JPH1098440A - 移動体無線通信チャネルにおけるマルチキャリア信号検出およびパラメータ推定方法 - Google Patents
移動体無線通信チャネルにおけるマルチキャリア信号検出およびパラメータ推定方法Info
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Abstract
式でマルチプル・サブキャリア通信処理を行う信号検出
およびチャネル・パラメータ推定を統合的に行う方式を
提供する。 【解決手段】 サブキャリアに配置された既知シンボル
を用いて全てのサブキャリアに共通のフェージング周波
数選択性の発生プロセスに関連するパラメータのペアを
推定する。これらの既知シンボルの推定値を用いて、サ
ブキャリアに配置された未知シンボルに対するパラメー
タ・ペアの推定値を得る。このパラメータ推定によっ
て、関心のあるサブキャリアだけでなく他のサブキャリ
アによっても同様に、受信されたパイロット・シンボル
を通じてフェージング周波数選択性に関する情報を効果
的に抽出する。各サブキャリアをもつフェージング複素
包絡線はパラメータ・ペアの推定値から得られる。
Description
ル・サブキャリア(multiple subcarrier) 信号のための
信号検出およびチャネル(channel) ・パラメータ推定に
関するものである。より詳細には、本発明は、移動体無
線通信チャネルにおけるマルチキャリア信号検出および
パラメータ推定のための方法に関する。
は、全バンド幅はいくつかの連続したサブバンドに分け
られる。各サブバンドの中心に配置されたサブキャリア
周波数は、相対的に低い速度のディジタル信号で変調さ
れる。チャネルの遅延分散(channel delay spread)τ
は、シンボルの時間隔(duration)Tよりかなり小さい。
Tは、T=1/fsとして定義され、ここで、fsは、
シンボル・レートである。
ボル・レートは各サブキャリアのシンボル・レートにサ
ブキャリアの数を乗ずることによって得られる。したが
って、もし各サブキャリアのシンボル・レートがfsで
あり、およびM個のサブキャリアがあったとすれば、全
体のシンボル・レートはMfsとなる。
効なのは、その全体のシンボル・レートは、全バンド幅
がチャネル・コヒーレンス・(channel coherence) バン
ド幅より大きいか又は等しい場合である。この場合、各
サブキャリアのバンド幅は、受信信号がシンボル間の干
渉(inter-symbol interference:ISI)によりダメー
ジを受けるのを防ぐのに十分に小さい。それゆえ、マル
チプル・サブキャリア信号処理は移動体通信チャネルで
現れるフェージングの周波数選択性(frequencyselectiv
ity) の作用を低減するための効果的な方法として、従
来技術において知られている。このようなシステムで
は、同じ(全体の)シンボル・レート(Mfs)を有す
る単一キャリア信号処理方式において必要とされる、チ
ャネル等化器(channel equalizers)の必要性がない。
6、18に分割されたバンド幅10を図示したものであ
る。周波数選択性フェージング20はバンド幅の全体に
わたり信号の劣化の原因となりうる。しかしながら、個
々のサブキャリアはその様な小さいサブバンドのバンド
幅21を有するため、フェージングはサブキャリアの各
々に対しては周波数に対して平坦なフェージングとして
近似することができる。
ド変調(pilot symbol-assisted modulation:PSA
M)を移動体通信へ適用することが提案されている。P
SAMでは、送信されるべき情報シンボルのシーケンス
の中に周期的に挿入されたパイロット・シンボルを用い
ることにより、フェージング複素包絡線(complex envel
ope)が推定される。図2は、従来技術によるシンボル・
シーケンス・フレーム・フォーマット22の例である。
パイロット・シンボル24は、情報シンボル26のシー
ケンスの中に挿入されている。コヒーレント検出のため
に、フェージング包絡線の推定値の複素共役は、受信さ
れた信号サンプルに乗ぜられる。
ること、および、それをレイリーフェージング・チャネ
ルにおける多値直交振幅変調(quadrature amplitude mo
duration:QAM)信号送信に適用することが知られて
いる。例えば、S. Sampei およびT. Sunaga による「陸
上移動体無線通信における16QAMに対するレイリー
フェージング補償について(Rayleigh Fading Compensat
ion for 16QAM in Land Mobile Radio Communication
s)」、IEEE Trans. VT., vol.VT-42, pp.137-147(19
93年5月)、および、T. Sunaga およびS. Sampei に
よる「ディジタル移動通信無線に対する検出後最大比合
成空間ダイバーシティでの多値QAMの特性(Performan
ce of Multi-Level QAM with Post-Detection Maximal
Ratio Combining Space Diversity for Digital Land-M
obile Radio Communications) 」、IEEE Trans. VT., v
ol.VT-42, pp.294-301(1993年8月)参照のこと。
と組み合わせられてもいる。例えば、M. L. Moher およ
びJ. H. Lodge による「TCMP−ライシアン・フェー
ジング・チャネルのための変調および符号化戦略(TCMP
- A Modulation and CodingStrategy for Rician Fadin
g Channels)」、IEEE JSAC., vol.SAC-7, pp.1347-1355
(1989年12月)、および、A. N. D'Andrea, A.
Diglio およびU. Menglaiによる「非選択性フェージン
グ・チャネルでのシンボル支援によるチャネルの推定(S
ymbol-Aided Channel Estimation with Nonselective F
ading Channels) 」、IEEE Trans. VT, Vol.VT-44, pp.
