じ機種の可変利得増幅器114を共通に適用し、かつ
外観、性能、機能その他の更新を伴う新しいモデルの開
発が頻繁に行われる状況においては、これらの製造者が
行う製造が同じ時期に集中し得るために、上述した歩留
まりの不足に起因する入手の遅延が顕著に生じ、あるい
は出荷時期が遅れて不利益を被る可能性が高かった。
【0015】また、直交変調器113から出力される送
信波信号のレベルが温度や電源電圧に応じて変動する場
合には、図10(1)、(2)に示すように、可変利得増幅器
114の利得の可変幅の範囲では送信電力の可変は必ず
しも直線的には行われない可能性があった。さらに、バ
ッテリによって駆動電力を得る携帯型の移動局装置につ
いては、そのバッテリに対して過充電が行われた後にお
ける送信電力が顕著に増加するために、特に、無線基地
局の至近点に位置する状態では、正常なチャネル設定が
阻まれる可能性もあった。
信波信号のレベルが温度や電源電圧に応じて変動する場
合には、図10(1)、(2)に示すように、可変利得増幅器
114の利得の可変幅の範囲では送信電力の可変は必ず
しも直線的には行われない可能性があった。さらに、バ
ッテリによって駆動電力を得る携帯型の移動局装置につ
いては、そのバッテリに対して過充電が行われた後にお
ける送信電力が顕著に増加するために、特に、無線基地
局の至近点に位置する状態では、正常なチャネル設定が
阻まれる可能性もあった。
【0016】本発明は、構成部品の特性のバラツキを許
容し、かつ所望の送信電力の可変幅が確度高く得られる
送信回路を提供することを目的とする。
容し、かつ所望の送信電力の可変幅が確度高く得られる
送信回路を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜6に
記載の発明の原理ブロック図である。
記載の発明の原理ブロック図である。
【0018】請求項1に記載の発明は、ベースバンド信
号に応じて搬送波信号を変調して送信波信号を生成する
変調器11の前段に配置され、そのベースバンド信号の
レベルの可変に供されるレベル可変手段12と、送信波
信号が無線伝送路に送信されるべき個々のレベルに対応
して、レベル可変手段12に設定されるべき利得が予め
登録された記憶手段13と、無線伝送路に適用された通
信方式とチャネル設定方式との何れか一方または双方に
基づいて送信波信号が無線伝送路に送信されるべきレベ
ルを求め、その送信波信号が送信されない期間に、この
レベルに対応して記憶手段13に登録された利得をレベ
ル可変手段12に設定するレベル設定手段14とを備え
たことを特徴とする。
号に応じて搬送波信号を変調して送信波信号を生成する
変調器11の前段に配置され、そのベースバンド信号の
レベルの可変に供されるレベル可変手段12と、送信波
信号が無線伝送路に送信されるべき個々のレベルに対応
して、レベル可変手段12に設定されるべき利得が予め
登録された記憶手段13と、無線伝送路に適用された通
信方式とチャネル設定方式との何れか一方または双方に
基づいて送信波信号が無線伝送路に送信されるべきレベ
ルを求め、その送信波信号が送信されない期間に、この
レベルに対応して記憶手段13に登録された利得をレベ
ル可変手段12に設定するレベル設定手段14とを備え
たことを特徴とする。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の送信回路において、変調器11の後段に配置され、そ
の変調器11によって生成された送信波信号のレベルの
公称値をレベル設定手段14によって求められたレベル
に設定する送信レベル可変手段21とを備え、記憶手段
13には、無線伝送路に送信されるべき送信波信号の個
々のレベルについて、送信レベル可変手段21が固有す
るレベルの可変幅の不足分に相当する利得が予め登録さ
れたことを特徴とする。
の送信回路において、変調器11の後段に配置され、そ
の変調器11によって生成された送信波信号のレベルの
公称値をレベル設定手段14によって求められたレベル
に設定する送信レベル可変手段21とを備え、記憶手段
13には、無線伝送路に送信されるべき送信波信号の個
々のレベルについて、送信レベル可変手段21が固有す
るレベルの可変幅の不足分に相当する利得が予め登録さ
れたことを特徴とする。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の送信回路において、動作温度を計測する温度計測手段
31と、無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベ
ルと動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送
信レベル可変手段21が固有するレベルの可変幅の不足
分を示す偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段3
2とを備え、レベル設定手段14は、温度計測手段31
によって計測された動作温度と無線伝送路に送信される
べき送信波信号のレベルとの組み合わせに対応して、温
度対応偏差記憶手段32に登録された偏差を求め、記憶
手段13に登録されたレベルとその偏差との差分に等し
い利得をレベル可変手段12に設定することを特徴とす
る。
の送信回路において、動作温度を計測する温度計測手段
31と、無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベ
ルと動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送
信レベル可変手段21が固有するレベルの可変幅の不足
分を示す偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段3
2とを備え、レベル設定手段14は、温度計測手段31
によって計測された動作温度と無線伝送路に送信される
べき送信波信号のレベルとの組み合わせに対応して、温
度対応偏差記憶手段32に登録された偏差を求め、記憶
手段13に登録されたレベルとその偏差との差分に等し
い利得をレベル可変手段12に設定することを特徴とす
る。
【0021】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の送信回路において、変調器11の後段に供給される直
流電力の電圧を計測する電圧計測手段41と、無線伝送
路に送信されるべき送信波信号のレベルと電圧とからな
る個々の組み合わせについて、送信レベル可変手段21
が固有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が予め登
録された電圧対応偏差記憶手段42とを備え、レベル設
定手段14は、電圧計測手段41によって計測された電
圧と無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと
の組み合わせに対応して、電圧対応偏差記憶手段42に
登録された偏差を求め、記憶手段13に登録されたレベ
ルとその偏差との差分に等しい利得をレベル可変手段1
2に設定することを特徴とする。
の送信回路において、変調器11の後段に供給される直
流電力の電圧を計測する電圧計測手段41と、無線伝送
路に送信されるべき送信波信号のレベルと電圧とからな
る個々の組み合わせについて、送信レベル可変手段21
が固有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が予め登
録された電圧対応偏差記憶手段42とを備え、レベル設
定手段14は、電圧計測手段41によって計測された電
圧と無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと
の組み合わせに対応して、電圧対応偏差記憶手段42に
登録された偏差を求め、記憶手段13に登録されたレベ
ルとその偏差との差分に等しい利得をレベル可変手段1
2に設定することを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の送信回路において、動作温度を計測する温度計測手段
31と、無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベ
ルと動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送
信レベル可変手段21が固有するレベルの可変幅の不足
分を示す偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段3
2と、変調器11の後段に供給される直流電力の電圧を
計測する電圧計測手段41と、無線伝送路に送信される
べき送信波信号のレベルと電圧とからなる個々の組み合
わせについて、送信レベル可変手段22が固有するレベ
ルの可変幅の不足分を示す偏差が予め登録された電圧対
応偏差記憶手段42とを備え、レベル設定手段14は、
温度計測手段31によって計測された動作温度と無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、温度対応偏差記憶手段32に登録された
第一の偏差と、そのレベルと電圧計測手段41によって
計測された電圧との組み合わせに対応して電圧対応偏差
記憶手段42に登録された第二の偏差との和を求め、記
憶手段13に登録されたレベルとその和との差分に等し
い利得をレベル可変手段12に設定することを特徴とす
る。
の送信回路において、動作温度を計測する温度計測手段
