JPH11106130A - 糸加工方法 - Google Patents

糸加工方法

Info

Publication number
JPH11106130A
JPH11106130A JP27107797A JP27107797A JPH11106130A JP H11106130 A JPH11106130 A JP H11106130A JP 27107797 A JP27107797 A JP 27107797A JP 27107797 A JP27107797 A JP 27107797A JP H11106130 A JPH11106130 A JP H11106130A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
package
yarns
double
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27107797A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Uehara
正夫 上原
Yuhei Yamamoto
雄平 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP27107797A priority Critical patent/JPH11106130A/ja
Publication of JPH11106130A publication Critical patent/JPH11106130A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の糸加工方法は、合糸を糸の種類に関
係なく、十分に交絡させて形成する事で、二重撚糸ので
きる範囲を拡大することにある。 【解決手段】 本発明は、インタレースノズル5の圧縮
エアーの吹き付けによってマルチフィラメント加工糸Y
2を弾性糸Y3に交絡させる事で、二重撚糸機Zによる
解舒で各糸Y2,Y3同士が分かれて緩まない合糸Y1
とする。そして、二重撚糸機Zへの合糸Y1の糸掛や、
合糸パッケージP1からの解舒時に、合糸Y1が分かれ
て緩んで糸切れする事を防止し、糸の種類に関係なく、
二重撚糸機Zにより二重撚糸できる合糸Y1の適用を拡
大した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の糸を交絡さ
せて合糸して合糸パッケージを得た後に、合糸パッケー
ジから合糸を解舒して二重撚糸する糸加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から紡績糸の分野では、予め合糸機
で複数の単繊維糸(綿糸等)を合糸して合糸パッケージ
を形成し、この合糸パッケージを二重撚糸機にセットし
て二重撚糸にする糸加工方法が知られている。この糸加
工方法で単繊維の糸同士を合糸するのは、二重撚糸機で
合糸パッケージから合糸を解舒する際の毛羽を防止し、
解舒し易くするために行われるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来からの
単繊維糸同士等の他に、マルチフィラメント加工糸等の
合成繊維糸と弾性糸を合糸機で合糸として、二重撚糸機
で合糸を二重撚糸とできる様に、その適用範囲を広げる
ことが考えられている。しかしながら、従来においてマ
ルチフィラメント加工糸と弾性糸とで合糸を形成する事
が困難であったため、二重撚糸機で合糸を解舒すると、
フィラメント加工糸が弾性糸から分かれて緩んでしま
い、この状態で、二重撚糸機によって張力を加えつつ加
撚すると、弾性糸のみに張力が付加されて糸が切れてし
まう恐れがあり、二重撚糸できる合糸の適用範囲も一定
の単繊維糸に限られていた。
【0004】本発明の糸加工方法は、合糸を糸の種類に
関係なく、十分に交絡させて形成する事で、二重撚糸と
できる範囲を拡大する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の糸加工方法では、複数の糸を合糸して合糸
パッケージを得る第1工程と、前記合糸パッケージから
合糸を解舒して二重撚糸する第2工程とからなる糸加工
方法であって、前記第1工程の合糸を形成する複数の糸
に交絡を形成する工程を設けたものである。これによ
り、複数の糸同士を交絡させるて合糸とすると、合糸パ
ッケージから合糸を解舒する際に、複数の糸同士が分か
