JPH11112257A - 送信電力制御回路 - Google Patents
送信電力制御回路Info
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- JPH11112257A JPH11112257A JP26709897A JP26709897A JPH11112257A JP H11112257 A JPH11112257 A JP H11112257A JP 26709897 A JP26709897 A JP 26709897A JP 26709897 A JP26709897 A JP 26709897A JP H11112257 A JPH11112257 A JP H11112257A
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- Japan
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- signal
- transmission power
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- transmission
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来に比べ消費電力が小さな送信電力制御回
路を実現する。 【解決手段】 可変送信電力増幅部14の出力を検波器
30により検波し、その出力をLPF40によって濾波
して送信電力のアナログ平均値を得る。アナログの比較
器42において、このアナログ平均値を基準信号値A0
と比較し、その結果に応じてアップ信号又はダウン信号
を生成する。バースト送信の開始タイミングから、バー
スト波形の立上り時間、LPF40の応答遅れ時間及び
所定の余裕時間の合計が経過した時点でサンプル信号生
成回路44がサンプル信号をサンプルホールド回路46
に与え、このサンプル信号に応じてサンプルホールド回
路46が比較器42の出力をサンプルし次のサンプリン
グまで保持する。アップダウンカウンタ48は、サンプ
ルホールド回路46によって保持されているサンプル値
に応じてアップカウント又はダウンカウントし、可変送
信電力増幅部14に供給すべき利得制御信号を発生させ
る。
路を実現する。 【解決手段】 可変送信電力増幅部14の出力を検波器
30により検波し、その出力をLPF40によって濾波
して送信電力のアナログ平均値を得る。アナログの比較
器42において、このアナログ平均値を基準信号値A0
と比較し、その結果に応じてアップ信号又はダウン信号
を生成する。バースト送信の開始タイミングから、バー
スト波形の立上り時間、LPF40の応答遅れ時間及び
所定の余裕時間の合計が経過した時点でサンプル信号生
成回路44がサンプル信号をサンプルホールド回路46
に与え、このサンプル信号に応じてサンプルホールド回
路46が比較器42の出力をサンプルし次のサンプリン
グまで保持する。アップダウンカウンタ48は、サンプ
ルホールド回路46によって保持されているサンプル値
に応じてアップカウント又はダウンカウントし、可変送
信電力増幅部14に供給すべき利得制御信号を発生させ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル無線電
話機等においてその送信電力を制御するために用いられ
る送信電力制御回路に関する。
話機等においてその送信電力を制御するために用いられ
る送信電力制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】ディジタル無線電話機等
を始めとする各種の無線機においては、図3に示されて
いるような装置構成が採用されている。この図において
は、使用者から与えられる信号(例えば話者音声を示す
信号)が、信号処理回路10によって処理され、変調器
12に供給される。変調器12においては、信号処理回
路10から供給される信号を変調信号として所定の方式
により変調動作が行われる。その結果得られる変調出力
は、可変送信電力増幅部14、カプラ16及びアンテナ
共用回路18を介し、アンテナ20から無線送信され
る。アンテナ共用回路18は、アンテナ20を送信及び
