JPH1093468A - 無線通信装置および周波数ドリフト補償方法 - Google Patents

無線通信装置および周波数ドリフト補償方法

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JPH1093468A
JPH1093468A JP9084529A JP8452997A JPH1093468A JP H1093468 A JPH1093468 A JP H1093468A JP 9084529 A JP9084529 A JP 9084529A JP 8452997 A JP8452997 A JP 8452997A JP H1093468 A JPH1093468 A JP H1093468A
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frequency
radio
oscillator
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Application number
JP9084529A
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English (en)
Inventor
James Hainetsuku Michael
マイケル・ジェイムズ・ハイネック
Neal Kirby Christopher
クリストファー・ニール・カービー
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Motorola Inc
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  • Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現場で発振器26の周波数ドリフトを補償す
ることが出来、周波数ドリフト補償のためのサービスを
不要とした無線機10を提供する。 【解決手段】 無線機10は発振器を第1の同調値によ
り同調してアップリンク信号をスペースビークル12に
送信する。スペースビークルはアップリンク信号の総合
周波数誤差を測定しかつそれを無線機に報告し戻す。制
御回路23は報告された総合周波数誤差および発振器の
知られた最大温度誘起周波数誤差からエージング誘起周
波数誤差を決定する。制御回路はさらに前記決定された
エージング誘起周波数誤差を修正する第2の同調値を決
定し、かつ該第2の同調値をメモリ25に記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的には無線通信
の分野に関し、かつより特定的には発振器の周波数ドリ
フト補償に関する。本発明は広範囲の用途に付すことが
出来るが、特に無線通信装置において使用するのに適し
ており、かつその点に関して特に説明する。
【0002】
【従来の技術】無線通信は周波数によって規定されるチ
ャネルを介して行われる。通信のためのチャネルが割り
当てられ、かつ信号は該チャネルに対応する周波数で送
信される。信頼性よく通信するために、無線通信装置は
規定されたチャネル周波数で正確に信号を送信しかつ受
信出来なければならない。
【0003】発振器は無線通信装置が規定された周波数
で信号を発生することが出来る基準周波数を与える。デ
ジタル的に同調された発振器の基準周波数は発振器に種
々のデジタル同調値を入力することにより調整出来る。
【0004】発振器の基準周波数は周囲温度に敏感であ
る。ある温度、通常予期される周囲温度範囲の中央、で
ある基準周波数を生成するためにあるデジタル同調値を
使用して発振器が調整または同調された時、それは前記
あるデジタル同調値が入力されるたびごとに前記ある周
囲温度で信頼性よく前記ある基準周波数を生成すること
が出来る。しかしながら、周囲温度が前記ある周囲温度
から変化した時、基準周波数は同じデジタル同調値が入
力されても前記ある基準周波数からドリフトする可能性
がある。
【0005】温度ドリフトの問題に対する伝統的な解決
方法は温度補償回路を提供することである。温度補償回
路は周囲温度を測定しかつ周囲温度の変動を考慮して基
準周波数を調整する。温度補償回路は基準周波数を周囲
温度の変動にわたりある許容差内である周波数またはそ
の近くに保つことが出来る。
【0006】発振器は周囲温度の変動のみならず発振器
の経年変化またはエージングによっても周波数ドリフト
を生じる。エージングは長い使用および温度変化への露
出の結果生じる。
【0007】エージングおよび温度によって引き起こさ
れる周波数ドリフトの双方を解決するための方法および
装置が知られている。幾つかのものはこの問題を(i)
極めて正確な基準周波数を提供する他の発振器、または
極めて正確な基準カウントを提供するカウンタ、(i
i)前記極めて正確な基準周波数またはカウントを発振