31と、無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベ
ルと動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送
信レベル可変手段21が固有するレベルの可変幅の不足
分を示す偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段3
2と、変調器11の後段に供給される直流電力の電圧を
計測する電圧計測手段41と、無線伝送路に送信される
べき送信波信号のレベルと電圧とからなる個々の組み合
わせについて、送信レベル可変手段22が固有するレベ
ルの可変幅の不足分を示す偏差が予め登録された電圧対
応偏差記憶手段42とを備え、レベル設定手段14は、
温度計測手段31によって計測された動作温度と無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、温度対応偏差記憶手段32に登録された
第一の偏差と、そのレベルと電圧計測手段41によって
計測された電圧との組み合わせに対応して電圧対応偏差
記憶手段42に登録された第二の偏差との和を求め、記
憶手段13に登録されたレベルとその和との差分に等し
い利得をレベル可変手段12に設定することを特徴とす
る。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項2に記載
の送信回路において、動作温度を計測する温度計測手段
31と、無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベ
ルと動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送
信レベル可変手段2が固有するレベルの可変幅の不足分
を示す偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段32
と、変調器11の後段に供給される直流電力の電圧を計
測する電圧計測手段41と、無線伝送路に送信されるべ
き送信波信号のレベルと電圧とからなる個々の組み合わ
せについて、送信レベル可変手段21が固有するレベル
の可変幅の不足分を示す偏差が予め登録された電圧対応
偏差記憶手段42とを備え、レベル設定手段14は、温
度計測手段31によって計測された動作温度と無線伝送
路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わせ
に対応して、温度対応偏差記憶手段32に登録された第
一の偏差と、そのレベルと電圧計測手段41によって計
測された電圧との組み合わせに対応して電圧対応偏差記
憶手段42に登録された第二の偏差との内、絶対値が大
きい何れか一方を求め、記憶手段13に登録されたレベ
ルとその一方との差分に等しい利得をレベル可変手段1
2に設定することを特徴とする。
の送信回路において、動作温度を計測する温度計測手段
31と、無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベ
ルと動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送
信レベル可変手段2が固有するレベルの可変幅の不足分
を示す偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段32
と、変調器11の後段に供給される直流電力の電圧を計
測する電圧計測手段41と、無線伝送路に送信されるべ
き送信波信号のレベルと電圧とからなる個々の組み合わ
せについて、送信レベル可変手段21が固有するレベル
の可変幅の不足分を示す偏差が予め登録された電圧対応
偏差記憶手段42とを備え、レベル設定手段14は、温
度計測手段31によって計測された動作温度と無線伝送
路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わせ
に対応して、温度対応偏差記憶手段32に登録された第
一の偏差と、そのレベルと電圧計測手段41によって計
測された電圧との組み合わせに対応して電圧対応偏差記
憶手段42に登録された第二の偏差との内、絶対値が大
きい何れか一方を求め、記憶手段13に登録されたレベ
ルとその一方との差分に等しい利得をレベル可変手段1
2に設定することを特徴とする。
【0024】請求項1に記載の発明にかかわる送信回路
では、記憶手段13には送信波信号が無線伝送路に送信
されるべき個々のレベルに対応して、レベル可変手段1
2に設定されるべき利得が予め登録される。さらに、レ
ベル設定手段14は、無線伝送路に適用された通信方式
とチャネル設定方式との何れか一方または双方に基づい
て送信波信号が無線伝送路に送信されるべきレベルを求
め、その送信波信号が送信されない期間に、このレベル
に対応して記憶手段13に登録された利得をレベル可変
手段12に設定する。
では、記憶手段13には送信波信号が無線伝送路に送信
されるべき個々のレベルに対応して、レベル可変手段1
2に設定されるべき利得が予め登録される。さらに、レ
ベル設定手段14は、無線伝送路に適用された通信方式
とチャネル設定方式との何れか一方または双方に基づい
て送信波信号が無線伝送路に送信されるべきレベルを求
め、その送信波信号が送信されない期間に、このレベル
に対応して記憶手段13に登録された利得をレベル可変
手段12に設定する。
【0025】すなわち、送信波信号のレベルは、その送
信波信号が無線伝送路に送出されない期間に限ってレベ
ル可変手段12によって更新され、あるいは設定される
ので、変調器11が行う変調の方式として適用された信
号点配置が如何なるものであっても、伝送品質が劣化す
ることなく確度高く設定される。請求項2に記載の発明
にかかわる送信回路では、送信レベル可変手段21は、
変調器11の後段において、その変調器11によって生
成された送信波信号のレベルの公称値をレベル設定手段
14によって求められたレベルに設定する。
信波信号が無線伝送路に送出されない期間に限ってレベ
ル可変手段12によって更新され、あるいは設定される
ので、変調器11が行う変調の方式として適用された信
号点配置が如何なるものであっても、伝送品質が劣化す
ることなく確度高く設定される。請求項2に記載の発明
にかかわる送信回路では、送信レベル可変手段21は、
変調器11の後段において、その変調器11によって生
成された送信波信号のレベルの公称値をレベル設定手段
14によって求められたレベルに設定する。
【0026】また、レベル設定手段14は、請求項1に
記載の発明と同様にして、上述した送信波信号が無線伝
送路に送信されるべきレベルを求め、その送信波信号が
送信されない期間に、このレベルに対応して記憶手段1
3に登録された利得をレベル可変手段12に設定する。
この利得は無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレ
ベルを得るために上述した送信レベル可変手段21が有
するレベルの可変幅の不足分に相当するので、その可変
幅の不足が許容され、かつ伝送品質が劣化することなく
無線伝送路に送信されるべき所望の送信波のレベルが確
度高く設定される。
記載の発明と同様にして、上述した送信波信号が無線伝
送路に送信されるべきレベルを求め、その送信波信号が
送信されない期間に、このレベルに対応して記憶手段1
3に登録された利得をレベル可変手段12に設定する。
この利得は無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレ
ベルを得るために上述した送信レベル可変手段21が有
するレベルの可変幅の不足分に相当するので、その可変
幅の不足が許容され、かつ伝送品質が劣化することなく
無線伝送路に送信されるべき所望の送信波のレベルが確
度高く設定される。
【0027】請求項3に記載の発明にかかわる送信回路
では、請求項2に記載の送信回路において、温度対応偏
差記憶手段32には、無線伝送路に送信されるべき送信
波信号のレベルと動作温度とからなる個々の組み合わせ
について、送信レベル可変手段21が固有するレベルの
可変幅の不足分を示す偏差が予め登録される。また、温
度計測手段31は動作温度を計測し、かつレベル設定手
段14は、このようにして計測された動作温度と無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、温度対応偏差記憶手段32に登録された
偏差を求め、記憶手段13に登録されたレベルとその偏
差との差分に等しい利得をレベル可変手段12に設定す
る。
では、請求項2に記載の送信回路において、温度対応偏
差記憶手段32には、無線伝送路に送信されるべき送信
波信号のレベルと動作温度とからなる個々の組み合わせ
について、送信レベル可変手段21が固有するレベルの
可変幅の不足分を示す偏差が予め登録される。また、温
度計測手段31は動作温度を計測し、かつレベル設定手
段14は、このようにして計測された動作温度と無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、温度対応偏差記憶手段32に登録された
偏差を求め、記憶手段13に登録されたレベルとその偏
差との差分に等しい利得をレベル可変手段12に設定す
る。
【0028】すなわち、送信レベル可変手段21が温度
に応じて有するレベルの可変幅の不足分が補償されるの
で、請求項2に記載の送信回路に比べて無線伝送路に送
信されるべき送信波信号のレベルが確度高く設定され