41-49 (1995年)参照。
信号検出の能力の限界が分析されてきており、ここで
は、ウィーナー(Wiener)フィルタを用いて線形フィルタ
のクラス内で推定エラーの分散を最小化する。例えば、
J. K. Caversによる「レイリーフェージング・チャネル
に対するパイロット支援変調の分析(An Analysis of Pi
lot Symbol-Assisted Modulation for Rayleigh Fading
Channels)」、IEEE Trans. VT., Vol.VT-40, pp.686-6
93(1991年)参照。
ェージング複素包絡線についての情報は、PSAMがサ
ブキャリア信号処理に用いられたときに、サブキャリア
のいくつかに対する異なるタイミングでパイロット・シ
ンボルを配置することにより、より頻繁に抽出される。
図3はマルチプル・サブキャリアPSAMフォーマット
の例を示す。サブキャリア28,30,32,34のい
くつかに対して情報シンボル26内の異なるタイミング
36,37においてパイロット・シンボル24を挿入す
る。
ロット・シンボルは、一定の周期で送信される。これ
は、全体の周波数効率(=サブキャリア毎の情報シンボ
ル・レート/fs)を一定に維持しながら、単一キャリ
アの場合よりもより正確なフェージングの推定のために
パイロット・シンボルの使用を示唆する。
τ≪T(ここで、τはチャネル遅延分散である)である
ため、各サブキャリアは周波数に対してほぼ平坦なフェ
ージングの影響を受ける。M個のサブキャリアによるフ
ェージング複素包絡線は互いに異なるが、密接な相関関
係を有する。従って、コヒーレント検出のためのフェー
ジング推定をサブキャリア毎に行うとすると、この方式
は各サブ周波数のパイロット・シンボル受信において、
サブキャリア間のフェージング相関を用いないことにな
る。
検出を図示するグラフである。ただし、この図では、時
刻tにおけるフェージング包絡線38のパワースペクト
ラムは、全てのサブキャリア周波数に対して一定であ
る。この従来技術の方法は、フェージング相関を効率的
に用いていない。なぜなら、周波数に対して平坦なフェ
ージングの下でさえも、サブキャリア32および34に
対する信号検出を通じて得られたフェージング推定はサ
ブキャリア28および30の信号検出のために用いられ
ない。
の1つの重大な欠点は、この方法がフェージング複素包
絡線を各々でキャリア毎に、直接に推定することであ
る。図5は、従来技術による周波数選択性フェージング
の下での各キャリア毎の信号検出を図示するグラフであ
る。この条件下では、時刻tにおけるフェージング包絡
線38のパワースペクトラムはサブキャリア周波数が変
わるのに応じて異なる。周波数に対して平坦なフェージ
ングにおける場合と同じように、サブキャリア32およ
び34の信号検出を通じて得られたフェージング推定
は、サブキャリア28および30の信号検出のために用
いることはできない。
り、およびフェージング周波数選択性の発生プロセスに
関連するパラメータが推定されるならば、他のサブキャ
リアから得られたフェージングについての知識を問題と
するサブキャリアの信号検出のために用いることができ
る。従って、図6のグラフに示されるように、サブキャ
リア32および34の信号検出を通じて得られたパラメ
ータ推定はサブキャリア28および30の信号検出に用
いることができる。
コヒーレント検出するための信号検出およびチャネル・
パラメータ推定を統合して行う方式を提供することは有
効である。もし、そのようなシステムが、異なるサブキ
ャリアによって受信したパイロット・シンボル(必ずし
も問題とするパイロット・シンボルでなくともよい。)
を効果的に使用するならば、それもまた利点である。
シンボル・アシステッド変調方式でマルチプル・サブキ
ャリア信号処理を行うための信号検出およびチャネル・
パラメータ推定の方式を提供する。既知シンボルはサブ
キャリアのフレーム・フォーマットにおいて、異なるタ
イミングに配置される。これらの既知シンボルを用い
て、全てのサブキャリアに共通なフェージングの周波数
選択性の発生プロセスに関連するパラメータのペアを推
定する。ついで、既知シンボルの推定値を用いてサブキ
ャリア内に位置する情報シンボル、すなわち未知シンボ
ルに対するパラメータ・ペアの推定値を得る。先に受信
されたパイロットおよび情報シンボルによって与えられ
るフェージング周波数選択性に関する情報を用いて、問
題のサブキャリアのパラメータ推定値を得る。ついで、
問題の各サブキャリアのフェージング複素包絡線をパラ
メータ・ペアの推定値から得る。
キャリアを有する信号の検出およびチャネル推定を統合
的に行う方法であって、前記マルチプル・サブキャリア
の少なくとも1つに既知シンボルを配置するステップ
と、前記マルチプル・サブキャリアの各々に共通する周
波数選択フェージング発生プロセスと関連づけられた少
なくとも1つのパラメータ・ペアを前記既知シンボルか
ら推定するステップと、前記推定されたパラメータ・ペ
アから前記サブキャリアに対するフェージング複素包絡
線を得るステップとを具えている。
て、前記少なくとも1つの既知シンボルの推定値を用い
て未知シンボルに対する少なくとも1つのパラメータ・
ペアの推定値を得るステップをさらに具えたこととする
ことができる。
て、既知または未知シンボルのいずれか一方に対する少
なくとも1つの推定されたパラメータ・ペアを用いて、
少なくとも第2のシンボルに対するパラメータ・ペアの