器の基準周波数またはタイムベースと比較するための比
較器、そして(iii)前記比較に基づき発振器の基準
周波数を制御するフィードバック回路、を加えることに
より解決する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記知られた方法およ
び装置は、幾つかの用途にとっては適切であるが、極め
て正確な基準周波数またはカウントを得るため、かつ発
振器の基準周波数を修正するためのフィードバックを提
供するため余分の回路を加えるという不都合を有してい
る。
【0009】従って、無線通信装置に高価な基準回路を
加えることなく周波数ドリフトの補償を提供する方法お
よび無線通信装置の必要性が存在する。
【0010】
【課題を解決するための手段】ここで説明される無線通
信装置および周波数ドリフト補償方法は知られた方法お
よび装置に対して無線通信装置に極めて正確な基準およ
びフィードバック回路を加えることを避けることにより
有利性を与える。さらに、周波数補償は現場(fiel
d)において行うことが出来、従って無線通信装置をサ
ービスに出す必要性を除去する。伝統的な方法および装
置に対するこれらの利点は主として、報告された総合周
波数エラーまたは誤差および最大の温度によって引き起
こされるまたは温度誘起(temperature−i
nduced)周波数誤差からエージングによって引き
起こされるまたはエージング誘起(age−induc
ed)周波数誤差を決定し、かつさらに前記決定された
エージングによって引き起こされる周波数誤差を修正す
る同調値を決定するための手段によって与えられる。
【0011】本発明に従って構成された1つのそのよう
な実施形態においては、無線通信装置は複数の同調値に
応答しかつ最大温度誘起周波数誤差を有する発振器、第
1の信号を送信しかつ該第1の信号の総合周波数誤差を
報告する第2の信号を受信するための送受信機、それに
よって前記報告された総合周波数誤差および前記最大温
度誘起周波数誤差からエージング誘起周波数誤差を決定
し、かつさらに前記決定されたエージング誘起周波数誤
差を修正する同調値を決定するための制御回路を備えて
いる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明に従って構成された1
実施形態につき詳細に説明する。図1は、イリジウム
(IRIDIUMTM)システムのような、低高度地球
軌道、移動−衛星システム(LEO MSS)を示す。
なお、イリジウム(IRIDIUMTM)はイリジウム
・インコーポレイテッドの商標である。スペースビーク
ル(Space vehicles:SV)12は低高
度の軌道で地球を周回しかつ信号を送信および受信し、
かつ受信信号の周波数を測定することが出来る無線機回
路を含む。無線機10は携帯用でありかつ地上に制約さ
れ、かつまた信号を送信および受信しかつ受信信号の周
波数を測定することが出来る無線機回路を含む。1個の
無線機10のみが示されているが、「イリジウム」シス
テムにおいては複数の無線機が使用出来る。簡略化のた
め、本通信システムは2つの無線通信装置、1つは無線
機10および1つはSV12、のみに関して説明する。
【0013】無線機10およびSV12は2方向または
双方向無線通信が可能である。SV12から無線機10
への信号はダウンリンク信号として知られている。無線
機10からSV12への信号はアップリンク信号として
知られている。SV12は高度に正確な基準周波数を提
供する発振器を有し、従って、SV12は高度に正確な
周波数fをもってダウンリンク信号を送信しかつアッ
プリンク信号の周波数の正確な測定を行うことが出来
る。SV12は地球を周回するから、SV12と無線機
10との間に相対的な移動がある。その結果、ダウンリ
ンクおよびアップリンク信号の周波数は意図する受信機
に到達する前にドップラシフト周波数誤差eを受け
る。このeはチャネル周波数において信号を発生する
上で補償されなければならない。
【0014】図2は、本発明に従って構成された、図1
に示される無線機10のブロック図である。アンテナ2
0はアップリンク信号を送信しかつダウンリンク信号を
受信する。アンテナ20に結合された、送受信機22は
アンテナ20による送信のためのアップリンク信号を発
生し、かつアンテナ20によって受信されたダウンリン
ク信号を復調する。シンセサイザ24がライン27を介
して送受信機22に結合され、かつアップリンク信号を
発生しかつダウンリンク信号を復調するために送受信機
22によって使用される周波数を提供する。発振器(X
O)26がライン29を介してシンセサイザ24に結合
され、かつ基準周波数fをシンセサイザ24に供給
し、該シンセサイザ24はこれを送受信機22に前記周
波数を提供するために使用する。好ましい実施形態で
は、XO26はモトローラ・インコーポレイテッドによ
り製造されたエンハンスド・ペンジュラム集積回路(E
