JPH1092694A - 固体電解コンデンサとインダクタコイルとの複合素子の構造 - Google Patents

固体電解コンデンサとインダクタコイルとの複合素子の構造

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JPH1092694A
JPH1092694A JP24020796A JP24020796A JPH1092694A JP H1092694 A JPH1092694 A JP H1092694A JP 24020796 A JP24020796 A JP 24020796A JP 24020796 A JP24020796 A JP 24020796A JP H1092694 A JPH1092694 A JP H1092694A
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JP
Japan
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lead terminal
inductor coil
solid electrolytic
capacitor
capacitor element
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Application number
JP24020796A
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English (en)
Inventor
Chojiro Kuriyama
長治郎 栗山
Kenichi Nishimoto
兼一 西本
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズフィルタ回路等を構成する固体電解コ
ンデンサとインダクタコイルとを、一つの部品に、大型
化を招来することなく一体化する。 【手段】 固体電解コンデンサ用のコンデンサ素子1
と、このコンデンサ素子の陽極ワイヤ3に接続した陽極
リード端子5と、前記コンデンサ素子のチップ片2に接
続した陰極リード端子6と、これらをパッケージするモ
ールド部12とから成り、前記陽極リード端子のうちモ
ールド部内の部分に、基板9aの表面にコイルパターン
9bを形成したインダクタコイル9を、そのコイルパタ
ーン9bの一端が陽極リード端子に接続するように搭載
し、前記両リード端子とは別体の補助リード端子10を
設けて、これに前記インダクタコイルにおけるコイルパ
ターン9bの他端を前記モールド部内において電気的に
接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンタル固体電解
コンデンサ等の固体電解コンデンサと、当該固体電解コ
ンデンサに接続したインダクタコイルとを、一つの部品
として結合した複合素子の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】一般に、
この種の固体電解コンデンサは、小型で大容量であるこ
とから、各種の電気機器におけるノイズフィルタ回路、
又は、電源用ICに対する平滑回路等を構成するため
に、インダクタコイルと一緒に使用することが多い。こ
の場合、従来は、固体電解コンデンサと、インダクタコ
イルとの各々を別々に独立する部品として提供するよう
にしているから、これらの両者を組み合わせることによ
って、電気機器におけるノイズフィルタ回路、又は、電
源用ICに対する平滑回路等を構成するためには、前記
固体電解コンデンサ及びインダクタコイルを、電気機器
における回路基板等に対して別々に実装することに加え
て、回路基板に、その両者を互い電気的に接続するため
の回路パターンを形成しなければならず、回路基板に両
者を実装するためのスペースを確保する必要があるの
で、回路基板の大型化、ひいては、電気機器の大型化を
招来するばかりか、両者を実装することのために必要な
手数、及び回路基板に回路パターンを形成することの必
要な手数が増大するので、コストが大幅にアップすると
言う問題があった。
【0003】本発明は、これらの問題を解消することの
ために、コンデンサ素子の部分を合成樹脂製のモールド
部にてパッケージして成る固体電解コンデンサに対し
て、インダクタコイルを一体的に結合した複合素子を提
供することを技術的課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「チップ片及びこのチップ片から突出
する陽極ワイヤを有する固体電解コンデンサ用のコンデ
ンサ素子と、前記コンデンサ素子における陽極ワイヤに
電気的に接続した陽極リード端子と、前記コンデンサ素
子におけるチップ片に電気的に接続した陰極リード端子
と、前記コンデンサ素子の全体及び前記両リード端子の
一部をパッケージする合成樹脂製モールド部とから成
り、前記陽極リード端子のうち前記モールド部内の部分
に、基板の表面に渦巻き状のコイルパターンを形成して
成るインダクタコイルを、そのコイルパターンの一端が
陽極リード端子に対して電気的に接続するように搭載
し、更に、前記両リード端子とは別体の補助リード端子
を、当該補助リード端子と前記インダクタコイルにおけ
るコイルパターンの他端とを前記モールド部内において
電気的に接続するように設ける。」と言う構成にした。
【0005】
【発明の作用・効果】このように構成することにより、
陽極リード端子及び陰極リード端子を備えた固体電解コ
ンデンサにおいて、そのコンデンサ素子をパッケージす
るモールド部内に、インダクタコイルを、当該インダク
タコイルを前記コンデンサ素子に接続し、且つ、当該イ
ンダクタコイルに対する専用の補助リード端子を設けた
