JPH1110939A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH1110939A
JPH1110939A JP29206197A JP29206197A JPH1110939A JP H1110939 A JPH1110939 A JP H1110939A JP 29206197 A JP29206197 A JP 29206197A JP 29206197 A JP29206197 A JP 29206197A JP H1110939 A JPH1110939 A JP H1110939A
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light emitting
emitting diode
photosensitive paper
light
diazo photosensitive
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JP29206197A
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Shoji Sarayama
正二 皿山
Katsufumi Kumano
勝文 熊野
Nobuyuki Yanagawa
信之 柳川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の原図作成とジアゾ複写工程を1工程に
してコストの低減を図ること、高精細・高密度・高解像
度の画像の形成を実現すること、水銀などの有害物質を
使用しない露光光源により環境上の問題が生じないよう
にすること、および、広幅用のものであっても、小型・
高画質・低コスト・高速なものとすることにある。 【解決手段】 画像形成装置はジアゾニウム塩の吸収波
長帯のうち、可視光領域の波長の光を発する発光ダイオ
ードが複数設けられた発光ダイオードアレイヘッド11
を露光光源としている。ジアゾ感光紙12は、所定の機
構により発光ダイオードアレイヘッド11の長手方向と
直交する方向に紙送りされる。この矢印15方向に移動
するジアゾ感光紙12に対し、各発光ダイオードは、コ
ントローラ7から出力される画像信号に応じて個別点灯
して、所望の画像パターンに応じた潜像を形成するよう
に露光する。露光後のジアゾ感光紙12は現像部で現像
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ジアゾニウム塩
を利用したジアゾ感光紙に画像を形成する、ジアゾ式プ
リンタ、複写機などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ジアゾニウム塩を利用したジアゾ
感光紙に対して、露光、現像を行う、いわゆるジアゾ複
写を行うためには、原図作成と、その原図をもとにした
複写の二つの工程を必要としていた。
【0003】この2つの工程のうち、原図作成の作業を
作業者が手書きで行う場合は、ジアゾニウム塩の吸収波
長である300〜450nmの光が透過可能なトレーシ
ングペーパなどの原図に、ジアゾニウム塩の吸収波長が
透過しない鉛筆などの筆記具で所望の文字、図形などを
記入し、原図の作成を行っている。
【0004】最近ではパソコン、ワークステーションな
どで所望の文字、図形などを入力し、そのパソコンなど
に接続された出力装置から出力して原図の作成を行う場
合もある。この場合の原図もジアゾニウム塩の吸収波長
の光が透過可能な紙である。また、出力装置にはジアゾ
ニウム塩の吸収波長の光が透過しない物質を原図に選択
的に形成するプロッタやプリンタが使用される。
【0005】こうして作成された原図を用いたジアゾ複
写は次のように行う。すなわち、ジアゾニウム塩の吸収
波長に発光波長を有する光源、例えば、蛍光灯や水銀灯
を用いて、原稿とジアゾニウム塩を含む感光材料が塗布
されたジアゾ感光紙とを重ね合わせた上から露光する。
この際、ジアゾ感光紙は感光材料が付着されている面を
原稿と重ね合わせ、さらに重ね合わされた原稿とジアゾ
感光紙に対し原稿側から露光する。その後、アンモニア
蒸気を用いた乾式現像法、あるいはアルカリ性溶液を含
む現像液を用いるセミドライ現像法、あるいは熱ローラ
を用いた熱式現像法のいずれかにより現像する。
【0006】前記のようにパソコン、ワークステーショ
ンなどを用いて原図の作成を行う場合は、入力した電子
データを繰返し使用できるため、手書きによる原図作成
に比較して修正、複写などの編集作業が容易となるなど
種々の利点がある。この際の出力装置として用いられる
プロッタやプリンタには、インクジェットプリンタ、発
光ダイオードアレイヘッドや半導体レーザ走査を利用し
て電子写真プロセスを用いるLEDプリンタやLDプリ
ンタ、あるいはサーマルヘッドを用いたサーマルプリン
タなどがある。
【0007】このような画像形成装置において、特開昭
62−77958号公報、特開平2−179632号公
報、特開平2−179767号公報では、レーザとレー
ザ走査光学系の組合せや蛍光灯と液晶シャッタアレイの
組合せ、あるいは発光ダイオードを光源とする光プリン
タが提案されている。特開昭62−77958号公報、
特開平2−179767号公報では、また、光源にレー
ザおよびレーザ走査光学系を用いたプリンタが提案され
ている。
【0008】特開昭62−77958号公報、特開平2
−179632号公報には、光源に蛍光灯などのジアゾ
感光紙の感度特性に合致した波長を発光波長にもつ光源
と液晶シャッタアレイの組合せが提案されている。
【0009】特開平2−179631号公報には紫外線