nhanced Pendulum integrat
ed Circuit)水晶発振器を含む。従ってf
の周波数誤差はいずれもアップリンク信号の周波数へと
かつダウンリンク信号の復調へと伝搬される。メモリ2
5がバス16に結合されている。メモリ25は好ましく
は、電子的に消去可能な、プログラム可能リードオンリ
メモリ(EEPROM)のような、不揮発性メモリであ
る。制御回路23のような、制御回路はバス21を介し
て送受信機22、シンセサイザ24、およびXO26に
結合され、かつバス16を介してメモリ25に結合され
ている。送受信機22、シンセサイザ24、およびXO
26は共通バス以外の手段によって制御回路23におよ
びお互いに結合することも出来る。制御回路23はバス
16および21によって制御信号を送ることにより無線
機の各要素の動作を制御し、かつバス16および21並
びにライン27および29によって各要素の間で行われ
る情報の転送を制御する。制御回路23はまた送受信機
22によって提供される復調されたダウンリンク信号か
らダウンリンク信号の周波数を測定する。好ましい実施
形態では、制御回路23は68332型マイクロプロセ
ッサおよび56166型デジタル信号プロセッサを含
み、これらは共にモトローラ・インコーポレイテッドに
より製造されている。
【0015】さらに、XO26は温度制御される、デジ
タル−アナログ変換器(TC−DAC)28の形式のオ
ンボード温度補償回路を含む。前記発振器は推奨される
周囲温度範囲にわたりfの温度誘起周波数誤差e
±1ppm内に保つよう保証される。推奨される周囲温
度範囲のいちばん端は通常無線機10が受ける可能性の
あるいずれの周囲温度をも越えている。経験的なデータ
は、セ氏25度(25℃)の周囲温度の周りの±セ氏5
度内で、前記最大eは比較的低くかつ±0.15pp
mより大きくない。
【0016】前記eは無線機10によって送信される
信号内に、かつ無線機10によって受信される信号の周
波数測定内へと伝搬する。前記eは重大なものとなる
ことがあり、かつ無線機10がエージングに対してどれ
だけしばしば周波数補償されなければならないかに関し
て影響を与える。前記「イリジウム」システムにおいて
は、呼チャネルの周波数は1.6GHzである。スペー
スビークルを捕捉するために無線機にとって許容される
規定される最大許容周波数誤差は5kHz、または約3
パーツパーミリオン(ppm)である。ドップラシフト
修正およびエラー倍加効果(error−doubli
ng effect)(後に詳細に説明する)のため、
発振器のfは無線機がスペースビークルを捕捉するた
めに±1.5ppmより多くの総合周波数誤差eを持
つことが出来ない。前記最大eはeに対して±1p
pm寄与する可能性があるから、エージング誘起周波数
誤差eはeを±1.5ppm内に保つために±0.
5ppmを越えてはならない。しかしながら、発振器は
エージングのため約±1ppm/年およびその寿命の間
に±10ppmまでドリフトする可能性がある。従っ
て、無線機10は1年より短い期間でSV12と通信を
確立することができなくなる可能性があり、かつその寿
命の間に20回エージングに対して周波数補償されなけ
ればならない可能性がある。
【0017】TC−DAC28はXO26の動作温度に
対応するデジタル出力値を供給出来る。好ましい実施形
態では、該出力値は通常約セ氏25度の周囲温度で19
または20であり、かつこの出力値における±1の変化
は約セ氏±4.8度の周囲温度の上昇または低下に対応
する。
【0018】前記出力値と最大eの間には重要な関係
が存在する。前記出力値の±1の変化はセ氏25度から
の周囲温度の約±セ氏4.8度に対応し、かつ従って、
周囲温度はセ氏25度の±セ氏5度内にあるから、前記
最大eは観察される±0.15ppmであることが分
かる。逆に、出力の変化が±1外側になった時、周囲温
度による周波数誤差は確実性をもって知ることが出来な
いが、最大eは推奨される±1ppmであることが分
かる。
【0019】周囲温度を知ることは最大eを知ること
につながり、該最大eはeが知られた場合、次にe
マイナス最大eとしてのeの推定または計算につ
ながる。SV12は、その高度に正確な基準周波数f
により、eの尺度(measure)を提供出来る
(後に詳細に説明する)。推定または計算されたe
ら、計算されたeを修正する新しい同調値が計算出
来、かつ該新しい同調値は無線機10によって使用され
てアップリンク信号を3ppmの無線機の規定された最
大許容周波数誤差内に保つ。
【0020】無線機10のテストモードにおける動作に
つき図3を参照して説明する。無線機10が工場で組み
立てられかつ試験される時、XO26は該無線機の周波
数誤差がゼロとなるよう同調される。これは、例えば、
周波数カウンタおよびコントローラをアンテナ20と前
記制御回路23(図2を参照)に結合された無線機のプ
