JPH11100296A - 半導体ダイヤモンドの製造方法 - Google Patents

半導体ダイヤモンドの製造方法

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JPH11100296A
JPH11100296A JP9261505A JP26150597A JPH11100296A JP H11100296 A JPH11100296 A JP H11100296A JP 9261505 A JP9261505 A JP 9261505A JP 26150597 A JP26150597 A JP 26150597A JP H11100296 A JPH11100296 A JP H11100296A
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JP
Japan
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diamond
dopant
irradiation
particles
dopant element
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JP9261505A
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Yoshinobu Nakamura
好伸 中村
Junichi Tanaka
潤一 田中
Ryuichi Oishi
隆一 大石
Toshio Hata
俊雄 幡
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ダイヤモンドの製造には、ドーパント
を注入し、その後再結晶化のために熱処理をする必要が
あった。さらに、ダイアモンドは準安定状態であり、相
転移しないようなドーピングや熱処理を行うには、処理
時間が長くなったり、ターゲットとして多結晶ダイヤモ
ンドが用いることができないなどの問題があった。 【解決手段】 本発明では、300℃よりも高く150
0℃以下の温度に加熱されたダイヤモンドに、照射レー
トが1×107個/cm2sec.以上1×1015個/c
2sec.以下でドーパント元素粒子を照射するによ
って、上記問題点を解決した半導体ダイヤモンドの製造
方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐環境性素子とし
て期待される半導体ダイヤモンドの製造方法に関し、n
型、p型の半導体ダイヤモンド、及びpn接合ダイヤモ
ンド素子を得るためのダイヤモンドヘのドーパント元素
注入を行う半導体ダイヤモンドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体ダイヤモンドとしては、ホ
ウ素を含む天然のp型の半導体ダイヤモンド及びホウ素
をドープしたp型合成ダイヤモンドが報告されている
が、n型の半導体ダイヤモンドの確かな報告はない。ま
た、イオン注入によるダイヤモンドの伝導型の制御も達
成されていない。これは、イオン照射により破壊された
ダイヤモンド構造を熱処理により元に戻すことが困難で
あることに起因している。つまり、炭素の平衝状態は黒
鉛構造であり、ダイヤモンド構造は準安定状態であるた
め、通常の熱処理では黒鉛に相転移するのである。
【0003】そこで、ダイヤモンド単結晶のチャンネリ
ング方位よりイオン注入を行い、イオンによる損傷をで
きるだけ小さくし、イオン注入後熱処理してダイアモン
ド構造を回復させる方法(特開平5−29244号公
報)や、イオン注入によって生じる損傷箇所にのみレー
ザー光線を照射して熱処理することによってダイアモン
ド構造に回復させる方法(特開平5−24991号公
報)などが報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チャン
ネリング方位より注入する方法では、コリメートされた
イオンビームをつくる必要があるうえに、ダイヤモンド
のチャンネリング方位を正確に求めなくてはならない。
更に、チャンネンリング方位を決定できない多結晶半導
体ダイヤモンドは製造できないという問題点がある。
【0005】また、損傷箇所のみレーザー光線を照射し
て熱処理する方法では、通常のレーザー光線の照射面積
は1cm2以下程度であるため、ダイヤモンドの面積が
大きくなるとレーザー光線をラスターすることが必要と
なり、また、ダイヤモンドの面積に比例してイオン注入
後の熱処理の時間がかかるという問題点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、より半導体ダイ
アモンドの製造コストを低減し、また、半導体ダイアモ
ンドを形成するのに必要な処理時間を短くすることであ
る。
【0007】また、ターゲットダイヤモンドとして、単
結晶ダイヤモンド、多結晶ダイヤモンドのどちらでも製
造が可能とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体ダイヤモ
ンドの製造方法は、300℃よりも高く1500℃以下
の温度に加熱されたダイヤモンドに、照射レートが1×
107個/cm2sec.以上1×1015個/cm2se
c.以下でドーパント元素粒子を照射することを特徴と
する。
【0009】また、前記ドーパント元素粒子が、アクセ
プタとして用いる場合においB,Al,Ga,In,T
lからなる群のうち少なくとも1つ以上のIII族元素
であり、または、ドナーとして用いる場合にはN,P,
As,Sb,Biからなる群のうち少なくとも1つ以上
のV族元素であることを特徴とする。
【0010】また、前記ドーパント元素粒子を照射する
時の照射エネルギーが、1keV以上10MeV以下で
あることが好ましい。
【0011】さらに、pn接合素子とする半導体ダイヤ
モンドの製造方法は、前記ドーパント元素粒子としてI
II族元素とV族元素とを順次又は同時に照射する注入
する時に、前記III元素の照射エネルギーと前記V族
元素の照射エネルギーとを異ならせることを特徴とす
る。
【0012】以下、原理について述べる。従来、ドーパ
ント元素として正イオン、負イオン、中性粒子などの粒
子注入を行う方法では、通常ターゲットであるダイアモ
ンドを水冷し、室温中で粒子注入を行うのが一般的であ
るが、この場合ターゲットの結晶構造が破壊され非晶質
となる。しかし、加熱した状態のダイヤモンドにドーパ
ント元素粒子を照射すると、ドーパント元素粒子注入に
よってできた欠陥が、個々に独立した熱的な運動をし、
注入されダイヤモンド格子中に静止したドーパント原
子、あるいはダイヤモンド構造の格子位置から弾き出さ
せた炭素原子と結び付き、再配列が誘起される粒子照射
誘起結晶成長によって、後からのドーパント元素粒子注
入中にドーパント原子あるいは炭素原子をダイヤモンド
構造の格子中に取り込んでいく。本発明では、ドーパン
ト元素粒子線照射によってできた局部的な損傷を直ちに
再結晶化していくため、非晶質状態あるいは黒鉛構造に
なることなく、ダイヤモンド構造に回復させることがで
きる。
【0013】この場合、ターゲットダイヤモンドの温度
が300℃よりも高く、1500℃以下のとき効率よく
結晶回復することが確認された。この範囲よりも低い温
度では、ドーパント元素粒子注入によってできた欠陥が
凍結され、移動できなくなるため、再配列化が起こら
ず、結晶回復が起こらないで非晶質化が進行する。ま
た、この範囲よりも高い温度では、ダイヤモンド構造か
ら黒鉛構造に相転移する。
【0014】ドーパント元素粒子の照射レートについて
は、1×107個/cm2sec.以上、1×1015個/
cm2sec.以下のとき効率よく結晶回復することが
確認された。この範囲よりも低い照射レートでは、半導
体ダイヤモンドとして機能するのに必要な量のドーパン
トを注入するのに時間がかかり過ぎ、実用的でない。ま
た、この範囲よりも高い照射レートでは、ドーパント元
素粒子注入によってできた欠陥が高密度になり、欠陥同
士が互いに結合しあって安定な大きな欠陥を形成し、再
配列に寄与せず、非晶質化が進行する。
【0015】特開平5−29244号公報、特開平5−
24991号公報の方法では、安定な大きな欠陥が形成
しないよう欠陥を凍結するために温度を300℃以下に
保つとあるが、300℃よりも高い温度でもドーパント
元素粒子の照射レートが1×1015個/cm2sec.
以下であれば、欠陥は個々に独立した熱的な運動をし、
安定な大きな欠陥は形成されなかった。したがって、特
開平5−29244号公報、特開平5−24991号公
報の方法は、1×1015個/cm2sec.よりも高い
照射レートでイオン照射したものと推定される。
【0016】ドーパント元素粒子の照射エネルギーにつ
いては、1keV以上10MeV以下のとき効率よく結
晶回復することが確認された。この範囲よりも低い照射
エネルギーでは、スバッタリングが優先的に起こり、ダ
イヤモンド内に打ち込まれるドーパント量が著しく少な
くなり、実用的でない。また、この範囲よりも高い照射
エネルギーでは、結晶に与えるダメージが大きく結晶回
復効率が著しく低下する。
【0017】ドーパント元素粒子として炭素以外であれ
ば、上記以外の元素を用いても構わないが、以下に示す
元素が好ましい。ドーパント元素粒子がB,Al,G
a,In,TlなどのIII族元素の場合、ダイヤモン
ド格子中に取り込まれたドーパント元素がアクセプタと
して機能し、p型半導体ダイヤモンドとなる。ドーパン
ト元素粒子がN,P,As,Sb,BiなどのV族元素
の場合、ダイヤモンド格子中に取り込まれたドーパント
元素がドナーとして機能し、n型半導体ダイヤモンドと
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、具体的実施例を用いて本発
明を詳細に説明する。 〔実施例1〕本発明の第1の実施例を図1を用いて説明
する。ターゲット加熱用ヒータ1を取り付けたターゲッ
トホルダ2に単結晶アンドープダイヤモンド3をセット
し、単結晶アンドープダイヤモンド3の温度を500℃
に保持する。これに、ドーパント元素粒子として照射エ
ネルギー100keVのホウ素正イオンビーム4を照射
レート1×1010ions/cm2sec.で照射し
た。このとき、ターゲットチャンバ内の真空度は1×1
-5Torr.以下であった。ホウ素ドーズ量は1×1
15ions/cm2とした。
【0019】イオン注入後のターゲットのラマン分光測
定の結果を図2に示す。図2に見られるように、ダイヤ
モンド結晶ピークのみが認められ、非晶質炭素および黒
鉛ピークは認められない。したがって、本願発明のイオ
ン注入によるダイヤモンド結晶構造の損傷は認められ
ず、ホウ素がダイヤモンド構造の格子位置に入ったこと
が確認された。また、イオン注入後のダイヤモンドはp
型の電気特性となった。
【0020】また、ホウ素負イオン注入およびホウ素中
性粒子注入を行った場合も同様の結果を得た。また、他
のIII族ドーパント元素として、例えば、Al,G
a,In,Tlを用いた場合にも同様の結果を得た。
【0021】〔実施例2〕本発明の第2の実施例を図3
を用いて説明する。ターゲット加熱用ヒータ1を取り付
けたターゲットホルダ2に、多結晶アンドープダイヤモ
ンド5をセットし、多結晶アンドープダイヤモンド5の
温度を500℃に保持する。これに、ドーパント元素粒
子として照射エネルギー100keVのホウ素正イオン
ビーム4を照射レート1×1011ions/cm2se
c.で照射した。このとき、ターゲットチャンバ内の真
空度は1×10-5Torr以下であった。ホウ素ドーズ
量は1×1015ions/cm2とした。
【0022】イオン注入後のターゲットのラマン分光測
定の結果を図2に示す。図2に見られるように、ダイヤ
モンド結晶ピークのみが認められ、非晶質炭素および黒
鉛のピークは認められない。従って、本願発明のイオン
注入によるダイヤモンド結晶構造の損傷は認められず、
ホウ素がダイヤモンド構造の格子位置に入ったことが確
認された。また、イオン注入後のダイヤモンドはp型の
電気特性となった。
【0023】また、ホウ素負イオン注入およびホウ素中
性粒子注入を行った場合も同様の結果を得た。また、他
のIII族ドーパント元素についても実施例1と同様の
結果を得た。
【0024】〔実施例3〕本発明の第3の実施例を図4
を用いて説明する。ターゲット加熱用ヒータ1を取り付
けたターゲットホルダ2に、単結晶アンドープダイヤモ
ンド3をセットし、単結晶アンドープダイヤモンド3の
温度を1000℃に保持する。これに、ドーパント元素
粒子として照射エネルギー150keVのリン負イオン
ビーム6を照射レート1×1012ions/cm2se
c.で照射した。このとき、ターゲットチャンバ内の真
空度は1×10-5Torr.以下であった。リンドーズ
量は1×1015ions/cm2とした。
【0025】イオン注入後のラマン分光測定の結果を図
2に示す。図2に見られるように、ダイヤモンド結晶ピ
ークのみが認められ、非晶質炭素および黒鉛のピークは
認められない。したがって、本イオン注入によるダイヤ
モンド結晶構造の損傷は認められず、リンがダイヤモン
ド構造の格子位置に入ったことが確認された。イオン注
入後のダイヤモンドはn型の電気特性となった。
【0026】また、リン正イオン注入およびリン中性粒
子注入を行った場合も同様の結果を得た。また、他のV
族ドーパント元素、例えば、N,As,Sb,Biにつ
いても同様の結果を得た。
【0027】〔実施例4〕本発明の第4の実施例を図5
を用いて説明する。ターゲット加熱用ヒータ1を取り付
けたターゲットホルダ2に、多結晶アンドープダイヤモ
ンド5をセットし、多結晶アンドープダイヤモンド5の
温度を1000℃に保持する。これに、ドーパント元素
粒子として照射エネルギー150keVのリン負イオン
ビーム6を照射レート1×1013ions/cm2se
c.で照射した。このとき、ターゲットチャンバ内の真
空度は1×10-5Torr.以下であった。リンドーズ
量は1×1015ions/cm2とした。
【0028】イオン注入後のラマン分光測定の結果を図
2に示す。図2に見られるように、ダイヤモンド結晶ピ
ークのみが認められ、非晶質炭素および黒鉛のピークは
認められない。したがって、本願発明のイオン注入によ
るダイヤモンド結晶構造の損傷は認められず、リンがダ
イヤモンド構造の格子位置に入ったことが確認された。
また、イオン注入後のダイヤモンドはn型の電気特性と
なった。
【0029】また、リン正イオン注入およびリン中性粒
子注入を行った場合も同様の結果を得た。また、他のV
族ドーパント元素についても同様の結果を得た。
【0030】〔実施例5〕本発明の第5の実施例を図6
を用いて説明する。ターゲット加熱用ヒータ1を取り付
けたターゲットホルダ2に単結晶ホウ素ドープp型ダイ
ヤモンド7をセットし、単結晶ホウ素ドープダイヤモン
ド7の温度を1200℃に保持する。これに、ドーパン
ト元素粒子として照射エネルギー150keVのリン正
イオンビーム8を照射レート1×1013ions/cm
2sec.で照射した。このとき、ターゲットチャンバ
内の真空度は1×10-5Torr.以下であった。リン
ドーズ量は1×1015ions/cm2とした。
【0031】イオン注入後のラマン分光測定の結果を図
2に示す。図2に見られるように、ダイヤモンド結晶ピ
ークのみが認められ、非晶質炭素および黒鉛のピークは
認められない。したがって、本願発明のイオン注入によ
るダイヤモンド結晶構造の損傷は認められず、リンがダ
イヤモンド構造の格子位置に入ったことが確認された。
【0032】リンがドープされた領域はイオン注入後に
n型の電気特性となり、pn接合素子が作製できた。ま
た、リン負イオン注入およびリン中性粒子注入を行った
場合も同様の結果を得た。また、他のV族ドーパント元
素についても同様にpn接合素子が作製できた。また、
多結晶ダイヤモンドに照射した場合についても同様にp
n接合素子が作製できた。
【0033】〔実施例6〕本発明の第6の実施例を図7
を用いて説明する。ターゲット加熱用ヒータ1を取り付
けたターゲットホルダ2に単結晶アンドープダイヤモン
ド3をセットし、単結晶アンドープダイヤモンド3の温
度を1300℃に保持する。これに、アクセプタとし
て、照射エネルギー30keVのホウ素負イオンビーム
9を照射レート1×1013ions/cm2sec.で
照射した。このとき、ターゲットチャンバ内の真空度は
1×10-5Torr.以下であった。ホウ素ドーズ量は
1×1015ions/cm2とした。
【0034】その後、ドナーとして、照射エネルギー1
50keVのリン正イオンビーム10を照射レート1×
1013ions/cm2sec.で照射した。リンドー
ズ量は1×1015ions/cm2とした。
【0035】イオン注入後のラマン分光測定の結果を図
2に示す。図2に見られるように、ダイヤモンドのピー
クのみが認められ、非晶質炭素および黒鉛のピークは認
められない。したがって、本願発明の本イオン注入によ
る結晶構造の損傷は認められず、ホウ素及びリンがダイ
ヤモンド構造の格子位置に入ったことが確認された。
【0036】イオン注入後にホウ素がドープされた領域
はp型、リンがドープされた領域はn型の電気特性とな
り、pn接合素子が作製できた。本実施例の場合、リン
正イオンを照射エネルギー150KeVとして、半導体
ダイアモンドの深い方向までn型化させ、ホウ素を照射
エネルギー30KeVとして浅い深さのみをp型化させ
ることによって、pn接合素子を形成している。本実施
例の場合、III族ドーパント元素、V族ドーパント元
素の順に照射したが同時にあるいは逆の順に照射して
も、照射エネルギーを異ならせていればpn接合素子が
形成できた。
【0037】また、ホウ素及びリンをそれぞれ正、負イ
オン、中性粒子で注入を行った場合も同様の結果を得
た。他のIII族ドーパント元素とV族ドーパント元素
の組み合わせについても同様にpn接合素子が作製でき
た。また、多結晶ダイヤモンドに照射した場合について
も同様にpn接合素子が作製できた。
【0038】
【発明の効果】本願発明では、熱処理するのにラスター
としたレーザー光線を用いるなどの工程、設備を必要と
しないので、半導体ダイアモンドの製造コストを低減す
ることができる。また、ターゲットダイヤモンドとし
て、単結晶ダイヤモンド、多結晶ダイヤモンドのどちら
でも製造が可能である。更に、ドーパント元素粒子を注
入して半導体ダイアモンドを形成するのに必要な処理時
間はダイヤモンドの面積によらず、短時間で形成でき
る。
【0039】従って、本発明の半導体ダイヤモンド製造
方法によりダイヤモンドのn型、p型を利用した半導体
素子が可能となり、耐環境性の半導体素子が得られるの
で本発明の工業的価値は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のホウ素正イオン注入概略図である。
【図2】本発明に係る方法で製造した半導体ダイアモン
ドのラマン分光測定結果である。
【図3】実施例2のホウ素正イオン注入概略図である。
【図4】実施例3のリン負イオン注入概略図である。
【図5】実施例4のリン負イオン注入概略図である。
【図6】実施例5のリン正イオン注入概略図である。
【図7】実施例6のホウ素負イオン、リン正イオン注入
概略図である。
【符号の説明】
1 ターゲット加熱用ヒータ 2 ターゲットホルダ 3 単結晶アンドープダイヤモンド 4 ホウ素正イオンビーム 5 多結晶アンドープダイヤモンド 6 リン負イオンビーム 7 単結晶ホウ素ドープダイヤモンド 8 リン正イオンビーム 9 ホウ素負イオンビーム 10 リン正イオンビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幡 俊雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 300℃よりも高く1500℃以下の温
    度に加熱されたダイヤモンドに、照射レートが1×10
    7個/cm2sec.以上1×1015個/cm2sec.
    以下でドーパント元素粒子を照射することを特徴とする
    半導体ダイヤモンドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ドーパント元素粒子が、アクセプタ
    として用いる場合においてはB,Al,Ga,In,T
    lのいずれかのIII族元素であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体ダイヤモンドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ドーパント元素粒子が、ドナーとし
    て用いる場合においてはN,P,As,Sb,Biのい
    ずれかのV族元素であることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体ダイヤモンドの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ドーパント元素粒子を照射する時の
    照射エネルギーが、1keV以上10MeV以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半
    導体ダイヤモンドの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ドーパント元素粒子としてIII族
    元素とV族元素とを順次又は同時に照射する注入する場
    合に、前記III族元素の照射エネルギーと前記V族元
    素の照射エネルギーとを異ならせることによって、pn
    接合素子を作製することを特徴をする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の半導体ダイヤモンドの製造方法。
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