る。請求項4に記載の発明にかかわる送信回路では、請
求項2に記載の送信回路において、電圧対応偏差記憶手
段42には、無線伝送路に送信されるべき送信波信号の
レベルと変調器11の後段に供給される直流電力の電圧
とからなる個々の組み合わせについて、送信レベル可変
手段21が有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が
予め登録される。
に応じて有するレベルの可変幅の不足分が補償されるの
で、請求項2に記載の送信回路に比べて無線伝送路に送
信されるべき送信波信号のレベルが確度高く設定され
る。請求項4に記載の発明にかかわる送信回路では、請
求項2に記載の送信回路において、電圧対応偏差記憶手
段42には、無線伝送路に送信されるべき送信波信号の
レベルと変調器11の後段に供給される直流電力の電圧
とからなる個々の組み合わせについて、送信レベル可変
手段21が有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が
予め登録される。
【0029】また、電圧計測手段41は変調器11の後
段に供給される直流電力の電圧を計測し、かつレベル設
定手段14は、このようにして計測された電圧と無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、電圧対応偏差記憶手段42に登録された
偏差を求め、記憶手段13に登録されたレベルとその偏
差との差分に等しい利得をレベル可変手段12に設定す
る。
段に供給される直流電力の電圧を計測し、かつレベル設
定手段14は、このようにして計測された電圧と無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、電圧対応偏差記憶手段42に登録された
偏差を求め、記憶手段13に登録されたレベルとその偏
差との差分に等しい利得をレベル可変手段12に設定す
る。
【0030】すなわち、送信レベル可変手段21を介し
て得られる送信波信号に上述した電圧の上昇に起因して
生じるレベルの増加分が補償されるので、請求項2に記
載の送信回路に比べて無線伝送路に送信されるべき送信
波信号のレベルが確度高く設定される。請求項5に記載
の発明にかかわる送信回路では、請求項2に記載の送信
回路において、温度対応偏差記憶手段32には、無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルと動作温度と
からなる個々の組み合わせについて、送信レベル可変手
段21が有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が予
め登録される。
て得られる送信波信号に上述した電圧の上昇に起因して
生じるレベルの増加分が補償されるので、請求項2に記
載の送信回路に比べて無線伝送路に送信されるべき送信
波信号のレベルが確度高く設定される。請求項5に記載
の発明にかかわる送信回路では、請求項2に記載の送信
回路において、温度対応偏差記憶手段32には、無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルと動作温度と
からなる個々の組み合わせについて、送信レベル可変手
段21が有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が予
め登録される。
【0031】さらに、電圧対応偏差記憶手段42には、
上述した送信波信号のレベルと変調器11の後段に供給
される直流電力の電圧とからなる個々の組み合わせにつ
いて、送信レベル可変手段21が有するレベルの可変幅
の不足分を示す偏差が予め登録される。また、温度計測
手段31は動作温度を計測し、かつ電圧計測手段41は
変調器11の後段に供給される直流電力の電圧を計測す
る。レベル設定手段14は、このようにして計測された
動作温度とレベル設定手段14によって求められたレベ
ルとの組み合わせに対応して、温度対応偏差記憶手段3
2に登録された第一の偏差と、そのレベルと電圧計測手
段41によって計測された電圧との組み合わせに対応し
て電圧対応偏差記憶手段42に登録された第二の偏差と
の和を求め、記憶手段13に登録されたレベルとその和
との差分に等しい利得をレベル可変手段12に設定す
る。
上述した送信波信号のレベルと変調器11の後段に供給
される直流電力の電圧とからなる個々の組み合わせにつ
いて、送信レベル可変手段21が有するレベルの可変幅
の不足分を示す偏差が予め登録される。また、温度計測
手段31は動作温度を計測し、かつ電圧計測手段41は
変調器11の後段に供給される直流電力の電圧を計測す
る。レベル設定手段14は、このようにして計測された
動作温度とレベル設定手段14によって求められたレベ
ルとの組み合わせに対応して、温度対応偏差記憶手段3
2に登録された第一の偏差と、そのレベルと電圧計測手
段41によって計測された電圧との組み合わせに対応し
て電圧対応偏差記憶手段42に登録された第二の偏差と
の和を求め、記憶手段13に登録されたレベルとその和
との差分に等しい利得をレベル可変手段12に設定す
る。
【0032】すなわち、送信レベル可変手段21が温度
に応じて有するレベルの可変幅の偏差と、その送信レベ
ル可変手段21を介して得られる送信波信号に上述した
電圧の上昇に起因して生じるレベルの増加分とが共に補
償されるので、請求項3または請求項4に記載の送信回
路に比べて無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレ
ベルが確度高く設定される。
に応じて有するレベルの可変幅の偏差と、その送信レベ
ル可変手段21を介して得られる送信波信号に上述した
電圧の上昇に起因して生じるレベルの増加分とが共に補
償されるので、請求項3または請求項4に記載の送信回
路に比べて無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレ
ベルが確度高く設定される。
【0033】請求項6に記載の発明にかかわる送信回路
では、請求項2に記載の送信回路において、温度対応偏
差記憶手段32には、無線伝送路に送信されるべき送信
波信号のレベルと動作温度とからなる個々の組み合わせ
について、送信レベル可変手段21が有するレベルの可
変幅の不足分を示す偏差が予め登録される。さらに、電
圧対応偏差記憶手段42には、上述した送信波信号のレ
ベルと変調器11の後段に供給される直流電力の電圧と
からなる個々の組み合わせについて、送信レベル可変手
段21が有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が予
め登録される。
では、請求項2に記載の送信回路において、温度対応偏
差記憶手段32には、無線伝送路に送信されるべき送信
波信号のレベルと動作温度とからなる個々の組み合わせ
について、送信レベル可変手段21が有するレベルの可
変幅の不足分を示す偏差が予め登録される。さらに、電
圧対応偏差記憶手段42には、上述した送信波信号のレ
ベルと変調器11の後段に供給される直流電力の電圧と
からなる個々の組み合わせについて、送信レベル可変手
段21が有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差が予
め登録される。
【0034】また、温度計測手段31は動作温度を計測
し、かつ電圧計測手段41は変調器11の後段に供給さ
れる直流電力の電圧を計測する。レベル設定手段14
は、このようにして計測された動作温度とレベル設定手
段14によって求められたレベルとの組み合わせに対応
して、温度対応偏差記憶手段32に登録された第一の偏
差と、そのレベルと電圧計測手段41によって計測され
た電圧との組み合わせに対応して電圧対応偏差記憶手段
42に登録された第二の偏差との内、絶対値が大きい何
れか一方を求め、かつ記憶手段13に登録されたレベル
とその一方との差分に等しい利得をレベル可変手段12
に設定する。
し、かつ電圧計測手段41は変調器11の後段に供給さ
れる直流電力の電圧を計測する。レベル設定手段14
は、このようにして計測された動作温度とレベル設定手
段14によって求められたレベルとの組み合わせに対応
して、温度対応偏差記憶手段32に登録された第一の偏
差と、そのレベルと電圧計測手段41によって計測され
た電圧との組み合わせに対応して電圧対応偏差記憶手段
42に登録された第二の偏差との内、絶対値が大きい何
れか一方を求め、かつ記憶手段13に登録されたレベル
とその一方との差分に等しい利得をレベル可変手段12
に設定する。
【0035】すなわち、送信レベル可変手段21が温度
に応じて有するレベルの可変幅の不足分と、その送信レ
ベル可変手段21を介して得られる送信波信号に上述し
た電圧の上昇に起因して生じるレベルの増加分との内、
無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルに大き
な偏差が生じる要因となる一方が補償されるので、請求
項2に記載の送信回路に比べてそのレベルが確度高く設
定される。
に応じて有するレベルの可変幅の不足分と、その送信レ
ベル可変手段21を介して得られる送信波信号に上述し
た電圧の上昇に起因して生じるレベルの増加分との内、
無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルに大き
な偏差が生じる要因となる一方が補償されるので、請求
項2に記載の送信回路に比べてそのレベルが確度高く設