ラグ14との間に結合することによって行うことが出来
る。コントローラの指令のもとで、送受信機22は試験
信号を出力し、かつ周波数カウンタがその周波数を測定
しかつ測定結果をコントローラに供給する。これに応じ
て、コントローラは制御回路23に1.6GHzの所望
の周波数が達成されるまで、即ち、無線機の周波数誤差
がゼロになり、かつその結果eがゼロになるまでテス
ト信号の周波数を変更する。
【0021】制御回路23はゼロ周波数誤差を達成する
よう初期同調値Vが選択されるまでXO26に対しデ
ジタル同調値を提供することによりテスト信号の周波数
を変更する。(ステップ30)。Vは次にメモリ25
に記憶される。(ステップ32)。さらに、周囲温度T
が測定され、(ステップ33)、かつ次にメモリ25
に記憶される、(ステップ35)。従って、ゼロ周波数
誤差を生じる同調値および周囲温度の記録が作られる。
好ましい実施形態においては、テストモードは通常セ氏
25度付近の周囲温度で工場で行われる。TC−DAC
28の出力値はTを測定するために読み取られ、かつ
メモリに記憶される。
【0022】さらに、同調値の範囲を入力しかつテスト
信号の周波数オフセット(または誤差)を測定すること
により、テストモードの間に発振器の周波数オフセット
カーブが決定される、(ステップ37)。図4はそのよ
うなカーブを例示しており、該カーブはゼロ周波数オフ
セットでVを横切っている。このカーブは連続的なも
のとして示されているが、デジタル的に同調される発振
器については、カーブは離散的な同調値および対応する
周波数オフセット値の表によって表される。このカーブ
はメモリ25に記憶される(ステップ38)。
【0023】テストおよび組立ての後に、無線機10は
現場で使用されかつ無線機が試験された時の工場におけ
る値と異なる周囲温度で動作する傾向にある。該周囲温
度の幾つかはT内に入りかつ幾つかは入らない。この
温度の相違はeの形式においてeに寄与することに
なる。時間が経過しかつ温度変化を受けると、XO26
はエージングされてこれもまたeに寄与するがe
形で寄与することになる。
【0024】フィールドまたは現場における無線機10
の動作につき図5に示される処理フローチャートおよび
LEO MSSにおいて通信を確立する上で誘起される
周波数誤差を表す図6に示されたスペクトルの表示(p
lot)を参照して説明する。
【0025】Vによりセットされかつ周囲温度T
よって影響を受けたfにより、無線機10はSV12
から初期ダウンリンク信号を受信する。(ステップ50
0)。無線機10は次に初期ダウンリンク信号の知覚さ
れる(perceived)ドップラシフトeを決定
し、(ステップ502)、従ってそれがSV12へアッ
プリンク信号を送信する前にドップラシフトを修正出来
るようにする。前記eは真のドップラシフトeとe
を有するfを供給する発振器によってeを測定す
る上で誘起される誤差を加えたものを含む。図6におい
て、初期ダウンリンクはゼロの周波数誤差で送信され、
これはその高度に正確なfのためである。無線機によ
って受信する前に、初期ダウンリンクは、この例では、
に対して9kHzのドップラシフトを受ける。この
例ではエージングおよび温度誘起誤差の組合わせにより
1kHzの周波数オフセットを引き起こす、eによっ
て影響されて、無線機10はドップラシフトを10kH
zとして測定し、即ち知覚されるドップラシフトであ
る。
【0026】図5に戻ると、図1の無線機10は送受信
機22によって発生された信号に対し量−eを周波数
シフトすることによりドップラシフトを修正し、(ステ
ップ504)、かつ発振器は依然としてVおよびT
において同調されてドップラシフトされたアップリンク
信号を発生しかつ送信する、(ステップ506)。ドッ
プラシフトされたアップリンク信号の発生は他のe
導入する。この例では、アップリンク信号は−10kH
zよりはむしろfに関して−11kHzのオフセット
で送信される。アップリンク信号は9kHzのドップラ
シフトを受けかつSV12によって受信される。SV1
2はこのアップリンク信号を受信しかつ受信されたアッ
プリンク信号の総合周波数誤差eを−2kHzとして
決定する。SV12は第2のダウンリンク信号を介して
無線機10にeを報告し、かつ無線機10はその報告
されたeを受信する、(ステップ508)。
【0027】その結果、発振器はeを2度、ダウンリ
ンク信号のドップラシフトを測定する上で1度およびア
ップリンク信号を発生する上で1度、導入するため、報
告されたeはパーツパーミリオン(ppm)ベースで
の2倍になる。従って、eは前記報告されたe
から得ることが出来る。
【0028】図5に示された処理に戻ると、無線機10
は信号品質が受け入れ可能か否かを判定する。(ステッ
プ510)。このステップはeの測定が正確であるこ
とを保証する。初期ダウンリンク信号品質は無線機10
によって測定され、かつアップリンク信号の信号品質は