発光ダイオードを光源に用いることが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開昭62−77958号公報、特開平2−179632
号公報、特開平2−179767号公報のように、レー
ザ走査光学系を用いた場合は、図面などで使用されてい
るA2サイズ以上の広幅にするには不向きであるという
不具合がある。これは、広幅をレーザ走査するための光
学系が大型になるということ、および光学系が大型にな
ると、光学設計上の収差補正が困難となり、加工、組み
付けの誤差も大きくなり、特に周辺でのビーム系や走査
等速性のコントロールが難しくなるからである。
【0011】また、前記特開昭62−77958号公
報、特開平2−179632号公報のように、光源に蛍
光灯などのジアゾ感光紙の感度特性に合致した波長を発
光波長にもつ光源と液晶シャッタアレイの組合せの場合
では、蛍光灯の発光強度分布が広幅になるに従い大きく
なり、広幅用のプリンタとしては不向きであるという不
具合がある。この場合に、ジアゾ感光紙が感度を有する
波長帯300〜450nmでは、液晶シャッタアレイお
よび光学系での光吸収が大きくなり、やはりプリンティ
ング速度が遅くなる等の不具合もある。さらに、液晶シ
ャッタが光源からの光を遮蔽した場合と通した場合の
比、いわゆる消光比は大きくなく、ジアゾ感光紙用の光
源に用いた場合には、ダイナミックレンジが大きくでき
ないという不具合がある。そのうえ、液晶シャッタの場
合の光源として用いられる蛍光灯には水銀が含まれてお
り、環境上の問題もある。
【0012】さらに、特開平2−179632号公報、
特開平2−179767号公報、特開平2−17963
1号公報などに開示のジアゾ複写技術では、光源の発光
波長が紫外であるために、次のような不具合がある。す
なわち、第1に、ジアゾ感光紙の分光感度特性上のピー
ク感度は400nm前後にあるため、紫外光(<380
nm)が光源の場合は感光の効率が悪くなり、プリンテ
ィング速度が遅くなってしまう。第2に、紫外光の場合
は通常使用するレンズなどの光学系の材料では吸収が大
きくなることにより、プリンティング速度が遅くなって
しまう。第3に、紫外光が光源の場合には、その光を著
説目視で確認することができず、プリンタの組立て工程
のコストの上昇を招いてしまう。
【0013】さらに、特開平2−179631号公報の
ように、紫外線発光ダイオードを光源に用いると、発光
波長が紫外であることから、前記と同様の不具合があ
り、そのうえ、単一の発光ダイオードの場合には広幅の
ジアゾ感光紙を露光するためにはプリンティング速度が
遅くなるとともに、高解像度の露光のためには高度な機
械的精度が必要とされるという不具合もある。
【0014】この発明の目的は、ジアゾ感光紙に画像を
形成する画像形成装置において、従来の原図作成とジア
ゾ複写工程を1工程にしてコストの低減を図ること、高
精細・高密度・高解像度の画像の形成を実現すること、
水銀などの有害物質を使用しない露光光源により環境上
の問題が生じないようにすること、および、広幅用のも
のであっても、小型・高画質・低コスト・高速なものと
することにある。
【0015】この発明の別の目的は、従来から使用して
いる原図を利用したジアゾ複写も可能であるようにする
ことにある。
【0016】この発明の別の目的は、前記のような画像
形成装置を、より低コストで実現できるようにすること
にある。
【0017】この発明の別の目的は、従来より高出力で
露光用の光源として適切である画像形成装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、発光ダイオードが複数個並列していて、この発光ダ
イオードがジアゾニウム塩の吸収波長帯のうち可視光領
域の波長の光を発する発光ダイオードアレイヘッドを露
光光源としていて、画像信号に応じて前記各発光ダイオ
ードを個別点灯することで、ジアゾ感光紙に所望の潜像
を形成する第1の発光制御手段と、前記発光ダイオード
の発光により露光した前記ジアゾ感光紙を現像する現像
装置とを備えていることを特徴とするものである。
【0019】従って、発光ダイオードを個別点灯するこ
とでジアゾ感光紙に所望の潜像を形成することができる
ため、従来の原図作成工程を省き、また、プロッタなど
の装置を不要とすることができる。
【0020】また、発光ダイオードアレイヘッドを露光
光源として用いているので、従来の蛍光灯のように、ジ
アゾ感光紙が広幅になるに伴い発光強度分布が大きくな
るようなことがない。
【0021】さらに、発光ダイオードアレイヘッドは従
来の露光光源の蛍光灯や水銀灯のように水銀を用いずに
製造でき、寿命も長く、エネルギー変換効率が高いの
で、エネルギー効率を高め、環境上の問題を生じないよ
うにすることができる。
【0022】そのうえ、発光ダイオードアレイヘッドを
用いているので、広幅用の画像形成装置において、レー
ザ走査プリンタを用いた画像形成装置より、装置を小
型、高画質、低コスト、高速にすることができる。
【0023】また、ジアゾ感光紙の分光感度特性上のピ
ーク感度は波長が400nm前後であるのに対し、ジア
ゾニウム塩の吸収波長帯のうち可視光領域の波長の光を
発する発光ダイオードを用いて露光するので効率がよ
く、一般的に使用されている材料によるレンズなどの光
学系を用いても吸収が大きくならない。
【0024】請求項2に記載の発明は、ジアゾニウム塩
の吸収波長帯の光を部分的に透過することで所望の画像
を表示する原図をジアゾ感光紙に重ねて発光ダイオード
アレイヘッドが発する光の光路中に運ぶ原図送り装置
と、発光ダイオードを全点灯する第2の発光制御手段と