定される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図2は、請求項1〜6
に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図に
おいて、図9に示すものと機能および構成が同じものに
ついては、同じ符号を付与して示し、ここではその説明
を省略する。
施形態について詳細に説明する。図2は、請求項1〜6
に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。図に
おいて、図9に示すものと機能および構成が同じものに
ついては、同じ符号を付与して示し、ここではその説明
を省略する。
【0037】本実施形態と図9に示す従来例との構成の
相違点は、ベースバンド処理部110に代えてベースバ
ンド処理部60が備えられ、プロセッサ111に代えて
プロセッサ61が備えられ、TDMA制御部112に代
えてTDMA制御部62が備えられた点にある。また、
ベースバンド処理部60とベースバンド処理部110と
の構成の相違点は、シフトレジスタ118に代えて直−
並列変換部63-1、63-2が備えられた点にある。
相違点は、ベースバンド処理部110に代えてベースバ
ンド処理部60が備えられ、プロセッサ111に代えて
プロセッサ61が備えられ、TDMA制御部112に代
えてTDMA制御部62が備えられた点にある。また、
ベースバンド処理部60とベースバンド処理部110と
の構成の相違点は、シフトレジスタ118に代えて直−
並列変換部63-1、63-2が備えられた点にある。
【0038】直−並列変換部63-1は、クロック端子お
よび直列入力端子がプロセッサ61の対応する出力に接
続されたシフトレジスタ64-1と、そのシフトレジスタ
64-1の並列出力に並列に接続され、かつクロック端子
がプロセッサ61の対応する出力に接続された2つのシ
フトレジスタ65-1A、65-1Bと、3つの入力がそれぞ
れこれらのシフトレジスタ65-1A、65-1Bの出力およ
びシフトレジスタ64-1の並列出力に直結されると共
に、選択入力がTDMA制御部62の対応する出力に接
続されたセレクタ66-1とから構成される。
よび直列入力端子がプロセッサ61の対応する出力に接
続されたシフトレジスタ64-1と、そのシフトレジスタ
64-1の並列出力に並列に接続され、かつクロック端子
がプロセッサ61の対応する出力に接続された2つのシ
フトレジスタ65-1A、65-1Bと、3つの入力がそれぞ
れこれらのシフトレジスタ65-1A、65-1Bの出力およ
びシフトレジスタ64-1の並列出力に直結されると共
に、選択入力がTDMA制御部62の対応する出力に接
続されたセレクタ66-1とから構成される。
【0039】なお、直−並列変換部63-2の構成につい
ては、直−並列変換部63-1の構成と同じであるから、
以下では、対応する各構成要素に第一の添え番号を
「2」とする同じ符号を付与することとし、ここではそ
の図示および説明を省略する。また、本実施形態と図1
に示すブロック図との対応関係については、直交変調器
113は変調器11に対応し、電子ボリューム117-
1、117-2はレベル可変手段12に対応し、プロセッ
サ61は記憶手段13、温度対応偏差記憶手段32およ
び電圧対応偏差記憶手段42に対応し、プロセッサ61
および直−並列変換部63-1、63-2はレベル設定手段
14に対応し、電力制御部119、D/A変換器120
および可変利得増幅器114は送信レベル可変手段21
に対応し、後述する温度監視部70および電圧監視部7
1はそれぞれ温度計測手段31および電圧計測手段41
に対応する。
ては、直−並列変換部63-1の構成と同じであるから、
以下では、対応する各構成要素に第一の添え番号を
「2」とする同じ符号を付与することとし、ここではそ
の図示および説明を省略する。また、本実施形態と図1
に示すブロック図との対応関係については、直交変調器
113は変調器11に対応し、電子ボリューム117-
1、117-2はレベル可変手段12に対応し、プロセッ
サ61は記憶手段13、温度対応偏差記憶手段32およ
び電圧対応偏差記憶手段42に対応し、プロセッサ61
および直−並列変換部63-1、63-2はレベル設定手段
14に対応し、電力制御部119、D/A変換器120
および可変利得増幅器114は送信レベル可変手段21
に対応し、後述する温度監視部70および電圧監視部7
1はそれぞれ温度計測手段31および電圧計測手段41
に対応する。
【0040】図3は、請求項1、2に記載の発明に対応
した本実施形態の動作タイムチャートである。以下、図
2および図3を参照して請求項1、2に記載の発明に対
応した本実施形態の動作を説明する。プロセッサ61
は、図4に示すように、チャネル設定の手順に基づいて
設定されるべき個々の送信レベルについて、可変利得増
幅器114の利得の可変幅の不足分が許容されると共
に、その不足分が補われるために電子ボリューム117
-1、117-2に設定されるべき利得(減衰量)を示す設
定値(実測、シミュレーション等によって求められ
る。)が予め登録された設定値テーブル81を主記憶の
記憶領域に有する。
した本実施形態の動作タイムチャートである。以下、図
2および図3を参照して請求項1、2に記載の発明に対
応した本実施形態の動作を説明する。プロセッサ61
は、図4に示すように、チャネル設定の手順に基づいて
設定されるべき個々の送信レベルについて、可変利得増
幅器114の利得の可変幅の不足分が許容されると共
に、その不足分が補われるために電子ボリューム117
-1、117-2に設定されるべき利得(減衰量)を示す設
定値(実測、シミュレーション等によって求められ
る。)が予め登録された設定値テーブル81を主記憶の
記憶領域に有する。
【0041】なお、上述した実測は、TDMA制御部6
2が与える選択信号に応じてセレクタ66-1、66-2が
それぞれシフトレジスタ64-1、64-2の出力を直接選
択する状態において行われる。また、プロセッサ61
は、電源の投入その他に起因して行われる初期設定およ
びチャネル設定の処理の過程では、(1) 送信レベルが更
新される度に、ラッチ65-1A、65-2Aとラッチ65-1
B、65-2B との内、セレクタ66-1、66-2を介して電
子ボリューム117-1、117-2に設定値を与えるべき
一方を交互に選択すると共に、(2) 予め決められた手順
に基づいて送信レベルが更新されるべきことを認識する
と、新たな送信レベルに対応付けられて設定値テーブル
81に登録された設定値( 以下、「更新値」とい
う。)を取得し、(3) さらに、その更新値を直列に示す
ビット列からなる設定情報と、その設定情報にビット単
位に同期した第一の書き込みクロックおよび第二の書き
込みクロックとをシフトレジスタ64-1、64-2に並行
して与えた(図3(1))後に、(4) 上述したように選択さ
れたラッチの組み合わせ(符号「65-1A、65-2A」も
しくは符号「65-1B、65-2B」で示される。)に対応
する第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力す
る(図3(2))処理を行う。
2が与える選択信号に応じてセレクタ66-1、66-2が
それぞれシフトレジスタ64-1、64-2の出力を直接選
択する状態において行われる。また、プロセッサ61
は、電源の投入その他に起因して行われる初期設定およ
びチャネル設定の処理の過程では、(1) 送信レベルが更
新される度に、ラッチ65-1A、65-2Aとラッチ65-1
B、65-2B との内、セレクタ66-1、66-2を介して電
子ボリューム117-1、117-2に設定値を与えるべき
一方を交互に選択すると共に、(2) 予め決められた手順
に基づいて送信レベルが更新されるべきことを認識する
と、新たな送信レベルに対応付けられて設定値テーブル
81に登録された設定値( 以下、「更新値」とい
う。)を取得し、(3) さらに、その更新値を直列に示す
ビット列からなる設定情報と、その設定情報にビット単
位に同期した第一の書き込みクロックおよび第二の書き
込みクロックとをシフトレジスタ64-1、64-2に並行
して与えた(図3(1))後に、(4) 上述したように選択さ
れたラッチの組み合わせ(符号「65-1A、65-2A」も
しくは符号「65-1B、65-2B」で示される。)に対応
する第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力す
る(図3(2))処理を行う。
【0042】ラッチ65-1A、65-2Aとラッチ65-1
B、65-2Bとは、それぞれ上述した第一のラッチ信号と
第二のラッチ信号とが与えられたときに、先行してシフ
トレジスタ64-1、64-2に保持された設定値を取り込
み、かつ保持する。一方、TDMA制御部62は、無線
基地局から到来する受信波との同期をプロセッサ61が
上述したように行うチャネル設定の配下でタイムスロッ
ト単位にとることによって、自局が送信すべきタイムス
ロットTの期間(図3(3))を判別し、そのプロセッサ6
1が第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力し
た(図3(2))時点が送信タイムスロットTの期間に該当
するか否かを判別する。
B、65-2Bとは、それぞれ上述した第一のラッチ信号と
第二のラッチ信号とが与えられたときに、先行してシフ
トレジスタ64-1、64-2に保持された設定値を取り込