SV12によって測定される。もしこれらの信号の信号
品質が受け入れ可能でなければ、処理は停止しかつ周波
数補償は行われない。(ステップ520)。信号品質を
決定する1つの方法は信号対雑音比を測定することであ
る。
【0029】信号品質が受け入れ可能である場合は、制
御回路23はTが所定の温度範囲T内にあるかを判
定する。(ステップ512)。好ましい実施形態におい
ては、Tは知られた最大eが±0.15ppm、即
ち、約セ氏25度の周りの±セ氏5度の変動である温度
範囲として選択される。前記判定はTC−DAC28の
現在の出力値をテストモードの間にメモリ25に記憶さ
れた出力値(約セ氏25度を表す)と比較することによ
って行われる。もし現在の出力値が記憶された出力値の
±1内にあれば(セ氏25度の周りの±セ氏4.8度の
変動を表す)、TはT内にある。
【0030】再び図5を参照すると、TがT内にあ
る場合、制御回路23はeの絶対値が第1の所定の周
波数誤差eより大きいかを判定する。(ステップ51
4)。eをeから区別するため、eの最小値がT
内の知られた最大e、即ち、0.15ppmとして
選択される。前記最小値を越えるいずれのeもe
よらなければならない。前記最小値が超過するたびごと
にエージング誤差の補償が行われるのを防止するため、
はより高くセットされる。好ましい実施形態では、
を補償する新しい同調値は前記EEPROMに記憶
され、かつ該EEPROMはそれが書き込むことができ
る回数が限られているため、eは実際上はEEPRO
Mに書き込む回数を20に制限するよう選択される。エ
ージングによりその寿命の間に10ppmドリフトする
可能性がある発振器に対しては、eは0.5ppm
(10ppm/20)として選択される。
【0031】eの大きさの絶対値がeより大きくな
く、かつ従って、エージング誤差の補償が必要とされな
い場合は、処理は停止する。(ステップ520)。e
の大きさの絶対値がeより大きい場合は、制御回路2
3は新しい同調値、即ち第1の同調値Vを決定する。
(ステップ516)。前記周波数オフセットカーブを使
用して、Vはeを打ち消す周波数オフセットを提供
するよう選択される。eが0.5ppmの最小値であ
りかつ最大eが0.15ppmである場合は、e
近いまたは精密な推定または計算値はeである。図4
に示されるように、eが−fの値を有する場合、V
は+fの周波数オフセットを提供するよう選択され
る。従って、エージング誘起周波数誤差−fはf
+fだけの正のシフトによって修正される。
【0032】Vを決定した後、新しい同調値がメモリ
25に書き込まれ、あるいは記憶され(ステップ51
8)、かつ処理は停止する、(ステップ520)。エー
ジングによる周波数ドリフトを補償する、この新しい同
調値は、ステップ500で始まる、次の時に無線機10
が同調されかつSV12と通信を確立するよう試みる時
にXO26を同調するために使用されることになる。
【0033】ステップ512〜520のエージング誤差
の修正経路は中庸の温度T内のT)において使用さ
れる無線機によって行われる傾向となる。Tを越える
極端な温度で使用される無線機に対しては、他のエージ
ング誤差修正経路が使用される。
【0034】ステップ512に戻ると、TがT内に
ない場合、制御回路23はeの絶対値が第2の所定の
周波数誤差(e)より大きいか否かを判定する。(ス
テップ522)。eをeから区別するため、e
最小値はTを越える知られた最大e、即ち、1.0
ppmとして選択される。前記最小値を越えるいずれの
誤差もeによらなければならない。最大の許容される
は通信のためには1.5ppmであるから、e
対する最大値は1.5ppmである。好ましい実施形態
では、eは1.4ppmとして選択される。
【0035】eの振幅の絶対値がeより大きくな
く、かつ従ってエージング誤差の補償が必要とされない
場合は、処理は停止する。(ステップ520)。e
大きさの絶対値がeより大きい場合、制御回路23は
新しい同調値、即ち第2の同調値Vを決定する。(ス
テップ524)。前記周波数オフセットカーブを使用し
てVはeを打ち消す周波数オフセットを提供するよ
う選択される。図4に示されるように、eが−f
値を有する場合、Vは+fマイナス1ppmの周波
数オフセットを提供するよう選択される。これに対し、
が+fの値を有する場合、Vは−fプラス1
ppmの周波数オフセットを提供するよう選択される。
【0036】Vを決定した後、前記新しい同調値はメ
モリ25に書き込まれ、あるいは記憶され、(ステップ
518)、かつ処理は停止する、(ステップ520)。
エージングによる周波数ドリフトを補償する、この新し
い同調値は、ステップ500で始まる、次の時に無線機
10が同調されかつSV12と通信を確立するよう試み
る時にXO26を同調するために使用される。
【0037】当業者は本発明は静止軌道衛星を有する通
信システムにおいても使用出来ることを理解するであろ