受信にて共用するための回路であり、アンテナ20によ
って受信された信号はアンテナ共用回路18を介して受
信部22に供給される。受信部22は、この受信信号に
増幅その他所定の処理を施した上で復調器24に供給
し、復調器24はこの受信信号から必要な情報を復調し
て信号処理回路10に供給する。信号処理回路10は、
復調器24の復調出力から再生した信号例えば通話相手
の音声を示す信号を使用者に提供する。
を始めとする各種の無線機においては、図3に示されて
いるような装置構成が採用されている。この図において
は、使用者から与えられる信号(例えば話者音声を示す
信号)が、信号処理回路10によって処理され、変調器
12に供給される。変調器12においては、信号処理回
路10から供給される信号を変調信号として所定の方式
により変調動作が行われる。その結果得られる変調出力
は、可変送信電力増幅部14、カプラ16及びアンテナ
共用回路18を介し、アンテナ20から無線送信され
る。アンテナ共用回路18は、アンテナ20を送信及び
受信にて共用するための回路であり、アンテナ20によ
って受信された信号はアンテナ共用回路18を介して受
信部22に供給される。受信部22は、この受信信号に
増幅その他所定の処理を施した上で復調器24に供給
し、復調器24はこの受信信号から必要な情報を復調し
て信号処理回路10に供給する。信号処理回路10は、
復調器24の復調出力から再生した信号例えば通話相手
の音声を示す信号を使用者に提供する。
【0003】変調器12の後段に設けられている可変送
信電力増幅部14、カプラ16及び送信電力自動制御回
路26は、変調器12の出力即ち送信信号の電力利得を
自動制御するループを構成している。即ち、変調器12
から出力される送信信号は可変送信電力増幅部14によ
って増幅され、カプラ16は可変送信電力増幅部14に
よって増幅された送信信号をアンテナ共用回路18に供
給する一方でその一部を分岐して送信電力自動制御回路
26に供給する。送信電力自動制御回路26は、カプラ
16を介して入力した送信信号の電力を検出し、その結
果を、信号処理回路10その他を制御するシステム制御
回路28から与えられる基準信号値A0と比較する。送
信電力自動制御回路26は、送信信号電力の検出値と基
準信号値A0との差即ち送信電力の制御誤差を示す情報
に基づき、利得制御信号を発生させ、この利得制御信号
を用いて可変送信電力増幅部14における電力増幅利得
を制御する。このようなループを設けることによって、
例えば電源電圧変動、周囲温度変動、送信周波数の切替
等によりもたらされることがある送信電力変動を抑制
し、アンテナ20からの送信出力を常に基準信号値A0
に対応した一定値に保つことができる。
信電力増幅部14、カプラ16及び送信電力自動制御回
路26は、変調器12の出力即ち送信信号の電力利得を
自動制御するループを構成している。即ち、変調器12
から出力される送信信号は可変送信電力増幅部14によ
って増幅され、カプラ16は可変送信電力増幅部14に
よって増幅された送信信号をアンテナ共用回路18に供
給する一方でその一部を分岐して送信電力自動制御回路
26に供給する。送信電力自動制御回路26は、カプラ
16を介して入力した送信信号の電力を検出し、その結
果を、信号処理回路10その他を制御するシステム制御
回路28から与えられる基準信号値A0と比較する。送
信電力自動制御回路26は、送信信号電力の検出値と基
準信号値A0との差即ち送信電力の制御誤差を示す情報
に基づき、利得制御信号を発生させ、この利得制御信号
を用いて可変送信電力増幅部14における電力増幅利得
を制御する。このようなループを設けることによって、
例えば電源電圧変動、周囲温度変動、送信周波数の切替
等によりもたらされることがある送信電力変動を抑制
し、アンテナ20からの送信出力を常に基準信号値A0
に対応した一定値に保つことができる。
【0004】図3に示す送信電力自動制御回路26は、
具体的には図4に示すような回路構成にて実現すること
ができる。即ち、図4に示されている送信電力自動制御
回路26は、カプラ16を介し入力した送信信号を検波
しこの電力を示す信号を出力する検波器30を有してお
り、さらに検波器30の出力をディジタルデータに変換
するA/D変換器32を備えている。さらに、送信電力