少なくとも1つの次の推定値を得るステップをさらに具
えたこととすることができる。
て、前記既知のシンボルは、前記マルチプル・サブキャ
リアのうちの少なくとも2つに対する異なったタイミン
グに配置されていることができる。
て、前記既知のシンボルは、パイロット・シンボルおよ
び一意的なワードから選択されることができる。
て、前記未知のシンボルは情報シンボルを含むことがで
きる。
て、既知シンボルのための前記パラメータ・ペアの推定
値は、逐次形最小2乗推定法を用いて得られることがで
きる。
て、前記逐次形最小2乗推定法のアルゴリズムは
て、前記既知シンボルに対する前記パラメータ・ペアを
推定する前記ステップは、前記信号のチャネルの状態空
間表現を提供するステップであって、ここで、
定法のアルゴリズムを前記状態空間表現に適用してパラ
メータ推定を提供するステップであって、
できる。
て、前記既知シンボル推定値は、前記未知シンボルを取
り囲んでいるタイムインデックスされた既知シンボルの
推定値から得ることができる。
て、前記未知シンボル推定値は、補間または曲線のあて
はめにより得ることができる。
て、未知シンボルのためのパラメータ・ペアの推定値
は、判定ディレクティブ・カルマン・アルゴリズムを用
いることによって得ることができる。
て、前記未知シンボルに対する前記パラメータを推定す
る前記ステップは、前記信号のチャネルの状態空間表示
を提供するステップと、先に決定されたパラメータ・ペ
アから前記未知シンボルに対するパラメータ・ペアの第
1の推定値を得るステップと、再帰アルゴリズムを前記
状態空間表現に適用するステップとをさらに具えたこと
とすることができる。
て、以下の式
決定することができる。
いて、前記再帰アルゴリズムが以下の式が、
いて、前記第1の推定値を、
できる。
ブキャリア信号のための検出およびチャネル推定を統合
的に行う方法であって、サブキャリア中に既知シンボル
を配置するステップと、前記既知シンボルの各タイミン
グnTにおいてフィルタ出力を標本化するステップと、
前記マルチプル・サブキャリアの各々に共通の周波数選
択性フェージング発生プロセスに関連するパラメータ・
ペアを近似するステップと、前記サブキャリアのフェー
ジング包絡線を前記パラメータ・ペアで近似するベクト
ルを推定するステップとを具え、ここで、nは、信号の
タイミング・インデックス、Tは、シンボルの時間間隔
である。
いて、前記フィルタ出力を標本化するステップは、シン
ボル列を与えるステップと、前記シンボル列をフィルタ
処理して全体のインパルス応答を与えるステップと、前
記全体のインパルス応答にチャネルの伝達関数を適用し
て受信信号を発生するステップとをさらに具えたことと
することができる。
ブキャリア信号に対する検出およびチャネル推定を統合
的に行う装置であってサブキャリアに既知シンボルを配
置する手段と、前記既知シンボルの各タイミングnTに
おいてフィルタ出力を標本化する手段と、前記マルチプ
ル・サブキャリアの各々に共通の周波数選択性フェージ
ング発生プロセスに関連するパラメータ・ペアを近似す
る手段と、前記サブキャリアのフェージング複素包絡線
を前記パラメータ・ペアで近似するベクトルを推定する
手段とを具え、ここでnは信号のタイミング・インデッ
クス、Tはシンボルの時間隔である。
いて、前記既知シンボルから前記サブキャリアの各々に
共通の周波数選択性のフェージング発生プロセスに関連
する少なくとも1つのパラメータ・ペアを推定する手段
をさらに具えたこととすることができる。
いて、前記少なくとも1つの既知シンボル推定値から未
知シンボルに対する少なくとも1つのパラメータ・ペア
の推定値を得る手段をさらに具えたこととすることがで
きる。
いて、既知または未知シンボルのいずれか一方に対する
少なくとも1つの推定されたパラメータ・ペアから少な
くとも第2のシンボルに対するパラメータ・ペアの少な
くとも1つの次の推定値を得る手段をさらに具えたこと
とすることができる。
いて、前記フィルタ出力を標本化する手段はナイキスト
・フィルタであることとすることができる。
いて、前記パラメータ・ペアを近似する手段は、チャネ
ル推定器であることとすることができる。
いて、前記サブキャリアのフェージング複素包絡線を近
似する前記手段はチャネル推定器であることとすること
ができる。
キャリア内に配置されているパイロット・シンボル・ア
システッド変調方式を用いてマルチプル・サブキャリア
信号処理を行うために信号検出およびチャネル・パラメ
ータ推定を統合的に行う方式を提供する。すべてのサブ
キャリアは周波数選択性フェージングの影響を受けるの
で、すべてのサブキャリアに対して共通なこのフェージ
ングの発生と関連する要因が存在する。したがって、既
知のシンボルを用いて、この共通なフェージング発生プ
ロセスと関連する一対のパラメータを推定する。
て、サブキャリアに位置する未知のシンボルに対するパ
ラメータ・ペアの推定値を得る。このようなパラメータ
推定方式は、フェージングの周波数選択性についての情
報を、問題とするサブキャリアによって受信したパイロ
ット・シンボルを通じてだけでなく、他のサブキャリア
によっても同様に効果的に抽出する。ついで、各サブキ
ャリアにおけるフェージング複素包絡線がパラメータ・
ペアの推定値から導かれる。
以下の中心周波数を有するM個の連続したサブバンドに
分けられている。
は、隣接サブキャリアがサブバンド干渉を防ぐのに必要
