JPH11105752A - 走行装置 - Google Patents

走行装置

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JPH11105752A
JPH11105752A JP26896297A JP26896297A JPH11105752A JP H11105752 A JPH11105752 A JP H11105752A JP 26896297 A JP26896297 A JP 26896297A JP 26896297 A JP26896297 A JP 26896297A JP H11105752 A JPH11105752 A JP H11105752A
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JP
Japan
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traveling
crawler
traveling device
stairs
sensor
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JP26896297A
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Inventor
Hideaki Maruki
木 英 明 丸
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Toshiba Engineering Corp
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 階段走行時、走行装置の全長を長く保って走
行の姿勢を安定に保つ一方、踊り場、コーナ部などの狭
隘箇所では全長を短くして小回りを利かして方向転換を
容易にすること。 【解決手段】 クローラ式走行装置1はクローラ2を有
する。このクローラ2は駆動輪8、覆帯9、前部回転輪
11、後部回転輪14から構成される。さらに、走行装
置1はクローラ2から独立した走行部3を有する。この
走行部3にはクローラ2を含む接地長さを変化させるた
めの調整装置16が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば高層建家
内の点検、監視等に用いられるロボットに係り、特にロ
ボットが各階の階段、踊り場等を走行するとき、ロボッ
ト自身が階段、踊り場等に合わせて走行能力を変化さ
せ、所望の走行能力を発揮させるようにした走行装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所、化学プラント等の高層建
屋内の点検、監視は、安全上監視員による監視に何らか
の危険が予想される場合にロボットによる方法が用いら
れる。このロボットには各階に監視対象の多数の機器が
点在しているために通路幅が狭い階段、踊り場を人間並
みに走行する能力が求められる。ロボットの走行部には
階段等の走行性および移動時の制御性を考慮してクロー
ラ式走行装置を用いるものが多いが、このクローラ式走
行装置においては、たとえば階段を登りながら走行する
とき、走行装置の接地面が2段以上のステップエッジと
接して安定な姿勢が保たれるようにしなければならな
い。一方、走行装置の接地面をあまり長くし過ぎると、
踊り場やコーナ部の走行で走行装置の小回りが利かなく
なり、円滑に方向転換ができなくなる可能性がある。
【0003】この対策としてクローラ式走行装置の全長
を状況に応じて変化させる3つの方法が提案されてい
る。第1の方法は前後のクローラの間隔を伸縮させる方
法であり、第2の方法はクローラを振り上げる方法であ
り、これらは2対クローラ式に適用することができる。
第3の方法はクローラ自身を変形させる方法で、これは
1対クローラ式に適用することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したクローラ式走
行装置の全長を変化させる方法はクローラ接地面を短縮
できることから、ある程度広い踊り場やコーナ部では容
易に方向転換が可能であるが、広さが狭隘になればなる
ほど、小回りが利かなくなって方向転換等のための円滑
な動作が難しくなり、機動性が損なわれている。
【0005】また、2対クローラ式走行装置において、
クローラを振り上げるように構成したものでは図12
(a)に示すように走行装置71のクローラ72がロボ
ット本体73のマニピュレータ74の動作範囲に入って
しまい、作業そのものを困難にする可能性がある。ま
た、クローラを変形させるようにしたものでも図12
(b)に示すようにクローラ72がマニピュレータ74
の動作範囲に入り、作業そのものを困難にする。
【0006】さらに、ロボット本体73の視覚がこれら
の振り上げられたクローラ72あるいは変形したクロー
ラ72によって影響を受け、正確な動作を果し得なくな
る可能性がある。
【0007】本発明の目的は階段走行時、走行装置の全
長を長く保って走行装置の姿勢を安定に保つ一方、踊り
場、コーナ部などの狭隘箇所では全長を短くして小回り
を利かして方向転換を容易にすることのできる走行装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は駆動輪、2個の回転輪を有する一対のクロー
ラを備え、外界センサで捉えた外界情報に基づいて自身
の進むべき方向を判断しつつ、クローラを所定の方向に
回転させて移動するように構成した走行装置において、
クローラの後端に連ねてクローラから独立した走行手段
を設け、走行手段にクローラを含む接地長さ全長寸法を
任意に変化させる調整装置を設けたことを特徴とする。
【0009】走行装置の一部はたとえば階段走行時には
クローラを含む接地長さを大きく増し、一方、踊り場や
コーナ部などの狭隘箇所では小回りが利くように接地長
さを短くするためのクローラから独立している走行手段
として構成される。接地長さを変化させるためにこの走
行手段は調整装置を有する。この調整装置により階段走
行時にクローラを含む接地長さが、たとえば階段ステッ
プ2段以上確保できるように走行手段の接地長さを調節
する。このような走行条件に応じて接地長さを変えなが
ら走行することにより、階段、障害物等の走行時、走行
装置の姿勢を安定に保ち、一方、踊り場、コーナ部など
の狭隘箇所では小回りを利かして方向転換を容易にする
ことができる。この独立した走行手段はその走行機構を
クローラの走行機構を速度および動作方向を同期させる
ように制御する。
【0010】本発明は、望ましくは走行手段がクローラ
もしくはそりあるいは多連ローラで構成される。
【0011】さらに、本発明は、望ましくは走行手段が
クローラと走行手段との間の角度を任意に変えるための
振り上げ機構を備える。
【0012】また、本発明は、望ましくはクローラの水
平部から斜め上方に延びる傾斜部に一定のピッチを保っ
てステップセンサを設け、クローラの覆帯が階段のステ
ップエッジに接地したことをステップセンサで検知し、
その検知信号に基づいて階段のステップ高さおよび奥行
きを判断し、クローラを含む接地長さが階段ステップ2
段以上確保できるように独立した走行装置の長さを調整
装置によって変化させる。
【0013】さらに、本発明は、望ましくは外界センサ
が超音波あるいは光波を用いて非接触により障害物を検
知し、この検知信号に基づいて走行制御部から障害物に
対処する指令信号をクローラ駆動部に与える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1において、クローラ式走行装
置1はクローラ2、走行部3、走行制御部4、外界セン
サ5を有する。クローラ2は接地センサ6およびエンコ
ーダ7を備えた駆動輪8、覆帯9、覆帯張力調整転輪1
0、前部回転輪11、ステップセンサ12および接地セ
ンサ13を備えた後部回転輪14から構成されている。
【0015】また、このクローラ2は水平部から斜め上
方に延びる傾斜部を含み、逆三角形をなすように構成
し、頂点に駆動輪8、他の2点にそれぞれ前部および後
部回転輪11、14を配置している。さらに、走行部3
は位置センサ15を備えた調整装置16を有する。
【0016】外界センサ5は、たとえば超音波により非
接触にて障害物あるいは階段との距離、通路幅等を検知
して走行制御部4に伝送している。この外界センサ5は
後記のように全方位をカバーできるようにセンサ要素を
配置している。
【0017】クローラ2の接地センサ6は走行面との接
地を両輪軸に与えられる接地荷重に基づいて検知し、走
行制御部4に伝送している。エンコーダ7は駆動部8の
走行駆動距離を検知し、走行制御部4に伝送している。
【0018】また、ステップセンサ12は階段エッジあ
るいは障害物との接触を検知して走行制御部4に伝送し
ている。走行部3の接地センサ13は同様に走行面との
接地を両輪軸に与えられる接地荷重に基づいて検知し、
走行制御部4に伝送している。位置センサ15は走行部
3の調整機構16の位置および姿勢を検知して走行制御
部4に伝送している。
【0019】さらに、走行装置1はロボット本体17を
搭載している。このロボット本体17はマニピュレータ
18、ロボット制御部19、認識部20、視覚センサ2
1、ロボット外界センサ22、信号伝送部23およびア
ンテナ24から構成されている。
【0020】また、走行制御部4およびロボット制御部
19は外部の操作制御盤25から信号伝送部26および
アンテナ27を介して送られる遠隔操作のための制御信
号を受信することができる。ロボット制御部19はロボ
ット本体17に搭載される慣性航法装置28の検出信号
を受信するように信号伝送路によって結ばれている。
【0021】上記したロボット本体17を搭載した走行
装置1の外観を図2に示している。外観に現れるロボッ
ト本体17の要素はマニプレータ18、視覚センサ2
1、ロボット外界センサ22、アンテナ24で、他の要
素はロボット本体17の内部に収容されている。
【0022】一方、図3および図4に走行部3の詳細を
示している。調整装置16は図3に示すガイドフレーム
29を有する。ガイドフレーム29の中心には後記の走
行モータの外面に沿って滑らせる上下2面からなる摺動
部30が形成されている。また、ガイドフレーム29の
側面に沿って摺動部30とほぼ同じ長さを保ってラック
31が形成されている。ガイドフレーム29の端部には
後記の覆帯を掛けわたす回転輪32が備えられる。
【0023】さらに、上記のガイドフレーム29の上下
2面の摺動部30に合わせてそれの外面を小判形に形成
される走行モータ33が設けられる。この走行モータ3
3には駆動歯車部34が備えられ、駆動歯車部34と同
軸上にスプロケット35が設けられている。
【0024】また、走行モータ33と一体の車軸36が
設けられる。この車軸36は中空であり、その外周部に
は中空の回転軸37が設けられ、軸上にはピニオン3
8、歯車39が備えられる。歯車40は車軸36と一体
に構成される。走行モータ33の両側には移動するガイ
ドフレーム29が走行モータ33の中心からずれるのを
防止するつば部41が備えられる。
【0025】上記の調整装置16の車軸36は、図4に
示すように走行装置1の2個の支持体42に支承されて
いる。この車軸36が支持体42に正しく心出しされた
とき、ガイドフレーム29のラック31と車軸36のピ
ニオン38とがかみ合い、走行装置1の駆動部43の軸
上の駆動歯車44と回転軸37の歯車39とがかみ合い
駆動部43の軸上の駆動歯車45と車軸36の歯車40
とがかみ合うように構成されている。
【0026】回転輪32(図3参照)に掛けわたす覆帯
46はガイドフレーム29全体を覆っており、それの周
方向全域にわたり鎖状に連なる連接部材47が備えられ
る。この連接部材47と走行モータ33のスプロケット
35とがかみ合い、走行モータ33によりスプロケット
35が回転する間、ガイドフレーム29の案内溝48に
沿って覆帯46が移動するようになっている。また、図
に示すように水平に配置される走行モータ33の外面に
ガイドフレーム29の上下2面の摺動部30が接し、ガ
イドフレーム29を走行モータ33の外面に沿って滑ら
せることができる。なお、図中符号49は車軸36の内
部を通すケーブルを示しており、走行モータ33への電
力を供給する。
【0027】一方、図5にクローラ2に装着する多数の
ステップセンサ12を示している。これらのステップセ
ンサ12はクローラ12の前部回転輪11に向かって水
平部から斜め上方に延びる傾斜部に固定片50で固定さ
れた覆帯ガイド51に設けられている。ステップセンサ
12は長尺の覆帯ガイド51の走行面に決められたピッ
チ(覆帯一節分程度以下)を保持して並び、それぞれに
コネクタ52が備えられる。この覆帯ガイド51の表面
には覆帯9の連接部材53を案内する案内溝54が形成
されている。
【0028】一方、図6に外界センサ5の詳細を示して
いる。たとえば超音波センサからなるセンサ要素55は
全方位をカバーするために本体の全周にわたり配置され
ている。なお、このセンサ要素は超音波センサに代えて
光センサを用いることが可能である。
【0029】上記構成からなる走行装置の動作を説明す
る。クローラ式(あるいは振り上げ式クローラ式)走行
部3を備えた走行装置1が階段上を安定した姿勢を保っ
て円滑に走行するには次のような条件が満たされる必要
がある。すなわち、図7において、階段Sがステップ高
さhを有するとき、走行装置1は水平部から斜め上方に
延びる傾斜部の先端にある前部回転輪11の中心から接
地面までの高さhを必要とする。
【0030】また、階段Sのステップエッジに覆帯9が
常に直角に当たるためには斜め上方に延びる傾斜部の寸
法は半径≧hとなることから、傾斜部の長さが約hとな
り、縮小時走行部全長LはL≧1/2 d1 +α+hとな
る。ここに、αは階段エッジ間の最短直線距離を表わ
し、45度の階段Sでは、h=D、α=(2h)1/2
なる。
【0031】一方、階段S上で安定した姿勢を保って走
行するには走行装置1が階段のステップエッジ間に落ち
込むことのないように常に2つ以上のステップエッジと
接触できる長さ2α以上が必要とされる。したがって、
走行装置1の展開時最大全長AはA≧1/2 d2 +2α+
hとなる。
【0032】以上の説明から、縮小時走行部全長Lで1
段目を登り、その後は寸法を縮小するために収納状態に
あったクローラを外に展開して展開時最大全長Aを保っ
て走行すればよいことが判る。
【0033】このような要求を満たすべく走行部3は狭
隘箇所での小回りの利く走行のために走行モータ33に
沿ってガイドフレーム29が走行装置1の収納域に動
き、走行装置1を最小寸法とする一方、階段上での安定
した姿勢を保持するためにガイドフレーム29が走行装
置1の外に移動し、走行装置1を最大寸法にする。すな
わち、クローラ2に装着したステップセンサ12が階段
ステップと接触し、検知信号が走行制御部4に入力され
ると、その階段に関する寸法配置データを記憶した走行
制御部4がこの寸法、配置を正しく認識し、調整装置1
6に対して走行部3の長さを変えるように指令信号を出
力する。指令信号が駆動部43に伝わると、駆動歯車4
4が回転し、歯車39を介してピニオン38が回転し、
これとかみ合うラック31によってガイドフレーム29
が走行装置1の収納域に移動する。反対に、展開時には
ガイドフレーム29が走行装置1の外に移動する。
【0034】なお、走行部3の長さを変えるのはステッ
プセンサ12の検出信号によらなくても、階段を登り始
める前から展開時最大全長に展開させてもよい。また、
走行部3を振り上げ式クローラによって構成したものは
階段を登る前に展開時最大全長に変化させる。
【0035】一方、走行部3は振り上げ機構で角度を変
えることも可能である。駆動部43からの駆動力を駆動
歯車45から歯車40を介して車軸36に伝えること
で、走行モータ33で回転を拘束されているガイドフレ
ーム29を回転させ、角度を変えることができる。この
振り上げ動作のためには走行部3が床面に当たらないよ
うにする必要があり、位置センサ15からの検知信号が
走行制御部4に与えられ、ガイドフレーム29の移動完
了後に振り上げが開始されるようになっている。
【0036】さらに、走行部3の調整装置16に備えら
れる位置センサ15が調整装置16の姿勢を走行制御部
4に伝送し、また、駆動輪8の接地センサ6および後部
回転輪14の接地センサ13が走行装置1の姿勢を走行
制御部4にそれぞれ伝えて走行装置1は自身の姿勢を正
確に知ることができる。
【0037】また、エンコーダ7が走行制御部4に与え
られる検知信号で駆動輪8の走行距離を得て、搭載した
ジャイロ等の慣性航法装置により現在位置を認識しつ
つ、慣性航法で目的地まで正確に走行を制御することが
可能である。
【0038】さらに、走行中、走行装置1の外界センサ
5からの検知信号に基づいて障害物等の有無を正確に判
断する。障害物に向かって外界センサ5から超音波を発
し、障害物の位置を捉え、臨機に応じて障害のない走行
位置を決定し、走行制御部4から指令信号をクローラ2
の駆動部に出力する。
【0039】これに代えて、本実施の形態の走行装置1
に搭載したロボット本体21の視覚センサ21およびロ
ボット外界センサ22によっても走行を制御することが
可能である。視覚センサ21からの検知信号はロボット
本体21の認識部20で処理されて外界の障害物までの
距離、配置等が判断される。この認識結果からそのとき
の障害物に対処する指令信号を走行制御部4から出力す
る。
【0040】さらに、ロボット外界センサ22の検知信
号に基づいて障害物の有無を認識部20で判断し、この
認識結果から通行可能な経路を導き、得られた走行経路
を走行制御部4に出力してそのときの障害物に対処する
指令信号を出力する。
【0041】これらの外界センサ5、視覚センサ21、
ロボット外界センサ22は全方向で障害物等を検知する
ために、たとえば超音波の送波および受波に支障を来す
範囲に走行装置等の一部要素があると、誤った判断を下
すことがあるが、本実施の形態においては送波および受
波に支障を来す範囲内には走行装置等の一部要素がな
く、正確に走行を続けることができる。
【0042】また、マニピュレータ18の動作範囲内に
も走行装置等の一部要素がなく、マニピュレータ18が
動くときに干渉を起こすなどの不具合が生じるのを防ぐ
ことができる。
【0043】さらに、本発明の他の実施の形態を説明す
る。走行装置は上記実施の形態のクローラ式走行部3に
代えて異なる形式の走行部により構成することができ
る。図8(a)に示すものは走行手段がそり式走行部5
6からなるもので、ガイドフレーム57を囲うそり58
によって構成される。走行部56には上記実施の形態と
同様な調整装置が備えられる。このそり式走行部56に
よるものは構造が簡単で、より軽量な走行装置1を得る
ことが可能であるが、走行駆動機能がないので、接地面
が滑りによる走行となる。
【0044】また、図8(b)に示すものは走行手段が
多連ローラ式走行部59からなるもので、ガイドフレー
ム60の両側に配置される多数個のローラ61によって
構成される。走行部59には上記実施の形態と同様な調
整装置が備えられる。走行部59には階段のステップエ
ッジ等で上下移動を少なくするための小径のローラ61
を使用する必要がある。なお、このローラ61は一部あ
るいは全部を駆動ローラを用いて強制駆動方式で構成し
てもよい。
【0045】さらに、図9に示すものは振り上げ式クロ
ーラからなる走行部62を有する。この走行部62は振
り上げ機構63と連結されており、これを上方に振り上
げて長さを縮小することができる。本実施の形態におい
ては調整装置が振り上げ機構63のみからなり、極めて
簡素な手段により構成することが可能になる。また、走
行装置1の重量が軽くなり、軽量な走行装置を得ること
ができる。
【0046】また、図10に示すものは折畳み式クロー
ラからなる走行部64を有する。この走行部64は伸縮
機構65と連結されており、これを水平位置に置いて長
さを縮小することができる。折畳みにおいては回転輪1
4を押し出しながら、覆帯張力調整転輪10も同時に押
し出し、回転輪14、覆帯張力調整転輪10と、回転輪
66との間に折畳まれた覆帯9を送り出し、必要な覆帯
長さを確保する。
【0047】また、覆帯張力調整転輪10はそれ自身に
加わる覆帯9の押し付け力等から覆帯9の張力を検知す
る。検知信号は走行制御部4に伝えられ、制御信号によ
り最適な張力となるように走行装置1の基板ガイド(図
示せず)に沿って覆帯張力調整転輪10の位置が変わ
る。
【0048】さらに、本発明による走行装置1の有利な
点は次のような働きを得ることが可能になることであ
る。たとえば、図11(a)に示す床面Fから突出して
いる仕切りなどの障害物67を乗り越えての走行および
作業において走行装置1に設けられた走行部3の振り上
げの自由度を利用し、乗り越えた時の走行能力および作
業時の安定を図ることが可能になる。
【0049】また、図11(b)に示す高所にある弁6
8を操作するとき、走行部3の振り上げ自由度を利用
し、弁68までの距離Hを短縮するべくクローラ2に対
する走行部3の角度を調節して必要な高さを確保するよ
うな使い方も可能である。
【0050】さらに、上述した実施の形態と異なる構成
を用いることが可能である。たとえば、視覚センサ21
およびロボット外界センサ22は走行装置1に設けるこ
とができる。ステップセンサ12は簡素化のために省略
することも可能である。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明はクローラの
後端に連ねてクローラから独立した走行手段を設け、こ
の走行手段にクローラを含む接地長さを任意に変化させ
る調整装置を設けているので、階段、障害物等の走行
時、走行装置の全長を長く保って走行装置の姿勢を安定
に保つことができ、走行装置の安全性をより向上させる
ことが可能である。また一方、踊り場、コーナ部などの
狭隘箇所では全長を短くして小回りを利かして方向転換
を容易にすることができ、走行装置の機動性をより高め
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走行装置の一実施の形態を示すブ
ロック図。
【図2】本発明によるロボット本体を搭載している走行
装置の斜視図。
【図3】本発明による走行部の調整装置の詳細を示す斜
視図。
【図4】本発明による走行部の詳細を示す断面図。
【図5】本発明によるステップセンサの詳細を示す斜視
図。
【図6】本発明による外界センサの詳細を示す斜視図。
【図7】本発明による走行装置の階段走行時における安
定姿勢を保持するための条件を説明する摸式図。
【図8】(a)(b)は本発明の他の実施の形態を示す
斜視図。
【図9】本発明の他の実施の形態を示す斜視図。
【図10】本発明の他の実施の形態を示す斜視図。
【図11】(a)(b)は本発明による走行装置の望ま
しい使用例を示す図。
【図12】(a)(b)は従来技術によるロボット用走
行装置の動作を示す斜視図。
【符号の説明】
1 走行装置 2 クローラ 3、56、59、62、64 走行部 8 駆動輪 9、46 覆帯 12 ステップセンサ 16 調整装置 17 ロボット本体 29、57、60 ガイドフレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動輪、2個の回転輪を有する一対のクロ
    ーラを備え、外界センサで捉えた外界情報に基づいて自
    身の進むべき方向を判断しつつ、前記クローラを所定の
    方向に回転させて移動するように構成した走行装置にお
    いて、前記クローラの後端に連ねて該クローラから独立
    した走行手段を設け、前記走行手段に前記クローラを含
    む接地長さ全長寸法を任意に変化させる調整装置を設け
    たことを特徴とする走行装置。
  2. 【請求項2】前記走行手段がクローラもしくはそりある
    いは多連ローラからなることを特徴とする請求項1記載
    の走行装置。
  3. 【請求項3】前記走行手段が前記クローラと該走行手段
    との間の角度を任意に変えるための振り上げ機構を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の走行装置。
  4. 【請求項4】前記クローラの水平部から斜め上方に延び
    る傾斜部に一定のピッチを保ってステップセンサを設
    け、前記クローラの覆帯が階段のステップエッジに接地
    したことを前記ステップセンサで検知し、その検知信号
    に基づいて階段のステップ高さおよび奥行きを判断し、
    前記クローラを含む接地長さが階段ステップ2段以上確
    保できるように独立した前記走行装置の長さを該調整装
    置によって変化させるようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の走行装置。
  5. 【請求項5】前記外界センサが超音波あるいは光波を用
    いて非接触により障害物を検知し、この検知信号に基づ
    いて走行制御部から障害物に対処する指令信号を前記ク
    ローラの駆動部に与えるようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の走行装置。
JP26896297A 1997-10-01 1997-10-01 走行装置 Withdrawn JPH11105752A (ja)

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