れて緩むことを回避でき、二重撚糸する際の糸切れを防
止できる。
【0006】又、交絡の形成を、合糸パッケージに巻き
取られる合糸の糸道に交差する方向から圧縮エアーを吹
付けて行うと、複数の糸同士を十分(激しく)に振動さ
せて二重撚糸の工程で分かれない程度の交絡部を形成で
き、解舒時に複数の糸同士が分かれて緩む事を確実に回
避できる。
【0007】更に、複数の糸を交絡させて合糸とする
と、従来から合糸に形成する事が困難とされているフィ
ラメント加工糸と弾性糸や、フィラメント加工糸同士を
合糸できる事から、こられらの合糸を二重撚糸すること
も可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態における
糸加工方法について、図面を参照して説明する。
【0009】図1において、本発明の糸加工方法は、複
数の糸Y2,Y3を圧縮エアーによって交絡させて合糸
Y1とする合糸機Xと、合糸Y1を二重撚糸する二重撚
糸機Zとからなる糸加工システムによって行われる。こ
の複数の糸Y2,Y3を合糸Y1とし、二重撚糸Yとす
る一連の糸加工は、合糸機Xによって各給糸パッケージ
P2,P3から給糸される、例えばマルチフィラメント
加工糸Y2(合成繊維糸)と弾性糸Y3(ポリウレタン
糸など)を、合糸パッケージP1に至る糸道Sに直交
(交差)する方向から圧縮エアーを吹き付ける事で交絡
させて合糸Y1として、トラバースガイド12によって
トラバース(綾振り)させながら合糸パッケージP1に
巻き取る(第1工程)。このとき、圧縮エアーを各糸Y
2,Y3に吹き付ける事で、各糸Y2,Y3を十分(激
しく)に振動させて、二重撚糸機Zに合糸Y1を糸掛け
する、又は二重撚糸機Zによって合糸パッケージP1か
ら合糸Y1を解舒する際に弾性糸Y3からマルチフィラ
メント加工糸Y2が分かれて緩まない程度に交絡させて
合糸Y1とする。
【0010】そして、合糸機Xによって合糸Y1が巻き
取られた合糸パッケージP1を、二重撚糸機Zの静止盤
51上に載置し、中央のテンション装置57,回転ディ
スク52を通して空ボビンB1に糸掛けする。続いて、
空ボビンB1を回転させると共に回転ディスク52を高
速回転させる事で、合糸パッケージP1から合糸Y1に
張力を加えつつ解舒して、高速回転する回転ディスク5
2のによって2回加撚して、トラバースガイド62でト
ラバース(綾振り)させながら巻取パッケージPに巻き
取る(第2工程)。このとき、合糸パッケージP1から
解舒される合糸Y1は、合糸機Xによって弾性糸Y3か
らマルチフィラメント糸Y2が分かれて緩まない程度に
交絡されているので、例えば弾性糸Y3だけに張力が加
わって糸切れする事なく、二重撚糸Yとして巻取パッケ
ージPに巻き取られる。又、合糸Y1の糸掛けに際して
も、弾性糸Y3からマルチフィラメント加工糸Y2が分
かれて緩む事を回避できる。尚、合糸Y1を形成する複
数の糸は、マルチフィラメント加工糸と弾性糸に限定さ
れず、マルチフィラメント加工糸同士や、従来からの単
繊維糸(綿糸等)と弾性糸、及び単繊維糸同士を合糸と
して、二重撚糸とする加工を施しても良い。
【0011】次に、上述した糸加工方法に用いられる糸
加工システムの合糸機Xと、二重撚糸機Zの詳細な構成
と、作動について図2〜図6により説明する。
【0012】図2及び図3に示す合糸機Xは、並設され
た複数の錘1を備え、各錘1は3組の給糸装置2〜4
と、各給糸装置2〜4から給糸されるマルチフィラメン
ト加工糸Y2や弾性糸Y3を圧縮エアーの吹き付けで交
絡させて合糸Y1とするインタレースノズル5(交絡手
段)と、合糸Y1をトラバース(綾振り)させながら合
糸パッケージP1に巻き取る巻取機構6と、駆動機構7
とを備えている。各給糸装置2,3は、マルチフィラメ
ント加工糸Y2の給糸パッケージP2を装着できるよう
にしてある。又、給糸装置4は、弾性糸Y3の給糸パッ
ケージP3を装着できるようにしてあり、給糸パッケー
ジP3を水平状態で支持する上下揺動自在なクレードル
アーム8と、給糸パッケージP3に摩擦接触して弾性糸
Y3を繰り出す繰出用ローラ9とを有している。
【0013】巻取機構6は、合糸パッケージP1を支持
する上下揺動自在なクレードルアーム10と、支持され
た合糸パッケージP1に摩擦接触して設定速度で回転す
るフリクションローラ11と、合糸パッケージP1に巻
き取られる合糸Y1をトラバース(綾振り)させるトラ
バースガイド12(図3参照)を有している。トラバー
スガイド12は、トラバースボックス13に内蔵された