とされるチャネル・セパレーションである。従来技術に
おいて、Δfおよびロールオフ(roll-off)・フィルタを
適切に選択することにより隣接サブキャリアからの干渉
を無視できることは知られている。
有する。各サブキャリアは相対的に低い速度のディジタ
ル信号により変調される。本発明の好適な具体例におい
ては、PSKやQAMのような多値位相振幅変調方式(m
ultilevel phase-amplitudemodulation scheme)および
同様の変調方式がM個のサブキャリアにすべてまたはい
くつかに用いられる。直交周波数分割多重(orthogonal
frequency division multiplexing)方式もまた本発明の
具体例に用いることができる。例えば、L. J.Cimini, J
r. による「直交周波数分割多重を用いたディジタル移
動体チャネルの解析およびシミュレーション(Analysis
and Simulation of a Digital Mobile Channel Using O
rthogonal Frequency Division Multiplexing)」、IEEE
Trans.COM., Vol.COM-33, pp.665-675(1985年)
参照のこと。
シンボルのシーケンスSk(n)によって変調される。
ここで、n∈(−∞、∞)はシンボルのタイミング・イ
ンデックスである。sk (n)(=I+jQ、ここでI
およびQは、それぞれ、同相、直交成分である)は、変
調アルファベットとして定義される信号ポイントのうち
の1つをとる。M個のサブキャリアのシンボルのタイミ
ングは互いに同期しているものとする。
するフレーム39に区分されている。1フレーム中に合
計MNf個のシンボルを有する。好適なフレーム・フォ
ーマットを図7に示す。サブキャリア42,44,4
6,48における情報シンボル・シーケンス40におい
ては、Nu の長さを有するユニーク・ワード・シーケン
ス(a unique word sequence)が先頭に配置されている
(全体でMNu )。既知のパイロット・シンボル41
は、周期的に情報シンボル・シーケンスに挿入されてい
る。パイロット・シンボルはいくつかのサブキャリアに
対する異なるタイミングに配置される。これは「オフセ
ット・パイロット配置(offset pilot location) 」と称
することにする。このようなオフセット・パイロット配
置を使用することによって、受信機がフェージング複素
包絡線についての情報をより頻繁に引き出すことを可能
にする。
alent complex baseband domain)における送信機50の
ブロック図を示す。個別のサブキャリアへの入力アルフ
ァベット51は、マッパー53に伝達される。すべての
入力アルファベットはともに複素シンボル・シーケンス
sk (n)52からなる。個別のマップされた入力アル
ファベットは、ついで、ロールオフ・フィルタ54によ
ってスペクトラム・シェーピング(spectrum shaping)の
ためにそれぞれフィルタリングされる。ナイキスト(Nyq
uist) ・ロールオフ・フィルタの総合伝達関数は送信機
および受信機によって等しく共有される。従って、k番
目のサブキャリアの変調信号Zmk(t)はルート(root)
・ナイキスト・ロールオフ・フィルタの出力波形であ
る。加算器57は、個々の信号を加算して送信用のコン
ポジット信号を形成する。M個の変調されたサブキャリ
アからなるコンポジット信号Zt (t)58は、以下の
ように表現される。
コンポジット信号は、ついでアップコンバートされ、送
信される。
のシナリオによる。例えば、W. C.Jakes による「マイ
クロ波移動体通信(Microwave Mobile Communications)
」、IEEE Press. (1994年)参照のこと。
ド領域での周波数選択性フェージングの発生プロセスの
ブロック図である。
ージング・チャネルの等価ベースバンド伝達関数h
(t)は以下のように表せる。
れ、フェージング複素包絡線100およびl番目の伝搬
路での遅延時間102であり、δ(・)は、デルタ関数
である。一般性を失うことなしに、τ1 =0と仮定す
る。マルチプル・サブキャリア伝送であるので、チャネ
ル遅延拡散(delay spread)τ=Max(τi )はシンボ
ル時間隔T(=1/fs )と比較して充分に小さいと仮
定する。
ック図である。M個の変調されたサブキャリアからな
る、受信されたコンポジット信号58は、そのサブキャ
リア成分104に分離され、そしてフィルタされる。k
番目のサブキャリアに対して、ルート・ナイキスト受信
フィルタ64の出力Zrk(t)62は、以下のようにな
る。
シーケンスsk (n)52に対するナイキスト・ロール
オフ・フィルタの総合応答であり、Zk (t)は、以下
の式で与えられる。
ルス応答であり、αはロールオフ・ファクタであり、お
よびZnk(t)はk番目のサブキャリアにおけるアディ
ティブ白色ガウス雑音(additive white Gaussian nois
e:AWGN)成分である。これらのサンプルされた信
号はチャネル推定器108にフィードバック115とし
て供給される。図11は、ルート・ナイキスト受信フィ
ルタの出力Zrk(t)62の発生をさらに示す受信機の
ブロック図である。
入力である。判定結果112は、チャネル推定器に戻さ
れる。このようにして、情報シンボルおよび既知のシン