み、かつ保持する。一方、TDMA制御部62は、無線
基地局から到来する受信波との同期をプロセッサ61が
上述したように行うチャネル設定の配下でタイムスロッ
ト単位にとることによって、自局が送信すべきタイムス
ロットTの期間(図3(3))を判別し、そのプロセッサ6
1が第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力し
た(図3(2))時点が送信タイムスロットTの期間に該当
するか否かを判別する。
【0043】さらに、TDMA制御部62は、その判別
の結果が真である場合には、この送信タイムスロットT
の期間が経過する時点から後続する送信タイムスロット
Tの起点に至る期間(タイムスロットR、Iに該当す
る。)に、反対にその判別の結果が偽である場合には、
その時点から後続する送信タイムスロットTの期間に至
る期間に、セレクタ66-1、66-2および電子ボリュー
ム117-1、117-2の応答時間が確保される時点で、
これらのセレクタ66-1、66-2に与えられる選択信号
の値(ここでは、簡単のため、符号「65-1A、65-2
A」と符号「65-1B、65-2B」との何れかで示される
ラッチの組み合わせの内、更新値を与えるものに対応し
た「A」と「B」との何れか一方であると仮定する。)
を切り替える(図3(4))。
の結果が真である場合には、この送信タイムスロットT
の期間が経過する時点から後続する送信タイムスロット
Tの起点に至る期間(タイムスロットR、Iに該当す
る。)に、反対にその判別の結果が偽である場合には、
その時点から後続する送信タイムスロットTの期間に至
る期間に、セレクタ66-1、66-2および電子ボリュー
ム117-1、117-2の応答時間が確保される時点で、
これらのセレクタ66-1、66-2に与えられる選択信号
の値(ここでは、簡単のため、符号「65-1A、65-2
A」と符号「65-1B、65-2B」との何れかで示される
ラッチの組み合わせの内、更新値を与えるものに対応し
た「A」と「B」との何れか一方であると仮定する。)
を切り替える(図3(4))。
【0044】このように本実施形態によれば、可変利得
増幅器114の利得の可変幅の不足分は、直交変調器1
13に与えられるシンボル値が更新されることがない期
間に設定される電子ボリューム117-1、117-2の利
得に応じて補償される。また、その不足分の補償は、プ
ロセッサ61とTDMA制御部62とが連係することに
よってベースバンド領域において行われるので、ベース
バンド処理部60の前段や後段に新たな回路が付加さ
れ、あるいはハードウエアの構成が変更されることなく
確度高く実現される。
増幅器114の利得の可変幅の不足分は、直交変調器1
13に与えられるシンボル値が更新されることがない期
間に設定される電子ボリューム117-1、117-2の利
得に応じて補償される。また、その不足分の補償は、プ
ロセッサ61とTDMA制御部62とが連係することに
よってベースバンド領域において行われるので、ベース
バンド処理部60の前段や後段に新たな回路が付加さ
れ、あるいはハードウエアの構成が変更されることなく
確度高く実現される。
【0045】以下、請求項3に記載の発明に対応した実
施形態について説明する。本実施形態と請求項1、2に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、図
2に点線で示すように、温度監視部70が備えられ、そ
の温度監視部70の出力がプロセッサ61の特定の入力
ポートに接続された点にある。また、温度監視部70
は、図5に実線で示すように、一端が直流電源線に接続
された抵抗器91と、その抵抗器91に順方向に直列に
接続され、かつ一端が接地されたダイオードからなる温
度センサ92と、これらの抵抗器91と温度センサ92
との接続点と上述した特定の入力ポートとの間に配置さ
れたA/D変換器93とから構成される。
施形態について説明する。本実施形態と請求項1、2に
記載の発明に対応した実施形態との構成の相違点は、図
2に点線で示すように、温度監視部70が備えられ、そ
の温度監視部70の出力がプロセッサ61の特定の入力
ポートに接続された点にある。また、温度監視部70
は、図5に実線で示すように、一端が直流電源線に接続
された抵抗器91と、その抵抗器91に順方向に直列に
接続され、かつ一端が接地されたダイオードからなる温
度センサ92と、これらの抵抗器91と温度センサ92
との接続点と上述した特定の入力ポートとの間に配置さ
れたA/D変換器93とから構成される。
【0046】以下、図2および図5を参照して請求項3
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、プロセッサ61が下記の手順に基
づいて既述の更新値を求める点にある。可変利得増幅器
114や電力増幅器115の利得は、一般に、温度Tが
高いほど低下する。
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、プロセッサ61が下記の手順に基
づいて既述の更新値を求める点にある。可変利得増幅器
114や電力増幅器115の利得は、一般に、温度Tが
高いほど低下する。
【0047】プロセッサ61は、図6に示すように、デ
ィジタル情報として示される温度Tと既述の送信レベル
とに応じて、請求項1、2に記載の発明に対応した実施
形態と同様にして求められた更新値について、その更新
値との加算に基づく補正に適用されるべき偏差(実測等
に基づいて予め求められる。)が登録された温度補正テ
ーブル82を主記憶の記憶領域に有する。
ィジタル情報として示される温度Tと既述の送信レベル
とに応じて、請求項1、2に記載の発明に対応した実施
形態と同様にして求められた更新値について、その更新
値との加算に基づく補正に適用されるべき偏差(実測等
に基づいて予め求められる。)が登録された温度補正テ
ーブル82を主記憶の記憶領域に有する。
【0048】また、温度監視部70では、温度センサ9
2は、上述した温度Tに応じて電気抵抗の値Rが変化す
る特性を有し、その値Rと直流電源線から抵抗器91を
介して供給される電流(ここでは、簡単のため、一定で
あると仮定する。)Iとの積に等しい電圧をA/D変換
器93に与える。プロセッサ61は、その電圧をA/D
変換器93を介して所定の頻度でディジタル情報として
取り込み、かつ積分処理を施すことによって上述した温
度Tを示すディジタル情報を求める。
2は、上述した温度Tに応じて電気抵抗の値Rが変化す
る特性を有し、その値Rと直流電源線から抵抗器91を
介して供給される電流(ここでは、簡単のため、一定で
あると仮定する。)Iとの積に等しい電圧をA/D変換
器93に与える。プロセッサ61は、その電圧をA/D
変換器93を介して所定の頻度でディジタル情報として
取り込み、かつ積分処理を施すことによって上述した温
度Tを示すディジタル情報を求める。
【0049】さらに、プロセッサ61は、初期設定やチ
ャネル設定の手順に基づいて送信レベルが設定され、あ
るいは更新されるべきことを認識すると、最新に算出さ
れたディジタル情報で示される温度Tと新たな送信レベ
ルとに対応して温度補正テーブル82に登録された偏差
k-Tを求める。また、プロセッサ61は、請求項1、2
に記載の発明に対応した実施形態と同様にして設定値テ
ーブル81を参照することによって更新値を求めると、
その更新値に上述した偏差k-Tを加算することによって
更新値を補正すると共に、その補正の結果として得られ
た更新値を示す設定情報をシフトレジスタ64-1、64
-2に並行して与えた(図3(1))後に、先行して選択され
たラッチの組み合わせ(符号「65-1A、65-2A」 も
しくは符号「65-1B、65-2B」で示される。)に対応
する第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力す
る(図3(2))。
ャネル設定の手順に基づいて送信レベルが設定され、あ
るいは更新されるべきことを認識すると、最新に算出さ
れたディジタル情報で示される温度Tと新たな送信レベ
ルとに対応して温度補正テーブル82に登録された偏差
k-Tを求める。また、プロセッサ61は、請求項1、2
に記載の発明に対応した実施形態と同様にして設定値テ
ーブル81を参照することによって更新値を求めると、
その更新値に上述した偏差k-Tを加算することによって
更新値を補正すると共に、その補正の結果として得られ
た更新値を示す設定情報をシフトレジスタ64-1、64
-2に並行して与えた(図3(1))後に、先行して選択され
たラッチの組み合わせ(符号「65-1A、65-2A」 も
しくは符号「65-1B、65-2B」で示される。)に対応
する第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力す
る(図3(2))。
【0050】したがって、本実施形態によれば、温度に
応じて可変利得増幅器114の利得とその利得の可変幅
が変化し、あるいは電力増幅器116の利得が温度に応
じて変化する場合であっても、その可変利得増幅器11
4の可変幅の不足が許容されつつ所望の送信レベルが確
度高く得られる。以下、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態について説明する。
応じて可変利得増幅器114の利得とその利得の可変幅
が変化し、あるいは電力増幅器116の利得が温度に応
じて変化する場合であっても、その可変利得増幅器11