カム機構14(図3参照)の出力部に連結されている。
トラバースボックス13は、トラバースの幅Wを調節し
て合糸パッケージP1の両端面をテーパー状とするテー
パーエンド機構と、トラバースの幅Wを脈動的に変化さ
せてトラバースの両端を変化させるクリーピング機構と
を有している。
【0014】又、合糸機Xの駆動機構7は、各錘1毎に
設けられた駆動モータ15と、錘全体のクリーピング機
構又は複数錘毎に分割したグループのクリーピング機構
に共通する駆動モータ16とを備えている。各錘1毎に
設けられた駆動モータ15は、給糸装置4の繰出用ロー
ラ9に対して段プーリ17a,17bにベルト17cを
掛け変え可能に巻付けた変速機17を介して連結される
と共に、巻取機構6のフリクションローラ11に対して
プーリ18a,18bにベルト18cを巻付けた伝達機
18を介して連結されている。フリクションローラ11
は、巻取機構6のトラバースボックス13に対して段プ
ーリ19a,19bにベルト19cを掛け変え可能に巻
付けた変速機19を介して連結されている。又、駆動モ
ータ16は、グリーピング機構の回転軸20にベルトを
介して連結されている。これにより、変速機17のベル
ト17cを掛け変えることで、繰出用ローラ9はフリク
ションローラ11との間で速度差を生じて、給糸パッケ
ージP3から繰り出される弾性糸Y3を適度な伸縮率で
伸ばせる(例えば、太さ20デニールの弾性糸Y3を6
〜7デニールまで伸ばす)。又、変速機19のベルト1
9cを掛け変えることで、合糸パッケージP1に巻き取
られる合糸Y1の綾角を変更できる。
【0015】インタレースノズル5は、各給糸装置2〜
4と巻取機構6間の糸道S中に配置されており、各給糸
パッケージP2からバールンガイド21,テンサー22
及びフィラー23の順に通過するマルチフィラメント加
工糸Y2と、給糸パッケージP3からフィラー23を通
過する弾性糸Y3を交絡させて合糸Y1とする加工を施
す。尚、バールンガイド21,テンサー22及びフィラ
ー23は、機台24の手前に張り出したブラケット25
に設けられている。インタレースノズル5は、その一例
として図4に示すように、ボルト26によって連結され
た2つのブロック27,28を備え、一方のブロック2
7には各給糸パッケージP2,P3から給糸されるマル
チフィラメント加工糸Y2と弾性糸Y3を通過させる糸
通路29と該糸通路29より幅広とされた交絡処理部3
0とが他方のブロック18との当接面32に形成されて
いる。又、交絡処理部30内には、エアー噴射孔31が
開口しており、エアー噴射孔31は糸道Sである糸通路
29に対して直交する方向から圧縮エアーを噴射可能と
して圧縮エアー源33に接続されている。これにより、
圧縮エアー源33から圧縮エアーが、エアー噴射孔31
から交絡処理部30内に噴射され、交絡処理部30を通
過する各糸Y2,Y3に吹き付ける事で、各糸Y2,Y
3を振動して交絡させる。尚、圧縮エアーを吹き付ける
方向は、斜め方向でも良く、ある一定角度範囲内で各糸
Y2,Y3と交差しておれば交絡処理を行える。又、汎
用されているエアーノズルを用いて、圧縮エアーを糸道
Sに直交(交差)する方向から各糸Y2,Y3に吹き付
けるようにしても良い。
【0016】そして、マルチフィラメント加工Y2と弾
性糸Y3を交絡させて合糸Y1として合糸パッケージP
1に巻き取る加工(第1工程)は、合糸パッケージP1
を形成するための紙管Bを巻取機構6のクレードルアー
ム10に把持させると共に、給糸装置2と4に給糸パッ
ケージP2,P3を装着する。そして、マルチフィラメ
ント加工糸Y2をバルーンガイド21、テンサー22を
経由させると共に、弾性糸Y3と合わせてフィラー2
3、インタレースノズル5を経由させて紙管Bに糸掛け
を行う。続いて、駆動モータ15を駆動して巻取機構6
のフリクションローラ11を回転させると共に、給糸装
置4の繰出用ローラ9を回転させて、クレードルアーム
10,8の揺動操作によって紙管Bをフリクションロー
ラ11に、給糸パッケージP3を繰出用ローラ9に圧接
させる事で、その摩擦駆動で両者を強制的に回転させ
る。これで各給糸パッケージP2,P3から糸Y2,Y
3は引張られながらインタレースノズル5内に導かれ
る。このとき、各給糸パッケージP2,P3の糸Y2,
Y3は、フリクションローラ11の回転速度に相応した
速度で解舒されて、テンサー22により適宜張力を付与
されつつインタレースノズル5内を通過される。又、変
速機17のベルト17cの掛け変えによって、給糸パッ
ケージP3の回転速度をフリクションローラ11より遅
い回転速度の繰出用ローラ9で規制すると、弾性糸Y3
は適宜の伸縮率で伸ばされた状態で、マルチフィラメン
ト加工糸Y2と合わせられる。
【0017】インタレースノズル5に導かれた各糸Y
2,Y3は、糸道Sに直交する方向から連続的に吹き付
けられる圧縮エアーによって振動させられて、図5に示
すように、マルチフィラメント加工糸Y2が弾性糸Y3
に螺旋状に絡むように交絡させ、所定間隔をもって又は
ランダム的に交絡部34を形成する。このとき、インタ
レースノズル5からのエアー圧などを調節する事で、二
重撚糸機Zによる解舒でマルチフィラメント加工糸Y2
が弾性糸Y3から分かれて緩まない程度に交絡させる。
即ち、各糸Y2,Y3に吹き付けられるエアー圧等を適
宜変更する事で、糸Y2,Y3の振動を盛んにして、マ
ルチフィラメント加工糸Y2が弾性糸Y3に交絡して絡
む交絡部34の間隔(交絡部34の交絡数)を調整す
る。
【0018】インタレースノズル5で合糸加工された合
糸Y1は、巻取機構6のフリクションローラ11で回転
される紙管Bに順次、巻取られて合糸パッケージP1に
形成される。このとき、巻取機構6で形成される合糸パ
ッケージP1は、テーパーエンド機構で両端面がテーパ
ー状に形成されると共に、クリーピング機構により耳高
の無い状態で形成されるので、各端面からマルチフィラ
メント加工糸Y2がほつれることがないように仕上が
り、マルチフィラメント加工糸Y2と弾性糸Y3同士で
あっても、その交絡、巻取処理を可能にしている。
【0019】図6に示す二重撚糸機Zは、スピンドル装
置51の上方に巻取装置52が連設されてなり、この2
錘が背中合わせに配置され、全体として80〜304錘
が並列配置されている。スピンドル装置51は、駆動ベ
ルト55によって高速回転する回転ディスク53と、合
糸パッケージP1を載置する静止盤54、静止盤54の
中央に設けられたテンション装置57及びバルーンガイ
ド58からなっている。巻取装置52は、ガイドローラ
59,60と、フィードローラ61と、トラバース用の
トラバースガイド62と、駆動回転される巻取ドラム6
3と、巻取パッケージPを支持するクレードル65とか
らなっている。
【0020】そして、合糸機Xで巻き取られた合糸パッ
ケージPから合糸Y1を解舒して二重撚糸Yにする糸加
工(第2工程)は、巻取パッケージPを形成するための
ボビンB1をクレードルアーム65に把持させると共
に、合糸パッケージP1を静止盤54上に載置する。続
いて、合糸パッケージP1から合糸Y1を、テンション
装置57、バルーンガイド58、各ローラ59〜61か
らトラバースガイド62を経由させて、空ボビンB1に
糸掛けする。この合糸Y1の糸掛けにおいて、合糸Y1
は各糸Y2,Y3の交絡が十分になされているので、マ
ルチフィラメント加工糸Y2が弾性糸Y3から分かれて
緩むことなく糸掛けできる。
【0021】糸掛け後に、クレードル65によって空ボ
ビンB1を巻取ドラム63に当接させて駆動回転させる
と共に、回転ディスク53を高速回転させる事で、合糸
パッケージP1から合糸Y1を解舒しつつテンション装
置57で張力を付加し、更に高速回転する回転ディスク
53によって2回加撚してバルーンガイド58に至ら
す。このとき、合糸パッケージP1から解舒される合糸
Y1は、マルチフィラメント加工糸Y2と弾性糸Y3と
が十分に交絡されている事から、マルチフィラメント加
工糸Y2が弾性糸Y3から分かれて緩んで、例えば弾性
糸Y3だけに張力が加えられて糸切れするのを防止でき
る。又、糸掛けに際しても、マルチフィラメント糸Y2
が弾性糸Y3から分かれて緩む事を回避できるから、二
重撚糸機Zによる解舒、加撚で糸切れする事が防止され
る。そして、解舒されて加撚された二重撚糸Yは、バル
ーンガイド58から各ローラ59〜61を経てトラバー
スガイド62でトラバース(綾振り)されながら巻取ド
ラム63によって回転される空ボビンB1に巻取パッケ
ージPとして巻き取られる。
【0022】この様に、本発明の糸加工方法によれば、
インタレースノズル5の圧縮エアーの吹き付けによっ
て、マルチフィラメント加工糸Y2を弾性糸Y3に十分
に交絡させて合糸Y1とするので、二重撚糸機Zにおけ
る合糸Y1の糸掛けや、合糸パッケージP1から合糸Y
1を解舒する時に、マルチフィラメント加工糸Y2が弾
性糸Y3から分かれて緩む事を回避できる事から、二重