自動制御回路26のCPU34は、システム制御回路2
8から与えられる基準信号値A0をその内部に又は付設
されているROM36に記憶しており、記憶している基
準信号値A0を、A/D変換器32から与えられるディ
ジタルデータ即ち送信振動電力検出値と比較する。CP
U34は、両者の比較結果即ち基準信号値A0に対する
送信信号電力検出値の誤差に応じて演算処理によって利
得制御信号を発生させ、D/A変換器38を介して可変
送信電力増幅部14に与える。D/A変換器38は、利
得制御信号をディジタルデータからアナログ信号へと変
換する回路である。
具体的には図4に示すような回路構成にて実現すること
ができる。即ち、図4に示されている送信電力自動制御
回路26は、カプラ16を介し入力した送信信号を検波
しこの電力を示す信号を出力する検波器30を有してお
り、さらに検波器30の出力をディジタルデータに変換
するA/D変換器32を備えている。さらに、送信電力
自動制御回路26のCPU34は、システム制御回路2
8から与えられる基準信号値A0をその内部に又は付設
されているROM36に記憶しており、記憶している基
準信号値A0を、A/D変換器32から与えられるディ
ジタルデータ即ち送信振動電力検出値と比較する。CP
U34は、両者の比較結果即ち基準信号値A0に対する
送信信号電力検出値の誤差に応じて演算処理によって利
得制御信号を発生させ、D/A変換器38を介して可変
送信電力増幅部14に与える。D/A変換器38は、利
得制御信号をディジタルデータからアナログ信号へと変
換する回路である。
【0005】このような回路構成を用いることにより、
前述のように、無線送信に係る送信電力値を常に一定に
保つことが可能になる。しかしながら、図4に示す回路
構成は、バースト送信を行う装置には適していない。即
ち、バースト送信においては、所定の周期にて到来する
特定長の期間のみに送信が行われるため、この期間が到
来する毎にCPU34にて演算処理により利得制御信号
を発生させる必要があり、これに伴い、A/D変換器3
2やCPU34の内部に存在しているゲートに比較的大
きな貫通電流が流れてしまう。そのため、従来の送信電
力自動制御回路26は、その消費電力が大きなものとな
らざるを得なかった。さらに、信号を送信する期間の開
始に迅速に追従する必要上、A/D変換器32やCPU
34に対しては高速動作が要求されるため、その面で
も、消費電力が大きかった。
前述のように、無線送信に係る送信電力値を常に一定に
保つことが可能になる。しかしながら、図4に示す回路
構成は、バースト送信を行う装置には適していない。即
ち、バースト送信においては、所定の周期にて到来する
特定長の期間のみに送信が行われるため、この期間が到
来する毎にCPU34にて演算処理により利得制御信号
を発生させる必要があり、これに伴い、A/D変換器3
2やCPU34の内部に存在しているゲートに比較的大
きな貫通電流が流れてしまう。そのため、従来の送信電
力自動制御回路26は、その消費電力が大きなものとな
らざるを得なかった。さらに、信号を送信する期間の開
始に迅速に追従する必要上、A/D変換器32やCPU
34に対しては高速動作が要求されるため、その面で
も、消費電力が大きかった。
【0006】
【発明の概要】本発明の目的は、バースト送信を行う場
合であっても演算処理に係るゲートのオンオフにより貫
通電流が流れることがなく、また回路を構成する部材に
高速動作が要求されることがない送信電力制御回路を提
供し、これにより、ディジタル無線電話機等の消費電力
を低減することにある。このような目的を達成すべく、
本発明は、送信信号を増幅する可変送信電力増幅部の利
得を、この可変送信電力増幅部にて増幅された送信信号
の電力と所与の基準値との差の検出値がより小さくなる
よう制御することにより、この基準値を目標として送信
信号の電力を制御する送信電力制御回路において、可変
送信電力増幅部にて増幅された送信信号の電力を検出す
る検波器と、この検波器の出力を低域通過濾波するLP
Fと、このLPFの出力として得られるアナログ平均電
力が上記基準値より大きいときにはダウン信号を、逆に
小さいときにはアップ信号を発生させるアナログ比較器
と、上記送信信号のバーストが発生している期間内にて
アナログ比較器の出力をサンプリングし次回のサンプリ
