JPH109961A - 光波長監視装置 - Google Patents

光波長監視装置

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JPH109961A
JPH109961A JP8161996A JP16199696A JPH109961A JP H109961 A JPH109961 A JP H109961A JP 8161996 A JP8161996 A JP 8161996A JP 16199696 A JP16199696 A JP 16199696A JP H109961 A JPH109961 A JP H109961A
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JP8161996A
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Yukio Horiuchi
幸夫 堀内
Shu Yamamoto
周 山本
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K D D KAITEI CABLE SYST KK
KDDI Corp
Original Assignee
K D D KAITEI CABLE SYST KK
Kokusai Denshin Denwa KK
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J1/00Photometry, e.g. photographic exposure meter
    • G01J1/10Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void
    • G01J1/16Photometry, e.g. photographic exposure meter by comparison with reference light or electric value provisionally void using electric radiation detectors
    • G01J1/1626Arrangements with two photodetectors, the signals of which are compared
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J9/00Measuring optical phase difference; Determining degree of coherence; Measuring optical wavelength

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  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長シフトを簡単に監視できるようにする。 【解決手段】 レーザ光源10から光伝送路12に入力
された光は、方向性結合器14,20により分波され
る。方向性結合器14の出力光はフォトダイオード16
により電気信号に変換され、対数増幅器18により対数
増幅される。方向性結合器20の出力光は光フィルタ2
4を介してフォトダイオード26に入力する。光フィル
タ24は、特定波長λaからずれるほど透過率が低下す
る光素子である。光フィルタ24の出力光はフォトダイ
オード26により電気信号に変換され、対数増幅器28
により対数増幅される。差動増幅器30は増幅器18,
28の出力の差を出力する。コンパレータ32は差動増
幅器30の出力を警報の閾値Vrefと比較し、閾値V
ref以上の時警報オン信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光波長監視装置に
関し、より具体的には、光波長が所定範囲内にあるかど
うかを簡易に監視できる光波長監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光伝送システムの送信装置の光源には、
一般的に半導体レーザ・ダイオード(以下、レーザ素子
と称する)が使用される。レーザ素子の発振波長は、共
振器の共振器長によって決定されるが、レーザ素子の温
度が変化すると共振器の屈折率が変化するので、等価的
に共振器長が変化してしまう。これを防ぐため、従来例
では、ペルチェ素子などの電子冷却素子を使用してレー
ザ素子の温度を安定化している。
【0003】しかし、温度を一定に保持したとしても、
経年劣化と共にレーザバイアス電流が増加するので、そ
れにより発振波長が変化する。加えて、サーミスタなど
の温度検出素子、ペルチェ素子などの温度制御素子、及
び、温度検出素子の出力に従い温度制御素子を駆動する
温度制御回路の、特性変化、劣化及び故障により、温度
を所望値に安定化制御できなくなったりすることもあ
る。これらにより、レーザ素子の光出力波長が、所望値
から外れてしまうことがある。
【0004】特に、波長分割多重光通信では、各光波長
の安定制御が必要であり、他の光波長の光信号に影響し
ないようする工夫が不可欠である。波長分割多重光通信
システムにおいて各光波長を監視する装置の従来例を説
明する。図16及び図17は8つの光波長を多重化する
場合の従来例の概略構成ブロック図を示す。
【0005】図16を説明する。光送信器310−1,
310−2,・・・310−8は、それぞれ異なる光波
長で発振するレーザ素子とその出力光を入力データによ
り変調する変調素子からなる。光送信器310−1,3
10−2,・・・310−8の各光出力は、光分波器3
12−1,312−2,・・・312−8により2つに
分割され、その一方が光合波器314に、他方がチャン
ネル・セレクタ316に印加される。光合波器314は
分波器312−1,312−2,・・・,312−8か
らの光信号を合波、即ち、波長分割多重化して、光伝送
路(光ファイバ)に出力する。チャンネル・セレクタ3
16は選択制御信号に従い、分波器312−1,312
−2,・・・,312−8からの光信号の一つを選択し
て波長計318に印加する。
【0006】波長計318は例えば、波長基準光を内蔵
し、マイケルソン干渉法を応用して極めて高い精度で光
波長を測定できる。但し、マイケルソン干渉法は原理的
にコーナキューブ等の反射素子を連続的に移動させる必
要がある。即ち可動部分がある。このような装置は、実
験室などで使用するにはよいが、連続的且つ長期間の信
頼性を必要とする通信設備としては適さない。
【0007】図17に示す従来例を説明する。この従来
例では、波長多重された光信号から各波長を測定してい
る。光送信器320−1,320−2,・・・,320
−8は、光送信器310−1,310−2,・・・,3
10−8と同様に、それぞれ異なる光波長で発振するレ
ーザ素子とその出力光を入力データにより変調する変調
素子からなる。光送信器320−1〜320−8の各光
出力は、光合波器322により合波、即ち、波長分割多
重化される。光分波器324は光合波器322から出力
される波長分割多重光信号を2分割し、一方を伝送路
(光ファイバ)に出力し、他方を複数チャンネルの各光
波長を一括に測定できるモニタ装置326に供給する。
【0008】モニタ装置326は、具体的には、波長計
318と同様の原理に従い複数の波長を一括測定できる
波長計、又は、分光器を掃引してそのピーク値から信号
波長を測定する光スペクトラム・アナライザなどからな
り、測定結果を画面に表示し、及び/又は印刷出力す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】光波長が所望値又は所
望範囲に入っているかを確認する手段として、波長計又
は光スペクトラム・アナライザの何れにしても、何らか
の可動素子を機械的に掃引することが必要である。可動
素子を有することになるので、連続的かつ長期間の信頼
性を必要とする通信設備に適さない。
【0010】本発明は、このような問題点を解決し、光
波長が所定範囲にあるか否かを、より簡易に確認できる
光波長監視装置を提示することを目的とする。
【0011】本発明はまた、使用環境に影響されにくい
光波長監視装置を提示することを目的とする。
【0012】本発明はまた、長期にわたり高い信頼性を
保持できる光波長監視装置を提示することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、所定波長で
透過率が極値になる透過特性(例えば、所定波長で透過
率が上に凸になる透過特性又は所定波長で透過率が下に
凸になる透過特性)の光フィルタに、監視対象の光信号
を通し、その出力光強度を、一定値、又は、好ましくは
光フィルタを通さない光の強度と比較する。波長が所定
波長からずれる程に、光フィルタの出力光の強度が低下
(又は増大)するので、光フィルタの出力光強度の変化
により波長シフトが許容範囲内か否かを判別できる。光
強度差が所定値以上のとき、波長シフトを警報又は警告
する。
【0014】複数の波長を分離できる波長分波手段又は
波長合分波手段を使用することにより、波長分割多重光
信号を一括して波長分離でき、各チャンネルの波長を一
時に監視できる。
【0015】受動素子である光素子を使用するので、長
期にわたり安定した波長特性を期待でき、高い信頼性を
確保できる。また、低速の電気素子で済むので、これ
も、高い信頼性につながる。
【0016】光フィルタを通した光の強度を光フィルタ
を通さない光の強度と比較することにより、光強度変動
があっても、支障無く波長シフトを検出できる。
【0017】検出光強度を対数増幅することにより、測
定ダイナミック・レンジを広げられる。
【0018】情報伝送に使用されない光を利用すること
で、情報伝送用の光強度を低下させずに済む。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の第1実施例の概略構成図
を示す。10はレーザ光源であり、レーザ素子のみの場
合と、レーザ素子の出力光を変調する光変調素子、その
他の光デバイスを含む場合とがあり、本実施例では、何
れでもよい。レーザ光源10の出力光は光伝送路12を
介して、図示しない光ファイバ等の長距離光伝送媒体に
入力する。光伝送路12を伝送する光信号は第1の方向
性結合器14により一部を分岐され、pinフォトダイ
オード16に入力して電気信号に変換される。
【0021】pinフォトダイオード16の出力は測定
ダイナミック・レンジを広げるために、対数増幅器18
により対数増幅される。通常の線形増幅であってもよ
い。pinフォトダイオード16の出力レベル又はその
平均レベルは、レーザ光源10の出力光強度を代表す
る。
【0022】光伝送路12を伝送する光信号はまた、第
2の方向性結合器20により一部を分岐され、光フィル
タ24を介してpinフォトダイオード26に印加され
る。光フィルタ24は、特定の波長λaで透過率が最大
になり、波長λaから外れるほど透過率が減少する透過
特性を具備する光素子であり、公知の構成の干渉型光フ
ィルタにより形成できる。反射光が方向性結合器20に
戻ると都合が悪い場合には、方向性結合器20との間
に、反射光を吸収する光アイソレータを設ける。図2
は、光フィルタ24の透過特性の模式図を示す。中心波
長λaで透過率が最大であり、それから外れる程に透過
率が低下し、ある程度外れると殆ど透過しない。透過特
性の中心波長λa及びその幅Δλは、監視対象の波長
の、警告すべき波長変動量に応じて設計される。
【0023】例えば、1.5μm帯での波長分割多重方
式で1,557nm、1,558nm及び1,559n
mを波長分割多重する場合、1,558nmの光波長に
対し光フィルタ24の透過特性として、中心波長λaを
1,558nm、0.1nmの波長変動(即ち、1,5
58±0.1nm)で光フィルタ24の出力光強度が例
えば3dB減衰するように設定する。
【0024】pinフォトダイオード26は光フィルタ
24の出力光を電気信号に変換し、対数増幅器28がp
inフォトダイオード26の出力を対数増幅する。光フ
ィルタ24の透過率が中心波長λaからずれる程低くな
るので、pinフォトダイオード26の出力レベル又は
その平均レベルは、レーザ光源10の出力光の波長の、
波長λaからのずれ量を代表する。
【0025】対数増幅器18,28のゲインは、レーザ
光源10の出力光波長がλaであるときに、対数増幅器
18,28の出力レベルが一致するように調整される。
対数増幅器18の出力は差動増幅器30の非反転入力に
接続し、対数増幅器28の出力は差動増幅器30の反転
入力に接続する。従って、差動増幅器30は、対数増幅
器18の出力レベルから対数増幅器28の出力レベルを
減算したレベル値を出力する。
【0026】なお、本実施例では、フォトダイオード1
6,26の入力光は、共に、同じ光信号から分岐された
ものであるので、それらの強度変動は全く同じになる。
従って、差動増幅器30の入力段階でレーザ光源10の
出力光の強度変動(通常は、変調による強度変動)が同
じになり、光強度変動の影響が相殺される。
【0027】差動増幅器30の出力はコンパレータ32
の一方の入力に印加され、コンパレータ32の他方の入
力には、警報又は警告を発すべきか否かの閾値Vref
が印加される。コンパレータ32の出力は、差動増幅器
30の出力レベルがVrefより低い場合には低レベル
(警報オフ)であるが、差動増幅器30の出力レベルが
Vref以上になると高レベル(警報オン)になる。
【0028】当初、レーザ光源10(のレーザ素子)
は、ほぼλaで発振するので、フォトダイオード16の
出力レベルとフォトダイオード26の出力レベルがほと
んど一致する。このような状況では、差動増幅器30の
出力はゼロ又は極めて低くなり、従って、コンパレータ
32の出力は低レベルになっている。
【0029】ところが、経時変化又は劣化等により、レ
ーザ光源10(のレーザ素子)の発振波長が徐々にλa
からずれてくると、フォトダイオード26の出力レベル
がその波長ずれ量に応じて低下する。理解を容易にする
ため、レーザ光源10の発振波長のシフトに関わらず、
出力光強度は一定であるとする。このようにレーザ光源
10の発振波長がλaからずれても、フォトダイオード
16に入射する光量は変化しないので、フォトダイオー
ド16の出力レベルも変化しない。従って、レーザ光源
10の発振波長が光フィルタ24の中心波長λaからず
れるに従い、差動増幅器30の出力電圧レベルが高くな
り、その内にVref以上になる。差動増幅器30の出
力電圧がVref以上になると、コンパレータ32の出
力が高レベルになり、使用者にレーザ光源10の発振波
長のシフトを警報又は警告する。具体的には、発光ダイ
オードを点灯させたり、ブザー音を発生させる。
【0030】図3は、レーザ光源10の出力光の光波長
の変化と、それに対する差動増幅器30及びコンパレー
タ32の出力の変化の一例を示す。図3から分かるよう
に、レーザ光源10の出力光の波長がλaに一致又はご
く近いときには、コンパレータ32の出力は低レベルで
あるが、レーザ光源10の出力光の波長がλaからずれ
るに従いコンパレータ32の出力が高レベルになる。即
ち、コンパレータ32の出力により、レーザ光源10の
出力光の波長がλaからどの程度ずれたかを知ることが
できる。コンパレータ32の出力を例えば、図示しない
発光ダイオード及び/又はブザーに接続しておくこと
で、レーザ光源10の出力光の波長がλaからある程度
外れた場合に、発光及び/又はブザー音により波長のシ
フトを管理者等に通知して、保守点検を促すことができ
る。
【0031】この構成はまた、レーザ光源10の波長シ
フトのみならず、レーザ光源10の異常、例えば、レー
ザ発振の停止などを監視するのにも役立つ。
【0032】光フィルタ24として、中心波長λaで透
過率が最大になり、中心波長λaからずれる程に透過率
が低下するとしたが、その逆であってもよい。即ち、中
心波長λaで透過率が最低になり、中心波長λaからず
れる程に透過率が増加すると特性でもよい。そのような
光フィルタは、例えば、グレーティング素子により形成
できる。反射光が方向性結合器20に戻ると都合が悪い
場合には、方向性結合器20との間に光アイソレータを
設ければよい。この場合、レーザ光源10の発振波長が
λaからずれる程、光フィルタの出力光強度が増加する
ので、波長シフトが警告すべきレベルかどうかを、光フ
ィルタの出力光強度の増加により判定することになる。
【0033】図1に示す実施例では、光フィルタ24に
印加する光信号を光伝送路12から分岐しているが、図
4に示すように、方向性結合器14により分岐した光信
号を、方向性結合器34により分岐して光フィルタ24
に印加するようにしてもよい。図4において、図1と同
じ構成要素には同じ符号を付してある。このような構成
では、波長監視のための素子をまとめやすくなり、ユニ
ット化しやすくなる。
【0034】半導体レーザ素子は一般に、2つの共振器
端面から光出力を得ることができるが、通常は、一方の
端面からの光信号を信号伝送に使用する。残った端面か
らの出力光を光出力レベルの基準検出に用いすること
で、方向性結合器14を省略できる。図5は、そのよう
な変更実施例の概略構成図を示す。図1と同じ構成要素
には同じ符号を付してある。36はレーザ光源10か
ら、光伝送路12とは逆方向に出力されるレーザ光を受
光するpinフォトダイオードであり、その出力信号
は、対数増幅器18と同様の対数増幅器38により対数
増幅されて、差動増幅器30の非反転入力に印加され
る。対数増幅器38(及び対数増幅器28)のゲイン
は、レーザ光源10の出力光波長がλaであるときに、
対数増幅器38,28の出力レベルが一致するように調
整される。
【0035】図5に示す構成では、レーザ光源10が変
調素子を具備する場合に、pinフォトダイオード36
には変調されていない連続光が入力する。その場合に
は、フォトダイオード26の出力信号を、レーザ光源1
0の変調信号に同期してサンプル・ホールドして対数増
幅器28に印加することで、変調による強度変動の影響
を無くすことが出来る。
【0036】図5に示す構成であっても、図1に示す構
成と同様に、レーザ光源10の波長シフトを監視でき、
中心波長がλaからある程度、外れたときに、その旨を
管理者等に警報又は警告できる。方向性結合器14を省
略できる分、コストを低減できると共に、信号伝送に使
用する光強度の低下を少なくすることができる。
【0037】いうまでもないが、図1又は図4に示すよ
うに光伝送路12を伝送する光信号から光強度基準検出
用の光信号と波長ずれ検出用の光信号を分岐する代わり
に、レーザ素子の他方の端面からの光出力を2分し、一
方を光強度基準の検出用、他方を波長ずれの検出用とし
てもよい。
【0038】半導体レーザの発振特性、特に、駆動電流
に対する出力光強度の特性も、時間経過により変化す
る。光強度の変動をある程度の範囲に抑えたい用途、又
は、抑えるのが好ましい用途では、レーザ光源の出力光
強度を帰還制御して安定化する手段を設けることがあ
る。このようなレーザ光源に対しては、波長監視用にレ
ーザ光強度を検出するのを省略できる。図6は、光出力
強度を安定化する手段を有する場合の本発明の実施例の
概略構成図を示す。
【0039】図6を説明する。40はレーザ光源であ
り、レーザ光源10と同様に、レーザ素子のみの場合
と、レーザ素子の出力光を変調する光変調素子、その他
の光デバイスを含む場合とがある。レーザ光源40の第
1の出力光は光伝送路42を介して、図示しない光ファ
イバ等の長距離光伝送媒体に入力する。レーザ光源40
の別の端面からの第2の出力光はpinフォトダイオー
ド44に印加され、pinフォトダイオード44の出力
は、レーザ光源40のレーザ素子を駆動する駆動回路4
6に印加される。駆動回路46は、pinフォトダイオ
ード44の出力レベルが所定値になるように、レーザ光
源40のレーザ素子を駆動する。pinフォトダイオー
ド44及び駆動回路46による帰還制御により、レーザ
光源40の連続光強度が所定値に維持される。
【0040】光伝送路42を伝送する光信号は方向性結
合器48により一部を分岐され、光フィルタ52を介し
てpinフォトダイオード54に印加される。光フィル
タ52は、光フィルタ24と同様に、特定波長λaで透
過率がピークになり特定波長λaからずれるに従い透過
率が低下する光素子である。光フィルタ52による反射
光が無視できない場合には、方向性結合器48との間に
光アイソレータを設ければよい。
【0041】pinフォトダイオード54は光フィルタ
52の出力光を電気信号に変換し、対数増幅器56がp
inフォトダイオード54の出力を対数増幅する。コン
パレータ58は、対数増幅器56の出力電圧を、警報又
は警告の閾値Vrefと比較し、対数増幅器56の出力
電圧がVref以上のときには、警報オフの信号を出力
し、対数増幅器56の出力電圧がVref未満になる
と、警報オンの信号を出力する。
【0042】図6に示す実施例でも、図5に示す実施例
と同様に、レーザ光源40が変調素子を具備する場合
に、pinフォトダイオード54には変調光信号が入力
するので、変調による強度変動を影響を無くす必要があ
る。そのためには、例えば、フォトダイオード54の出
力信号を、レーザ光源40の変調信号に同期してサンプ
ル・ホールドして対数増幅器28に印加すればよい。
【0043】上記各実施例では、光信号を分波するのに
方向性結合器14,20,34を使用したが、ビーム・
スプリッタでもよいことは勿論である。
【0044】図7は、図4に示す実施例の方向性結合器
14,34に代えてビーム・スプリッタを使用した変更
実施例の概略構成ブロック図を示す。
【0045】60はレーザ光源10と同様のレーザ光源
であり、レーザ素子のみの場合と、レーザ素子の出力光
を変調する光変調素子、その他の光デバイスを含む場合
とがある。レーザ光源60の出力光は、波長監視用光ユ
ニット62を経由して、伝送用光ファイバ64に印加さ
れる。
【0046】光ユニット62では、ビーム・スプリッタ
66が、レーザ光源60からのレーザ光を2つに分波す
る。ビーム・スプリッタ66により2分された一方の光
信号は、pinフォトダイオード68に入射し、電気信
号に変換される。ビーム・スプリッタ66により2分さ
れた他方の光信号は、光フィルタ24,52と同様に、
中心波長λaで透過率が最大になり、波長λaから離れ
るほど透過率が減少する透過特性を具備する光フィルタ
70に入射する。光フィルタ70の出力光は第2のビー
ム・スプリッタ72に入射し、2つに分波される。ビー
ム・スプリッタ72により2分された一方の光信号は、
pinフォトダイオード74に入射し、電気信号に変換
される。ビーム・スプリッタ72により2分された他方
の光信号は、光ユニット62の出力光として、光ファイ
バ64に入射する。
【0047】なお、ビーム・スプリッタ66,72の分
波率は任意に設定可能であり、光ユニット62の出力光
が信号伝送に使用されることを考慮すると、ビーム・ス
プリッタ66の、pinフォトダイオード68への分波
率、及びビーム・スプリッタ72の、pinフォトダイ
オード74への分波率は、低く、例えば、1/10程度
以下に設定するのが好ましい。
【0048】pinフォトダイオード68の出力レベル
又はその平均レベルは、レーザ光源60の出力光強度を
代表する。pinフォトダイオード74の出力レベル又
は平均レベルは、光フィルタ70の透過光が入射するの
で、レーザ光源60の出力光の波長の、波長λaからの
ずれ量を代表する。pinフォトダイオード68,74
の出力はそれぞれ、測定ダイナミック・レンジを広げる
ために、対数増幅器76,78により対数増幅される。
この実施例でも、先の実施例と同様に、通常の線形増幅
であってもよい。対数増幅器76,78のゲインは、レ
ーザ光源60の出力光波長がλaであるときに、対数増
幅器76,78の出力レベルが一致するように調整され
る。図8は、光ユニット62への入射光の波長をλa付
近で走査したときの、光ユニット62の出力光強度とp
inフォトダイオード68,74の出力電流の変化を示
す。
【0049】対数増幅器76の出力は差動増幅器80の
非反転入力に接続し、対数増幅器78の出力は差動増幅
器80の反転入力に接続する。従って、差動増幅器80
は、対数増幅器76の出力レベルから対数増幅器78の
出力レベルを減算したレベル値を出力する。この実施例
でも、pinフォトダイオード68,74の入力光は、
共に、同じ光信号から分岐されたものであるので、それ
らの強度変動は全く同じになる。従って、差動増幅器8
0の入力段階でレーザ光源60の出力光の強度変動(通
常は、変調による強度変動)が同じになり、光強度変動
の影響が相殺される。
【0050】差動増幅器80の出力はコンパレータ82
の一方の入力に印加され、コンパレータ82の他方の入
力には、警報又は警告を発すべきか否かの閾値Vref
が印加される。コンパレータ82の出力は、差動増幅器
80の出力レベルがVrefより低い場合には低レベル
(警報オフ)であるが、差動増幅器80の出力レベルが
Vref以上になると高レベル(警報オン)になる。
【0051】当初、レーザ光源60(のレーザ素子)
は、ほぼλaで発振するので、図8(b)に示すよう
に、フォトダイオード68の出力レベルとフォトダイオ
ード74の出力レベルがほとんど一致する。このような
状況では、差動増幅器80の出力はゼロ又は極めて低く
なり、従って、コンパレータ82の出力は低レベルにな
っている。
【0052】ところが、経時変化又は劣化等により、レ
ーザ光源60(のレーザ素子)の発振波長が徐々にλa
からずれてくると、図8(b)に示すように、フォトダ
イオード74の出力レベルがその波長ずれ量に応じて低
下する。理解を容易にするため、レーザ光源60の発振
波長のシフトに関わらず、出力光強度は一定であるとす
る。このようにレーザ光源60の発振波長がλaからず
れても、フォトダイオード68に入射する光量は変化し
ないので、フォトダイオード68の出力レベルも変化し
ない。従って、レーザ光源60の発振波長が光フィルタ
70の中心波長λaからずれるに従い、差動増幅器80
の出力電圧レベルが高くなり、その内にVref以上に
なる。差動増幅器80の出力電圧がVref以上になる
と、コンパレータ82の出力が高レベルになり、使用者
にレーザ光源60の発振波長のシフトを警報又は警告す
る。具体的には、発光ダイオードを点灯させたり、ブザ
ー音を発生させる。
【0053】図7に示す実施例では、光フィルタ70を
透過した光信号が光ファイバ64に入射する。従って、
レーザ光源60の(のレーザ素子)の発振波長が徐々に
λaからずれてくると、光ファイバ64に入射する光量
も減衰してしまう。後述する波長分割多重方式では、光
波長が所定値からずれた場合には、光伝送路に出力しな
い方が好ましい。この観点から、図7に示す実施例で
は、波長分割多重方式に適していると言える。
【0054】図9は、図4に示す実施例の方向性結合器
14,34に代えてビーム・スプリッタを使用した第2
の変更実施例の概略構成ブロック図を示す。
【0055】レーザ光源60と同様のレーザ光源84の
出力光は、波長監視用光ユニット86を経由して、伝送
用光ファイバ88に印加される。光ユニット86では、
ビーム・スプリッタ90が、レーザ光源84からのレー
ザ光を2つに分波し、一方をpinフォトダイオード9
2に入射し、他方を、中心波長λaで透過率が最大(反
射率が最低)になり、波長λaから離れるほど透過率が
減少(反射率が増大)する透過反射特性を具備する光フ
ィルタ94に入射する。光フィルタ94の透過光は、光
ユニット86の出力光として、光ファイバ88に入射す
る。光フィルタ94の反射光は、ビーム・スプリッタ9
0に戻り、ここで90度偏向されてpinフォトダイオ
ード96に入射する。
【0056】pinフォトダイオード92,96は、入
射光強度に応じた電流を出力する。pinフォトダイオ
ード92の出力レベル又はその平均レベルは、レーザ光
源60の出力光強度を代表する。pinフォトダイオー
ド96の出力レベル又は平均レベルは、光フィルタ94
による反射光が入射するので、レーザ光源84の出力光
の波長の、波長λaからのずれ量を代表する。図7の場
合と異なり、レーザ光源84の出力光の波長が波長λa
からずれる程、pinフォトダイオード96の出力電流
値は、大きくなる。pinフォトダイオード92,96
の出力はそれぞれ、測定ダイナミック・レンジを広げる
ために、対数増幅器98,100により対数増幅され
る。この実施例でも、先の実施例と同様に、通常の線形
増幅であってもよい。対数増幅器98,100のゲイン
は、同程度に設定される。図10は、光ユニット86へ
の入射光の波長をλa付近で走査したときの、光ユニッ
ト86の出力光強度とpinフォトダイオード92,9
6の出力電流の変化を示す。
【0057】対数増幅器98の出力は差動増幅器102
の非反転入力に接続し、対数増幅器100の出力は差動
増幅器102の反転入力に接続する。従って、差動増幅
器102は、対数増幅器98の出力レベルから対数増幅
器100の出力レベルを減算したレベル値を出力する。
この実施例でも、pinフォトダイオード92,96の
入力光は、共に、同じ光信号から分岐されたものである
ので、それらの強度変動は全く同じになる。従って、差
動増幅器102の入力段階でレーザ光源84の出力光の
強度変動(通常は、変調による強度変動)が同じにな
り、光強度変動の影響が相殺される。
【0058】差動増幅器102の出力はコンパレータ1
04の一方の入力に印加され、コンパレータ104の他
方の入力には、警報又は警告を発すべきか否かの閾値V
refが印加される。コンパレータ104の出力は、コ
ンパレータ82とは異なり、差動増幅器80の出力レベ
ルがVref以上の場合には低レベル(警報オフ)であ
るが、差動増幅器80の出力レベルがVrefより低く
なると高レベル(警報オン)になる。
【0059】当初、レーザ光源84(のレーザ素子)
は、ほぼλaで発振するので、図10(b)に示すよう
に、フォトダイオード96の出力レベルはフォトダイオ
ード92の出力レベルに比べて極めて低くなり、差動増
幅器102の出力はVref以上になる。従って、コン
パレータ104の出力は低レベルになっている。
【0060】ところが、経時変化又は劣化等により、レ
ーザ光源84(のレーザ素子)の発振波長が徐々にλa
からずれてくると、図10(b)に示すように、フォト
ダイオード96の出力レベルがその波長ずれ量に応じて
増大する。ここでも、理解を容易にするため、レーザ光
源84の発振波長のシフトに関わらず、出力光強度は一
定であるとする。このようにレーザ光源84の発振波長
がλaからずれても、フォトダイオード92に入射する
光量は変化しないので、図10(b)に示すように、フ
ォトダイオード92の出力レベルも変化しない。従っ
て、レーザ光源84の発振波長が光フィルタ94の中心
波長λaからずれるに従い、差動増幅器102の出力電
圧レベルが低くなり、その内にVrefより低くなる。
差動増幅器102の出力電圧がVrefより低くなる
と、コンパレータ104の出力が高レベルになり、使用
者にレーザ光源84の発振波長のシフトを警報又は警告
する。具体的には、発光ダイオードを点灯させたり、ブ
ザー音を発生させる。
【0061】図7及び図9に示す実施例ではそれぞれ、
光ユニット62,86の光フィルタ70,94を透過し
た光信号が光ファイバ64,88に入射する。従って、
レーザ光源60,84の(のレーザ素子)の発振波長が
徐々にλaからずれてくると、光ファイバ64,88に
入射する光量も減衰してしまう。後述する波長分割多重
方式では、光波長が所定値からずれた場合には、光伝送
路に出力しない方が好ましい。この観点から、図7及び
図9に示す実施例では、波長分割多重方式に適している
と言える。また、波長監視の為の光ユニット62,86
を光プレーナ回路で形成できるので、ユニット化しやす
く、且つ小型化しやすい構成になっている。
【0062】次に、波長分割多重光伝送システムに適用
した実施例を説明する。
【0063】図11は、波長分割多重光伝送システムに
適用した第1実施例の概略構成ブロック図を示す。図1
1に示す実施例の構成と動作を説明する。110−1,
110−2,・・・,110−Nは、入力データに従っ
て強度変調された光信号を出力する光送信器であり、例
えば、チャンネル毎に異なる波長λ1,λ2,・・・,λ
Nで連続発振するようにされたレーザ素子とその出力光
を入力データに従って強度変調する光変調器とからな
る。光分波器112−1,112−2,・・・,112
−Nは、それぞれ、光送信器110−1,110−2,
・・・,110−Nの出力光を2分割し、一方を光合波
器114に供給し、他方を判定回路116−1,116
−2,・・・,116−Nに供給する。
【0064】光合波器114は、光分波器112−1,
112−2,・・・,112−Nからの光信号を合波す
る。光合波器114の出力光は、波長λ1,λ2,・・
・,λNの光信号を波長分割多重したものになってい
る。光分波器118は光合波器114の出力光を2分割
し、一方を光伝送路(光ファイバ伝送路)に供給し、他
方を波長分波器120に供給する。
【0065】波長分波器120は入力光信号を各波長λ
1,λ2,・・・,λNに分離して出力する光素子であ
る。図12は、波長分波器120の各出力ポートの透過
特性図を示す。各波長λ1,λ2,・・・,λNのチャン
ネル1〜Nの透過特性はそれぞれ、波長λ1,λ2,・・
・,λNでピークとなり、それからずれる程に透過率が
減少する特性になっている。このような光素子として、
原理的には、各波長λ1,λ2,・・・,λNを抽出及び
分離する光フィルタを並列に配置した素子や、各波長λ
1,λ2,・・・,λNを逐次的に分離していく光素子で
よいが、多光束干渉を利用して0.8nm〜1.0nm
間隔で近接する多数の波長を効率良く分離できるアレイ
導波路格子型合分波器(河内 正夫「石英系プレーナ光
波回路の研究動向」電子情報通信学会誌Vol.78,
No.9,pp883−886,1995年9月の第8
84ページ参照)を利用できる。
【0066】図13は、N×Nのアレイ状導波路格子型
合分波器の平面図を示す。N×Nのアレイ状導波路格子
型合分波器は一般に、N本の入力導波路140とN本の
出力導波路142を具備し、入力導波路140に入力し
た光は、第1の扇型スラブ導波路144で回折により光
路長差ΔLの導波路アレイ146の個々の導波路に等位
相で分配される。導波路アレイ146を伝搬した光は第
2の扇型スラブ導波路148に入力する。導波路アレイ
146でΔLの光路長差が与えられるので、第2の扇型
スラブ導波路148で多光束干渉が発生し、各波長成分
が、それぞれに対応する出力導波路142に集光する。
これにより、N個の入力ポートの内の中心の入力ポート
(Mポート)、即ちN本の入力導波路140の内の中心
の入力導波路に波長λ1〜λNの波長分割多重光信号を入
力したとき、出力導波路142のN個の出力ポートから
それぞれ異なる波長λ1,λ2,・・・,λNの光信号が
出力される。なお、逆に、各出力ポートに対応する波長
λ1,λ2,・・・,λNの光信号を入力したとき、入力
ポートの中心チャンネル(Mポート)から、出力ポート
に入力する波長λ1,λ2,・・・,λNの光信号を波長
合波した光信号が出力される。
【0067】判定回路116−1,116−2,・・
・,116−Nは、全て同じ構造からなる。具体的に
は、図1のフォトダイオード16,26、対数増幅器1
8,28、差動増幅器30及びコンパレータ32からな
る部分と同じである。判定回路116−1についての
み、内部構造を明示した。
【0068】図11に示す実施例の動作を説明する。光
送信器110−1〜110−Nに含まれるレーザ素子
は、当初、λ1〜λNで発振するものの、経時変化又は劣
化によりその発振波長が次第にλ1〜λNからずれてく
る。光送信器110−1〜110−Nの出力光はそれぞ
れ光分波器112−1〜112−Nにより2分され、一
方が光合波器114に、他方が判定回路116−1〜1
16−Nのpinフォトダイオード122に入力する。
光合波器114は、チャンネル1〜Nからの光信号を合
波(波長分割多重)して、光分波器118に供給する。
光分波器118は、光合波器114からのλ1〜λNの波
長分割多重光信号を2分し、一方を光伝送路に、他方を
波長分波器120に印加する。
【0069】波長分波器120は、その波長分波特性に
従い、光分波器118からの波長分割多重光信号を各波
長成分λ1〜λNに分離し、それぞれを判定回路116−
1〜116−Nに供給する。光送信器110−1〜11
0−Nのレーザ素子の発振波長がそれぞれ、λ1〜λN
らずれていると、波長分波器120は、各チャンネルの
光信号に波長ずれ量に応じた減衰を与えて、それぞれの
波長出力ポートから出力する。
【0070】判定回路116−1の動作を詳細に説明す
る。pinフォトダイオード122には、光分波器11
2−1で分波された光信号が入射し、pinフォトダイ
オード124には、波長分波器120のλ1出力ポート
から出力される光信号が入射する。フォトダイオード1
22,124はそれぞれに入射する光信号を電気信号に
変換する。フォトダイオード122の出力レベル又はそ
の平均レベルは、光送信器110−1の出力光強度を代
表し、フォトダイオード124の出力レベル又はその平
均レベルは、光送信器110−1の出力光の波長の、波
長λ1からのずれ量を代表する。
【0071】フォトダイオード122,124の出力は
それぞれ対数増幅器126,128により対数増幅され
た後、差動増幅器130に印加される。先の実施例と同
様に、対数増幅器126,128は測定ダイナミック・
レンジを広げるためであり、その必要がなければ線形増
幅器であってもよい。差動増幅器130は対数増幅器1
26,128の出力の差に相当する信号を出力し、コン
パレータ132が、差動増幅器130の出力電圧を、警
報又は警告を発する基準となる閾値電圧Vrefと比較
する。コンパレータ132の出力は、差動増幅器130
の出力レベルがVrefより低い場合には低レベル(警
報オフ)であるが、差動増幅器130の出力レベルがV
ref以上になると高レベル(警報オン)になる。
【0072】当初、光送信器110−1に含まれるレー
ザ素子は、ほぼλ1で発振するので、フォトダイオード
122の出力レベルとフォトダイオード124の出力レ
ベルがほとんど一致する。このような状況では、差動増
幅器130の出力はゼロ又は極めて低くなり、従って、
コンパレータ132の出力は低レベルになっている。
【0073】ところが、経時変化又は劣化等により、光
送信器110−1に含まれるレーザ素子の発振波長が徐
々にλ1からずれてくると、波長分波器120のλ1出力
ポートの出力光強度が波長のずれに応じて低下し、これ
によりフォトダイオード124の出力レベルが低下す
る。なお、ここでも、理解を容易にするため、光送信器
110−1では、その発振波長のシフトに関わらず、連
続発振出力光強度は一定であるとする。このように光送
信器110−1のレーザ素子の発振波長がλ1からずれ
ても、フォトダイオード122に入射する光量は変化し
ないので、フォトダイオード122の出力レベルも変化
しない。従って、光送信器110−1のレーザ素子の発
振波長が波長λ1からずれるに従い、差動増幅器130
の出力電圧レベルが高くなり、その内にVref以上に
なる。
【0074】差動増幅器130の出力電圧がVref以
上になると、コンパレータ132の出力が高レベルにな
り、使用者に、光送信器110−1のレーザ素子の発振
波長のシフトを警報する。具体的には、発光ダイオード
を点灯させたり、ブザー音を発生させる。
【0075】他の光送信器110−2,・・・,110
−Nと判定回路116−2,・・・,116−Nについ
ても同様であり、それぞれ、光送信器110−2,・・
・,110−Nの発振波長がλ2,・・・,λNからある
程度以上、ずれると、判定回路116−2,・・・,1
16−Nが発振波長のシフトを管理者に警報する。
【0076】光送信器110−1〜110−Nの出力光
強度が、図6に示すように安定化されている場合、光分
波器112−1〜112−Nが不要になり、これに応じ
て判定回路116−1〜116−Nを図6の場合のよう
に簡略化できることはいうまでもない。
【0077】図14は、波長分割多重光伝送システムに
適用した第2実施例の概略構成ブロック図を示す。
【0078】210−1,210−2,・・・,210
−Nは、光送信器110−1,110−2,・・・,1
10−Nと同様に、入力データに従って強度変調された
光信号を出力する光送信器であり、例えば、チャンネル
毎に異なる波長λ1,λ2,・・・,λNで連続発振する
ようにされたレーザ素子とその出力光を入力データに従
って強度変調する光変調器とからなる。光送信器210
−1,210−2,・・・,210−Nの出力光はそれ
ぞれ、光アイソレータ212−1,212−2,・・
・,212−Nを介して2×2の光分波器214−1,
214−2,・・・,214−NのポートX0に入力す
る。光分波器214−1,214−2,・・・,214
−Nは、ポートX0に入力する光を分波してポートX
1,Y1から出力し、ポートX1に入力する光を分波し
てポートX0,Y0から出力する光素子である。
【0079】各光分波器214−1,214−2,・・
・,214−NのポートX1は、図13で説明したアレ
イ状導波路格子型合分波器からなる波長合分波器216
の、各波長λ1,λ2,・・・,λN成分を入出力する波
長ポートに接続する。光分波器214−1,214−
2,・・・,214−NのポートY1から出力される光
信号は、光強度基準を検出するための光信号として、判
定回路116−1,116−2,・・・,116−Nと
全く同じ構成からなる判定回路218−1,218−
2,・・・,218−Nに印加され、光分波器214−
1,214−2,・・・,214−NのポートY0から
出力される光信号は、それぞれ波長λ1,λ2,・・・,
λNからの波長シフト量を示す光信号(波長シフト量に
応じて減衰している。)として、判定回路218−1,
218−2,・・・,218−Nに印加される。
【0080】波長合分波器216の波長分割多重化光信
号を入出力する多重化信号ポートMは、偏波面を45度
回転するファラデー回転素子220及び波長に依存しな
い低反射率の反射素子222を介して、光伝送路(光フ
ァイバ)に接続する。反射素子222は例えば、低反射
率で反射波長幅を広く形成された光ファイバ・グレーテ
ィング、又は分岐比が異なる1×2の光分波器の分岐ポ
ート端を金蒸着等によりミラー化したものからなる。後
者の場合、分岐比の2乗分の1に相当する反射が得られ
る。
【0081】図15は、波長合波器として動作するとき
の波長合分波器216の透過特性図を示す。
【0082】図14に示す実施例の動作を説明する。光
送信器210−1〜210−Nに含まれるレーザ素子
は、当初、λ1〜λNで発振するものの、経時変化又は劣
化によりその発振波長が次第にλ1〜λNからずれてく
る。光送信器210−1〜210−Nの出力光はそれぞ
れ、光アイソレータ212−1〜212−Nを介して光
分波器214−1〜214−NのX0ポートに入力し、
2分されてX1ポート及びY1ポートから出力される。
光分波器214−1〜214−NのX1ポートの出力光
は、波長合分波器216に印加され、図15に示す特性
に従って波長合波される。光送信器210−1〜210
−Nの出力光の波長がそれぞれλ1〜λNからずれるほ
ど、波長合分波器216での合波の際に、光分波器21
4−1〜214−NのX1ポートからの光信号は減衰し
て波長合波される。
【0083】波長合分波器216により波長合波、即
ち、波長分割多重された光信号は、Mポートからファラ
デー回転素子220に印加され、ここで45度だけ偏波
面を回転されて反射素子222に入射する。反射素子2
22は、入射光の極く一部を反射して回転素子220に
戻すが、入射光の多くを光伝送路に出力する。反射素子
222により反射された光はファラデー回転素子220
により偏波面を更に45度回転されて、波長合分波器2
16のMポートに入力する。ファラデー回転素子220
を2回通ることにより、合計で90度、偏波面が回転さ
れるので、ファラデー回転素子220から波長合分波器
216のMポートに入力する反射光が光分波器214−
1〜214−Nから波長合分波器216を介してファラ
デー回転素子220に向かう光信号と干渉するのを防止
できる。
【0084】波長合分波器216は、Mポートに入力す
る反射光を、図12に示す透過特性で波長分離し、λ1
〜λNに対応する各波長ポートからそれぞれ光分波器2
14−1〜214−NのX1ポートに向け供給する。こ
こでも、光送信器210−1〜210−Nの出力光の波
長が、それぞれλ1〜λNからずれている場合、各波長ポ
ートの出力光は、その波長ずれ量に応じて減衰されてい
る。
【0085】光分波器214−1〜214−Nは、その
X1ポートに入力する光を2分し、一方をX0ポートか
ら光アイソレータ212−1〜212−Nに、他方をY
0ポートから判定回路218−1〜218−Nに出力す
る。光アイソレータ212−1〜212−Nは、光分波
器214−1〜214−NのX1ポートから入力する光
を吸収する。これにより、反射素子222による反射光
が光送信器210−1〜210−Nの動作に悪影響を及
ぼすのを防止する。
【0086】このようにして、判定回路218−1〜2
18−Nには、光送信器210−1〜210−Nの出力
光強度を代表する光と、光送信器210−1〜210−
Nの出力光の波長の、それぞれ波長λ1〜λNからのずれ
に応じた減衰を受けた光が入力する。但し、図11に示
す実施例では波長分波器120を1回通ることによる1
回の減衰のみであるが、図14では波長合分波器216
を往復するので、2回の減衰を受けている。それだけ、
波長のずれに対し大きく減衰されることになる。判定回
路218−1〜218−Nは、判定回路116−1〜1
16−Nと全く同様に、2つの入力光強度の差をとって
閾値Vrefと比較することにより、一定以上の波長ず
れに対し警報信号を出力する。この警報信号により、例
えば、発光ダイオードを点灯させたり、ブザー音を発生
させる。
【0087】図14に示す実施例では、光送信器210
−1〜210−Nが、異常により他のチャンネルに割り
当てられた波長帯の光を出力した場合にも、波長合分波
器216の透過特性により他のチャンネルへの影響を大
幅に軽減できる。また、波長合波と波長分波を1つの光
素子で実現できる。
【0088】上記各実施例での光フィルタ24,52、
波長分波器120及び波長合分波器216は受動素子で
あり、経年変化が少なく、劣化もしにくい。即ち、特性
変化が少ないので、長期の安定した波長監視に適してい
る。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、波長計や光スペクトラム・アナラ
イザの様な可動部分が全く無いので、長期にわたる高い
信頼性を確保できる。
【0090】波長計や光スペクトラム・アナライザを使
用する場合、マイクロプロセッサなどを用いた測定値の
データ処理が必要となるが、本発明では必要なくなる。
また、従来例では測定値のデータ処理が中断した場合、
監視不能になるが、本発明ではこのような心配がなく、
その点でも信頼性が向上する。
【0091】受光手段及び電気回路には、高周波部品を
必要としないので、極めて経済的に構築できる。
【0092】具体的には、複数の波長を分離できる波長
分波手段又は波長合分波手段を使用することにより、波
長分割多重光信号を一括して波長分離でき、各チャンネ
ルの波長を一時に監視できる。受動素子である光素子を
使用するので、長期にわたり安定した波長特性を期待で
き、高い信頼性を確保できる。また、低速の電気素子で
済むので、これも、高い信頼性につながる。波長分離し
た光の強度を波長分離しない光の強度と比較することに
より、光強度変動があっても、支障無く波長シフトを検
出できる。検出光強度を対数増幅することにより、測定
ダイナミック・レンジを広げられる。情報伝送に使用さ
れない光を利用することで、情報伝送用の光強度を低下
させずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の概略構成図である。
【図2】 光フィルタ24の透過特性の模式図である。
【図3】 レーザ光源10の出力光の光波長変化と、そ
れに対する差動増幅器30及びコンパレータ32の出力
の変化の一例である。
【図4】 図1に示す実施例の変更例の概略構成図であ
る。
【図5】 図1に示す実施例の第2の変更例の概略構成
図である。
【図6】 本発明の第2実施例の概略構成図である。
【図7】 ビーム・スプリッタを使用する本発明の第1
実施例の概略構成図である。
【図8】 図7に示す実施例の光ユニット62の波長特
性図である。
【図9】 ビーム・スプリッタを使用する本発明の第2
実施例の概略構成図である。
【図10】 図9に示す実施例の光ユニット86の波長
特性図であるる。
【図11】 波長分割多重光伝送システムに適用した本
発明の第1実施例の概略構成ブロック図である。
【図12】 波長分波器120の各出力ポートの透過特
性図である。
【図13】 N×Nのアレイ状導波路格子型合分波器の
平面図である。
【図14】 波長分割多重光伝送システムに適用した本
発明の第2実施例の概略構成ブロック図である。
【図15】 波長合波器として動作するときの波長合分
波器216の透過特性図である。
【図16】 第1の従来例の概略構成ブロック図であ
る。
【図17】 第2の従来例の概略構成ブロック図であ
る。
【符号の説明】
10:レーザ光源 12:光伝送路 14:方向性結合器 16:pinフォトダイオード 18:対数増幅器 20:方向性結合器 24:光フィルタ 26:pinフォトダイオード 28:対数増幅器 30:差動増幅器 32:コンパレータ 34:方向性結合器 36:pinフォトダイオード 38:対数増幅器 40:レーザ光源 42:光伝送路 44:pinフォトダイオード 46:駆動回路 48:方向性結合器 52:光フィルタ 54:pinフォトダイオード 56:対数増幅器 58:コンパレータ 60:レーザ光源 62:波長監視用光ユニット 64:伝送用光ファイバ 66:ビーム・スプリッタ 68:pinフォトダイオード 70:光フィルタ 72:ビーム・スプリッタ 74:pinフォトダイオード 76,78:対数増幅器 80:差動増幅器 82:コンパレータ 84:レーザ光源 86:波長監視用光ユニット 88:伝送用光ファイバ 90:ビーム・スプリッタ 92:pinフォトダイオード 94:光フィルタ 96:pinフォトダイオード 98,100:対数増幅器 102:差動増幅器 104:コンパレータ 110−1,110−2,・・・,110−N:光送信
器 112−1,112−2,・・・,112−N:光分波
器 114:光合波器 116−1,116−2,・・・,116−N:判定回
路 118:光分波器 120:波長分波器 122,124:pinフォトダイオード 126,128:対数増幅器 130:差動増幅器 132:コンパレータ 140:入力導波路 142:出力導波路 144:第1の扇型スラブ導波路 146:導波路アレイ 148:第2の扇型スラブ導波路 210−1,210−2,・・・,210−N:光送信
器 212−1,212−2,・・・,212−N:光アイ
ソレータ 214−1,214−2,・・・,214−N:2×2
光分波器 216:波長合分波器 218−1,218−2,・・・,218−N:判定回
路 220:ファラデー回転素子 222:反射素子 310−1,310−2,・・・310−8:光送信器 312−1,312−2,・・・312−8:光分波器 314:光合波器 316:チャンネル・セレクタ 318:波長計 320−1,320−2,・・・,320−8:光送信
器 322:光合波器 324:光分波器 326:モニタ装置

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長帯を透過する光フィルタと、当
    該光フィルタの出力光を電気信号に変換する受光手段
    と、当該受光手段の出力レベルを所定レベルと比較する
    比較手段とからなることを特徴とする光波長監視装置。
  2. 【請求項2】 上記受光手段が、上記光フィルタの出力
    光を電気信号に変換する受光素子と、当該受光素子の出
    力信号を対数増幅する対数増幅手段とからなる請求項1
    に記載の光波長監視装置。
  3. 【請求項3】 レーザ光源の波長を監視する光波長監視
    装置であって、 所定波長を中心とする所定波長帯を透過し、当該レーザ
    光源の出力光から得られる光信号が入力する光フィルタ
    と、 当該光フィルタの出力光を電気信号に変換する第1の受
    光手段と、 当該レーザ光源の出力光強度を代表する光信号を受光
    し、電気信号に変換する第2の受光手段と、 当該第1の受光手段の出力レベルと当該第2の受光手段
    の出力レベルの差を算出する差動手段と、 当該差動手段の出力レベルを所定レベルと比較する比較
    手段とからなることを特徴とする光波長監視装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の受光手段が、上記光フィルタ
    の出力光を電気信号に変換する第1の受光素子と、当該
    第1の受光素子の出力信号を対数増幅する第1の対数増
    幅手段とからなり、 上記第2の受光手段が、上記レーザ光源の出力光強度を
    代表する光信号を電気信号に変換する第2の受光素子
    と、当該第2の受光素子の出力信号を対数増幅する第2
    の対数増幅手段とからなり、 上記第1及び第2の対数増幅手段の利得が、上記レーザ
    光源の出力光が上記所定波長であるときに当該第1及び
    第2の対数増幅手段の出力レベルが実質的に一致するよ
    うに設定される請求項3に記載の光波長監視装置。
  5. 【請求項5】 更に、上記レーザ光源の出力光を分波し
    て上記光フィルタに供給する第1の光分波手段を具備す
    る請求項3に記載の光波長監視装置。
  6. 【請求項6】 上記レーザ光源の出力光が、情報伝送に
    使用される光である請求項5に記載の光波長監視装置。
  7. 【請求項7】 上記レーザ光源が2つの光出力部を具備
    し、上記レーザ光源の出力光が、情報伝送に使用されな
    い光を出力する光出力部から出力される光である請求項
    5に記載の光波長監視装置。
  8. 【請求項8】 更に、上記レーザ光源の出力光を分波し
    て上記第2の受光手段に供給する第2の光分波手段を具
    備する請求項3に記載の光波長監視装置。
  9. 【請求項9】 上記レーザ光源の出力光が、情報伝送に
    使用される光である請求項8に記載の光波長監視装置。
  10. 【請求項10】 上記レーザ光源が2つの光出力部を具
    備し、上記レーザ光源の出力光が、情報伝送に使用され
    ない光を出力する光出力部から出力される光である請求
    項8に記載の光波長監視装置。
  11. 【請求項11】 上記レーザ光源が2つの光出力部を具
    備し、更に、上記レーザ光源の当該2つの光出力部の何
    れか一方から出力される光を分波して上記光フィルタに
    供給する第1の光分波手段と、上記レーザ光源の当該2
    つの光出力部の何れか一方から出力される光を分波して
    上記第2の受光手段に供給する第2の光分波手段とを具
    備する請求項3に記載の光波長監視装置。
  12. 【請求項12】 上記第1及び第2の光分波手段が、上
    記レーザ光源の同じ光出力部から出力される光を分波す
    る請求項11に記載の光波長監視装置。
  13. 【請求項13】 上記第1及び第2の光分波手段が、上
    記レーザ光源の異なる光出力部から出力される光を分波
    する請求項11に記載の光波長監視装置。
  14. 【請求項14】 波長分割多重光伝送方式の各光源波長
    を監視する光波長監視装置であって、 異なる光波長を割り当てられている複数の光送信器の出
    力光をそれぞれ分波する第1の光分波手段と、 当該複数の光送信器の出力光を波長分割多重した光信号
    を分波する第2の光分波手段と、 複数の所定波長で透過率が極値になる透過特性を具備
    し、当該第2の光分波手段の出力光を波長分波する波長
    分波手段と、 当該第1の光分波手段の出力光強度と、当該波長分波手
    段の対応する波長の出力光強度とから、当該複数の光送
    信器の、対応する光送信器の光波長のずれを判定する判
    定手段とからなることを特徴とする光波長監視装置。
  15. 【請求項15】 上記判定手段が、 上記波長分波手段の対応する波長の出力光を電気信号に
    変換する第1の受光手段と、 対応する上記第1の光分波手段の出力光を電気信号に変
    換する第2の受光手段と、 当該第1の受光手段の出力レベルと当該第2の受光手段
    の出力レベルの差を算出する差動手段と、 当該差動手段の出力レベルを所定レベルと比較する比較
    手段とからなることを請求項14に記載の光波長監視装
    置。
  16. 【請求項16】 上記第1の受光手段が、上記波長分波
    手段の対応する波長の出力光を電気信号に変換する第1
    の受光素子と、当該第1の受光素子の出力信号を対数増
    幅する第1の対数増幅手段とからなり、 上記第2の受光手段が、対応する上記第1の光分波手段
    の出力光を電気信号に変換する第2の受光素子と、当該
    第2の受光素子の出力信号を対数増幅する第2の対数増
    幅手段とからなり、 上記第1及び第2の対数増幅手段の利得が、対応する上
    記光送信器の出力光が割り当てられている所定波長であ
    るときに当該第1及び第2の対数増幅手段の出力レベル
    が実質的に一致するように設定される請求項15に記載
    の光波長監視装置。
  17. 【請求項17】 異なる光波長を割り当てられている複
    数の光送信器の各波長を監視する波長監視装置であっ
    て、 複数の波長ポートと1の合波ポートを具備し、当該複数
    の波長ポートに入力する光を、各波長ポートの波長透過
    特性に従う透過率で合波し当該合波ポートから出力する
    とともに、当該合波ポートに入力する光を、各波長ポー
    トの波長透過特性に従う透過率で分波し対応する当該波
    長ポートから出力する波長合分波手段と、 当該複数の光送信器の各々の光出力と当該波長合分波手
    段の対応する波長ポートとの間に接続される2×2の光
    分波手段と、 当該波長合分波手段の合波ポートの出力光の一部を当該
    合波ポートに反射する反射手段と、 当該光分波手段の2つの光出力であって、当該光送信器
    の出力光を分岐した光と、当該波長合分波手段の各波長
    ポートからの光を分波した光とから、当該複数の光送信
    器の、対応する光送信器の光波長のずれを判定する判定
    手段とからなることを特徴とする光波長監視装置。
  18. 【請求項18】 上記判定手段が、 当該光分波手段からの、上記光送信器の出力光を分岐し
    た光を電気信号に変換する第1の受光手段と、 当該光分波手段からの、当該波長合分波手段の各波長ポ
    ートからの光を分波した光を電気信号に変換する第2の
    受光手段と、 当該第1の受光手段の出力レベルと当該第2の受光手段
    の出力レベルの差を算出する差動手段と、 当該差動手段の出力レベルを所定レベルと比較する比較
    手段とからなることを請求項17に記載の光波長監視装
    置。
  19. 【請求項19】 上記第1の受光手段が、上記光送信器
    の出力光を分岐した光を電気信号に変換する第1の受光
    素子と、当該第1の受光素子の出力信号を対数増幅する
    第1の対数増幅手段とからなり、 上記第2の受光手段が、当該光分波手段からの、当該波
    長合分波手段の各波長ポートからの光を分波した光を電
    気信号に変換する第2の受光素子と、当該第2の受光素
    子の出力信号を対数増幅する第2の対数増幅手段とから
    なり、 上記第1及び第2の対数増幅手段の利得が、対応する上
    記光送信器の出力光が割り当てられている所定波長であ
    るときに当該第1及び第2の対数増幅手段の出力レベル
    が実質的に一致するように設定される請求項18に記載
    の光波長監視装置。
  20. 【請求項20】 更に、上記波長合分波手段の合波ポー
    トと上記反射手段との間に、偏波面を所定角度回転させ
    る偏波回転手段を設けてある請求項17乃至19の何れ
    か1項に記載の光波長監視装置。
  21. 【請求項21】 レーザ光源の波長を監視する光波長監
    視装置であって、 所定波長を中心とする所定波長帯を透過する光フィルタ
    と、 入射光を電気信号に変換する第1及び第2の受光手段
    と、 当該レーザ光源の出力光を2つに分波し、一方の光出力
    を当該第1の受光手段に供給し、他方の光出力を当該光
    フィルタに供給する第1の光分波手段と、 当該光フィルタの透過光を2つに分波し、一方の光出力
    を当該第2の受光手段に供給し、他方の光出力を情報伝
    送の光伝送媒体に出力する第2の光分波手段と、 当該第1の受光手段の出力レベルと当該第2の受光手段
    の出力レベルの差を算出する差動手段と、 当該差動手段の出力レベルを所定レベルと比較する比較
    手段とからなることを特徴とする光波長監視装置。
  22. 【請求項22】 上記第1の受光手段が、上記第1の光
    分波手段の出力光を電気信号に変換する第1の受光素子
    と、当該第1の受光素子の出力信号を対数増幅する第1
    の対数増幅手段とからなり、 上記第2の受光手段が、上記第2の光分波手段の出力光
    を電気信号に変換する第2の受光素子と、当該第2の受
    光素子の出力信号を対数増幅する第2の対数増幅手段と
    からなり、 上記第1及び第2の対数増幅手段の利得が、上記レーザ
    光源の出力光が上記所定波長であるときに当該第1及び
    第2の対数増幅手段の出力レベルが実質的に一致するよ
    うに設定される請求項21に記載の光波長監視装置。
  23. 【請求項23】 上記第1及び第2の光分波手段が、ビ
    ーム・スプリッタである請求項21又は22に記載の光
    波長監視装置。
  24. 【請求項24】 上記光フィルタが、上記所定波長で透
    過率が極値になり、当該所定波長からずれるに従い透過
    率が低下する透過特性を具備する請求項21乃至23の
    何れか1項に記載の光波長監視装置。
  25. 【請求項25】 レーザ光源の波長を監視する光波長監
    視装置であって、 所定波長を中心とする所定波長帯を透過する光フィルタ
    と、 入射光を電気信号に変換する第1及び第2の受光手段
    と、 当該レーザ光源の出力光を2つに分波し、その一方の光
    出力を当該第1の受光手段に供給すると共に他方の光出
    力を当該光フィルタに供給し、当該光フィルタからの反
    射光を当該第2の受光手段に供給する光分波手段と、 当該第1の受光手段の出力レベルと当該第2の受光手段
    の出力レベルの差を算出する差動手段と、 当該差動手段の出力レベルを所定レベルと比較する比較
    手段とからなり、当該光フィルタの透過光が情報伝送の
    光伝送媒体に出力されることを特徴とする光波長監視装
    置。
  26. 【請求項26】 上記第1の受光手段が、上記第1の光
    分波手段の出力光を電気信号に変換する第1の受光素子
    と、当該第1の受光素子の出力信号を対数増幅する第1
    の対数増幅手段とからなり、 上記第2の受光手段が、上記第2の光分波手段の出力光
    を電気信号に変換する第2の受光素子と、当該第2の受
    光素子の出力信号を対数増幅する第2の対数増幅手段と
    からなる請求項25に記載の光波長監視装置。
  27. 【請求項27】 上記光分波手段が、ビーム・スプリッ
    タである請求項25又は26に記載の光波長監視装置。
  28. 【請求項28】 上記光フィルタが、上記所定波長で透
    過率が極値になり、当該所定波長からずれるに従い透過
    率が低下する透過特性を具備する請求項25乃至27の
    何れか1項に記載の光波長監視装置。
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