を備え、第1の発光制御手段と、前記原図送り装置およ
び前記第2の発光制御手段とを選択的に駆動することに
より、前記発光ダイオードの全点灯による前記原図の画
像に基づいた潜像または前記発光ダイオードの個別点灯
による潜像を選択的にジアゾ感光紙に形成するものであ
ることを特徴とするものである。
【0025】従って、従来から使用していた原図を利用
したジアゾ複写も可能にすることができる。
【0026】請求項3に記載の発明は、発光ダイオード
アレイヘッドに対するジアゾ感光紙の相対位置を、その
紙面方向の一方向に移動する紙送り装置を備え、前記発
光ダイオードアレイヘッドは、前記紙送り装置による移
動方向と直交する方向でジアゾ感光紙の紙面方向に複数
の発光ダイオードが1列に並列して設けられているもの
であることを特徴とするものである。
【0027】従って、発光ダイオードアレイヘッドは、
発光ダイオードをジアゾ感光紙の露光範囲の全域に渡っ
て面状に多数個並べなくても、ライン状に少数個並べて
形成することで、ジアゾ感光紙の露光面の全面を露光す
ることができる。
【0028】請求項4に記載の発明は、発光ダイオード
アレイヘッドのドット密度をD1、段階的な移動回数を
nとし、ジアゾ感光紙に露光する所望のドット密度をD
2とすると、これらの値の間には、下式(1)で示される
関係があり、前記発光ダイオードの段階的な移動距離が
前記ドット密度D2に相当する距離と同等であることを
特徴とするものである。
【0029】D2=D1×n (n>2) 従って、本来所望のドット密度より発光ダイオードアレ
イヘッドのドット密度を小さく形成しても、ジアゾ感光
紙に所望のドット密度を露光することができる。
【0030】請求項5に記載の発明は、発光ダイオード
アレイヘッドは、発光ダイオードの並列方向に並べて複
数個設けられており、前記各発光ダイオードアレイヘッ
ドを前記ジアゾ感光紙の紙面方向であって発光ダイオー
ドの並べられている方向と直交する方向に独立して段階
的に移動する段階的位置移動装置を備えているものであ
ることを特徴とするものである。
【0031】従って、発光ダイオードアレイヘッドの実
装は容易である。
【0032】請求項6に記載の発明は、紙送り装置によ
る発光ダイオードアレイヘッドの移動方向と直交する方
向でジアゾ感光紙の紙面方向に、このジアゾ感光紙に対
する前記発光ダイオードアレイヘッドの相対位置を段階
的に変える段階的位置移動装置を備えていることを特徴
とするものである。
【0033】従って、ジアゾ感光紙の露光幅の全体に渡
って発光ダイオードを一列に並べなくても、ジアゾ感光
紙の露光面の全面を露光することができる。
【0034】請求項7に記載の発明は、発光ダイオード
アレイヘッドのドット密度とジアゾ感光紙に露光するド
ット密度とは等しく、発光ダイオードアレイヘッドの段
階的位置移動装置による移動方向の長さをL1、このL
1と同一方向のジアゾ感光紙の露光幅をL2、前記発光
ダイオードアレイヘッドの段階的位置移動装置による段
階的な移動回数をnとすると、これらの値の間には、下
式で示される関係があることを特徴とするものである。
【0035】L2=L1×n (n≧2) 従って、ジアゾ感光紙の露光幅の全体に渡って発光ダイ
オードを一列に並べなくても、ジアゾ感光紙の露光面の
全面を露光することができる。
【0036】請求項8に記載の発明は、発光ダイオード
の材料には、 InxAlyGa(1-x-y)N (但し、0≦x<1、0≦y<1、0≦x+y<1) を含んでいることを特徴とするものである。
【0037】従って、発光ダイオードの出射光をジアゾ
ニウム塩の吸収ピーク波長とすることが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕図1は、この発明の第1の実施の
形態にかかる画像形成装置1の概略構成を示すブロック
図である。同図に示すように、この画像形成装置1は、
ジアゾニウム塩を含有している用紙であるジアゾ感光紙
がストックされ、このジアゾ感光紙を給紙する用紙給紙
部2と、この給紙されたジアゾ感光紙を所定の露光部4
に搬送する搬送部3と、この搬送部3により搬送された
ジアゾ感光紙を露光する露光部4と、この露光後のジア
ゾ感光紙を現像する、この発明の現像装置を実施する現
像部5と、現像後のジアゾ感光紙を器外の所定の位置に
排紙する排紙部6と、パソコン、ワークステーションな
どからなり、露光部4への画像データなどの入力信号を
制御する他、画像形成装置1の各部を制御するコントロ
ーラ7とを備えている。
【0039】次に、露光部4について詳細に説明する。
図2は、露光部4内部に設けられた露光光源である発光
ダイオードアレイヘッド11とジアゾ感光紙12との位
置関係を示す斜視図である。この発光ダイオードアレイ
ヘッド11には図2において図示しない複数の発光ダイ
オードが規則的に一列に配列されている。この各発光ダ
イオードは、コントローラ7からの入力信号により個別
点灯することができる。ジアゾ感光紙12は基体13に
形成されたジアゾニウム塩14側が、発光ダイオードア
レイヘッド11側となるように所定の機構(この発明の
紙送り装置を実現する)により矢印15の向きに搬送さ
れる。そして、このように搬送されるジアゾ感光紙12
上を前記各発光ダイオードがコントローラ7からの入力
信号により個別点灯することにより、ジアゾ感光紙12
上には所望の露光パターン16…が形成される。
【0040】図3は、図2の縦断A−A’矢示図であ
る。図4は、図3の矢印17の向きから見た斜視図であ
る。発光ダイオードアレイヘッド11は、発光ダイオー
ドアレイ21と光学素子22とを備えている。光学素子
22は発光ダイオードアレイ21から放射した光がジア
ゾ感光紙12に結像する位置に取り付けられており、レ
ンズアレイあるいはミラーアレイなどから構成されてい
る。この光学素子22は、ジアゾ感光紙12の紙幅以上
の長さとなるように設けられている。発光ダイオードア
レイ21はチップ用基体23上に発光ダイオードアレイ
チップ24と、この発明の第1の発光制御手段を実施す
る駆動用IC25とが設けられている。発光ダイオード
アレイチップ24はジアゾ感光紙12の紙幅以上の長さ
となるようにチップ用基体23上に複数個連続して設け
られている。各発光ダイオードアレイチップ24…に
は、その長さ方向(ジアゾ感光紙12の幅方向)に複数
個の発光ダイオード26…が形成されて1次元的にアレ
イ化されている。駆動用IC25…は、各々発光ダイオ
ードアレイチップ24…とボンディングワイヤ27…で
接続され、コントローラ7からの入力信号により発光ダ
イオードアレイチップ24…の各発光ダイオード26…
を点滅駆動する。各発光ダイオード26…は、ジアゾニ
ウム塩の吸収波長帯のうち可視光領域の波長の光を発す
るものである。
【0041】以上の装置構成の画像形成装置1におい
て、ジアゾ感光紙12が用紙給紙部2から供給されて、
搬送部3により露光部4に搬送される。露光部4ではジ
アゾ感光紙12が所定のタイミングで長さ方向(矢印1
5方向)に紙送りされる。駆動用IC25…は、コント
ローラ7からの入力信号に応じ電気的信号を発光ダイオ
ードアレイチップ24…に送る。この電気的信号を受け
た発光ダイオードアレイヘッド11は発光し、発光ダイ
オードアレイチップ24…のジアゾ感光紙12側の面に
対し垂直方向を主軸として図3に矢示のとおり光を発す
る。この光は光学素子22を介して、ジアゾ感光紙12
のジアゾニウム塩13側の面に結像する。そして、ジア
ゾ感光紙12は露光されて潜像領域28が形成される。
このような露光動作をジアゾ感光紙12の矢示15方向
(図2参照)の移動に連動して連続的に行なうことによ
り、ジアゾ感光紙12を走査し、ジアゾ感光紙12には
所望の画像パターンの潜像が形成される。このときジア
ゾ感光紙12上で潜像が形成されるのは、画像が形成さ
れる領域以外の部分である。すなわち、後述するように
露光後のジアゾ感光紙12を現像することにより、ジア
ゾ感光紙12の露光部分以外の領域に画像が現われる。
【0042】このような露光後のジアゾ感光紙12は露
光部4から現像部5に送られて現像された後、排紙部6
から排紙される。なお、現像は、乾式現像法、セミドラ
イ現像法、熱式現像法、その他の現像法のいずれを用い
てもよい。
【0043】このように、発光ダイオード26…を個別
点灯することで、ジアゾ感光紙12に所望の画像の潜像
を形成することができるため、従来の原図作成工程を省
き、また、プロッタなどの装置を不要とすることができ
るので、画像形成時間の短縮、コストの低減を図ること
ができる。
【0044】また、発光ダイオードアレイヘッド11を
露光光源として用いているので、従来の蛍光灯のよう
に、ジアゾ感光紙12が広幅になるに伴い発光強度分布
が大きくなるようなことがないので、広幅のジアゾ感光
紙にも高精細、高密度、個解像度の画像を形成すること
ができる。
【0045】さらに、発光ダイオードアレイヘッド11
は従来の露光光源の蛍光灯や水銀灯のように水銀を用い
ずに製造でき、寿命も長く、エネルギー変換効率が高い
ので、エネルギー効率を高め、環境上の問題を生じない
ようにすることができる。
【0046】そのうえ、発光ダイオードアレイヘッド1
1を用いているので、広幅用のプリンタなどにおいて、
レーザ走査プリンタを用いた場合より、装置を小型、高
画質、低コスト、高速にすることができる。
【0047】また、ジアゾ感光紙12の分光感度特性上
のピーク感度は波長が400nm前後であるのに対し、
ジアゾニウム塩の吸収波長帯のうち可視光領域の波長
(380nm以下)の光を発する発光ダイオード26…
を用いて露光するので効率がよく、一般的に使用されて
いる材料によるレンズなどの光学系を用いても吸収が大
きくならない。
【0048】なお、上記の例では、発光ダイオードアレ
イチップ24、光学素子22の長手方向の幅がジアゾ感
光紙12の幅と同程度以上である場合について説明した
が、発光ダイオードアレイチップ24、光学素子22の
長手方向の幅を、ジアゾ感光紙12の幅未満としてもよ
い。この場合は、ジアゾ感光紙12の長さ方向(矢印1
5方向)のみならず幅方向にも走査するようにして、ジ
アゾ感光紙12の全面を走査することができる。
【0049】〔発明の第2の実施の形態〕図5は、この
発明の第2の実施の形態にかかる画像形成装置1の概略
構成を示すブロック図であり、図6は、露光部4内部に
設けられた露光光源である発光ダイオードアレイヘッド
11とジアゾ感光紙12との位置関係を示す斜視図であ
る。前記発明の第1の実施の形態と共通の部材などには
同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0050】図5に示すように、この実施の形態の画像
形成装置1は、選択的に原図を給紙する、原図給紙部8
と、原図とジアゾ感光紙とを分離する分離部9とを備え
ている。原図給紙部8から供給される原図と、用紙給紙
部2から供給されるジアゾ感光紙とは、この発明の原図
送り装置を実施する搬送部3で重ね合わされて、そのま
ま露光部4に搬送される。露光部4は、ジアゾ感光紙上
に原図が重ね合わされた状態で露光し、両者をそのまま
分離部9に送る。分離部9は、原図とジアゾ感光紙を分
離し、原紙は排紙部6に送り、ジアゾ感光紙は現像部5
に送る。現像部5はジアゾ感光紙を現像して排紙部6に
送る。排紙部6は、原図、ジアゾ感光紙の各々を器外の
所定の位置に排出する。コントローラ7は、画像形成装
置1の各部を制御し、搬送部3への原図の給紙を選択的
に行なうことができる。原図が給紙されたときの図5に
示す各部の動作は前記のとおりである。原図が給紙され
ないときの各部の動作は、前記第1の実施の形態と同様
であり、分離部9ではジアゾ感光紙は単に通過するだけ
である。
【0051】図6に示すように、露光部4内では、ジア
ゾ感光紙12のジアゾニウム塩13側には原図31が重
ね合わされたまま、ジアゾ感光紙12および原図31の
長手方向(矢印15の向き)に送られる。発光ダイオー
ドアレイヘッド11の構成は前記第1の実施の形態と同
様である。
【0052】この実施の形態では、ジアゾ感光紙12の
みを露光部4に給紙するときは前記第1の実施の形態の
場合と同様に発光ダイオード26…を個別点灯してジア
ゾ感光紙12を走査することにより画像の形成を行な
う。また、ジアゾ感光紙12に原図31を重ね合わせた
まま露光するときは、この発明の第1、第2の発光手段
を実施する駆動用IC25により発光ダイオード26…
を全点灯する。このように、前記第1の実施の形態と同
様に発光ダイオード26…を個別点灯してジアゾ感光紙
12を走査することにより画像の形成を行なうことの他
に、従来のように原図31に基づいた画像の形成とを選
択的に行なうことができるので、従来の図面資産を、そ
のまま活用することができる。
【0053】〔発明の第3の実施の形態〕図7は、この
発明の第3の実施の形態にかかる画像形成装置1の発光
ダイオードアレイヘッド11と、ジアゾ感光紙12およ
び原図31との位置関係を示す斜視図である。前記発明
の第2の実施の形態と共通の部材などには同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0054】この実施の形態の画像形成装置1では、発
光ダイオードアレイヘッド11を下支えして、ジアゾ感
光紙12および原図31の幅方向(矢印32の方向)に
移動するヘッド基体33を備えている。このヘッド基体
33は、例えば1μm程度の高精度の段階的な位置移動
を可能とするリニアモータ(この発明の段階的位置移動
装置を実施するものである)を備え、発光ダイオードア
レイヘッド11を矢印32の方向に駆動する。ヘッド基
体33の矢印32方向の長さは、同方向のジアゾ感光紙
12の露光幅と同じまたは長く、発光ダイオードアレイ
ヘッド11の矢印32方向の長さは、同方向のジアゾ感
光紙12および原図31の露光幅より短くしている。
【0055】そして、発光ダイオードアレイヘッド11
の矢印32方向の長さL1、ジアゾ感光紙12の露光幅
L2、矢示32方向への1ライン毎の段階的な移動回数
nとの間には、次式(1)の関係がある。また、発光ダイ
オードアレイヘッド11のアレイ密度は、所望の画像密
度と一致している。
【0056】L2=L1×n (n≧2) …… (1) この実施の形態では、前記第2の実施の形態の場合に比
べ、発光ダイオードアレイヘッド11の長さが長くても
1/2と短いが、矢印32の方向に段階的に(n−1)
回だけ移動することで、ジアゾ感光紙12の露光幅L2
の1ライン分を露光することができるようにしている。
そのため、発光ダイオードアレイチップ24…の実装が
容易にでき、画像形成装置1を低コストで提供すること
ができる。
【0057】〔発明の第4の実施の形態〕図8は、この
発明の第4の実施の形態にかかる画像形成装置1の発光
ダイオードアレイヘッド11と、ジアゾ感光紙12およ
び原図31との位置関係を示す斜視図である。前記発明
の第3の実施の形態と共通の部材などには同一符号を付
し、詳細な説明は省略する。
【0058】この実施の形態の画像形成装置1では、ヘ
ッド基体33のみならず、発光ダイオードアレイヘッド
11も、その矢印32方向の長さL1はジアゾ感光紙1
2の露光幅L2と同じまたは長く形成されている。そし
て、発光ダイオードアレイヘッド11のドット密度をD
1、段階的な移動回数をnとし、ジアゾ感光紙12に露
光する所望のドット密度をD2とすると、これらの値の
間には、下式(2)で示される関係があり、発光ダイオー
ド26…の段階的な移動距離がドット密度D2に相当す
る距離と同等である。
【0059】D2=D1×n (n≧2) …… (2) すなわち、ジアゾ感光紙12の露光幅の1ライン分を露
光するために、前記第3の実施の形態では、矢印32の
露光幅方向に発光ダイオードアレイヘッド11を長さL
1分ずつ段階的に移動させるが、この実施の形態では、
発光ダイオードアレイヘッド11のドット幅分ずつ段階
的に移動させる。そして、この段階的な移動を(n−
1)回繰り返すことにより、ジアゾ感光紙12に露光す
る1ライン分のすべてのドットの露光が行なわれる。そ
のため、発光ダイオードアレイチップ24…のドット密
度を小さくして、画像形成装置1を低コストで製造でき
る。
【0060】〔発明の第5の実施の形態〕図9は、この
発明の第5の実施の形態にかかる画像形成装置1の発光
ダイオードアレイヘッド11と、ジアゾ感光紙12およ
び原図31との位置関係を示す斜視図である。前記発明
の第3、第4の実施の形態と共通の部材などには同一符
号を付し、詳細な説明は省略する。
【0061】この実施の形態の画像形成装置1では、複
数(図9の例では3つ)の発光ダイオードアレイヘッド
11…が、設けられ、各発光ダイオードアレイヘッド1
1…の矢印32方向の長さL1はジアゾ感光紙12の露
光幅L2より短く、発光ダイオードアレイヘッド11…
をあわせた矢印32方向の長さ(図9の例ではL1×
3)もジアゾ感光紙12の露光幅L2より幾分短い。
【0062】そして、前記第4の実施の形態と同様、発
光ダイオードアレイヘッド11…のドット密度をD1、
段階的な移動回数をnとし、ジアゾ感光紙12に露光す
る所望のドット密度をD2とすると、これらの値の間に
は、下式(3)で示される関係があり、発光ダイオード2
6…の段階的な移動距離がドット密度D2に相当する距
離と同等である。
【0063】D2=D1×n (n≧2) …… (3) この実施の形態では、発光ダイオードアレイヘッド11
…のひとつひとつが、前記第4の実施の形態の場合より
短いので、発光ダイオードアレイチップ24の実装が更
に容易であるため、画像形成装置1をさらに低コストで
製造することができる。 〔発明の第6の実施の形態〕
図10は、この発明の第6の実施の形態にかかる画像形
成装置1の発光ダイオードアレイチップ24の構造を示
す拡大斜視図である。前記発明の第1〜第5の実施の形
態と共通の部材などには同一符号を付し、詳細な説明は
省略する。
【0064】この実施の形態では、発光ダイオードアレ
イチップ24は、窒化ガリウム(GaN)を含む半導体
材料、すなわち、“InxAlyGa(1-x-y)N”(但
し、0≦x<1、0≦y<1、0≦x+y<1)を含む
半導体材料を用いたダブルヘテロ構造のものである。
【0065】すなわち、図10に示すように、各発光ダ
イオード26…は、サファイア基板41上に、n型Ga
Nコンタクト層42、n型AlyGa(1-y)Nクラッド層
43、InxGa(1-x)N活性層44、p型AlyGa(1-
y)Nクラッド層45、p型GaNコンタクト層46が、
順次積層された構造である。ここで、x=0.14、y
=0.2である。この積層された結晶層は、p型GaN
コンタクト層46上にはp型電極47が接合されてい
る。このp型電極47に接合しているp型GaNコンタ
クト層46と発光ダイオード26からの出射光49を取
り出す領域を除いて、n型GaNコンタクト層42まで
エッチングされている。これにより、島状に形成されて
いる各発光ダイオード26…は、電気的、光学的に分離
されている。そして、n型GaNコンタクト層42上に
はn型電極48が設けられている。p型電極47はp型
GaNコンタクト層46と、n型電極48はn型GaN
コンタクト層42と、各々オーミック接合されている。
【0066】以上のような発光ダイオードアレイチップ
24の構造において、n型電極48、p型電極47に、
各々、カソード、アノード電圧を印加することにより、
発光ダイオードアレイチップ24内の所望の発光ダイオ
ード26から出射光49が放出される。より具体的には
n型電極48は共通電極であり、p型電極47…に個別
に電圧を印加することにより、発光ダイオードアレイチ
ップ24内の所望の発光ダイオード26を点灯させるこ
とが可能となる。
【0067】この発光ダイオード26…からの出射光4
9の波長は400nm付近にあり、ジアゾニウム塩の吸
収波長である300〜450nmの範囲には充分に入っ
ており、最も感度の大きい波長域の一つである。各発光
ダイオード26…からの出射光49は、主にサファイア
基板41の主面に対して方線方向に照射される。
【0068】なお、前記第5の実施の形態などの場合に
は、この実施の形態のようなダブルヘテロ構造以外に、
シングルヘテロ構造、ホモヘテロ構造、または多層量子
井戸活性層、単層量子井戸活性層もしくはSCH(Sepa
rate Confinement Heterostructure)構造のものや、こ
れらの組合せなどの構造のものを用いてもよい。
【0069】さらに、結晶層は、GaN、AlGaN以
外にも、InGaN、InAlGaNなど、少なくとも
GaNを含む結晶層を有しており、かつ発光ダイオード
26からの出射光49の波長がジアゾニウム塩の吸収波
長である300〜450nmの範囲であればよい。好適
には、ジアゾニウム塩の吸収ピーク波長である400n
mに発光ピークをもつ活性層、例えば、この実施の形態
の場合のIn組成0.14前後が望ましい。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、発光ダイオー
ドが複数個並列していて、この発光ダイオードがジアゾ
ニウム塩の吸収波長帯のうち可視光領域の波長の光を発
する発光ダイオードアレイヘッドを露光光源としてい
て、画像信号に応じて前記各発光ダイオードを個別点灯
することで、ジアゾ感光紙に所望の潜像を形成する第1
の発光制御手段と、前記発光ダイオードの発光により露
光した前記ジアゾ感光紙を現像する現像装置とを備えて
いることを特徴とするものであるため、発光ダイオード
を個別点灯することでジアゾ感光紙に所望の潜像を形成
することができるため、従来の原図作成工程を省き、ま
た、プロッタなどの装置を不要とすることができるの
で、画像形成時間の短縮、コストの低減を図ることがで
きる。また、発光ダイオードアレイヘッドを露光光源と
して用いているので、従来の蛍光灯のように、ジアゾ感
光紙が広幅になるに伴い発光強度分布が大きくなるよう
なことがないので、広幅のジアゾ感光紙にも高精細、高
密度、個解像度の画像を形成することができる。さら
に、発光ダイオードアレイヘッドは従来の露光光源の蛍
光灯や水銀灯のように水銀を用いずに製造でき、寿命も
長く、エネルギー変換効率が高いので、エネルギー効率
を高め、環境上の問題を生じないようにすることができ
る。そのうえ、発光ダイオードアレイヘッドを用いてい
るので、広幅用の画像形成装置において、レーザ走査プ
リンタを用いた画像形成装置より、装置を小型、高画
質、低コスト、高速にすることができる。また、ジアゾ
感光紙の分光感度特性上のピーク感度は波長が400n
m前後であるのに対し、ジアゾニウム塩の吸収波長帯の
うち可視光領域の波長の光を発する発光ダイオードを用
いて露光するので効率がよく、一般的に使用されている
材料によるレンズなどの光学系を用いても吸収が大きく
ならない。
【0071】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ジアゾニウム塩の吸収波長帯の光を部
分的に透過することで所望の画像を表示する原図をジア
ゾ感光紙に重ねて発光ダイオードアレイヘッドが発する
光の光路中に運ぶ原図送り装置と、発光ダイオードを全
点灯する第2の発光制御手段とを備え、第1の発光制御
手段と、前記原図送り装置および前記第2の発光制御手
段とを選択的に駆動することにより、前記発光ダイオー
ドの全点灯による前記原図の画像に基づいた潜像または
前記発光ダイオードの個別点灯による潜像を選択的にジ
アゾ感光紙に形成するものであることを特徴とするもの
であるため、従来から使用していた原図を利用したジア
ゾ複写も可能にすることができるので、従来の図面資産
を、そのまま活用することができる。
【0072】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、発光ダイオードアレイヘッド
に対するジアゾ感光紙の相対位置を、その紙面方向の一
方向に移動する紙送り装置を備え、前記発光ダイオード
アレイヘッドは、前記紙送り装置による移動方向と直交
する方向でジアゾ感光紙の紙面方向に複数の発光ダイオ
ードが1列に並列して設けられているものであることを
特徴とするものであるため、発光ダイオードアレイヘッ
ドは、発光ダイオードをジアゾ感光紙の露光範囲の全域
に渡って面状に多数個並べなくても、ライン状に少数個
並べて形成することで、ジアゾ感光紙の露光面の全面を
露光することができるので、画像形成装置を低コストで
製造できる。
【0073】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、発光ダイオードアレイヘッドのドット
密度をD1、段階的な移動回数をnとし、ジアゾ感光紙
に露光する所望のドット密度をD2とすると、これらの
値の間には、下式(1)で示される関係があり、前記発光
ダイオードの段階的な移動距離が前記ドット密度D2に
相当する距離と同等であることを特徴とするものである
ため、本来所望のドット密度より発光ダイオードアレイ
ヘッドのドット密度を小さく形成しても、ジアゾ感光紙
に所望のドット密度を露光することができるので、画像
形成装置を低コストで製造できる。
【0074】D2=D1×n (n>2) 請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明におい
て、発光ダイオードアレイヘッドは、発光ダイオードの
並列方向に並べて複数個設けられており、前記各発光ダ
イオードアレイヘッドを前記ジアゾ感光紙の紙面方向で
あって発光ダイオードの並べられている方向と直交する
方向に独立して段階的に移動する段階的位置移動装置を
備えているものであることを特徴とするものであるた
め、発光ダイオードアレイヘッドの実装は容易であるの
で、画像形成装置を低コストで製造できる。
【0075】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、紙送り装置による発光ダイオードアレ
イヘッドの移動方向と直交する方向でジアゾ感光紙の紙
面方向に、このジアゾ感光紙に対する前記発光ダイオー
ドアレイヘッドの相対位置を段階的に変える段階的位置
移動装置を備えていることを特徴とするものであるた
め、ジアゾ感光紙の露光幅の全体に渡って発光ダイオー
ドを一列に並べなくても、ジアゾ感光紙の露光面の全面
を露光することができるので、画像形成装置を低コスト
で製造できる。
【0076】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の発明において、発光ダイオードアレイヘッドのドット
密度とジアゾ感光紙に露光するドット密度とは等しく、
発光ダイオードアレイヘッドの段階的位置移動装置によ
る移動方向の長さをL1、このL1と同一方向のジアゾ
感光紙の露光幅をL2、前記発光ダイオードアレイヘッ
ドの段階的位置移動装置による段階的な移動回数をnと
すると、これらの値の間には、下式で示される関係があ
ることを特徴とするものであるため、ジアゾ感光紙の露
光幅の全体に渡って発光ダイオードを一列に並べなくて
も、ジアゾ感光紙の露光面の全面を露光することができ
るので、画像形成装置を低コストで製造できる。
【0077】L2=L1×n (n≧2) 請求項8に記載の発明は、請求項1、2、3、4、5、
6、7のいずれかに記載の発明において、発光ダイオー
ドの材料には、 InxAlyGa(1-x-y)N (但し、0≦x<1、0≦y<1、0≦x+y<1) を含んでいることを特徴とするものであるため、発光ダ
イオードの出射光をジアゾニウム塩の吸収ピーク波長と
することが可能となり、従来より高光出力で実用的な露
光光源とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかる画像形成
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置の発光ダイオードアレイヘ
ッドとジアゾ感光紙との位置関係を示す斜視図である。
【図3】図2の縦断A−A’矢示図である。
【図4】図3の矢示方向から発光ダイオードアレイヘッ
ドを見た斜視図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態にかかる画像形成
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5の画像形成装置の発光ダイオードアレイヘ
ッド、ジアゾ感光紙および原図の位置関係を示す斜視図
である。
【図7】この発明の第3の実施の形態にかかる画像形成
装置の発光ダイオードアレイヘッド、ジアゾ感光紙およ
び原図の位置関係を示す斜視図である。
【図8】この発明の第4の実施の形態にかかる画像形成
装置の発光ダイオードアレイヘッド、ジアゾ感光紙およ
び原図の位置関係を示す斜視図である。
【図9】この発明の第5の実施の形態にかかる画像形成
装置の発光ダイオードアレイヘッド、ジアゾ感光紙およ
び原図の位置関係を示す斜視図である。
【図10】この発明の第5の実施の形態にかかる画像形
成装置の発光ダイオードアレイの拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 3 原図送り装置 5 現像装置 7 第1の発光制御手段 11 発光ダイオードアレイヘッド 12 ジアゾ感光紙 21 発光ダイオードアレイ 23 段階的位置移動装置 25 第1、第2の発光制御手段 26 発光ダイオード

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジアゾニウム塩の吸収波長帯のうち可視
    光領域の波長の光を発する発光ダイオードが複数個設け
    られている発光ダイオードアレイヘッドを露光光源とし
    ていて、 画像信号に応じて前記各発光ダイオードを個別点灯する
    ことで、ジアゾ感光紙に所望の潜像を形成する第1の発
    光制御手段と、 前記発光ダイオードの発光により露光した前記ジアゾ感
    光紙を現像する現像装置とを備えていることを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 ジアゾニウム塩の吸収波長帯の光を部分
    的に透過することで所望の画像を表示する原図をジアゾ
    感光紙に重ねて発光ダイオードアレイヘッドが発する光
    の光路中に運ぶ原図送り装置と、 発光ダイオードを全点灯する第2の発光制御手段とを備
    え、 第1の発光制御手段と、前記原図送り装置および前記第
    2の発光制御手段とを選択的に駆動することにより、前
    記発光ダイオードの全点灯による前記原図の画像に基づ
    いた潜像または前記発光ダイオードの個別点灯による潜
    像を選択的にジアゾ感光紙に形成するものであることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 発光ダイオードアレイヘッドに対するジ
    アゾ感光紙の相対位置を、その紙面方向の一方向に移動
    する紙送り装置を備え、 前記発光ダイオードアレイヘッドは、 前記紙送り装置による移動方向と直交する方向でジアゾ
    感光紙の紙面方向に複数の発光ダイオードが1列に並列
    して設けられているものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 発光ダイオードアレイヘッドのドット密
    度をD1、相対位置移動装置による段階的な移動回数を
    nとし、ジアゾ感光紙に露光する所望のドット密度をD
    2とすると、これらの値の間には、下式で示される関係
    があり、前記発光ダイオードの段階的な移動距離が前記
    ドット密度D2に相当する距離と同等であることを特徴
    とする請求項3に記載の画像形成装置。 D2=D1×n (n≧2)
  5. 【請求項5】 発光ダイオードアレイヘッドは、発光ダ
    イオードの並列方向に並べて複数個設けられており、 前記各発光ダイオードアレイヘッドを前記ジアゾ感光紙
    の紙面方向であって発光ダイオードの並べられている方
    向と直交する方向に独立して段階的に移動する段階的位
    置移動装置を備えているものであることを特徴とする請
    求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 紙送り装置による発光ダイオードアレイ
    ヘッドの移動方向と直交する方向でジアゾ感光紙の紙面
    方向に、このジアゾ感光紙に対する前記発光ダイオード
    アレイヘッドの相対位置を段階的に変える段階的位置移
    動装置を備えていることを特徴とする請求項3に記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 発光ダイオードアレイヘッドのドット密
    度とジアゾ感光紙に露光するドット密度とは等しく、 発光ダイオードアレイヘッドの段階的位置移動装置によ
    る移動方向の長さをL1、このL1と同一方向のジアゾ
    感光紙の露光幅をL2、前記発光ダイオードアレイヘッ
    ドの段階的位置移動装置による段階的な移動回数をnと
    すると、これらの値の間には、下式で示される関係があ
    ることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。 L2=L1×n (n≧2)
  8. 【請求項8】 発光ダイオードには、 InxAlyGa(1-x-y)N (但し、0≦x<1、0≦y<1、0≦x+y<1) を含んでいることを特徴とする請求項1、2、3、4、
    5、6、7のいずれかに記載の画像形成装置。
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