ングまでその結果を保持するサンプルホールド回路と、
このサンプルホールド回路により保持されている信号が
アップ信号であるときには計数値を増加させ逆にダウン
信号であるときには減少させるアップダウンカウンタ
と、このアップダウンカウンタの出力をアナログの利得
制御信号に変換しこの利得制御信号を以て可変送信電力
増幅部の利得を変化させるD/A変換器とを備え上記送
信信号のバーストが発生している期間内となるよう、上
記差の検出タイミングを設定したことを特徴とする。
合であっても演算処理に係るゲートのオンオフにより貫
通電流が流れることがなく、また回路を構成する部材に
高速動作が要求されることがない送信電力制御回路を提
供し、これにより、ディジタル無線電話機等の消費電力
を低減することにある。このような目的を達成すべく、
本発明は、送信信号を増幅する可変送信電力増幅部の利
得を、この可変送信電力増幅部にて増幅された送信信号
の電力と所与の基準値との差の検出値がより小さくなる
よう制御することにより、この基準値を目標として送信
信号の電力を制御する送信電力制御回路において、可変
送信電力増幅部にて増幅された送信信号の電力を検出す
る検波器と、この検波器の出力を低域通過濾波するLP
Fと、このLPFの出力として得られるアナログ平均電
力が上記基準値より大きいときにはダウン信号を、逆に
小さいときにはアップ信号を発生させるアナログ比較器
と、上記送信信号のバーストが発生している期間内にて
アナログ比較器の出力をサンプリングし次回のサンプリ
ングまでその結果を保持するサンプルホールド回路と、
このサンプルホールド回路により保持されている信号が
アップ信号であるときには計数値を増加させ逆にダウン
信号であるときには減少させるアップダウンカウンタ
と、このアップダウンカウンタの出力をアナログの利得
制御信号に変換しこの利得制御信号を以て可変送信電力
増幅部の利得を変化させるD/A変換器とを備え上記送
信信号のバーストが発生している期間内となるよう、上
記差の検出タイミングを設定したことを特徴とする。
【0007】このように、送信信号のバーストが発生し
ている期間内となるよう即ち信号の送信が行われている
期間内となるよう、バースト波形に同期して送信信号電
力の制御誤差を検出するようにしたため、本発明によれ
ば、バースト波形の立ち上りのたびに利得制御信号を発
生させる動作が不要になる。従って、送信電力制御回路
を構成する部材に高速動作が要求されることがなくなる
と共に、その内部ゲートのオンオフによる貫通電流が生
じなくなるため、消費電力が低減される。さらに、従来
必要であったA/D変換器を廃止することができる。即
ち、検波器の出力を低域通過濾波してアナログ平均電力
を示す信号を生成し、その結果と基準値との比較をアナ
ログ比較器により行うようにしているため、従来技術で
必要であったA/D変換器が不要になる。また、アナロ
グ比較器の出力をサンプリングし保持するサンプルホー
ルド回路によって、本発明の特徴に係る動作を、比較的
簡素な回路構成によって実現することができる。
ている期間内となるよう即ち信号の送信が行われている
期間内となるよう、バースト波形に同期して送信信号電
力の制御誤差を検出するようにしたため、本発明によれ
ば、バースト波形の立ち上りのたびに利得制御信号を発
生させる動作が不要になる。従って、送信電力制御回路
を構成する部材に高速動作が要求されることがなくなる
と共に、その内部ゲートのオンオフによる貫通電流が生
じなくなるため、消費電力が低減される。さらに、従来
必要であったA/D変換器を廃止することができる。即
ち、検波器の出力を低域通過濾波してアナログ平均電力
を示す信号を生成し、その結果と基準値との比較をアナ
ログ比較器により行うようにしているため、従来技術で
必要であったA/D変換器が不要になる。また、アナロ
グ比較器の出力をサンプリングし保持するサンプルホー
ルド回路によって、本発明の特徴に係る動作を、比較的
簡素な回路構成によって実現することができる。
【0008】また、本発明においては、検波器の出力を
低域通過濾波するLPFを用いている。LPFの特性に
は、通常、ある程度の応答遅れが含まれているため、本
発明の好ましい実施形態においては、LPFの応答遅れ
への対処を施すこととしている。即ち、サンプルホール