撚糸機Zによる解舒、加撚及び巻き取り時の糸切れ発生
を防止できる。
【0023】又、インタレースノズル50による圧縮エ
アーの吹き付けを、糸道Sに直交(交差)する方向から
行うと、特にマルチフィラメント加工糸Y2と弾性糸Y
3との交絡を確実にする事が可能となる。従って、従来
の単繊維糸(綿糸等)同士の他に、マルチフィラメント
加工糸と弾性糸、マルチフィラメント糸同士等の組み合
わせを交絡させて合糸Y1とでき、合糸Y1を形成する
複数の糸の種類に係わらず、二重撚糸機Zにより二重撚
糸できる合糸の適用範囲を拡大できる。更に、細い糸同
士を交絡させて合糸Y1とする事も可能で、例えば、太
さ30デニールのマルチフィラメント加工糸Y2と太さ
20デニールから6〜7デニールに伸ばされる弾性糸Y
3とを交絡させて合糸Y1とでき、更に二重撚糸機Zに
より二重撚糸できる合糸の適用範囲を拡大できる。
【0024】
【発明の効果】本発明の糸加工方法によれば、合糸パッ
ケージからを解舒して二重撚糸とされる合糸を、複数の
糸の交絡によって形成する様にしているので、合糸パッ
ケージから合糸を解舒する際に、複数の糸同士が分かれ
て緩むことを回避でき、二重撚糸する際の糸切れを防止
できる。この結果、従来の単繊維糸同士の他に、フィラ
メント加工糸と弾性糸、又はフィラメント加工糸同士等
の糸の種類や太さに関係なく、確実に交絡させて合糸と
できる事から、糸切れを生じる事なく二重撚糸を形成で
き、二重撚糸できる合糸の適用範囲を拡大させる事が可
能となる。
【0025】又、交絡の形成を、合糸パッケージに巻き
取られる合糸の糸道に交差する方向から圧縮エアーを吹
付けて行うと、複数の糸同士を十分(激しく)に振動さ
せて二重撚糸の工程で分かれない程度の交絡部を形成で
き、合糸パッケージからの解舒時に複数の糸同士が分か
れて緩む事を確実に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】糸加工方法に用いられる糸加工システムを示す
模式図である。
【図2】図1の糸加工システムの合糸機の具体的構成を
示す図である。
【図3】図2の合糸機の駆動系統を示す図である。
【図4】図2の合糸機のインタレースノズルの構成を示
す斜視図である。
【図5】マルチフィラメント加工糸と弾性糸との交絡状
態を示す図である。
【図6】図1の二重撚糸機の具体的構成を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
2〜4 給糸装置 5 インタレースノズル(交絡手段) 6 巻取機構 7 駆動機構 S 糸道 P1 合糸パッケージ X 合糸機 Y 二重撚糸 Y1 合糸 Y2 マルチフィラメント加工糸 Y3 弾性糸 Z 二重撚糸機

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の糸を合糸して合糸パッケージを得
    る第1工程と、前記合糸パッケージから合糸を解舒して
    二重撚糸する第2工程とからなる糸加工方法であって、
    前記第1工程の合糸を形成する複数の糸に交絡を形成す
    る工程を設けた糸加工方法。
  2. 【請求項2】 前記交絡の形成は、前記合糸パッケージ
    に巻き取られる合糸の糸道に交差する方向から圧縮エア
    ーを吹付けて、複数の糸同士が前記第2工程で分かれな
    い程度の交絡部を所定間隔で形成することにより行われ
    る請求項1に記載の糸加工方法。
  3. 【請求項3】 前記合糸を形成する複数の糸は、フィラ
    メント加工糸と弾性糸との異種の組み合わせである請求
    項1又は請求項2に記載の糸加工方法。
JP27107797A 1997-10-03 1997-10-03 糸加工方法 Pending JPH11106130A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27107797A JPH11106130A (ja) 1997-10-03 1997-10-03 糸加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27107797A JPH11106130A (ja) 1997-10-03 1997-10-03 糸加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11106130A true JPH11106130A (ja) 1999-04-20

Family

ID=17495064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27107797A Pending JPH11106130A (ja) 1997-10-03 1997-10-03 糸加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11106130A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107177919A (zh) * 2017-04-19 2017-09-19 桐乡市洲泉建峰制线厂 一种大线卷缝包线的生产方法
KR101848872B1 (ko) * 2017-03-30 2018-04-13 주식회사 이화에스알씨 속도 조절용 풀리가 구비된 제트와인더

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101848872B1 (ko) * 2017-03-30 2018-04-13 주식회사 이화에스알씨 속도 조절용 풀리가 구비된 제트와인더
CN107177919A (zh) * 2017-04-19 2017-09-19 桐乡市洲泉建峰制线厂 一种大线卷缝包线的生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4159619A (en) Method for producing novelty yarns
US4903472A (en) Process and apparatus for the spinning of fiber yarns, possibly comprising at least one core
US5749210A (en) Creel with two-for-one twisting units
CN101245510B (zh) 直捻式捻线工艺
IE41746B1 (en) Improvements in and relating to fibrous structures
US6775970B2 (en) Apparatus and method for making a hybrid cord
US20060201129A1 (en) Continuous constant tension air covering
US3866403A (en) Untwisting mechanism
JP2004183187A (ja) 生糸の自動繰糸機機構内における繭糸条の撚り並びに繭糸条に他繊維糸をカバーリングするための加撚糸装置
JP2630567B2 (ja) ダブル加撚装置を備えたクリール
CN107829176A (zh) 一种用于纱线超光洁处理的瓣合式装置及其应用
JPH11106130A (ja) 糸加工方法
US4854523A (en) Twisted yarn feed spool and process for producing same
US4196573A (en) Novelty yarn and method
US5901544A (en) Method and apparatus for producing randomly variegated multiple strand twisted yarn and yarn and fabric made by said method
JPS5916004B2 (ja) 精紡装置
US4112667A (en) Apparatus and process suitable for twist-drawing a yarn
JPS60446B2 (ja) 牽切方法及び装置
JPS6253451A (ja) クリ−ル
KR0141611B1 (ko) 복합사의 제조장치
CA2104473C (en) Creel with twisting device
US4185451A (en) Apparatus and process suitable for twist-drawing a yarn
WO1997029228A1 (en) Randomly variegated yarn apparatus and method
US5492152A (en) Creel with twisting device
WO1994009195A1 (en) High bulk, multi-component yarn