ボル114のための判定結果112は、チャネル推定器
に対して利用可能であり、ここに開示された信号検出お
よびパラメータ推定を統合的に行う方法において用いら
れる。
に等価器は用いない。受信機のフィルタ出力は、各シン
ボル・タイミングnTでサンプルされる。τ≪Tゆえ、
ISI成分を式(5)では無視すれば、フィルタ出力サ
ンプルは、以下のように近似される。
(n)=Zrk(nT)およびznk(nT)である。
目のサブキャリアが影響を受ける(周波数フラット)フ
ェージング複素包絡線であることが、式(7)からわか
る。Zfl(n)と、Znk(n)の両方とも、それぞれ、
<|Zfl(n)|2 >=σfl 2 と<znk(n)|2 >=
σnk 2 の分散を有し、ゼロを平均とする複素ガウス過程
である。平均信号電力を<lsk (n)|2 >=1と仮
定すると、k番目のサブキャリアの平均受信信号対雑音
電力比(SNR)Γkは以下で定義される。
複素共役を示し、
中から選択され、判定結果として出力される。
Mの信号検出およびパラメーター推定の統合の一つの目
的は、情報シンボルのための先の判定結果と同じよう
に、特有のワードおよびパイロット・シンボルのような
既知のシンボルを用いる各サブキャリアのZFk(n)の
の検出は、従来技術によれば、シングルキャリアPSA
Mのためのフェージング推定方式を用いることができ
る。しかしながら、本発明と異なり、従来技術のフェー
ジング推定方式は、式(3)で表されたフェージングの
周波数選択性の発生プロセスを考慮していない。ここで
式(3)は、M個のサブキャリアに共通であり、オフセ
ット・パイロット配置の利点を利用していない。
しうる。従って、ZFk(n)は以下のごとく近似され得
る。
・ペアは、フェージングの周波数選択性の発生プロセス
と関連し、kに独立である。もし、
ができる。それゆえ、本発明の方法はZFk(n)の代わ
りにベクトルx(n)=[x1 (n)x2 (n)]t を
推定するものである。
を備えている。
ンボルのパラメータ・ペアの推定値は、最初に再帰最小
2乗推定法(recursive least square:RLS)を用い
て得られる。
判定ディレクテッド法(decision-directed method)が用
いられる。
の信号処理の順序を示したものである。既知のシンボル
41の信号処理順序は、パイロット・シンボルのタイミ
ングに相当するnサフィックスの最小値から最大値まで
である(ただし、これらは連続はしていない)。図12
で図示された例では、信号処理の順序は、連続するiに
よって再インデックスされている。チャネルの状態空間
表示、
ている。ここで、
あり、W(i)はプロセス・ノイズ、IL はL×Lの単
位行列である。kは既知シンボルが転送されるサブキャ
リアのインデックスである。
は既知であるから、sk (i)は知られている。それゆ
え、
用いることができる。
λは
r Theory」, Prentice-Hall (1986年)を参照のこ
と。
る。ここで開示された方式の正確さは、σnk 2 =1の仮
定を用いることによって、重要な影響は及ぼされない。
同様に、σw 2は通常未知である。σnk 2 =1を仮定する
ことにより、忘却係数(forgetting factor) λ=1/
(1+σw 2)は、σw 2の代わりにアルゴリズムの収束の
速度を制御するのに用いられる。ここで、0<λ≦1で
ある。
ム中の最後のパイロット・シンボルに到達するとき、
られる。
タ推定は、ここで開示される方式の2番目の段階、すな
わち、判定ディテクテッドな方法である。図13は、本
発明による、未知のシンボル50のための信号処理順序
の例を示す。図13中シンボル・タイミング・インデッ
クスnは、信号処理順序に用いられる。本発明の好適実
施の形態としては、タイムインターバルn1 ≦n≦n2
の間、パラメータ・ペアx(n)=[x1 (n)x2
(n)]t の値は、nの関数f(n)として、変化する
ことが考えられる。
にインデックスされた両側のいくつかの既知のシンボル
の推定に用いられる補間又は曲線適合技術は、f(n)
を決定するのに用いることができる。x(n)=f
(n)から、g(n)=f(n+1)−f(n)とした
場合のx(n+1)=x(n)+g(n)は、強制的に
パラメータ・ベクトルをドライブする制御力(control f
orce) である。例えば、nのP次多項式が、f(n)と
して以下の式で用いられる。
(ap1,ap2)t である。
の状態空間表現は、
態空間表現に対して、次の再帰的アルゴリズムが提供さ
れる。
情報シンボルsk (n)は、再帰が、インデックスnに
到達するときは未知である。ゆえにM個のサブキャリア
についての未知のシンボルの判定は、式(22)、(2
3)の再帰の前になされなければならない。
グ複素包絡線の推定は、シンボルタイミングnでのコヒ
ーレント検出に要求され、式(9)から得られる。sk
(n)についての判定が次になされる。上述のプロセス
は既知のユニーク・ワードおよびパイロット・シンボル
間の他の情報の検出のため他のインターバル(n1 、n
2 )について繰り返される。
相対的に小さいと仮定すれば、パラメータ・ベクトルx
(n)は、a1 =(a11、a12)t 、a0 =(a01、a
02)t とした場合、x(n)=f(n)=a1 n+a0
nの線形関数として変化する。この場合、制御力g
(n)は、g(n)=f(n+1)−f(n)=a1 で
ある。n1 およびn2 が本発明の実施の形態における既
知のシンボルのためのシンボル・タイミングと仮定すれ
ば、a1 は以下のように推定される。
たように、フェージング複素包絡線zFk(n)それ自身
を直接的に推定する。図14に示すように、このプロセ
スは、それぞれのサブキャリアに他のキャリアとは独立
して行われる。
セスは既知のシンボルおよび情報シンボルに対するZFk
(n)の状態空間表現に適用され得る。
開示された性能の評価として導かれた。4−PSAM/
16QAMがシミュレーションに対する変調方式として
用いられる。したがって、PSAMフォーマットを有す
る4つのサブキャリアがある。本発明を用いて得られた
シンボル・エラー率(SER)の性能が従来技術である
サブキャリアごとの推定および検出方式と比較される。
図7で示されたフレーム・フォーマットを用いる。フレ
ームは60シンボルの長さで(Nf =60)、一意的な
ワードは1シンボルの長さである(Nu =1)。4つの
サブキャリアのために、1フレームは240の16QA
Mのシンボルを備えている。パイロット・シンボルはサ
ブキャリアごとのすべての8シンボルに送信されるがそ
れらの位置はサブキャリアの中で異なる。受信機では、
パイロット・シンボルがすべての4つのシンボル・タイ
ミングで受信される。
キスト・フィルタのロールオフ・ファクタはα=0.5
と推定する。サブキャリアΔf/fs間のチャネル・セ
パレーションは、サブキャリアごとにシンボルレートf
sで正規化されたものであり、1.125である。従っ
て、α=0.5で、隣接サブキャリアからの干渉成分は
無視され得る。等しいパワーの2経路伝搬モデル(N=
2)が仮定される。すべてのM個のサブキャリアに対
し、平均電力Γk =Γも仮定される。f(n)=a1 n
+a0 が制御力として用いられる。ここで、a1 は式
(25)を用いて決定される。
は、遅延拡散τ/Tおよび最大ドップラー周波数fD T
に対して、両方ともシンボル時間隔Tにより正規化され
各々0.02および0.01であり、Γ→∞の場合のキ
ャリアごとの平均受信SNRを示している。
ジング複素包絡線ZFk(n)の特性を示す図である。
に相対的に良く追随している。しかし、それらはz
Fk(n)の軌道の周りでうねっている。これは主として
パラメータ推定(式(7)参照)の間無視された隣接シ
ンボルからのISI成分が、アルゴリズムの収束を乱し
ているからである。
Tおよびτ/Tをパラメータとして、サブキャリアごと
の検出方式対キャリアについての平均受信SNRである
Γを用いて得たSER特性を示す図である。両方のパラ
メータはシンボル時間隔Tにより、正規化されている。
τ/T=0およびτ/T=0.02の両方の場合には本
発明による130、132は、従来方式による134、
136のサブキャリアごとの技術より良い特性になって
いる。τ/T=0のとき16QAMのコヒーレント検出
の理論的な平均SERは、
るγの確率密度関数pdfである。
コミュニケーションズ(Digital Communications)」、Mc
Grow-Hill (1983年)参照のこと。レイリー・フェ
ージング下ではp(γ)=(1/Γ)exp(−γ/
Γ)である。
プロットされている。τ/T=0の場合、本発明の平均
SERは理論上のSERと約3dB異なる。本発明の他
の実施の形態では式(25)で与えられる制御力とは異
なる制御力f(n)が適用される。したがって、本発明
の具体例による平均SERと理論的な平均SERとの間
の相違を減少するために本発明の他の実施の形態では、
適切な制御力が用い得る。それによって、特性が改善さ
れることになる。
均SNRΓ→∞の場合のSER特性対fD Tを示す。τ
/T=0.02の場合、正規化された最大ドップラー周
波数fD Tが相対的に小さいときには、本発明のこの例
の平均SER132は、サブキャリアごとの方式による
136とほぼ同一である。これは、fD Tの小さい値の
範囲では、本発明およびサブキャリアごとの方式の両方
において無視されたISI成分により特性が左右される
からである。
い場合でさえも、fD Tがより小さくなるにつれて、本
発明の例およびサブキャリアごとの方式のSER特性1
30,134は両方とも平坦である。これは、fD T→
0およびΓ→∞のときに、カルマン・アルゴリズムにお
ける共分散行列P(i)又はP(n)が特異(singular)
化する傾向にあるからである。fD Tが大きくなる場合
にτ/T=0およびτ/T=0.02の両方で、本発明
はサブキャリアごとの方式より良いSERを特性を達成
する。これは、他のサブキャリアの信号検出プロセスに
より得られたチャネルについての知識を用いることがい
かに有効であるかを示している。
ときのSER特性対τ/Tを示している。本発明の例1
40によるSER特性はτ/T>0.05のときのサブ
キャリアごとの方式142による特性より悪い。本来τ
/T>0.05となるシステム設計ではマルチプル・サ
ブキャリア信号処理の利点を十分に得ることができな
い。τ/T≦0.05の場合、本発明はサブキャリアご
との方式より小さいSERを達成する。
SI成分は、フェージングの周波数選択性によるもので
あって、τ≪Tゆえ無視される。実際、ISIは特性曲
線でSERを最低にする。ISIの影響は、ロールオフ
・ファクターαに依存する。図20は、τ/T=0.0
2およびfD T=0.02として、Γ→∞とした場合の
SER特性対αを示す。より大きいαの値により、より
良い特性が達成されているのがわかる。本発明の場合よ
りサブキャリアごとの構成の場合の方がαの値に対する
SERの感度は低い。
ル推定を統合的に行う装置のブロック図である。各シン
ボル・タイミングでのフィルタ出力標本化手段152
は、サブキャリア内に既知シンボルを位置づける手段1
50と結合されている。サンプラ152はt=nTでの
フィルタ出力サンプルを提供する。従って、近似値を見
いだす手段154は、t=nTでのインパルス応答成分
hr(−τ)でのフィルタ出力のサンプルを前記マルチ
プル・サブキャリア信号の全てのサブキャリアに共通す
るフェージング周波数選択性の発生プロセスに関連づけ
られたパラメータ・ペアを近似する手段156に伝達す
る。
最初に推定される。手段158は既知シンボルのための
推定されたパラメータ・ペアを用いて供給される。
ータ・ペアは、次の未知シンボルのためのパラメータ・
ペアを導くために用いられる。次の推定値のために先に
得たパラメータ・ペアを用いる手段160が、供給され
る。
サブキャリアのフェージング複素包絡線に相当するベク
トルを推定する手段162に通信される。
して記述されたが、ここに述べた具体例は、本発明の精
神および範囲から逸脱することなく、他の応用例に代え
ることができる。従って、本発明は特許請求の範囲によ
って制限されるのみである。
けられたバンド幅を示す図である。
マットの例を示す図である。
AMフォーマットの例を示す図である。
図である。
す図である。
サブキャリアに共通なパラメータの推定を示す図であ
る。
すブロック図である。
信機の例を示すブロック図である。
波数選択性フェージングの発生プロセスのブロック図で
ある。
ある。
の出力を得るための受信機のブロック図である。
フォーマットに対する信号処理の順序を示す図である。
を示すフレーム・フォーマットの例を示す図である。
めの信号処理の順序を示す図である。
定されたフェージング複素包絡線の特性の例を示す図で
ある。
それぞれ対応する実際のフェージング複素包絡線の特性
の例を示す図である。
る4つのサブキャリアに対する、サブキャリアごとの検
出方式対キャリアごとの平均受信SNRの例を示す図で
ある。
図である。
図である。
ある。
6 サブキャリア 22 シンボル・シーケンス・フレーム・フォーマット 24 パイロット・シンボル 26 情報シンボル 38 フェージング包絡線 40 情報シンボル・シーケンス 41 シンボル 50 送信機 57 加算器 60 受信機 104 サブキャリア成分 130,132,140 本発明による特性 134,136,142 サブキャリアごとによる特性
Claims (25)
- 【請求項1】 マルチプル・サブキャリアを有する信号
の検出およびチャネル推定を統合的に行う方法であっ
て、 前記マルチプル・サブキャリアの少なくとも1つに既知
シンボルを配置するステップと、 前記マルチプル・サブキャリアの各々に共通する周波数
選択フェージング発生プロセスと関連づけられた少なく
とも1つのパラメータ・ペアを前記既知シンボルから推
定するステップと、 前記推定されたパラメータ・ペアから前記サブキャリア
に対するフェージング複素包絡線を得るステップとを具
えたことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 前記少なくとも1つの既知シンボルの推
定値を用いて未知シンボルに対する少なくとも1つのパ
ラメータ・ペアの推定値を得るステップをさらに具えた
ことを特徴とする請求項1記載の検出およびチャネル推
定を統合的に行う方法。 - 【請求項3】 既知または未知シンボルのいずれか一方
に対する少なくとも1つの推定されたパラメータ・ペア
を用いて、少なくとも第2のシンボルに対するパラメー
タ・ペアの少なくとも1つの次の推定値を得るステップ
をさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の検出お
よびチャネル推定を統合的に行う方法。 - 【請求項4】 前記既知のシンボルは、前記マルチプル
・サブキャリアのうちの少なくとも2つに対する異なっ
たタイミングに配置されていることを特徴とする請求項
1記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う方法。 - 【請求項5】 前記既知のシンボルは、パイロット・シ
ンボルおよび一意的なワードから選択されることを特徴
とする請求項1記載の検出およびチャネル推定を統合的
に行う方法。 - 【請求項6】 前記未知のシンボルは情報シンボルを含
むことを特徴とする請求項2記載の検出およびチャネル
推定を統合的に行う方法。 - 【請求項7】 既知シンボルのための前記パラメータ・
ペアの推定値は、逐次形最小2乗推定法を用いて得られ
ることを特徴とする請求項1記載の検出およびチャネル
推定を統合的に行う方法。 - 【請求項8】 前記逐次形最小2乗推定法のアルゴリズ
ムは 【数1】 であることを特徴とする請求項7記載の検出およびチャ
ネル推定を統合的に行う方法。 - 【請求項9】 前記既知シンボルに対する前記パラメー
タ・ペアを推定する前記ステップは、 前記信号のチャネルの状態空間表現を提供するステップ
であって、ここで、 【数2】 であるステップと、 標準逐次形最小2乗推定法のアルゴリズムを前記状態空
間表現に適用してパラメータ推定を提供するステップで
あって、 【数3】 ステップをさらに具えたことを特徴とする請求項1記載
の検出およびチャネル推定を統合的に行う方法。 - 【請求項10】 前記既知シンボル推定値は、前記未知
シンボルを取り囲んでいるタイムインデックスされた既
知シンボルの推定値から得られることを特徴とする請求
項2記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う方
法。 - 【請求項11】 前記未知シンボル推定値は、補間また
は曲線のあてはめにより得られることを特徴とする請求
項2記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う方
法。 - 【請求項12】 未知シンボルのためのパラメータ・ペ
アの推定値は、判定ディレクティブ・カルマン・アルゴ
リズムを用いることによって得られることを特徴とする
請求項2記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う
方法。 - 【請求項13】 前記未知シンボルに対する前記パラメ
ータを推定する前記ステップは、 前記信号のチャネルの状態空間表示を提供するステップ
と、 先に決定されたパラメータ・ペアから前記未知シンボル
に対するパラメータ・ペアの第1の推定値を得るステッ
プと、 再帰アルゴリズムを前記状態空間表現に適用するステッ
プとをさらに具えたことを特徴とする請求項2記載の検
出およびチャネル推定を統合的に行う方法。 - 【請求項14】 以下の式 【数4】 を適用することにより前記状態空間表現を決定すること
を特徴とする請求項13記載の検出およびチャネル推定
を統合的に行う方法。 - 【請求項15】 前記再帰アルゴリズムが以下の式が、 【数5】 であることを特徴とする請求項13記載の検出およびチ
ャネル推定を統合的に行う方法。 - 【請求項16】 前記第1の推定値を、 【数6】 によって推定することによって得ることを特徴とする請
求項13記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う
方法。 - 【請求項17】 マルチプル・サブキャリア信号のため
の検出およびチャネル推定を統合的に行う方法であっ
て、 サブキャリア中に既知シンボルを配置するステップと、 前記既知シンボルの各タイミングnTにおいてフィルタ
出力を標本化するステップと、 前記マルチプル・サブキャリアの各々に共通の周波数選
択性フェージング発生プロセスに関連するパラメータ・
ペアを近似するステップと、 前記サブキャリアのフェージング包絡線を前記パラメー
タ・ペアで近似するベクトルを推定するステップとを具
え、 ここで、nは、信号のタイミング・インデックス、 Tは、シンボルの時間間隔であることを特徴とする方
法。 - 【請求項18】 前記フィルタ出力を標本化するステッ
プは、 シンボル列を与えるステップと、 前記シンボル列をフィルタ処理して全体のインパルス応
答を与えるステップと、 前記全体のインパルス応答にチャネルの伝達関数を適用
して受信信号を発生するステップとをさらに具えたこと
を特徴とする請求項17記載の検出およびチャネル推定
を統合的に行う方法。 - 【請求項19】 マルチプル・サブキャリア信号に対す
る検出およびチャネル推定を統合的に行う装置であって
サブキャリアに既知シンボルを配置する手段と、 前記既知シンボルの各タイミングnTにおいてフィルタ
出力を標本化する手段と、 前記マルチプル・サブキャリアの各々に共通の周波数選
択性フェージング発生プロセスに関連するパラメータ・
ペアを近似する手段と、 前記サブキャリアのフェージング複素包絡線を前記パラ
メータ・ペアで近似するベクトルを推定する手段とを具
え、ここでnは信号のタイミング・インデックス、 Tはシンボルの時間隔であることを特徴とする装置。 - 【請求項20】 前記既知シンボルから前記サブキャリ
アの各々に共通の周波数選択性のフェージング発生プロ
セスに関連する少なくとも1つのパラメータ・ペアを推
定する手段をさらに具えたことを特徴とする請求項19
記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う装置。 - 【請求項21】 前記少なくとも1つの既知シンボル推
定値から未知シンボルに対する少なくとも1つのパラメ
ータ・ペアの推定値を得る手段をさらに具えたことを特
徴とする請求項19記載の検出およびチャネル推定を統
合的に行う装置。 - 【請求項22】 既知または未知シンボルのいずれか一
方に対する少なくとも1つの推定されたパラメータ・ペ
アから少なくとも第2のシンボルに対するパラメータ・
ペアの少なくとも1つの次の推定値を得る手段をさらに
具えたことを特徴とする請求項19記載の検出およびチ
ャネル推定を統合的に行う装置。 - 【請求項23】 前記フィルタ出力を標本化する手段は
ナイキスト・フィルタであることを特徴とする請求項1
9記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う装置。 - 【請求項24】 前記パラメータ・ペアを近似する手段
は、チャネル推定器であることを特徴とする請求項19
記載の検出およびチャネル推定を統合的に行う装置。 - 【請求項25】 前記サブキャリアのフェージング複素
包絡線を近似する前記手段はチャネル推定器であること
を特徴とする請求項19記載の検出およびチャネル推定
を統合的に行う装置。
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