形態にして組み込むことができる。
【0006】従って、本発明によると、固体電解コンデ
ンサにインダクタコイルを接続した複合部品を、これら
をモールド部にてパッケージしたパッケージ型の複合部
品として提供することができるから、電気機器における
回路基板に、固体電解コンデンサとインダクタコイルと
を使用してノイズフィルタ回路、又は、電源用ICに対
する平滑回路等を構成することが、回路基板の大型化、
ひいては電気機器の大型化及びコストのアップを招来す
ることなく、至極簡単にできる効果を有する。
【0007】特に、「請求項1又は2」のように構成す
ることにより、前記構成の複合素子に、温度及び過電流
のうちいずれか一方又は両方に対する安全ヒューズとし
ての機能を、複合素子の大型化を招来することなく、簡
単に付与することができるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面について説明する。図1〜図7は、第1の実施形態を
示す。この図において符号1は、固体電解コンデンサに
おけるコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子1
は、チップ片2と、このチップ片2から突出する陽極ワ
イヤ3と、前記チップ片2の表面に形成した陰極膜4と
によって構成されている。
【0009】符号5は、出力端となる金属板製の陽極リ
ード端子を、符号6は、グランド端となる同じく金属板
製の陰極リード端子を各々示し、これら陽極リード端子
5と、陰極リード端子6とを互いに相対向し、その間
に、前記コンデンサ素子1を配設して、このコンデンサ
素子1における陽極ワイヤ3を陽極リード端子5に対し
て溶接等にて固着する一方、コンデンサ素子1における
チップ片2との間を、約300℃の温度で溶断するよう
に半田ワイヤ製の安全ヒューズ線7にて電気的に接続す
る。なお、この安全ヒューズ線7には、シリコン樹脂等
の軟質合成樹脂製の保護樹脂8にて被覆されている。
【0010】符号9は、シリコンウエハー等のチップ型
基板9aの上面に、金属膜によるコイルパターン9bを
適宜巻数の渦巻き状に形成して成るインダクタコイルを
示し、このインダクタコイル9を、前記陽極リード端子
5に一体的に設けた搭載部5′に、そのコイルパターン
9bの一端が陽極リード端子5に対して電気的に接続す
るように搭載して、接着剤等にて固着する。
【0011】符号10は、入力端となる金属板製の補助
リード端子を示し、この補助リード端子10は、前記陽
極リード端子5及び陰極リード端子6とは別体に構成し
て、これを前記陽極リード端子5及び陰極リード端子6
の側方の部位に略平行に延びるように配設して、この補
助リード端子10に、前記インダクタコイル9における
コイルパターン9bの他端を、金等の細い金属線11に
よるワイヤボンディングにて電気的に接続する。
【0012】符号12は、エポキシ樹脂等の熱硬化性合
成樹脂製のモールド部を示し、このモールド部12によ
り、前記コンデンサ素子1、安全ヒューズ線7、インダ
クタコイル9、金属線11及び各リード端子5,6,1
0の先端部の部分を、前記陽極リード端子5の他端が当
該モールド部12における一側面12aから、前記陰極
リード端子6及び補助リード端子10の他端が当該モー
ルド部12における他側面12bから各々突出するよう
にパッケージする。
【0013】また、前記各リード端子5,6,10のう
ちモールド部12から突出する部分は、電気機器におけ
る回路基板(図示せず)等に対して半田付け実装ができ
るように、モールド部12の底面と略同一平面において
外向きに折り曲げられている。なお、この各リード端子
5,6,10のうちモールド部12から突出する部分
は、図2に二点鎖線で示すように、モールド部12の底
面側に内向きに折り曲げた形態に構成しても良いのであ
る。
【0014】このように構成することにより、この複合
素子における等価回路は、図7に示すようなノイズフィ
ルタ回路になり、モールド部12の一側面12aに陽極
リード端子5の出力端を、モールド部12の他側面12
bに陰極リード端子6のグランド端及び補助リード端子
10の入力端を各々有する複合素子とすることができる
と共に、半田ワイヤ製の安全ヒューズ線7が、コンデン
サ素子1が発熱したときに溶断と言うように温度に対す
る安全ヒューズとして機能する。
【0015】なお、前記安全ヒューズ線7を、過電流に
よって溶断するものに構成するか、温度によって溶断す
ると共に過電流によって溶断するものに構成しても良い
のであり、また、図5に示すように、陰極リード端子6
とコンデンサ素子1におけるチップ片2との間に、安全
ヒューズ線7を設けない構成(陰極リード端子6をコン
デンサ素子1におけるチップ片2に対して直接的に接続
すると言う構成)とする一方、インダクタコイル9と、
補助リード端子10との間の金属線11を、温度によっ
て溶断するか、過電流によって溶断するか、或いは温度
によって溶断すると共に過電流によって溶断すると言う
安全ヒューズ線に構成しても良く、更には、図6に示す
ように、前記安全ヒューズ線7を設けたことに加えて、
前記金属線11を安全ヒューズ線に構成しても良いので
ある。
【0016】また、前記構成の複合素子は、以下述べる
ような方法で製造される。すなわち、図7に示すよう
に、一つの複合素子を構成する搭載部5′付き陽極リー
ド端子5、陰極リード端子6及び補助リード端子9を、
長手方向に沿って適宜ピッチの間隔で一体的に設けて成
る金属板製をリードフレームAを使用し、このリードフ
レームAをその長手方向に移送する途中において、陽極
リード端子5に対してコンデンサ素子1を固着する工
程、このコンデンサ素子1と陰極リード端子6との間を