ド回路に対してサンプル信号を供給することにより、上
述のサンプリングのタイミングを与えるサンプル信号生
成回路を設け、さらに、このサンプル信号生成回路にお
いて、送信信号のバースト波形を規定するバースト波ク
ロック信号中のバースト期間の開始からバースト波形の
立上りに要する時間とLPFの応答遅れ時間との合計時
間又はこれに所定の余裕時間を見込んだ時間だけ経過し
た時点にて上記サンプリングが行われるよう、サンプル
信号を発生させるようにしている。このようにすること
により、バースト波形の立上り後送信信号の電力がある
程度安定した時点にサンプリングを行うことが可能にな
ると共に、LPFの遅れによってサンプリング結果が左
右されることが生じにくくなる。
低域通過濾波するLPFを用いている。LPFの特性に
は、通常、ある程度の応答遅れが含まれているため、本
発明の好ましい実施形態においては、LPFの応答遅れ
への対処を施すこととしている。即ち、サンプルホール
ド回路に対してサンプル信号を供給することにより、上
述のサンプリングのタイミングを与えるサンプル信号生
成回路を設け、さらに、このサンプル信号生成回路にお
いて、送信信号のバースト波形を規定するバースト波ク
ロック信号中のバースト期間の開始からバースト波形の
立上りに要する時間とLPFの応答遅れ時間との合計時
間又はこれに所定の余裕時間を見込んだ時間だけ経過し
た時点にて上記サンプリングが行われるよう、サンプル
信号を発生させるようにしている。このようにすること
により、バースト波形の立上り後送信信号の電力がある
程度安定した時点にサンプリングを行うことが可能にな
ると共に、LPFの遅れによってサンプリング結果が左
右されることが生じにくくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。なお、図3及び図4に示す
従来技術と同様の構成には同一の符号を付し、説明を省
略する。
関し図面に基づき説明する。なお、図3及び図4に示す
従来技術と同様の構成には同一の符号を付し、説明を省
略する。
【0010】図1に、本発明の一実施形態に係る送信電
力自動制御回路26Aを示す。この図に示す送信電力自
動制御回路26Aは、図3に示す回路において送信電力
自動制御回路26に代え用いることが可能な回路であ
る。本実施形態に係る送信電力自動制御回路26Aは、
図4との比較から明らかなように、従来用いられていた
A/D変換器32やCPU34を用いてはいない。特
に、A/D変換器32を用いていないため消費電力が小
さい回路となっている。さらに、次に述べるような動作
によって利得制御信号を発生させているため、バースト
送信に係る送信期間(バースト期間)の開始に伴う高速
での利得制御動作が不要となる。従って、内部ゲートの
オンオフによる貫通電流が生じなくなり、その結果、従
来技術に比べ消費電力が低減されたものとなっている。
力自動制御回路26Aを示す。この図に示す送信電力自
動制御回路26Aは、図3に示す回路において送信電力
自動制御回路26に代え用いることが可能な回路であ
る。本実施形態に係る送信電力自動制御回路26Aは、
図4との比較から明らかなように、従来用いられていた
A/D変換器32やCPU34を用いてはいない。特
に、A/D変換器32を用いていないため消費電力が小
さい回路となっている。さらに、次に述べるような動作
によって利得制御信号を発生させているため、バースト
送信に係る送信期間(バースト期間)の開始に伴う高速
での利得制御動作が不要となる。従って、内部ゲートの
オンオフによる貫通電流が生じなくなり、その結果、従
来技術に比べ消費電力が低減されたものとなっている。
【0011】図1に示す送信電力自動制御回路26A
は、まず、従来技術と同様カプラ16を介して入力した
送信信号を検波しその電力を示す信号を出力する検波器
30を有している。検波器30の後段に設けられている
のはA/D変換器32ではなくLPF40である。LP
F40は、検波器30の出力を低域通過濾波することに
より、送信信号のアナログ平均値を示す信号を生成し、
これを比較器42に供給する。比較器42はいわゆるア
ナログコンパレータにより実現されており、LPF40
の出力をシステム制御回路28から与えられる基準信号
値A0と比較する。比較器42は、LPF40の出力が
