JPH11111515A - マグネットコード - Google Patents

マグネットコード

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JPH11111515A
JPH11111515A JP9282900A JP28290097A JPH11111515A JP H11111515 A JPH11111515 A JP H11111515A JP 9282900 A JP9282900 A JP 9282900A JP 28290097 A JP28290097 A JP 28290097A JP H11111515 A JPH11111515 A JP H11111515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastomer
magnet
cord
thermoplastic resin
magnet body
Prior art date
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Pending
Application number
JP9282900A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Ito
登 伊藤
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MAGUEKKUSU KK
Original Assignee
MAGUEKKUSU KK
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Publication date
Application filed by MAGUEKKUSU KK filed Critical MAGUEKKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた可撓性を損なうことなく引張り強度を
向上させることができ、さらに汚れを含浸させることの
なく、かつ各種の彩色可能なマグネットコードを提供す
る。 【解決手段】 熱可塑性の合成樹脂材に磁性粉を混入し
これを長尺なコード状に形成して着磁してなる可撓性を
有する磁石体2の外周に、デッピング若しくは押出し成
形等により熱可塑性樹脂エラストマー、例えばウレタン
樹脂、塩化ビニルエラストマー、スチレン系エラストマ
ー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラス
トマー、ポリアミド系エラストマー等からなる外装被覆
体3を5〜200μmの厚さに被覆成形してマグネット
コード1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂材に磁性
粉を混入しこれを長尺なコード状に形成して着磁してな
る磁性と可撓性を兼ね備えたマグネットコードの改良に
係り、たとえばプーリーベルト等可撓性と所要の磁着力
を備えてなることは勿論のこと、強度及び耐久性に優れ
ていることが必要な各種製品、さらには可撓性と磁着性
を備えてなることは勿論のこと、磁石体が外部に露出し
肌に直接触れることを避けることが賢明な磁気ネックレ
ス等の各種製品に用いて有用な従来皆無のマグネットコ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂材に磁性粉を混入しこれをシー
ト状に形成し、その一方面にN極とS極を交互に多極着
磁してなる磁石シートは、シート状で可撓性を有しスチ
ールボード、ホワイトボード等の磁性体面に着脱自在に
磁着することができることから、自動車運転用の初心者
マークや事務用等の表示物、書類等を挟持するバインダ
ー、製図板、紙葉等を磁性体面に掲示するための掲示具
等、幅広い利用方法が存在している。
【0003】また、この磁石シートとほぼ同様の材料を
用いて、各種形状に成形することが検討され、この磁石
体の特性である可撓性を充分に発揮し得る形状として長
尺なひも状に形成することが案出された。この長尺なひ
も状の磁石体の用途としては健康器具の磁気ネックレス
や、モーター駆動等に用いるプーリーベルトや、磁性体
面であればどこにでも着脱自在に磁着させることができ
る利便性からディスプレイ材料に用いる等、多数の用途
が考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このひ
も状の磁石体をそのまま磁気ネックレスとして用いた場
合には、可撓性に優れていても繰り返して折り曲げたり
強く引張ることにより磁石体が切断する虞れがあり、ま
た肌に磁石体が直接触れると、磁石体に汗や皮脂による
汚れが含浸してしまう問題もあった。また、ひも状磁石
体をプーリーベルトとして用いるには引張り強度が不足
し、さらにディスプレイ材料として用いるには従来の磁
石体が黒、焦茶等の暗色だけで色彩不足であった。そこ
で、本発明にあっては所要の磁着性を備えてなることは
勿論のこと優れた可撓特性を損なうことなく折り曲げ強