安全ヒューズ線7にて接続する工程、この安全ヒューズ
線7に保護樹脂8を塗布する工程、前記陽極リード端子
5における搭載部5′にインダクタコイル9を搭載する
工程、このインダクタコイル9と補助リード端子11と
の間を金属線11にて接続する工程、及び、全体をパッ
ケージするモールド部12を成形する工程を経て、そし
て、各リード端子5,6,10をリードフレームAから
切り離したのち、折り曲げる工程を経て製造される。
【0017】図8〜図12は、第2の実施形態を示す。
この第2実施形態は、前記第1の実施形態における補助
リード端子10の両端を、モールド部12における一側
面12a及び他側面12bの両方から突出したもので、
その他の構成は、前記第1の実施形態と全く同様であ
る。この構成によると、この複合素子における等価回路
は、図11に示すようなノイズフィルタ回路になり、モ
ールド部12の一側面12aに陽極リード端子5の出力
端及び補助リード端子11の入力端を、モールド部12
の他側面12bに陰極リード端子6のグランド端及び補
助リード端子10の入力端を各々有する複合素子とする
ことができる。
【0018】また、この場合においても、図12に示す
ように、前記第1の実施形態における図5と同様に、金
属線11を安全ヒューズ線としたり、或いは、前記第1
の実施形態における図6と同様に、安全ヒューズ線7を
設けることに加えて、金属線11を安全ヒューズ線とし
たりことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による複合素子の平断
面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】前記第1の実施形態による複合素子の斜視図で
ある。
【図4】前記第1の実施形態による複合素子の等価回路
図である。
【図5】前記等価回路の変形例を示す図である。
【図6】前記等価回路の更に別の変形例を示す図であ
る。
【図7】前記第1の実施形態による複合素子の製造過程
を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施形態による複合素子の平断
面図である。
【図9】図8のIX−IX視断面図である。
【図10】前記第2の実施形態による複合素子の斜視図
である。
【図11】前記第2の実施形態による複合素子の等価回
路図である。
【図12】前記等価回路の変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 コンデンサ素子のチップ片 3 コンデンサ素子の陽極ワイヤ 4 コンデンサ素子の陰極膜 5 陽極リード端子 5′ 搭載部 6 陰極リード端子 7 安全ヒューズ線 9 インダクタコイル 9a インダクタコイルの基板 9b コイルパターン 10 補助リード端子 11 金属線 12 モールド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チップ片及びこのチップ片から突出する陽
    極ワイヤを有する固体電解コンデンサ用のコンデンサ素
    子と、前記コンデンサ素子における陽極ワイヤに電気的
    に接続した陽極リード端子と、前記コンデンサ素子にお
    けるチップ片に電気的に接続した陰極リード端子と、前
    記コンデンサ素子の全体及び前記両リード端子の一部を
    パッケージする合成樹脂製モールド部とから成り、前記
    陽極リード端子のうち前記モールド部内の部分に、基板
    の表面に渦巻き状のコイルパターンを形成して成るイン
    ダクタコイルを、そのコイルパターンの一端が陽極リー
    ド端子に対して電気的に接続するように搭載し、更に、
    前記両リード端子とは別体の補助リード端子を、当該補
    助リード端子と前記インダクタコイルにおけるコイルパ
    ターンの他端とを前記モールド部内において電気的に接
    続するように設けたことを特徴とする固体電解コンデン
    サとインダクタコイルとの複合素子の構造。
  2. 【請求項2】前記「請求項1」において、前記コンデン
    サ素子におけるチップ片と、陰極リード端子との間を、
    温度及び過電流のうちいずれか一方又は両方に対する安
    全ヒューズ線を介して電気的に接続したことを特徴とす
    る固体電解コンデンサとインダクタコイルとの複合素子
    の構造。
  3. 【請求項3】前記「請求項1又は2」において、前記補
    助リード端子と、前記インダクタコイルにおけるコイル
    パターンの他端との間を、温度及び過電流のうちいずれ
    か一方又は両方に対する安全ヒューズ線を介して電気的
    に接続したことを特徴とする固体電解コンデンサとイン
    ダクタコイルとの複合素子の構造。
JP24020796A 1996-09-11 1996-09-11 固体電解コンデンサとインダクタコイルとの複合素子の構造 Pending JPH1092694A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049359A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nec Tokin Corp 三端子型容量素子、及び三端子型受動フィルタ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049359A (ja) * 2009-08-27 2011-03-10 Nec Tokin Corp 三端子型容量素子、及び三端子型受動フィルタ

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