基準信号値A0より大きいときにはダウン信号を発生さ
せ、逆に小さいときにはアップ信号を発生させる。
は、まず、従来技術と同様カプラ16を介して入力した
送信信号を検波しその電力を示す信号を出力する検波器
30を有している。検波器30の後段に設けられている
のはA/D変換器32ではなくLPF40である。LP
F40は、検波器30の出力を低域通過濾波することに
より、送信信号のアナログ平均値を示す信号を生成し、
これを比較器42に供給する。比較器42はいわゆるア
ナログコンパレータにより実現されており、LPF40
の出力をシステム制御回路28から与えられる基準信号
値A0と比較する。比較器42は、LPF40の出力が
基準信号値A0より大きいときにはダウン信号を発生さ
せ、逆に小さいときにはアップ信号を発生させる。
【0012】比較器42の後段には、サンプル信号生成
回路44、サンプルホールド回路46、アップダウンカ
ウンタ48及びD/A変換器38Aが設けられている。
これらのうちサンプル信号生成回路44及びアップダウ
ンカウンタ48は、バースト波形を示すバースト波クロ
ック信号を例えばシステム制御回路28から入力する。
バースト波クロック信号は、例えば図2(a)に示され
る波形を有している。図中、バースト波クロック信号の
周期Tは例えば20msであり、そのうちT/3の期間
は送信を行うべき期間(バーストが発生している期
間)、残りの2T/3の期間は送信を行うべきでない期
間である。バースト送信を行う機器においては、周知の
ようにこの種のバースト波クロック信号を用いて送信動
作の制御が行われている。本実施形態の例でいえば、シ
ステム制御回路28からの指令に応じ図2(a)のバー
スト波クロック信号に基づく制御が行われているため、
可変送信電力増幅部14の出力波形は、このバースト波
クロック信号に同期した波形、例えば図2(b)に示さ
れる如き波形になる。図2中、τ1は、送信信号のバー
スト波形の立上り時間であり、具体的には95.2μs
以内とすべきことが期待されている。また、可変送信電
力増幅部14の出力に関しては、その平均値に対して瞬
時電力の上限値を4dB以内としまた瞬時電力の下限値
を14dB以内とすべき旨が規定されている(PDCの
場合)。
回路44、サンプルホールド回路46、アップダウンカ
ウンタ48及びD/A変換器38Aが設けられている。
これらのうちサンプル信号生成回路44及びアップダウ
ンカウンタ48は、バースト波形を示すバースト波クロ
ック信号を例えばシステム制御回路28から入力する。
バースト波クロック信号は、例えば図2(a)に示され
る波形を有している。図中、バースト波クロック信号の
周期Tは例えば20msであり、そのうちT/3の期間
は送信を行うべき期間(バーストが発生している期
間)、残りの2T/3の期間は送信を行うべきでない期
間である。バースト送信を行う機器においては、周知の
ようにこの種のバースト波クロック信号を用いて送信動
作の制御が行われている。本実施形態の例でいえば、シ
ステム制御回路28からの指令に応じ図2(a)のバー
スト波クロック信号に基づく制御が行われているため、
可変送信電力増幅部14の出力波形は、このバースト波
クロック信号に同期した波形、例えば図2(b)に示さ
れる如き波形になる。図2中、τ1は、送信信号のバー
スト波形の立上り時間であり、具体的には95.2μs
以内とすべきことが期待されている。また、可変送信電
力増幅部14の出力に関しては、その平均値に対して瞬
時電力の上限値を4dB以内としまた瞬時電力の下限値
を14dB以内とすべき旨が規定されている(PDCの
場合)。
【0013】上述のように、サンプル信号生成回路44
は、図2(a)に示す如きバースト波クロック信号を入
力している。サンプル信号生成回路44は、バースト波
クロック信号の立上りタイミングから、τ1+τd+α
だけ経過した時点でサンプルホールド回路46によるサ
ンプリングが行われるよう、サンプル信号を発生させ
る。ここにいうτdは、LFP40の応答遅れ時間であ
り、αはτ1やτdに比べ十分小さな余裕時間である。
サンプルホールド回路46は、サンプル信号生成回路4
4から与えられるサンプル信号のタイミングにて、比較
器42の出力をサンプリングし、次のサンプルタイミン
グまでこれを保持する。検波器30の出力波形が図2
(c)に示す如き波形であり従ってLPF40の出力波
形が図2(d)に示す如き波形であるとすれば、サンプ
ルホールド回路46によってサンプリングされるのは、
図2(d)に示すA1の値が基準信号値A0に対して大
きいか小さいかを示す信号となる。アップダウンカウン
タ48は、このようなサンプリングの結果に応じアップ
カウント又はダウンカウントする。すなわち、アップダ
ウンカウンタ48による計数値は、バースト波クロック
信号が立ち上がっている間即ち送信が行われている期間
内に検出された送信信号のアナログ平均電力が、基準信
号値A0に対して有している誤差を、装置の動作開始後
について累積加算した値となる。従って、アップダウン
カウンタ48の計数値は、可変送信電力増幅部14に与
えるべき利得制御信号として用いることができる。D/
A変換器38Aは、可変送信電力増幅部14に供給する
アナログの利得制御信号を生成すべく、アップダウンカ
ウンタ48の計数値をアナログ信号に変換する。
は、図2(a)に示す如きバースト波クロック信号を入
力している。サンプル信号生成回路44は、バースト波
クロック信号の立上りタイミングから、τ1+τd+α
だけ経過した時点でサンプルホールド回路46によるサ
ンプリングが行われるよう、サンプル信号を発生させ
る。ここにいうτdは、LFP40の応答遅れ時間であ
り、αはτ1やτdに比べ十分小さな余裕時間である。
サンプルホールド回路46は、サンプル信号生成回路4
4から与えられるサンプル信号のタイミングにて、比較
器42の出力をサンプリングし、次のサンプルタイミン
グまでこれを保持する。検波器30の出力波形が図2
(c)に示す如き波形であり従ってLPF40の出力波
形が図2(d)に示す如き波形であるとすれば、サンプ
ルホールド回路46によってサンプリングされるのは、
図2(d)に示すA1の値が基準信号値A0に対して大
きいか小さいかを示す信号となる。アップダウンカウン
タ48は、このようなサンプリングの結果に応じアップ
カウント又はダウンカウントする。すなわち、アップダ
ウンカウンタ48による計数値は、バースト波クロック
信号が立ち上がっている間即ち送信が行われている期間
内に検出された送信信号のアナログ平均電力が、基準信
号値A0に対して有している誤差を、装置の動作開始後
について累積加算した値となる。従って、アップダウン
カウンタ48の計数値は、可変送信電力増幅部14に与
えるべき利得制御信号として用いることができる。D/
A変換器38Aは、可変送信電力増幅部14に供給する
アナログの利得制御信号を生成すべく、アップダウンカ
ウンタ48の計数値をアナログ信号に変換する。
【0014】このような構成を採用することにより、本
実施形態によれば、前述のように、消費電力を低減でき
るほか、LPF40において生ずる応答遅れにも好適に
対処することが可能になる。
実施形態によれば、前述のように、消費電力を低減でき
るほか、LPF40において生ずる応答遅れにも好適に
対処することが可能になる。
【図1】 本発明の一実施形態に係る送信電力自動制御
回路の構成を示す回路図である。
回路の構成を示す回路図である。
【図2】 本実施形態の動作を示すタイミングチャート
であり、特に(a)はバースト波クロック信号の波形
を、(b)は可変送信電力増幅部の出力波形を、(c)
は検波器の出力波形を、(d)はLPFの出力波形をそ
れぞれ示す図であり、(b)〜(d)は特に送信が行な
われている期間を時間的に拡大して描いた図である。
であり、特に(a)はバースト波クロック信号の波形
を、(b)は可変送信電力増幅部の出力波形を、(c)
は検波器の出力波形を、(d)はLPFの出力波形をそ
れぞれ示す図であり、(b)〜(d)は特に送信が行な
われている期間を時間的に拡大して描いた図である。
【図3】 ディジタル無線電話機の機能構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図4】 従来技術に係る送信電力制御回路の回路構成
を示す図である。
を示す図である。
14 可変送信電力増幅部、26A 送信電力自動制御
回路、30 検波器、38A D/A変換器、40 L
PF、42 比較器、44 サンプル信号生成回路、4
6 サンプルホールド回路、48 アップダウンカウン
タ。
回路、30 検波器、38A D/A変換器、40 L
PF、42 比較器、44 サンプル信号生成回路、4
6 サンプルホールド回路、48 アップダウンカウン
タ。
Claims (2)
- 【請求項1】 送信信号を増幅する可変送信電力増幅部
の利得を、この可変送信電力増幅部にて増幅された送信
信号の電力と所与の基準値との差の検出値がより小さく
なるよう制御することにより、この基準値を目標として
送信信号の電力を制御する送信電力制御回路において、 可変送信電力増幅部にて増幅された送信信号の電力を検
出する検波器と、 この検波器の出力を低域通過濾波するLPFと、 このLPFの出力として得られるアナログ平均電力が上
記基準値より大きいときにはダウン信号を、逆に小さい
ときにはアップ信号を発生させるアナログ比較器と、 上記送信信号のバーストが発生している期間内にてアナ
ログ比較器の出力をサンプリングし次回のサンプリング
までその結果を保持するサンプルホールド回路と、 このサンプルホールド回路により保持されている信号が
アップ信号であるときには計数値を増加させ逆にダウン
信号であるときには減少させるアップダウンカウンタ
と、 このアップダウンカウンタの出力をアナログの利得制御
信号に変換しこの利得制御信号を以て可変送信電力増幅
部の利得を変化させるD/A変換器とを備え、 上記送信信号のバーストが発生している期間内となるよ
う、上記差の検出タイミングを設定したことを特徴とす
る送信電力制御回路。 - 【請求項2】 請求項1記載の送信電力制御回路におい
て、 上記送信信号のバースト波形を規定するバースト波クロ
ック信号中のバースト期間の開始からバースト波形の立
上りに要する時間とLPFの応答遅れ時間との合計時間
又はこれに所定の余裕時間を見込んだ時間だけ経過した
時点にて上記サンプリングが行われるよう、上記サンプ
リングのタイミングを与えるサンプル信号を上記サンプ
ルホールド回路に供給するサンプル信号生成回路を備え
ることを特徴とする送信電力制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26709897A JPH11112257A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 送信電力制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26709897A JPH11112257A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 送信電力制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11112257A true JPH11112257A (ja) | 1999-04-23 |
Family
ID=17440035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26709897A Pending JPH11112257A (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | 送信電力制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11112257A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012048461A1 (zh) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | Hu Zhangru | 采样保持模拟信号的开关式功放 |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP26709897A patent/JPH11112257A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012048461A1 (zh) * | 2010-10-13 | 2012-04-19 | Hu Zhangru | 采样保持模拟信号的开关式功放 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |