JPH1099291A - 核磁気共鳴検査装置 - Google Patents

核磁気共鳴検査装置

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JPH1099291A
JPH1099291A JP8280298A JP28029896A JPH1099291A JP H1099291 A JPH1099291 A JP H1099291A JP 8280298 A JP8280298 A JP 8280298A JP 28029896 A JP28029896 A JP 28029896A JP H1099291 A JPH1099291 A JP H1099291A
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JP
Japan
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image
phase
phase difference
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magnetic field
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Application number
JP8280298A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Miura
嘉章 三浦
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相検波の実部・虚部の2出力間の位相差が
90°にならないことに起因する再構成画像のアーティ
ファクトやゴーストをなくす。 【解決手段】 位相検波回路32からの実部出力と虚部
出力をA/D変換器33でデジタルデータに変換し、位
相補正装置34でそれらの値(振幅値)に対して補正関
数を作用させることにより、位相検波の実部・虚部の2
出力間の位相差が90°になったようにする補正を施
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、核磁気共鳴現象
(MR現象)を利用してイメージングやスペクトロスコ
ピー測定を行なう核磁気共鳴検査装置に関し、とくにそ
の共鳴信号受信系の位相検波部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】核磁気共鳴検査装置では、被検体(人
体)を静磁場中に配置し、その磁場強度に対応する共鳴
周波数に一致する周波数のRF電力のパルス的な照射を
行なって被検体中の核スピンを励起する。その後、被検
体に生じるNMR信号を受信する。その際、NMR信号
に位置情報を付加するため、X,Y,Zの直交3軸の各
方向に磁場強度が傾斜している傾斜磁場Gx,Gy,G
zのパルスを発生させる。そして受信信号を位相検波・
A/D変換してデータ収集し、このデータを画像再構成
演算処理することにより画像を再現する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位相検
波の実部、虚部の2出力間の位相差はつねに90°に保
たれている必要があるにもかかわらず、位相検波回路の
置かれた周囲環境の状況やその回路の経時変化・経年変
化等によりそのようにはつねに90°に保つことがむづ
かしく、その結果、再構成画像上でアーティファクトや
ゴーストが生じることが不可避であるという問題があ
る。
【0004】この発明は、上記に鑑み、位相検波の実
部、虚部の2出力間の位相差が90°にならないことに
起因する再構成画像のアーティファクトやゴーストをな
くすよう改善した核磁気共鳴検査装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明による核磁気共鳴検査装置においては、静
磁場を発生する手段と、該静磁場に重畳するよう傾斜磁
場を発生する手段と、高周波信号を送信するRF送信手
段と、共鳴信号を受信し、その受信信号を位相検波・A
/D変換してデータを得る受信手段と、位相検波の実部
出力と虚部出力との間の位相差の90°からのずれを求
めて補正する手段と、補正後のデータを処理して画像を
再構成する画像再構成手段とを備えることが特徴となっ
ている。
【0006】位相検波の実部、虚部の2出力間の位相差
をつねに90°に保つことはむづかしいが、その位相差
の90°からのずれが求められ、それに応じて位相検波
出力を補正するため、再構成画像のアーティファクトや
ゴーストをなくすよう改善できる。
【0007】位相検波の実部、虚部の2出力間の位相差
の90°からのずれは、高周波キャリアを矩形波で振幅
変調した高周波信号をRF送信手段から送信し、これを
受信手段で受信し、その受信信号を位相検波するという
位相差計測用パルスシーケンスを実行し、その位相検波
により得られた実部、虚部の2つの正弦波出力の振幅に
より算定するようにしてもよい。
【0008】さらに、上記のように算定された2出力間
の位相差の90°からのずれの時系列データよりばらつ
き度を求めてそのずれの直線性を評価して補正関数を求
め、この補正関数を通常の撮像パルスシーケンスで得ら
れた位相検波の実部、虚部の2出力の振幅値に作用させ
て補正するようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照しながら詳細に説明する。この発明に
かかる核磁気共鳴検査装置は図1のように構成されてお
り、主磁場マグネット11から強力な静磁場が発生させ
られる。この静磁場空間に図示しない被検体が配置され
る。この静磁場に重畳する傾斜磁場が傾斜磁場発生用コ
イル(略して傾斜コイルという)12から発生させられ
る。この傾斜磁場は直交3軸の各方向の磁場強度が傾斜
しているものである。送信コイル13は、被検体に共鳴
周波数に一致する周波数のRF信号を照射してその核ス
ピンを励起するものである。こうして核磁気共鳴現象が
引き起こされ、発生する共鳴信号が受信コイル14によ
ってとらえられる。
【0010】この核磁気共鳴検査装置の全体は、ホスト
コンピュータ21とシーケンスコントローラ22とによ
り制御されて撮像パルスシーケンスが実行される。撮像
パルスシーケンスに基づき、シーケンスコントローラ2
2から、直交3軸の各傾斜磁場のパルス波形が所定のタ
イミングで発生されられ、傾斜磁場電源23に送られ、
その波形通りの励磁電流が傾斜コイル12に流される。
【0011】送信コイル13からの送信RF信号は、高
周波のキャリア(搬送波)を所定の波形で振幅変調した
ものである。シーケンスコントローラ22より周波数情
報および位相情報が与えられてその周波数・位相が制御
されている周波数シンセサイザ24により高周波のキャ
リアが発生させられる。このキャリアはAM変調器27
において、シーケンスコントローラ22から撮像パルス
シーケンスに基づいて所定のタイミングで発生させられ
た所定波形の信号により振幅変調され、高周波パワーア
ンプ28を経て送信コイル13に送られる。
【0012】受信コイル14によって受信された共鳴信
号は受信信号処理装置31を経て前置増幅およびDCか
ら百数十KHz程度の低い周波数帯域への周波数変換な
どの処理を受けた後、位相検波回路32に送られる。こ
の位相検波回路32では、入力信号に対して上記と同じ
帯域の参照信号を乗算する。これによってDCを中心と
した帯域に周波数情報と位相情報とを備えた実部および
虚部の2つの検波出力を得る。
【0013】位相検波のための参照信号は、シーケンス
コントローラ22より周波数情報および位相情報が与え
られてその周波数・位相が制御されている周波数シンセ
サイザ25により発生させられたものである。この参照
信号の周波数・位相が上記キャリアの周波数・位相と厳
密に一致するよう、2つの周波数シンセサイザ24、2
5は基準クロック発生器26からの基準クロックに同期
して動作している。
【0014】位相検波回路32の実部および虚部の2つ
の検波出力はA/D変換器33でデジタルデータに変換
される。このデジタルデータは位相補正装置34で補正
関数を作用させられてその値(振幅値)が補正される。
その後、画像再構成装置35に送られて、所定の画像フ
ィルタリング処理などを受けた後2次元フーリエ変換な
どの画像再構成アルゴリズムにより処理され、画像が再
構成される。再構成された画像のデータはホストコンピ
ュータ21に取り込まれる。
【0015】位相検波回路32の2つの検波出力は、信
号の周波数帯域において90°の位相差を保っている必
要があるが、周囲環境や経時変化などでそのことを維持
することは実際上むづかしい。そこで、その90°から
の位相差のずれを計測し、それに基づき補正関数を求め
て、その補正関数を作用させることにより補正する。
【0016】そのため、シーケンスコントローラ22に
より位相差計測のための専用のパルスシーケンスが実行
されるようにする。このパルスシーケンスは、図2
(a)に示すように、矩形波で振幅変調したRFパルス
を送信コイル13から送信し、これを受信コイル14で
受信するというものである。A/D変換器33のサンプ
リングパルスは図2の(b)のようにRFパルスに対応
して発生するものとなっている。
【0017】このパルスシーケンスで、位相検波回路3
2からは、図3の実線イ、ロに示すような90°位相差
のある2つの正弦波出力が得られるはずであるが、周囲
環境や経時変化などでそうはならず、点線ハに示すよう
に90°からずれたものとなる。そのため、サンプリン
グしてA/D変換したデータは、四角印となるところ三
角印のように振幅値が変化したものとなる。そこで、こ
の振幅値(データの値)から位相のずれを算出すること
が可能となる。
【0018】この振幅値を用いた、90°からの位相差
のずれをホストコンピュータ21で求め、そのずれの時
系列的なデータを得る。すると、単に90°からずれて
いるだけでなく、そのずれ量がばらついていることが分
かる。そこで、ずれ量のばらつき度を求めて直線性を評
価し、それに基づいて補正関数を求める。この補正関数
としては、直線性を高めるような最小2乗係数や1次関
数補正係数などが考えられる。直線性が高められること
により信号周波数帯域の全体で位相差の90°からのず
れを良好に補正することができる。こうして求められた
補正関数はたとえばシーケンスコントローラ22を介し
て位相補正装置34に設定される。
【0019】この後、実際の撮像パルスシーケンスが行
われるため、そこで得られた位相検波出力は位相補正装
置34で適正に補正され、位相検波回路32の実部・虚
部の2出力間の位相差が90°になったようにされて、
90°の位相差を保てないことの補正がなされる。その
上で画像再構成装置35によって画像再構成処理を受け
るため、位相検波の実部、虚部の2出力間の位相差が9
0°にならないことに起因する再構成画像のアーティフ
ァクトやゴーストをなくすことが可能となる。
【0020】なお、上記の説明は一つの例についてのも
のであり、具体的な構成などはこの発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で種々に変更できることはもちろんである。た
とえば、キャリアや参照信号を生成する回路構成は図示
のものに限定されない。また、位相検波回路32の構成
やA/D変換器33との関係なども上記以外のものとす
ることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の核磁気
共鳴検査装置によれば、位相検波の実部・虚部の2出力
間の位相差が90°にならない場合、それを補正して、
そのことに起因する再構成画像のアーティファクトやゴ
ーストをなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる核磁気共鳴検査装置を示すブ
ロック図。
【図2】位相差計測用パルスシーケンスを表わすタイム
チャート。
【図3】位相検波の実部・虚部の2出力の波形を表わす
タイムチャート。
【符号の説明】
11 主磁場マ
グネット 12 傾斜コイ
ル 13 送信コイ
ル 14 受信コイ
ル 21 ホストコ
ンピュータ 22 シーケン
スコントローラ 23 傾斜磁場
電源 24、25 周波数シンセサイザ 26 基準クロ
ック発生器 27 AM変調
器 28 パワーア
ンプ 31 受信信号
処理装置 32 位相検波
回路 33 A/D変
換器 34 位相補正
装置 35 画像再構
成装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁場を発生する手段と、該静磁場に重
    畳するよう傾斜磁場を発生する手段と、高周波信号を送
    信するRF送信手段と、共鳴信号を受信し、その受信信
    号を位相検波・A/D変換してデータを得る受信手段
    と、位相検波の実部出力と虚部出力との間の位相差の9
    0°からのずれを求めて補正する手段と、補正後のデー
    タを処理して画像を再構成する画像再構成手段とを備え
    ることを特徴とする核磁気共鳴検査装置。
JP8280298A 1996-09-30 1996-09-30 核磁気共鳴検査装置 Pending JPH1099291A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016024110A (ja) * 2014-07-23 2016-02-08 株式会社 Jeol Resonance 磁気共鳴測定装置
WO2023089883A1 (ja) * 2021-11-19 2023-05-25 スミダコーポレーション株式会社 核磁気共鳴センシング装置および核磁気共鳴センシング方法

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