JPH11104129A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
- Publication number
- JPH11104129A JPH11104129A JP27404697A JP27404697A JPH11104129A JP H11104129 A JPH11104129 A JP H11104129A JP 27404697 A JP27404697 A JP 27404697A JP 27404697 A JP27404697 A JP 27404697A JP H11104129 A JPH11104129 A JP H11104129A
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- power
- speed
- calculated
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 受信信号のパワーを表示できる超音波診断装
置において、MTIフィルタによる低域の信号成分の減
衰を補う。 【解決手段】 パワー補正器30では通過パワー演算器
26で演算されたパワーの補正が行われる。この場合、
そのパワーの補正は、速度が一定値以上である速度条件
と出力パワーが一定値以上であるパワー条件の2つの条
件が満たされる場合に実行される。
置において、MTIフィルタによる低域の信号成分の減
衰を補う。 【解決手段】 パワー補正器30では通過パワー演算器
26で演算されたパワーの補正が行われる。この場合、
そのパワーの補正は、速度が一定値以上である速度条件
と出力パワーが一定値以上であるパワー条件の2つの条
件が満たされる場合に実行される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波診断装置に関
し、特に血流などからの反射信号のパワーを表示する機
能をもった超音波診断装置に関する。
し、特に血流などからの反射信号のパワーを表示する機
能をもった超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】二次元ドプラ画像は、血流などの生体内
運動体の速度の大きさを赤色及び青色の輝度値で表した
画像である。例えば、心臓の弁での逆流などはその画像
から判別可能である。一方、肝臓や腎臓などにおいて
は、血液の流速情報の他に血管の走行状態を明確に画像
化したいという要請がある。また、心臓においても血流
の各位置でのパワーを観察したいという要請がある。そ
れらの要請を満たす画像としてパワー画像がある。これ
は、直交検波後における複素信号の実数部Rと虚数部I
のそれぞれを2乗し、更にそれらを加算したもの(ある
いはその加算値の平方根をとったもの)であり、数式で
示せば、パワーPは、 P=R2+I2 ・・・(1) となる。パワーPは、その大きさに応じて例えば薄い紫
色から赤色までの異なる色相で表現される。
運動体の速度の大きさを赤色及び青色の輝度値で表した
画像である。例えば、心臓の弁での逆流などはその画像
から判別可能である。一方、肝臓や腎臓などにおいて
は、血液の流速情報の他に血管の走行状態を明確に画像
化したいという要請がある。また、心臓においても血流
の各位置でのパワーを観察したいという要請がある。そ
れらの要請を満たす画像としてパワー画像がある。これ
は、直交検波後における複素信号の実数部Rと虚数部I
のそれぞれを2乗し、更にそれらを加算したもの(ある
いはその加算値の平方根をとったもの)であり、数式で
示せば、パワーPは、 P=R2+I2 ・・・(1) となる。パワーPは、その大きさに応じて例えば薄い紫
色から赤色までの異なる色相で表現される。
【0003】ところで、心臓などの観測においては、心
臓壁からの強いエコーが含まれ、それが血流の画像化の
妨げとなる。そこで、従来から、いわゆるウォールモー
ションフィルタあるいは静止物体除去フィルタとしてM
TIフィルタなどが利用されている。このようなフィル
タは、直交検波後の実数部及び虚数部のそれぞれに対し
て設けられる。
臓壁からの強いエコーが含まれ、それが血流の画像化の
妨げとなる。そこで、従来から、いわゆるウォールモー
ションフィルタあるいは静止物体除去フィルタとしてM
TIフィルタなどが利用されている。このようなフィル
タは、直交検波後の実数部及び虚数部のそれぞれに対し
て設けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うなフィルタを用いると、速度が遅い血流の信号の振幅
も低減されてしまう。よって、特に低速及び中速におい
て、血流のパワーを正確に表示できないという問題があ
った。換言すれば、速度に依存しないでパワーを演算す
ることが望まれていた。
うなフィルタを用いると、速度が遅い血流の信号の振幅
も低減されてしまう。よって、特に低速及び中速におい
て、血流のパワーを正確に表示できないという問題があ
った。換言すれば、速度に依存しないでパワーを演算す
ることが望まれていた。
【0005】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、フィルタによって低減された
パワーを補正して正確なパワー表示を行える超音波診断
装置を提供することにある。特に、速度の低域における
パワーの減衰を補正できる超音波診断装置を提供するこ
とにある。
ものであり、その目的は、フィルタによって低減された
パワーを補正して正確なパワー表示を行える超音波診断
装置を提供することにある。特に、速度の低域における
パワーの減衰を補正できる超音波診断装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、超音波を送受波する送受波手段と、前記
送受波による得られた受信信号に対して、低速運動体に
相当する信号成分の除去を行うフィルタ部と、前記フィ
ルタ部を通過した受信信号に基づいて運動体の速度を演
算する速度演算手段と、前記フィルタ部を通過した受信
信号に基づいてパワーを演算する第1のパワー演算手段
と、前記速度演算手段によって演算された速度に基づい
て、前記パワーを補正する補正手段と、を含むことを特
徴とする。
に、本発明は、超音波を送受波する送受波手段と、前記
送受波による得られた受信信号に対して、低速運動体に
相当する信号成分の除去を行うフィルタ部と、前記フィ
ルタ部を通過した受信信号に基づいて運動体の速度を演
算する速度演算手段と、前記フィルタ部を通過した受信
信号に基づいてパワーを演算する第1のパワー演算手段
と、前記速度演算手段によって演算された速度に基づい
て、前記パワーを補正する補正手段と、を含むことを特
徴とする。
【0007】上記構成によれば、ウォールモーションフ
ィルタなどのフィルタ部の作用によって低減された信号
成分を補うことができ、正確なパワーの表示が可能とな
る。第1のパワー演算手段からの出力信号を直接補正し
てもよいが、その入力信号を補正することにより結果と
してパワーの補正を行ってもよい。
ィルタなどのフィルタ部の作用によって低減された信号
成分を補うことができ、正確なパワーの表示が可能とな
る。第1のパワー演算手段からの出力信号を直接補正し
てもよいが、その入力信号を補正することにより結果と
してパワーの補正を行ってもよい。
【0008】本発明の望ましい態様では、前記速度演算
手段によって演算された速度が所定値以上である速度条
件に基づいて、補正実行を判定する判定手段を含み、前
記補正手段は、前記判定手段が補正実行を判定した場合
に前記パワーの補正を行う。この構成によれば、一定速
度以上においてのみパワーの補正が行われるため、補正
により結果としてノイズレベルを上げてしまう問題を解
消できる。
手段によって演算された速度が所定値以上である速度条
件に基づいて、補正実行を判定する判定手段を含み、前
記補正手段は、前記判定手段が補正実行を判定した場合
に前記パワーの補正を行う。この構成によれば、一定速
度以上においてのみパワーの補正が行われるため、補正
により結果としてノイズレベルを上げてしまう問題を解
消できる。
【0009】本発明の望ましい態様では、前記フィルタ
部を通過する前の受信信号に基づいてパワーを演算する
第2のパワー演算手段を含み、前記判定手段は、前記速
度条件の他に、前記第2のパワー演算手段で演算された
パワーの大きさが所定値以上であるパワー条件に基づい
て、補正実行を判定する。この構成によれば、速度の他
にフィルタリング前のパワーも考慮して、ノイズ判別精
度をより向上できる。望ましくは、前記補正手段は、前
記速度と前記第1のパワー演算手段で演算されたパワー
を入力としてそれらの組み合わせで補正後のパワーを出
力するテーブルを含む。また、望ましくは、前記補正手
段は、前記速度に対応した補正係数を発生する係数発生
器と、前記係数を前記第1のパワー演算手段で演算され
たパワーに乗算する乗算器と、を含む。
部を通過する前の受信信号に基づいてパワーを演算する
第2のパワー演算手段を含み、前記判定手段は、前記速
度条件の他に、前記第2のパワー演算手段で演算された
パワーの大きさが所定値以上であるパワー条件に基づい
て、補正実行を判定する。この構成によれば、速度の他
にフィルタリング前のパワーも考慮して、ノイズ判別精
度をより向上できる。望ましくは、前記補正手段は、前
記速度と前記第1のパワー演算手段で演算されたパワー
を入力としてそれらの組み合わせで補正後のパワーを出
力するテーブルを含む。また、望ましくは、前記補正手
段は、前記速度に対応した補正係数を発生する係数発生
器と、前記係数を前記第1のパワー演算手段で演算され
たパワーに乗算する乗算器と、を含む。
【0010】ここで、パワー補正の原理について説明す
る。図4には、MTIフィルタの通過特性の一例が示さ
れている。その横軸はナイキスト周波数で正規化した入
力信号の周波数であり、縦軸は伝達関数の振幅値であ
る。このようなフィルタに受信信号が入力される場合、
例えば振幅が1でナイキスト周波数の1/2の周波数の
信号が入力されると、フィルタの通過によって振幅は1
/2となる。従って、フィルタ通過後におけるパワーは
1/4になってしまう。そこで、例えば、演算された速
度がある速度(Vth)以上の条件を満たす場合には、望
ましくは次式に示すように、伝達関数の振幅値の逆数の
2乗をパワーに乗算することによって、MTIフィルタ
の出力から得られたパワー値P0を補正する。
る。図4には、MTIフィルタの通過特性の一例が示さ
れている。その横軸はナイキスト周波数で正規化した入
力信号の周波数であり、縦軸は伝達関数の振幅値であ
る。このようなフィルタに受信信号が入力される場合、
例えば振幅が1でナイキスト周波数の1/2の周波数の
信号が入力されると、フィルタの通過によって振幅は1
/2となる。従って、フィルタ通過後におけるパワーは
1/4になってしまう。そこで、例えば、演算された速
度がある速度(Vth)以上の条件を満たす場合には、望
ましくは次式に示すように、伝達関数の振幅値の逆数の
2乗をパワーに乗算することによって、MTIフィルタ
の出力から得られたパワー値P0を補正する。
【0011】 P=P0*(1/|H(ω)|)2 ・・・(2) 上記(2)式により、速度Vth以上ではMTIフィルタ
の特性の影響を受けないパワー値を求めることができ
る。補正可否の条件として、更にフィルタリング前のパ
ワーを考慮すれば、本来の信号成分をノイズから弁別す
る精度を高めて精度の良い補正を行える。なお、パワー
補正は、パワー演算後の信号に対してだけでなく、パワ
ー演算前のMTIフィルタ通過後の信号に対して行って
もよい。
の特性の影響を受けないパワー値を求めることができ
る。補正可否の条件として、更にフィルタリング前のパ
ワーを考慮すれば、本来の信号成分をノイズから弁別す
る精度を高めて精度の良い補正を行える。なお、パワー
補正は、パワー演算後の信号に対してだけでなく、パワ
ー演算前のMTIフィルタ通過後の信号に対して行って
もよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0013】図1には、本発明に係る超音波診断装置の
好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を
示すブロック図である。この超音波診断装置はBモード
画像、2次元ドプラ画像、及び2次元パワー画像を表示
する機能を有している。
好適な実施形態が示されており、図1はその全体構成を
示すブロック図である。この超音波診断装置はBモード
画像、2次元ドプラ画像、及び2次元パワー画像を表示
する機能を有している。
【0014】探触子10は複数の振動素子からなるアレ
イ振動子を含み、このアレイ振動子を電子走査すること
によって超音波ビームがスキャニングされる。これによ
って2次元エコーデータ取込み領域が形成される。送受
信器12は探触子10に接続され、送受信器12からの
送信信号が探触子10に供給される。また、探触子10
から出力される受信信号が送受信器12に入力され、増
幅などの処理を経た信号が直交検波器14に出力され
る。
イ振動子を含み、このアレイ振動子を電子走査すること
によって超音波ビームがスキャニングされる。これによ
って2次元エコーデータ取込み領域が形成される。送受
信器12は探触子10に接続され、送受信器12からの
送信信号が探触子10に供給される。また、探触子10
から出力される受信信号が送受信器12に入力され、増
幅などの処理を経た信号が直交検波器14に出力され
る。
【0015】直交検波器14は、受信信号を実数部及び
虚数部からなる複素信号に変換する回路であり、直交検
波器14は、周知のように、受信信号に対して互いに位
相が90度異なる2つの参照信号を混合する2つのミキ
サと、それらのミキサから出力された信号のうちでベー
スバンド領域の信号成分を取り出す2つのローパスフィ
ルタとを有する。
虚数部からなる複素信号に変換する回路であり、直交検
波器14は、周知のように、受信信号に対して互いに位
相が90度異なる2つの参照信号を混合する2つのミキ
サと、それらのミキサから出力された信号のうちでベー
スバンド領域の信号成分を取り出す2つのローパスフィ
ルタとを有する。
【0016】直交検波器14から出力される実数部及び
虚数部の信号は、それぞれMTI(Moving Ta
rget Indication)フィルタ16,18
に入力される。すなわち、実数部及び虚数部のそれぞれ
についてフィルタが設けられている。これらのMTIフ
ィルタ16,18は例えば心臓壁等の低速運動体(静止
物体を含む)からのエコーを除去するためのハイパスフ
ィルタであり、ウォールモーションフィルタとして機能
するものである。
虚数部の信号は、それぞれMTI(Moving Ta
rget Indication)フィルタ16,18
に入力される。すなわち、実数部及び虚数部のそれぞれ
についてフィルタが設けられている。これらのMTIフ
ィルタ16,18は例えば心臓壁等の低速運動体(静止
物体を含む)からのエコーを除去するためのハイパスフ
ィルタであり、ウォールモーションフィルタとして機能
するものである。
【0017】MTIフィルタ16,18を通過した複素
信号は自己相関器20に入力され、自己相関器20では
同一方向について取得された2つの受信信号間において
いわゆる自己相関を演算することにより、その自己相関
結果としての複素信号を出力する。逆正接演算器22
は、その自己相関器20から出力された複素信号に基づ
き、その実数部と虚数部の逆正接を演算することによ
り、速度Vを演算する。自己相関器20及び逆正接演算
器22は従来の超音波ドプラ診断装置でも設けられてい
るものである。
信号は自己相関器20に入力され、自己相関器20では
同一方向について取得された2つの受信信号間において
いわゆる自己相関を演算することにより、その自己相関
結果としての複素信号を出力する。逆正接演算器22
は、その自己相関器20から出力された複素信号に基づ
き、その実数部と虚数部の逆正接を演算することによ
り、速度Vを演算する。自己相関器20及び逆正接演算
器22は従来の超音波ドプラ診断装置でも設けられてい
るものである。
【0018】直交検波器14から出力される複素信号は
入力パワー演算器24にも入力されている。この入力パ
ワー演算器24は、上述した(1)式を実行することに
よってMTIフィルタ16を通過する前の信号に基づき
パワーPINを演算する回路である。また、MTIフィル
タ16,18から出力される複素信号は通過パワー演算
器26に入力されており、その通過パワー演算器26で
は上記の(1)式が実行され、フィルタ通過後における
信号のパワーP0が計算されている。そして、入力パワ
ーPIN、通過パワーP0及び速度Vはパワー補正器30
に入力されている。パワー補正器30では、演算された
速度が所定値以上である速度条件と入力パワーが所定値
以上であるパワー条件の2つの条件が満たされた場合に
のみ通過パワー演算器26から出力されるパワーを補正
する回路である。このような速度条件及びパワー条件を
設けることにより、必要以上にノイズを補正してそのレ
ベルを上げてしまう問題を未然に防止できる。パワー補
正器30で補正されたパワーの値は表示器32に表示さ
れる。
入力パワー演算器24にも入力されている。この入力パ
ワー演算器24は、上述した(1)式を実行することに
よってMTIフィルタ16を通過する前の信号に基づき
パワーPINを演算する回路である。また、MTIフィル
タ16,18から出力される複素信号は通過パワー演算
器26に入力されており、その通過パワー演算器26で
は上記の(1)式が実行され、フィルタ通過後における
信号のパワーP0が計算されている。そして、入力パワ
ーPIN、通過パワーP0及び速度Vはパワー補正器30
に入力されている。パワー補正器30では、演算された
速度が所定値以上である速度条件と入力パワーが所定値
以上であるパワー条件の2つの条件が満たされた場合に
のみ通過パワー演算器26から出力されるパワーを補正
する回路である。このような速度条件及びパワー条件を
設けることにより、必要以上にノイズを補正してそのレ
ベルを上げてしまう問題を未然に防止できる。パワー補
正器30で補正されたパワーの値は表示器32に表示さ
れる。
【0019】なお、パワー補正器30における補正に当
たっては、通過パワー演算器26で演算されたパワーに
対して図4に示した関数とは逆の関数を乗算するのが望
ましい。かかる構成によれば、MTIフィルタによる信
号成分の減衰を完全に補って正確なパワー演算を行える
という利点がある。
たっては、通過パワー演算器26で演算されたパワーに
対して図4に示した関数とは逆の関数を乗算するのが望
ましい。かかる構成によれば、MTIフィルタによる信
号成分の減衰を完全に補って正確なパワー演算を行える
という利点がある。
【0020】図2及び図3には、図1に示したパワー補
正器30の具体的な例が示されている。
正器30の具体的な例が示されている。
【0021】図2に示す例において、パワー補正ROM
34には速度Vと通過パワー演算器26で演算されたパ
ワーP0とが入力されている。そして、パワー補正RO
M34では、そのパワーP0に対して速度に応じた補正
を常に実行している。スイッチ46にはその補正後のパ
ワーと補正前のパワーP0とが入力されており、後述す
る補正出力制御部44の制御によっていずれかの信号が
選択され、その選択されたパワーPが表示器32に出力
されている。
34には速度Vと通過パワー演算器26で演算されたパ
ワーP0とが入力されている。そして、パワー補正RO
M34では、そのパワーP0に対して速度に応じた補正
を常に実行している。スイッチ46にはその補正後のパ
ワーと補正前のパワーP0とが入力されており、後述す
る補正出力制御部44の制御によっていずれかの信号が
選択され、その選択されたパワーPが表示器32に出力
されている。
【0022】速度判定器36は上述した速度条件を判定
するための回路であり、その入力には速度しきい値設定
器38から出力された所定値VTHと速度Vとが入力され
ている。速度判定器36では速度Vがしきい値VTHより
も大きい場合に判定信号を出力している。これと同様
に、パワー判定器40では、上述したパワー条件の判定
を行っている。その入力にはパワーしきい値設定器42
から出力されるしきい値PTHと入力パワー演算器24か
ら出力されるパワーPINとが入力され、そのしきい値P
THよりも入力パワーPINの方が大きい場合にパワー判定
器40から判定信号が出力されている。補正出力制御部
44は、速度判定器36及びパワー判定器40からそれ
ぞれ判定信号が出力された場合のみスイッチ46に対し
て補正されたパワーを選択させるための信号を出力して
いる。すなわち、速度条件及びパワー条件の2つの条件
が満たされる場合のみパワー補正が行われ、それらのい
ずれか一方の条件が満たされない場合には従来同様に通
過パワー演算器26で演算されたパワーがそのまま出力
される。
するための回路であり、その入力には速度しきい値設定
器38から出力された所定値VTHと速度Vとが入力され
ている。速度判定器36では速度Vがしきい値VTHより
も大きい場合に判定信号を出力している。これと同様
に、パワー判定器40では、上述したパワー条件の判定
を行っている。その入力にはパワーしきい値設定器42
から出力されるしきい値PTHと入力パワー演算器24か
ら出力されるパワーPINとが入力され、そのしきい値P
THよりも入力パワーPINの方が大きい場合にパワー判定
器40から判定信号が出力されている。補正出力制御部
44は、速度判定器36及びパワー判定器40からそれ
ぞれ判定信号が出力された場合のみスイッチ46に対し
て補正されたパワーを選択させるための信号を出力して
いる。すなわち、速度条件及びパワー条件の2つの条件
が満たされる場合のみパワー補正が行われ、それらのい
ずれか一方の条件が満たされない場合には従来同様に通
過パワー演算器26で演算されたパワーがそのまま出力
される。
【0023】図3に示す例においては、補正係数テーブ
ルRAM50に補正係数演算器52にて発生された補正
係数が格納される。そして、速度Vの大きさに基づいて
その速度に対応する補正係数が求められ、その補正係数
が補正係数テーブルRAM50から乗算器54に出力さ
れている。乗算器54には通過パワー演算器26で演算
されたパワーP0も入力されており、そのパワーP0と補
正係数とが乗算され、これによって補正されたパワーが
スイッチ46に出力されている。他の構成は図2に示し
た構成と同様である。
ルRAM50に補正係数演算器52にて発生された補正
係数が格納される。そして、速度Vの大きさに基づいて
その速度に対応する補正係数が求められ、その補正係数
が補正係数テーブルRAM50から乗算器54に出力さ
れている。乗算器54には通過パワー演算器26で演算
されたパワーP0も入力されており、そのパワーP0と補
正係数とが乗算され、これによって補正されたパワーが
スイッチ46に出力されている。他の構成は図2に示し
た構成と同様である。
【0024】したがって、速度条件とパワー条件とが満
たされる場合、補正出力制御器44からスイッチ46に
対して補正されたパワーを選択させるための信号が出力
され、これによって補正されたパワーが表示器に出力さ
れることになる。一方、いずれか一方の条件が満たされ
ない場合、スイッチ46により、補正されていないパワ
ーが選択され、それが表示器に出力される。
たされる場合、補正出力制御器44からスイッチ46に
対して補正されたパワーを選択させるための信号が出力
され、これによって補正されたパワーが表示器に出力さ
れることになる。一方、いずれか一方の条件が満たされ
ない場合、スイッチ46により、補正されていないパワ
ーが選択され、それが表示器に出力される。
【0025】上記の実施形態では、速度条件とパワー条
件の2つの条件を利用したが、例えば速度条件のみを利
用して補正の可否を判定するようにしてもよい。また、
上記の実施形態ではパワー演算器によって演算されたパ
ワーに対して直接的に補正を行ったが、そのパワー演算
器の入力に対して補正を行うように構成することもでき
る。
件の2つの条件を利用したが、例えば速度条件のみを利
用して補正の可否を判定するようにしてもよい。また、
上記の実施形態ではパワー演算器によって演算されたパ
ワーに対して直接的に補正を行ったが、そのパワー演算
器の入力に対して補正を行うように構成することもでき
る。
【0026】パワー補正器30から出力されるパワーは
2次元断層画像に合成表示され、これによって被検体内
の各部位におけるパワーが画像として表示されることに
なる。この場合、例えばパワーを所定の色相で表現する
のが望ましい。なお上記MTIフィルタに代えて他のフ
ィルタを利用することもできる。
2次元断層画像に合成表示され、これによって被検体内
の各部位におけるパワーが画像として表示されることに
なる。この場合、例えばパワーを所定の色相で表現する
のが望ましい。なお上記MTIフィルタに代えて他のフ
ィルタを利用することもできる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルタによって低減されたパワーを補正して正確なパ
ワーを表示できる。また、パワーの補正に伴ってノイズ
レベルが上がることを防止できる。
フィルタによって低減されたパワーを補正して正確なパ
ワーを表示できる。また、パワーの補正に伴ってノイズ
レベルが上がることを防止できる。
【図1】 本発明に係る超音波診断装置の好適な実施形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図2】 パワー補正器の一例を示す図である。
【図3】 パワー補正器の一例を示す図である。
【図4】 MTIフィルタの特性を示す図である。
10 探触子、12 送受信器、14 直交検波器、1
6,18 MTIフィルタ、20 自己相関器、22
逆正接演算器、24 入力パワー演算器、26通過パワ
ー演算器、30 パワー補正器、32 表示器。
6,18 MTIフィルタ、20 自己相関器、22
逆正接演算器、24 入力パワー演算器、26通過パワ
ー演算器、30 パワー補正器、32 表示器。
Claims (6)
- 【請求項1】 超音波を送受波する送受波手段と、 前記送受波による得られた受信信号に対して、低速運動
体に相当する信号成分の除去を行うフィルタ部と、 前記フィルタ部を通過した受信信号に基づいて運動体の
速度を演算する速度演算手段と、 前記フィルタ部を通過した受信信号に基づいてパワーを
演算する第1のパワー演算手段と、 前記速度演算手段によって演算された速度に基づいて、
前記パワーを補正する補正手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記速度演算手段によって演算された速度が所定値以上
である速度条件に基づいて、補正実行を判定する判定手
段を含み、 前記補正手段は、前記判定手段が補正実行を判定した場
合に前記パワーの補正を行うことを特徴とする超音波診
断装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 前記フィルタ部を通過する前の受信信号に基づいてパワ
ーを演算する第2のパワー演算手段を含み、 前記判定手段は、前記速度条件の他に、前記第2のパワ
ー演算手段で演算されたパワーの大きさが所定値以上で
あるパワー条件に基づいて、補正実行を判定することを
特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記補正手段は、前記速度と前記第1のパワー演算手段
で演算されたパワーを入力としてそれらの組み合わせで
補正後のパワーを出力するテーブルを含むことを特徴と
する超音波診断装置。 - 【請求項5】 請求項3記載の装置において、 前記補正手段は、前記速度に対応した補正係数を発生す
る係数発生器と、前記係数を前記第1のパワー演算手段
で演算されたパワーに乗算する乗算器と、を含むことを
特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の装置において、 前記補正手段は、前記フィルタ部の特性の逆特性に相当
する補正を行うことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27404697A JPH11104129A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27404697A JPH11104129A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 超音波診断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11104129A true JPH11104129A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17536224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27404697A Pending JPH11104129A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11104129A (ja) |
-
1997
- 1997-10-07 JP JP27404697A patent/JPH11104129A/ja active Pending
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