4の可変幅の不足が許容されつつ所望の送信レベルが確
度高く得られる。以下、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態について説明する。
【0051】本実施形態と請求項1〜3に記載の発明に
対応した実施形態との構成の相違点は、図2に点線で示
すように、電圧監視部71が備えられ、その電圧監視部
71の出力がプロセッサ61の入力ポートに接続された
点にある。また、電圧監視部71は、図7に実線で示す
ように、変換入力が直流電源線に直結され、かつ出力が
プロセッサ61の対応する入力ポートに接続されたA/
D変換器100から構成される。
対応した実施形態との構成の相違点は、図2に点線で示
すように、電圧監視部71が備えられ、その電圧監視部
71の出力がプロセッサ61の入力ポートに接続された
点にある。また、電圧監視部71は、図7に実線で示す
ように、変換入力が直流電源線に直結され、かつ出力が
プロセッサ61の対応する入力ポートに接続されたA/
D変換器100から構成される。
【0052】以下、図2および図7を参照して請求項4
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、プロセッサ61が下記の手順に基
づいて既述の更新値を求める点にある。
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態の特徴は、プロセッサ61が下記の手順に基
づいて既述の更新値を求める点にある。
【0053】電力増幅器116については、一般に、そ
の電力増幅器116に供給されるべき駆動電力が移動局
装置を構成する他の各部の消費電力の総和に比べて著し
く大きいために、電力の損失を伴う電圧変換回路を何ら
介することなく駆動電力がバッテリから直接供給され
る。しかし、例えば、過充電が行われた場合には、その
バッテリの端子電圧が規定の値より高くなるために、電
力増幅器116から空中線系に給電される送信波信号の
レベルも増加する。
の電力増幅器116に供給されるべき駆動電力が移動局
装置を構成する他の各部の消費電力の総和に比べて著し
く大きいために、電力の損失を伴う電圧変換回路を何ら
介することなく駆動電力がバッテリから直接供給され
る。しかし、例えば、過充電が行われた場合には、その
バッテリの端子電圧が規定の値より高くなるために、電
力増幅器116から空中線系に給電される送信波信号の
レベルも増加する。
【0054】プロセッサ61は、図8に示すように、電
力増幅器116に印加される電源電圧V(ここでは、簡
単のため後述するディジタル情報として示されると仮定
する。)と送信レベルとに応じて、請求項1、2に記載
の発明に対応した実施形態と同様にして求められた更新
値について、その更新値との加算に基づく補正に適用さ
れるべき偏差(実測等に基づいて予め求められる。)が
登録された電圧補正テーブル83を主記憶の記憶領域に
有する。
力増幅器116に印加される電源電圧V(ここでは、簡
単のため後述するディジタル情報として示されると仮定
する。)と送信レベルとに応じて、請求項1、2に記載
の発明に対応した実施形態と同様にして求められた更新
値について、その更新値との加算に基づく補正に適用さ
れるべき偏差(実測等に基づいて予め求められる。)が
登録された電圧補正テーブル83を主記憶の記憶領域に
有する。
【0055】また、プロセッサ61は、電圧監視部71
を構成するA/D変換器100を介して上述したバッテ
リの端子に直結された直流電源線の電位(バッテリの端
子電圧に相当する。)を所定の頻度でディジタル情報と
して取り込み、かつ積分処理を施すことによって上述し
た電源電圧Vを示すディジタル情報を求める。さらに、
プロセッサ61は、初期設定やチャネル設定の手順に基
づいて送信レベルが設定され、あるいは更新されるべき
ことを認識すると、最新に算出されたディジタル情報で
示される電源電圧Vと新たな送信レベルとに対応して電
圧補正テーブル83に登録された偏差k-Vを求める。
を構成するA/D変換器100を介して上述したバッテ
リの端子に直結された直流電源線の電位(バッテリの端
子電圧に相当する。)を所定の頻度でディジタル情報と
して取り込み、かつ積分処理を施すことによって上述し
た電源電圧Vを示すディジタル情報を求める。さらに、
プロセッサ61は、初期設定やチャネル設定の手順に基
づいて送信レベルが設定され、あるいは更新されるべき
ことを認識すると、最新に算出されたディジタル情報で
示される電源電圧Vと新たな送信レベルとに対応して電
圧補正テーブル83に登録された偏差k-Vを求める。
【0056】また、プロセッサ61は、請求項1、2に
記載の発明に対応した実施形態と同様にして設定値テー
ブル81を参照することによって更新値を求めると、そ
の更新値に上述した偏差k-Vを加算することによって更
新値を補正すると共に、その補正の結果として得られた
更新値を示す設定情報をシフトレジスタ64-1、64-2
に並行して与えた(図3(1))後に、先行して選択された
ラッチの組み合わせ(符号「65-1A、65-2A」 もし
くは符号「65-1B、65-2B」で示される。)に対応す
る第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力する
(図3(2))。
記載の発明に対応した実施形態と同様にして設定値テー
ブル81を参照することによって更新値を求めると、そ
の更新値に上述した偏差k-Vを加算することによって更
新値を補正すると共に、その補正の結果として得られた
更新値を示す設定情報をシフトレジスタ64-1、64-2
に並行して与えた(図3(1))後に、先行して選択された
ラッチの組み合わせ(符号「65-1A、65-2A」 もし
くは符号「65-1B、65-2B」で示される。)に対応す
る第一のラッチ信号または第二のラッチ信号を出力する
(図3(2))。
【0057】したがって、本実施形態によれば、バッテ
リの過充電に起因して送信レベルが無用に増加すること
が確度高く回避される。以下、図2〜図8を参照して請
求項5に記載の発明に対応した実施形態について説明す
る。本実施形態のハードウエアの構成は、請求項3、4
に記載の発明に対応した実施形態の構成が併合されたも
のに等しいので、ここではその説明を省略する。
リの過充電に起因して送信レベルが無用に増加すること
が確度高く回避される。以下、図2〜図8を参照して請
求項5に記載の発明に対応した実施形態について説明す
る。本実施形態のハードウエアの構成は、請求項3、4
に記載の発明に対応した実施形態の構成が併合されたも
のに等しいので、ここではその説明を省略する。
【0058】本実施形態の特徴は、プロセッサ61が更
新値を補正するために行う、以下の演算の手順にある。
プロセッサ61は、請求項1、2に記載の発明に対応し
た実施形態と同様にして設定値テーブル81を参照する
ことによって更新値を求めた後に、請求項3および請求
項4に記載の発明に対応した実施形態と同様にして偏差
k-Tと偏差k-Vとを求める。
新値を補正するために行う、以下の演算の手順にある。
プロセッサ61は、請求項1、2に記載の発明に対応し
た実施形態と同様にして設定値テーブル81を参照する
ことによって更新値を求めた後に、請求項3および請求
項4に記載の発明に対応した実施形態と同様にして偏差
k-Tと偏差k-Vとを求める。
【0059】さらに、プロセッサ61は、上述した更新
値にこれらの偏差k-T、k-Vを共に加算することによっ
て更新値を補正し、かつ確定する。すなわち、本実施形
態によれば、温度Tに応じた可変利得増幅器114の利
得の変動分およびその利得の可変幅の不足分と、同様の
温度に応じた電力増幅器116の利得の変動分とに併せ
て、電源電圧Vの増加に応じてこの電力増幅器116か
ら空中線系に給電される送信波信号のレベルの増加分が
共に補正されるので、請求項1〜4に記載の発明に対応
した実施形態に比べて送信レベルが確度高く所望の値に
設定される。
値にこれらの偏差k-T、k-Vを共に加算することによっ
て更新値を補正し、かつ確定する。すなわち、本実施形
態によれば、温度Tに応じた可変利得増幅器114の利
得の変動分およびその利得の可変幅の不足分と、同様の
温度に応じた電力増幅器116の利得の変動分とに併せ
て、電源電圧Vの増加に応じてこの電力増幅器116か
ら空中線系に給電される送信波信号のレベルの増加分が
共に補正されるので、請求項1〜4に記載の発明に対応
した実施形態に比べて送信レベルが確度高く所望の値に
設定される。
【0060】以下、図2〜図8を参照して請求項6に記
載の発明に対応した実施形態について説明する。本実施
形態のハードウエアの構成は、請求項3、4に記載の発
明に対応した実施形態の構成が併合されたものに等しい
ので、ここではその説明を省略する。本実施形態の特徴
は、プロセッサ61が更新値を補正するために行う、以
下の演算の手順にある。
載の発明に対応した実施形態について説明する。本実施
形態のハードウエアの構成は、請求項3、4に記載の発
明に対応した実施形態の構成が併合されたものに等しい
ので、ここではその説明を省略する。本実施形態の特徴
は、プロセッサ61が更新値を補正するために行う、以
下の演算の手順にある。
【0061】プロセッサ61は、請求項1、2に記載の
発明に対応した実施形態と同様にして設定値テーブル8
1を参照することによって更新値を求めた後に、請求項
3および請求項4に記載の発明に対応した実施形態と同
様にして偏差k-Tと偏差k-Vとを求める。また、プロセ