度や引張り強度を向上させることができ、さらに汚れを
含浸させることもなく、かつ各種の彩色可能な従来皆無
のマグネットコードを提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明のマグネットコードは、合成樹脂材に磁性粉
を混入しこれを長尺なコード状に形成して着磁してなる
可撓性を有する磁石体の外周に、熱可塑性樹脂エラスト
マーからなる外装被覆体を被覆成形したことを特徴とす
るものである。
【0006】また、可撓性を有する磁石体の外周に被覆
成形される熱可塑性樹脂エラストマーは5〜200μm
の厚さにしてもよい。
【0007】また、可撓性を有する磁石体の外周にはデ
ッピング若しくは押出し成形により熱可塑性樹脂エラス
トマーを被覆成形してもよい。
【0008】また、熱可塑性樹脂エラストマーからなる
外装被覆体には磁性粉を混入してもよい。
【0009】また、熱可塑性樹脂エラストマーはウレタ
ン樹脂、塩化ビニルエラストマー、スチレン系エラスト
マー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラ
ストマー若しくはポリアミド系エラストマーの何れかと
しもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のマグネットコー
ド1を示し、2は合成樹脂材に磁性粉を混入しこれを断
面が円形のひも状に形成し直径方向にN極とS極を着磁
してなる直径2〜4mmの長尺な磁石体、3は磁石体2
の外周を被覆形成する厚さが5〜200μmの熱可塑性
樹脂エラストマー、例えばウレタン樹脂、塩化ビニルエ
ラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エ
ラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド
系エラストマー等からなる外装被覆体である。
【0011】磁石体2は、無機質とのなじみのよい熱可
塑性の合成樹脂材に磁性粉、例えばフェライト粉を重量
比で80%以上混入したものを加熱軟化し、これを押出
し成形機により長尺なひも状に形成し、これを着磁した
ものである。
【0012】外装被覆体3は、一例としては被覆電線の
製造等に用いられるクロスヘッド押出し成形機を用い、
前記磁石体2を挿通させながらその外周に加熱軟化させ
たウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂エラストマーを押し出
すことで、外装被覆体3を磁石体2の外周に被覆形成す
る。このクロスヘッド押出し成形を用いることで、熱可
塑性樹脂エラストマーの被覆の厚さを自在に制御でき、
これにより外装被覆体3の厚さを均一で好適な値に設定
することが可能となる。また、クロスヘッド押出し成形
以外にも、デッピングや他の押出し成形等の手段を用い
てもよいものである。
【0013】そして、外装被覆体3の厚さが増すに連れ
てマグネットコード1の強度が増すものの可撓性と磁着
性が低下し、また外装被覆体3が薄くなるに連れ可撓性
と磁着性が増加するものの強度が低下する。そのため、
マグネットコード1の強度と可撓性と磁着性を好適にバ
ランスさせるために、外装被覆体3の厚さを5〜200
μmとすることが好ましく、実際には磁石体2の直径や
用途に応じて適宜な厚さに設定するものである。
【0014】また、特に図示しないが、熱可塑性樹脂エ
ラストマーからなる外装被覆体に、強磁性体であるフェ
ライトやサマリウム、ネオジウム、セリウム等の希土類
元素を含む磁性粉を混入した場合には、マグネットコー
ド1の強度を増すべく外装被覆体3を厚くしても磁着力
は低下することなく好適に維持される。この際、マグネ
ットコード1を着磁装置に通して、磁性粉を混入した外
装被覆体3についても着磁する方が好ましい。
【0015】このようにして形成された本発明のマグネ
ットコード1は、接着剤がなくとも磁石体2と外装被覆
体3とが密着性よく一体成形されることから、磁石体2
と外装被覆体3とが分離する虞れがなくなることから、
マグネットコード1をかなりの長尺に形成したり、また
撓曲したりテンションをかけて使用することが可能とな
る。
【0016】そして、外装被覆体3を形成する際に、予
め熱可塑性樹脂エラストマーに適宜な顔料を混入するこ
とで、彩色豊かなマグネットコード1が可能となり、こ
れにより従来の可撓性を有する磁石体が黒、焦茶等の暗
色であるのに対し、装飾性に富んだ今までにない色彩の
マグネットコード1が得られる。さらに、磁石体2と外
装被覆体3におけるそれぞれの寸法における弾性率(ヤ
ング率)を近似させることで、磁石体2と外装被覆体3
とが一体化に伸張し得ることから、折り曲げ強度や引張
り強度が増大する。
【0017】このマグネットコード1の使われ方として
は、健康器具の磁気ネックレス、モーター駆動等におけ
るプーリーベルト、ディスプレイ材料、洋装用ベルト等
の広い用途が考えられ、これらに用いた場合には折り曲
げ強度や引張り強度の増大による長寿命化は勿論のこ
