JPH11103589A - 冷蔵庫の運転制御装置 - Google Patents

冷蔵庫の運転制御装置

Info

Publication number
JPH11103589A
JPH11103589A JP9263199A JP26319997A JPH11103589A JP H11103589 A JPH11103589 A JP H11103589A JP 9263199 A JP9263199 A JP 9263199A JP 26319997 A JP26319997 A JP 26319997A JP H11103589 A JPH11103589 A JP H11103589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
motor
current
refrigerator
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9263199A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Kubota
吉孝 窪田
Keiji Ogawa
啓司 小川
Koji Hamaoka
孝二 浜岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP9263199A priority Critical patent/JPH11103589A/ja
Publication of JPH11103589A publication Critical patent/JPH11103589A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータを用いて直流電動機の回転数制御
を行う冷蔵庫において、直流電動機の減磁電流保護値
を、直流電動機の置かれた温度条件毎に設定する冷蔵庫
の運転制御装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 冷蔵庫箱体と、直流電動機と、インバー
タ装置と、インバータ装置を構成するインバータ回路
と、電流検出回路と、間接式減磁電流設定回路と、比較
回路と、制御回路と、インターフェイスとを備えた冷蔵
庫の運転制御装置であり、直流電動機の減磁電流保護に
温度特性を持たせ、減磁電流保護値が温度条件毎に無段
階に変化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫の運転制御
装置に関するものであり、特に、冷蔵庫における直流電
動機の減磁電流値保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫等にインバータを用いて回転数制
御を行う直流電動機において、過電流保護を行う場合、
直流電動機や半導体スイッチに流れる電流を検出し、半
導体スイッチの耐量以上の電流が流れると、半導体スイ
ッチの動作を抑制するのが一般的である。
【0003】このような従来の過電流保護装置として
は、たとえば実公平2−18708号公報に示されてい
るものがある。
【0004】この特長は、検出電流に対し、複数の基準
値を設け、基準値に対応させて半導体スイッチのベース
電流を可変する制御回路を設け、ベース電流を制御し、
半導体スイッチを保護するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】冷蔵庫にインバータ制
御の直流電動機を用いる場合、直流電動機の回転子は、
通常、永久磁石となっている。
【0006】直流電動機では、流れる電流によって磁界
が発生するが、過電流等によりあるレベル以上の強い磁
界が発生すると、回転子の磁力が減少してしまい、直流
電動機が回転運動をしなくなる場合がある。
【0007】回転子の磁力が減少することを「減磁」と
呼び、さらに、減磁するとき直流電動機に流れている電
流値を「減磁電流値」と呼ぶこととする。
【0008】減磁電流値は、直流電動機の温度と相関が
あり、温度が低ければ減磁電流値は小さく、逆に、温度
が高いほど減磁電流値は大きくなる特性を持っている。
【0009】したがって、冷蔵庫では設置条件によっ
て、減磁電流値は変わるものであり、直流電動機は、減
磁電流値以下の電流で駆動する必要がある。
【0010】しかしながら、従来の構成は、半導体スイ
ッチの破壊を防ぐための構成となっており、減磁電流値
が半導体スイッチの素子耐量よりも大きい場合は、半導
体スイッチを保護することで、直流電動機の減磁も保護
できるが、直流電動機の減磁電流値が半導体スイッチの
素子耐量よりも小さい場合においては、直流電動機の減
磁を保護できないという課題を有していた。
【0011】本発明は、インバータを用いて直流電動機
の回転数制御を行う冷蔵庫において、直流電動機の減磁
電流保護値を、直流電動機の置かれた温度条件毎に設定
する冷蔵庫の運転制御装置を供給することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫の運転制
御装置は、冷蔵庫箱体と、冷蔵庫箱体内に構成された装
置収納ボックスと冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルを
構成する凝縮器と、蒸発器と、圧縮機と、前記圧縮機を
駆動する直流電動機と、前記直流電動機を制御するイン
バータ装置と、前記インバータ装置を構成する複数個の
半導体スイッチをブリッジ結線したインバータ回路と、
前記直流電動機及び前記インバータ回路に流れる電流値
を検出する電流検出回路と、前記直流電動機の永久磁石
の磁力が過電流により減少するのを防止するために冷蔵
庫箱体の置かれる温度条件毎に減磁電流保護値を無段階
に設定できる間接式減磁電流設定回路と、前記電流検出
回路により検出された電流値と前記間接式減磁電流設定
回路により設定された減磁電流保護値とを比較する比較
回路と、前記インバータ装置を制御する制御回路と、イ
ンターフェイスとを備えたものである。
【0013】本発明によれば、直流電動機の減磁電流保
護設定値を、冷蔵庫の置かれる温度条件によって無段階
に設定でき、温度特性を持った減磁電流保護ができる。
【0014】また、圧縮機の吐出部分に取付けた吐出温
度センサと、前記吐出温度センサにより検出した吐出温
度を制御回路に入力する吐出温度検出回路と、前記吐出
温度検出回路により得た温度毎に減磁電流保護値を設定
できる直接式減磁電流設定回路とを備えるため、直流電
動機の温度に近い状態の温度検出ができ、安価に精度良
く、直流電動機の減磁電流の温度特性に合わせた減磁電
流保護値を設定でき、直流電動機の使用可能範囲を温度
別に最大にできる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、冷蔵庫箱体と、冷蔵庫箱体内に構成された装置収納
ボックスと冷凍サイクルと、前記冷凍サイクルを構成す
る凝縮器と、蒸発器と、圧縮機と、前記圧縮機を駆動す
る直流電動機と、前記直流電動機を制御するインバータ
装置と、前記インバータ装置を構成する複数個の半導体
スイッチをブリッジ結線したインバータ回路と、前記直
流電動機及び前記インバータ回路に流れる電流値を検出
する電流検出回路と、前記直流電動機の永久磁石の磁力
が過電流により減少するのを防止するために冷蔵庫の置
かれる温度条件毎に減磁電流保護値を無段階に設定でき
る間接式減磁電流設定回路と、前記電流検出回路により
検出された電流値と前記間接式減磁電流設定回路により
設定された減磁電流保護値とを比較する比較回路と、前
記インバータ装置を制御する制御回路と、インターフェ
イスとを備えたものであり、直流電動機の減磁電流保護
設定値を、温度条件によって無段階に設定でき、温度特
性を持った減磁電流保護ができるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項2に記載の発明は、圧縮機
の吐出部分に取付けた吐出温度センサと、前記吐出温度
センサにより検出した吐出温度を制御回路に入力する吐
出温度検出回路と、前記吐出温度検出回路により得た温
度毎に減磁電流保護値を設定できる直接式減磁電流設定
回路とを備えるため、直流電動機の温度に近い状態の温
度検出ができ、安価に精度良く、直流電動機の減磁電流
の温度特性に合わせた減磁電流保護値を設定でき、直流
電動機の使用可能範囲を温度別に最大にできるという作
用を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。 (実施の形態1)図1は実施の形態1の冷蔵庫の運転制
御装置の全体構成図である。
【0018】図1において、1はインバータ装置であ
り、インバータ回路2,電流検出回路3,比較回路4,
間接式減磁電流設定回路5,制御回路6,インターフェ
イス9により構成されている。
【0019】2のインバータ回路は、半導体スイッチ2
a〜2fが3相ブリッジ接続されている。
【0020】3の電流検出回路は、半導体スイッチ2a
〜2f及び直流電動機12dに流れる電流を検出し、検
出電流値を電圧(Vi1)に変換する。
【0021】4は比較回路であり、電流検出回路3によ
り電圧変換された電流値と、間接式減磁電流設定回路5
により設定された減磁電流基準値(V1)とを比較す
る。
【0022】5の間接式減磁電流設定回路は、抵抗5a
〜5cとサーミスタ5dにより構成され、冷蔵庫の置か
れた温度条件をサーミスタ5dにより検出し、検出温度
に応じた減磁電流基準値(V1)を設定する。
【0023】なお、サーミスタとは、温度によって抵抗
値が大きく変化する半導体のことであり、本実施の形態
1では、温度が上昇すれば抵抗値が減少する部品として
用いる。
【0024】なお、本実施の形態1では、サーミスタ5
dはインバータ装置1上に取付けた例を示すが、サーミ
スタ5dの取り付け装置は、冷蔵庫の置かれた温度が、
検出できるところであればどこでもよい。
【0025】6の制御回路は、半導体スイッチ2a〜2
fを駆動するための制御信号を発生する信号発生回路7
と合成回路8とで構成される。
【0026】8の合成回路は、ANDゲート8a〜8d
により構成され、信号発生回路7から出力される制御信
号とANDゲート8dからの出力信号とを合成する。
【0027】9はインターフェイスであり、制御回路6
の出力信号をインバータ回路2の半導体スイッチ2a〜
2fに伝送する。
【0028】10は冷蔵庫箱体で、内部には装置収納ボ
ックス11と冷凍サイクル12が構成されている。
【0029】11の装置収納ボックスは、インバータ装
置1を冷蔵庫箱体10内に収めるための箱体である。
【0030】冷凍サイクル12は、蒸発器12a,凝縮
器12b,圧縮機12c,直流電動機12dにより構成
されている。
【0031】以上のように構成された冷蔵庫の運転制御
装置について、以下その動作について図面を参照しなが
ら説明する。
【0032】図2は実施の形態1の半導体スイッチのタ
イミングチャートである。図3は実施の形態1の直流電
動機の減磁電流特性である。
【0033】図4は実施の形態1の間接式減磁電流設定
回路の抵抗特性である。図5は実施の形態1の間接式減
磁電流設定回路の基準電圧特性である。
【0034】図6は実施の形態1の保護動作時のタイミ
ングチャートである。図2において、A1+,B1+,
C1+は信号発生回路7からの出力信号を示し、A1
−,B1−,C1−は、信号発生回路7からの出力信号
A−,B−,C−とANDゲート8dの出力信号との合
成信号を示す。
【0035】図2における信号は、インターフェイス9
を介して、それぞれA1+は半導体スイッチ2aに、B
1+は半導体スイッチ2c、C1+は半導体スイッチ2
e、A1−は半導体スイッチ2b、B1−は半導体スイ
ッチ2d、C1−は半導体スイッチ2fにそれぞれ入力
され、それぞれの半導体スイッチ2a〜2fにそれぞれ
の制御信号A1+,B1+,C1+,A1−,B1−,
C1−に応じてオン/オフされ、直流電動機12dに電
流を流し、回転運動を与える。
【0036】本実施の形態1では、合成信号はA−,B
−,C−とANDゲート8dの出力信号とを合成した例
で説明するが、合成信号はA+,B+,C+とANDゲ
ート8dの出力信号との合成でもよい。
【0037】冷蔵庫にインバータ制御の直流電動機を用
いる場合、直流電動機の回転子(図示せず)には、通
常、永久磁石が用いられる。
【0038】直流電動機に、あるレベル以上の電流が流
れると、回転子の磁力が減少し、直流電動機の性能ダウ
ンとなる。
【0039】以下、回転子の磁力が減少する時の、直流
電動機に流れる電流値を減磁電流値と呼ぶこととする。
【0040】また、本実施の形態1では、半導体スイッ
チ2a〜2fの電流定格は、直流電動機12dの減磁電
流値よりも大きい場合とする。
【0041】本実施の形態1における、直流電動機12
dの減磁電流値と直流電動機12dの周辺温度の関係は
図3に示したようになり、周辺温度が高いほど、その限
界値は高くなり、逆に、温度が低ければ限界値も低くな
る。
【0042】図3の特性は直流電動機12dによって異
なるのであらかじめ測定しておく。例えば、直流電動機
12dの周辺温度条件が−20℃であるとき、直流電動
機12dのバラツキを考慮すると減磁電流値は5〔A〕
となり、それ以上の電流が直流電動機12dに流れると
直流電動機12dの磁力は減少してしまう。
【0043】直流電動機12dの周辺温度条件が100
℃となると、減磁電流値は10〔A〕以上となり、周辺
温度の上昇とともに直流電動機12dには、電流を多く
流すことが可能となる。
【0044】図1における、間接式減磁電流設定回路5
は抵抗5a,抵抗5b,抵抗5c及びサーミスタ5dに
より構成されている。
【0045】なお、サーミスタとは、温度によって抵抗
値が大きく変化する半導体のことであり、本実施の形態
では、温度が上昇すれば抵抗値が減少する部品として用
いる。
【0046】サーミスタ5dは、図4に示すような特性
となる。サーミスタ5dはインバータ装置1上に取付け
られ、インバータ装置1の置かれる周辺温度を検出す
る。
【0047】冷蔵庫では、インバータ装置1と直流電動
機12dは、ひとつの冷蔵庫箱体1の中に収められるた
め、冷蔵庫の初期状態(例えば倉庫などに保管された状
態)においては、インバータ装置1での周辺温度と直流
電動機12dの温度は同じである。
【0048】また、冷蔵庫が運転中であっても、インバ
ータ装置1での周辺温度は、直流電動機12dの温度よ
りも低く、したがって、インバータ装置1での周辺温度
検出により設定された減磁電流設定値は、直流電動機1
2dの実際の温度に相当する値よりも小さくなり、減磁
電流値に対する保護としては安全領域側に位置すること
となる。
【0049】したがって、本実施の形態1では、インバ
ータ装置1での周辺温度を、直流電動機の温度の替わり
とした。
【0050】なお、本実施の形態1では、サーミスタ5
dはインバータ装置1上に取付けた例を示すが、サーミ
スタ5dの取り付け位置は、冷蔵庫の周辺温度、冷蔵庫
箱体の温度、圧縮機周辺の温度等を検出できる位置に設
けてもよい。
【0051】次に、間接式減磁電流設定回路5の動作を
説明する。サーミスタ5dの抵抗値は、温度特性をもっ
ており、温度が高い時は抵抗値は小さく、温度が低い時
は抵抗値は高くなる。
【0052】図4において、抵抗5a,抵抗5c,サー
ミスタ5dの抵抗値の温度変化を示すとともに、間接式
減磁電流設定回路5におけるa−b間の合成抵抗値温度
変化を示す。
【0053】図4の合成抵抗値と抵抗5bの抵抗値の比
により、間接式減磁電流設定回路5のa点における電圧
は変化し、図5に示す特性となる。
【0054】サーミスタ5dの抵抗値変化により得たa
点の電圧値は、比較回路4に入力され、比較回路4にお
ける基準電圧値(V1〔V〕)となる。
【0055】電流検出回路3で検出した電流値(I
〔A〕)の電圧変換値(Vi1〔V〕)は基準電圧値
(V1〔V〕)と比較され、Vi1≧V1となると比較
回路4は保護信号F1を出力する。
【0056】なお、本実施の形態1では間接式減磁電流
設定回路5の電源電圧は5〔V〕としたが、任意の電圧
で良い。
【0057】なお、本実施の形態1では、抵抗5a,5
b,5cの抵抗値は温度に周辺温度によって変化しない
ものを用いることとし、抵抗5aには50〔kΩ〕、抵
抗5bには20k〔kΩ〕、抵抗5cには30〔kΩ〕
を用いた例を示した。
【0058】なお、抵抗5a,5b,5cの抵抗値及び
サーミスタ5dの特性を変えることにより、合成抵抗特
性及び基準電圧値特性は任意に設定できる。
【0059】また、本実施の形態1では、a−b間にサ
ーミスタを流用した例を示したが、a−b間の抵抗値を
変化させるために、可変抵抗を制御してもよい。
【0060】保護動作時の各部の動作を図6を参照しな
がら説明する。図6において、A−,B−,C−及びP
WMは、信号発生回路7からの出力信号であり、A1
−,B1−,C1−は合成回路8から出力される合成信
号である。
【0061】F1信号は、比較回路4からの出力信号を
示し、通常”Hi”が保たれており、比較回路4での比
較結果がVi1≧V1となると”Low”が出力され
る。
【0062】信号発生回路7から出力されたPWM信号
は合成回路9のANDゲート8dに入力され、F1信号
と論理積され、ANDゲート8dより出力される。
【0063】ANDゲート8dより出力された信号は、
ANDゲート8a,8b,8cに入力され、A−,B
−,C−信号と論理積され、図6に示すA1−,B1
−,C1−信号となる。
【0064】例えば、冷蔵庫が置かれた環境がT1℃で
あり、冷蔵庫の運転を開始するために、AC電源を投入
した時、間接式減磁電流設定回路5におけるサーミスタ
5dでは、ほぼT1℃に応じた抵抗値となり、基準電圧
値(V1)が設定される。
【0065】その後、制御回路6の出力信号によって、
半導体スイッチ2a〜2fは駆動され、直流電動機12
dは回転運動を開始する。
【0066】直流電動機12dに流れる電流の総和は、
電流検出回路3を通り、その時の電流波形は図6のI1
のようになる。
【0067】電流I1は、圧縮機12cに加わる負荷に
よって変化し、同時に電流検出回路3により検出した電
流値も変化し、したがって、比較回路4への入力電圧V
i1も変動する。
【0068】ある時間Χで入力電圧値Vi1と基準電圧
値V1がVi1≧V1となると、比較回路4の出力信号
F1は”Hi”から”Low”になり、F1が”Lo
w”を出力している区間t1は、ANDゲート8dで論
理積された出力信号も、PWM2に示すように”Lo
w”となり、したがって、B1−も、t1区間は”Lo
w”となり、半導体スイッチ2dもオフ状態となり直流
電動機12dに流れる電流を遮断する。
【0069】電流が遮断されると、入力電圧値Vi1は
下降し、Vi1<V1となり、比較回路4の出力信号は
再び”Hi”となり、したがって、ANDゲート8dか
らの出力信号はもとの状態に戻り、PWM1信号と同一
形状となり、B1−信号も復帰し、直流電動機12dの
運転は継続される。
【0070】上記形態により、冷蔵庫の置かれた温度条
件を検出することにより、直流電動機の減磁電流保護設
定値を、冷蔵庫の置かれた温度条件によって無段階に変
化でき、温度特性を持った減磁電流保護ができる。
【0071】(実施の形態2)図7は実施の形態2の冷
蔵庫の運転制御装置の全体構成図である。
【0072】なお、実施の形態1と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0073】図7において、23は直接式減磁電流設定
回路であり、抵抗23a1,23a2・・・23an,
抵抗23b,スイッチsw1により構成されている。
【0074】抵抗23a1,23a2・・・23anの
抵抗値は23a1>23a2・・>23anとする。
【0075】本実施の形態2では、a−b間に固定抵抗
を複数個(n個)並列接続した例を示す。
【0076】なお、a−b間には可変抵抗を使用しても
よい。スイッチsw1は信号発生回路7からの信号をう
け、抵抗23a1,23a2・・・23anのいずれか
に接続される。
【0077】21は吐出温度センサであり、圧縮機12
cの吐出部分に取り付けられる。冷蔵庫では、直流電動
機12dは圧縮機内部に組み込まれるため、直接、直流
電動機12dの温度を検出することはできない。
【0078】したがって、本実施の形態2では、従来、
一般的に圧縮機12cの吐出部に設けられている吐出温
度センサを使用して、圧縮機12cの温度を検出する例
を示すが、温度検出センサ及び検出位置は、圧縮機12
cの温度を検出できるものであればよい。
【0079】22は吐出温度検出回路であり、吐出温度
センサ21により検出したデータを信号発生回路7に入
力する。
【0080】上記構成の冷蔵庫の運転制御装置の動作に
ついて、図8を用いて説明する。図8は実施の形態2に
おける間接式減磁電流設定回路の基準電圧特性である。
【0081】基準電圧値(V1)は、抵抗23a1,2
3a2・・・23anを切り替えることによって変わ
る。
【0082】図8の特性は、図3に示した減磁電流特性
と同一の傾きになるように調整しておく。
【0083】例えば、冷蔵庫が置かれた環境がT1℃で
あり、冷蔵庫の運転を開始するために、AC電源を投入
した時、吐出温度センサ21により、圧縮機12cの温
度を検出する。
【0084】吐出温度センサ21の検出データは吐出温
度検出回路22により変換され、信号発生回路7に入力
される。
【0085】信号発生回路7では、吐出温度検出回路2
2のデータに応じて、スイッチsw1を切り替える信号
をスイッチsw1に出力する。
【0086】例えば、AC電源投入時で吐出温度センサ
21の検出温度がT1(例えば−20℃)であったとす
ると、スイッチsw1は抵抗23a1に接続され、基準
電圧値V1(例えば2.1〔V〕)に設定される(基準
電圧値V1は、直流電動機の減磁電流値によって異な
る)。
【0087】その後、制御回路6の出力信号によって、
半導体スイッチ2a〜2fは駆動され、直流電動機12
dは回転運動を開始する。
【0088】直流電動機12dは回転し続けると、圧縮
機12cの温度も上昇する。したがって、吐出温度セン
サ21において検出する温度も上昇し、検出温度に応じ
て、信号発生回路7ではスイッチsw1を切り替える信
号を出力し、スイッチsw1は抵抗23a2,23an
へと順次接続を切り替えて行く。
【0089】抵抗23a2,23a3・・・と切り替え
るにしたがい、a−b間の抵抗値は小さくなって行くた
め、結果、基準電圧値(V1)も上昇する。
【0090】以後、保護動作時の各部の動作について
は、実施の形態1と同一であるので、説明は省略する。
【0091】上記形態により、直流電動機の温度に近い
状態の温度検出ができ、安価に精度良く、直流電動機の
減磁電流の温度特性に合わせた減磁電流保護値を設定で
き、直流電動機の使用可能範囲を温度別に最大にでき
る。
【0092】なお、以上の説明では、冷蔵庫の運転制御
装置における間接式や直接式減磁電流設定回路の基準電
圧値を温度により変動する例で説明したが、その他に基
準電圧値を一定とし、電流検出回路に温度特性を持た
せ、その出力である変換電圧値を温度により変動するよ
うにしても同様に実施可能である。
【0093】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、冷蔵庫の
置かれた温度条件を検出することによって、直流電動機
の減磁電流保護設定値を無段階に変化でき、温度特性を
持った減磁電流保護ができる。
【0094】さらに、直流電動機の温度に近い状態の温
度検出ができ、安価に精度良く、直流電動機の減磁電流
の温度特性に合わせた減磁電流保護値を設定でき、直流
電動機の使用可能範囲を温度別に最大にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の冷蔵庫の運転制御装置
の全体構成図
【図2】本発明の実施の形態1の半導体スイッチのタイ
ミングチャート
【図3】本発明の実施の形態1の直流電動機の減磁電流
特性図
【図4】本発明の実施の形態1の間接式減磁電流設定回
路の抵抗特性図
【図5】本発明の実施の形態1の間接式減磁電流設定回
路の基準電圧特性図
【図6】本発明の実施の形態1の保護動作時のタイミン
グチャート
【図7】本発明の実施の形態2の冷蔵庫の運転制御装置
の全体構成図
【図8】本発明の実施の形態2の直接式減磁電流設定回
路の基準電圧特性図
【符号の説明】
1 インバータ装置 2 インバータ回路 4 比較回路 5 間接式減磁電流設定回路 6 制御回路 8 合成回路 10 冷蔵庫箱体 11 装置収納ボックス 12 冷凍サイクル 23 直接式減磁電流設定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫箱体と、冷蔵庫箱体内に構成され
    た装置収納ボックスと冷凍サイクルと、前記冷凍サイク
    ルを構成する凝縮器と、蒸発器と、圧縮機と、前記圧縮
    機を駆動する直流電動機と、前記直流電動機を制御する
    インバータ装置と、前記インバータ装置を構成する複数
    個の半導体スイッチをブリッジ結線したインバータ回路
    と、前記直流電動機及び前記インバータ回路に流れる電
    流値を検出する電流検出回路と、前記直流電動機の永久
    磁石の磁力が過電流により減少するのを防止するために
    冷蔵庫箱体の置かれる温度条件毎に減磁電流保護値を無
    段階に設定できる間接式減磁電流設定回路と、前記電流
    検出回路により検出された電流値と前記間接式減磁電流
    設定回路により設定された減磁電流保護値とを比較する
    比較回路と、前記インバータ装置を制御する制御回路
    と、インターフェイスとを備えた冷蔵庫の運転制御装
    置。
  2. 【請求項2】 圧縮機の吐出部分に取付けた吐出温度セ
    ンサと、前記吐出温度センサにより検出した吐出温度を
    制御回路に入力する吐出温度検出回路と、前記吐出温度
    検出回路により得た温度毎に減磁電流保護値を設定でき
    る直接式減磁電流設定回路とからなる請求項1記載の冷
    蔵庫の運転制御装置。
JP9263199A 1997-09-29 1997-09-29 冷蔵庫の運転制御装置 Withdrawn JPH11103589A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9263199A JPH11103589A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 冷蔵庫の運転制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9263199A JPH11103589A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 冷蔵庫の運転制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11103589A true JPH11103589A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17386162

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9263199A Withdrawn JPH11103589A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 冷蔵庫の運転制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11103589A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210069A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電力変換装置
WO2013123820A1 (zh) * 2012-02-24 2013-08-29 珠海格力电器股份有限公司 压缩机退磁保护电路及退磁保护方法和空调器
WO2016170633A1 (ja) * 2015-04-22 2016-10-27 三菱電機株式会社 空気調和機
WO2018131116A1 (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 三菱電機株式会社 室外機制御装置
CN112564586A (zh) * 2020-11-30 2021-03-26 广东美的制冷设备有限公司 电机的电流保护控制方法、装置、设备和存储介质
US11916501B2 (en) 2018-11-21 2024-02-27 Mitsubishi Electric Corporation Driving device, compressor, and air conditioner

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012210069A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電力変換装置
WO2013123820A1 (zh) * 2012-02-24 2013-08-29 珠海格力电器股份有限公司 压缩机退磁保护电路及退磁保护方法和空调器
WO2016170633A1 (ja) * 2015-04-22 2016-10-27 三菱電機株式会社 空気調和機
JPWO2016170633A1 (ja) * 2015-04-22 2017-08-03 三菱電機株式会社 空気調和機
WO2018131116A1 (ja) * 2017-01-12 2018-07-19 三菱電機株式会社 室外機制御装置
JPWO2018131116A1 (ja) * 2017-01-12 2019-03-28 三菱電機株式会社 室外機制御装置
US11916501B2 (en) 2018-11-21 2024-02-27 Mitsubishi Electric Corporation Driving device, compressor, and air conditioner
CN112564586A (zh) * 2020-11-30 2021-03-26 广东美的制冷设备有限公司 电机的电流保护控制方法、装置、设备和存储介质
CN112564586B (zh) * 2020-11-30 2023-04-25 广东美的制冷设备有限公司 电机的电流保护控制方法、装置、设备和存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8183807B2 (en) Method of driving DC motor and related circuit for avoiding reverse current
JPS62178832A (ja) インバ−タ付空気調和機の制御回路
TWI430561B (zh) A motor drive circuit, a method and a cooling device using the same
CN101807873B (zh) 电动机的驱动电路、驱动方法及冷却装置
US8674641B2 (en) System and method for regulating motor rotation speed
US8093848B2 (en) Motor driving apparatus and motor driving method
US10348220B2 (en) Three-phase motor controlling system for data storage device
US7612521B2 (en) Motor driving apparatus
US7053573B2 (en) Motor drive apparatus, integrated circuit, and motor drive method
JPH0937584A (ja) モータ駆動方法及びそれを用いた電気機器
US8415907B2 (en) Motor control method
WO2004049553A1 (ja) 車両用交流発電機の制御装置
JPH11103589A (ja) 冷蔵庫の運転制御装置
JP3751162B2 (ja) モータの回転速度制御回路
JP2001275393A (ja) 静止形インバータ装置
JPH11341791A (ja) スイッチング電源回路およびそれを実装する半導体集積回路
JP2005020919A (ja) 電動機の制御装置
JP2700429B2 (ja) 3相ブラシレスモータの駆動回路及び空調室外機装置
JPH0449899A (ja) 交流発電機の制御装置
US5659230A (en) Brushless motor drive circuit
US6922038B2 (en) Speed control circuit for a dc brushless motor
US20150188309A1 (en) Motor drive control device and motor drive control method
JP2000297764A (ja) 空気調和機用電動機のインバータ装置およびその制御方法
KR100982747B1 (ko) 모터 속도 제어 신호 발생 회로 및 이를 포함하는 속도제어 기능을 갖는 모터 구동 회로
JP2002171785A (ja) 二段式回転速度制御の放熱ファンのモーター

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040914

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20041014

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050622

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070614