ッサ61は、これらの偏差k-T、k-Vの符号が同じであ
る場合には、偏差k-Tと偏差k-Vとの内、絶対値が大き
い何れか一方の偏差Kを選択し、反対が符号が異なる場
合には、両者の和からなる偏差Kを算出する。
発明に対応した実施形態と同様にして設定値テーブル8
1を参照することによって更新値を求めた後に、請求項
3および請求項4に記載の発明に対応した実施形態と同
様にして偏差k-Tと偏差k-Vとを求める。また、プロセ
ッサ61は、これらの偏差k-T、k-Vの符号が同じであ
る場合には、偏差k-Tと偏差k-Vとの内、絶対値が大き
い何れか一方の偏差Kを選択し、反対が符号が異なる場
合には、両者の和からなる偏差Kを算出する。
【0062】さらに、プロセッサ61は、上述した更新
値に偏差Kを加算することによって更新値を補正し、か
つ確定する。したがって、本実施形態によれば、(a) 温
度Tに応じた可変利得増幅器114の利得およびその利
得の可変幅と同様の温度に応じた電力増幅器116の利
得の変動との双方と、(b) 電源電圧Vの増加に応じてこ
の電力増幅器116から空中線系に給電される送信波信
号のレベルの増加と、の内、送信レベルの大きな偏差の
原因となる何れか一方、あるいは双方について補正が行
われる。
値に偏差Kを加算することによって更新値を補正し、か
つ確定する。したがって、本実施形態によれば、(a) 温
度Tに応じた可変利得増幅器114の利得およびその利
得の可変幅と同様の温度に応じた電力増幅器116の利
得の変動との双方と、(b) 電源電圧Vの増加に応じてこ
の電力増幅器116から空中線系に給電される送信波信
号のレベルの増加と、の内、送信レベルの大きな偏差の
原因となる何れか一方、あるいは双方について補正が行
われる。
【0063】なお、上述した各実施形態では、TDMA
方式の移動通信システムの移動局装置に本発明が適用さ
れているが、無線伝送路の伝送方式、多元接続方式その
他に基づいて送信が行われない期間の検出が確実に行わ
れるならば、本発明は、FDMA、CDMAその他の如
何なる方式の無線伝送系にも適用可能である。また、上
述した各実施形態では、信号点配置が何ら示されること
なく直交変調器113が適用されているが、送信が行わ
れない期間の検出が確実に行われるならば、信号点配置
が如何なるものであってもよく、かつ本発明は直交変調
が搭載されない送信系にも適用可能である。
方式の移動通信システムの移動局装置に本発明が適用さ
れているが、無線伝送路の伝送方式、多元接続方式その
他に基づいて送信が行われない期間の検出が確実に行わ
れるならば、本発明は、FDMA、CDMAその他の如
何なる方式の無線伝送系にも適用可能である。また、上
述した各実施形態では、信号点配置が何ら示されること
なく直交変調器113が適用されているが、送信が行わ
れない期間の検出が確実に行われるならば、信号点配置
が如何なるものであってもよく、かつ本発明は直交変調
が搭載されない送信系にも適用可能である。
【0064】さらに、上述した各実施形態では、直−並
列変換部63-1、63-2がそれぞれ電子ボリューム11
7-1、117-2に対応して備えられているが、これらの
電子ボリューム117-1、117-2に設定されるべき利
得(減衰量)が常に同じである場合には、直−並列変換
部63-1、63-2は単一の直−並列変換部に併合されて
もよい。
列変換部63-1、63-2がそれぞれ電子ボリューム11
7-1、117-2に対応して備えられているが、これらの
電子ボリューム117-1、117-2に設定されるべき利
得(減衰量)が常に同じである場合には、直−並列変換
部63-1、63-2は単一の直−並列変換部に併合されて
もよい。
【0065】また、上述した各実施形態では、送信レベ
ルが更新される度にラッチ65-1A(65-2A)、65-1B
(65-2B)が交互に選択されているが、例えば、送信レ
ベルが更新される最大の速度が大きい場合には、3つ以
上のラッチがリサイクリックに、あるいは適宜選択さ
れ、かつ適用されてもよい。さらに、請求項3〜6に記
載の発明に対応した実施形態では、温度Tと電源電圧V
とに応じた更新値の補正がその温度Tと電源電圧Vがと
り得る値の値域の全てについて行われているが、このよ
うな補正は、例えば、温度Tや電源電圧Vが所定の範囲
を超えたとき、あるいは所定の下限値や上限値との大小
関係が予め決められた状態となったときに限って行われ
てもよい。
ルが更新される度にラッチ65-1A(65-2A)、65-1B
(65-2B)が交互に選択されているが、例えば、送信レ
ベルが更新される最大の速度が大きい場合には、3つ以
上のラッチがリサイクリックに、あるいは適宜選択さ
れ、かつ適用されてもよい。さらに、請求項3〜6に記
載の発明に対応した実施形態では、温度Tと電源電圧V
とに応じた更新値の補正がその温度Tと電源電圧Vがと
り得る値の値域の全てについて行われているが、このよ
うな補正は、例えば、温度Tや電源電圧Vが所定の範囲
を超えたとき、あるいは所定の下限値や上限値との大小
関係が予め決められた状態となったときに限って行われ
てもよい。
【0066】また、請求項3〜6に記載の発明に対応し
た実施形態では、温度Tと電源電圧Vとがプロセッサ6
1が行う積分処理に基づいて求められているが、その積
分処理は、例えば、図5や図7に点線で示すバッファや
比較器のような専用のハードウエアによって行われても
よい。さらに、請求項3〜6に記載の発明に対応した実
施形態では、温度監視部70と電圧監視部71とが共に
新たなハードウエアとして追加されているが、例えば、
バッテリの残量表示が行われる移動局装置については、
その残量を換算値として示す電源電圧Vを計測する電圧
検出回路と、その回路を介して計測された電源電圧Vの
温度補償に供される温度検出回路とのような既存のハー
ドウエアが活用されてもよい。
た実施形態では、温度Tと電源電圧Vとがプロセッサ6
1が行う積分処理に基づいて求められているが、その積
分処理は、例えば、図5や図7に点線で示すバッファや
比較器のような専用のハードウエアによって行われても
よい。さらに、請求項3〜6に記載の発明に対応した実
施形態では、温度監視部70と電圧監視部71とが共に
新たなハードウエアとして追加されているが、例えば、
バッテリの残量表示が行われる移動局装置については、
その残量を換算値として示す電源電圧Vを計測する電圧
検出回路と、その回路を介して計測された電源電圧Vの
温度補償に供される温度検出回路とのような既存のハー
ドウエアが活用されてもよい。
【0067】また、上述した各実施形態では、圧縮され
るべき送信レベルの偏差の発生要因が何ら示されていな
いが、部品の特性のバラツキやそのバラツキに起因する
周波数特性の偏差だけではなく、動作環境や経時に応じ
たこれらの変動分が圧縮されるべき場合にも、本発明は
同様にして適用可能である。さらに、上述した各実施形
態では、フィードバック制御に基づく電力制御方式が適
用されているが、このような電力制御方式に限定され
ず、本発明は、フィードフォーワード制御に基づく電力
制御方式にも同様にして適用可能である。
るべき送信レベルの偏差の発生要因が何ら示されていな
いが、部品の特性のバラツキやそのバラツキに起因する
周波数特性の偏差だけではなく、動作環境や経時に応じ
たこれらの変動分が圧縮されるべき場合にも、本発明は
同様にして適用可能である。さらに、上述した各実施形
態では、フィードバック制御に基づく電力制御方式が適
用されているが、このような電力制御方式に限定され
ず、本発明は、フィードフォーワード制御に基づく電力
制御方式にも同様にして適用可能である。
【0068】
【発明の効果】上述したように請求項1に記載の発明で
は、適用された信号点配置が如何なるものであっても、
伝送品質が劣化することなく送信電力が確度高く設定さ
れる。また、請求項2に記載の発明では、送信レベル可
変手段が有するレベルの可変幅の不足分が許容され、か
つ伝送品質が劣化することなく送信電力が確度高く設定
される。
は、適用された信号点配置が如何なるものであっても、
伝送品質が劣化することなく送信電力が確度高く設定さ
れる。また、請求項2に記載の発明では、送信レベル可
変手段が有するレベルの可変幅の不足分が許容され、か
つ伝送品質が劣化することなく送信電力が確度高く設定
される。
【0069】さらに、請求項3、4、6に記載の発明で
は、請求項2に記載の送信回路に比べて送信電力が確度
高く設定される。また、請求項5に記載の発明では、請
求項3および請求項4に記載の送信回路に比べて送信電
力が確度高く設定される。したがって、これらの発明が
適用された無線伝送系では、変調器の後段における利得
の可変幅のバラツキと動作温度、電源電圧等の環境条件
とに柔軟に適応して無線伝送路が安定に形成され、かつ
伝送品質が高く維持される。
は、請求項2に記載の送信回路に比べて送信電力が確度
高く設定される。また、請求項5に記載の発明では、請
求項3および請求項4に記載の送信回路に比べて送信電
力が確度高く設定される。したがって、これらの発明が
適用された無線伝送系では、変調器の後段における利得
の可変幅のバラツキと動作温度、電源電圧等の環境条件
とに柔軟に適応して無線伝送路が安定に形成され、かつ
伝送品質が高く維持される。
【図1】請求項1〜6に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
ある。
【図2】請求項1〜6に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図3】請求項1、2に記載の発明に対応した本実施形