と、磁気ネックレスに用いた場合には、マグネットコー
ド1に汗や皮脂が付着しても外装被覆体3が磁石体2に
含浸することを防ぎ、拭き取り容易で清潔に保つことが
でき、またプーリーベルトに用いた場合には、プーリー
を鉄等の磁性体とすることでベルトがプーリーに磁着し
て外れ難くなるという効果を奏するものである。このプ
ーリーベルトの形状としては、丸ベルトのみならず、平
ベルト、Vベルト等であってもよいものである。
【0018】尚、特に図示しないが、磁石体を外装被覆
体で被覆するだけでなく、磁石体を他の長尺な無機物と
一体的に外装被覆体にて被覆形成することも可能であ
り、このような従来にない構成により各種の用途が案出
されるものである。さらに、外装被覆体3の表面に、例
えば土壌活性作用等の各種効果を奏する有機ホウ素化合
物である電荷移動型ボロンポリマーをコーティングした
場合には、本発明のマグネットコード1を園芸用にも利
用することが可能となり、これにより相剰的、複合的な
効果を発揮することができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明のマグネットコ
ードによれば、合成樹脂材に磁性粉を混入しこれを長尺
なコード状に形成して着磁してなる可撓性を有する磁石
体の外周に、熱可塑性樹脂エラストマーからなる外装被
覆体を被覆成形したことで、従来のひも状磁石体の優れ
た可撓性を損なうことなく引張り強度を向上させ、かつ
磁石体に汚れを含浸させることなく容易に拭き取り除去
することができるものである。さらに、外装被覆体に顔
料を混入することにより、従来にない好適な色彩のマグ
ネットコードとすることも可能となる。
【0020】また、可撓性を有する磁石体の外周に被覆
成形される熱可塑性樹脂エラストマーを5〜200μm
の厚さにした場合には、マグネットコードにおける強度
と可撓性と磁着性とがバランスよく好適に設定される。
【0021】また、可撓性を有する磁石体の外周にデッ
ピング若しくは押出し成形により熱可塑性樹脂エラスト
マーを被覆成形した場合には、熱可塑性樹脂エラストマ
ーの被覆の厚さを自在に制御できることから、被覆の厚
さを均一で好適な値に設定することが可能となる。
【0022】また、熱可塑性樹脂エラストマーからなる
外装被覆体には磁性粉を混入した場合には、マグネット
コードの強度を増すべく外装被覆体を厚くしても磁着力
は低下することなく好適に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマグネットコードの斜視図である。
【符号の説明】
1 マグネットコード 2 磁石体 3 外装被覆体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材に磁性粉を混入しこれを長尺
    なコード状に形成して着磁してなる可撓性を有する磁石
    体の外周に、熱可塑性樹脂エラストマーからなる外装被
    覆体を被覆成形したことを特徴とするマグネットコー
    ド。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する磁石体の外周に被覆成形
    される熱可塑性樹脂エラストマーは5〜200μmの厚
    さにしたことを特徴とする請求項1記載のマグネットコ
    ード。
  3. 【請求項3】 可撓性を有する磁石体の外周にはデッピ
    ング若しくは押出し成形により熱可塑性樹脂エラストマ
    ーを被覆成形したことを特徴とする請求項1記載のマグ
    ネットコード。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂エラストマーからなる外装
    被覆体には磁性粉を混入してなることを特徴とする請求
    項1記載のマグネットコード。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂エラストマーはウレタン樹
    脂、塩化ビニルエラストマー、スチレン系エラストマ
    ー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラス
    トマー若しくはポリアミド系エラストマーの何れかから
    なることを特徴とする請求項1記載のマグネットコー
    ド。
JP9282900A 1997-09-30 1997-09-30 マグネットコード Pending JPH11111515A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173405A (ja) * 2006-12-18 2008-07-31 Pip Fujimoto Co Ltd 磁気治療器具および磁気治療器具製造方法
JP2019166132A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 日本ゼオン株式会社 ステント

Cited By (2)

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