う。該システムでは、ドップラ修正は必要ではなく、か
つその結果として生じる周波数誤差の倍加は生じない。
さらに、周囲温度の指示を与えるためにTC−DAC2
8内の温度センサによって温度測定を行うことができ
る。
【0038】
【発明の効果】以上要するに、知られた方法および装置
に対して、周波数ドリフトを補償するために無線通信装
置に何等の高価な基準回路も加えない点で有利性を提供
する無線通信装置および周波数ドリフトの補償方法が説
明された。さらに、エージング誘起周波数ドリフトは現
場で補償出来る。伝統的な方法および装置に対するこれ
らの利点は主として無線機の送信信号の周波数誤差を報
告する信号を受信する手段、無線機の発振器の周囲温度
を測定するための手段、および新しい同調値を決定しか
つ実施するための手段によって提供される。エージング
による周波数ドリフトを修正する、新しい同調値が計算
されるべきか否かの決定は現在の測定された周囲温度お
よび前記報告された周波数誤差に基づく。エージングに
よる周波数誤差の量は前記報告された周波数誤差および
発振器の所定の温度誘起周波数誤差から計算または推定
される。前記エージングによる計算または推定された周
波数誤差を修正する新しい同調値が計算され、かつ該新
しい同調値がその後の無線通信を開始するために使用さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】低高度地球軌道、移動−衛星システムを示す単
純化した説明図である。
【図2】本発明に従って構成された、図1に示される低
高度地球軌道、移動−衛星システムの無線機を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明に係わる、テストモードにおける無線機
の動作を示すフローチャートである。
【図4】図2に示される発振器に対する周波数オフセッ
トカーブを示すグラフである。
【図5】本発明に係わる、フィールドにおける無線機の
動作を示す処理フローチャートである。
【図6】低高度地球軌道移動−衛星システムにおいて通
信を確立するために導入される周波数誤差を示すスペク
トル図である。
【符号の説明】
10 無線機 12 スペースビークル(SV) 14 無線機のプラグ 16 バス 20 アンテナ 21 バス 22 送受信機 23 制御回路 24 シンセサイザ 25 メモリ 26 発振器(XO) 28 温度制御、デジタル−アナログ変換器(TC−D
AC)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストファー・ニール・カービー アメリカ合衆国イリノイ州60126、エルム ハースト、イースト・マディソン・ストリ ート 120

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線通信装置(10)の周波数ドリフト
    を補償する方法であって、前記無線通信装置は複数の同
    調値に応答する発振器(26)を有しかつ最大温度誘起
    周波数誤差を有し、前記方法は、 第1の信号を送信する段階(506)、 前記第1の信号の総合周波数誤差を報告する第2の信号
    を受信する段階(508)、 前記報告された総合周波数誤差および前記最大温度誘起
    周波数誤差からエージング誘起周波数誤差を決定する段
    階(514,522)、そして前記決定されたエージン
    グ誘起周波数誤差を修正する同調値を決定する段階(5
    16,524)、 を具備することを特徴とする無線通信装置(10)の周
    波数ドリフトを補償する方法。
  2. 【請求項2】 前記同調値を決定する段階は前記報告さ
    れた総合周波数誤差が前記最大温度誘起周波数誤差より
    大きい場合にのみ行われることを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記最大温度誘起周波数誤差より大きい所定の周波数誤
    差を選択する段階、 を具備し、前記同調値を決定する段階は前記報告された
    総合周波数誤差が前記所定の周波数誤差より大きい場合
    にのみ行われることを特徴とする請求項2に記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 前記エージング誘起周波数誤差を決定す
    る段階は前記報告された総合周波数誤差から前記最大温
    度誘起周波数誤差を減算するサブステップを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
JP9084529A 1996-03-18 1997-03-17 無線通信装置および周波数ドリフト補償方法 Pending JPH1093468A (ja)

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