態の動作タイムチャートである。
態の動作タイムチャートである。
【図4】設定値テーブルの構成を示す図である。
【図5】温度監視部の構成を示す図である。
【図6】温度補正テーブルの構成を示す図である。
【図7】電圧監視部の構成を示す図である。
【図8】電圧補正テーブルの構成を示す図である。
【図9】従来の送信回路の構成例を示す図である。
【図10】従来例の課題を説明する図である。
11 変調器 12 レベル可変手段 13 記憶手段 14 レベル設定手段 21 送信レベル可変手段 31 温度計測手段 32 温度対応偏差記憶手段 41 電圧計測手段 42 電圧対応偏差記憶手段 60,110 ベースバンド処理部 61,111 プロセッサ 62,112 TDMA制御部 63 直−並列変換部 64,118 シフトレジスタ 65 ラッチ 66 セレクタ 71 温度監視部 72 電圧監視部 81 設定値テーブル 82 温度補正テーブル 83 電圧補正テーブル 91 抵抗器 92 温度センサ 93,100 A/D変換器 113 直交変調器 114 可変利得増幅器 115 電力増幅器 116 前置処理部 117 電子ボリューム 119 電力制御部 120 D/A変換器(D/A)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋橋 伸介 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 新山 学 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 ベースバンド信号に応じて搬送波信号を
変調して送信波信号を生成する変調器の前段に配置さ
れ、そのベースバンド信号のレベルの可変に供されるレ
ベル可変手段と、 前記送信波信号が無線伝送路に送信されるべき個々のレ
ベルに対応して、前記レベル可変手段に設定されるべき
利得が予め登録された記憶手段と、 前記無線伝送路に適用された通信方式とチャネル設定方
式との何れか一方または双方に基づいて前記送信波信号
が前記無線伝送路に送信されるべきレベルを求め、その
送信波信号が送信されない期間に、このレベルに対応し
て前記記憶手段に登録された利得を前記レベル可変手段
に設定するレベル設定手段とを備えたことを特徴とする
送信回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載の送信回路において、 変調器の後段に配置され、その変調器によって生成され
た送信波信号のレベルの公称値をレベル設定手段によっ
て求められたレベルに設定する送信レベル可変手段とを
備え、 記憶手段には、 前記無線伝送路に送信されるべき送信波信号の個々のレ
ベルについて、前記送信レベル可変手段が固有するレベ
ルの可変幅の不足分に相当する利得が予め登録されたこ
とを特徴とする送信回路。 - 【請求項3】 請求項2に記載の送信回路において、 動作温度を計測する温度計測手段と、 無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと前記
動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送信レ
ベル可変手段が固有するレベルの可変幅の不足分を示す
偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段とを備え、 レベル設定手段は、 前記温度計測手段によって計測された動作温度と前記無
線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み
合わせに対応して、前記温度対応偏差記憶手段に登録さ
れた偏差を求め、記憶手段に登録されたレベルとその偏
差との差分に等しい利得をレベル可変手段に設定するこ
とを特徴とする送信回路。 - 【請求項4】 請求項2に記載の送信回路において、 変調器の後段に供給される直流電力の電圧を計測する電
圧計測手段と、 無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと前記
電圧とからなる個々の組み合わせについて、送信レベル
可変手段が固有するレベルの可変幅の不足分を示す偏差
が予め登録された電圧対応偏差記憶手段とを備え、 レベル設定手段は、 前記電圧計測手段によって計測された電圧と前記無線伝
送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み合わ
せに対応して、前記電圧対応偏差記憶手段に登録された
偏差を求め、記憶手段に登録されたレベルとその偏差と
の差分に等しい利得をレベル可変手段に設定することを
特徴とする送信回路。 - 【請求項5】 請求項2に記載の送信回路において、 動作温度を計測する温度計測手段と、 無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと前記
動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送信レ
ベル可変手段が固有するレベルの可変幅の不足分を示す
偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段と、 変調器の後段に供給される直流電力の電圧を計測する電
圧計測手段と、 前記無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと
前記電圧とからなる個々の組み合わせについて、前記送
信レベル可変手段が固有するレベルの可変幅の不足分を
示す偏差が予め登録された電圧対応偏差記憶手段とを備
え、 レベル設定手段は、前記温度計測手段によって計測され
た動作温度と前記無線伝送路に送信される べき送信波信号のレベルとの組み合わせに対応して、前
記温度対応偏差記憶手段に登録された第一の偏差と、そ
のレベルと前記電圧計測手段によって計測された電圧と
の組み合わせに対応して前記電圧対応偏差記憶手段に登
録された第二の偏差との和を求め、記憶手段に登録され
たレベルとその和との差分に等しい利得をレベル可変手
段に設定することを特徴とする送信回路。 - 【請求項6】 請求項2に記載の送信回路において、 動作温度を計測する温度計測手段と、 無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと前記
動作温度とからなる個々の組み合わせについて、送信レ
ベル可変手段が固有するレベルの可変幅の不足分を示す
偏差が予め登録された温度対応偏差記憶手段と、 変調器の後段に供給される直流電力の電圧を計測する電
圧計測手段と、 前記無線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルと
前記電圧とからなる個々の組み合わせについて、前記送
信レベル可変手段が固有するレベルの可変幅の不足分を
示す偏差が予め登録された電圧対応偏差記憶手段とを備
え、 レベル設定手段は、 前記温度計測手段によって計測された動作温度と前記無
線伝送路に送信されるべき送信波信号のレベルとの組み
合わせに対応して、前記温度対応偏差記憶手段に登録さ
れた第一の偏差と、そのレベルと前記電圧計測手段によ
って計測された電圧との組み合わせに対応して前記電圧
対応偏差記憶手段に登録された第二の偏差との内、絶対
値が大きい何れか一方を求め、記憶手段に登録されたレ
ベルとその一方との差分に等しい利得をレベル可変手段
に設定することを特徴とする送信回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26534197A JPH11112364A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 送信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26534197A JPH11112364A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 送信回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11112364A true JPH11112364A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17415842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26534197A Withdrawn JPH11112364A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 送信回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11112364A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008199463A (ja) * | 2007-02-15 | 2008-08-28 | Ricoh Co Ltd | ネットワーク接続方法 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26534197A patent/JPH11112364A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |