JPH11107553A - トレーラーハウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第１に、移動，運搬が容易であり、第２に、
設置も簡単であり、第３に、保管，移動，運搬に場所を
取らないと共に、より広いスペースにて設置，使用で
き、第４に、住居，店舗，事務所，作業所，宿舎，休憩
所，その他各種の用途に活用可能な、トレーラーハウス
を提案する。 【解決手段】 このトレーラーハウスは、牽引されて移
動され、シャーシフレーム１と、シャーシフレーム１下
に配設された車輪と、シャーシフレーム１上に乗せられ
たハウス部３と、を有してなる。ハウス部３は、シャー
シフレーム１上に連結固定された親ユニット４と、親ユ
ニット４に入れ子式に組み付けられた子ユニット５と、
を備えてなる。そして親ユニット４下にレール部２２
を、シャーシフレーム１外側方に延長フレーム２３と延
長レール２４を、子ユニット５下にローラー２５を、更
にシャーシフレーム１等に連結部と昇降脚を、付設して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、トレーラーハウス
に関する。すなわち、移動，運搬，設置が自在で、住
居，店舗，事務所，作業所，宿舎，休憩所，その他に利
用可能な、トレーラーハウスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】移動，運搬，設置が可能で、住居，店
舗，事務所，作業所，宿舎，休憩所等として利用される
ハウスとしては、従来、プレハブ式のものが代表的であ
った。そして、このような従来のプレハブハウスは、ト
ラック等の荷台に乗せられて移動，運搬されると共に、
設置場所において、クレーン等を用いてトラック等の荷
台から吊り上げ吊り下ろされ、もって、簡易な基礎を配
置する等の基礎工事が施された地面上に、ジャッキプレ
ート等を介して設置されていた。なお、このような移
動，運搬，設置が可能なプレハブハウスとしては、図６
の斜視図に示したように、親ユニットＡに対し子ユニッ
トＢが入れ子式に組み付けられ、移動，運搬に際して
は、子ユニットＢが親ユニットＡに押し込まれて収納さ
れ、設置，使用に際しては、子ユニットＢが親ユニット
Ａから引き出されて展開・拡大される方式のものも、従
来使用されていた。そして、このような親ユニットＡと
子ユニットＢよりなるプレハブハウスも、上述したよう
に、トラック等やクレーン等を用いて、移動，運搬，設
置されていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例のプレハブハウスにあっては、次の問題が指摘さ
れていた。第１に、トラック等の荷台に乗せて移動，運
搬しなければならず、移動，運搬に手間がかかる、とい
う問題が指摘されていた。第２に、設置に際し、クレー
ン等を用いて吊り上げ吊り下ろさなければならず、その
設置に手間取る、という問題も指摘されていた。更に設
置に際しては、地面に基礎を配置する等の基礎工事を要
し、この面からも設置に手間取る、という問題が指摘さ
れていた。

【０００４】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、親ユニ
ットに子ユニットが入れ子式に組み付けられたハウス部
を、車輪付きのシャーシフレーム上に乗せる構造を採用
したことにより、更に請求項２では、親ユニット下にレ
ール部を、シャーシフレーム外側方に延長フレームと延
長レールを、子ユニット下にローラーを、シャーシフレ
ーム等に連結部と昇降脚を、それぞれ設けるようにして
なる。これらにより本発明は、第１に、移動，運搬が容
易で、第２に、設置も簡単であり、第３に、保管，移
動，運搬に場所を取らないと共に、より広いスペースに
て設置，使用でき、第４に、住居，店舗，事務所，作業
所，宿舎，休憩所，その他の各種の用途に広く活用可能
な、トレーラーハウスを提案することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項１については次のとおり。すなわち、この請求項１
のトレーラーハウスは、牽引されて移動されるトレーラ
ーハウスであって、シャーシフレームと、該シャーシフ
レーム下に配設された車輪と、該シャーシフレーム上に
乗せられたハウス部と、を有してなる。そして該ハウス
部は、該シャーシフレーム上に連結固定された親ユニッ
トと、該親ユニットに入れ子式に組み付けられた子ユニ
ットと、を備えている。該親ユニットは、箱状をなし側
面に開口を備え、又、該子ユニットは、該開口を介し該
親ユニット側に押し込まれ収納可能であると共に、外側
方に引き出されて展開・拡大可能であり、箱状をなし該
親ユニット側に開口部を備えていること、を特徴とす
る。

【０００６】次に、請求項２については次のとおり。す
なわち、この請求項２のトレーラーハウスは、請求項１
に記載したトレーラーハウスにおいて、更に、次のレー
ル部，延長フレーム，延長レール，ローラー，連結部，
昇降脚等を有してなる。すなわち、該親ユニットについ
て、少なくとも前部および後部下に上下間隔を存しつつ
側方向に向けて配設されると共に、該シャーシフレーム
上に固定されたレール部と、該シャーシフレームについ
て、少なくとも前部および後部からそれぞれ外側方に向
け突出状態で配設可能な延長フレームと、突出状態で配
設された該延長フレーム上に固定可能であると共に、該
レール部の外側方に該レール部と直線状をなして位置可
能な延長レールと、該子ユニットについて、その床の少
なくとも前部および後部下に付設されると共に、該レー
ル部上および該レール部と直線状をなして位置した該延
長レール上を、転動可能なローラーと、該シャーシフレ
ームの前部から突設された牽引用の連結部と、該シャー
シフレームの少なくとも四隅下および該延長フレームの
先端部下に付設された着地用の昇降脚と、を有してなる
ことを特徴とする。

【０００７】このトレーラーハウスは、このように構成
されているので、次のようになる。すなわち保管，移
動，運搬時は、ハウス部について、子ユニットが親ユニ
ット側に押し込まれ収納されている。そして、このよう
なハウス部を乗せたシャーシフレームが、牽引されるこ
とにより、車輪にて走行して移動，運搬される。設置に
際しては、ハウス部の子ユニットが、親ユニットから引
き出されて展開・拡大される。すなわち、親ユニットを
シャーシフレーム上に連結固定したまま、子ユニット
を、親ユニット下のレール部上やシャーシフレームに設
けられる延長フレーム，延長レール上等を利用して、ロ
ーラーを転動させることにより引き出すと共に、各昇降
脚を伸長させて着地させるだけで、設置され使用に供さ
れる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図１，図２，
図３，図４，図５は、本発明の実施の形態の説明に供す
る。そして図１は、縦断面図であり、図２は、シャーシ
フレーム等の平面図、図３は、シャーシフレーム等の側
面図である。図４は、子ユニットを親ユニットに収納し
た状態の斜視図であり、図５は、子ユニットを親ユニッ
トから展開・拡大した状態の斜視図である。

【０００９】このトレーラーハウスは、牽引されて移動
される。そしてシャーシフレーム１と、シャーシフレー
ム１下に配設された車輪２と、シャーシフレーム１上に
乗せられたハウス部３と、を有してなる。ハウス部３
は、シャーシフレーム１上に連結固定された親ユニット
４と、親ユニット４に入れ子式に組み付けられた子ユニ
ット５と、を備えてなる。

【００１０】これらについて更に詳述する。まず、図
２，図３等に示したように、シャーシフレーム１は、２
本の縦フレーム６間に、その前部，後部，中央部等に複
数本の横フレーム７を、連結固定してなる。８は、縦フ
レーム６から外側方に向けて突設された補助フレームで
ある。このようなシャーシフレーム１下、図示例では、
その中央部下に２本の車軸９が側方向に向けて配設され
ており、車軸９の左右両端に各１個ずつ車輪２が配され
ている。

【００１１】次に、図１，図４，図５等に示したよう
に、ハウス部３の親ユニット４は、このようなシャーシ
フレーム１上、つまりその各縦フレーム６，横フレーム
７，補助フレーム８上に、乗せられると共に、取付部を
介し溶接やボルト止め等により（図示は省略）連結固定
されている。そして親ユニット４は、箱状をなし、側面
に開口１０を備えている。すなわち、親ユニット４は、
床１１，天井１２，前後面や一側面の壁１３等を備え、
箱状をなし、他側面が開放された開口１０となってお
り、その床１１が、シャーシフレーム１で形成されるエ
リアにほぼ見合った広さとなっている。なお床１１は、
このような図示例によらず後付け式とし、設置，使用時
に各壁１３の下部間に組み付け，固定するようにしても
よい。

【００１２】又、図１，図４，図５等に示したように、
ハウス部３の子ユニット５は、この開口１０を介し親ユ
ニット４側に押し込まれて収納可能であると共に、外側
方に引き出されて展開・拡大可能であり、箱状をなし、
親ユニット４側に開口部１４を備えている。すなわち子
ユニット５は、親ユニット４を外箱とし、これに内包可
能な内箱として形成されており、親ユニット４の開口１
０と対応する一側面を開口部１４とし、更に、床１５，
天井１６，前後面や他側面の壁１７等を備えた箱状をな
す。なお図示例において、子ユニット５の床１５は、親
ユニット４の床１１下に摺接しつつ収納可能となってい
る。更に、図４や図５に示したように、このようなハウ
ス部３の親ユニット４の壁１３や子ユニット５の壁１７
には、窓１８，戸部１９，小窓２０，換気部２１等の開
閉部が形成されている。又、親ユニット４や子ユニット
５の内部には、適宜区画が形成されると共に、棚，机，
テーブル，台，照明，その他の設備，装備，備品等が、
配設，設定されている（これらの図示は省略）。このト
レーラーハウスのシャーシフレーム１，ハウス部３の親
ユニット４や子ユニット５は、概略このようになってい
る。

【００１３】さて、このトレーラーハウスは、次のレー
ル部２２，延長フレーム２３，延長レール２４，ローラ
ー２５，連結部２６，昇降脚２７等が設けられている。
これらについて詳述すると、まずレール部２２は、図１
中に示したように、親ユニット４について、その床１１
の少なくとも前部および後部下に、床１１との間に上下
間隔を存しつつ側方向に向けて配設されると共に、シャ
ーシフレーム１上に固定されている。すなわちレール部
２２は、図示例では親ユニット４の床１１の前部下と後
部下とに、ローラー２５が転動可能するのに十分な上下
間隔を存しつつ、側方向に計２本配設されている。そし
てレール部２２は、その基端が、親ユニット４の一側面
の壁１３の下端部に固設されると共に、その下面が、シ
ャーシフレーム１の横フレーム７等上に、溶接やボルト
止め等にて連結固定されている。なお、親ユニット４の
床１１が、図示例によらず後付け式とされている場合に
は、レール部２２は、このように事後に床１１が組み付
け，固定されることになる床面を目安として、配設され
ることになる。レール部２２は、このようになってい
る。

【００１４】次に延長フレーム２３は、シャーシフレー
ム１について、その少なくとも前部および後部からそれ
ぞれ外側方に向け、突出状態で配設可能となっている。
すなわち、図示例の延長フレーム２３は、２本用いられ
ており、シャーシフレーム１の一方側の縦フレーム６か
ら外側方に向けて突設された最前方および最後方の補助
フレーム８に対し、それぞれ基端側が、ヒンジ２８（図
２を参照）にて枢着されている。そして、両延長フレー
ム２３は、図２，図３，図４等に示したように、シャー
シフレーム１の縦フレーム６に平行に収納され、それぞ
れ先端側が、中央部付近の補助フレーム８先端に対し、
アングルやボルトにて固定された収納状態と、このよう
なアングルやボルトが外されて、図１，図５等に示した
ように、外側方に向け突出状態で配設された状態とに、
回動変位可能となっている。

【００１５】このように外側方に向けた突出状態におい
て、この延長フレーム２３は、それぞれ、レール部２２
の仮想された外側方への延長線下に位置決め保持される
と共に、その長さが、子ユニット５の幅にほぼ見合った
ものに設定されている。なお延長フレーム２３は、この
ような回動式の図示例によらず、次のように構成しても
よい。まず第１に、側方向への出没式の延長フレーム２
３を採用し、シャーシフレーム１側に後退，保持せしめ
られた収納状態と、外側方に向けて前進せしめられて位
置決め保持された突出状態とに、出没変位可能としても
よい。更に第２に、後付け方式の延長フレーム２３を採
用し、不使用時は適宜場所に収納しておき、使用に際し
持ち出されて、前述したように外側方に向けて突出状態
で位置決め，保持されるべく、後付けで補助フレーム８
先端に取付け固定するようにしてもよい。延長フレーム
２３は、このようになっている。

【００１６】次に延長レール２４は、図１中に示したよ
うに、上述により突出状態で配設された延長フレーム２
３上に固定可能であると共に、レール部２２の外側方に
レール部２２と直線状をなして位置可能となっている。
そして、図示例の延長レール２４は、不使用時は適宜場
所に収納しておき、使用に際し、上述により突出状態に
て位置決め，保持された延長フレーム２３上に、ボルト
止めにて後付けにて連結固定されると共に、レール部２
２の先端に対し、基端が同様にボルト止めにて、直線状
をなすように連結固定される。このような延長レール２
４の長さは、延長フレーム２３にほぼ見合ったものに設
定される（図示例では若干短く設定されている）。

【００１７】なお延長レール２４は、このような後付け
式の図示例によらず、次のように構成してもよい。まず
第１に、延長フレーム２３上に一体化して設けておくよ
うにしてもよい。すなわち、延長レール２４を延長フレ
ーム２３上に、常時一体的に固定しておき、延長フレー
ム２３と共に収納，突出状態で配設，位置決め保持され
ることにより、レール部２２の外側方に直線状をなして
位置可能としてもよい。第２に、側方向への回動式や出
没式としてもよい。すなわち延長レール２４を、延長フ
レーム２３について前述したところに準じた回動式や出
没式とし、もって、使用時において延長フレーム２３上
に連結固定されると共に、レール部２２の外側方に直線
状をなして位置可能としてもよい。延長レール２４は、
このようになっている。

【００１８】次にローラー２５は、図１中に示したよう
に、子ユニット５について、その床１５の少なくとも前
部および後部下に付設されると共に、レール部２２上お
よびレール部２２と直線状をなして位置した延長レール
２４上を、転動可能となっている。すなわち、図示例の
ローラー２５は、子ユニット５の床１５の前部下と後部
下に対し、それぞれ複数個ずつ側方向に直列に並んで、
取付部２９を介して付設されている。そして、直線状を
なして位置したレール部２２および延長レール２４上を
側方向に向け転動可能となっている。ローラー２５は、
このようになっている。

【００１９】又、連結部２６は、図２，図３，図４，図
５等に示したように、シャーシフレーム１の前部から突
設され、牽引用として使用される。すなわち連結部２６
は、基端部が、シャーシフレーム１の前部の両縦フレー
ム６や横フレーム７に取付け固定されると共に、先端部
が前方に向け突出し、その先端に牽引車へのカップリン
グ３０が設けられている。連結部２６は、このようにな
っている。

【００２０】更に昇降脚２７は、図３，図４，図５等に
示したように、シャーシフレーム１の少なくとも四隅下
および延長フレーム２３の先端部下に付設され、着地用
として使用される。すなわち、図示例の昇降脚２７は、
内筒と外筒を備えたジャッキよりなり、シャーシフレー
ム１の前部や後部の横フレーム７下，各補助フレーム８
の先端部下，延長フレーム２３の先端部下，連結部２６
下等に、外筒の上端が固定されることにより、計１１個
付設されている。そして昇降脚２７は、短縮された状態
と（図４を参照）、伸長された内筒下のパッドが接地さ
れた状態（図３，図５を参照）とに、伸縮可能となって
いる。そして、接地された状態において、車輪２と共に
トレーラーハウス全体、つまりシャーシフレーム１とハ
ウス部３を支えるが、それぞれの伸長寸法を調節するこ
とにより、全体の水平調整用としても利用される。昇降
脚２７は、このようになっている。

【００２１】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このトレーラーハウス
は、保管，移動，運搬時は、ハウス部３について、子ユ
ニット５が親ユニット４側に押し込まれて収納されてい
る。そして、このようなハウス部３を乗せたシャーシフ
レーム１が、トラクタ等の牽引車にて牽引されることに
より、付設された車輪２にて走行し、もって移動，運搬
される（図２，図４参照）。そして図示例にあっては、
このような保管，移動，運搬時において、延長フレーム
２３がそれぞれ、シャーシフレーム１の縦フレーム６に
平行に収納され、その先端側が、中央部付近の補助フレ
ーム８先端に対し、固定された収納状態とされている。
延長レール２４は、別途適宜場所に収納されている。
又、子ユニット５下のローラー２５は、親ユニット４下
のレール部２２上にて停止している。シャーシフレーム
１の前部から突設された連結部２６は、その先端のカッ
プリング３０にて、前方の牽引車側に連結されている。
各伸縮脚２７は、短縮された状態となっている。

【００２２】次に設置に際しては、ハウス部３につい
て、親ユニット４側に収納されていた子ユニット５を、
引き出して展開・拡大することにより、使用に供され
る。すなわち設置に際しては、親ユニット４をシャーシ
フレーム１上に連結固定したまま、子ユニット５を、親
ユニット４下のレール部２２上やシャーシフレーム１に
設けられる延長フレーム２３，延長レール２４上等を利
用して、そのローラー２５を転動させることにより、外
側方に引き出すと共に、各昇降脚２７を伸長させて着地
させるだけで、設置され使用に供される（図１，図３，
図５等を参照）。

【００２３】このような設置について更に詳述すると、
図示例にあっては、延長フレーム２３がそれぞれ、シャ
ーシフレーム１側に収納，固定された収納状態（図２，
図４を参照）から、外側方に向け突出状態で配設される
べく、回動される。又、延長レール２４が、このように
突出状態で位置決め，保持された延長フレーム２３上
に、後付けにて連結固定され、かつ、レール部２２の先
端に対し直線状をなすように連結固定される。それか
ら、子ユニット５下のローラー２５が、親ユニット４下
のレール部２２上から、延長フレーム２３上の延長レー
ル２４上へと転動して行くことにより、子ユニット５が
親ユニット４から、スライドしつつ外側方に引き出され
る。このように子ユニット５が引き出されると、各伸縮
脚２７が、伸長されて接地された状態とされ、もって車
輪２と共に、ハウス部３やシャーシフレーム１よりなる
このトレーラーハウス全体を地面上に支える。なお、こ
のような設置完了までに、シャーシフレーム１前部の連
結部２６について、カップリング３０による牽引車との
連結が解かれる。さてそこで、このトレーラーハウスに
あっては、次の第１，第２，第３，第４のようになる。

【００２４】第１に、このトレーラーハウスは、このよ
うに車輪２付きのシャーシフレーム１上に、ハウス部３
を乗せてなる。そして、ハウス部３の子ユニット５を親
ユニット４側に収納すると共に、シャーシフレーム１の
前部から突設された連結部２６を介し、牽引車にて牽引
することにより、自在に走行，移動，運搬される。

【００２５】第２に、このトレーラーハウスは、設置場
所においてハウス部３について、親ユニット４側に収納
されていた子ユニット５を、引き出して展開・拡大する
ことにより、設置される。そして、このような設置に際
し、親ユニット４はシャーシフレーム１上に連結固定さ
れたままであり、延長フレーム２３を突出状態で配設
し、延長レール２４を、延長フレーム２３上やレール部
２２先端に対し連結固定してから、ローラー２５を、レ
ール部２２上から延長レール２４上へと転動させるだけ
で、ハウス部３の子ユニット５が、親ユニット４から引
き出される。後は、各伸縮脚２７を伸長，接地させると
共に、連結部２６による牽引車との連結を解くだけで、
簡単容易に設置が完了し、すぐに使用に供すことが可能
となる。

【００２６】第３に、このトレーラーハウスは、保管，
移動，運搬時は、子ユニット５が親ユニット４側に収納
されており、ハウス部３は、小さくコンパクト化されて
いる。これに対し設置，使用時は、子ユニット５が親ユ
ニット４から引き出されることにより、ハウス部３が大
きく展開・拡大される。

【００２７】第４に、このトレーラーハウスは、ハウス
部３の親ユニット４や子ユニット５の壁１３，１７につ
いて、窓１８，戸部１９，小窓２０，換気部２１，シャ
ッター等の開閉部を、用途に応じ配設，設置すると共
に、親ユニット４や子ユニット５の内部について、区
画，水廻り，設備，装備，備品等を、用途に応じ配設，
設定することにより、各種用途に広く活用可能である。

【００２８】なお第１に、図示例のトレーラーハウスに
あっては、親ユニット４の一側面を壁１３とすると共
に、他側面を開口１０とし、もって、この開口１０が存
する他側面側に、１個の子ユニット５を入れ子式に組み
付けていたが、本発明はこれに限定されるものではな
い。例えば、親ユニット４の両側面を共に開口１０とし
（両側面共に壁１３としない）、もって、この両側面の
開口１０に、それぞれ子ユニット５を入れ子式に組み付
ける等、２個の子ユニット５を備えた例も可能である。
なお第２に、シャーシフレーム１上に乗せられるハウス
部３、つまり子ユニット５が入れ子式に組み付けられた
親ユニット４としては、従来よりの既存のものを、その
まま転用，使用することも可能である。

【００２９】

【発明の効果】本発明に係るトレーラーハウスは、以上
説明したように、親ユニットに子ユニットが入れ子式に
組み付けられたハウス部を、車輪付のシャーシフレーム
上に乗せる構造を、初めて採用したことにより、更に請
求項２では、親ユニット下にレール部を、シャーシフレ
ーム外側方に延長フレームと延長レールを、子ユニット
下にローラーを、シャーシフレーム等に連結部と昇降脚
を、それぞれ設けるようにしてなることにより、次の効
果を発揮する。

【００３０】第１に、移動，運搬が容易である。すなわ
ち、このトレーラーハウスは、車輪付のシャーシフレー
ムが連結部を介し牽引車にて牽引されることにより、自
在に走行し、もってシャーシフレーム上のハウス部が、
自由に移動，運搬される。つまり、前述したこの種従来
例のように、トラック等の荷台に乗せて移動，運搬され
るのではなく、手間取らず容易に移動，運搬可能であ
る。

【００３１】第２に、設置も簡単である。すなわち、こ
のトレーラーハウスは、設置場所においてハウス部につ
いて、親ユニット側に収納されていた子ユニットを、引
き出して展開・拡大することにより、簡単容易に設置さ
れ使用に供される。つまり、前述したこの種従来例のよ
うに、クレーン等を用いて吊り上げ吊り下ろす必要はな
く、又、設置対象の地面について、基礎を配置する等の
基礎工事を要することもない。そして、親ユニット下の
レール部上やシャーシフレームに設けられる延長フレー
ム，延長レール上等を利用して、ローラーを転動させ子
ユニットを親ユニットから引き出すと共に、各昇降脚を
伸長させて接地させるだけでよく、親ユニットはシャー
シフレーム上に連結固定されたままであり、手間取らず
簡単容易に設置可能である。

【００３２】第３に、保管，移動，運搬に場所を取らな
いと共に、より広いスペースにて設置，使用可能であ
る。すなわち、このトレーラーハウスは、保管，移動，
運搬時は、子ユニットが親ユニット側に収納されコンパ
クト化されており、ハウス部が場所を取るようなことは
ない。これに対し設置，使用時は、子ユニットが親ユニ
ットから展開・拡大されるので、ハウス部の広さが、保
管，移動，運搬時の例えば２倍になる等、より広いスペ
ースを備えるようになる。

【００３３】第４に、住居，店舗，事務所，作業所，宿
舎，休憩所，その他各種の用途に、広く活用可能であ
る。すなわち、このトレーラーハウスは、ハウス部の親
ユニットや子ユニットについて、壁の窓，戸部，換気
部，その他の開閉部や、内部の区画，水廻り，その他の
設備，装備，備品等々を、用途に応じ配設，設定，変更
することにより、幅広く各種用途に広く活用可能であ
る。このように、この種従来例に存した課題がすべて解
決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大な
るものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るトレーラーハウスについて、発明
の実施の形態の説明に供する縦断面図である。

【図２】同発明の実施の形態の説明に供し、そのシャー
シフレーム等の平面図である。

【図３】同発明の実施の形態の説明に供し、そのシャー
シフレーム等の側面図である。

【図４】同発明の実施の形態の説明に供し、子ユニット
を親ユニットに収納した状態の斜視図である。

【図５】同発明の実施の形態の説明に供し、子ユニット
を親ユニットから展開・拡大した状態の斜視図である。

【図６】この種従来例の斜視図である。

【符号の説明】

１ シャーシフレーム ２ 車輪 ３ ハウス部 ４ 親ユニット ５ 子ユニット １０ 開口 １１ 床 １４ 開口部 １５ 床 ２２ レール部 ２３ 延長フレーム ２４ 延長レール ２５ ローラー ２６ 連結部 ２７ 昇降脚

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 牽引されて移動されるトレーラーハウス
   であって、シャーシフレームと、該シャーシフレーム下
   に配設された車輪と、該シャーシフレーム上に乗せられ
   たハウス部と、を有してなり、 該ハウス部は、該シャーシフレーム上に連結固定された
   親ユニットと、該親ユニットに入れ子式に組み付けられ
   た子ユニットと、を備えており、 該親ユニットは、箱状をなし側面に開口を備え、又、該
   子ユニットは、該開口を介し該親ユニット側に押し込ま
   れ収納可能であると共に、外側方に引き出されて展開・
   拡大可能であり、箱状をなし該親ユニット側に開口部を
   備えていること、を特徴とするトレーラーハウス。
2. 【請求項２】 請求項１に記載したトレーラーハウスで
   あって、該親ユニットについて、少なくとも前部および
   後部下に上下間隔を存しつつ側方向に向けて配設される
   と共に、該シャーシフレーム上に固定されたレール部
   と、 該シャーシフレームについて、少なくとも前部および後
   部からそれぞれ外側方に向け突出状態で配設可能な延長
   フレームと、突出状態で配設された該延長フレーム上に
   固定可能であると共に、該レール部の外側方に該レール
   部と直線状をなして位置可能な延長レールと、 該子ユニットについて、その床の少なくとも前部および
   後部下に付設されると共に、該レール部上および該レー
   ル部と直線状をなして位置した該延長レール上を、転動
   可能なローラーと、 該シャーシフレームの前部から突設された牽引用の連結
   部と、該シャーシフレームの少なくとも四隅下および該
   延長フレームの先端部下に付設された着地用の昇降脚
   と、を有してなることを特徴とするトレーラーハウス。